JP2009128712A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機構の簡素化を確保した上で高変倍化を図る。
【解決手段】 光路を折り曲げて第1の光軸方向と第2の光軸方向を設定し、第2の光軸方向へ移動可能とされた可動ユニット63、67、71と、光軸方向が第1の光軸方向に設定された対物レンズ55と光路を折り曲げる折曲部材56とがレンズケース54に配置されたレンズユニット53と、レンズユニット及び可動ユニットを第2の光軸方向へ移動させる移動機構80とを設け、レンズユニットを光学全長が最小とされる第1の位置と光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、レンズユニットを第2の位置に移動させた状態において、移動機構によって可動ユニットを第2の光軸方向へ移動させてズーミング動作を行うようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明はレンズ鏡筒及び撮像装置についての技術分野に関する。詳しくは、移動機構によってレンズユニットを移動させると共に可動ユニットを移動させてズーミング動作が行われるようにして機構の簡素化を確保した上で高変倍化を図る技術分野に関する。
ビデオカメラやスチルカメラ等の各種の撮像装置には撮影機能を有するレンズ鏡筒が設けられている。このようなレンズ鏡筒は、近年、各種の電子機器、例えば、携帯電話、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)等にも組み込まれ用途の拡大が図られている。
一般に、レンズ鏡筒は対物レンズ等の固定レンズ、フォーカスレンズやズームレンズ等の可動レンズを有する可動ユニット、固定レンズ及び可動レンズを介して取り込まれた撮影信号を画像信号に変換する撮像素子等の各部が外筐の内外に配置されることにより構成されている。
近年、撮像装置にあっては、小型化の要請及び機能性の向上のためのズーム倍率における高変倍化の要請が高い。
撮像装置には、上記した小型化を図るために、光学系の光路がプリズムや反射ミラー等の折曲部材によって、例えば、90°折り曲げられ、第1の光軸と第2の光軸の直交する二つの光軸が設定されたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような光路が折り曲げられた撮像装置にあっては、直交する第1の光軸と第2の光軸を撮像装置のケース体に対して所定の向きに設定することにより、小型化を図ることが可能である。
一方、特許文献1に記載された撮像装置は、ズーム倍率の高変倍化を図るために、撮影時にレンズ等の光学系を構成するユニットの一部がケース体から突出されるように構成されている。特許文献1に記載された撮像装置にあっては、撮影時に対物レンズを有する撮影ユニットがケース体から突出されるため、その分、光学全長が長くなり、ズーミング動作における高変倍化を図ることが可能となる。
特開2003−262907号公報
ところが、特許文献1に記載された従来の撮像装置にあっては、撮影時に撮影ユニットをケース体から突出させる機構が独立して構成されており、他の機構、例えば、ズーミング動作を行うために可動レンズを光軸方向へ移動させる機構とは各別に設けられている。
従って、撮影時に対物レンズを有する撮影ユニットがケース体から突出されるためズーミング動作における高変倍化を図ることは可能であるが、ケース体の内部の各機構がそれぞれ独立して配置されているため、撮像装置に設けられる機構が複雑であると言う問題がある。
そこで、本発明レンズ鏡筒及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、機構の簡素化を確保した上で高変倍化を図ることを課題とする。
レンズ鏡筒は、上記した課題を解決するために、光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定され、可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを設け、前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにしたものである。
従って、レンズ鏡筒にあっては、レンズユニットが第2の位置に移動された状態において可動ユニットが第2の光軸方向へ移動されてズーミング動作が行われる。
上記したレンズ鏡筒において、さらなる機構の簡素化を図るために、前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにすることが望ましい。
また、レンズ鏡筒においては、前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、前記カム筒の回転軸方向を前記第2の光軸方向に一致させるようにして、スペースの有効活用を図ることが可能である。
さらに、レンズ鏡筒において、スペース効率の向上の観点から、前記カム部材として前記第1の光軸方向に直交し前記第2の光軸方向に直交する方向へ移動可能とされたカム板を用いることが可能である。
レンズ鏡筒においては、手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させることが可能である。マニュアル操作部を用いることにより、省電力化が図られる。
また、レンズ鏡筒において、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止するために、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニットにカム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記カムピンを金属材料によって形成することが好ましい。
さらに、レンズ鏡筒において、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止するために、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニットカム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記カムピンを複数設けることが望ましい。
さらにまた、レンズ鏡筒において、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止するために、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニットにカム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記カムピンが係合される前記カム部材のカム溝の開口縁に、前記カムピンの前記カム溝からの脱落を防止するリブを設けることが可能である。
加えて、レンズ鏡筒において、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止するために、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記レンズユニットの前記カムピンの外形状を前記可動ユニットのカムピンの外形状より大きくしることが可能である。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定され、可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを設け、前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにしたものである。
従って、撮像装置にあっては、レンズユニットが第2の位置に移動された状態において可動ユニットが第2の光軸方向へ移動されてズーミング動作が行われる。
上記した撮像装置において、薄型化を図るために、前記第2の光軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向とし、前記レンズユニットが前記第1の位置において前記ケース体に収納され前記第2の位置において前記ケース体から突出されるようにすることが好ましい。
また、撮像装置においては、撮像装置の使い勝手の向上を図るために、前記第1の光軸方向を前記ケース体の厚み方向とすることが望ましい。
さらに、撮像装置においては、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードとのモード切替が可能とされ、前記撮影モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置から前記第2の位置に移動され、前記再生モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置に保持されるようにすることにより、動作の効率化を図ることが可能である。
撮像装置にあっては、さらなる機構の簡素化を図るために、前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにすることが望ましい。
また、撮像装置において、前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、前記カム筒の回転軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向に一致させるようにすることにより、撮像装置の薄型化を図ることが可能となる。
さらに、撮像装置においては、前記カム部材として厚み方向が前記ケース体の厚み方向に一致するカム板を用い、前記カム板の移動方向を該カム板の厚み方向に直交する方向とすることにより、撮像装置の薄型化を図るようにしてもよい。
撮像装置においては、手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させるようにすることが可能である。マニュアル操作部を用いることにより、省電力化が図られる。
また、撮像装置において、前記マニュアル操作部として、前記ケース体に対してスライドすることにより前記対物レンズを開閉するスライドカバーを用いることにより、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明レンズ鏡筒は、外筐の内部に配置された複数のレンズと該複数のレンズを介して撮影信号として取り込まれた撮影光を画像信号に変換する撮像素子とを有すると共に光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定されたレンズ鏡筒であって、可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを備え、前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにしたことを特徴とする。
従って、撮影時に光学全長が長くなる方向へレンズユニットが移動されると共にレンズユニットを移動させる機構とズーミング動作を行う機構とが同一の移動機構であるため、機構の簡素化が図られ、機構の簡素化を確保した上でズーミング動作における高変倍化を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにしたので、構造が複雑とならず、機構の簡素化を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、前記カム筒の回転軸方向を前記第2の光軸方向に一致させるようにしたので、スペースの有効活用が図られ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、前記カム部材として前記第1の光軸方向に直交し前記第2の光軸方向に直交する方向へ移動可能とされたカム板を用いたので、レンズユニット及び可動ユニットの移動方向と異なる方向へカム板が移動され、レンズユニット及び可動ユニットとカム板が干渉せず、スペース効率の向上による小型化を図ることができる。
請求項5に記載した発明にあっては、手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させるようにしたので、モーターやリードスクリュー等のカム部材を駆動のための部品を必要とせず、部品点数の削減、小型化及び省電力化を図ることができる。
請求項6に記載した発明にあっては、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記レンズユニットに設けた前記カムピンを金属材料によって形成したので、カムピンの強度が高く、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止することができる。
請求項7に記載した発明にあっては、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記レンズユニットの前記カムピンを複数設けたので、カムピンがカム溝から脱落し難く、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止することができる。
請求項8に記載した発明にあっては、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記レンズユニットの前記カムピンが係合される前記カム部材のカム溝の開口縁に、前記カムピンの前記カム溝からの脱落を防止するリブを設けたので、カムピンのカム溝からの脱落の可能性が小さく、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止することができる。
請求項9に記載した発明にあっては、前記カム部材に複数のカム溝を形成し、前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、前記レンズユニットの前記カムピンの外形状を前記可動ユニットのカムピンの外形状より大きくしたので、レンズユニットのカム部材からの脱落を防止することができる。
本発明撮像装置は、ケース体の内部に、外筐の内部に配置された複数のレンズと該複数のレンズを介して撮影信号として取り込まれた撮影光を画像信号に変換する撮像素子とを有すると共に光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定されたレンズ鏡筒が配置された撮像装置であって、可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを備え、前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにしたことを特徴とする。
従って、撮影時に光学全長が長くなる方向へレンズユニットが移動されると共にレンズユニットを移動させる機構とズーミング動作を行う機構とが同一の移動機構であるため、機構の簡素化が図られ、機構の簡素化を確保した上でズーミング動作における高変倍化を図ることができる。
請求項11に記載した発明にあっては、前記第2の光軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向とし、前記レンズユニットが前記第1の位置において前記ケース体に収納され前記第2の位置において前記ケース体から突出されるようにしたので、撮像装置の薄型化を図ることができる。
請求項12に記載した発明にあっては、前記第1の光軸方向を前記ケース体の厚み方向としたので、対物レンズの光軸方向がケース体の厚み方向に一致され、使用者が厚み方向を被写体の撮影方向として撮像装置を把持することができ、撮影時の使い勝手の向上を図ることができる。
請求項13に記載した発明にあっては、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードとのモード切替が可能とされ、前記撮影モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置から前記第2の位置に移動され、前記再生モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置に保持されるようにしたので、必要なモードにおいてのみレンズユニットが移動されるため、動作の効率化を図ることができる。
請求項14に記載した発明にあっては、前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにしたので、構造が複雑とならず、機構の簡素化を図ることができる。
請求項15に記載した発明にあっては、前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、前記カム筒の回転軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向に一致させるようにしたので、撮像装置の薄型化を図ることができる。
請求項16に記載した発明にあっては、前記カム部材として厚み方向が前記ケース体の厚み方向に一致するカム板を用い、前記カム板の移動方向を該カム板の厚み方向に直交する方向としたので、撮像装置の薄型化を図ることができる。
請求項17に記載した発明にあっては、手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させるようにしたので、モーターやリードスクリュー等のカム部材を駆動のための部品を必要とせず、部品点数の削減、小型化及び省電力化を図ることができる。
請求項18に記載した発明にあっては、前記マニュアル操作部として、前記ケース体に対してスライドすることにより前記対物レンズを開閉するスライドカバーを用いたので、ズーミングを行うための部材と対物レンズを開閉するための部材とを各別に設ける必要がなく、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
以下に、本発明レンズ鏡筒及び撮像装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
以下に示した最良の形態は、本発明撮像装置をスチルカメラに適用し、本発明レンズ鏡筒をこのスチルカメラに組み込まれたレンズ鏡筒に適用したものである。尚、本発明の適用範囲はスチルカメラ又はこれに組み込まれたレンズ鏡筒に限られることはなく、例えば、ビデオカメラ、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の撮像装置として用いられる各種の装置又はこれらの各種の装置に組み込まれたレンズ鏡筒に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、撮像装置の撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
先ず、第1の最良の形態について説明する(図1乃至図18参照)。
撮像装置(スチルカメラ)1は、横長の扁平なケース体2の内外に所要の各部が配置されて成る(図1乃至図4参照)。ケース体2はフロントパネル3とリアパネル4が前後で結合されて成る。
ケース体2の前面における上端部にはフラッシュ5が設けられている(図2参照)。ケース体2の上面には内部に連通する挿通孔2aが形成されている。ケース体2の前面には上下に長いピン挿通孔2bが形成されている(図3参照)。
ケース体2の上面にはシャッター釦6、電源釦7及びマイクロフォン8が設けられている。
ケース体2の後面には表示パネル9が配置されている(図4参照)。表示パネル9としては、例えば、液晶表示パネルが用いられている。
ケース体2の後面には、ズーム摘子10、操作釦11、11、・・・、モード切替摘子12及びスピーカー13が設けられている。ズーム摘子10は撮影時のズーミング動作を行うために撮影倍率を変更する摘子である。操作釦11、11、・・・としては、例えば、画面の表示の切替等を行う画面表示釦、各種のメニューの切替を行うメニュー釦、メニューの選択等を行うための方向釦、画面のサイズの切替や撮影画像の削除等を行う機能釦等が設けられている。モード切替摘子12は、例えば、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードとの切替を行う摘子である。
ケース体2の前面にはスライドカバー14が上下方向へスライド自在に支持されている(図1乃至図3参照)。スライドカバー14には、図3に示すように、後方へ突出された操作ピン14aが設けられ、該操作ピン14aがケース体2のピン挿通孔2bに挿入されている。
スライドカバー14はフラッシュ5及びケース体2の上端部において昇降される後述するレンズユニットを閉塞する閉塞位置(図1参照)とフラッシュ5及びレンズユニットを開放する開放位置(図2参照)との間で移動される。
スライドカバー14は使用者によって手動でスライド動作される。スライドカバー14が閉塞位置から開放位置へ向けて下方へスライド動作されると、例えば、このスライド動作の開始直後に操作ピン14aによってケース体2の内部に設けられた図示しない起動スイッチが操作されて該起動スイッチの状態が切り替えられる。逆に、スライドカバー14が開放位置から閉塞位置へ向けて上方へスライド動作されると、このスライド動作の開始直後にも操作ピン14aによって起動スイッチが操作されて該起動スイッチの状態が切り替えられる。
ケース体2の内部にはレンズ鏡筒15が配置されている(図3参照)。
以下に、撮像装置1の全体の構成を図5に示すブロック図を参照して説明する。
撮像装置1は、全体の制御を司る記録再生回路部200と、該記録再生回路部200を駆動するためのプログラムメモリー、データーメモリー、その他のRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Member)等を有する内蔵メモリー201と、撮影された画像等を所定の信号に処理する画像信号処理部202と、撮影された画像等を表示する上記した表示パネル9と、記憶容量を拡大する外部メモリー203と、レンズ鏡筒15を駆動制御するレンズ鏡筒制御部204等を備えている。
記録再生回路部200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピューターを有する演算回路等を備えている。記録再生回路部200には、内蔵メモリー201と画像信号処理部202とレンズ鏡筒制御部204とパネル駆動部205と第1のインターフェース206と第2のインターフェース207が接続されている。
画像信号処理部202は、レンズ鏡筒15に設けられた後述する撮像素子に増幅器208を介して接続されている。画像信号処理部202によって所定の画像信号に処理された信号が記録再生回路部200に入力される。
表示パネル9はパネル駆動部205を介して記録再生回路部200に接続されている。
第1のインターフェース206にはコネクター209が接続され、該コネクター209に外部メモリー203が着脱自在に接続される。
第2のインターフェース207には、ケース体2に設けられた図示しない接続端子が接続されている。
レンズ鏡筒制御部204には、レンズ鏡筒15を駆動制御するレンズ駆動部210が接続されている。レンズ駆動部210は、例えば、後述する可動レンズを有する可動ユニットを光軸方向へ移動させてズーム動作やフォーカス動作を行う機能を有する。
以上のように構成された撮像装置1において、被写体の像が画像信号としてレンズ鏡筒15の光学系を構成する各種のレンズを介して撮像素子に入力されると、入力された画像信号が増幅器208を介して画像信号処理部202に入力される。画像信号処理部202に入力された画像信号は、該画像信号処理部202によって所定の処理が行われて記録再生回路部200に入力される。
記録再生回路部200に所定の処理が行われて生成された信号が入力されると、記録再生回路部200から被写体の像に対応した信号がパネル駆動部205、内蔵メモリー201又は第1のインターフェース206及び第2のインターフェース207を介して外部メモリー203に出力される。従って、パネル駆動部205を介して表示パネル9に被写体の像に対応した画像が表示され、又は、必要に応じて情報信号として内蔵メモリー201若しくは外部メモリー203に画像データーが記録される。
レンズ鏡筒15は樹脂材料によって形成された外筐16に所要の各部が配置されて成る(図6参照)。外筐16は上ハーフ17と下ハーフ18が上下で結合されて成る。
上ハーフ17は下方に開口された箱状に形成され、上端部に配置用切欠17aを有している。
下ハーフ18は上方に開口された箱状に形成され、下端部における左右両端部を除く部分に、下方へ突出された突出部19を有している。
外筐16の内部における左端部にはそれぞれ上下に延びる第1のガイド軸20と第2のガイド軸21が保持されている(図7及び図8参照)。第1のガイド軸20及び第2のガイド軸21は前後に離隔して配置されている。
外筐16の内部における左端部には上下に延びるカム筒22が回転自在に支持されている。カム筒22は、後述するレンズユニット等を動作させるカム部材として用いられ、カム円筒部23と回転軸24とから成り、該回転軸24の上下両端部がそれぞれカム円筒部23の上面又は下面から上方又は下方へ突出されている。カム筒22は回転軸24の上下両端部がそれぞれ上ハーフ17の上面部と図示しない支持部に支持されている。
カム円筒部23の外周面には第1のカム溝25、25と第2のカム溝26と第3のカム溝27が形成されている(図7乃至図10参照)。
第1のカム溝25、25はカム円筒部23の上端部に上下に離隔して形成されている。第1のカム溝25は、一方の周方向へ行くに従って上方へ変位する傾斜部25aと、該傾斜部25aの上端部に連続し水平に延びる水平部25bとから成り、該水平部25bの終端が傾斜部25aの始端の略真上に位置されている。
第2のカム溝26はカム円筒部23の上下方向における略中央部に形成されている。第2のカム溝26は、一方の周方向へ行くに従って上方へ変位する第1の傾斜部26a、と該第1の傾斜部26aの上端部に連続し一方の周方向へ行くに従って下方へ変位する第2の傾斜部26bとから成り、第1の傾斜部26aの始端が第2の傾斜部26bの終端の略真上に位置されている。
第3のカム溝27はカム円筒部23の下端寄りの位置に形成されている。第3のカム溝27は、水平に延びる水平部27aと該水平部27aの終端部に連続し一方の周方向へ行くに従って上方へ変位する傾斜部27bとから成り、該傾斜部27bの終端が水平部27aの始端の略真上に位置されている。
第1のカム溝25、25の溝幅は第2のカム溝26及び第3のカム溝27の溝幅より稍広くされている。
カム筒22のカム円筒部23の下端部には、その全周にラックギヤ部28が形成されている。カム円筒部23には、第1のカム溝25、25の水平部25b、25bの下側開口縁にそれぞれ外方へ突出されたリブ29、30が設けられている。
外筐16には、例えば、その右端部における下半部に駆動機構31が配置されている(図7及び図8参照)。駆動機構31はブラケット32と該ブラケット32に回転自在に支持されたリードスクリュー33と駆動モーター34によって構成されている。ブラケット32は上下に延び左右方向を向くベース部32aと該ベース部32aの上下両端部からそれぞれ左方へ突出された上側支持部32b及び下側支持部32cとから成る。
リードスクリュー33は上下方向に延び、上下両端部がそれぞれ上側支持部32bと下側支持部32cに支持されている。
駆動モーター34は下側支持部32cの下面に固定され、モーター軸がリードスクリュー33に連結されている。駆動モーター34は下ハーフ18の突出部19の右方に位置される。
外筐16の上ハーフ17の下端部には、固定ユニット35が配置されている。固定ユニット35は、図11に示すように、保持ケース36と該保持ケース36の内部に保持された固定レンズ37及びアイリス38とを有している。
保持ケース36には上下に貫通された光透過孔36aが形成されている。保持ケース36の右端部は、図7及び図8に示すように、上ハーフ17より右方へ突出され、この右端部に開閉用モーター39が取り付けられている。
アイリス38は、図11に示すように、固定レンズ37の下側に配置され、該固定レンズ37を透過された光の量を制御する機能を有する。アイリス38は、例えば、複数の回動可能な羽根部材38a、38a、・・・を有し、該羽根部材38a、38a、・・・が開閉用モーター39の駆動力によって回動されて光量の制御が行われる。
尚、上記には、固定ユニット35にアイリス38を設けた例を示したが、アイリス38に代えてシャッターを配置することも可能である。
上ハーフ17の上面部と固定ユニット35の保持ケース36との間には、上下に延びる第1の案内軸40が配置されている(図7、図8及び図11参照)。
外筐16の下ハーフ18の下端部には、ブレ補正ユニット41が配置されている。ブレ補正ユニット41は、収納ケース42と該収納ケース42の内部に保持された補正用レンズ43及び図示しないレンズ駆動機構とを有している。
補正用レンズ43は撮影時における画像のブレ補正を行うためのレンズであり、レンズ駆動機構によって水平な面内において直交する2方向へ移動可能とされている。
ブレ補正ユニット41の下側には撮像ユニット44が配置されている。撮像ユニット44は下ハーフ18の突出部19に配置されている。撮像ユニット44は、配置ケース45の内部に所要の各部が配置されて成り、配置ケース45には撮像素子46が配置されている。撮像素子46としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が用いられている。
外筐16の内部における下端部には、その左端部にカム駆動機構47が配置されている。カム駆動機構47はカム駆動モーター48と減速ギヤ群49と伝達ギヤ50とを有している。減速ギヤ群49と伝達ギヤ50は噛合されている。カム駆動モーター48は下ハーフ18の突出部19の左方に位置されている。
カム駆動機構47においては、カム駆動モーター48の回転により減速ギヤ群49を介して伝達ギヤ50が回転される。伝達ギヤ50はカム筒22の下端部に形成されたラックギヤ部28に噛合されている。従って、カム駆動モーター48の駆動力により伝達ギヤ50が回転されると、カム駆動モーター48の回転方向に応じた方向へカム筒22が回転される。
固定ユニット35とブレ補正ユニット41の間にはそれぞれ第2の案内軸51と第3の案内軸52が配置されている。第2の案内軸51と第3の案内軸52は前後に離隔して配置されている。
第1のガイド軸20と第1の案内軸40にはレンズユニット53が摺動自在に支持されている(図7及び図8参照)。レンズユニット53はレンズケース54の内部に所要の各部が配置されて成り、レンズケース54の内部には対物レンズ55と折曲部材56とレンズ57が配置されている。レンズユニット53は上ハーフ17の配置用切欠17aに対応して位置されている。
レンズケース54はケース部58と該ケース部58の左右両側面にそれぞれ設けられた軸受部59、60と軸受部59から前方へ突出された被検出部61とを有している。
ケース部58は前方及び下方に開口された箱状に形成され(図11参照)、前面部の下端側の部分が前面部の他の部分より後方に位置する段差部58aとして形成されている。ケース部58にはレンズ窓58bが形成されている。
左側に位置する軸受部59は上下に長い筒状に形成されている(図7及び図8参照)。軸受部59には上下に離隔してカムピン62、62が設けられている。カムピン62、62は、例えば、軸受部59とは別体で形成された金属材料から成り、軸受部59に一部が埋め込まれた状態で設けられている(図9参照)。
レンズユニット53は軸受部59、60がそれぞれ第1のガイド軸20と第1の案内軸40に摺動自在に支持されている(図7及び図8参照)。
レンズユニット53が第1のガイド軸20と第1の案内軸40に支持された状態において、カムピン62、62がそれぞれカム筒22の第1のカム溝25、25に摺動自在に係合される(図9参照)。従って、レンズユニット53は、カム筒22の回転によって第1のカム溝25、25に対するカムピン62、62の係合位置が変化することにより、第1のガイド軸20と第1の案内軸40に案内されて上下方向へ移動される。
対物レンズ55は光軸方向が前後方向とされるように配置され、対物レンズ55の光軸方向は第1の光軸方向P1とされる(図11参照)。対物レンズ55は前面がケース部58のレンズ窓58bに臨ませられている。
ケース部58の前面には対物レンズ55の外周部を遮蔽する遮光板58cが貼着されている。
折曲部材56は対物レンズ55の後側に配置されている(図11参照)。折曲部材56としては、例えば、プリズム又は反射ミラーが用いられ、折曲部材56によって対物レンズ55を透過された光の経路が90°下方へ折り曲げられる。
レンズ57は折曲部材56の下側に配置され、光軸方向が上下方向とされている。レンズ57の光軸方向は第2の光軸方向P2とされる。第2の光軸方向P2はレンズユニット53が移動される方向である。
第2のガイド軸21と第1の案内軸40には、レンズユニット53の下方において第1の可動ユニット63が摺動自在に支持されている(図8参照)。第1の可動ユニット63は第1の可動レンズ64と該第1の可動レンズ64を保持する第1のレンズホルダー65とによって構成されている(図11参照)。
第1のレンズホルダー65には左右両端部にそれぞれ軸受部65a、65bが設けられ(図8参照)、左側に位置する軸受部65aは上下に長い筒状に形成されている。軸受部65aの下端部にはカムピン66が設けられている。カムピン66は樹脂材料によって、例えば、軸受部65aと一体に形成されている(図9参照)。
第1の可動ユニット63は軸受部65a、65bがそれぞれ第2のガイド軸21と第1の案内軸40に摺動自在に支持されている(図8参照)。
第1の可動ユニット63が第2のガイド軸21と第1の案内軸40に支持された状態において、カムピン66がカム筒22の第2のカム溝26に摺動自在に係合される(図9参照)。従って、第1の可動ユニット63は、カム筒22の回転によって第2のカム溝26に対するカムピン66の係合位置が変化することにより、第2のガイド軸21と第1の案内軸40に案内されて上下方向(第2の光軸方向P2)へ移動される。
第1のガイド軸20と第3の案内軸52には、固定ユニット35の下方において第2の可動ユニット67が摺動自在に支持されている(図7及び図8参照)。第2の可動ユニット67は第2の可動レンズ68と該第2の可動レンズ68を保持する第2のレンズホルダー69とによって構成されている。
第2のレンズホルダー69には左右両端部にそれぞれ軸受部69a、69bが設けられ、左側に位置する軸受部69aは上下に長い筒状に形成されている。軸受部69aの上端部にはカムピン70が設けられている。カムピン70は樹脂材料によって、例えば、軸受部69aと一体に形成されている(図9参照)。
第2の可動ユニット67は軸受部69a、69bがそれぞれ第1のガイド軸20と第3の案内軸52に摺動自在に支持されている(図7及び図8参照)。
第2の可動ユニット67が第1のガイド軸20と第3の案内軸52に支持された状態において、カムピン70がカム筒22の第3のカム溝27に摺動自在に係合される(図9参照)。従って、第2の可動ユニット67は、カム筒22の回転によって第3のカム溝27に対するカムピン70の係合位置が変化することにより、第1のガイド軸20と第3の案内軸52に案内されて上下方向(第2の光軸方向P2)へ移動される。
上記したように、レンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67は、カム駆動機構47のカム駆動モーター48の駆動力が伝達されるカム筒22の回転によって第2の光軸方向P2へ移動される。従って、カム筒22及びカム駆動機構47はレンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67を移動させる移動機構80として機能する。
第2のガイド軸21と第2の案内軸51には、第2の可動ユニット67とブレ補正ユニット44の間において第3の可動ユニット71が摺動自在に支持されている(図7及び図8参照)。第3の可動ユニット71は第3の可動レンズ72と該第3の可動レンズ72を保持する第3のレンズホルダー73とによって構成されている。
第3のレンズホルダー73には左右両端部にそれぞれ軸受部73a、73bが設けられ、左側に位置する軸受部73aは上下に長い筒状に形成されている。右側の軸受部73bには前方へ突出された被検出部74が設けられている。第3のレンズホルダー73の右端部には螺溝を有するナット部73cが設けられている。
第3の可動ユニット71は軸受部73a、73bがそれぞれ第2のガイド軸21と第2の案内軸51に摺動自在に支持されている。
第3の可動ユニット71が第2のガイド軸21と第2の案内軸51に支持された状態において、第3のレンズホルダー73のナット部73cが駆動機構31のリードスクリュー33に螺合される。従って、第3の可動ユニット71は、駆動モーター34の駆動力によってリードスクリュー33が回転されてナット部73cが送られることにより、第2のガイド軸21と第2の案内軸51に案内されて上下方向へ移動される。
外筐15の内部には上下に離隔して位置検出センサー75、76が配置されている。位置検出センサー75、76としては、例えば、フォトインタラプターが用いられている。位置検出センサー75、76にはそれぞれスリット75a、76aが形成されている。位置検出センサー75、76は、それぞれスリット75a、76aにレンズユニット53の被検出部61と第3の可動ユニット71の被検出部74が挿入されたときに、レンズユニット53と第3の可動ユニット71の位置検出を行う機能を有する。
尚、位置検出センサー75、76として、フォトインタラプターに代えてフォトリフレクターを用いることも可能である。
以下に、レンズ鏡筒15の動作について説明する。
先ず、レンズユニット53がケース体2に収納された第1の位置にある状態について説明する(図1、図6及び図7参照)。第1の位置は上記第2の光軸方向P2における光学全長が最小とされた位置である。
レンズユニット53がケース体2に収納された状態においては、図1に示すように、スライドカバー14が閉塞位置にあり、フラッシュ5及びレンズユニット53がスライドカバー14によって前方から閉塞されている。
カム筒22は一方の回転端にあり、図12に示すように、レンズユニット53のカムピン62、62はそれぞれカム筒22の第1のカム溝25、25における傾斜部25a、25aの下端に係合されている。従って、レンズユニット53は移動範囲における下端である第1の位置にに保持されている(図6、図7及び図11参照)。
第1の可動ユニット63のカムピン66は、図12に示すように、カム筒22の第2のカム溝26における第1の傾斜部26aの下端に係合されている。
第2の可動ユニット67のカムピン70はカム筒22の第3のカム溝27における水平部27aの傾斜部27bとは反対側の一端に係合されている。
レンズユニット53が上記した第1の位置にありスライドカバー14が閉塞位置にある状態において、使用者によってスライドカバー14が押し下げられると、上記したように、スライドカバー14の操作ピン14aによってケース体2の内部に設けられた起動スイッチの状態が切り替えられると共に撮像装置1に電源が投入される。起動スイッチの状態が切り替えられると、カム駆動モーター48が起動されカム筒22の回転が開始される。
カム筒22が回転されると、レンズユニット53のカムピン62、62がそれぞれ第1のカム溝25、25の傾斜部25a、25aの上端まで移動される(図13参照)。従って、レンズユニット53は第1の位置から上記第2の光軸方向P2における光学全長が最大とされる第2の位置まで上方へ移動され、ケース体2から上方へ突出される(図2、図8、図14及び図15参照)。
レンズユニット53の移動時には、段差部54aが外筐16の前面に摺動されるため、上ハーフ17の配置用切欠17aからの外筐16の内部への塵埃の侵入が防止される。
尚、レンズユニット53の外面のうち、第2の位置まで移動されたときに露出される部分には塗装等が施されており、美観の向上が図られている。
同時に、カム筒22の回転により、図13に示すように、第1の可動ユニット63のカムピン66が第2のカム溝26の第1の傾斜部26aの上端まで移動され、第2の可動ユニット67のカムピン70が第3のカム溝27の水平部27aの傾斜部27b側の一端まで移動される。従って、第1の可動ユニット63は上方へ移動されるが、第2の可動ユニット67は移動されない。
カム駆動モーター48は、レンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67が上記した各位置に至ったときに一旦停止され、カム筒22の回転が一旦停止される。このカム筒22が一旦停止されたときのレンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67の上記した各位置がズーミング動作における広角端とされる(図14参照)。
このときスライドカバー14は下方側の移動端である開放位置まで移動され、フラッシュ5が開放される(図2参照)。スライドカバー14が開放位置まで移動されると共にレンズユニット53が第2の位置まで移動されることにより、使用者による撮影が可能な状態とされる。
続いて、ズーム摘子10が操作されると、再びカム駆動モーター48の回転が開始され、カム筒22の回転が開始される。
カム駆動モーター48はズーム摘子10の操作方向に応じた方向へ回転され、カム駆動モーター48の回転に伴ってカム筒22が回転されることにより、レンズユニット53のカムピン62、62がそれぞれ第1のカム溝25、25の水平部25b、25bを移動され、第1の可動ユニット63のカムピン66が第2のカム溝26の第2の傾斜部26bを移動され、第2の可動ユニット67のカムピン70が第3のカム溝27の傾斜部27bを移動される。従って、レンズユニット53は移動されず第2の位置に保持され、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67はカム筒22の回転方向に応じて上下方向へ移動される。
例えば、ズーム摘子10の操作によってカム筒22が上記と同じ方向へ回転端まで回転されると、図16に示すように、レンズユニット53のカムピン62、62がそれぞれ第1のカム溝25、25の水平部25b、25bにおける傾斜部25a、25aと反対側の一端まで移動され、第1の可動ユニット63のカムピン66が第2のカム溝26の第2の傾斜部26bの下端まで移動され、第2の可動ユニット67のカムピン70が第3のカム溝27の傾斜部27bの上端まで移動される。このレンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67の上記した各位置がズーミング動作における望遠端とされる(図17参照)。
上記したズーミング動作においては、同時に、第3の可動ユニット71も駆動モーター34の駆動力によって上下方向へ移動される。また、第3の可動ユニット71はフォーカス調整が行われるときにおいても、駆動モーター34の駆動力によって上下方向へ移動される。
第3の可動ユニット71が上方側の移動端に至るときには、軸受部73bに設けられた被検出部74が位置検出センサー76のスリット76aに挿入され、位置検出センサー76によって第3の可動ユニット71が上方側の移動端に至ったか否かの位置検出が行われる。
位置検出センサー76によって検出された第3の可動ユニット71の位置は初期位置とされ、この初期位置を基準として駆動モーター34の回転方向及び回転量が制御される。
逆に、上記した広角端の状態において、使用者によってスライドカバー14が押し上げられると、上記したように、スライドカバー14の操作ピン14aによってケース体2の内部に設けられた起動スイッチの状態が切り替えられる。起動スイッチの状態が切り替えられると、カム駆動モーター48が起動されカム筒22の回転が開始される。カム筒22は上記とは逆方向へ回転される。
このときレンズユニット53のカムピン62、62はそれぞれ第1のカム溝25、25の傾斜部25a、25aの上端に係合され、第1の可動ユニット63のカムピン66は第2のカム溝26の第1の傾斜部26aの上端に係合され、第2の可動ユニット67のカムピン70は第3のカム溝27の水平部27aの傾斜部27b側の一端に係合されている。
カム筒22が逆方向へ回転端まで回転されると、レンズユニット53のカムピン62、62がそれぞれ第1のカム溝25、25の傾斜部25a、25aの下端まで移動される(図12参照)。従って、レンズユニット53は第2の位置から上記第2の光軸方向P2における光学全長が最小とされる第1の位置まで下方へ移動され、ケース体2に収納される(図1及び図6参照)。
同時に、カム筒22の回転により、図12に示すように、第1の可動ユニット63のカムピン66が第2のカム溝26の第1の傾斜部26aの下端まで移動され、第2の可動ユニット67のカムピン70が第3のカム溝27の水平部27aの傾斜部27bと反対側の一端まで移動される。従って、第1の可動ユニット63は下方へ移動されるが、第2の可動ユニット67は移動されない。
カム駆動モーター48は、レンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67が上記した各位置に至ったときに停止され、カム筒22の回転が停止される。
このときスライドカバー14は上方側の移動端である閉塞位置まで移動され、フラッシュ5及びレンズユニット53が閉塞される(図1参照)。スライドカバー14が閉塞位置まで移動されると共にレンズユニット53が第1の位置まで移動されることにより、使用者による撮影が不能な状態とされる。スライドカバー14が閉塞位置に至ることにより、撮像装置1に対する電源が遮断される。
レンズユニット53が第2の位置から第1の位置に至るときには、軸受部59に設けられた被検出部61が位置検出センサー75のスリット75aに挿入され、位置検出センサー75によってレンズユニット53が第1の位置に至ったか否かの位置検出が行われる。
位置検出センサー75によって検出されたレンズユニット53の位置は初期位置とされ、この初期位置を基準としてカム駆動モーター48の回転方向及び回転量が制御される。
尚、撮像装置1にあっては、モード切替摘子12を操作することにより、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードとのモード切替が可能とされており、撮影モードにおいて電源が投入されたときにはレンズユニット53が第1の位置から第2の位置に移動されるが、再生モードにおいて電源が投入されたときにはレンズユニット53が第1の位置に保持されるようにされている。
従って、必要なモードにおいてのみカム駆動モーター48が回転されてレンズユニット53がケース体2から突出されるため、省電力化及び動作の効率化を図ることができる。
上記したように、レンズ鏡筒15にあっては、レンズユニット53に設けられたカムピン62、62を金属材料によって形成しているので、カムピン62、62の強度が高く、例えば、撮像装置1の落下時等に特に衝撃が付与され易いケース体2から突出可能なレンズユニット53のカム筒22からの脱落を防止することができる。
また、複数のカムピン62、62が設けられているため、カムピン62、62がカム筒22の第1のカム溝25、25から脱落し難く、レンズユニット53のカム筒22からの脱落を防止することができる。
さらに、カム筒22の第1のカム溝25、25における開口縁にそれぞれリブ29、30を設けているため、カムピン62、62のカム筒22の第1のカム溝25、25からの脱落の可能性が小さく、レンズユニット53のカム筒22からの脱落を防止することができる。
上記には、カム駆動モーター48によってレンズユニット53等を動作させる例を示したが、例えば、以下に示す変形例のように、ケース体の前面にマニュアル操作部として用いられるスライド摘子を設けてカム部材として用いられたカム筒を回転させてレンズユニット等を動作させることも可能である(図18参照)。
変形例にあっては、ケース体2Aの前面に設けられたスライド摘子77が、例えば、上下方向へ操作可能とされ、カム部材としてカム筒22Aが用いられている。スライド摘子77にはケース体2Aの内部へ突出された図示しない連結突部が設けられ、該連結突部に上下に延びるラック部が形成されている。
カム筒22Aの外周面にはカム筒22と同様の第1のカム溝25、第2のカム溝26及び第3のカム溝27が形成され、第1のカム溝25と第2のカム溝26と第3のカム溝27にそれぞれレンズユニット53のカムピン62と第1の可動ユニット63のカムピン66と第2の可動ユニット67のカムピン70が摺動自在に係合されている。従って、カム筒22Aが回転されると、レンズユニット53、第1の可動ユニット63及び第2の可動ユニット67は、カム筒22が回転されたときと同様に動作される。
カム筒22Aの下端部には、すり鉢状に形成されたラック部22aが形成されている。カム筒22Aのラック部22aには、かさば歯車78が噛合され該かさば歯車78には伝達ギヤ79が噛合されている。伝達ギヤ79にはスライド摘子77の連結突部に形成されたラック部が噛合されている。
スライド摘子77を手動で上下方向へ操作することにより、スライド摘子77のラック部と噛合された伝達ギヤ79及びかさば歯車78を介してカム筒22Aが回転される。カム筒22Aが回転されたときのレンズユニット53等の動作はカム筒22が回転されたときの動作と同様であるので省略する。
この変形例においては、カム筒22A及びスライド摘子77がレンズユニット53等の各部を動作させるための移動機構81として機能する。
上記した変形例にあっては、手動で操作可能なマニュアル操作部として用いられたスライド摘子77に対する操作によってカム部材として用いられたカム筒22Aが動作されるようにしているため、モーターやリードスクリュー等の駆動用の部品を必要とせず、部品点数の削減、小型化及び省電力化を図ることができる。
また、手動によりカム筒22Aを動作させているため、大きな減速比を得るためのギヤ群が不要となり、また、カム筒22Aに形成された第1のカム溝25、第2のカム溝26及び第3のカム溝27の傾斜角を大きくすることが可能であり、カム筒22Aの軸方向及び外径の小型化が図られ、撮像装置1の全体の小型化を図ることができる。
加えて、手動によりズーミング動作が行われるため、ズーミング動作の高速化を図ることができる。
次に、第2の最良の形態について説明する(図19乃至図37参照)。尚、以下に示す第2の最良の形態に係る撮像装置1Aは、上記した撮像装置1と比較して、レンズユニット等を動作させるカム部材としてカム板が用いられていること、レンズ鏡筒の構成が相違すること及びカム板が手動によって動作されるマニュアル操作部に対する操作によって動作されることが相違するため、撮像装置1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については撮像装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して簡単に説明する。
撮像装置(スチルカメラ)1Aは、横長の扁平なケース体2Aの内外に所要の各部が配置されて成る(図19及び図20参照)。ケース体2Aの前面には上下に長いピン挿通孔2cが形成されている。
ケース体2Aの前面にはスライドカバー14Aが上下方向へスライド自在に支持されている。スライドカバー14Aには後方へ突出された操作ピン14aが設けられ、該操作ピン14aがケース体2Aのピン挿通孔2cに挿入されている。
スライドカバー14Aはフラッシュ5及びケース体2Aの上端部において昇降される後述するレンズユニットを閉塞する閉塞位置(図21参照)とフラッシュ5及びレンズユニットを開放する開放位置(図22参照)との間で移動され、閉塞位置と開放位置の間に中間位置(図23参照)が存在する。中間位置においてもフラッシュ5及びレンズユニットが開放されるが、閉塞位置から中間位置の間でレンズユニットがケース体2Aに対して移動され、中間位置から開放位置の間ではレンズユニットがケース体2Aに対して移動されない。
スライドカバー14Aは、使用者によって手動でスライド動作されるマニュアル操作部として用いられている。
スライドカバー14Aが閉塞位置から開放位置へ向けてスライド動作されると、このスライド動作に伴って撮像装置1Aに電源が投入される。
ケース体2Aの内部にはレンズ鏡筒15Aが配置されている(図19及び図20参照)。
レンズ鏡筒15Aは樹脂材料によって形成された外筐101に所要の各部が配置されて成る。外筐101は上下に長く形成され、後方に開口された箱状に形成されている。外筐101の上端部には配置用切欠101aが形成されている。
外筐101の前面には上下に二つずつの案内突部102、102、・・・が設けられている。
外筐101の前面には、左右方向における略中央部に上下に長いカムピン挿通孔103が形成されている。カムピン挿通孔103は上端側の部分が他の部分より横幅の大きな幅広部103aとして形成され、他の部分が幅狭部103bとして形成されている。
外筐101の前面には、上下に離隔して摺動突条104、104が設けられている。摺動突条104、104は左右方向に長く形成されている。
外筐101の案内突部102、102、・・・にはカム部材として用いられたカム板105が左右方向へ移動自在に支持されている。カム板105は移動時に摺動突条104、104に摺動され、外筐101の前面に摺動されるより接触面積が小さくされて円滑に移動される。
カム板105の略右半部には駆動用カム溝106が形成され、該駆動用カム溝106は右方へ行くに従って下方へ変位するように傾斜されている(図21及び図24参照)。カム板105が外筐101の案内突部102、102、・・・に支持された状態において、駆動用カム溝106にスライドカバー14Aの操作ピン14aが摺動自在に係合される。従って、カム板105は、スライドカバー14Aの上下方向への移動によって駆動用カム溝106に対する操作ピン14aの係合位置が変化することにより、案内突部102、102、・・・に案内されて左右方向へ移動される。
カム板105の略左半部には上側から順に第1のカム溝107、第2のカム溝108、第3のカム溝109、第4のカム溝110及び第5のカム溝112が形成されている。
第1のカム溝107は、右方へ行くに従って上方へ変位する傾斜部107aと、該傾斜部107aの上端部に連続し水平に延びる水平部107bとから成る。
第2のカム溝108は、右方へ行くに従って上方へ変位する第1の傾斜部108aと、該第1の傾斜部108aの上端部に連続し右方へ行くに従って下方へ変位する第2の傾斜部108bとから成る。
第3のカム溝109は、水平に延びる水平部109aと、該水平部109aの右端部に連続し右方へ行くに従って下方へ変位する傾斜部109bとから成る。
第4のカム溝110は、水平に延びる水平部110aと、該水平部110aの右端部に連続し右方へ行くに従って上方へ変位する傾斜部110bとから成る。
第5のカム溝111は、水平に延びる水平部111aと、該水平部111aの右端部に連続し右方へ行くに従って上方へ変位する傾斜部111bとから成る。
外筐101の内部における左端部には、図20及び図25に示すように、それぞれ上下に延びる第1のガイド軸112と第2のガイド軸113が保持されている。第1のガイド軸112及び第2のガイド軸113は前後に離隔して配置されている。
外筐101の下端部には、ブレ補正ユニット114が配置されている。ブレ補正ユニット114は、収納ケース115と該収納ケース115の内部に保持された補正用レンズ116及び図示しないレンズ駆動機構とを有している。
補正用レンズ116は撮影時における画像のブレ補正を行うためのレンズであり、レンズ駆動機構によって水平な面内において直交する2方向へ移動可能とされている。
ブレ補正ユニット114の下側には撮像素子117が配置されている。撮像素子117としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が用いられている。
外筐101の内部における右端部には上下に延びる案内軸118が配置されている。
第1のガイド軸112と案内軸118にはレンズユニット119が摺動自在に支持されている。レンズユニット119はレンズケース120の内部に所要の各部が配置されて成り、レンズケース120の内部には対物レンズ55と折曲部材56とレンズ57が配置されている。レンズユニット119は外筐101の配置用切欠101aに対応して位置されている。
レンズケース120はケース部121と該ケース部121の左右両側面にそれぞれ設けられた軸受部122、123とを有している。
ケース部121は前方及び下方に開口された箱状に形成され、前面部の下端側の部分が前面部の他の部分より後方に位置する段差部121aとして形成されている。ケース部121にはレンズ窓121bが形成されている。
ケース部121の段差部121aには下方に開口され上下に延びる挿入用スリット121cが形成されている。
左側に位置する軸受部122は上下に長い筒状に形成されている。ケース部121の下端部における前面には前方へ突出されたカムピン124が設けられている。カムピン124は、例えば、横長の長円状又は小判状に形成されている。
レンズユニット119は軸受部122、123がそれぞれ第1のガイド軸112と案内軸118に摺動自在に支持されている。
レンズユニット119が第1のガイド軸112と案内軸118に支持された状態において、カムピン124が外筐101のカムピン挿通孔103を挿通されてカム板105の第1のカム溝107に摺動自在に係合される(図26参照)。従って、レンズユニット119は、カム板105の移動によって第1のカム溝107に対するカムピン124の係合位置が変化することにより、第1のガイド軸112と案内軸118に案内されて上下方向へ移動される。
対物レンズ55は光軸方向が前後方向とされるように配置され、前面がケース部121のレンズ窓121bに臨ませられている。折曲部材56は対物レンズ55の後側に配置され、レンズ57は折曲部材56の下側に配置されている。
第1のガイド軸112と案内軸118には、図20及び図25に示すように、レンズユニット119の下方において第1の可動ユニット125が摺動自在に支持されている。第1の可動ユニット125は第1の可動レンズ126と該第1の可動レンズ126を保持する第1のレンズホルダー127とによって構成されている。
第1のレンズホルダー127には左右両端部にそれぞれ軸受部127a、127bが設けられ、左側に位置する軸受部127aは上下に長い筒状に形成されている。第1のレンズホルダー127の前面にはカムピン128が設けられている。
第1の可動ユニット125は軸受部127a、127bがそれぞれ第1のガイド軸112と案内軸118に摺動自在に支持されている。
第1の可動ユニット125が第1のガイド軸112と案内軸118に支持された状態において、カムピン128が外筐101のカムピン挿通孔103を挿通されてカム板105の第2のカム溝108に摺動自在に係合される(図26参照)。従って、第1の可動ユニット125は、カム板105の移動によって第2のカム溝108に対するカムピン128の係合位置が変化することにより、第1のガイド軸112と案内軸118に案内されて上下方向へ移動される。
第1の可動ユニット125が上下方向へ移動されるときには、カムピン128がレンズユニット119のケース部121に形成された挿入用スリット121cに挿入可能とされている。
第2のガイド軸113と案内軸118には、図20及び図25に示すように、第1の可動ユニット125の下方において第2の可動ユニット129が摺動自在に支持されている。第2の可動ユニット129は第2の可動レンズ130と該第2の可動レンズ130を保持する第2のレンズホルダー131と該第2のレンズホルダー131の内部に配置された図示しない羽根部材とを有している。羽根部材は光量を制御するアイリス又はシャッターとして機能する。
第2のレンズホルダー131上には羽根部材を動作させるためのモーター132が配置されている。
第2のレンズホルダー131には左右両端部にそれぞれ軸受部131a、131bが設けられ、左側に位置する軸受部131aは上下に長い筒状に形成されている。第2のレンズホルダー131の前面にはカムピン133が設けられている。
第2のレンズホルダー131は軸受部131a、131bがそれぞれ第2のガイド軸113と案内軸118に摺動自在に支持されている。
第2の可動ユニット129が第2のガイド軸113と案内軸118に支持された状態において、カムピン133が外筐101のカムピン挿通孔103を挿通されてカム板105の第3のカム溝109に摺動自在に係合される(図26参照)。従って、第2の可動ユニット129は、カム板105の移動によって第3のカム溝109に対するカムピン133の係合位置が変化することにより、第2のガイド軸113と案内軸118に案内されて上下方向へ移動される。
また、第2の可動ユニット129においては、モーター132の駆動により羽根部材が動作されて光量の制御が行われる。
第1のガイド軸112と案内軸118には、図20及び図25に示すように、第2の可動ユニット129の下方において第3の可動ユニット134が摺動自在に支持されている。第3の可動ユニット134は第3の可動レンズ135と該第3の可動レンズ135を保持する第3のレンズホルダー136とによって構成されている。
第3のレンズホルダー136には左右両端部にそれぞれ軸受部136a、136bが設けられ、左側に位置する軸受部136aは上下に長い筒状に形成されている。第3のレンズホルダー136の前面にはカムピン137が設けられている。
第3の可動ユニット134は軸受部136a、136bがそれぞれ第1のガイド軸112と案内軸118に摺動自在に支持されている。
第3の可動ユニット134が第1のガイド軸112と案内軸118に支持された状態において、カムピン137が外筐101のカムピン挿通孔103を挿通されてカム板105の第4のカム溝110に摺動自在に係合される(図26参照)。従って、第3の可動ユニット134は、カム板105の移動によって第4のカム溝110に対するカムピン137の係合位置が変化することにより、第1のガイド軸112と案内軸118に案内されて上下方向へ移動される。
第2のガイド軸113と案内軸118には、図20及び図25に示すように、第4の可動ユニット134の下方において第4の可動ユニット138が摺動自在に支持されている。第4の可動ユニット138は、図27に示すように、ベース体139と該ベース体139上に上下方向へ移動自在に支持されたレンズブロック140とを有している。
ベース体139の左右両端部にはそれぞれ軸受部139a、139bが設けられ、左側に位置する軸受部139aは上下に長い筒状に形成されている。ベース体139には左右に離隔してそれぞれ上方へ突出されたガイド軸部139c、139dが設けられている。ベース体139の前面にはカムピン141が設けられている。
ベース体139上には送りモーター142、連結ギヤ143、143及び送りネジ144が配置され、連結ギヤ143、143及び送りネジ144はベース体139に対して回転可能とされている。
連結ギヤ143、143は互いに噛合され、一方の連結ギヤ143が送りモーター142のモーター軸に噛合され、他方の連結ギヤ143が送りネジ144に噛合されている。従って、送りモーター142の駆動力が連結ギヤ143、143を介して送りネジ144に伝達されると、該送りネジ144が送りモーター142の回転方向に応じた方向へ回転される。
レンズブロック140は第4の可動レンズ145と該第4の可動レンズ145を保持する第4のレンズホルダー146とを有している。第4のレンズホルダー146には左右に離隔して軸受部146a、146bが設けられ、該軸受部146a、146bがそれぞれベース体139のガイド軸部139c、139dに摺動自在に支持されている。
第4のレンズホルダー146には軸受部146bから右方へ突出されたナット部146cが設けられ、該ナット部146cが送りネジ144に螺合されている。従って、送りネジ144が送りモーター142の駆動力によって回転されると、送りネジ144の回転方向へ応じた方向へナット部146cが送られ、レンズブロック140がガイド軸部139c、139dに案内されて上下方向へ移動される。レンズブロック140の上下方向への移動は、フォーカシングの際に行われる。
第4の可動ユニット138は、図20及び図25に示すように、ベース体139の軸受部139a、139bがそれぞれ第2のガイド軸113と案内軸118に摺動自在に支持されている。
第4の可動ユニット138が第2のガイド軸113と案内軸118に支持された状態において、カムピン141が外筐101のカムピン挿通孔103を挿通されてカム板105の第5のカム溝111に摺動自在に係合される(図26参照)。従って、第4の可動ユニット138は、カム板105の移動によって第5のカム溝111に対するカムピン141の係合位置が変化することにより、第2のガイド軸113と案内軸118に案内されて上下方向へ移動される。
上記したように、レンズユニット119、第1の可動ユニット125、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138は、手動によって操作されるスライドカバー14Aの移動力が伝達されるカム板105の移動によって動作される。従って、スライドカバー14A及びカム板105はレンズユニット119、第1の可動ユニット125、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138を上下方向へ移動させる移動機構180として機能する。
以下に、レンズ鏡筒15Aの動作について説明する。
先ず、レンズユニット119がケース体2Aに収納された第1の位置にある状態について説明する(図21及び素26参照)。第1の位置は上記第2の光軸方向P2における光学全長が最小とされた位置である。
レンズユニット119がケース体2Aに収納された状態においては、図21に示すように、スライドカバー14Aが閉塞位置にあり、フラッシュ5及びレンズユニット119の対物レンズ55がスライドカバー14Aによって前方から閉塞されている。
カム板105は右方の移動端にあり、図28に示すように、スライドカバー14Aの操作ピン14aが駆動用カム溝106の上端に係合されている。
レンズユニット119のカムピン124はカム板105の第1のカム溝107における傾斜部107aの下端に係合されている。従って、レンズユニット119は移動範囲における下端である第1の位置に保持されている(図21及び図26参照)。
第1の可動ユニット125のカムピン128は、図28に示すように、カム板105の第2のカム溝108における第1の傾斜部108aの下端に係合されている。
第2の可動ユニット129のカムピン133はカム板105の第3のカム溝109における水平部109aの傾斜部109bとは反対側の一端に係合されている。
第3の可動ユニット134のカムピン137はカム板105の第4のカム溝110における水平部110aの傾斜部110bとは反対側の一端に係合されている。
第4の可動ユニット138のカムピン141はカム板105の第5のカム溝111における水平部111aの傾斜部111bとは反対側の一端に係合されている。
レンズユニット119が上記した第1の位置にありスライドカバー14Aが閉塞位置にある状態において、使用者によってスライドカバー14Aが押し下げられると撮像装置1Aに電源が投入される。
スライドカバー14Aが押し下げられると、操作ピン14aが駆動用カム溝106を下方へ向けて移動されるため、カム板105が左方へ向けて移動される。
カム板105が左方へ移動されていくと、レンズユニット119のカムピン124が第1のカム溝107の傾斜部107aの上端まで移動される(図29参照)。従って、レンズユニット119は第1の位置から上記第2の光軸方向P2における光学全長が最大とされる第2の位置まで上方へ移動され、ケース体2Aから上方へ突出される(図22参照)。
同時に、カム板105の左方への移動により、図29に示すように、第1の可動ユニット125のカムピン128が第2のカム溝108の第1の傾斜部108aの上端まで移動され、第2の可動ユニット129のカムピン133が第3のカム溝109の水平部109aの傾斜部109b側の一端まで移動され、第3の可動ユニット134のカムピン137が第4のカム溝110の水平部110aの傾斜部110b側の一端まで移動され、第4の可動ユニット138のカムピン141が第5のカム溝111の水平部111aの傾斜部111b側の一端まで移動される。従って、第1の可動ユニット125は上方へ移動されるが、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138は移動されない。
レンズユニット119、第1の可動ユニット125、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138の上記した各位置がズーミング動作における広角端とされる。
このときスライドカバー14Aは中間位置まで移動され(図22参照)、フラッシュ5が開放される。スライドカバー14Aが中間位置まで移動されると共にレンズユニット119が第2の位置まで移動されることにより、使用者による撮影が可能な状態とされる。
続いて、スライドカバー14Aが上記中間位置より下方において手動によって移動されると、スライドカバー14Aの移動方向に応じて操作ピン14aが駆動用カム溝106を移動されてカム板105が左右方向へ移動される。
カム板105が左右方向へ移動されることにより、レンズユニット119のカムピン124が第1のカム溝107の水平部107bを移動され、第1の可動ユニット125のカムピン128が第2のカム溝108の第2の傾斜部108bを移動され、第2の可動ユニット129のカムピン133が第3のカム溝109の傾斜部109bを移動され、第3の可動ユニット134のカムピン137が第4のカム溝110の傾斜部110bを移動され、第4の可動ユニット138のカムピン141が第5のカム溝111の傾斜部111bを移動される。従って、レンズユニット119は移動されず第2の位置に保持され、第1の可動ユニット125、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138はカム板105の移動方向に応じて上下方向へ移動される。
例えば、スライドカバー14Aに対する使用者の操作によってカム板105が移動範囲における左端まで移動されると、図30に示すように、レンズユニット119のカムピン124が第1のカム溝107の水平部107bにおける傾斜部107aと反対側の一端まで移動され、第1の可動ユニット125のカムピン128が第2のカム溝108の第2の傾斜部108bの下端まで移動され、第2の可動ユニット129のカムピン133が第3のカム溝109の傾斜部109bの下端まで移動され、第3の可動ユニット134のカムピン137が第4のカム溝110の傾斜部110bの上端まで移動され、第4の可動ユニット138のカムピン141が第5のカム溝111の傾斜部111bの上端まで移動される。このレンズユニット119、第1の可動ユニット125、第2の可動ユニット129、第3の可動ユニット134及び第4の可動ユニット138の上記した各位置がズーミング動作における望遠端とされる。
上記した望遠端とされたときには、スライドカバー14Aは開放位置に至る(図23参照)。
逆に、レンズユニット119が上記した第2の位置にありスライドカバー14Aが開放位置にある状態において、使用者によってスライドカバー14Aが押し上げられると、操作ピン14aがカム板105の駆動用カム溝106を上方へ向けて移動され、カム板105が右方へ向けて移動されていく。
このときレンズユニット119のカムピン124は第1のカム溝107の水平部107bにおける傾斜部107aと反対側の一端に係合され、第1の可動ユニット125のカムピン128が第2のカム溝108の第2の傾斜部108bの下端に係合され、第2の可動ユニット129のカムピン133が第3のカム溝109の傾斜部109bの下端に係合され、第3の可動ユニット134のカムピン137が第4のカム溝110の傾斜部110bの上端に係合され、第4の可動ユニット138のカムピン141が第5のカム溝111の傾斜部111bの上端に係合されている。
カム板105が移動範囲における右方の移動端まで移動されると、レンズユニット119のカムピン124が第1のカム溝107の傾斜部107aの下端まで移動される(図28参照)。従って、レンズユニット119は第2の位置から上記第2の光軸方向P2における光学全長が最小とされる第1の位置まで下方へ移動され、ケース体2Aに収納される。
同時に、カム板105の右方への移動により、第1の可動ユニット125のカムピン128は第2のカム溝108の第1の傾斜部108aの下端まで移動され、第2の可動ユニット129のカムピン133はカム板105の第3のカム溝109における水平部109aの傾斜部109bとは反対側の一端まで移動され、第3の可動ユニット134のカムピン137はカム板105の第4のカム溝110における水平部110aの傾斜部110bとは反対側の一端まで移動され、第4の可動ユニット138のカムピン141はカム板105の第5のカム溝111における水平部111aの傾斜部111bとは反対側の一端まで移動される。
このときスライドカバー14Aは上方側の移動端である閉塞位置まで移動され(図21参照)、フラッシュ5及びレンズユニット119の対物レンズ55が閉塞される。スライドカバー14Aが閉塞位置まで移動されると共にレンズユニット119が第1の位置まで移動されることにより、使用者による撮影が不能な状態とされる。スライドカバー14Aが閉塞位置に至ることにより、撮像装置1Aに対する電源が遮断される。
上記には、スライドカバー14Aの上下動によりカム板105を移動させてレンズユニット119等の各部を動作させる例を示したが、このスライドカバー14Aの移動時に該スライドカバー14Aを所定の位置に停止させるために、スライドカバー14A等を以下のような構造とすることが可能である(図31参照)。
スライドカバー14Aには背面に凹部14bが形成されている。
スライドカバー14Aの背面には凹部14bを覆う位置決め板147が取り付けられている。位置決め板147は弾性変形可能とされ、位置決め板147には上下に離隔して複数の位置決め孔147a、147a、・・・、147bが形成されている。位置決め孔147a、147a、・・・は等間隔に離隔して形成され、最下方に位置された位置決め孔147bは位置決め孔147a、147a、・・・から所定の距離離隔して形成されている。
ケース体2Aの前面には支持凹部2cが形成され、該支持凹部2cにクリックボール148が回転自在に支持されている。
スライドカバー14Aが閉塞位置にある状態において、位置決め板147の最下方に位置する位置決め孔147bにクリックボール148が係合されている(図32参照)。
スライドカバー14Aが閉塞位置から開放位置へ向けて下方へ移動されると、クリックボール148の位置決め孔147bとの係合が解除され、位置決め板147がクリックボール148に対して下方へ移動される。このときクリックボール148は位置決め板147の背面に押し付けられ、該位置決め板147が弾性変形した状態で下方へ移動される(図33参照)。
スライドカバー14Aが下方へ移動されていくと、位置決め孔147a、147a、・・・のうち最下方に位置する位置決め孔147aにクリックボール148が係合される(図34参照)。従って、使用者には位置決め孔147aにクリックボール148が挿入されるときの感触である所謂クリック感が伝達される。この最下方に位置する位置決め孔147aにクリックボール148が係合された状態において、スライドカバー14Aが中間位置に達し、レンズ鏡筒15Aにおいては広角端の状態とされる。
さらに、スライドカバー14Aが下方へ移動されることにより、任意の位置決め孔147aにクリックボール148が係合されてスライドカバー14Aの移動が停止され、その都度、使用者にクリック感が伝達される。
最上方に位置する位置決め孔147aにクリックボール148が係合されると、スライドカバー14Aが開放位置に達し、レンズ鏡筒15Aにおいては望遠端の状態とされる(図35参照)。
逆に、スライドカバー14Aが開放位置から閉塞位置へ向けて上方へ移動されたときにおいても、クリックボール148が位置決め孔147a、147a、・・・、147bと係合され、その都度、使用者にクリック感が伝達される。
このように使用者にクリック感を伝達させる構成を採用することにより、スライドカバー14Aの移動位置を使用者が確実に認識することが可能となり、撮像装置1Aの使い勝手の向上を図ることができる。
また、レンズ鏡筒15Aの広角端と望遠端の位置及びスライドカバー14Aの閉塞位置と開放位置が明確となり、操作性の向上を図ることができる。
撮像装置1Aにあっては、マニュアル操作部としてケース体2Aに対してスライドし対物レンズ55を開閉するスライドカバー14Aを用いているため、ズーミングを行うための部材と対物レンズ55を開閉するための部材とを各別に設ける必要がなく、部品点数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
また、スライドカバー14Aは撮影時に常に操作される部材であるため、ズーミング動作を行う場合に、対物レンズ55の開放動作に連続してスライドカバー14Aを操作すればよく、操作性の向上を図ることができる。
上記には、手動でのスライドカバー14Aの上下動によって、カム板105に形成された駆動用カム溝106に対する操作ピン14aの位置が変化することによりカム板105が移動される例を示したが、例えば、以下に示す各変形例のように、ケース体の前面にマニュアル操作部として用いられるスライド摘子を設けてカム部材として用いられたカム板又はカム筒を動作させることも可能である。
第1の変形例にあっては、図36に示すように、ケース体2Aの前面に設けられたスライド摘子149が左右方向へ操作可能とされ、カム板105Aが外筐101に左右方向へ移動自在に支持されている。スライド摘子149にはケース体2Aの内部へ突出された図示しない連結突部が設けられている。
カム板105Aには、例えば、下端部にスライド摘子149の連結突部と連結される連結部105aが設けられている。カム板105Aにはカム板105に形成されていた駆動用カム溝106は形成されておらず、カム板105Aとスライドカバー14Aは連結されていない。
スライド摘子149を手動で左右方向へ操作することにより、カム板105Aが左右方向へ移動される。カム板105Aが移動されたときのレンズ鏡筒15Aにおけるレンズユニット119等の動作はカム板105の場合と同様であるので省略する。
第1の変形例においては、スライド摘子149及びカム板105Aがレンズ鏡筒15Aの各部を動作させるための移動機構181として機能する。
第2の変形例にあっては、図37に示すように、ケース体2Aの前面に設けられたスライド摘子150が上下方向へ操作可能とされ、カム板105Bが外筐101に左右方向へ移動自在に支持されている。スライド摘子150にはケース体2Aの内部へ突出された図示しない連結突部が設けられ、該連結突部に上下に延びるラック部が形成されている。
カム板105Bには、例えば、下端部に左右の延びるラックギヤ105bが形成されている。カム板105Bにはカム板105に形成されていた駆動用カム溝106は形成されておらず、カム板105Bとスライドカバー14Aは連結されていない。
外筐101の前面における下端部にはギヤ群151が支持され、該ギヤ群151の一つのギヤ151aがカム板105Bのラックギヤ105bと噛合されている。ギヤ群151の他のギヤ151bはスライド摘子150のラック部と噛合されている。
スライド摘子150を手動で上下方向へ操作することにより、ラック部と噛合されたギヤ群151が回転されカム板105Bが左右方向へ移動される。カム板105Bが移動されたときのレンズ鏡筒15Aにおけるレンズユニット119等の動作はカム板105の場合と同様であるので省略する。
第2の変形例においては、スライド摘子150及びカム板105Bがレンズ鏡筒15Aの各部を動作させるための移動機構182として機能する。
上記したように、撮像装置1Aにあっては、手動で操作可能なマニュアル操作部として用いられたスライドカバー14A又はスライド摘子149、150に対する操作によってカム部材として用いられたカム板105、105A、105Bが移動されるようにしているため、モーターやリードスクリュー等の駆動用の部品を必要とせず、部品点数の削減、小型化及び省電力化を図ることができる。
また、可動ユニットの数を増やすためにカム板105、105A、105Bに形成されるカム溝の数を増やした場合においても、手動によりカム板105、105A、105Bを動作させることにより、省電力化を確保することができる。
さらに、手動によりカム板105、105A、105Bを動作させているため、大きな減速比を得るためのギヤ群が不要となり、また、第1のカム溝107、第2のカム溝108、第3のカム溝109、第4のカム溝110及び第5のカム溝111の傾斜角を大きくすることが可能であり、カム板105、105A、105Bにおいて外形の小型化が図られ、撮像装置1Aの全体の小型化を図ることができる。
加えて、手動によりズーミングの動作が行われるため、ズーミング動作の高速化を図ることができる。
撮像装置1Aにあっては、カム部材としてカム板105、105A、105Bを用い、該カム板105、105A、105Bの厚み方向をケース体2Aの厚み方向に一致させているため、撮像装置1Aの薄型化を図ることができる。
また、レンズ鏡筒15Aにあっては、レンズユニット119のカムピン124を長円状又は小判状に形成し、第1の可動ユニット125のカムピン128、第2の可動ユニット129のカムピン133、第3の可動ユニット134のカムピン137及び第4の可動ユニット138のカムピン141より外形を大きくしている。従って、例えば、撮像装置1Aの落下時等に特に衝撃が付与され易いケース体2Aから突出可能なレンズユニット119のカム板105、105A、105Bからの脱落を防止することができる。
以上に記載した通り、撮像装置1、1Aにあっては、レンズユニット53、119を第2の光軸方向P2における光学全長が最小とされる第1の位置と第2の光軸方向P2における光学全長が最大とされる第2の位置との間でカム筒22、カム筒22A、カム板105、カム板105A又はカム板105Bを有する移動機構80、81、180、181、182によって移動させると共に同じ移動機構80、81、180、181、182によってズーミング動作が行われるようにしている。
従って、撮影時にレンズユニット53、119をケース体2、2Aから突出させる機構とズーミング動作を行う機構とが同一の移動機構80、81、180、181、182であるため、撮像装置1、1Aに設けられる機構の簡素化が図られ、機構の簡素化を確保した上でズーミング動作における高変倍化を図ることができる。
また、撮像装置1、1Aにあっては、カム部材として用いられたカム筒22、カム筒22A、カム板105、カム板105A又はカム板105Bによってレンズユニット53、119等を移動させるようにしているため、構造が複雑とならず、機構の簡素化を図ることができる。
さらに、レンズユニット53、119等を動作させるカム部材として、回転軸方向が第2の光軸方向P2に一致されたカム筒22、22Aを設けた場合には、外筐16、101の内部のスペースの有効活用が図られ、レンズ鏡筒15、15Aの小型化を図ることができる。
さらにまた、撮像装置1、1Aにあっては、第2の光軸方向P2がケース体2、2Aの厚み方向に直交する方向とされ、第2の光軸方向P2においてレンズユニット53、119が移動されるようにしているため、撮像装置1、1Aの薄型化を図ることができる。
加えて、撮像装置1、1Aにあっては、第1の光軸方向P1をケース体2、2Aの厚み方向に一致させるようにしているため、対物レンズ55の光軸方向がケース体2、2Aの厚み方向に一致され、使用者が厚み方向を被写体の撮影方向として撮像装置1、1Aを把持することができ、撮影時の使い勝手の向上を図ることができる。
上記した発明の最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図18と共に本発明の第1の最良の形態を示すものであり、本図は、スライドカバーが閉塞位置にある状態を示す撮像装置の斜視図である。 スライドカバーが開放位置にありレンズユニットが第2の位置に移動された状態を示す撮像装置の斜視図である。 スライドカバーを取り外した状態で示す撮像装置の斜視図である。 撮像装置の背面図である。 撮像装置の構成を示すブロック図である。 レンズ鏡筒の拡大斜視図である。 カム筒を取り外した状態で示すレンズ鏡筒の拡大斜視図である。 レンズ鏡筒の拡大斜視図である。 カム筒にカムピンが係合されている状態を示す拡大断面図である。 カム筒の拡大展開図である。 レンズ鏡筒の拡大断面図である。 レンズユニットが第1の位置にある状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大展開図である。 レンズユニットが第2の位置にあり広角端の状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大展開図である。 広角端の状態を示すレンズ鏡筒の拡大断面図である。 レンズユニットが第2の位置に移動された状態を示すレンズ鏡筒の拡大斜視図である。 レンズユニットが第2の位置にあり望遠端の状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大展開図である。 望遠端の状態を示すレンズ鏡筒の拡大断面図である。 変形例を示す分解斜視図である。 図20乃至図37と共に本発明の第2の最良の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の分解斜視図である。 撮像装置の内部構成を示す拡大分解斜視図である。 スライドカバーが閉塞位置にある状態を示す撮像装置の正面図である。 スライドカバーが開放位置にある状態を示す撮像装置の正面図である。 スライドカバーが中間位置にある状態を示す撮像装置の正面図である。 カム板の拡大正面図である。 レンズ鏡筒の内部構成を示す拡大斜視図である。 カム板がレンズ鏡筒に支持された状態を示す拡大斜視図である。 第4の可動ユニットを示す拡大斜視図である。 スライドカバーが閉塞位置にありレンズユニットが第1の位置にある状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大正面図である。 スライドカバーが中間位置にありレンズユニットが第2の位置にある状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大正面図である。 スライドカバーが開放位置にありレンズユニットが第2の位置にある状態におけるカムピンのカム溝に対する位置を示す拡大正面図である。 図32乃至図35と共にスライドカバーの操作時にクリック感が伝達される機構を示すものであり、本図は、クリックボールが最下方に位置する位置決め孔に係合されている状態を示す拡大断面図である。 スライドカバーが閉塞位置にある状態を示す正面図である。 スライドカバーが移動され位置決め板が弾性変形されている状態を示す拡大断面図である。 スライドカバーが中間位置にある状態を示す正面図である。 スライドカバーが開放位置にある状態を示す正面図である。 第1の変形例を示す分解斜視図である。 第2の変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…撮像装置、2…ケース体、14…スライドカバー、15…レンズ鏡筒、16…外筐、22…カム筒、24…回転軸、25…第1のカム溝、26…第2のカム溝、27…第3のカム溝、29…リブ、30…リブ、35…固定ユニット、46…撮像素子、53…レンズユニット、54…レンズケース、55…対物レンズ、56…折曲部材、57…レンズ、62…カムピン、63…第1の可動ユニット、64…第1の可動レンズ、66…カムピン、67…第2の可動ユニット、68…第2の可動レンズ、70…カムピン、71…第3の可動ユニット、72…第3の可動レンズ、2A…ケース体、22A…カム筒、80…移動機構、81…移動機構、1A…撮像装置、14A…スライドカバー、15A…レンズ鏡筒、101…外筐、105…カム板、106…駆動用カム溝、107…第1のカム溝、108…第2のカム溝、109…第3のカム溝、110…第4のカム溝、111…第5のカム溝、117…撮像素子、119…レンズユニット、120…レンズケース、124…カムピン、125…第1の可動ユニット、126…第1の可動レンズ、128…カムピン、129…第2の可動ユニット、130…第2の可動レンズ、133…カムピン、134…第3の可動ユニット、135…第3の可動レンズ、137…カムピン、138…第4の可動ユニット、141…カムピン、145…第4の可動レンズ、146…第4のレンズホルダー、180…移動機構、105A…カム板、181…移動機構、105B…カム板、182…移動機構

Claims (18)

  1. 外筐の内部に配置された複数のレンズと該複数のレンズを介して撮影信号として取り込まれた撮影光を画像信号に変換する撮像素子とを有すると共に光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定されたレンズ鏡筒であって、
    可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、
    光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、
    前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを備え、
    前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、
    前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにした
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、
    前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、
    前記カム筒の回転軸方向を前記第2の光軸方向に一致させるようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記カム部材として前記第1の光軸方向に直交し前記第2の光軸方向に直交する方向へ移動可能とされたカム板を用いた
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  5. 手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させるようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記カム部材に複数のカム溝を形成し、
    前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、
    前記レンズユニットに設けた前記カムピンを金属材料によって形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記カム部材に複数のカム溝を形成し、
    前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、
    前記レンズユニットの前記カムピンを複数設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記カム部材に複数のカム溝を形成し、
    前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、
    前記レンズユニットの前記カムピンが係合される前記カム部材のカム溝の開口縁に、前記カムピンの前記カム溝からの脱落を防止するリブを設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記カム部材に複数のカム溝を形成し、
    前記レンズユニット及び前記可動ユニットにそれぞれ各カム溝に摺動自在に係合されるカムピンを設け、
    前記レンズユニットの前記カムピンの外形状を前記可動ユニットのカムピンの外形状より大きくした
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  10. ケース体の内部に、外筐の内部に配置された複数のレンズと該複数のレンズを介して撮影信号として取り込まれた撮影光を画像信号に変換する撮像素子とを有すると共に光路が所定の方向へ折り曲げられ第1の光軸方向と該第1の光軸方向に対して折り曲げられた第2の光軸方向とが設定されたレンズ鏡筒が配置された撮像装置であって、
    可動レンズと該可動レンズを保持するレンズホルダーとを有し前記第2の光軸方向へ移動可能とされた少なくとも一つの可動ユニットと、
    光軸方向が前記第1の光軸方向に設定された対物レンズと前記光路を折り曲げる折曲部材とがレンズケースに配置されたレンズユニットと、
    前記レンズユニット及び前記少なくとも一つの可動ユニットを前記第2の光軸方向へ移動させる移動機構とを備え、
    前記レンズユニットを前記第2の光軸方向における光学全長が最小とされる第1の位置と前記第2の光軸方向における前記光学全長が最大とされる第2の位置との間で移動させ、
    前記レンズユニットが前記第2の位置に移動された状態において、前記移動機構によって前記少なくとも一つの可動ユニットが前記第2の光軸方向へ移動されて画像の撮影倍率を変更するズーミング動作が行われるようにした
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 前記第2の光軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向とし、
    前記レンズユニットが前記第1の位置において前記ケース体に収納され前記第2の位置において前記ケース体から突出されるようにした
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の光軸方向を前記ケース体の厚み方向とした
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードとのモード切替が可能とされ、
    前記撮影モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置から前記第2の位置に移動され、
    前記再生モードにおいて電源が投入されたときに前記レンズユニットが前記第1の位置に保持されるようにした
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  14. 前記移動機構に所定の方向へ動作可能なカム部材を設け、
    前記カム部材の動作によって前記レンズユニット及び前記可動ユニットの前記第2の光軸方向における移動が行われるようにした
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  15. 前記カム部材として回転可能なカム筒を用い、
    前記カム筒の回転軸方向を前記ケース体の厚み方向に直交する方向に一致させるようにした
    ことを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記カム部材として厚み方向が前記ケース体の厚み方向に一致するカム板を用い、
    前記カム板の移動方向を該カム板の厚み方向に直交する方向とした
    ことを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  17. 手動で操作可能なマニュアル操作部に対する操作によって前記カム部材を動作させるようにした
    ことを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記マニュアル操作部として、前記ケース体に対してスライドすることにより前記対物レンズを開閉するスライドカバーを用いた
    ことを特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
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