JP2006208817A - プロジェクタ用レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で小型化も可能なプロジェクタ用レンズ鏡筒を提供すること。
【解決手段】プロジェクタ用レンズ鏡筒1は、焦点調節用レンズ群11を有する第一群レンズ枠4と、焦点距離変更用レンズ群12を有する第二群レンズ枠5と、一体化される固定部材として第一群レンズ枠4をヘリコイドネジを介して回転可能に支持する外固定枠2、および、第二群レンズ枠5をヘリコイドネジを介して回転可能に支持する内固定枠3と、第二群レンズ枠5を回転駆動するズーム環7と、ズーム環7および第一群レンズ枠4の回転規制を行う回転規制リング8と、ズーム環7の回転を第二群レンズ枠5に伝達するズーム調整リング6とを具備し、ズーム環7および第一群レンズ枠4の回転操作によって第一群レンズ11,第二群レンズ12が進退される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ用レンズ鏡筒の構造に関する。
従来、プロジェクタ用のレンズ鏡筒として特許文献1に開示されたものは、フォーカスシング時の変倍位置ずれが防止できるものとして提案されたものであって、このレンズ鏡筒においては、カム筒を不使用位置からズーム域に向かって回転させたときには移動枠をスクリーンから最も後退した収納位置から上記スクリーンに向かって最も突出した突出位置に移動させ、且つ、上記カム筒を上記ズーム域内で回転したときには上記移動枠を突出位置に保持したまま光軸方向への移動を阻止する移動枠案内手段を上記カム筒に設けたものである。
特許文献1は、特開2001−194572号公報である。
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたレンズ鏡筒は、上記カム筒に複雑な形状を有するカム溝を設ける必要があって、カム筒の製作が必ずしも簡単ではない。また、上記移動枠には、上記カム溝に嵌入するカムフォロアを設ける必要があり、上記カム筒の外形が大きくなる可能性がある。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、プロジェクタ用レンズ鏡筒において、レンズ進退駆動用のカム溝およびカムフォロアを必要とせず、構造が簡単で小型化も可能なプロジェクタ用レンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、焦点調節用の第一のレンズ群を有する第一の枠と、焦点距離変更用の第二のレンズ群を有する第二の枠と、上記第一の枠を回転可能に支持し、上記第二の枠を回転可能に支持する固定枠と、上記固定枠周りに回転し、上記第二の枠を回転駆動する第二の枠駆動環と、上記第二の枠駆動環の回転の一方向の回転を所定位置にて規制する第一の規制部と、上記第一の枠の回転を所定の範囲内に回転規制を行う第二の規制部とを有する規制部材と、上記第二の枠駆動環と上記第二の枠との間に設けられ、上記第二の枠駆動環と上記第二の枠との相対回転位置を調整可能で、上記第二の枠駆動環の回転を上記第二の枠に伝達する回転伝達部材とを有する。
本発明の請求項2に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒において、上記第二の枠駆動環は、バヨネット手段により上記固定枠に回転可能に取り付けらている。
本発明の請求項3に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒において、上記第一の枠と上記第二の枠とは上記固定枠にヘリコイドネジにより嵌合している。
本発明の請求項4に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒において、上記固定枠は、上記第一の枠と螺合する第一のヘリコイドネジを有する第一の固定枠と、上記第二の枠と螺合する第二のヘリコイドネジを有する第二の固定枠とからなり、上記第一の固定枠は合成樹脂材料からなり、上記第二の固定枠は金属材料からなる。
本発明の請求項5に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、請求項4に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒において、上記第一の固定枠は、光軸方向において上記第二の固定枠と上記規制部材との間に挟まれて固定されている。
本発明によれば、構造が簡単であって、コンパクト化も可能なプロジェクタ用レンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるプロジェクタ用レンズ鏡筒の分解斜視図である。図2は、上記レンズ鏡筒の光軸を含む縦断面図である。なお、以下の説明において、上記レンズ鏡筒の光軸をOとし、光軸O方向の光源側を後方、投影側を前方とする。また、構成部材の回転方向は、前方より見た方向で示す。
図1,2に示すように本実施形態のプロジェクタ用レンズ鏡筒1は、光源部33,透過型液晶表示部34の前方位置にプロジェクタ本体31によって支持されており、ズーミング,フォーカシングが可能な投影用レンズ鏡筒である。
このレンズ鏡筒1は、第一の固定枠である外固定枠2と、外固定枠2と一体に支持される第二の固定枠である内固定枠3と、外,内固定枠2,3を一体化し、規制部材としての回転規制リング8と、外固定枠2にヘリコイド結合し、回動操作可能な第一の枠としての第一群レンズ枠4と、内固定枠3にヘリコイド結合する第二の枠としての第二群レンズ枠5と、第二群レンズ枠5に一体化される回転伝達部材としてのズーム調整リング6と、外固定枠2の外周に嵌合し、回動操作可能な第二の枠駆動環としてのズーム環7と、第一群レンズ枠4に保持され、焦点調節用レンズとなる第一群レンズ11と、第二群レンズ枠5に保持され、焦点距離調節用レンズとなる第二群レンズ12とを有してなる。
外固定枠2は、円筒形状の部材であって、ポリカーボネイト樹脂等の耐熱性合成樹脂からなる。前方内周部に第一のヘリコイドネジである雌ヘリコイドネジ2aと、後端部に内フランジ部2bと、円筒部に光軸O方向の切り欠き2dと、該切り欠き2dに連通する所定角度範囲の周溝2eが設けられる。また、バヨネット手段として外周部の前方に周方向エッジ部2hおよび該エッヂ部2hから所定距離離間した位置に3つの凸部2gが設けられ、さらに、外周部後方に標識用切り欠き2mとが設けられる。
内フランジ部2bには、径方向に設けられた切り欠き2cと、仮止め用ビス挿通穴2kと、ビス22に対して遊嵌状態のビス挿通穴2jと、内フランジ部2bの後面に光軸O方向に突出した位置決め凸部2iとが設けられている。
内固定枠3は、円筒形状の部材であって、耐熱のためのアルミニウム合金等の金属材料からなり、内周部に第二のヘリコイドネジである雌ヘリコイドネジ3aと、前端部に鍔状の外フランジ部3dとが設けられる。
外フランジ部3dには、径方向に設けられた切り欠き3cと、仮止め用ビス穴3fと、固定枠結合用ビス穴3eとが設けられる。
内固定枠3は、外固定枠2の内周部に前方より挿入して、その円筒部を外固定枠2の内フランジ部2bより後方に突出させた状態で組み込まれ、後述するように内フランジ部2bを外フランジ部3dと回転規制リング8とで挟持することによって外固定枠2と一体化状態となる。上記後方に突出した円筒部は、光源側に位置することになる。
回転規制リング8は、金属板により形成される部材であって、円環中央に開口部8aを有し、円環外周部より前方に折り曲げて延出する第一の規制部としてのズーム環回転規制腕部8dと、円環内周部より前方に折り曲げて延出する第二の規制部としての第一群レンズ枠回転規制腕部8fとが設けられる。また、円環部の3つの外方突起部に配される本体取り付け用ビス挿通穴8bと、円環部に配される固定枠取り付け用ビス挿通穴8c,間座取り付け用ビス穴8j,外固定枠位置決め用切り欠き8h,仮止め用ビス頭逃げ穴8iとが設けられる。
なお、ズーム環回転規制腕部8dの先端には切り欠き状のズーム環テレ端当接面8eが設けられ、第一群レンズ枠回転規制腕部8fの先端には、回転規制用の先端凸部8gが設けられている。
第一群レンズ枠4は、円筒形状の合成樹脂部材であって、第一群レンズ11が保持される。第一群レンズ枠4の後方外周部に外固定枠2の雌ヘリコイドネジ2aに螺合する雄ヘリコイドネジ4aが設けられ、その内側に周溝4bと肉ぬすみ用溝4gが設けられる。周溝4bの両端部には端面4cと4dとが設けられる。円筒外周部には、回動操作用ゴムリング14が装着されるゴムリング溝4eと、位置合わせ用切り欠き部4fが設けられる。
第二群レンズ枠5は、円筒形状の部材であって、耐熱のためのアルミニウム合金等の金属材料からなり、第二群レンズ12が保持される。第二群レンズ枠5の外周部に内固定枠3の雌ヘリコイドネジ3aに螺合する雄ヘリコイドネジ5aが設けられる。前端部には3つのズーム調整リング固定用ビス穴5cが設けられ、その外周にズーム調整リング嵌入用の円周段部5dが設けられる。雄ヘリコイドネジ5aが設けられる外周部の後方端面5bが形成され、その後方の光源側に突出し、第二群レンズ12の後方レンズ群部を保持する円筒部5eが形成されている。
ズーム調整リング6は、円環状の金属板からなる部材であり、第二群レンズ枠5のリング嵌入用円周段部5dにガタなく嵌入する嵌入開口部6aを有し、外周上部に外方にズーム駆動腕嵌入凹部6bが設けられる。このズーム調整リング6は、第二群レンズ枠5に対してリング嵌入用円周段部5dに嵌入した状態でビス21により周方向に、すなわち、回転方向に位置調整(調整方法は後述する)して固定される。
ズーム環7は、円環状の合成樹脂部材であって、内周開口部に沿ってバヨネット手段となる内周凸部7aと、外周部に回動操作用ゴムリング15が嵌入するゴムリング溝7dとが設けられる。内周凸部7aには光軸O方向に沿ってバヨネット凸部挿通用の3つの挿通溝7bが配されている。また、ズーム環7には腕接続部7gを介して内周側に突出し、かつ、光軸O方向の後方に折れ曲がって延出するズーム駆動腕7cが設けられる。このズーム駆動腕7cは、ズーム調整リング6の凹部6bに光軸O方向にスライド可能、かつ、周方向にガタのない状態で嵌入可能である。
上述した構成部材からなるレンズ鏡筒1の組み立て手順の一例を説明すると、まず、ズーム環7を外固定枠2の外周に後方から挿入し、ズーム駆動腕7cを切り欠き2dに挿入する。その挿入状態で内固定枠3を前方から挿入し、外固定枠2の内フランジ部2bの内周に内固定枠3の外周部を挿通して嵌入させ、該外周部を後方に突出した状態とする。その内固定枠3の挿入時には、内周側に突出するズーム駆動腕7cを切り欠き3cで逃げた状態で挿入し、その後、内固定枠3を、切り欠き3cと外固定枠2の切り欠き2cとが合致するまで回転させた状態に保持する。
上述したズーム環7の外固定枠2への挿入時、挿通溝7bに外固定枠2の凸部2gを挿通させながらズーム環7を外固定枠2の外周に嵌入させたとき、ズーム環7の内周凸部7aが外固定枠2の周方向エッジ部2hと凸部2gの間に介在し、かつ、ズーム環7の腕接続部7gが外固定枠2の周溝2eに挿入した状態となる。その状態でズーム環7は、外固定枠2の外周部にて光軸O方向の移動が規制され、回転可能な状態に保持される。
そこで、外固定枠2と内固定枠3とをビス挿通穴2kを挿通させたビスを仮止めビス穴3fに螺着して一体化し、固着する。
続いて、内固定枠3の雌ヘリコイドネジ3aに第二群レンズ枠5の雄ヘリコイドネジ5aを螺合させる。そして、第二群レンズ枠5を回転して内固定枠3の円筒部後端面3bと第二群レンズ枠5の後方端面5bとを治具等を用いて一致した状態に保持する。さらに、ズーム環7を時計回りに限度まで回転させ、ズーム駆動腕7cの一方の側面を外固定枠2のワイド端当接面2fに当接させた状態に保持する(ワイド端状態)。
上述した調整保持状態でズーム調整リング6を第二群レンズ枠5の前方より挿入してズーム駆動腕7cに腕嵌入凹部6bを嵌入させながら、ズーム調整リング6の嵌入開口部6aを円周段部5dに嵌入させる。その嵌入状態でビス21をビス穴5cに螺着し、該ビス21の頭部でズーム調整リング6を第二群レンズ枠5に固着する。このズーム調整リング6の固定によってズーム環7の時計回りのワイド端回転位置(位相)と第二群レンズ12のワイド端位置の相対位置が定まる。
続いて、第一群レンズ枠4の雄ヘリコイドネジ4aを外固定枠2の雌ヘリコイドネジ2aに螺合させ、第一群レンズ枠4の標識切り欠き部4fを外固定枠2の標識用切り欠き2mに光軸O方向で一致させる。上記一致状態にあるとき、回転規制リング8を内固定枠3に後方から挿入し、内固定枠3の後方に突出する外周に開口部8aを嵌入させ、内フランジ部2b後面に当接させる。そのとき、回転規制リング8の位置決め切り欠き8hに外固定枠2の位置決め凸部2iに嵌入させて回転規制リング8を位置決めする。
上述した回転規制リング8の位置決め状態でビス22をビス挿通穴8c,2jに挿通し、内固定枠3のビス穴3eに螺着して回転規制リング8を外固定枠2,内固定枠3に固着する。この固着状態では外固定枠2の内フランジ部2bは、内固定枠3の外フランジ部3dと回転規制リング8の円環部とによって挟まれた状態で保持される。固着後、外固定枠2と内固定枠3とを仮止めしたビスを外す。
外固定枠2に固着された回転規制リング8のズーム環回転規制腕部8dは、外固定枠2の切り欠き2dに挿入され、テレ端当接面8eが周溝2e上の反時計回り方向の端に位置している。また、第一群レンズ枠回転規制腕部8fは、外固定枠2の切り欠き2cおよび内固定枠3の切り欠き3cを挿通して先端凸部8gが第一群レンズ枠4の周溝4b内に相対移動可能な状態で挿入している。上述したように標識切り欠き部4fと標識用切り欠き2mとを合わせた状態のもとで回転規制リング8が挿入されたので第一群レンズ枠回転規制腕部8fの先端凸部8gが第一群レンズ枠4の肉ぬすみ溝4gに挿入されることがなく、正しく周溝4b側に挿入されている。
上述したレンズ鏡筒1は、該レンズ鏡筒と液晶表示部34との所定の離間距離であるフランジバックを調整するための適切な板厚の間座(調整シム)9が回転規制リング8のビス穴8bで固着された状態のもとでビス挿通穴8b,9bを挿通させたビス23によりプロジェクタ本体31に取り付けられる。
レンズ鏡筒1によりズーミングを行う場合、ズーム環7を回動操作し、ズーム駆動腕7cに嵌入するズーム調節リング6を介して、第二群レンズ枠5を回転駆動する。第二群レンズ枠5が回転するとヘリコイドネジ5a,3aによって光軸O方向に移動し、第二群レンズ12が所望のズーム位置に移動する。ワイド側ズーミング時には、ズーム環7を時計回りに回転させるが、そのワイド側回転終端では、ズーム環7の腕接続部7gの周方向側面が外固定枠2の周溝2eのワイド端当接面2fに当接して、第二群レンズ枠5のそれ以上の回転が規制される。テレ側ズーミング時には、ズーム環7を反時計回りに回転させるが、そのテレ側回転終端では、腕接続部7gの周方向側面が回転規制リング8のテレ端当接面8eに当接し、第二群レンズ枠5のそれ以上の回転が規制される。
上記ズーム操作時、同一距離の投影位置に対しては、フォーカス位置合わせを行うために第一群レンズ枠4を回動操作する。その回転により第一群レンズ枠4は、ヘリコイドネジ4a,3aを介して光軸O方向に移動し、第一群レンズ11が所望のフォーカシング位置に移動する。近距離側へのフォーカシング時には第一群レンズ枠4を時計回りに回動操作するが、時計回り回転の終端では、周溝4bの一方の端面4dが回転規制リング8の先端凸部8gに当接し、第一群レンズ枠4が近距離側回転限度位置に到達し、それ以上の回転が規制される。また、遠距離側へのフォーカシング時には第一群レンズ枠4を反時計回りに回動操作するが、反時計回り回転の終端では、周溝4bの他方の端面4cが回転規制リング8の先端凸部8gに当接し、第一群レンズ枠4が遠距離側回転限度位置に到達し、それ以上の回転が規制される。また、上記回転規制により上記各ヘリコイドネジ3a,4aの螺合の抜けも防止される。
図3は、レンズ鏡筒1の第一,二群レンズ11,12のワイド端(焦点距離18.4mm)とテレ端(焦点距離22mm)間におけるズーム移動線図である。
本図に示すようにズーミング時に第二群レンズ12は、ワイド端とテレ端間で5.3mmだけ移動する。第一群レンズ11は、基準投影位置(1.6m)に対してワイド端とテレ端の間で0.24mmの範囲だけ移動させる必要がある。また、投影位置1.2〜4mに対する焦点調節のために第一群レンズ11は、0.405mだけ移動させる必要がある。
ズーミング時には本来、第一群レンズ11,第二群レンズ12の双方を駆動しなければならないが、上記光学特性のため、第二群レンズ12の一方を移動させるだけでその投影倍率は決定され、投影像のボケが僅かに発生するのみである。そして、この僅かな投影像のボケは、第一群レンズ11が本来ズーミングで移動しなければならない量と、第一群レンズが焦点調節のために移動しなければならない量との総移動量が第一群レンズ11の移動量として移動され、修正される。
以上、説明したように本実施形態のレンズ鏡筒1によれば、レンズ群11,12の進退駆動をカム溝,カムフォロアを適用せず、ヘリコイドネジ機構を適用してレンズ群枠を回転させて進退移動させるものであり、構造が簡単であり、レンズ鏡筒のコンパクト化も可能としている。
さらに、固定枠を2つの部材で構成し、映写時に高熱となる光源側に位置する一方の内固定枠3を金属製とし、上記光源側から離れて配される他方の外固定枠2を合成樹脂製とするが、この外固定枠2と内固定枠3とを一体化する場合、合成樹脂製の外固定枠2のフランジ部をレンズ群枠を回転移動を規制するための金属板製の回転規制リング8と金属製の内固定枠3のフランジ部で挟んだ状態で一体化している。したがって、上記光源部により発生する熱に起因した外固定枠2の材質の差から発生する熱応力、つまり、変形差による固定枠の破損、具体的には固定枠ネジ穴付近の破損が防止できる。詳しくは、外固定枠2を内固定枠3と回転規制リング8で挟まれ、締結用のビス22は外固定枠2のビス挿通穴2jを遊嵌状態で挿通することから、外固定枠2のフランジ部分の光軸方向に加わる応力は、上記熱応力が発生しても比較的小さい状態で済むことが予想される。また、径方向の外固定枠2、内固定枠3、回転規制リング8の変形差は上記遊嵌状態のビス挿通穴2jにより吸収される。
本発明のプロジェクタ用レンズ鏡筒は、構造が簡単で小型化も可能なプロジェクタ用レンズ鏡筒として利用が可能である。
本発明の一実施形態であるプロジェクタ用レンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のプロジェクタ用レンズ鏡筒の光軸を含む縦断面図である。 図1のプロジェクタ用レンズ鏡筒の第一,二群レンズのワイド端とテレ端間におけるズーム移動線図である。
符号の説明
2 …外固定枠(固定枠,第一の固定枠)
2a…雌ヘリコイドネジ(第一のヘリコイドネジ)
2g…凸部(バヨネット手段)
2h…周方向エッジ部(バヨネット手段)
3 …内固定枠(固定枠,第二の固定枠)
3a…雌ヘリコイドネジ(第二のヘリコイドネジ)
4 …第一群レンズ枠(第一の枠)
5 …第二群レンズ枠(第二の枠)
7 …ズーム環(第二の枠駆動環)
7a…内周凸部(バヨネット手段)
8 …回転規制リング(規制部材)
8d…ズーム環回転規制腕(第一の規制部)
8f…第一群レンズ枠回転規制腕(第二の規制部)
11 …第一レンズ群(第一のレンズ群)
12 …第二レンズ群(第二のレンズ群)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (5)

  1. 焦点調節用の第一のレンズ群を有する第一の枠と、
    焦点距離変更用の第二のレンズ群を有する第二の枠と、
    上記第一の枠を回転可能に支持し、上記第二の枠を回転可能に支持する固定枠と、
    上記固定枠周りに回転し、上記第二の枠を回転駆動する第二の枠駆動環と、
    上記第二の枠駆動環の回転の一方向の回転を所定位置にて規制する第一の規制部と、上記第一の枠の回転を所定の範囲内に回転規制を行う第二の規制部とを有する規制部材と、
    上記第二の枠駆動環と上記第二の枠との間に設けられ、上記第二の枠駆動環と上記第二の枠との相対回転位置を調整可能で、上記第二の枠駆動環の回転を上記第二の枠に伝達する回転伝達部材と、
    を有することを特徴とするプロジェクタ用レンズ鏡筒。
  2. 上記第二の枠駆動環は、バヨネット手段により上記固定枠に回転可能に取り付けらていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒。
  3. 上記第一の枠と上記第二の枠とは、上記固定枠にヘリコイドネジにより嵌合していることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒。
  4. 上記固定枠は、上記第一の枠と螺合する第一のヘリコイドネジを有する第一の固定枠と、上記第二の枠と螺合する第二のヘリコイドネジを有する第二の固定枠とからなり、上記第一の固定枠は合成樹脂材料からなり、上記第二の固定枠は金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒。
  5. 上記第一の固定枠は、光軸方向において上記第二の固定枠と上記規制部材との間に挟まれて固定されていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ用レンズ鏡筒。
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