JP2001091810A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2001091810A
JP2001091810A JP27300199A JP27300199A JP2001091810A JP 2001091810 A JP2001091810 A JP 2001091810A JP 27300199 A JP27300199 A JP 27300199A JP 27300199 A JP27300199 A JP 27300199A JP 2001091810 A JP2001091810 A JP 2001091810A
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JP
Japan
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lens frame
lens
barrel
peripheral surface
fixed
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Pending
Application number
JP27300199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Shimakura
隆博 島倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ枠をスナップフィット機構で固定筒に固
定するレンズ鏡筒において、レンズ枠に光軸方向に弾性
変形するバネ部を一体形成することにより、他の部品を
使用することなく、レンズ枠の光軸方向のガタを取り除
く。 【解決手段】レンズ枠26の後端部に光軸に沿って弾性
変形するバネ部82を一体形成する。レンズ枠26を前
部固定筒12Aに挿入すると、前部固定筒12Aの内周
面に形成された凹部84にレンズ枠26の外周面に形成
されたスナップフィット80の凸部80Aが嵌入する。
これと同時にバネ部82の突起82Aが前部固定筒12
Aの内周面に形成された段部86に当接してレンズ枠2
6を光軸方向に付勢する。これにより、凹部84に嵌入
された凸部80Aが凹部84の内壁面84aを押圧し、
レンズ枠26の光軸方向のガタが取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ鏡筒に係り、
特にレンズ枠をスナップフィット方式で固定筒に固定す
るレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ枠を固定筒に固定する方法として
スナップフィット方式がある。このスナップフィット方
式は、外周面に拡縮自在な凸部が形成されたレンズ枠を
固定筒に挿入し、その凸部を固定筒の内周面に形成され
た凹部に嵌入させることにより、レンズ枠を固定筒に固
定する。
【0003】ところで、このスナップフィット方式の場
合、固定筒の内周面に形成する凹部は凸部を挿入しやす
くするために、凸部の大きさよりもやや大きめに形成し
ている。このため、凹部に嵌入した凸部が凹部内で移動
し、固定筒に取り付けられたレンズ枠にガタが生じると
いう問題があった。
【0004】そして、従来は、このガタを取り除くため
に、凹部に波板バネを挿入したり、固定枠に押さえ環を
装着したりして対応していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では部品点数が増え、組み立て工数が増加するとい
う欠点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、部品点数を削減し、容易に組み立てることが
できるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、固定筒にレンズ枠を挿入し、固定筒の内
周面に形成された凹部又は凸部にレンズ枠の外周面に形
成された拡縮自在な凸部又は凹部を嵌入させてレンズ枠
を固定筒の所定の位置に固定してなるレンズ鏡筒におい
て、前記レンズ枠は、レンズの光軸方向に弾性変形する
バネ部が形成され、該バネ部はレンズ枠を固定筒の所定
の位置に挿入すると、固定筒の内周面に当接してレンズ
枠を光軸方向に付勢し、前記凹部に嵌入された凸部を凹
部の内壁面に押圧させてレンズ枠の光軸方向のガタを取
り除くことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、レンズ枠を固定筒の所定
の位置に挿入すると、固定筒の内周面に形成された凹部
又は凸部にレンズ枠の外周面に形成された凸部又は凹部
が嵌入する。これと同時にレンズ枠に形成されたバネ部
が固定筒の内周面に当接し、レンズ枠を光軸方向に付勢
する。これにより、凹部に嵌入された凸部が凹部の内壁
面に押圧され、レンズ枠の光軸方向のガタが取り除かれ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るレンズ鏡筒の好ましい実施の形態について詳説す
る。
【0010】図1は、本実施の形態のレンズ鏡筒の側面
断面図である。このレンズ鏡筒10は、バリフォーカル
タイプのレンズ鏡筒であり、主として監視用カメラに使
用される。
【0011】同図に示すように、レンズ鏡筒10の固定
筒12には、前部から固定レンズ群14、変倍系レンズ
群16、リレーレンズ群18、フォーカス系レンズ群2
0の4レンズ群が順に配置されている。そして、変倍系
レンズ群16とリレーレンズ群18との間にはアイリス
装置24が配置されている。
【0012】固定筒12は、前部固定筒12Aと後部固
定筒12Bとから構成されており、後部固定筒12Bは
前部固定筒12Aの後端部にビス22で固定されてい
る。
【0013】固定レンズ群14を保持するレンズ枠26
は、スナップフィット機構によって前部固定筒12Aの
先端部に固定されている。なお、このレンズ枠26の取
付構造については後に詳述する。
【0014】変倍系レンズ群16を保持するレンズ枠2
8には、その外周面上に一定の間隔をもって3本のカム
30、30、30が取り付けられている。この3本のカ
ム30、30、30は、それぞれカム筒34に形成され
た3本のストレート溝36、36、36と、前部固定筒
12Aの内周面に形成された3本のカム溝38、38、
38に嵌合されている。カム筒34は、前部固定筒12
Aの内部に回動自在に配置されており、その外周部には
連結ピン40が連結されている。連結ピン40は、前部
固定筒12Aに形成された長孔42に挿通されており、
その先端部はズームリング44の内周面に形成された溝
45に嵌合されている。ズームリング44は、前部固定
筒12Aの外周部に回動自在に配置されており、その外
周部にはツマミ44Aが取り付けられている。
【0015】以上の構成により、ズームリング44を回
転させると、その回転が連結ピン40を介してカム筒3
4に伝達され、カム筒34が回転する。そして、このカ
ム筒34が回転することにより、レンズ枠28がカム溝
38とストレート溝36との作用によって前後移動し、
ズーミングがなされる。
【0016】リレーレンズ群18を保持するレンズ枠4
6は、後部固定筒12Bに挿入配置された内筒48の先
端部に固定されている。この内筒48は、その後端部に
フランジ48Aが形成されており、このフランジ48A
が後部固定筒12Bの後端面にビス50で固定されてい
る。
【0017】フォーカス系レンズ群20を保持するレン
ズ枠52には、その外周面上に一定の間隔をもって3本
のカム54、54、54が取り付けられている。この3
本カム54、54、54は、内筒48に形成された3本
のストレート溝56、56、56と、カム筒58の内周
面に形成された3本のカム溝60、60、60に嵌合さ
れている。カム筒58は、内筒48の外周部に回動自在
に配置されており、その外周部には連結アーム62が連
結されている。この連結アーム62は、後部固定筒12
Bの先端面に形成された円弧状の長孔64に挿通されて
おり、その先端部はフォーカスリング66に連結されて
いる。フォーカスリング66は、前部固定筒12Aの外
周部に回動自在に配置されており、その外周部にはツマ
ミ66Aが取り付けられている。
【0018】以上の構成により、フォーカスリング66
を回転させると、その回転が連結アーム62を介してカ
ム筒58に伝達され、カム筒58が回転する。そして、
このカム筒58が回転することにより、レンズ枠52が
カム溝60とストレート溝56との作用によって前後移
動し、フォーカシングがなされる。
【0019】アイリス装置24の菊座68には、連結ピ
ン70が連結されている。この連結ピン70は、後部固
定筒12Bの外周面に形成された長孔72に挿通されて
おり、その先端部はアイリスリング74に連結されてい
る。アイリスリング74は後部固定筒12Bの外周部に
回動自在に配置されており、その外周面上にはツマミ7
4Aが取り付けられている。このアイリスリング74を
回転させると、その回転が連結ピン70を介して菊座6
8に伝達され、菊座68が回転する。そして、この菊座
68が回転することにより、アイリス装置24の絞り羽
根76が動作され、アイリス調整がなされる。
【0020】図2は図1に示したレンズ鏡筒10の先端
部分を拡大した側面断面図である。また、図3は固定レ
ンズ群14を保持するレンズ枠26の平面展開図であ
る。図2、図3に示すように、レンズ枠26の後端部外
周には、3つのスナップフィット80、80、80と3
つのバネ部82、82、82とが一定の間隔をもって交
互に形成されている。
【0021】スナップフィット80は、レンズ枠26の
後端部外周面上に突出して形成されたテーパ状の凸部8
0Aと、その凸部80Aの両側に形成された一対の縦ス
リット80B、80Bとから構成されている。
【0022】一方、バネ部82は、レンズ枠26の後端
面に突出して形成された半球状の突起82Aと、その突
起82Aの前位置に形成された横スリット82Bとから
構成されている。
【0023】ここで、このレンズ枠26は弾性変形可能
な材質、たとえば樹脂等で成形されており、前記スナッ
プフィット80の凸部80Aと前記バネ部82の突起8
2Aとは、共にこのレンズ枠26に一体成形されてい
る。そして、このレンズ枠26が弾性変形可能な材質で
成形される結果、スナップフィット80は、縦スリット
80B、80Bの作用によって半径方向に弾性変形可能
に形成され、この結果、凸部80Aが半径方向に拡縮自
在に設けられる。同様に、バネ部82は、横スリット8
2Bの作用によって光軸方向に弾性変形可能に形成さ
れ、この結果、突起82Aが光軸方向に出没自在に設け
られる。
【0024】前記のごとく構成されたレンズ枠26は、
光軸に沿って前部固定筒12Aに挿入し、その後端部外
周に形成された3つの凸部80Aを前部固定筒12Aに
内周部に形成された3つの凹部84、84、84を嵌入
させて固定する。この凹部84は、凸部80Aの周方向
の長さと略同じ長さで形成されるとともに、凸部80A
の光軸方向の長さよりもやや長めに形成されている。
【0025】前記のごとく構成されたレンズ枠26の前
部固定筒12Aへの取り付け方法は次のとおりである。
【0026】まず、レンズ枠26の後端部分を前部固定
筒12Aに挿入する。次いで、レンズ枠26を光軸に沿
って前部固定筒12A内に押し込む。これにより、スナ
ップフィット80の凸部80Aが前部固定筒12Aの内
周面に当接して縮径し、この状態でレンズ枠26が前部
固定筒12A内に挿入されてゆく。
【0027】レンズ枠26が所定位置まで挿入される
と、バネ部82の突起82Aが前部固定筒12Aの内周
部に形成された段部(突出部)86に当接する。この状
態から更にレンズ枠26を前部固定筒12A内に押し込
むと、バネ部82が弾性変形しながら、レンズ枠26が
前部固定筒12A内に挿入されてゆく。そして、レンズ
枠26が所定量押し込まれると、スナップフィット80
の凸部80Aが、前部固定筒12Aの内周面に形成され
た凹部84を通過し、その弾性復元力によって凹部84
に嵌入する。
【0028】なお、このときスナップフィット80の凸
部80Aが前部固定筒12Aの凹部84に嵌入すると、
「カチッ」と音が鳴るので、この音によってスナップフ
ィット80の凸部80Aが前部固定筒12Aの凹部84
に嵌入されたことを確認することができる。そして、こ
の音が確認できたら、レンズ枠26を押し込むのを止め
る。
【0029】レンズ枠26を押し込むのを止めると、レ
ンズ枠26はバネ部82の弾性復元力によって先端方向
に付勢される。この結果、凹部84に嵌入されたスナッ
プフィット80の凸部80Aが、凹部84の内壁面84
aに当接し、その内壁面84aを一定の圧力で押圧す
る。
【0030】これによりレンズ枠26が前部固定筒12
Aに固定される。この際、レンズ枠26は、凹部84に
嵌入されたスナップフィット80の凸部80Aが、バネ
部82の弾性力によって凹部84の内壁面84aを押圧
した状態で前部固定筒12Aに取り付けられるので、光
軸方向にガタを生じさせることなく取り付けることがで
きる。
【0031】また、バネ部82はレンズ枠26に一体形
成されているので、従来のように別途波板バネ等を使う
必要がなく、部品点数を削減することができる。これに
より、コストの低減を図ることができるとともに、組み
立て工数も低減することができる。
【0032】なお、本実施の形態では、前部固定筒12
Aに形成された凹部84にスナップフィット80の凸部
80Aを嵌入させて、レンズ枠26を前部固定筒12A
に固定するようにしているが、この逆の構成でもよい。
すなわち、前部固定筒12Aに凸部を形成するととも
に、スナップフィット80に凹部を形成し、前部固定筒
12Aに形成された凸部をスナップフィット80に形成
された凹部に嵌入させて、レンズ枠26を前部固定筒1
2Aに固定するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレン
ズ鏡筒によれば、レンズ枠にバネ部を一体形成すること
により、別途部品を追加することなく、固定筒に取り付
けられたレンズ枠の光軸方向のガタを取り除くことがで
きる。また、これによりコスト低減を図ることができる
とともに、組み立て工数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のレンズ鏡筒の側面断面図
【図2】図1に示したレンズ鏡筒の先端部分を拡大した
側面断面図
【図3】固定レンズ群を保持するレンズ枠の平面展開図
【符号の説明】
10…レンズ鏡筒、12…固定筒、12A…前部固定
筒、12B…後部固定筒、14…固定レンズ群、16…
変倍系レンズ群、18…リレーレンズ群、20…フォー
カス系レンズ群、24…アイリス装置、26…レンズ
枠、80…スナップフィット、80A…凸部、80B…
縦スリット、82…バネ部、82A…突起、82B…横
スリット、84…凹部、86…段部(突出部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒にレンズ枠を挿入し、固定筒の内
    周面に形成された凹部又は凸部にレンズ枠の外周面に形
    成された拡縮自在な凸部又は凹部を嵌入させてレンズ枠
    を固定筒の所定の位置に固定してなるレンズ鏡筒におい
    て、 前記レンズ枠は、レンズの光軸方向に弾性変形するバネ
    部が形成され、該バネ部はレンズ枠を固定筒の所定の位
    置に挿入すると、固定筒の内周面に当接してレンズ枠を
    光軸方向に付勢し、前記凹部に嵌入された凸部を凹部の
    内壁面に押圧させてレンズ枠の光軸方向のガタを取り除
    くことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記バネ部は、 前記レンズ枠の端部に形成され、前記固定筒の内周面に
    当接する突起部と、 前記レンズ枠の端部近傍の外周面に形成され、前記レン
    ズ枠の端部をレンズの光軸方向に弾性変形させることを
    許容するスリットと、からなることを特徴とする請求項
    1記載のレンズ鏡筒。
JP27300199A 1999-09-27 1999-09-27 レンズ鏡筒 Pending JP2001091810A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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