JP2003259177A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

Info

Publication number
JP2003259177A
JP2003259177A JP2002057445A JP2002057445A JP2003259177A JP 2003259177 A JP2003259177 A JP 2003259177A JP 2002057445 A JP2002057445 A JP 2002057445A JP 2002057445 A JP2002057445 A JP 2002057445A JP 2003259177 A JP2003259177 A JP 2003259177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
setting
digital camera
lens
setting operation
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002057445A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuhiro Yamanaka
睦裕 山中
Kenji Nakamura
健二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2002057445A priority Critical patent/JP2003259177A/ja
Publication of JP2003259177A publication Critical patent/JP2003259177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の設定操作を行うにあたって、高い操作
性を有するデジタルカメラを提供する。 【解決手段】 デジタルカメラ1Aは、レンズを収容す
る鏡胴部分80に設けられた操作リング70を備える。
操作リング70は、レンズの光軸を回動中心とする回動
動作を行うこととレンズの光軸に平行な方向における直
動動作を行うこととが可能である。そして、2つの設定
操作のうち一方の設定操作(例えばフォーカス設定操
作)は操作リング70の回動動作を用いて行われ、他方
の設定操作(例えば表示部における表示倍率の設定操
作)は同一の操作リング70の直動動作を用いて行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
関し、特にデジタルカメラの設定操作に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、複数の設定
操作を行うため、デジタルカメラにおいて別箇所に設け
られた複数の操作部材(フォーカス調整用リング、ズー
ム調整用リング、各種ボタン等)を操作することが行わ
れる。特に、デジタルカメラの操作においては、画像処
理に関連する設定操作をも行う必要があることが多いた
め、銀塩カメラの操作と比べて、複数の設定操作を行う
必要がある状況が多いという事情がある。
【0003】ここでは、一例として、電子式ビューファ
インダー(以下、「EVF」とも略称する)を有するデ
ジタルカメラにおいて、EVFに表示される撮影対象画
像を見ながらマニュアルフォーカスを用いて撮影を行う
場合について説明する。すなわち、フォーカスに関する
設定操作とEVFにおける表示画像の変倍率に関する設
定操作との両操作を行う場合について説明する。
【0004】この場合、まず、撮影者(操作者)は、撮
像対象となる画像(「撮影対象画像」とも称する)の全
体を通常倍率でEVF全体にわたって表示させながら撮
影対象画像の全体構図を把握する。
【0005】その後、撮影者は、撮影対象画像のうちの
一部領域をEVFに拡大表示する一部拡大表示を用いつ
つフォーカス調整用リングを回してフォーカス設定操作
を行う。このような一部拡大表示を用いれば、撮影者
は、合焦状態の変化をより明確に把握することができる
(ピントの山をつかみ易い)ので、合焦状態をより的確
に定めることが可能である。
【0006】また、このような一部拡大表示においては
撮影対象画像の全体構図を把握できないので、撮像対象
となる画像全体をEVFの全体にわたって表示する通常
倍率に再び戻す操作が行われることもある。その後、撮
影者によってシャッタボタンが押下されると、デジタル
カメラは被写体の撮影画像を取得する。
【0007】ここで、EVFにおいて、撮影対象画像の
全体領域を表示(通常表示)させるのかあるいは撮影対
象画像の一部領域を表示(拡大表示)させるのかに関す
る設定操作、言い換えれば、EVFにおける表示画像の
変倍率に関する設定操作は、フォーカスに関する設定操
作に用いられるフォーカス調整用リングとは異なる別の
操作部材(たとえばデジタルカメラの背面に設けられた
ボタン)を操作することによって行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術においては、EVFにおける表示画像の変
倍率に関する設定操作とフォーカスに関する設定操作と
の両操作を行う際において、別位置に設けられた別の操
作部材(フォーカス調整リングやボタン)を操作する必
要があるため、操作のために手をカメラから離すことに
なるなど、操作性が悪くなるという問題がある。
【0009】また、このような問題、すなわち、別の操
作部材を操作する必要があることに起因して操作性が悪
くなるという問題は、EVFにおける表示画像の変倍率
に関する設定操作とフォーカス設定操作との組合せに係
る2つの設定操作を行う際だけでなく、その他の組合せ
に係る複数の設定操作を連続的に行う際にも生じ得る問
題である。
【0010】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数
の設定操作を行うにあたって、高い操作性を有するデジ
タルカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、デジタルカメラであって、撮影
用のレンズと、前記レンズを収容する鏡胴部分に設けら
れた操作リングと、を備え、前記操作リングは、前記レ
ンズの光軸を回動中心とする回動動作を行うことと前記
レンズの光軸に平行な方向における直動動作を行うこと
とが可能であり、画像処理に関連する設定操作を含む2
つの設定操作のうち一方の設定操作は前記回動動作を用
いて行われ、他方の設定操作は前記直動動作を用いて行
われることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
デジタルカメラにおいて、前記2つの設定操作は、フォ
ーカスに関する設定操作、表示部における表示画像の変
倍率に関する設定操作、光学ズームに関する設定操作、
および電子ズームに関する設定操作のうち、少なくとも
1つの設定操作を含むことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明に係る
デジタルカメラにおいて、前記2つの設定操作は、光学
ズームに関する設定操作および電子ズームに関する設定
操作であり、前記電子ズームは、前記光学ズームに関す
る設定操作により前記光学ズームの状態がテレ端に到達
しているときにのみ作動することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかの発明に係るデジタルカメラにおいて、前
記2つの設定操作のうち少なくとも一方の設定操作の種
類を変更する変更手段、をさらに備えることを特徴とす
る。
【0015】請求項5の発明は、デジタルカメラであっ
て、撮影用のレンズと、前記レンズを収容する鏡胴部分
に設けられた操作リングと、を備え、前記操作リング
は、前記レンズの光軸を回動中心とする回動動作を行う
ことと前記レンズの光軸に平行な方向における直動動作
を行うこととが可能であり、前記回動動作を用いて、画
像処理に関連する操作を含む複数の設定操作の中から選
択された一の設定操作を行うことが可能であり、前記直
動動作を用いて、前記回動動作を用いた設定操作の対象
となる設定操作の種類を前記複数の設定操作の中から選
択することが可能であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】<A.第1実施形態>図1および図2は、
第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの外観構成を示
す図である。図1はデジタルカメラ1Aをその前面側か
らみた斜視図であり、図2はデジタルカメラ1Aをその
背面側からみた斜視図である。
【0018】図1および図2に示すように、デジタルカ
メラ1Aの前面側には、レンズ10が設けられている。
このレンズ10は、撮影用のレンズであり、ズーム機能
を有している。
【0019】また、デジタルカメラ1Aは、レンズ10
を収容する鏡胴部分80をその前面側に有している。さ
らに、デジタルカメラ1Aは、その鏡胴部分80に設け
られた操作リング70を有している。この操作リング7
0は、レンズ10の光軸AXを回動中心とする回動動作
を行うことが可能であるとともに、レンズ10の光軸A
Xに平行な方向における直動動作(進退動作)を行うこ
とも可能である。図1における矢印AR1は、この回動
動作における回動方向を示しており、矢印AR2は、こ
の直動動作における移動方向(直動方向ないし進退方
向)を示している。より詳細には、操作リング70は、
鏡胴部分80の外周側に設けられており、鏡胴部分80
の外周部本体に対して、回動方向AR1および進退方向
AR2の双方に相対的に移動することが可能である。
【0020】一方、図2に示すように、デジタルカメラ
1Aの背面側には、略中央に撮影画像のモニタ表示、記
録画像の再生表示等を行うための液晶ディスプレイ(L
CD:Liquid Crystal Display)41が設けられてい
る。また、このデジタルカメラ1Aの背面側には、電子
ビューファインダ(EVF:Electric View Finder)4
2が設けられている。EVF42は、接眼レンズを介し
て電子的に被写体の表示を行うことが可能である。撮影
者(操作者)は、LCD41またはEVF42によって
被写体を確認しつつ撮影を行うことが可能である。
【0021】また、デジタルカメラ1Aの背面側には、
電源スイッチ5と動作切替スイッチ6と4連スイッチ7
とが設けられている。
【0022】電源スイッチ5は、電源のオン状態とオフ
状態とを切り替えるためのスイッチである。この電源ス
イッチ5を1回押下するたびに、オン状態とオフ状態と
が順次に切り替わっていく。
【0023】動作切替スイッチ6は、「撮影」と「再
生」との間でカメラの動作モードを切り替えるためのス
イッチである。動作モードが「撮影」に設定されると写
真撮影を行って被写体に関する画像を生成することが可
能とされ、動作モードが「再生」に設定されるとメモリ
カードに記録された画像が読み出されてLCD41にお
いて再生される。動作切替スイッチ6を1回押下するた
びに、動作モードが「撮影」と「再生」との間で順次に
切り替わる。
【0024】また、カメラ背面右側の4連スイッチ7
は、上下左右の各方向への移動等を行う各ボタン7U,
7D,7L,7R(図11参照)と中央に設けられた決
定ボタン7Cとを有しており、各種操作を行うことが可
能となっている。
【0025】さらに、デジタルカメラ1Aの上面側には
シャッタボタン8が設けられている。シャッタボタン8
は、半押し状態(S1)と全押し状態(S2)とが検出
可能な2段階スイッチになっている。このシャッタボタ
ン8の押下によって被写体に関する画像を取得すること
ができる。
【0026】また、図3は、第1実施形態に係るデジタ
ルカメラ1Aの概略構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、デジタルカメラ1Aは、上述したレ
ンズ10などの他、撮像素子(例えばCCD)20、各
種の画像処理を行う画像処理部30、画像等を表示する
表示部40、画像等を記憶する記憶部50、全体制御を
統括するCPU60を備えている。なお、このうち表示
部40は、上述したLCD41およびEVF42を含ん
でいる。
【0027】レンズ10によて撮像素子20上に結像し
た被写体像は、撮像素子20において光電変換により電
気信号に変換された後、画像処理部において色補正およ
び階調変換などを含む画像処理が施されることによっ
て、画像データとして生成される。
【0028】生成された画像データは、LCD41にお
いて撮影画像として表示されるとともに、記憶部50に
記憶される。なお、この記憶部50は、一時的な記憶を
行うための半導体メモリと、比較的長期の記憶を行う不
揮発性の記憶媒体(たとえばメモリカードなど)との両
方を含むものとして示されている。
【0029】また、操作者が構図や撮影条件を設定する
撮影準備段階においては、撮影対象となる静止画像が表
示部40(具体的には、LCD41またはEVF42)
において比較的高速に更新されて連続的に表示される。
このような連続表示は、「ライブビュー表示」とも称す
ることができる。このライブビュー表示における更新頻
度が所定程度よりも大きければ、ライブビュー表示は動
画的な表示として認識される。操作者は、このライブビ
ュー表示を見ながら、後述する各種の設定(フォーカ
ス、ズーム倍率等)に関する設定操作を行うことによっ
て撮影対象画像に関する様々な状態を適宜に調整するこ
とが可能になる。
【0030】また、撮影済み画像を表示する際、言い換
えれば、再生の際においては、記憶部50に格納されて
いた画像データは、画像処理部30で所定の処理が施さ
れた後に、表示部40(たとえばLCD41)に表示さ
れる。
【0031】さらに、デジタルカメラ1Aは、操作リン
グ70の回動方向AR1における回動変位を検出するエ
ンコーダ71と操作リング70の直動方向AR2におけ
る直動変位を検出するエンコーダ72とを備えている。
CPU60は、これらのエンコーダ71,72からの信
号に基づいて、操作リング70の各方向における変位等
を認識することができる。
【0032】図4は、第1実施形態に係る設定操作につ
いて説明する図である。図4においては、操作リング7
0が設けられている鏡胴部分80を中心に示しており、
その他の部分については図示を省略している(図5〜図
7についても同様である)。また、図4においては、紙
面の向こう側に操作者が存在することになる。
【0033】ここでは、図4を参照しながら、フォーカ
スに関する設定操作と、表示部40(具体的には、EV
F42)における表示画像の変倍率に関する設定操作
(以下、単に「表示倍率に関する設定操作」と称する)
との2つの設定操作を、操作リング70の回動動作およ
び直動動作を用いて行う場合について説明する。
【0034】まず、図4に示すように、「フォーカスに
関する設定操作」は、操作リング70の回動動作を用い
て行われる。具体的には、操作者は、矢印AR11の向
きに、言い換えれば操作者側から見て時計回りに(図面
上では反時計回りに)、操作リング70を回動させるこ
とによって、より遠くの被写体にフォーカスを合わせる
(ピントを合わせる)ようなフォーカス設定操作を行う
ことができる。逆に、矢印AR12の向きに、言い換え
れば操作者側から見て反時計回りに(図面上では時計回
りに)操作リング70を回動させることによって、より
近くの被写体にフォーカスを合わせるようなフォーカス
設定操作を行うことができる。
【0035】CPU60は、エンコーダ71からの信号
に基づいて操作リング70の回動変位を取得し、取得し
た回動変位に応じてレンズ10における合焦状態を変更
する。より詳細には、回動変位の各値とレンズ10の各
位置との対応関係を予めテーブルとして定めておき、そ
のテーブルを用いて、エンコーダ71からの信号に基づ
いて取得された回動変位に応じたレンズ10の位置を定
め、その位置にレンズ10を移動させれば良い。
【0036】また、「表示倍率に関する設定操作」は、
操作リング70の直動動作(進退動作)を用いて行われ
る。この変倍率に関する設定操作は、撮像対象となる画
像(以下、「撮影対象画像」とも称する)のどれぐらい
の割合の一部画像をEVF42の全体にわたって表示さ
せるかを定める操作である。たとえば、各辺の長さがそ
れぞれ半分の中央領域をEVF42の全体にわたって表
示させると2倍に拡大されて表示され、各辺の長さがそ
れぞれ1/4の中央領域をEVF42の全体にわたって
表示させると4倍に拡大されて表示されることになる。
また、このようなEVF42に対する表示処理は、画像
処理部30において電子的に行われる処理(画像処理)
であり、この変倍率に関する設定操作は、画像処理に関
連する設定操作である。
【0037】より具体的には、操作者は、矢印AR21
の向きに、言い換えれば操作者側から見て向こう側に
(図面上では紙面の手前側に)、操作リング70を直進
移動させることにより、拡大率を大きくすることができ
る。逆に、矢印AR22の向きに、言い換えれば操作者
側から見て手前側に(図面上では紙面の向こう側に)操
作リング70を直進移動させることにより、拡大率を小
さくすることができる。
【0038】CPU60は、エンコーダ72からの信号
に基づいて操作リング70の直動変位を取得し、取得し
た直動変位に応じて表示倍率を変更する。より詳細に
は、直動変位の各値と表示倍率との対応関係を予めテー
ブルとして定めておき、そのテーブルを用いて、エンコ
ーダ72からの信号に基づいて取得された直動変位に応
じた表示倍率で撮影対象画像の一部領域の拡大表示を行
うようにすれば良い。
【0039】このように、操作者は、操作リング70の
回動動作を用いて「フォーカスに関する設定操作」を行
い、操作リング70の直動動作(進退動作)を用いて
「表示倍率に関する設定操作」を行うことが可能であ
る。
【0040】より詳細には、たとえば、操作者は、EV
F42を見ながら、右手でデジタルカメラ1Aの本体を
支えつつ左手で操作リング70を操作する。
【0041】操作者は、EVF42を見ながら、まず、
撮影対象画像の全体を通常倍率でEVF42全体に表示
させて撮影対象画像の全体構図を把握する。
【0042】その後、操作者は、左手で操作リング70
を矢印AR21の向きに直進移動させて撮影対象画像の
うちの一部領域をEVF42に拡大表示する一部拡大表
示を行わせる。そして、今度は、デジタルカメラ1Aか
ら手を離すことなく同じ左手で操作リング70を矢印A
R11および/または矢印AR12の向きに回してフォ
ーカス設定操作を行う。EVF42における一部拡大表
示を用いてフォーカス設定操作を行うことによって、撮
影者は、合焦状態の変化をより明確に把握することがで
きる。
【0043】次に、操作者は、操作リング70を矢印A
R22の向きに直進移動させて、表示倍率を縮小し撮影
対象画像の全体領域をEVF42に通常表示させる。操
作者は、全体構図を再確認した後、右手でシャッタボタ
ン8を押下する。これにより、デジタルカメラ1Aは被
写体の撮影画像を取得することができる。
【0044】このように、操作者は、操作リング70以
外の操作部材(ボタン等)を操作することなく、操作リ
ング70の回動動作および直動動作(進退動作)を用い
て、2つの設定操作(「フォーカスに関する設定操作」
および「表示倍率に関する設定操作」)を連続的に行う
ことが可能であるので、操作性が極めて高い。
【0045】なお、上記においては、操作リング70の
回動後の位置に応じてフォーカス調整を行うようにして
いたが、これに限定されない。たとえば、操作リング7
0の基準位置からの相対的な回動変位(変位の向きと大
きさとの双方を含む)と各回動変位が維持されている時
間との積を考慮してレンズ10における合焦状態を変更
するようにしても良い。
【0046】具体的には、操作リング70をバネなどの
弾性部材によって支持しておくことによって、操作者か
らの力を受けていないときには操作リング70が回動方
向における基準位置に停止し、操作者からの力を受けて
いるときには元の基準位置に復帰するような力(その弾
性部材の復元力等)を操作リング70が受けるようにし
ておく。そして、操作者がこの操作リング70を矢印A
R11(または矢印AR12)の向きに回動させると、
CPU60は、その向きの回動変位が維持されている期
間にわたってレンズ10を所定の向きに移動させ続けて
焦点位置を調整する。また、操作リング70が逆向きに
回動された場合には、CPU60はレンズ10を逆向き
に移動させて焦点位置を調整する。さらに、CPU60
は、その回転変位の大きさに応じて、フォーカスの調整
速度(具体的には、レンズ10の移動速度)を変更す
る。これにより、操作者は、操作リング70に対して大
きな回動変位を与えることによってより高速にフォーカ
ス調整を行うことが可能である。
【0047】また、直動動作に基づく設定操作に関して
も同様であり、CPU60は、操作リング70の直動変
位(変位の向きと大きさとの双方を含む)と各直動変位
が維持されている時間との積を考慮して表示倍率を変更
するようにしても良い。
【0048】さらに、ここでは、EVF42における表
示画像の変倍率に関する設定操作について説明したが、
LCD41における表示画像の変倍率に関する設定操作
についても、同様に本発明を適用することができる。
【0049】また、ここでは、矢印AR21の向きと矢
印AR22の向きとの両方の向きに対する操作リング7
0の直動動作を用いて表示倍率に関する設定操作を行っ
たが、これに限定されない。たとえば、基準位置から一
方の向きに向かう操作リング70の直動動作を用いて表
示倍率に関する設定操作を行っても良い。具体的には、
まず、表示倍率は、予め設定された複数段階(たとえ
ば、1倍、2倍、3倍、4倍)のいずれかの値を有する
ものとしておく。そして、CPU60は、操作リング7
0を矢印AR22の向きに移動させた後に元の位置(す
なわち直動方向における基準位置)に復帰させる1回の
直進往復操作を検出する毎に、これに応じて表示倍率を
1段階変更する。具体的には、1倍、2倍、3倍、4
倍、そして再び1倍、2倍,...というように、表示
倍率は、直進往復操作が行われるごとに変更される。こ
のように、表示倍率は、直進往復操作の回数に応じて、
複数段階の各値が1段階ずつかつ循環的に切り替わって
いくことによって変更される。したがって、操作者は、
この直進往復操作を複数回繰り返すことによって所望の
表示倍率を設定することが可能である。
【0050】<B.第2実施形態>この第2実施形態に
おいては、操作リング70の回動動作を用いて「光学ズ
ームに関する設定操作」が行われ、操作リング70の直
動動作を用いて「電子ズームに関する設定操作」が行わ
れる場合について例示する。この第2実施形態に係るデ
ジタルカメラ1Bは、第1実施形態に係るデジタルカメ
ラ1Aとほぼ同様の構成を有している。以下では、相違
点を中心に説明する。
【0051】図5は、第2実施形態に係る設定操作につ
いて説明する図である。
【0052】図5に示すように、「光学ズームに関する
設定操作」は、操作リング70の回動動作を用いて行わ
れる。なお、「光学ズーム」は、レンズの焦点距離を変
更することによって光学的に像倍率(撮影倍率)を変更
するものである。
【0053】具体的には、操作者は、矢印AR11の向
きに、言い換えれば操作者側から見て時計回りに(図面
上では反時計回りに)、操作リング70を回動させるこ
とによって、より大きな倍率の光学ズームが作用するよ
うな設定操作(言い換えれば、光学ズームの状態をテレ
端側へと向かわせるような設定操作)を行うことができ
る。逆に、矢印AR12の向きに、言い換えれば操作者
側から見て反時計回りに(図面上では時計回りに)操作
リング70を回動させることによって、より小さな倍率
の光学ズームが作用するような設定操作(言い換えれ
ば、ズーム機構をワイド端側へと向かわせるような設定
操作)を行うことができる。
【0054】CPU60は、エンコーダ71からの信号
に基づいて操作リング70の回動変位を取得し、取得し
た回動変位に応じて光学ズーム倍率を変更する。より詳
細には、回動変位の各値と光学ズーム倍率との対応関係
を予めテーブルとして定めておき、そのテーブルを用い
て、エンコーダ71からの信号に基づいて取得された回
動変位に応じた光学ズーム倍率を定め、その光学ズーム
倍率を実現するようにズーム機構を調整する。
【0055】また、「電子ズームに関する設定操作」
は、操作リング70の直動動作(進退動作)を用いて行
われる。この「電子ズーム」においては、光学ズームと
は異なる手法、すなわち、撮像素子20に結像した全体
画像のうちの一部の画像を電子的な補間処理(画像処
理)を用いて拡大し撮像画像として取得する手法が用い
られる。なお、この結果、「電子ズーム」を用いた場
合、補間処理により画像の劣化が生じることになる。
【0056】具体的には、操作者は、矢印AR21の向
きに、言い換えれば操作者側から見て向こう側に(図面
上では紙面の手前側に)、操作リング70を直進移動さ
せることにより、電子ズームの拡大率を大きくすること
ができる。逆に、矢印AR22の向きに、言い換えれば
操作者側から見て手前側に(図面上では紙面の向こう側
に)操作リング70を直進移動させることにより、電子
ズームの拡大率を小さくすることができる。
【0057】CPU60は、エンコーダ72からの信号
に基づいて操作リング70の直動変位を取得し、取得し
た直動変位に応じて電子ズームの拡大率を変更する。よ
り詳細には、直動変位の各値と拡大率との対応関係を予
めテーブルとして定めておき、そのテーブルを用いて、
エンコーダ72からの信号に基づいて取得された直動変
位に応じた拡大率で電子ズームを作用させるようにすれ
ば良い。
【0058】このように、操作者は、操作リング70の
回動動作を用いて「光学ズームに関する設定操作」を行
い、操作リング70の直動動作(進退動作)を用いて
「電子ズームに関する設定操作」を行うことが可能であ
る。このとき、操作リング70の操作方向(動作方向)
で2つの設定操作を区別しつつ、同一の操作リング70
を用いてこれら2つの設定操作を行うことができるの
で、異なる位置の他の操作部材を操作する必要が無く、
非常に高い操作性を得ることができる。
【0059】ところで、上述したように、電子ズームは
画質の劣化を伴うので、出来るだけ光学ズームを用いる
ことが好ましい。そこで、以下では、光学ズームに関す
る設定操作により光学ズームの状態がテレ端に到達して
いるときにのみ電子ズームを作動させる場合について説
明する。これにより、画像劣化が生じる電子ズームを、
光学ズームによる拡大限界を超えたときにのみ作動させ
るようにすることができる。
【0060】図6(a)は、そのような変形例に係る設
定操作について説明する図である。図6(a)に示すデ
ジタルカメラにおいても、操作者は、操作リング70の
回動動作を用いて「光学ズームに関する設定操作」を行
い、操作リング70の直動動作(進退動作)を用いて
「電子ズームに関する設定操作」を行うことが可能であ
る。
【0061】ただし、操作リング70の回動動作により
光学ズームの状態がテレ端に到達しているときにのみ電
子ズームを作動させる。具体的には、操作者が、矢印A
R11の向きに操作リング70を回動させることによ
り、光学ズームの状態がテレ端に到達しているときに、
操作リング70の直動動作に応じた電子ズームの倍率変
更が可能になる。CPU60は、光学ズームの状態がテ
レ端に到達した状態であることを認識しているときにの
み、操作リング70の直動動作に応じた電子ズームの拡
大率変更を許可する。逆に言えば、CPU60は、光学
ズームの状態がテレ端に到達した状態ではないことを認
識しているときには、操作リング70の直動動作に応じ
た電子ズームの拡大率変更を禁止する。したがって、こ
のときには、操作者が操作リング70を直動方向に移動
させたとしても、電子ズームは作動しない。
【0062】より詳細には、たとえば、操作者は、EV
F42を見ながら、右手でデジタルカメラ1Bの本体を
支えつつ左手で操作リング70を操作する。
【0063】操作者は、EVF42を見ながら、まず、
被写体をEVF42の中央に捉え、左手で操作リング7
0を矢印AR11の向きに回動させて光学ズームにより
被写体を拡大する。
【0064】操作者は、EVF42を見ながら、光学ズ
ームの状態がテレ端に到達するまでに被写体を適切な大
きさにまで拡大できていると判断される場合には、その
状態において右手でシャッタボタン8を押下することに
よって、光学ズームにより所望の大きさにまで拡大され
た被写体像を含む撮像画像を取得することができる。
【0065】一方、操作リング70を矢印AR11の向
きに回動させて光学ズームの状態がテレ端に到達したと
きにも、未だ被写体を適切な大きさにまで拡大できてい
ないと判断されるときには、さらに、電子ズームを用い
る。
【0066】そのため、今度は、操作リング70を矢印
AR21の向きに回して電子ズームの設定操作を行う。
操作者は、この設定操作を、デジタルカメラ1Bから手
を離すことなく同じ左手で行うことができる。電子ズー
ムによって被写体が所望の大きさにまで拡大されれば、
操作者は右手でシャッタボタン8を押下する。これによ
り、所望の大きさにまで拡大された被写体を含む撮像画
像を取得することができる。
【0067】これにより、通常は操作リング70の回動
動作によって光学ズームを作用させて撮影を行い、光学
ズームだけでは倍率が不足するときにのみ操作リング7
0の直動動作によってさらに電子ズームを作用させて撮
影を行うことができる。
【0068】また、光学ズームの状態がテレ端に到達し
たことを操作者に知らせるため、操作リング70の矢印
AR11の向きへの回動限界に操作リング70が到達す
る時点で、光学ズームの状態がテレ端にちょうど到達す
るように、操作リング70における回動変位と光学ズー
ムの倍率との関係を設定しておくことが好ましい。これ
によれば、操作者は、操作リング70を回動限界にまで
矢印AR11の向きに回動させると、光学ズームの拡大
限界であることを認識できるので、さらに高倍率を求め
る場合には今度は操作リング70を矢印AR21の向き
に直進移動させることによって電子ズームを作用させて
被写体の拡大画像を得ることが可能になる。
【0069】なお、このような動作を実現するにあたっ
て、上記においては、テレ端到達を検出して、テレ端到
達以前の電子ズームの作動禁止とテレ端到達後の電子ズ
ームの作動許可とを電子的に制御する場合を例示した
が、これに限定されない。たとえば、機械的にテレ端に
到達するまでは、操作リング70が直動方向に移動しな
いような機構を設けるようにしても良い。
【0070】図6(b)は、そのような機構の一例を模
式的に示す図である。具体的には、図6(b)に示すよ
うなT字型の溝Dを、操作リング70の内側に相当する
部分において、鏡胴部分80の外周部に設けておく。
「T」の字の横線部分が直動動作に対応し、縦線部分が
回動動作に対応する。
【0071】そして、この外周部に接する操作リング7
0の内周面に突起部分(凸部分)を設けておき、この突
起部分を溝Dに挿入し、操作リング70がこのT字型の
溝Dに沿って移動可能となるように構成する。この溝D
によって、操作リング70の動作が制限されるため、操
作リング70は、T字型の溝の直動部分においては直動
動作のみを行うことが可能になり、それ以外の位置にお
いては回動動作のみが可能となる。これにより、テレ端
到達時にのみ電子ズームを作用させるために操作リング
70を直動方向に移動させることが可能になる。
【0072】また、上記においては、操作リング70の
回動後の位置に応じて光学ズームの倍率を変更するよう
にしていたが、これに限定されない。たとえば、CPU
60は、操作リング70の回動方向における基準位置か
らの相対的な回動変位(変位の向きと大きさとの双方を
含む)と各回動変位が維持されている時間との積を考慮
して光学ズームの倍率を変更するようにしても良い。ま
た、直動動作に基づく設定操作に関しても同様であり、
CPU60は、操作リング70の直動変位(変位の向き
と大きさとの双方を含む)と各直動変位が維持されてい
る時間との積を考慮して電子ズームの倍率を変更するよ
うにしても良い。
【0073】さらに、ここでは、操作リング70の矢印
AR21の向きと矢印AR22の向きとの2つの向きに
対する直動動作を用いて電子ズームに関する設定操作を
行ったが、これに限定されず、操作リング70の一方の
向きに対する直動動作を用いて電子ズームに関する設定
操作を行っても良い。
【0074】具体的には、電子ズーム倍率は、予め設定
された複数段階(たとえば、1倍、1.5倍、2倍、
2.5倍、3倍)のいずれかの値を有するものとしてお
く。そして、操作リング70を矢印AR22の向きに移
動させた後に元の位置に復帰させる1回の直進往復操作
が操作者によって行われる毎に、CPU60は電子ズー
ム倍率を1段階変更する。すなわち、電子ズーム倍率
は、直進往復操作が行われる毎に、複数段階の各値が1
段階ずつかつ循環的に切り替わっていくことによって変
更される。したがって、操作者は、この直進往復操作を
複数回繰り返すことによって電子ズーム倍率に関して所
定の値を設定することが可能である。
【0075】<C.第3実施形態>つぎに、第3実施形
態について説明する。この第3実施形態においては、操
作リング70の回動動作を用いて、複数の設定操作の中
から選択された一の設定操作を行うことが可能であり、
かつ、操作リング70の直動動作を用いて、回動動作を
用いた設定操作の対象となる設定操作の種類を複数の設
定操作の中から選択する場合について説明する。この第
3実施形態のデジタルカメラ1Cは、上記の第1実施形
態のデジタルカメラ1Aと同様の構成を有している。以
下では、相違点を中心に説明する。
【0076】図7は、第3実施形態に係る設定操作につ
いて説明する図である。
【0077】図7に示すように、このデジタルカメラ1
Cにおいては、複数(ここでは2つ)の設定操作、すな
わち、「光学ズームに関する設定操作」および「フォー
カスに関する設定操作」のいずれもが、操作リング70
の回動動作を用いて行われる。一方、これらの設定操作
は、操作リング70の直動動作を用いて切り替えられ
る。すなわち、このような切替操作によって、操作リン
グ70の回動動作でその内容が設定されるべき設定操作
の種類を、複数の設定操作の中から選択することが可能
である。
【0078】まず、最初に、この操作リング70の矢印
AR11および/またはAR12の向きへの回動動作に
よって、「光学ズームに関する設定操作」が行われるよ
うに設定されているものとする。このとき、上述したよ
うな光学ズームに関する設定操作が行われる。
【0079】その後、「フォーカスに関する設定操作」
を行う必要が生じた場合には、操作者が操作リング70
を矢印AR22の向きに移動させる。すると、今度は、
この操作リング70の回動動作に対して、「フォーカス
に関する設定操作」が割り付けられる。すなわち、操作
リング70の矢印AR11および/またはAR12の向
きへの回動動作によって、「フォーカスに関する設定操
作」を行うことが可能な状態になる。この状態におい
て、操作者は、上述したようなフォーカスの調整を行う
ことができる。
【0080】また、さらに「光学ズームに関する設定操
作」を行う必要が生じた場合には、操作者が操作リング
70を今度は矢印AR21の向きに移動させる。この直
動動作によって、この操作リング70の回動動作に対し
て「光学ズームに関する設定操作」が割り付けられる。
これにより、操作リング70の矢印AR11および/ま
たはAR12の向きへの回動動作によって、「光学ズー
ムに関する設定操作」を行うことが可能な状態となる。
【0081】CPU60は、エンコーダ72からの信号
に基づいて操作リング70の直動変位を取得し、取得し
た直動変位に応じて上記の割付変更動作を行う。より詳
細には、直動方向における基準位置からの直動変位が所
定値を超えた場合に、対応する方向への切替指示が操作
者から入力されたものとして認識し、操作リング70の
回動動作に割り付けるべき設定操作の種類を変更する。
【0082】このように、このデジタルカメラ1Cによ
れば、同一の操作リング70の回動動作を用いて、複数
の設定操作の中から選択された一の設定操作を行うこと
が可能であり、かつ、その回動動作を用いた設定操作の
対象となる設定操作の種類を複数の設定操作の中から選
択する動作をも、同一の操作リング70の直動動作を用
いて行うことができる。したがって、複数の設定操作を
同一の操作リング70を用いて行うことができるので、
非常に操作性が高い。
【0083】なお、ここでは、2つの設定操作の中から
所望の設定操作を操作リング70の回動動作に割り付け
て行う場合について説明したが、これに限定されない。
【0084】たとえば、3つ以上の設定操作の中から所
望の設定操作を操作リング70の回動動作に割り付ける
ようにしても良い。この場合、操作リング70を矢印A
R22の向きに移動させた後に、元の位置(すなわち直
動方向における基準位置)に復帰させる1回の直進往復
操作が行われる毎に、予め設定された複数の選択肢(設
定操作)が順次にかつ循環的に選択されるようにしてお
くようにしておけばよい。
【0085】あるいは、さらに、このような選択動作に
加えて、操作リング70を矢印AR21の向き(矢印A
R22の向きに対して逆向き)に移動させた後に元の位
置(すなわち直動方向における基準位置)に復帰させる
1回の直進往復操作(逆向きの直進往復動作)が行われ
る毎に、複数の選択肢が逆向きに選択されるようにして
もよい。
【0086】<D.その他> <メニュー操作による割付変更>上記の第1実施形態に
おいては、「フォーカスに関する設定操作」が操作リン
グ70の回動動作を用いて行われ、「表示倍率に関する
設定操作」が操作リング70の直動動作(進退動作)を
用いて行われる場合について例示されている。また、第
2実施形態においては、「光学ズームに関する設定操
作」が操作リング70の回動動作を用いて行われ、「電
子ズームに関する設定操作」が操作リング70の直動動
作を用いて行われる場合について例示されている。さら
に、第3実施形態においては、「光学ズームに関する設
定操作」および「フォーカスに関する設定操作」が操作
リング70の回動動作を用いて行われ、両設定操作の切
替操作(設定操作)が操作リング70の直動動作を用い
て行われる場合について例示されている。
【0087】上記各実施形態においては、各操作リング
70の回動動作および直進動作における機能が固定され
ていたが、これに限定されず、操作リング70の回動動
作および直進動作のそれぞれに対して、様々な設定操作
を割り付けることが可能である。具体的には、以下に示
すようなメニュー操作を用いて、このような割り付け作
業を実現することができる。
【0088】図8から図10は、「操作部材設定」を行
う画面を示す図である。また、図11は、カメラ背面右
側の4連スイッチ7(図2参照)の拡大図である。操作
者は、この4連スイッチ7を用いて、メニュー操作を適
宜に行うことができる。
【0089】図8は、操作リングの回動動作(画面では
「操作リング−回転」)に割り付けるべき設定操作を変
更する画面を示す図である。
【0090】ここでは、「光学ズームに関する設定操
作」(画面では「光学ズーム、T&W」)と、「フォー
カスに関する設定操作」(画面では「ピント、遠&
近」)とのいずれかを操作リング70の回動動作に割り
付けることが可能である。操作者は、4連スイッチ7の
ボタン7U,7Dにより矩形形状のカーソル(黒枠)C
Sを移動させて所望の選択肢を選択し中央の決定ボタン
7Cを押下すれば、所望の割付を実現できる。なお、括
弧内の表記「&」は図中の両羽根白矢印の代わりに用い
ている記号である(以下同様)。
【0091】同様に、図9は、操作リングの直動動作
(画面では「操作リング−直進」)に割り付けるべき設
定操作を変更する画面を示す図である。
【0092】ここでは、「光学ズームに関する設定操
作」(画面では「光学ズーム、T&W」)と、「電子ズ
ームに関する設定操作」(画面では「電子ズーム、T&
W」)と、「フォーカスに関する設定操作」(画面では
「ピント、遠&近」)と、「表示倍率に関する設定操
作」(画面では「表示画像、拡大&縮小」)と、「回動
動作に対する割り付け切替操作」(画面では「リング回
転、ズーム&ピント」)とのいずれかを操作リング70
の直動動作に割り付けることが可能である。なお、「回
動動作に対する割り付け切替操作」は、第3実施形態の
直動動作に割り付けられていた操作である。
【0093】操作者は、4連スイッチ7のボタン7U,
7Dにより矩形形状のカーソル(黒枠)CSを移動させ
て所望の選択肢を選択し中央の決定ボタン7Cを押下す
ることにより、所望の選択肢を選択することができる。
【0094】また、図8および図9で設定された内容
は、デジタルカメラ内の所定の不揮発性メモリ(図示せ
ず)に登録して格納しておくことが好ましい。これによ
り、電源オフ後においても設定内容が維持される。
【0095】以上のように、操作リング70の回動動作
および直動動作の両動作に割り付けられる2つの設定操
作のうち少なくとも一方の設定操作の種類を変更するこ
とができるので、ユーザのニーズに応じて、様々な設定
操作に関する操作性を向上させることができる。
【0096】なお、上記において、図9における設定結
果と図8における設定結果とが矛盾する内容に設定され
ることを防止するため、矛盾するような設定要求が操作
者から入力された場合には警告を発することが好まし
い。図10は、このような警告画面を示す図である。た
とえば、回動動作および直動動作に対して同一の内容の
設定操作を割り付けるような入力が行われたときに、こ
のような警告画面を表示すればよい。
【0097】<その他の変形例>上記実施形態において
は、撮影時における操作について説明してきたが、これ
に限定されず、再生時における操作にも本発明を適用す
ることができる。たとえば、再生時において、再生すべ
き画像を選択する操作を操作リング70の回動動作に割
り付け、LCD41上での「表示倍率」に関する設定操
作を操作リング70の直動動作に割り付けるようにして
も良い。これによっても、操作者は、操作リング70以
外の操作部材(ボタン等)を操作することなく、単一の
操作リング70の回動動作および直動動作を用いて、再
生に関する連続的な2つの設定操作(ないし一連の2つ
の設定操作)を行うことが可能であるので、操作性が極
めて高い。
【0098】また、本発明に係る「デジタルカメラ」
は、静止画像の撮像および再生を行うデジタルスチルカ
メラに限定されず、動画像の撮像および再生を行うムー
ビーカメラなどであっても良い。
【0099】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項4
に記載の発明によれば、2つの設定操作のうち一方の設
定操作は操作リングの回動動作を用いて行われ、他方の
設定操作は操作リングの直動動作を用いて行われるの
で、高い操作性を得ることができる。
【0100】また、請求項5に記載の発明によれば、回
動動作を用いた設定操作の対象となる設定操作の種類を
直動動作を用いて複数の設定操作の中から選択し、選択
された一の設定操作を回動動作を用いて行うことが可能
であるので、高い操作性を得ることができる。
【0101】特に、請求項3に記載の発明によれば、画
像劣化が生じる電子ズームを、光学ズームによる拡大限
界を超えたときにのみ作動させるようにすることができ
る。
【0102】また、請求項4に記載の発明によれば、2
つの設定操作のうち少なくとも一方の設定操作の種類を
変更する変更手段をさらに備えるので、ユーザのニーズ
に応じて、様々な設定操作に関する操作性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの斜視
図(前面側)である。
【図2】デジタルカメラ1Aの斜視図(背面側)であ
る。
【図3】デジタルカメラ1Aの概略構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図4】第1実施形態に係る設定操作について説明する
図である。
【図5】第2実施形態のデジタルカメラ1Bに係る設定
操作について説明する図である。
【図6】第2実施形態の変形例について説明する図であ
る。
【図7】第3実施形態のデジタルカメラ1Cに係る設定
操作について説明する図である。
【図8】操作リングの回動動作に割り付けるべき設定操
作を変更する画面を示す図である。
【図9】操作リングの直動動作(進退動作)に割り付け
るべき設定操作を変更する画面を示す図である。
【図10】警告画面を示す図である。
【図11】4連スイッチ7の拡大図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C デジタルカメラ 5 電源スイッチ 6 動作切替スイッチ 7 4連スイッチ 8 シャッタボタン 41 LCD 42 EVF 70 操作リング 71,72 エンコーダ 80 鏡胴部分 AR1 回動方向 AR2 直動方向(進退方向) AX 光軸 D 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 H04N 5/232 A Fターム(参考) 2H044 AE02 DA01 DA02 DB01 DE02 DE04 DE05 DE08 EC02 ED05 ED07 2H100 AA18 BB05 5C022 AB21 AB36 AB40 AB66 AC03 AC22 AC32 AC34 AC42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカメラであって、 撮影用のレンズと、 前記レンズを収容する鏡胴部分に設けられた操作リング
    と、を備え、 前記操作リングは、前記レンズの光軸を回動中心とする
    回動動作を行うことと前記レンズの光軸に平行な方向に
    おける直動動作を行うこととが可能であり、 画像処理に関連する設定操作を含む2つの設定操作のう
    ち一方の設定操作は前記回動動作を用いて行われ、他方
    の設定操作は前記直動動作を用いて行われることを特徴
    とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記2つの設定操作は、フォーカスに関する設定操作、
    表示部における表示画像の変倍率に関する設定操作、光
    学ズームに関する設定操作、および電子ズームに関する
    設定操作のうち、少なくとも1つの設定操作を含むこと
    を特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記2つの設定操作は、光学ズームに関する設定操作お
    よび電子ズームに関する設定操作であり、 前記電子ズームは、前記光学ズームに関する設定操作に
    より前記光学ズームの状態がテレ端に到達しているとき
    にのみ作動することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のデジタルカメラにおいて、 前記2つの設定操作のうち少なくとも一方の設定操作の
    種類を変更する変更手段、をさらに備えることを特徴と
    するデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 デジタルカメラであって、 撮影用のレンズと、 前記レンズを収容する鏡胴部分に設けられた操作リング
    と、を備え、 前記操作リングは、前記レンズの光軸を回動中心とする
    回動動作を行うことと前記レンズの光軸に平行な方向に
    おける直動動作を行うこととが可能であり、 前記回動動作を用いて、画像処理に関連する操作を含む
    複数の設定操作の中から選択された一の設定操作を行う
    ことが可能であり、 前記直動動作を用いて、前記回動動作を用いた設定操作
    の対象となる設定操作の種類を前記複数の設定操作の中
    から選択することが可能であることを特徴とするデジタ
    ルカメラ。
JP2002057445A 2002-03-04 2002-03-04 デジタルカメラ Pending JP2003259177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057445A JP2003259177A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 デジタルカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057445A JP2003259177A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 デジタルカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003259177A true JP2003259177A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28667701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057445A Pending JP2003259177A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 デジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003259177A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072252A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Canon Inc レンズ装置、撮像装置および撮像システム
JP2011160275A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Olympus Imaging Corp カメラ
JP2012063778A (ja) * 2011-11-02 2012-03-29 Canon Inc レンズ装置および撮像システム
CN102841484A (zh) * 2011-06-23 2012-12-26 奥林巴斯映像株式会社 光学设备以及光学设备的控制方法
WO2013027317A1 (ja) * 2011-08-25 2013-02-28 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
JP2013097352A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Olympus Imaging Corp 撮影システムおよび撮影システムの制御方法
JP2013145944A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Olympus Imaging Corp 撮影システムおよびレンズ鏡筒
JP2013150265A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Olympus Imaging Corp 撮像装置、表示方法、プログラム
JP2015011634A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 オリンパス株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラム
JP2015179997A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮影設定方法及びプログラム
JP2017175665A (ja) * 2017-06-27 2017-09-28 オリンパス株式会社 操作設定装置、操作設定方法、およびプログラム
JP2018057020A (ja) * 2017-11-14 2018-04-05 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像方法およびプログラム
JP7471251B2 (ja) 2021-03-25 2024-04-19 株式会社日立国際電気 電動ズームカメラ及びその制御方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072252A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Canon Inc レンズ装置、撮像装置および撮像システム
JP2011160275A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Olympus Imaging Corp カメラ
JP2013007837A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Olympus Imaging Corp 光学機器
CN102841484A (zh) * 2011-06-23 2012-12-26 奥林巴斯映像株式会社 光学设备以及光学设备的控制方法
CN103748492A (zh) * 2011-08-25 2014-04-23 松下电器产业株式会社 透镜镜筒
WO2013027317A1 (ja) * 2011-08-25 2013-02-28 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
US9442270B2 (en) 2011-08-25 2016-09-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel
JPWO2013027317A1 (ja) * 2011-08-25 2015-03-05 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
CN103748492B (zh) * 2011-08-25 2016-10-26 松下电器产业株式会社 透镜镜筒
JP2012063778A (ja) * 2011-11-02 2012-03-29 Canon Inc レンズ装置および撮像システム
JP2013097352A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Olympus Imaging Corp 撮影システムおよび撮影システムの制御方法
US9602705B2 (en) 2011-11-07 2017-03-21 Olympus Corporation Imaging system and control method for imaging system
JP2013145944A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Olympus Imaging Corp 撮影システムおよびレンズ鏡筒
JP2013150265A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Olympus Imaging Corp 撮像装置、表示方法、プログラム
JP2015011634A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 オリンパス株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラム
JP2015179997A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮影設定方法及びプログラム
JP2017175665A (ja) * 2017-06-27 2017-09-28 オリンパス株式会社 操作設定装置、操作設定方法、およびプログラム
JP2018057020A (ja) * 2017-11-14 2018-04-05 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像方法およびプログラム
JP7471251B2 (ja) 2021-03-25 2024-04-19 株式会社日立国際電気 電動ズームカメラ及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931668B2 (ja) 複眼撮像装置
JP4497912B2 (ja) カメラ及びカメラのズーム制御方法
US9584726B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and computer-readable recording medium
JP2007072252A (ja) レンズ装置、撮像装置および撮像システム
JP6771192B2 (ja) 撮像装置
JP2007312297A (ja) カメラ
JP5113237B2 (ja) 電子カメラ
JP2007150740A (ja) 撮像装置
JP2003259177A (ja) デジタルカメラ
JP2013009189A (ja) 撮影装置および撮像方法
JP4452941B2 (ja) 電子カメラ
JP4788172B2 (ja) 撮像装置及びプログラム
JP2009223056A (ja) 撮影装置及び撮影方法
JP2004157353A (ja) 操作部材に圧力センサを備えたカメラ
JP4921651B2 (ja) デジタルカメラ
JP2007174156A (ja) 撮像装置
JP2002281373A (ja) 電子カメラ
JP4774118B2 (ja) 電子カメラ
JP2008252348A (ja) デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法
US20110032390A1 (en) Digital photographing apparatus and moving picture capturing method performed by the same
JP4751715B2 (ja) 撮像装置
JP4239954B2 (ja) カメラ装置及び合焦領域制御プログラム
JP2010134351A (ja) デジタルカメラ
JP5438496B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP2007116305A (ja) 撮像装置、及びズーム倍率制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040722

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040722

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050105