JP4452941B2 - 電子カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子カメラに係り、特にカメラ本体の前方に突出したレンズ部を保持した左手でマニュアルフォーカスリング等の操作部材を操作してピント調整を行う電子カメラの操作性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等の電子カメラに使用される固体撮像素子は画素数が多くなる傾向にあり、数百万画素のものがある。一方、電子カメラに設けられた液晶モニタの画素数は、6万画素からせいぜい10万画素位のものが多い。従って、画素数の少ない液晶モニタをファインダとして使用する場合には、記録やプリント出力に必要な精度のピント状態を確認することができず、マニュアルでピント合わせを精度良く行うことができないという問題がある。
【0003】
そこで、従来、液晶モニタに表示される画像の一部を拡大して見ることができる拡大スイッチを設け、これにより実際に撮像される画像のピント状態を精度よく確認することができる電子カメラが提案されている(特開平11−298791号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記拡大スイッチを操作しながらマニュアルフォーカスリングを操作してピント合わせを行おうとすると、操作がしにくく、素早くピント合わせを行うことができないという問題がある。一方、マニュアルフォーカスリングに手を触れると、自動的に拡大表示するようにすると、実際の撮影範囲を確認する場合にはマニュアルフォーカスリングから手を離さなければならず、また、マニュアルフォーカスリングの操作時に自動的に拡大表示するようにすると、マニュアルフォーカスリングを操作しなければ、ピント合わせのための拡大表示ができず、いずれの場合も操作性が悪いという問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、マニュアルでピント合わせを精度良く行う際に使用される拡大スイッチとマニュアルフォーカス操作部材の両者の操作性に優れた電子カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本願請求項1に係る電子カメラは、カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカス操作部材と、固体撮像素子を有する撮像手段と、画像表示手段と、前記画像表示手段に表示させる画像の倍率を現在の第1の倍率と該第1の倍率よりも高い第2の倍率との間で切り換える拡大スイッチと、前記拡大スイッチから前記第2の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像から所定の部分画像を切り出し、該切り出した部分画像が前記第2の倍率となるように前記画像表示手段に拡大表示させ、前記拡大スイッチから前記第1の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像を前記第1の倍率で前記画像表示手段に表示させる拡大処理手段と、を備え、前記拡大スイッチは、前記カメラ本体のグリップを保持した手で操作可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0007】
本願請求項2に係る電子カメラは、カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカス操作部材と、固体撮像素子を有する撮像手段と、画像表示手段と、前記画像表示手段に表示させる画像の倍率を現在の第1の倍率と該第1の倍率よりも高い第2の倍率との間で切り換える拡大スイッチと、前記拡大スイッチから前記第2の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像から所定の部分画像を切り出し、該切り出した部分画像が前記第2の倍率となるように前記画像表示手段に拡大表示させ、前記拡大スイッチから前記第1の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像を前記第1の倍率で前記画像表示手段に表示させる拡大処理手段と、を備え、前記拡大スイッチは、前記マニュアルフォーカス操作部材と異なる位置であって、前記レンズ部を保持した手の指で操作可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0008】
本願請求項3に係る電子カメラは、カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカスリングであって、ピント調整時に回転操作されるとともに前記レンズ部の前後方向に移動可能なマニュアルフォーカスリングと、固体撮像素子を有する撮像手段と、画像表示手段と、前記画像表示手段に表示させる画像の倍率を現在の第1の倍率と該第1の倍率よりも高い第2の倍率との間で切り換える拡大スイッチであって、前記マニュアルフォーカスリングの前後方向の移動に連動して前記第1の倍率と第2の倍率とを切り換える拡大スイッチと、前記拡大スイッチから前記第2の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像から所定の部分画像を切り出し、該切り出した部分画像が前記第2の倍率となるように前記画像表示手段に拡大表示させ、前記拡大スイッチから前記第1の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像を前記第1の倍率で前記画像表示手段に表示させる拡大処理手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
上記請求項1乃至3に係る電子カメラは、電子カメラを左右の手で保持した状態で(即ち、電子カメラを持ち替えることなく)、上記マニュアルフォーカス操作部材(又はマニュアルフォーカスリング)と拡大スイッチとをそれぞれ操作することができ、マニュアルでピント合わせを素早く且つ精度良く行うことができる。
【0010】
前記拡大処理手段は、本願請求項4に示すように前記切り出した部分画像を前記画像表示手段の表示画面よりも小さい所定の表示領域に拡大表示させ、前記第1の倍率で表示されている画像中に前記第2の倍率の画像を嵌め込み合成することを特徴としている。これにより、ピント合わせのための拡大表示と、画角確認のための表示とを同時に行うことができる。
【0011】
本願請求項5に示すように前記所定の表示領域を、前記画像表示手段の表示画面の16分の1の画面から全画面までの範囲内で段階的又は任意に変更させる表示領域変更手段を有することを特徴としている。また、本願請求項6に示すように前記第2の倍率を変更する倍率変更手段を有することを特徴としている。
【0012】
上記表示領域変更手段や倍率変更手段により、ピント合わせのための拡大表示する表示領域の大きさやその倍率等を使用者の好みや使用時の状況に応じて変更することができる。
【0013】
本願請求項7に係る電子カメラは、カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカス操作部材と、前記マニュアルフォーカス操作部材を操作することによってピント合わせを行うマニュアルフォーカスモードと自動的にピント合わせを行うオートフォーカスモードとを切り換えるフォーカスモード切換えスイッチと、を備え、前記フォーカスモード切換えスイッチは、前記カメラ本体のグリップを保持した手で操作可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0014】
本願請求項8に係る電子カメラは、カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカス操作部材と、前記マニュアルフォーカス操作部材を操作することによってピント合わせを行うマニュアルフォーカスモードと自動的にピント合わせを行うオートフォーカスモードとを切り換えるフォーカスモード切換えスイッチと、を備え、前記フォーカスモード切換えスイッチは、前記マニュアルフォーカス操作部材と異なる位置であって、前記レンズ部を保持した手の指で操作可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0015】
上記請求項7又は8に係る電子カメラは、電子カメラを左右の手で保持した状態で(即ち、電子カメラを持ち替えることなく)、上記マニュアルフォーカス操作部材とフォーカスモード切換えスイッチとをそれぞれ操作することができ、素早くオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り換え、マニュアルでピント合わせを素早く行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に電子カメラの好ましい実施の形態について説明する。
【0017】
図1、図2及び図3はそれぞれ本発明に係る電子カメラを右前方から見た斜視図、後方から見た斜視図、及び左前方から見た斜視図である。
【0018】
図1及び図3に示すように電子カメラ10の前面には、カメラ本体から前方に突出する円筒状のレンズ部11が設けられている。このレンズ部11内には、進退自在な撮影レンズ12が設けられており、また、レンズ部11の先端部には、合焦位置を手動で調節する際に操作されるマニュアルフォーカスリング24が設けられている。
【0019】
また、電子カメラ10の前面には、被写体像に光を照射して光量を補うポップアップ式のストロボ16と、ストロボ16の発光する光量を被写体までの距離に応じて調節するためのストロボ調光センサー18と、セルフタイマーランプ20と、電子カメラ10を正確に保持するためのグリップ部22とが設けられている。
【0020】
尚、電子カメラ10の側面には、マニュアルフォーカスリング24を操作することによってピント合わせを行うマニュアルフォーカスモード(MFモード)と自動的にピント合わせを行うオートフォーカスモード(AFモード)とを切り換えるフォーカスモード切換えスイッチ30と、広角側及び望遠側への焦点距離及び画角の調節を指示するズームスイッチ32と、撮影時の撮影条件をワンタッチで電子カメラ10の液晶モニタ68に表示することを指示する情報ボタン34と、撮影画像の露出補正量を指示する露出補正ボタン36と、被写体像のホワイトバランスを調節するホワイトバランス調節ボタン38と、ストロボ16を利用可能状態の位置に設定するストロボポップアップボタン40とが設けられている。また、電子カメラ10のアクセサリーカバー42内には、他の電子機器と情報の送受信を行うための通信コネクタ44と、映像信号を送受信する映像信号端子46と、外部から電源を供給する際に利用する電源端子48とが設けられている。
【0021】
図2に示すように電子カメラ10の背面には、周囲が明るい場所であっても利用者が覗くことによって被写体像の確認を行うことが可能な液晶ファインダー50と、上下左右の各方向を利用者が指示して電子カメラ10に対して情報を入力する十字キー52と、撮影時又は再生時のホワイトバランスや明るさ等の設定を行う場合、及び撮影済画像の撮影条件を次回の撮影する際の撮影条件として記録手段に記録することを指示する場合に利用するメニュー/実行ボタン54(指示手段)と、処理のキャンセル又は処理を以前の状態に戻すことを指定するキャンセル/戻ボタン56と、液晶モニタ68に表示を指示する表示ボタン58と、マルチファンクションの操作ボタンに対して他の処理を割り当てるシフトボタン60とが設けられている。
【0022】
また、電子カメラ10の背面には、画像又は情報の表示を液晶ファインダー50又は液晶モニタ68に切り替えることを指示する表示切替ボタン62と、被写体に対する合焦を確認するために拡大表示を指示する拡大スイッチ64と、シャッターボタン80の半押し時に測光した測光値を固定するAEロックボタン66と、液晶モニタ68とが設けられている。尚、電子カメラ10の底面には、電池を装着する部分の覆いとなる電池カバー72と三脚ねじ穴74とが設けられている。
【0023】
十字キー52は、それぞれ対応する4方向(右、左、上、下)の指示を入力することができるもので、右キー、左キーは、再生モード時に順駒送りボタン及び逆駒送りボタンとしてそれぞれ機能し、上下キーは、撮影モード時にズーム倍率調整用のズームレバーとして機能する。メニュー/実行ボタン54は、表示している画面を各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、或いは、選択内容の確定、処理の実行、処理の確認指示の時などに使用するボタンである。また、電子カメラ10のスロットカバー70の内部には、図示しない挿抜可能なメモリカードを装着することが可能である。
【0024】
図3に示すように電子カメラ10の上面には、撮影を指示するシャッターボタン80と、電子カメラ10の動作又は非動作を指示する電源スイッチ82と、電子カメラ10を撮影又は再生のモードに設定するモード設定スイッチ84と、ストロボの発光又は発光禁止を指示するストロボボタン86と、マクロ撮影を指示するマクロボタン88と、セルフタイマーボタン90と、連写モードの設定又は解除を指示する連写ボタン92と、電子カメラ10の各種撮影モードを切り替えるモード切替ダイヤル94と、各種モードを設定するコマンドダイヤル96とが設けられている。
【0025】
図4は上記電子カメラ10を両手で保持した状態に関して示している。
【0026】
同図に示すように、この電子カメラ10は、両手で確実に保持できるように形成されている。即ち、左手でカメラ本体から前方に突出したレンズ部11が保持され、右手でグリップ部22が保持される。
【0027】
また、レンズ部11を保持した左手の人指し指及び親指によりマニュアルフォーカスリング24が操作できるとともに、左手の親指の移動範囲内にフォーカスモード切換えスイッチ30、及びズームスイッチ32等が配置され、左手の親指のみを移動させてフォーカスモード切換えスイッチ30、ズームスイッチ32等が操作できるようになっている。
【0028】
一方、グリップ部22を保持した右手の人指し指によりシャッターボタン80が操作できるとともに、右手の親指の移動範囲内に十字キー52、メニュー/実行ボタン54、表示ボタン58、拡大スイッチ64、及びAEロックボタン66等が配置され、右手の親指のみを移動させて電子カメラ背面に設けられたスイッチ類が操作できるようになっている。
【0029】
図5は上記電子カメラ10の内部構成を示した要部ブロック図である。
【0030】
この電子カメラは、シャッターボタン80(図3参照)の操作により静止画をメモリカード106に記録するデジタルカメラである。尚、前述したようにこの電子カメラ10は、液晶ファインダー50と液晶モニタ68とを有し、表示切替ボタン62によって切り換えられた方に画像を表示するが、図4では液晶モニタ68のみを示している。
【0031】
この液晶モニタ68は、撮影時には被写体像の画角やピント状態を確認することができる電子ビューファインダとして機能し、再生時にはメモリカード106に記録した静止画を表示するモニタとして機能する。
【0032】
この電子カメラ10での撮影時(シャッターボタン80の全押しによる静止画の記録時に限らず、シャッターボタン半押し時又はムービー時に動画を液晶モニタ68に表示させる場合も含む)には、撮影レンズ12を介して固体撮像素子(CCD)100の受光面に結像した被写体像は、ここで光電変換されてCCD信号として順次読み出され、画像信号処理回路20に加えられる。ここで、CCD100は、液晶モニタ68及び液晶ファインダー50の画素数よりも多いものが使用されている。
【0033】
画像信号処理回路102は、ホワイトバランス調整回路、ガンマ補正回路、YC処理回路を含み、これらの回路によって処理した画像データを画像記録装置104、オートフォーカス装置(AF装置)108、及び拡大処理回路110に出力する。画像記録装置104は、圧縮回路、カードインタフェース等を有しており、シャッターボタン80が操作されると、画像信号処理回路102のYC処理回路からYC信号(輝度信号Yとクロマ信号C)を受入し、このYC信号を圧縮し、その圧縮した画像データをカードインタフェースを介してメモリカード106に記録する。
【0034】
AF装置108は、フォーカスモード切換えスイッチ30がAFモード側に切り換えられると動作可能となり、画像信号処理回路102から入力する輝度信号Yに基づいてコントラストAFを行う。即ち、AF装置108は、画像信号処理回路102から入力する輝度信号Yの高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより撮影コマの合焦状態を示す評価値を求める。そして、この評価値が極大となるように撮影レンズ12を制御する。尚、この撮影レンズ12は、フォーカスモード切換えスイッチ30がMFモード側に切り換えられると、手動でマニュアルフォーカスリング24を操作することによってピント合わせを行うことができるようになっている。
【0035】
拡大処理回路110は、通常は画像信号処理回路102から入力する1コマ全体の画像信号を液晶モニタ68の画面サイズに応じて間引き処理等によりリサイズし、このリサイズした画像信号を表示回路112に出力するが、拡大スイッチ64が押された場合(ONした場合)、又は前記フォーカスモード切換えスイッチ30がMFモード側に切り換えられ且つ拡大スイッチ64が押された場合に動作可能となり、以下に示す画像処理を行う。
【0036】
即ち、拡大処理回路110は、1コマ全体の画像信号を液晶モニタ68の画面サイズに応じてリサイズした画像信号を生成するとともに、1コマ全体の画像信号から、図6に示すように所定の領域69Aの部分画像の画像信号を抽出し、前記部分画像が液晶モニタ68上の領域69Bに表示されるように前記部分画像の画像信号をリサイズする。そして、前記リサイズされた1コマ全体の画像信号に部分画像の画像信号を上書きし、これにより1コマ全体の画像中にその画像よりも倍率の高い部分画像が嵌め込み合成された合成画像の画像信号を表示回路112に出力する。尚、拡大処理回路110は、拡大スイッチ64の押されている間だけ中央部が拡大された合成画像を生成する。
【0037】
表示回路112は、前記拡大スイッチ64のON/OFFに応じて前記拡大処理回路110を介して入力する画像信号に基づいて液晶モニタ68に図6(A)に示す画像、又は図6(B)に示す中央部が拡大されたピクチャー・イン・ピクチャーの画像を表示させる。
【0038】
次に、上記構成の電子カメラ10の作用について説明する。
【0039】
いま、拡大スイッチ64が押されていない場合(OFFされている場合)には、図6(A)に示すように1コマ全体の画像が液晶モニタ68に表示される。
【0040】
ここで、フォーカスモード切換えスイッチ30によってAFモードからMFモードに切り換えると、マニュアルフォーカスリング24を操作することによってピント合わせを行うことができるが、液晶モニタ68の画素数が少ないため、現在のピント状態を正確に把握できない。
【0041】
そこで、図4に示すように右手の親指によって拡大スイッチ64を押すと、図6(B)に示すように中央部が拡大された画像が液晶モニタ68に表示される。これにより、液晶モニタ68の中央部の拡大された画像によってピント状態を確認しながらマニュアルフォーカスリング24を操作することができ、マニュアルでピント合わせを精度良く行うことができる。尚、この場合に、電子カメラ10を保持している左右の手のひらは移動せず、指のみを動かせばよく、操作性がよい。また、フォーカスモード切換えスイッチ30も左手の親指のみを移動させるだけで操作でき、AFモードからMFモードへの切換え、拡大スイッチ64のON/OFF操作、及びマニュアルフォーカスリング24の回転操作の一連の操作を電子カメラ10を左右の手で保持したまま指の動作のみで行うことができ、操作性がよい。
【0042】
この実施の形態では、拡大スイッチ64は押している間だけONするスイッチであるが、ワンプッシュするごとに交互にON/OFFするスイッチでもよい。この場合でもグリップ部22を保持した右手で拡大スイッチ64が操作できるため、素早い操作ができる。
【0043】
また、この実施の形態では、拡大スイッチ64を、グリップ部22を保持した右手で操作できる位置に配置し、フォーカスモード切換えスイッチ30を、レンズ部11を保持した左手の親指で操作できる位置に配置したが、これとは逆に、フォーカスモード切換えスイッチ30を、グリップ部22を保持した右手で操作できる位置に配置し、拡大スイッチ64を、レンズ部11を保持した左手の親指で操作できる位置に配置するようにしてもよい。更に、フォーカスモード切換えスイッチ30及び拡大スイッチ64の両者を、グリップ部22を保持した右手で操作できる位置、又はレンズ部11を保持した左手の親指で操作できる位置のいずれか一方に配置するようにしてもよい。
【0044】
また、マニュアルフォーカスリングをレンズ部11の前後方向にも移動できるように構成し、このマニュアルフォーカスリングの前後方向の移動に連動して拡大スイッチをON/OFFし、及び/又はフォーカスモード切換えスイッチによるMFモード/AFモードの切り換えを行うようにしてもよい。
【0045】
次に、拡大スイッチ64をONにし、中央部が拡大された画像が液晶モニタ68に表示された状態で、ズームスイッチ32を操作した場合について説明する。
【0046】
この場合、図5に示す拡大処理回路110は、ズームスイッチ32のズーム指令に応じて1コマ全体の画像のうちの拡大する所定の部分画像の切り出し範囲を変更し、その切り出した部分画像を液晶モニタ68の所定の領域69Bに表示させるように画像処理する。
【0047】
前述したように拡大スイッチ64をONにすると、図7(A)に示す所定の部分画像は、図7(B)に示す所定の領域69Bに拡大表示されるが、ここで例えば、ズームスイッチ32をテレ側に操作すると、図7(B)に示されている所定領域内の画像は、図7(C)に示すように更に拡大表示される。
【0048】
また、上記実施の形態では、拡大スイッチ64を押したときの拡大画像は、液晶モニタ68上の中央部の所定の領域69Bに表示されるが、図8(A)乃至(C)に示すように液晶モニタ68上での拡大画像の表示領域を段階的に又は連続的に変化させるようにしてもよい。尚、液晶モニタ68上で拡大画像の表示領域が大きくなると、部分画像の拡大倍率が大きくなるため、上記と同様にズームスイッチ32の操作によって表示領域を変化させるようにしてもよい。また、表示領域は、実用上、液晶モニタ68の表示画面の16分の1の画面から全画面までの範囲内で変更させることが好ましい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る電子カメラによれば、電子カメラを左右の手で保持した状態で、上記マニュアルフォーカス操作部材と拡大スイッチとをそれぞれ操作することができ、マニュアルでピント合わせを素早く且つ精度良く行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子カメラを右前方から見た斜視図
【図2】図1に示した電子カメラを後方から見た斜視図
【図3】図1に示した電子カメラを左前方から見た斜視図
【図4】本例の電子カメラを両手で保持した状態を示す図
【図5】本例の電子カメラの内部構成を示した要部ブロック図
【図6】電子カメラの液晶モニタの表示画面の一例を示す図
【図7】電子カメラの液晶モニタの表示画面の他の例を示す図
【図8】電子カメラの液晶モニタの表示画面の更に他の例を示す図
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…撮影レンズ、22…グリップ部、24…マニュアルフォーカスリング、30…フォーカスモード切換えスイッチ、32…ズームスイッチ、50…液晶ファインダー、64…拡大スイッチ、68…液晶モニタ、80…シャッターボタン、100…固体撮像素子(CCD)、104…画像記録装置、106…メモリカード、108…AF装置、110…拡大処理回路
Claims (6)
- カメラ本体の前方に突出したレンズ部と、
前記レンズ部を保持した手で操作されるマニュアルフォーカス操作部材と、
固体撮像素子を有する撮像手段と、
画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示させる画像の倍率を現在の第1の倍率と該第1の倍率よりも高い第2の倍率との間で切り換える拡大スイッチと、
前記マニュアルフォーカス操作部材を操作することによってピント合わせを行うマニュアルフォーカスモードと自動的にピント合わせを行うオートフォーカスモードとを切り換えるフォーカスモード切換えスイッチと、
前記フォーカスモード切換えスイッチがマニュアルフォーカスモード側に切り換えられ、かつ前記拡大スイッチから前記第2の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像から所定の部分画像を切り出し、該切り出した部分画像が前記第2の倍率となるように前記画像表示手段に拡大表示させ、前記拡大スイッチから前記第1の倍率への切換指示を受入すると、前記撮像手段によって取得した撮影画像を前記第1の倍率で前記画像表示手段に表示させる拡大処理手段と、
前記第2の倍率を変更する倍率変更手段と、を備え、
前記拡大処理手段は、前記切り出した部分画像を前記画像表示手段の表示画面よりも小さい所定の表示領域に拡大表示させ、前記第1の倍率で表示されている画像中に前記第2の倍率の画像を嵌め込み合成し、
前記拡大スイッチは、前記カメラ本体のグリップを保持した手で操作可能な位置に配置され、
前記フォーカスモード切換えスイッチは、前記マニュアルフォーカス操作部材と異なる位置であって、前記レンズ部を保持した手の指で操作可能な位置に配置されていることを特徴とする電子カメラ。 - 前記所定の表示領域を、前記画像表示手段の表示画面の16分の1の画面から全画面までの範囲内で段階的又は任意に変更させる表示領域変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- 前記拡大スイッチは、押されている間ONして前記第2の倍率に切り換える切換指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- 前記拡大スイッチは、ワンプッシュされるごとに交互にON/OFFして前記第2の倍率又は前記第1の倍率に切り換える切換指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- ズームスイッチを更に備え、前記拡大処理手段は、前記画像表示手段に第2の倍率の拡大時に前記ズームスイッチがテレ側に操作されると、前記拡大表示を更に拡大表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- ズームスイッチを更に備え、前記拡大処理手段は、前記画像表示手段に第2の倍率の拡大時に前記ズームスイッチがテレ側に操作されると、前記画像表示手段における拡大表示領域を拡大させて更に拡大表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
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