JP2009300928A - カメラアクセサリ及びカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】バックフォーカス調整用スペーサの調整量増減の影響を受けず、アクセサリ側マウント及びカメラ側マウントの構造への大きな加工が不要で、且つ、弾性部材の交換が容易な簡単な構成の防塵防滴機構を備えたカメラアクセサリを提供する。
【解決手段】テレコンバータは、光学系を内在する鏡筒110と、カメラ側マウント210と係合するコンバータ側マウント120と、鏡筒110とコンバータ側マウント120との間に配置され、テレコンバータのバックフォーカス調整を行う厚みdを持った調整用スペーサ130aと、コンバータ側マウント120との間で環状弾性部材310を狭持する押え環320aとを備える。環状弾性部材310は、調整用スペーサ130aと接しない位置に配置され、スペーサの厚み増減に応じて、鏡筒110に対してコンバータ側マウント120及び押え環320aと一体で光軸方向に移動する。
【選択図】図3

Description

本発明はカメラアクセサリに関し、より詳細にはカメラアクセサリとカメラ本体との間を水密状態に結合するカメラアクセサリの防塵防滴機構に関する。
レンズ鏡筒を着脱自在に装着できるレンズ交換式カメラにおいては、カメラ本体とレンズ鏡筒の間に設けられたマウント機構によって、カメラ本体とレンズ鏡筒とが連結され、一体化されるようになっている。このマウント機構には様々な種類があり、現在のレンズ交換式カメラ、例えば一眼レフレックスカメラにおいてはバヨネット方式のマウント機構が一般的となっている。
一般的な構成のバヨネット式マウント機構においては、レンズ鏡筒とカメラ本体との間の防塵防滴については何ら考慮されておらず、雨中や塵埃の多い環境下で使用するとカメラに不具合が生じることがある。例えば雨中で使用した場合には、レンズ鏡筒とカメラ本体との間の隙間から雨水が侵入し、カメラやレンズの構成部品にカビを発生させたり、電子部品を故障させる可能性がある。また、例えば塵埃の多い建設現場で使用した場合には、レンズ鏡筒とカメラ本体との間の隙間から塵埃が侵入し、レンズや撮像素子の表面に付着して撮影性能を低下させたり、レンズ鏡筒のカム溝やカメラ本体のミラーボックス等の駆動部に入り込むことで、駆動部の動きに支障をきたす可能性がある。
そこで、このような可能性を低減するためにマウント機構に防塵防滴性能を持たせたものが、従来より種々提案されている。
例えば、特許文献1に開示の発明は、カメラ本体に設けられたカメラ側マウントと係合するアクセサリ側マウント部材をアクセサリ本体に取り付けて構成されるカメラアクセサリにおいて、アクセサリ側マウント部材とアクセサリ本体の外観部材との間に挟み込まれて保持されるとともに、アクセサリ側マウント部材とカメラ側マウントとの係合時にカメラ本体におけるカメラ側マウントの外周を囲む部分に密着する弾性部材を設け、さらに弾性部材におけるカメラ本体への密着部分を、先端に向かって広がる錐形状に形成するような構成としている。
また、特許文献2に開示の発明は、交換レンズ鏡筒における防水リングを、後カバー部材の内周部位とレンズマウント部材の外周部位とレンズマウント部材の光軸方向の位置調整用スペーサとで囲まれた環状空洞領域の内部に収容固定される固定環状部と、この固定環状部に連なり上記レンズマウント部材の外表面周辺部を覆う被覆環状部と、この被覆環状部に連なり交換レンズ鏡筒本体の光軸方向に沿って延び、カメラボディにおけるボディマウント部材のマウント面に所定圧力で当接可能な当接環状部とからなるような構成としている。
特許第3728080号公報(特開平11−174562号公報) 特開2005−17393号公報
アクセサリ側マウントとカメラ側マウントとは、レンズ交換が可能な一眼レフカメラシステムにおいて精密な光軸出しを担う重要な部材であり、強度と共に高い製造精度・組み立て精度が求められる。すなわち、交換レンズ鏡筒やコンバージョンレンズ等のカメラアクセサリに設けられた光学系の中心軸とカメラ本体内の固体撮像素子の中心軸とを極力一致させる必要があり、この精度が一眼レフカメラシステムの撮影性能に大きく影響してくる。
ところでカメラアクセサリには一般的に、レンズの光学特性のばらつきや部品の寸法誤差に起因するバックフォーカスのズレを修正するために、アクセサリ側マウントとアクセサリ本体との間に調整用スペーサが挟まれていることが多い。この調整用スペーサの必要な厚みは各製品各個体ごとにバラバラである。
特許文献1に開示の発明(図3を参照)では、弾性部材はマウント環の外周とレンズ外装環の内周との間に径方向にチャージされた状態で挟み込まれて保持されているため、バックフォーカスのズレを修正するには調整用スペーサをマウント環とレンズ外装環との間に光軸方向に挟み込むことになる。しかし、このような構成とすると、レンズ外装環に対してマウント環が調整用スペーサの厚み分だけカメラ側にシフトするが、弾性部材は移動しない。つまり、弾性部材においてマウント面から突出する円錐形状部の長さが短くなり、その結果、弾性部材のカメラへの密着力が低下し、防水性が得られなくなる恐れがある。
特許文献2に開示の発明には、位置調整用スペーサを含んだ構成が示されており、位置調整用スペーサの厚みの増減に対して、防水リングのカメラへの密着力が低下することはない(図3を参照)。しかし特許文献2の構成では、防水リングの抜け防止のため、固定環状部を収納するための加工を後カバー部材にではなくレンズマウント部材に施しており、レンズマウント部材においてボディマウント部材のマウント面に当接する箇所の強度が低下してしまっている。
また特許文献1及び特許文献2に開示の発明では、共に、弾性部材をアクセサリ本体とレンズマウントとの間に狭持する構成となっているが、弾性部材が抜け止め用の領域にしっかりと収納されていないと、アクセサリ本体とレンズマウントとの間に弾性部材が挟まってしまい、マウントが傾く。これにより光軸のズレと像の倒れが発生し、撮影性能が低下する可能性がある。
また、防水に用いられる弾性部材は一般に経年劣化を起こすため、長く使用しているとアクセサリ側マウントに狭持された弾性部材を交換する必要が生まれる。このとき、特許文献1及び特許文献2に開示の発明ではマウントを外さなくてはならず、レンズなどの分解に不慣れな一般ユーザーがマウント部に手を加えることでレンズとカメラの光軸にズレが生じ、カメラシステムの撮影性能が低下する恐れが生じる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、バックフォーカス調整用スペーサの調整量増減の影響を受けず、アクセサリ側マウント及びカメラ側マウントの構造への大きな加工が不要で、弾性部材の交換が容易な簡単な構成の防塵防滴機構を備えたカメラアクセサリを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
被写体光を透過する光学系を内在するアクセサリ本体と、
前記アクセサリ本体に設けられ、カメラ本体に設けられたカメラ側マウント部材と係合するアクセサリ側マウント部材と、
前記カメラ本体の所定部位に密着当接する環状弾性部材と、
を有するカメラアクセサリにおいて、
前記カメラアクセサリは、前記アクセサリ本体と前記アクセサリ側マウント部材との間に配置され、前記カメラアクセサリのバックフォーカス調整を行う調整用スペーサと、前記アクセサリ側マウント部材との間で前記環状弾性部材を光軸方向に狭持する押え環とをさらに備え、
前記環状弾性部材は、前記アクセサリ側マウント部材に接し、且つ、前記環状部材と接しない位置に狭持され、
前記押え環は、前記アクセサリ本体上の光軸方向の任意位置に固定するための固定構造を有し、
前記アクセサリ側マウント部材と前記押え環と前記環状弾性部材とは、前記環状部材の厚み増減に応じて、前記アクセサリ本体に対して一体となって光軸方向に移動する構成としたものである。
この他、本発明は、
被写体光を透過する光学系を内在するアクセサリ本体と、
前記アクセサリ本体に設けられ、カメラ本体に設けられたカメラ側マウント部材と係合するアクセサリ側マウント部材と、
前記カメラ本体の所定部位に密着当接する環状弾性部材と、
を有するカメラアクセサリにおいて、
前記カメラアクセサリは、前記アクセサリ本体と前記アクセサリ側マウント部材との間に配置され、前記カメラアクセサリのバックフォーカス調整を行う調整用スペーサと、前記アクセサリ側マウント部材との間で前記環状弾性部材を光軸方向に狭持する押え環とをさらに備え、
前記環状弾性部材は、前記アクセサリ側マウント部材に接し、且つ、前記環状部材と接しない位置に狭持され、
前記押え環は、前記アクセサリ側マウント部材のカメラ側マウント部材と当接しない部位に着脱自在に固定され、
前記アクセサリ側マウント部材と前記押え環と前記環状弾性部材とは、前記環状部材の厚み増減に応じて、前記アクセサリ本体に対して一体となって光軸方向に移動する構成としたものである。
本発明を実施のカメラアクセサリの防塵防滴機構によれば、弾性部材をアクセサリ側マウントと押え環との間で狭持し、押え環をアクセサリ側マウントと一体で光軸方向に進退可能な構造とすることで、アクセサリ本体とアクセサリ側マウントとの間に配置されるバックフォーカス調整用スペーサの調整量増減の影響を受けず、アクセサリ側マウント及びカメラ側マウントの構造への大きな加工が不要で、さらに弾性部材の交換が容易な簡単な構成の防塵防滴機構を備えたカメラアクセサリを提供することができる。
以下、添付の図面に従って本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態であるテレコンバータと、テレコンバータが装着されるカメラ本体とを有するカメラシステムの外観を示した斜視展開図である。図2は、図1に示したテレコンバータに備えられた防塵防滴機構の主要部品の断面図である。図3は、図1に示したテレコンバータをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。図4は、図3の構成において調整用スペーサの厚みが増したものに変更したときの機構周辺の拡大図である。図5は、本発明の他の実施形態であるテレコンバータをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。図6は、本発明の他の実施形態である交換レンズをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。
図1の斜視展開図に示すテレコンバータ100は、鏡筒110とコンバータ側マウント120とからなる。鏡筒110は、テレコンバータ100の被写体側に結合される不図示の交換レンズが持つ本来の焦点距離を望遠側へシフトする特性を持った光学系を有する。コンバータ側マウント120はバヨネット式のマウントであり、鏡筒110の後端面に複数個のコンバータ側マウント固定ビス140で固定されている。
鏡筒110の後方外周面には防塵防滴機能を提供するための後述する所定の形状を持った環状弾性部材310と、この環状弾性部材310をコンバータ側マウント120との間で挟み込むための押え環320aが取り付けられる。
カメラ本体200は、本発明を実施したテレコンバータ100を取り付けるための典型的なレンズ交換式一眼レフカメラであり、交換レンズやコンバータ等のカメラアクセサリと結合するためのバヨネット式のカメラ側マウント210を備えている。カメラ側マウント210は、カメラ本体200内の不図示のメインフレームの一部に、複数個の不図示のカメラ側マウント固定ビスにより固定されている。
このカメラ本体200とテレコンバータ100とは、以下の要領で結合される。すなわち、カメラ側マウント210に対してコンバータ側マウント120のバヨネット爪を噛み合わせることにより、コンバータ側のバヨネット爪とカメラ側のバヨネット爪とが咬合状態でバヨネット同士が係合され、カメラ本体200に対してテレコンバータ100の結合が可能となる。このとき、カメラ側マウント210のそれぞれのバヨネット爪の裏面に備えられる不図示の板バネの強い抗力によってコンバータ側マウント120のバヨネット爪の裏面を押し、カメラ側のマウント面にコンバータ側のマウント面を圧接した状態となる。
カメラ本体200の外観部には、レリーズボタン220や、撮影モード等の設定を行うためのモード設定ダイヤル230や、連写モード、シーン選択等の設定を行うためのジョグダイアル等を含む不図示の操作部が設けられている。この操作部での操作に応じた信号がメイン基板内のCPUに入力され、カメラの動作が制御される。
レンズ交換式一眼レフカメラの撮影動作は以下のものが一般的である。すなわち、カメラ本体200のレリーズボタン220を押すことで、レンズ鏡筒の撮影光学系から取り込まれた被写体光を光軸上に配置した固体撮像素子に入射する。入射した被写体光はCCDやCMOS等の固体撮像素子内で電荷量に応じた信号電荷に光電変換された後、電圧に変換され出力される。固体撮像素子から出力された出力電圧は、A/D変換器、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路等の信号・画像処理部によって所定の信号処理及び画像処理が行われる。処理が行われた画像データはSDカード(登録商標)等の不図示の記録媒体に記録される。
環状弾性部材310による防塵防滴の方法は、公知の手段を用いればよい。本実施例では、図2の断面図に示すように、環状弾性部材310は、その前端部に全周にわたって設けられたフランジ部311を、押え環320aとコンバータ側マウント120との間に挟み込むことで保持される。環状弾性部材310は上述したフランジ部311の他に、光軸方向に伸びる円筒部312を有していて、全体としてL字形の断面を有している。円筒部312は、環状弾性部材310がコンバータ側マウント120の所定位置に配置された状態でコンバータ側のマウント面よりも不図示のカメラ撮像面側に伸長するような形状であり、伸長した先端がカメラ本体200に設けられたカメラ側マウント210と密着することにより結合部の防塵防滴効果を発揮することができる。なお、円筒部312の先端形状は、カメラ側マウント210とコンバータ側マウント120とを係合させたときに、両マウントに噛み込まれないような形状であれば何でもよい。例えば、先端に近づくにつれて円筒部312の内径が増大するようなテーパー面や曲面を有した形状が考えられる。本実施例の環状弾性部材310は、先端形状が曲面を有したものを用いている。
押え環320aの内周面には雌ねじを有した雌ねじ部321が設けられ、鏡筒110の外周面後端部には、この雌ねじ部321に対応する雄ねじを有した雄ねじ部111が設けられている。互いのねじ部を噛み合わせることで、鏡筒110に押え環320aを取り付けることができる。
押え環320aの後端部には、半径方向内側に向かってコンバータ側マウント120を覆うように広がる円環状の押え部322aが設けられており、押え環320aと鏡筒110とを噛み合わせると、この押え部322aの被写体側の面がコンバータ側マウント120のマウント面に接触する。
コンバータ側マウント120のマウント面縁部には、上述した環状弾性部材310を収納するための切り欠き部121aが設けられている。円環状の押え部322aは、切り欠き部121aに収納された環状弾性部材310のフランジ部311を覆い尽くすような大きさに形成されており、押え環320aを鏡筒110にねじ込むことで、押え環320aの押え部322aが環状弾性部材310のフランジ部311に接触し、鏡筒110との間で光軸方向に挟み込むことができる。
このテレコンバータ100はあらかじめバックフォーカス調整が行われたものであり、調整により決定された特定の厚みdを持つ調整用スペーサ130aが鏡筒110の後端面とコンバータ側マウント120との間に配置されている。コンバータ側マウント120と鏡筒110とにはそれぞれ貫通穴とビス穴が設けられており、コンバータ側マウント120は複数個のコンバータ側マウント固定ビス140によって固定される。調整用スペーサ130aにもこれら貫通穴及びビス穴に対応する位置に貫通穴が設けられており、コンバータ側マウント120の貫通穴を貫通したコンバータ側マウント固定ビス140が調整用スペーサ130aの貫通穴を通り、鏡筒110のビス穴に締め込まれることで、調整用スペーサ130aをコンバータ側マウント120と鏡筒110との間に固定している。
図3は、本発明の一実施例であるテレコンバータ100をカメラ本体200に結合させた状態における、環状弾性部材310の周辺の拡大断面図である。テレコンバータ100をカメラ本体200に取り付けようとすると、コンバータ側のマウント面よりも不図示のカメラ撮像面寄りに伸長した円筒部312の先端が、カメラ側マウント210のマウント面に光軸方向に接触する。このままテレコンバータ100とカメラ本体200のいずれかを所定の方向に回転させると、双方のマウントのバヨネット爪が互いに噛み合い、テレコンバータ100とカメラ本体200とが結合される。
環状弾性部材310の先端は、上述したように、先端に近づくにつれて円筒部312の内径が増大するような曲面を有している。従って、テレコンバータ100とカメラ本体200とを結合した際には、環状弾性部材310はその先端曲面がカメラ側マウント210のマウント面に接触するように半径方向外側に広がるように弾性変形し、コンバータ側マウント120とカメラ側マウント210との間に噛み込まれることはない。さらに、この環状弾性部材310がカメラ側マウント210のマウント面に強く密着することで、水滴や塵埃がカメラ本体200やテレコンバータ100の内部に進入するのを防ぐ働きをする。
図4に示す断面図は、上述した図3のカメラシステムよりも大きなバックフォーカス調整が必要なテレコンバータ100の防塵防滴機構周辺を拡大した図であり、図3に示した厚みdの調整用スペーサ130aよりも厚い厚みeを持った調整用スペーサ130bに交換したものである。スペーサ以外は、図3に示したカメラシステムとまったく同じ構成となっている。
厚みの増した調整用スペーサ130bに交換すると、厚みdと厚みeの差分だけ鏡筒110がカメラ側マウント210から離れる。従来技術の防水機能を有したカメラアクセサリならば弾性部材とカメラ側のマウント面の間隔も同様の距離だけ離れてしまい、弾性部材がカメラ側のマウント面に密着する力が低下してしまう。最悪の場合には、弾性部材がカメラ側のマウント面に接触できず、防塵防滴の効果がまったく得られなくなる可能性もある。
しかし本実施例では、ねじ結合によって押え環320aが鏡筒110に対して光軸方向に進退自在に保持される構造とすることより、厚みdと厚みeの差分だけ押え環320aのねじを緩む方向に回し、環状弾性部材310とカメラ側マウント210との間の距離を維持する。これにより、調整用スペーサ130bへの交換による厚み増に伴う移動が相殺され、押え環320aによってコンバータ側マウント120上に保持されている環状弾性部材310はカメラ本体200に対して光軸方向に移動することなく、常に一定の密着力でカメラ側マウント210のマウント面に密着することが可能となる。これと同様に、スペーサの厚みが減少した場合にも、上記理由により環状弾性部材310は常に一定の密着力でカメラ側マウント210のマウント面に密着することができる。
図2乃至図4では環状弾性部材310と押え環320aとの間にワッシャ330が配置されており、押え環320aをねじ込む際の環状弾性部材310との間の摺動抵抗を低減させる働きをしている。しかし、ワッシャ330を使用しなくても、本発明の防塵防滴効果に大きな影響を及ぼすことがないことは明らかである。なお、図1中では図面が煩雑になるのを避けるために、このワッシャ330の記載を省略している。
また、本実施例の変形例として、以下の場合も考えられる。すなわち、本実施例の構成のうち、ねじの噛み合わせに替えて、図5に示すように複数の押え環固定ビス340aにより押え環320bを固定する構成とし、環状弾性部材310を押え環320bの押え部322bとコンバータ側マウント120のマウント面との間に光軸方向に挟み込む。ここで、押え環320bに設けられる押え環固定ビス340a用の貫通穴を光軸方向に長い長穴323とすることによって、上述したねじ構造による保持と同様に押え環320bを光軸方向に進退自在に取り付けることが可能となり、調整用スペーサ130aの厚みの増減に影響されない防塵防滴機能を発揮することができる。
上述した2つの実施例では、カメラアクセサリの一例としてテレコンバータに防塵防滴機構を適用したが、カメラアクセサリの他の実施例として交換レンズ鏡筒に適用しても上述した実施例と同様の効果が得られることは明らかである。
例えば図6に示すように、結合に使用されるマウント爪部の径はそのままにレンズ側マウント410の外径を大きく設計した交換レンズ400に本発明を適用する場合を考える。このようにレンズ側マウント410の径を大きく設計するのは、例えば、大口径で重量のある交換レンズ400を強固に結合するためにマウント部に高い強度が必要な場合や、交換レンズ400内に超音波モータ等を搭載するスペースを設けるために交換レンズ400の径を大きくする必要がある場合等が考えられる。このような場合で、さらに調整用スペーサ130aを備えた交換レンズ400については、上述してきた実施例と同様に交換レンズに保持された押え環で環状弾性部材を固定する方法も考えられるが、その他に以下の方法も考えられる。
すなわち、レンズ側マウント410の半径方向に拡大された環状領域のマウント面に複数個の押え環固定ビス340bによって押え環320cを直接固定する構成とする。押え環320cの半径方向の幅は、レンズ側マウント410の拡大された環状領域内に収まる大きさ、すなわち、結合されるカメラ側マウント210の外径よりも外側に広がる環状領域内に収まる大きさであり、半径方向内側に、環状弾性部材310をレンズ側マウント410のマウント面との間で光軸方向に挟み込む押え部322cを備えている。環状弾性部材310は、上述してきた実施例と同様にフランジ部311と円筒部312とを有したL字形断面を有しており、レンズ側マウント410のマウント面に設けられた切り欠き部121bに収納される。このフランジ部311をレンズ側マウント410のマウント面と押え環320cの押え部322cとの間に配置し、押え環固定ビス340bを締め込むことでレンズ側マウント410に対して固定する。
環状弾性部材310による防塵防滴の方法は、公知の手段を用いればよい。図6に示す実施例では上述してきた実施例と同様に、先端に近づくにつれ円筒部312の内径が増大するような曲面を有した環状弾性部材310をカメラ側マウント210のマウント面に強く密着させることで、交換レンズ400とカメラ本体200とを水密状態で結合し、水滴や塵埃が交換レンズ400やカメラ本体200の内部に進入するのを防止する。
このように、押え環320cをレンズ側マウント410に直接固定する構成とすることで、調整用スペーサ130aの厚みの増減に伴うレンズ側マウント410の移動と共に、押え環320c及び環状弾性部材310も移動するので、環状弾性部材310とカメラ側マウント210とが常に適切な距離を維持することができる。すなわち、押え環320cによってレンズ側マウント410上に保持されている環状弾性部材310は、常に一定の密着力でカメラ側マウント210のマウント面に密着することが可能となり、調整用スペーサ130aの厚みの増減に影響されない防塵防滴効果を発揮することができる。
また上述した実施例の他に、ワイドコンバータに本発明を適用しても同様の効果を得ることが可能である。さらに、交換レンズ鏡筒に本発明を適用し、この交換レンズ鏡筒をテレコンバータに結合することで、交換レンズ鏡筒とテレコンバータとの間で防塵防滴効果を発揮させることも可能である。
本発明を実施のカメラアクセサリの防塵防滴機構によれば、弾性部材をアクセサリ側マウントと押え環との間で狭持し、この押え環をアクセサリ側マウントと一体で光軸方向に進退可能な構造とすることで、アクセサリ本体とアクセサリ側マウントとの間に配置されるバックフォーカス調整用スペーサの調整量増減の影響を受けず、アクセサリ側マウント及びカメラ側マウントの構造への大きな加工が不要で、さらに弾性部材の交換が容易な簡単な構成の防塵防滴機構を備えたカメラアクセサリを提供することができる。
本発明の一実施形態であるテレコンバータと、テレコンバータが装着されるカメラ本体の外観を示した斜視展開図である。 図1に示したテレコンバータに備えられた防塵防滴機構の主要部品の断面図である。 図1に示したテレコンバータをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。 図3の構成において調整用スペーサの厚みが増加したものに変更したときの機構周辺の拡大図である。 本発明の他の実施形態であるテレコンバータをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。 本発明の他の実施形態である交換レンズをカメラ本体に装着したときの機構周辺の拡大図である。
符号の説明
100 テレコンバータ
110 鏡筒
111 雄ねじ部
120 コンバータ側マウント
130a 調整用スペーサ
130b 調整用スペーサ
200 カメラ本体
210 カメラ側マウント
310 環状弾性部材
311 フランジ部
312 円筒部
320a 押え環
321 雌ねじ部

Claims (7)

  1. 被写体光を透過する光学系を内在するアクセサリ本体と、
    前記アクセサリ本体に設けられ、カメラ本体に設けられたカメラ側マウント部材と係合するアクセサリ側マウント部材と、
    前記カメラ本体の所定部位に密着当接する環状弾性部材と、
    を有するカメラアクセサリにおいて、
    前記カメラアクセサリは、前記アクセサリ本体と前記アクセサリ側マウント部材との間に配置される環状部材と、前記アクセサリ側マウント部材との間で前記環状弾性部材を光軸方向に狭持する押え環とをさらに備え、
    前記環状弾性部材は、前記アクセサリ側マウント部材に接し、且つ、前記環状部材と接しない位置に狭持され、
    前記アクセサリ側マウント部材と前記押え環と前記環状弾性部材とは、前記環状部材の厚み増減に応じて、前記アクセサリ本体に対して一体となって光軸方向に移動する
    ことを特徴とするカメラアクセサリ。
  2. 前記環状部材は、前記カメラアクセサリのバックフォーカス調整を行う調整用スペーサである
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラアクセサリ。
  3. 前記押え環は、前記アクセサリ本体上の光軸方向の任意位置に固定するための固定構造を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラアクセサリ。
  4. 前記固定構造は、前記押え環の内周面に設けられ、前記アクセサリ本体と光軸方向に螺合するためのねじ構造である
    ことを特徴とする請求項3に記載のカメラアクセサリ。
  5. 前記固定構造は、前期押え環に設けられ、前記アクセサリ本体にビス締結するための光軸方向に長いビス穴である
    ことを特徴とする請求項3に記載のカメラアクセサリ。
  6. 前記押え環は、前記アクセサリ側マウント部材のカメラ側マウント部材と当接しない部位に着脱自在に固定される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラアクセサリ。
  7. カメラ本体と、請求項1乃至6のいずれかに記載のカメラアクセサリと、
    を有するカメラシステム。
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