JP3113231B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP3113231B2
JP3113231B2 JP10175754A JP17575498A JP3113231B2 JP 3113231 B2 JP3113231 B2 JP 3113231B2 JP 10175754 A JP10175754 A JP 10175754A JP 17575498 A JP17575498 A JP 17575498A JP 3113231 B2 JP3113231 B2 JP 3113231B2
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亮一 吉川
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向に移動自
在な可動レンズホルダを有するレンズ鏡筒に関するもの
であり、特に2つのレンズホルダを駆動するカム部材を
有するレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カム部材の内側にカム面を形成し、この
カム面にレンズホルダのカムフォロア部を当接させてカ
ム部材を回転させることにより、レンズホルダを光軸方
向に駆動するレンズ鏡筒には、図5,6に示すものがあ
る。
【0003】このレンズ鏡筒では、レンズホルダ3は、
略中心部に変倍系のレンズL2 が保持され、外周の一部
には、カム部材6の内側に形成されて光軸方向に変位す
る凸状のカム部6aに当接するカムフォロア部3cが設
けられている。カムフォロア部3cは、レンズホルダ3
にねじ10によって取り付けられた板ばね8との間にカ
ム部6aを挟み込むことにより、常時カム部6aの端面
(カム面)に圧接されている。このため、カム部材6が
光軸回りで回転すると、レンズホルダ3は、カムフォロ
ア部3cとカム面との作用によって、管部3aを貫通す
るガイドバー5a及び下部に設けたU字形の切欠部3b
と嵌合するガイドバー5bによってガイドされながら光
軸方向に駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ鏡筒
内を光軸方向に駆動されるレンズホルダは光軸方向に離
れて2つ以上設けられる場合が多く、この場合、これら
レンズホルダをそれぞれ駆動するための2つのカム部
(カム面)が図5,6に示すようにカム部材の周壁部分
から光軸に近づくよう突出することになる。
【0005】しかしながら、レンズ鏡筒の組立ての際に
おいて、両カム部の光軸に近づく方向への突出量が同じ
であったりレンズホルダーのカム部材内への挿入方向奥
側のカム部の突出量の方が手前側のカム部の突出量より
も少なかったりすると、手前側のカム部が邪魔になって
奥側となるレンズホルダーをスムーズにカム部材内に挿
入することができないという問題がある。
【0006】なお、上記のように凸状のカム部に代え
て、カム部材の内周面に凹状のカム溝を形成する場合も
あるが、この場合、カム溝の存在によってカム部材を樹
脂成型するための型に型抜きのための特別の構造を付加
したり、型構造を簡単にするためにカム溝の形状に制限
が加わったりするという問題がある。
【0007】本発明は、これらの問題に鑑みてなされた
ものであり、組立てをスムーズに行えるとともに、カム
部材成型用の型構造を簡単に済ませることができ、かつ
カム面の形状の自由度も確保できるようにしたレンズ鏡
筒を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、光軸方向に移動可能な第1および第
2のレンズホルダと、これらレンズホルダをそれぞれ光
軸方向に駆動するための第1および第2のカム面が形成
されたカム部材とを有するレンズ鏡筒において、カム部
材に、一端が光軸方向開放端になっている基準内面を形
成し、第1および第2のカム面をそれぞれ、上記基準内
面よりも光軸方向他端側の位置に光軸方向一端側を向く
面として基準内面よりも光軸に近い位置に形成するとと
もに、光軸方向他端側のカム面の方を光軸に近い位置に
形成している。
【0009】また、言い換えれば、上記一端側からの光
軸方向視にて、第1および第2のカム面がともに上記一
端側を向いているとともに、基準内面、第1のカム面、
第2のカム面の順に光軸に近づいて見えるように形成し
ている。
【0010】すなわち、2つのカム面をともにレンズホ
ルダのカム部材内への挿入口側(一端側)を向かせると
ともに、手間側のカム面を奥側のカム面よりも光軸から
離れた位置に形成することにより、奥側となるレンズホ
ルダから順にカム部材内に挿入していくだけで2つのレ
ンズホルダをカム部材内の所定の位置(各カムフォロア
部がそれぞれに対応するカム面に当接する位置)にセッ
トすることを可能にしている。
【0011】しかも、いずれのカム面もカム部材内側に
突出するよう形成しているため、カム溝を形成する場合
のような型抜き構造が不要であり、しかも自由なカム面
の形状を得ることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜4には、本発明の実施形態
であるレンズ鏡筒の構成を示している。図1に示すよう
に、レンズホルダ(第2のレンズホルダ)3は、変倍レ
ンズL2 を保持するレンズ保持部3′を有する。このレ
ンズ保持部3′は、レンズホルダ3の略中心部に位置
し、全体は筒状を呈している。そしてレンズホルダ3に
は、保持部3′から光軸に直交するように径方向外方へ
突出する円板状の鍔部3mが一体的に形成されている。
【0013】鍔部3mの上部には、図2に示すガイドバ
ー5aが摺動自在に貫通する管部3aが形成され、下部
には、ガイドバー5bに嵌合する切欠凹部3bが形成さ
れている。更に、管部3aの近傍には、後述する変倍系
凸カム部6aの後面6mに接するカムフォロア部3cが
一体的に突出形成されている。
【0014】また、レンズホルダ3には、カムフォロア
部3cから円周方向に所定距離をおいた位置に、穴すな
わち透孔3fが穿設されている。
【0015】また、レンズ保持部3′には、鍔部3mに
対して所定の間隔をおいて、鍔部3mと略平行に延びる
円弧状の鍔部3dが設けられている。この鍔部3dは、
図1に示すように、その端部がカムフォロア部3cを覆
う位置まで延びている。また、鍔部3dの鍔部3mに面
した位置には、突起3eが形成されている。
【0016】図2に示すように、レンズ鏡筒の組立後に
変倍レンズL2 の後方には補正レンズL3 を保持するレ
ンズホルダ(第1のレンズホルダ)4が配置される。こ
のレンズホルダ4は、透孔3fや鍔部3dに相当する部
分がないことを除き、上記レンズホルダ3と同様に形成
されている。
【0017】カム筒(カム部材)6は、図2および図4
に示すように、円筒状に形成された周壁部を有する。こ
の周壁部の内周における図2中右端(光軸方向一端)の
部分には、そのうちの右端が光軸方向開放端になってい
る基準内面6dが形成されている。また、基準内面6d
よりも左側(光軸方向他端側)の位置には右端側を向く
第1カム面6bが、基準内面6dよりも光軸に近い位置
に突出するように形成されている。なお、上記内周にお
ける第1カム面6bよりも左側の部分(段差部分)は、
第1カム面6bの径方向内端から光軸に沿って左方に延
びている。
【0018】上記内周における図2中左端部近傍には、
上記段差部分からさらに光軸に近い位置に突出する凸状
カム部6aが形成されており、この凸状カム部6aに
は、右端側を向く第2カム面6mが形成されている。こ
こで、第2のカム面6mは、第1カム面6bよりも光軸
に近い位置に形成されており、カム筒6を右端側から見
た場合、第1のカム面6nおよび第2のカム面6mが見
ている側に面し、かつ基準内面6d、第1のカム面6
n、第2のカム面6mの順で光軸に近くなるように見え
る。
【0019】このように形成されるカム筒6の内側に
は、まず右端側からレンズホルダ3が、カムフォロア部
3cが第2のカム面6mに当接する位置まで挿入され
る。この際、第1のカム面6bは第2のカム面6mより
も光軸から離れて位置するので、レンズホルダ3が第1
のカム面6bの位置を通過する際にこの第1のカム面6
nが邪魔にならずにスムーズに挿入できる。
【0020】ここで、図1に詳しく示す板ばね8は、平
面基本部が略円弧状に形成されており、レンズホルダ3
がカム筒6内に挿入された状態でレンズホルダ3の鍔部
3mと円弧状鍔部3dとの隙間に側方から差し込まれ
る。上記隙間に差し込まれた板ばね8は、U字部8cが
レンズホルダ3の穴3fに落ち込み、突起3eと折り曲
げ突起8bとが係合することによってレンズホルダ3に
対して位置決め固定される。
【0021】板ばね8は平面逆U字形状に形成された頂
部8aを有しており、板ばね8がレンズホルダ3に固定
されることにより、頂部8aは弾性力をもって変倍系凸
カム部6aの端面に常時当接する。なお、板ばね8の弾
性力はカムフォロア部3cが常に第2のカム面6mに当
接しているような付勢するだけの力でよい。これによ
り、板ばね8の頂部8aとレンズホルダ3のカムフォロ
ア部3cとによってカム部6aが挟み込まれる形とな
り、カムフォロア部3cは第2のカム面6mにガタなく
圧接する。
【0022】次に、カム筒6内には、右端側からレンズ
ホルダ4が、このレンズホルダ4のカムフォロア部4a
が第1のカム面6nに当接する位置まで挿入される。な
お、カムフォロア部4aが不図示のばねにより第1のカ
ム面6nに対して付勢圧接される。
【0023】このように、本実施形態では、2つのレン
ズホルダ3,4は、カム筒6内に右端側から順に挿入す
るだけでカム筒6内でのセッティングを完了できる。な
お、カム筒6内にセッティングされた2つのレンズホル
ダ3,4は、2本のガイドバー5a,5bによって支持
される。
【0024】さらに、カム筒6の外側には、レンズL1
を保持する前レンズ保持環1やカム筒6を囲む外装環2
やズーム操作環7やレンズL4 を保持する後レンズ保持
環9等が取り付けられ、レンズ鏡筒の組み立てが完了す
る。
【0025】以上のように組み立てられたレンズ鏡筒で
は、ズーム操作環7の回転に連動してカム筒6が回転す
ると、各レンズホルダ3,4のカムフォロア部3c,4
aがカム面6m,6nに常時弾性的に当接しているの
で、カムフォロア部3c,4aが各カム面に沿って案内
されて各レンズホルダ3,4は光軸方向に駆動され、ズ
ーミングが行われる。
【0026】ところで、図4に示すように、第1および
第2のカム面6n,6mは周方向位置によって光軸方向
への変位量が変化する複雑な形状を有しているが、カム
筒6を樹脂成形する際に、例えば第2のカム面6mを含
むラインで分割される型を作れば、型抜きのために型に
特別な構造を持たせる必要なく、上記のように複雑な形
状を有するカム面を形成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つのカム面をともにレンズホルダのカム部材内への挿
入口側(一端側)を向かせるとともに、手間側のカム面
を奥側のカム面よりも光軸から離れた位置に形成してい
るので、奥側となるレンズホルダから順にカム部材内に
挿入していくだけで2つのレンズホルダをカム部材内に
おける所定の位置(各カムフォロア部がそれぞれに対応
するカム面に当接する位置)にセットすることができ
る。
【0028】しかも、いずれのカム面もカム部材内側に
突出するよう形成しているため、カム溝を形成する場合
のような型抜き構造が不要であり、しかも自由なカム面
の形状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるレンズ鏡筒に用いられ
るレンズホルダーおよび板ばねの斜視図である。
【図2】上記レンズ鏡筒の断面図である。
【図3】上記レンズ鏡筒の部分断面図である。
【図4】上記レンズ鏡筒におけるカム筒の斜視図であ
る。
【図5】従来のレンズ鏡筒の部分断面図である。
【図6】従来のレンズ鏡筒の光軸方向視の断面図であ
る。
【符号の説明】
3,4…可動レンズホルダ 3′…レンズ保持部 3c,4a…カムフォロア部 6…カム筒 6m,6n…カム面 8…板ばね
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−156710(JP,A) 特開 昭64−33512(JP,A) 特開 昭54−27425(JP,A) 特開 平2−103512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能な第1および第2の
    レンズホルダと、これらレンズホルダをそれぞれ光軸方
    向に駆動するための第1および第2のカム面が形成され
    たカム部材とを有するレンズ鏡筒において、 前記カム部材は、一端が光軸方向開放端になっている基
    準内面を有しており、 前記第1および第2のカム面がそれぞれ、前記基準内面
    よりも光軸方向他端側の位置に光軸方向一端側を向く面
    として前記基準内面よりも光軸に近い位置に形成されて
    いるとともに、光軸方向他端側のカム面の方が光軸に近
    い位置に形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 光軸方向に移動可能な第1および第2の
    レンズホルダと、これらレンズホルダをそれぞれ光軸方
    向に駆動するための第1および第2のカム面が光軸方向
    に離れて形成されたカム部材とを有するレンズ鏡筒にお
    いて、 前記カム部材は、一端が光軸方向開放端になっている基
    準内面を有しており、 前記一端側からの光軸方向視にて、前記第1および第2
    のカム面がともに前記一端側を向いているとともに、前
    記基準内面、前記第1のカム面、前記第2のカム面の順
    に光軸に近づくことを特徴とするレンズ鏡筒。
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