JP4537299B2 - バックフォーカス調整機構 - Google Patents

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Description

この発明は、バックフォーカス調整機構に関し、特に例えば、レンズのバックフォーカスに基づいて当該レンズから撮像素子までの距離を調整するバックフォーカス調整機構に関する。
この種のバックフォーカス調整機構として、従来、例えば特許文献1に開示されたものがある。この従来技術によれば、基準部材としてのレンズ取付台座の前方に、リング状キャリアが設けられる。そして、このリング状キャリアの後方部には、レンズの光軸に沿って延伸するキャリアピンが設けられており、このキャリアピンは、レンズ取付台座の鍔部に設けられた孔を貫通している。さらに、リング状キャリアとレンズ取付台座との間には、キャリアピンを取り巻くようにコイルばねが設けられており、このコイルばねを圧縮するように、リング状キャリアのさらに前方からフォーカス調整リングがレンズ取付台座の雄ネジ部に螺合される。
一方、レンズ取付台座の後方においては、撮像素子が取り付けられた素子台座が、キャリアピンの先端に固定されている。また、レンズ取付台座の鍔部の後方部には、レンズの光軸に沿って延伸するガイドピンが設けられており、このガイドピンは、素子台座に設けられた孔に貫通されている。
この構成において、例えばフォーカス調整リングが回動されると、当該フォーカス調整リングおよびリング状キャリアが、光軸方向に移動する。そして、このリング状キャリアの移動に伴って、当該リング状キャリアにキャリアピンを介して固定された素子台座もまた、移動する。この結果、素子台座に取り付けられた撮像素子が、光軸方向に移動し、つまりバックフォーカス調整が実現される。また、この撮像素子を含む素子台座の移動に際しては、当該素子台座に設けられた孔と、この孔に貫通されたガイドピンと、による案内作用によって、撮像素子の中心とレンズの光軸とのずれが抑えられる。
特開2000−184262号公報
しかし、上述の従来技術では、コイルばね,リング状キャリアおよびフォーカス調整リングが、レンズ取付部材の前方から取り付けられる。一方、素子台座は、レンズ取付部材の後方から取り付けられる。また、上述のガイドピンも、当該レンズ取付部材の後方から取り付けられる。このように、従来技術では、レンズ取付部材の前方から取り付けられる部材と後方から取り付けられる部材とが混在するので、これらの組み立て作業に手間が掛かる。そして、この組み立て作業を含む製造コストが高騰する、という問題がある。
そこで、この発明は、従来よりも組み立て作業が容易なバックフォーカス調整機構を提供することを、目的とする。
かかる目的を達成するために、この発明は、レンズのバックフォーカスに基づいて当該レンズから撮像素子までの距離を調整するバックフォーカス調整機構において、レンズが前方部に固定されるマウント手段と、このマウント手段の後方部に固定される基部手段と、レンズの光軸上に撮像素子が位置するように当該撮像素子を保持すると共に当該光軸に沿う方向に移動可能な状態に基部手段の後方部に取り付けられる保持手段と、を具備する。そして、基部手段は、マウント手段の後方から固定され、保持手段は、基部手段の後方から取り付けられること、を特徴とするものである。
即ち、この発明では、マウント手段が言わば基準となって、当該マウント手段の後方部に基部手段が固定され、この基部手段の後方部に保持手段が取り付けられる。そして、特に、基部手段は、マウント手段の後方から固定され、保持手段は、基部手段の後方から取り付けられる。つまり、基部手段および保持手段は、基準となるマウント手段の後方からのみ取り付けられる。
なお、基部手段は、マウント手段の後方から装着される1以上の第1ネジによって固定されてもよい。
また、保持手段は、基部手段の後方から装着される1以上の第2ネジによって取り付けられてもよい。
そして、基部手段は、プレス加工によって形成することができる。このようにすれば、例えば基部手段をダイカスト法等の成型によって形成する場合に比べて、基部手段を低コスト化することができる。
さらに、マウント手段と基部手段との間に介在すると共にレンズの光軸を中心として回動可能な回動手段と、保持手段を基部手段に向けて付勢する付勢手段と、を備えてもよい。この場合、回動手段は、その後方部からレンズの光軸に沿う方向に突出する突出部を有し、基部手段は、その前方部側から後方部側に当該突出部が挿通される貫通孔を有するものとする。なお、貫通孔は、光軸を中心として所定角度にわたって連続するように設けられる。さらに、保持手段は、当該突出部の先端が当接されると共に、光軸を中心とする円周方向に沿って連続的に傾斜する当接部を有するものとする。
この構成によれば、回動手段の後方部に設けられた突出部の先端は、基部手段に設けられた貫通孔を介して、保持手段に設けられた当接部に当接する。また、保持手段は、付勢手段によって、基部手段に向けて付勢される。従って、保持手段は、突出部の先端と付勢手段による付勢力とによって、支持される。ここで、回動手段が、レンズの光軸を中心として回動されると、これに伴って、突出部も、当該光軸を中心として回動する。すると、この突出部の先端による当接部への当接位置が変わる。この当接部は、上述の如く光軸を中心とする円周方向に沿って連続的に傾斜しているので、当該当接部に対する突出部先端の当接位置が変わることによって、この当接部を含む保持手段が、光軸方向に移動する。つまり、突出部を含む回動手段と当接部とによって、当該突出部の先端を原節とし、当接部を従節とする、一種のカム機構が形成される。そして、このカム機構と付勢手段とによって、保持手段を光軸方向に移動させるための移動手段が形成される。なお、基部手段に設けられた貫通孔は、回動手段の回動角度を制限するための言わば制限手段として機能する。
さらに、この構成においては、回動手段は、複数の突出部を有するのが、望ましい。そして、この場合、当該突出部の数に合わせて、基部手段は複数の貫通孔を有し、保持手段は複数の当接部を有するものとする。このように、複数の突出部,貫通孔および当接部を設けることによって、例えばこれらが1つずつの場合に比べて、安定して(スムーズに)保持手段を移動させることができる。また、各突出部を各貫通孔に挿通させる際に、光軸を基準として、換言すれば各突出部の並びの中心または各貫通孔の並びに中心を基準として、その作業を行うことができる。従って、作業性が向上する。このことは、各突出部の先端を保持手段の各当接部に当接させる場合も、同様である。
また、各突出部は、光軸を中心とする円の円周方向に沿って設けられると共に、この円に接しかつ光軸に平行な基準面を有するようにする。そして、これらの突出部が当接される保持手段側の各当接部は、当該基準面に接触する部分を有するようにする。このようにすれば、回動手段に対する保持手段の位置決めが精確に成され、ひいては、光軸に対する撮像素子の位置決めが精確に成される。つまり、これら各突出部と各当接部とが、位置決め手段として機能する。
そして、この発明では、基部手段に、その前方部側から後方部側に貫通する支点孔を、設けてもよい。そして、この支点孔に挿通される梃子手段を、さらに設ける。この梃子手段は、その一端が基部手段の前方に露出し、他端が基部手段の後方に露出するように、当該支点孔に挿通される。そして、回動手段には、この梃子手段の一端側が挿入される挿入部を設ける。さらに、支点孔を支点として、梃子手段の他端側を押圧する押圧手段を、設ける。
この構成によれば、梃子手段の他端側が押圧手段によって押圧されると、当該梃子手段の一端側が、回動手段に設けられた挿入部の内面に圧接される。これによって、回動手段の回動動作が妨げられ、換言すれば回動手段が固定される。つまり、支点孔,梃子手段および挿入部によって、回動手段を固定するための固定手段が、形成される。
なお、梃子手段は、例えば概略板状体という極めて簡素かつ安価な部材によって形成することができる。
この発明によれば、マウント手段が基準となり、これ以外の構成要素である基部手段および保持手段は、いずれも当該マウント手段の後方から取り付けられる。従って、基準部材としてのレンズ取付部材の前方および後方の両方から何らかの部材を取り付ける必要のある上述の従来技術に比べて、機構全体の組み立て作業が非常に簡単であり、製造コストも低減される。
この発明の一実施形態について、図1〜図7参照して説明する。
この実施形態に係るバックフォーカス調整機構10は、例えば箱型の監視カメラに適用されるものであり、図1に示すように、レンズマウント(以下、単にマウントと言う。)12,フォーカスリング14,フロントパネル16,ホルダ18およびプリント配線板20を、備えている。なお、図1において、マウント12が記載されている方向が、監視カメラの前方に相当する。そして、マウント12の前方に、図示しないレンズが装着される。また、同図の一点鎖線22は、当該レンズの光軸を示す。さらに、図には示さないが、プリント配線板20の前方側の面には、例えばCCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子が、搭載されている。勿論、この撮像素子は、CCD型に限らず、CMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)型等の他のタイプのものであってもよい。
マウント12は、例えばアルミニウム合金製であり、図2にも示すように、概略リング状のものである。より詳しく説明すると、このマウント12の中央には、当該マウント12の前方部(正面)側から後方部(背面)側に貫通する円形の貫通孔28が設けられている。そして、この貫通孔28の内面には、雌ネジ30が形成されており、この雌ネジ30にレンズ側の雄ネジが螺合される。かかる雌ネジ30を含むマウント12は、例えばNC(Numerical Control)旋盤による切削加工によって形成される。また、マウント12の前方部および後方部は、いずれも平坦であり、このうちの後方部に、複数、例えば3つのネジ孔32,32,…が、当該マウント12の中央(光軸22)を中心として等間隔に設けられている。さらに、このマウント12の後方部側には、前方部側よりも外径が小さい段差部34が、形成されている。
フォーカスリング14は、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene
Styrene)樹脂の成型品であり、図3にも示すように、概略円板状のものである。そして、このフォーカスリング14の中央には、その前方部側から後方部側に貫通する円形の貫通孔40が、設けられている。なお、この貫通孔40の直径(内径)は、上述したマウント12の段差部34の直径(外径)よりも僅かに大きい。そして、後述するように、この貫通孔40に当該段差部34が嵌合される。
また、フォーカスリング14の外周42には、滑り止め用のローレットが、形成されている。さらに、フォーカスリング14の後方部には、当該フォーカスリング14の周縁に沿って湾曲した、換言すればフォーカスリング14の中央(光軸22)を中心として湾曲した、細長い溝44,44,…が、設けられている。なお、これらの溝44,44,…は、樹脂成型品においてよく見られるものであり、即ち樹脂成型時の変形を防止するためにフォーカスリング14の肉厚を略一定に揃えた結果、言わば必然的に形成されたものである。なお、各溝44,44,…のうちの1つは、他のものに比べて長い。そして、この長い溝44は、後述するようにフォーカスリング14を固定するのに用いられる。
そしてさらに、上述の溝44,44,…よりも内側には、後方に向かって数[mm]ほど突出した複数、例えば3つの押圧用突条46,46,…が、設けられている。より具体的には、各押圧用突条46,46,…は、フォーカスリング12の中央を中心とする円上に等間隔に設けられており、当該円に沿って湾曲している。そして、特に、各押圧用突条46,46,…の外側面は、後述するように、ホルダ18の位置決めを行うための基準面となる。このため、当該各押圧用突条46,46,…の外側面からフォーカスリング12の中央までの距離は、精確に揃えられている。なお、これらの押圧用突条46,46,…は、ホルダ18に設けられた後述する3つの傾斜溝48,48,…と共にカム機構を形成するものであり、それぞれの先端部分は、当該傾斜溝48,48,…の底面の傾斜角度に合わせて斜めに形成されている。また、各押圧用突条46,46,…の肉厚は、各傾斜溝48,48,…の幅寸法よりも若干小さい。そして、これら押圧用突条48,48,…の上述した基準面(外側面)が各傾斜溝48,48,…の内面に接触し(厳密には若干のクリアランスがある)、これによって、フォーカスリング12に対しホルダ18が位置決めされる。
フロントパネル16は、例えばアルミニウム合金製であり、図4にも示すように、概略長方形板状の基部50と、この基部50の各辺から後方に向かって数[mm]ほど個別に延伸する4つの縁(へり)部52,52,…とを、有している。かかるフロントパネル16は、例えばプレス加工によって形成される。
そして、このフロントパネル16の基部50の中央には、その前方部側から後方部側に貫通する概略円形の貫通孔58が、設けられている。なお、この貫通孔58の直径は、上述したマウント12の貫通孔28の直径と略同等である(厳密には貫通孔58の方が貫通孔28よりも少し大きい)。さらに、この貫通孔58の外側(中心から遠い側)には、マウント12の上述したネジ孔32,32,…に対応する3つのネジ挿通孔60,60,…が、設けられている。
そしてさらに、各貫通孔60,60,…の外側に、3つの円弧状の貫通孔62,62,…が、穿設されている。そして、これらの貫通孔62,62,…に、上述したフォーカスリング14の押圧用突条46,46,…が挿通される。
また、各貫通孔62,62,…は、フォーカスリング16の回動範囲を制限する制限手段としても、機能する。即ち、後述するように、フォーカスリング14は、光軸22を中心として回動可能とされている。そして、このフォーカスリング14の回動に伴って、押圧用突条46,46,…も回動する。ここで、当該押圧用突条46,46,…は、上述の如く貫通孔62,62,…に挿通される。従って、押圧用突条46,46,…の回動範囲、つまりフォーカスリング16の回動範囲は、貫通孔62,62,…の円弧長によって決まる。なお、この貫通孔62,62,…の円弧長は、当該回動範囲が約60度になるように、設定されている。
さらに、フロントパネル16の基部50には、支点孔としての上述とは別の貫通孔64が、設けられている。この支点孔64は、当該基部50の一短辺に接するように設けられており、前方側(または後方側)から見ると、短辺側が広く、内側が狭い、という概略凸状の形状をしている。そして、この支点孔64には、図5にも示す梃子手段としてのストッパ66が挿通される。
ストッパ66は、プレス加工によって形成された概略長方形板状のものであり、その両短辺には、矩形の切欠部68および68が、設けられている。そして、ストッパ66は、その長辺側において、湾曲している。なお、この湾曲度合(曲率半径)は、上述したフォーカスリング14の溝(一番長い溝)44の湾曲度合に合わせられている。そして、このストッパ66は、湾曲している内側面をフロントパネル16の基部50の内側に向け、かつ切欠部68および68を支点孔64の狭い部分(凸状の先端に対応する部分)に係止させた状態で、当該支点孔64に挿通される。さらに、このように支点孔64に挿通されたストッパ66の外側面は、フロントパネル16(基部50)の後方において、押圧手段としてのネジ70(例えば図1参照)によって押圧される。このため、支点孔64側に位置する縁部52には、当該ネジ70が螺合されるネジ孔72が、設けられている。このネジ70を含むストッパ66の作用については、また後で詳しく説明する。
さらに、フロントパネル16の基部50には、後方に向かって10[mm]ほど真っ直ぐに延伸する2本の円柱状の案内ピン74および74が、設けられている。この案内ピン74,74,…は、基部50の1対角線上の両隅近傍に設けられており、当該基部50に対して例えば溶接されている。そして、それぞれの案内ピン74の先端部分には、当該案内ピン74の延伸方向に沿って、ネジ孔76が、設けられている。
ホルダ18は、例えばガラス繊維入りのポリカーボネイトを素材とする成型品であり、図6にも示すように、概略円板状の本体部78を有している。そして、この本体部78の前方部に、上述した3つの傾斜溝48,48,…が、設けられている。具体的には、各傾斜溝48,48,…は、本体部78の周縁に沿って円弧状に延伸するように、設けられている。なお、各傾斜溝48,48,の円弧長は、上述したフォーカスリング14が回動することによる各押圧用突条46,46,…の移動量に応じた長さ寸法(光軸22を中心として約60度相当)とされている。また、それぞれの傾斜溝48の底面は、当該傾斜溝48の延伸方向に沿って徐々に傾斜している。換言すれば、傾斜溝48の延伸方向に沿って、当該傾斜溝48の深さ寸法が徐々に変化している。さらに、各傾斜溝48,48,…の内面のうち、外側(本体部78の中央から遠い側)に位置する内面は、各押圧用突条46,46,…の上述した基準面(外側面)に接触するように形成されている。このため、当該各傾斜溝48,48,…の内面(外側に位置する内面)から本体部78の中央までの距離は、精確に揃えられている。
そしてさらに、本体部78の中央には、当該本体部78の前方部側から後方部側に貫通する概略矩形の窓84が、設けられている。そして、本体部78の後方部には、当該窓84の周囲を取り囲むように、撮像素子を収容するための概略箱状の素子収容部86が、設けられている。そして、この素子収容部86の左右の適宜箇所には、上述したプリント配線板20を固定するための2つのネジ孔88および88が設けられている。一方のプリント配線板20にも、図1に示すように、これら2つのネジ孔88および88に対応する2つのネジ挿通孔90および90が、設けられている。
また、素子収容部86のネジ孔88および88の近傍には、位置決め用の2つの突起92および92が、設けられている。そして、プリント配線板20には、これらの突起92および92に対応する2つの貫通孔94および94が、設けられている。
そしてさらに、本体部78の周縁であって、当該本体部78の中心を挟んで互いに対向する位置に、当該周縁から外側(半径方向)に向かって言わば耳状に出張った2つのフランジ96および96が、設けられている。そして、それぞれのフランジ96には、前方部側から後方部側に貫通する円形のピン挿通孔98が、設けられている。なお、後述するように、このピン挿通孔98には、上述した案内ピン74が挿通される。
さて、これらマウント12,フォーカスリング14,フロントパネル16,ホルダ18およびプリント配線板20を備えるこの実施形態のバックフォーカス調整機構10は、次のような手順で組み立てられる。なお、この組み立て時には、例えばマウント12の前方部側を下にして、当該マウント12を作業台等の平坦な場所に置き、この状態で作業を進めると、勝手が良い。
図1および図7を参照して、まず、マウント12の段差部34に対して、フォーカスリング14の貫通孔40が嵌合される。そして、フォーカスリング14の後方から、フロントパネル16が取り付けられる。このとき、当該フロントパネル16の貫通孔62,62,…に、フォーカスリング14の押圧用突条46,46,…が挿通される。そして、フロントパネル16の後方から、当該フロントパネル16に設けられたネジ挿通孔60,60,…を介して、3本のネジ100,100,…が、マウント12の後方部に設けられたネジ孔32,32,…にそれぞれ強固に螺着される。これによって、フォーカスリング14を間に挟んで、マウント12にフロントパネル16が固定される。
さらに、フロントパネル16の後方から、ホルダ18が取り付けられる。このとき、ホルダ18のフランジ96および96に設けられたピン挿通孔98および98に、フロントパネル16に設けられた案内ピン74および74が挿通される。そしてさらに、この案内ピン74および74の周囲を取り巻くように、当該案内ピン74および74のそれぞれに、圧縮コイルバネ102が装着される。なお、この圧縮コイルバネ102の直径(外径)は、ピン挿通孔98の直径よりも大きい。従って、圧縮コイルバネ102がピン挿通孔98を挿通することはない。
そして、圧縮コイルバネ102を後方から圧縮するように、それぞれの案内ピン74の先端部分に設けられたネジ孔76に、当該圧縮コイルバネ102の直径よりも大きい頭部を有するネジ104が、螺着される。これにより、ホルダ18は、圧縮コイルバネ102の反発力によって、フロントパネル16側に向かって付勢される。また、このとき、フォーカスリング14の押圧用突条46,46,…の先端が、フロントパネル16の貫通孔62,62,を介して、ホルダ18の傾斜溝48,48,…の底面に当接する。従って、ホルダ18は、押圧用突条46,46,…の先端と圧縮コイルバネ102による付勢力とによって、支持された状態になる。さらに、押圧用突条46,46,…の基準面が傾斜溝48,48,…の内面に接触する。これによって、フォーカスリング14に対してホルダ18が精確に位置決めされ、ひいては光軸22に対して撮像素子が精確に位置決めされる。
そして、ホルダ18の素子収容部86内に、その後方から赤外線遮断フィルタ等の所定の光学フィルタ106、および緩衝手段としてのスポンジ製の中空緩衝剤108が、この順番ではめ込まれる。そしてさらに、当該素子収容部86内を覆うように、プリント配線板20が取り付けられる。このとき、素子収容部68に設けられた突起92および92を、プリント配線板20に設けられた貫通孔94および94に挿入させることで、当該素子収容部68に対するプリント配線板20の位置決めが成される。そして、かかるプリント配線板20の後方から、当該プリント配線板20に設けられたネジ挿通孔90および90を介して、2つのネジ110および110が、素子収容部86に設けられたネジ孔88および88に螺着される。
なお、これらの組み立てに先立って、フロントパネル16の上述した支点孔64に、ストッパ66が挿通される。そして、このストッパ66は、ネジ70によって、比較的軽度に当該フロントパネル16の内側に向かって押圧され、支点孔64に係止された状態とされる。そして、この状態で、上述の手順に従ってバックフォーカス調整機構10が組み立てられる。
この組み立て後、例えば、フォーカスリング14が回動されると、これに伴って、当該フォーカスリング14に設けられた押圧用突条46,46,…もまた回動する。そして、これら押圧用突条46,46,…の先端部分によるホルダ18の傾斜溝48,48,…に対する当接位置が変わり、これによって、ホルダ18が光軸22に沿う方向に移動する。つまり、押圧用突条46,46,…を原節とし、傾斜溝48,48,…を従節とする、カム機構が形成される。そして、このようにフォーカスリング14の回動によってホルダ18が移動されることで、バックフォーカス調整が行われる。
また、このとき、ホルダ18は、そのフランジ96および96に設けられたピン挿通孔98および98に、フロントパネル16に設けられた案内ピン74および74を挿通させた状態で、移動する。換言すれば、ホルダ18の移動方向が、これらピン挿通孔98および98と案内ピン74および74とによって案内される。つまり、当該ピン挿通孔98および98と案内ピン74および74とは、ホルダ18の移動方向を案内する案内手段として機能する。
そして、バックフォーカス調整の終了後、上述したネジ70によってストッパ66が内側に押圧される。すると、このネジ70によるストッパ66の押圧部分を力点とし、支点孔64の周縁を支点とする梃子の原理によって、当該支点を挟んで力点とは反対側、つまりフロントパネル16(基部50)の前方側に露出した部分が、作用点となって、外側に向かう。そして、この作用点となる部分は、上述したフォーカスリング14の溝(一番長い溝)44に挿入されているので、この溝44の内面が、当該作用点となる部分によって圧接される。この結果、フォーカスリング14が固定される。
以上のように、この実施形態のバックフォーカス調整機構10によれば、マウント12を基準として、このマウント12の後方から、フォーカスリング14,フロントパネル16,ホルダ18およびプリント配線板20が、取り付けられる。そして、マウント12にフロントパネル16を固定するためのネジ100,100,…,フロントパネル16に圧縮コイルバネ102および102を介してホルダ18を取り付けるためのネジ104および104,ホルダ18にプリント配線板20を固定するためのネジ110および110もまた、後方から螺着される。従って、基準部材としてのレンズ取付部材の前方および後方の両方から何らかの部材を取り付ける必要のある上述した従来技術に比べて、バックフォーカス調整機構10全体の組み立て作業が容易であり、製造コストも低減される。
また、上述の従来技術を含め、これまでのバックフォーカス調整機構では、マウントと基部手段とが一体に形成されているので、当該基部手段として比較的に高い強度が要求される。このため、当該マウントを含む基部手段は、ダイカスト法等による成型品とされており、その分、高コストとなる。これに対して、この実施形態では、マウント12と、基部手段としてのフロントパネル16とが、互いに別個の構成とされているので、当該フロントパネル16には、これまでのような高い強度は要求されず、例えばプレス加工品でも十分に対応することができる。そして、このようにフロントパネル16をプレス加工品とすることで、当該フロントパネル16を含むバックフォーカス調整機構10全体のコストを低減することができる。
なお、この実施形態では、フロントパネル16にホルダ18を取り付けた後に、当該ホルダ18にプリント配線板20を固定することとしたが、これに限らない。即ち、先にホルダ18にプリント配線板20を固定しておいて、これをフロントパネル16に取り付けてもよい。
の実施形態で説明した内容は、飽くまでこの発明を実現するための一例であり、この発明を限定するものではない。
この発明の一実施形態の組立要領を示す図解図である。 同実施形態におけるマウントの構造を示す図である。 同実施形態におけるフォーカスリングの構造を示す図である。 同実施形態におけるフロントパネルの構造を示す図である。 同実施形態におけストッパの構造を示す図である。 同実施形態におけるホルダの構造を示す図である。 同実施形態の組立完成後の構造を示す図である。
符号の説明
10 バックフォーカス調整機構
12 マウント
14 フォーカスリング
16 フロントパネル
18 ホルダ
20 プリント配線板
100,104,110 ネジ

Claims (7)

  1. レンズのバックフォーカスに基づいて該レンズから撮像素子までの距離を調整するバックフォーカス調整機構において、
    上記レンズが前方部に固定されるマウント手段と、
    上記マウント手段の後方部に固定される基部手段と、
    上記レンズの光軸上に上記撮像素子が位置するように該撮像素子を保持すると共に該光軸に沿う方向に移動可能な状態に上記基部手段の後方部に取り付けられる保持手段と、
    を具備し、
    上記基部手段は上記マウント手段の後方から固定され、
    上記保持手段は上記基部手段の後方から取り付けられ、さらに、
    上記マウント手段と上記基部手段との間に介在し上記光軸を中心として回動可能な回動手段と、
    上記保持手段を上記基部手段に向けて付勢する付勢手段と、
    を具備し、
    上記回動手段はその後方部から上記光軸に沿う方向に突出する突出部を有し、
    上記基部手段はその前方部側から後方部側に上記突出部が挿通されると共に上記光軸を中心として所定角度にわたって連続するように設けられた貫通孔を有し、
    上記保持手段は上記突出部の先端が当接されると共に上記光軸を中心とする円周方向に沿って連続的に傾斜する当接部を有し、加えて、
    上記基部手段はその前方部側から後方部側に貫通する支点孔を有し、
    一端が上記基部手段の前方部側に露出し他端が該基部手段の後方部側に露出するように上記支点孔に挿通される梃子手段をさらに具備し、
    上記回動手段は上記梃子手段の一端側が挿入される挿入部を有し、
    上記支点孔の周縁を支点として上記梃子手段の他端側を押圧することによって該梃子手段の一端側を上記挿入部の内面に圧接させる押圧手段をさらに具備し、
    上記挿入部は上記回動手段の後方部に上記光軸を中心として湾曲するように形成された溝であり、
    上記基部手段はその周縁から該基部手段の後方に向かって延伸する縁部を有し、
    上記縁部は上記光軸に面する第1面と該第1面を挟んで該光軸とは反対側に面する第2面とを有すると共に該第1面と該第2面との間を貫通するように設けられたネジ孔を有し、
    上記押圧手段は上記縁部の上記第2面側から上記第1面側に向けて上記ネジ孔に螺合されることによって上記梃子手段の他端側を押圧するネジであること、
    を特徴とする、バックフォーカス調整機構。
  2. 上記梃子手段は概略板状体である、請求項1に記載のバックフォーカス調整機構。
  3. 上記基部手段は上記マウント手段の後方から装着される1以上の第1ネジによって固定される、請求項1または2に記載のバックフォーカス調整機構。
  4. 上記保持手段は上記基部手段の後方から装着される1以上の第2ネジによって取り付けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載のバックフォーカス調整機構。
  5. 上記基部手段はプレス加工によって形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載のバックフォーカス調整機構。
  6. 上記回動手段は複数の上記突出部を有し、
    上記基部手段は上記複数の突出部に対応する複数の上記貫通孔を有し、
    上記保持手段は上記複数の突出部に対応する複数の上記当接部を有する、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のバックフォーカス調整機構。
  7. 上記複数の突出部は上記光軸を中心とする円の円周方向に沿って設けられると共に該円に接しかつ上記光軸に平行な基準面を有し、
    上記複数の当接部のそれぞれは対応する上記突出部の上記基準面に接触する部分を有する、
    請求項6に記載のバックフォーカス調整機構。
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