JPH11109209A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JPH11109209A
JPH11109209A JP27436097A JP27436097A JPH11109209A JP H11109209 A JPH11109209 A JP H11109209A JP 27436097 A JP27436097 A JP 27436097A JP 27436097 A JP27436097 A JP 27436097A JP H11109209 A JPH11109209 A JP H11109209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ鏡筒のカム機構におけるカムピンのガ
タ寄せ機構の改善を図り、光学機器の小型化を図る。 【解決手段】 レンズ保持枠を撮影光軸に沿って移動す
る外径側先端がテーパー形状のカムピン12と、該カム
ピン12を径方向に摺動自在に保持する嵌合穴8aと、
該嵌合穴8aが連通する円弧状溝部8dを形成したレン
ズ保持枠8とを有し、前記円弧状溝部8dの曲率よりも
大きな曲率を有する板バネ13を前記円弧状溝部8d内
に配置することにより、前記カムピン12に径方向の付
勢力を与えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、ビデオカ
メラ、デジタルカメラ等の光学機器に係り、レンズ鏡筒
等の光学素子保持部材を所定のカム軌跡に沿って移動さ
せるためのカム機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】少なくとも2群以上のレンズ群を有し、
該レンズ群を公知の直進案内機構及びカムリングなどに
より光軸方向に沿って移動させることで撮影倍率を変化
させるズームレンズの駆動制御機構が知られている。
【0003】また、光軸方向に沿って移動される複数の
レンズ群を保持する保持部材には、前記直進案内機構に
設けられた直進案内溝やカムリングに設けられたカム溝
と摺動自在に係合するカムピンが設けられている。そし
て、前記カムピンと直進案内溝、カム溝との間には僅か
なガタが存在するので、複数のレンズ群は光軸前後方向
や倒れ方向に微小量動く場合がある。
【0004】そのため、この光軸前後方向の動きや倒れ
方向の動きは、光学性能に大きな影響を及ぼしピント精
度や像性能に影響を招くことが考えられる。
【0005】そこで、このような状況を防止するために
次のような対策が従来より行なわれている。
【0006】1.前後群レンズの間に圧縮バネを配し、
これの作用により各レンズ群を相対離反する方向に弾性
付勢する方式、 2.特開平6−194555号公報に示されているよう
に、カム部材の他方のカム面と接触し、カムピンを一方
のカム面に対して押圧する弾性力を有する片寄せ部材を
設けることでガタを吸収する方式、 3.実公平2−44247号公報に示されているよう
に、同軸上に配置された複数の先端テーパー状カムピン
をその突出方向に複数の圧縮バネで付勢してガタを吸収
する方式等、 以上のようなガタ吸収機構が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例によるガタ吸収機構では以下に示すような問題
が発生する。
【0008】1.レンズ群間にスプリングを配してガタ
を吸収しようとする方式にあっては、レンズ群同士には
常に互いに離反する方向に片寄せ力が前記スプリングに
より働いている。
【0009】このため、ズーミング動作に伴ってレンズ
群間隔が狭くなる方向に変化すると、前記レンズ群間の
スプリングの弾性力に逆らってバネがチャージされるた
め必要以上の駆動力が必要となる。
【0010】また、撮影レンズを撮影待機状態から収納
位置(所謂沈胴位置)に駆動する際、一般的にはワイド
状態で広がったレンズ群間隔を再度縮める動作が必要と
なる。この時、さらに収納状態において撮影レンズの前
面を開閉自在に覆うバリア(開方向にバネ付勢されてい
る)を閉成するための負荷が加わり上記ズーミング動作
における駆動力よりもさらに大きな駆動力が必要とな
る。この結果、大きなモータや大減速機機構を使用しな
ければならず、カメラの大型化を招き、また電池の消耗
も招き易い傾向にある。
【0011】2.特開平6−194555号公報に示さ
れている片寄せ方式においては、弾性力を有する片寄せ
部材をカムフォロワーに回動自在に取り付け、カム溝の
一方の端面をバネ付勢し、カムフォロワーをもう一方の
カム溝の端面に押圧付勢することでガタを吸収してい
る。
【0012】このような方式だと上述した1に示した問
題は解決されるが、片寄せ部材をカム溝の中に収めるた
め片寄せ部材を小型化する必要が有り、結果として片寄
せ部材のバネ定数が大きくなってしまう。
【0013】このことは、安定した弾性力を発生させる
ことが難しいことを表しており、片寄せ部材の微小な変
位で付勢力が大きく変化することとなり、ズーム負荷変
動が大きくなる。その結果、安定した鏡筒駆動制御が得
られない虞れがある。
【0014】また、この問題を解決するために弾性力を
有する片寄せ部材をカム溝幅方向に大きくすると、今度
は、リード変化の激しいカム溝に対して片寄せ部材が干
渉してしまうという問題が発生する。
【0015】さらにこの方式は円筒形状のカムピンと、
カム溝に対して有効であるが、先端方向に行くに従って
径小となるテーパーカムピンとそれに対応するカム溝に
おいては、一方のカム面に対して片寄せ部材で片寄せ力
を発生させてもテーパー角が90°を超えると、もう一
方のカム面には片寄せ力が作用しなくなる。
【0016】また、仮に90°以下のテーパー面であっ
たとしても片寄せ部材による片寄せ力はテーパー角度分
ロスしてしまうため、要求される片寄せ力を満足させる
ために片寄せ部材が大型化してしまうという新たな問題
が発生する。
【0017】3.実公平2−44247号公報に示され
ている片寄せ方式においては、同軸上に配置された複数
のテーパー状カムピンを複数の圧縮コイルバネによって
径方向に付勢してガタ取りを行っているが、同軸上に相
対摺動可能に配置されたカムピン同士には必然的にガタ
が存在する。そのためこのガタの影響を極力少なくする
為にカムピン同士の嵌合長を十分に確保する必要が出て
くる。またこの複数のカムピンを径方向に付勢するため
の圧縮コイルバネも複数必要となり、バネの収納スペー
スが大型化しカメラの大型化を招いてしまうという問題
が発生する。
【0018】さらにこれらカムピンは径方向に常時付勢
されており、また脱落防止の係止機構もないので、組立
て時にカムピンがバネ力により脱落しないようにしなが
ら移動レンズを固定筒およびカム筒に組込む必要がある
ので、組立て作業性が悪くなり、組立て工数UP、コス
トUP等を招いてしまうという問題が発生する。
【0019】本出願に係る第1の発明の目的は、限られ
たスペースを有効利用してバネを配置し、目的とする付
勢力の発生を簡単な構造で達成し、レンズ保持枠を大型
化することなく、小型で安価なカムピンガタ寄せ構造を
実現することにある。
【0020】本出願に係る第2の発明の目的は、第1の
発明に加えてさらにカムピンが組込み時に脱落しないよ
うに構成することで、組立て作業性を向上し、その結
果、組立て工数を削減し、安価なカメラを実現すること
である。
【0021】本出願に係る第3の発明の目的は、第1、
第2の発明に加えてさらに組み込み状態においてバネが
収納スペース内で自由に移動することを防止し、安定し
たバネ力を発生させることで安定した機能を保証するこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係わる第1の発明の光学機器の構成は、光
学素子を保持する保持枠と、前記保持枠に対して径方向
に移動可能に設けられた先端がテーパー形状のカムピン
と、前記カムピンの先端部が係合するカム溝を有するカ
ム部材とを有し、前記カム部材が所定の方向に移動する
ことにより前記保持枠を光軸方向に沿って移動可能とす
る光学機器において、前記保持枠には、前記カムピンを
径方向に摺動自在に保持する嵌合穴と、該嵌合穴が連通
する円弧状溝部が形成され、前記円弧状溝部の曲率より
も大きな曲率を有し、前記円弧状溝部内に配置された板
バネで前記カムピンを径方向外方へ付勢するようにした
ものである。
【0023】上記構成において、円弧状溝部の曲率より
大きな曲率の板バネを円弧状溝部内に配置することで、
径方向の大きさを増さずに円周方向に十分なスペースを
確保し、小型で安定したバネ力を発生することができる
ガタ寄せ機構を実現した。
【0024】本出願に係わる第2の発明の光学機器の構
成は、前記カムピンの内径側端部には、前記嵌合穴への
圧入で貫通できる程度の大きさの抜け止め部が形成され
ているものである。
【0025】上記構成により、カムピンは自重や付勢力
により嵌合穴から外れないので、高度な技術を必要とせ
ずに光学部材を直進案内部材及びカムリング等に組込む
ことができ、組立て作業性を向上し、その結果、組立て
工数を削減し、安価な光学機器を実現することを可能と
した。
【0026】本出願に係わる第3の発明の光学機器の構
成は、前記板バネには、カムピン当接部に、該カムピン
の係合で板バネの円周方向への動きを規制する凹状の被
係合部が形成されているものである。
【0027】上記構成により、板バネとカムピンとの係
合が外れることなく、常に安定したバネ力でもってカム
ピンを付勢することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明に係る第1の実施
の形態を表すカメラの鏡筒の要部斜視図である。本実施
の形態に適用される鏡筒の構成は所謂差動カム筒を二つ
設けた三段沈胴式鏡筒である。
【0029】1は不図示のカメラ本体に固定される固定
筒であり、該固定筒1の内周部にはメスヘリコイドが形
成されている。2は第1差動カム筒で、その後端外周部
2aにはオスヘリコイドが形成されている。3は前記第
1差動カム筒2の内周部に回転方向のみ摺動自在に保持
される第1直進ガイド筒である。組込み時、第1差動カ
ム筒2に不図示のモーター等による駆動源からの回転力
が付与されると、該第1差動カム筒2は固定筒1のメス
ヘリコイドとヘリコイド結合により回転しつつ光軸方向
に沿って進退する。この時、前記第1直進ガイド筒3は
その回転を固定筒1により規制されるように構成されて
いるので、第1差動カム筒2と一体となって回転せずに
光軸方向に進退する。
【0030】9は撮影光路外の有害光をカットするため
の第1フレアカット板であり、第1フレアカット板9の
中心部には必要な撮影光を通すための開口9aが形成さ
れ、さらに外周部分には前記第1直進ガイド筒3の後端
フランジ部3aに形成された不図示の被係合部に係止さ
れる複数の係合部9bが形成されている。この構成によ
り第1フレアカット板9は前記第1直進ガイド筒3と一
体となって光軸方向に進退することとなる。
【0031】4は前記第1直進ガイド筒3の内径部に組
込まれ、前記第1直進ガイド筒3の内径部に形成された
カム溝の作用により回転と同時に光軸方向に進退するよ
うに構成された第2差動カム筒であり、該第2差動カム
筒4の内周部には、第2直進ガイド筒7が相対回転可能
なように組込まれる。
【0032】6はナットリングで、前記第2直進ガイド
筒7の爪部7aと後端フランジ部7bとの間に相対回転
可能なように支持されると共に、組込み時、第2差動カ
ム筒駆動ピン11が、第2差動カム筒4の開口穴4aを
通してその外径部に形成されたナット部6aと螺合し、
その結果、第2直進ガイド筒7の後端フランジ部に形成
された係合突起7dが第1直進ガイド筒の内径部に形成
された不図示の光軸方向溝部に相対摺動可能に係合する
ので、第2差動カム筒4と第2直進ガイド筒7とは相対
回転しながら前記第1差動カム筒2及び第1直進ガイド
筒3に対して光軸方向に沿って進退することとなる。
【0033】この時さらに第2差動カム筒4および第2
直進ガイド筒7の内径部において、第1レンズ群201
(図2参照)を保持する所の1群レンズ鏡筒5及び第2
レンズ群204を保持する2群レンズホルダー8が、前
記第2差動カム筒4の内径部に形成された不図示のカム
溝202、203(図2参照)により光軸に沿って予め
決められた位置に駆動制御される。このとき、1群レン
ズ鏡筒5はその内径部に形成された光軸方向突条5aが
第2直進ガイド筒7の外周対応部に形成された光軸方向
溝部7eと相対摺動自在に係合し、また2群レンズホル
ダー8はその外周部に形成された円柱状突部8gが第2
直進ガイド筒7の光軸方向溝部7fと相対摺動自在に係
合することにより、光軸回りの回転は阻止されている。
【0034】この2群レンズホルダー8を光軸に沿って
駆動制御する為の2群カムピン12、及び該2群カムピ
ン12を径方向に付勢する為の板ばね13、そして板ば
ね13の脱落を防止するための板ばねカバー14が本実
施の形態の特徴的な構成である。
【0035】2群カムピン12は、2群レンズホルダー
8に形成された嵌合穴8aに一定量摺動自在に支持され
る。この詳細を図4を用いて説明する。図4は前記2群
カムピン12の拡大詳細図で図2のB部を拡大したもの
である。前記嵌合穴8aの内径側端部には径小部分8b
が形成されている。この径小部分8bには2群カムピン
12の径小部12aが摺動自在に嵌合する。
【0036】また、2群カムピン12の内径側端部に
は、2群ホルダー側の嵌合穴径大部8cよりも径小でか
つ前記嵌合穴径小部8bよりも径大に形成された軽圧入
部12bが形成されている為、該2群カムピン12を組
込むに際して、前記2群カムピンの軽圧入部12bが前
記径小部8bに干渉する部分で圧入による組み込みが行
われ組込み後は前述した板ばね13の作用により2群カ
ムピン12が外径方向に付勢されても2群カムピン先端
軽圧入部12bの方が、2群レンズホルダー8の径小部
8bよりも径大となっている為、簡単には外れることは
ない。
【0037】次に、前記板ばね13の作用について図5
を用いて説明する。
【0038】板ばね13は自由状態においては図中破線
で示したように2群レンズホルダー8の円弧状溝部であ
る板ばね組み込み部8dの内径側の壁8eの曲率よりも
大きな曲率を有している。これに対し、2群カムピン1
2が第2差動カム筒4に組込まれると、その先端軽圧入
部12bは板ばね13の被係合部13aを内径方向に押
圧する。そうすると、板ばね13の両腕部13bが前記
壁8eと接し該板ばね13の曲率を小さくするように変
形させる。
【0039】この結果、その反力が2群カムピン12に
作用して該カムピン12には外径方向へ突出しようとす
る力が発生する。この力により、該カムピンのテーパー
部12cは第2差動カム筒4のカム溝203に押圧付勢
される結果、ガタ付くこと無く2群レンズホルダー8を
支持することが可能となる。さらに板ばね13の前記被
係合部13aは図1にも示されるように凹状となってお
り、組込み状態では2群カムピンの先端軽圧入部12b
と係合しているので、周方向の動きを規制されている。
【0040】この為、板ばね13の位置ずれが起きない
ので安定したばね力を2群カムピンに加えることが可能
となる。
【0041】そして、板ばね13が脱落しないように、
リング状に形成された板ばねカバー14の内周に周方向
に沿って複数形成された内径嵌合部14aが2群レンズ
ホルダー8の前端部に形成された被係合部8fに圧入等
の手段により固定されている。
【0042】10は第2直進ガイド筒7の後端フランジ
部に形成された爪部7cに、被係合部10aが係止され
該第2直進ガイド筒7と共に光軸に沿って進退する第2
フレアカット板である。該第2フレアカット板10の被
係合部10aの内径部には切り欠き部10bが形成さ
れ、該切り欠き部10bより内径側と該切り欠き部10
bより外径側をつなぐ繋ぎ部10cが前記複数の被係合
部10aの略中間に設定されている。
【0043】上記した構成により、ワイド時、前記2群
レンズホルダー8が第2フレアカット板10の切り欠き
部10bよりも内径側を光軸後ろ方向(図1中A方向)
に押すと、切り欠き部10bよりも外径側の被係止部か
らつなぎ部までの部分10dがバネとして作用し、第2
フレアカット板10の切り欠き部10bよりも内径側の
部分が前記2群レンズホルダー8と共に第2直進ガイド
筒7に対して光軸後ろ方向へ移動する(図2参照)。
【0044】また、テレ時及び沈胴時においては上述バ
ネ性により、切り欠き部10bよりも内径側の部分は第
2直進ガイド筒7の後端フランジ部に接する位置まで復
帰する(図3参照)。
【0045】図2は、本実施の形態のカメラの鏡筒のワ
イド状態を表す要部断面図である。図1において説明し
た構成部分と一致するものについては、同一の符号を付
してある。
【0046】図示のように、ワイド状態において2群レ
ンズホルダー8が、前記第2フレアカット板10を光軸
後ろ方向に押すと第2フレアカット板10の切り欠き部
10bよりも内径側の部分が前記2群レンズホルダー8
と共に第2直進ガイド筒に対して光軸後ろ方向へ移動す
る。
【0047】図3は、本実施の形態のカメラの鏡筒のテ
レ状態を表す要部断面図である。図1において説明した
構成部分と一致するものについては、同一の符号を付し
てある。
【0048】上記図2で表したワイド状態から図3のテ
レ状態及び不図示の沈胴状態になると、図1中のA方向
と反対方向へ2群レンズホルダー8は第2直進ガイド筒
7に対して光軸前方に繰り出される。したがって、第2
フレアカット板10の切り欠き部10bよりも内径側の
部分は、前述切り欠き部10bよりも外径側の被係止部
から繋ぎ部10cまでの部分10dがバネとして作用
し、第2直進ガイド筒7の後端フランジ部に接する位置
まで復帰する。
【0049】(第2の実施の形態)図6は本発明の第2
の実施の形態を示す。
【0050】本実施の形態では、上記した第1の実施の
形態における板ばね13に代えてリング状板ばね601
を用いるようにしたものである。図6において、リング
状板ばね601は、第1の実施の形態と同様に2群レン
ズホルダー8の板ばね組み込み部8dの内側の壁8eの
曲率よりも大きな曲率を有する部分601aと、板ばね
組み込み部8dの内径側の壁8eの曲率とほぼ同一曲率
を有する繋ぎ部601bとにより構成されている。
【0051】この構成により、前述2群カムピンの外径
方向付勢を行う複数の601a部を繋ぎ部601bによ
りひとつの部品に構成することで組立て作業性向上、部
品管理のし易さ、部品コストの低減を可能としている。
【0052】尚、本発明は上記構成にのみ限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱した
もでなければ、どのような構成も含まれることは言うま
でもない。
【0053】また、本発明はカメラに限定されるもので
はなく、ビデオ、デジタルカメラ等の撮像装置にも応用
できることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、限られた
スペースを有効利用して付勢手段を配置し、簡単な構造
でカムピンガタ寄せ構造を実現することが可能となっ
た。
【0055】請求項2に係る発明によれば、円弧状溝部
の曲率よりも大きな曲率を有する板バネにより、前記カ
ムピンに対し径方向の付勢力を与えるように構成したの
で、限られたスペースを有効利用してバネを配置し、レ
ンズ保持枠を大型化することなく、小型で安価なカムピ
ンガタ寄せ構造を実現することが可能となった。
【0056】請求項3に係る発明によれば、カムピンは
自重や付勢力により嵌合穴から外れないので、高度な技
術を必要とせずに光学部材を直進案内部材及びカムリン
グ等に組込むことを可能とすることで、組立て作業性を
向上し、その結果、組立て工数を削減し安価なカメラ等
の光学機器を実現することを可能とした。
【0057】請求項4に係る発明によれば、板バネとカ
ムピンとの係合が外れることがなく常に安定したバネ力
でカムピンを付勢することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
カメラのレンズ鏡筒の分解斜視図
【図2】図1のレンズ鏡筒のワイド状態を表す断面図
【図3】図1のレンズ鏡筒のテレ状態を表す断面図
【図4】図1の2群カムピンの拡大断面図
【図5】図4のX−X線に沿った断面図
【図6】本出願に係る発明の第2の実施の形態における
板ばねを示す斜視図
【符号の説明】
1…固定筒 2…第1差動カム筒 3…第1直進ガイド筒 4…第2差動カム筒 5…1群レンズ鏡筒 6…ナットリング 7…第2直進ガイド筒 8…2群レンズホルダー 9…第1フレアカット板 10…第2フレアカット板 11…差動カム筒駆動ピン 12…2群カムピン 13,601…板ばね 14…板ばねカバー 201…1群レンズ 203…2群レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を保持する保持枠と、前記保持
    枠に対して径方向に移動可能に設けられた先端がテーパ
    ー形状のカムピンと、前記カムピンの先端部が係合する
    カム溝を有するカム部材とを有し、前記カム部材が所定
    の方向に移動することにより前記保持枠を光軸方向に沿
    って移動可能とする光学機器において、前記保持枠に
    は、前記カムピンを径方向に摺動自在に保持する嵌合穴
    と、該嵌合穴が連通する円弧状溝部が形成され、前記円
    弧状溝部の曲率よりも大きな曲率を有し、前記円弧状溝
    部内に配置された板バネで前記カムピンを径方向外方へ
    付勢することを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記カムピンの内径側端部には、前記嵌
    合穴への圧入で貫通できる程度の大きさの抜け止め部が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の光学機
    器。
  3. 【請求項3】 前記板バネには、カムピン当接部に該カ
    ムピンとの係合で板バネの円周方向への動きを規制する
    凹状の被係合部が形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の光学機器。
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