JP2012154997A - レンズ鏡筒及びそれを有する撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 交換レンズの各種の動作を駆動させる操作手段(押圧スイッチ)を操作部材(スイッチングリング)51の周上であって、ユーザ(撮影者)の好みに合った位置に設定することができ、かつ操作手段の位置調整時の信頼性の高いレンズ鏡筒を得ること。
【解決手段】 操作手段、光軸方向へ移動する操作部材と、操作手段からの信号を受信する制御基板と、操作部材と係合する固定部材と、操作部材または固定部材の一方の周方向に配置された係合部材と、他方の周方向に配置された係合部材と係合可能な係合溝とを有し、操作部材を光軸方向への進退させることにより係合部材と係合溝の係合及び解除を行い、係合が解除されたときに、操作部材は回転可能となり、係合部材と係合溝は、光軸方向において操作手段の周方向の中心と制御基板との間の領域外に配置されていること。
【選択図】 図1
【解決手段】 操作手段、光軸方向へ移動する操作部材と、操作手段からの信号を受信する制御基板と、操作部材と係合する固定部材と、操作部材または固定部材の一方の周方向に配置された係合部材と、他方の周方向に配置された係合部材と係合可能な係合溝とを有し、操作部材を光軸方向への進退させることにより係合部材と係合溝の係合及び解除を行い、係合が解除されたときに、操作部材は回転可能となり、係合部材と係合溝は、光軸方向において操作手段の周方向の中心と制御基板との間の領域外に配置されていること。
【選択図】 図1
Description
本発明はレンズ鏡筒及びそれを有する撮像装置に関し、例えば電子スチルカメラ、ビデオカメラ、放送用カメラ等に好適なものである。
従来、交換レンズのレンズ鏡筒の外観部には、操作者(撮影者)が操作できる箇所に交換レンズの各種の駆動を制御するための操作手段(例えば検知スイッチ)が設けられている。操作手段は指かかりを良くするため、例えば凸凹形状よりなっている。オートフォーカスもしくは手ぶれ補正機能を備えている交換レンズでは、撮影中に操作手段を操作することでオートフォーカス動作を停止させたり、手ぶれ補正機能の動作の可否を選択したりする。撮影に際して各種姿勢においても操作手段を操作することができるよう、例えばレンズ鏡筒の周方向の4箇所に操作手段を設けたものが知られている。
またレンズ鏡筒の外観部に設ける操作手段を凸凹形状とし、撮影時の操作性を向上させたり、レンズ鏡筒上の特定の位相のみの外観を凸形状とし、その箇所に内部構造を配置することで省スペース化を向上させたりする方法が知られている。しかし撮影者には個人差(例えば交換レンズのホールディングの仕方や手の大きさ)があり、また撮影条件にも差(例えば主に手持ちで撮影、一脚を使用、三脚を使用するなど)がある。このためレンズ鏡筒上に設ける操作手段の位置を全ての条件に一致させて設定することは困難である。
これらの問題点に対して、レンズ鏡筒の固定筒と操作手段を設けた外観部材との位相を調整した後に外観部材を固定筒に固定する方法を用いたレンズ鏡筒が知られている(特許文献1)。特許文献1では固定筒の外周にスイッチ装置が設けられているスイッチ取付筒を光軸回りに回転可能に設ける。スイッチ取付筒を光軸回りに回転させ、スイッチ装置が好みの位置にきたら、スイッチ取付筒をビスで固定筒に固定している。
特許文献1に開示されたスイッチ付レンズ鏡筒では、特許文献1の図1に示されたように、スイッチング素子61とレンズ移動機構30の駆動回路39は信号線65で接続されている。スイッチ取付筒40を光軸回りに回転させて、各フォーカスロックスイッチ装置60がユーザの好みの位置になったところで、スイッチ取付筒40の複数の係合部46のうちのいずれかにビス1を係合させてスイッチ取付筒40を固定筒10に固定している。しかしながら、スイッチング素子61と駆動回路39との間にビス1が配置されているのでビス1を締めこんだ際に信号線65を断線してしまうことがある。
本発明は、交換レンズの各種の動作を駆動させる操作手段(押圧スイッチ)を操作部材(スイッチングリング)51の周上である。そして、ユーザ(撮影者)の好みに合った位置に設定することができ、かつ操作手段の位置調整時の信頼性の高いレンズ鏡筒及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、周方向に1つの以上の操作手段を有し、光軸方向へ移動する円筒形状の操作部材と、前記操作手段からの信号を受信する制御基板と、前記操作手段と前記制御基板を接続する接続部材と、前記操作部材を光軸方向に付勢可能な付勢部材と、前記操作部材の内側に配置され、前記操作部材と係合する固定部材と、前記操作部材または前記固定部材の一方の周方向に配置された係合部材と、他方の周方向に配置された前記係合部材と係合可能な係合溝とを有し、前記係合部材又は前記係合溝のうち一方の一部材は周方向に複数配置されており、前記操作部材を光軸方向への進退させることにより前記係合部材と前記係合溝の係合及び解除を行い、該係合が解除されたときに、前記操作部材は回転可能となり、前記周方向に複数配置された一方の部材の任意の位相の位置に前記係合部材又は前記係合溝のうち他方の部材を係合させる構成を有するレンズ鏡筒であって、前記係合部材と前記係合溝は、光軸方向において前記操作手段の周方向の中心と前記制御基板との間の領域外に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、交換レンズの各種の動作を駆動させる操作手段(押圧スイッチ)を操作部材(スイッチングリング)51の周上である。そして、ユーザ(撮影者)の好みに合った位置に設定することができ、かつ操作手段の位置調整時の信頼性の高いレンズ鏡筒が得られる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明のレンズ鏡筒は、周方向に1つの以上の操作手段(押圧スイッチ)59を有し、光軸方向へ移動する円筒形状の操作部材(スイッチリング)51とを有する。更に操作手段59からの信号を受信する制御基板(電気回路基板)37と、操作手段59と制御基板37を接続する接続部材(フレキシブルプリント基板)60とを有する。更に操作部材51を光軸方向に付勢可能な付勢部材(締付リング)64と、操作部材51の内側に配置され、操作部材51と係合する固定部材(第1群鏡筒)31とを有する。
更に操作部材51または固定部材31の一方の周方向に配置された係合部材(係合ピン、凸部)58と、他方の周方向に配置された係合部材58と係合可能な係合溝(凹部)31fとを有する。係合部材58又は係合溝31fのうち一方の一部材は周方向に複数配置されている。そして操作部材51を光軸方向への進退させることにより係合部材58と係合溝31fの係合及び解除を行い、係合が解除されたときに、操作部材51は回転可能となる。このとき操作部材51の光軸方向の移動量L1は、係合部材58と係合溝31fとが係合及び解除するときの光軸方向の係合量L2よりも大きい。
そして周方向に複数配置された一方の部材の任意の位相の位置に係合部材58又は係合溝31fのうち他方の部材を係合させる構成を有する。このとき係合部材58と係合溝31fは、操作手段59の周方向の中心と制御基板との光軸方向の間の領域外に配置されている。操作部材51の回転範囲を制限する制限手段を有する。制限手段は、操作部材51に設けた回転規制部51aと固定部材31に設けた回転規制部材66とを有している。そして一方の部材(係合溝)31fが形成された操作部材51または固定部材31は、その周方向に一方の部材(係合溝)31fが形成されていない領域31gを有している。この領域31gに接続部材60のUターン部が位置されている。
図2は、本発明の実施例1にかかわるレンズ鏡筒(交換レンズ)をレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ(撮像装置)に適用したときの要部断面図である。図2では、撮影光学系のレンズ光軸(撮影光軸、以下光軸という)AXLの方向をZ方向とし、レンズ光軸AXLに対して直交する方向であって、撮像面6に平行な2方向のうち横方向をX方向、縦方向をY方向としている。1はカメラ本体(以下、単にカメラという)である。2はカメラ1に着脱可能に装着された交換レンズである。
まず、カメラ1の構造について説明する。図2で示した状態において、メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系F0に導き、かつ残りの光束を透過させる。メインミラー3の背後(像側)にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は不図示の駆動機構により上記光路から一体的に退避することが可能となっている。焦点検出ユニット5は、いわゆる公知の位相差検出方式を用いて交換レンズ2の焦点状態の検出を行う。
焦点検出ユニット5は、入射した光束を2つの光束に分割するセパレータレンズと、分割した光束で各々被写体像を再結像させる2つの再結像レンズを有する。更に再結像した2つの被写体像をそれぞれ光電変換するCCDセンサ等のラインセンサ等から構成されている。なお、ラインセンサは、被写体の縦方向(Y方向)と横方向(X方向)の像位置を検出するよう十字型に配置されている。
6はCCDセンサ又はCMOSセンサにより構成される撮像素子であり、この撮像素子6の受光面(撮像面)上には交換レンズ2からの光束による物体像(像)が結像する。撮像素子6は、結像した被写体像を光電変換し、撮像信号を出力する。また、不図示の電子制御式フォーカルプレーンシャッタにより撮像素子6の露光量を制御する。ファインダ光学系F0は焦点板6aに結像した被写体像を反転させる像反転手段としてのペンタプリズム7と、接眼レンズ8とを有している。9はディスプレイパネルであり、撮像素子6で得られた被写体像を不図示の信号処理部で処理し、それから出力される画像やその他様々な撮影情報を表示する機能を持つ。
交換レンズ2は被写体側から像側へ順に、固定レンズとしての第1レンズユニット101、フォーカスレンズとしての第2レンズユニット102、固定レンズとしての第3レンズユニット103を有する。さらに、像ぶれを補正するための防振レンズとしての第4レンズユニット104、固定レンズとしての第5レンズユニット105、第6レンズユニット106を有している。
絞りユニット107は第3レンズユニット103の前側(被写体側)に配置されており、交換レンズ2内を通過してカメラ1側に至る光束の光量を調節する。なお、上記レンズユニット101〜106および絞りユニット107は撮影光学系の一部を構成している。第2レンズユニット102は、フォーカスユニット108からの駆動力を受けて光軸AXL上を移動して焦点調節を行う。第4レンズユニット104は、防振ユニット109からの駆動力を受けて、光軸に対して垂直な平面内で駆動し、像ぶれを補正する。第6レンズユニット106はY方向に抜き差し可能であり、必要に応じて偏光フィルタ等に変更することができる。
本実施例の交換レンズ2は単一焦点距離の撮影光学系を有しているが、ズーム機能を有するズームレンズを有していても良い。
次に、交換レンズ2(レンズ鏡筒)の構造について説明する。
交換レンズ2において、21は外装環であり、カメラ1に着脱可能なマウント38に固定される。22は固定筒であり、外装環21に固定される。23は中間筒であり、固定筒22に固定される。24は案内筒であり、案内溝24a、フォーカスユニット108との取り付け部(不図示)を備える。案内溝24aはフォーカス用の第2群鏡筒32の直進案内を行う。また、案内筒24は締結等の方法でフォーカスユニット108に固定される。
交換レンズ2において、21は外装環であり、カメラ1に着脱可能なマウント38に固定される。22は固定筒であり、外装環21に固定される。23は中間筒であり、固定筒22に固定される。24は案内筒であり、案内溝24a、フォーカスユニット108との取り付け部(不図示)を備える。案内溝24aはフォーカス用の第2群鏡筒32の直進案内を行う。また、案内筒24は締結等の方法でフォーカスユニット108に固定される。
25はカム筒であり、カム溝25aとフォーカスユニット108の出力部と係合する溝部(不図示)とを有する。カム筒25は案内筒24の外径側に配置され、前・後端の2箇所で径嵌合している。そして不図示の規制部材によってカム筒25は案内筒24に対して回転可能に保持される。
フォーカスユニット108を駆動すると、フォーカスユニット108の出力部である不図示のキー部が光軸まわりに回転する。さらに、前記キー部とカム筒25に備えられた溝部(不図示)が係合し、カム筒25に回転力を伝達する。カム筒25の回転により、第2群鏡筒32はカムフォロア26を介して案内溝24aとカム溝25aの相対関係に従いながら光軸方向に移動する。以上がカムフォロア26の機能である。
31は第1レンズユニット101を保持する第1群鏡筒であり、フォーカスユニット108との当接部31a、保護リング52との取り付け部31bを備える。さらに、スイッチリング51と嵌合する嵌合部31c、締付リングホルダ50の取り付け部31d、再生リングホルダ49との取り付け部31eを備える。32はフォーカス用の第2レンズユニット102を保持する第2群鏡筒であり、カムフォロア26を固定する座部32aを備える。
33は第3レンズユニット103を保持する固定の第3群鏡筒であり、不図示のコロを介して固定筒22に固定される取り付け部(不図示)を有する。34は防振用の第4レンズユニット104を保持する第4群鏡筒であり、防振ユニット109の駆動部(不図示)からの駆動力により光軸に垂直な平面内でシフトすることで手振れによる像ぶれの補正を行う機能を有する。35は第5レンズユニット105を保持する固定の第5群鏡筒であり、固定筒22との取り付け部(不図示)を有する。
36は第6レンズユニット106を保持する固定の第6群鏡筒であり、フィルタホルダ57に対してY方向へ抜き差し可能となっている。107は絞りユニットであり、第3群鏡筒33の物体側(被写体側)に配置され、複数の絞り羽根、駆動部材及びカバー部材(不図示)等から構成される。不図示のフレキシブルプリント基板は、その一端が絞りユニット107に接続され、他方が電気回路基板37に接続されている。電気回路基板37からの駆動信号により、絞り羽根は駆動され通過光束を規制する。
防振ユニット109は、光軸に垂直な平面内でシフトすることで手振れの補正を行う第4群鏡筒34(可動部)を駆動させる駆動部(不図示)を有する。さらに、不図示のフレキシブルプリント基板は、その一端が防振ユニット109の駆動部に接続され、他方が電気回路基板37に接続されている。電気回路基板37からの駆動信号により、第4群鏡筒34は駆動される。
電気回路基板37は、交換レンズ2内において種々の駆動のための演算およびカメラ1との情報伝達の処理を行う。40は接点部材で、その片端が電気回路基板37に接続されている接点部(不図示)を有し、カメラ1に取り付けた時にカメラ1の接点部と接触して、カメラ1との情報伝達を行うようになっている。フォーカスユニット108は不図示の駆動源と、キー部(不図示)、角速度を検出するセンサ等が実装された部材の取り付け部(不図示)を備える。また、前記駆動源は電気回路基板37と、フレキシブルプリント基板等で接続されていて電気回路基板37からの駆動信号により駆動される。
47は再生リングであり、再生リングホルダ49に対して回転可能に保持される。再生リング47は予め定められた回転角のみ回転し、不図示の弾性部材によって前記回転角の中点位置に復帰するよう付勢されている。さらに、不図示の検知スイッチにより再生リング47の回転を検知すると、予めセットしておいたフォーカス位置に対して復帰する機能を有する。49は再生リングホルダであり、第1群鏡筒31の取り付け部31eに対して締結等の方法で固定され、再生リング47を回転可能に保持する機能を有する。
50は締付リングホルダであり、第1群鏡筒31の取り付け部31dに対して締結等の方法で固定される。51はスイッチリングであり、後述する係合部材58によりスイッチリング51と第1群鏡筒31は係合固定される。また、スイッチリング51には、後述する押圧スイッチよりなる操作手段59が搭載されており、撮影者の操作を検知するとオートフォーカスの実行・停止、手ぶれ補正機能の実行・停止等、予めカメラ1で設定しておいた各種の機能を行う。
52は保護リングであり、第1群鏡筒31との取り付け部52a、フード等のアクセサリを装着するためのツバ部52bを有している。このような構成のレンズ鏡筒において、不図示のレリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス、露出決定動作の後、撮像素子の露光及び取得された画像の記録動作がなされる。以上がレンズ鏡筒を構成する個々の部材である。
次に、本実施例のレンズ鏡筒に関わる主な部品の相互関係について説明する。以下、図1、図3、および図4を参照して、本発明の実施例のレンズ鏡筒の構成について説明する。図1は図2に示した要部断面図である。図1(a)は係合部材(係合ピン、凸部)58が第1群鏡筒(固定部材)31の係合溝31fに係合している状態である。図1(b)は図1(a)と異なる断面で操作手段(押圧スイッチ)59を含む断面である。図1(c)は係合部材58が第1群鏡筒31の係合溝31fから外れている状態を示す。
操作手段59は押圧スイッチよりなり、レンズユニットの各種の駆動を制御する目的で備えられている。また、操作手段59はスイッチリング51の外周で円周方向に90度ごと4箇所に設けられている。操作手段59はフレキシブルプリント基板60上に実装された状態でスイッチリング51に固定されている。さらに、操作手段59はフレキシブルプリント基板60にはんだ付けされたリード線61で直列に接続され、電気回路基板37に接続されている。
スイッチリングゴム62は操作手段59を覆うように配置されている。撮影者がスイッチリングゴム62の押圧部62aを介して操作手段59を操作する(押し込む)。そうすると、例えばカメラ1内のオートフォーカスの実行・停止や手ぶれ補正機能の実行・停止等、予めカメラで設定しておいた機能が動作する。また、スイッチリング51の外径側には防塵部材63が配置されており、締付リング64の内径側とスイッチリング51の外径で挟まれることで防塵及び防滴を行っている。
本実施例におけるスイッチリング51の固定方法について説明する。図1(a)に示すようにスイッチリング51には、係合部材58が接着等により固定されている。本実施例では係合部材58が光軸を対称に対向して2ヶ所に配置されている。本実施例では、スイッチリング51と係合部材58は別体だが、一体的に構成しても良い。係合部材58は第1群鏡筒31の係合溝31fに係合している。本実施例では、第1群鏡筒31と係合溝31fは同一部材だが、係合溝を有したリング部材等を第1群鏡筒31に固定する構成としても良い。スイッチリング51は第1群鏡筒31の嵌合部31cで径嵌合している。
また、スイッチリング51はスイッチリングゴム62を介して付勢手段としての締付リング64で締付けられている。これにより、図1(a)に示すように、係合部材58と第1群鏡筒31の係合溝31fが係合し、かつ光軸方向に当接することでスイッチリング51の位置が固定される。この時、スイッチリングゴム62と締付リング64の間にすべりシート65を介することで滑らかに締付リング64を操作することができるようになっている。
締付リング64は第1群鏡筒31に固定された締付リングホルダ50に螺合しており、締付リング64を回転操作させることで光軸方向に進退する。締付リング64の光軸方向の移動により、スイッチゴム62を介してスイッチリング51が光軸方向へ移動する。次に、スイッチリング51の光軸回転方向の位置調整方法について説明する。締付リング64は回転操作により光軸方向に進退する。図1(a)に示すよう締付リング64の光軸方向の移動量L1は、締付リングホルダ50とメカ的な位置関係で決まっている。
係合部材58と第1群鏡筒31の係合溝31fとの光軸方向の係合量L2を締付リング64の光軸方向の移動量L1より小さく(L2<L1)している。これにより締付リング64をカメラ1側に移動させたときに図1(c)に示すように係合部材58と第1群鏡筒31の係合溝31fとの係合を解除している。係合部材58と第1群鏡筒31の係合溝31fとの係合が解除されると、スイッチリング51は光軸中心に回転可能となる。スイッチリング51の回転範囲は図3に示した第1群鏡筒31に取付けられる回転規制部材66とスイッチリング51の回転規制部51aが当接することで規制される。
また、スイッチリング51が回転する際に操作手段59と電気回路基板37とを接続するフレキシブルプリント基板60は、第1群鏡筒31とスイッチリング51との間でUターン可能に配置されている。
図4に示すように第1群鏡筒31の係合溝31fは周方向に複数箇所(2箇所)設けられている。本実施例の場合には各箇所に係合溝31fが29個設けられている。この時、第1群鏡筒31の周方向に係合溝31fが形成されていない領域31gを設けている。そして領域31gに操作手段59を実装したフレキシブルプリント基板60のUターン部が位置するようにしている。この隙間を利用することにより、レンズ鏡筒全体の大型化を防いでいる。
係合部材58と係合溝31fとの係合を解除したスイッチリング51が回転可能な状態(図1(c)の状態)において、撮影者が29ヶ所の係合溝31fの中から好みの位相に係合部材58が係合するようにスイッチリング51を回転させる。そしてスイッチリング51を被写体側に押し込み、第1群鏡筒31の係合溝31fにスイッチリング51に設けた係合部材58を係合させる。その後、締付リング64を回転させ被写体側に移動させ、スイッチゴム62を介してスイッチリング51を締付けることでスイッチリング51の光軸回転方向の位置調整は完了する。
本実施例では操作手段59はスイッチリング51の周上で周方向に90°ごとに4箇所設けている。このため、スイッチリング51を90°程度回転可能に設定すれば、撮影者はほぼ全ての領域で操作手段59の光軸回転方向の位置調整が可能となる。
次に、係合部材58と操作手段59、および電気回路基板37の光軸方向の位置関係について説明する。図1(a),(b)に示すように、係合部材58は光軸方向において操作手段59の中心と電気回路基板37との間には配置されていない。したがって、スイッチリング51を回転操作させた際に、操作手段59と電気回路基板37とを接続するフレキシブルプリント基板60と係合部材58が接触することがない。このためフレキシブルプリント基板60と係合部材58が接触して断線を引き起こすことがなく信頼性が高いレンズ鏡筒が得られる。
本実施例において係合部材58を第1群鏡筒31側に設け、係合溝31fをスイッチリング51側に設けても良い。
以上のように本実施例によれば、交換レンズの各種の動作を駆動させるための押圧スイッチ等の操作手段をスイッチリング等の操作部材の周上であって、撮影者の好みに合った位置に設定することができる。このとき、操作部材51に設けられた固定部材(第1群鏡筒31)と係合する係合部材58と操作手段59と電気回路基板37とを接続するフレキシブルプリント基板60とが接触することなく設定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
31:固定部材(第1群鏡筒) 31f:係合溝
31g:フレキシブルプリント基板Uターン領域 50:締付リングホルダ
51:操作部材(スイッチリング) 58:係合部材 59:操作手段
60:接続部材(フレキシブルプリント基板) 62:スイッチリングゴム
64:付勢部材(締付リング)
31g:フレキシブルプリント基板Uターン領域 50:締付リングホルダ
51:操作部材(スイッチリング) 58:係合部材 59:操作手段
60:接続部材(フレキシブルプリント基板) 62:スイッチリングゴム
64:付勢部材(締付リング)
Claims (4)
- 周方向に1つの以上の操作手段を有し、光軸方向へ移動する円筒形状の操作部材と、前記操作手段からの信号を受信する制御基板と、前記操作手段と前記制御基板を接続する接続部材と、前記操作部材を光軸方向に付勢可能な付勢部材と、前記操作部材の内側に配置され、前記操作部材と係合する固定部材と、前記操作部材または前記固定部材の一方の周方向に配置された係合部材と、他方の周方向に配置された前記係合部材と係合可能な係合溝とを有し、前記係合部材又は前記係合溝のうち一方の一部材は周方向に複数配置されており、前記操作部材を光軸方向への進退させることにより前記係合部材と前記係合溝の係合及び解除を行い、該係合が解除されたときに、前記操作部材は回転可能となり、前記周方向に複数配置された一方の部材の任意の位相の位置に前記係合部材又は前記係合溝のうち他方の部材を係合させる構成を有するレンズ鏡筒であって、前記係合部材と前記係合溝は、光軸方向において前記操作手段の周方向の中心と前記制御基板との間の領域外に配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
- 前記操作部材の回転範囲を制限する制限手段を有し、該制限手段は、前記操作部材に設けた回転規制部と前記固定部材に設けた回転規制部材とを有し、前記一方の部材が形成された前記操作部材または前記固定部材は、その周方向に前記一方の部材が形成されていない領域を有し、前記領域に前記接続部材が位置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記操作部材の光軸方向の移動量は、前記係合部材と前記係合溝とが係合及び解除するときの光軸方向の係合量よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
- 請求項1乃至3のいずれか1項のレンズ鏡筒を有していることを特徴とする撮像装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018124301A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社シグマ | レンズ鏡筒 |
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2011
- 2011-01-24 JP JP2011011854A patent/JP2012154997A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018124301A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社シグマ | レンズ鏡筒 |
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