JP2004163484A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ鏡筒を構成する固定筒の凹部に板ばね部材を配置し、板ばね部材を操作リングの内周面に圧接させて操作リングに所定の回転抵抗を与えることにより、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない操作リングを有するレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒10によれば、固定筒22の凹部54に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材52の孔56から固定筒22とズームリング34との間に供給される。そして、ズームリング34の回動動作によって潤滑剤がズームリング34の全内周面に塗布される。また、ズームリング34は、その内周面が板ばね部材52に圧接されていることによって板ばね部材52から、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。
【選択図】 図2
【解決手段】レンズ鏡筒10によれば、固定筒22の凹部54に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材52の孔56から固定筒22とズームリング34との間に供給される。そして、ズームリング34の回動動作によって潤滑剤がズームリング34の全内周面に塗布される。また、ズームリング34は、その内周面が板ばね部材52に圧接されていることによって板ばね部材52から、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ鏡筒に係り、特に監視カメラ用のレンズ鏡筒であって、固定筒の外周部に設けられた操作リングを回転させてピント、焦点距離、または絞り値を調節するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
監視カメラ用のレンズ鏡筒のなかにはピント、焦点距離、及び絞り値が予め調整されて建屋に設置されるものがある。ピント、焦点距離、及び絞り値の調整は、レンズ鏡筒の固定筒に回転自在に設けられたフォーカスリング、ズームリング、及びアイリスリングを回動操作することにより実施される。
【0003】
このような監視カメラのレンズ鏡筒では、地震や車の往来による振動によって操作リングが勝手に回動すると初期設定が狂ってしまうので、一度設定した後には、各操作リングをロックねじによって固定筒側に固定するものも提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、レンズ鏡筒は、操作リングの操作性を円滑にするために、操作リングの内周面にグリースを手作業で塗布しているが、塗布量にバラツキが生じやすいため、本願出願人は、固定筒や操作リングに形成された空間部に潤滑剤吸収体を収納するとともに、潤滑剤吸収体から滲み出る潤滑剤を操作リングの内周面に導く孔を、固定筒や操作リングに形成したレンズ鏡筒を提案している(例えば、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−231194号公報 (第3頁 図1)
【0006】
【特許文献2】
特開2001−100076号公報(第3頁 図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操作リングをロックねじによって回動不能に固定する前記従来のレンズ鏡筒は、ロックねじの力によってレンズ鏡筒の固定筒や他の部品が変形する場合があり、光学的性能が低下するという虞があった。
【0008】
また、前記潤滑剤吸収体を内蔵した前記従来のレンズ鏡筒は、潤滑剤吸収体から滲み出るグリースの粘度によって操作リングにある程度の回転抵抗を与えることはできるが、グリースは、温度が上昇すると粘度が低下するので、振動に対抗する所望の回転抵抗を操作リングに与えることは困難であった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ロックねじを使用することなく、簡単な構造で操作リングに所望の回転抵抗を与えることができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記固定筒の外周面に形成された凹部に潤滑剤吸収体が収納され、該潤滑剤吸収体と前記操作リングとの間に板ばね部材が配置され、該板ばね部材は、前記操作リングの内周面に圧接されて操作リングに所定の回転抵抗を与えるとともに潤滑剤吸収体からの潤滑剤を操作リングの内周面に導くための孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記固定筒には、該固定筒の外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記外周面とを連通する連通孔が形成され、前記固定筒の前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記操作リングには、該操作リングの外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記内周面とを連通する連通孔が形成され、前記操作リングの前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、固定筒の凹部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材の孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、その内周面が前記板ばね部材に圧接されていることによって板ばね部材から付勢力を受け、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、固定筒の空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、操作リングの空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ鏡筒の好ましい実施の形態について詳説する。
【0017】
図1は、監視カメラ用のレンズ鏡筒10を示す断面図である。このレンズ鏡筒10の固定筒22内には、光軸Pの前端側(図1で左側)から光軸Pに沿ってフォーカスレンズ12、ズームレンズ14、及びマスタレンズ16が順に配置される。また、固定筒22の外側には、筒状のカバー11が設けられている。
【0018】
フォーカスレンズ12はレンズ保持枠18に保持され、レンズ保持枠18の外面には、複数本のカムピン20、20…(図1では2本のみ図示)が突設される。これらのカムピン20は、固定筒22に光軸Pと平行に形成された直進溝22A、22Aに嵌合される。固定筒22の外側には、フォーカスリング(操作リング)24が回動自在に配設される。フォーカスリング24の内周面にはカム溝24Aが形成され、カム溝24Aにカムピン20の先端が嵌合される。また、フォーカスリング24の外面にはレバー26が突設され、レバー26は、カバー11に形成されたスリット11Aを介してカバー11の外部に延設されている。レバー26によってフォーカスリング24が回動操作されると、レンズ保持枠18は、カム溝24Aと直進溝22Aとによる直動作用によって光軸P方向に前後移動する。これにより、ピント調整が行なわれる。
【0019】
ズームレンズ14はレンズ保持枠28に保持され、レンズ保持枠28と固定筒22との間には直進筒32が回動自在に配設される。レンズ保持枠28には複数本のカムピン30(1本のみ図示)が突設され、これらのカムピン30は、直進筒32に光軸Pと平行に形成された直進溝32Aに嵌合される。固定筒22の内面にはカム溝22Bが形成され、カムピン30の先端はこのカム溝22Bに嵌合される。
【0020】
一方、固定筒22の外側には、ズームリング(操作リング)34が回動自在に配設される。ズームリング34は、直進筒32に連結部37を介して連結される。ズームリング34の外面にはレバー27が突設され、レバー27は、カバー11に形成されたスリット11Bを介して外部に延設されている。レバー27によってズームリング34が回動操作されると、直進筒32が回動されるので、レンズ保持枠28は、カム溝22Bと直進溝32Aとによる直動作用によって光軸P方向に前後移動する。これにより、ズーム調整が行なわれる。
【0021】
マスタレンズ16は後枠36に保持され、後枠36の外側には、不図示のカメラのマウント部に連結されるマウント環38が設けられている。ズームレンズ14とマスタレンズ16との間には絞り42が設けられ、絞り42はアイリスモータ44によって駆動される。なお、電動ではなく手動でアイリス調整するレンズ鏡筒の場合には、固定筒の外周面にアイリスリング(操作リング)が回動自在に設けられ、アイリスリングを回動操作することによって、アイリス調整が行われる。
【0022】
ところで、フォーカスリング24及びズームリング34は、潤滑剤吸収体から滲み出る潤滑剤によってその回動操作性が向上されるとともに板ばね部材によって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0023】
図1には、ズームリング34側に潤滑剤吸収体50と板ばね部材52とが設けられた例が図示されている。フォーカスリング24側にも同様に潤滑剤吸収体と板ばね部材とが設けられているが図1では省略している。
【0024】
図2〜図4に示すように、潤滑剤が吸収されたスポンジ等の潤滑剤吸収体50は、固定筒22の外面に形成された凹部54に収納される。
【0025】
板ばね部材52は、潤滑剤吸収体50とズームリング34の内周面35との間で挟まれるように凹部54に配置されている。板ばね部材52はブーメラン形状に形成され、図3の如く両側を湾曲させた状態で凹部54に嵌合される。これにより、板ばね部材52の膨らんだ中央円弧状部53がズームリング34の内周面35に圧接され、板ばね部材52の付勢力がズームリング34に与えられている。また、板ばね部材52の中央部には孔56が開口され、潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、この孔56を介してズームリング34の内周面35に供給される。
【0026】
固定筒22の凹部54は、固定筒22の外面に複数箇所形成され、これらの凹部54に潤滑剤吸収体50及び板ばね部材52がそれぞれ収納されている。
【0027】
このように構成されたレンズ鏡筒10によれば、固定筒22の凹部54に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材52の孔56から固定筒22とズームリング34との間に供給される。そして、ズームリング34の回動動作によって潤滑剤がズームリング34の全内周面35に均等に塗布されるので、ズームリング34の操作性が向上するとともにズームリング34の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0028】
また、ズームリング34は、その内周面35が板ばね部材52に圧接されていることによって板ばね部材52から、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。したがって、このレンズ鏡筒10のズームリング34は、ロックねじを用いることなく、振動に対抗できるズームリング34となっている。なお、フォーカスリング24も同様である。
【0029】
板ばね部材52の付勢力による前記回転抵抗、すなわち、ズームリング34の回動操作トルクは、300〜500g・cm(ズームリング34の直径40〜50mm)に設定されている。
【0030】
図5、図6は、固定筒22に形成された、肉ぬき部である空間部60に潤滑剤吸収体50を収納した例が示されている。空間部60は、図6の如く固定筒22の内周面と外周面との間で周方向に沿って所定の間隔で複数箇所形成され、これらの空間部60のうちの一つ又は複数の空間部60に潤滑剤吸収体50が収納されている。また、固定筒22の端面は開口されるとともに、所定の奥行きをもって形成されている。更に、固定筒22の外周面には、空間部60、60…に連通する連通孔62、62…が形成されている。
【0031】
固定筒22に回動自在に支持された操作リング(フォーカスリング、ズームリング、又はアイリスリング)64は、固定筒22の段部側面23と操作リング64の図5上で右端面65との間に配置された波板ばね部材66によって、矢印Aで示す方向に付勢され、操作リング64の左端面67が、固定筒22に嵌着されたリングワッシャ68に圧接されている。これにより、操作リング64は、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0032】
このように構成されることによって、固定筒22の空間部60に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤は、連通孔62から操作リング64と固定筒22との間に供給される。そして、操作リング64の回動動作によって潤滑剤が操作リング64の内周面63に塗布されるので、操作リング64の操作性が向上するとともに操作リング64の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0033】
また、操作リング64は、波板ばね部材66の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられているので、地震や車の往来による振動によっては勝手に回動せず初期設定は狂わない。
【0034】
図7は、操作リング64に形成された、肉ぬき部である空間部70に潤滑剤吸収体50を収納した例が示されている。空間部70は、操作リング64の内周面と外周面との間で周方向に沿って所定の間隔で複数箇所形成され、これらの空間部70のうちの一つ又は複数の空間部70に潤滑剤吸収体50が収納されている。また、操作リング64の端面は開口されるとともに、所定の奥行きをもって形成されている。更に、操作リング64の内周面には、空間部70、70…に連通する連通孔72、72…が形成されている。
【0035】
操作リング64は、固定筒22の段部側面23と操作リング64の図7上で左端面67との間に配置された波板ばね部材66によって、矢印Bで示す方向に付勢され、操作リング64の右端面65が、固定筒22に嵌着されたリングワッシャ68に圧接されている。これにより、操作リング64は、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0036】
このように構成されることによって、操作リング64の空間部70に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤は、連通孔72から操作リング64と固定筒22との間に供給される。そして、操作リング64の回動動作によって潤滑剤が操作リング64の全内周面63に塗布されるので、操作リング64の操作性が向上するとともに、操作リング64の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0037】
また、操作リング64は、波板ばね部材66の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられているので、地震や車の往来による振動によっては勝手に回動しない。よって、初期設定が維持される。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るレンズ鏡筒によれば、固定筒の凹部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材の孔から操作リングと固定筒との間に供給されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、その内周面が前記板ばね部材に圧接されて板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられているので、ロックねじを使用することなく、所望の回転抵抗が与えられたレンズ鏡筒を提供できる。
【0039】
また、本発明によれば、操作リングや固定筒の空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられているので、ロックねじを使用することなく、所望の回転抵抗が与えられたレンズ鏡筒を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のレンズ鏡筒の断面図
【図2】ズームリングの摺動部に設けられた潤滑剤吸収体と板ばね部材を示す断面図
【図3】図2上で3−3線上から見た摺動部の正面図
【図4】固定筒の凹部に潤滑剤吸収体と板ばね部材とが配置されることを示す説明図
【図5】固定筒の空間部に潤滑剤吸収体が収納された形態の断面図
【図6】図5上で6−6線上から見た摺動部の正面図
【図7】操作リングの空間部に潤滑剤吸収体が収納された形態の断面図
【符号の説明】
10…レンズ鏡筒、12…フォーカスレンズ、14…ズームレンズ、16…マスタレンズ、22…固定筒、24…フォーカスリング、34…ズームリング、42…絞り、44…アイリスモータ、50…潤滑剤吸収体、52…板ばね部材、54…凹部、56…孔、60、70…空間部、62、72…連通孔、64…操作リング
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ鏡筒に係り、特に監視カメラ用のレンズ鏡筒であって、固定筒の外周部に設けられた操作リングを回転させてピント、焦点距離、または絞り値を調節するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
監視カメラ用のレンズ鏡筒のなかにはピント、焦点距離、及び絞り値が予め調整されて建屋に設置されるものがある。ピント、焦点距離、及び絞り値の調整は、レンズ鏡筒の固定筒に回転自在に設けられたフォーカスリング、ズームリング、及びアイリスリングを回動操作することにより実施される。
【0003】
このような監視カメラのレンズ鏡筒では、地震や車の往来による振動によって操作リングが勝手に回動すると初期設定が狂ってしまうので、一度設定した後には、各操作リングをロックねじによって固定筒側に固定するものも提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、レンズ鏡筒は、操作リングの操作性を円滑にするために、操作リングの内周面にグリースを手作業で塗布しているが、塗布量にバラツキが生じやすいため、本願出願人は、固定筒や操作リングに形成された空間部に潤滑剤吸収体を収納するとともに、潤滑剤吸収体から滲み出る潤滑剤を操作リングの内周面に導く孔を、固定筒や操作リングに形成したレンズ鏡筒を提案している(例えば、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−231194号公報 (第3頁 図1)
【0006】
【特許文献2】
特開2001−100076号公報(第3頁 図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操作リングをロックねじによって回動不能に固定する前記従来のレンズ鏡筒は、ロックねじの力によってレンズ鏡筒の固定筒や他の部品が変形する場合があり、光学的性能が低下するという虞があった。
【0008】
また、前記潤滑剤吸収体を内蔵した前記従来のレンズ鏡筒は、潤滑剤吸収体から滲み出るグリースの粘度によって操作リングにある程度の回転抵抗を与えることはできるが、グリースは、温度が上昇すると粘度が低下するので、振動に対抗する所望の回転抵抗を操作リングに与えることは困難であった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ロックねじを使用することなく、簡単な構造で操作リングに所望の回転抵抗を与えることができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記固定筒の外周面に形成された凹部に潤滑剤吸収体が収納され、該潤滑剤吸収体と前記操作リングとの間に板ばね部材が配置され、該板ばね部材は、前記操作リングの内周面に圧接されて操作リングに所定の回転抵抗を与えるとともに潤滑剤吸収体からの潤滑剤を操作リングの内周面に導くための孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記固定筒には、該固定筒の外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記外周面とを連通する連通孔が形成され、前記固定筒の前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、前記操作リングには、該操作リングの外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記内周面とを連通する連通孔が形成され、前記操作リングの前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、固定筒の凹部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材の孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、その内周面が前記板ばね部材に圧接されていることによって板ばね部材から付勢力を受け、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、固定筒の空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、操作リングの空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給される。そして、操作リングの回動動作によって潤滑剤が操作リングの全内周面に塗布されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ鏡筒の好ましい実施の形態について詳説する。
【0017】
図1は、監視カメラ用のレンズ鏡筒10を示す断面図である。このレンズ鏡筒10の固定筒22内には、光軸Pの前端側(図1で左側)から光軸Pに沿ってフォーカスレンズ12、ズームレンズ14、及びマスタレンズ16が順に配置される。また、固定筒22の外側には、筒状のカバー11が設けられている。
【0018】
フォーカスレンズ12はレンズ保持枠18に保持され、レンズ保持枠18の外面には、複数本のカムピン20、20…(図1では2本のみ図示)が突設される。これらのカムピン20は、固定筒22に光軸Pと平行に形成された直進溝22A、22Aに嵌合される。固定筒22の外側には、フォーカスリング(操作リング)24が回動自在に配設される。フォーカスリング24の内周面にはカム溝24Aが形成され、カム溝24Aにカムピン20の先端が嵌合される。また、フォーカスリング24の外面にはレバー26が突設され、レバー26は、カバー11に形成されたスリット11Aを介してカバー11の外部に延設されている。レバー26によってフォーカスリング24が回動操作されると、レンズ保持枠18は、カム溝24Aと直進溝22Aとによる直動作用によって光軸P方向に前後移動する。これにより、ピント調整が行なわれる。
【0019】
ズームレンズ14はレンズ保持枠28に保持され、レンズ保持枠28と固定筒22との間には直進筒32が回動自在に配設される。レンズ保持枠28には複数本のカムピン30(1本のみ図示)が突設され、これらのカムピン30は、直進筒32に光軸Pと平行に形成された直進溝32Aに嵌合される。固定筒22の内面にはカム溝22Bが形成され、カムピン30の先端はこのカム溝22Bに嵌合される。
【0020】
一方、固定筒22の外側には、ズームリング(操作リング)34が回動自在に配設される。ズームリング34は、直進筒32に連結部37を介して連結される。ズームリング34の外面にはレバー27が突設され、レバー27は、カバー11に形成されたスリット11Bを介して外部に延設されている。レバー27によってズームリング34が回動操作されると、直進筒32が回動されるので、レンズ保持枠28は、カム溝22Bと直進溝32Aとによる直動作用によって光軸P方向に前後移動する。これにより、ズーム調整が行なわれる。
【0021】
マスタレンズ16は後枠36に保持され、後枠36の外側には、不図示のカメラのマウント部に連結されるマウント環38が設けられている。ズームレンズ14とマスタレンズ16との間には絞り42が設けられ、絞り42はアイリスモータ44によって駆動される。なお、電動ではなく手動でアイリス調整するレンズ鏡筒の場合には、固定筒の外周面にアイリスリング(操作リング)が回動自在に設けられ、アイリスリングを回動操作することによって、アイリス調整が行われる。
【0022】
ところで、フォーカスリング24及びズームリング34は、潤滑剤吸収体から滲み出る潤滑剤によってその回動操作性が向上されるとともに板ばね部材によって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0023】
図1には、ズームリング34側に潤滑剤吸収体50と板ばね部材52とが設けられた例が図示されている。フォーカスリング24側にも同様に潤滑剤吸収体と板ばね部材とが設けられているが図1では省略している。
【0024】
図2〜図4に示すように、潤滑剤が吸収されたスポンジ等の潤滑剤吸収体50は、固定筒22の外面に形成された凹部54に収納される。
【0025】
板ばね部材52は、潤滑剤吸収体50とズームリング34の内周面35との間で挟まれるように凹部54に配置されている。板ばね部材52はブーメラン形状に形成され、図3の如く両側を湾曲させた状態で凹部54に嵌合される。これにより、板ばね部材52の膨らんだ中央円弧状部53がズームリング34の内周面35に圧接され、板ばね部材52の付勢力がズームリング34に与えられている。また、板ばね部材52の中央部には孔56が開口され、潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、この孔56を介してズームリング34の内周面35に供給される。
【0026】
固定筒22の凹部54は、固定筒22の外面に複数箇所形成され、これらの凹部54に潤滑剤吸収体50及び板ばね部材52がそれぞれ収納されている。
【0027】
このように構成されたレンズ鏡筒10によれば、固定筒22の凹部54に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材52の孔56から固定筒22とズームリング34との間に供給される。そして、ズームリング34の回動動作によって潤滑剤がズームリング34の全内周面35に均等に塗布されるので、ズームリング34の操作性が向上するとともにズームリング34の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0028】
また、ズームリング34は、その内周面35が板ばね部材52に圧接されていることによって板ばね部材52から、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられている。したがって、このレンズ鏡筒10のズームリング34は、ロックねじを用いることなく、振動に対抗できるズームリング34となっている。なお、フォーカスリング24も同様である。
【0029】
板ばね部材52の付勢力による前記回転抵抗、すなわち、ズームリング34の回動操作トルクは、300〜500g・cm(ズームリング34の直径40〜50mm)に設定されている。
【0030】
図5、図6は、固定筒22に形成された、肉ぬき部である空間部60に潤滑剤吸収体50を収納した例が示されている。空間部60は、図6の如く固定筒22の内周面と外周面との間で周方向に沿って所定の間隔で複数箇所形成され、これらの空間部60のうちの一つ又は複数の空間部60に潤滑剤吸収体50が収納されている。また、固定筒22の端面は開口されるとともに、所定の奥行きをもって形成されている。更に、固定筒22の外周面には、空間部60、60…に連通する連通孔62、62…が形成されている。
【0031】
固定筒22に回動自在に支持された操作リング(フォーカスリング、ズームリング、又はアイリスリング)64は、固定筒22の段部側面23と操作リング64の図5上で右端面65との間に配置された波板ばね部材66によって、矢印Aで示す方向に付勢され、操作リング64の左端面67が、固定筒22に嵌着されたリングワッシャ68に圧接されている。これにより、操作リング64は、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0032】
このように構成されることによって、固定筒22の空間部60に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤は、連通孔62から操作リング64と固定筒22との間に供給される。そして、操作リング64の回動動作によって潤滑剤が操作リング64の内周面63に塗布されるので、操作リング64の操作性が向上するとともに操作リング64の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0033】
また、操作リング64は、波板ばね部材66の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられているので、地震や車の往来による振動によっては勝手に回動せず初期設定は狂わない。
【0034】
図7は、操作リング64に形成された、肉ぬき部である空間部70に潤滑剤吸収体50を収納した例が示されている。空間部70は、操作リング64の内周面と外周面との間で周方向に沿って所定の間隔で複数箇所形成され、これらの空間部70のうちの一つ又は複数の空間部70に潤滑剤吸収体50が収納されている。また、操作リング64の端面は開口されるとともに、所定の奥行きをもって形成されている。更に、操作リング64の内周面には、空間部70、70…に連通する連通孔72、72…が形成されている。
【0035】
操作リング64は、固定筒22の段部側面23と操作リング64の図7上で左端面67との間に配置された波板ばね部材66によって、矢印Bで示す方向に付勢され、操作リング64の右端面65が、固定筒22に嵌着されたリングワッシャ68に圧接されている。これにより、操作リング64は、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない回転抵抗が与えられている。
【0036】
このように構成されることによって、操作リング64の空間部70に収納された潤滑剤吸収体50から滲み出た潤滑剤は、連通孔72から操作リング64と固定筒22との間に供給される。そして、操作リング64の回動動作によって潤滑剤が操作リング64の全内周面63に塗布されるので、操作リング64の操作性が向上するとともに、操作リング64の回動操作時に生じる、かじりを防止できる。
【0037】
また、操作リング64は、波板ばね部材66の付勢力を受けており、これによって、振動に対抗できる所定の回転抵抗が与えられているので、地震や車の往来による振動によっては勝手に回動しない。よって、初期設定が維持される。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るレンズ鏡筒によれば、固定筒の凹部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、板ばね部材の孔から操作リングと固定筒との間に供給されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、その内周面が前記板ばね部材に圧接されて板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられているので、ロックねじを使用することなく、所望の回転抵抗が与えられたレンズ鏡筒を提供できる。
【0039】
また、本発明によれば、操作リングや固定筒の空間部に収納された潤滑剤吸収体から滲み出た潤滑剤が、連通孔から操作リングと固定筒との間に供給されるので、操作リングの操作性が向上するとともに操作リングの回動操作時に生じる、かじりを防止できる。また、操作リングは、板ばね部材の付勢力を受けており、これによって、地震や車の往来による振動では勝手に回動しない所定の回転抵抗が与えられているので、ロックねじを使用することなく、所望の回転抵抗が与えられたレンズ鏡筒を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のレンズ鏡筒の断面図
【図2】ズームリングの摺動部に設けられた潤滑剤吸収体と板ばね部材を示す断面図
【図3】図2上で3−3線上から見た摺動部の正面図
【図4】固定筒の凹部に潤滑剤吸収体と板ばね部材とが配置されることを示す説明図
【図5】固定筒の空間部に潤滑剤吸収体が収納された形態の断面図
【図6】図5上で6−6線上から見た摺動部の正面図
【図7】操作リングの空間部に潤滑剤吸収体が収納された形態の断面図
【符号の説明】
10…レンズ鏡筒、12…フォーカスレンズ、14…ズームレンズ、16…マスタレンズ、22…固定筒、24…フォーカスリング、34…ズームリング、42…絞り、44…アイリスモータ、50…潤滑剤吸収体、52…板ばね部材、54…凹部、56…孔、60、70…空間部、62、72…連通孔、64…操作リング
Claims (3)
- 固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、
前記固定筒の外周面に形成された凹部に潤滑剤吸収体が収納され、
該潤滑剤吸収体と前記操作リングとの間に板ばね部材が配置され、
該板ばね部材は、前記操作リングの内周面に圧接されて操作リングに所定の回転抵抗を与えるとともに潤滑剤吸収体からの潤滑剤を操作リングの内周面に導くための孔が形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、
前記固定筒には、該固定筒の外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記外周面とを連通する連通孔が形成され、
前記固定筒の前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、
前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 固定筒の外周部に回動自在に設けられた操作リングを回動させてレンズ移動又はアイリス調整を行うレンズ鏡筒において、
前記操作リングには、該操作リングの外周面と内周面との間に空間部が形成されるとともに、該空間部と前記内周面とを連通する連通孔が形成され、
前記操作リングの前記空間部には、潤滑剤吸収体が収納され、
前記操作リングを前記固定筒側に付勢して、操作リングに所定の回転抵抗を与える板ばね部材が配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
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- 2002-11-11 JP JP2002326295A patent/JP2004163484A/ja active Pending
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