JP4874744B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リードスクリュー及びナットの螺合によるネジ送り機構により、レンズを保持したレンズ枠を光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、ベース(あるいはケース)、レンズを保持したレンズ枠、レンズ枠を光軸方向に案内するべくベースに固定されたガイドシャフト、ベースに固定された駆動モータ、駆動モータに直結されて回転駆動されるリードスクリュー、レンズ枠(又はそのアーム)に対して回転不能に保持されると共にリードスクリューに螺合するナット、ナットをレンズ枠に又はレンズ枠をナットに向けて付勢するコイルスプリング等を備え、駆動モータによりリードスクリューを回転させて、ナットをネジ送りすることにより、レンズ枠を光軸方向に移動させるものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、上記従来の装置においては、ナットの回転止めがレンズ枠のストッパに直接係合させられ、又、ナットの端面がレンズ枠(アーム)の保持面に直接接触(全域で面接触)した状態で保持されているため、リードスクリューとナット間の組立公差やそれらに形成されたネジ部の加工公差等による負荷変動、駆動モータの回転駆動力とその反動等により、ナットの端面と保持面との全域での面接触を介して、ナットからレンズ枠に振動等が伝わり、光軸と垂直な方向においてレンズ枠が振動するという問題があった。
その結果、この装置を適用したCDやDVD用の光ピックアップユニット等においては、ディスク上のデータの読み出しや書き込み中に、レンズ枠を光軸方向に移動させるとき、レンズの光軸が変動して、ディスク上の焦点を一定に保つことが困難であった。
特開平10−20177号公報 特開2004−341392号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ナットからレンズ枠に振動等が伝達されないようにして、レンズ枠(レンズ)を振動させることなく光軸方向に高精度に安定して駆動できるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、ハウジング、ハウジングに固定された駆動源、駆動源により回転駆動されるべく光軸方向に伸長するリードスクリュー、リードスクリューに螺合するナット、レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠、光軸方向の一方からナットに当接するべくレンズ枠に設けられた当接部、ナットと当接部を接触させるように付勢するバネを備えたレンズ駆動装置であって、上記ハウジングは、略矩形形状でかつ光軸方向の後方に開口した箱状に形成され、その隅部領域において光軸方向に長尺に伸長すると共に光軸方向の後方に向けて開口するように形成されたガイドスリットを有し、上記ナットは、ハウジングに対して回転不能に係合させられるべくガイドスリットに挿入される回り止め突起を有し、上記当接部とナットは、光軸方向におけるナットの投影面内において、部分的に接触するように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動源の回転駆動力によりリードスクリューが回転すると、ナットがハウジングにより回転を規制されつつ光軸方向にネジ送りされ、このナットに追従してレンズ枠が光軸方向に移動する。
ここで、ナットは、その回り止め突起がハウジングのガイドスリット挿入されることによりハウジングに対して回転不能に係合させられ、かつ、レンズ枠の当接部とスラスト方向(光軸方向)において、その投影面内においてベタ当り(全域において面接触)するのではなく部分的に接触するように形成されているため、リードスクリューを介してナットが仮に微小振動を生じても、その振動はハウジングで受け止められ又当接部と部分的に接触しているため、レンズ枠には伝達されない。すなわち、レンズ枠(レンズ)は振動することなく光軸方向に安定して移動する。これにより、このレンズ駆動装置が光ピックアップユニット等に搭載された場合に、レンズの駆動中においても光軸が変動せず、焦点を一定に保つことができる。
また、ガイドスリットは、ハウジングの隅部領域において光軸方向に長尺に伸長すると共に光軸方向の後方に向けて開口するように形成されているため、ナットの回り止め突起を後方からガイドスリットに挿入するだけで、ナットを回転不能に容易にハウジングに係合させることができる。
さらに、ハウジングの隅部領域(側壁面)に対してガイドスリットが形成されているため、ハウジングをケース状に成型すると同時にガイドスリットを一体成型することができ、ガイドスリットを形成する別部材ハウジングに対して結合する場合に比べて、構造の簡略化、部品点数の削減、低コスト化等を達成することができる。
上記構成において、当接部は、光軸方向において環状に突出した環状突部を有し、ナットは、環状突部に当接する平坦面を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠の当接部に形成された環状突部に対してナットの平坦面を当接させるだけで、ナットと当接部とを部分的に接触(ここでは、環状に線接触)させることができ、構造の簡略化、組付けの容易化等を達成できる。
上記構成において、ナットは、光軸方向において環状に突出した環状突部を有し、当接部は、環状突部に当接する平坦面を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠の当接部に形成された平坦面に対してナットの環状突部を当接させるだけで、ナットと当接部とを部分的に接触(ここでは、環状に線接触)させることができ、構造の簡略化、組付けの容易化等を達成できる。

上記構成において、ナットに設けられる環状突部は、ナットの光軸方向の両面に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ナットに方向性がないため、ナットを組付ける際に誤組付けを防止できる。
上記構成において、当接部又はナットに形成される環状突部は、その断面が凸状に湾曲するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、ナットと当接部との接触面圧が高くなるのを抑制しつつ、ナットから当接部(レンズ枠)への振動あるいは引き摺り力等の伝達を有効に防止することができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、リードスクリューに螺合するナットが微小振動を生じたとしても、その振動がレンズ枠に伝達されるのを防止でき、レンズ枠(レンズ)を振動することなく光軸方向に高精度に安定して駆動できるレンズ駆動装置を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の分解斜視図、図2は装置の部分斜視図、図3は装置の一部をなすレンズ枠を示す斜視図及び部分拡大図、図4は装置の一部を拡大した拡大断面図である。
このレンズ駆動装置は、図1及び図2に示すように、ハウジングの一部をなすベース10、ベース10に固定され光軸方向Lに伸長する2つのガイドシャフト20、レンズG2を保持しガイドシャフト20により光軸方向Lに移動自在に支持されたレンズ枠30、ベース10に固定された駆動源としての駆動モータ40、駆動モータ40に直結され光軸方向Lに伸長するリードスクリュー50、リードスクリュー50に螺合されると共にレンズ枠30に当接されるナット60、レンズ枠30をナット60に向けて付勢するバネ70、レンズ枠30を覆うようにベース10に結合されるハウジングの一部としてのカバー80、レンズ枠30の背面及びカバー80の内側面にそれぞれ貼着された緩衝ラバー91,92、レンズ枠30の初期位置を検出する検出センサ100、駆動モータ40に接続されるフレキシブル配線110等を備えている。
ベース10は、樹脂材料により成型されており、図1に示すように、略矩形状に形成され、光を通す円形の開口部11、リードスクリュー50を通す円孔12、バネ70の一端側を収容して保持する保持部13、ガイドシャフト20の一端を嵌合させる嵌合孔14、カバー80をネジBで締結するための取付ボス15等を備えている。
カバー80は、樹脂材料により略矩形状でかつ後方に開口した箱状に形成されており、レンズG1を後方に保持し光を通す円形の開口部81、リードスクリュー50の先端に対向し緩衝ラバー91が貼着される円形の内壁部82、ガイドシャフト20の他端部を嵌合する嵌合孔83、後述するナット60の回り止め突起61を挿入するガイドスリット84、ネジBを通してベース10の取付ボス15に接合させる接合部85、検出センサ100を取り付ける凹部86等を備えている。
ガイドスリット84は、図1に示すように、カバー80の隅部領域において、光軸方向Lに長尺に伸長すると共に光軸方向Lの後方Rに向けて開口するように形成されている。
このガイドスリット84は、後述するナット60の回り止め突起61を受け入れて、ナット60を回転不能に係合させるものである。ここで、ガイドスリット84は光軸方向Lの後方Rに開口しているため、後述するナット60の回り止め突起61を後方Rからガイドスリット84に挿入するだけで、ナット60を回転不能に容易にカバー80(ハウジング)に係合させることができる。
また、カバー80の隅部領域(側壁面)に対してガイドスリット84が形成されているため、カバー80をケース状に成型すると同時にガイドスリット84を一体成型することができ、ガイドスリットを形成する別部材をカバー80又はベース10に対して結合する場合に比べて、構造の簡略化、部品点数の削減、低コスト化等を達成することができる。
2つのガイドシャフト20は、図1及び図2に示すように、円形断面をなす金属材料により光軸方向Lに伸長するように形成されており、それらの一端がベース10の嵌合孔14に嵌合固着され、それらの他端がカバー80の嵌合孔83に嵌合固着されている。そして、一方のガイドシャフト20がレンズ枠30を光軸方向Lに案内し、他方のガイドシャフト20がレンズ枠30を光軸方向Lに案内すると共にレンズ枠30が光軸L回りに回転するのを規制している。
レンズ枠30は、樹脂材料により形成されており、図1ないし図3に示すように、レンズGを保持する環状部31、環状部31から径方向の一方向に延出する延出部32、延出部32から光軸方向Lに伸長するように形成されてガイドシャフト20を摺動自在に嵌合させて連結する連結部33、延出部32の一部に形成されてリードスクリュー50を通すと共にナット60に当接する当接部34、延出部32と反対側において環状部31から延出しガイドシャフト20を摺動自在に嵌合させて連結するU字状の連結部35、連結部35の近傍から伸長して形成されて検出センサ100により検出されるための被検出片36等を備えている。
当接部34は、図1ないし図4に示すように、リードスクリュー50を非接触にて通す貫通孔34aを画定すると共に、光軸方向Lの後方Rから後述するナット60の平坦面62に当接するように光軸方向Lの前方Fに向けて環状に突出した環状突部34bを画定している。ここで、環状突部34bは、その断面が凸状に湾曲するように(略円弧状に)形成されている。
そして、当接部34が、光軸方向Lの後方からナット60に当接させられると、後述するナット60の平坦面62に環状突部34bの最も突出した領域が環状に線接触するように、すなわち、光軸方向Lにおけるナット60の投影面内において、部分的に接触するように形成されている。
また、環状突部34bの断面が凸状に湾曲するように(略円弧状に)形成されているため、ナット60と当接部34との接触面圧が高くなるのを抑制しつつ、ナット60から当接部34(レンズ枠30)への振動あるいは引き摺り力等が伝達するのを有効に防止することができる。
駆動モータ40は、所定の角度刻みでステップ的に回転し得るステッピングモータであり、ネジBによりベース10の背面に固定されている。そして、駆動モータ40は、直結されたリードスクリュー50に回転駆動力を及ぼすようになっている。
リードスクスクリュー50は、図1、図2、図4に示すように、金属材料により光軸方向Lに伸長するように形成されており、その外周面の所定領域に亘って雄ネジ50aを備えている。
ナット60は、金属材料により形成されており、図1、図2、図4に示すように、リードスクリュー50の雄ネジ50aに螺合する雌ネジ60a、その外周面から径方向に突出すると共にガイドスリット84に挿入し得る幅をなす回り止め突起61、レンズ枠30の当接部34と当接する平坦面62等を備えている。
回り止め突起61は、ナット60がリードスクリュー50の回りに回転してガタツキを生じないような幅寸法で、かつ、ガイドスリット84の長手方向(光軸方向L)に摺動自在となるように形成されている。
バネ70は、図1に示すように、コイル状に形成された圧縮型のコイルバネであり、その一端がベース10の保持部13に形成された掛止部(不図示)に掛止され、その他端がレンズ枠30の連結部33の近傍に形成された掛止部(不図示)に掛止されて、所定の圧縮代にて圧縮した状態で取り付けられている。
したがって、バネ70は、レンズ枠30を光軸方向Lの前方Fに向けて付勢し、レンズ枠30の当接部34(環状突部34b)をナット60(の平坦面62)に押圧するような付勢力を及ぼすようになっている。
緩衝ラバー91は、カバー80の内壁部82に貼着され、緩衝ラバー92は、レンズ枠30の環状部31の背面に貼着されている。
そして、レンズ枠30が光軸方向Lの前方側Fの移動端に移動したときに、ナット60が緩衝ラバー91に当接して衝撃が吸収され、レンズ枠30が光軸方向Lの後方側Rの移動端に移動したときに、緩衝ラバー92にベース10の前面が当接して衝撃が吸収されるようになっている。
検出センサ100は、投光素子及び受光素子をもつ透過型の光センサであり、カバー80の凹部86に取り付けられるようになっている。そして、検出センサ100は、レンズ枠30の被検出片36の有無により、レンズ枠30の初期位置(ホームポジション)を検出するようになっている。
フレキシブル配線110は、駆動モータ40の駆動及び制御を行うべく、駆動モータ40の端子に電気的に接続されるようになっている。
次に、装置の組付けについて説明すると、先ず、リードスクリュー50が直結された駆動モータ40をベース10にネジBで締結して固定し、ガイドシャフト20をベース10の嵌合孔14に嵌合して固定する。
続いて、レンズ枠30の連結部33,35にガイドシャフト20を通して、レンズ枠30を光軸方向Lに移動自在に組付けつつ、バネ70を保持部13と連結部33の間において圧縮して組付ける。
続いて、レンズ枠30を光軸方向Lの後方に所定量押し込んだ状態で、ナット60を前方から近づけてリードスクリュー50に所定量だけ螺合する。そして、ナット60の回り止め突起61をガイドスリット84に挿入させるようにして、ガイドシャフト20の他端部を嵌合孔83に嵌合させつつ、接合部85を取付ボス15に当接させて、ネジBで締結することによりカバー80をベース10に堅固に結合する。
このように、装置の組付けにおいては、光軸方向Lの前方から、バネ70、レンズ枠30、ナット60、カバー80を順次に用意して嵌め込むだけで、容易にかつ確実に組付けることができる。したがって、組付け作業を容易にかつ迅速に行うことができ、生産性を向上させることができる。
次に、この装置の動作について説明する。
先ず、レンズ枠30が光軸方向Lの前方(初期位置)に位置するとき、検出センサ100は被検出片36を検出する。
そして、駆動モータ40が正回転すると、リードスクリュー50が回転し、回り止め突起61がカバー(ハウジング)80のガイドスリット84に回転不能に規制されつつ光軸方向Lにのみ案内されて、ナット60はネジ送り作用により光軸方向Lの後方Rに向けて移動する。
すると、ナット60と当接部34の当接により、レンズ枠30は、バネ70の付勢力に抗しつつナット60と一緒になって光軸方向Lの後方Rに向けて移動する。
そして、駆動モータ40の起動からのステップ数をカウントして、レンズ枠30の駆動量を適宜制御して、レンズ枠30を所望の位置に位置決めする。
一方、駆動モータ40が逆回転すると、リードスクリュー50が回転し、回り止め突起61がカバー(ハウジング)80のガイドスリット84に回転不能に規制されつつ光軸方向Lにのみ案内されて、ナット60はネジ送り作用により光軸方向Lの前方Fに向けて移動する。
すると、バネ70の付勢力によりナット60は当接部34に常時当接させられるため、レンズ枠30は、ナット60に追従して(ナット60と一緒になって)光軸方向Lの前方Fに向けて移動し、駆動量を適宜制御することで所望の位置に位置決めされ、さらに前方Fに移動して初期位置に戻る。
この駆動動作において、雄ネジ50aや雌ネジ60aの加工公差等による負荷変動、リードスクリュー50の回転力及びその反力等により、ナット60が仮に微小振動を生じても、ナット60は、カバー(ハウジング)80に対して回転不能に係合させられ、かつ、レンズ枠30の当接部34とスラスト方向(光軸方向L)において、その投影面内においてベタ当りするのではなく部分的に接触するように形成されているため、その振動はカバー(ハウジング)80で受け止められ又平坦面62から当接部34(環状突部34b)への力の伝達が抑制ないし防止されて、レンズ枠30には伝達されない。
すなわち、このレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、レンズ枠30(レンズG2)は振動することなく光軸方向Lに安定して移動する。したがって、このレンズ駆動装置が光ピックアップユニット等に搭載された場合に、レンズの駆動中においても光軸が変動せず、焦点を一定に保つことができる。
図5及び図6は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態において、レンズ枠30の当接部34´は、ナット60´に当接する平坦面34b´を画定し、ナット60´は、光軸方向Lの両面において、光軸方向Lにおいて環状に突出した環状突部62´を画定している。
ここで、環状突部62´は、その断面が凸状に湾曲するように(略円弧状に)形成されている。
すなわち、当接部34´が、光軸方向Lの後方Rからナット60´に当接させられると、その平坦面34b´が、ナット60´の環状突部62´の最も突出した領域に環状に線接触するように、すなわち、光軸方向Lにおけるナット60´の投影面内において、部分的に接触するように形成されている。
また、環状突部62´の断面が凸状に湾曲するように(略円弧状に)形成されているため、ナット60´(環状突部62´)と当接部34´(平坦面34b´)との接触面圧が高くなるのを抑制しつつ、ナット60´から当接部34´(レンズ枠30)への振動あるいは引き摺り力等が伝達するのを有効に防止することができる。
さらに、ナット60´に設けられる環状突部62´は、ナット60´の光軸方向Lの両面に形成されているため、ナット60´に方向性がなく、ナット60´を組付ける際に誤組付けを防止することができる。
この実施形態に係る装置においても、前述同様に、ナット60´の回り止め突起61をカバー(ハウジング)80のガイドスリット84に挿入するだけで、ナット60´を回転不能にカバー(ハウジング)80に係合させることができ、又、レンズ枠30の当接部34´に形成された平坦面34b´に対してナット60´の環状突部62´を当接させるだけで、ナット60´と当接部34´とを部分的に接触(ここでは、環状に線接触)させることができる。
すなわち、この装置によれば、構造の簡略化、小型化、組付けの容易化等を達成しつつ、リードスクリュー50に螺合するナット60´が微小振動を生じたとしても、その振動がレンズ枠30に伝達されるのを防止でき、レンズ枠30(レンズG2)を振動することなく光軸方向Lに高精度に安定して駆動させることができる。
上記実施形態においては、光軸方向Lに移動するレンズ枠として一つのレンズ枠30を示したが、これに限定されるものではなく、複数のレンズ枠を備える構成において本発明を適用することができる。
上記実施形態においては、レンズ枠30の当接部34,34´とナット60,60´を、光軸方向Lにおけるナット60,60´の投影面内において部分的に接触させるために、環状突部34b,62´を採用したが、これに限定されるものではなく、点在する突起でもよく、その断面形状も凸状であれば湾曲形状に限らず、その他の形状を適用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、ナットからレンズ枠に振動が伝わるのを防止できるため、光ピックアップユニット等に適用できるのは勿論のこと、レンズ枠の振動そのものを防止する必要があるものであれば、その他のレンズ光学系に対しても有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示す装置の一部を示す斜視図である。 図1に示す装置に含まれるレンズ枠を示すものであり、(a)はその斜視図、(b)はその一部を拡大した拡大斜視図である。 図1に示す装置の一部を拡大した部分断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、(a)はその装置の一部をなすナットの斜視図、(b)は(a)に示すナットの断面図である。 図5に示すナットを備えた装置の一部を拡大した部分断面図である。
符号の説明
L 光軸方向
F 前方
R 後方
B ネジ
10 ベース
11 開口部
12 円孔
13 保持部
14 嵌合孔
15 取付ボス
20 ガイドシャフト
30 レンズ枠
31 環状部
32 延出部
33,35 連結部
34,34´ 当接部
34a 貫通孔
34b 環状突部
34b´ 平坦面
36 被検出片
40 駆動モータ(駆動源)
50 リードスクリュー
50a 雄ネジ
60,60´ ナット
60a 雌ネジ
61 回り止め突起
62 平坦面
62´ 環状突部
70 バネ
80 カバー
81 開口部
82 内壁部
83 嵌合孔
84 ガイドスリット
85 接合部
86 凹部
91,92 緩衝ラバー
100 検出センサ
110 フレキシブル配線

Claims (5)

  1. ハウジング、前記ハウジングに固定された駆動源、前記駆動源により回転駆動されるべく光軸方向に伸長するリードスクリュー、前記リードスクリューに螺合するナット、レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠、光軸方向の一方から前記ナットに当接するべく前記レンズ枠に設けられた当接部、前記ナットと前記当接部を接触させるように付勢するバネ、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記ハウジングは、略矩形形状でかつ光軸方向の後方に開口した箱状に形成され、その隅部領域において光軸方向に長尺に伸長すると共に光軸方向の後方に向けて開口するように形成されたガイドスリットを有し、
    前記ナットは、前記ハウジングに対して回転不能に係合させられるべく前記ガイドスリットに挿入される回り止め突起を有し
    前記当接部と前記ナットは、光軸方向における前記ナットの投影面内において、部分的に接触するように形成されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 記当接部は、光軸方向において環状に突出した環状突部を有し、
    前記ナットは、前記環状突部に当接する平坦面を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 記ナットは、光軸方向において環状に突出した環状突部を有し、
    前記当接部は、前記環状突部に当接する平坦面を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記環状突部は、前記ナットの光軸方向の両面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記環状突部は、その断面が凸状に湾曲するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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