JP2008043875A - ダイヘッド - Google Patents

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朝彦 穴澤
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Abstract

【課題】液漏れを発生することなく且つ短期、低コストにて、吐出スリットに形成する直線テーパを調整可能なダイヘッドを提供する。
【解決手段】ダイヘッド11を、互いに突き合わせて組み付けることで、塗布液を吐出するための吐出スリット17と、その吐出スリットに塗布液を供給するためのマニホールド16を形成する構成の二つのダイヘッド半体12、13を備えた構成とし、一方のダイヘッド半体12を、スリット形成用平面25aと内部ブロック取付用の凹部を備えた本体部分25と、その凹部に取り付けられる内部ブロック26と、前記凹部の底面と内部ブロックとの間に、互いに間隔を開けて配置された厚さの異なる複数のシム27で形成し、複数のシムによって内部ブロック表面をスリット形成用平面25aに対して傾斜させ、吐出スリットに直線テーパを形成する構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、塗布液を膜状に吐出してウェブ、あるいは平板状の基材に塗布するためのダイヘッドに関する。
従来より、ダイヘッドを用いたダイコート方式の塗布が広い分野で使用されており、特に、精密な膜厚精度での塗布が可能であることから、反射防止用フィルム等の光学フィルムの製造工程における塗布に採用される場合が多くなっている。一般に、図6に示すように、ダイヘッド1は、互いに向かい合わせてボルト4で組み付ける構造の平板2とマニホールド板3を備えており、平板2とマニホールド板3を組み付けた状態において、液入口(図示せず)からの塗布液を塗布幅方向に広がらせるためのマニホールド6と、そのマニホールド6から供給される塗布液を膜状に吐出するための吐出スリット7を形成する構造となっている。通常、吐出スリット7は、ギャップ寸法dや長さLが塗布幅方向に一定となるようにしている。ところが、この構成では、吐出スリット7からの流出があるため、マニホールド6内における塗布液の圧力が、液入口側から遠ざかるにつれて低下し、その結果、吐出スリット7への塗布液分配量が、液入口側に比べ終端側で小さくなり、塗布膜厚に差が出てしまう。この現象は、特に塗布幅が広い場合に顕著に生じ、許容できなくなる場合が生じる。
そこで、従来技術では、図7に示すように、マニホールド6に接続している吐出スリット7の形状を、終端側の分配量不足を修正すべく、膜厚、液粘度等に応じて、終端側のスリット間隔を広げた形状(直線テーパ)とすることが知られている。また、終端側のスリット長さLを短くする形状(ハンガータイプ)や、終端側のマニホールド半径を小さくする形状(円錐タイプ)等も知られている。更に、二つのマニホールドを並べて形成し、その間の通路に直線テーパを設ける構造も提案されている(特開2001−9342号公報参照)。
しかし、いずれの形状も、塗布液の種類毎にそれに合ったダイヘッドを製作する必要があるため、多品種少量生産が求められる現在、高コスト化を招く。塗布液変更に対応すべく、ハンガータイプや円錐タイプについては形状変更が困難であるものの、スリット間隔については、ダイヘッドの基本構造が平板とマニホールド板とを突き合わせて組み付ける構造をとるために、平板とマニホールド板の間にシムを挟むことにより比較的容易に調整が可能であり、このスリット間隔の調整である程度は塗布液変更に対応可能である。しかし、直線テーパを用いたものでは、塗布液変更に対応するにはテーパの大きさを変更する必要があり、テーパ調整のためマニホールドの入口側と終端側で厚みの異なるシムを挟むと、シムとシムの間に液漏れが発生する。そこで、液漏れなく直線テーパを調整するには、薄くかつ厚さがテーパ状となったシムを精度良く製作して用いる必要があり、製作時間及びコストがかるという問題を抱えていた。
特開2001−9342号公報
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、液漏れを発生することなく且つ短期、低コストにて直線テーパを調整可能なダイヘッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本願請求項1に係る発明は、ダイヘッドを、それぞれが互いに突き合わせて組み付けるための突き合わせ用平面を備えた二つのダイヘッド半体であって、前記突き合わせ用平面を互いに突き合わせて組み付けることで、塗布液を吐出するための吐出スリットと、その吐出スリットに塗布液を供給するためのマニホールドを形成する構成の二つのダイヘッド半体で構成すると共に、その二つのダイヘッド半体の一方を、前記吐出スリットの片側の壁面を形成するスリット形成用平面と内部ブロック装着用の凹部を備えた本体部分と、その本体部分の前記凹部に取り付けられ、前記突き合わせ用平面を形成する内部ブロックと、前記凹部底面と内部ブロックとの間に、互いに間隔を開けて配置される複数のシムを備えた構成としたものである。
請求項2に係る発明は、上記した請求項1に係る発明において、前記内部ブロックを備えた側のダイヘッド半体に設けている本体部分を、前記スリット形成用平面と、それと同一平面となるように形成され、他方のダイヘッド半体に形成されているマニホールド溝を閉じる平面と、内部ブロック装着用の凹部を備えた構造とし、他方のダイヘッド半体を、前記吐出スリットの片側の壁面を形成するスリット形成用平面と、前記マニホールドを形成するためのマニホールド溝と、前記内部ブロックの突き合わせ用平面に突き合わせるための突き合わせ用平面を備えた一体構造のマニホールド板で構成したものである。
請求項3に係る発明は、上記した請求項1に係る発明において、前記マニホールド板のスリット形成用平面と突き合わせ用平面とを、同一平面上に位置するように形成したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、上記した請求項1、2又は3に係る発明において、前記内部ブロックの厚さを、前記本体部分の凹部の底面に内部ブロックを直接接触させて取り付けた時に前記内部ブロックの突き合わせ用平面が前記本体部分のスリット形成用平面と同一平面上に位置するように、設定したことを特徴とするものである。
本発明のダイヘッドは、ダイヘッドを構成する二つのダイヘッド半体の一方を、スリット形成用平面と内部ブロック装着用の凹部を備えた本体部分と、その本体部分の前記凹部に取り付けられる内部ブロックを備えた構成としているので、前記凹部底面と内部ブロックとの間に、複数の、厚さの異なるシムを取り付けることで、内部ブロック表面の突き合わせ用平面を前記スリット形成用平面に対して傾斜させることができ、このダイヘッド半体を他方のダイヘッド半体と組み付けることで、両者の間に形成される吐出スリットに直線テーパを形成できる。このため、前記凹部底面と内部ブロックとの間に挟み込む複数のシムの厚さを適当に選択することで任意の傾斜角度の直線テーパを形成できると共に吐出スリットのギャップ寸法も所望のように調整でき、塗布液変更等の塗布条件変更に容易に対応できる。ここで、複数のシムは内部ブロック背後の塗布液に接触しない領域に配置されるので、複数のシムを間隔を開けて配置しても液漏れが生じることはない。このため、複数のシムとしては、それぞれの厚さは異なるが、各々は一定厚さのものを用いることができ、シムにテーパを形成するといった特殊な加工は必要なく、汎用の精度が良くても安価なシムを用いることができる。また、ダイヘッド半体に形成しているスリット形成用平面に高コストなテーパ加工は不要である。このため、本発明のダイヘッドは、従来のダイヘッドに比べて、製作、運用コストに優れており、更に、塗布液変更、高速化等の塗布条件の変更にも容易に対応可能である。
以下、図面に示す本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の好適な実施の形態に係るダイヘッドの概略斜視図、図2(a)、(b)は図1に示すダイヘッドの概略上面図および概略底面図、図3は図1に示すダイヘッドの主要部品の概略分解斜視図、図4は図1に示すダイヘッドの平板側のダイヘッド半体を組み立てた状態で示す概略斜視図、図5(a)、(b)は図1に示すダイヘッドの一端近傍及び他端近傍の概略断面図である。なお、図面を分かりやすくするため吐出スリットの大きさやテーパ、シムの厚さ等は誇張して示している。全体を参照符号11で示すダイヘッドは、それぞれが互いに突き合わせて組み付けるための突き合わせ用平面を備えた二つのダイヘッド半体であって、前記突き合わせ用平面を互いに突き合わせ、ボルト14によって組み付けることで、塗布液を吐出するための吐出スリット17と、その吐出スリット17に塗布液を供給するためのマニホールド16を形成する構成の二つのダイヘッド半体12、13と、その両端にボルト(図示せず)によって取り付けられ、マニホールド16及び吐出スリット17の両端を閉じる側板21、22を備えている。一方の側板21には、マニホールド16に塗布液を供給する供給管23が連結されている。
一方のダイヘッド半体12は、図6に示す従来のダイヘッド1の平板2に対応するもので、本体部分25と、それに取り付けられた内部ブロック26及び複数のシム27等を備えている。本体部分25は、吐出スリット17の片側の壁面を形成するスリット形成用平面25aと、それと同一平面となるように形成され、他方のダイヘッド半体13に形成されているマニホールド溝を閉じるマニホールド閉じ用平面25bと、内部ブロック装着用の凹部29を備えており、その凹部29は、スリット形成用平面25aに直角に形成されたシール面25cとそれに直角に形成された底面25dを備えている。内部ブロック26は、図4に示すように本体部分25に取り付けることで、このダイヘッド半体12を他方のダイヘッド半体13に突き合わせて取り付けるための突き合わせ用平面26aを形成するためのものである。この内部ブロック26は全体が直方体状のものであって、突き合わせ用平面26aと、それに直角に形成されたシール面26bと、突き合わせ用平面26aに平行に形成された背面26c等を備えており、そのシール面26bを本体部分25のシール面25cに押し付け、そのシール面25cに直角方向に配したボルト(図示せず)で内部ブロック26を本体部分25のシール面25cに固定することで本体部分25に対して液密的に固定できる構造としている。なお、このボルトを通すために内部ブロック26に形成している穴は、ボルト径よりも適当に大きくするか、或いは突き合わせ用平面26aに直角方向に細長い長穴としており、内部ブロック26の本体部分25に対する取付位置を突き合わせ用平面26aに直角方向に調整可能としている。複数のシム27は異なる厚さのものであり、これを、本体部分25の凹部底面25dと内部ブロック26との間に配置し、ボルト30で内部ブロック26を本体部分25に固定することで、内部ブロック表面の突き合わせ用平面26aをスリット形成用平面25aに対して傾斜させることができ、また、複数のシム27の厚さの差によって突き合わせ用平面26aの傾斜を調整できる。
ここで、内部ブロック26の厚さは、本体部分25の凹部29の底面25dに内部ブロック26を直接接触させて取り付けた状態では、スリット形成用平面25aと突き合わせ用平面26aとが同一平面上に位置するように、設定されている。このように内部ブロック26の厚さを設定したことにより、凹部底面25dと内部ブロック26の間にシム27を挟み込んだ時には、そのシム27の厚さに等しい量だけ、突き合わせ用平面26aがスリット形成用平面25aよりも突出することとなり、シム27の厚さの選定により、突き合わせ用平面26aのスリット形成用平面25aに対する突出量を容易に調整できる。
他方のダイヘッド半体13は、図6に示す従来のダイヘッド1のマニホールド板3に対応するもので、一体構造のマニホールド板33で構成されている。このマニホールド板33は、吐出スリット17の片側の壁面を形成するスリット形成用平面33aと、マニホールド16を形成するためのマニホールド溝33bと、相手側のマニホールド半体12に形成している突き合わせ用平面26aに突き合わせるための突き合わせ用平面33cを備えている。ここで、スリット形成用平面33aと突き合わせ用平面33cとは同一平面上に位置するように形成されている。この構造を採用することで、図5(a)、(b)に示すように、ダイヘッド半体12、13を互いの突き合わせ用平面26a、33cを突き合わせて組み付けた時に両者の間に形成される吐出スリット17のギャップ寸法(d1 、d2 等)は、ダイヘッド半体12における内部ブロック26表面の突き合わせ用平面26aのスリット形成用平面25aに対する突出量に等しくなり、この突出量は、シム27の厚さで定まるため、ギャップ寸法を容易に調整できる。例えば、吐出スリット17の一端のギャップ寸法d1 を50μm、他端のギャップ寸法d2 を100μmとしたい時には一端側に厚さ50μmのシム27をはさみ込み、他端側に厚さ100μmのシム27をはさみ込み、中間領域には、その領域のギャップ寸法に合った厚さのシム27をはさみ込むことで、所望のギャップ寸法及び直線テーパを形成できる。
次に、上記構成のダイヘッド11の使用方法を説明する。まず、ダイヘッド11の吐出スリット17に必要なギャップ寸法及び直線テーパの形状を決定する。次に、ダイヘッド半体12の本体部分25と内部ブロック26との間に、必要な厚さの複数のシム27を適当な間隔を開けて挟み込み、内部ブロック26を本体部分25にボルト30によって固定すると共に内部ブロック26のシール面26bを本体部分25のシール面25cに強く押し付け、そのシール面25cに直角方向に配したボルト(図示せず)で内部ブロック26をシール面25cにも固定する。これにより、内部ブロック26が本体部分25に対して液密的に固定され、且つ、内部ブロック26表面の突き合わせ用平面26aが本体部分25のスリット形成用平面25aよりもシム27の厚さ分だけ突出すると共にそのスリット形成用平面25aに対して傾斜した状態となる。次に、前記したように組み立てたダイヘッド半体12を、他方のダイヘッド半体13と合体させ、組み付ける。すなわち、ダイヘッド半体12の内部ブロック26の突き合わせ用平面26aとダイヘッド半体13の突き合わせ用平面33cを突き合わせ、ボルト14で組み付ける。これにより、ダイヘッド半体12、13の間に吐出スリット17が形成され、その吐出スリット17のギャップ寸法は、挟み込んだシム27の厚さに対応した値となっている。例えば、図5(a)に示すように、薄いシム27を挟み込んだ領域では、小さいギャップ寸法d1 となり、図5(b)に示すように、厚いシム27を挟み込んだ領域では、大きいギャップ寸法d2 となっており、全体的には直線テーパが形成されている。その後、形成した直線テーパを顕微鏡等により測定し、必要なスリット形状を満たしているか否かを検査する。もしスリット形状が必要な形状でなければ、シム27の厚さを変えて再度組み立てる。以上のようにして、所望の直線テーパを備えた吐出スリット17を形成できる。
以上のようにして組み立てたダイヘッド11で塗布を行う際には、ダイヘッド11の一端に接続された供給管23から塗布液がマニホールド16内に供給され、マニホールド16を経て吐出スリット17から吐出され、ダイヘッド11に対して相対的に移動しているウェブ、基板等の塗布対象物に対する塗布が行われる。この際、マニホールド16の液入口側から終端側に向かうにつれてマニホールド16内を流れる塗布液量が減少し、それにつれて液圧も減少するが、吐出スリット16には直線テーパが形成されていて、終端側に近づくにつれてギャップ寸法が大きくなっているので、吐出スリット16における吐出量は塗布幅方向に均一となり、均一膜厚での塗布を行うことができる。また、この際、本体部分25のシール面25cと内部ブロック26のシール面26bとが強く接触して液密を保っているので、マニホールド16内の塗布液が内部ブロック26の背後に回り込むということはなく、このため、内部ブロック26の背面に複数のシム27を間隔をあけて配置しても液漏れは生じない。このため、シム27としては、狭い幅で且つ全体が一定厚さの汎用のものを用いることができる。
塗布液の種類の変更とか、塗布速度の変更といった塗布条件の変更に当たっては、吐出スリットのギャップ寸法や直線テーパの形状を変える必要が生じるが、その場合には使用する複数のシムの厚さを変更することで、所望のギャップ寸法や直線テーパの形状に対応できる。
以上のように、上記した構成のダイヘッド11は、シムの厚さ変更によって容易に所望のギャップ寸法及び直線テーパの形状に対応でき、且つ、シムとしては一定厚さの汎用のものを使用できる。このため、ダイヘッドの塗布幅及び真直度等により大きく異なるものの、ダイヘッド一形状あたり、専用シム製作費の削減、及び製作時間の短縮が可能となる。更に、ダイヘッド製作後の直線テーパを変更できるため、ダイヘッド形状の初期設計時間の短縮、塗布液の種類変更への対応や、吐出スリットへの分配量以外の要因による膜厚精度不足の修正等にも応用できる。
以上に、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、内部ブロック26を、従来のダイヘッドの平板に対応するダイヘッド半体12に設けているが、これに変えて、従来のマニホールド板に対応するダイヘッド半体13側に内部ブロックを設ける構成としてもよい。この場合にも、内部ブロックの背面に厚さの異なるシムを配置することで、表面の突き合わせ用平面を、ダイヘッド半体13のスリット形成用平面に対して傾斜させることができ、吐出スリットに所望の直線テーパを形成することができる。また、前記した実施の形態では、吐出スリットに直線テーパを形成する場合を説明したが、取り扱う塗布液の物性によっては、必ずしも正確な直線テーパ(互いに傾斜した二つの平面で形成されるテーパ)が良いとは限らず、一方若しくは双方が湾曲した二つの面で形成される略直線状のテーパが好ましい場合もある。本発明のダイヘッドはこの場合にも対応可能である。すなわち、内部ブロックの背後に配置する複数のシムの厚さを適切に選定しておくことにより、内部ブロックを複数のシムを介して本体部分に固定した際に、固定ブロックを湾曲させ、固定ブロック表面の突き合わせ用平面を湾曲させておき、そのダイヘッド半体を他方のダイヘッド半体と、互いの突き合わせ用平面を当接させて組み付けることで、ダイヘッド半体自体を湾曲させ、これによって、一方若しくは双方が湾曲した二つのスリット形成用平面で形成される略直線状のテーパを持った吐出スリットを形成できる。また、上記の実施の形態は、ダイヘッド11の一端から塗布液を供給する構成であるが、本発明はこれに限らずダイヘッド11の中央から塗布液を供給するタイプのダイヘッドにも適用可能である。この場合には、吐出スリットの塗布液供給位置の両側領域に、逆方向の直線テーパを形成する必要があるが、内部ブロックを複数のシムを介して本体部分に取り付けた際に、内部ブロックを、中央の両側が逆方向に傾斜するように変形させることで対応できる。
本発明の好適な実施の形態に係るダイヘッドの概略斜視図 (a)、(b)は図1に示すダイヘッドの概略上面図および概略底面図 図1に示すダイヘッドの主要部品の概略分解斜視図 図1に示すダイヘッドの平板側のダイヘッド半体を組み立てた状態で示す概略斜視図 (a)、(b)は図1に示すダイヘッドの一端近傍及び他端近傍の概略断面図 従来のダイヘッドの概略断面図 マニホールドと直線テーパを備えた吐出スリットを示す概略斜視図
符号の説明
11 ダイヘッド
12 ダイヘッド半体(平板側)
13 ダイヘッド半体(マニホールド板側)
14 ボルト
16 マニホールド
17 吐出スリット
21、22 側板
23 供給管
25 本体部分
25a スリット形成用平面
25b マニホールド閉じ用平面
25c シール面
25d 底面
26 内部ブロック
26a 突き合わせ用平面
26b シール面
26c 背面
27 シム
29 凹部
30 ボルト
33 マニホールド板
33a スリット形成用平面
33b マニホールド溝
33c 突き合わせ用平面

Claims (4)

  1. それぞれが互いに突き合わせて組み付けるための突き合わせ用平面を備えた二つのダイヘッド半体であって、前記突き合わせ用平面を互いに突き合わせて組み付けることで、塗布液を吐出するための吐出スリットと、その吐出スリットに塗布液を供給するためのマニホールドを形成する構成の二つのダイヘッド半体を備え、その二つのダイヘッド半体の一方が、前記吐出スリットの片側の壁面を形成するスリット形成用平面と内部ブロック装着用の凹部を備えた本体部分と、その本体部分の前記凹部に取り付けられ、前記突き合わせ用平面を形成する内部ブロックと、前記凹部底面と内部ブロックとの間に、互いに間隔を開けて配置された複数のシムを備えていることを特徴とするダイヘッド。
  2. 前記一方のダイヘッド半体に設けている本体部分が、前記スリット形成用平面と、それと同一平面となるように形成され、他方のダイヘッド半体に形成されているマニホールド溝を閉じるマニホールド閉じ用平面と、内部ブロック装着用の凹部を備えた構造を有しており、他方のダイヘッド半体が、前記吐出スリットの片側の壁面を形成するスリット形成用平面と、前記マニホールドを形成するためのマニホールド溝と、前記内部ブロックの突き合わせ用平面に突き合わせるための突き合わせ用平面を備えた一体構造のマニホールド板で構成されていることを特徴とする請求項1記載のダイヘッド。
  3. 前記マニホールド板のスリット形成用平面と突き合わせ用平面とを、同一平面上に位置するように形成していることを特徴とする請求項2記載のダイヘッド。
  4. 前記内部ブロックの厚さを、前記本体部分の凹部の底面に内部ブロックを直接接触させて取り付けた時に前記内部ブロックの突き合わせ用平面が前記本体部分のスリット形成用平面と同一平面上に位置するように、設定していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のダイヘッド。
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