JP2009020429A - 光学ユニット、それを備えたレンズ鏡筒および光学ユニットの製造方法 - Google Patents

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正輝 朝山
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Abstract

【課題】組立性に優れた光学ユニットを提供する。
【解決手段】光学ユニットは、第1のレンズ群11を保持する第1のレンズ保持枠111と、第1のレンズ保持枠11を保持する固定筒20と、を備えており、第1のレンズ保持枠111は、第1のレンズ群11の径方向に突出したフランジ112を有し、固定筒20は、第1のレンズ群11の光軸方向に沿ってフランジ112に隣接して第1のレンズ保持枠111を保持しており、光学ユニットは、固定筒20において周方向に沿った位置に配置されているとともにフランジ112に当接して固定筒20に対する第1のレンズ保持枠111の相対位置を調整する偏心ピン25を備えている。
【選択図】図5A

Description

本発明は、一眼レフカメラやビデオカメラにおいて光学調整可能な光学ユニット、それを備えたレンズ鏡筒および光学ユニットの製造方法に関する。
光学調整が可能な光学ユニットとして偏心機構を利用したものが従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−266978号公報
しかしながら、上述の光学ユニットでは、レンズ鏡筒及び保持枠の組立の際に偏心機構を組み込む必要があった。本発明が解決しようとする課題は、組立性に優れた光学ユニット、それを備えたレンズ鏡筒および光学ユニットの製造方法を提供することである。
請求項1の発明は、レンズ(11,12)を保持する第1の保持枠(111,123)と、前記第1の保持枠を保持する環状の第2の保持枠(20,124)と、を備えた光学ユニットであって、前記第1の保持枠は、前記レンズの径方向に突出したフランジ部(112,123a)を有し、前記第2の保持枠は、前記レンズの光軸方向に沿って前記フランジ部に隣接して前記第1の保持枠を保持しており、前記光学ユニットは、前記第2の保持枠において周方向に沿った位置に配置されているとともに前記フランジ部に当接して前記第2の保持枠に対する前記第1の保持枠の相対位置を調整する調整部材(24,25)を備えたことを特徴とする光学ユニットである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学ユニットであって、前記調整部材は、前記第2の保持枠の径方向に沿った回転軸(24)を有する偏心部材(25)を有することを特徴とする光学ユニットである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の光学ユニットであって、前記調整部材の近傍に配置されているとともに、前記フランジ部を介して前記第1の保持枠を前記第2の保持枠に付勢する付勢部材(113,114)をさらに備えたことを特徴とする光学ユニットである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の光学ユニットであって、前記付勢部材は、前記第1の保持枠を介して前記第2の保持枠に軸支された取付部材(113)と、前記取付部材と前記第1の保持枠との間に介装された弾性部材(114)と、を含むことを特徴とする光学ユニットである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の光学ユニットであって、前記偏心部材による前記第1の保持枠の移動量は、前記弾性部材のたわみ量より小さく設定されていることを特徴とする光学ユニットである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学ユニットを備えたことを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項6に記載のレンズ鏡筒であって、前記第2の保持枠は固定筒(20)であり、前記調整部材は、前記固定筒において前記光軸方向の端部に配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項8の発明は、レンズ(11,12)を保持する第1の保持枠(111,123)と、前記第1の保持枠を保持する環状の第2の保持枠(20,124)と、を備えた光学ユニットの製造方法であって、前記第1の保持枠に、前記レンズの径方向に突出したフランジ(112,123a)を設ける工程(S10)と、前記第2の保持枠の枠内に前記第1の保持枠を挿入する工程(S30)と、前記第2の保持枠において周方向に沿った位置に、前記フランジ部に当接するように偏心調整部材(24,25)を軸支する工程(S40)と、前記フランジ部を介して前記第1の保持枠を前記第2の保持枠に付勢する工程(S50)と、前記偏心調整部材を回転することにより、前記第2の保持枠に対する前記第1の保持枠の相対的な傾きを調整する工程(S60)と、を備えたことを特徴とする光学ユニットの製造方法である。
請求項9の発明は、請求項8記載の光学ユニットの製造方法であって、前記第1の保持枠は、前記第2の保持枠の端面(26,124a)に前記フランジ部が当接した状態で挿入されることを特徴とする光学ユニットの製造方法である。
本発明では、調整部材が第2の保持枠に配置されているので、第1の保持枠及び第2の保持枠の組立に調整部材の構成が影響することなく、光学ユニットの組立性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態におけるレンズ鏡筒を示す断面図、図2は図1に示すレンズ鏡筒の半製品状態を示す断面図、図3は図2に示す半製品を被写体側から見た正面図、図4は図3のIV-IV線に沿った断面図、図5Aは図3のVA-VA線に沿った断面図である。図5Bは図5Aの上面図である。
本発明の第1実施形態におけるレンズ鏡筒2は、特に図示しないCCDセンサ等の撮像素子を備えた一眼レフデジタルカメラのカメラボディ1に取り付け可能な交換レンズである。このレンズ鏡筒2は、図1に示すように、レンズ群11〜14、固定筒20、カム環30、固定枠40、フィルタ枠50、アクチュエータ60、マウント70、外観筒80およびフォーカス環90を備えている。本実施形態におけるレンズ鏡筒2は、図2に示すように、レンズ群11〜14及びカム環40が固定筒20に挿入され、当該固定筒20にマウント70が取り付けられた半製品3の状態で光学調整が行われ、その後、当該半製品3にアクチュエータ60や外観筒80、フォーカス環90等が組み付けられて図1に示す完成品として完成する。
図1に示すように、レンズ鏡筒2内には、4つのレンズ群11〜14から構成される光学系が設けられている。第1のレンズ群11は、焦点位置に依存しておらず、固定筒20に固定された第1のレンズ保持枠111に保持されている。
図2及び図3に示すように、第1のレンズ保持枠111は、第1のレンズ群11の径方向に突出しているフランジ112を有している。第1のレンズ保持枠111は、フランジ112が固定筒20の端面26に当接した状態で、ビス113により固定筒20に固定されている。
ビス113とフランジ112との間にスプリングワッシャ114が介装されている。このスプリングワッシャ114は、図3に示すように、偏心ピン25(後述)の近傍に位置するように、固定筒20の周方向に沿って実質的に等間隔に3箇所に配置されている。なお、スプリングワッシャ114を固定筒20の周方向に沿って4箇所以上に設けてもよい。
スプリングワッシャ114は、フランジ112を介して第1のレンズ保持枠111を固定筒20に付勢している。また、このスプリングワッシャ114は、ビス113により固定された状態で、光軸方向に沿って最大で撓み量y撓むことが可能となっており、この状態で、第1のレンズ群11の重量を十分に支えることが可能な弾性力を有している。なお、スプリングワッシャ114の代わりに、皿バネ等のバネ、ゴム、エラストマーなどの弾性体を用いてもよい。
第2及び第3のレンズ12,13は、光学系の光軸方向に沿って移動可能なフォーカシングレンズ群であり、撮影者がフォーカス環90を操作すると(回転させると)、第2のレンズ群12と第3のレンズ群13とが相互に接近したり、離遠するようになっている。一方、第4のレンズ群14は、第1のレンズ群11と同様に、焦点位置に依存しておらず、第4のレンズ保持枠141により固定筒20に固定されている。
図1及び図2に示すように、第2のレンズ群12は第2のレンズ保持枠121に保持されており、第2のレンズ保持枠121の端部にはカムフォロア122が装着されている。このカムフォロア122は、カム環30の第1のカム31を介して、固定筒20の第1の挿入穴22に移動可能に挿入されている。同様に、第3のレンズ群13も第3のレンズ保持枠131に保持されており、第3のレンズ保持枠131の端部にはカムフォロア132が装着されている。このカムフォロア132は、カム環30の第2のカム32を介して、固定筒20の第2の挿入穴23に移動可能に挿入されている。
筒状の固定筒20には、図1及び図2に示すように、第2及び第3のレンズ保持枠121,131に装着されたカムフォロア122,132が挿入される第1及び第2の挿入穴22,23が光軸方向に沿って形成されていると共に、フォーカス駆動ピン61を貫通させるための貫通孔21が略中央に形成されている。
また、本実施形態では、図2、図3、図5A及び図5Bに示すように、固定筒20の外周面において被写体側の端部に段差部27が形成されており、この段差部27にはビス24により偏心ピン25が固定されている。偏心ピン25は、図3に示すように、固定筒20の外周面の3箇所に実質的に等間隔に配置されている。なお、偏心ピンの個数は特に限定されず、例えば、固定筒20の外周面の4箇所に実質的に等間隔に配置してもよい。
ビス24は固定筒20の径方向に沿って設けられており、ビス24を緩めると当該ビス24を中心として偏心ピン25を回転させることが可能となっている。偏心ピン25を回転させることで、図5Bに示すように、固定筒20の端面26から偏心ピン25の先端が最大で突出量x突出するようになっている。ここで、スプリングワッシャ114の最大撓み量yと、偏心ピン25の最大突出量xは、下記の(1)式を満たす関係となっている。
x<y … (1)式
なお、同図に示すように、偏心ピン25の頭部に凹部25aが形成されており、この凹部25aに専用の工具を係合させて回すことで、偏心ピン25を回転するようになっている。
偏心ピン25は、第1のレンズ保持枠111を押圧した際に変形しない硬さを有する材料から構成されており、具体的には金属材料などを例示することができる。これにより、偏心ピン25の突出量をロスすることなく第1のレンズ保持枠111の移動に寄与させることができる。
図1に戻り、固定筒20の外周側には、モータユニット等から構成されるアクチュエータ60が配置されている。このアクチュエータ60の駆動軸にはフォーカス駆動ピン61が連結されており、このフォーカス駆動ピン61はレンズ鏡筒2の周方向に沿って移動することが可能となっている。このフォーカス駆動ピン61の先端は、固定筒20の貫通孔21を介して、カム環30に固定されており、フォーカス駆動ピン61が周方向に移動することで、カム環30が固定筒20に対して相対的に回転するようになっている。
筒状のカム環30は、周方向に沿って回転可能に固定筒20の中に挿入されている。このカム環30には、カムフォロア122,132が挿入される第1及び第2のカム31,32が形成されている。第1及び第2のカム31,32は、固定筒20の第1及び第2の挿入穴22,23に対してそれぞれ対向し且つそれぞれ傾斜している。また、第1及び第2のカム31,32は互いに反対方向に傾斜している。そのため、アクチュエータ60の駆動によりフォーカス駆動ピン61がカム環30を周方向に移動させると、カムフォロア122,132がカム31,32及び挿入穴22,23内を移動することで、第2のレンズ群12と第3のレンズ群13とが相互に接近したり離遠するようになっている。
なお、図1に示すように、カム環30には、固定筒20の貫通孔21を介して、エンコーダ33が取り付けられており、固定筒20に対するカム環30の相対的な回転角を計測することが可能となっている。因みに、外観筒80に設けられたAF/MF切替スイッチ81をMF操作側に切り替えてフォーカス環90を回転させることで、第2及び第3のレンズ群12,13を手動で接近又は離遠させることができるようになっている。
固定筒20の被写体側の先端には固定枠40が固定されており、さらに固定枠40の被写体側にはフィルタ枠50が固定されている。図1に示すように、フィルタ枠50の被写体側の内周面にはネジ部51が形成されており、所望のフィルタを着脱することが可能となっている。
図1に示すように、固定筒20のカメラボディ1側の端部には、ビス71によりマウント70が固定されている。このマウント70には接点72が設けられており、この接点72とカメラボディ1側の接点とが電気的に接続することで、カメラボディ1内に設けられたバッテリからレンズ鏡筒2内のアクチュエータ60に電力が供給されたり、レンズ鏡筒2側及びカメラボディ1側のそれぞれのCPU間で必要な信号の授受が行われるようになっている。
マウント70の外周側には外観筒80が設けられており、固定筒20及びカム環30の一部並びにエンコーダ33等がこの外観筒80により覆われている。この外観筒80は連結部材95を介してフォーカス環90に連結されており、さらにフォーカス環90は被写体側でフィルタ枠50に連結されている。このフォーカス環90により、固定筒20及びカム環30の一部並びにアクチュエータ60等が覆われている。
以下に、本実施形態におけるレンズ鏡筒の製造方法について、図6を参照しながら説明する。図6は発明の第1実施形態におけるレンズ鏡筒の製造方法を示すフローチャートである。
先ず、図6のステップS10において、第1のレンズ保持枠111にフランジ112を設けるとともに第1のレンズ保持枠111に第1のレンズ群11をセットする。同様に、第2〜第4のレンズ保持枠121〜141に第2〜第4のレンズ群12〜14をそれぞれセットする。
次いで、カム環30を固定筒20の中に挿入する(ステップS20)。この際、カム環30の第1及び第2のカム31,32を、固定筒20の第1及び第2の挿入穴22,23に対向させる。
次いで、カム環30の中に第2及び第3のレンズ保持枠121,131をセットした後に、第1及び第4のレンズ保持枠111,141を固定筒20に挿入する(ステップS30)。この際、第1のレンズ保持枠111のフランジ112が固定筒20の端面26に当接した状態で、第1のレンズ保持枠111を固定筒20に挿入する。
次いで、固定筒20の段差部27に偏心ピン25をビス24により取り付ける(ステップS40)。この際、本実施形態では、固定筒20への第1のレンズ保持枠111の組み付けとは別に偏心ピン25を固定筒20に取り付けることができるので、半製品3の組立性に優れている。
次いで、スプリングワッシャ114の内孔にビス113を挿入し、このビス113を第1のレンズ保持枠111を介して固定筒20に固定する(ステップS50)。これにより、第1のレンズ保持枠111がスプリングワッシャ114によりフランジ112を介して固定筒20に付勢される。この際、例えば、ビス113の長さや固定筒20側のネジ穴の深さ、或いは、ビス113の締付トルク等を調整することで、スプリングワッシャ114が光軸方向に沿って最大撓み量yだけ撓むことが可能なように設定しておく。
次いで、固定筒20のカメラボディ1側の端部にマウント70を固定して、図2に示す半製品3の状態とする。そして、マウント70を調整装置に連結することで半製品3を調整装置にセットして、以下の要領で光学系の調整を行う(ステップS60)。
この光学調整では、先ずドライバによりビス24を緩めて、偏心ピン25を回転可能な状態とする(ステップS61)。次いで、偏心ピン25の凹部25aに専用の工具を係合させ、偏心ピン25を回転させる(ステップS62)。
偏心ピン25を回転させると、偏心ピン25が固定筒20の端面26から突出して第1のレンズ保持枠111を部分的に押圧するので、3つの偏心ピン25の突出量に応じて固定筒20に対する第1のレンズ保持枠111の傾きを変化させることができる。
なお、第1のレンズ保持枠111は固定筒20にビス113により固定されているが、スプリングワッシャ114の最大撓み量yと偏心ピン25の最大突出量xとが上記(1)式を満たしているため、スプリングワッシャ114が撓むことで、偏心ピン25の押圧による第1のレンズ保持枠111の移動量が許容される。一方、偏心ピン25の突出量が減少した場合には、スプリングワッシャ114の付勢力により第1のレンズ保持枠111が固定筒20側に押し戻される。
半製品3に対して光軸方向に沿って照明を当てた状態で3箇所の偏心ピン25の突出量をそれぞれ調整することで光学系の調整を行う。光学調整が完了したら、ドライバによりビス24を締めて偏心ピン25をその位置で固定する(ステップS63)。次いで、半製品3を調整装置から取り外し、この半製品3にアクチュエータ60や外観環80、フォーカシング環90等を取り付けることで、レンズ鏡筒2として完成する。
なお、上述の実施形態では、光学調整のために第1のレンズ保持枠111の傾きを調整したが、光学調整のために第2〜第4のレンズ保持枠121〜141の傾きを調整してもよい。以下に、第2のレンズ保持枠121に光学調整のための偏心機構を設けた実施形態について説明する。
<第2実施形態>
図7は本発明の第2実施形態において第2のレンズ保持枠に設けられた偏心機構を示す断面図である。本実施形態では、第2のレンズ保持枠121’の構成が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態におけるレンズ鏡筒について第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態における第2のレンズ保持枠121’は、図7に示すように、第2のレンズ群12を直接保持している内側保持枠123と、この内側保持枠123を保持している外側保持枠124と、から構成されている。
内側保持枠123は、第2のレンズ群12の径方向に突出しているフランジ123aを有している。内側保持枠123は、フランジ123aが外側保持枠124の端面124aに当接した状態で、ビス113により外側保持枠124に固定されている。
ビス113とフランジ123aとの間にはスプリングワッシャ114が介装されている。スプリングワッシャ114は、フランジ123aを介して内側保持枠123を外側保持枠124に付勢している。また、このスプリングワッシャ114は、ビス113により固定された状態で、光軸方向に沿って最大撓み量yだけ撓むことが可能となっており、この状態で、第2のレンズ群12の重量を十分に支えることが可能な弾性力を有している。
また、第2のレンズ保持枠124の外周面には偏心ピン25がビス24により固定されている。偏心ピン25は、ビス24を緩めると当該ビス24を中心として回転することが可能となっており、第2のレンズ保持枠124の端面124aから偏心ピン25の先端が最大で突出量x突出するようになっている。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、スプリングワッシャ114の最大撓み量yと、偏心ピン25の最大突出量xとは、上記の(1)式を満たす関係となっている。
本実施形態において、第2のレンズ群12の光学調整を行う場合には、固定筒20に形成された貫通孔28を介してドライバの先端を固定筒20内に挿入してビス24を緩める。次いで、ドライバの先端を貫通孔28から抜いた後に、当該貫通孔28を介して専用の工具の先端を固定筒20内に挿入し、凹部25aに専用工具を係合させる。この状態で、専用工具により偏心ピン25を回転させることで、外側保持枠124に対する内側保持枠123の傾きを調整する。光学系の調整が完了したら、専用工具を貫通孔28から抜き、再びドライバを貫通孔28に挿入して、ビス24を締めて偏心ピン25を固定する。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述の実施形態では、一眼レフデジタルカメラの交換レンズに本発明を適用した例について説明したが、本発明においては特にこれに限定されず、コンパクトカメラや銀塩フィルムを用いた一眼レフカメラ又はビデオカメラその他の光学機器のレンズ鏡筒に本発明を適用してもよい。
図1は、本発明の第1実施形態におけるレンズ鏡筒を示す断面図である。 図2は、図1に示すレンズ鏡筒の半製品状態を示す断面図である。 図3は、図2に示す半製品を被写体側から見た正面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図5Aは、図3のVA-VA線に沿った断面図である。 図5Bは、図5Aの上面図である。 図6は、本発明の第1実施形態におけるレンズ鏡筒の製造方法を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2実施形態における第2のレンズ保持枠に設けられた偏心機構を示す部分断面図である。
符号の説明
2…レンズ鏡筒
3…半製品
11…第1のレンズ群
111…第1のレンズ保持枠
112…フランジ
113…ビス
114…スプリングワッシャ
12〜14…第2〜第4のレンズ群
121〜141…第2〜第4のレンズ保持枠
20…固定筒
24…ビス
25…偏心部材
25a…凹部
26…端面
30…カム環
40…固定枠
50…フィルタ枠
60…アクチュエータ
70…マウント
80…外観筒
90…フォーカス環

Claims (9)

  1. レンズを保持する第1の保持枠と、前記第1の保持枠を保持する環状の第2の保持枠と、を備えた光学ユニットであって、
    前記第1の保持枠は、前記レンズの径方向に突出したフランジ部を有し、
    前記第2の保持枠は、前記レンズの光軸方向に沿って前記フランジ部に隣接して前記第1の保持枠を保持しており、
    前記光学ユニットは、前記第2の保持枠において周方向に沿った位置に配置されているとともに前記フランジ部に当接して前記第2の保持枠に対する前記第1の保持枠の相対位置を調整する調整部材を備えたことを特徴とする光学ユニット。
  2. 請求項1に記載の光学ユニットであって、
    前記調整部材は、前記第2の保持枠の径方向に沿った回転軸を有する偏心部材を有することを特徴とする光学ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の光学ユニットであって、
    前記調整部材の近傍に配置されているとともに、前記フランジ部を介して前記第1の保持枠を前記第2の保持枠に付勢する付勢部材をさらに備えたことを特徴とする光学ユニット。
  4. 請求項3に記載の光学ユニットであって、
    前記付勢部材は、
    前記第1の保持枠を介して前記第2の保持枠に軸支された取付部材と、
    前記取付部材と前記第1の保持枠との間に介装された弾性部材と、を含むことを特徴とする光学ユニット。
  5. 請求項4に記載の光学ユニットであって、
    前記偏心部材による前記第1の保持枠の移動量は、前記弾性部材のたわみ量より小さく設定されていることを特徴とする光学ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学ユニットを備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項6に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記第2の保持枠は固定筒であり、
    前記調整部材は、前記固定筒において前記光軸方向の端部に配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  8. レンズを保持する第1の保持枠と、前記第1の保持枠を保持する環状の第2の保持枠と、を備えた光学ユニットの製造方法であって、
    前記第1の保持枠に、前記レンズの径方向に突出したフランジを設ける工程と、
    前記第2の保持枠の枠内に前記第1の保持枠を挿入する工程と、
    前記第2の保持枠において周方向に沿った位置に、前記フランジ部に当接するように偏心調整部材を軸支する工程と、
    前記フランジ部を介して前記第1の保持枠を前記第2の保持枠に付勢する工程と、
    前記偏心調整部材を回転することにより、前記第2の保持枠に対する前記第1の保持枠の相対的な傾きを調整する工程と、を備えたことを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  9. 請求項8記載の光学ユニットの製造方法であって、
    前記第1の保持枠は、前記第2の保持枠の端面に前記フランジ部が当接した状態で挿入されることを特徴とする光学ユニットの製造方法。
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