JPWO2011065007A1 - 携帯型通信装置、通信方法、集積回路、プログラム - Google Patents

携帯型通信装置、通信方法、集積回路、プログラム Download PDF

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宏典 中江
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Abstract

住宅(99)に設置された機器(98a)との近接無線通信(98c1)により、当該機器(98a)を特定する機器情報(98n1)を取得する機器情報取得部(98n)と、前記近接無線通信(98c1)がされる際における、当該携帯型通信装置の位置情報(98j1)を取得する位置情報取得部(98j)と、前記近接無線通信(98c1)がされた場合、前記機器情報(98n1)と、前記位置情報(98j1)とが含まれた送信情報(98o1)をサーバ(98c)に送信する送信部(98o)とを備える携帯型通信装置(98b)が用いられる。

Description

本発明は、近接無線通信のリーダライタと、汎用の通信手段とを備える携帯型通信装置に関する。
また、本発明は、近接無線通信のリーダライタと、汎用の通信手段とを備え、ホームネットワークにおける設定を簡単にする携帯型通信装置に関する。
家電機器や給湯機器などの、住宅内のエネルギー消費機器を、ネットワーク化し、自動制御する「HEMS(Home Energy Management System)」が期待されている。また、家電トレーサビリティや、生活見守りサービスなどの検討も始まり、白物家電を含めたホームネットワークの普及が待たれている。しかし、表示・入力デバイスを持たない白物家電に、ネットワークの初期設定をすることが極めて困難であり、各種サービスに必要な設定をできないことが、普及の阻害要因となっている。
また、携帯電話などでは、近接無線を用いた通信が普及しており、メールアドレスの転送などを簡単にする技術開発が進んでいる。
そして、特許文献1では、近接無線通信技術を用いて、コンテンツサーバへのアクセス設定の入力を簡単にする方法が開示されている。特許文献1の方式は、端末の固有番号と、リダイレクトサーバのURLとを携帯電話に、近接無線を用いて転送することにより、携帯電話のアクセスしたいコンテンツサーバのURLを、ユーザに入力させる手間を省いた方法(方式)である。
特許文献2では、荷物につけた近接無線装置から、荷物の情報を受信し、同時にGPS(Global Positioning System)から地理的な位置情報を受信することにより、荷物の地理的位置情報を自動的にサーバに通信する方法が開示されている。この方法は、それぞれの情報を、ユーザによって入力させる手間を省いた方法(方式)である。
特開2008−210368号公報 特開2007−334901号公報
ホームネットワークの設定を自動化するためには、近接無線を用いて簡略化することが有効であると考えられる。
しかしながら、単に、機器の情報を、近接無線を用いて、サーバに転送するだけでは、不十分である。なぜならば、ユーザが、単純に、端末の情報のみをサーバに転送した場合には、ホームという単位でのネットワーク設定が不可能だからである。
また、HEMSの高度なサービスの実現のためには、ホーム単位での家電機器の相対位置の設定が必要不可欠となる。しかし、従来の技術では、各ホームにおけるすべての家電の位置を、詳細に把握することはできないという課題もある。
また、各家電の位置情報を取得することができれば、ホームネットワークにおいての設定が簡単になることが予想されるが、一般の家電に、GPSなどの位置情報取得機能を追加することは、極めて高コストである。つまり、携帯電話やデジタルカメラなどの、その機器の用途的に、位置情報取得機能が必要な機器以外に、当該位置情報取得機能を搭載することは困難であると予想される。
一方、ユーザは、ホームネットワークに必要な設定を、複雑な操作をすることなしに、完了させることが可能となる通信装置が提供されることを望んでいる。
本発明の目的は、ホームネットワークにおける設定を簡単にできる携帯型通信装置を提供することを含む。
なお、本発明の他の目的は、住宅(図165の住宅99参照)に、家電等の機器が設置される際に、予め定められたサーバに対してされる、予め定められた送信情報の送信が、簡単な操作でできる装置を提供することを含む。
なお、他の目的は、こうして、操作が簡単にできることにより、ひいては、無線LANのアクセスポイント(図165のアクセスポイント99cを参照)等により、第1の方式での第1の無線通信(例えば、比較的小さい電力による無線通信)と、第2の方式の第2の無線通信(比較的大きい電力による方式)とのうちの、設置がされた位置に対応する適切な方の無線通信が行われる際における操作が、簡単な操作にできる装置を提供することを含む。
本発明は、前述の課題を解決するものであり、所定の位置(住宅の内部など)に設置された機器と当該携帯型通信装置との間での近接無線通信により、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部と、設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記近接無線通信がされた場合に、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信部とを備える携帯型通信装置である。
なお、例えば、近接無線通信が行われる際とは、前記近接無線通信がされて、設置された前記機器の位置が、当該携帯型通信装置の位置と同じ位置である際などをいう。
なお、同じ位置であるとは、例えば、同じ位置と見なされることでもよい。
なお、上述された近接無線通信とは、例えば、電子マネーの決済などに際して、電子マネーのカードのタッチの操作がされた際などに行われる、NFC(Near Field Communication)の通信などである。
そして、このNFCの通信は、タッチの操作がされた際に、数センチメートル以下の距離(例えば、2センチ以下、3センチ以下など)の間でされる通信などである。
つまり、上述された、同じ位置とは、例えば、このような数センチメートル以下における位置などをいう。
なお、本発明の通信装置、例えば、近接無線通信を介して、端末装置から端末装置情報を読み出すとともに、汎用のネットワークを介して、サーバに前記端末装置情報を送信する通信装置であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報を少なくとも含む前記端末装置情報を取得する端末装置情報取得部と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報を少なくとも含む通信装置情報を記憶する通信装置情報記憶部と、取得される前記端末装置情報に、記憶される前記通信装置情報を付与して、前記サーバへ送信する送信情報を生成する情報付与部と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報を送信する通信部とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの端末装置情報に基づいて、前記サーバを特定し、通信する携帯型通信装置である。
また、例えば、本携帯型通信装置においては、近接無線通信デバイスと、ホームネットワークを構成する有線・無線の通信デバイスとを備え、近接無線通信デバイスから受信した端末機器の情報に、各ホームを一意に現すホームIDを付加して、ホームネットワーク通信デバイスを用いて、サーバに送信してもよい。そして、さらには、近接無線通信中においては、2つの家電が隣接することに着目し、携帯電話などの、GPSや加速度センサのついている機器と、近接無線通信をした直後の位置情報を、各家電の位置情報として、サーバに送信してもよい。
本発明に係わる携帯型通信装置によれば、ユーザは、ホームネットワークに必要な設定を、複雑な操作をすることなしに、完了させることが可能となる。
単に、設置された機器に、携帯型通信装置がタッチされる操作などがされるだけで、送信情報が送信され、操作が簡単にできる。
用いられる装置が、例えば携帯電話などである携帯型通信装置であり、近接無線通信がされるための新しい構成を追加する必要が生じないなどにより、コストが、低いコストにできる。
用いられる装置が、携帯型通信装置であり、位置情報の取得のための新しい構成を追加する必要が生じないなどにより、コストが、より十分に低いコストにされ、コストが低くなる、コストの低下幅が、より大きな低下幅にできる。
例えば、設置がされる機器に、GPSの装置(新しい構成)を追加する必要が生じるのが回避できる。
適切な無線通信がされるのに要する、例えば、無線通信の電力の設定の操作などの、かなり複雑な操作が不要にされ、タッチの操作などの簡単な操作で足りて、操作が、大幅に簡単にできる。
図1は、実施形態A1における撮影装置の全体システム図である。 図2は、実施形態A1における撮影装置の外観図である。 図3は、実施形態A1における撮影装置のブロック図である。 図4は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。 図5は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。 図6は、実施形態A1における撮影装置の画像表示方法指示情報の構成図である。 図7は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図8は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図9は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図10は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図11は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図12は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図13は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図14は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図15は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図16は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図17は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図18は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図19は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図20は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図21は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図22は、実施形態A1における撮影装置とTVの表示方法を示す図である。 図23は、動作プログラムを格納する撮影装置のRF−ID部、テレビに付随するリモコン、テレビのブロック図である。 図24は、RF−IDに格納された動作プログラムを転送および実行する処理のフローチャートである。 図25は、画像のダウンロードおよびスライドショーを行う動作プログラムの記述の一例を示す図である。 図26は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更するテレビと、プログラムを格納するサーバのブロック図である。 図27は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更する処理のフローチャートである。 図28は、撮影装置とTVが無線LANを含むホームネットワーク6500の構成図である。 図29は、RF−IDを用いない認証方法の一例を示す図である。 図30は、RF−IDを用いた認証方法の一例を示す図である。 図31は、端末を近接させることが困難な場合の認証方法の一例を示す図である。 図32は、カメラ側動作の一例を示すフローチャートである。 図33は、TV側動作の一例を示すフローチャートである。 図34は、TVで実行される動作プログラムを生成する撮影装置の第1処理部、第2メモリ部のブロック図である。 図35は、第1処理部のプログラム生成部の動作を示したフローチャートである。 図36は、プログラム生成部で生成したプログラムの一例のフローチャートである。 図37は、撮影装置の使用状況を表示する動作プログラムを生成する撮影装置の第1処理部、第2メモリ部のブロック図である。 図38は、撮影装置で生成したプログラムを外部機器で実行する場合のユースケースを示す図である。 図39は、撮影装置で生成したプログラムを表示機能付きリモコンで実行する場合のシーケンス図である。 図40Aは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図40Bは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図40Cは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図41は、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示すフローチャートである。 図42Aは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示すフローチャートの1つである。 図42Bは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図42Cは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図42Dは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図43は、実施の形態A2におけるカメラのRF−ID部の動作手順を示すフローチャートである。 図44は、実施の形態A2におけるTVの構成図である。 図45は、実施の形態A2におけるカメラとTVのRF−ID通信の動作を示したフローチャートである。 図46Aは、図45の詳細な処理の流れを示す図である。 図46Bは、図45の詳細な処理の流れを示す図である。 図47は、カメラとTVのRF−ID通信のデータフォーマットである。 図48は、電子カタログ表示システムの概要図である。 図49は、電子カタログサーバ情報入力機の構成図である。 図50は、電子カタログサーバ情報入力機の処理の手順を示すフローチャートである。 図51は、電子カタログ通知カードのRF−IDの構成図である。 図52は、電子カタログを表示するTVの構成図である。 図53は、電子カタログサーバの構成図である。 図54は、電子カタログサーバの処理の手順を示すフローチャートである。 図55は、電子カタログを表示するTVの処理の手順を示すフローチャートである。 図56は、電子カタログの画面表示を示す図である。 図57は、顧客属性データベースのデータ構造を示す図である。 図58は、電子カタログデータベースのデータ構造を示す図である。 図59は、RF−ID付葉書郵送システムの概要図である。 図60は、RF−ID付葉書郵送システムのTVの構成図である。 図61は、RF−ID付葉書郵送システムの画像選択操作の画面表示を示す図である。 図62は、RF−ID付葉書郵送システムの画像サーバの処理の手順を示すフローチャートである。 図63は、実施の形態A5におけるシステム構成図である。 図64は、実施の形態A5における郵送物の固定情報の例を示す図である。 図65は、実施の形態A5における撮影装置の画像サーバへの関連付けのフローチャートである。 図66は、実施の形態A5における撮影装置の中継サーバ−への登録のフローチャートである。 図67は、二次元コード付き郵送物の例を示す図である。 図68は、実施の形態A5における撮影装置の二次元バーコードを利用した処理のフローチャートである。 図69は、実施の形態A5におけるテレビジョンのフローチャートである。 図70は、実施の形態A5における中継サーバのフローチャートである。 図71は、実施の形態A6における画像送信側構成の概略図である。 図72は、実施の形態A6における画像受信側構成の概略図である。 図73は、実施の形態A6における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。 図74は、実施の形態A6における画像受信側テレビジョンの動作フロー図である。 図75は、実施の形態A6の他の一例における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。 図76は、実施の形態A6における郵送物メモリ部の記録情報の一例を示す構成図である。 図77は、レコーダの構成図である。 図78は、RF−IDカードの構成図である。 図79は、サーバに設定情報を登録する手順に関するフローチャートである。 図80は、サーバに登録された設定情報の構成を示す図である。 図81は、RF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図82は、RF−IDカードでレコーダの設定情報を更新する手順に関するフローチャートである。 図83は、サーバから設定情報を取得する手順に関するフローチャートである。 図84は、レコーダで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図85は、カーナビで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図86は、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態における構成図である。 図87は、同実施の形態におけるフローチャートである。 図88は、ネットワーク環境を示す図である。 図89は、モバイルAV端末の機能ブロック図である。 図90は、TVの機能ブロック図である。 図91は、モバイルAV端末が動画をもらうシーケンス図(前半:もらう側が制御)である。 図92は、モバイルAV端末が動画をわたすシーケンス図(後半:もらう側が制御)である。 図93は、モバイルAV端末の基本フローチャート図である。 図94は、モバイルAV端末のわたすモードのフローチャートである。 図95は、モバイルAV端末のもらうモードのフローチャートである。 図96は、モバイルAV端末の無線でもらうモードのフローチャートである。 図97は、モバイルAV端末のURLでもらうモードのフローチャートである。 図98は、モバイルAV端末のサーバの位置探索のフローチャートである。 図99は、モバイルAV端末の外部サーバから動画をもらうモードのフローチャートである。 図100は、TVの基本フローチャートである。 図101は、TVのわたすモードのフローチャートである。 図102は、TVのもらうモードのフローチャートである。 図103は、モバイルAV端末が動画をもらうシーケンス図(前半:わたす側が制御)である。 図104は、モバイルAV端末が動画をわたすシーケンス図(後半:わたす側が制御)である。 図105は、リモコンによって受け渡しを行う場合のシーケンス図である。 図106は、動画サーバが同時送信を行う場合のシーケンス図である。 図107は、機器の工場出荷時にHF−RFIDとUHF−RFIDの動作を示した概念図である。 図108は、UHF−RFIDM005からアクセス可能なメモリの記録フォーマットを示した概念図である。 図109は、機器M003の工場出荷時のHF−RFIDからUHF−RFIDに製造番号等を複製する処理の流れを示したフローチャートである。 図110は、機器M003の流通過程における処理の流れを示したフローチャートである。 図111は、全体システム構成を示す図である。 図112は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(前半)である。 図113は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(後半)である。 図114は、ホームID登録のネットワーク環境図である。 図115は、ホームID登録通信装置ハード構成図である。 図116は、ホームID登録通信装置機能ブロック図である。 図117は、ホームID登録処理のフローチャートである。 図118は、ホームID取得処理のフローチャートである。 図119は、ホームID登録処理のシーケンス図である。 図120は、ホームID共有通信装置機能ブロック図である。 図121は、ホームID共有受信側処理のフローチャート(近接無線利用)である。 図122は、ホームID共有送信側処理のフローチャート(近接無線利用)である。 図123は、ホームID共有処理のシーケンス図(近接無線利用)である。 図124は、ホームID共有受信側処理のフローチャート(ホームNWデバイス利用)である。 図125は、ホームID共有送信側処理のフローチャート(ホームNWデバイス利用)である。 図126は、ホームID共有処理のシーケンス図(ホームNWデバイス利用)である。 図127は、実施の形態B3における機器管理システムのブロック図である。 図128は、実施の形態B3における機器管理システムのシーケンス図である。 図129は、実施の形態B3における機器管理データベース構成の概念図である。 図130は、実施の形態B3における機器管理システムの表示概念図である。 図131は、実施の形態B4におけるRF−ID N10の機能ブロック図である。 図132は、実施の形態B4におけるモバイル機器N20の機能ブロック図である。 図133は、実施の形態B4における登録サーバN40の機能ブロック図である。 図134は、実施の形態B4におけるネットワーク製品の配置の一例を示す図である。 図135は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。 図136は、実施の形態B4におけるテレビN10Aの情報を登録サーバN40に登録するシーケンス図である。 図137は、実施の形態B4における製品データとサーバ登録データの構成の一例を示す図である。 図138は、実施の形態B4における製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。 図139は、実施の形態B4におけるRF−ID N10の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図140は、実施の形態B4におけるモバイル機器N20の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図141は、実施の形態B4における登録サーバN40の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図142は、実施の形態B4におけるエアコンN10JとテレビN10Aの電源を制御する一例を示すシーケンス図である。 図143は、実施の形態B4における位置情報データと製品制御データの構成の一例を示す図である。 図144は、実施の形態B4における位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。 図145は、実施の形態B4における製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。 図146は、実施の形態B4における位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。 図147は、実施の形態B4における精度識別子の一例を示す図である。 図148は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。 図149は、実施の形態B5における全体システムの一例を示す図である。 図150は、実施の形態B5におけるRF−ID O50が搭載した製品の配置の一例を示す図である。 図151は、実施の形態B5における建築物座標データベースO104から抽出した建築物座標データである建築物の3Dマップの一例を示す図である。 図152は、実施の形態B5におけるプログラム実行部O65で作成した製品の3Dマップの画像データの一例を示す図である。 図153は、実施の形態B5における表示部O68dが図151の画像データと既に表示している図152の画像データを組み合わせた製品の3Dマップの一例を示す図である。 図154は、実施の形態B5における精度識別子の一例を示す図である。 図155は、実施の形態B5における3Dマップの処理フローの一例を示す図である。 図156は、実施の形態B5における3Dマップの処理フローの一例を示す図である。 図157は、実施の形態B5における3Dマップによる特定小電力無線通信システムの一例を示す図である。 図158は、実施の形態B6における無線接続要請のネットワーク環境図である。 図159は、実施の形態B6における無線接続要請通信装置ハード構成図である。 図160は、実施の形態B6における無線接続要請通信装置機能ブロック図である。 図161は、実施の形態B6における無線接続要請処理のシーケンス図である。 図162は、実施の形態B6における無線接続要請処理のフローチャートである。 図163は、実施の形態B7におけるチャンネル設定要請のネットワーク環境図である。 図164は、実施の形態B7におけるチャンネル設定要請通信装置機能ブロック図である。 図165は、住宅を示す図である。 図166は、システムを示す図である。 図167は、システムを示す図である。 図168は、携帯型通信装置を示す図である。 図169は、携帯型通信装置のフローチャートである。 図170は、サーバ等を示す図である。 図171は、機器情報、種類情報、機能情報などを示す図である。 図172は、無線LANのアクセスポイント等を示す図である。 図173は、無線通信の処理のフローチャートである。 図174は、位置情報などを示す図である。 図175は、携帯型通信装置を示す図である。 図176は、リモコンなどを示す図である。 図177は、携帯型通信装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る通信装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、実施の形態(実施形態)A(A1〜A13)、B(B1〜B7)が示される。
以下の実施の形態(実施の形態A、B)において、本発明に係る通信装置のさまざまな態様についての説明を行っている。ただし、出願時における請求の範囲に対して、直接的に(比較的密接に)関連する内容(出願時において、比較的強く着目される点)は、実施の形態B(B1〜B7)の内容である。そして、これら実施の形態B(B1〜B7)のうちで、最も密接に関連する内容は、例えば、実施の形態B4等である。
つまり、例えば、例えば、実施形態B4が初めに理解されてもよい。
そして、実施形態A(A1〜A13)、よりも、実施形態B(B1〜B7)の方が、先に理解されてもよい。
そして、このような実施形態B4に密接に関連する図は、例えば、図131〜図148(及び図165〜図177)などである。そこで、これら図131〜図148(及び図165〜図177)などが、最初に理解されてもよい。
また、上述された、実施形態B(B1〜B7)に密接に関連する図は、例えば、図114〜図177などである。そこで、これら図114〜図177が、その他の図1〜図113よりも、先に理解されてもよい。
また、上述された、実施形態Bの図114〜図177のうちで、例えば、図165〜図177も、比較的早い目に理解されることが好ましいと考えられる。
つまり、例えば、上述された、出願時に強く着目される技術が理解されるのに際して、これら図165〜図177が参照されてもよい。
つまり、例えば、次の携帯型通信装置が開示される。
その携帯型通信装置においては、所定の位置(図165の住宅99(の内部)等)に設置された機器(図167の機器98a(例えば図165のテレビN10A)等)と当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b等)との間での近接無線通信(近接無線通信98c1、NFCの通信)により、設置された当該機器から、複数の機器(図167の第1の機器98a、第2の機器98rなど)のうちから当該機器(第1の機器98a)を特定する機器情報(機器情報98n1)を取得する機器情報取得部(機器情報取得部98n)と、(機器98aに対して、携帯型通信装置98bがタッチされる際の動き98b1を、携帯型通信装置98bがするなどして)設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際(行う際)における(前記近接無線通信がされて、設置された前記機器(機器98a(テレビN10A))の位置が、当該携帯型通信装置の位置と同じ位置である際における)、当該携帯型通信装置の位置(機器98aの位置、テレビN10Aの位置)を示す位置情報(位置情報98j1)を取得する位置情報取得部(位置情報取得部98j)と、前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報(機器情報98n1)と、取得された、(前記同じ位置(テレビN10Aの位置)での)前記位置情報(位置情報98j1)とが含まれた送信情報(送信情報98o1)を予め定められたサーバ(サーバ98c、例えば、図165の通信線99bに接続された、住宅99の外部にある、機器98aの製造者のサーバなど)に送信する送信部(送信部98o)とを備えてもよい。
また、機器(機器98a)が前記所定の位置(住宅99)に設置された場合に行われる、(タッチの操作がされた際などにおける)設置された前記機器と当該携帯型通信装置との間での前記近接無線通信(近接無線通信98c1)がされることを検出する検出部(図177の通信検出部98q)を備え、前記送信部は、前記機器が前記所定の位置に設置された場合に前記予め定められたサーバへと送信(例えば、サーバへと登録)されるのを要する前記送信情報(送信情報98o1)を、当該近接無線通信が行われることが検出された場合に、前記サーバに送信し、送信される前記送信情報は、複数の機器のうちから、設置された前記機器を特定する前記機器情報(機器情報98n1)を含み、前記機器情報取得部は、前記近接無線通信により前記機器から当該機器情報を取得し、送信される前記送信情報は、前記機器が設置された位置を示す位置情報(位置情報98j1)を含み、前記位置情報取得部は、設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b)の位置を示す前記位置情報(位置情報98j1)を、前記機器の位置の前記位置情報として取得してもよい。
これにより、機器98aが住宅99が設置された際に必要である、例えば、機器98aの製造者のサーバなどであるサーバ98cへの、機器情報98n1と位置情報98j1が含まれる送信情報98o1の送信が、単に、タッチの操作がされるなどで、近接無線通信98c1がされるだけで行われ、操作が簡単にできる。
しかも、近接無線通信98c1をする本装置は、例えば携帯電話などである、携帯型通信装置98bである。このため、例えば、近接無線通信98c1がされるために、新しい構成を追加することが不要であるなどして、コストが、小さいコストにできる。
また、上述のように、本装置は、携帯型通信装置98bである。このため、例えば、位置情報の取得のために、新しい構成を追加することが不要であるなどして、コストが、より十分に小さいコストにされ、コストが小さくなる、コストの低下幅が大きな低下幅にできる。
なお、具体的には、例えば、設置がされる機器98aにおいて、新しい構成として、GPS装置を新たに設けることが不要にできる。
これにより、操作が簡単なことと、コストが小さいことと、コストが小さくなる低下幅が、大きな低下幅であることとが両立できる。
なお、例えば、前記機器(機器98a)は、前記住宅(住宅99)の家電(図165のテレビN10A、暖房機N10Kなど)であり、当該携帯型通信装置は、当該機器が設置される前記住宅の住人の携帯電話、または、当該住人の、携帯電話の機能を有するスマートフォンなどである。
そして、取得される前記位置情報(位置情報98j1)は、基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99c)から、前記機器(例えば第1の機器96c、第2の機器96d(図165の暖房機N10KおよびテレビN10Aなど))が設置された位置までの、当該携帯型通信装置の動き(図172の動き96e)を特定して、特定される前記動き(動き96e)が、第1の位置(図172の第1の位置96cP、図165の暖房機N10Kの位置)までの第1の動きである場合に、当該第1の位置を示し、第2の位置(第2の位置96dP、テレビN10Aの位置)までの第2の動きである場合に、当該第2の位置(第2の位置96dP)を示し、送信がされる前記サーバ(図172のサーバ98c(例えば図165のサーバ(ホームサーバ)99a))は、前記送信情報が当該サーバへと送信されることにより、送信された前記送信情報の前記位置情報により特定される前記動き(動き96e)が、前記第1の動きである場合には、予め定められた無線通信装置(処理装置96a、図165のアクセスポイント99c)が、設置された前記機器との間での、第1の方式での無線通信(小さい電力での無線通信96f1)を行い、第2の動きである場合、第2の方式での無線通信(大きい電力での無線通信96f2)を行うサーバでもよい。
つまり、こうして、先述のようにして、送信情報98o1が送信されることによって、住宅99における、機器98aが設置された位置(第1の位置96cP、第2の位置96dP)に対応する適切な方式での無線通信(無線通信96f1、96f2)がされてもよい。
これにより、適切な無線通信がされるのに必要である、例えば、無線通信における電力の設定の操作などの、かなり複雑な操作が不要にされ、単に、携帯型通信装置98bのタッチの操作等のみで足りて、操作が、大幅に簡単にできる。
また、前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置が、前記機器が設置された位置までの(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99c)の位置からの)動き(図172の動き96e)をする際における加速度を検出する加速度センサ(図175の加速度センサ98j2x)を含み、取得される前記位置情報(位置情報98j1)は、検出された前記加速度から特定される当該動き(動き96e)を特定し、特定される当該動き(動き96e)をした後の位置(機器98a(例えば、図172の第1の機器96c)の位置)を、前記機器が設置された位置として示してもよい。
これにより、例えば、GPSの電波が、取得される位置情報の精度が、十分高い精度である程度に適切な電波でないケースなどでも、単に、加速度センサが用いられるだけで、適切な位置情報が取得され、適切な動作がされて、確実に、適切な動作ができる。
また、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記近接無線通信(図167の近接無線通信98c1)は、前記住宅に前記機器が設置された場合に、前記機器が設置された前記住宅における当該携帯型通信装置のユーザによりされた、設置された前記機器への、当該携帯型通信装置のタッチの操作(図167の98b1)がされた際における、NFC(Near Field Communication)での通信などでもよい。
なお、このような携帯型通信装置において、より具体的には、例えば、「(その他の形態)」の説明に書かれる通りでもよいし、実施形態A、B等で言われる通りでもよい。なお、「(その他の形態)」の説明は、この欄、すなわち、[発明を実施するための形態]の欄の最後尾の部分に記載される。適宜、「(その他の形態)」の説明も参照されたい。
なお、以下の実施形態A(A1〜A13)、B(B1〜B7)における技術分野は、比較的新しい分野であり、様々な可能性が考えられ、どのような技術が、将来などにおいて広く利用されるか比較的予測し難い分野である。
そこで、この点などを踏まえて、以下の説明では、比較的広い様々な技術(実施形態A1〜A13、B1〜B7など)について書かれる。
なお、図面に関して、次の通りである。
つまり、実施形態Aが理解される際には、例えば、図1〜図157などを参照されたい。
また、実施形態Bが理解される際には、図114〜図177(図114〜図164、および、図165〜図177)などを参照されたい。
そして、実施形態A1について、例えば、図1〜図39などを参照されたい。また、実施形態A2について、図40〜図47などを、実施形態A3について、図48〜図58などを、実施形態A4について、図59〜図62などを、実施形態A5について、図63〜図70などを、実施形態A6について、図71〜図76などを、実施形態A7について、図77〜図87などを、実施形態A8について、図88〜図102などを、実施形態A9について、図103〜図104などを、実施形態A10について、図105などを、実施形態A11について、図106などを、実施形態A12について、図107〜図111などを、実施形態A13について、図112〜図113などを、それぞれ参照されたい。
一方で、実施形態B1について、例えば、図114〜図119などを、実施形態B2について、図120〜図126などを、実施形態B3について、図127〜図130などを、実施形態B4について、図131〜図148などを、実施形態B5について、図149〜図157などを、実施形態B6について、図158〜図163などを、実施形態B7について、図164〜図164などを、それぞれ参照されたい。
なお、図40A、図40B、図40Cが含まれてなる全体(例えば、図40A、図40B、図40Cのうちのそれぞれ)は、適宜、「図40」と呼ばれる。なお、図42A〜図42Dなどについても、同様である。
なお、それぞれの装置等(実施形態(A(A1〜A13)、B(B1〜B7)、他の携帯など)において、例えば、次の通りである。つまり、その装置の構成は、典型的には、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)で実現されているものとしてもよい。これらは、個別に1チップ化されていてもよいし、全ての構成又は一部の構成を含むように、1チップ化されてもよい。ここで、集積回路は、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。実施の形態の集積回路は、何れの称呼で呼ばれてもよい。また、集積回路の手法は、LSIに限定されるものではなく、専用回路又は汎用プロセッサを用いて実現してもよい。さらに、FPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの、接続や設定を再構成することができるリコンフィギュアラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらに、半導体技術の進歩により、又は、派生する別技術により、現在の半導体技術に置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の応用等が考えられる。
(実施の形態A)
ここで、実施の形態A(実施の形態A1〜A13など)の通信装置は、例えば、次の通信装置X(図132、図135、図115、116、図127等)の下位概念でもよい。
通信装置Xは、近接無線通信(RFタグの通信)を介して、端末装置(図134、図135のテレビN10A等、図127の端末装置Y01など)から端末装置情報を読み出す。そして、通信装置Xは、汎用のネットワーク(図135の宅内ネットワークN100、宅外ネットワークN101)を介して、サーバ機器(図135、図133の登録サーバN40、図127のサーバY04)に、読み出された前記端末装置情報を送信する通信装置(例えば、図135、図132のモバイル機器N20、図127の通信装置Y02、図115、116の通信装置M1101、図120の通信装置M1101S、M1101Rなど)である。そして、具体的には、通信装置Xは、前記近距離無線通信を介して前記端末装置(例えば、図134のテレビN10A)から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報を少なくとも含む前記端末装置情報(図131のメモリN13のデータ、図137の(a)欄の製品データ、図127のROMY015のデータ)を取得する端末装置情報取得部(図135、図132のRF−IDリーダライタN21、図116の機器固有ID取得部M1202)を有する。そして、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図132のメモリ部N25のデータ、図127のROMY025により記憶された製造番号)を少なくとも含む通信装置情報を記憶する通信装置情報記憶部(例えば、図132のメモリ部N25、図127のROMY025)を備える。また、取得された前記端末装置情報に、記憶された前記通信装置情報を付与して、前記端末装置情報に前記通信装置情報が付与された情報(前記端末装置情報と前記通信装置情報との両方が含まれた情報)を、前記サーバ機器へ送信する送信情報(例えば、図137の(b)欄のサーバ登録データ)として生成する情報付与部(図132のCPU N34、図116の登録情報作成部M1204、図127の情報付与部Y035)を有する。そして、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバ機器へ、前記情報付与部により生成された前記送信情報を送信する通信部(図132の通信部N30、図116の登録情報送受信部M1207、図127の通信部Y036)を有する。そして、前記通信部は、前記端末装置(図134のテレビN10A)からの前記端末装置情報(例えば、図137の(a)欄の製品データにおける「登録サーバのアドレス」等)に基づいて、前記送信情報を送信する前記サーバとして、当該端末装置情報により示されるサーバ(図135の登録サーバN40等)を特定し、特定された前記サーバと通信する。
ここで、通信装置Xは、さらに、前記通信装置の位置情報を取得する位置情報取得部(図132のGPS N31、6軸センサN32、図116の位置情報取得部M1206、図127の位置情報測位部Y027)を有してもよい。そして、前記位置情報取得部は、前記端末装置情報取得部での、前記端末装置(例えば図134のテレビN10A)と前記通信装置との近接無線通信が確立しているタイミングで、前記通信装置の位置情報を取得し、前記通信装置情報は、前記位置情報取得部で取得した、前記通信装置の位置情報を含んでもよい。
また、前記通信装置情報には、家(図134の家)あるいは人(当該通信装置のユーザ)の識別情報(ホームID)を含んでもよい。
なお、この通信装置Xにおいては、例えば、次の通りであってもよい。
この通信装置Xは、HEMSのシステム(図134、図135のシステム)に含まれ、ユーザにより携帯されて、ユーザの位置と同じ位置を有する携帯端末である。
端末装置情報取得部は、端末装置(例えば図134のテレビN10A)と当該通信装置との間の距離が、閾値未満の近距離の場合、および、閾値以上の遠距離の場合のうちの、近距離の場合にのみ、当該端末装置と近距離無線通信を行う。
通信部は、複数の端末装置(図134の複数の端末装置でもよいし、図134の家以外の他の家の端末装置を含んだ複数の端末装置でもよい)のうちで、前記近距離無線通信がされる端末装置(図134のテレビN10A)のための処理(例えば、当該端末装置の制御でもよい)をサーバ機器に行わせる。
これにより、容易に、通信装置が、当該端末装置の近距離に移動された端末装置(例えば図134のテレビN10A)と、他の端末装置(例えば、他の家の端末装置など)とのうちで、移動がされた、通信装置に対して近距離の端末装置(例えばテレビN10A)とのうちで、近距離の端末装置にのみ、制御等が行われ、他の端末装置には行われない。このため、適切な端末装置にのみ、制御等がされ、確実に、適切な端末装置の処理のみができる。
そして、このように、適切な端末装置にのみ、制御等がされるにも関わらず、単に、通信装置が近距離に移動されるだけで足りて、複雑な操作などが不要であり、簡単に、適切な端末装置の処理のみがされて、簡単に、適切な処理ができる。
しかも、端末装置情報取得部は、前記近接無線通信を通じて、複数のサーバ機器のなかから、サーバ機器を特定する端末装置情報を、端末装置(例えば図134のテレビN10A)から取得する。
そして、通信部は、上述の制御等の処理を行うことを、前記端末装置情報取得部により取得された前記端末装置情報により特定される前記サーバ機器に行わせる。
これにより、端末装置(テレビN10A)の外部における要因に関わらずに、確実に、適切なサーバ機器による処理ができる。
さらに、複数の家のうちから、通信装置が利用される家(図134の家)を特定することにより、複数の機器(図134の家の各機器、他の家の機器)のうちから、そのホームIDにより特定される家(図134の家)に設けられた各機器(図134の各機器)を特定するホームIDを、前記サーバ機器に送信し、前記近接無線通信が行われる前記端末装置(テレビN10A)が、当該家に設けられた前記各機器に含まれることを前記サーバ機器に特定させるホームID送信部(図116のホームID管理部M1205)が設けられる。
なお、具体的には、例えば、所定の通信部(例えば、図116の登録情報送受信部M1207)にホームIDが送信されることにより、この通信部を通じて、ホームIDがサーバ機器に送信されてもよい。
なお、ホームID送信部は、当該端末装置(テレビN10A)が、前記家に設けられた前記各機器に含まれることを、サーバ機器に特定させることにより、そのマップ(図144の製品マップ)により位置がユーザに示される各製品のうちに、当該端末装置(テレビN10A)が含まれるマップを、製品マップ(図144の製品マップ)として、前記サーバ機器に特定させてもよい。
また、ホームID送信部は、前記端末装置(テレビN10A)が、前記各機器(図134の各機器)に含まれることを前記サーバ機器に特定させることにより、前記サーバ機器により、前記各機器のそれぞれについて行われる処理(例えば、ユーザに最も近い位置をその機器が有する場合に、その機器の電源ONを行う処理)を、当該端末装置(テレビN10A)についても前記サーバ機器に行わせてもよい。
さらに、当該通信装置の位置と同じ位置である、近接無線通信がされる前記端末装置(テレビN10A)の位置を取得することにより、取得された位置を、当該端末装置の位置として前記サーバ機器に特定させる位置情報取得部(先述)が設けられる。
これにより、端末装置(テレビN10A)の位置に合わせた処理を、サーバ機器に行わせることが、単に、通信装置を適切な位置(テレビN10Aの位置)に移動させるだけで、簡単にできる。
図127の通信装置Y02などは、例えば、この通信装置Xの下位概念(具体例)等であってもよい。
(実施の形態A1)
実施の形態A1について述べる。
図1は、実施の形態A1の概念図を示す。
ここには、撮影装置(カメラ)1(通信装置9A1)、TV(テレビジョン)45およびサーバ(画像サーバ)42から構成される通信システムが示されている。本図において、左側は、撮影装置1による撮影時の状況を示し、右側は、撮影した画像を撮影装置1が再生する時の状況を示す。
撮影装置1は、本発明に係る通信装置の一例(ここでは、デジタルカメラ)である。
そして、撮影装置1は、撮影時に関連する構成要素として(図1左欄を参照)、第1電源部101と、映像処理部31と、第2のアンテナ20と、第1処理部35と、メディア識別情報111、撮影画像状況情報60およびサーバ特定情報48を記憶する第2メモリ52と、RF−IDのアンテナ21とを備える。
また、この撮影装置1は、再生時に関連する構成要素として(図1右欄を参照)、第1電源部101と、第1メモリ174と、電源検知部172と、起動部170と、メディア識別情報111、撮影画像状況情報60およびサーバ特定情報58を記憶する第2メモリ52と、第2処理部95と、変調切部179と、通信部171と、第2電源部91と、RF−IDのアンテナ21とを備える。
TV45は、リーダ装置が通信路で接続された機器の一例であり、具体的には、撮影装置1で撮影された画像データを表示するのに使用されるテレビ受像機であり、表示部110と、RF−IDリーダライタ46とを備える。
サーバ42は、撮影装置1から当該サーバ42にアップロードされる画像データを保存するとともに、その画像データを、TV45にダウンロードするコンピュータであり、データ(画像データ)50を保持するための記憶装置を備える。
景色などの被写体を撮影装置1が撮影した場合、映像処理部31により、撮影データに変換された画像データは、通信が可能な条件下では、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(WorldWide Interoperability for Microwave Access)用の第2アンテナ20を用いて、アクセスポイントに、無線で送られる。送られる際には、例えば、インターネットを介して送られる。そして、予め設定したサーバ42の中のデータ50として、送られた画像データが、サーバ42により記録される。
この時、第1処理部35は、撮影した画像データの撮影画像状況情報60を、撮影装置1が備えるRF−ID47の第2メモリ52に記録する。この撮影画像状況情報60の中には、画像撮像日時と、画像撮影枚数、最終画像送信日時、画像送信枚数および最終画像撮影日時の少なくとも何れかと、アップロードされた画像、もしくは、アップロードされていない画像、最終撮影番号等が、例えば第1処理部35等により記録される。
また、サーバ42にアップロードしたデータ50を特定するためのURL(Uniform Resource Locator)を生成する。この情報画像データ(図1のデータ50)にアクセスするためのサーバ特定情報48(URL)が、第2メモリ52の中に、第1処理部35により記録される。また、このRF−ID(RF−ID47)が内蔵されているシステムが、カメラか、カードか、ハガキか等を識別するためのメディア識別情報111も、第2メモリ52に記録されている。
第2メモリ52は、カメラ(撮影装置1)の主電源(電池等の第1電源部101)が入っているときは、カメラの主電源により動作する。カメラの主電源が入っていなくても、RF−ID47のアンテナ21に、外部のRF−IDリーダライタから、電力が供給される。このため、電池等の電源を持たない第2電源部91が、電圧を調整し、RF−ID回路部の第2メモリ52を含めた各ブロックに、電力を供給し、それによって、第2メモリ52のデータを記録再生し、そのデータを、撮影装置1が送受信することができるようになる。
なお、第2電源部91は、整流回路等からなり、第2アンテナ21で受信した電波から、電力を作り出す回路である。第2メモリ52は、主電源のオンオフにかかわらず、第2処理部95から読み書きでき、主電源がオンの場合には、第1処理部35から読み書きできるように構成されている。つまり、第2メモリ52は、不揮発メモリから構成されるともに、第1処理部35と第2処理部95の双方から読み書きできる。
この撮影装置1で、旅行等の撮影が終了した後、撮影された画像等を再生する場合には、図1の右側の再生時に示すように、次の動作がされる。すなわち、撮影装置1のユーザ等が、撮影装置1を、TV45のRF−IDリーダライタ46に近づける。すると、RF−IDリーダライタ46により、アンテナ21を介して、RF−ID47に電力が供給される。これにより、供給される電力に基づいて、第2電源部91により、撮影装置1の主電源(第1電源部101)がオフであっても、RF−ID47の各部に電源が供給される。
第2処理部95により、第2メモリ52の撮影画像状況情報60と、サーバ特定情報58とが読み出され、読み出された各情報が、第2処理部95等により、アンテナ21を介して、TV45に送られる。
TV45側では、送られたサーバ特定情報58に基づき、URLを生成し、そのURLにより特定される、サーバ42のデータ50の画像データをダウンロードし、画像のサムネイル等を、表示部110に表示する。
なお、撮影画像状況情報60により、アップロードされていない撮影画像があると判断された場合には、その旨を、表示部110に表示するとともに、場合により、撮影装置1を起動させ、アップロードされていない画像データを、サーバ42へアップロードさせる。
図2は、撮影装置1の外観を示す図である。
図2の(a)欄と(b)欄と(c)欄とは、本発明の撮影装置1の外観の正面図と、背面図と、右側面図を示す。
図2の(c)欄に示すように、右側面には、無線LAN用のアンテナ20と、RF−ID用のアンテナ21が内蔵され、電波非遮蔽材料からなるアンテナカバー22が取り付けられている。
RF−IDの周波数は、13.5MHzであり、無線LANの周波数は、2.5GHzであり、同波数が大きく異なり、互いに干渉することがない。
このため、2つのアンテナ20、21を、図2の(c)欄に示すように、外部から見て、重なるように構成する。これにより欄設置面積を小さくできる。このため、撮影装置を小型化することができるという効果が得られる。
また、2つのアンテナのアンテナカバー22を、図2の(c)欄に示すように、一つにまとめることができるため、電波非遮蔽材料部を最小にできる。プラスチック等の電波非遮蔽材料は、金属に比べると、強度が低いため、この材料を最小にすることにより、ボディの強度の低下を軽減できるという効果がある。符号6、3で示される2つの要素は、それぞれ、レンズ6と、電源スイッチ3である。符号2〜16の要素については、後で説明する。
図3は、撮影装置1のブロック図を示す。
撮像部30から得られた画像データは、映像処理部31を介して、記録再生部32に送られ、第3メモリ33に記録される。このデータは、脱着可能なICカード34に記録される。
これらの処理は、CPU(Central Processing Unit)等の第1処理部35により指示される。撮影された写真や動画等の画像データは、暗号部36と、通信部37の送信部38と、第1アンテナ20により、無線LANや、WiMAZ等の無線でアクセスポイント等に送られ、インターネット40を介してサーバ42に送られる。つまり、写真等の画像データが、アップロードされる。
なお、通信状態が悪い場合や、近くにアクセスポイントや、基地局がない等の理由で、一部の画像データがアップロードできない場合がある。この場合には、サーバ42にアップロードされた画像と、まだアップロードされていない画像が、混在する。
この場合には、サーバ42の画像のデータと、撮影した画像のデータに差異が生ずる。
そこで、詳しくは、後で説明するが、本発明の場合、TV45等に付いているRF−IDリーダライタ46で、撮影装置1のRF−ID47の第2メモリ52のサーバ特定情報48等を読みとり、このデータを用いて、サーバ42のURL等を生成し、このURLを用いて、TV45から、サーバ42にアクセスし、撮影装置1がアップロードしたファイルやフォルダ等のデータ50にアクセスし、撮影装置1で撮影した画像のうちアップロードした画像をダウンロードしTV45に表示させる方式をとっている。
もし、実際撮影した画像の一部もしくは全部が、サーバ42のデータ50の画像データの中にアップロードされていないと、TV45にダウンロードした場合、実際に撮影した画像の一部が、TV45で視聴できないという課題が発生することが考えられる。
この課題を解決するため、本発明では、第1処理部35の撮影画像の状況データを、記録再生部51により、第2メモリ52の撮影画像状況情報55にアップロード状況等を記録する。
図4は、第2メモリ52の構成を示す図である。
図4を用いて、より詳細に説明する。
第2メモリ52には、サーバ42の画像データと、カメラが撮影した画像データが、一致しているか、言いかえると、同期しているかを示す同期情報56(図4)が記録される。
本発明では、TV45が、第2アンテナ21を介して、第2メモリ52の中の撮影画像状況情報55を読みとる。
このため、サーバのデータ50に、不足した画像がないかどうかを即座に確認できる。
もし、未アップロードの画像があるときには、その結果を、TV45の表示部に表示する。そして、視聴者に、「画像のアップロードをして下さい」の表示を出すか、または、RF−IDのアンテナ21経由で、カメラに命令を出し、起動部170に、起動信号を送り、強制的に、撮影装置1の第1電源部101を起動させ、撮影装置1の第1メモリ174等の中の未アップロード画像を、無線LAN、もしくは有線LAN、もしくはRF−ID用の第2アンテナ21等を介して、サーバ42にアップロードさせる。
なお、ここで、RF−IDのアンテナ21経由の場合においては、伝送量が小さいため、元の画像データを、そのまま、送ろうとすると、アップロードと、画像の表示に、時間がかかり、使用者に不快感を与える。
これを避けるために、本発明では、アンテナ21経由の場合、未アップロード画像のサムネイル画像を送る。
これにより、見かけ上のアップロード時間や、表示時間を短縮でき、使用者に不快感を与えることを軽減できる。
現在のHF帯のRF−IDでは、数百kbpsの伝送量の場合が多いが、4倍速も検討されている。この場合、数Mbpsを実現できる可能性がある。未アップロード画像のサムネイル画像データを送れば、1秒間に、数十枚の画像を送ることができる。一覧表示の場合には、一般ユーザが容認できる時間内に、未アップロード画像を含めた全画像を、TVに表示させることができるという効果がある。この方法は、一つの現実的な方法といえる。
このように撮影装置を強制的に起動させ未アップロード画像を送る場合、無線LAN、RF−IDのアンテナ21、有線LANの内、最も速度が速く、安定している経路を用いてアップウロードやTVへの表示を行う。
第2アンテナ21に信号を送る通信部171は、第2アンテナ21を介して、外部から電源供給を受ける状況においては、低速の変調方式を用いて、通信を行う。一方で、第1電源部101等から電源供給を受けられる状況においては、必要に応じて、変調方式を、QPSK、16QAN、64QAN等の信号点数の多い変調方式に切り替え、伝送を高速化させ、未アップロードの画像データを、短時間でアップロードする。
なお、電源検知部172により、第1電源等の余力が少ない事や、外部電源が非接続であること等を検出すると、第1電源部101からの電力供給を止め、変調方式切替部175により、通信部171の変調方式を信号点数の少ない変調方式や、伝送レートの少ない変調方式に切り替える。このことにより、第1電源部101の規定値以下の容量低下を未然に防ぐことができる。
また、別の電力対策として、電力に余裕が無い場合には、第2処理部95や、通信部171等は、第2アンテナ21を介して、TV45のRF−IDリーダライタ46に、電力増加要求信号を送り、支援を要求する。これに応えて、RF−IDリーダライタは、送信電力を、RF−ID読み取り時の電力の規定値より多い値に増加させる。RF−ID側は、アンテナ21を介して受ける供給電力量が増加するので、通信部171もしくは第1処理部35へ、電力を供給することができる。この方法により、第1電源部101の電池100の電力量が減ることがなくなる。もしくは、電池100がなくても、送信作業を、実質的に無限に継続できるという効果がある。
また別の方法として、図3のアップロード画像データ情報60を用いてもよい。アップロードした画像の情報61、例えば、写真番号等を記録する。この情報をハッシュした情報62を用いてもよい。この場合、情報量が減るという効果がある。
このデータを用いると、TV45がこのデータを読みとり、カメラの撮影した画像の情報と比較することにより、未アップロードの画像の情報を得ることができる。
別の方法として、未アップロード画像データの存在識別情報63を用いることができる。未アップロード画像データが存在するかどうかの存在識別子64により、未アップロード画像の有無を知らせることができるので、第2メモリ52の情報を大幅に削減することができる。
未アップロード画像の枚数65でもよい。この場合には、TV45に読みとらせることができるため、アップロードが必要な枚数を、視聴者に知らせることができる。この場合、枚数に加えて、データ容量を、撮影画像状況情報55として記録しておくと、未アップロード画像をアップロードするための予測時間を、より正確に、TV45に表示させることができる。
また、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を用いてもよい。
また、第2メモリ52に最後に撮影した時間68を記録することにより、後にTV45から読み出しサーバ42に接続したときに、サーバ42の最終アップロードした画像の撮影日と、時間68とを比べることにより、簡易的に、未アップロード画像の有無を判定することができる。
また、古い順から画像番号を付与していく方式において、撮影した画像の最終番号69のみを記録していくことにより、サーバにアップロードされた画像の最後の画像番号と照合することにより、未アップロード画像があるかどうかの情報を得ることができる。
また、撮影した画像の情報70(例えば、撮影した画像の画像番号の全てなど)を、第2メモリ52に記録しておく。すると、後で、サーバ42にアクセスした時に、サーバ42にアップロードされた画像データと比較することにより、未アップロードデータがあるかどうかを判断できる。この場合、撮影した画像情報をハッシュした情報71を用いることにより、データを圧縮できる。
第2メモリ52の、他の情報として、RF−IDのUID75、カメラID部76、メディア識別情報111が記録されている。これらは、カメラの主電源(時計のバックアップ等のサブ電源を除く)が入っていなくても、TV45から、第2アンテナ21を介して、読みとられ、カメラや、ユーザの識別や、機器の認証に使われる。海外旅行等から帰ってきた時には、バッテリの充電量が少ない場合が多いが、本発明の場合、バッテリがなくても動作し、情報を送るため、利便性に優れている。メディア識別情報111は、RF−IDを内蔵した機器、もしくは、メディアが、カメラ、ビデオ、ハガキ、カード、携帯電話であるかを示す識別子等が入っている。TV45側では、この識別子により、機器、メディアを特定できるため、画面上に、カメラやハガキのマークやアイコンを、後述する、図22に示すように表示させたり、識別情報に応じて処理を変更することができる。
図5は、図5は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。
また、画像表示方法指示情報77が記録されているが、例えば、図5の一覧表示(をするか否かを示す情報)78が、ONの場合には、TV45のRF−IDリーダライタ46に、第2アンテナ21を近づけた時に、写真等のサムネイルの画像データを、一覧表示させる。
スライドショー79がONの時には、TV45に、画像データを、新しい順、もしくは古い順から1枚ずつ、次々と表示させる。
第2メモリ52の図(図5)の下部には、サーバ特定情報48の記録領域が設けられている。
これにより、カメラ操作者の好みに合った表示方法で、TV画面に表示される。
この中には、サーバURLを生成するための元情報となるサーバURL生成情報80がある。
そして、サーバアドレス情報81や、ユーザ識別情報82を記録するための領域が設けられており、具体的には、ログインID83等が記録される。また、パスワード84を記録するための領域があり、場合により、暗号化されたパスワード85が記録される。これらのデータは撮影装置1の内部や、RF−ID47の内部、もしくは、カメラの内部、もしくは、TV45側に設けられたURL生成部90により、サーバ42の中の、この撮影装置、もしくは、ユーザに対応する画像データ群にアクセスするためのURLが生成される。このURL生成部90(図5)がたRF−ID47の中にある時にはた第2電源部91により電源供給される。
また、URL92を作成して直接、第2メモリ52に記録してもよい。
この第2メモリ52のデータは、RF−ID側の第2処理部95と、カメラ側の第1処理部35のどちらからでも、データを読める点が特長となる。
従って、TV45が、カメラのRF−ID47を読みにいった場合には、アップロード状況情報や、サーバアドレスや、ログインID、パスワードが、瞬時に得られるため、サーバ42の中のこのカメラに対応する画像データをダウンロードして、TV45に高速に表示できるという効果がある。
この場合、撮影装置1の主電源が入っていなくても、RF−IDリーダライタから、電源が第2電源部91に供給されるために、動作するという効果がある。従って、撮影装置1の電池100の電力が減らない。
図3に戻ると、電池100から、第1電源部101は、電力の供給を受け、カメラの各部に、電源を供給する。しかし、休止状態においては、第3電源部102により、時計103等に微弱な電源を供給する。場合によっては、第2メモリ52の一部のメモリに、バックアップ電力を供給する。
RF−ID47は、第2アンテナからの電力を受け、第2電源部91を動作させ、第2処理部95か、データ受信部105、記録部106、再生部107、データ転送部108(通信部171)や第2メモリ52を動作させる。
このため、カメラの休止状態においては、全く電力を消費しないため、カメラの電池100を、永く持たせることができる。
次に、図7〜図17の処理について述べられる。
図7は、カメラ、カード側の処理と、TV、RF−IDリーダライタ側の処理とのフローチャートである。
カメラ、カード側の処理と、TV、RF−IDリーダライタ側の処理を、図7のフローチャートを用いて述べる。
図7のステップ150aで、主電源がOFFの時、ステップ150bで、主電源OFF時の、RF−IDリーダライタの起動設定がされているかをチェックし、Yesなら、ステップ150cで、RF−IDリーダライタ46を、ONにして、ステップ150eで、RF−IDリーダライタの省電力モードに入る。
ステップ150fでは、アンテナ部のインピーダンス等を測定、もしくは、近接センサの測定をして、ステップ150gで、RF−IDを、RF−IDリーダライタのアンテナに近づけると、ステップ150gで、近接もしくは接触したかを検知した場合には、ステップ150hで、アンテナに、電力の出力を開始し、ステップ150kで、第2電源がONし、第2処理部が動作開始し、ステップ150mで、交信を開始する。
図8は、図7の処理の続きの処理のフローチャートである。
ステップ150で受信すると、図8のステップ151aで、相互認証を開始し、ステップ151fで、相互認証を開始し、ステップ151b、151gで、相互認証がOKなら、ステップ151dで、第2メモリのデータを読み出し、ステップ151eで、第2メモリのデータを送信し、ステップ151iで、RF−IDリーダライタは、第2メモリのデータを受信し、ステップ151jで、第2メモリの識別情報等が正しいかをチェックし、OKなら、ステップ151mで、TV45側に、自動電源ONの識別情報ありかを見て、Yesなら、ステップ151rで、TVの主電源がOFFかをチェックする。
図9は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
そして、OFFならば、図9のステップ152aで、TVの主電源をONして、ステップ152bで、第2メモリ52に強制表示命令がある場合には、ステップ152dで、TVの入力信号を、RF−IDの画面表示信号に切り替えるとともに、ステップ152eで、フォーマット識別情報を読み、ステップ152fで、フォーマット識別情報に応じて、第2メモリを読み出し、データフォーマットを変えて、該当するデータを読み、ステップ152gで、第2メモリ部に「パスワード要求フラグ」がある場合には、ステップ152hで、第2メモリの「パスワード入力不要のTVのID」を読み、ステップ152iで、自機のTVのIDと「パスワード入力不要のTVのID」が一致しない時には、ステップ152qで第、2メモリから、パスワードを読み、ステップ152vで、パスワードの暗号を復号し、ステップ152sで、パスワードを送信する。なお、ステップ152q、152r、152sは、サーバ42が保持するデータ50として、サーバ42が備える記憶装置に、パスワードを記録しても良い。
ステップ152jでパスワードを入手し、ステップ152kで、パスワード入力画面を表示し、ステップ152mで、入力されたパスワードが正しいかをチェックする。この作業は、サーバ42で行われてもよい。OKなら、RF−IDの第2メモリの情報やプログラムに基づく表示を行う。
図10は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図10のステップ153aで、第2メモリのRF−IDのメディア識別情報111により示される種類が、カメラなら、ステップ153bで、カメラのアイコン(文字)を、TVの表示部に表示し、カメラでなかったら、ステップ153cで、郵便ハガキなら、ステップ153dで郵便ハガキのアイコンを表示部に表示し、ステップ153eで、ICカードであることがわかれば、ステップ153fで、ICカードのアイコンを、表示部に表示し、ステップ153gで、携帯電話あることがわかれば、携帯電話のアイコンを、TV画面の角に表示させる。
図11は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図12は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図13は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図11のステップ154a、154iで、サーバもしくは第2メモリから、サービス内容識別情報を読みとり、ステップ154cで、画像表示サービスかを、ステップ154bで、ダイレクトメール等のハガキサービスか、ステップ154dで、広告サービスか、をチェックする。
そして、ステップ154fと154jで、第2メモリから、サーバ特定情報48を得て、もし、第2メモリにURL92がない場合には、ステップ154hと154kに進み、サーバアドレス情報81とユーザ識別情報82を得る。
そして、図12のステップ155a、155pでは、第2メモリから、暗号化されたパスワードを得て、ステップ155bで、復号されたパスワードを得て、ステップ155cで、上記情報から、URLを生成する。
そして、第2メモリに、URL92がある場合も含めて、ステップ155dで、通信部と、インターネットを介して、URLのサーバにアクセスし、ステップ155kで、サーバ42と接続開始して、ステップ155qで、動作プログラム存在識別子119を読み、ステップ155eで、動作プログラム存在識別子が有りか、ステップ155fで、複数の動作プログラムもある場合には、ステップ155rで、動作プログラム選択情報118を読み、ステップ155gで、動作プログラム選択情報が設定されている場合には、ステップ155hで、特定の動作プログラムのディレクトリ情報を選択し、ステップ155sで、第2メモリの動作プログラムの、サーバ上のディレクトリ情報117を読み、ステップ155iで、サーバ上の特定ディレクトリの動作プログラムにアクセスし、ステップ155mで、動作プログラムを送出もしくはサーバ上で稼動させ、ステップ155jで、動作プログラムの稼動を開始(TV側もしくはサーバ側)させ、図13のステップ156aで、画像利用サービスかをチェックし、Yesなら、ステップ156bで、未アップロード画像データの確認作業を開始する。
図6は、実施形態A1における撮影装置の画像表示方法指示情報の構成図である。
図14は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
ステップ156iで、未アップロードデータ存在識別子64を読み、ステップ156cで、未アップロードデータ存在識別子64がONの場合には、ステップ156dで、未アップロード画像の枚数66と、データ容量65を読み、ステップ156eで、未アップロード画像の枚数66を表示し、未アップロードデータ容量65から、データのアップロード予測時間をTVの表示部に表示し、ステップ156fで、もし、カメラ側が、自動画像アップロード可能状態にある場合には、ステップ156gで、カメラを起動し、第1アンテナ20もしくは第2アンテナ21等を介して、無線もしくは、接点による有線で、サーバに、未アップロードデータをアップロードし、完了すると、図14のステップ157aへ進み、ステップ157aで、課金プログラムがあるかをチェックし、NOの場合はステップ157nで、図6の画像表示方法指示情報の識別子121を読み、ステップ157bで、画像表示方法識別情報が、サーバにあるかをチェックし、Yesなら、ステップ157pで、画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報120を読み出し、ステップ157cで、UID等に対応した画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報120を読み、ステップ157dで、サーバ上の画像表示方法指示情報を、サーバから得て、ステップ157fへ進む。
ステップ157bがNOの場合には、ステップ157eに進み、画像表示方法指示情報を、カメラより得て、ステップ157fに進む。
図15は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
ステップ157fでは、画像表示方法指示情報に基づいて、表示を開始し、ステップ157gで、全画像表示識別子123を読み、ステップ157gで、全画像表示なら、ステップ157rで、全画像を表示し、NOなら、ステップ157sの特定ディレクトリ124の一部画像を、ステップ157hで表示し、ステップ157iで、一覧表示125なら、ステップ157tの表示順序識別子122を読み、ステップ157jで、表示順序識別子に基づき、日付順、アップロード順に表示し、ステップ157vで、スライドショー識別子126を読み、ステップ157kで、OKなら、ステップ157mで、表示順序識別子122に基づき、表示を行い、第2メモリから、画質優先127を読み出し、図15のステップ158aで、表示方法が、画質優先でない場合には、ステップ158qで、速度優先128かどうかをチェックし、ステップ158bで、速度優先なら、ステップ158cで、表示音声サーバにあるかを調べ、ステップ158sで、音声のサーバのディレクトリ130を調べ、ステップ158aで、表示音声のサーバ上のディレクトリにアクセスし、音声を出力させる。
ステップ158eで、優先表示画像が、全画像でないなら、ステップ158fで、一部画像を選び、ステップ158vまたはステップ158wで、特定ディレクトリ124の情報を入手(ステップ158g)し、ステップ158hで、特定ディレクトリの画像を表示する。ステップ158iのように、全画像表示してもよい。ステップ158jで、表示が完了すると、ステップ158kで、「別の画像をみるか」の表示をして、Yesの場合には、ステップ158mで、別のディレクトリの画像のメニューを表示する。
図16は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図16のステップ159aで、特定使用者の画像を要求されると、ステップ159mで、特定使用者全画像132のデータと、特定使用者のパスワード133を得て、ステップ159bで、特定使用者のパスワードを要求して、ステップ159cで、正しければ、ステップ159pで、画像リストが入ったファイルのディレクトリ情報134を読み、ステップ159dで、特定使用者の画像リストが入ったディレクトリをアクセスし、ステップ159rで、サーバの特定ディレクトリから、画像データをダウンロードし、ステップ159eで、特定使用者の画像を表示する。
ステップ159fで、色補正ルーチンを開始し、ステップ159gで、カメラIDと、カメラID部76から、カメラ機種情報を読み出し、ステップ159hと159tで、カメラ機種の特性データを、サーバからダウンロードする。次に、ステップ159i、159uで、TVの特性データをダウンロードする。ステップ159wで、データを演算し、補正データを得る。ステップ159jで、カメラとTVの特性データに基づき、表示部の色や明るさを補正して、ステップ159kで、正しい色と明るさで表示する。
図17は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図17のステップ160aで、強制印刷命令が、ONであって、ステップ160bで、カメラが近接した端末が、プリンタ、もしくはプリンタに接続されている端末である場合には、ステップ160cで、各画像データ毎のカメラ機種情報と、プリンタの機種名を入手し、ステップ160dで、サーバの各情報より補正データを算出し、補正し、ステップ160pで、印刷対象の画像データの入ったディレクトリ情報137を得て、ステップ160eで、印刷対象の画像データ(ファイル名)が記録されたディレクトリのアドレスを用いて、サーバにアクセスし、ステップ160mで、特定のディレクトリの画像データを送出し、ステップ160fで、印刷画像データを得て、ステップ160gで印刷し、ステップ160hで印刷を完了する。ステップ160iで、1回印刷を完了したことを示す識別子を、各画像データに記録し、ステップ160nで、サーバ上で印刷した画像データに印刷完了識別子を付与する。
次に、メディア(カメラ、ハガキ等)側のメモリに、記録機能がない場合の実施の形態を述べる。
図18は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図19は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図8の丸3、丸4、丸5からつながっている。
まず、TV側では、図18のステップ161aで、TVの主電源をONにし、ステップ161kで、第2メモリからUIDを読み、ステップ161bで、UIDを入手し、ステップ161mで、サーバ特定情報48を得て、ステップ161cで、サーバのディレクトリにアクセスし、ステップ161dで、このUIDに対応したサービスの最終サーバを検索する。
そして、ステップ161eで、最終サーバがある場合には、ステップ161gで、最終サーバにアクセスし、UIDリストから、使用者のIDとパスワードとサービス名を読み出し、もし、ステップ161hで、パスワードを要求する場合には、ステップ161iで、正しいかどうか判定し、図19のステップ162aで、写真やビデオのサービスかをチェックし、Yesなら、ステップ162bで、前記UIDに関連付けられているサーバの特定ディレクトリの中から、対応する課金等のプログラムや表示する画像データのアドレスやファイル名を含むリストと画像表示指示情報や強制表示命令や強制印刷命令やカメラIDを読み出し、これらのデータや手順に応じて、表示や印刷作業を自動的に行う。
図20は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
必要に応じて、パスワード入力を要求し、ステップ162cで、特定の画像を印刷したい場合には、ステップ162dで、印刷したい、特定の画像データを、前記UIDに対応するサーバ上、もしくはTVの印刷ディレクトリに加え、ステップ162eで、TVにプリンタが接続されているか、単独のプリンタがあるかをチェックし、Yesの場合には、ステップ162fで、プリンタのRF−IDリーダライタに、このハガキ等のメディアのRF−ID部を接近させると、図20のステップ163aで、プリンタは、前記メディアのUIDを読み込み、図の修正サーバ上の前記印刷ディレクトリから、印刷すべき画像データもしくは画像データの場所を読み出し、その画像データを印刷させ、ステップ163bで、印刷が完了し、終了する。
図19の23(丸23)に続くステップ163iの次のステップ163bで、ショッピングサービスの場合には、ステップ163eで、認証が正しいかチェックし、正しい場合には、ステップ163fで、前記UIDに関連付けられているショッピング・課金プログラムを、サーバから読み出し、プログラムを実行し、ステップ163gで、プログラムが完了すると、終了する。
次に、ハガキに内覧された、RF−IDのデータを、RF−IDリーダなしで読みとる方法を述べる。
図21は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図21のステップ164aでは、次の処理がされる。つまり、第2のRF−IDは、ハガキ等のメディアに、付着もしくは内蔵されているとともに、中継サーバのURL情報が記録されている。この第2のRF−IDの外の面には、UIDと、中継サーバの第1URLを特定するデータが、2次元バーコードで印刷され、表示されている。
ステップ164bでは、主サーバとの通信機能をもつとともに、第1のRF−ID部を待ち、この中に、主サーバの第1URL情報が記録されているカメラがあり、このカメラの撮影部により、前記2次元バーコードを、光学的に読みとり、第2のRF−IDのUIDと中継サーバの第2URLを特定するデータに変換する。
ステップ164cで、上記変換したデータを、カメラのメモリに記録する。
ステップ164dでは、カメラで撮影した画像から、特定の画像群を選び、主サーバ上の特定の第1ディレクトリに記録する。同時に、第2URLの中継サーバ上の特定の第2ディレクトリに、主サーバの第1URL情報とともに、第1ディレクトリ情報をアップロードする。特定の第2RF−IDのUIDを前記第2ディレクトリに関連付けるための情報を、前記第2URLの中継サーバにアップロードし、ステップ164eで、ハガキ等のメディアを、特定者に郵送する。
ステップ164fでハガキを受けとった者が、ハガキのRF−ID部を、TV等のRF−IDリーダ部に近づけ、中継サーバの第2URLと、ハガキのUIDを得る。
ステップ164gでは、第2URLの中継サーバにアクセスし、前記UIDに関連付けられた、第2ディレクトリの中のプログラムもしくは、かつ特定の画像データが記録されている主サーバの第1URLと第1ディレクトリ情報を取り出し、主サーバから画像データをダウンロードし、TV画面上に表示する。この場合、一般的に商品やハガキに印刷されている、サーバサーバ情報を記録した二次元バーコードを本発明の撮影装置の撮像部により読み取り、二次元バーコードの情報をデジタルデータとして、RF−ID部の第2メモリに記録し、TVのRF−IDリーダにこのデータを読み取らせることにより、二次元バーコード用の光学センサのないTVでも間接的に二次元バーコードのデータを読み取り、サーバ等に自動的にアクセスすることができる。
図22は、実施形態A1における、撮影装置とTVの表示方法を示す図である。
図22の(a)欄は、TV45のRF−IDのアンテナ138に、撮影装置1を近づけた時の表示状態を示す。
撮影装置1を、アンテナ138に近づけると、前述のように、カメラであることを認識するための、カメラのアイコン140を表示する。
次に、未アップロードの画像が何枚(例:5枚)あるかわかるので、5枚の空白画像142a、142b、142c、142d、142eをカメラのアイコン140から出てきたが如く表示させる。
このことにより、「モノから情報」への、「タンジブル」な画像が表示されるため、ユーザが、より自然な感覚で、画像をみることができる。
データがサーバにある実画像は、143a、143b、143cのように、同様に、タンジブルに表示される。
図22の(b)欄は、ハガキ139に、RF−IDが埋め込まれている場合を示す。TV45のRF−IDリーダライタ46により、ハガキの属性情報が読みこまれるため、図に示すように、TV45の左下の角に、ハガキのアイコン141が表示され、(a)欄と同様に、サーバの画像や、メニュー画面が、タンジブルに表示される。
以下に、図4の中で示された動作プログラム116を、撮影装置1のRF−ID47の通信対象となる機器である、図3のTV45に送信し、このRF−ID部の通信対象となる機器が、送信されたプログラムを実行する処理の詳細について説明する。
図23は、撮影装置1のRF−ID47の通信対象となる機器が、送信されたプログラムを実行する処理の行うブロック図である。
本図には、撮影装置1の一部(RF−ID47、第2アンテナ21)、テレビジョン(TV)45、および、TV45のリモコン827から構成される通信システムが図示されている。
ここで、撮影装置1は、赤外線通信路でTV45と接続されたRF−IDリーダライタ46との間で近接無線通信を行うRF−ID47を有するカメラであって、近接無線通信用のアンテナ21と、RF−IDリーダライタ46から供給される入力信号を、アンテナ21を介して受信するデータ受信部105と、少なくとも通信装置を特定するための識別情報であるUID部75と、当該UID部75を参照して、TV45によって実行される動作プログラム116とを記憶する不揮発性の第2メモリ52と、データ受信部105で受信された入力信号に応じて、第2メモリ52に記憶されたUID部75および動作プログラム116を、アンテナ21を介してRF−IDリーダライタ46に送信するデータ転送部108とを備え、データ転送部108から送信されたUID部75および動作プログラム116は、データ転送部108から、アンテナ21、RF−IDリーダライタ46および赤外線通信路を介して、TV45に転送される点に特徴を有する。以下、各構成要素を詳細に説明する。
撮影装置1のRF−ID47は、第2メモリ52を有し、第2メモリ52は、RF−ID部の通信対象となるテレビジョン(テレビ)45で動作する動作プログラム116を格納している。つまり、この動作プログラム116は、撮影装置1の識別情報を参照してTV45で実行されるプログラムの一例であり、例えば、後述するように、Java(登録商標)等の実行形式プログラム、あるいは、Java(登録商標)スクリプト等のスクリプト形式の仮想マシン用プログラムである。
RF−ID47の再生部は、第2メモリ52から撮影装置1に固有のUIDやURLを含むサーバ特定情報などの動作プログラムを実行するために必要な情報であるデータを、動作プログラム116とともに読み出し、データ転送部108および第2アンテナ21を介してテレビジョン45の遠隔操作を行うリモコン827のRF−IDリーダライタ46に送信される。
リモコン827のRF−IDリーダライタ46は、撮影装置1のRF−ID47から送信されたデータと動作プログラムを受信し、RF−ID記憶部6001に記憶する。
また、リモコン827のリモコン信号生成部6002は、撮影装置1のRF−ID47から送信されてRF−ID記憶部6001に記録されたデータと動作プログラムを、現在リモコン用の通信に広く利用されている赤外線方式等のリモコン信号に変換する。
リモコン信号送信部6003は、リモコン信号生成部6002で生成された動作プログラムを含むリモコン信号をテレビジョン45に対して送信する。
テレビジョン45のリモコン信号受信部6004は、リモコン827から送信されたリモコン信号を受信し、プログラム実行部6005は、例えば、Java(登録商標)等の仮想マシンであり、復号部5504を介してリモコン信号から、撮影装置1のRF−ID47から送信されたデータと動作プログラムを取得し、動作プログラムを実行する。
図24は、RF−IDに格納された動作プログラムを転送および実行する処理のフローチャートである。
図24では、動作プログラムとして「撮影装置1の識別情報(ここでは、UID)を参照して、画像サーバから画像データをダウンロードし、スライドショー形式で画像を表示する」という動作を実行する処理の流れを示す。
図25は、画像のダウンロードおよびスライドショーを行う動作プログラムの記述の一例を示す図である。
リモコンを、撮影装置1に近づけると、まず、撮影装置1のRF−ID47に、リモコンのRF−IDリーダライタ46から、RF−IDの通信を介して、電源が供給され、第2メモリ52から、機器固有のUID75、画像サーバのURL48、動作プログラム116が読み出される(S6001)。読み出したUID、画像サーバURL、動作プログラムは、データ転送部108および第2アンテナ21によって、リモコン827に向けて送信される(S6002)。ここで、動作プログラムは、図25で示すように、サーバ接続命令6006、ダウンロード命令6008、スライドショー表示命令6010、ダウンロード完了時の処理設定命令6007、ダウンロード完了時命令6009で構成される。
リモコン827では、RF−IDリーダライタ46で、撮影装置1から送信された、UID、画像サーバURL、動作プログラムを受信し(S6003およびS6004)、受信が完了すると、UID、画像サーバURL、動作プログラムを、RF−ID記憶部6001に記憶する(S6005)とともに、UID、画像サーバURL、動作プログラムを、リモコン信号として赤外線方式で送信できる形式に変換しておく(S6006)。そして、ユーザが、リモコン827上で所定の操作入力を行い、リモコン信号送を送信する指示を受け付けた場合(S6007)、UID、画像サーバURL、動作プログラムを含むリモコン信号を、リモコン信号送信部から送信する(S6008)。つまり、リモコン827は、通常のリモコンとしての機能の他に、内蔵するRF−IDリーダライタ46によって、撮影装置1からTV45に向けて、UID、画像サーバURLおよび動作プログラムを転送する中継器として機能する。
次に、テレビジョン45では、リモコン827から送信されたリモコン信号を受信し(S6009)、復号部でリモコン信号に含まれるUID、画像サーバURL、動作プログラムを取得する(S6010)。そして、プログラム実行部6005が、UID、画像サーバURLを使用して、動作プログラムを実行する(S6011〜6015)。動作プログラムは、まず、画像サーバURLを用いて、通信ネットワーク上の画像サーバ42と接続を確立する(S6012および図25の6006)。そして、撮像機器に、固有の情報であるUIDを用いて、特定の撮像機器で撮影された画像データを、画像サーバ42の記憶装置に保持された画像データ50の中から選択し、テレビにダウンロードする(S6013、S6014および図25の6008)。つまり、UIDは、画像サーバ42が保持する画像データのうち、UIDが示す撮影装置1に対応付けられた画像データを選択するために用いられる。画像のダウンロードが完了すると、画像をスライドショー形式で順次表示していく(S6015および図25の6007、6009、6010)。図25の6007は、画像ダウンロード完了時の処理を設定する命令であり、図25では、画像ダウンロード完了時の処理として、命令6009を設定している。さらに、処理6009の中で、画像のスライドショー表示を実行する処理6010をコールしている。
なお、図23および図24では、リモコン827を介して、動作プログラムや動作プログラムが使用するデータを、撮影装置1からテレビジョン45に転送したが、リモコン827のRF−IDリーダライタ46については、テレビが備える構成であってもよい。つまり、RF−IDリーダライタ46が、TVに内蔵されていてもよい。言い換えると、リーダ装置と機器とを接続する通信路は、赤外線等の無線通信路であってもよいし、有線の信号ケーブルであってもよい。
なお、上述の動作例では、UIDは、画像サーバ42が保持する画像データから、撮影装置1に対応する画像データを選択するために用いられたが、画像データが置かれている画像サーバを特定するのに用いられてもよい。例えば、複数の画像サーバが存在する通信システムにおいて、UIDと、そのUIDが示す撮影装置の画像データが保存されている画像サーバとが対応付けられている場合には、そのUIDを参照して、画像サーバのURLを決定するように動作プログラムを作成しておくことで、動作プログラムを実行したTV45は、UIDを参照することで、複数の画像サーバから当該UIDに対応付けられた画像サーバを特定し、その画像サーバから画像データをダウンロードすることができる。
また、撮影装置1を特定する識別情報としては、UIDに限られず、撮影装置1のシリアル番号、製造番号、MAC(Media Access Control)アドレス、MACアドレスに相当する情報(IPアドレス等)、あるいは、撮影装置1が無線LANのアクセスポイントとしての機能を備える場合には、SSID(Service Set Identifier)に相当する情報であってもよい。さらに、上述の第2メモリ52では、撮影装置1を特定する識別情報(UID75)は、動作プログラム116とは別個に格納されていたが、動作プログラム116の中に格納(記述)されていてもよい。
なお、リモコン信号(つまり、リーダ装置と機器とを接続する通信路)は、赤外線方式を使用すると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、Bluetoothなどの無線通信方式であってもよい。一般的に、赤外線通信よりも高速な無線通信方式を用いることで、動作プログラム等の転送に必要な時間を短縮することができる。
なお、動作プログラムは、図25で示した書式のプログラムだけではなく、他のプログラミング言語でのプログラムなどでもよい。例えば、Java(登録商標)で動作プログラムを記述すれば、Java(登録商標)VMと呼ばれるプログラム実行環境は、汎用性が高いため、多様な機器での動作プログラムの実行が容易になる。また、Java(登録商標)Scriptに代表されるスクリプト形式の、小さい記憶容量に記憶できるコンパクトなプログラミング言語で記述すれば、第2メモリ52で示されるRF−IDの記憶容量が小さい場合でも、動作プログラムを、RF−ID内部に格納することができる。また、テレビのような、プログラム実行環境を備える機器の処理負荷を軽減するために、動作プログラムは、図25で示したようなソースコードとしてではなく、コンパイル等の処理を施した実行形式のプログラムであってもよい。
図26は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更するテレビと、プログラムを格納するサーバのブロック図である。
図27は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更する処理のフローチャートである。
さらに、図26と図27を用いて、RF−IDリーダを備える表示装置の固有情報に応じて、プログラムの動作を変更する処理の詳細について説明する。
図26で示すテレビジョン45は、言語コード保持部6013を備え、プログラム実行部6005は、リモコン信号として受信した動作プログラムがサーバ42に接続する処理を行う場合に、言語コード保持部6013から言語コードを読み出して、言語コードに対応するサーバ42に接続し、そのサーバ42からサーバプログラムをダウンロードし、さらにダウンロードしたサーバプログラムを実行する。例えば言語コードが日本語であれば日本語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバ42に接続し、そのプログラム記憶部6011から取得したサーバプログラムをテレビ上で実行する。すなわち、図23で説明したような撮影装置1のRF−ID47に格納された動作プログラムは、サーバ42への接続だけを実行し、それ以外の画像を表示するといった処理の実行には、サーバからダウンロードしたサーバプログラムを使用する。
このような処理の流れを図27で説明する。撮影装置1のRF−ID47から、動作プログラムや、動作プログラムに必要なデータを、テレビが受信する処理は、図24で説明した処理と同様である。ここで、テレビジョン45が、リモコン信号として受信したサーバ特定情報は、英語に対応したサーバ42を示すサーバアドレスと、日本語に対応したサーバ42を示すサーバアドレスの2種類を含み、テレビがリモコン信号として受信した動作プログラムは、図25の6006で示したサーバへの接続命令が記述されているものとする。
テレビジョン45の実行環境は、テレビジョン45の言語コードを取得し(S6016)、言語コードが日本語であれば、サーバ特定情報の中から、日本語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバのサーバアドレスを選択し(S6017、S6018)、言語コードが日本語でなければ、サーバ特定情報の中から、英語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバのサーバアドレスを選択する(S6017、S6019)。次に、選択したサーバアドレスを用いて、サーバ42に接続し(S6021)、サーバ42から、サーバプログラムをダウンロードする(S6022、S6023)。取得したサーバプログラムは、テレビのプログラム実行環境(例えば、仮想マシン)で実行される(S6024)。
なお、図26と図27では、言語コードの使用について説明したが、製造番号やシリアル番号のように、表示装置が、販売および/または設置されている国を示す情報であってもよい。
図28は、撮影装置とTVが無線LANを含むホームネットワーク6500の構成図である。
図28に、撮影装置1とTV45が、無線LANやPower Line Communication(以下、PLC)などを用いて、ホームネットワーク6500を構成している場合を示す。撮影装置1とTV45が、無線LANを通して直接通信が可能な直接通信部6501、6502を保有する場合には、撮影装置1は、画像を、インターネット上のサーバを介さずに、TV45に送信することが可能となる。すなわち、撮影装置1自身が、サーバの役割を兼ねることができる。しかし、無線LANなどのホームネットワーク6500で用いられるいくつかの通信媒体は、他者に容易に傍受可能であるという特性をもつ。そのため、安全なデータ通信を行うためには、相互に認証し、暗号化されたデータをやりとりする必要がある。例えば、現在の無線LAN機器では、アクセスポイントを認証端末とし、認証してほしい端末の画面上に接続可能なアクセスポイントをすべて表示し、ユーザにアクセスポイントを選択させ、WEPキーを入力することによって、暗号化された通信を行っている。しかし、一般のユーザにとっては、この処理は煩雑である。また、TVなどの家電機器に無線LANが内蔵された場合には、認証することが可能な端末が多数存在することになる。集合住宅などでは、隣家の端末とも通信可能であるため、ユーザが、認証端末を選択するということ自体が困難となる。例えば、隣家で、同機種のTV6503を使用していた場合には、画面に表示される情報から、ユーザが、自宅のTV45を識別するのは、極めて困難である。
本発明では、この課題を解決することが可能となる。本発明では、RF−IDを用いて、認証処理を行う。具体的には、上記動作プログラムとして、撮影装置1のRF−ID部47の第2メモリ52に、MACアドレス58を含んだ認証プログラムを格納し、TV45のRF−IDリーダライタ46に近づけることによって、TV45に、認証プログラムを受け渡す。認証プログラムには、MACアドレスと共に、認証用の暗号鍵と、認証コマンドが含まれており、RF−ID47より渡された情報に、認証コマンドが含まれていると認識したTV45は、認証処理を行う。RF−ID47の通信部171は、物理的に近接させない限り通信ができないため、宅内では、傍受することが極めて困難である。また、物理的に近づけることにより、情報の受け渡しを行うため、隣家のTV6503や、DVDレコーダ6504などの、宅内の他の機器と、間違った認証を行うことを回避することが可能となる。
図29は、RF−IDを用いない認証方法の一例を示す図である。
図29に、RF−IDを用いない場合の認証方法の一例について示す。ユーザは、カメラやDVDレコーダなどの、認証したい端末のMACアドレスと、各端末の認証用の暗号鍵(認証用暗号鍵)6511を入力する。入力されたTV45は、入力されたMACアドレスを持つ端末に向かって、チャレンジメッセージ6513といわれる、適当なメッセージを送信する。チャレンジを受信した撮影装置1は、チャレンジメッセージ6513を、認証用暗号鍵6511を用いて、暗号化し、チャレンジを送信してきた端末であるTV45に向かって返信する。返信を受けた、TV45は、入力された認証用暗号鍵6511を用いて、チャレンジを複合する。これによって、認証用暗号鍵6511の正当性を確認し、ユーザのミスや、悪意を持ったユーザの介在を、防いでいる。次に、データ用の暗号鍵(データ暗号鍵)6512aを、認証用の暗号鍵6511を用いて暗号化し、撮影装置1に向けて送信する。これにより、TV45と撮影装置1間で、暗号化されたデータ通信が可能となる。さらに、DVDレコーダ6504や、他の機器(6505、6506)とも、同様の処理を行い、共通のデータ暗号鍵6512aを持つことにより、ホームネットワークにつながるすべての機器間で、暗号化された通信ができるようになる。
図30は、RF−IDを用いた認証方法の一例を示す図である。
図30に、RF−IDを用いた場合の認証方法について示す。RF−IDを用いた認証処理では、認証プログラム6521aを、撮影装置1内で作成し、カメラのRF−ID47から、TVのRF−ID部46に受け渡す。認証プログラム6521aには、認証コマンドと、カメラのMACアドレスと、カメラの認証用暗号鍵が含まれている。認証コマンドを受けたTVは、RF−IDより、カメラのMACアドレスと、認証用暗号鍵を取り出し、データ用の暗号鍵を、認証用暗号鍵により暗号化し、指定されたMACアドレスに対して送信する。この送信は、無線LANデバイスを用いて行われる。RF−IDを用いた認証の場合には、機械的に行われるため、ユーザの入力ミスは発生しない。また、TV45に接近するという動作が必要なことから、悪意のあるユーザによる介在を回避することが可能となる。そのため、チャレンジなどの前処理動作を省略することが可能となる。さらに、物理的に近接させるという動作は、ユーザに、どの端末と、どの端末とを認証させたかという事を、容易に認識させることが可能となる。なお、認証用暗号鍵を、認証プログラムに含まない場合には、一般の公開鍵認証と同様の手法を用いて、認証処理を行ってもよい。また、通信デバイスは、無線LANではなく、PLCやEthernet(登録商標)などのホームネットワークを構成するデバイスであれば、なんでもよい。また、MACアドレスは、ホームネットワーク内で用いられる通信端末を識別することができる固有識別情報であればなんでもよい。
図31は、端末を近接させることが困難な場合の認証方法の一例を示す図である。
図31に、各端末を近接させることが困難な場合の、RF−IDを用いた認証方法について示す。冷蔵庫と、TVなどのように、双方ともに、移動させることが困難な端末の場合には、RF−IDを用いて、直接、認証プログラムを受け渡すことは、極めて難しい。このような場合に、本発明では、リモコン(移動リモコン)6531xなどの、端末に付属する装置を用いて、認証プログラム情報を中継してもらってもよい。具体的には、リモコン6531xに内蔵したRF−IDリーダライタで、冷蔵庫に内蔵したRF−IDのプログラムを読み出し、リモコン6531xのメモリに記憶させ、ユーザによって移動リモコン6531xを移動させる。リモコン6531xを、TV45に近づけると、リモコン6531xのメモリ内に記憶したプログラムを、TVのRF−IDに転送する。なお、リモコンからTVへの転送は、RF−IDではなく、赤外線や、ZigBeeなどの、リモコン自身に元から内蔵されている通信手段を用いてもよい。すでに通信の安全性を確定された媒体であればなんでもよい。
図32は、カメラ側動作の一例を示すフローチャートである。
図32にカメラ(撮影装置1)側動作のフローチャートを示す。カメラは、認証モードになると、認証用の暗号鍵を作成し、タイマを設定する(S6541)。次に、RF−IDメモリ部に、自身のMACアドレスと、作成した認証鍵と、認証コマンドを書き込む(S6542)。ユーザによって、TVのRF−IDに、カメラのRF−IDが近づけられると、カメラのRF−IDメモリ内のTVのRF−IDに転送する(S6543)。最初に設定されたタイマ時間内に、応答が返ってきた場合には(S6544)、応答内に含まれる、暗号化されたデータ用の暗号鍵を、認証用暗号鍵を用いて復号する(S6545)。データ用暗号鍵を用いて、他の機器と通信を行い(S6546)、データ通信が可能であった場合には(S6547)、認証処理を終了する。データが正しく復号できなかった場合には、認証エラーを表示し、処理を終了(S6548)する。また、タイマ時間内に、TVよりの応答がなかった場合には、認証モードを解除(S6549)し、タイムアウトエラーを表示する(S6550)。
図33は、TV側動作の一例を示すフローチャートである。
図33に、TV45側動作のフローチャートを示す。RF−ID部より受信した情報に認証コマンドが含まれるかどうかを判断(S6560)する。認証コマンドが含まれない場合には、受信した情報に応じた処理を実行する(S6561)。認証コマンドが含まれる場合には、RF−ID部より受信した情報が、認証プログラムであるとし、認証プログラム内に存在する認証用暗号鍵を用いて、自身の持つデータ用暗号鍵を暗号化する(S6562)。さらに、認証プログラム内に指定されたMACアドレスに対して、暗号化済みのデータ用暗号鍵を送信する(S6563)。
以下に、図3にて説明した撮影装置1が、TV45にて動作可能なプログラムを生成または更新し、データ送信部173から、TV45にプログラムを送信し、TV45にて、プログラムを実行する形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図34は、本形態における撮影装置1の第1処理部35と第2メモリ52のブロック図である。
第1処理部35は、第2メモリ読み出し部7003、URL生成部7004、プログラム生成部7005、プログラム部品記憶部7006およびプログラム書き込み部7007によって構成される。
第2メモリ読み出し部7003は、記録再生部51を通して、第2メモリ52に記憶されている情報を読み出す部分である。
URL生成部7004は、第2メモリ読み出し部7003を介して、第2メモリ52から、UID75、サーバ特定情報48、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を読み出し、これらの情報から、画像がアップロードされているサーバ42のアドレスであるURLを生成する。
UID75は、撮影装置1を識別するための識別情報であり、撮影装置1台ごとにユニークな番号である。URL生成部7004で生成されるURLには、UIDが含まれており、例えば、画像をアップロードする画像サーバ42において、UID毎に、ユニークなディレクトリに画像ファイルを保存するなどして、撮影装置1台ごとに異なるURLアドレスを生成するとことができる。
サーバ特定情報48は、画像がアップロードされているサーバを特定するためのサーバ名であり、DNS(Domain Name Server)を介することによって、サーバ42のIPアドレスが判定でき、サーバ42に接続することができる。よって、サーバ特定情報48も、生成するURLに含まれる。
画像表示方法指示情報77は、オプションとして、一覧表示78、スライドショー表示79などを選択できる情報である。URL生成部7004は、この画像表示方法指示情報77に基づいて、URLを決定する。すなわち、一覧表示78であるか、スライドショー表示79であるかを示すURLを生成することによって、画像サーバは、URLに基づいて、一覧表示を行うか、スライドショー表示を行うかを決定することができる。
以上のように、本URL生成部7004は、第2メモリ52に記憶されているUID75、サーバ特定情報48、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77などから、画像を視聴するための画像サーバへのURLを生成して、生成したURLを、プログラム生成部7005に出力する。
プログラム生成部7005は、URL生成部7004にて生成したURlと、第2メモリ52に記憶されている強制表示命令7000、強制印刷命令136およびフォーマット識別情報7001によって、TV45にて動作可能なプログラムを生成する部分である。なお、プログラム生成部7005は、新たな動作プログラムの生成方法として、上述した情報に基づいて、新たな動作プログラムを生成することもできるし、既に生成した動作プログラムを更新することで、新たな動作プログラムを生成することもできる。
プログラム生成部7005で生成するプログラムは、TV45にて動作可能なプログラムであり、TV45の、図示しないシステムコントローラで動作可能なように、前記システムコントローラ用の機械語にコンパイルしている必要がある。この場合には、本プログラム生成部7005内に、コンパイラを持っており、生成したプログラムが、実行形式のプログラムに変換される。
一方、一般的なJAVA(登録商標)スクリプトのように、テキスト形式(スクリプト)のプログラムであっても、TV45に搭載されたブラウザによって実行されるプログラムである場合には、上記のコンパイラは必要ない。
プログラム生成部7005に入力されるURLは、画像が記録されている画像サーバへと接続するためのURLであり、本プログラム生成部7005は、URLを用いて、サーバへの接続プログラムを生成または更新する。
また、強制表示命令7000は、TV45にて、例えば、通常の放送波による番組を視聴中に、本撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46とが通信可能になった場合に、画像サーバから画像情報を表示するためのブラウザ視聴モードに、TV45を、自動的に設定するオプションであり、本オプションが選択されている場合には、TV45にて強制表示されるためのプログラムを生成する。
また、強制印刷命令136は、TV45にて、例えば通常の放送波による番組を視聴中に、本撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46とが通信可能になった場合に、画像サーバに保存されている画像データを、TV45に接続されている、図示しないプリンタから自動的に印刷するオプションであり、本オプションが選択されている場合には、TV45にて強制印刷されるための印刷用プログラムを生成する。
また、フォーマット識別情報7001は、表示するためのフォーマット情報であり、本プログラム生成部7005は、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されていると、TV45に設定されている言語コードによって、サーバに接続するURLを選択するためのプログラムを生成する。例えば、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されている場合は、TV45の言語コードが日本語である場合には、接続するURLとして、日本語のサイトを選択し、言語コードが日本語以外の場合は、接続するURLとして、英語のサイトを選択して接続するためのプログラムを生成する。従って、前記のURL生成部7004は、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されている場合、日本語サイト用のURLと、英語サイト用のURLとの2つのURLを生成して、本プログラム生成部7005に出力する。
プログラム部品記憶部7006は、プログラム生成部7005にてプログラムを生成するためのプログラムコマンド情報が記憶されている。本プログラム部品記憶部7006に記憶されているプログラム部品は、一般的なライブラリや、APIであってもいい。プログラム生成部7005は、サーバへの接続コマンドを生成する場合、プログラム部品記憶部から、サーバ接続コマンドである“Connect”に、URL生成部7004で生成したURLをつなぎ合わせることによって、URLに記述されたサーバに接続するための接続プログラムを、生成または更新する。
プログラム書き込み部7007は、プログラム生成部7005で生成したプログラムを、第2メモリ部に書き込むためのインタフェースである。
プログラム書き込み部7007から出力されるプログラムは、記録再生部51を介して、第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶する。
本撮影装置1のRF−ID部が、TV45に接続されているRF−IDリーダライタ46に通信可能に接近した場合、再生部によって、第2メモリ52のプログラム記憶部7002からプログラムを読み出し、データ転送部108、第2アンテナ21を介して、プログラムを示す送信信号を、RF−IDリーダライタ46に送信する。送信された送信信号は、RF−IDリーダライタ46を介して、TV45にて受信される。TV45は、受信したプログラムを実行する。
また、TV45には、製造番号7008、言語コード7009およびプログラム実行バーチャルマシン7010が存在する。
製造番号7008は、TV45の製造番号であり、これによって、TV45が製造された日時、場所、製造ライン、製造者などが判定可能な情報である。
言語コード7009は、TV45に設定されている、メニュー表示などに利用する言語コードであり、予め設定されている以外に、ユーザによって切り替えることも可能である。
プログラム実行バーチャルマシン7010は、受信するプログラムを実行するための仮想マシンであり、ハードウェアで構成されている場合も、ソフトウェアで構成されている場合も、両方とも有効である。例えば、本プログラム実効バーチャルマシンは、JAVA(登録商標)バーチャルマシンで構成される。JAVA(登録商標)バーチャルマシンは、定義された命令セットを実行するスタック型やインタプリタ型の仮想マシンである。このバーチャルマシンを搭載することによって、撮影装置1のプログラム生成部7005で生成されたプログラムは、その実行プラットフォームを選ぶことはなくなり、どんなプラットフォームでも実行可能なプログラムを生成することが可能となる。
図35は、撮影装置1のプログラム生成部7005の動作を示したフローチャートである。
まず、本プログラム生成部7005は、生成プログラム情報を初期化する(S7000)。
次に、第2メモリ52に記憶されているサーバ特定情報48を用いて、URL生成部7004で生成したURLを用いて、サーバ42への接続コマンドを生成する。接続コマンドを生成するためには、プログラム部品記憶部7006から、サーバ接続コマンド用の命令セット(例えば、図中の“Connect”)を選択して、URLと組み合わせることによって、サーバ接続プログラム(例えば、“Connect(URL)”)を生成する。
次に、第2メモリ52の強制表示命令7000を確認して、強制表示命令がONかどうかを判定する(S7001)。ONになっている場合には、プログラム部品記憶部7006から、強制表示プログラム用の命令セットを呼び出し、強制表示コマンドを生成する(S7002)。生成したコマンドは、プログラムに追加される(S7004)。
一方、強制表示命令がONではない場合には、強制表示コマンドを生成することはない。
次に、第2メモリ52の強制印刷命令が、ONに設定されているかを判定する(S7005)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルを強制的に印刷するための印刷コマンドを生成する(S7006)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7007)。
次に、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77を確認し、一覧表示78がONに設定されているかを判定する(S7008)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルを一覧表示させるための一覧表示コマンドを生成する(S7009)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7010)。
次に、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77を確認し、スライドショー79がONに設定されているかを判定する(S7011)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示させるためのスライドショーコマンドを生成する(S7012)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7013)。
以上のように、本撮影装置1のプログラム生成部7005は、第2のメモリ52に設定された内容に基づいて、プログラム部品記憶部7006に記憶されている、プログラム生成用の命令コマンドセットを利用して、TV45で、画像表示をさせるためのプログラムを生成する。
なお、本実施の形態では、強制表示命令、強制印刷命令、一覧表示、スライドショーの場合で説明したが、これに限られない。例えば、生成するプログラムとして、強制表示命令コマンドを生成する場合には、プログラムを実行する装置において、表示機器、表示機能があるかどうかの判定プログラムを挿入して、表示機器、表示機能がある場合のみ実行されるようにすれば、プログラムを実行する機器側の混乱をなくすプログラムを生成することができる。強制印刷命令コマンドの場合も、同様である。強制印刷命令コマンドを実行する機器に、印刷機能を持っていたり、印刷機能を持つ機器が接続されているかを判定するコマンドを挿入して、持っている場合にのみ、強制印刷命令コマンドを実行させるようにしてもよい。
次に、本撮影装置1におけるプログラム生成部7005で、生成または更新するプログラムについて説明する。
図36は、本プログラム生成部7005で生成するプログラムの処理の流れを示したフローチャートである。
本プログラムは、本撮影装置1の第2アンテナ21を介して送信され、受信する本撮影装置1とは異なる機器が実行するプログラムである。本実施形態では、本撮影装置1とは異なる機器は、TV45であり、RF−IDリーダライタ46で受信したプログラムが、TV45の図示しないコントローラ(あるいは、仮想マシン)によって実行される。
本プログラムは、まず、TV45に設定されている言語コードを、TV45の固有情報として読み出す(S7020)。言語コードは、TV45のメニュー表示などのときに使用する言語コードであり、ユーザが設定したものである。
次に、言語コードに設定された言語を判定する。本実施形態では、まず、言語コードが日本語であるかどうかを判定する(S7021)。言語コードが日本語であると判定された場合には、プログラム中のサーバへの接続コマンドのうち、日本語サイト用の接続コマンドを選択する(S7022)。一方、言語コードが日本語でないと判定された場合には、本プログラム中の、英語サイトへの接続コマンドを選択する(S7023)。本実施形態では、言語コードが日本語であるかどうかのみを判定して、それぞれ、日本語サイトへ接続するか、英語サイトへ接続するかを選択する形態を説明したが、2種類以上の言語コードにも対応できるよう、それぞれの言語コードに対応した接続プログラムを具備しておけば、2種類以上の言語コードへ対応することが可能となって、ユーザの利便性を向上させることができる。次に、選択した接続コマンドに従って、接続コマンド中に記されたURLに接続する(S7024)。
次に、接続コマンド中に記されたURLへの接続が成功したかどうかを判定する(S7025)。接続に失敗した場合には、TV45の表示部に、接続に失敗したことを示す警告表示を行う(7027)。一方、接続に成功した場合には、サーバに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示させるためのコマンドを実行して、サーバに記憶されている画像ファイルを、スライドショー表示させる(7026)。
なお、本実施形態では、動作プログラムが、画像をスライドショー表示させるためのプログラムである場合について説明したが、本発明に係る動作プログラムは、この限りではない。一覧表示や強制表示、強制印刷を行うプログラムでもいい。強制表示させるプログラムの場合には、サーバに記憶された画像ファイルを表示する設定に自動的に変更するためのステップがコマンドとして挿入される。これによって、ユーザは、TV45の設定を手動で変更する手間を省いて、画像サーバからの画像ファイルを表示することができる。また、強制印刷の場合には、TV45の設定を自動的に印刷可能なモードに切り替えるコマンドが挿入される。また、強制印刷、強制表示の場合には、それぞれ、印刷機能を有しているかの判定コマンド、表示機能を有しているかの判定コマンドを挿入することによって、印刷機能のない機器で、強制印刷コマンドが実行されることがないようにすることが必要である。さらに、本発明に係る動作プログラムは、他のプログラムを導くための接続プログラムであってもよい。例えば、ブートローダーのように、他のプログラムをロードして実行させるためのローダー・プログラムであってもよい。
以上のように、本実施の形態で開示した発明の特徴は、RF−ID通信手段(データ転送部108、第2アンテナ21など)を有している機器である撮影装置1の第1処理部35の中に、プログラム生成部7005を有していることである。また、プログラム生成部7005で生成または更新するプログラムは、RF−IDを有する通信機器である、本実施形態の撮影装置1以外の機器で実行されることも特徴である。
従来、RF−IDを搭載する機器は、RF−ID通信部から、自身が持つID情報(タグ情報)を、他の機器(例えば本実施形態のTV45)に転送して、他の機器では、ID情報(タグ情報)に応じて、RF−IDを持つそれぞれの機器でユニークな動作プログラムを、他の機器の中に用意する必要があった。従って、RF−IDを持った新しい商品が登場した場合には、その新しい商品に対応した動作プログラムを入手して、インストールして実行するか、対応できない機器であるとして、排除するしかなかった。また、動作プログラムのインストールには、専門的な知識が求められ、誰もが簡単に行えるものでもない。従って、RF−IDを持つ機器が、多数、世に送り出されれば、本実施形態のTV45のような他の機器は、陳腐化して、ユーザの財産価値を損ねるという問題がある。
本実施の形態で説明した発明の開示によれば、RF−IDを持った機器が、プログラム生成部7005を有しており、TV45などの他の機器には、ID情報(タグ情報)ではなく、プログラムを送信する。TV45などの他の機器では、受信したプログラムを実行することによって、予め、RF−IDを持つ機器毎に、対応する動作プログラムを具備する必要がなくなり、例え、新しいRF−IDを持つ機器が登場した場合においても、新たなプログラムをインストールする必要がなくなり、ユーザ利便性を格段に向上させることができる。
よって、RF−IDを装備した物品の個体ごと、種類ごと、あるいは、応用システムごとに、対応するアプリケーションプログラムを、TV等の端末が備えておく必要がなくなる。よって、TV等の端末は、多くの種類のアプリケーションプログラムを保持するための記憶装置を備える必要がなくなるとともに、端末が保持するプログラムの改訂等の保守も不要となる。
また、本プログラム生成部7005が生成するプログラムは、JAVA(登録商標)言語のような、実行プラットフォームを選ばないプログラムが、有用である。よって、プログラムを実行するTV45のような機器に、JAVA(登録商標)の仮想マシンを用意することだけで、どのような機器のプログラムであっても実行することができる。
また、本発明のプログラム生成部7005は、予め第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶されているプログラムを更新する機能を有していてもよい。プログラムを更新する場合においても、プログラムを生成するのと同様の効果を有するためである。また、本プログラム生成部7005で、生成または更新するプログラムは、TV45にてプログラムを実行する場合に使用するデータの生成または更新のプログラムであってもよい。通常、プログラムは、付随する初期設定データなどを有し、そのデータによって、動作するモードを切り替えたり、フラグ設定をしたりするので、データを生成または更新する場合でも、プログラムを生成または更新するのと同様であり、本発明の範疇である。なぜなら、プログラムを実行するに当たって、そのモード切替などのパラメータを、データとして保持して、読み出すのか、プログラム内部に埋め込んで実行させるかは、単なる設計事項であるためである。従って、本発明のプログラム生成部7005で生成または更新するプログラムは、同時に前記プログラムが使用するパラメータ列などのデータも同時に生成することもできる。生成するパラメータとしては、第2メモリ52に記憶されている強制表示命令7000、強制印刷命令136、画像表示方法指示情報77あるいはフォーマット識別情報7001などに基づいて生成されるデータである。
次に、本発明における、RF−IDを持った通信機器である撮影装置1の、第2メモリ52および第1処理部の特徴的な構成と動作を説明する。本実施形態では、RF−IDをもった通信機器である本撮影装置1が、動作に関した不具合を検出したり、電力使用状況を検出したりする使用状況検出部を第1処理部35に持ち、検出した使用状況を、本撮影装置とは異なる機器であるTV45に表示させるためのプログラムを生成する形態について説明する。
図37は、本発明の撮影装置1の第2のメモリ52、第1処理部35の特徴的な構成を示したブロック図である。
第2のメモリ52は、UID75、サーバ特定情報48、カメラID部135およびプログラム記憶部7002を持つ。
UID75は、本撮影装置1を識別可能な機器一台毎に異なるシリアル番号である。
サーバ特定情報48は、本撮影装置1の通信部37から撮影した画像データをサーバ42に送信する際に用いられる、サーバを特定する情報であり、サーバアドレスや保存ディレクトリ、ログインアカウント、ログインパスワードなどを含んでいる。
カメラID部135には、本撮影装置1の製造番号、製造年月日、製造元、製造ライン情報、製造場所などが記録されるとともに、本撮影装置1の機種を特定するためのカメラ機種情報も含んでいる。
第1処理部35は、第2メモリ読み出し部7003、使用状況検出部7020、プログラム生成部7005、プログラム部品記憶部7006およびプログラム書き込み部7007で構成される。
第2メモリ読み出し部は、第2のメモリ52に記憶されている内容を、記録再生部51を介して読み出す部分である。本実施形態では、第2のメモリ52から、UID75、サーバ特定情報48、カメラID部135を読み出して、プログラム生成部7005に出力する。なお、本第2メモリ読み出し部7003は、後に説明する使用状況検出部7020からの読み出し信号が出力された時点で、第2のメモリ52から上記内容を読み出す。
使用状況検出部7020は、本撮影装置1を構成する機能単位毎に、その使用状況を検出する部分である。また、本撮影装置1を構成する機能単位毎に動作不具合を確認するセンシング部を有しており、各機能単位のセンシング部でのセンシング結果が、本使用状況検出部7020に入力される。例えば、撮像部30からは、撮像部の撮像動作に関する不具合が認められるかどうか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、映像処理部31からは、撮像部30が撮像した画像データのデータ処理において、不具合が認められるかどうか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、電源部101からは、バッテリの電圧レベル、トータルの電力使用量が入力され、通信部37からは、サーバとの接続に成功しているか、インターネットへの接続ができているか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、表示部6aからは、表示処理に不具合はないか、呼びかけに対して、正しく応答しているか、機能しているかといった情報が入力されて、各機能単位毎に、不具合情報や電池寿命、電力消費量が入力される。本使用状況検出部7020では、機能単位毎から送られてくる、上記のようなステータス情報を元に、内部の不具合検出部7021で、機能単位毎に、機能動作に対する不具合があるかどうかを判定して、不具合が認められる場合には、不具合箇所を特定する情報、不具合内容を特定する情報を、プログラム生成部7005に出力する。また、本使用状況検出部7020は、内部に使用電力検出部7022を持っており、電源部からのトータル使用電力情報に基づいて、使用電力情報を生成して、プログラム生成部7005に出力する。
プログラム生成部7005は、使用状況検出部7020からの不具合内容を特定する情報や、使用電力情報をTV45で表示するためのプログラムを生成する。プログラム生成は、プログラムを構成するための命令セットが、プログラム部品記憶部7006に予め記憶されているので、不具合や電力消費量を表示するための表示コマンド(図37では“display”)と、不具合箇所を特定する情報、不具合内容を特定する情報を表示するためのプログラムを生成する。なお、前述の電力消費量は、2酸化炭素の排出量に変換し、2酸化炭素排出量を表示するプログラムとして生成しても良い。
プログラム生成部7005で生成したプログラムは、プログラム書き込み部7007を介して、第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶される。
第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶されているプログラムは、データ転送部108を介して、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信される。
TV45では、受信したプログラムが、プログラム実行バーチャルマシン7010にて実行される。
以上の構成によれば、撮影装置1の使用における、使用状況検出部7020によって検知された不具合や使用状況情報を、TV45にて表示するためのプログラムを、第1処理部35内のプログラム生成部7005にて生成し、TV45に送信して、TV45にて撮影装置1の不具合情報や使用状況情報を表示する。これによって、TV45では、撮影装置1などの機器に依存した複数のプログラムをインストールすることなく、ユーザに、不具合情報や使用状況情報を表示することが可能となる。
従来システムでは、TV45内に、撮影装置や、ビデオカメラ、電動歯ブラシ、体重計などの機器毎に、簡単な液晶ディスプレイなどの表示機能を用意して、その表示機能により、不具合情報や使用状況情報を表示していた。従って、表示能力の低い表示機能しか搭載できず、不具合情報を、記号列やエラーコードで表示することしかできなかった。従って、ユーザは、不具合情報などが出力されると、取扱説明書を紐解き、どのようなエラーであるかを判断する必要があった。しかしながら、一部のユーザは、取扱説明書を紛失したりして、インターネットのウェブサイトから情報を知りえた。
しかしながら、本発明にシステムにおいては、撮影装置1などの装置毎に検知した不具合情報を表示するための、本撮影装置とは異なる表示能力の高い機器であるTV45で実行可能な不具合報告表示プログラムを生成することができ、上記のような問題を解消することができる。
以下に、図3にて説明した撮影装置1が生成したプログラムが、TV45を含む複数の機器にて動作する形態について図面を用いて詳細に説明する。
図38は、本形態において、撮影装置1が生成したプログラムが、複数の機器で実行される様子を示したものである。
撮影装置1、TV45、表示機能付きリモコン6520、表示機能無しリモコン6530によって構成される。
TV45は、前記RF−IDリーダライタ46、無線通信装置6512から構成される。無線通信装置6512は、例えば、現在多くの家電のリモコンで利用されている一般的な赤外線通信装置や、Bluetooth(ブルートゥース)やZigBee(ジグビー)と呼ばれる、電波を用いた家電向け短距離無線通信装置などである。
表示機能付きリモコン6520は、TV45の無線通信装置6512に対して信号を送信するための送信部6521、映像を表示するための表示装置6523、ユーザからのキー入力を受け付ける入力装置6524、RF−ID47と通信するためのRF−IDリーダ6522、RF−IDリーダ6522で受信したプログラムを格納するためのメモリ6526、RF−IDリーダ6522で受信したプログラムを実行するための仮想マシンであるプログラム実行バーチャルマシン6525から構成される。例えば、近年の携帯電話は、赤外線通信機能や、Bluetooth、RF−IDリーダ、液晶画面、キー入力部、JAVA(登録商標)バーチャルマシンなどを保持する、表示機能付きリモコンの一例である。表示装置6523と入力装置6524は、液晶画面と複数の文字入力ボタンであっても良いし、タッチパネル液晶のように一体となっていてもよい。
表示機能無しリモコン6530は、TV45の無線通信装置6512に対して、信号を送信するための送信部6521、ボタンなどの、ユーザからの入力を受け付ける入力装置6533、RF−ID47と通信するためのRF−IDリーダ6532、RF−IDリーダ6532から受信したデータを、一時的に格納するメモリ6535から構成される。
表示機能無しリモコン6530としては、現在多くのTVに付属した一般的なリモコンに、RF−IDリーダを内蔵した機器などが考えられる。
本形態では、撮影装置1で生成したプログラムを、TV45のRF−IDリーダライタ46を介することにより、直接TV45に送信し、TV45でプログラムを実行する第1のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能無しリモコン6530を介することにより、間接的にTV45に送信し、TV45で、プログラムを実行する第2のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能有りリモコン6520を介することにより、間接的にTV45に送信し、TV45で、プログラムを実行する第3のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能有りリモコン6520に送信し、表示機能有りリモコン6520で、プログラムを実行する第4のケースが考えられ、ユーザは、4つのケースを選択的に実行させる。
ここで、第1のケースは、実施の形態A1ですでに述べているため、詳しい説明を省略する。
下記に、第2〜第4のケースに関して、詳細を説明する。
第2のケースは、一般的なTVリモコンのように、液晶パネルなどのグラフィカルな表示装置を持たない、表示機能無しリモコン6530を介して、撮影装置1で生成したプログラムを、TV45で実行するケースである。
ユーザが、RF−ID47を、RF−IDリーダ6532に近接させた場合、RF−IDリーダ6532は、撮影装置1で生成されたプログラムを読み出し、メモリ6535に保持する。
次に、ユーザが入力装置6533を押下すると、送信部6531から、TV45の無線通信装置6512に対して、メモリ6535に保持されていたプログラムが送信され、TV45上のプログラム実行バーチャルマシン7010で、プログラムが実行される。無線通信装置6512が、指向性を持つ赤外線通信装置の場合、ユーザは、表示機能無しリモコン6530を、対応するTV45に向けた状態で、入力装置6533を押下する。無線通信装置6512が、指向性を持たないBluetoothや、ZigBeeなどの、短距離無線通信装置であった場合には、事前にペアリングされているTV45に対して、プログラムが送信される。短距離無線通信装置の場合には、ユーザが、入力装置6533を押下しなくとも、RF−IDリーダ6532が、RF−ID47から、プログラムを読み込んだ時点で、自動的にペアリングされたTV45に、読み込んだプログラムを送信してもよい。
また、表示機能無しリモコン6530は、RF−IDリーダ6532で読み込んだデータを、メモリ6535に保持していることを、ユーザに通知するための表示装置、例えば、LED6534を、構成要素に持ち、RF−IDリーダ6532から、メモリ6535に、プログラムを読み込んだ際に、LED6534を点灯させ、ユーザが、入力装置6533を押下し、TV45に、プログラムを送信完了した際に、LED6534を消灯させてもよい。これにより、表示機能無しリモコンが、プログラムを保持していることを、ユーザに、明確に通知することが可能となる。LED6534は、単体のLEDであってもよいし、入力装置6533と、一体となっていてもよい。
第2のケースでは、ユーザと、TV45との間の位置が離れていた場合であっても、手元の表示機能無しリモコン6530を利用することにより、TV45上で、プログラムを実行するが可能となる。
第3、第4のケースは、例えば、スマートフォンと呼ばれる、高機能な携帯電話のように、表示機能付きリモコン6520が、プログラム実行バーチャルマシンを持っている場合に、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能付きリモコン上で実行することも、TV45に、プログラムを送信することにより、TV45上で、プログラムを実行することも、ユーザが選択できるようにする場合の例である。
ユーザが、RF−ID47を、RF−IDリーダ6522に近接させた場合、RF−IDリーダ6522は、撮影装置1で生成されたプログラムを読み出し、メモリ6535に保持する。
図39は、撮影装置で生成したプログラムを、表示機能付きリモコンで実行する場合のシーケンス図である。
次に、表示機能付きリモコン6520の動作を、図39のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
まず、RF−IDリーダ6522で読み出したプログラムが、プログラム実行バーチャルマシン6525に転送され、実行される(S6601)。
次に、リモコン6520が、表示デバイスを持つか否かを判定する(S6602)。リモコン6520が、表示機能を持っていない場合(S6602でN)には、送信部6521を用いて、プログラムをTV45に送信し、処理を終える。この場合、プログラムは、TV45上で実行される。
リモコンが、表示機能を持っている場合(S6602でY)、リモコンと、送信先のTV45とがペアリングされているか否かを判定する(S6603)。リモコン6520と、TV45とがペアリングされていない場合(S6603でN)には、リモコン6520の表示装置6523を用いて、プログラムの続きが実行される。リモコン6520と、TV45とがペアリングされている場合(S6603でY)には、ユーザに、選択を促すため、表示装置6523への表示「TVに表示しますか?リモコンで表示しますか?」というダイアログ・メッセージを表示する(S6604)。
次に、入力装置6524からのユーザ入力を受け付け(S6605)、ユーザが、TVに表示することを選択したか否かを判定する(S6606)。ユーザが、TV45で表示することを選択した場合(S6606でY)、送信部6521を用いて、プログラムをTV45に送信し、処理を終える。この場合、プログラムは、TV45上で実行される。ユーザが、リモコンで表示することを選択した場合(S6606でN)には、リモコン6520の表示装置6523を用いて、プログラムの続きが、実行される(S6607)。
また、上記で示した、プログラムの続きとは、前述した、撮影装置1のバッテリ状態、不具合状態、取扱説明書の表示などであり、本実施例に制限されるものではない。
以上の構成によれば、撮影装置1で生成したプログラムが、表示機能付きリモコン機器に送信され、表示機能付きリモコンの能力を判定し、リモコン上で、プログラムの続きを、どの機器で実行するか否かが決定される。これによって、リモコン自身に、複数の機器に対応したプログラムをインストールしておく必要がなく、ユーザは、好みの形態で、プログラムを実行することが可能となる。
また、本実施の形態においては、リモコンの表示機能の有無、ペアリング状態を、判定条件として説明したが、これらに限るものではない。通信能力、音声・映像再生能力、入力デバイス、出力デバイスなど、機器の持ちうる能力に従って、どのような判定を、プログラムが行ったとしても良い。
以上、説明してきたように、RF−IDの記憶領域が、データだけでなく、機器の動作を記述したプログラムを保持することにより、従来では、機器の動作を変更するために必要であった、プログラムの変更や更新が、大幅に容易なものとなり、多数の新機能の追加や、連携機器の増加にも、対応が可能である。また、RF−IDを用いた近接通信は、近づけるという、ユーザにわかり易い操作であるので、従来においては、ボタンやメニューを操作して、面倒であった機器操作も、簡単にすることができ、複雑な機器の動作であったのが、使いやすくすることができる。
(実施の形態A2)
次に、本発明に係る通信システムの具体的な動作、つまり、カメラで取得した画像をアップロードしておき、その後に、簡単な操作で、その画像を、TVにダウンロードして、表示する通信システムについて、実施の形態A2として、説明する。通信システムの全体構成は、実施の形態A1と同様である。
図40(図40A、図40B、図40C)は、実施の形態A2における、カメラのアップロード手順を示すフローチャートである。
なお、先述のように、以下では、図40A〜図40Cが含まれてなる全体が、「図40」と適宜、略称される。
なお、図42などについても、この例と同様である。
図40に、カメラ(撮影装置1)が写真をアップロードする、一連の手続きのフロー図を示す。カメラは、まず、画像を撮影すると(ステップS5101)、撮影画像を、第3メモリに保存し(ステップS5102)、第2メモリ情報の更新処理を行う(ステップS5103)。この更新情報については、後述する。次に、通信部によって、インターネットに接続可能かどうかを判断し(ステップS5104)、接続可能であれば、URLの作成処理を行う(ステップS5105)。この処理の詳細は、後述する。URLを作成後、カメラは、撮影画像のアップロードを行い(ステップS5106)、アップロードが完了すると、通信部の切断処理を行い(ステップS5107)、終了する。アップロード処理の詳細は後述する。
ステップS5103の第2メモリ情報の更新処理は、サーバ42へアップロードした写真と、アップロードしていない写真の識別情報を、サーバ42とカメラとの間で共有するために利用される。アップロード処理S5105の動作は、例えば、case1〜case4の動作が挙げられる。
第2メモリの最後に撮影した時間68を記録しておき、撮影画像を、第3メモリに保存した後、第2メモリの最後に、撮影した時間68を更新する方法がある(ステップS5111)。
アップロードした時刻と、カメラの最終撮影時刻とを比較することで、サーバ42と、カメラのと間で、アップロードした写真の識別情報を共有することが可能となる。
また、撮影した画像に対応して、サーバ42への未アップロード画像データの存在識別子64を生成し、第2メモリに記憶するという方法でも、同等の効果を得ることができる(ステップS5121)。
また、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を、第2メモリに記憶しても良い(ステップS5131)。これによって、第2メモリに保存する情報量が少なくなり、メモリの節約に繋がる。
また、撮影画像に時系列的に画像番号を生成して、第2メモリの画像の最終番号69を、更新してもよい(ステップS5141)。これにより、カメラの時刻が正確でない場合でも、サーバ42と、カメラとの間の、アップロード写真に関する同期を取ることが可能となる。
図41は、ステップS5105のURL作成処理の詳細を示す図である。
カメラは、第2メモリから、サーバアドレス情報81、ログインID83、パスワード84等含むサーバ特定情報48を読み出し(ステップS5201)、URLを生成する(ステップS5202)。
図42(図42A〜図42D)は、ステップS5106のアップロード処理の詳細を示す図である。
なお、先述のように、図42A〜図42Dが含まれてなる全体が、「図42」と適宜、略称される。
それぞれのcaseは、図40で示された、第2メモリ情報の更新処理に対応している。
case1では、カメラは、サーバ42から、サーバ42への最終アップロード時間を受信すると(ステップS5211)、最終アップロード時刻と、最後に撮影した時刻とを比較する(ステップS5212)。最後に撮影した時刻が、最終アップロード時刻より大きい、すなわち、最終アップロードした後に撮影した画像がある場合には、サーバ42からの最終アップロード時刻以降に撮影された画像を、サーバ42にアップロードする(ステップS5213)。
case2では、カメラは、第2メモリから、未アップロード画像データ存在識別子64を確認し(ステップS5231)、未アップロードの存在を確認する(ステップS5232)。未アップロード画像が存在している場合、未アップロード画像を、サーバ42へアップロードし(ステップS5233)、第2メモリの、アップロードした画像の情報67を更新する(ステップS5234)。
case3では、カメラは、まず、第2メモリから、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認し(ステップS5301)、第2メモリから、未アップロード画像情報をハッシュした情報67は、NULLをハッシュした情報と同じかどうかを判断する(ステップS5302)。同じでない場合、サーバ42に、アップロードされていな画像があると判断し、第3メモリに記録され、サーバ42に、アップロードされていない画像をアップロードする(ステップS5303)。
case4では、カメラは、サーバ42から、最終アップロード画像の番号を受信する(ステップS5311)。次に、第2メモリの画像の最終番号69と同じかどうかを判断し(ステップS5312)、同じでない場合、サーバ42からの固有IDよりも新しい固有IDを持つ画像データを、アップロードする(ステップS5313)。
図43は、撮影装置1と、TV45とのRF−ID近接通信を行う処理を示したフロー図である。
まず、撮影装置1に内蔵されている第2アンテナ21は、TV45のRF−IDリーダライタ46からの、ポーリングによる微弱無線電力を受信して、第2電源部91で動作するRF−ID47を、起動する(S5401)。
ステップS5401で微弱電力を受信して起動した撮影装置1のRF−ID47は、TV45のRF−IDリーダライタ46のポーリングに対して、応答を行う(ステップS5402)。
ステップS5402でポーリング応答を行った後、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ部が、互いに正規の装置であるかどうかの認証と、撮影装置1と、TV45間でセキュアな情報通信を行うための暗号鍵の鍵シェアリング動作を含んだ相互認証を行う(ステップS5403)。この相互認証は、楕円暗号などの公開鍵暗号アルゴリズムを用いた相互認証処理であり、通常、HDMIやIEEE1394による通信の相互認証処理と同様の方法である。
ステップS5403で、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ46とで、相互認証処理を行い、互いに共通の暗号鍵を生成したのち、RF−ID47から読み出し可能な第2メモリ52に記憶されているサーバ特定情報58から、サーバURL生成情報80を読み出し、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する。サーバURL生成情報80の中には、サーバ42のアドレス情報を示すサーバアドレス情報81、サーバ42へのログインID83であるユーザ識別情報82、および、サーバ42へのログインパスワードであるパスワード84が含まれる。パスワード84は、悪意ある第3者からの不正行為を防ぐために重要な情報であるので、予め暗号化された、暗号化されたパスワード85として記憶され、TV45に送信される場合もある。
ステップS5404で、サーバURL生成情報80が、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信された後、第2メモリ52に記憶されている撮影画像状況情報55を、サーバ特定情報58と同様に、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する(ステップS5405)。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された、未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42の、撮影画像の同期を確認するために必要な情報である。
Case1では、撮影画像状況情報55として、最終撮影時間68を適用する。よって、TV45において、サーバ42への最終アップロード時間と、最終撮影時間68とを比較して、サーバ42への最終アップロード時間よりも最終撮影時間68が、時系的に遅ければ、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case2では、撮影画像状況情報55として撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を適用する。よって、TV45において、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case3では、撮影画像状況情報55として未アップロード画像情報をハッシュした情報67を適用する。よって、TV45において、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case4では、撮影画像状況情報55として、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を適用する。よって、TV45において、サーバ42から受信する、サーバ42へアップロードされた最終画像番号と、撮影装置1から送信される撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
ステップS5405で、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に、撮影画像状況情報55が送信された後、第2メモリ52から、画像表示方法指示情報77を、撮影画像状況情報55と同様に、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する(ステップS5406)。画像表示方法指示情報77は、TV45の表示部において、サーバ42からダウンロードした画像を、どのように表示するかを示した識別情報であり、画像の一覧形式表示することを示した一覧表示(指示子)78やスライドショー形式で表示するためのスライドショー(指示子)79で構成される。
以上、撮影装置1のステップS5401〜ステップS5406のステップによって、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に、撮影装置1の第2メモリ52に記憶されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55、および、画像表示方法指示情報77を送信する。また、これらは、全て、相互認証時に、撮影装置1とTV45とでシェアリングした暗号鍵情報によって、暗号化して送信することが望ましい。暗号化を行うことによって、撮影装置1とTV45との間で、セキュアな情報通信が可能となり、悪意ある第3者からの介入を防ぐことができる。
また、サーバURL生成情報80をTV45に送信することによって、撮影装置1の第1アンテナ20で送信するサーバ42と、TV45から画像をダウンロードするサーバが共通のサーバおよびディレクトリとなるために、撮影装置1で撮影してアップロードした画像を、TV45で表示することが可能となる。
また、撮影画像状況情報55をTV45に送信することによって、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像と、第1アンテナ20によってサーバ42にアップロードされた画像の間の同期が判定可能となって、同期が取れていないことをTV45で判定可能となり、同期が取れていないことを示す、TV45での注意情報を表示することによって、ユーザの無用な混乱を防止することができる。
また、画像表示方法指示情報77をTV45に送信することによって、TV45で、ユーザが画像の閲覧方法を指定することなく、TV45に、撮影装置1を近づけることによって、設定された閲覧方法で、画像を閲覧することが可能となり、TV45のリモコンなどによる複雑な操作を行うことなく、設定された閲覧方法で、自動的に画像を表示することが可能となる。
図44は、本発明に係るTVシステムの特徴的な機能を示したブロック図である。
本TV45は、RF−IDリーダライタ46、復号部5504、URL生成部5505、通信部5506、送信部5507、通信インタフェース5508、受信部5509、データ処理部5510、メモリ部5511、表示部5512およびCPU5513から構成される。
RF−IDリーダライタ46は、撮影装置1のRF−ID47と、第2アンテナ21を介して通信する部分であり、無線アンテナ5501、受信部5503、および通信可能装置検索部(ポーリング部)5502から構成される。
無線アンテナ5501は、撮影装置1の第2アンテナ21と近接無線通信を行う部分であり、汎用のRF−IDリーダライタの無線アンテナと同等の構成である。
通信可能装置検索部(ポーリング部)5502は、複数のカメラのRF−ID部に対して、送信(あるいは処理)要求がないか、一つ一つの相手に確認するポーリングを行う部分である。ポーリングに対して、撮影装置1のRF−ID47から、ポーリング応答があった場合には、相互認証動作を行い、TV45と、撮影装置1とで、共通の暗号鍵を、シェアリングする。
受信部5503は、ポーリングに対して、ポーリング応答があり、相互認証が終了したとき、撮影装置1の第2アンテナ21から、撮影装置1の第2メモリ52に記憶されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77をそれぞれ受信する。
復号部5504は、受信部5503で受信したサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を復号する部分である。復号は、通信可能装置検索部(ポーリング部)5502で相互認証後に、撮影装置1とTV45とで共通化した暗号鍵を用いて、暗号化されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を復号する。
URL生成部5505は、サーバURL生成情報80から、サーバ42にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を生成して、通信部に送信する。本URLには、サーバ特定情報のほかに、サーバにログインするためのログインID83、パスワード85が含まれる。
通信部5506は、通信インタフェース5508によって、汎用のネットワークを介して、サーバ42と通信を行う部分である。
送信部5507は、通信インタフェース5508を介して、URL生成部5505で生成したURLを送信して、サーバ42と接続する。
通信インタフェース5508は、汎用のネットワークを介して、サーバ42と接続する通信インタフェースであり、有線/無線LAN(Local Area Network)インタフェースなどで構成される。
受信部5509は、通信インタフェース5508によって接続したサーバ42から、画像情報や、画像表示スタイルシート(CSS)を受信し、ダウンロードする部分である。
データ処理部5510は、受信部5509でダウンロードした画像情報のデータ処理を行う部分であり、ダウンロードする画像が圧縮されている場合には、その伸張を、暗号化されている場合には、その復号を行い、画像表示スタイルシートに基づいた画像表示スタイルで、ダウンロードした画像情報を配列したりする。また、本データ処理部5510は、復号部で、必要に応じて復号して得る撮影画像状況情報55によって、撮影装置1に保存されている撮影画像情報と、サーバ42にアップロードされた画像情報とに、同期が確認されない場合には、表示部5512に、同期がとれていないことを示す注意情報を、表示して、ユーザの無用な混乱を防ぐ処理を行う。また、本データ処理部5510は、復号部5504からの画像表示方法指示情報77に従って、ダウンロードした画像情報を表示する形態を設定する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示(フラグ)78がONのときは、ダウンロードした画像の一覧表示を生成して、メモリ部5511に出力する。また、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグ79がONのときには、ダウンロードした画像のスライドショーを生成して、メモリ部5511に出力する。
メモリ部5511は、データ処理部5510でデータ処理された画像情報を、一時記憶するメモリで構成される。
表示部5512は、メモリ部5511に蓄積した、サーバ42からダウンロードして、データ処理部5510でデータ処理した画像データを表示する部分である。
以上のように、本発明に係るTV45は、撮影装置1のRF−ID47から受信するサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42と接続し、サーバ42にアップロードされた画像情報をダウンロードして、表示部5512に表示する処理を行うことができる。これによって、撮影装置1のSDカードやフラッシュメモリによって構成される第3メモリ33を取り出し、TV45のカードリーダに装着して、撮影済み画像の閲覧を行うという煩雑なユーザ処理を行うことなく、撮影装置1のRF−ID47を、TV45のRF−IDリーダライタ46にかざし、近接通信させるという簡単なユーザ操作によって、撮影済みの画像情報を表示し、閲覧することが可能となり、デジタル機器の操作に不慣れなユーザであっても、簡単に、画像情報を閲覧可能な撮影画像閲覧システムを実現することが可能となる。
図45は、撮影装置1とTV45のRF−ID無線近接通信動作を示したフローチャートである。
まず、TV45のRF−IDリーダライタ46の通信可能装置検索部5502によって、通信可能な撮影装置1のRF−ID47を検索するための呼びかけ信号を送信する(ステップS5601)。
撮影装置1のRF−ID47は、TV45のRF−IDリーダライタ46の通信可能装置検索部5502のポーリング信号を受信すると、第2電源部91を起動し、RF−IDリーダライタ46を起動する(ステップS5602)。このとき、少なくとも第2電源部91で動作可能なRF−ID47のみを起動すればよく、撮影装置1の機能をすべて起動する必要はない。
ステップS5602で、撮影装置1のRF−ID47の起動が完了すると、TV45のRF−IDリーダライタ46のポーリングに対するポーリング応答を、第2アンテナ21から送信する(ステップS5603)。
ステップS5603で、撮影装置1からポーリング応答がなされた後、TV45のRF−IDリーダライタ46の無線アンテナ5501で、ポーリング応答を受信する(ステップS5604)。
ステップS5604で、ポーリング応答を受信した後、ポーリング応答を送信した撮影装置1が互いに通信可能な機器であるかどうかの判定を行う(ステップS5605)。判定の結果、互いに通信可能な機器ではないと判断した場合には、処理を終了する。一方、互いの機器により、通信可能な機器であると判断された場合には、次の処理に進む。
ステップS5605によって、互いに通信可能な機器であると判断された場合、互いの機器が、正規の機器であるかどうかの判定を行うための相互認証処理を行う(ステップS5606)。この相互認証処理は、HDMIやIEEE1394で行う一般的な相互認証処理と同様であり、TV45と撮影装置1で、チャレンジデータの発行、レスポンスデータの確認を複数回行い、最終的には、双方で、同じ暗号鍵を生成する処理であり、どちらかが不正な機器であれば、共通の暗号鍵が生成されず、以後の、相互の通信が無効となる。
一方、撮影装置1のRF−ID47でも、TV45と同様に、相互認証処理を行う。互いの、複数回の、チャレンジデータの生成および送信、レスポンスデータの受信および確認を行い、TV45の暗号化器データと同じ暗号鍵データを生成する(ステップS5607)。
ステップS5607で、相互認証処理が完了すれば、撮影装置1の第2メモリ52から、サーバ特定情報58であるサーバURL生成情報80を読み出し、TV45のRF−IDリーダライタ46に、相互認証で共通化した暗号鍵で暗号化して、送信する(ステップS5608)。
ステップS5608で、送信されたサーバURL生成情報80は、TV45のRF−IDリーダライタ46により、受信部5503で受信され、復号部5504により、共通化した暗号鍵で復号され、サーバ42にアクセスするためのURLを、URL生成部5505によって生成し、受信完了を撮影装置1に送信する(ステップS5609)。
ステップS5609で受信完了が送信された後、撮影装置1の第2アンテナ21で受信完了を受信し、第2メモリ52から、撮影画像状況情報55を読み出し、TV45に送信する(ステップS5610)。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42との各撮影画像の間の同期を確認するために必要な情報である。
ステップS5610で、撮影装置1から撮影画像状況情報55が送信された後、TV45のRF−IDリーダライタ46で、撮影画像状況情報55を受信して、受信完了を、撮影装置1に送信する(ステップS5611)。また、TV45のCPU5513では、受信する撮影画像状況情報55に応じて、以下の処理を行う。
Case1では、撮影画像状況情報55として、最終撮影時間68を適用する。よって、TV45において、サーバ42への最終アップロード時間と、最終撮影時間68とを比較して、サーバ42への最終アップロード時間よりも、最終撮影時間68が、時系的に遅ければ、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case2では、撮影画像状況情報55として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を適用する。よって、TV45において、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case3では、撮影画像状況情報55として、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を適用する。よって、TV45において、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case4では、撮影画像状況情報55として、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を適用する。よって、TV45において、サーバ42から受信する、サーバ42へアップロードされた最終画像番号と、撮影装置1から送信される、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69とを確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
S5611で、撮影画像状況情報55の受信を完了し、受信完了を撮影装置1に送信した後、撮影装置1の第2メモリ52から、画像表示方法指示情報77を読み出して、TV45に送信する(ステップS5612)。画像表示方法指示情報77には、一覧表示(フラグ)78や、スライドショー(フラグ)79が含まれる。
ステップS5612で、画像表示方法指示情報77が送信された後、TV45のRF−IDリーダライタ46によって、画像表示方法指示情報77が受信され、受信完了を撮影装置1に送信する(ステップS5613)。TV45のデータ処理部5510は、受信した画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42からダウンロードした画像の表示形態を作成する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示フラグが、ONのときには、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧を表示する。一方、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグが、ONのときには、ダウンロードした画像のスライドショー表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーを表示する。
ステップS5613で、画像表示方法指示情報77を受信した後、撮影装置1のRF−IDリーダライタ46との通信を遮断する(ステップS5614)。
次に、TVシステムを起動する(ステップS5615)。TVシステムの起動とは、表示部5512に、ダウンロードする画像データを表示するために、主電源をONにすることである。ステップS5615で、TVシステムを起動する以前には、少なくとも、TV45のRF−IDリーダライタ46が起動している状態であり、表示部5512の電源は、OFFでもかまわない。
次に、通信部5506を起動して、URL生成部5505で生成したURLに基づいて、サーバ42に接続を行う(ステップS5616)。
ステップS5616で、サーバ42に接続した後、アップロード済みの画像データを、TV45にダウンロードする(ステップS5617)。
ステップS5617で、ダウンロードした画像から、データ処理部5510で、カメラからの画像表示方法指示情報77に従って、表示用の画像データを生成して、メモリ部5511に蓄積して、表示部5512に表示する(ステップS5618)。TV45のデータ処理部5510は、受信した画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42からダウンロードした画像の表示形態を作成する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示フラグ78がONのときには、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧を表示する。一方、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグ79が、ONのときには、ダウンロードした画像のスライドショー表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーを表示する。
ステップS5617で、サーバ42からダウンロードした画像の表示処理が完了すると、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像と、サーバ42からダウンロードした画像データとの間に同期が成り立っているかどうかの同期確認処理を行う(ステップS5619)。本処理は、撮影装置1から、ステップS5611で受信した撮影画像状況情報55に基づいて行われる。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42との各撮影画像の間の同期を確認するために必要な情報である。
図46(図46A、図46B)は、図45のサーバ同期確認処理(ステップS5619)の、撮影画像状況情報55がCase1〜Case4のそれぞれにおける、詳細な処理の流れを示したフローチャートである。
なお、先述のように、図46A〜図46Bが含まれてなる全体が、「図46」と適宜、略称される。
Case1は、撮影画像状況情報55が最終撮影時間68であるときのフローチャートである。
まず、TV45の通信部5506によって、サーバ42から、最終のアップデート日時を取得する(アップデートされた画像の最終撮影日時でも、同様の効果)(ステップS5701)。
次に、サーバ42から取得した最終のアップデート日時と、撮影装置1のRF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される、最後に撮影した日時68とを比較する(ステップS5702)。最終アップロード日時が、最後に撮影した日時68より以前の場合には、最終アップロードした時点の以後に画像を撮影し、撮影した画像がアップロードできていないと判定されるため、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が取れていないと判断し、ステップS5703のエラー表示処理に移る。一方、最終アップロード日時が、最後に撮影した日時68と同等の日時である場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5702で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。この場合、最終アップロード日時と、最後に撮影した日時68の比較によって、どの時点からの撮影画像が、アップロードできていないのかを示す時間情報を、同時に、メッセージとして出力すれば、ユーザにとって、わかりやすいメッセージとなる。
Case2は、撮影画像状況情報55が、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64であるときのフローチャートである。
まず、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される未アップロード画像の存在識別情報の存在識別子から、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像のうちに、サーバ42にアップロードできていない画像があるかどうかを判定する(ステップS5711)。ステップS5711で、アップロードできていない画像があると判定された場合には、ステップS5712のエラー表示処理に移る。一方、アップロードできていない画像がないと判定された場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5712で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
Case3は、撮影画像状況情報55が、未アップロード画像情報をハッシュした情報67であるときのフローチャートである。
まず、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される未アップロード画像情報をハッシュした情報67から、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像のうちに、サーバ42にアップロードできていない画像があるかどうかを判定する(ステップS5721)。ステップS5721では、NULLのハッシュ値を、TV45で生成し、その比較によって、未アップロード画像があるかないかを判定する。ステップS5721で、アップロードできていない画像があると判定された場合には、ステップS5722のエラー表示処理に移る。一方、アップロードできていない画像がないと判定された場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5722で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
Case4は、撮影画像状況情報55が撮影した画像に付与する番号のうちで、最終の撮影画像の番号であるときのフローチャートである。
まず、TV45の通信部5506によって、サーバ42から、最終のアップデート画像の画像番号を取得する(ステップS5731)。
次に、サーバ42から取得した最終アップロード画像の番号69と、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される画像の最終番号69とを比較する(ステップS5732)。最終アップロード画像の番号が、最後に撮影した画像の番号69より小さい場合には、最終アップロードした時点の以後に、画像を撮影し、撮影した画像がアップロードできていないと判定されるため、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が取れていないと判断し、ステップS5733のエラー表示処理に移る。一方、最終アップロード画像の番号が、最後に撮影した画像の番号69と同等の場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5732で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
以上のCase1〜Case4の何れの方法でも、撮影装置1で撮影した全画像が、サーバ42にアップロードできていない、すなわち同期できていない場合には、表示部5512に、撮影した全画像を表示することができないが、同期が取れていないことが判定可能となるため、ユーザにわかりやすいメッセージを表示することが可能となり、ユーザの無用な混乱を避けることができる。
図47は、(1)欄において、撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合を示し、(2)欄において、撮影装置1とTV45のRF−ID通信の場合のそれぞれのデータフォーマットを示す図である。
まず、(1)撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合のデータフォーマット5940を説明する。本フォーマットには、カメラID5901、サーバアドレス5902、サーバログインID5903、サーバログインパスワード5904、画像ディレクトリ5905およびアップロード画像数5906が含まれる。
カメラID5901は、カメラ毎に固有に付与されているカメラ固有IDであり、撮影装置1の第2メモリ52のカメラID部76に記録されているID情報である。本ID情報は、サーバ42へのログインIDとして用いることで、ユーザによって、ログインIDの入力を行うことなく、撮影装置1ごとに一意のサーバアドレスを付与することが可能となる。また、サーバ42で、撮影したカメラ毎に、撮影画像を管理することも可能となる。
サーバアドレス5902は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のサーバアドレス情報81の内容である。これによって、アップロードしたサーバを、TV45側で特定することができる。
サーバログインID5903は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のユーザ識別情報82であるログインID83の内容である。これによって、撮影装置1から、アップロードしたサーバへのアカウントと同一のアカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
サーバログインパスワード5904は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のパスワード84の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
アップロード画像数5906は、サーバへアップロードする画像数である。これには、撮影装置1の第2メモリ52の、未アップロード画像の枚数65に記憶されている画像数と同等の枚数であり、撮影後、サーバにアップロードされていない画像数が、記載される。
本フォーマットの送信以後、撮影装置1の第3メモリ33に記録され、かつ、サーバにアップロードされていない画像が、アップロードされる。
次に、(2)撮影装置1とTV45のRF−ID通信の場合の、それぞれのデータフォーマット5950について説明する。本フォーマットは、カメラID5911、サーバアドレス5902、サーバログインID5913、サーバログインパスワード5914、最終撮影日時5915、未アップロードであることが判定可能な識別情報5916、未アップロード画像情報をハッシュした情報5917、最終撮影画像の画像番号5918および画像表示方法指示情報5919から構成される。
カメラID5911は、カメラ毎に固有に付与されているカメラ固有IDであり、撮影装置1の第2メモリ52のカメラID部76に記録されているID情報である。本ID情報は、TV45からサーバ42へのログインIDとして用いることで、ユーザによって、ログインIDの入力を行うことなく、撮影装置1ごとに一意のサーバアドレスを付与することが可能となる。また、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ46との相互認証時に用いることもある。
サーバアドレス5912は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のサーバアドレス情報81の内容である。これによって、アップロードしたサーバを、TV45側で特定することができる。
サーバログインID5913は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のユーザ識別情報82であるログインID83の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
サーバログインパスワード5914は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のパスワード84の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
最終撮影日時5915は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の、最後に撮影した時間68に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像の同期の確認に用いられる。
未アップロードであることが判定可能な識別情報5916は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の未アップロード画像データ存在識別情報に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像の同期確認に用いられる。また、本未アップロードであることが判定可能な識別情報5916は、各撮影画像を識別可能な画像ID5928に対して、サーバへのアップロードが完了しているかどうかを示すアップロードフラグ5926が付与されている形態である。これによって、撮影画像1枚1枚ごとに、サーバにアップロードしているかどうかの判定が可能となる。
未アップロード画像情報をハッシュした情報5917は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の未アップロード画像情報をハッシュした情報67に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の撮影画像の同期確認に用いられる。
最終撮影画像の画像番号5918は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の撮影画像の最終番号69に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の撮影画像の同期確認に用いられる。
画像表示方法指示情報5919は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の画像表示方法指示情報77に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42からダウンロードした画像の閲覧方法を指定する識別情報で構成される。
画像表示方法指示情報5919は、画像ID5927ごとに、一覧表示フラグ5920、スライドショーフラグ5921、印刷フラグ5922、動画再生フラグ5923、ダウンロードフラグ5924およびセキュリティパスワード5925から構成される。
画像ID5927は、撮影画像に一意の情報であり、撮影装置1によって撮影時に時系列的に付与される。
一覧表示フラグ5920は、撮影装置1の第2メモリ52の一覧表示(フラグ)78に対応し、TV45において、サーバ42からダウンロードした画像情報の閲覧を、一覧形式にするかどうかのフラグである。TV45のデータ処理部5510は、このフラグが“yes”の場合には、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧形式で表示する。
スライドショーフラグは、撮影装置1の第2メモリ52のスライドショー(フラグ)79に対応し、TV45において、サーバ42からダウンロードした画像情報の閲覧を、スライドショーにするかどうかのフラグである。TV45のデータ処理部5510は、このフラグが“automatic”の場合には、ダウンロードした画像のスライドショーを作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーで表示する。一方、本スライドショーフラグが、“manual”である場合には、ユーザ指示によって、スライドショーを実施することを許可する。また、“disable”の場合には、スライドショー表示を許可しない。
印刷フラグ5922は、TV45にダウンロードして、表示部5512にて表示する画像が、TV45に接続された、図示しないプリンタによって、印刷可能かを示すフラグである。これは、撮影装置1の第2メモリ52の画像表示方法指示情報77内に図示していないが、印刷フラグを設けることによって、印刷可能かどうかの設定を行うことができ、ユーザの画像使用に関する利便性を向上させることが可能となる。
動画再生フラグ5923は、撮影装置1で動画情報を撮影し、サーバ42にアップロードした場合、TV45にて動画をダウンロードし、閲覧することを許可するかどうかのフラグである。撮影装置1にて動画撮影機能が存在する場合には、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77に本動画再生フラグ5923を付与することによって、動画像の再生を許可するかどうかの設定を追加することが可能となり、ユーザの煩雑な操作をすることなく、動画像の再生管理を行うことが可能となる。
ダウンロードフラグ5924は、サーバ42にアップロードされた画像や動画をTV45のメモリにダウンロード(コピー)することが可能かどうかを示す識別子である。このフラグを用いれば、撮影画像を許可されない第3者によって、コピーされることがなくなるので、著作権の保護にも繋げることが可能となる。
セキュリティパスワード5925は、前述の画像の閲覧、印刷およびダウンロードを、許可をしたユーザのみ可能とするためのパスワード情報である。本実施形態では、前述の画像の閲覧、印刷およびダウンロードに対して、同じパスワード設定をする形態で説明するが、それぞれ異なるパスワードを設定できるようにする方が、各レベルでのセキュリティ対策が実施できるのでなお良い。
以上のように、本発明のシステムを用いれば、撮影装置1は、撮影画像を、第1アンテナによって接続されるサーバに、アップロードする。また、撮影装置1を、TV45のRF−IDリーダライタ46にかざせば、撮影装置1のRF−ID47から、サーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を、RF−ID通信によって、TV45に送信し、TV45は、撮影装置1によって撮影画像をアップロードしたサーバに接続し、撮影装置1にて撮影した画像を、TV45にダウンロードして、表示する。また、撮影画像状況情報55によって、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像情報の同期を確認して、同期が取れていない場合には、その旨をTV45の表示部5512に表示する。よって、従来までにおいては、記録メモリをカメラから抜き出し、TV45にセットして、閲覧する必要のあった、撮影画像の表示が、撮影装置1をTV45にかざすだけで、対応できるようにすることが可能となる。これによって、デジタル機器の操作に慣れないユーザであっても簡単に撮影画像をTV45に表示させることができる。
(実施の形態A3)
本発明の実施形態A3について述べる。
まず、実施形態A3の概略を説明する。
図48は、実施形態A3の電子カタログ表示システムの概略構成図である。
実施形態A3の電子カタログ表示システムは、RF−IDライタ部501を備えた電子カタログサーバ情報入力機500と、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502と、RF−IDリーダ部504とネットワーク通信部509xを備えたTV45と、電子カタログデータデータベース(電子カタログデータベース)507と顧客属性データベース508を備えた電子カタログサーバ506を備える。
電子カタログサーバ情報入力機500は、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)から入力された電子カタログサーバ情報を、RF−IDライタ部501から、電子カタログ通知カード502に貼付されたRF−ID47に書き込む。この電子カタログサーバ情報が書き込まれた電子カタログ通知カード502を、ユーザ(電子カタログのサービス利用者)が、TV45に近づけることにより、TV45が備えるRF−IDリーダ部504がRF−ID47に書き込まれた電子カタログサーバ情報を読み取る。さらに、TV45は、読み取った電子カタログサーバ情報を基に、ネットワーク通信部(通信部)509を介して、ネットワーク上に設置された電子カタログサーバ505に電子カタログの取得要求を送信する。また、TV45は、電子カタログ取得要求を電子カタログサーバに送信する際に、予めTV45に入力されていたユーザ情報も、同時に、電子カタログサーバ505に送信する。電子カタログサーバ505は、TV45からの、電子カタログ送信要求およびユーザ情報を受信し、まず、ユーザ情報を基に、顧客属性データベース508から顧客属性データを取得する。次に、顧客属性データを基に、電子カタログデータデータベース507から、対応する電子カタログデータを取得する。そして、取得した電子カタログデータを、電子カタログ要求を発したTV45に対して送信する。TV45は、電子カタログサーバ505から受信した電子カタログデータを、画面に表示し、ユーザ(電子カタログのサービス利用者)からの電子カタログデータ内の商品の購入操作を、受け付ける。
以下に、実施形態A3の電子カタログ表示システムの詳細を説明する。
図49は、実施形態A3の電子カタログサーバ情報入力機の構成を示す機能ブロック図である。
まず、キー入力受付部520が、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)が操作する入力キーからの入力を受け取り、電子カタログサーバ情報を取得する。キー入力受付部520が取得する電子カタログサーバ情報は、URL等のサーバアドレスと、サーバログインIDと、サーバログインパスワードと、電子カタログ表示用パスワードと、電子カタログに含まれる商品の画像を一覧(サムネイル)表示するのかそれとも逐次(スライド)表示するのかを示す電子カタログ表示情報と、RF−IDの貼付先となるカードやハガキ等の媒体を示すメディア識別情報である。キー入力受付部520が取得した電子カタログサーバ情報を、記憶部522に格納する。次に、電子カタログサーバ情報が入力された後に、RF−ID送信キー等が入力されると、RF−ID送信入力受付部521が、送信部523に送信要求を通知し、送信部523は、記憶部522から電子カタログサーバ情報を読み出し、アンテナ部524から電子カタログサーバ情報を送信する。
図50は、電子カタログサーバ情報入力機の処理の手順を示すフローチャートである。
電子カタログサーバ情報入力機の処理の詳細を、図50のフローチャートで示す。
図51は、電子カタログ通知カード502が備えるRF−ID47の構成を示すブロック図である。
RF−ID47の構成および処理は、実施の形態A1、A2で説明したものと同様である。第2アンテナ21から受信した信号から第2電源部91が電流を取り出して各部へ電源供給を行い、データ受信部105と第2処理部95と記録部106が、受信したデータを第2メモリ52へ記録する。
図52は、TV45の構成を示す機能ブロック図である。
実施の形態A3でのTV45の構成は、実施の形態A2での構成に、ユーザ情報入力部588を追加した構成である。予めユーザ(電子カタログのサービス利用者)が入力した、ユーザ自身の属性に関するユーザ情報を、ユーザ情報入力部588が受け付け、メモリ部583に、いったん格納する。ユーザ情報として、例えば、ユーザの性別情報や年齢情報が好ましいが、これら以外にも、居住地や家族構成等のような、電子カタログから提供される商品データの選別に利用可能な個人情報であってもよい。このユーザ情報は、URL生成部が生成した電子カタログサーバのURLとともに、通信部509を介して電子カタログサーバに送信される。実施の形態A1と同様、本実施形態でも、電子カタログサービス利用者が、電子カタログ通知カード502を、TV45のRF−IDリーダ部504に近づけることで、TV45が電子カタログサーバ情報を受信し、これを用いて、サーバのURLを生成し、サーバに接続する。この処理の詳細は、実施の形態A1の図7〜図20で示した処理と同様である。
図53は、電子カタログサーバ506の構成を示す機能ブロック図である。
図54は、電子カタログサーバの処理の手順を示すフローチャートである。
図57は、顧客属性データベースのデータ構造を示す図である。
図58は、電子カタログデータベースのデータ構造を示す図である。
電子カタログサーバ506は、通信部600を介して、TV45から送信された電子カタログ送信先アドレス(TV45と電子カタログサーバ506が属するネットワーク上でのTV45のネットワークアドレス)とユーザ情報を受信する。次に、顧客属性データ取得部が受信したユーザ情報を基に、顧客属性データベース508から顧客属性データを取得する。例えば、ユーザ情報の中に、TV45を使用するユーザの性別と年齢が含まれている場合には、図57に示すデータ構造を持つ顧客属性データベース508から、年齢と性別に対応する商品ジャンルや商品価格帯の情報を、顧客属性データとして取得する。そして、電子カタログデータ取得部602が、顧客属性データを基に電子カタログデータベース507から電子カタログデータを取得する。例えば、顧客属性データに商品ジャンルと商品価格帯が含まれている場合には、図58に示すデータ構造を持つ電子カタログデータベース507から商品ジャンルと商品価格帯に対応する商品データを、まとめて電子カタログデータとして取得する。電子カタログデータ取得部602で取得した電子カタログデータは、通信部600を介して、電子カタログ送信先アドレスが示すTV45に送信される。電子カタログサーバ506の処理の詳細を図54のフローチャートで示す。
図55は、電子カタログを表示する、TVの処理の手順を示すフローチャートである。
次に、図55に示したフローチャートを用いて、電子カタログデータをダウンロードした後の、TV45の処理を説明する。S630〜S632におけるRF−IDから電子カタロサーバ情報を取得する処理は、電子カタログデータをダウンロードしていない場合も、ダウンロード完了後でも、共通である。S633で、RF−IDから受信した電子カタログサーバ情報に対応する電子カタログデータの、ダウンロードおよび表示が完了しているかを判定し、ダウンロードが完了していない場合には、S634およびS635で、サーバから電子カタログデータをダウンロードする。この、データのダウンロード処理は実施の形態A1における、データのダウンロード処理と同様である。
図56は、電子カタログの画面表示を示す図である。
S633で電子カタログデータがダウンロード済みであった場合は、予め設定した所定のキー、例えば確定キーのキー信号を発行し、表示している電子カタログデータに対する操作を実行する。例えば、図56に示した、電子カタログデータの画面表示例のように、表示中の電子カタログデータに対してユーザが次に行うべき操作を、2、3の少ない選択肢で提示する画面構成とし、さらに図56中の選択肢652と653で示されるように、一定時間経過毎に、選択候補を示すフォーカスが、選択肢間を移動するような画面構成とする。このようにすれば、ユーザは、自身が希望する選択肢に、フォーカスがある時に、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502をTV45にかざすことで、電子カタログデータの選択や、各データにおける購入などの操作を実行することができる。
なお、本実施の形態の電子カタログ通知カード502上のRF−ID47が内蔵する第2メモリ52は、ROM(ReadOnlyMemory)であってもよい。この場合、電子カタログサーバ情報入力機500は、RF−ID製造工程におけるRF−IDメモリデータ入力機、または、RF−ID製造システムにおけるRF−IDメモリデータ入力手段となる。一般的に、書き換え可能メモリを有するRF−IDよりも、ROMを有するRF−IDの方が、安価に構成できるため、電子カタログ通知カードを大量に送付する電子カタログサービス提供者にとっては、ROM型RF−IDを利用することでコストを抑えることができる。
なお、本実施の形態では、TV45の画面構成として、図56中の選択肢652と653で示されるように、一定時間経過毎に、選択候補を示すフォーカスが、選択肢間を移動するとしたが、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502を使用して、画面表示した電子カタログデータを操作する方法はこれに限定されない。例えば、TV45の受信部571が、RF−IDから送信される情報を連続して受信し、その連続する受信数を計測することによって、RF−IDがTV45に近づけられている時間を取得し、そのRF−ID近接時間を基に、画面表示された選択候補を示すフォーカスを移動させてもよい。このような構成とすることで、RF−IDをTVに近づけている間だけ、画面上に表示されたフォーカスが移動して、選択候補を変更し、RF−IDをTVから離したところで、フォーカスの移動も停止し、さらにフォーカスの移動停止後、一定時間が経過すると、フォーカスが停止していた選択候補の選択が確定するという、電子カタログの操作が可能となる。この電子カタログ操作方法では、一定時間毎に自動的に選択候補を巡回するフォーカスが、ユーザの所望する選択肢までまわってくることを待つことなく、ユーザが、RF−IDを用いて、能動的に電子カタログを操作できるという効果が得られる。
なお、本実施の形態で、電子カタログサーバ情報入力機500においては、キー入力受付部520が、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)が操作する入力キーからの入力を受け取り、電子カタログサーバ情報を取得する構成としたが、電子カタログサーバ情報入力機が画像サーバとの通信インタフェースを備え、画像サーバが、電子カタログサーバ情報入力機に送信するサーバ情報を保持し、電子カタログサーバ情報入力機が画像サーバからサーバ情報を受信して取得する構成としてもよい。このような構成にすることにより、画像サーバにサーバ情報を入力しておけば、電子カタログサーバ情報入力機側で画像サーバを入力する必要がなく、特に1つの画像サーバに対して複数の電子カタログサーバ情報入力機を運用する場合において、利便性が高い。
従来はパソコン等の電子機器操作に精通していないユーザがネットショッピングを利用するために機器の操作を習得しなければならないことが課題であったが、以上のように、実施の形態A3で述べたシステムを用いれば、電子カタログを利用するユーザは、受け取ったカードや葉書をTVに近づけるだけで、ネットショッピング等を利用することができ、パソコンや携帯電話等のインターネット端末に慣れ親しんでいないユーザであっても、容易にTV画面上でショッピングを楽しむことができるようになる。
(実施の形態A4)
本発明の実施の形態A4について述べる。
図59は、実施の形態A4の概略構成図である。
本実施の形態では、画像サーバへアクセスするためのRF−IDが貼付された葉書を、遠隔地に送付する方法について説明する。まず、葉書の送付元となる第1ユーザが、RF−ID47を備えた撮影装置1をTV45のRF−IDリーダライタ46に近づけると、TV45が、画像サーバ42に接続するためのサーバURLを生成し、画像サーバ42から画像データを取得し、画面に表示する。この処理は、実施の形態A1と同様である。次に、第1ユーザが、TV45に表示された画像の中から、葉書に印刷したい画像と、葉書に関連付けて登録したい(遠隔地に居る第2ユーザに見せたい)画像を、TV45に対応するリモコン等の入力手段を用いて選択する。さらに第1ユーザは、葉書の送付先住所等の送付先情報もリモコン等を用いて入力する。TV45は、第1ユーザが選択した葉書に印刷する画像のIDと、葉書に登録する画像のIDと、葉書送付先情報を画像サーバ42に送信する。画像サーバ42は、受信した印刷画像IDに対応する画像データを取得し、画像データと葉書送付先情報をプリンタ800に送信する。プリンタ800は、画像データと葉書送付先住所を、葉書に印刷する。また、画像サーバ42は、画像サーバ情報入力機500xに、TV45から受信した登録画像IDを送信し、同時に、URL等のサーバアドレスと、サーバログインIDと、サーバログインパスワードと、画像表示用パスワードと、画像を一覧(サムネイル)表示するのかそれとも逐次(スライド)表示するのかを示す画像表示情報と、RF−IDの貼付先となるカードやハガキ等の媒体を示すメディア識別情報を含む画像サーバ情報を送信する。画像サーバ情報入力機500xは、画像サーバ情報と登録画像IDを、プリンタで画像と送付先情報を印刷した葉書のRF−ID47に書き込む。印刷と、RF−IDへの書き込みが行われた葉書801は、印刷された送付先に郵送され、第1ユーザが送付先として指定した第2ユーザがこの葉書801を取得する。第2ユーザが、郵送された葉書を、第2ユーザのTV45のRF−IDリーダライタ46に近づけると、TV45は、RF−ID47が格納する、画像サーバ情報と登録画像IDを取得し、登録画像IDに対応する画像データをサーバからダウンロードおよび表示する。
本実施の形態の撮影装置1の構成および処理は実施の形態A1と同様である。
図60は、本実施の形態のTV45の構成を示すブロック図である。
受信部811は、無線アンテナ570を介して撮影装置1もしくは葉書801のRF−ID47から画像サーバ情報を受信するが、葉書801のRF−ID47が登録画像IDを有する場合は、登録画像IDも受信する。また、画像選択部584は、キー部585および赤外線受光部586を介してユーザの画像選択操作を受け付け、第1ユーザが葉書に印刷するために選択した画像のID(印刷画像ID)と、葉書に登録するために選んだ画像のID(登録画像ID)を取得し、これらを通信部509へ送る。
図61は、RF−ID付葉書郵送システムの画像選択操作の画面表示を示す図である。
この画像選択操作時にTV45に表示する画面表示例を図61に示す。図61中の821が葉書に印刷する画像を選択する画面表示であり、図61中の820が葉書に登録する画像を選択する画面表示である。また、葉書送付先情報入力部810は、キー部585および赤外線受光部586を介してユーザの文字入力操作を受け付け、葉書の送付先となる住所および宛名を含む葉書送付先情報を取得し、通信部509へ送る。葉書送付先情報を入力する際の画面表示例を図61中の823に示す。通信部509は、送信部575および通信インタフェース576を介して、葉書送付先情報と印刷画像IDと登録画像IDを画像サーバに送信する。
図62は、画像サーバ42とプリンタ800と画像サーバ情報入力機500xが、葉書801を送付できるように準備する処理を示すフローチャートである。
印刷とRF−IDへの書込みが行われた葉書801は、印刷された送付先に郵送され、第1ユーザが送付先として指定した第2ユーザがこの葉書801を取得する。第2ユーザが受け取った葉書801を、TV45にかざすと、受信部811が無線アンテナ570を介して、RF−ID47が送信した画像サーバ情報および登録画像IDを受信する。画像サーバ情報および登録画像IDの中で暗号化された情報は、復号部572で復号化される。次にURL生成部573が、画像サーバ42に格納された画像データの中から、登録画像IDに対応する画像データのみをTV45にダウンロードするURLを生成する。具体的には、生成するURLの中でサーバの内部ディレクトリを指定したり、URLオプションとして登録画像IDをURLに埋め込む手法を利用することができる。URL生成部573で生成したサーバを指定するURLを用いて、TV45が画像サーバにアクセスして画像データを取得する処理の詳細は、実施の形態A1で説明した処理と同様である。
なお、本実施の形態では、ユーザがTV45に送付先情報を入力する構成としたが、住所や宛名等の送付先情報だけでなく、葉書に画像とともに印刷するメッセージも入力してもよい。TV45が受け付けた入力メッセージは、送付先情報と同様に、TV45から画像サーバ42に送られ、さらにプリンタ800で葉書に印刷される。TV45での印刷用のメッセージの入力画面例を、図61の822に示す。このように葉書に印刷する葉書を選択できるだけでなく、画像に添えるメッセージを入力できるようにすることで、RF−ID付き葉書を作成する自由度が上がる。
なお、本実施の形態のTV45において、実施の形態A3でRF−IDを用いて画面表示された電子カタログを操作する処理と同様に、RF−ID付き葉書を用いて、TV45に表示した画像を操作できる構成としてもよい。
以上のように、実施の形態A4で述べたシステムを用いれば、手元にRF−IDが貼付された葉書を用意することなく、離れた所にいる相手にRF−ID付葉書を郵送することができるとともに、画像サーバに格納した画像を葉書に印刷して送付したい場合も、TV画面上の操作で印刷したい画像を選択することができるので高い利便性が得られる。
従来は遠隔地にいる相手にテレビなどの大画面表示機器で画像を見せるためには、遠隔地側のユーザが機器操作を習得したり、遠隔地に操作習得者が赴いて機器を操作したり、遠隔地にある表示機器を遠隔操作する必要があったが、本システムでは、遠隔地のユーザがRF−ID付の葉書等、物理的な媒介物を表示機器に近づけるという簡単な操作で容易に画像を閲覧することができる。
(実施の形態A5)
図63は、実施の形態A5におけるシステム構成図である。
本発明の実施の形態A5では、ハガキ等の郵送物に固定の情報が書き込まれており、撮影装置では書き込まれた固定情報とサーバに保存された画像または画像グループ(画像情報)とを紐付けし、再生側ではハガキ等に付けられたRF−IDから固定情報を読み出すことで、固定情報に関連付けられた画像の閲覧を可能にする構成について説明を行う(図63)。図63では、まず郵送物に記録された固定情報を撮影装置で読み取り、画像と郵送物固有IDとの関連付けを行いサーバに登録する。登録が完了した郵送物を受け取ったユーザは、郵送物をテレビジョンのRF−IDリーダに近づけることで固定情報の読み出しを行い、固有情報を用いてサーバに問い合わせを行うことで郵送物に関連付けられた画像の閲覧を行う。
本実施例のポイントは、郵送物につけられたRF−IDの情報が書き換えできない(ROM)または、書き換えできない環境であるという点であり、郵送物の固定情報の書き換えを行わずにサーバの画像情報と郵送物の関連付けを行う点である。
<撮影装置での画像のアップロードと郵送物との関連付け>
撮影装置により撮影した画像は、先の実施の形態で説明した方法によりサーバにアップロードされる。この時、アップロードした画像または画像グループ毎に識別子が付与され、この識別子によりサーバ上の画像または画像グループが識別可能となる。
図64は、実施の形態A5における郵送物の固定情報の例を示す図である。
以下、撮影装置により撮影されサーバへアップロードされた画像または画像グループと、郵送物のRF−IDにタグに記録された固定情報との関連付け方法について説明を行う。なお、郵送物のRF−IDに記録されている固定情報は図64のようになる。図64(a)は、郵送物に固有の郵送物固有IDと画像サーバへアクセスするためのアドレス等の情報を、図64(b)は郵送物固有IDと中継サーバにアクセスするためのアドレス等の情報を、図64(c)は郵送物固有IDのみ記録されている例である。なお、これ以外にサーバにアクセスするためのログインIDやパスワード情報を格納していることもあるが、本実施の形態ではサーバにアクセスするために必要となる情報は、アドレス情報を含むURLに含まれているとする。
図65は、撮影装置がRF−IDリーダの機能を持つ場合のRF−IDとサーバに記録された画像情報との関連付けのフローチャートである。
撮影装置では、まず、郵送物のRF−IDに格納された情報をRF−IDリーダを用いて読み出す(S2500)。具体的には、図3の第2アンテナ21より、郵送物のRF−IDと通信を行い、データ受信部105により郵送物の固定情報を受信する。その後、第2処理部95により処理を行い、記録部106、第2メモリ52、記録再生部51を経由して第1処理部35へ読み出した郵送物の情報が転送される。第1処理部では、郵送物より読み出した郵送物固有IDと、画像または画像グループとの関連付けをユーザの指示により決定する(S2501)。その後、第1アンテナ20を経由してサーバ42へアクセスし(S2502)、郵送物固有IDとサーバに格納されている画像情報との関連付け情報をサーバに登録する(S2503)。
図66は、実施の形態A5における撮影装置の中継サーバ−への登録のフローチャートである。
読み出した郵送物に格納された固定情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていた場合には、以上で処理は終了である。郵送物に格納された固定情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていない場合には、中継サーバへの設定を行う(図66)。
中継サーバへの設定では、まず中継サーバへのアクセスを行う(S2510)。なお、中継サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが郵送物から読み出した情報にある場合には、読み出した情報に含まれる中継サーバを、無い場合いは撮影装置側に予め設定されている中継サーバにアクセスする。
中継サーバと接続後、中継サーバのデータベースに郵送物固有IDをリダイレクト先(転送先)のサーバとの関連付け設定を行う(S2511)。これにより中継サーバ−のデータベースに郵送物固有IDと転送先のアドレスの対応が登録される。
撮影装置がRF−IDリーダの機能を持たない場合で、かつ、郵送物にRF−IDリーダの情報を記録した2次元コード等が印刷されている場合は、撮影装置の撮像部を用いて撮影を行い、2次元コードとして記録された情報を読み出すことで郵送物のRF−IDに記録されている固定情報と同じ情報を読み出す。2次元コードとしては、QRコード、PDF417、ベリコード、マキシコードなどがあるが、ここに書かれているもの以外のものでも撮影装置により撮影することで情報の取り込みが行えるものであればどのようなものを利用してもよい。また、印刷領域面積が増えてしまうが、一次元方向のみのバーコードを利用した場合でも本実施の形態と同様の効果が期待できる。
図67は、RF−ID部2520が取り付けられ、同一の情報が記録された二次元コード2521が印刷された郵送物の例である。
二次元コードを撮影装置で読み込む場合のデータの流れを図3の構成図を用いて説明する。郵送物に印刷された二次元コードは、撮像部30により撮影され、映像処理部31により画像に変換された後、記録再生部32を経由して第1処理部35へ送られる。第1処理部35では、撮影された二次元コードを解析し、二次元コードに記録されている情報を取り出す。二次元コードに記録されている情報は、RF−IDに記録されている情報と基本的には同一であり、少なくとも郵送物固有IDを含んでいる。
図68は、実施の形態A5における撮影装置の二次元バーコードを利用した処理のフローチャートである。
以下、図68を用いて、二次元コードから情報を読み出してサーバの画像または画像グループと関連付けを行うまでの処理の流れを説明する。
まず、撮像部により2次元コードの撮影を行う(S2530)。次に撮影された画像が二次元コードであるかどうかの判定を行い(S2531)、二次元コードでない場合には、エラー処理を行う(S2532)。なお、二次元コードでない場合には、通常の撮影処理を行ってもよい。二次元コードである場合には、二次元コードの解析を行い(S2533)、解析結果から郵送物の情報を読み出す(S2534)。郵送物の固定情報が読み出された後は、郵送物固有IDとサーバの画像情報の関連付けを決定し(S2535)、サーバへアクセスし(S2536)、関連付け情報をサーバに設定する(S2537)。S2535〜S2537の処理は図65のS2501〜S2503の処理と同じである。なお、読み出した情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていない場合には、中継サーバへの転送設定処理を行う。中継サーバへの設定処理は、先に説明した図66の処理となる。
以上により、郵送物に印刷された二次元バーコードの情報を読み取ることで、RF−IDに記録された情報とサーバの画像情報との関連付けが完了する。
撮影装置がRF−IDリーダ機能を持たず、郵送物に二次元コード等のコードが印刷されていない場合、郵送物に印刷された郵送物固有IDやサーバアドレスなどのURLを直接撮影装置に手入力することで、郵送物の情報を撮影装置で情報を読み出すことも可能である。手入力は、図2の7〜15のボタン操作等により行う。なお、URLや郵送物の固有IDは、直接平文で印刷されていても、入力しやすいコードに符号化されていてもよい。符号化されている場合は、入力完了後に撮影装置でデコード処理を行い、郵送物のRF−IDの記録されている情報を取り出す。
以上により、RF−IDリーダ機能を持たず、かつ、二次元バーコード等が印刷されていない場合でも、郵送物とサーバの画像情報との関連付けを行うことができる。
<郵送物のRF−IDを用いた画像再生および閲覧>
次に、関連付けが完了している郵送物を用いて、テレビジョンでサーバに記録されている画像を閲覧する手順について説明する。
図69は、郵送物のRF−IDを読み込んで画像サーバにアクセスするまでのテレビジョンの処理フローである。
郵送物をテレビジョンのRF−IDリーダに近づけると、郵送物のRF−IDの情報がテレビジョンに読み込まれる(S2540)。読み込まれた情報にサーバアドレスまたサーバアドレスを含むURLが存在する場合には(S2541)、指定されたサーバへアクセスすし(S2542)、郵送物固有IDを送信する(S2543)。なお、相手が中継サーバであった場合には(S2544)、中継サーバにより指定されたサーバへのリダイレクトが行われ(S2547)、画像サーバの画像または画像グループへのアクセスが行われる(S2548)。S2544において、相手が画像サーバであった場合には、リダイレクトは行われず、画像サーバへのアクセスが行われる(S2548)。また、郵送物に記録されていた情報にサーバアドレスが存在していない場合、テレビジョンに予め設定されているデフォルトのサーバへのアクセスが行われ(S2545)、郵送物固有IDをデフォルトのサーバへ送信する(S2546)。その後、指定されたサーバ−へのリダイレクトがおこなわれ(S2547)、画像サーバへのアクセスが行われる。
なお、中継サーバまたは、デフォルトのサーバのデータベースに郵送物固有IDと中継する先のサーバの対応付けが登録されていない場合は、エラーページへのリダイレクトが行われる。
図70は、郵送物固有IDを受信した後の中継サーバおよびデフォルトのサーバの処理フローである。
郵送物固有IDを受け取ると(S2550)、この固有IDに関連する情報がデータベースに記録されているか検索する(S2551)。データベースに記録されている場合は(S2552)、固有IDに関連付けられてデータベースに記録されているサーバへのリダイレクトを行う(S2554)。もし、関連付けがない場合には、エラーページへのリダイレクトが行われる(S2553)。
以上のように、予めRF−IDの情報が固定されている郵送物と画像サーバの画像情報の関連付けが行い、関連付けが行われた郵送物をテレビジョンにかざすことで、郵送物のRF−IDの書き換えを行うことなく、画像サーバに記録され郵送物固有IDに関連付けられた画像または画像グループを閲覧することができる。これは例えば、外出先などで郵送物のRF−IDの書き換えが出来ない場合や郵送物のRF−IDが書き換え不能なものでであっても、サーバの画像と郵送物との関連付けが行えるようになり、郵送物を受け取った側に郵送物に関連付けた画像を閲覧させることができるようになる。
なお、本実施の形態では、サーバにアクセス後、郵送物固有IDを送信するとしたが、郵送物に記録された郵送物固有IDとサーバアドレスからURLを生成し、これを用いてサーバにアクセスしてもよい。この場合は、サーバへのアクセスと郵送物固有IDの送信を同時に行うことが可能となる。
本実施の形態によれば、例えば、観光先等のようにRF−IDの書き換えが出来ない環境下でも、撮影した写真とハガキを関連付けることができ、関連付けたハガキを知人に送ることで、ハガキを受け取った知人がテレビジョンにハガキをかざすことで観光先での写真を閲覧させることが可能となる。このように、RF−ID書き換えが出来ない環境であっても、サーバの画像情報と関連付けを行った郵送物を作成し、閲覧させたい相手に送ることができるようになる。
なお、撮影装置に郵送物のRF−IDを書き換えるためのRF−IDライタ機能が備わっている場合は、次に説明する実施の形態A6のテレビジョン装置で郵送物とサーバの画像情報を関連付けるフローと処理は同じになるのでここでの説明は省略する。
(実施の形態A6)
本発明の実施の形態A6では、撮影装置にて撮影された画像が、画像サーバにアップロードされた後、画像送信側の利用者(以後、送信者と記載する)が画像サーバの画像から画像グループを選定し、この画像グループにアクセスするための情報が郵送物上のRF−IDに記録され、画像受信側の利用者(以後、受信者と記載する)の下へ郵送され、この郵送物上のRF−IDを用いて受信者による画像サーバの画像グループへのアクセスを実現する構成について説明する。
図71は、本発明の実施の形態A6における画像送信側の構成を示す概略図である。
図72は、本発明の実施の形態A6における画像受信側の構成を示す概略図である。
なお、図71と図72において、図1および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図71と図72において、郵送物3001は、画像送信側から画像受信側へ郵送される葉書(ハガキ)、または、封筒、便箋などの郵送物を示し、RF−ID部3002は、書き換え可能なRF−IDであり、その少なくとも一部の領域が書き換え可能なメモリ部3003を内包している。RF−ID部3002は、郵送物3001に貼り付け、あるいは漉き込まれており、郵送物と共に画像受信側へ送付されるものである。
また、RF−ID部3002については、先の実施の形態で述べた通り、このRF−ID部が属する媒体が郵送物であることを識別するためのメディア識別情報が、メモリ部3003に記録されている。
図72において、テレビジョン3045は、先の実施の形態で述べた図71のテレビジョン(テレビ)45と同等の機能を有する画像受信側に設置されたテレビジョン表示装置であり、図71のテレビジョン45と同様に、RF−IDリーダライタ部3046(図71のRF−IDリーダライタ46に相当)と、表示部3047(図71の表示部110に相当)を有し、更に図には示されていないネットワーク接続手段によってインターネット40と接続されている。
上記構成に関して、次にその動作を説明する。
<画像送信側の画像グループ選定、郵送物への書き込み>
図71の画像送信側において、撮影装置1で撮影された画像は、撮影装置1に搭載された無線LAN、或いはWiMAXなどの無線通信用の第2アンテナ20を用いて無線アクセスポイントに送られ、インターネット40を介して画像サーバ42の画像データ50として記録される。そして、撮影装置1をテレビジョン45のRF−IDリーダライタ46に近づけて、撮影装置1に搭載されたRF−IDのための第1アンテナ21を介した無線通信により、テレビジョン45との接続を確立する。テレビジョン45は、画像サーバ42の画像データ50へのアクセスのための情報を撮影装置1より取得し、画像データ50の画像をダウンロードして表示部110への表示を行う。以上の動作は、先の実施の形態で述べた動作と同様であり、概要のみ述べたものである。
次に送信者は、テレビジョン45の表示部110に表示された画像を確認しながら、画像毎に受信者へ送信する画像であるか否か、言い換えれば、受信者の閲覧を許可するか否かを示す送信画像選択情報を設定していく。更には、先の実施の形態で述べた表示限定、スライドショー、プリントなどの利用形態情報を、受信者に対して設定することもできる。これら送信画像選択情報と利用形態情報は、画像サーバに送信、記録され、送信画像選択情報によって送信画像として選択された画像の集合を画像グループとして画像サーバで管理される。
図73は、実施の形態A6における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。
以降、送信者により選定された画像グループに関する情報が郵送物3001に記録される過程を、テレビジョン45の動作フロー図73を用いて説明する。
送信者は、上述の通りの送信画像選択、利用形態情報を設定した画像グループの作成が完了している状態にて、RF−ID部3002を有する郵送物3001を、テレビジョン45のRF−IDリーダライタ46に近づけて、RF−ID部3002とRF−IDリーダライタ46が無線通信できるようにする。
テレビジョン45は、RF−IDリーダライタ46を介して郵送物3001上のRF−ID部3002と通信が可能となると、メモリ部3003に記録された情報の読み込みを行い(S3101)、その中のメディア識別情報から現在の通信対象が郵送物であること識別して、郵送物に対する書き込み処理の流れに移行する(S3102)。なお、ステップS3102での条件判断が成立しない場合については、特に触れていないが、各媒体に応じた処理に移行するものする。
郵送物3001に対する書き込み処理は、まず、インターネット40を介して画像サーバ42へアクセスし(S3103)、画像受信側が前述の画像サーバ42上の画像グループにアクセスするためのサーバURL、画像グループアドレスなどの画像グループ指定情報を、画像サーバ42より取得する(S3104)。
画像サーバより取得した画像グループ指定情報は、郵送物3001内のメモリ部3003に書き込みを行うために、テレビジョン45のRF−IDリーダライタ46を介して、郵送物3001のRF−ID部3002に送信され、RF−ID部3002によりメモリ部3003の書き換え可能領域へ記録される(S3105)。
以上のようにして、画像グループ指定情報が記録された郵送物3001は、送信者により投函され、画像受信側の利用者の下に郵送される。
<画像受信側の画像再生および閲覧>
図74は、実施の形態A6における画像受信側テレビジョンの動作フロー図である。
次に、画像受信側について、画像受信側構成の概略図である図72と画像受信側テレビジョンの動作フロー図である図74を用いて説明する。
図72において、受信者は、送信者から郵送されてきた郵送物3001を受け取り、受信者は、RF−ID部3002、或いは、郵送物3001上に記載された文字情報、または意匠により、その郵送物に画像へのアクセスのための手段が組み込まれていることを認知する。ここで、受信者は郵送物3001により画像へのアクセスが可能であること理解しているだけでよく、RF−ID部3002の画像グループ指定情報についてなどを特に意識する必要はない。
受信者は、画像を再生および閲覧するにあたり、郵送物3001を画像受信側に設置されたテレビジョン3045のRF−IDリーダライタ部3046に近づけることで、画像の閲覧を開始することが出来る。
郵送物3001上のRF−ID部3002が、テレビジョン3045のRF−IDリーダライタ部3046に十分に近づくと、RF−IDリーダライタ部3046は、図示されていないRF−IDリーダライタ部3046とRF−ID部3002の双方のアンテナを介して電力供給を行い、それによりに郵送物3001のRF−ID部3002が起動され、テレビジョン3045と郵送物3001のRF−ID部3002との無線通信が開始される。無線通信が開始されるとテレビジョン3045は、RF−ID部3002のメモリ部3003に記録されている情報の読み込みを行う(S3151)。
読み込まれた情報の中のメディア識別情報から現在の通信対象が郵送物(郵便物)であることを識別した場合は、送信者により設定された画像グループを画像サーバ42より読み出す処理の流れに移行する(S3152)。
画像サーバ42へのアクセスは、先のステップS3151にてRF−ID部3002より読み込まれた情報の中の画像グループ指定情報、例えば、サーバURL、画像グループアドレスなどから画像サーバ42上の画像グループへのアクセスのためのURLを生成し、インターネット40を介してアクセスすることが可能となる(S3153)。
以上の過程で、画像サーバ42と接続されたテレビジョン3045は、画像サーバ42上の画像データ50から、画像サーバ42が管理する画像グループの送信画像選択情報に従って、表示許可された画像を読み込み(S3154)、読み込んだ画像を表示部110に表示する(S3155)。
更に、テレビジョン3045を介して受信者は、画像サーバ42が管理する画像グループの送信画像選択情報と利用形態情報に従って、スライドショーの再生、画像の印刷、また、図示されていないテレビジョン3045に付属、或いは外部接続された記憶媒体への画像のダウンロードなどの機能を利用することが可能となる。
加えて、上述の画像の印刷は、図示していないLAN上のプリンタでの印刷のみならず、インターネット40を介した写真プリントサービスに対しての印刷依頼を行うことも可能である。
以上の通り、本発明の上記構成によると、郵送物3001上のRF−ID部3002により画像グループ指定情報が画像受信側のテレビジョン3045に伝達されることで、画像を取得するためのネットワーク・アクセス先の文字入力作業などを行う手間を掛ける必要がなくなる。即ち、郵送物3001をテレビジョン3045に近づけるという、直感的で平易な操作により画像サーバ42に格納された画像データ50へのアクセスが可能となり、受信者にメニュー選択や文字入力などの煩雑な手順を行う知識を要求することなく画像サーバを介した画像の受け渡しを実現している。
なお、上述の本実施の形態において、郵送物3001は、予めRF−ID部3002が貼り付け、或いは、漉き込まれた状態として説明しているが、通常の葉書(ハガキ)や便箋などの郵送物に、別途に提供される単体のRF−ID部3002を貼り付けることで作成されてもよく、これによれば、後からRF−ID部を貼り付けて、上述の効果を得ることができるため、送信側利用者の好みに応じた任意の郵送物に対して利用できるという新たな利点が生じる。
また、画像サーバ42へのアクセスにログイン操作が必要な場合は、郵送物3001上のRF−ID部3002のメモリ部3003の書き換え可能領域への書き込みの際(ステップS3105)にサーバログインIDとサーバログインパスワードを記録してもよい。更には、ログインIDとログインパスワードは平文ではなく、暗号化された形式で記録することで安全性を確保することが望ましい。
また、上述の本実施の形態において、送信画像の選択、利用形態情報の設定、および、郵送物3001上のRF−ID部3002への画像グループ指定情報の書き込みは、画像送信側のテレビジョン45にて行っているが、これに替えて、RF−IDリーダライタ機能を有する撮影装置1で、送信画像選択情報と利用形態情報の設定、画像グループ指定情報の書き込みを行っても、上述と同様に、受信者の平易な操作による画像の受け渡しを可能とする効果が得られる。
<派生する他の一例>
図75は、本発明の実施の形態A6における別の一形態の画像送信側のテレビジョン45の動作を示すフロー図である。
なお、図75において、図73と同じ処理となるステップは同じ符号を用い、その説明を略する。
本実施の形態においては、郵送物3001上のRF−ID部3002のメモリ部3003に、予め郵送物固有IDが記録されている。そして、この郵送物固有IDは、メモリ部3003のROM領域に記録されていることが、不慮の動作によるデータ破損やデータ改ざんなどのリスクを低減できる点で望ましい。
図76は、実施の形態A6における郵送物メモリ部の記録情報の一例を示す構成図である。
このときのメモリ部3003のデータ構造の一例を示す構成図を図76に示す。
上述のRF−ID部によると、画像送信側のテレビジョン45にて、送信画像選択情報、利用形態情報の設定が行われ、画像グループが画像サーバ42上に設定されている状況において、図75(a)のフローに従って、テレビジョン45の動作次のようになる。
郵送物RF−IDの情報読み込み(S3101)、メディア識別情報による郵送物であることの認定(S3102)の後、テレビジョン45は、郵送物固有IDを取得する。郵送物固有IDについては、ステップS3101で読み込んだ情報を用いても、改めてRF−ID部3002より取得しても何れでもよい。次に、テレビジョン45は、インターネット40を介して画像サーバ42へのアクセスを行い(S3202)、テレビジョン45より郵送物固有IDが画像サーバ42に送信され、画像サーバ42は、送られた郵送物固有IDと画像グループのアドレスとの関連付けを行い、その情報を記録および管理する(S3203)。
テレビジョン45は、画像受信側から画像サーバ42にアクセスするためのサーバURLを画像サーバ42より取得し(S3204)、取得したサーバURLは、RF−IDリーダライタ46を介して、郵送物3001のRF−ID部3002のメモリ部3003の書き換え可能領域に書き込まれる(S3205)。
以上の様に、画像サーバ側で画像グループと郵送物固有IDが関連付けされて記録および管理されると、郵送物固有ID毎に利用形態情報を分けて管理することが可能となり、複数の郵送物3001が存在する場合に、個々の郵送物毎に、即ち、異なる受信者毎に画像受信時の動作を変更することが可能となる。
これは、本実施の形態の初めに述べた構成において、個々の郵送物毎に画像グループをそれぞれ設定し、異なる画像グループアドレスを各々生成して、それぞれRF−ID部に書き込むことで画像受信側に対する同様の効果が得られるが、個別に画像グループを設定するという画像送信側の煩雑の操作が発生する。
そのため、同一の送信画像の選択であれば上述の様に郵送物の固有IDを用いて個別に利用形態情報を記録、管理することで送信者の操作の軽減、画像サーバ側においては、送信画像選択情報を別々に保管する必要がなくなる分の記憶容量低減の更なる効果が得られる。
図75(b)について、図75(a)に対して異なる部分は、ステップS3214とステップS3215であり、ステップS3214では、サーバURLに加えて画像グループアドレスを取得し、ステップS3215では、サーバURLに加えて画像グループアドレスをRF−ID部3002のメモリ部3003の書き込み可能領域へ書き込んでいる。
これにより、画像受信側から画像受信の際に、画像サーバ42の画像グループを指定したアクセスが行われるが、こととき、画像サーバで記録および管理されている画像グループ内の郵送物固有IDとアクセスを要求している受信者が使用している郵送物の固有IDが一致した場合のみアクセス許可することで、安全性の向上を図ることができる。
従来は遠隔地にいる相手にテレビなどの大画面表示機器で画像を見せるためには、遠隔地側のユーザが機器操作を習得したり、遠隔地に操作習得者が赴いて機器を操作したり、遠隔地にある表示機器を遠隔操作する必要があったが、実施の形態A4と同様に、本システムでも、遠隔地のユーザがRF−ID付の葉書等、物理的な媒介物を表示機器に近づけるという簡単な操作で容易に画像を閲覧することができる。実施の形態A4では、RF−ID付葉書の作成およびRF−IDへのデータ書き込みをユーザ(画像の撮影/送信者や画像の閲覧者)が行うのではなく、サービス事業者が行う形態であったが、本実施の形態では、画像送信側の利用者(送信者)がRF−ID付葉書の作成およびRF−IDへのデータ書き込みを行う点で異なる。
(実施の形態A7)
本実施の形態では、本発明のRF−IDカードを用いて機器の設定を変更する方法に関して述べる。
以下では、図77、図78を用いて、RF−IDカードを用いてレコーダの設定を変更する方法に関して説明する。
図77は、本発明のレコーダの構成を示すブロック図である。
レコーダ2000は、チューナ2001から取得した放送コンテンツのHDD2008や光ディスクドライブ2009への録画や、録画コンテンツや光ディスクドライブ2009で読み取った映像・音楽コンテンツのTV45での再生を行う。
入力信号処理部2002は、チューナ2001から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータや、スクランブルされたコンテンツをデコードするデコーダ、MPEG−2などの映像フォーマットに変換するエンコーダを備え、入力された映像・音声信号を所定の映像・音声フォーマット形式に変換する。
出力信号処理部2003は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータや、MPEG−2などの映像フォーマットからのデコードを行うデコーダを備え、TV45への映像、音声出力を行う。
システム制御部2004は、レコーダ2000の動作を制御し、レコーダ2000の設定を切り替える設定情報処理部2011を備えている。設定情報処理部2011に関しては、後に詳細に説明する。
メモリ2005は、レコーダ2000の識別情報であるレコーダID2012や、レコーダ2000の設定情報である設定情報2013が格納されている。
操作入力部2006は、図示されていないリモコンやフロントパネルのボタンなどからのユーザ操作による入力を受け付ける。
通信部2007は、インターネットやLANなどにより、サーバ42への接続を行う。
HDD2008は、入力信号処理部2002から得られた録画コンテンツやコンテンツリストなどを記録する領域である。
光ディスクドライブ2009は、DVDやBlu−ray Discなどの光ディスクの記録再生を行うドライブで、入力信号処理部2002から得られた録画コンテンツやコンテンツリストなどの記録や、映像・音楽コンテンツの入った光ディスクの再生を行う。
レコーダ2000の入力信号処理部2002、出力信号処理部2003、システム制御部2004、HDD2008、光ディスクドライブ2009は、バス2010を介して相互接続されている。
ここで、設定情報処理部2011に関して詳細に説明する。
設定情報処理部2011は、メモリ2005に格納されている設定情報2013に応じて、レコーダ2000のメニュー画面などの表示設定や録画・再生モード設定、録画コンテンツのチャプター設定やユーザの嗜好などに応じた番組推薦などの設定を行う。具体的には、例えば、設定情報2013に格納されている“メニュー画面背景色:黒”などを示す識別子を読み取って、出力信号処理部2003へのメニュー画面出力要求を行う際に、背景色を“黒”で表示する指示を出力する。
なお、設定情報2013はHDD2008や、図示されていないSDカードなどの外部記録手段に格納しても良い。特に、HDD2008に格納されている録画コンテンツに関するチャプターなどの設定情報や、サイズの大きい情報などは、HDD2008に格納すると効率が良い情報である。
設定情報2013は、従来は、機器購入時にすでに設定されているか、操作入力部2006からのユーザ操作によって設定されるが、本発明では、設定情報2013をRF−IDリーダライタ46から得られた情報を基に変更することが出来る。
図78は、レコーダ2000のRF−IDリーダライタ46で読み取ることで、レコーダ2000の設定を変更するRF−IDカードの構成を示すブロック図である。
RF−IDカード2100は、メモリ2101、アンテナ21、電源部91、データ受信部105、データ転送部108、処理部2102、記録部106、再生部107から構成される。
アンテナ21をRF−IDリーダライタ46に近づけると、RF−IDリーダライタ46よりアンテナ21を介して電源部91に電力が供給され、RF−IDカード2100の各部に電源が供給される。
RF−IDリーダライタ46からのデータ記録および再生などの情報は、データ受信部105で受信し、処理部2102に送られる。
処理部2102は、記録部106によるメモリ2101へのデータ記録や、再生部107によるメモリ2101からのデータの再生を行う。
データ転送部108は、処理部2102から送信されたデータをアンテナ21を介してRF−IDリーダライタ46へと送信する。
メモリ2101には、UID75、メディア識別情報111、機器操作情報2103が格納されている。
UID75とメディア識別情報111は、RF−IDカード2100識別に用いられる情報である。
UID75は、RF−IDカード2100の固有IDである。
メディア識別情報111には、カードであるという識別子が記録されている。
機器操作情報2103は、RF−IDカード2100を用いて操作を行う対象の機器に関する情報と機器の操作に関する情報が格納されている。
操作機器識別情報2104には、操作を行う機器の種別を示す情報が格納されている。格納されている情報は、メディア識別情報111と同じ識別子を用い、図78では、レコーダであるという識別子が記録されている。
対象機器情報2105は、特定の機器に対してのみ操作を行いたい場合に用いる情報が格納されており、図78では、レコーダ2000の識別情報であるレコーダID2012が格納されている。なお、本発明のRF−IDカード2100を使用する機器が限られている場合、例えばレコーダのみで使用する場合、には、操作機器識別情報2104や対象機器情報2105は機器操作情報2103に含まれていなくても良い。また、設定情報処理部2011がカードによって設定を変更することを想定した構成となっている場合は、メディア識別情報111も、メモリ2101に含まれていなくても良い。
操作指示情報2106は、機器に行う操作内容を示す情報で、図78では、設定変更を示す情報2109、設定の変更を行う対象を示す情報2110、設定情報を取得する際に通信を実施することを示す情報2111が格納されている。
なお、操作指示情報2106は、1つの操作に対する情報だけとは限らず、複数の操作に関する情報から構成されていても良いし、複数の操作を組み合わせたプログラムになっていてもよい。
通信情報2107は、操作指示情報2106で通信して取得することを指示された際にアクセスを行うサーバなどに関する情報である。図78では、URL2112、ログインID2113、パスワード2114が格納されている。なお、URL2112ではなく、IPアドレスなどが記録されていても良いし、社内や家庭内ネットワークで他の機器にアクセスする場合には、MACアドレスなどの機器を特定する情報が記録されていても良い。
図79は、サーバに設定情報を登録する手順に関するフローチャートである。
以下では、図79を用いて、レコーダ2000の設定をRF−IDカード2100を用いてサーバに登録する手順に関して説明する。
ステップ2201で、ユーザによる操作入力部2006からの入力を受けると、設定情報処理部2011は、出力信号処理部2003に対して、TV45へのメッセージ出力要求を行い、TV45の画面に「RF−IDカードをかざして下さい」というメッセージが表示される。なお、メッセージの表示は、レコーダ2000の図示していないコンソール上に表示しても良い。また、ユーザによる操作入力を行う際に、パスワードや生体認証などの認証を要求し、認証後に登録処理に移行しても良い。さらに、TV45へのメッセージ出力を行わず、レコーダ2000の使用時に、RF−IDカード2100をRF−IDリーダライタ46にかざすことで、ステップ2203以降の処理を行っても良い。なお、どの場所に設定情報2013を登録するかどうかの問い合わせメッセージを表示して、ユーザの選択した場所への登録を行っても良い。例えば、RF−IDカード2200に設定情報2013を登録しても良いし、サーバ42とは異なるサーバへ登録を行っても良い。
ステップ2203でRF−IDカードを検出すると、相互認証処理が実施される。
ステップ2204の認証判定がOKの場合は、ステップ2205に進んで処理を継続し、認証判定がNGの場合は、ステップ2202に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2205では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、UID情報75を取得する。
ステップ2206では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、通信情報2107を取得する。なお、RF−IDカード2100のメモリ2101に通信情報が登録されていない場合は、ユーザへの通信情報入力要求を出しても良い。また、ステップ2201で、RF−IDカード2100に登録されていない箇所への登録指示を行った際には、このステップでは何も行わない。また、RF−IDカード2100に複数の通信情報2107が登録されている場合は、通信情報を一覧表示して、ユーザが選択を行っても良い。
ステップ2207では、メモリ2005から、レコーダID2012と設定情報2013を取得する。なお、設定情報は、現在の情報ではなく、設定登録実施時などに、ユーザの入力した情報であっても良い。
ステップ2208では、設定情報処理部2011は、通信部2007に対して通信情報2107のURL2112へのアクセス要求を出す。URL2112へのアクセス時には、ログインID2113とパスワード2114を使用する。
ステップ2209では、アクセスが成功したかどうかの判定を行い、アクセスが成功した場合は、ステップ2210に進んで処理を継続し、アクセスが失敗した場合は、そのまま処理を終了する。
ステップ2210では、UID情報75、メモリ2005から取得したレコーダID2012、設定情報2013をサーバ42に送信する。
ステップ2211では、2201で指定された操作や選択した設定情報2013の格納位置、ステップ2207で取得した設定情報2013、ステップ2206で取得した通信情報2107から、操作指示情報2106を生成する。
ステップ2212では、ステップ2202と同様の処理を行って、TV45の画面に「RF−IDカードをかざして下さい」というメッセージを表示する。
ステップ2213で、RF−IDカードを検出すると、相互認証処理が実施される。
ステップ2214の認証判定がOKの場合は、ステップ2215に進んで処理を継続し、認証判定がNGの場合は、ステップ2212に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2215では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、UID情報を取得する。
ステップ2216では、ステップ2205で取得したUID情報75とステップ2215で取得したUID情報が一致するかどうか確認し、一致していればステップ2217に進んで処理を継続し、一致していなければ、ステップ2211に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2217では、メモリ2005に格納されている図示されていない操作機器識別情報2104と、レコーダID2012、ステップ2211で生成した操作指示情報2106、通信情報2107をRF−IDカード2100に送信し、メモリ2101に記録を行って処理を終了する。
図80は、サーバに登録された設定情報の構成を示す図である。
上で述べた図79の手順でサーバ42登録した設定情報を、図80を用いて説明する。
設定情報2250は、UID情報75、対象機器情報2105に関連付けられて登録されており、具体的には、“メニュー画面背景色:黒”などの情報を示す識別子が登録されている。各設定情報の末尾の“A”、“B”は、異なった設定であることを示している。
UID0001のように、1つのUIDに対して複数の設定情報を登録することも可能で、対象機器情報2105がREC−0001の項目のように、1つの対象機器情報に対して、複数のUIDと関連付けられた設定情報が登録されていても良い。なお、設定情報には、変更対象情報2110が含まれていても良い。
図81は、RF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
次に、図81を用いて、図79の手順でRF−IDカード2100のメモリ2101へ登録された機器操作情報2103に関して説明する。
UID情報75として、“UID0001”が記録されており、メディア識別情報111として“カード”が記録されている。
機器操作情報2103には、操作機器識別情報2104、対象機器情報2105、操作指示情報2106、通信情報2107の組が登録されている。なお、通信情報2107は他の情報と関連のない情報として、登録されていても良い。例えば、1つの通信情報が登録されており、RF−IDカード2100を使用する際には、常に同じサーバなどへのアクセスを行っても良い。
操作指示情報2106は、指示内容情報2260、指示対象情報2261、通信実施情報2262から構成されている。指示内容情報2260には対象機器情報2105で指定された機器に対して実行する処理を示す識別子が記録されており、指示対象情報2261には操作を行う対象として、例えば、REC−0001に対しては、メニュー画面モード、録画モードなどの設定を示す識別子が記録されている。通信実施情報2262には、指示内容情報2260の処理を行う際に通信を行うかどうかを示す識別子が記録されている。なお、RF−IDカード2100を用いて行う操作が設定変更に限られる場合は、機器操作情報2103は、通信情報2107のみで構成されていても良い。
通信情報2107には、通信実施情報2262に通信を実施することが指定されている場合に、通信を行うサーバなどのURL、ログインID、パスワードなどが記録されている。
図82は、RF−IDカードでレコーダの設定情報を更新する手順に関するフローチャートである。
次に、図82を用いて、レコーダ2000の設定をRF−IDカード2100を用いて変更する手順に関して説明する。図82は、レコーダ2000の設定情報処理部2011がRF−IDカード2100の情報を用いて設定情報2013を更新する手順を示したフローチャートである。
初めに、ステップ2301でRF−IDカード2100を検出すると、ステップ2302で相互認証処理を実施する。
ステップ2303の判定がOKならば、ステップ2304に進んで処理を継続し、判定がNGならば、処理を終了する。
ステップ2304では、RF−IDカード2100のメモリ2101からUID情報75と機器操作情報2103を取得する。
ステップ2305では、機器操作情報2103に含まれる操作機器識別情報2104を検索し、レコーダ2000のメモリ2005から取得した図示されていない機器識別情報と比較する。
ステップ2306では、ステップ2305で行った比較の結果が一致していれば、ステップ2307に進んで処理を継続し、一致していなければ、ステップ2314に進む。
ステップ2314では、操作機器識別情報2104を全て検索したかどうかを判定し、全ての操作機器識別情報2104を検索した場合は処理を終了する。
ステップ2307では、対象機器情報2105を検索し、レコーダ2000のメモリ2005から取得したレコーダID2012と比較する。
ステップ2308では、ステップ2307で行った比較の結果が一致していれば、ステップ2309に進んで処理を継続し、一致していなければ、処理を終了する。
ステップ2309では、機器操作情報2103、対象機器情報2105に対応した操作指示情報2106を取得する。
ステップ2310では、機器操作情報2103、対象機器情報2105に対応した通信情報2107を取得する。
ステップ2311では、操作指示情報2106の指示内容情報2260から、設定変更処理であることを取得し、サーバ42にアクセスして、設定情報2250を取得する。このステップの処理は、後で図83を用いて詳細に説明する。
ステップ2312では、設定情報2250の取得が正しく行えたかどうかを判定し、正しく取得できた場合は、ステップ2313に進んで、設定情報処理部2011によってレコーダ2000のメモリ2005の設定情報2013を更新して処理を終了し、正しく取得できなかった場合は、そのまま処理を終了する。
図83は、サーバから設定情報を取得する手順に関するフローチャートである。
以下では、図82のステップ2311の処理を図83を用いて詳細に説明する。図82は、設定情報処理部2011がサーバ42にアクセスして設定情報2250を取得する手順を示したフローチャートである。
ステップ2351では、通信部2007で通信情報2107に含まれるURL2112に対してアクセスを行う。
ステップ2352では、設定情報処理部2011が通信情報2107に含まれるログインID2113とパスワード2114を通信部2007に対して送信し、ログイン処理を行う。
ステップ2353で認証OKと判定された場合は、ステップ2354に進んで処理を継続し、認証NGと判定された場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2354では、サーバ42のUID情報を検索し、ステップ2355で、図82のステップ2304で取得したUID情報75と一致するものがあった場合は、ステップ2356に進んで処理を継続し、一致するものがない場合は、ステップ2359でUID情報を全て検索したと判定するまでは、ステップ2354に進んでUID情報の検索を繰り返し実施する。ステップ2359でUID情報を全て検索したと判定した場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2356では、UID情報75に対応した対象機器情報を検索し、ステップ2357で、図82のステップ2305で取得した対象機器情報2105と一致するものがあった場合は、ステップ2358に進んで処理を継続し、一致するものがない場合は、ステップ2360で対象機器情報を全て検索したと判定するまでは、ステップ2354に進んで対象機器情報の検索を繰り返し実施する。ステップ2360で対象機器情報を全て検索したと判定した場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2258では、UID情報75、対象機器情報2105に対応した設定情報2250を取得して、処理を終了する。
以上に述べたように、RF−IDカード2100を用いれば、レコーダ2000の設定をユーザが複雑な処理を意識することなく実施することが可能となり、機器の操作に習熟していないユーザでも、容易にレコーダの設定の変更を行うことが可能となるという効果が得られる。なお、レコーダに対して行うことが可能な操作は、設定の変更だけではなく、例えば、指示内容情報に録画コンテンツリスト取得を指定すると、レコーダの録画コンテンツリストをRF−IDやサーバ上に登録し、他の機器から参照することも可能となる。
図84は、レコーダで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
さらに、図84で示されるRF−IDカードを用いると、RF−IDカードをかざすだけで予約録画が行うことが可能になる。図84のIndex1に対応した変更対象情報を用いると、指示対象情報で指定した“番組ID”、“録画モード”の設定で予約録画を行うことで、サーバにアクセスすることなしに予約録画を行うことが可能になり、Index2に対応した変更対象情報を用いると、指示対象情報で指定した“番組コード”を指定して、サーバから番組IDまたは開始時間と終了時間、チャンネルの情報を取得し、“録画モード”の設定で予約録画を行うことが可能となる。さらに、指示対象情報に“お奨め番組”の指定を行ってサーバから番組IDを取得することで、サーバからお奨めのコンテンツを取得して、予約録画を行うことが可能になる。この機能を用いると、例えば、RF−IDカードを番組ガイド雑誌の付録として予約録画の手間を軽減するというサービスも考えられる。また、指示内容情報として、ダウンロードを設定し、指示対象情報として、機能限定版の映像やソフトウェアを設定し、通信情報としてダウンロードサイトのURLを設定したRF−IDカードを用いると、無料配布したRF−IDカードで機能限定のコンテンツを試用し、気に入ったユーザが購入を行うというサービスも考えられる。
なお、本実施の形態では、レコーダを例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用範囲は、レコーダには限らない。
例えば、TVにRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えることで、電源を入れた直後の初期表示チャンネルや初期音量の設定、アダルト放送や暴力シーンなどを除外したチャイルドロック設定、お気に入りのチャンネルザッピング設定、画面のコントラストや明るさ設定、言語設定、連続使用時間設定などを変更対象情報として登録して、ユーザの使い勝手に応じた設定を行うことが可能になる。また、カーナビゲーションシステム(カーナビ)にRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えた場合には、指示内容情報に“強調表示”を指定し、指示対象情報に“ランドマーク情報”を指定することで、指定したランドマークをカーナビで表示する際に、文字フォントやサイズを変更したり、色を変更するなどの強調表示を行うことが可能になる。なお、ランドマーク情報は、サーバから取得しても良い。
図85は、カーナビで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
これにより、例えば、図85で示される機器操作情報を記録したRF−IDカードを高速道路のサービスエリアやインターチェンジ、観光地などで配布し、現在イベントが行われているなどの、お奨めのランドマークを強調表示するなどの用途にも用いることが可能になる。さらに、ノートPCにRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えると、画面の解像度やデスクトップ上のアイコンなどの配置、壁紙、スクリーンセーバー、常駐ソフトなどのスタートアップ設定、使用する周辺機器、マウスなどの利き手設定などを設定することが可能となり、RF−IDカードを持ち運ぶだけで、出張先などのPCでも、普段使用している設定で作業を行うことが可能になる。また、ゲーム機にRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えて、例えば友人の家などで、指示内容情報として設定変更を設定したRF−IDカードでコントローラのキー配置やメニュー画面構成を設定したり、セーブデータなどを読み込ませることも可能になる。さらに、指示内容情報としてダウンロードを設定したRF−IDカードを雑誌などの付録とし、追加シナリオや希少なアイテムなどのダウンロードを行うといったサービスも考えられる。
本発明のRF−IDカードは、家庭内の家電がネットワークで接続された際にも、例えば個人の好みに合わせたエアコン温度や風呂の湯沸しの設定などをRF−IDカードに登録しておき、家庭内に備えたRF−IDリーダライタにかざして家電の設定を一括して行うことや、冷蔵庫に保管してある食品の閲覧操作をRF−IDカードに登録しておき、予め食品につけられたタグなどで冷蔵庫のメモリに登録された食品の情報や、冷蔵庫の中をカメラで撮影した映像を取得することで、TVのリーダライタで食品リストを確認することなど、様々な用途での使用が可能である。なお、機器を指定するRF−IDカード(例えば、“暖房”、“冷房”、“ストーブ”、“扇風機”を示す4種類のカード)と、機器の設定を指定するRF−IDカード(例えば、“弱”、“中”、“強”を示す3種類のカード)などを組み合わせる、または、前記機器指定、機器設定指定のそれぞれの機能を持った複数のRFタグを1枚のRF−IDカードに備えて、機器の設定をカスタマイズしても良い。
なお、本発明の適用範囲は、これまでの実施の形態で述べた方法に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記実施の形態における構成要素および特徴を任意に組み合わせて得られる形態や、上記実施の形態に対して当業者が変形を施して得られる形態も、本発明に含まれる。
例えば、2人のユーザ(ユーザAとユーザBとする)の間で、写真のやり取りを行う形態では、ユーザAの撮影した写真をユーザBが閲覧する方法として、ユーザBのTVの機器IDとユーザBが所有している中継サーバのURLが予め格納されているRF−ID(RFタグBとする)から生成した情報(機器生成情報Bとする)をユーザAにメールなどで伝えるとともにRFタグBに記録し、ユーザAが、機器生成情報Bに関連付けて中継サーバに写真を登録したサーバのURLを格納することで、ユーザBはRFタグBをTVのRF−IDリーダライタにかざすだけでユーザAの撮影した写真を閲覧することが可能となる。なお、タグBには予めユーザAのメールアドレスが登録されており、ユーザBがタグBをTVのRF−IDリーダライタにかざすだけで、タグBへの機器生成情報Bの書き込みと、ユーザAへの機器生成情報Bの通知が自動的に行われる方法を用いると、ユーザBが機器の使用方法に習熟していない場合でも、写真のやり取りを行うことが可能となる。また、ユーザAがURL、ログインID、パスワードの少なくとも1つを機器生成情報Bで暗号化してRF−IDに登録したハガキを送付することで、写真の閲覧をユーザBのTVに制限することが可能である。さらに、送信用のRF−IDと返信用のRF−IDの2つのRF−IDが付いたハガキをユーザAからユーザBに送信する場合には、ユーザAが予め返信用のRF−IDに自分のTVなどから生成した機器生成情報Aを記録することで、ユーザBが返信の際にユーザBが写真を登録するサーバのURLやログインIDやパスワードを機器生成情報Aで暗号化して返信用のRF−IDに記録したり、写真を登録する際にユーザBが機器生成情報Aに関連付けて登録することで、ユーザBの登録した写真の閲覧を許可する機器を制限することが可能となる。
なお、郵送物につけられたRF−IDの郵送物固有IDは、複数の郵送物で共通なグループID部と郵送物毎に設定された固有ID部とが組み合わせられた構成となっていても良い。サーバの写真を郵送物固有ID全体に関連付ける代わりに、前記グループID部と関連付けて登録することで、複数の対象に対して写真と関連付けたRF−IDつきハガキを送付する際に、複数の固有IDの登録を行う手間を省略することが出来る。また、グループID部と関連付けて登録したサーバの写真を固有ID部に応じて閲覧許可・禁止を切り替えても良い。それにより、例えば、郵送物にプリンタで宛先住所などの印刷を行う場合は、プリンタにRF−IDリーダライタを備えて郵送物固有IDの固有ID部を印刷時に読み取ることで、住所録と固有ID部の対応付けを行うことが可能となり、住所録でサーバ上の写真閲覧の許可・禁止の管理を行うことが可能となる。
なお、葉書やカードに機能の異なるRFタグを複数備え、使用しないRFタグの通信を遮断することで、1枚の葉書やカードで複数の機能を切り替えても良い。例えば、葉書の上部に写真をスライドショー表示する機能を持ったRFタグを備え、下部に映像を再生する機能を持ったRFタグを備えることで、葉書の上部、下部のどちらをRF−IDリーダライタに近づけるかで写真表示と映像再生機能を切り替えることが可能となる。なお、葉書の表裏に備えても良いし、通信を遮断する素材を用いた蓋を備えて、蓋を開けた状態のRFタグのみを使用可能としても良い。
なお、写真を複数のサーバに登録し、それぞれのサーバのURLをRFタグに格納することで、それぞれのサーバにアクセスして写真を取得し、一覧表示を行っても良い。
なお、RF−IDリーダライタは、機器に備えているだけでなく、リモコンなどの機器操作を行う入力手段に備えていても良い。例えば、ネットワークなどで複数の機器が接続されている場合には、複数の機器の操作を集中的に行う入力手段にRF−IDリーダライタを備え、それぞれの機器の操作を行っても良い。さらに、リモコンなどの入力手段に指紋認証や顔認証といった生体認証やパスワードなどの個人認証手段を備え、個人認証が完了した場合のみ、RFタグの読み書きを行っても良い。逆に、個人の認証情報をRFタグに記録しておき、RFタグによって機器やリモコンなどで個人認証を行っても良い。
なお本発明の記載に関してRF−IDという用語を多用している。一般的にはRF−IDと言う用語は狭義では「識別情報を不揮発メモリに記録してあるタグ」のことを指し、デュアルインタフェースやセキュッリティ機能を持つRF−IDは「ICカード」等の用語が用いられているようである。しかし、本明細書のRF−IDこの狭義の用語に限定されるものではない。本発明では「個体識別情報を不揮発メモリに記録し、個体識別情報をアンテナを介して外部に送信できる電子回路」との広義の意味で用いている。
従来は機器操作の未習熟者が機器の複雑な設定を行うためには、機器の販売者や修理者、サービスマンが対象機器のある場所に赴いて設定を行うか、対象機器を遠隔操作する必要があった。つまり、遠隔操作する場合もやはり遠隔操作の設定のために気規模ある場所に赴く必要があった。しかし、以上に述べたように、RF−IDカード2100を用いれば、レコーダ2000の設定をユーザが複雑な処理を意識することなく実施することが可能となり、機器の操作に習熟していないユーザでも、容易にレコーダの設定の変更を行うことが可能となるという効果が得られる。
また、本発明は、画面を有する機器と、前記機器と通信路で接続されたリーダ装置と、前記リーダ装置と近接無線通信を行う通信装置を備える通信システムにおいて、前記通信装置に関する画像を前記機器に提示する画像提示方法として実現したり、通信装置の識別情報とともに当該通信装置内に保存されるプログラムであって、前記通信装置との間で近接無線通信を行う機器が備える仮想マシンによって実行されるコードで記述され、通信ネットワークで接続されたサーバ装置にアクセスするステップと、アクセスした前記サーバ装置に保存された画像のうち、前記識別情報に対応する画像を前記サーバ装置からダウンロードするステップと、ダウロードした画像を表示するステップとを含むプログラム、あるいは、そのようなプログラムが記録されたCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。
また、本発明に係る通信装置は、識別情報および仮想マシン用プログラムを格納したRF−IDを備えるあらゆる機器、例えば、カメラ等の電子機器、炊飯器や冷蔵庫等の家電機器、歯ブラシ等の日常品にも、適用できることは言うまでもない。
図86は、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態における構成図である。
図87は、同実施の形態におけるフローチャートである。
ここで、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態を図86(a)、(b)のブロック図と図86(c)のフローチャートと図87のフローチャートを用いて説明する。
まず、前述のようにカメラなどの子通信機(子機)5050はメモリ52とアンテナ21を持つ。このアンテナ21にリモコン5051のアンテナ5063aを近づけるとアンテナ5063aからアンテナ21に電源が供給され、メモリ52の中のデータがアンテナ21よりアンテナ5063aに送られる。リモコン5051側では通信回路5064によりデジタルデータに変換してメモリ5061に蓄える(ステップ5001a:図87)。リモコン5051の送信部をTV45に向け、送信スイッチ5063を押すと(ステップ5001b)メモリ5061のデータは光出力部5062を介して光を用いて、TVの受発光部5058に送られTV等の親機45に送信される(ステップ5001c)。なお、ここでの通信は光でなく無線でもよい。
ここで図86(c)のフローチャートに戻ると、発明は社会的なシステムに用いられるため20年後、30年後に対応する必要がある。仮想マシン言語等のプログラムはJava(登録商標)等が知られているが、将来、拡張されたり、全く別の効率のよい言語等のプログラムになることが予想される。従って本発明では、TV等の親機45に親機の仮想マシン言語等の言語タイプやバージョンを示す親機バージョン情報5059、n1が記録されている(ステップ5060i:図86(c))。子機5050のメモリ21には(図86(a))、最初に子機のプログラムの言語等のバージョンを示す子機バージョン情報5052、n2が記録されている。その後にプログラム領域5053があり、バージョン5055a、5055b、5055cのプログラム5056a、5056b、5056cが記録され、その次にデータ領域5054がある。
図86のフローチャートのステップ5060iで親機45のバージョン情報n1を入手し、子機のメモリの中のバージョン情報n2を入手し(ステップ5060a)、n1≧n2の最大値のプログラムnを選択し(ステップ5060b)、その実行プログラムnを実行し(ステップ5060c)、ステップ5060dでインターネットへの接続がある場合、ステップ5060eでサーバに接続し、サーバに親機45に設定されている言語情報5065を送り(ステップ5060f)、サーバは送られた言語情報5065に応じて、その言語、例えばフランス語のプログラムを親機に送り、実行させる。もしくはサーバ上でそのプログラムを実行してもよい。
インターネットに接続されていない場合はステップ5060hに戻り、ローカルプログラムを実行して、子機5050の属性情報、例えば故障の場合を知らせる情報や記録した写真の枚数等の情報を親機45の画面に表示する。このように子機のメモリ52にバージョン情報(子機バージョン情報)5052が記録され、10年単位の周期で進化する各世代のプログラムや手順やURLがバージョン毎に記録されているため、20年30年経っても同じフォーマットで動作するという効果がある。図86(a)ではプログラムのバージョン、世代を記録する例を示したが、図86(b)のようにバージョン5055d、5055e、5055fに対応したURL等のサーバの中のデータのアドレス、URL5057a、5057b、5057cを記録することにより同様の効果が得られる。この方式により、将来にわたって、下位互換性を実現できる。例えば今年買った製品にRF−IDが搭載されている場合、バージョンを1とすると、20年後、30年後の親機45には例えばバージョン1、2、3に対応したJAVA(登録商標)等の仮想マシン言語などのプログラムが載っているので、子機バージョン情報5052を知ることにより、親機はそのバージョンに対応した親機のプログラムに切り替え動作を行う。また30年後の子機21ではバージョン1、2、3の全てのプログラムが記録されているため、バージョン3の親機45では最高の機能を得る。そして、バージョン1の親機45では古いバージョンの少し限定された機能が得られ、完全な互換性が実現する。
図87のフローチャートを説明する。ステップ5001aでリモコン5051の読み取りスイッチ5063を押して、子機5050のアンテナ21に近づけると子機のメモリ52のデータがリモコン5051のメモリ5061に蓄積される。次にステップ5001bでリモコン5051をTV等の親機45に向け、送信スイッチ5063を押すと(ステップ5001b)、光により親機へメモリ5061のデータが送られる(ステップ5001c)。本実施の形態ではこのデータをタグデータと便宜上呼ぶ。タグデータから実行プログラムを抽出もしくは選択し(ステップ5001d)、抽出もしくは選択した実行プログラムを親機の仮想マシン言語を用いて実行し(ステップ5001e)、親機側のインターネット接続識別用情報を読み込み(ステップ5001f)、もしステップ5001まで識別用情報が「インターネットに接続可能」を示さない場合は実行プログラムの中に非接続時用のプログラムを実行し(ステップ5001t)、親機の画面の実行結果を表示する(ステップ5001u)。本発明ではメモリ52にインターネットに接続する情報だけでなく、非接続時に動作する実行プログラムが記録されているため、非接続時に要求される最低の動作が表示を行うことができるという効果がある。
ステップ5001gに戻り、Yesの場合は、上記プログラムの一部を含む接続プログラムを実行する(ステップ5001h)。
この場合、タグデータの中の実行プログラムに図86(a)のデータ領域5054にサーバのURLやユーザIDやパスワード等のデータを加えて接続プログラムを生成することによりタブデータの中の実行プログラムを拡張することができるとともに、メモリ52の中の不揮発性メモリの容量を小さくできる。この場合、メモリ52の接続プログラムをプログラム領域5053の書きかえ不能なROMメモリ等のメモリに記録し、サーバのURLなどを書きかえ可能なデータ領域5054に記録することにより、チップ面積やコストを下げることができる。
ステップ5001iにおいて特定のURLのサーバに接続し、ステップ5001jでサーバ側がデータのアップロードを要求するかどうかを判定し、Yesならステップ5001pでデータもしくは/かつプログラムをサーバにアップロードする。このデータを用いてサーバでプログラムを実行し(ステップ5001q)、サーバで実行した結果を親機に送り(ステップ5001r)、親機の表面に実行した結果等を表示する(ステップ5001s)。
ステップ5001jに戻り、Noの場合、サーバのURLの中の特定のプログラムを含む情報をダウンロードし(ステップ5001k)、このダウンロードしたプログラムを親機で実行する(ステップ5001m)。そして、その結果を親機の画面に表示する。
消費電力や体積やコストの制約により、RF−IDや子機側のメモリ容量には限界があり、通常のプログラムは記憶できない。しかし、本発明のように接続プログラムと、サーバを利用することにより、無限に大きなプログラムを動作させることができるという大きな効果がある。
サーバで巨大なプログラムを実行してもよいし、サーバからダウンロードしたプログラムを実行してもよく、これらは本発明の範疇に入る。
なお、本発明の図86を用いた実施の形態では、TV用のリモコンを想定して説明した。この場合、リモコンは、電池とTVチャンネルを切り替えるためのボタン、RF−IDを読み取るアンテナと通信回路、赤外の発光部から構成される。リモコンに代えて携帯電話を用いても同様の効果が得られる。携帯電話に搭載されている赤外の発光部などを共用できるため導入しやすい。携帯の通信回線をもつため、直接、サーバに接続されるため性能面では、変わらない。しかし、通信費用が発生するため、ユーザに負担をかけることになる。携帯電話の画面はTVに比べると圧倒的に小さい。従って、図86で示した送信スイッチ5063を設け、TVが近くにある場合は、携帯電話の発光部をTVの方に向け、前述のメモリ52の中のタグデータをTVに直接送ることにより、解像度の高い大きな画面でデータを見ることができる。また、費用もかからないため、ユーザにとってメリットが大きい。読み取ったタグデータを用いた携帯電話回線を介しての交信は、この送信スイッチと連動して、中止される。
この場合には、図86で説明したリモコンと同様に、RF−ID(NFC通信部でもよい)の少なくともリーダ部を携帯電話に備える構成とする。今後、RF−IDなどのリーダ機能を携帯電話に持たせることが予想される。もしRF−IDのリーダが携帯電話に搭載されるようになれば、本発明を実施するに当たって追加するコストは非常に小さくなり、ユーザにとってのメリットは大きい。また、リモコン、携帯電話だけではなく、PDA端末、ノートPC、携帯メディアプレーヤなどでも本発明を実現することは容易である。
(実施の形態A8)
図88は、ネットワーク環境を示す図である。
図88に本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す。1つの家屋内部に2つのTV45、8001が存在し、それぞれのTVはRFIDタグリーダライタと画面の表示部110、8003をもつものとする。また、それぞれのTVには動画サーバ8004、8005が接続されており、動画サーバからTVに有線もしくは無線を用いて動画データを送信し、動画サーバの情報をTVに動画を表示させることができるようになっている。ここで、動画サーバとはNASなどのストレージデバイスもしくはBDレコーダなどの記録デバイスである。同様に、インターネットを通じて宅外の動画サーバにアクセスすることも可能としている。また、ホームネットワークのユーザは持ち運び可能かつ動画の表示が可能なモバイルAV端末8006を所有しているものとする。モバイルAV端末もTVと同様に、RFIDタグ8007と動画表示部8008を持ち、無線を通じて動画サーバにアクセス可能である。
本実施の形態ではこのような環境において、ユーザがTV1(45)で動画を見ているが、2階のテレビ2(8001)で見たくなったという状況を想定している。移動して動画を見る場合には、動画の続きがシームレスに見られることが望ましい。しかし、セキュリティを保ったまま、シームレスに動画を移動させるためには、ユーザの認証やタイミングの同期をとることが必要であり、ユーザは複雑な操作をしなければならない。
本発明は上記課題を解決するため、RFIDを用いることにより、ユーザの認証やタイミングの同期といった処理を極めて単純なやりとりで行うものである。具体的にはモバイルAV端末8006のRFIDタグ8007をTV1のRFIDタグ46に近接させ、RFIDタグによって認証やタイミング同期のための情報のやりとりを行う。
本発明は、上記構成によって、モバイルAV端末とTVをタッチさせるという極めて単純な動作で動画の受け渡しを可能とし、ユーザの利便性を大きく向上させるものである。
図89は、モバイルAV端末が実行する各機能を説明する機能ブロック図である。
動画の受け渡しを行うユーザは動画受け渡しボタン8050を押す。動画受け渡しボタンを押された時に、動画受け渡し要求作成部8051は表示情報管理部8052より現在、動画表示部8008に表示されている動画情報を取得し、動画受け渡し要求を作成し、RFIDのメモリ8054に書き込む。動画が表示されていなかった場合には、動画をもらうモードに変更し、動画をもらうコマンド動画作成要求とする。もし、動画を表示していた場合には、動画をわたすモードに変更し、動画わたすコマンドと動画の情報を動画受け渡し要求とする。ここで、動画の情報とは表示情報管理部で管理されている動画表示時間の情報と通信・放送管理部8055で管理されている接続先情報のことである。通信・放送管理部8055では動画を放送インタフェース8056を通して受信している場合には、チャンネル情報を管理し、通信インタフェース8057を通して受信している場合には、動画サーバの識別子および動画の識別子を管理している。ここで、動画サーバの識別子および動画の識別子とは例えばIPアドレスであり、URLであり、一意に識別できるものであればなんでもよい。なお、動画受け渡しボタンは動画をうけるボタンと動画を渡すボタンにわけてもよい。また、動画受け渡しボタンを押すことにより画面にもらうかわたすかの選択肢を表示させてもよい。RFIDのメモリ8054に記録された情報は他のRFIDタグに近接されると、送信部8058より無線アンテナ8059を通して送信される。なお、受け渡しコマンドを作成後、一定時間たっても送信されない場合には、動画受け渡しモードは解除されるものとし、メモリ内の情報も廃棄するものとする。RFIDの受信部8060は動画受け渡し応答を受信する。動画受け渡し応答とは、動画もらうコマンドもしくは動画わたすコマンドに対する可否の応答で、動画もらうコマンドに対する可の応答の場合には、動画の情報を含むものとする。動画受け渡し応答は通信・放送管理部に送られ、応答に従った処理を行う。動画もらうコマンドに可の応答が返って来た場合には動画もらう処理を行う。応答に含まれる動画情報がチャンネル情報だった場合には、放送インタフェース8056にその情報を通知し、そのチャンネルを受信する。また、表示管理部8061にそのチャンネルを表示する指示をだす。モバイルAV端末の放送インタフェースでは受信できないチャンネル情報(BS、CS、ケーブルTVのチャンネル)であった場合には、それらのチャンネルを受信し、通信インターフェースへ転送してくれる端末の探索を通信部8062に依頼する。なお、転送してくれる端末の探索は事前にやっておいてもよい。通信インタフェースで受信した場合でも通常と同様に動画表示部8008には表示される。受け渡し応答に含まれる動画情報が接続先情報だった場合には、通信部8062にその情報を通知し、動画の送信要求を接続先に送信する。動画の送信要求には動画の表示時間が含まれており、その時間に合わせてデータの送信を要求する。なお、放送インタフェースでの動画受信と異なり、通信インタフェースでの動画の受信にはある程度の時間がかかる場合がある。それは、通信インタフェースで受信するための前処理や通信バッファ8063に一時的に動画データが蓄えられる時間に依存する。本方式ではその時間を予測し、予めその時間に合わせた動画送信要求を通信部から行わせることで、余計なデータ送信およびそれに待ち時間の削減を行ってもよい。その場合には、表示時間補正部において、シームレスに動画表示ができるように補正を行う。これは、一般にデジタル動画のデータは表示バッファ8065に蓄えられ、表示処理部8053で処理をされながら動画表示部8008で表示されているから可能となる。動画をわたすコマンドに対して可の応答が返って来た場合には、画面表示を消す。なお、画面表示は自動で消しても良いし、ユーザに選択させてもよい。また、わたした側の端末より画面表示を消す指示を受信してから消しても良いし、タイマを用意し、一定時間経過したのちに消してもよい。
図90は、TVが実行する各機能を説明する機能ブロック図である。
RFIDタグのアンテナ8100より動画受け渡し要求を受信した受信部8101は通信・放送管理部8102にデータをわたす。受信したデータが、動画をもらうコマンドであった場合には、動画受け渡し応答作成部8103に管理している表示動画の接続先情報を送信する。受信した動画受け渡し応答作成部8103は表示情報管理部8104より表示時間情報を取得し、動画受け渡し応答を作成し、RFIDのメモリ8105に書き込む。このとき、所望の情報が得られなければ、受け渡し不可の応答を作成する。書き込まれた受け渡し応答は送信部8106によりモバイルAV端末のRFIDに送られる。送信後の動画の表示終了処理はモバイルAV端末と同様である。受信したデータが動画をわたすコマンドであった場合には、通信・放送管理部8102において含まれる情報に応じた処理を行う。チャンネル情報の場合には、放送インタフェース8107に通知し、所望のチャンネルでの情報を受信し、表示管理部8108に通知し、表示を変更する。なお、すでに動画を表示中に動画をわたすコマンドを受信した場合、優先度判定部8109にてどちらの動画を優先すべきかの判定をおこなってもよいし、選択コマンドを表示してもよい。接続先情報を含む場合には、通信部8110に通知して、動画送信要求を送信してもらう。その後の処理はモバイルAV端末と同様であり、その他の各部の機能も同様である。
図91は、TV1(45)が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、モバイルAV端末8006がその動画を受け渡してもらう場合のシーケンス図である。
ユーザは動画を受け渡すために、モバイルAV端末8006の電源をいれる。モバイル端末は無線LANのアクセスポイント8009を探索し無線接続を確立する。さらに、DHCPなどによりIPアドレスを取得しIP接続を確立する。DLNA端末であった場合には、M−SEARCHなどのDLNA端末探索処理を行ってもよい。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1に送信する。TV1では要求コマンドを受信したことにより、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を作成し、モバイルAV端末8006に返信する。なお、TV1での動画受信手段が、HDMIケーブルなどの非IP接続の場合でも、TV1は動画サーバのIPアドレスを取得しておくものとする。また、動画が暗号化されていた場合には、必要なセキュリティ関連情報(鍵など)を同時に交換するものとする。動画受け渡し応答を受信した、モバイルAV端末は、応答に含まれる動画サーバ1のIPアドレスに対して動画送信要求(動画の識別子、表示時間を含む)を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ18004は動画の送信先をモバイルAV端末8006に切り替える。動画のデータを受信しなくなったTV1(45)は動画表示をOFFにする。
図92は、モバイルAV端末8006が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、TV2(8003)がその動画を受け渡してもらう場合のシーケンス図である。
ユーザはモバイルAV端末8006の動画受け渡しボタンを押し、動画受け渡し要求を作成する(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV2のRFID8002を近接させ、動画受け渡し要求をTV2に送信する。TV2(8003)は動画受け渡し可の応答を作成し、モバイルAV端末8006に返信する。TV2(8003)は動画送信要求を動画サーバ1(8004)に送信する。その後の処理は図91と同様となる。
図93は、モバイルAV端末の処理を説明するフローチャートである。
モバイルAV端末はユーザに受け渡しボタンを押されると(S8300)、画面が空白の(もしくは動画表示でない)場合(S8301)には動画をもらうモードに移行する(S8302)。画面が空白でない場合には、選択画面を表示する(S8303)。もらうを選択した場合には(S8304)同様に動画をもらうモードに移行する。わたすを選択した場合には、動画をわたすモード(S8305)に変更する。動画をもらうモードの場合、モバイルAV端末は動画をもらうコマンドを含む動画受け渡し要求を自身のRFIDのメモリ内に格納する。ユーザは他端末のRF−IDに自端末のRFIDを近接させ(S8306)、動画受け渡し要求を他端末に送信する(S8307)。その際、他端末より動画受け渡し応答を受信すると(S8308)、応答内に含まれる情報に応じて処理を行う。応答が得られなかった場合には、応答無しのエラー画面を表示し、処理を終了する(S8309)。応答内に地上波のチャンネル情報が含まれている場合には、モバイルAV端末が該当チャンネル受信可能であるかどうかを確認する(チューナ、アンテナをもち電波的に受信可能な範囲にいる)。可能であった場合には(S8311)、指定されたチャンネルを画面表示する。不可能であった場合には、無線LAN転送モードに変更する(S8313)。また、応答情報にBSなどのモバイルAV端末では、そもそも受信することが不可能なチャンネル情報が含まれていた場合(S8314)でも同様に無線LAN転送モードに変更する。応答に含まれる情報がチャンネル情報でない場合には無線LAN受信モード(S8315)に変更する。
図94は、モバイルAV端末の動画をわたすモードでの処理を説明するフローチャートである。
動画をわたすモードの場合、モバイルAV端末は動画をわたすコマンドおよびわたしたい動画の情報を含む動画受け渡し要求を自身のRFIDのメモリ内に格納する。ユーザは他端末のRF−IDに自端末のRFIDを近接させ(S8320)、動画受け渡し要求を他端末に送信する(S8321)。その際、他端末より動画受け渡し応答を受信すると(S8322)、応答内に含まれる情報に応じて処理を行う。応答が得られなかった場合には、応答無しのエラー画面を表示し、処理を終了する(S8323)。応答がが受け渡し不可の応答である場合には(S8324)、受け渡し不可のエラー画面を表示し、処理を終了する(S8325)。受け渡し可で、受け渡す動画を地上波で受信している場合には(S8326)、地上波放送の画面表示を停止しする。そうでない場合には、無線LANで受信している動画の終了処理を受信している方式の種類に応じて行い(S8327)、画面表示を停止する。なお、画面表示の停止は動画をわたす側の端末の指示に従っても良いし、初期画面等の別の画面に切り替えてもよい(S8328)。
図95は、モバイルAV端末の無線LAN転送モードでの処理を説明するフローチャートである。
モバイルAV端末は地上波は受信可能であるが、衛星放送やケーブルTVの放送は受信不可能な端末を仮定している。これらの放送波を受信するためには、受信可能な別の端末で受信し、無線LANで転送してもらう必要がある。モバイルAV端末は、無線LAN転送モードになると、無線LAN転送対応機器の情報を呼び出す。もし、対応機器の情報を保持していなければ(S8340)、対応機器の探索を行う(S8341)。宅内に無線LAN転送対応機器を発見することができなければ、該当チャンネル受け渡し不能のエラー画面を表示する(S8342)。無線LAN転送機器が発見されるもしくはそもそも対応機器情報を保持していた場合には、その機器に対して該当チャンネルの動画転送要求を送信する(S8344)。動画転送可能の応答が転送機器から返って来た場合には、指定されたチャンネルの動画パケットを無線LANにより受信し(S8345)、指定されたチャンネルの動画を画面表示する(S8346)。
図96は、モバイルAV端末の無線LAN受信モードでの処理を説明するフローチャートである。
無線LAN受信モードで、動画受け渡し応答の中に、動画サーバのIPアドレス、動画のIDおよび表示時間情報が含まれている場合(S8360)には、動画サーバにアクセスを行う。まず、動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスと同一サブネットであるかどうかを確認する(S8361)。自端末のIPアドレスと同一サブネットであった場合には、動画サーバに対して動画IDど表示時間を含む動画送信要求を送信する(S8364)。なお、遅延時間補正機能があった場合には(S8362)、動画送信要求内の表示時間情報を補正する(S8363)。ここで、表示時間補正機能とは、処理にかかる様々な遅延を考慮して、効率的な動画転送を行うために行う補正機能を指す。さらに、モバイルAV端末は動画サーバから動画を受信できなかった場合には(S8365)、動画送信要求を再送してもよい。再送タイムアウトが所定回数をこえても応答が得られなかった場合には(S8366)、サーバ応答無しエラー画面を表示する(S8367)。受信した動画データの時間が表示したい時間とあっていない場合(S8368)には、早送りや巻き戻しの制御パケットを用いて表示したい時間とあわせる(S8369)。その後、モバイルAV端末は動画の画面表示を行う。
図97は、動画受け渡し応答の中にURLが含まれていた場合の処理を説明するフローチャートである。
URLが含まれている場合(S8380)には、DNSによる名前解決を行い、動画サーバのIPアドレスを取得する(S8381)。なお、動画のURLは動画サービス用につけられた名前であればなんでもよい。また、名前解決はDNS以外のサービス識別子から端末識別子への変換も含むものとする。取得した動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスと同一である場合には、図96で説明した処理にもどる。同一サブネットでなかった場合には、サブネット外サーバへの接続処理へ移る。応答情報に所望の情報が含まれて居なかった場合には、応答情報不正のエラー画面を表示する。
図98は、動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスとサブネットが異なる場合の処理を説明するフローチャートである。
サブネットが異なる場合には、別の無線アクセスポイントを探索する。宅内に別のアクセスポイントがなかった場合には、動画サーバは宅外サーバであるとして、宅外サーバの接続処理に移る。別のアクセスポイントがあった場合には(S8390)、そのアクセスポイントに再接続を行い、別のサブネットを持つIPアドレスを取得する(S8391)。動画サーバのサブネットが取得したIPアドレスのサブネットと同じならば(S8392)、宅内サーバの処理へ移る。自端末がアクセス可能な宅内アクセスポイントに接続し、IPアドレスを取得しても、サブネットが同じにならなかった場合には(S8393)、宅外サーバへのアクセス処理に移る。なお、すべてのアクセスポイントに対するIPアドレスの取得処理は、事前に行い、モバイルAV端末内で管理しておいてもよい。
図99は、宅外サーバへアクセスする場合の処理を説明するフローチャートである。
動画サーバのアドレスがグローバルアドレスでない場合には(S8400)、アドレスエラーを画面表示する(S8401)。指定された動画サーバへのアクセス方式を知らない場合には(S8402)、アクセス方式不明エラーを画面表示する(S8403)。なお、宅内動画サーバおよび宅内動画機器はDLNAに準拠していると仮定している。アクセス方式が分かった場合かつ、宅内サーバと同等の機能を備えている場合には、宅内サーバと同様の処理を行う(S8404)。そうでない場合には、アクセス方式に応じた処理によって動画を取得し(S8405)、受信した動画を画面表示する(S8406)。
図100は、TVの処理を説明するフローチャートである。
TVは自端末のRFIDに他端末のRFIDを近接され(S8410)、動画受け渡し要求を受信する(S8411)。自端末が動画を受信中(S8412)で動画受け渡し要求内に動画もらうコマンドが含まれている場合には(S8413)、自端末を、動画を渡すモードに移行する(S8414)。動画受信中でないにもかかわらず、動画受け渡し要求内に動画もらうコマンドが含まれている場合には(S8415)、動画受け渡し不可の動画受け渡し応答を返信し(S8416)、受け渡し不可のエラー画面を表示する(S8417)。受信している動画が地上波である場合には(S8418)、動画受け渡し応答にチャンネル情報を入れて返信し(S8419)、画面表示を消す(S8420)。
図101は、受信している動画が地上波ではない場合の処理を説明するフローチャートである。
受信している動画が地上波以外の放送動画であった場合には(S8430)、動画受け渡し応答にチャネル情報を入れて返信する。無線LAN転送モードがある場合、自端末のIPアドレスをいれてもよい(S8431)。返信したのち、画面表示を消す(S8432)。その他の動画の場合には、受け渡し応答に動画サーバIPアドレス、動画ID、動画表示時間もしくは動画URL、動画表示時間を入れて返信する(S8433)。返信後に無線LANでの動画通信の終了処理を行い(S8434)、画面表示を消す。
図102は、動画受け渡し応答に動画わたすコマンドが含まれていた場合の処理を説明するフローチャートである。
動画を表示している最中に、動画わたすコマンドを受信した場合には、2画面表示機能があった場合(S8440)には動画をもらうモードに移行する(S8441)。ない場合には、動画をもらうかどうかの選択画面を表示する(S8442)。動画をもらうを選択した場合には(S8443)、動画もらうモードに移行する。動画をもらわないを選択した場合には、動画受け渡し不可の動画受け渡し応答を返信する(S8444)。要求に含まれる情報がチャンネル情報だった場合には(S8445)、指定されたチャンネルを画面表示する(S8446)。要求に含まれる情報が動画サーバのIPアドレスもしくはURLであった場合には(S8447、S8448)、モバイルAV端末の動画もらうモードと同じ動作を行う。それらの情報が含まれていない場合には、情報エラー画面を表示する(S8449)。
(実施の形態A9)
図103は、TV1(45)が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、モバイルAV端末8006がその動画を受け渡してもらう場合に、TV1(45)から動画送信要求を送信する場合のシーケンス図である。
図91と同様に、ユーザは動画を受け渡すために、モバイルAV端末8006の電源をいれる。モバイル端末は無線LANのアクセスポイント8009を探索し無線接続を確立する。さらに、DHCPなどによりIPアドレスを取得しIP接続を確立する。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。この時、動画受け渡し要求に自端末のIPアドレスを入れて作成する。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1(45)に送信する。TV1は動画サーバのIPアドレスを含んだ、動画受け渡し応答を返す。これはセキュリティ性を高める(無関係の端末からの勝手なアクセスを防ぐ)ためのものであり、省略することが可能である。なお、図91と同様に、動画が暗号化されていた場合には、必要なセキュリティ関連情報(鍵など)を同時に交換するものとする。動画受け渡し要求を受信したTV1(45)は動画サーバ1(8004)に対して、モバイルAV端末8006のIPアドレスを含んだ動画送信要求を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ1(8004)は動画の送信先をモバイルAV端末8006に変更する。その後の処理は図91と同様となる。
図104は、図92と同様の場合において、動画受け渡し要求のなかに動画サーバ1(8004)のIPアドレスを送る場合である。
これは図102と同様に省略することが可能である。動画受け渡し要求を受けたTV2(8003)は自端末のIPアドレスを含んだ、動画受け渡し応答を返す。動画受け渡し応答を受けたモバイルAV端末8006は動画サーバ1(8004)にTV2のIPアドレスを含んだ動画送信要求を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ1(8004)は動画の送信先をTV2(8003)に変更する。その後の処理は図91と同様となる。
(実施の形態A10)
図105は、モバイルAV端末8006ではなく、RFIDを備えたリモコン8200を用いた場合のシーケンス図である。
ここでリモコンは表示部をもたないが、RFIDの送受信部とメモリを持つ端末を想定している。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。さらに、ユーザはリモコンのRFIDとTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1に送信する。TV1では要求コマンドを受信したことにより、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を作成し、リモコンに返信する。リモコンからの動画受け渡し要求をうけたTV1(45)は動画停止要求を動画サーバ1(8004)に送信する。ユーザは2Fに移動後、TV2のRFIDにリモコンのRFIDを近接させ、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を送信する。動画受け渡し要求を受信したTV2(8003)は動画受け渡し応答を返信し、動画サーバ1に動画送信要求(動画識別子、動画表示時間を含む)を送信する。動画サーバ1(8004)は指定された動画を指定された時間のデータから送信を開始する。
(実施の形態A11)
図106は、動画サーバ1から同時送信が可能な場合のシーケンス図である。
モバイルAV端末はTV間で所定のやりとりを行った後、動画送信要求を送っている。動画サーバ1(8004)は動画送信要求を受けた場合に、一時的にTV1(45)とモバイルAV端末(8006)の両方に動画データを送信している。これは完全にシームレスを目指す場合の処理である。モバイルAV端末とTV1は一時的に両方共に画面表示を出しても良いし、なんらかの同期処理を行い、完全シームレス処理をおこなってもよい。動画サーバ1(8006)は、モバイルAV端末(8006)からの動画停止要求をもとにTV側の動画データ転送を停止する。なお、停止要求はTV1(45)から出しても良いし、動画サーバ1(8006)が自動的に止めても良い。
(実施の形態A12)
本実施の形態は、実施の形態A1〜A10で説明したRFIDを付与した機器の工場出荷から使用環境までの流通形態においてトレーサビリティを確保するための方法の最良の形態を説明するものである。
昨今、流通の効率化や家電商品の老朽化が原因となった事故が多発している背景に基づいて、生産、流通から消費者による使用環境までをトレースする所謂、トレーサビリティを確保するための議論がなされている。
その一つとして、860〜900MHz帯の通信周波数を用いたパッシブ型のRFIDを梱包材や通い箱等に付与して、生産から小売店までの流通を管理可能にしようとする試みがなされている。860〜900MHz帯は、UHF(Ultra High Frequency)帯とも呼ばれ、UHF帯のRFIDは、パッシブ型(タグ側に外部から電源を供給するもの)の中では、最も通信距離を確保できる使用であり、出力の大きさにも依存するが、2〜3mの通信を可能とする。よって、運搬中に複数台を同時にRFID読出しゲートに入れることによって、効率的に複数台のRFID情報を瞬時に読み出すことが可能となり、特に流通現場での使用が期待されている。
しかしながら、このようなUHF帯のRFIDは、長距離を通信できる利点の一方で、梱包材や通い箱に付与されるため、消費者の手元に届いてしまった後は、その機器をトレースできなくなるという課題を含む。また、距離が長いということは、機器と機器を近づけることによってアクションを起こす所謂、実施形態A1〜A10で説明した実体インタフェース、実物インタフェースあるいは直感インタフェースには有効とはいえない。
一方、実施形態A1〜A10で説明したRFID(47)は、13.56MHz帯のHF−RFIDを想定している(無論、これだけに限定しているわけではない)。HF−RFIDの特徴は、近距離通信(出力によって異なるが概ね数10cm以内)であり、例えば、近づけることによって直感的にアクションを起こすアプリケーションである電子マネー、改札システムなどに幅広く利用されている。従って、デジタルカメラで撮った写真をTVに写したいときなどは、デジタルカメラ1をTVのRFIDリーダライタ46に近づけることによって、実体(カメラ)と実体(TV)が連動して動作する実体インタフェースや、デジタルカメラの写真をTVに写すという直感的なインタフェースの実現が可能となる。
本実施の形態では、実施の形態A1〜A10と同様に機器にHF−RFIDを付与するとともに、機器の梱包材や通い箱にUHF−RFIDを付与して、商品のトレーサビリティを消費者の使用環境に届いてもなお行えるようにする開示である。
図107は、機器の工場出荷時にHF−RFIDとUHF−RFIDの動作を示した概念図である。
本実施の形態では、機器がレコーダである場合について説明しているが、機器は、デジタル家電、食品などどのようなものでもかまわない。
製造ラインで組み立てられた機器M003には、HF−RFIDM001が付与されている。また、本HF−RFIDには、メモリを有しており、機器M003からとRFIDの通信部からのどちらからでもアクセス可能なデュアルインタフェースの構成である。また、HF−RFIDM001のメモリには、組み立て段階において、機器の製造番号と、機器の製造番号をUHF−RFIDに複製するためのプログラム(コマンド)が記録されている。
機器M003の組み立てが完了すると、梱包前にハンディ型リーダライタM002によって、HF−RFIDのメモリから製造番号を読み出すとともに、梱包材などにUHF−RFIDを付与することを示すUHF−RFIDのデバイスID(UHF−RFID固有情報)を記録する。
次に、機器M003が梱包された後、梱包材M004にUHF−RFIDM005を付与する。UHF−RFIDM005は、梱包材にそのまま付与されてもいいし、管理表などに付与されている形態でもかまわない。UHF−RFIDM005が付与されると、機器M003のHF−RFIDM001から読み出した製造番号などをUHF−RFIDM005にハンディ型リーダライタM002によって記録する。本実施の形態のハンディ型リーダライタM002は、HF−RFIDおよびUHF−RFIDのともにアクセス可能な機器である。
このようにすれば、機器M003の製造番号が、HF−RFIDM001に記録されるとともに、それと同じ情報が梱包材M004のUHF−RFIDM005にも記録される。従って、梱包後の流通においては、近距離しかアクセスできないHF−RFIDから製造番号等を読み出す必要がなくなり、UHF−RFIDから直接、複数同時にゲートを通すことによって読み出すことが可能となり、流通の効率化が可能となる。
また、機器M003が消費者の使用環境に届いた後も、HF−RFIDをTVリモコン等によって読み出すことが可能となるので、流通だけではなく、消費者の手元に至るまでの機器のトレースを可能とし、流通の効率化と機器使用中の経年劣化による事故等を未然に防ぐことが可能となるトータル的なトレーサビリティを実現することが可能となる。
図108は、UHF−RFIDM005からアクセス可能なメモリの記録フォーマットを示した概念図である。
UHF−RFIDM005のメモリには、UHFデバイスID1070、HF存在識別情報1071、機器製造番号、現品番号1072、日付1073、メーカ1074、型番、ロット番号、品名1075およびステータス1076が記録されている。
UHFデバイスID1070は、メモリの書き換え不能領域に記録されており、UHF−RFIDごとの個々に識別可能な識別情報である。UHFデバイスID1070は、機器M003が梱包される前に、ハンディ型リーダライタによって読み出され、HF−RFIDM001にも記録される。これによって、梱包材と機器の対応関係が間違っている場合にも、未然に確認して適切に処理を行うことができる。
HF存在識別情報1071は、機器M003にHF−RFIDM001が付与されているか否かを確認する識別情報である。HF−RFIDが機器に付与されている場合には、機器の梱包時にHF−RFIDから読み出した製造番号等をUHF−RFIDに記録する際に、HF−RFIDの存在識別情報を“存在する”という情報に書き換える。これによって、HF存在識別情報1071のみを確認することによって、UHF−RFIDとHF−RFIDの対応関係の確認工程を行うかどうかの判断が可能となる。
機器製造番号、現品番号1072は、HF−RFIDM001から読み出した製造番号あるいは、製造番号と対応付けられた現品番号の少なくとも何れか一方が記録される。現品番号とは、流通過程で使用される機器ごとの番号であり、製造番号と現品番号を同一の管理を行うことによって、製造番号と一意に対応付けを行うことは可能である。よって、本実施形態では、この両者を明確に使い分けることをせず、一意な情報として説明する。
日付1073は、所謂製造年月日に相当する情報であり、機器M003が製造された日付、時間情報が記録される。これは、ハンディ型リーダライタM002によって、UHF−RFIDに製造番号を記録する時点で記録してもいいし、HF−RFIDに記録されている製造年月日情報を読み出してUHF−RFIDに記録する形態でも、どちらでもかまわない。
メーカ1074は、機器M003を製造した製造メーカ識別情報であり、UHF−RFIDへ製造番号を記録する時点でハンディ型リーダライタによって記録してもかまわないし、HF−RFIDに予め記録されているものを読み出して記録する形態でも、どちらでもかまわない。
型番、ロット番号、品名1075も日付1073やメーカ1074と同様に、HF−RFIDから読み出した情報を記録してもいいし、ハンディ型リーダライタで記録する攻勢でもかまわない。ただし、ロット番号の場合には、ロット管理が生産から流通までの一元管理を行える場合には、上記、どちらの方法で情報を書き込んでもかまわないが、一元管理がなされておらず梱包時に生産ライン情報が不明な場合には、HF−RFIDからロット番号を読み出して、UHF−RFIDに記録するほうが、厳密な管理が行えるという利点がある。
ステータス1076は、流通形態におけるステータス情報が記録される。すなわちステータス情報は、工場内保管、工場出荷、配送センター受領、配送センター出荷、小売店受領など、機器のトレースに必要なステータス情報が記録される。本ステータスは、各流通過程において、書き換えられる情報である。
また、UHF−RFIDM001には、管理サーバ特定情報1077が記録される。この管理サーバ特定情報1077は、HF−RFIDM001の第2メモリ52のサーバ特定情報48と同等の情報である。機器M003梱包時に、HF−RFIDM001から読出し、UHF−RFIDM005に複製する。これによって、UHF−RFIDを用いる流通段階での管理と、機器が消費者の手元に届いた後の管理も同一の管理サーバによって一元管理することが可能となる。
よって、機器M003が消費者の手元に届いた後、HF−RFIDM001から管理サーバアドレス情報を読み出して、管理サーバにアクセスして、機器製造番号1072によって、問い合わせを実施すれば、管理サーバで管理している製造から流通までのトレース情報を消費者に可視化することが可能となり、消費者の安心・安全を高める要素となる。
図109は、機器M003の工場出荷時のHF−RFIDからUHF−RFIDに製造番号等を複製する処理の流れを示したフローチャートである。
まず、組み立てられた生産物(機器M003)にHF−RFIDを付与する(1080)。本フローチャートでは、機器M003が組み立てられた後にHF−RFIDを付与する形態であるが、機器とHF−RFIDが共有メモリをともにアクセスできるデュアルインタフェースを持つ構成の場合には、機器M003の組み立て段階でHF−RFIDが付与されている。
次に、HF−RFID1081に、機器M003の製造番号を記録する(1081)。ここでは、組立工程においてHF−RFIDM001に、ハンディ型リーダライタM002を解して、製造番号を記録する工程である。製造番号は、生産ラインの管理サーバなどからハンディ型リーダライタ等によって取得して、HF−RFIDM001に近接無線通信によって記録する。
HF−RFIDM001に製造番号が記録された後、機器M003は梱包される(1082)。ここでの梱包とは、緩衝材などを伴う流通用の梱包や通い箱などへの収納を意味する。
梱包が完了すると、梱包材(通い箱表面、管理用ラベルを含む)にUHF−RFIDを付与する(1083)。
次に、ハンディ型リーダライタM002が管理サーバ1085と通信することによって、HF−RFIDM001から読み出した製造番号に対応付けられた現品番号を読み出す(1084)。現品番号とは、商品の流通に用いられる管理番号であって、管理サーバが発行する番号であり、製造番号と一対一に対応する番号である。
現品番号を管理サーバ1085から読み出した後、UHF−RFIDに、製造番号あるいは現品番号と、HF−RFIDが機器M003に付与されていることを示す存在識別情報をUHF−RFIDに記録する(1086)。
以上の工程によって、機器M003に付与されたHF−RFIDに記録されている製造番号が、機器の梱包後にUHF−RFIDに複製される。通常、HF−RFIDは、その通信距離が短いため、梱包後にHF−RFIDへアクセスすることは困難である。しかしながら、本実施の形態によれば、HF−RFIDより通信可能距離が長く梱包材に付与されたUHF−RFIDに製造番号あるいは現品番号を記録することによって、梱包後の機器の流通管理を可能にすることができる。
また、機器が消費者のもとに届いて、例え梱包材などが廃棄されたとしても、機器に付与されているHF−RFIDにアクセスすることによって、製造番号などを読み出すことが可能となり、流通から消費者の手元までを一元的に管理することが可能となり、幅広い範囲でのトレーサビリティを実現することが可能となる。
図110は、機器M003の流通過程における処理の流れを示したフローチャートである。
まず、機器M003の工場出荷時には、UHF−RFIDからハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートを通過させることによって、製造番号あるいは現品番号を読出し、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートと通信可能な管理サーバ1085に出荷済みを登録するとともに、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートからUHF−RFIDにアクセスして、メモリ内のステータス(1076)も同様に出荷済みに書き換える(1090)。
工場出荷後、配送センターなどに貯留され、その後、配送センターを出荷するときには、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートによってUHF−RFIDから製造番号あるいは現品番号を読出し、配送センターから出荷済みであることを管理サーバ1085およびUHF−RFIDのステータス(1076)を書き換える(1092)。
また、小売店出荷時も同様に、小売店出荷済みであるという状態を管理サーバ1085およびUHF−RFIDのステータス1076を書き換える(1094)。
最終的に、機器M003が消費者の手元に届いた時点で、TVリモコンなどのRFID読み取り部46で、HF−RFIDから製造番号を読出し、TVの識別情報に関連付けて管理サーバ1085に登録される(1096)。従って、本実施の形態においてもHF−RFIDの第2メモリ52には、サーバ特定情報48が予め記録されている。本実施の形態におけるサーバ特定情報48は、管理サーバ1085を示すサーバ特定情報であり、管理サーバ1085への接続のためのURLを含む。これによって、RFリーダライタを備えるTVリモコンなどで、機器M003のHF−RFIDM001を読み出せば、生産から流通までの管理情報を管理サーバ1085から取得することが可能となる。また、管理サーバ1085に、TVの識別情報に対応付けて管理することによって、例え使用者の個人情報を管理しなくても、所有しているTVに紐付けて、ユーザが保有している機器のリストを管理サーバに蓄積することができる。
よって、ユーザの所有している機器に、不具合が発覚した場合には、的確にユーザに危険を知らせるメッセージをTVにて表示させることが可能となって、重大な事故を未然に防止することが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、生産段階で、機器にHF−RFIDと機器の梱包材にUHF−RFIDを付与し、互いの存在識別情報をそれぞれに持つとともに、HF−RFIDに記録されている製造番号や管理サーバ特定情報をUHF−RFIDにも持たせることによって、今まで流通のみのトレーサビリティであったものを、流通管理の利便性はそのまま保持しながらも、消費者の手元に届いてもなお、管理するシステムを提供することが可能となる。
本実施の形態では、製造からユーザの手元までの管理について説明したが、本発明は、ユーザが廃棄、あるいはリサイクルに出したときにも同様に効果を発揮する。その手順もまた、本実施の形態で説明した流れで実現することが可能である。
例えば、図107において、機器M003に付与されたHF−RFIDM001に記録されている製造番号等を梱包後の梱包材M004に付与するUHF−RFIDM005に付与して工場出荷する形態であるが、工場出荷を廃棄場への出荷、あるいはリサイクルセンターへの出荷としても同様である。廃棄場への出荷であれば、廃棄完了後、管理サーバに廃棄完了であることを登録すれば、商品が生産され、消費者に使用され、廃棄されるまでは一元的に管理することができる。昨今、廃棄コストの情報から不法廃棄の問題が指摘されているが、不法廃棄されている機器のHF−RFIDやUHF−RFIDをみれば、流通段階のどこで不法廃棄が行われたのかは一目瞭然であり、このような不法廃棄の問題を軽減することが可能となる。
また、リサイクルセンターへの出荷である場合には、HF−RFIDからアクセス可能な領域に使用状況検出部7020で検出した使用状況情報や不具合検出状況、トータル使用時間などが記録されており、リサイクル可能かどうかの判断や、値決めなどに利用することも可能である。また、リサイクル可能と判断された場合には、管理サーバ1085に対応付けて管理されているTVの識別情報や、個人情報などの情報を更新して利用することが可能である。
(実施の形態A13)
図111は、全体のシステム構成図である。
洗面所のミラー部には半透過式のミラー透過板が装着されている。その裏側の背面部にはディスプレイ、電源アンテナ、RFのアンテナ部が配置されている。ユーザはRFアンテナを有するモバイル端末を持ち、何らかの映像情報を表示している。この映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を述べる。
図112は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(前半)である。
図112のフローチャートはこの手順を示す。まず、スタートし、端末の画像送出ボタンを押す。ネットワークやTVチャンネルを介して得た情報もしくはデータが端末に表示されているかどうかをチェックしYesなら映像やデータの送出元のサーバのURLやIPアドレス、表示中の映像のストリームID、ストリームの再生時間情報、TVチャンネル情報を入手する。そして、端末のアンテナから電源の送信、受信を開始する。端末のアンテナ部を装置側のアンテナ近傍に接触させると端末側から装置側のアンテナに電力もしくは信号が送られる。装置側の属性情報(映像表示能力、音声能力、インターネットの宅内と宅外の最大(平均)通信速度、TVチャンネル接続の有無、インターネットや通信回線の種類)を装置側のアンテナを介して端末が読み出す。
まず、映像ソースがTVで装置がTVアンテナに接続されている場合は、TVのチャンネル情報とTVの画像の再生表示時間を、アンテナを介して装置に送る。装置側ではそのTVチャンネルの映像を画面に表示する。TVの場合、画像の左右反転表示はしない。
端末側から給電可能フラグを受け取った場合、装置から端末へ電源を供給する。
ここで前のステップに戻り、インターネットに接続されている場合は、装置側の属性情報に応じて映像のレート速度、解像度を設定し、この設定に最適のサーバアドレス、DLNAネットワーク上のサーバID、サーバの中のストリームID、ストリームの再生表示時間情報を、RFアンテナを介して装置側に送る。
図113は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(後半)である。
図113のフローチャートに移り、装置側ではサーバのIPアドレス、ストリームID、ストリームの再生表示時間を基にして端末側に表示されている映像ストリームと表示時間が一致するようにストリームを表示する。時間が一致した段階で、装置の前の表示から次の表示つまり端末の映像を装置側にシームレスに移す。
もし、著作権保護のため映像の端末と装置の2台同時表示が禁止されている場合は装置側の映像表示がシームレスに始まった時点で装置側から端末側に端末の映像中止命令を送る等の手段により端末側の映像表示を中止する。
また、ミラー時左右を反転させる「ミラー時反転識別子」を装置が端末から受け取った場合は、次のステップで映像の左右を反転する。文字の左右反転はしない。
以上の手法により、まず最初に端末より装置に電力を供給し装置が停止している場合は装置を起動させる。こうして省電力をはかる。次に装置が動作を始めると今度は装置から端末に電力を供給する。端末がサーバ等から映像データを受け取り、端末を一旦経由してネット経由で迂回して装置側に映像を配信する場合、端末側が無線LANでアクセスポイント経由で映像を長時間送信する必要がある。無線LANで大量をデータを送る場合電力消費が大きく端末の電池残量がなくなる恐れがある。しかし、実施例のように装置から端末へ電力を送ることにより電池の消耗を防げるという効果がある。また、ミラーのため人間の姿は左右反転で写る。通常であれば歯ブラシの指導ビデオ等の時、右と左が逆になり学習効果が落ちる。しかし左右反転することにより学習しやすくなる。
(実施の形態B)
続けて、実施の形態B(B1〜B7)が説明される。
以下、本発明に係る、実施の形態Bの通信装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明により、例えば、次の通信装置が示される。
つまり、近接無線通信(ICタグ等における通信、数センチメートルの距離での通信:図67の近接無線通信98c1を参照)を介して、端末装置(例えば、図127の端末装置Y01、図114の冷蔵庫M1013、電子レンジM1012、図134のエアコンN10Jなど(図167、および、図167の機器98aなどを参照))から端末装置情報(例えば、図127の情報Y015D、図137の情報Y01U:図99の機器情報98n1を参照)を読み出すとともに、汎用のネットワーク(例えば、図127のネットワークY02N、図114のインターネットM1004)を介して、サーバ(図127のサーバY04、図114の登録サーバM1005:図167のサーバ98c参照)に前記端末装置情報を送信する通信装置(図127の通信装置(携帯電話端末)Y02、図114の携帯電話M1014、図135のモバイル機器N20など:図167の携帯型通信装置98bを参照)であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y015N、図137の製造番号Y01Un)を少なくとも含む前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)を取得する端末装置情報取得部(図127のアンテナY021:図167の機器情報取得部98nを参照)と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y025N)を少なくとも含む通信装置情報(情報Y025D)を記憶する通信装置情報記憶部(メモリY024:図66のメモリ98iを参照)と、取得される前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)に、記憶される前記通信装置情報(情報Y025D)を付与して、前記サーバへ送信する送信情報(図127の情報Y036D:図167の送信情報98o1を参照)を生成する情報付与部(情報付与部Y035:図167の送信部98oを参照)と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報(情報Y036D)を送信する通信部(図127の通信部Y036:送信部98oを参照)とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの前記端末装置情報(例えば、サーバY04のアドレスY01Ua(図137)など)に基づいて、前記サーバを特定し、通信する通信装置が示される。
これにより、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにも関わらず、この装置Y01を購入したユーザの情報(ユーザの通信端末Y02の製造番号Y025N)が、容易にサーバY04に送信できる。
しかも、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにもかかわらず、サーバY04を特定するアドレスY01Ua等が記憶され、記憶されるアドレスY01Ua等を送信する。そして、このような装置Y01から、アドレスY01Ua等が取得され、取得されるアドレスY01Ua等により特定される適切なサーバY04への送信がされる。これにより、確実に、適切なサーバY04に送信ができる。
しかも、キーボードでの、アドレスY01Uaの入力が不要であるなどして、十分に容易に、サーバY04への、情報の送信ができる。
(実施の形態B1)
本発明の実施の形態B1について述べる。
図114は、本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す図である。
複数のホームネットワークが、それぞれの宅内M1001、M1002、M1003(図165、図167の住宅99を参照)に構成される。そして、各ホームネットワークは、インターネットM1004を介して、登録サーバM1005に接続されている。つまり、例えば、それぞれのホームネットワークは、そのホームネットワークの宅内(宅内M1001、M1002、M1003)において構成される。
なお、ホームネットワーク内でのサービスが、宅内に限定される場合には、登録サーバM1005は、宅内に存在してもよい。また、ホームネットワークが、別荘やオフィスなどの複数の場所に分割されている場合、もしくは、寮やルームシェアのように1つの宅内で、複数のホームネットワークが存在する場合でも、本発明は十分に有効である。
宅内には、ルータM1006や、無線アクセスポイント(以下:無線AP)M1007(図165のアクセスポイント99cを参照)などを介してインターネットに接続するTV(M1008、M1009)や、DVDレコーダ(レコーダー)M1010などの常時接続家電と、必要に応じて間接的にインターネットに接続する、デジタルカメラM1011や、電子レンジM1012、冷蔵庫M1013といった非常時接続家電とが存在するものとする。
なお、例えば、携帯電話M1014以外の他の装置(アクセスポイントM1007など)に接続される機器(常時接続家電)と、他の装置には接続されない機器(非常時接続家電)とがあってもよい。
さらに、本実施の形態では、携帯電話M1014などのモバイル端末も、ホームネットワークを構成している端末とする。
本発明における各機器は、近接無線通信デバイスを通して、相互に、簡単なデータ通信が可能なものとする。そして、各機器の情報を、近接無線通信デバイスにより取得し、ホームネットワークデバイスを通して、登録サーバM1005に登録するものとする。
図115は、本発明を実施する端末のハードウェア構成図を示す図である。
本発明における通信装置M1101は、通信デバイスとして、2つのデバイスを搭載しているものとする。
1つの通信デバイスは、近接無線通信デバイスM1102であり、一般的には、Near Field Communication(以下:NFC)やRFタグといわれるものである(例えば、図166のRF−IDリーダ・ライタ98gなどを参照)。
もう1つの通信デバイスは、ホームネットワーク通信デバイスM1103であり、宅内機器連携に用いられる無線Local Area Network(以下:無線LAN)や、ZigBeeなどの無線通信デバイス、Ethernet(登録商標)や、Power Line Communication(以下:PLC)などの有線通信デバイス、および、WiMaxや3GPPなどの、モバイル機器に利用される通信デバイスである(例えば、図166の中継装置98kなどを参照)。
さらに、通信装置は、ユーザインタフェースデバイスM1104を備えるものとする。ここで、ユーザインタフェースデバイスとは、ボタンなどの入力デバイス、および、ディスプレイ、LEDなどの出力デバイスを示したものである。なお、TVやエアコンなどの機器では、入出力は、リモコンで行うことが一般的であり、物理的には離れているものであるが、本発明では説明の簡単化のため、ユーザIF(interface)デバイスとして扱うものとする。
図116は、CPU(M1105:図115)上で動作する機能を説明する機能ブロック図である。
通信装置M1101内の機器固有ID取得部M1202は、登録機器M1201(図167の機器98aを参照)の機器固有ID(図167の製造番号98a1を参照)を含む情報を取得する。
ここで、登録機器は、登録コマンドおよび機器固有IDを含む登録情報を、近接無線通信デバイスM1102(図115)によって送信しているものとする。
機器固有ID取得部M1202(図116)から、このような、機器固有IDを含む登録情報を取得して、登録情報作成部M1204は、ホームID管理部M1205より、ホームIDを取得し、登録機器から取得した登録情報に、取得されたホームIDを付加して、登録情報を作成する。
なお、登録情報として、位置情報を付加する場合には、位置情報取得部M1206(図167の位置情報取得部98jを参照)より、位置情報を取得する。
ここで、位置情報とは、例えば、TVに入力されている郵便番号に基づく住所情報や、携帯電話のGPSによって取得できる、地理的な位置情報などを指している。なお、位置情報は、例えば、少なくとも、複数の住宅(図167の住宅99、991など)の位置(位置99P、991P)のうちから、何れか1つの住宅の位置を示す程度の精度を有する情報でもよい(図167の位置情報98j1を参照)。そして、登録機器の設置位置情報などを登録することにより、家電トレーサビリティなどのサービス提供を容易にすることができる。登録情報送受信部M1207(図167の送信部98oを参照)は、登録情報(図167の送信情報98o1を参照)の送受信をする。
ホームID管理部は、前述した、ホームネットワークを構成する通信デバイスで用いられる通信デバイスIDとは異なるホームID(図170を参照)を管理している。
ここに、本技術が、まだ利用されていない現在においては、ホームネットワークでは、各通信デバイスのマスター機器が、それぞれの通信デバイス単位で、ID等を管理しており、その管理手法は、通信デバイスの種別によって異なる。このため、ホーム単位での管理ができていない。また、サービス単位でのIDを、ユーザに入力してもらっている場合もあるが、ユーザにとっては、極めて利便性が低い。そこで、本発明は、ホームIDという新しいIDの導入により、ホームネットワークを構成する機器の管理を、通信デバイスやサービスによらずに可能とするものである。
また、ホームID管理部は、初めて機器登録を行う場合には、ホームIDを作成する。
なお、ホームIDは、位置情報に基づいて作成されてもよいし、通信機器の固有IDに基づいて作成されてもよい。乱数を基に作成して、登録サーバで、重複しないように確認してもよいし、ユーザに設定させてもよい。
登録情報を、登録情報作成部M1204より受信した登録情報送受信部M1207(図166の送信部98oを参照)は、受信された登録情報を、ホームネットワーク通信デバイスM1103(図115)を用いて、登録サーバM1005(図114、図116:図167のサーバ98cを参照)に送信する。
登録サーバM1005は、登録情報を、登録データベースM1208に照合して、登録の可否を判断し、登録応答を返信する。
登録応答を受信した登録情報送受信部は、結果を、ユーザインタフェースデバイスM1104(図115)を用いて、ユーザに通知する。
なお、不可の場合には、登録情報作成部M1204(図116)に通知し、登録情報の変更を要請してもよい。これにより、通信用のユーザインタフェースデバイスを持たない白物機器などを含めたホームネットワーク機器の統一管理を行うことができる。
図117は、通信装置の登録処理を説明するためのフローチャートである。
通信装置は、登録コマンドと、機器固有IDとを受信する(M1301)と、自端末がホームIDを保持しているかどうか(M1302)を判定する。
そして、ホームIDを保持していない場合には(M1302:NO)、ホームID取得処理(M1303)に移行する。
他方、ホームIDを保持している場合には(M1302:YES)、登録データの作成処理(M1304)を行う。
次に、登録データを、登録サーバに送信する(M1305)。
登録サーバから登録応答を受信しなかった場合には(M1306:NO)、ユーザに、登録失敗通知(M1307)を表示して、終了する。
一方、登録応答を受信した場合には(M1306:YES)、ユーザに、作成した情報で登録してもよいかどうかを表示し、OKの場合(M1308:YES)には、終了する。そうでない場合には(M1308:NO)、ホームID取得処理に戻る。なお、他のホームIDを取得することが困難な場合には、登録失敗として終了するものとする。
図118は、ホームID取得処理を説明するためのフローチャートである。
通信装置に、ホームIDの自動作成機能がある場合(M1401:YES)には、自動で作成を行い、ない場合には(M1401:NO)、ユーザに、手動入力を依頼する。
手動入力をする方法がない、もしくは、ユーザに、手動入力を拒否された場合には(M1402:失敗)、登録不能を、ユーザに通知し(M1403)、ユーザに、別手法で、ホームIDを取得するように促す。
自動で作成する場合には(M1401:YES)、状況に応じて、自動作成機能を選択(M1404)する。
つまり、GPSによって、地理的な位置情報が取得可能な場合や、TVのように、住所を登録することが一般的な端末の場合には、位置情報によって、ホームIDを作成する(M1405)。
また、宅内に据え置きが一般的な端末では、通信装置の固有識別子によるホームIDを作成する(M1406)。
そして、特に、有効なホームID作成が困難な場合には、乱数により、ホームIDを作成する(M1407)。
ホームIDが作成されたら、サーバ(サーバー)に、作成したホームIDを送信する(M1408)。サーバから、作成したホームIDに関する情報を受信し、そのホームIDを利用することができない場合(M1409:NG)には、ホームIDの作成に戻る。
利用することが可能な場合には(M1409:OK)、ユーザに確認し(M1410)、OKの場合には(M1410:YES)、自端末に、ホームIDとして登録する(M1411)。そうでない場合には(M1410:NO)、ホームIDの作成に戻る。
図119は、機器登録を行う場合のフローチャートである。
登録機器M1201は、近接無線通信デバイスを通して、機器固有IDを含む情報を、登録コマンドと共に、通信装置M1101に転送する。
通信装置は、ホームIDを保持していない場合には、仮ホームIDを作成して、登録サーバM1005に、ホームネットワーク通信デバイスを通して送信する。
登録サーバM1005は、仮ホームIDに関する情報を添付して、通信装置に返信する。ホームIDを通信装置が保持している場合、もしくは、登録サーバより利用してもよいというホームID情報を取得した場合には、ホームIDおよび機器固有IDを含む登録情報を、登録サーバに送信し。登録機器の登録処理を完了する。
(実施の形態B2)
本発明の実施の形態B2として、ホームIDを通信端末間で共有する形態について述べる。
図120は、ホームIDを、通信装置間で共有する場合の機能を表す機能ブロック図である。
ホームネットワークを構成する通信装置(図167の携帯型通信装置98bも参照)は、ホームネットワークM1601およびホームネットワーク通信デバイスM1103(M1103S、M1103R)を通して、ホームIDを共有するものとする。なお、もしくは、近接無線通信デバイスM1102を通して、共有してもよい。
なお、上述の「M1103(M1103S、M1103R)」の例ように、「xxxx」の名称が、「xxxxS」と、「xxxxR」とが一括りにされた名称として使われる。
本発明における通信装置は、共有コマンドと、ホームIDとを、近接無線通信デバイスM1102(図115参照)を通して、他の通信装置に送ることにより、ホーム内の通信装置間で、ホームIDを共有することが可能である。
ホームID管理部M1205S内のホームID共有部M1602Sは、共有コマンドと、自端末のホームID記憶部M1209Sに記憶されたホームIDとを、近接無線通信デバイスM1102Sに記憶する。
送信側の通信装置M1101Sの近接無線通信デバイスM1102Sと、受信側の通信装置M1101Rの近接無線通信デバイスM1102Rとが近接した時に、情報が転送され、受信側通信装置M1101Rの近接無線通信デバイスM1102R内に、送信側通信装置M1101SのホームIDが記憶される。
受信側通信装置M1101R内のホームID共有部M1602Rは、自端末のホームID記憶部M1209RにホームIDが記憶されていなければ、自端末のホームIDとして記憶する。
これにより、通信装置間のホームID(の共有)を、極めて簡単に行うことができる。
ホームIDが記憶されている場合には、登録サーバに、双方のホームIDを送信する。双方のホームIDを受信した登録サーバは、双方のホームIDを、仮想的に一つのホームのIDとして管理する。
なお、どちらかのホームIDに統一するために、全ての通信装置に対して、どちらかのホームIDを通知してもよい。この場合でも、非常時接続機器が存在するため、登録サーバにおけるホームIDは、双方を、仮想的に一つのIDとして管理する。
なお、非常時接続機器のIDを、接続するたびに更新し、全ての登録機器の更新が終われば、仮想的な管理を終了してもよい。これにより、もともと複数のホームネットワークを、1つのネットワークに統合することが可能となる。
また、ホームネットワークを用いて共有を行ってもよい。
つまり、ホームIDを保持していない通信装置が、ホームネットワークM1601に接続されたことを、ホームネットワーク接続検出部M1603S(図120)で検出した場合に、ホームID共有要求を、ホームネットワークに接続する端末に、ブロードキャストする。
そして、ホームネットワークM1601に接続する端末のうち、ホームIDを保持する端末は、ホームIDを、共有要求を送信した端末に向かって返信する。
これにより、通信を行う事前の段階で、ホームID(の共有の処理)を完了することが可能となる。
なお、ホームIDを保持する端末のうち、共有要求に応答するマスター端末を、予め設定しておけば、複数端末から、多数の共有応答が返信され、ホームネットワークに過剰な負荷がかかることを回避することが可能となる。また、応答がない場合には、自端末で、ホームID取得処理を行ってもよい。
図121は、近接無線通信デバイスM1102を用いて、ホームIDを共有する場合における、受信側通信装置M1101Rの動作を表すフローチャートである。
共有コマンドと、ホームIDとを受信すると(M1701)、通信装置は、自端末にホームIDを保持しているかどうかを判定する(M1702)。
自端末に保持していない場合には(M1702:NO)、受信したホームIDを、自端末のホームIDとして登録する(M1703)。
一方、自端末に保持している場合には(M1702:YES)、保持しているホームIDと、受信したIDとを比較する。
そして、等しい場合には(M1704:等しい)、何もせずに、終了する。
他方、等しくない場合には(M1704:異なる)、ホームIDの選択を行う(M1705)。
なお、ここで、ホームIDの選択は、自端末で行ってもよいし、登録サーバで行ってもよい。
つまり、選択を、登録サーバに依頼した場合には、登録サーバに、自端末のホームIDと、受信したIDとを、共有情報として送信する(M1706)。そして、登録サーバにより選択されたホームIDを含んだ共有応答を受信し(M1707)、ユーザに確認して(M1708)、OKであった場合には(M1708:YES)、終了する。OKでなかった場合には(M1708:NO)、ホームIDの選択に戻る。
他方、通信装置で、自端末のホームIDを選択した場合には、登録サーバに、自端末のIDをホームIDとして、受信したIDを共有IDとしてそれぞれ送信する(M1709)。
登録サーバは、共有IDを持つ通信装置に、ホームIDが更新されたことを通知する。
他方、受信したホームIDを選択した場合には、自端末のホームIDを更新する(M1710)。さらに、登録サーバに、自端末の旧IDを共有IDとして、受信したIDをホームIDとしてそれぞれ送信する(M1711)。登録サーバは、同様に、共有IDを持つ通信装置に、ホームIDが更新されたことを通知する。
図122は、近接無線通信デバイスM1102を用いて、ホームIDを共有する場合における、送信側通信装置M1101Sの動作を表すフローチャートである。
共有コマンドと、ホームIDとを送信した端末は、登録サーバより共有応答が送られてくるかどうかを判定する(M1752)。そして、共有応答を受信しなかった場合には(M1752:NO)、終了する。他方、ホームID更新通知を含む共有応答を受信した場合には(M1752:YES)、ホームIDを更新(M1753)して、終了する。
図123は、登録サーバで選択をする場合のシーケンス図である。
通信装置M1101Sは、ホームID_Aを、近接無線通信デバイスを用いて、通信装置M1101Rに送信する。通信装置M1101Rは、登録サーバM1005に、自端末の保持するホームID_Bと、受信したホームID_Aとを合わせて、送信する。登録サーバは、受信したIDのうちから、ホームID_Bを選択し、ホームID_Aを持つ通信端末および通信装置M1101Rに、ホームID_Bを記憶するように、通知を送る。
図124は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合における、送信側通信装置M1101Sの動作を表すフローチャートである。
ホームネットワークへの接続を検出(M1801)した通信端末は、ホームID共有要求を、ホームネットワーク内にブロードキャストする(M1802)。そして、共有応答が返ってきた場合には(M1803:YES)、自端末に、受信したホームIDを登録する(M1804)。一方、返ってこなかった場合には(M1803:NO)、ホームID取得処理(M1303)を行う。
図125は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合における、受信側通信装置M1101Rの動作を表すフローチャートである。
ホームID共有要求を受信(M1851)した通信端末は、自端末が、ホームネットワークのマスター端末であるかどうかを判断し(M1852)、マスター端末であった場合には(M1852:YES)、自端末のホームIDを、共有応答として送信する(M1853)。一方、マスター端末でなかった場合には(M1852:NO)、なにもしない。なお、ホームIDを持つ端末内で、マスターという設定を行っていない場合には、マスターかどうかの判定をせずに、全ての端末から、返信するものとする。
図126は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合のシーケンス図である。
通信装置は、ホームネットワークに接続されたことを検出すると、ホームネットワークに、ホームID要求をブロードキャストする。ホームID共有要求を受信した通信装置のうち、マスター設定をされている端末M1854のみが、ホームID共有応答を返信する。共有応答を受信した通信装置は、受信したホームIDを、自端末のホームIDとして記憶する。
(実施の形態B3)
本実施の形態では、端末装置からNFC(Near Field Communication)の通信機能を介して、前記端末装置の端末装置情報を読み出し、汎用のネットワークを介して、サーバに転送する通信装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図127は、本実施の形態のシステムであり、端末装置Y01、通信装置Y02およびサーバY04で構成される。
なお、本実施の形態の発明主題は、通信装置である。
端末装置Y01(図167の機器98aを参照)は、NFC通信機能(RFIDやICタグ、NFCタグエミュレーション)を有する機器であり、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビジョン、録画機器などの、電子的な端末機器であり(例えば、図114を参照)、内部のメモリに、端末装置情報(情報Y015Dを参照)として、端末装置を示すIDである製造番号(製造番号Y015Nを参照)や、端末装置の使用履歴情報、エラー情報などを保持する。
通信装置Y02(図167の携帯型通信装置98bを参照)は、端末装置のNFC通信機能と、近接無線通信によって通信可能なNFC通信機能を有し、端末装置で保持している端末装置情報を読み出すリーダライタ機能を有する。また、通信装置とは、ポータブル機器であり、携帯電話端末などのポータブル機器や、テレビのリモコン端末を指す。
サーバY04(図167のサーバ98cを参照)は、インターネット(図114に示されるインターネットM1004を参照)などの汎用のネットワークY02Nによって、前記通信機器Y02と通信可能に接続されるサーバであって、内部にDB(データベース)を有し、前記DBには、端末装置Y01から、通信機器Y02によって読み出された端末装置情報を蓄積する。
端末装置Y01は、CPU(Central Processing Unit)Y011、故障センシング部Y012、使用履歴ロギング部Y013、メモリY014、変調部Y017およびアンテナY018から構成される。
CPU(Y011)は、端末装置Y01のシステム制御を行う部分である。CPUは、端末装置の各構成要素である故障センシング部Y012、使用履歴Y013、メモリY014、変調部Y017の制御を行う。
故障センシング部Y012は、端末装置Y01の各構成要素の故障箇所、故障内容を、センシングする部分である。本故障センシング部Y012でセンシングした故障情報は、メモリY014のRAM(Random Access Memory)に蓄積される。センシングする故障情報とは、エラーコードのことであり、故障の生じた場所と症状とによって一意に定められたコードである。
使用履歴ロギング部Y013は、本端末装置Y01が、ユーザにより操作されるごとに、その使用履歴情報を、ロギングする部分であり、ロギングされた使用履歴情報は、メモリY014のRAM(Y016)に蓄積される。通常、使用履歴情報によって、故障に到った経緯を調査するためには、故障が生じた数ステップ手前の履歴の優先度が高い。従って、本実施の形態の使用履歴ロギング部Y013は、RAM(Y016)を、FIFO(First In、 Fist Out)として利用することで、時系列的に新しい使用履歴情報を、RAMに蓄積する構成が望ましい。また、故障に至った経緯を、使用履歴から判別可能とするためには、故障センシング部Y012で故障を検知したタイミングを基点として、数ステップ前の使用履歴情報を、優先的にRAMに保持する形態が望ましい。従って、使用中に、5回の軽微な故障を検知した場合には、5回の故障に至った数ステップの操作履歴情報を、優先的に保持する構成になっている。
メモリY014は、ROM(Read Only Memory)Y015と、RAM(Random Access Memory)Y016から構成される。
ROM(Y015)には、少なくとも、本端末装置Y01を一意に示す製造番号Y015Nが、出荷時に予め記録され、本端末装置の使用者からは、本ROMに記録された内容を更新不可能に構成されている。
また、製造番号とは、メーカ(メーカー)や、製造されたロット番号、製造日が判別可能な情報であることが望ましい。
また、本ROMは、CPU(Y011)の半導体チップの内部に構成されていることが望ましい。この場合には、メモリアクセスの情報を簡単に見ることはできなくなり、この場合には、通信装置との近接無線通信時での、認証や暗号化通信のための秘密鍵情報を、出荷時に記録することが可能となる。
RAM(Y016)は、書き換え可能なメモリであり、故障センシング部Y012でセンシングした故障情報や、使用履歴ロギング部Y013でロギングした使用履歴情報が蓄積される。
変調部Y017は、通信装置Y02との近接無線通信時の、通信データの変調を行う部分である。変調方式は、使用するNFC規格によって異なり、振幅変調(ASK)、周波数変調(FSK)や位相変調(PSK)などが用いられる。
アンテナY018は、ループアンテナが用いられ、通信装置Y02のアンテナから発信された電波から電磁誘導を起こし、少なくとも、変調部やメモリを駆動するための電力生起を行うとともに、通信装置Y02から発信された電波の反射波に、前記変調部Y017で変調した信号を重畳して、メモリY014に記録されている端末装置情報を、通信機器Y02に送信する部分である。
以上のように、本実施の形態の端末装置では、内部の各構成要素の故障を検知し、使用履歴をロギングして、メモリに蓄積して、通信装置Y02と近接して近接無線通信が可能となれば、メモリに蓄積している端末装置情報(情報Y015D)を、通信装置Y02に送信することが可能となる。
次に、本実施の形態の通信装置Y02について説明する。なお、本実施の形態で開示する発明の主題は、本通信装置Y02である。
本通信装置Y02は、アンテナY021、CPU(Y022)、復調部Y023、メモリY024、位置情報測位部Y027(図167の位置情報取得部98jを参照)、GPSアンテナY031、通信メモリY032、情報付与部Y035および通信部Y036で構成される。
アンテナY021は、本通信装置Y02と近接無線通信可能な端末装置を探索するために、不特定な端末装置に向けて、呼びかけを行うポーリングを行う。
また、ポーリングに対して応答があった場合には、端末装置との近接無線通信を確立して、端末装置Y01から送信される、変調された端末装置情報(情報Y015D)を受信して、復調部Y023に出力する。
なお、通常、ポーリング動作は、近接無線通信可能な端末装置がない場合においても、常時行う必要があるが、これには、電力消費を伴う。従って、ポーリングを開始するタイミングを制御するための、図示しないスイッチを設けて、スイッチがONにされた場合にポーリング動作を行うようにすれば、ポーリング時間を大幅に短縮することが可能となって、通信機器Y02の電力消費量を、格段に下げることが可能となる。特に、通信装置がバッテリや電池など限りある電力で動作している場合には有効である。
CPU(Y022)は、本通信装置のシステム制御を行う部分であり、通信装置の各構成要素の動作を制御する。
復調部Y023は、端末装置Y01の変調部Y017に対応した変調を復調する部分である。復調した端末装置情報は、一旦、メモリY024に出力される。
メモリY024は、内部に、ROM(Y025)とRAM(Y026)とを具備する。
ROM(Y025)は、外部からは書き換え不能に構成されたメモリであり、本通信装置出荷時に、本通信装置Y02を一意に識別可能な製造番号(製造番号Y025N)が記録されている。
なお、製造番号とは、本通信装置Y02のメーカや、製造されたロット番号、製造日が判別可能な情報であることが望ましい。
また、本ROMは、CPU(Y022)の半導体チップの内部に構成されていることが望ましい。この場合には、メモリアクセスの情報を簡単に見ることはできなくなり、この場合には、端末装置Y01との近接無線通信時の、認証や暗号化通信のための秘密鍵情報を、出荷時に記録することが可能となる。
RAM(Y026)は、アンテナY021で受信し、復調部Y023で復調した、端末装置Y01の端末装置情報が蓄積される。なお、前述の通り、端末装置情報とは、端末装置Y01を一意に識別可能な端末装置の製造番号や、端末装置Y01の使用履歴情報、故障コードが含まれる情報である。
位置情報測位部Y027は、本通信装置Y02の場所を特定するためのセンサ群(センサー群)で構成され、経緯測位部(GPS)Y028、高度測位部Y029、および位置情報補正部Y030で構成される。
また、本位置情報測位部Y027は、アンテナY021から、本通信装置Y02と端末装置Y01とが通信可能になった時点で、位置情報を取得する構成にすれば、常時、位置情報を取得する必要がなくなり、本通信装置Y02の電力使用量を削減することが可能となる。
経緯測位部Y028は、一般的なGPS(Global Positioning System)であり、人工衛星からの電波を受信して、地球上の三次元測位が可能な部分である(図168のGPS装置98j1xを参照)。
また、高度測位部Y029は、一般的な高度計であり、電波を受信して、高度を抽出するもの、気圧をセンシングして、高度を計測するものなど、多数存在する。本高度測位部Y029は、GPS電波が受信できない室内においても高度をセンシング可能とするために具備している。
位置情報補正部Y030は、GPSで測位した位置情報を、より精細にするために、GPSの測位値を補正する部分である。通常、GPSは、室内など、衛星からの電波の受信できない状況では、正しい位置情報を得ることが不可能になる。そこで、本位置情報補正部Y030では、内部に、電子コンパスと、6軸の加速度センサとを具備して、GPS測位困難な場所では、本通信装置の移動方向を電子コンパスから、移動速度を加速度センサからそれぞれ抽出して、GPSで測位した位置情報を補正することを可能としている(図175の加速度センサ98j2xを参照)。
情報付与部Y035は、端末装置Y01から受信して、メモリY024に記憶されている端末装置情報を、サーバY04に送信するときに、メモリY024のROM(Y025)に記録されている通信装置Y02の製造番号と、位置情報測位部Y027で測定された位置情報(情報Y027)とを、端末装置情報に付与する部分である。
これによって、サーバY04では、端末装置情報を、どの通信装置から送信されたか、どの位置で検出したかなどを、判別可能に管理することができる。
このため、例えば、メーカ側で、端末装置の重大事故(不具合)の可能性がある場合において、サーバY04のDBを紐解けば、その端末機器が、どこに存在するかが分かり、製品回収時間を短縮し、重大な事故の可能性を低減させることが可能となり、製品使用の安心、安全に繋げることが可能となる。
また、通信装置Y02が、携帯電話端末などのように、表示機能がある装置である場合には、事故の可能性がある端末機器が、どの通信機器と近接無線通信が可能であったかが分かり、端末機器の事故情報(不具合情報)を、対応する通信機器に表示させる構成とすれば、一般的に表示機能がなく、汎用のネットワークに接続されていない端末機器の事故情報を、通信機器に送信することで、端末装置を使用するユーザに啓発を行うことができ、こちらも、端末装置を使用するユーザの安心、安全に繋がる機器の提供を可能とする。
通信部Y036は、一般的な、LANやワイアレスLANや携帯電話通信網によって、インターネットを介して、サーバY04と通信を行う部分であり、通信装置情報として、通信装置の製造番号や位置情報を付与された端末装置情報を、サーバY04に送信する部分である。ここでは、通信制御用に、MAC(Media Access Control)アドレスや、IP(Internet protocol)アドレスを、さらに付与して、サーバY04に送信する。
サーバY04は、インターネットなどの、汎用のネットワークを介して、通信機器Y02と接続されるサーバである。本サーバY04は、内部に、端末装置を管理する機器管理DB(Data Base)を具備する。
機器管理DB(Y041)では、通信装置情報(図129の情報Y051を参照)に紐付けられた端末装置情報(情報Y052d)を受信する。本DBでは、通信機器を親機器、端末装置を子機器として、親機器に紐付けて管理する。また、子機器には、通信装置で取得した位置情報が付与されており、端末装置が、どこに存在するか(端末装置Y01の位置)の情報を、同時に管理することが可能となる。
以上のように、本実施形態のシステムでは、端末装置(端末装置Y01)の端末装置情報(情報Y015D)が、通信機器(通信装置Y02)によって、近接無線通信を介して読み出され、通信装置において、通信装置の製造番号Y025Nや、通信機器を端末装置にタッチして、近接無線通信が可能となった(際の)位置情報(情報Y027D)を対応付けて、サーバに送信する。サーバでは、通信装置を親機器、端末機器を子機器として対応付けを行って管理することが可能となる(図129参照)。
従って、メーカ側で、端末機器が重大事故を起こしうると判定したときに、端末装置(端末装置Y01)の回収が容易になったり、重大事故の可能性を、対応する通信機器(通信装置Y02)の表示部に表示するなどすることが可能となり、製品(端末装置Y01)のトレーサビリティを実現し、安心、安全機器を提供することを可能とする。
図128は、図127で説明したシステムの各構成要素の動作を示したシーケンス図である。
まず、通信装置Y02から端末装置Y01に向けて、近接無線通信を確立するためのポーリングを行う(SY01)。
なお、このポーリングは、前述のように、通信装置の電力使用量の観点から、ユーザが操作するスイッチを設けて、このスイッチが押されている、あるいは押された場合に、ポーリングを開始する方が望ましい(SY01)。
次に、端末機器Y01は、通信機器Y02のポーリングに応答することによって、端末装置Y01と、通信装置Y02との近接無線通信を確立する(SY02)。
ここで、この時点で、通信装置Y02の位置情報測位部Y027によって位置情報を取得して、端末機器の位置情報として抽出する。
なお、位置情報の取得は、ポーリング完了時のみに限定されるものではない。ポーリング応答移行、近接無線通信が確立している間であれば、いつでも構わない。趣旨は、数センチメートルしか通信できない近接無線通信が確立している(装置(端末装置Y01)の)位置情報を取得することによって、端末装置の場所を、高精度に抽出することが重要である。
SY02で近接無線通信が確立後、端末装置が通信機器を認証し、通信装置が端末装置を認証することを、一般的な、公開鍵暗号を用いた認証を用いて実施する。そして、これとともに、一時的に、端末装置と通信装置との間で生成する暗号鍵を、キーシェアリングする(SY03)。以後、本近接無線通信が確立している間は、通信路を、この暗号鍵を用いて暗号化して通信することによって盗聴を防止することが可能となる。
キーシェアリングが完了すると、端末装置Y01のメモリY014に記録されている端末装置情報を、端末装置Y01から通信装置Y02に送信する(SY04)。
通信装置Y02において、端末装置Y01から端末装置情報を受信すると、通信装置のメモリY024に記憶する(SY05)。
通信装置Y02において、端末装置Y01から端末装置情報の受信を完了すると、通信装置Y02から、サーバY04に対して接続要求を出す(SY06)。
サーバY04では、SY06の接続要求に対して、応答を返し、通信を確立する(SY07)。
通信装置Y02とサーバY04との間の通信が確立すれば、サーバに、端末装置の端末装置情報を送信するために、通信装置の通信装置情報を付与する(SY08)。
なお、通信装置情報とは、通信装置の製造番号、端末装置と近接無線通信が確立している間の、通信装置の位置情報、通信装置に登録されていれば、登録されている、ユーザのメールアドレス、通信装置に登録されていれば、登録されている、サーバへの接続アカウントなどのことである。
なお、端末装置Y01から、通信装置Y02に、サーバY04のアドレスなどの、複数のコンピュータ(サーバ)から、サーバY04を特定する情報(例えば、図137のアドレスY01Uaを参照)が取得されてもよい。そして、取得された情報により特定されるサーバY04への、通信装置Y02からの通信がされてもよい。
SY08で、端末装置情報に通信装置情報を付与した後、通信装置情報付きの端末装置情報(図127のデータY036D参照)を、サーバY04へ送信する(SY09)。
サーバY04では、通信装置Y02から受信した、通信装置情報付きの端末装置情報を、機器管理DB(Y041)に登録することで、処理を完了する。
これによって、サーバY04では、通信装置Y02でタッチして、近接無線通信を確立した端末機器を、通信装置の識別情報(製造番号など)に紐付けて管理する。このことによって、家丸ごとの機器管理を行うことが可能となる。
また、端末装置の設置場所として登録する位置情報は、通信機器と端末装置とが近接無線通信を確立した(際の通信機器の)位置情報を用いる。ここで、本実施の形態の近接無線通信は、一般的なHF帯域(13.56MHz帯)を用いるので、その通信可能距離は、数センチメートルである。従って、近接無線を確立した(際の)位置情報を、端末機器の位置情報として設定することで、誤差が最大数センチメートルとなり、製品のトレーサビリティを実現するには十分の精度を確保することが可能となる。
図129は、サーバY04の機器管理DB(Y041)において、通信端末Y01に対応付けて管理される端末装置群の概念図である。
なお、つまり、例えば、機器管理DB Y041が有するデータのデータ構造が、この概念図の構造に対応する構造でもよい。なお、図170も適宜、参照されたい。
通信機器Y02で、端末装置を購入する時の愛用者登録などを行う場合には、端末機器を設置した後、通信機器で端末装置をタッチすることによって、端末機器の端末機器情報を、通信機器に近接無線通信を介して読み出す。そして、読み出した通信機器が、サーバに、その読み出しをした通信装置情報を付与して、送信する。
すると、サーバ側の機器管理DBでは、通信装置を親機器、端末機器を子機器として関連付けて、管理される。
具体的には、DB内では、通信機器の製造番号(Y051)に紐付けて、通信装置でタッチされた端末装置1(例えば電子レンジ)Y052、端末装置2(例えば洗濯機)Y053、端末装置3(例えばテレビ)Y054として、各端末装置の端末装置情報としての所在情報(経緯、高度など)、使用状況情報(使用履歴、エラーコード、使用時間など)を、通信機器に紐付けて管理する。
このことで、通信装置でのタッチを起因として、家丸ごとの機器の管理を行うことが可能となり、端末装置のトレーサビリティを実現することが可能となる。
また、近接無線通信が確立したときに、通信装置は位置情報を読み出し、端末装置の位置情報として検出するため、近接無線通信が通信可能な数センチメートル単位の誤差の範囲で、端末機器の位置を登録することが可能となる。これを実現するために、通信装置に搭載されているGPSを利用して、端末装置の位置情報を検出することで、各端末機器ごとに、GPSを持つ必要はなく、コストの削減が可能となる。
図130は、通信機器(通信装置)Y02で端末装置Y01をタッチしたときの、通信機器の表示部に出力される表示画面を示した概念図である。
なお、通信装置Y02は、図127に示される表示部Y02xを有してもよい。そして、それぞれの表示画面Y02xS(図130)は、この表示部Y02xにより表示されてもよい。
まず、端末装置に通信機器をタッチして機器登録する場合について説明する。
通信装置Y02を操作して、通信装置のリーダライタアプリケーションを立ち上げると、近接無線通信で通信する端末装置をユーザがタッチするように、画面に表示する(Y060)。
タッチされると、通信機器と端末装置との近接無線通信が確立して、通信装置は、端末装置から端末装置情報を読み出し、現在の位置情報を取得して、メモリに一時記憶し、サーバY04との通信を確立して、通信装置情報と、付与した端末装置情報とを、サーバに送信する。
サーバでは、送られてきた端末装置情報が、既に機器管理DBに登録されているかどうかを判定して、登録されていないと判定された場合には、機器の登録を促すメッセージを、通信装置の表示部に表示させる(Y061)。
次に、ユーザが、機器の登録を選択すれば、機器の位置情報の登録を促すメッセージを、サーバから通信装置に出力して、ユーザが登録するを選択した時点で、通信機器からサーバに送信される端末装置情報に紐付けされている位置情報が、登録する端末装置の位置情報として、サーバの機器管理DBに登録される(Y062)。
一方、端末機器の位置情報が、サーバの機器管理DBで登録されているものと異なる場合について、次に説明する。
通信装置Y02を操作して、通信装置のリーダライタアプリケーションを立ち上げると、近接無線通信で通信する端末装置をタッチするように、画面に表示する(Y063)。
通信機器が端末装置にタッチされると、近接無線通信を確立して、通信装置が、端末機器から端末機器情報を読み出すとともに、位置情報を取得して、通信装置情報を付与した端末装置をサーバに送信する。
サーバでは、機器管理DBから、タッチされた端末機器が既に登録されていることを、サーバに受信した端末装置情報に含まれる端末装置の製造番号と、機器管理DBに登録されている製造番号とを照合することによって確認する。これとともに、サーバで受信した通信装置情報から位置情報を抽出して、機器管理DBに登録されている位置情報と照合して、一致しているかどうかを判定する。無論、位置情報には誤差を伴うため、数センチメートルオーダー(近接無線通信可能な距離に応じた値)での閾値判定を実施することによって、同じ位置か、異なる位置かの判定を行う。異なる位置であると判定された場合には、既に登録されている位置情報と異なることを通知するメッセージを、通信装置の表示部に出力する(Y064)。
次に、現在の位置情報で、端末機器の位置情報を更新するか(否かの指定)を促すメッセージが、通信装置の表示部に表示される(Y065)。
ユーザが、更新するを選択すれば、タッチを起因として、通信装置が取得した位置情報を、端末装置の新たな位置情報として、サーバの機器管理DBに登録する。
従って、本実施の形態では、一旦登録した位置情報が、端末装置の設置場所の移動に伴って変更された場合においても、タッチを起因として取得した、新しい位置情報に更新することが可能となって、端末装置のトレーサビリティの精度を向上させることが可能となる。
(実施の形態B4)
先述の通り、例えば、実施の形態A(A1〜A13)、B(B1〜B7)のうちで、この実施の形態B3が、最初に理解されるのが、比較的好ましいと考えられる。
そして、先述の通り、この実施の形態B4では、図131〜図148などが参照される。
図131は、本実施の形態におけるRF−IDの機能ブロック図である。
図131のRF−ID N10(図166のRF−IDタグ98fなどを参照)は、近接無線通信用のアンテナN11、アンテナN11からの電力で動作する電源部N12、個体識別情報を記録する不揮発メモリであるメモリN13、メモリN13に記録された内容を再生する再生部N14、メモリN13に記憶されたデータを、アンテナN11を介して送信するデータ転送部N15で構成される。
メモリN13は、RF−ID N10を搭載する製品を特定するUID部N13A、RF−ID N10を搭載する製品の品番を特定する品番ID部N13B、登録サーバN40のサーバ特定情報N13C、モバイル機器N20に実行させる動作プログラムN13Dで構成される。
図132は、本実施の形態におけるモバイル機器の機能ブロック図である。
図132のモバイル機器N20(図167の携帯型通信装置98bを参照)は、RF−ID N10から送信されたデータを受信するRF−IDリーダライタN21、RF−ID N10から送信されたデータを記憶するRF−ID記憶部N22、データに含まれるプログラムを実行するプログラム実行部N23、データに含まれる画像情報のデータ処理を行うデータ処理部N24、データ処理部N24が処理した画像情報が出力されるメモリN25、メモリN25に一時記憶された画像を表示する表示部N26、汎用のネットワークを介して、他の機器と接続する通信I/F(interface)部N27、通信I/F部N27を介して、データを送信する送信部N28、通信I/F部N27を介して、データを受信する受信部N29、通信I/F部N27によって、汎用ネットワークを介して他の機器と通信を行う通信部N30、モバイル機器N20の絶対的位置情報を測定するGPS N31(図168のGPS装置98j1xを参照)、モバイル機器N20の相対的位置情報を測定する6軸センサN32(図175の加速度センサ98j2xを参照)、GPS N31と6軸センサN32との測定結果を記憶する位置情報記憶部N33、位置情報記憶部N33に記憶された位置情報を解析するCPU N34で構成される。
図133は、本実施の形態における登録サーバの機能ブロック図である。
図133の登録サーバN40(図167のサーバ98cなどを参照)は、汎用のネットワークを介して、他の機器と接続する通信I/F部N41、通信I/F部N41を介して、データを送信する送信部N42、通信I/F部N41を介して、データを受信する受信部N43、通信I/F部N41によって、汎用ネットワークを介して他の機器と通信を行う通信部N44、通信I/F部N41から受信した製品情報を管理する製品情報管理部N45、モバイル機器N20に送信する画像データを記憶する画像データ記憶部N46、モバイル機器N20に送信するプログラムを記憶するプログラム記憶部N47、製品情報管理部N45に記憶された情報を組み合わせることにより、RF−IDを搭載した製品の位置関係を示すマップを作成する位置情報作成部N48、製品情報管理部N45に記憶された情報と、モバイル機器N20の現在の位置情報から、RF−ID N10を搭載した製品の制御を行う製品制御部N49で構成される。
本実施の形態は、モバイル端末N20の位置情報と、RF−ID N10を搭載した宅内の製品の位置情報とから作成した製品マップの情報から、宅内の製品を制御することが、他の実施の形態と異なる。
図134は、本実施の形態における、ネットワーク製品の配置の一例を示す図である。
図134の配置図では、1階のリビングにおいては、テレビN10Aと、BDレコーダN10Bと、エアコンN10Cと、FF暖房機N10Kとが配置される。そして、1階の洋室には、エアコンN10Dと、火災報知器N10Eとが配置される。そして、1階の和室には、エアコンN10Fと、火災報知器N10Gとが配置される。そして、2階には、テレビN10Iと、エアコンN10Jとが配置される。そして、屋根には、太陽電池パネルN10Hが配置されている(図165等も参照されたい)。
図135は、本実施の形態におけるシステムの一例を示す構成図である。
図示されるように、図135では、図134の配置図に設置された家電で、システムを構成している。
図131のRF−ID N10と、汎用のネットワークを介して他の機器と接続する通信I/F部N18とをそれぞれ搭載した、テレビN10A〜FF暖房機N10Kと、図132のモバイル機器N20と、図133の登録サーバN40と、テレビN10A〜FF暖房機N10Kとモバイル機器N20とを接続する宅内ネットワークN100と、宅内ネットワークN100と接続して、登録サーバN40に接続する宅外ネットワークN101とで構成される。
図136〜図141を用いて、RF−ID N10を搭載した製品の情報を、登録サーバN40へ登録する方法の一例について示す。
図136は、テレビN10Aの情報を、登録サーバN40に登録するシーケンス図である。
最初、ユーザが、モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21を、テレビN10AのアンテナN11近づけると(図167の動き98b1を参照)、RF−IDリーダライタN21よりアンテナN11を介して、電源部N12に電力が給電され、RF−ID N10の各部に電源が供給される(図136(1))。
RF−ID N10の再生部N14(図131)は、メモリN13のUID部N13Aと、品番ID部N13Bと、サーバ特定情報N13Cと、動作プログラムN13Dとに記憶されている情報を含む製品データを作成する。
図137は、本発明の実施の形態B4における製品データとサーバ登録データの構成の一例を示す図である。
図137の(a)欄は、製品データの構成の一例を示す。
図137の(a)の製品データは、品番IDとして、テレビN10Aの品番(色情報を含む)を含み、UIDとして、テレビN10Aの製造番号を含み、サーバ特定情報として、登録サーバN40のアドレス情報と、ログインID、とパスワードとを含み、かつ、モバイル機器N20のプログラム実行部N23で実行する動作プログラムを含んで、構成されている。
RF−ID N10のデータ転送部N15は、製品データ(の信号)を変調し、アンテナN11を介して、モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21へと送信する(図136の(2))。
モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21は、製品データを受信し、RF−ID記憶部N22に記憶する。
プログラム実行部N23(図132等を参照)は、RF−ID記憶部N22に記憶された製品データに含まれる動作プログラムを実行する。
ここでは、動作プログラムとして、「製品データに含まれる、登録サーバN40のアドレスに対して送信するサーバ登録データを作成する」という動作を実行するプログラムが用いられる。
図137の(b)欄は、サーバ登録データの構成の一例を示す。
図137(b)のサーバ登録データは、品番IDとして、テレビN10Aの品番(色情報を含む)を含み、UIDとして製造番号を含み、サーバ特定情報として、登録サーバN40のログインIDとパスワードとを含み、かつ、モバイル機器N20の位置情報を含んで構成されている。
次に、モバイル機器N20の位置情報(図167の位置情報98j1xを参照)に関して説明する。
GPS N31は、モバイル機器N20が起動中には、常に動作しており、測定した結果を、位置情報記憶部N33に記憶する。
6軸センサN32は、GPS N31が測定圏外であるときに動作し、測定した結果を、位置情報記憶部N33に記憶する。
プログラム実行部N23は、位置情報記憶部N33に記憶されたGPS N31と、6軸センサN32の測定結果とから、サーバ登録データの位置情報を作成する。
プログラム実行部N23は、作成した位置情報と、RF−ID記憶部N22に記憶された情報とから、図137の(b)欄に示すサーバ登録データを作成する。
次に、通信部N30は、RF−ID記憶部N22に記憶された、登録サーバN40のアドレスに、サーバ登録データのあて先を設定する。
送信部N28は、通信I/F部N27を介して、サーバ登録データを送信する(図136(3))。
登録サーバN40の受信部N43は、通信I/F部N41を介して、サーバ登録データを受信する。
通信部N44は、サーバ登録データのログインIDとパスワードとを確認する。
ログインIDとパスワードとが一致していれば、サーバ登録データの品番IDと、UIDと、位置情報とを、製品情報管理部N45に記憶する。
図138は、本発明の実施の形態B4における製品情報管理部で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。
図138の(a)欄は、製品情報管理部N45で記憶する、テレビN10Aの製品情報の一例を示す。
品番IDと、UIDと、位置情報とで構成されている。位置情報は、経度、緯度、および高度で構成されている。
次に、登録サーバN40の通信部N44は、テレビN10Aの登録が完了すると、予め画像データ記憶部N46に記憶された画像情報と、プログラム記憶部N47に記憶された動作プログラムとを含むサーバ登録完了通知を作成し、あて先を、モバイル機器N20のアドレスに設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、サーバ登録完了通知を送信する(図136(4))。
モバイル機器N20の受信部N29は、通信I/F部N27を介して、サーバ登録完了通知を受信する。
通信部N30は、サーバ登録完了通知のあて先アドレスを確認し、プログラム実行部N23に転送する。
プログラム実行部N23は、サーバ登録完了通知に含まれる動作プログラムを実行する。
ここでは、動作プログラムとして「表示部N26に画像データを表示する」という動作を実行する。
プログラム実行部N23は、データ処理部N24に、画像データの処理を指示する。
データ処理部N24は、画像データのデータ処理を行う。例えば、ダウンロードする画像が圧縮されている場合には、その伸張を行い、また、暗号化されている場合には、その復号を行い、また、画像表示スタイルシートに基づいた画像表示スタイルで、ダウンロードした画像情報を、配列したりする。
データ処理部N24は、処理が終了すると、画像データを、メモリN25に一時記憶する。
表示部N26は、メモリN25に蓄積した画像データを表示する。
ここでは、メモリN25に蓄積した画像データは、製品の登録が正常に完了したことを通知することを示す画像の画像データである。
図138の(b)欄は、テレビN10Aと同様の手順で、BDレコーダN10B〜FF暖房機N10Kを、登録サーバN40に登録後の、登録サーバN40の製品情報管理部N45に管理される製品情報の一例を示す。
図134の宅内から登録された製品情報は、同じテーブルで管理される。ここでは、同じモバイル機器N20で登録した製品を、同じ宅内から登録された製品と判定する。
図139は、RF−ID N10の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、RF−ID N10は、モバイル端末N20からの給電待ち受け状態になる(N001)。
RF−ID N10は、モバイル端末N20から給電を受けた場合には(N001:Y)、N002に移り、受けていないならば(N001:N)、N001に戻る。
N002で、メモリN13の情報を含む製品データを作成する。その後、N003で、製品データを、アンテナN11からモバイル機器N20へ送信して、処理を終了する。
図140は、モバイル機器N20の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、N001で、RF−IDリーダライタN21から、RF−ID N10に給電する。
次に、モバイル機器N20は、RF−ID N10からの製品データの待ち受け状態になる(N005)。
モバイル端末N20は、RF−ID N10から製品データを受けた場合には(N005:Y)、N006に移り、受けていないならば(N005:N)、N004に戻り、再度RF−ID N10に給電する。
N006で、受信した製品データを解析する。次に、製品データに含まれる動作プログラムを実行する。
N007で、モバイル端末N20は、自機の位置を測定する(図167の位置情報取得部98jを参照)。
N008で、位置の測定結果を含むサーバ登録データを作成する。
N009で、サーバ登録データを、通信I/F部N27から登録サーバN40へ送信する(図167の送信部98oを参照)。
次に、モバイル機器N20は、登録サーバN40からのサーバ登録完了通知の待ち受け状態になる(N010)。
モバイル端末N20は、登録サーバN40からサーバ登録完了通知を受けた場合には(N010:Y)、N011に移る。
N011で、サーバ登録完了通知を解析する。その後、N012で、表示部N26に、サーバ登録完了通知に含まれる画像情報を表示して、処理を終了する。
図141は、登録サーバN40の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、登録サーバN40は、モバイル機器N20からのサーバ登録データの待ち受け状態になる(N013)。
登録サーバN40は、モバイル端末N20からサーバ登録データを受けた場合には(N013:受けた)、N014に移り、受けていないならば(N013:受けてない)、N013に戻る。
N014で、サーバ登録データを解析し、ログイン名とパスワードとが一致するかを確認する。その後、N015で、ログイン名とパスワードとが一致すれば、製品情報を製品情報管理部N45に記憶する。
N016で、動作プログラムと、画像情報とを含むサーバ登録完了通知を作成する。N017で、サーバ登録完了通知を、通信I/F部N41からモバイル機器N20へ送信し、処理を終了する。
次に、図142と図143とを用いて、モバイル機器N20の位置情報による、RF−ID N10を搭載した製品の制御をする方法の一例について示す。
図142は、モバイル機器N20が、1階から2階へ移動した場合において、エアコンN10JとテレビN10Aとの電源を制御する動作の一例を示すシーケンス図である。
モバイル機器N20のCPU N34は、位置情報記憶部N33に記憶されている位置情報を監視し、予め設定している条件を満たすと、現在の位置情報を含む位置情報データを作成する。
図143は、本発明の実施の形態B4における位置情報データと製品制御データの構成の一例を示す図である。
図143の(a)欄は、位置情報データの構成の一例を示す。
非図示のメモリに、予め製品登録時に取得し、記憶していた、登録サーバN40の第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワード、および、位置情報記憶部N33から取得した、モバイル機器N20の現在の位置情報で構成されている。
通信部N30は、位置情報データを、製品登録した登録サーバN40のアドレスに設定する。
送信部N28は、通信I/F部N27を介して、位置情報データを送信する(図142(1))。
登録サーバN40の受信部N43は、通信I/F部N41を介して、位置情報データを受信する。
通信部N44は、位置情報データの第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワードとを確認する。
通信部N44は、第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワードとが一致していれば、製品制御部N49に、位置情報データを転送する。
製品制御部N49は、位置情報作成部N48に、第2サーバログインIDを転送する。
位置情報作成部N48は、製品制御部N49による指示に従い、第2サーバログインIDから、製品情報管理部N45に登録されている、図138の(b)欄の情報を取得し、各製品の位置情報から、図134の宅内の製品の位置を示す製品マップを作成し、製品制御部N49に渡す。
図144は、位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。
製品マップは、3Dマップで、各製品の位置情報から、各製品の位置する箇所に、製品のイメージ図を配置する。
製品制御部N49は、位置情報データに含まれるモバイル機器N20の現在と、位置情報作成部N48で作成した家電マップを用いて、製品(テレビN10A〜FF暖房機N10K)の制御を行う。
ここでは、製品制御部N49は、モバイル機器N20から受信した位置情報(の位置)と、最も近い(位置の)商品の電源をONする(他の位置の商品の電源はONしない)。なお、例えば、後述の図173なども適宜、参照されたい。ここでは、エアコンN10Jの電源をONにする命令を含む機器制御データを作成する。
図143の(b)欄は、第1機器制御データの構成の一例を示す。
エアコンN10Jの品番IDと、UIDと、エアコンN10Jの電源をONする製品制御コマンドとで構成されている。
通信部N44は、第1機器制御データに、モバイル機器N20のアドレスを、宛先として設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、第1機器制御データを送信する(図142(2))。
モバイル機器N20は、第1機器制御データを受信すると、第1機器制御データに含まれる品番IDとUIDとから、エアコンN10Jに、第1機器制御データを転送する(図142(2)´)。
エアコンN10Jは、通信I/F部N18から、第1機器制御データを受信すると、自機の電源がOFF状態ならば、電源をONする。
次に、製品制御部N49は、モバイル機器N20から受信した位置情報と、最も遠い商品の電源を、OFFする。ここでは、テレビN10Aの電源をOFFにする命令を含む機器制御データを作成する。
図143の(c)欄は、第2機器制御データの構成の一例を示す。
テレビN10Aの品番IDと、UIDと、テレビN10Aの電源をOFFする製品制御コマンドとで構成されている。
通信部N44は、第2機器制御データに、モバイル機器N20のアドレスを、あて先として設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、第2機器制御データを送信する(図142(2))。
モバイル機器N20は、第2機器制御データを受信すると、第2機器制御データに含まれる品番IDとUIDとから、テレビN10Aに第2機器制御データを転送する(図142(3)´)。
テレビN10Aは、通信I/F部N18から第2機器制御データを受信すると、自機の電源がON状態ならば、通信機能以外の電源を、OFFする。
以上説明したように、本実施例によれば、RF−IDの近距離無線通信と、位置情報とを用いることにより、RF−ID N10を搭載した製品の位置を、登録サーバで管理することが可能になる。これにより、モバイル機器N20の現在位置に応じた、製品の自動制御が可能になる。
また、位置情報として、相対的位置情報を測定する6軸センサN32(モーションセンサ)で測定した情報を、位置情報として使用するため、GPS N31の測定圏外において、6軸センサN32の測定結果を用いて、位置情報を更新することが可能になり、GPSN31の測定圏外でも、正確な位置情報の取得が可能になる。
なお、本実施の形態のモバイル機器N20は、GPS N31と、6軸センサN32とを保持したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20は、6軸センサN32のみ保持する構成としてもよい。
図145は、製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。
この場合、登録サーバN40の製品情報管理部N45は、図145に示すように、最初に登録したテレビN10Aを基準点に、テレビN10Aとの相対的位置情報を記憶する構成になる。
図146は、位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。
また、この場合、位置情報作成部N48が作成する製品マップは、図146に示すように、軸が、x座標、y座標、z座標で構成される。
なお、本実施の形態では、RF−ID N10に搭載した製品の品番IDと、UIDと、モバイル機器N20の位置情報とを登録サーバN40に登録したが、これに限定されるものではない。例えば、登録サーバN40は、登録済みの製品のサーバ登録データを、再度受信した場合には、図147の表に示す処理を行ってもよい。
図147は、本発明の実施の形態B4における精度識別子の一例を示す図である。
図147について説明する。
図147は、位置情報の精度を示す精度識別子と、各識別子に該当する品番IDと、再度受信したサーバ登録データの位置情報、および、製品情報管理部N45に登録済みの位置情報が異なる場合の処理の情報とで構成されている。
登録サーバN40は、再度受信したサーバ登録データに含まれる品番IDと、UIDとから、既に製品情報管理部N45に登録済みと判断すると、品番IDを確認する。品番IDが、テレビ、BDレコーダ、FF暖房機の場合には、再度受信したサーバ登録データに含まれる位置情報に、製品情報管理部N45を更新する。
また、品番IDが、エアコン、太陽電池パネル、火災報知器の場合には、モバイル機器N20に、製品情報管理部N45で記憶している位置情報を通知する。モバイル機器N20は、自機の現在の位置情報を、登録サーバN40から受けた位置情報に基づき、修正する。
なお、図147では、精度識別子は2種類だが、これに限定されることはなく、2種類以上設けて、精度識別子ごとに異なる処理を設けてもよい。
なお、本実施の形態の製品制御部N49は、登録サーバN40に搭載したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20に搭載し、登録サーバN40から製品マップを取得して、動作してもよい。また、モバイル機器N20以外で、宅内ネットワーク100に接続された、非図示の宅内サーバに搭載してもよい。この場合には、モバイル機器N20は、位置情報を宅内サーバに送信し、宅内サーバから製品マップを取得する。
図148は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。
なお、本実施の形態のモバイル装置N20は、汎用I/F部(通信I/F部)N27で、宅内ネットワークN100と、宅外ネットワークN101とを経由して、登録サーバN40と接続したが、これに限定されるものではない。つまり、例えば、モバイル機器は、携帯電話の機能を有しており、汎用I/F部N27の代わりに、携帯電話網(例えばLTE)に接続可能なインターフェースで、少なくとも携帯電話網を経由して、登録サーバN40に接続してよい(図148参照)。また、モバイル機器N20は、WiMAXなどの回線網に接続可能なインターフェースを有し、少なくともWiMAXネットワークを経由して、登録サーバN40に接続してよい。その他の何れのネットワークを利用して、登録サーバN40に接続してもよい。
なお、本実施の形態では、位置情報作成部N48で作成した製品マップを、製品制御の判定に利用したが、これに限定されるものではない。例えば、位置情報作成部N48で作成した製品マップの画像データを、モバイル機器N20に送信し、モバイル機器N20の表示部N26に表示してもよい。
なお、本実施の形態では、位置情報作成部N48は、図121の(b)欄の情報に基づいて、製品マップを作成したがこれに限定されるものではない。例えば、位置情報から近接する宅内に設置されている製品情報を製品情報管理部N45から検出し、近接する宅内の製品マップを作成してもよい。この場合、製品制御部N49は、図144の製品マップと、近接する宅内の製品マップとを組み合わせで、製品の制御を行う。例えば、本実施例では、モバイル機器N20(の位置)から最も遠い(位置の)テレビN10Aの電源をOFFにしたが、近接する宅内に太陽電池パネルがあるなら、テレビN10Aの電源をONのままにするなどの制御を行う。
なお、本実施の形態では、登録サーバN40の製品情報管理部N45では、各製品の品番ID、UID、位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、各製品の通信I/F部N18を介して、電源のON・OFF状態を、リアルタイムに取得して、管理してもよい。この場合、製品制御部N49は、モバイル機器N20から最も遠いテレビN10A電源をOFFにしたが、予め設定した台数の製品が、電源OFFの状態なら、テレビN10Aの電源をONのままにするなどの制御を行う。
なお、本実施の形態では、製品制御部N49は、最も遠い製品の電源をOFFにして、最も近い製品の電源をONにしたが、これに限定されるものではない。
モバイル機器N20の位置情報を基に、複数台の製品の電源を、ON・OFFを制御してよい。
なお、本実施の形態では、製品制御部N49は、最も遠い製品の電源をOFFにして、最も近い製品の電源をONにしたが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20のCPU N34は、非図示のメモリに、位置情報を移動履歴として記憶し、定期的に、登録サーバN40に、移動履歴を通知してよい。この場合、登録サーバN40は、モバイル機器N20の移動履歴から、どの製品が同じ部屋・階にあるか推定して、推定結果を、管理する。また、製品制御部N49は、推定結果に基づいて、同じ部屋にある製品の電源のON・OFFを制御してもよい。例えば、移動履歴から、テレビN10AとエアコンN10Cとが同じ部屋にあると推定すると、製品制御部N49は、テレビN10Aの電源をOFFにする場合には、エアコンN10Cの電源もOFFにする。
また、移動履歴に加え、各製品のON・OFF切り替えの時間情報を収集して、どの製品が、同じ部屋・階にあるか推定してもよい。
なお、本実施の形態では、製品情報管理部N45は、図138又は図145の製品情報を管理し、位置情報作成部N48は、図144又は図146の製品マップを作成したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザが作成した宅内間取りの画像データを、モバイル機器N20から登録サーバN40に送信し、製品情報管理部N45で管理する。この場合、位置情報作成部N48は、図138又は図145の製品情報と、宅内間取りの画像データとを組み合わせ、図134のような製品マップを作成する。
また、宅内の間取りの画像データ(後述の、画像生成部により生成される画像などを参照)のような個人情報は、製品情報とは異なる暗号化の処理を行い、モバイル端末N20から登録サーバN40に送信処理をしてもよい。
また、宅内間取りの画像データのような個人情報は、製品情報と異なるサーバに送信し、登録サーバN40が製品マップ作成時に、異なるサーバに参照する手順で、製品マップを作成してもよい。
なお、本実施例と、他の実施の形態とを組み合わせでもよい。例えば、実施の形態B3の端末装置Y01の機能を、RF−ID N10に搭載し、実施の形態B3の通信装置Y02の機能を、モバイル端末N20に搭載することで、図136の製品登録処理を行う事前に、図128に示すポーリングから、相互認証、キーシェアリングの処理を行ってもよい。また、他の実施の形態と組み合わせることも、本発明の範囲内である。
(実施の形態B5)
図149は、本実施の形態における全体システム図である。
図149のシステムは、RF−ID O50(図166のRF−IDタグ98fを参照)、モバイル機器O60(携帯型通信装置98bを参照)、第1サーバO101、および、第2サーバO103で構成される。
RF−ID O50は、NFC通信機能を有する機器であり、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビジョン、録画機器などの、電子的な製品に搭載され、製品のメモリに、製品情報として、製品を示すIDである製造番号や、製品の使用履歴情報、エラー情報などを保持する。
モバイル機器O60とは、RF−ID O50のNFC通信機能と、近接無線通信によって通信可能な、NFC通信機能を有し、RF−ID O50で保持している製品情報を読み出すリーダライタ機能を有する。また、モバイル機器とは、ポータブル機器であり、携帯電話端末などのポータブル機器や、テレビのリモコン端末を指す。
第1サーバO101は、インターネットなどの、汎用のネットワークによって、前記モバイル機器O60と通信可能に接続されるサーバであって、内部にDB(データベース)を有し、前記DBには、RF−ID O50から、モバイル機器O60によって読み出されたRF−ID情報を蓄積する。
第2サーバO103は、インターネットなどの汎用のネットワークによって、前記第1サーバO101と通信可能に接続されるサーバであって、内部に、DB(データベース)を有し、前記DBには、RF−ID O50が設置されている座標の建築物情報を蓄積する。
RF−ID O50は、製品ID O51、第1サーバURL O52、サービスID O53、精度識別子O54から構成される。
製品ID O51は、RF−IDを搭載した製品の識別をするためのID、例えば、製品の品番(色情報含む)、製造番号である。
第1サーバURL O52は、第1サーバO101のアドレス情報である。
サービスID O53は、テレビ・エアコン・冷蔵庫などの製品分類を示すIDが設定されている。
精度識別子O54は、RF−ID10を搭載した製品IDによって付与される位置情報の信頼性を表す情報である。
以上のように、本実施の形態のRF−ID O50では、モバイル機器O60と近接して、近接無線通信が可能となれば、メモリに蓄積している品番、製造番号と、第1サーバのURL、サービスID、精度識別子を、モバイル機器O60に送信することが可能となる。
次に、本実施の形態のモバイル機器O60について説明する。
モバイル機器O60は、アンテナO61、RF−IDリーダライタO62、座標精度識別情報O63、CPU O64、プログラム実行部O65、データ処理部O66、メモリ部O67、表示部O68d、通信アンテナO68、送信部O70、受信部O71、通信部O72、位置情報記憶部O73、RF−ID記憶部O74、RF−ID O75、URL O76、再生部O77、相対位置演算部O78、座標情報送出部O79、記録部O80、建築物座標データ出力部O81、登録座標O82、判断部O83、基準座標O84、位置情報出力部O85、位置情報O86、向き情報O87、磁気コンパスO88、向き情報O89、衛星用アンテナO90、位置情報演算部O91、位置情報O92、位置情報補正部O93、向き情報補正部O94、角速度センサO95、角速度センサO96、角速度センサO97、加速度センサO98、加速度センサO99、加速度センサO100、積分器O105、積分器O106、絶対座標演算部O107で構成される。
アンテナO61は、近接無線通信可能なRF−IDを探索するために、不特定なRF−IDに向けて、給電を行う。また、応答があった場合には、RF−IDとの近接無線通信を確立して、RF−ID O50から送信される、変調された情報を受信する。
RF−IDリーダライタO62は、受信した情報を復調する。
座標精度識別情報O63は、受信した情報から、精度識別子を抽出する。
CPU O64は、モバイル機器のシステム制御を行う部分であり、モバイル機器の各構成要素の動作を制御する。
プログラム実行部O65は、受信した情報に含まれるサービスIDに基づき、プログラムを実行する。
データ処理部O66は、第1サーバから送信されるデータ処理を行う。
メモリ部O67は、データを一時記憶する。
表示部O68dは、メモリ部O67に記憶された情報を表示する。
通信アンテナO68は、インターネットなどの汎用のネットワークと接続する。
送信部O70は、インターネットなどの汎用のネットワークへ送信するデータの変調を行う。
受信部O71は、インターネットなどの汎用のネットワークから受信するデータの復調を行う。
通信部O72は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して他の機器と通信を行うデータを作成・解析する。
位置情報記憶部O73は、本モバイル機器で測定した位置情報を記憶する。
RF−ID記憶部O74は、RF−ID O50から取得した製品ID、サービスIDを記憶する。
RF−ID検出部O75は、RF−ID O10からの応答を検出する。
URL O76は、RF−ID O50から受信した情報から、第1サーバのURLを抽出する。
再生部O77は、位置情報記憶部O73に記憶された情報を再生する。
相対位置演算部O78は、位置情報記憶部O73から再生した位置情報と、モバイル機器O60の現在の位置情報とから、相対位置情報を算出する。
座標情報送出部O79は、RF−ID検出部O75からトリガーを受けた時点での、モバイル機器O60の位置情報を送出する。
記録部O80は、座標情報送出部O79から送出された位置情報を、位置情報記憶部O73に書き込む。
建築物座標データ出力部O81は、通信アンテナで受信する建築物座標データを抽出する。
登録座標O82は、通信アンテナで受信する登録座標のデータを抽出する。
判断部O83は、登録座標O82で抽出した登録座標のデータの精度を判断する。
基準座標O84は、判断部O83の判断の結果、登録座標のデータが信頼できるなら、登録座標のデータを、基準座標と設定し、設定した基準座標データを、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報出力部O85は、向き情報O87と、位置情報O86からの情報から、位置情報を作成し出力する。
位置情報O86と、向き情報O87とは、位置情報補正部O93と、向き情報補正部O94とで構成される絶対座標演算部O107から出力される、モバイル機器O60の位置情報である。
磁気コンパスO88は、方位を示す。
向き情報O89は、磁気コンパスO88の方位情報を作成する。
衛星用アンテナO90は、衛星と通信する(図168のGPS装置98j1xを参照)。
位置情報演算部O91は、衛星との通信結果から、モバイル機器O60の位置情報を演算する。例えば、緯度、経度、高度を求める。
位置情報O92は、位置情報演算部O91の演算結果から、位置情報を作成する。
位置情報補正部O93は、積分器O105と積分器O106とからの、位置情報の結果を、位置情報O92と、基準座標O84と、建築物座標データ出力部O81からの情報とで、補正する。
向き情報補正部O94は、積分器O105と積分器O106とからの、向き情報の結果を、向き情報O89からの情報で補正する。
角速度センサO95は、モバイル機器O60のx軸方向の角速度を計測する。
角速度センサO96は、モバイル機器O60のy軸方向の角速度を計測する。
角速度センサO97は、モバイル機器O60のz軸方向の角速度を計測する。
加速度センサO98は、モバイル機器O60のx軸方向の加速度を計測する。
加速度センサO99は、モバイル機器O60のy軸方向の加速度を計測する。
加速度センサO100は、モバイル機器O60のz軸方向の加速度を計測する。
積分器O105は、角速度センサO95と、角速度センサO96と、角速度センサO97との計測結果を、積分する。
積分器O106は、加速度センサO98と、加速度センサO99と、加速度センサO100との計測結果を、積分する。
絶対座標演算部O107は、位置情報補正部O93と、向き情報補正部O94とで構成され、モバイル機器O60の絶対座標を算出する。
以上のように、本実施の形態のモバイル機器O60は、RF−ID O50の製品情報と、製品情報を取得したときの、モバイル機器O60の位置情報を測定することが可能になり、前記位置情報と、RF−ID 50の製品情報を関連付けて、第1サーバO101に送信することができる。
また、受信した登録座標から設定した基準座標や建築物座標データと、位置情報O92で取得した位置情報や、向き情報O89で取得した情報により、本モバイル機器O60の現在の位置情報を補正することを可能にしている。
また、第1サーバO101の登録座標データと、第2サーバO103の建築座標データとを組み合わせて、モバイル機器O60で登録したRF−ID10の製品が設置された建築物の3D製品マップを作成することも可能になる。また、作成した3D製品マップを、表示部O68dに、表示することも可能になる。
次に、本実施の形態の第1サーバO101について説明する。
第1サーバO101は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して、モバイル機器O60と接続されるサーバである。本第1サーバO101は、内部にRF−ID O 50を搭載した製品を管理する登録座標データO102を具備する。
登録座標データO102では、モバイル機器O60に紐付けられたRF−ID O10の情報を受信する。登録座標データO102では、モバイル機器O60を親機、RF−ID O50を子機器として、親機器に紐付けて管理する。また、子機器には、モバイル機器O60で取得した位置情報が付与されており、端末装置がどこに存在するかの情報を、同時に管理することが可能となる。また、第2登録サーバO103から受信する建築物座標データと、登録座標データO102とを組み合わせることにより、モバイル機器O60同様に、建築物に設置された3D製品マップを作成することも可能である。
次に、本実施の形態の第2サーバO103について説明する。
第2サーバO101は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して、第1サーバO103と接続されるサーバである。本第2サーバO103は、内部には、現存する建築物の間取りと、各建築物の座標(例えば緯度、経度、高度)とを関連付けて管理する建築物座標データベースO104を具備する。
建築物座標データベースO104では、現存する建築物の間取りと、座標情報を保持することにより、第1サーバの登録座標データと組み合わせ、モバイル機器O60同様に、建築物に設置された製品の3D製品マップを作成することも可能である。また、建築物座標データベースO104は、個人情報として、第1サーバO101と別に、セキュリティ設定が高い(例えば、モバイル機器O60から直接通信できない設定がされた)サーバで管理することにより、個人情報の漏洩を低減することも可能である。
以上のように、本実施形態のシステムでは、RF−ID O50の製品情報が、モバイル機器O60によって、近接無線通信を介して読み出され、モバイル機器O60において、RF−ID O50にタッチして近接無線通信が可能となった位置情報と、RF−ID O50の製品情報とを対応付けて、第1のサーバに送信する。第1のサーバでは、モバイル機器O60を親機器、RF−ID O50と搭載した製品を子機器として対応付けを行って、管理することが可能となる。また、RF−ID O50と、搭載した製品の位置情報を用いて、各製品の相対位置を算出することにより、製品の3Dマップを作成することが可能になる。
また、建築物の間取りと、座標の情報とを、データベースとして保持する第2のサーバを設けることにより、第1のサーバで管理している、各製品の位置情報と組み合わせることにより、各建築物での、RF−ID O50を搭載した製品の3Dマップを作成することが可能になる。
また、モバイル機器O60は、受信した登録座標から設定した基準座標や建築物座標データと、位置情報O92で取得した位置情報や、向き情報O89で取得した情報により、本モバイル機器O60の現在の位置情報を補正することを可能とする。
次に、第1サーバO101に、RF−ID O50の製品情報を登録する手順を説明する。
モバイル機器O60で、RF−ID O50にタッチして、近接無線通信が可能なる状態にすると、モバイル機器O60からの給電で、RF−ID O50が動作する。
RF−ID O50は、給電がされると、記憶している、製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54の情報を変調して、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60は、アンテナO61で製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
URL O75は、第1サーバURLを抽出して、通信部O72に、第1サーバURLの情報を渡す。
RF−ID記憶部O74は、製品ID O51とサービスID O53の情報を記憶する。
座標精度識別情報O63は、精度識別子を抽出して、判断部O83に渡す。
RF−ID検出部O75は、RF−ID O50から情報を受信したことを通知するトリガーを、座標情報送出部O79と、基準座標O84とに送る。
座標情報送出部O79は、トリガーを受けると、位置情報出力部O85から受けた、モバイル機器N60の位置情報を、通信部O72に渡す。
ここで、位置情報出力部O85が出力する、モバイル機器O60の位置情報について、説明する。
まず、角速度センサO95〜O97で計測した結果を、積分器O105で積分した結果と、加速度センサO98〜O100で計測した結果を、積分器O106で積分した結果とを、絶対座標演算部O107に入力する。
絶対座標演算部O107では、衛星用アンテナO90を用いて、位置情報演算部O91が演算した結果を保持している位置情報O92の情報と、磁気コンパスO88の示す方位の結果を保持している向き情報O89の情報を用いて、積分器O105、O106から入力された結果に対して、向き情報補正部O94と位置情報補正部O93とでの補正を行う。
次に、絶対座標演算部O107は、補正した絶対座標演算部O107向き情報O87と位置情報O86に出力する。
位置情報出力部O85は、向き情報O87と位置情報O86からの情報で、位置情報を作成する。
以上の手順で、モバイル機器O60は、位置情報を作成する。
次に、プログラム実行部O65は、RF−ID記憶部O74に記憶された製品ID、サービスIDを、通信部O72に渡す。
通信部O72は、座標情報送出部O79からの位置情報と、プログラム実行部O65からのされた製品ID、サービスIDを情報に含むデータを作成し、URL O76から受けた、第1のサーバのURLを、データのアドレスに設定して、送信部O70に渡す。送信部O70は、データを変調して、通信アンテナO68を介して、第1サーバO101に送信する。
第1サーバは、モバイル機器O60からデータを受信すると、データを復調する。
登録座標データO102では、モバイル機器O60を親機、RF−ID O50を子機として、親機であるモバイル機器O60に、子機であるRF−ID O50の製品ID O51と、サービスID O53と、モバイル機器O60がRF−ID O50の情報を取得したときの位置情報とを紐付けて、管理する。
次に、モバイル機器O60でRF−ID10が搭載し、かつ第1サーバO101にモバイル機器O60で登録済みの製品の3Dマップを作成する手順を説明する。
図150は、本実施の形態におけるRF−ID O50が搭載した製品の配置の一例を示す図である。
1階のリビングには、テレビO50Aと、BDレコーダO50Bと、エアコンO50Cとが配置され、1階の和室には、エアコンO50Dが配置され、2階には、テレビO50EとエアコンO50Fとが配置されている。
全製品に、RF−ID O50が搭載されている。また、前述した第1サーバO101に、RF−ID O50の製品情報を登録する手順で、全製品とも、モバイル機器O60を用いて、第1サーバO101の登録座標データに登録されているとする。
まず、モバイル機器O60の通信部O72は、第1サーバO101に、モバイル機器O60で登録した製品の情報を要求する製品情報要求データを作成する。
送信部O70は製品情報要求データに変調を行い、通信アンテナO68を介して、第1サーバO101に送信する。
第1サーバO101は、製品情報要求データを受信すると、モバイル機器O60を親機として紐付けて管理している子機の製品情報を含む製品情報応答データを作成して、モバイル機器O60に送信する。
ここでは、製品情報応答データには、テレビO50AとBDレコーダO50BとエアコンO50CとエアコンO50DとテレビO50EとエアコンO50Fの製品ID O51とサービスIDと位置情報が含まれている。
次に、第1サーバO101は、第2サーバO103にも、製品情報応答データと同じ情報を送信する。
第2サーバO103では、製品情報応答データに含まれる各製品の位置情報から、建築物座標データベースO104にある、同じ位置にある建築物の位置(座標)情報を含む画像データを抽出する。
図151は、建築物座標データベースO104から抽出した建築物座標データを示す図である。
建築物の間取りの画像と位置情報に含まれている。
第2サーバO103は、抽出した建築物座標データを、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、製品情報応答データを受信すると、復調して、通信部O72に渡す。
通信部O72は、データの内容を、プログラム実行部O65に渡す。
図152は、プログラム実行部O65で作成した製品の3Dマップの画像データの一例を示す図である。
プログラム実行部O65は、製品情報応答データの内容である、各製品の位置情報から、図152に示すような、製品の3Dマップの画像データを作成する。各製品の位置情報に基づいて、座標にマッピングし、また、製品ごとに異なるアイコンで、ユーザに一目分かるようにされた3Dマップである。
プログラム実行部O65は、作成した画像データを、データ処理部O66に渡す。
データ処理部O66は、画像データを、メモリ部O67に一時記憶する。
表示部O68dは、メモリ部O67に記憶している、図151に示す製品の3Dマップの画像データを、表示する。
次に、モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、第2サーバO103からの建築物座標データを受信すると、復調して、建築物座標データ出力部O81に渡す。
建築物座標データ出力部O81は、建築物座標データを解析して、表示部O68dに渡す。
図153は、3Dマップの一例を示す図である。
表示部O68dは、図151の画像データと、既に表示している図152の画像データとを組み合わせた、図153に示す製品の3Dマップの画像データを表示する。
以上のように、モバイル機器O60を保有するユーザに、一目で分かる、製品の3Dマップが作成できる。
次に、モバイル機器O60で建築物座標データを用いて、モバイル機器O60の位置情報を補正する手順について説明する。
ここでは、第1サーバO101に、図150のエアコンO50Dの製品情報を登録する場合を例に、説明する。
なお、第1サーバO101が、モバイル機器O60からに製品ID、サービスIDを情報に含むデータを受信するまでの前述した手順と同様なので省略する。
第1サーバO101は、エアコンO50Dの製品情報を取得すると、取得したエアコンO50の位置情報を、第2サーバO103に送信する。
第2サーバO103は、エアコンO50Dの位置情報に該当する、図151の建築物座標データを、建築物座標データベースO104から抽出し、第1サーバに送信する。
第1サーバは、登録する製品が、エアコンなど、壁に固定する製品の場合には、建築物座標データとエアコンの位置情報とを比較して、エアコンの位置情報が、壁に近くない場合には、建築物座標データを、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、建築物座標データで受信すると、復調して、建築物座標データ出力部O81に渡す。建築物座標データ出力部O81は、建築物座標データと、エアコンの位置情報とから、補正すべき位置情報を決定して、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報補正部O93は、建築物座標データ出力部O81から受けた位置情報を基に、現在のモバイル機器の位置を補正する。
次に、モバイル機器O60は、補正した現在位置の情報で、第1サーバO101に、エアコンO50Dの登録を行う。
以上のように、建築物座標データベースの位置情報と、モバイル機器O60で測定した位置情報とを比較し、モバイル機器O60で測定した位置情報が、ズレを有するかを判定して、モバイル機器O60の位置情報を補正することが可能なる。
なお、上述の説明では、第1サーバO101が、第2サーバO103から、建築物座標データを取得して、判定したが、これに限定されるものではい。例えば、モバイル機器O60が、第1サーバO101に登録するデータを送信する前に、モバイル機器O60が、第2サーバO103から、建築物座標データを取得して、エアコンO50Dと、建築物座標データを比較して、補正の要否を判断してもよい。
次に、モバイル機器O60で、精度識別子を用いて、モバイル機器O60の位置情報を補正する手順について説明する。
ここでは、既に、第1サーバO101に製品情報が登録済みである、図150のエアコンO50Cに、モバイル機器O60がタッチした場合を例に説明する。
モバイル機器O60は、アンテナO61で、エアコンO50CのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
モバイル機器O60は、この時点では、第1サーバO101にエアコンO50Cの製品情報が登録されているか分からないので、前述した商品登録の手順で、第1サーバO101に位置情報と製品IDとサービスIDを情報に含むデータを送信する。
第1サーバは、モバイル機器O60からデータを受信すると、データを復調する。
登録座標データO102では、既に、エアコンO50Cが商品登録済みであると判断すると、登録座標データO102のエアコンO50Cの位置情報を含むデータを作成して、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、エアコンO50Cの位置情報を受信すると、復調して、登録座標O82に渡す。
登録座標O82は、エアコンO50Cの位置情報を含むデータから、位置情報を抽出すると、判断部O83に渡す。
判断部O83は、座標精度識別情報O63から受けるRF−ID O50の精度識別子O54を参照して、登録座標O82から受ける位置情報を、基準座標とするか判断する。
図154は、精度識別子ごとの、判断部O83の処理を示す図である。
精度識別子は、予め図154に示すように、製品ごとに異なる精度識別子O54が、RF−ID O50に設定されている。
ここでは、エアコンO50Cの精度識別子O54なので、「高」が設定されている。
判断部O83は、モバイル機器O60の位置補正を行うと判定し、登録座標O82から受けた位置情報を、基準座標O84に渡す。
ここで、精度識別子O54なので「低」の場合には、モバイル機器O60は、位置情報の補正は必要ないと判定し、判定結果を、第1サーバO101に通知し、第1サーバでは、新たなエアコンO50Cの位置情報を、登録座標データに記憶して、処理を終了する。
基準座標O84は、RF−ID検出部O75からトリガーを受けているなら、登録座標O82から受けた位置情報を、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報補正部O93は、基準座標O84から受けた位置情報を基に、現在のモバイル機器の位置を補正する。
次に、モバイル機器O60は、位置情報が完了したことを、第1サーバO101に通知して、処理を終了する。
以上のように、建築物座標データベースの位置情報と、モバイル機器O60で測定した位置情報とを比較し、モバイル機器O60で測定した位置情報がズレを有するかを判定して、モバイル機器O60の位置情報を補正することが可能になり、不必要な位置情報の更新を回避できる。
また、座標の精度は高いグループは、一度設置したら、設置場所を変更しない製品を設定することにより、精度の信頼性を高める。
なお、精度は高いグループでも、予め設定した回数だけ、位置情報がズレている場合には、モバイル機器O60の位置情報を補正せずに、登録座標データO102に登録済みの位置情報を補正してもよい。
なお、上記の説明では、モバイル機器O60で、精度識別子を用いて、補正の判断をしたが、第1サーバO101に精度識別子を送信し、第1サーバO101で補正の判断をしてもよい。
次に、モバイル機器O60で、製品の位置情報を、相対位置で管理する手順を説明する。
ここでは、最初に登録する、テレビO50Aの位置情報を基準点に、その後、商品登録する製品である、BDレコーダO50Bの相対的位置情報を作成する。
まず、モバイル機器O60は、アンテナO61で、テレビO50AのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、RF−ID O50を検出したときの位置情報を、記録部O80に送出する。
記録部O80は、位置情報を受けると、位置情報記憶部O73に記憶する。
その後、モバイル機器O60は、上述した製品登録の手順に従い、第1登録サーバO101に、テレビO50Aの製品情報を登録する。
次に、モバイル機器は、BDレコーダO50Bの製品登録を行う。
まず、モバイル機器O60は、アンテナO61で、BDレコーダO50BのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、BDレコーダO50BのRF−ID O50を検出したときの位置情報を、記録部O80と相対位置演算部O78とに送出する。
記録部O80は、位置情報記憶部O73には、テレビO50Aの位置情報を記憶しているので、BDレコーダO50Bの位置情報を記録しない。
相対位置演算部O78は、座標情報送出部O79から位置情報を受けると、再生部O77を介して、位置情報記憶部O73に記憶しているテレビO50Aの位置情報を取得する。
次に、相対位置演算部O78は、再生部O77から取得した、テレビO50Aの位置情報を基準に、BDレコーダO50Bの相対的な位置情報を算出し、算出した結果を、位置情報記録部に記憶する。
以上の手順で、ある特定の製品の位置を基準にした相対的位置情報を求めることができる。
なお、上記の説明では、モバイル機器O60で、相対位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。モバイル機器O60は、相対位置情報を、第1サーバO101に送信し、登録座標データO102で管理してもよい。
なお、上記の説明では、最初に製品登録したテレビO50Aの位置情報を基準位置としたが、これに限定されるものではない。
例えば、予めユーザにより設定された位置を基準点としてもよい。例えば、建築物の玄関の位置などでもよい。また、モバイル機器O60が、テレビのリモコン端末の場合には、該当するテレビの位置を基準点としてもよい。
図155と図156に、本実施の形態の3Dマップの処理フローの一例を示す。
図155は、3Dマップの処理の処理フローの前半部の一例を示す図である(S421〜S428)。
図156は、3Dマップの処理の処理フローの後半部の一例を示す図である(S431〜S434)。
なお、本実施の形態では、モバイル機器O60の位置情報記憶部O73は、相対的な位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、常に、モバイル機器O60の測定した位置情報を、記録部O80に送り、記録部O80は、位置情報を、位置情報記憶部O73に記録する。位置情報記憶部O73は、本モバイル機器O60の位置情報を蓄積する。その場合、プログラム実行部O65は、位置情報記憶部O73に蓄積された位置情報から、本モバイル機器O60の軌跡情報を作成する。これにより、軌跡情報から、本モバイル機器O60の行動が推定できる。
なお、本実施の形態では、図154の精度識別子の2種類の分類に従って、判断部O83の処理を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、2種類以上の製品分類を設けて、分類ごとに、異なる位置情報のズレの大きさの閾値を定義して、補正の要否を判定してよい。
なお、本実施例と、他の実施の形態とを組み合わせてもよい。例えば、実施の形態B2の通信装置M1101Sの機能を、RF−ID O50を搭載した製品に組み込み、ホームIDを共有するときに、3Dマップも共有してもよい。この場合、3Dマップを、予め、モバイル機器O60から、NFC通信機能で取得しておく。
なお、本実施の形態では、テレビ・BDレコーダ・エアコンなどのRF−ID O50を搭載したが、これに限定されるものではない。
図157は、RF−ID O50を搭載した製品O50G〜O50Nで構成されているシステムを示す図である。
また、製品O50G〜O50Nは、特定小電力無線通信デバイス(例えば、Zigbee)を搭載し、各製品間で、電波が受信可能な範囲で、直接通信が可能とする。また、製品O50G〜O50Nは、RF−ID O50を介して、モバイル機器O60から、製品の、製品O50G〜O50Nで構成された製品配置の3Dマップを取得しているとする。また、別方法として、製品O50G〜O50Nは、通信アンテナO68を保持し、インターネット経由で、製品配置の3Dマップを取得してもよい。
ここで、製品O50Hが、製品O50Kに、特定小電力無線通信でデータを送信する場合について説明する。特定小電力無線通信デバイスは、通常は、省電力の観点から、スリープモードで動作している。スリープモードは、電源が定期的にON・OFFの切り替わるモードである。また、各製品のON・OFF切り替えタイミングは、同期が取れている。
製品O50Hの特定小電力無線通信デバイスは、送信するデータが発生すると、アウェイクモードに切り替える。アウェイクモードは、常に電源をONするモードである。
製品O50Hは、予め取得している、製品O50G〜O50Nの製品配置の3Dマップを参照する。製品O50Hは、製品配置の3Dマップから、自機と製品O50Kとの間に位置する製品を調べる。ここでは、3Dマップの情報から、製品O50Jを、データ中継する中継製品とする。
製品O50Hは、製品O50Jに対して、アウェイクモードに切り替える指示を行う。
製品O50Hは、製品O50Jに、製品O50H宛のデータを送信する。
製品O50Jは、製品O50H宛のデータを受けると、製品O50Hに転送して、その後、スリープモードに切り替える。
以上のように、製品O50Hは、3Dマップを用いて、データを送信する場合の中継製品を決定し、決定した製品O50Jのみ、アウェイクモードに切り替える。これにより、不必要な他の製品を、アウェイクモードに切り替える必要がない。3Dマップがない場合には、製品O50Hは、製品O50Kまでの経路を確立するために、全製品をアウェイクモードに切り替え、経路探索を行う必要がある。
なお、実施例の図では、建築物として、家の、ワイヤフレームの3Dデータを用いて説明したが、家データは、個人情報であるとともに、旧い建築物では、家の3Dデータは作成されていない。このため、家の3Dデータの入手が一般家庭で可能となるまでの当面の間においては、家の3Dデータを用いないで、家の間取りを入手する方法が必要となる。
家の3Dデータがない状態では、家に相当する空間位置に、エアコンを数台配置した図を示している。家の3Dデータがないため、エアコンが取り付けられた部屋の間取りがわからない。
本発明のAPE対応のRF−IDを取り付けたエアコンに、超音波センサや、赤外センサなどの、距離や配置の検出手段を取り付けると、エアコンと、部屋の壁や、家具との相対位置が測定できる。このエアコンのRF−ID部に、本発明の3Dマッピング機能を持つ携帯装置を、接触させた時点で、RF−IDから、製品名や製造番号、Macアドレス認証鍵を読み出し、サーバに送る時に、携帯装置自体の位置の3D絶対座標データを、エアコンに送るか、サーバに送る。前述の部屋の相対位置の座標データと、この絶対座標データとを用いて較正すると、このエアコンと部屋の絶対座標の3Dデータもしくは2Dデータの配置図が得られる。数台ある、それぞれのエアコンの3D座標データを集めると、家の中の、エアコンのある部屋の、3Dもしくは2Dの配置を示す座標データ、つまり、ワイヤーフレームデータが得られるという効果がある。
Macアドレスや認証鍵という、他の機器との接続用の認証データも得られるため、ネットワークを介して、TVやDVDレコーダや冷蔵庫等の、家庭内の機器と、自動的に接続認証することができる。この端末は、エアコンでなくとも、家庭内の電気電子機器でよい。空気清浄機に測距センサを取り付けてもよい。しかし、エアコンのように、家庭内で固定されて設置された機器の方が、座標データが変わらないため、望ましい。この例では、エアコンのある部屋の3D座標データしか入手できないが、この携帯装置を持って、家の中を人が動き回るため、3次元の軌跡データが入手できる。この、座標の軌跡データを、サーバ等で分析することにより、各部屋の出入口の場所や、廊下の場所、他の場所の存在が、サーバの演算により推定できるため、家の配置を示す3Dデータを増加させることができる。この方法により、家の建築物の3Dの座標データがなくても、家の3Dワイヤーフレームデータが作成できるという効果がある。また、携帯装置のRF−ID部を、玄関のRF−ID読み取り機にタッチして、鍵を開ける方式において、この時、玄関の読み取り機のサーバ、もしくは、読み取り機に記録された位置精度が高い場合、座標精度識別子が高いことを示している。これをチェックすることにより、精度が高いことが分かるので、タッチした時点で、絶対座標を較正することにより1回のタッチで、鍵の開閉チェックと、座標の較正が行われるという効果がある。
なお、先述のように、向き情報O89からの情報で、補正がされる。つまり、向き情報O89は、情報を示すと考えられてもよいし、その情報の処理を行う機能ブロックを示すと考えられてもよい。適宜、他の符号についても同様である。
(実施の形態B6)
本発明の実施の形態B6について述べる。
図158は、本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す図である。
複数の無線ホームネットワークが、それぞれの宅内M2002、M2003、M2004、M2005に構成され、各ホームネットワークは、インターネットM2006を介して、登録サーバM2001に接続されている。
なお、ホームネットワーク内でのサービスが、宅内に限定される場合には、登録サーバM2001は、宅内に存在してもよい(図165のサーバ(ホームサーバ)99Aを参照)。
それぞれの無線AP(M2007、M2008、M20014、M2015、M2016)は、他のホームに対しても、電波が到達しており、それぞれのホームに存在する、インターネットに接続するTV(M2009、M2010、M2017、M2018)や、DVDレコーダ(M2011、M2019)や、デジタルカメラM2012からは、複数の無線APに、物理的に接続可能な環境にあることを想定する。
さらに、本実施の形態では、携帯電話M2013などのモバイル端末も、ホームネットワークを構成している端末とする。
そして、本発明における各機器は、近接無線通信デバイスを通して相互に、簡単なデータ通信が可能なものとし、各機器の情報を、近接無線通信デバイスにより取得し、ホームネットワークデバイスを通して、登録サーバM2001に登録するものとする。
図159は、本発明を実施する端末のハードウェア構成図を示す図である。
本発明における通信装置M2101(図167の携帯型通信装置98Bを参照)は、通信デバイスとして、2つのデバイスを搭載しているものとする。
1つは、近接無線通信デバイスM2102であり、一般的には、Near Field Communication(以下:NFC)や、RFタグといわれるものである。
もう1つは、インターネット通信デバイスM2103であり、宅内機器連携に用いられる無線Local Area Network(以下:無線LAN)や、ZigBeeなどの無線通信デバイス、Ethernet(登録商標)や、Power Line Communication(以下:PLC)などの有線通信デバイス、および、WiMaxや3GPPなどの、モバイル機器に利用される通信デバイスである。
さらに、通信装置は、ユーザインタフェースデバイスM2104を備えるものとする。
ここで、ユーザインタフェースデバイスとは、ボタンなどの入力デバイス、および、ディスプレイ、LEDなどの出力デバイスを示したものである。
なお、TVやエアコンなどの機器では、入出力は、リモコンで行うことが一般的であり、物理的には離れているものであるが、本発明では、説明の簡単化のため、ユーザIFデバイスとして扱うものとする。
さらに、通信装置は、自端末の地理的な位置情報を取得できる、GPSなどの位置情報取得デバイスを備えるものとする。なお、モーションセンサ等を用いて、正確な位置情報を知ることができれば、本発明の効果は、より大きくすることができる。
図160は、CPU(M2106)上で動作する機能を説明する機能ブロック図である。
通信装置M2101内の無線接続要請取得部M2202は、登録機器M2201から、実施の形態B1におい、機器固有IDを含む情報を取得するのと同様のタイミングで、無線接続要請を取得するものとする。なお、ただし、登録時には、無線接続を行わずに、後で、無線APへの接続要請が発生した場合には、この限りでは無い。
登録機器M2201は、無線接続要請および機器固有IDを含む無線接続要請情報を、無線接続要請送信部M2203から送信しているものとする。
無線接続要請取得部M2202から、機器固有IDおよび無線接続要請を含む無線接続要請情報を取得した、無線AP情報要請作成部M2204は、ホームID管理部M2205よりホームIDを取得し、位置情報取得部M2206から、位置情報を取得して、無線AP情報要請を作成する。
ここで、位置情報とは、携帯電話のGPSによって取得できる、地理的な位置情報を指しており、近接無線で通信した直後の通信装置は、登録機器と極めて隣接しているため、通信装置の位置情報と、登録機器の位置情報とは、ほぼ等しいと考えることができる。
これにより、登録機器は、自端末に、GPSなどの位置情報取得デバイスを内蔵するというコストを削減することが可能となる。
無線AP情報要請作成部M2204より、無線AP情報要請を受け取った無線AP情報通信部M2207は、登録サーバに向けて、無線AP情報要請を送信する。
無線AP情報要請を受信した登録サーバは、登録サーバに含まれる位置情報に応じて、その位置に最も近いと想定される無線APの情報、および、その無線APにアクセスするための認証鍵を送信する。
なお、無線AP情報データベースには、各ホームで利用されている無線APの情報(MACアドレス、位置情報など)、および、認証鍵が登録済みのものとする。
登録は、無線AP自身が行っても良いし、無線APに接続している他の機器が行ってもよい。
ここで、無線APの情報とは、無線APのMACアドレスなどを指し、認証鍵とは、無線LANにおけるWEPキーなどを指す。
ここで、ホームIDにより識別するのは、位置的には近いが、別の家の無線APを返すのを防ぐためであり、位置情報により識別するのは、ホームIDは一緒だが、位置的に接続するのが難しい無線APを返すのを防ぐためである。
情報を受け取った無線AP情報通信部M2207は、設定プログラム作成部M2210に転送する。
設定プログラム作成部M2210では、受け取った情報を基に、登録機器が自動的に無線APへのアクセス設定するプログラムを作成する。
ここで、プログラムとは、単に、情報のみではなく、受信すると、自動的に無線APへ設定する動作を行うものを指す。
こうすることにより、ユーザは、登録端末で操作をすることなく、無線APへの設定を完了させることができる。また、登録機器メーカは、登録機器側に、複雑な操作を必要とするユーザインタフェースを搭載する必要が無い。
また、通信装置M2101は、近接無線通信デバイスM2102を用いて、登録機器M2201にプログラムを送るものとする。
こうすることにより、登録機器M2201が、インターネットもしくはホームネットワークへの接続設定ができていない場合でも、安全に、プログラムを転送することが可能となる。
登録機器M2201内でプログラムを受信した設定プログラム実行部M2211は、無線AP(M2212)に、設定に必要なパケットを送信し、設定を完了する。
図161は、無線接続要請の処理を表すシーケンス図である。
デジタルカメラM2012など、登録機器M2201を無線接続したいと思ったユーザは、登録機器M2201の機器固有IDと、無線接続要請とを、近接無線通信を用いて、位置情報を取得可能なGPSなどのデバイスを備え、かつ、登録サーバへ通信可能な、携帯電話M2013などの通信装置M2101に送る。
ユーザは、自分のホームIDと、位置情報とを、通信装置M2101で付加して、登録サーバM2001に送信する。
なお、ここで、ホームIDは、通信装置M2101に備えたユーザIFデバイスM2104で入力してもよいし、通信装置に登録しておいてもよい。また、通信装置に固有のIDを、ホームIDとしてもよい。
登録サーバM2001は、送られてきた情報から、登録機器がアクセスすべき最適な無線APの情報と、アクセスに必要な認証鍵を返信する。
なお、これらの情報のやりとりは、携帯電話における3Gインターネット通信デバイスなどの、確実かつ安全に転送できるものであることが好ましい。
通信装置M2101は、送られてきた情報に、登録機器において自動的に無線APへの接続設定が完了するような、設定コマンドを付加して、登録機器M2201に対して、近接無線通信デバイスにて転送する。
転送された登録機器M2201送られてきた認証鍵を用いて、ホームNW無線通信デバイスの設定を自動的に完了する。
ここで、ホームNW無線通信デバイスとは、無線LANや、ZigBeeなどの、ある特定範囲の複数の機器から、接続可能なデバイスであり、接続するのに、認証処理が必要なものを指す。登録サーバM2001より、安全・確実な経路で、認証鍵をもらうことにより、ユーザは、認証鍵の入力といったような、複雑な操作をすることなく、安全に、無線APへの設定を完了することができる。
図162は、無線接続要請に対する、通信装置における処理を表すフローチャートである。
登録要求を受信した通信装置M2101は、登録要求内に、無線接続要請が含まれるかどうかを判断する(M2301)。
含まれない場合には(M2301:NO)、実施の形態B1と同様の処理を行うものとし、本実施の形態特有の処理は終了する。
なお、既に登録済みの機器の無線接続要請のみを受信する場合においても、本発明は有効である。
無線接続要請が含まれていた場合には(M2301:YES)、登録要求および位置情報を含む無線接続要請を作成する(M2302)。
通信装置M2101は、作成した無線接続情報を、登録サーバM2001に送信し(M2303)、応答を待つ。
応答を受信できなかった場合には(M2304:NO)、要請失敗をユーザに通知し(M2305)、処理を終了する。
応答が受信できた場合には(M2304:YES)、応答の中に、無線APの情報があるかどうかを判断し(M2306)、なかった場合には(M2306:NO)、アクセス可能な無線APが存在しないことを、ユーザに通知し(M2307)、処理を終了する。
なお、無線接続要請には、判定条件を設定してもよいし、複数の無線APを返してもらってもよい。そうすることにより、単に、近いだけ以外の、ユーザの所望の返事を得ることが可能となる。無線APの情報があった場合には、無線AP設定プログラムを作成し(M2308)、近接無線で送信する(M2309)。
(実施の形態B7)
本発明の実施の形態B7として、無線通信デバイスのチャンネルの設定を、効率化する方法について述べる。現在のホームネットワーク用の無線通信デバイスは、自律分散的に、チャンネルの設定を行うため、その場で得られる局地的な情報のみで、チャンネルの設定が行われる。HEMSなどの登場により、多くの家庭が、24時間、無線を利用するような状態では、このような設定方法は、非効率であり、近隣の家庭のチャンネル設定状況を踏まえて、チャンネル設定を行うことが好ましい。
図163は、チャンネル設定におけるネットワーク環境図を示した図である。
登録サーバには、無線AP(図172の処理装置96a、図65のアクセスポイント99cを参照)の情報(MACアドレス、ホームID、位置情報、認証鍵)に加えて、チャンネル情報と、セル半径とを追加するものとする。
ここで、位置情報は、無線APの位置情報でもよいし、家庭単位での各家電機器の中心点でも良い。
セル半径は、各家電機器が全体として周囲に干渉する範囲を表す情報である。
これらの情報を用いることにより、各無線デバイスは、最適なチャンネルを選択することができる。
図164は、チャンネル設定における機能ブロック図である。
実施の形態B6の機能に、干渉情報送信部M2250と、干渉情報データベースM2251とを加えたものとなっている。干渉情報送信部M2250は、自端末の周囲のチャンネル干渉情報を送信するものであり、これにより、登録サーバに登録されていない機器や、無線APの存在を推定することが可能となる。この情報を、サーバに送信することによって、サーバを用いたチャンネル設定の有効性が、自律分散より低いものになってしまうことを回避することが可能となる。チャンネル設定要請のシーケンスは、無線接続要請と同様である。登録サーバM2001では、送られてきた情報を基に、隣接する家庭と、同一チャンネルになる可能性が最も低いチャンネルを選んで、送信する。チャンネル選択のアルゴリズムは、将来的なチャンネル配置を推定してでのアルゴリズムでもよいし、現在の情報からのみ選んでもよい。
なお、先述のように、図127に示される端末装置Y01は、冷蔵庫(例えば、図114の冷蔵庫M1013等)、電子レンジ(電子レンジM1012)、洗濯機などの、電子的な端末機器である(図167の機器98aなどを参照)。
なお、この端末装置Y01は、例えば、インターネットに接続するTV(図114のテレビM1008など)等ではない、一般的に、汎用のネットワークY02N(図127、図114のインターネットM1004等)に接続されていない種類の端末機器(冷蔵庫M1013、電子レンジM1012など)でもよい。
そして、先述のように、端末装置Y01のメーカ側で、端末装置Y01の不具合の発生の可能性があると判定される場合において、サーバY04(図127)の機器管理DB Y041(図127、図129)が紐解かれる。そして、こうして、紐解かれれば、端末装置(機器)Y01が、どこに存在するか(端末装置Y01の位置、端末装置Y01を利用するユーザの携帯電話端末の製造番号など)が分かり、製品回収時間(端末装置Y01の回収に要する時間)を短縮し、不具合の、実際の発生を防ぐことが可能となる。これにより、製品使用の安心、安全に繋げることが可能となる。
なお、ここで、端末装置Y01がどこに存在するかとは、例えば、例えば、複数の住宅(図114の宅内M1001〜M1003を参照)のうちの、何れの住宅における位置に存在するか、または、その住宅のなかの複数の位置(例えば図134を参照)のうちの、何れの位置に存在するかなどでもよい(後述される、第1の位置情報、第2の位置情報などを参照)。
また、通信装置Y02(図167の携帯型通信装置98bを参照)が、携帯電話端末(例えば、図114の携帯電話M1014)などのように、表示機能がある装置である場合が考えられる。この場合には、不具合の可能性がある端末装置Y01が、複数のユーザの、複数の通信装置Y02のうちの、どの通信装置(機器)Y02と近接無線通信が可能であったかが分かることにより、次の処理ができる。その処理とは、端末装置Y01の不具合情報を、近接無線通信が可能であったことが分かった、対応する通信装置Y02に、サーバY04等が表示させる処理である。こうすれば、一般的に、表示機能がなく、汎用のネットワークに接続されていない端末装置Y01(冷蔵庫M1013、電子レンジM1012など)の不具合情報を、その端末装置Y01に対応する通信装置Y02に送信することで、その端末装置Y01を使用するユーザに、啓発を行うことができる。これにより、その端末装置Y01を使用するユーザの、より十分な安心、安全に繋がる機器(端末装置Y01)の提供を可能とできる。
従って、メーカ側で、端末装置Y01が不具合を起こし得ると判定したときに、端末装置Y01の回収が容易になったり、不具合の可能性があること(不具合情報)を、対応する通信装置Y02の表示部(例えば、図127の表示部Y02x)に表示するなどすることが可能となる。これにより、ひいては、製品(端末装置Y01)の、高いトレーサビリティを実現し、十分に安心、安全な機器(端末装置Y01)を提供することを可能とできる。
つまり、本システムにおいて、例えば、次の動作がされてもよい。ここで、次の動作は、例えば、ある局面でのみ行われてもよい。また、次の動作も、単なる一例である。
つまり、住宅(図134、図114の宅内M1001の住宅、図167の住宅99などを参照)のなかに、冷蔵庫M1013、電子レンジM1012などの装置(家電、白物家電)があってもよい。
装置Y01(図127に示される端末装置Y01、図167の機器98aなどを参照)は、例えば、これら、冷蔵庫M1013等のうちの1つである。
ここで、装置Y01のある住宅(宅内M1001の住宅)は、複数の住宅のうちの、その装置Y01を購入したユーザの住宅である。つまり、装置Y01のユーザは、それら、複数の住宅の、複数の人間のうちの、装置Y01のある住宅の人間である。
ここで、装置Y01を製造したメーカ等により、それらの複数の人間の情報(例えば、氏名、住所等)のうちで、装置Y01を購入した、装置Y01ユーザである人間の情報(図167の送信情報98o1などを参照)が利用されることがある。
つまり、装置Y01に、故障の可能性があると判定される場合に、装置Y01の回収、故障情報の、ユーザへの提供などの、装置Y01の故障の可能性の判定に応じた、メーカによる行動がされることがある。
そして、この行動において、ユーザの情報(例えば住所など)が利用されることがある。
なお、従来例においては、このような、利用される、ユーザの情報としては、例えば、ユーザの電話番号、住所、氏名などが考えられる。
そして、このような、ユーザの情報は、例えば、メーカが有するサーバY04(図127、図114の登録サーバM1005参照)に記憶されることも考えられる。
しかしながら、ユーザの情報が、メーカのサーバY04等へ送信される際には、ユーザの煩雑な行動が不要などで、容易に送信できることが望ましい。
しかも、このような、ユーザの情報は、例えば、当該ユーザの携帯電話端末(例えば、図114の携帯電話M1014)などの通信装置Y02(図127)が有する、当該通信装置Y02の製造番号(図127の製造番号Y025Nを参照)などでも足りることが多いと考えられる。
しかも、近年では、住宅において、近接無線通信(例えば、RFIDやICタグで用いられる通信)の機能が設けられた通信装置Y02(例えば、図114の携帯電話M1014)があることが多い。
そして、装置Y01を購入しない人間(図167における、機器98aが設置された住宅99の人間とは別の、住宅99の人間が所有する携帯電話等とは別の携帯電話等を所有する人間の、別の住宅991などを参照)の通信装置Y02は、例えば、装置Y01へのタッチがされないなどで、装置Y01との間での近接無線通信を確立しないと考えられる。つまり、購入したユーザの通信装置Y02のみが、装置Y01にタッチされるなどして、装置Y01との間での近接無線通信を確立すると考えられる。
そこで、通信装置Y02において、装置Y01との間での近接無線通信が確立されたことが検出されてもよい(図127のアンテナY021、図128のSY01〜SY03)。
そして、確立されたと検出された場合に、通信装置Y02が有する、製造番号Y025N等の情報が、近接無線通信が確立された装置Y01のユーザの情報として、装置Y01のメーカのサーバY04に送信されてもよい(通信部Y036、図128のSY09)。
なお、つまり、例えば、確立が検出されない場合には、この情報の送信がされなくてもよい。
これにより、単に、購入がされて、近接無線通信が確立されるだけで、ユーザの煩雑な行動が必要になることなく、購入したユーザの情報が容易にサーバY04に送信できる。
しかしながら、住宅においては、複数の装置Y01が設けられる。このため、複数の装置Y01の、複数のメーカにより、複数のサーバY04が設けられることが考えらえる。
このため、それら複数のサーバY04のうちの不適切なサーバY04に送信がされ、適切なサーバY04に送信されない恐れが考えられる。
しかも、ひいては、例えば、ユーザが、キーボード等により、適切なサーバY04を特定する情報(図137のアドレスY01Uaを参照)を入力する必要が生じてしまことも考えられる。
そこで、例えば、より具体的には、次の動作がされてもよい。
つまり、装置Y01が、ユーザにより購入された場合には、例えば、装置Y01に対して、そのユーザの通信装置Y02がタッチされるなどして、装置Y01と、ユーザの通信装置Y02との距離が、閾値(例えば、数センチメートル)よりも近い距離になると考えられる。
そこで、冷蔵庫M1013,電子レンジM1012等(装置Y01)において、次の機能が設けられてもよい。つまり、装置Y01が、ネットワークY02N(図14)に接続されない冷蔵庫M1013等であるにも関わらず、ネットワークY02Nにおける複数のサーバY04のうちから、その装置Y01のメーカのサーバY04を特定する、図127の情報Y015D(図137のアドレスY01Ua)を記憶してもよい。
そして、装置Y01が、近接無線通信が確立された場合に、確立された近接無線通信を介して、記憶される当該情報Y015Dを送信してもよい。
そして、通信装置Y02において、当該通信装置Y02と、装置Y01との距離が、閾値よりも近い距離である場合に(図127のアンテナY01、図128のSY01〜SY03)、次の処理がされてもよい。
つまり、通信装置Y02と、装置Y01との間での近接無線通信が確立された場合において、次の処理がされてもよい。
すなわち、近接無線通信が確立されたことが検出された場合に、次の処理がされてもよい。
つまり、確立が検出された場合において、近接無線通信を介して、装置Y01(冷蔵庫M1013等)により送信される、装置Y01のメーカのサーバY04を特定する情報Y015D(図14、図137のアドレスY01Ua、先述)が取得されてもよい(図128のSY04)。
そして、複数のメーカなどによる、複数のサーバY04のうちで、取得される情報Y015Dにより特定されるサーバY04に対して、当該通信装置Y02(メモリ Y024)が有する情報(図127の製造番号Y025N、情報Y036D、図129の情報Y051)が、通信装置Y02のユーザにより購入された、通信装置Y02に対する距離が(比較的)近い距離の装置(装置Y01)のユーザの情報として、送信されてもよい(通信部Y036、図128のSY09)。
なお、送信される情報は、例えば、先述のように、送信の後において、装置Y01のメーカにより、適宜利用され、例えば、その情報(製造番号Y025N)を有する通信装置Y02への通信(例えば電話など)がされてもよい。
具体的には、例えば、送信された情報が、メーカのサーバY04が有する機器管理DB Y041(図14)により記憶されてもよい(図129等を参照)。
これにより、単に、ユーザにより、装置Y01が購入され、通信装置Y02との間の距離が、閾値以下の距離になるだけで、装置Y01のメーカのサーバY04に、購入したユーザの情報(製造番号Y025N(情報Y025D)、情報Y036D)が送信され、容易に、装置Y01を購入したユーザの情報の送信ができる。
しかも、装置Y01により、アドレスY01Ua(図137)等が、近接無線通信で送信され、通信装置Y02により、送信されるアドレスY01Ua等が取得される。これにより、複数のメーカの、複数のサーバY04などの複数のサーバY04のうちから、取得されるアドレスY01Ua等により特定されるサーバY04への送信がされて、確実に、適切なサーバY04への送信ができる。
しかも、ユーザが、キーボードで、アドレスY01Uaを入力する必要等もなく、容易に、適切なサーバ04への送信ができる。
なお、これにより、ひいては、装置Y01の、メーカにとってのトレーサビリティが高くできる。
なお、具体的には、送信される、通信装置Y02の製造番号Y025Nが含まれる情報Y036D(図127)が、先述された、通信装置Y02の製造番号Y025Nと共に、距離が、近い距離である、装置Y01の製造番号Y015Nなどの、他の適切な情報も、さらに含んでもよい。
これにより、例えば、送信される情報Y036Dにより、当該情報Y036Dに含まれる製造番号Y025Nを有する通信装置Y02のユーザが、当該情報Y036Dに含まれる、他方の製造番号Y015Nの通信端末Y01のユーザとして特定されてもよい。
なお、さらに具体的には、例えば、送信される情報Y036Dは、当該通信装置Y02の位置を示す情報Y027D(図127)を含んでもよい。
なお、この情報Y027Dは、例えば、GPS(Global Positioning System)の機能で検出された情報でもよい。なお、このGPSの機能は、具体的には、例えば、通信装置Y02に設けられた位置情報測位部Y027(図127)などの機能でもよい。
ここで、情報Y036D(情報Y027D)により示される、通信装置Y02の位置は、先述のように、例えば、装置Y01の位置に対して、閾値以内の近い距離(例えば、数センチメール以内の距離)の位置である。
つまり、情報Y027Dは、装置Y01の位置を、比較的精度よく特定する情報である。なお、例えば、装置Y01がある住宅(例えば、図114の宅内M1001の住宅)の住所、電話番号よりも、より精度よく特定されてもよい。つまり、具体的には、例えば、宅内M1001における複数(多数)の位置(例えば、図134のエアコンN10Jの位置、エアコンN10Cの位置など)のうちの、何れの位置であるかが特定されてもよい。
このため、装置Y1として、実際の装置Y1(例えば、図134のエアコンN10J)の位置から、例えば3〜5メートルなどの近い距離の位置にある他の装置(例えば、エアコンN10Cなど)が、誤って特定されてしまう(誤認されてしまう)ことが回避される。つまり、確実に、装置Y1として、適切な装置(エアコンN10J)が特定できる。
なお、こうして、例えば、近接無線通信(ICタグ等における通信)を介して、端末装置(例えば、図127の端末装置Y01、図114の冷蔵庫M1013、電子レンジM1012、図134のエアコンN10Jなど)から端末装置情報(例えば、図127の情報Y015D、図137の情報Y01U(アドレスY01Ua))を読み出すとともに、汎用のネットワーク(例えば、図127のネットワークY02N、図114のインターネットM1004)を介して、サーバ(図127のサーバY04、図114の登録サーバM1005)に前記端末装置情報を送信する通信装置(図127の通信装置(携帯電話端末)Y02、図114の携帯電話M1014、図135のモバイル機器N20など)であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y015N、図137の製造番号Y01Un)を少なくとも含む前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U(図24))を取得する端末装置情報取得部(図127のアンテナY021)と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y025N)を少なくとも含む通信装置情報(情報Y025D)を記憶する通信装置情報記憶部(メモリY024)と、取得される前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)に、記憶される前記通信装置情報(情報Y025D)を付与して、前記サーバへ送信する送信情報(図127の情報Y036D:付与により生成される、前記端末装置情報(情報Y015D)と、前記通信装置情報(情報Y025D)との両方が含まれる情報)を生成する情報付与部(情報付与部Y035)と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報(情報Y036D)を送信する通信部(図127の通信部Y036)とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの前記端末装置情報(端末装置により送信された、端末装置に記憶された、複数のサーバY04から、当該端末装置の送信情報(情報Y036D)が送信されるのに適するサーバY04(当該端末装置のメーカのサーバY04)を特定する情報:例えば、サーバY04のアドレスY01Ua(図137)など)に基づいて、前記サーバを特定し、通信する通信装置が構成されてもよい。
なお、こうして、通信装置により、サーバY04への、情報Y036Dの送信がされる。このため、装置Y1(図1の冷蔵庫M1013など)は、上述の簡単な構成で足りて、つまり、ネットワークY02Nに接続されない冷蔵庫(冷蔵庫M1013、家電、白物家電)などでもよい。このため、装置Y01の種類に関わらずに、確実に、その装置Y01の情報Y036DのがサーバY04に送信できる。
そして、より具体的には、例えば、前記通信装置は、さらに、前記通信装置の(位置(例えば、図134におけるエアコンN10J(装置Y01)の、数センチメートル以内の位置)を特定する)位置情報(図127の情報Y027D)を取得する位置情報取得部(図127の位置情報測位部Y027)を有し、前記位置情報取得部は、前記端末装置情報取得部(アンテナY021)で、前記端末装置と前記通信装置との近接無線通信が確立しているタイミングで(確立される際において)、前記通信装置の位置情報(情報Y027D)を取得し、付与がされる前記通信装置情報(付与がされた後における通信装置情報(送信情報Y036D、または、送信情報Y036Dの一部))は、前記位置情報取得部で(前記タイミングにおいて)取得した、前記通信装置の位置情報(情報Y027D)を含んでもよい。
これにより、装置Y01(通信端末)が、単なる冷蔵庫(冷蔵庫M1013等)などで、GPSの機能等がなくても、送信される情報Y036Dに含まれる情報Y025Dに含まれる情報Y027Dにより、装置Y01の位置が特定される。これにより、装置Y01の種類に関わらずに、確実に、サーバY04に送信される情報Y036Dにより、装置Y01の位置が特定できる。
しかも、近接無線通信がされる、数センチメートルの距離の位置などの、十分に近い位置で検出された位置が特定され、特定される位置が、精度よくできる(先述された、図21のエアコンN01J、エアコンN10Cなどを参照)。
また、付与がされる前記通信装置情報には、当該通信装置Y02が設けられた家(例えば、宅内M1001の住宅)、あるいは、当該通信装置Y02を使用する人(通信装置Y02を使用するユーザ)の識別情報(例えば、先述のホームIDなど)を含んでもよい。
また、上述の通信装置(通信装置Y02)と、前記汎用のネットワークによって通信可能な前記サーバ(サーバY04)における、前記端末装置(装置Y01)の(情報(製造番号Y025N)の)管理方法であって、前記通信装置情報(通信装置識別情報、情報Y025D、図16の情報Y051)が付与された(後における)前記端末装置情報(付与がされた後における情報Y015D(情報Y036D))を取得する取得ステップ(図128のSY09)と、前記サーバの機器管理データベース(機器管理DB Y041:図14)から、付与された前記通信装置情報に含まれる前記通信装置識別情報(製造番号Y025D)を探索する(情報における複数の部分のうちから、適切な部分(製造番号Y025Dの部分)を特定する)探索ステップと、前記探索ステップの結果、前記取得ステップで取得した前記通信装置識別情報が、前記機器管理データベースに管理(記憶)されていないと判定した場合、付与された前記通信装置情報(情報Y025D:図14)の新規レコード(図129の情報Y051を参照)を作成して、前記新規レコードに、前記取得ステップで取得した前記端末装置情報(図127の情報Y015D、図129の情報Y052d(情報Y052〜Y054)を参照)を対応させるとともに、前記取得ステップで取得した(情報Y036D(情報Y015D)に付与された)前記通信装置識別情報(製造番号025N)が、前記機器管理データベースに既に管理されていると判定し(新規レコードが生成された後には、生成された新規レコードの装置(例えば電子レンジM1012)は、当該装置の通信装置識別情報が登録された装置と判定される)、かつ、前記通信装置識別情報を含むレコード(図129の情報Y041Dを参照)に、前記端末装置情報(例えば、電子レンジM1012(装置Y01)の情報Y052(図16)、図14の製造番号Y015Dを参照)が管理されていない場合には、前記レコードに、取得された前記端末装置情報(付与がされた、通信装置Y02の製造番号025Nの部分以外の他の部分の少なくとも一部である製造番号Y015、情報Y052)を追加する管理方法が構築されてもよい。
なお、例えば、こうして、サーバY04に、情報の送信がされることにより、サーバY04(または他の装置)に、ホームネットワークに必要な設定がされてもよい。これにより、ユーザが複雑な操作をする必要なく、十分に容易に、ホームネットワークに必要な設定ができる。
なお、単なる細部については、上述の各実施形態のうちの、適切である、何れの実施形態での処理がされてもよい。また、単なる細部については、単なる、公知技術があてはめられただけの形態にされてもよいし、更なる改良発明が加えられた形態などの、その他の形態にされてもよい。
なお、互いに異なる複数の実施形態に記載された、複数の技術事項などの、互いに離れた複数の箇所に記載された、複数の技術事項が、適宜、組み合わせられてもよい。
また、上述された各工程のうちの、適切な複数の工程を含んでなる方法が構築されてもよいし、複数の機能が実装された集積回路が構築されてもよいし、複数の機能をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが構築されてもよいし、そのコンピュータプログラムを通信する通信方法、そのコンピュータプログラムのデータ構造などが構築されてもよい。
このように、要するに、課題に関して、ホームネットワークの設定において、端末情報を近接無線を用いて送信するだけでは、周囲の端末の状況が不明であるため、不十分であり、ユーザにとって、十分に簡単にはならないことが考えられる。
そこで、解決手段に関して、GPSなどでの位置情報を取得できる端末で、近接無線を用いて通信し、近接無線で通信したときの位置情報を、ホームネットワークの設定を行いたい端末の位置情報として用いることにより、位置情報を基にした、周囲の端末の状況を考慮した、ホームネットワーク設定が可能となることが考えられる。
なお、こうして、例えば、物品(通信装置)に関する情報を提供するTV等の表示装置における種々の設定の簡素化を可能にする通信装置が提供される。つまり、RF−IDリーダライタ46との間で近接無線通信を行うRF−ID47を有する撮影装置1において、入力信号を、受信するデータ受信部105と、通信装置を特定する識別情報であるUID部75と、当該UID部75を参照してTV45によって実行される動作プログラム116とを記憶する第2メモリ52と、入力信号に応じて、UID部75および動作プログラム116を、RF−IDリーダライタ46に送信するデータ転送部108とを備え、UID部75および動作プログラム116は、RF−IDリーダライタ46を介してTV45に転送される(図23などを参照)。
(その他の形態)
以下では、この欄、すなわち、[発明を実施するための形態]の欄の冒頭で言及された、「(その他の形態)」が書かれる。
その言及の箇所で言われた上述の携帯型通信装置において、例えば、次の通りでもよい。
なお、前記位置情報は、複数の住宅(図167の住宅99、991など)のうちから、前記機器(機器98a)が設置された住宅(住宅99)を特定して、前記複数の住宅の位置(位置99P、991P)のうちから、特定される前記住宅の位置(図167の位置99P)を、前記近接無線通信がされる際における、当該携帯型通信装置の位置(位置99P)として示す、複数の住宅の、複数のID(ホームID)のうちの、設置された住宅(住宅99)のID(ホームID)でもよい。
つまり、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記携帯型通信装置は、当該携帯型通信装置のユーザの住宅を特定する情報である、住宅のID(ホームID)を記憶し、前記送信部は、前記位置情報と前記住宅のIDとを対応付けた前記送信情報(図170の送信情報98o1)を前記サーバ(サーバ98c)に送信することにより、送信される前記送信情報に含まれる、設置された前記住宅のIDと同じID(図170のホームID 98ca2)に対応付けて、当該送信情報に含まれる、当該ID以外のそれぞれの情報(製造番号98cbを参照)を、前記サーバに記憶させてもよい。
なお、例えば、送信される送信情報が、当該送信情報に含まれる位置情報とIDとを対応付け、互いに対応付けられた、それれ位置情報およびIDを含んでもよい。
また、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記位置情報取得部は、前記機器が設置される前記住宅(住宅99)に設けられた、当該住宅の前記IDを記憶するサーバである第2のサーバ(例えば図165のサーバ(ホームサーバ)99a)から、記憶された当該IDを、前記位置情報として取得してもよい。
また、前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置の記憶部(図166のメモリ98iなど)により記憶された、複数の装置から、当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b)を特定し、特定される当該携帯型通信装置のユーザの住宅(住宅99)の位置(位置99P)を、前記機器(機器98a)が設置された前記住宅の位置(位置99P)として特定する前記位置情報(図167の位置情報98j1)を、当該記憶部から取得してもよい。
また、前記送信部は、前記送信情報を前記サーバに送信して、送信された当該送信情報を(第1の)前記サーバ(図167のサーバ98c)に記憶させ、機器(機器98a)が、当該機器が設置された所定の位置から移動された場合(投棄(例えば、山林などへの不法投棄)された場合など)に、移動された当該機器を特定する機器情報(図167の機器情報98a1)と、前記サーバに記憶させた前記送信情報(送信情報98o1(98mc))に含まれる、設置された前記機器(機器98a)を特定する前記機器情報(図167の機器情報98ma)とが同じである場合に、当該サーバから、送信された当該送信情報(送信情報98mc)に含まれる前記位置情報(位置情報98mb:投棄がされる前における、機器98aが設置された位置を示す位置情報)を出力させてもよい。
これにより、移動前の位置の位置情報が出力され、いわゆるトレーサビリティが高くできる。
また、前記機器が設置される所定の場所は住宅の内部であり、前記送信部は、前記送信情報を送信することにより、その画像(例えば、図144マップ、図152の画像などを参照)における、当該送信情報が送信された前記機器が設置された位置(例えばテレビN10Aの位置)に、当該機器(テレビN10A)を表わす表示が重畳された(含まれた)、前記住宅の(内部の)構造(部屋の間取りなど)を表示する画像(図144のマップ)を、予め定められた画像生成装置(例えばサーバ98cでもよい:図144の位置情報作成部N48等を参照)に生成させてもよい。
なお、こうして、例えば、それぞれの機器の位置と、その位置の機器の情報(種類、製造番号など)とを特定するデータ(例えば、上述の画像)が生成されてもよい。
また、取得される前記機器情報(図167の機器情報98n1)は、複数の機器のうちから、設置された前記機器(機器98a)を特定する、当該機器の製造番号でもよい(図167などを参照)。
また、前記機器情報取得部は、設置された前記機器の種類を示す種類情報(図171の種類情報98ma2)と、当該機器が有する機能を示す機能情報(機能情報98ma3)との少なくとも一方を、前記近接無線通信で、当該機器から取得し、送信される前記送信情報(98o1)は、取得された当該少なくとも一方を含んでもよい。
なお、図138、図145なども、適宜参照されたい。
なお、上述の説明における、単なる細部においては、例えば、実施の形態B(例えばB4等)などの、上述の実施の形態(実施の形態A、Bなど)で説明された通りの動作がされてもよいし、更なる改良発明が加えられた動作がされてもよいし、適切である、その他の動作がされてもよい。
なお、上述の実施の形態(実施の形態A、Bなど)の動作の細部は、例えば、この「(その他の形態)」などで言われる通りなどでもよい。
なお、このように、例えば、次の動作がされてもよい。
すなわち、例えば、住宅99(図165)において、テレビ、BDレコーダ(BDレコーダN10B等を参照)、暖房機(暖房機N10K等を参照)、エアコン、太陽電池、火災報知器、太陽電池パネルなどの機器98a(図166、図167など)が設置されてもよい(図134等を参照)。
そして、機器98aが設置された場合に、例えば、設置をした、その機器98aのユーザの氏名などの情報が含まれるなどした予め定められた送信情報98o1(図167)が、予め定められたサーバ98cに送信され、送信された送信情報98o1がサーバ98cにより記憶されてもよい(データベース98mを参照)。
つまり、例えば、このサーバ98cは、設置された機器を製造した製造者のサーバなどでもよい。
しかしながら、このような送信に際しての、ユーザによる操作は、簡単であることが好ましい。
しかも、近年においては、比較的多くの住宅(住宅99など)におけるユーザにより、携帯電話、スマートフォンなどの、持ち運びがされる携帯型通信装置98b(例えば携帯電話)が所有される。
しかも、近年においては、電子マネーの決済、自動改札における改札などで行われる、NFC(先述)の通信、RF−IDの通信などの近接無線通信98c1(図167)が、携帯型通信装置98b(携帯電話など)によりされることも多い。
ここで、近接無線通信98c1については、例えば、通信がされる相手である相手装置(例えば、図167の機器98a)への、その携帯型通信装置の、ユーザによるタッチの操作などの操作がされる(タッチの操作による動き98b1、図130のY060、Y063などを参照)。
そして、例えば、近接無線通信98c1は、このタッチの操作などでの、携帯型通信装置98bの動き98b1がされるなどで、携帯型通信装置98bの位置が、通信がされる相手である相手装置(機器98a)の位置と同じ位置(略同一の位置、例えば、数センチメートルの範囲の近傍の位置など)である際に行われ、この動き98b1がされないなどで、同じ位置(略同一の位置)ではない際には行われない。
図169は、携帯型通信装置98bのフローチャートである。
例えば、携帯型通信装置98bにおいて、図169の処理がされてもよい。
そこで、例えば、住宅99に機器98aが設置された際に、設置された機器98aへの、携帯型通信装置98bのタッチがされるなどして(動き98b1を参照)、設置された機器98aと、携帯型通信装置98bとの間の近接無線通信98c1がされてもよい。
そして、この近接無線通信98c1が行われた場合に(図169の「S971:Yes」、図177の通信検出部98qなどを参照)、サーバ98cへの、送信情報98o1の送信が(送信装置(例えば当該携帯型通信装置98b)により)されてもよい。
なお、つまり、例えば、この近接無線通信98c1がされない場合には(図169の「S971:No」などを参照)、送信情報98o1の送信がされなくてもよい。
なお、具体的には、例えば、設置された機器98aと、携帯型通信装置98bとの間での、近接無線通信98c1がされるか否か(現在が、されている期間であるか否かなど)が判定されてもよい(図169のS971、図177の通信検出部98qなどを参照)。
そして、近接無線通信がされると判定された場合に(S971:Yes)、送信情報98o1が送信され、されないと判定された場合には(S971:No)、送信されなくてもよい。
これにより、設置がされた場合に行われる、送信情報98o1の送信が、単なる、設置された機器98aへの、携帯型通信装置98bのタッチの操作などの、簡単な操作で済んで、操作が簡単にできる。
しかしながら、設置がされた後に、設置された機器98aの製造者(図略)等により利用される利用情報は、携帯型通信装置98bにある(記憶された)、例えば、設置をした、その機器98aのユーザと同じユーザである、その携帯型通信装置98bのユーザの電話番号の情報などではなく、携帯型通信装置98bにない情報(例えば、設置される機器98aの製造番号など)であることも考えられる。
なお、このような、携帯型通信装置98bにない情報とは、例えば、近接無線通信98c1がされるより前には、携帯型通信装置98bにない情報などをいう。
一方で、このような、携帯型通信装置98bにない利用情報は、例えば、機器98aが製造される際などの、設置されるよりも前に、すでに、製造者等により特定される、その機器98aの製造番号の情報などである、設置前既知情報98a1であることも考えられる。
そこで、設置がされる機器98aにより、このような製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が記憶されるなどして、機器98aが設置される際に行われる、携帯型通信装置98bとの間の近接無線通信98c1で、(記憶された)製造番号等の情報98a1が送信されてもよい。
そして、携帯型通信装置98bにより、近接無線通信98c1で送信された製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が取得されてもよい。
そして、取得された製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が含まれる送信情報98o1が、サーバ98cに送信されてもよい。
これにより、携帯型通信装置98bなどへと、製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1を入力する、ユーザによる操作などが不要にされて、操作が更に簡単にできる。
図171は、機器情報98ma1、種類情報98ma2、機能情報98ma3などを示す図である。
そして、このような設置前既知情報98a1のうちの少なくとも一部は、例えば、先述のように、その機器の製造番号などの、複数の機器(例えば、図167に示される第1の機器98aと、第2の機器98rなど)のうちから、その機器(第1の機器98a)を特定する機器情報98ma1(後述の図171を参照)でもよい。
一方、設置前既知情報98a1のうちの少なくとも一部は、例えば、テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの、機器の種類を特定する種類情報98ma2でもよい。。
また、設置前既知情報の少なくとも一部は、例えば、機器98aの機能を特定する機能情報98ma3でもよい。
なお、特定される機能は、具体的には、例えば、テレビなどが有する、表示の機能、地デジチューナの機能、アナログチューナの機能、録画の機能などでもよい。
また、特定される機能は、例えば、電子レンジの機能、暖房の機能、冷房の機能、予め定められた方式(DVD(Digital Video Disc)、Blue-rayなど)で記録がされた記録媒体の読み取りの機能、予め定められた方式(Bluetooth、ZigBee、イーサネットなど)で通信をする機能、発電(太陽光電池パネルでの発電など)の機能などでもよい。
なお、機能情報98ma3は、例えば、機器98aに含まれる構成(例えば、液晶表示装置などの表示部、地デジチューナなど)を特定して、特定される構成による機能を、その機器が有する機能として特定する構成情報と理解されてもよい。
なお、設置前既知情報98a1の少なくとも一部は、例えば、その設置前既知情報98a1が有する(付与された)属性(機器情報98ma1により示される製造番号、種類情報98ma2による種類、機能情報98ma3による機能、構成情報による構成など)を示し、属性情報(機器情報98ma1、種類情報98ma2による種類、機能情報98ma3など)と呼ばれてもよい。
しかしながら、近年においては、機器(例えば機器98a)が投棄(不法投棄)されることがあるのが、問題にされている。
また、設置された位置が、寒い地域か、暑い暑い地域か、住宅街か、角地か、傾斜地かなどの、設置された位置が、どの位置であるかに対応する、より適切なアフターサービス等がされることが望まれることなども考えられる。
このため、製造者等により利用される利用情報が、機器98aが設置された位置(例えば、設置された住宅の位置)を示す位置情報98j1(図167を参照)であることも考えられる。
そこで、設置された位置を特定する位置情報98j1が含まれる送信情報98o1がサーバ988cに送信され、サーバ98cにより記憶されてもよい。
これにより、サーバ98cに送信された送信情報98o1(位置情報98j1)を用いることにより、製造者等が、位置情報98j1を利用できる。
なお、これにより、ひいては、送信された送信情報98o1に含まれる位置情報98j1により、設置がされた位置が示されて、投棄された機器が、投棄がされる前に設置された位置が表示できたり、設置された位置が、傾斜地の位置であるか否かが表示できたりできる。
なお、上記のようにして、投棄がされた後に、位置が表示等されれば、その機器の、いわゆるトレーサビリティが高くできる。
しかしながら、上述のように、設置される機器98aと、携帯型通信装置98bとの間での近接無線通信98c1がされる。そして、近接無線通信98c1がされる際には、携帯型通信装置98bの位置が、設置される機器98aの位置と同じ位置(略同一の位置、機器98aの位置の近傍と、他の領域とのうちで、近傍の位置)であることに気づく。
しかも、近年においては、携帯電話(携帯型通信装置98bなど)に、GPSの装置が設けられるなどして、携帯型通信装置98bにおいて、その携帯型通信装置98bの位置を示す位置情報が取得(検出)されることがある。
一方で、設置される機器98aにおいて、設置がされた位置を示す位置情報が取得(検出)されたなら、例えば、機器98aにおいて、位置情報を取得する、GPSの装置を設ける必要が生じるなどにより、機器98aのコストが高くなってしまう。
そこで、近接無線通信98c1がされて、設置される機器98aの位置が、携帯型通信装置98bの位置と同じ位置である際に、携帯型通信装置98bの位置を示す位置情報98j1が取得(検出)されてもよい(位置情報取得部98j、図169のS973)。
そして、機器98aが設置された位置を示す位置情報として、取得された、携帯型通信装置98bの位置の位置情報98j1を更に含む送信情報98o1が送信されてもよい。
これにより、単に、携帯型通信装置98bにおいて位置情報98j1が取得されるだけで足りて、コストが、低いコストにできる。
なお、こうして、例えば、上述された、近接無線通信がされる時との判定がされる際に(S971:Yes)、その際における、携帯型通信装置98bの位置(機器98aが設置された位置と同じ位置)の位置情報98j1が取得され、利用されてもよい。
図168は、位置情報取得部98jなどを示す図である。
なお、位置情報98j1は、以下で説明される第1の位置情報98j1A(図168)でもよい。
つまり、第1の位置情報98j1Aは、複数の住宅(例えば図167の第1の住宅99、第2の住宅991など)の位置のうちから、機器98aが設置された住宅(第1の住宅99)の位置を特定するのに止まり、設置がされた住宅の各位置(例えば、図165のテレビN10Aの位置と、暖房機N10Kの位置などを参照)のうちから、設置された位置(例えば、テレビN10Aが設置された、図示される、テレビN10Aの位置)を特定しない位置情報98j1である。
つまり、例えば、第1の位置情報98j1Aは、比較的荒い(低い、大まかな)精度で位置を特定する一方で、データ量が比較的小さい位置情報98j1である。
つまり、例えば、位置情報取得部98jの少なくとも一部は、例えば、上述された、荒い精度の第2の位置情報98j1Aを取得するGPS装置98j1x(図127の経緯測位部Y028、図132のGPS N31、図149の位置情報センサ部091等などを参照)でもよい。
そして、このような、荒い精度の第1の位置情報98j1Aは、例えば、複数の住宅のうちから、機器が設置された住宅を特定することで、複数の住宅での位置のうちから、特定される住宅の位置を特定する住宅情報(図170の第2の位置情報98ca2を参照)でもよい。
図170は、ホームID 98ca2などを示す図である。
つまり、例えば、この住宅情報は、具体的には、例えば、互いに異なる複数の住宅の、互いに異なるID(ホームID)のうちの、特定される住宅のID 98ca2(図170)でもよい(ID:Identifier)。
つまり、ホームID 98ca2は、例えば、その住宅(例えば、第1の住宅99と、第2の住宅991とのうちの、機器98aが設置された第1の住宅99)に付与された番号、文字列などでもよい。
そして、例えば、送信情報98o1に含まれるホームID 98ca2(位置情報98j1、第1の位置情報)に対応付けて、そのホームID 98ca2により特定される住宅(第1の住宅99)に設置されるそれぞれの機器(例えば、図165のテレビN10A、暖房機N10Kなど)の、送信された送信情報98o1における、当該ホームID 98ca2以外の他の部分(例えば、テレビN10Aの製造番号98cb、暖房機N10Kの製造番号98cbなど)が、サーバ98cにより記憶されてもよい。
なお、図170では、こうして対応付けられることが、ホームID 98ca2と、2つの製造番号989cbのそれぞれとの間の線により模式的に示される。
図175は、位置情報取得部98jなどを示す図である。
他方、位置情報98j1は、機器98aが設置された住宅(第1の住宅99)の各位置(例えば、図165のテレビN10Aの位置と、暖房機N10Kの位置などを参照)のうちから、設置された位置(例えば、テレビN10Aが設置された、図示される、テレビN10Aの位置)を特定する第2の位置情報98j1Bでもよい。
つまり、例えば、第2の位置情報98j1Bは、比較的細かい(高い、精密な)精度で特定をして、データ量が比較的大きい位置情報98j1でもよい。
図172は、第1の位置96dP、第2の位置96cPなどを示す図である。
そして、例えば、送信される送信情報98o1に含まれる第2の位置情報98j1B(位置情報98j1、図172の位置情報98w)の処理をする処理装置96aがあってもよい。
つまり、処理装置96aは、例えば、機器98aが設置がされた住宅(第1の住宅99)に設けられた、設置された機器98aと無線通信をする、無線LANのアクセスポイントなどの無線通信装置でもよい。
そして、この処理装置96aにおいて、次の動作がされてもよい。
図173は、送信された位置情報98j1Bの処理のフローチャートである。
つまり、送信された送信情報98o1に含まれる第2の位置情報98j1B(位置情報98j1、図172の位置情報98w)が取得されてもよい(情報取得部96a1、図173のS97a)。
そして、取得された位置情報96j1B(位置情報98w)により示される位置(機器98aが設置された位置)が、第1の位置96cP(例えば、図165における暖房機N10Kの位置)であるか、第2の位置96dP(例えばテレビN10Aの位置)であるかが判定されてもよい(方式選択部96a2、図173のS97b)。
そして、第1の位置96cPと判定される場合に(S97b:第1の位置)、第1の位置96cPである場合に適する第1の処理(S97c1)がされ、第2の位置96dPであると判定される場合に(S97b:第2の位置)、第2の位置96dPである場合に適する第2の処理(S97c2)がされてもよい(無線通信部96a3)。
つまり、例えば、第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)は、当該第1の位置96cPに機器98a設置された場合には(設置された機器98aが、第1の位置96cPの第1の機器96cである場合には)、設置された機器98aとの間での無線通信として、第1の方式での無線通信96f1(第1の処理)が適切である位置でもよい。
そして、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)は、第2の位置96dPに設置された場合には(第2の機器96dである場合には)、第2の方式での無線通信96f2(第2の処理)が適切である位置でもよい。
つまり、行われる無線通信は、例えば、機器98aが設置がされる住宅(第1の住宅99)に設けられた、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどの無線通信装置(処理装置96a、例えば、図165における符号99cで示された位置を有する)との間での無線通信でもよい。
つまり、例えば、第1の方式での無線通信96f1は、閾値よりも弱い電力での無線通信である一方で、第2の方式での無線通信96f2は、当該閾値よりも強い電力での無線通信でもよい。
なお、例えば、弱い電力での無線通信96f1が適する第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)は、例えば、アクセスポイント等(処理装置96a)の位置までの距離が、閾値Th(図172)よりも小さい距離である位置である一方で、第2の位置98dP(テレビN10Aの位置)は、閾値Thより大きい距離の位置でもよい。
つまり、例えば、上記の無線通信装置(処理装置96a)などにより、次の動作がされてもよい。
つまり、通信がされる相手である機器(第1の機器96c、第2の機器96c等)などから、その機器を特定する機器情報98v(例えば、その機器のアドレスなどでもよい)が取得されると共に、取得された機器情報98vと同じ機器情報(アドレス:例えば、図172の機器情報98r)が含まれる、送信された送信情報(送信情報98p、図167の送信情報98o1)に含まれる位置情報98s(位置情報98w)が取得されてもよい(情報取得部96a1、S97a)。
そして、こうして取得された位置情報98wに基づいて、上述の動作がされてもよい。
これにより、設置がされた、機器98aの位置が、第1の位置96dP(暖房機N10Kの位置)であるか、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)であるかに対応する適切な処理(第1の無線通信96f1、第2の無線通信96f2)がされ、位置が第1の位置96dPか、第2の位置96dPかに関わらず、確実に、適切な処理(適切な方式(適切な電力)での無線通信)ができる。
そして、単に、携帯電話などの携帯型通信装置98bが用いられて、送信情報98o1が送信されるだけで足り、設置がされた住宅(第1の住宅99)に、特殊な装置等を持ち込んだり、ユーザが複雑な操作をする必要などがなく、簡単に、適切な処理が確実にされて、簡単に適切な動作ができる。
なお、このように、送信情報98o1が送信されることにより、送信された送信情報98o1(の位置情報)に対応する適切な動作(第1の無線通信96f1、または、第2の無線通信96f2)がされてもよい。
つまり、このように、例えば、送信される送信情報98o1は、処理装置96aが行う動作を、適切な動作(第1の無線通信96f1、または、第2の無線通信96f2)にさせる制御の制御データでもよい。
なお、例えば、送信情報98o1が送信される第1のサーバ98c(図172(図167))は、例えば、いわゆるホームサーバ(例えば図165のサーバ99a)などの、住宅99に設置されたサーバなどでもよい。
なお、図165で示されるように、例えば、第1のサーバ99aは、サーバ99aがある住宅99の外部と通信するための通信線99bに接続されてもよい。
また、第1のサーバ98cは、上述されたアクセスポイント等の無線通信装置(処理装置96a)でもよい。
なお、送信情報98o1が送信される第1のサーバ98cは、例えば、通信線99bを介して通信がされる、住宅99の外部に設けられた、機器98aの製造者のサーバなどでもよい。
なお、先述された通り、位置情報981j(図167)は、先述されたGPS装置98j1x(図168)が用いられる際などにおける、例えば、は、緯度および経度などの、地図上における絶対的な位置を特定する絶対位置情報でもよい。
つまり、例えば、位置情報取得部98j(図167など)は、例えば、GPS装置98j1xを含むなどして、電波(GPSの衛星からの電波など)を受信して、受信される電波から、その電波が受信される位置を、当該位置情報取得部98jが設けられた携帯型通信装置98bの位置として示す、絶対位置情報である位置情報98j1を取得してもよい。
つまり、例えば、位置情報取得部は、GPS装置でもよいし(GPS装置を含んでもよい)、携帯電話の基地局から送信される電波を受信して、受信された電波から、その電波が受信された位置を特定する絶対位置情報(位置情報98j1)を取得する装置などでもよい。
しかしながら、絶対位置情報が用いられるのが不適切であることも考えられる。
つまり、例えば、絶対位置情報が取得されることが不能であることも考えられる。つまり、例えば、必要な程度に十分高い精度の絶対位置情報が取得されることが不能であることなども考えられる。
つまり、例えば、これらGPS装置などの、受信される電波を用いる装置等においては、受信される電波が、十分高い精度の位置情報が取得されるのに必要な程度に、十分に適切な電波ではなく、適切な絶対位置情報が取得されるのが不能であることが考えられる。
つまり、例えば、電波を送信する衛星、基地局などの製造者、管理者などが、携帯型通信装置98bの製造者などとは違い、送信される電波が、不適切な電波で、絶対位置情報の取得が不能であることも考えられる。
また、例えば、いわゆるカーナビゲーション装置(カーナビ)に設けられるGPS装置は、トンネルのなかでは、位置情報を取得しない。このように、位置情報が取得される位置が、電波から位置情報を取得するのに不適切な位置で、絶対位置情報が取得されるのが不能であることなども考えられる。
一方、当該基点の位置(例えば図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの位置)からの、機器98aが設置された位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Aの位置など)への距離、方向(ベクトル)などの、当該基点の位置から、設置された位置までの差分により、設置された位置が、第1の位置か、第2の位置であるかが特定される、基点の位置があることも考えられる。
つまり、例えば、そのうような基点の位置は、上述された、アクセスポイントの位置(その位置(図172の処理装置96aの位置、図165のアクセスポイント99cの位置等)などが挙げられる。
そこで、取得される位置情報98j1は、例えば、(近接無線通信98c1がされる際における)携帯型通信装置98bの位置までの、上述のような、基点(基点98bx)の位置からの差分(方向および距離、ベクトルなど)を特定して、特定される差分だけ、基点(基点98bx)の位置から離れた位置を、機器98aが設置された位置として特定する相対位置情報でもよい。
つまり、例えば、相対位置情報は、当該相対位置情報のみからでは、機器98aが設置された位置の緯度・経度などの絶対位置情報が特定されない情報でもよい。
つまり、例えば、相対位置情報は、当該相対位置情報と、上述された基点の位置などとの複数の情報からは、例えば、基点の位置に対して、当該相対位置情報の差分だけ離れた位置の絶対位置情報などとして、機器98aが設置された位置の絶対位置情報を示すのに止まる情報などでもよい。
一方、近年においては、一部のスマートフォンなどの通信装置において、通信装置の動きの加速度を検出する加速度センサが設けられることがあるのが知られる。
なお、加速度センサは、例えば、携帯型通信装置98bにより表示される画面(例えば、文字を含む画面など)として、縦方向の(文字の)画面と、横方向(の文字)の画面とのうちで、検出される加速度の動きをした後にける、当該通信装置の方向(縦方向か、横方向か)に対応する方の適切な画面が表示されるセンサなどである。
しかも、近年における加速度センサにおいては、以前の加速度センサで検出される加速度の精度とは異なる、(かなり)高い精度の加速度が検出される。
また、近い将来には、更に高い精度で検出がされると考えられる。
そこで、位置情報取得部98jは、このような、当該携帯型通信装置98bに設けられた、当該携帯型通信装置98bの動きの加速度を検出する加速度センサ98j2x(図127の位置補正部Y030、図132の6軸センサN32、図149の加速度センサO98等などを参照)を含むなどして、検出された加速度を利用してもよい。
つまり、例えば、ユーザによる操作により、携帯型通信装置98bが(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの位置など)から)移動されて、携帯型通信装置98bが、機器98a(暖房機N10K、テレビN10Aなど)が設置された位置まで移動する動きにおける加速度が検出されて、検出される加速度での動きをした後における、携帯型通信装置98bの位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Aの位置など)を示す位置情報(相対位置情報)が取得(算出)されてもよい。
なお、例えば、この動きをする前の位置は、上述された基点(基点98bx)の位置などである。
そして、こうして取得された、検出された加速度に基づいて取得された動きでの相対位置情報である位置情報98j1を含む送信情報98o1がサーバ98cに送信されてもよい。
つまり、例えば、こうして、検出された加速度に基づいて取得された相対位置情報である位置情報98j1により、(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの)から)第1の位置96cP(例えば暖房機N10Kの位置)までにおける、携帯型通信装置98bの動き(その動きをした後の位置(例えば暖房機N10Kの位置)までの、基点の位置からの差分(距離および方向など))が示される場合に、機器98aが設置された位置が、第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)と判定されてもよい(図173のS97b:第1の位置)。
そして、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)までの動きが示される場合に、第2の位置96dPとの判定がされてもよい(S97b:第2の位置)。
これにより、受信される、GPS等の電波が、不適切な電波である際などで、絶対位置情報の取得が不能(適切な(精度等の)絶対位置情報が不能)である際にも、適切な動作がされ、確実に、適切な動作ができる。
図174は、位置情報などを示す図である。
なお、図174に示されるように、例えば、取得される位置情報98j1(図174)は、このような、加速度センサ98j2xを用いて取得されるなどした、基点98bx(図174)の位置98bPからの差分(携帯型通信装置98bの動き)98bDを示す相対位置情報96q2と、基点98bxの位置98bPの絶対位置情報96g1との両方が含まれてなる情報などでもよい。
なお、例えば、上述された、無線通信の第1の方式(図173のS97c1での方)は、無線LANのアクセスポイントなどの中継装置により中継されることにより、間接的に他の装置と通信する方式である一方で、第2の方式(図173のS97c2での方式)は、いわゆる、アドホックモードでの通信、または、Wi−Fi(Wireless Fidelity)ダイレクトの通信などの、中継がされず、直接行われる通信(ダイレクト通信)などでもよい。
そして、例えば、第1の位置96cPは、設置された機器98aと通信する相手である無線通信装置(例えばテレビN10A)からの距離が、直接の通信がされても、通信の品質が閾値より高い品質で、直接の通信がされる方が、より好ましい位置である、当該無線通信装置から比較的近い距離の位置(例えばBDレコーダN10Bの位置)などでもよい。
そして、例えば、第2の位置96dPは、上述された、通信の相手である無線通信装置(テレビN10A)からの距離が、直接の通信がされると低い品質であり、中継での通信がされる方が、より好ましい位置である、比較的遠い距離の位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Iの位置など)などでもよい。
なお、具体的には、例えば、直接の通信がされるのが比較的好ましい第1の位置96cPは、通信がされる相手である無線通信装置の位置が含まれる部屋(テレビN10Aの部屋)と同じ部屋における位置(BDレコーダN10Bの位置)でもよい。
つまり、例えば、このような第1の位置96cP(BDレコーダN10Bの位置)は、具体的には、通信がされる相手である無線通信装置(テレビN10A)が、テレビと、テレビが設置される部屋と同じ部屋に設置されるブルーレイレコーダ等とのうちの一方(テレビN10A)である際における、設置される、他方の装置である機器98a(BDレコーダN10B)が有する、一方の装置(テレビN10A)の部屋と同じ部屋における位置(BDレコーダN10Bの位置)などでもよい。
また、中継での通信がされる方がより好ましい第2の位置96dP(例えばテレビN10Iの位置)は、例えば、通信がされる無線通信装置(テレビN10A)の部屋とは異なる部屋(テレビN10Iの部屋)の位置でもよいし、当該無線通信装置(テレビN10A)のある階(1階)とは異なる階(テレビN10Iがある2階)の位置などでもよい。
図176は、リモコン98Iなどを示す図である。
なお、例えば、複数の機器(第1の機器98jx、第2の機器98kxなど(例えば図165のテレビN10Aと暖房機N10K等))のうちで、その機器の位置が、リモコン98Iが向けられた方向98I1の位置(例えば、第1の機器98jx(テレビN10A)の位置98jP)である機器(第1の機器98jx)のみにより、そのリモコン98Iにされた、ユーザによる操作での動作がされ、その方向98I1の位置ではない位置(例えば、第2の機器98kx(暖房機N10K)の位置98kP)の機器(第2の機器98kx)には、その操作に応じた動作がされなくてもよい。
しかしながら、その動作を指示する、リモコン98Iにより出力される信号が、電波による信号などの、無指向性の通信媒体での信号であることも考えられる。
つまり、例えば、リモコンは98I、具体的には、先述された、携帯電話などの携帯型通信装置98bなどでもよい。
このため、その方向98I1の位置(位置98jP、テレビN10Aの位置)ではない機器(第2の機器98kx、暖房機N10K)にも、信号が届いて、当該機器(第2の機器98kx、暖房機N10K)によっても、リモコン98Iにされた操作での動作(例えば、いわゆる誤動作)がされてしまうことが考えられる。
そこで、送信された、設置された機器98a(第1の機器98jx、第2の機器98kxなど)の送信情報98o1に含まれる位置情報98mb(図171)により特定される位置が、リモコン98Iが向けられた方向98I1における位置である第1の位置(位置98jP、テレビN10Aの位置)であるか(図173のS97b:第1の位置)、その方向98I1における位置98jPではない第2の位置(位置98kP、暖房機N10Kの位置)であるか(S97b:第2の位置)が判定されてもよい(図176の判定部96i1)。
そして、第1の位置と判定される場合には(S97b:第1の位置)、判定がされた機器(第1の機器98jx、テレビN10A)に対して、行われた操作による動作(チャンネルの切替、電源のオフなど)をさせる制御がされてもよい(第1の処理、S97c1)。
そして、第2の位置(暖房機N10Kの位置)と判定される場合には(S97b:第2の位置)、そのような動作をさせる制御がされず、その他の処理のみが含まれてなる第2の処理(S97c2)がされてもよい(図176の動作制御部96i2)。
なお、例えば、上述された、判定部96i1および動作制御部96i2のうちの一方または両方(制御装置96i)は、例えば、先述された、住宅99に設けられたホームサーバ(例えば、図165のサーバ99a)が備える機能の機能ブロックなどでもよい。
なお、荒い精度の第1の位置情報(図170のホームID 98ca2などを参照)は、例えば、設置がされる住宅99の住所、電話番号などでもよいし、その住宅99の住人の携帯電話等(例えば、上述された携帯型通信装置98b)の製造番号などでもよいし、住人の氏名などでもよい。
なお、例えば、送信情報98o1が送信されたサーバ98cにより、複数の住宅(例えば、図167の第1の住宅99、第2の住宅991など)のうちから、送信された送信情報98o1により示される位置の住宅(のID)が、機器98aが設置された住宅(のID(第1の住宅99のホームID))として(サーバ98cなどにより)特定されてもよい。
なお、例えば、携帯型通信装置98bにより、設置された第1の機器98a(例えば、図165のテレビN10A)に、当該携帯型通信装置98bがタッチされた際に、第1の機器98aの第1の送信情報98o1が送信されると共に、設置された第2の機器98a(例えば暖房機N10K)に、第1の機器98aへのタッチがされた当該携帯型通信装置98bと同じ当該携帯型通信装置98bがタッチされた際に、同じ当該携帯型通信装置98bにより、第2の機器98aの送信情報98o1が送信されてもよい。
なお、上述された第1の携帯型通信装置98bとは別の(第1の携帯型通信装置98bを所有するユーザとは別の、住宅99におけるユーザの)第2の携帯型通信装置98bのタッチが、設置された第2の機器98aに対してされた際に、別の第2の当該携帯型通信装置98bにより、第2の機器98aの第2の送信情報98o1が送信されてもよい。
そして、送信される第2の送信情報98o1が、送信される第1の送信情報98o1に含まれる情報(例えば、当該住宅99のIDなど)と同じ情報を含んでもよい。
そして、第2の送信情報98o1は、例えば、第2の携帯型通信装置98bにより、上述されたホームサーバ(例えば図165のサーバ99a)などのサーバなどから取得された、当該サーバにより記憶された、第1の送信情報98o1に含まれる上記の情報を含んでもよい。
なお、例えば、記憶される当該情報は、第1の携帯型通信装置98bが当該サーバに送信した情報でもよいし、第1の携帯型通信装置98bにより当該サーバから受信されて、受信された当該情報が、第1の送信情報98o1に含まれる情報などでもよい。
なお、利用される、装置(携帯型通信装置98b、設置される機器98aなど)を特定する特定情報は、例えば、上述されたような、その装置の製造番号などでもよいし、その装置が有するMAC(Media Access Control)アドレスなどでもよい。
つまり、上述された、機器98aが設置される住宅99のIDは、例えば、このような製造番号等で、その製造番号等の装置(携帯型通信装置98b等)を所有する住人の住宅(住宅99)を、複数の住宅のうちから特定する情報でもよい。
なお、このような、住宅のIDである製造番号等は、例えば、その住宅に設置される複数の機器(図165の各機器などを参照)のうちの、最初に、送信情報の送信がされる機器の製造番号等でもよい。
以上、本願発明を各実施形態を例に挙げて、詳細に説明してきたが、前述の説明は、あらゆる点において、本願発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本願発明の範囲を逸脱することなく、各実施の形態に対して、種々の改良や変形を行うことができる。
つまり、例えば、本発明は、装置(システム)として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な、CD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号などとして実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記の実施の形態および変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、実施の形態および変形例における構成要素を任意に組み合わせて得られる他の形態も、本発明に含まれる。
本発明によって、サーバへ保存した画像等の情報を、簡単な手続きで、テレビなどの受信装置で受信することが可能となり、テレビや、PC等の表示装置が、インターネットを通じて情報を取得する操作を、簡略化するシステム全般に有効である。また、本発明に係る通信装置は、識別情報、および、仮想マシン用プログラムを格納したRF−IDを備える、あらゆる機器、例えば、カメラ等の電子機器、炊飯器や冷蔵庫等の家電機器、歯ブラシ等の日常品にも、適用できる。
上記の通信装置Y02によれば、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにも関わらず、この装置Y01を購入したユーザの情報(ユーザの通信端末Y02の製造番号Y025N)が、容易にサーバY04に送信できる。
1 撮影装置
3 電源スイッチ
6 レンズ
6a 表示部
20 第1アンテナ
21 第2アンテナ
22 アンテナカバー
30 撮像部
31 映像処理部
32 記録再生部
33 第3メモリ
34 ICカード
35 第1処理部
36 暗号部
37 通信部
38 送信部
40 インターネット
42 サーバ
45 TV
46 RF−IDリーダライタ
47 RF−ID部
51 記録再生部
52 第2メモリ
90 URL生成部
91 第2電源部
95 第2処理部
98a 機器
98b 携帯型通信装置
98c サーバ
98c1 近接無線通信
98j 位置情報取得部
98j1 位置情報
98n 機器情報取得部
98n1 機器情報
98o 送信部
98o1 送信情報
99 住宅
100 電池
101 第1電源部
102 第3電源部
105 データ受信部
106 記録部
107 再生部
108 データ転送部
110 表示部(TV)
111 メディア識別情報
115 サービス内容識別情報
116 動作プログラム
117 動作プログラムが記録されているサーバ上のディレクトリ情報
118 動作プログラム選択情報
119 動作プログラム存在識別子
120 画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報
121 画像表示方法指示情報がサーバ上に存在するかの識別子
122 表示順序識別子
123 全画像表示識別子
124 特定ディレクトリの一部の画像情報
125 一覧表示識別子
126 スライドショー識別子
127 画質優先
128 速度優先
129 表示音声のディレクトリ
130 表示音声のディレクトリ
131 一部画像
132 特定使用者の画像
133 特定使用者のパスワード
134 画像の入ったディレクトリ
135 カメラの機種情報
136 強制印刷命令
137 印刷対象の画像データのディレクトリ
138 TVのRF−IDリーダライタのアンテナ
139 ハガキ
140 カメラのアイコン
141 ハガキのアイコン
142 空白画像
143 実画像
170 起動部
171 通信部
172 電源検知部
173 変調部
174 第1メモリ
175 変調切り替え部
500 電子カタログサーバ情報入力機
502 電子カタログ通知カード
504 RF−IDリーダ部
506 電子カタログサーバ
507 電子カタログデータベース
508 顧客属性データベース
520 キー入力受付部
521 RF−ID送信入力受付部
573 URL生成部
584 画像選択部
588 ユーザ情報入力部
589 操作モード判定部
601 顧客属性データ取得部
602 電子カタログデータ取得部
650 電子カタログ表示画面
651 商品データ
652 フォーカス表示された電子カタログ操作選択肢
800 プリンタ
801 RF−ID付葉書
810 葉書送付先情報入力部
820 葉書登録画像を選択する表示画面
821 葉書印刷画像を選択する表示画面
822 葉書挿入メッセージを入力する表示画面
823 葉書送付先情報を入力する表示画面
824 葉書送付確定を確認する表示画面
825 サムネイル画像
826 選択中のサムネイル画像
827 リモコン
2000 レコーダ
2001 チューナ
2002 入力信号処理部
2003 出力信号処理部
2004 システム制御部
2005 メモリ
2006 操作入力部
2007 通信部
2008 HDD
2009 光ディスクドライブ
2010 バス
2011 設定情報処理部
2012 レコーダID
2013 設定情報
2100 RF−IDカード
2101 メモリ
2102 処理部
2103 機器操作情報
2104 操作機器識別情報
2105 対象機器情報
2106 操作指示情報
2107 通信情報
2109、2110、2111 操作指示情報データ
2112 URL
2113 ログインID
2114 パスワード
2250 設定情報
2260 指示内容情報
2261 指示対象情報
2262 通信実施情報
2560 画像サーバ
2561 インターネット
2562 撮影装置
2563 テレビジョン装置
2564 郵送物
2565 RF−ID
3001 郵送物
3002 RF−ID部
3003 メモリ部
3045 テレビジョン
3046 RF−IDリーダライタ
3047 表示部
5501 無線アンテナ
5503 受信部
5502 通信可能装置検索部
5504 復号部
5505 URL生成部
5506 通信部
5507 送信部
5508 通信インタフェース
5509 受信部
5510 データ処理部
5511 メモリ部
5512 表示部
5513 CPU
5940 撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合のデータフォーマット
5950 撮影装置1とTV45のRF−ID通信のデータフォーマット
6005 テレビのプログラム実行環境
6006 サーバ接続命令
6007 ダウンロード完了時の処理設定命令
6008 ダウンロード命令
6009 ダウンロード完了時命令
6010 スライドショー表示命令
7000 強制表示命令格納部
7001 フォーマット識別情報格納部
7002 プログラム記憶部
7003 第2メモリ読み出し部
7004 URL生成部
7005 プログラム生成部
7006 プログラム部品記憶部
7007 プログラム書き込み部
7008 製造番号格納部
7009 言語コード格納部
7010 プログラム実行バーチャルマシン
7020 使用状況検出部
7021 不具合検出部
7022 使用電力検出部
6512 無線通信装置
6520 表示機能付きリモコン
6521 無線通信送信部
6522 RF−IDリーダ
6523 表示装置
6524 入力装置
6525 プログラム実行バーチャルマシン
6530 表示機能無しリモコン
6531 送信部
6532 RF−IDリーダ
6533 入力装置
6534 LED
6535 メモリ
M1005 登録サーバ
M1101 通信装置
M1201 登録機器
M1202 機器固有ID取得部
M1203 機器固有ID送信部
M1204 登録情報作成部
M1205 ホームID管理部
M1206 位置情報取得部
M1207 位置情報送受信部
M1208 登録情報データベース
M2202 無線接続要請取得部
M2203 無線接続要請送信部
M2204 無線AP情報要請作成部
M2210 設定プログラム作成部
M2211 設定プログラム実行部
M2250 干渉情報送信部
M2251 干渉情報データベース
本発明は、近接無線通信のリーダライタと、汎用の通信手段とを備える携帯型通信装置に関する。
また、本発明は、近接無線通信のリーダライタと、汎用の通信手段とを備え、ホームネットワークにおける設定を簡単にする携帯型通信装置に関する。
家電機器や給湯機器などの、住宅内のエネルギー消費機器を、ネットワーク化し、自動制御する「HEMS(Home Energy Management System)」が期待されている。また、家電トレーサビリティや、生活見守りサービスなどの検討も始まり、白物家電を含めたホームネットワークの普及が待たれている。しかし、表示・入力デバイスを持たない白物家電に、ネットワークの初期設定をすることが極めて困難であり、各種サービスに必要な設定をできないことが、普及の阻害要因となっている。
また、携帯電話などでは、近接無線を用いた通信が普及しており、メールアドレスの転送などを簡単にする技術開発が進んでいる。
そして、特許文献1では、近接無線通信技術を用いて、コンテンツサーバへのアクセス設定の入力を簡単にする方法が開示されている。特許文献1の方式は、端末の固有番号と、リダイレクトサーバのURLとを携帯電話に、近接無線を用いて転送することにより、携帯電話のアクセスしたいコンテンツサーバのURLを、ユーザに入力させる手間を省いた方法(方式)である。
特許文献2では、荷物につけた近接無線装置から、荷物の情報を受信し、同時にGPS(Global Positioning System)から地理的な位置情報を受信することにより、荷物の地理的位置情報を自動的にサーバに通信する方法が開示されている。この方法は、それぞれの情報を、ユーザによって入力させる手間を省いた方法(方式)である。
特開2008−210368号公報 特開2007−334901号公報
ホームネットワークの設定を自動化するためには、近接無線を用いて簡略化することが有効であると考えられる。
しかしながら、単に、機器の情報を、近接無線を用いて、サーバに転送するだけでは、不十分である。なぜならば、ユーザが、単純に、端末の情報のみをサーバに転送した場合には、ホームという単位でのネットワーク設定が不可能だからである。
また、HEMSの高度なサービスの実現のためには、ホーム単位での家電機器の相対位置の設定が必要不可欠となる。しかし、従来の技術では、各ホームにおけるすべての家電の位置を、詳細に把握することはできないという課題もある。
また、各家電の位置情報を取得することができれば、ホームネットワークにおいての設定が簡単になることが予想されるが、一般の家電に、GPSなどの位置情報取得機能を追加することは、極めて高コストである。つまり、携帯電話やデジタルカメラなどの、その機器の用途的に、位置情報取得機能が必要な機器以外に、当該位置情報取得機能を搭載することは困難であると予想される。
一方、ユーザは、ホームネットワークに必要な設定を、複雑な操作をすることなしに、完了させることが可能となる通信装置が提供されることを望んでいる。
本発明の目的は、ホームネットワークにおける設定を簡単にできる携帯型通信装置を提供することを含む。
なお、本発明の他の目的は、住宅(図165の住宅99参照)に、家電等の機器が設置される際に、予め定められたサーバに対してされる、予め定められた送信情報の送信が、簡単な操作でできる装置を提供することを含む。
なお、他の目的は、こうして、操作が簡単にできることにより、ひいては、無線LANのアクセスポイント(図165のアクセスポイント99cを参照)等により、第1の方式での第1の無線通信(例えば、比較的小さい電力による無線通信)と、第2の方式の第2の無線通信(比較的大きい電力による方式)とのうちの、設置がされた位置に対応する適切な方の無線通信が行われる際における操作が、簡単な操作にできる装置を提供することを含む。
本発明は、前述の課題を解決するものであり、所定の位置(住宅の内部など)に設置された機器と当該携帯型通信装置との間での近接無線通信により、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部と、設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記近接無線通信がされた場合に、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信部とを備える携帯型通信装置である。
なお、例えば、近接無線通信が行われる際とは、前記近接無線通信がされて、設置された前記機器の位置が、当該携帯型通信装置の位置と同じ位置である際などをいう。
なお、同じ位置であるとは、例えば、同じ位置と見なされることでもよい。
なお、上述された近接無線通信とは、例えば、電子マネーの決済などに際して、電子マネーのカードのタッチの操作がされた際などに行われる、NFC(Near Field Communication)の通信などである。
そして、このNFCの通信は、タッチの操作がされた際に、数センチメートル以下の距離(例えば、2センチ以下、3センチ以下など)の間でされる通信などである。
つまり、上述された、同じ位置とは、例えば、このような数センチメートル以下における位置などをいう。
なお、本発明の通信装置、例えば、近接無線通信を介して、端末装置から端末装置情報を読み出すとともに、汎用のネットワークを介して、サーバに前記端末装置情報を送信する通信装置であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報を少なくとも含む前記端末装置情報を取得する端末装置情報取得部と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報を少なくとも含む通信装置情報を記憶する通信装置情報記憶部と、取得される前記端末装置情報に、記憶される前記通信装置情報を付与して、前記サーバへ送信する送信情報を生成する情報付与部と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報を送信する通信部とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの端末装置情報に基づいて、前記サーバを特定し、通信する携帯型通信装置である。
また、例えば、本携帯型通信装置においては、近接無線通信デバイスと、ホームネットワークを構成する有線・無線の通信デバイスとを備え、近接無線通信デバイスから受信した端末機器の情報に、各ホームを一意に現すホームIDを付加して、ホームネットワーク通信デバイスを用いて、サーバに送信してもよい。そして、さらには、近接無線通信中においては、2つの家電が隣接することに着目し、携帯電話などの、GPSや加速度センサのついている機器と、近接無線通信をした直後の位置情報を、各家電の位置情報として、サーバに送信してもよい。
本発明に係わる携帯型通信装置によれば、ユーザは、ホームネットワークに必要な設定を、複雑な操作をすることなしに、完了させることが可能となる。
単に、設置された機器に、携帯型通信装置がタッチされる操作などがされるだけで、送信情報が送信され、操作が簡単にできる。
用いられる装置が、例えば携帯電話などである携帯型通信装置であり、近接無線通信がされるための新しい構成を追加する必要が生じないなどにより、コストが、低いコストにできる。
用いられる装置が、携帯型通信装置であり、位置情報の取得のための新しい構成を追加する必要が生じないなどにより、コストが、より十分に低いコストにされ、コストが低くなる、コストの低下幅が、より大きな低下幅にできる。
例えば、設置がされる機器に、GPSの装置(新しい構成)を追加する必要が生じるのが回避できる。
適切な無線通信がされるのに要する、例えば、無線通信の電力の設定の操作などの、かなり複雑な操作が不要にされ、タッチの操作などの簡単な操作で足りて、操作が、大幅に簡単にできる。
図1は、実施形態A1における撮影装置の全体システム図である。 図2は、実施形態A1における撮影装置の外観図である。 図3は、実施形態A1における撮影装置のブロック図である。 図4は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。 図5は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。 図6は、実施形態A1における撮影装置の画像表示方法指示情報の構成図である。 図7は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図8は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図9は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図10は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図11は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図12は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図13は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図14は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図15は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図16は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図17は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図18は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図19は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図20は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図21は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。 図22は、実施形態A1における撮影装置とTVの表示方法を示す図である。 図23は、動作プログラムを格納する撮影装置のRF−ID部、テレビに付随するリモコン、テレビのブロック図である。 図24は、RF−IDに格納された動作プログラムを転送および実行する処理のフローチャートである。 図25は、画像のダウンロードおよびスライドショーを行う動作プログラムの記述の一例を示す図である。 図26は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更するテレビと、プログラムを格納するサーバのブロック図である。 図27は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更する処理のフローチャートである。 図28は、撮影装置とTVが無線LANを含むホームネットワーク6500の構成図である。 図29は、RF−IDを用いない認証方法の一例を示す図である。 図30は、RF−IDを用いた認証方法の一例を示す図である。 図31は、端末を近接させることが困難な場合の認証方法の一例を示す図である。 図32は、カメラ側動作の一例を示すフローチャートである。 図33は、TV側動作の一例を示すフローチャートである。 図34は、TVで実行される動作プログラムを生成する撮影装置の第1処理部、第2メモリ部のブロック図である。 図35は、第1処理部のプログラム生成部の動作を示したフローチャートである。 図36は、プログラム生成部で生成したプログラムの一例のフローチャートである。 図37は、撮影装置の使用状況を表示する動作プログラムを生成する撮影装置の第1処理部、第2メモリ部のブロック図である。 図38は、撮影装置で生成したプログラムを外部機器で実行する場合のユースケースを示す図である。 図39は、撮影装置で生成したプログラムを表示機能付きリモコンで実行する場合のシーケンス図である。 図40Aは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図40Bは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図40Cは、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図41は、実施の形態A2におけるカメラのアップロード手順を示すフローチャートである。 図42Aは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示すフローチャートの1つである。 図42Bは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図42Cは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図42Dは、実施の形態A1におけるカメラのアップロード手順を示す図である。 図43は、実施の形態A2におけるカメラのRF−ID部の動作手順を示すフローチャートである。 図44は、実施の形態A2におけるTVの構成図である。 図45は、実施の形態A2におけるカメラとTVのRF−ID通信の動作を示したフローチャートである。 図46Aは、図45の詳細な処理の流れを示す図である。 図46Bは、図45の詳細な処理の流れを示す図である。 図47は、カメラとTVのRF−ID通信のデータフォーマットである。 図48は、電子カタログ表示システムの概要図である。 図49は、電子カタログサーバ情報入力機の構成図である。 図50は、電子カタログサーバ情報入力機の処理の手順を示すフローチャートである。 図51は、電子カタログ通知カードのRF−IDの構成図である。 図52は、電子カタログを表示するTVの構成図である。 図53は、電子カタログサーバの構成図である。 図54は、電子カタログサーバの処理の手順を示すフローチャートである。 図55は、電子カタログを表示するTVの処理の手順を示すフローチャートである。 図56は、電子カタログの画面表示を示す図である。 図57は、顧客属性データベースのデータ構造を示す図である。 図58は、電子カタログデータベースのデータ構造を示す図である。 図59は、RF−ID付葉書郵送システムの概要図である。 図60は、RF−ID付葉書郵送システムのTVの構成図である。 図61は、RF−ID付葉書郵送システムの画像選択操作の画面表示を示す図である。 図62は、RF−ID付葉書郵送システムの画像サーバの処理の手順を示すフローチャートである。 図63は、実施の形態A5におけるシステム構成図である。 図64は、実施の形態A5における郵送物の固定情報の例を示す図である。 図65は、実施の形態A5における撮影装置の画像サーバへの関連付けのフローチャートである。 図66は、実施の形態A5における撮影装置の中継サーバ−への登録のフローチャートである。 図67は、二次元コード付き郵送物の例を示す図である。 図68は、実施の形態A5における撮影装置の二次元バーコードを利用した処理のフローチャートである。 図69は、実施の形態A5におけるテレビジョンのフローチャートである。 図70は、実施の形態A5における中継サーバのフローチャートである。 図71は、実施の形態A6における画像送信側構成の概略図である。 図72は、実施の形態A6における画像受信側構成の概略図である。 図73は、実施の形態A6における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。 図74は、実施の形態A6における画像受信側テレビジョンの動作フロー図である。 図75は、実施の形態A6の他の一例における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。 図76は、実施の形態A6における郵送物メモリ部の記録情報の一例を示す構成図である。 図77は、レコーダの構成図である。 図78は、RF−IDカードの構成図である。 図79は、サーバに設定情報を登録する手順に関するフローチャートである。 図80は、サーバに登録された設定情報の構成を示す図である。 図81は、RF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図82は、RF−IDカードでレコーダの設定情報を更新する手順に関するフローチャートである。 図83は、サーバから設定情報を取得する手順に関するフローチャートである。 図84は、レコーダで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図85は、カーナビで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。 図86は、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態における構成図である。 図87は、同実施の形態におけるフローチャートである。 図88は、ネットワーク環境を示す図である。 図89は、モバイルAV端末の機能ブロック図である。 図90は、TVの機能ブロック図である。 図91は、モバイルAV端末が動画をもらうシーケンス図(前半:もらう側が制御)である。 図92は、モバイルAV端末が動画をわたすシーケンス図(後半:もらう側が制御)である。 図93は、モバイルAV端末の基本フローチャート図である。 図94は、モバイルAV端末のわたすモードのフローチャートである。 図95は、モバイルAV端末のもらうモードのフローチャートである。 図96は、モバイルAV端末の無線でもらうモードのフローチャートである。 図97は、モバイルAV端末のURLでもらうモードのフローチャートである。 図98は、モバイルAV端末のサーバの位置探索のフローチャートである。 図99は、モバイルAV端末の外部サーバから動画をもらうモードのフローチャートである。 図100は、TVの基本フローチャートである。 図101は、TVのわたすモードのフローチャートである。 図102は、TVのもらうモードのフローチャートである。 図103は、モバイルAV端末が動画をもらうシーケンス図(前半:わたす側が制御)である。 図104は、モバイルAV端末が動画をわたすシーケンス図(後半:わたす側が制御)である。 図105は、リモコンによって受け渡しを行う場合のシーケンス図である。 図106は、動画サーバが同時送信を行う場合のシーケンス図である。 図107は、機器の工場出荷時にHF−RFIDとUHF−RFIDの動作を示した概念図である。 図108は、UHF−RFIDM005からアクセス可能なメモリの記録フォーマットを示した概念図である。 図109は、機器M003の工場出荷時のHF−RFIDからUHF−RFIDに製造番号等を複製する処理の流れを示したフローチャートである。 図110は、機器M003の流通過程における処理の流れを示したフローチャートである。 図111は、全体システム構成を示す図である。 図112は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(前半)である。 図113は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(後半)である。 図114は、ホームID登録のネットワーク環境図である。 図115は、ホームID登録通信装置ハード構成図である。 図116は、ホームID登録通信装置機能ブロック図である。 図117は、ホームID登録処理のフローチャートである。 図118は、ホームID取得処理のフローチャートである。 図119は、ホームID登録処理のシーケンス図である。 図120は、ホームID共有通信装置機能ブロック図である。 図121は、ホームID共有受信側処理のフローチャート(近接無線利用)である。 図122は、ホームID共有送信側処理のフローチャート(近接無線利用)である。 図123は、ホームID共有処理のシーケンス図(近接無線利用)である。 図124は、ホームID共有受信側処理のフローチャート(ホームNWデバイス利用)である。 図125は、ホームID共有送信側処理のフローチャート(ホームNWデバイス利用)である。 図126は、ホームID共有処理のシーケンス図(ホームNWデバイス利用)である。 図127は、実施の形態B3における機器管理システムのブロック図である。 図128は、実施の形態B3における機器管理システムのシーケンス図である。 図129は、実施の形態B3における機器管理データベース構成の概念図である。 図130は、実施の形態B3における機器管理システムの表示概念図である。 図131は、実施の形態B4におけるRF−ID N10の機能ブロック図である。 図132は、実施の形態B4におけるモバイル機器N20の機能ブロック図である。 図133は、実施の形態B4における登録サーバN40の機能ブロック図である。 図134は、実施の形態B4におけるネットワーク製品の配置の一例を示す図である。 図135は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。 図136は、実施の形態B4におけるテレビN10Aの情報を登録サーバN40に登録するシーケンス図である。 図137は、実施の形態B4における製品データとサーバ登録データの構成の一例を示す図である。 図138は、実施の形態B4における製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。 図139は、実施の形態B4におけるRF−ID N10の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図140は、実施の形態B4におけるモバイル機器N20の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図141は、実施の形態B4における登録サーバN40の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。 図142は、実施の形態B4におけるエアコンN10JとテレビN10Aの電源を制御する一例を示すシーケンス図である。 図143は、実施の形態B4における位置情報データと製品制御データの構成の一例を示す図である。 図144は、実施の形態B4における位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。 図145は、実施の形態B4における製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。 図146は、実施の形態B4における位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。 図147は、実施の形態B4における精度識別子の一例を示す図である。 図148は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。 図149は、実施の形態B5における全体システムの一例を示す図である。 図150は、実施の形態B5におけるRF−ID O50が搭載した製品の配置の一例を示す図である。 図151は、実施の形態B5における建築物座標データベースO104から抽出した建築物座標データである建築物の3Dマップの一例を示す図である。 図152は、実施の形態B5におけるプログラム実行部O65で作成した製品の3Dマップの画像データの一例を示す図である。 図153は、実施の形態B5における表示部O68dが図151の画像データと既に表示している図152の画像データを組み合わせた製品の3Dマップの一例を示す図である。 図154は、実施の形態B5における精度識別子の一例を示す図である。 図155は、実施の形態B5における3Dマップの処理フローの一例を示す図である。 図156は、実施の形態B5における3Dマップの処理フローの一例を示す図である。 図157は、実施の形態B5における3Dマップによる特定小電力無線通信システムの一例を示す図である。 図158は、実施の形態B6における無線接続要請のネットワーク環境図である。 図159は、実施の形態B6における無線接続要請通信装置ハード構成図である。 図160は、実施の形態B6における無線接続要請通信装置機能ブロック図である。 図161は、実施の形態B6における無線接続要請処理のシーケンス図である。 図162は、実施の形態B6における無線接続要請処理のフローチャートである。 図163は、実施の形態B7におけるチャンネル設定要請のネットワーク環境図である。 図164は、実施の形態B7におけるチャンネル設定要請通信装置機能ブロック図である。 図165は、住宅を示す図である。 図166は、システムを示す図である。 図167は、システムを示す図である。 図168は、携帯型通信装置を示す図である。 図169は、携帯型通信装置のフローチャートである。 図170は、サーバ等を示す図である。 図171は、機器情報、種類情報、機能情報などを示す図である。 図172は、無線LANのアクセスポイント等を示す図である。 図173は、無線通信の処理のフローチャートである。 図174は、位置情報などを示す図である。 図175は、携帯型通信装置を示す図である。 図176は、リモコンなどを示す図である。 図177は、携帯型通信装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る通信装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、実施の形態(実施形態)A(A1〜A13)、B(B1〜B7)が示される。
以下の実施の形態(実施の形態A、B)において、本発明に係る通信装置のさまざまな態様についての説明を行っている。ただし、出願時における請求の範囲に対して、直接的に(比較的密接に)関連する内容(出願時において、比較的強く着目される点)は、実施の形態B(B1〜B7)の内容である。そして、これら実施の形態B(B1〜B7)のうちで、最も密接に関連する内容は、例えば、実施の形態B4等である。
つまり、例えば、例えば、実施形態B4が初めに理解されてもよい。
そして、実施形態A(A1〜A13)よりも、実施形態B(B1〜B7)の方が、先に理解されてもよい。
そして、このような実施形態B4に密接に関連する図は、例えば、図131〜図148(及び図165〜図177)などである。そこで、これら図131〜図148(及び図165〜図177)などが、最初に理解されてもよい。
また、上述された、実施形態B(B1〜B7)に密接に関連する図は、例えば、図114〜図177などである。そこで、これら図114〜図177が、その他の図1〜図113よりも、先に理解されてもよい。
また、上述された、実施形態Bの図114〜図177のうちで、例えば、図165〜図177も、比較的早い目に理解されることが好ましいと考えられる。
つまり、例えば、上述された、出願時に強く着目される技術が理解されるのに際して、これら図165〜図177が参照されてもよい。
つまり、例えば、次の携帯型通信装置が開示される。
その携帯型通信装置においては、所定の位置(図165の住宅99(の内部)等)に設置された機器(図167の機器98a(例えば図165のテレビN10A)等)と当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b等)との間での近接無線通信(近接無線通信98c1、NFCの通信)により、設置された当該機器から、複数の機器(図167の第1の機器98a、第2の機器98rなど)のうちから当該機器(第1の機器98a)を特定する機器情報(機器情報98n1)を取得する機器情報取得部(機器情報取得部98n)と、(機器98aに対して、携帯型通信装置98bがタッチされる際の動き98b1を、携帯型通信装置98bがするなどして)設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際(行う際)における(前記近接無線通信がされて、設置された前記機器(機器98a(テレビN10A))の位置が、当該携帯型通信装置の位置と同じ位置である際における)、当該携帯型通信装置の位置(機器98aの位置、テレビN10Aの位置)を示す位置情報(位置情報98j1)を取得する位置情報取得部(位置情報取得部98j)と、前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報(機器情報98n1)と、取得された、(前記同じ位置(テレビN10Aの位置)での)前記位置情報(位置情報98j1)とが含まれた送信情報(送信情報98o1)を予め定められたサーバ(サーバ98c、例えば、図165の通信線99bに接続された、住宅99の外部にある、機器98aの製造者のサーバなど)に送信する送信部(送信部98o)とを備えてもよい。
また、機器(機器98a)が前記所定の位置(住宅99)に設置された場合に行われる、(タッチの操作がされた際などにおける)設置された前記機器と当該携帯型通信装置との間での前記近接無線通信(近接無線通信98c1)がされることを検出する検出部(図177の通信検出部98q)を備え、前記送信部は、前記機器が前記所定の位置に設置された場合に前記予め定められたサーバへと送信(例えば、サーバへと登録)されるのを要する前記送信情報(送信情報98o1)を、当該近接無線通信が行われることが検出された場合に、前記サーバに送信し、送信される前記送信情報は、複数の機器のうちから、設置された前記機器を特定する前記機器情報(機器情報98n1)を含み、前記機器情報取得部は、前記近接無線通信により前記機器から当該機器情報を取得し、送信される前記送信情報は、前記機器が設置された位置を示す位置情報(位置情報98j1)を含み、前記位置情報取得部は、設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b)の位置を示す前記位置情報(位置情報98j1)を、前記機器の位置の前記位置情報として取得してもよい。
これにより、機器98aが住宅99が設置された際に必要である、例えば、機器98aの製造者のサーバなどであるサーバ98cへの、機器情報98n1と位置情報98j1が含まれる送信情報98o1の送信が、単に、タッチの操作がされるなどで、近接無線通信98c1がされるだけで行われ、操作が簡単にできる。
しかも、近接無線通信98c1をする本装置は、例えば携帯電話などである、携帯型通信装置98bである。このため、例えば、近接無線通信98c1がされるために、新しい構成を追加することが不要であるなどして、コストが、小さいコストにできる。
また、上述のように、本装置は、携帯型通信装置98bである。このため、例えば、位置情報の取得のために、新しい構成を追加することが不要であるなどして、コストが、より十分に小さいコストにされ、コストが小さくなる、コストの低下幅が大きな低下幅にできる。
なお、具体的には、例えば、設置がされる機器98aにおいて、新しい構成として、GPS装置を新たに設けることが不要にできる。
これにより、操作が簡単なことと、コストが小さいことと、コストが小さくなる低下幅が、大きな低下幅であることとが両立できる。
なお、例えば、前記機器(機器98a)は、前記住宅(住宅99)の家電(図165のテレビN10A、暖房機N10Kなど)であり、当該携帯型通信装置は、当該機器が設置される前記住宅の住人の携帯電話、または、当該住人の、携帯電話の機能を有するスマートフォンなどである。
そして、取得される前記位置情報(位置情報98j1)は、基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99c)から、前記機器(例えば第1の機器96c、第2の機器96d(図165の暖房機N10KおよびテレビN10Aなど))が設置された位置までの、当該携帯型通信装置の動き(図172の動き96e)を特定して、特定される前記動き(動き96e)が、第1の位置(図172の第1の位置96cP、図165の暖房機N10Kの位置)までの第1の動きである場合に、当該第1の位置を示し、第2の位置(第2の位置96dP、テレビN10Aの位置)までの第2の動きである場合に、当該第2の位置(第2の位置96dP)を示し、送信がされる前記サーバ(図172のサーバ98c(例えば図165のサーバ(ホームサーバ)99a))は、前記送信情報が当該サーバへと送信されることにより、送信された前記送信情報の前記位置情報により特定される前記動き(動き96e)が、前記第1の動きである場合には、予め定められた無線通信装置(処理装置96a、図165のアクセスポイント99c)が、設置された前記機器との間での、第1の方式での無線通信(小さい電力での無線通信96f1)を行い、第2の動きである場合、第2の方式での無線通信(大きい電力での無線通信96f2)を行うサーバでもよい。
つまり、こうして、先述のようにして、送信情報98o1が送信されることによって、住宅99における、機器98aが設置された位置(第1の位置96cP、第2の位置96dP)に対応する適切な方式での無線通信(無線通信96f1、96f2)がされてもよい。
これにより、適切な無線通信がされるのに必要である、例えば、無線通信における電力の設定の操作などの、かなり複雑な操作が不要にされ、単に、携帯型通信装置98bのタッチの操作等のみで足りて、操作が、大幅に簡単にできる。
また、前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置が、前記機器が設置された位置までの(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99c)の位置からの)動き(図172の動き96e)をする際における加速度を検出する加速度センサ(図175の加速度センサ98j2x)を含み、取得される前記位置情報(位置情報98j1)は、検出された前記加速度から特定される当該動き(動き96e)を特定し、特定される当該動き(動き96e)をした後の位置(機器98a(例えば、図172の第1の機器96c)の位置)を、前記機器が設置された位置として示してもよい。
これにより、例えば、GPSの電波が、取得される位置情報の精度が、十分高い精度である程度に適切な電波でないケースなどでも、単に、加速度センサが用いられるだけで、適切な位置情報が取得され、適切な動作がされて、確実に、適切な動作ができる。
また、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記近接無線通信(図167の近接無線通信98c1)は、前記住宅に前記機器が設置された場合に、前記機器が設置された前記住宅における当該携帯型通信装置のユーザによりされた、設置された前記機器への、当該携帯型通信装置のタッチの操作(図167の98b1)がされた際における、NFC(Near Field Communication)での通信などでもよい。
なお、このような携帯型通信装置において、より具体的には、例えば、「(その他の形態)」の説明に書かれる通りでもよいし、実施形態A、B等で言われる通りでもよい。なお、「(その他の形態)」の説明は、この欄、すなわち、[発明を実施するための形態]の欄の最後尾の部分に記載される。適宜、「(その他の形態)」の説明も参照されたい。
なお、以下の実施形態A(A1〜A13)、B(B1〜B7)における技術分野は、比較的新しい分野であり、様々な可能性が考えられ、どのような技術が、将来などにおいて広く利用されるか比較的予測し難い分野である。
そこで、この点などを踏まえて、以下の説明では、比較的広い様々な技術(実施形態A1〜A13、B1〜B7など)について書かれる。
なお、図面に関して、次の通りである。
つまり、実施形態Aが理解される際には、例えば、図1〜図157などを参照されたい。
また、実施形態Bが理解される際には、図114〜図177(図114〜図164、および、図165〜図177)などを参照されたい。
そして、実施形態A1について、例えば、図1〜図39などを参照されたい。また、実施形態A2について、図40〜図47などを、実施形態A3について、図48〜図58などを、実施形態A4について、図59〜図62などを、実施形態A5について、図63〜図70などを、実施形態A6について、図71〜図76などを、実施形態A7について、図77〜図87などを、実施形態A8について、図88〜図102などを、実施形態A9について、図103〜図104などを、実施形態A10について、図105などを、実施形態A11について、図106などを、実施形態A12について、図107〜図111などを、実施形態A13について、図112〜図113などを、それぞれ参照されたい。
一方で、実施形態B1について、例えば、図114〜図119などを、実施形態B2について、図120〜図126などを、実施形態B3について、図127〜図130などを、実施形態B4について、図131〜図148などを、実施形態B5について、図149〜図157などを、実施形態B6について、図158〜図163などを、実施形態B7について、図164〜図164などを、それぞれ参照されたい。
なお、図40A、図40B、図40Cが含まれてなる全体(例えば、図40A、図40B、図40Cのうちのそれぞれ)は、適宜、「図40」と呼ばれる。なお、図42A〜図42Dなどについても、同様である。
なお、それぞれの装置等(実施形態(A(A1〜A13)、B(B1〜B7)、他の携帯など)において、例えば、次の通りである。つまり、その装置の構成は、典型的には、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)で実現されているものとしてもよい。これらは、個別に1チップ化されていてもよいし、全ての構成又は一部の構成を含むように、1チップ化されてもよい。ここで、集積回路は、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。実施の形態の集積回路は、何れの称呼で呼ばれてもよい。また、集積回路の手法は、LSIに限定されるものではなく、専用回路又は汎用プロセッサを用いて実現してもよい。さらに、FPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの、接続や設定を再構成することができるリコンフィギュアラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらに、半導体技術の進歩により、又は、派生する別技術により、現在の半導体技術に置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の応用等が考えられる。
(実施の形態A)
ここで、実施の形態A(実施の形態A1〜A13など)の通信装置は、例えば、次の通信装置X(図132、図135、図115、116、図127等)の下位概念でもよい。
通信装置Xは、近接無線通信(RFタグの通信)を介して、端末装置(図134、図135のテレビN10A等、図127の端末装置Y01など)から端末装置情報を読み出す。そして、通信装置Xは、汎用のネットワーク(図135の宅内ネットワークN100、宅外ネットワークN101)を介して、サーバ機器(図135、図133の登録サーバN40、図127のサーバY04)に、読み出された前記端末装置情報を送信する通信装置(例えば、図135、図132のモバイル機器N20、図127の通信装置Y02、図115、116の通信装置M1101、図120の通信装置M1101S、M1101Rなど)である。そして、具体的には、通信装置Xは、前記近距離無線通信を介して前記端末装置(例えば、図134のテレビN10A)から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報を少なくとも含む前記端末装置情報(図131のメモリN13のデータ、図137の(a)欄の製品データ、図127のROMY015のデータ)を取得する端末装置情報取得部(図135、図132のRF−IDリーダライタN21、図116の機器固有ID取得部M1202)を有する。そして、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図132のメモリ部N25のデータ、図127のROMY025により記憶された製造番号)を少なくとも含む通信装置情報を記憶する通信装置情報記憶部(例えば、図132のメモリ部N25、図127のROMY025)を備える。また、取得された前記端末装置情報に、記憶された前記通信装置情報を付与して、前記端末装置情報に前記通信装置情報が付与された情報(前記端末装置情報と前記通信装置情報との両方が含まれた情報)を、前記サーバ機器へ送信する送信情報(例えば、図137の(b)欄のサーバ登録データ)として生成する情報付与部(図132のCPU N34、図116の登録情報作成部M1204、図127の情報付与部Y035)を有する。そして、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバ機器へ、前記情報付与部により生成された前記送信情報を送信する通信部(図132の通信部N30、図116の登録情報送受信部M1207、図127の通信部Y036)を有する。そして、前記通信部は、前記端末装置(図134のテレビN10A)からの前記端末装置情報(例えば、図137の(a)欄の製品データにおける「登録サーバのアドレス」等)に基づいて、前記送信情報を送信する前記サーバとして、当該端末装置情報により示されるサーバ(図135の登録サーバN40等)を特定し、特定された前記サーバと通信する。
ここで、通信装置Xは、さらに、前記通信装置の位置情報を取得する位置情報取得部(図132のGPS N31、6軸センサN32、図116の位置情報取得部M1206、図127の位置情報測位部Y027)を有してもよい。そして、前記位置情報取得部は、前記端末装置情報取得部での、前記端末装置(例えば図134のテレビN10A)と前記通信装置との近接無線通信が確立しているタイミングで、前記通信装置の位置情報を取得し、前記通信装置情報は、前記位置情報取得部で取得した、前記通信装置の位置情報を含んでもよい。
また、前記通信装置情報には、家(図134の家)あるいは人(当該通信装置のユーザ)の識別情報(ホームID)を含んでもよい。
なお、この通信装置Xにおいては、例えば、次の通りであってもよい。
この通信装置Xは、HEMSのシステム(図134、図135のシステム)に含まれ、ユーザにより携帯されて、ユーザの位置と同じ位置を有する携帯端末である。
端末装置情報取得部は、端末装置(例えば図134のテレビN10A)と当該通信装置との間の距離が、閾値未満の近距離の場合、および、閾値以上の遠距離の場合のうちの、近距離の場合にのみ、当該端末装置と近距離無線通信を行う。
通信部は、複数の端末装置(図134の複数の端末装置でもよいし、図134の家以外の他の家の端末装置を含んだ複数の端末装置でもよい)のうちで、前記近距離無線通信がされる端末装置(図134のテレビN10A)のための処理(例えば、当該端末装置の制御でもよい)をサーバ機器に行わせる。
これにより、容易に、通信装置が、当該端末装置の近距離に移動された端末装置(例えば図134のテレビN10A)と、他の端末装置(例えば、他の家の端末装置など)とのうちで、移動がされた、通信装置に対して近距離の端末装置(例えばテレビN10A)とのうちで、近距離の端末装置にのみ、制御等が行われ、他の端末装置には行われない。このため、適切な端末装置にのみ、制御等がされ、確実に、適切な端末装置の処理のみができる。
そして、このように、適切な端末装置にのみ、制御等がされるにも関わらず、単に、通信装置が近距離に移動されるだけで足りて、複雑な操作などが不要であり、簡単に、適切な端末装置の処理のみがされて、簡単に、適切な処理ができる。
しかも、端末装置情報取得部は、前記近接無線通信を通じて、複数のサーバ機器のなかから、サーバ機器を特定する端末装置情報を、端末装置(例えば図134のテレビN10A)から取得する。
そして、通信部は、上述の制御等の処理を行うことを、前記端末装置情報取得部により取得された前記端末装置情報により特定される前記サーバ機器に行わせる。
これにより、端末装置(テレビN10A)の外部における要因に関わらずに、確実に、適切なサーバ機器による処理ができる。
さらに、複数の家のうちから、通信装置が利用される家(図134の家)を特定することにより、複数の機器(図134の家の各機器、他の家の機器)のうちから、そのホームIDにより特定される家(図134の家)に設けられた各機器(図134の各機器)を特定するホームIDを、前記サーバ機器に送信し、前記近接無線通信が行われる前記端末装置(テレビN10A)が、当該家に設けられた前記各機器に含まれることを前記サーバ機器に特定させるホームID送信部(図116のホームID管理部M1205)が設けられる。
なお、具体的には、例えば、所定の通信部(例えば、図116の登録情報送受信部M1207)にホームIDが送信されることにより、この通信部を通じて、ホームIDがサーバ機器に送信されてもよい。
なお、ホームID送信部は、当該端末装置(テレビN10A)が、前記家に設けられた前記各機器に含まれることを、サーバ機器に特定させることにより、そのマップ(図144の製品マップ)により位置がユーザに示される各製品のうちに、当該端末装置(テレビN10A)が含まれるマップを、製品マップ(図144の製品マップ)として、前記サーバ機器に特定させてもよい。
また、ホームID送信部は、前記端末装置(テレビN10A)が、前記各機器(図134の各機器)に含まれることを前記サーバ機器に特定させることにより、前記サーバ機器により、前記各機器のそれぞれについて行われる処理(例えば、ユーザに最も近い位置をその機器が有する場合に、その機器の電源ONを行う処理)を、当該端末装置(テレビN10A)についても前記サーバ機器に行わせてもよい。
さらに、当該通信装置の位置と同じ位置である、近接無線通信がされる前記端末装置(テレビN10A)の位置を取得することにより、取得された位置を、当該端末装置の位置として前記サーバ機器に特定させる位置情報取得部(先述)が設けられる。
これにより、端末装置(テレビN10A)の位置に合わせた処理を、サーバ機器に行わせることが、単に、通信装置を適切な位置(テレビN10Aの位置)に移動させるだけで、簡単にできる。
図127の通信装置Y02などは、例えば、この通信装置Xの下位概念(具体例)等であってもよい。
(実施の形態A1)
実施の形態A1について述べる。
図1は、実施の形態A1の概念図を示す。
ここには、撮影装置(カメラ)1(通信装置9A1)、TV(テレビジョン)45およびサーバ(画像サーバ)42から構成される通信システムが示されている。本図において、左側は、撮影装置1による撮影時の状況を示し、右側は、撮影した画像を撮影装置1が再生する時の状況を示す。
撮影装置1は、本発明に係る通信装置の一例(ここでは、デジタルカメラ)である。
そして、撮影装置1は、撮影時に関連する構成要素として(図1左欄を参照)、第1電源部101と、映像処理部31と、第2のアンテナ20と、第1処理部35と、メディア識別情報111、撮影画像状況情報60およびサーバ特定情報48を記憶する第2メモリ52と、RF−IDのアンテナ21とを備える。
また、この撮影装置1は、再生時に関連する構成要素として(図1右欄を参照)、第1電源部101と、第1メモリ174と、電源検知部172と、起動部170と、メディア識別情報111、撮影画像状況情報60およびサーバ特定情報58を記憶する第2メモリ52と、第2処理部95と、変調切部179と、通信部171と、第2電源部91と、RF−IDのアンテナ21とを備える。
TV45は、リーダ装置が通信路で接続された機器の一例であり、具体的には、撮影装置1で撮影された画像データを表示するのに使用されるテレビ受像機であり、表示部110と、RF−IDリーダライタ46とを備える。
サーバ42は、撮影装置1から当該サーバ42にアップロードされる画像データを保存するとともに、その画像データを、TV45にダウンロードするコンピュータであり、データ(画像データ)50を保持するための記憶装置を備える。
景色などの被写体を撮影装置1が撮影した場合、映像処理部31により、撮影データに変換された画像データは、通信が可能な条件下では、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(WorldWide Interoperability for Microwave Access)用の第2アンテナ20を用いて、アクセスポイントに、無線で送られる。送られる際には、例えば、インターネットを介して送られる。そして、予め設定したサーバ42の中のデータ50として、送られた画像データが、サーバ42により記録される。
この時、第1処理部35は、撮影した画像データの撮影画像状況情報60を、撮影装置1が備えるRF−ID47の第2メモリ52に記録する。この撮影画像状況情報60の中には、画像撮像日時と、画像撮影枚数、最終画像送信日時、画像送信枚数および最終画像撮影日時の少なくとも何れかと、アップロードされた画像、もしくは、アップロードされていない画像、最終撮影番号等が、例えば第1処理部35等により記録される。
また、サーバ42にアップロードしたデータ50を特定するためのURL(Uniform Resource Locator)を生成する。この情報画像データ(図1のデータ50)にアクセスするためのサーバ特定情報48(URL)が、第2メモリ52の中に、第1処理部35により記録される。また、このRF−ID(RF−ID47)が内蔵されているシステムが、カメラか、カードか、ハガキか等を識別するためのメディア識別情報111も、第2メモリ52に記録されている。
第2メモリ52は、カメラ(撮影装置1)の主電源(電池等の第1電源部101)が入っているときは、カメラの主電源により動作する。カメラの主電源が入っていなくても、RF−ID47のアンテナ21に、外部のRF−IDリーダライタから、電力が供給される。このため、電池等の電源を持たない第2電源部91が、電圧を調整し、RF−ID回路部の第2メモリ52を含めた各ブロックに、電力を供給し、それによって、第2メモリ52のデータを記録再生し、そのデータを、撮影装置1が送受信することができるようになる。
なお、第2電源部91は、整流回路等からなり、第2アンテナ21で受信した電波から、電力を作り出す回路である。第2メモリ52は、主電源のオンオフにかかわらず、第2処理部95から読み書きでき、主電源がオンの場合には、第1処理部35から読み書きできるように構成されている。つまり、第2メモリ52は、不揮発メモリから構成されるともに、第1処理部35と第2処理部95の双方から読み書きできる。
この撮影装置1で、旅行等の撮影が終了した後、撮影された画像等を再生する場合には、図1の右側の再生時に示すように、次の動作がされる。すなわち、撮影装置1のユーザ等が、撮影装置1を、TV45のRF−IDリーダライタ46に近づける。すると、RF−IDリーダライタ46により、アンテナ21を介して、RF−ID47に電力が供給される。これにより、供給される電力に基づいて、第2電源部91により、撮影装置1の主電源(第1電源部101)がオフであっても、RF−ID47の各部に電源が供給される。
第2処理部95により、第2メモリ52の撮影画像状況情報60と、サーバ特定情報58とが読み出され、読み出された各情報が、第2処理部95等により、アンテナ21を介して、TV45に送られる。
TV45側では、送られたサーバ特定情報58に基づき、URLを生成し、そのURLにより特定される、サーバ42のデータ50の画像データをダウンロードし、画像のサムネイル等を、表示部110に表示する。
なお、撮影画像状況情報60により、アップロードされていない撮影画像があると判断された場合には、その旨を、表示部110に表示するとともに、場合により、撮影装置1を起動させ、アップロードされていない画像データを、サーバ42へアップロードさせる。
図2は、撮影装置1の外観を示す図である。
図2の(a)欄と(b)欄と(c)欄とは、本発明の撮影装置1の外観の正面図と、背面図と、右側面図を示す。
図2の(c)欄に示すように、右側面には、無線LAN用のアンテナ20と、RF−ID用のアンテナ21が内蔵され、電波非遮蔽材料からなるアンテナカバー22が取り付けられている。
RF−IDの周波数は、13.5MHzであり、無線LANの周波数は、2.5GHzであり、同波数が大きく異なり、互いに干渉することがない。
このため、2つのアンテナ20、21を、図2の(c)欄に示すように、外部から見て、重なるように構成する。これにより欄設置面積を小さくできる。このため、撮影装置を小型化することができるという効果が得られる。
また、2つのアンテナのアンテナカバー22を、図2の(c)欄に示すように、一つにまとめることができるため、電波非遮蔽材料部を最小にできる。プラスチック等の電波非遮蔽材料は、金属に比べると、強度が低いため、この材料を最小にすることにより、ボディの強度の低下を軽減できるという効果がある。符号6、3で示される2つの要素は、それぞれ、レンズ6と、電源スイッチ3である。符号2〜16の要素については、後で説明する。
図3は、撮影装置1のブロック図を示す。
撮像部30から得られた画像データは、映像処理部31を介して、記録再生部32に送られ、第3メモリ33に記録される。このデータは、脱着可能なICカード34に記録される。
これらの処理は、CPU(Central Processing Unit)等の第1処理部35により指示される。撮影された写真や動画等の画像データは、暗号部36と、通信部37の送信部38と、第1アンテナ20により、無線LANや、WiMAZ等の無線でアクセスポイント等に送られ、インターネット40を介してサーバ42に送られる。つまり、写真等の画像データが、アップロードされる。
なお、通信状態が悪い場合や、近くにアクセスポイントや、基地局がない等の理由で、一部の画像データがアップロードできない場合がある。この場合には、サーバ42にアップロードされた画像と、まだアップロードされていない画像が、混在する。
この場合には、サーバ42の画像のデータと、撮影した画像のデータに差異が生ずる。
そこで、詳しくは、後で説明するが、本発明の場合、TV45等に付いているRF−IDリーダライタ46で、撮影装置1のRF−ID47の第2メモリ52のサーバ特定情報48等を読みとり、このデータを用いて、サーバ42のURL等を生成し、このURLを用いて、TV45から、サーバ42にアクセスし、撮影装置1がアップロードしたファイルやフォルダ等のデータ50にアクセスし、撮影装置1で撮影した画像のうちアップロードした画像をダウンロードしTV45に表示させる方式をとっている。
もし、実際撮影した画像の一部もしくは全部が、サーバ42のデータ50の画像データの中にアップロードされていないと、TV45にダウンロードした場合、実際に撮影した画像の一部が、TV45で視聴できないという課題が発生することが考えられる。
この課題を解決するため、本発明では、第1処理部35の撮影画像の状況データを、記録再生部51により、第2メモリ52の撮影画像状況情報55にアップロード状況等を記録する。
図4は、第2メモリ52の構成を示す図である。
図4を用いて、より詳細に説明する。
第2メモリ52には、サーバ42の画像データと、カメラが撮影した画像データが、一致しているか、言いかえると、同期しているかを示す同期情報56(図4)が記録される。
本発明では、TV45が、第2アンテナ21を介して、第2メモリ52の中の撮影画像状況情報55を読みとる。
このため、サーバのデータ50に、不足した画像がないかどうかを即座に確認できる。
もし、未アップロードの画像があるときには、その結果を、TV45の表示部に表示する。そして、視聴者に、「画像のアップロードをして下さい」の表示を出すか、または、RF−IDのアンテナ21経由で、カメラに命令を出し、起動部170に、起動信号を送り、強制的に、撮影装置1の第1電源部101を起動させ、撮影装置1の第1メモリ174等の中の未アップロード画像を、無線LAN、もしくは有線LAN、もしくはRF−ID用の第2アンテナ21等を介して、サーバ42にアップロードさせる。
なお、ここで、RF−IDのアンテナ21経由の場合においては、伝送量が小さいため、元の画像データを、そのまま、送ろうとすると、アップロードと、画像の表示に、時間がかかり、使用者に不快感を与える。
これを避けるために、本発明では、アンテナ21経由の場合、未アップロード画像のサムネイル画像を送る。
これにより、見かけ上のアップロード時間や、表示時間を短縮でき、使用者に不快感を与えることを軽減できる。
現在のHF帯のRF−IDでは、数百kbpsの伝送量の場合が多いが、4倍速も検討されている。この場合、数Mbpsを実現できる可能性がある。未アップロード画像のサムネイル画像データを送れば、1秒間に、数十枚の画像を送ることができる。一覧表示の場合には、一般ユーザが容認できる時間内に、未アップロード画像を含めた全画像を、TVに表示させることができるという効果がある。この方法は、一つの現実的な方法といえる。
このように撮影装置を強制的に起動させ未アップロード画像を送る場合、無線LAN、RF−IDのアンテナ21、有線LANの内、最も速度が速く、安定している経路を用いてアップウロードやTVへの表示を行う。
第2アンテナ21に信号を送る通信部171は、第2アンテナ21を介して、外部から電源供給を受ける状況においては、低速の変調方式を用いて、通信を行う。一方で、第1電源部101等から電源供給を受けられる状況においては、必要に応じて、変調方式を、QPSK、16QAN、64QAN等の信号点数の多い変調方式に切り替え、伝送を高速化させ、未アップロードの画像データを、短時間でアップロードする。
なお、電源検知部172により、第1電源等の余力が少ない事や、外部電源が非接続であること等を検出すると、第1電源部101からの電力供給を止め、変調方式切替部175により、通信部171の変調方式を信号点数の少ない変調方式や、伝送レートの少ない変調方式に切り替える。このことにより、第1電源部101の規定値以下の容量低下を未然に防ぐことができる。
また、別の電力対策として、電力に余裕が無い場合には、第2処理部95や、通信部171等は、第2アンテナ21を介して、TV45のRF−IDリーダライタ46に、電力増加要求信号を送り、支援を要求する。これに応えて、RF−IDリーダライタは、送信電力を、RF−ID読み取り時の電力の規定値より多い値に増加させる。RF−ID側は、アンテナ21を介して受ける供給電力量が増加するので、通信部171もしくは第1処理部35へ、電力を供給することができる。この方法により、第1電源部101の電池100の電力量が減ることがなくなる。もしくは、電池100がなくても、送信作業を、実質的に無限に継続できるという効果がある。
また別の方法として、図3のアップロード画像データ情報60を用いてもよい。アップロードした画像の情報61、例えば、写真番号等を記録する。この情報をハッシュした情報62を用いてもよい。この場合、情報量が減るという効果がある。
このデータを用いると、TV45がこのデータを読みとり、カメラの撮影した画像の情報と比較することにより、未アップロードの画像の情報を得ることができる。
別の方法として、未アップロード画像データの存在識別情報63を用いることができる。未アップロード画像データが存在するかどうかの存在識別子64により、未アップロード画像の有無を知らせることができるので、第2メモリ52の情報を大幅に削減することができる。
未アップロード画像の枚数65でもよい。この場合には、TV45に読みとらせることができるため、アップロードが必要な枚数を、視聴者に知らせることができる。この場合、枚数に加えて、データ容量を、撮影画像状況情報55として記録しておくと、未アップロード画像をアップロードするための予測時間を、より正確に、TV45に表示させることができる。
また、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を用いてもよい。
また、第2メモリ52に最後に撮影した時間68を記録することにより、後にTV45から読み出しサーバ42に接続したときに、サーバ42の最終アップロードした画像の撮影日と、時間68とを比べることにより、簡易的に、未アップロード画像の有無を判定することができる。
また、古い順から画像番号を付与していく方式において、撮影した画像の最終番号69のみを記録していくことにより、サーバにアップロードされた画像の最後の画像番号と照合することにより、未アップロード画像があるかどうかの情報を得ることができる。
また、撮影した画像の情報70(例えば、撮影した画像の画像番号の全てなど)を、第2メモリ52に記録しておく。すると、後で、サーバ42にアクセスした時に、サーバ42にアップロードされた画像データと比較することにより、未アップロードデータがあるかどうかを判断できる。この場合、撮影した画像情報をハッシュした情報71を用いることにより、データを圧縮できる。
第2メモリ52の、他の情報として、RF−IDのUID75、カメラID部76、メディア識別情報111が記録されている。これらは、カメラの主電源(時計のバックアップ等のサブ電源を除く)が入っていなくても、TV45から、第2アンテナ21を介して、読みとられ、カメラや、ユーザの識別や、機器の認証に使われる。海外旅行等から帰ってきた時には、バッテリの充電量が少ない場合が多いが、本発明の場合、バッテリがなくても動作し、情報を送るため、利便性に優れている。メディア識別情報111は、RF−IDを内蔵した機器、もしくは、メディアが、カメラ、ビデオ、ハガキ、カード、携帯電話であるかを示す識別子等が入っている。TV45側では、この識別子により、機器、メディアを特定できるため、画面上に、カメラやハガキのマークやアイコンを、後述する、図22に示すように表示させたり、識別情報に応じて処理を変更することができる。
図5は、図5は、実施形態A1における撮影装置の第2メモリの構成図である。
また、画像表示方法指示情報77が記録されているが、例えば、図5の一覧表示(をするか否かを示す情報)78が、ONの場合には、TV45のRF−IDリーダライタ46に、第2アンテナ21を近づけた時に、写真等のサムネイルの画像データを、一覧表示させる。
スライドショー79がONの時には、TV45に、画像データを、新しい順、もしくは古い順から1枚ずつ、次々と表示させる。
第2メモリ52の図(図5)の下部には、サーバ特定情報48の記録領域が設けられている。
これにより、カメラ操作者の好みに合った表示方法で、TV画面に表示される。
この中には、サーバURLを生成するための元情報となるサーバURL生成情報80がある。
そして、サーバアドレス情報81や、ユーザ識別情報82を記録するための領域が設けられており、具体的には、ログインID83等が記録される。また、パスワード84を記録するための領域があり、場合により、暗号化されたパスワード85が記録される。これらのデータは撮影装置1の内部や、RF−ID47の内部、もしくは、カメラの内部、もしくは、TV45側に設けられたURL生成部90により、サーバ42の中の、この撮影装置、もしくは、ユーザに対応する画像データ群にアクセスするためのURLが生成される。このURL生成部90(図5)がたRF−ID47の中にある時にはた第2電源部91により電源供給される。
また、URL92を作成して直接、第2メモリ52に記録してもよい。
この第2メモリ52のデータは、RF−ID側の第2処理部95と、カメラ側の第1処理部35のどちらからでも、データを読める点が特長となる。
従って、TV45が、カメラのRF−ID47を読みにいった場合には、アップロード状況情報や、サーバアドレスや、ログインID、パスワードが、瞬時に得られるため、サーバ42の中のこのカメラに対応する画像データをダウンロードして、TV45に高速に表示できるという効果がある。
この場合、撮影装置1の主電源が入っていなくても、RF−IDリーダライタから、電源が第2電源部91に供給されるために、動作するという効果がある。従って、撮影装置1の電池100の電力が減らない。
図3に戻ると、電池100から、第1電源部101は、電力の供給を受け、カメラの各部に、電源を供給する。しかし、休止状態においては、第3電源部102により、時計103等に微弱な電源を供給する。場合によっては、第2メモリ52の一部のメモリに、バックアップ電力を供給する。
RF−ID47は、第2アンテナからの電力を受け、第2電源部91を動作させ、第2処理部95か、データ受信部105、記録部106、再生部107、データ転送部108(通信部171)や第2メモリ52を動作させる。
このため、カメラの休止状態においては、全く電力を消費しないため、カメラの電池100を、永く持たせることができる。
次に、図7〜図17の処理について述べられる。
図7は、カメラ、カード側の処理と、TV、RF−IDリーダライタ側の処理とのフローチャートである。
カメラ、カード側の処理と、TV、RF−IDリーダライタ側の処理を、図7のフローチャートを用いて述べる。
図7のステップ150aで、主電源がOFFの時、ステップ150bで、主電源OFF時の、RF−IDリーダライタの起動設定がされているかをチェックし、Yesなら、ステップ150cで、RF−IDリーダライタ46を、ONにして、ステップ150eで、RF−IDリーダライタの省電力モードに入る。
ステップ150fでは、アンテナ部のインピーダンス等を測定、もしくは、近接センサの測定をして、ステップ150gで、RF−IDを、RF−IDリーダライタのアンテナに近づけると、ステップ150gで、近接もしくは接触したかを検知した場合には、ステップ150hで、アンテナに、電力の出力を開始し、ステップ150kで、第2電源がONし、第2処理部が動作開始し、ステップ150mで、交信を開始する。
図8は、図7の処理の続きの処理のフローチャートである。
ステップ150で受信すると、図8のステップ151aで、相互認証を開始し、ステップ151fで、相互認証を開始し、ステップ151b、151gで、相互認証がOKなら、ステップ151dで、第2メモリのデータを読み出し、ステップ151eで、第2メモリのデータを送信し、ステップ151iで、RF−IDリーダライタは、第2メモリのデータを受信し、ステップ151jで、第2メモリの識別情報等が正しいかをチェックし、OKなら、ステップ151mで、TV45側に、自動電源ONの識別情報ありかを見て、Yesなら、ステップ151rで、TVの主電源がOFFかをチェックする。
図9は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
そして、OFFならば、図9のステップ152aで、TVの主電源をONして、ステップ152bで、第2メモリ52に強制表示命令がある場合には、ステップ152dで、TVの入力信号を、RF−IDの画面表示信号に切り替えるとともに、ステップ152eで、フォーマット識別情報を読み、ステップ152fで、フォーマット識別情報に応じて、第2メモリを読み出し、データフォーマットを変えて、該当するデータを読み、ステップ152gで、第2メモリ部に「パスワード要求フラグ」がある場合には、ステップ152hで、第2メモリの「パスワード入力不要のTVのID」を読み、ステップ152iで、自機のTVのIDと「パスワード入力不要のTVのID」が一致しない時には、ステップ152qで第、2メモリから、パスワードを読み、ステップ152vで、パスワードの暗号を復号し、ステップ152sで、パスワードを送信する。なお、ステップ152q、152r、152sは、サーバ42が保持するデータ50として、サーバ42が備える記憶装置に、パスワードを記録しても良い。
ステップ152jでパスワードを入手し、ステップ152kで、パスワード入力画面を表示し、ステップ152mで、入力されたパスワードが正しいかをチェックする。この作業は、サーバ42で行われてもよい。OKなら、RF−IDの第2メモリの情報やプログラムに基づく表示を行う。
図10は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図10のステップ153aで、第2メモリのRF−IDのメディア識別情報111により示される種類が、カメラなら、ステップ153bで、カメラのアイコン(文字)を、TVの表示部に表示し、カメラでなかったら、ステップ153cで、郵便ハガキなら、ステップ153dで郵便ハガキのアイコンを表示部に表示し、ステップ153eで、ICカードであることがわかれば、ステップ153fで、ICカードのアイコンを、表示部に表示し、ステップ153gで、携帯電話あることがわかれば、携帯電話のアイコンを、TV画面の角に表示させる。
図11は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図12は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図13は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図11のステップ154a、154iで、サーバもしくは第2メモリから、サービス内容識別情報を読みとり、ステップ154cで、画像表示サービスかを、ステップ154bで、ダイレクトメール等のハガキサービスか、ステップ154dで、広告サービスか、をチェックする。
そして、ステップ154fと154jで、第2メモリから、サーバ特定情報48を得て、もし、第2メモリにURL92がない場合には、ステップ154hと154kに進み、サーバアドレス情報81とユーザ識別情報82を得る。
そして、図12のステップ155a、155pでは、第2メモリから、暗号化されたパスワードを得て、ステップ155bで、復号されたパスワードを得て、ステップ155cで、上記情報から、URLを生成する。
そして、第2メモリに、URL92がある場合も含めて、ステップ155dで、通信部と、インターネットを介して、URLのサーバにアクセスし、ステップ155kで、サーバ42と接続開始して、ステップ155qで、動作プログラム存在識別子119を読み、ステップ155eで、動作プログラム存在識別子が有りか、ステップ155fで、複数の動作プログラムもある場合には、ステップ155rで、動作プログラム選択情報118を読み、ステップ155gで、動作プログラム選択情報が設定されている場合には、ステップ155hで、特定の動作プログラムのディレクトリ情報を選択し、ステップ155sで、第2メモリの動作プログラムの、サーバ上のディレクトリ情報117を読み、ステップ155iで、サーバ上の特定ディレクトリの動作プログラムにアクセスし、ステップ155mで、動作プログラムを送出もしくはサーバ上で稼動させ、ステップ155jで、動作プログラムの稼動を開始(TV側もしくはサーバ側)させ、図13のステップ156aで、画像利用サービスかをチェックし、Yesなら、ステップ156bで、未アップロード画像データの確認作業を開始する。
図6は、実施形態A1における撮影装置の画像表示方法指示情報の構成図である。
図14は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
ステップ156iで、未アップロードデータ存在識別子64を読み、ステップ156cで、未アップロードデータ存在識別子64がONの場合には、ステップ156dで、未アップロード画像の枚数66と、データ容量65を読み、ステップ156eで、未アップロード画像の枚数66を表示し、未アップロードデータ容量65から、データのアップロード予測時間をTVの表示部に表示し、ステップ156fで、もし、カメラ側が、自動画像アップロード可能状態にある場合には、ステップ156gで、カメラを起動し、第1アンテナ20もしくは第2アンテナ21等を介して、無線もしくは、接点による有線で、サーバに、未アップロードデータをアップロードし、完了すると、図14のステップ157aへ進み、ステップ157aで、課金プログラムがあるかをチェックし、NOの場合はステップ157nで、図6の画像表示方法指示情報の識別子121を読み、ステップ157bで、画像表示方法識別情報が、サーバにあるかをチェックし、Yesなら、ステップ157pで、画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報120を読み出し、ステップ157cで、UID等に対応した画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報120を読み、ステップ157dで、サーバ上の画像表示方法指示情報を、サーバから得て、ステップ157fへ進む。
ステップ157bがNOの場合には、ステップ157eに進み、画像表示方法指示情報を、カメラより得て、ステップ157fに進む。
図15は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
ステップ157fでは、画像表示方法指示情報に基づいて、表示を開始し、ステップ157gで、全画像表示識別子123を読み、ステップ157gで、全画像表示なら、ステップ157rで、全画像を表示し、NOなら、ステップ157sの特定ディレクトリ124の一部画像を、ステップ157hで表示し、ステップ157iで、一覧表示125なら、ステップ157tの表示順序識別子122を読み、ステップ157jで、表示順序識別子に基づき、日付順、アップロード順に表示し、ステップ157vで、スライドショー識別子126を読み、ステップ157kで、OKなら、ステップ157mで、表示順序識別子122に基づき、表示を行い、第2メモリから、画質優先127を読み出し、図15のステップ158aで、表示方法が、画質優先でない場合には、ステップ158qで、速度優先128かどうかをチェックし、ステップ158bで、速度優先なら、ステップ158cで、表示音声サーバにあるかを調べ、ステップ158sで、音声のサーバのディレクトリ130を調べ、ステップ158aで、表示音声のサーバ上のディレクトリにアクセスし、音声を出力させる。
ステップ158eで、優先表示画像が、全画像でないなら、ステップ158fで、一部画像を選び、ステップ158vまたはステップ158wで、特定ディレクトリ124の情報を入手(ステップ158g)し、ステップ158hで、特定ディレクトリの画像を表示する。ステップ158iのように、全画像表示してもよい。ステップ158jで、表示が完了すると、ステップ158kで、「別の画像をみるか」の表示をして、Yesの場合には、ステップ158mで、別のディレクトリの画像のメニューを表示する。
図16は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図16のステップ159aで、特定使用者の画像を要求されると、ステップ159mで、特定使用者全画像132のデータと、特定使用者のパスワード133を得て、ステップ159bで、特定使用者のパスワードを要求して、ステップ159cで、正しければ、ステップ159pで、画像リストが入ったファイルのディレクトリ情報134を読み、ステップ159dで、特定使用者の画像リストが入ったディレクトリをアクセスし、ステップ159rで、サーバの特定ディレクトリから、画像データをダウンロードし、ステップ159eで、特定使用者の画像を表示する。
ステップ159fで、色補正ルーチンを開始し、ステップ159gで、カメラIDと、カメラID部76から、カメラ機種情報を読み出し、ステップ159hと159tで、カメラ機種の特性データを、サーバからダウンロードする。次に、ステップ159i、159uで、TVの特性データをダウンロードする。ステップ159wで、データを演算し、補正データを得る。ステップ159jで、カメラとTVの特性データに基づき、表示部の色や明るさを補正して、ステップ159kで、正しい色と明るさで表示する。
図17は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図17のステップ160aで、強制印刷命令が、ONであって、ステップ160bで、カメラが近接した端末が、プリンタ、もしくはプリンタに接続されている端末である場合には、ステップ160cで、各画像データ毎のカメラ機種情報と、プリンタの機種名を入手し、ステップ160dで、サーバの各情報より補正データを算出し、補正し、ステップ160pで、印刷対象の画像データの入ったディレクトリ情報137を得て、ステップ160eで、印刷対象の画像データ(ファイル名)が記録されたディレクトリのアドレスを用いて、サーバにアクセスし、ステップ160mで、特定のディレクトリの画像データを送出し、ステップ160fで、印刷画像データを得て、ステップ160gで印刷し、ステップ160hで印刷を完了する。ステップ160iで、1回印刷を完了したことを示す識別子を、各画像データに記録し、ステップ160nで、サーバ上で印刷した画像データに印刷完了識別子を付与する。
次に、メディア(カメラ、ハガキ等)側のメモリに、記録機能がない場合の実施の形態を述べる。
図18は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図19は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図8の丸3、丸4、丸5からつながっている。
まず、TV側では、図18のステップ161aで、TVの主電源をONにし、ステップ161kで、第2メモリからUIDを読み、ステップ161bで、UIDを入手し、ステップ161mで、サーバ特定情報48を得て、ステップ161cで、サーバのディレクトリにアクセスし、ステップ161dで、このUIDに対応したサービスの最終サーバを検索する。
そして、ステップ161eで、最終サーバがある場合には、ステップ161gで、最終サーバにアクセスし、UIDリストから、使用者のIDとパスワードとサービス名を読み出し、もし、ステップ161hで、パスワードを要求する場合には、ステップ161iで、正しいかどうか判定し、図19のステップ162aで、写真やビデオのサービスかをチェックし、Yesなら、ステップ162bで、前記UIDに関連付けられているサーバの特定ディレクトリの中から、対応する課金等のプログラムや表示する画像データのアドレスやファイル名を含むリストと画像表示指示情報や強制表示命令や強制印刷命令やカメラIDを読み出し、これらのデータや手順に応じて、表示や印刷作業を自動的に行う。
図20は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
必要に応じて、パスワード入力を要求し、ステップ162cで、特定の画像を印刷したい場合には、ステップ162dで、印刷したい、特定の画像データを、前記UIDに対応するサーバ上、もしくはTVの印刷ディレクトリに加え、ステップ162eで、TVにプリンタが接続されているか、単独のプリンタがあるかをチェックし、Yesの場合には、ステップ162fで、プリンタのRF−IDリーダライタに、このハガキ等のメディアのRF−ID部を接近させると、図20のステップ163aで、プリンタは、前記メディアのUIDを読み込み、図の修正サーバ上の前記印刷ディレクトリから、印刷すべき画像データもしくは画像データの場所を読み出し、その画像データを印刷させ、ステップ163bで、印刷が完了し、終了する。
図19の23(丸23)に続くステップ163iの次のステップ163bで、ショッピングサービスの場合には、ステップ163eで、認証が正しいかチェックし、正しい場合には、ステップ163fで、前記UIDに関連付けられているショッピング・課金プログラムを、サーバから読み出し、プログラムを実行し、ステップ163gで、プログラムが完了すると、終了する。
次に、ハガキに内覧された、RF−IDのデータを、RF−IDリーダなしで読みとる方法を述べる。
図21は、実施形態A1における撮影装置のカバーとTVの動作のフローチャートである。
図21のステップ164aでは、次の処理がされる。つまり、第2のRF−IDは、ハガキ等のメディアに、付着もしくは内蔵されているとともに、中継サーバのURL情報が記録されている。この第2のRF−IDの外の面には、UIDと、中継サーバの第1URLを特定するデータが、2次元バーコードで印刷され、表示されている。
ステップ164bでは、主サーバとの通信機能をもつとともに、第1のRF−ID部を待ち、この中に、主サーバの第1URL情報が記録されているカメラがあり、このカメラの撮影部により、前記2次元バーコードを、光学的に読みとり、第2のRF−IDのUIDと中継サーバの第2URLを特定するデータに変換する。
ステップ164cで、上記変換したデータを、カメラのメモリに記録する。
ステップ164dでは、カメラで撮影した画像から、特定の画像群を選び、主サーバ上の特定の第1ディレクトリに記録する。同時に、第2URLの中継サーバ上の特定の第2ディレクトリに、主サーバの第1URL情報とともに、第1ディレクトリ情報をアップロードする。特定の第2RF−IDのUIDを前記第2ディレクトリに関連付けるための情報を、前記第2URLの中継サーバにアップロードし、ステップ164eで、ハガキ等のメディアを、特定者に郵送する。
ステップ164fでハガキを受けとった者が、ハガキのRF−ID部を、TV等のRF−IDリーダ部に近づけ、中継サーバの第2URLと、ハガキのUIDを得る。
ステップ164gでは、第2URLの中継サーバにアクセスし、前記UIDに関連付けられた、第2ディレクトリの中のプログラムもしくは、かつ特定の画像データが記録されている主サーバの第1URLと第1ディレクトリ情報を取り出し、主サーバから画像データをダウンロードし、TV画面上に表示する。この場合、一般的に商品やハガキに印刷されている、サーバサーバ情報を記録した二次元バーコードを本発明の撮影装置の撮像部により読み取り、二次元バーコードの情報をデジタルデータとして、RF−ID部の第2メモリに記録し、TVのRF−IDリーダにこのデータを読み取らせることにより、二次元バーコード用の光学センサのないTVでも間接的に二次元バーコードのデータを読み取り、サーバ等に自動的にアクセスすることができる。
図22は、実施形態A1における、撮影装置とTVの表示方法を示す図である。
図22の(a)欄は、TV45のRF−IDのアンテナ138に、撮影装置1を近づけた時の表示状態を示す。
撮影装置1を、アンテナ138に近づけると、前述のように、カメラであることを認識するための、カメラのアイコン140を表示する。
次に、未アップロードの画像が何枚(例:5枚)あるかわかるので、5枚の空白画像142a、142b、142c、142d、142eをカメラのアイコン140から出てきたが如く表示させる。
このことにより、「モノから情報」への、「タンジブル」な画像が表示されるため、ユーザが、より自然な感覚で、画像をみることができる。
データがサーバにある実画像は、143a、143b、143cのように、同様に、タンジブルに表示される。
図22の(b)欄は、ハガキ139に、RF−IDが埋め込まれている場合を示す。TV45のRF−IDリーダライタ46により、ハガキの属性情報が読みこまれるため、図に示すように、TV45の左下の角に、ハガキのアイコン141が表示され、(a)欄と同様に、サーバの画像や、メニュー画面が、タンジブルに表示される。
以下に、図4の中で示された動作プログラム116を、撮影装置1のRF−ID47の通信対象となる機器である、図3のTV45に送信し、このRF−ID部の通信対象となる機器が、送信されたプログラムを実行する処理の詳細について説明する。
図23は、撮影装置1のRF−ID47の通信対象となる機器が、送信されたプログラムを実行する処理の行うブロック図である。
本図には、撮影装置1の一部(RF−ID47、第2アンテナ21)、テレビジョン(TV)45、および、TV45のリモコン827から構成される通信システムが図示されている。
ここで、撮影装置1は、赤外線通信路でTV45と接続されたRF−IDリーダライタ46との間で近接無線通信を行うRF−ID47を有するカメラであって、近接無線通信用のアンテナ21と、RF−IDリーダライタ46から供給される入力信号を、アンテナ21を介して受信するデータ受信部105と、少なくとも通信装置を特定するための識別情報であるUID部75と、当該UID部75を参照して、TV45によって実行される動作プログラム116とを記憶する不揮発性の第2メモリ52と、データ受信部105で受信された入力信号に応じて、第2メモリ52に記憶されたUID部75および動作プログラム116を、アンテナ21を介してRF−IDリーダライタ46に送信するデータ転送部108とを備え、データ転送部108から送信されたUID部75および動作プログラム116は、データ転送部108から、アンテナ21、RF−IDリーダライタ46および赤外線通信路を介して、TV45に転送される点に特徴を有する。以下、各構成要素を詳細に説明する。
撮影装置1のRF−ID47は、第2メモリ52を有し、第2メモリ52は、RF−ID部の通信対象となるテレビジョン(テレビ)45で動作する動作プログラム116を格納している。つまり、この動作プログラム116は、撮影装置1の識別情報を参照してTV45で実行されるプログラムの一例であり、例えば、後述するように、Java(登録商標)等の実行形式プログラム、あるいは、Java(登録商標)スクリプト等のスクリプト形式の仮想マシン用プログラムである。
RF−ID47の再生部は、第2メモリ52から撮影装置1に固有のUIDやURLを含むサーバ特定情報などの動作プログラムを実行するために必要な情報であるデータを、動作プログラム116とともに読み出し、データ転送部108および第2アンテナ21を介してテレビジョン45の遠隔操作を行うリモコン827のRF−IDリーダライタ46に送信される。
リモコン827のRF−IDリーダライタ46は、撮影装置1のRF−ID47から送信されたデータと動作プログラムを受信し、RF−ID記憶部6001に記憶する。
また、リモコン827のリモコン信号生成部6002は、撮影装置1のRF−ID47から送信されてRF−ID記憶部6001に記録されたデータと動作プログラムを、現在リモコン用の通信に広く利用されている赤外線方式等のリモコン信号に変換する。
リモコン信号送信部6003は、リモコン信号生成部6002で生成された動作プログラムを含むリモコン信号をテレビジョン45に対して送信する。
テレビジョン45のリモコン信号受信部6004は、リモコン827から送信されたリモコン信号を受信し、プログラム実行部6005は、例えば、Java(登録商標)等の仮想マシンであり、復号部5504を介してリモコン信号から、撮影装置1のRF−ID47から送信されたデータと動作プログラムを取得し、動作プログラムを実行する。
図24は、RF−IDに格納された動作プログラムを転送および実行する処理のフローチャートである。
図24では、動作プログラムとして「撮影装置1の識別情報(ここでは、UID)を参照して、画像サーバから画像データをダウンロードし、スライドショー形式で画像を表示する」という動作を実行する処理の流れを示す。
図25は、画像のダウンロードおよびスライドショーを行う動作プログラムの記述の一例を示す図である。
リモコンを、撮影装置1に近づけると、まず、撮影装置1のRF−ID47に、リモコンのRF−IDリーダライタ46から、RF−IDの通信を介して、電源が供給され、第2メモリ52から、機器固有のUID75、画像サーバのURL48、動作プログラム116が読み出される(S6001)。読み出したUID、画像サーバURL、動作プログラムは、データ転送部108および第2アンテナ21によって、リモコン827に向けて送信される(S6002)。ここで、動作プログラムは、図25で示すように、サーバ接続命令6006、ダウンロード命令6008、スライドショー表示命令6010、ダウンロード完了時の処理設定命令6007、ダウンロード完了時命令6009で構成される。
リモコン827では、RF−IDリーダライタ46で、撮影装置1から送信された、UID、画像サーバURL、動作プログラムを受信し(S6003およびS6004)、受信が完了すると、UID、画像サーバURL、動作プログラムを、RF−ID記憶部6001に記憶する(S6005)とともに、UID、画像サーバURL、動作プログラムを、リモコン信号として赤外線方式で送信できる形式に変換しておく(S6006)。そして、ユーザが、リモコン827上で所定の操作入力を行い、リモコン信号送を送信する指示を受け付けた場合(S6007)、UID、画像サーバURL、動作プログラムを含むリモコン信号を、リモコン信号送信部から送信する(S6008)。つまり、リモコン827は、通常のリモコンとしての機能の他に、内蔵するRF−IDリーダライタ46によって、撮影装置1からTV45に向けて、UID、画像サーバURLおよび動作プログラムを転送する中継器として機能する。
次に、テレビジョン45では、リモコン827から送信されたリモコン信号を受信し(S6009)、復号部でリモコン信号に含まれるUID、画像サーバURL、動作プログラムを取得する(S6010)。そして、プログラム実行部6005が、UID、画像サーバURLを使用して、動作プログラムを実行する(S6011〜6015)。動作プログラムは、まず、画像サーバURLを用いて、通信ネットワーク上の画像サーバ42と接続を確立する(S6012および図25の6006)。そして、撮像機器に、固有の情報であるUIDを用いて、特定の撮像機器で撮影された画像データを、画像サーバ42の記憶装置に保持された画像データ50の中から選択し、テレビにダウンロードする(S6013、S6014および図25の6008)。つまり、UIDは、画像サーバ42が保持する画像データのうち、UIDが示す撮影装置1に対応付けられた画像データを選択するために用いられる。画像のダウンロードが完了すると、画像をスライドショー形式で順次表示していく(S6015および図25の6007、6009、6010)。図25の6007は、画像ダウンロード完了時の処理を設定する命令であり、図25では、画像ダウンロード完了時の処理として、命令6009を設定している。さらに、処理6009の中で、画像のスライドショー表示を実行する処理6010をコールしている。
なお、図23および図24では、リモコン827を介して、動作プログラムや動作プログラムが使用するデータを、撮影装置1からテレビジョン45に転送したが、リモコン827のRF−IDリーダライタ46については、テレビが備える構成であってもよい。つまり、RF−IDリーダライタ46が、TVに内蔵されていてもよい。言い換えると、リーダ装置と機器とを接続する通信路は、赤外線等の無線通信路であってもよいし、有線の信号ケーブルであってもよい。
なお、上述の動作例では、UIDは、画像サーバ42が保持する画像データから、撮影装置1に対応する画像データを選択するために用いられたが、画像データが置かれている画像サーバを特定するのに用いられてもよい。例えば、複数の画像サーバが存在する通信システムにおいて、UIDと、そのUIDが示す撮影装置の画像データが保存されている画像サーバとが対応付けられている場合には、そのUIDを参照して、画像サーバのURLを決定するように動作プログラムを作成しておくことで、動作プログラムを実行したTV45は、UIDを参照することで、複数の画像サーバから当該UIDに対応付けられた画像サーバを特定し、その画像サーバから画像データをダウンロードすることができる。
また、撮影装置1を特定する識別情報としては、UIDに限られず、撮影装置1のシリアル番号、製造番号、MAC(Media Access Control)アドレス、MACアドレスに相当する情報(IPアドレス等)、あるいは、撮影装置1が無線LANのアクセスポイントとしての機能を備える場合には、SSID(Service Set Identifier)に相当する情報であってもよい。さらに、上述の第2メモリ52では、撮影装置1を特定する識別情報(UID75)は、動作プログラム116とは別個に格納されていたが、動作プログラム116の中に格納(記述)されていてもよい。
なお、リモコン信号(つまり、リーダ装置と機器とを接続する通信路)は、赤外線方式を使用すると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、Bluetoothなどの無線通信方式であってもよい。一般的に、赤外線通信よりも高速な無線通信方式を用いることで、動作プログラム等の転送に必要な時間を短縮することができる。
なお、動作プログラムは、図25で示した書式のプログラムだけではなく、他のプログラミング言語でのプログラムなどでもよい。例えば、Java(登録商標)で動作プログラムを記述すれば、Java(登録商標)VMと呼ばれるプログラム実行環境は、汎用性が高いため、多様な機器での動作プログラムの実行が容易になる。また、Java(登録商標)Scriptに代表されるスクリプト形式の、小さい記憶容量に記憶できるコンパクトなプログラミング言語で記述すれば、第2メモリ52で示されるRF−IDの記憶容量が小さい場合でも、動作プログラムを、RF−ID内部に格納することができる。また、テレビのような、プログラム実行環境を備える機器の処理負荷を軽減するために、動作プログラムは、図25で示したようなソースコードとしてではなく、コンパイル等の処理を施した実行形式のプログラムであってもよい。
図26は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更するテレビと、プログラムを格納するサーバのブロック図である。
図27は、言語コードに応じて動作プログラムの処理を変更する処理のフローチャートである。
さらに、図26と図27を用いて、RF−IDリーダを備える表示装置の固有情報に応じて、プログラムの動作を変更する処理の詳細について説明する。
図26で示すテレビジョン45は、言語コード保持部6013を備え、プログラム実行部6005は、リモコン信号として受信した動作プログラムがサーバ42に接続する処理を行う場合に、言語コード保持部6013から言語コードを読み出して、言語コードに対応するサーバ42に接続し、そのサーバ42からサーバプログラムをダウンロードし、さらにダウンロードしたサーバプログラムを実行する。例えば言語コードが日本語であれば日本語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバ42に接続し、そのプログラム記憶部6011から取得したサーバプログラムをテレビ上で実行する。すなわち、図23で説明したような撮影装置1のRF−ID47に格納された動作プログラムは、サーバ42への接続だけを実行し、それ以外の画像を表示するといった処理の実行には、サーバからダウンロードしたサーバプログラムを使用する。
このような処理の流れを図27で説明する。撮影装置1のRF−ID47から、動作プログラムや、動作プログラムに必要なデータを、テレビが受信する処理は、図24で説明した処理と同様である。ここで、テレビジョン45が、リモコン信号として受信したサーバ特定情報は、英語に対応したサーバ42を示すサーバアドレスと、日本語に対応したサーバ42を示すサーバアドレスの2種類を含み、テレビがリモコン信号として受信した動作プログラムは、図25の6006で示したサーバへの接続命令が記述されているものとする。
テレビジョン45の実行環境は、テレビジョン45の言語コードを取得し(S6016)、言語コードが日本語であれば、サーバ特定情報の中から、日本語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバのサーバアドレスを選択し(S6017、S6018)、言語コードが日本語でなければ、サーバ特定情報の中から、英語に対応した処理を含むプログラム記憶部6011を備えるサーバのサーバアドレスを選択する(S6017、S6019)。次に、選択したサーバアドレスを用いて、サーバ42に接続し(S6021)、サーバ42から、サーバプログラムをダウンロードする(S6022、S6023)。取得したサーバプログラムは、テレビのプログラム実行環境(例えば、仮想マシン)で実行される(S6024)。
なお、図26と図27では、言語コードの使用について説明したが、製造番号やシリアル番号のように、表示装置が、販売および/または設置されている国を示す情報であってもよい。
図28は、撮影装置とTVが無線LANを含むホームネットワーク6500の構成図である。
図28に、撮影装置1とTV45が、無線LANやPower Line Communication(以下、PLC)などを用いて、ホームネットワーク6500を構成している場合を示す。撮影装置1とTV45が、無線LANを通して直接通信が可能な直接通信部6501、6502を保有する場合には、撮影装置1は、画像を、インターネット上のサーバを介さずに、TV45に送信することが可能となる。すなわち、撮影装置1自身が、サーバの役割を兼ねることができる。しかし、無線LANなどのホームネットワーク6500で用いられるいくつかの通信媒体は、他者に容易に傍受可能であるという特性をもつ。そのため、安全なデータ通信を行うためには、相互に認証し、暗号化されたデータをやりとりする必要がある。例えば、現在の無線LAN機器では、アクセスポイントを認証端末とし、認証してほしい端末の画面上に接続可能なアクセスポイントをすべて表示し、ユーザにアクセスポイントを選択させ、WEPキーを入力することによって、暗号化された通信を行っている。しかし、一般のユーザにとっては、この処理は煩雑である。また、TVなどの家電機器に無線LANが内蔵された場合には、認証することが可能な端末が多数存在することになる。集合住宅などでは、隣家の端末とも通信可能であるため、ユーザが、認証端末を選択するということ自体が困難となる。例えば、隣家で、同機種のTV6503を使用していた場合には、画面に表示される情報から、ユーザが、自宅のTV45を識別するのは、極めて困難である。
本発明では、この課題を解決することが可能となる。本発明では、RF−IDを用いて、認証処理を行う。具体的には、上記動作プログラムとして、撮影装置1のRF−ID部47の第2メモリ52に、MACアドレス58を含んだ認証プログラムを格納し、TV45のRF−IDリーダライタ46に近づけることによって、TV45に、認証プログラムを受け渡す。認証プログラムには、MACアドレスと共に、認証用の暗号鍵と、認証コマンドが含まれており、RF−ID47より渡された情報に、認証コマンドが含まれていると認識したTV45は、認証処理を行う。RF−ID47の通信部171は、物理的に近接させない限り通信ができないため、宅内では、傍受することが極めて困難である。また、物理的に近づけることにより、情報の受け渡しを行うため、隣家のTV6503や、DVDレコーダ6504などの、宅内の他の機器と、間違った認証を行うことを回避することが可能となる。
図29は、RF−IDを用いない認証方法の一例を示す図である。
図29に、RF−IDを用いない場合の認証方法の一例について示す。ユーザは、カメラやDVDレコーダなどの、認証したい端末のMACアドレスと、各端末の認証用の暗号鍵(認証用暗号鍵)6511を入力する。入力されたTV45は、入力されたMACアドレスを持つ端末に向かって、チャレンジメッセージ6513といわれる、適当なメッセージを送信する。チャレンジを受信した撮影装置1は、チャレンジメッセージ6513を、認証用暗号鍵6511を用いて、暗号化し、チャレンジを送信してきた端末であるTV45に向かって返信する。返信を受けた、TV45は、入力された認証用暗号鍵6511を用いて、チャレンジを複合する。これによって、認証用暗号鍵6511の正当性を確認し、ユーザのミスや、悪意を持ったユーザの介在を、防いでいる。次に、データ用の暗号鍵(データ暗号鍵)6512aを、認証用の暗号鍵6511を用いて暗号化し、撮影装置1に向けて送信する。これにより、TV45と撮影装置1間で、暗号化されたデータ通信が可能となる。さらに、DVDレコーダ6504や、他の機器(6505、6506)とも、同様の処理を行い、共通のデータ暗号鍵6512aを持つことにより、ホームネットワークにつながるすべての機器間で、暗号化された通信ができるようになる。
図30は、RF−IDを用いた認証方法の一例を示す図である。
図30に、RF−IDを用いた場合の認証方法について示す。RF−IDを用いた認証処理では、認証プログラム6521aを、撮影装置1内で作成し、カメラのRF−ID47から、TVのRF−ID部46に受け渡す。認証プログラム6521aには、認証コマンドと、カメラのMACアドレスと、カメラの認証用暗号鍵が含まれている。認証コマンドを受けたTVは、RF−IDより、カメラのMACアドレスと、認証用暗号鍵を取り出し、データ用の暗号鍵を、認証用暗号鍵により暗号化し、指定されたMACアドレスに対して送信する。この送信は、無線LANデバイスを用いて行われる。RF−IDを用いた認証の場合には、機械的に行われるため、ユーザの入力ミスは発生しない。また、TV45に接近するという動作が必要なことから、悪意のあるユーザによる介在を回避することが可能となる。そのため、チャレンジなどの前処理動作を省略することが可能となる。さらに、物理的に近接させるという動作は、ユーザに、どの端末と、どの端末とを認証させたかという事を、容易に認識させることが可能となる。なお、認証用暗号鍵を、認証プログラムに含まない場合には、一般の公開鍵認証と同様の手法を用いて、認証処理を行ってもよい。また、通信デバイスは、無線LANではなく、PLCやEthernet(登録商標)などのホームネットワークを構成するデバイスであれば、なんでもよい。また、MACアドレスは、ホームネットワーク内で用いられる通信端末を識別することができる固有識別情報であればなんでもよい。
図31は、端末を近接させることが困難な場合の認証方法の一例を示す図である。
図31に、各端末を近接させることが困難な場合の、RF−IDを用いた認証方法について示す。冷蔵庫と、TVなどのように、双方ともに、移動させることが困難な端末の場合には、RF−IDを用いて、直接、認証プログラムを受け渡すことは、極めて難しい。このような場合に、本発明では、リモコン(移動リモコン)6531xなどの、端末に付属する装置を用いて、認証プログラム情報を中継してもらってもよい。具体的には、リモコン6531xに内蔵したRF−IDリーダライタで、冷蔵庫に内蔵したRF−IDのプログラムを読み出し、リモコン6531xのメモリに記憶させ、ユーザによって移動リモコン6531xを移動させる。リモコン6531xを、TV45に近づけると、リモコン6531xのメモリ内に記憶したプログラムを、TVのRF−IDに転送する。なお、リモコンからTVへの転送は、RF−IDではなく、赤外線や、ZigBeeなどの、リモコン自身に元から内蔵されている通信手段を用いてもよい。すでに通信の安全性を確定された媒体であればなんでもよい。
図32は、カメラ側動作の一例を示すフローチャートである。
図32にカメラ(撮影装置1)側動作のフローチャートを示す。カメラは、認証モードになると、認証用の暗号鍵を作成し、タイマを設定する(S6541)。次に、RF−IDメモリ部に、自身のMACアドレスと、作成した認証鍵と、認証コマンドを書き込む(S6542)。ユーザによって、TVのRF−IDに、カメラのRF−IDが近づけられると、カメラのRF−IDメモリ内のTVのRF−IDに転送する(S6543)。最初に設定されたタイマ時間内に、応答が返ってきた場合には(S6544)、応答内に含まれる、暗号化されたデータ用の暗号鍵を、認証用暗号鍵を用いて復号する(S6545)。データ用暗号鍵を用いて、他の機器と通信を行い(S6546)、データ通信が可能であった場合には(S6547)、認証処理を終了する。データが正しく復号できなかった場合には、認証エラーを表示し、処理を終了(S6548)する。また、タイマ時間内に、TVよりの応答がなかった場合には、認証モードを解除(S6549)し、タイムアウトエラーを表示する(S6550)。
図33は、TV側動作の一例を示すフローチャートである。
図33に、TV45側動作のフローチャートを示す。RF−ID部より受信した情報に認証コマンドが含まれるかどうかを判断(S6560)する。認証コマンドが含まれない場合には、受信した情報に応じた処理を実行する(S6561)。認証コマンドが含まれる場合には、RF−ID部より受信した情報が、認証プログラムであるとし、認証プログラム内に存在する認証用暗号鍵を用いて、自身の持つデータ用暗号鍵を暗号化する(S6562)。さらに、認証プログラム内に指定されたMACアドレスに対して、暗号化済みのデータ用暗号鍵を送信する(S6563)。
以下に、図3にて説明した撮影装置1が、TV45にて動作可能なプログラムを生成または更新し、データ送信部173から、TV45にプログラムを送信し、TV45にて、プログラムを実行する形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図34は、本形態における撮影装置1の第1処理部35と第2メモリ52のブロック図である。
第1処理部35は、第2メモリ読み出し部7003、URL生成部7004、プログラム生成部7005、プログラム部品記憶部7006およびプログラム書き込み部7007によって構成される。
第2メモリ読み出し部7003は、記録再生部51を通して、第2メモリ52に記憶されている情報を読み出す部分である。
URL生成部7004は、第2メモリ読み出し部7003を介して、第2メモリ52から、UID75、サーバ特定情報48、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を読み出し、これらの情報から、画像がアップロードされているサーバ42のアドレスであるURLを生成する。
UID75は、撮影装置1を識別するための識別情報であり、撮影装置1台ごとにユニークな番号である。URL生成部7004で生成されるURLには、UIDが含まれており、例えば、画像をアップロードする画像サーバ42において、UID毎に、ユニークなディレクトリに画像ファイルを保存するなどして、撮影装置1台ごとに異なるURLアドレスを生成することができる。
サーバ特定情報48は、画像がアップロードされているサーバを特定するためのサーバ名であり、DNS(Domain Name Server)を介することによって、サーバ42のIPアドレスが判定でき、サーバ42に接続することができる。よって、サーバ特定情報48も、生成するURLに含まれる。
画像表示方法指示情報77は、オプションとして、一覧表示78、スライドショー表示79などを選択できる情報である。URL生成部7004は、この画像表示方法指示情報77に基づいて、URLを決定する。すなわち、一覧表示78であるか、スライドショー表示79であるかを示すURLを生成することによって、画像サーバは、URLに基づいて、一覧表示を行うか、スライドショー表示を行うかを決定することができる。
以上のように、本URL生成部7004は、第2メモリ52に記憶されているUID75、サーバ特定情報48、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77などから、画像を視聴するための画像サーバへのURLを生成して、生成したURLを、プログラム生成部7005に出力する。
プログラム生成部7005は、URL生成部7004にて生成したURlと、第2メモリ52に記憶されている強制表示命令7000、強制印刷命令136およびフォーマット識別情報7001によって、TV45にて動作可能なプログラムを生成する部分である。なお、プログラム生成部7005は、新たな動作プログラムの生成方法として、上述した情報に基づいて、新たな動作プログラムを生成することもできるし、既に生成した動作プログラムを更新することで、新たな動作プログラムを生成することもできる。
プログラム生成部7005で生成するプログラムは、TV45にて動作可能なプログラムであり、TV45の、図示しないシステムコントローラで動作可能なように、前記システムコントローラ用の機械語にコンパイルしている必要がある。この場合には、本プログラム生成部7005内に、コンパイラを持っており、生成したプログラムが、実行形式のプログラムに変換される。
一方、一般的なJAVA(登録商標)スクリプトのように、テキスト形式(スクリプト)のプログラムであっても、TV45に搭載されたブラウザによって実行されるプログラムである場合には、上記のコンパイラは必要ない。
プログラム生成部7005に入力されるURLは、画像が記録されている画像サーバへと接続するためのURLであり、本プログラム生成部7005は、URLを用いて、サーバへの接続プログラムを生成または更新する。
また、強制表示命令7000は、TV45にて、例えば、通常の放送波による番組を視聴中に、本撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46とが通信可能になった場合に、画像サーバから画像情報を表示するためのブラウザ視聴モードに、TV45を、自動的に設定するオプションであり、本オプションが選択されている場合には、TV45にて強制表示されるためのプログラムを生成する。
また、強制印刷命令136は、TV45にて、例えば通常の放送波による番組を視聴中に、本撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46とが通信可能になった場合に、画像サーバに保存されている画像データを、TV45に接続されている、図示しないプリンタから自動的に印刷するオプションであり、本オプションが選択されている場合には、TV45にて強制印刷されるための印刷用プログラムを生成する。
また、フォーマット識別情報7001は、表示するためのフォーマット情報であり、本プログラム生成部7005は、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されていると、TV45に設定されている言語コードによって、サーバに接続するURLを選択するためのプログラムを生成する。例えば、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されている場合は、TV45の言語コードが日本語である場合には、接続するURLとして、日本語のサイトを選択し、言語コードが日本語以外の場合は、接続するURLとして、英語のサイトを選択して接続するためのプログラムを生成する。従って、前記のURL生成部7004は、フォーマット情報の中の言語コード最適サイト選択のオプションが選択されている場合、日本語サイト用のURLと、英語サイト用のURLとの2つのURLを生成して、本プログラム生成部7005に出力する。
プログラム部品記憶部7006は、プログラム生成部7005にてプログラムを生成するためのプログラムコマンド情報が記憶されている。本プログラム部品記憶部7006に記憶されているプログラム部品は、一般的なライブラリや、APIであってもいい。プログラム生成部7005は、サーバへの接続コマンドを生成する場合、プログラム部品記憶部から、サーバ接続コマンドである“Connect”に、URL生成部7004で生成したURLをつなぎ合わせることによって、URLに記述されたサーバに接続するための接続プログラムを、生成または更新する。
プログラム書き込み部7007は、プログラム生成部7005で生成したプログラムを、第2メモリ部に書き込むためのインタフェースである。
プログラム書き込み部7007から出力されるプログラムは、記録再生部51を介して、第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶する。
本撮影装置1のRF−ID部が、TV45に接続されているRF−IDリーダライタ46に通信可能に接近した場合、再生部によって、第2メモリ52のプログラム記憶部7002からプログラムを読み出し、データ転送部108、第2アンテナ21を介して、プログラムを示す送信信号を、RF−IDリーダライタ46に送信する。送信された送信信号は、RF−IDリーダライタ46を介して、TV45にて受信される。TV45は、受信したプログラムを実行する。
また、TV45には、製造番号7008、言語コード7009およびプログラム実行バーチャルマシン7010が存在する。
製造番号7008は、TV45の製造番号であり、これによって、TV45が製造された日時、場所、製造ライン、製造者などが判定可能な情報である。
言語コード7009は、TV45に設定されている、メニュー表示などに利用する言語コードであり、予め設定されている以外に、ユーザによって切り替えることも可能である。
プログラム実行バーチャルマシン7010は、受信するプログラムを実行するための仮想マシンであり、ハードウェアで構成されている場合も、ソフトウェアで構成されている場合も、両方とも有効である。例えば、本プログラム実効バーチャルマシンは、JAVA(登録商標)バーチャルマシンで構成される。JAVA(登録商標)バーチャルマシンは、定義された命令セットを実行するスタック型やインタプリタ型の仮想マシンである。このバーチャルマシンを搭載することによって、撮影装置1のプログラム生成部7005で生成されたプログラムは、その実行プラットフォームを選ぶことはなくなり、どんなプラットフォームでも実行可能なプログラムを生成することが可能となる。
図35は、撮影装置1のプログラム生成部7005の動作を示したフローチャートである。
まず、本プログラム生成部7005は、生成プログラム情報を初期化する(S7000)。
次に、第2メモリ52に記憶されているサーバ特定情報48を用いて、URL生成部7004で生成したURLを用いて、サーバ42への接続コマンドを生成する。接続コマンドを生成するためには、プログラム部品記憶部7006から、サーバ接続コマンド用の命令セット(例えば、図中の“Connect”)を選択して、URLと組み合わせることによって、サーバ接続プログラム(例えば、“Connect(URL)”)を生成する。
次に、第2メモリ52の強制表示命令7000を確認して、強制表示命令がONかどうかを判定する(S7001)。ONになっている場合には、プログラム部品記憶部7006から、強制表示プログラム用の命令セットを呼び出し、強制表示コマンドを生成する(S7002)。生成したコマンドは、プログラムに追加される(S7004)。
一方、強制表示命令がONではない場合には、強制表示コマンドを生成することはない。
次に、第2メモリ52の強制印刷命令が、ONに設定されているかを判定する(S7005)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルを強制的に印刷するための印刷コマンドを生成する(S7006)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7007)。
次に、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77を確認し、一覧表示78がONに設定されているかを判定する(S7008)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルを一覧表示させるための一覧表示コマンドを生成する(S7009)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7010)。
次に、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77を確認し、スライドショー79がONに設定されているかを判定する(S7011)。ONになっている場合には、サーバに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示させるためのスライドショーコマンドを生成する(S7012)。生成されたコマンドは、プログラムに追加される(S7013)。
以上のように、本撮影装置1のプログラム生成部7005は、第2のメモリ52に設定された内容に基づいて、プログラム部品記憶部7006に記憶されている、プログラム生成用の命令コマンドセットを利用して、TV45で、画像表示をさせるためのプログラムを生成する。
なお、本実施の形態では、強制表示命令、強制印刷命令、一覧表示、スライドショーの場合で説明したが、これに限られない。例えば、生成するプログラムとして、強制表示命令コマンドを生成する場合には、プログラムを実行する装置において、表示機器、表示機能があるかどうかの判定プログラムを挿入して、表示機器、表示機能がある場合のみ実行されるようにすれば、プログラムを実行する機器側の混乱をなくすプログラムを生成することができる。強制印刷命令コマンドの場合も、同様である。強制印刷命令コマンドを実行する機器に、印刷機能を持っていたり、印刷機能を持つ機器が接続されているかを判定するコマンドを挿入して、持っている場合にのみ、強制印刷命令コマンドを実行させるようにしてもよい。
次に、本撮影装置1におけるプログラム生成部7005で、生成または更新するプログラムについて説明する。
図36は、本プログラム生成部7005で生成するプログラムの処理の流れを示したフローチャートである。
本プログラムは、本撮影装置1の第2アンテナ21を介して送信され、受信する本撮影装置1とは異なる機器が実行するプログラムである。本実施形態では、本撮影装置1とは異なる機器は、TV45であり、RF−IDリーダライタ46で受信したプログラムが、TV45の図示しないコントローラ(あるいは、仮想マシン)によって実行される。
本プログラムは、まず、TV45に設定されている言語コードを、TV45の固有情報として読み出す(S7020)。言語コードは、TV45のメニュー表示などのときに使用する言語コードであり、ユーザが設定したものである。
次に、言語コードに設定された言語を判定する。本実施形態では、まず、言語コードが日本語であるかどうかを判定する(S7021)。言語コードが日本語であると判定された場合には、プログラム中のサーバへの接続コマンドのうち、日本語サイト用の接続コマンドを選択する(S7022)。一方、言語コードが日本語でないと判定された場合には、本プログラム中の、英語サイトへの接続コマンドを選択する(S7023)。本実施形態では、言語コードが日本語であるかどうかのみを判定して、それぞれ、日本語サイトへ接続するか、英語サイトへ接続するかを選択する形態を説明したが、2種類以上の言語コードにも対応できるよう、それぞれの言語コードに対応した接続プログラムを具備しておけば、2種類以上の言語コードへ対応することが可能となって、ユーザの利便性を向上させることができる。次に、選択した接続コマンドに従って、接続コマンド中に記されたURLに接続する(S7024)。
次に、接続コマンド中に記されたURLへの接続が成功したかどうかを判定する(S7025)。接続に失敗した場合には、TV45の表示部に、接続に失敗したことを示す警告表示を行う(7027)。一方、接続に成功した場合には、サーバに記憶されている画像ファイルをスライドショー表示させるためのコマンドを実行して、サーバに記憶されている画像ファイルを、スライドショー表示させる(7026)。
なお、本実施形態では、動作プログラムが、画像をスライドショー表示させるためのプログラムである場合について説明したが、本発明に係る動作プログラムは、この限りではない。一覧表示や強制表示、強制印刷を行うプログラムでもいい。強制表示させるプログラムの場合には、サーバに記憶された画像ファイルを表示する設定に自動的に変更するためのステップがコマンドとして挿入される。これによって、ユーザは、TV45の設定を手動で変更する手間を省いて、画像サーバからの画像ファイルを表示することができる。また、強制印刷の場合には、TV45の設定を自動的に印刷可能なモードに切り替えるコマンドが挿入される。また、強制印刷、強制表示の場合には、それぞれ、印刷機能を有しているかの判定コマンド、表示機能を有しているかの判定コマンドを挿入することによって、印刷機能のない機器で、強制印刷コマンドが実行されることがないようにすることが必要である。さらに、本発明に係る動作プログラムは、他のプログラムを導くための接続プログラムであってもよい。例えば、ブートローダーのように、他のプログラムをロードして実行させるためのローダー・プログラムであってもよい。
以上のように、本実施の形態で開示した発明の特徴は、RF−ID通信手段(データ転送部108、第2アンテナ21など)を有している機器である撮影装置1の第1処理部35の中に、プログラム生成部7005を有していることである。また、プログラム生成部7005で生成または更新するプログラムは、RF−IDを有する通信機器である、本実施形態の撮影装置1以外の機器で実行されることも特徴である。
従来、RF−IDを搭載する機器は、RF−ID通信部から、自身が持つID情報(タグ情報)を、他の機器(例えば本実施形態のTV45)に転送して、他の機器では、ID情報(タグ情報)に応じて、RF−IDを持つそれぞれの機器でユニークな動作プログラムを、他の機器の中に用意する必要があった。従って、RF−IDを持った新しい商品が登場した場合には、その新しい商品に対応した動作プログラムを入手して、インストールして実行するか、対応できない機器であるとして、排除するしかなかった。また、動作プログラムのインストールには、専門的な知識が求められ、誰もが簡単に行えるものでもない。従って、RF−IDを持つ機器が、多数、世に送り出されれば、本実施形態のTV45のような他の機器は、陳腐化して、ユーザの財産価値を損ねるという問題がある。
本実施の形態で説明した発明の開示によれば、RF−IDを持った機器が、プログラム生成部7005を有しており、TV45などの他の機器には、ID情報(タグ情報)ではなく、プログラムを送信する。TV45などの他の機器では、受信したプログラムを実行することによって、予め、RF−IDを持つ機器毎に、対応する動作プログラムを具備する必要がなくなり、例え、新しいRF−IDを持つ機器が登場した場合においても、新たなプログラムをインストールする必要がなくなり、ユーザ利便性を格段に向上させることができる。
よって、RF−IDを装備した物品の個体ごと、種類ごと、あるいは、応用システムごとに、対応するアプリケーションプログラムを、TV等の端末が備えておく必要がなくなる。よって、TV等の端末は、多くの種類のアプリケーションプログラムを保持するための記憶装置を備える必要がなくなるとともに、端末が保持するプログラムの改訂等の保守も不要となる。
また、本プログラム生成部7005が生成するプログラムは、JAVA(登録商標)言語のような、実行プラットフォームを選ばないプログラムが、有用である。よって、プログラムを実行するTV45のような機器に、JAVA(登録商標)の仮想マシンを用意することだけで、どのような機器のプログラムであっても実行することができる。
また、本発明のプログラム生成部7005は、予め第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶されているプログラムを更新する機能を有していてもよい。プログラムを更新する場合においても、プログラムを生成するのと同様の効果を有するためである。また、本プログラム生成部7005で、生成または更新するプログラムは、TV45にてプログラムを実行する場合に使用するデータの生成または更新のプログラムであってもよい。通常、プログラムは、付随する初期設定データなどを有し、そのデータによって、動作するモードを切り替えたり、フラグ設定をしたりするので、データを生成または更新する場合でも、プログラムを生成または更新するのと同様であり、本発明の範疇である。なぜなら、プログラムを実行するに当たって、そのモード切替などのパラメータを、データとして保持して、読み出すのか、プログラム内部に埋め込んで実行させるかは、単なる設計事項であるためである。従って、本発明のプログラム生成部7005で生成または更新するプログラムは、同時に前記プログラムが使用するパラメータ列などのデータも同時に生成することもできる。生成するパラメータとしては、第2メモリ52に記憶されている強制表示命令7000、強制印刷命令136、画像表示方法指示情報77あるいはフォーマット識別情報7001などに基づいて生成されるデータである。
次に、本発明における、RF−IDを持った通信機器である撮影装置1の、第2メモリ52および第1処理部の特徴的な構成と動作を説明する。本実施形態では、RF−IDをもった通信機器である本撮影装置1が、動作に関した不具合を検出したり、電力使用状況を検出したりする使用状況検出部を第1処理部35に持ち、検出した使用状況を、本撮影装置とは異なる機器であるTV45に表示させるためのプログラムを生成する形態について説明する。
図37は、本発明の撮影装置1の第2のメモリ52、第1処理部35の特徴的な構成を示したブロック図である。
第2のメモリ52は、UID75、サーバ特定情報48、カメラID部135およびプログラム記憶部7002を持つ。
UID75は、本撮影装置1を識別可能な機器一台毎に異なるシリアル番号である。
サーバ特定情報48は、本撮影装置1の通信部37から撮影した画像データをサーバ42に送信する際に用いられる、サーバを特定する情報であり、サーバアドレスや保存ディレクトリ、ログインアカウント、ログインパスワードなどを含んでいる。
カメラID部135には、本撮影装置1の製造番号、製造年月日、製造元、製造ライン情報、製造場所などが記録されるとともに、本撮影装置1の機種を特定するためのカメラ機種情報も含んでいる。
第1処理部35は、第2メモリ読み出し部7003、使用状況検出部7020、プログラム生成部7005、プログラム部品記憶部7006およびプログラム書き込み部7007で構成される。
第2メモリ読み出し部は、第2のメモリ52に記憶されている内容を、記録再生部51を介して読み出す部分である。本実施形態では、第2のメモリ52から、UID75、サーバ特定情報48、カメラID部135を読み出して、プログラム生成部7005に出力する。なお、本第2メモリ読み出し部7003は、後に説明する使用状況検出部7020からの読み出し信号が出力された時点で、第2のメモリ52から上記内容を読み出す。
使用状況検出部7020は、本撮影装置1を構成する機能単位毎に、その使用状況を検出する部分である。また、本撮影装置1を構成する機能単位毎に動作不具合を確認するセンシング部を有しており、各機能単位のセンシング部でのセンシング結果が、本使用状況検出部7020に入力される。例えば、撮像部30からは、撮像部の撮像動作に関する不具合が認められるかどうか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、映像処理部31からは、撮像部30が撮像した画像データのデータ処理において、不具合が認められるかどうか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、電源部101からは、バッテリの電圧レベル、トータルの電力使用量が入力され、通信部37からは、サーバとの接続に成功しているか、インターネットへの接続ができているか(機能しているかどうか、本使用状況検出部からの呼びかけに対して、正しく応答しているか)、表示部6aからは、表示処理に不具合はないか、呼びかけに対して、正しく応答しているか、機能しているかといった情報が入力されて、各機能単位毎に、不具合情報や電池寿命、電力消費量が入力される。本使用状況検出部7020では、機能単位毎から送られてくる、上記のようなステータス情報を元に、内部の不具合検出部7021で、機能単位毎に、機能動作に対する不具合があるかどうかを判定して、不具合が認められる場合には、不具合箇所を特定する情報、不具合内容を特定する情報を、プログラム生成部7005に出力する。また、本使用状況検出部7020は、内部に使用電力検出部7022を持っており、電源部からのトータル使用電力情報に基づいて、使用電力情報を生成して、プログラム生成部7005に出力する。
プログラム生成部7005は、使用状況検出部7020からの不具合内容を特定する情報や、使用電力情報をTV45で表示するためのプログラムを生成する。プログラム生成は、プログラムを構成するための命令セットが、プログラム部品記憶部7006に予め記憶されているので、不具合や電力消費量を表示するための表示コマンド(図37では“display”)と、不具合箇所を特定する情報、不具合内容を特定する情報を表示するためのプログラムを生成する。なお、前述の電力消費量は、2酸化炭素の排出量に変換し、2酸化炭素排出量を表示するプログラムとして生成しても良い。
プログラム生成部7005で生成したプログラムは、プログラム書き込み部7007を介して、第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶される。
第2メモリ52のプログラム記憶部7002に記憶されているプログラムは、データ転送部108を介して、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信される。
TV45では、受信したプログラムが、プログラム実行バーチャルマシン7010にて実行される。
以上の構成によれば、撮影装置1の使用における、使用状況検出部7020によって検知された不具合や使用状況情報を、TV45にて表示するためのプログラムを、第1処理部35内のプログラム生成部7005にて生成し、TV45に送信して、TV45にて撮影装置1の不具合情報や使用状況情報を表示する。これによって、TV45では、撮影装置1などの機器に依存した複数のプログラムをインストールすることなく、ユーザに、不具合情報や使用状況情報を表示することが可能となる。
従来システムでは、TV45内に、撮影装置や、ビデオカメラ、電動歯ブラシ、体重計などの機器毎に、簡単な液晶ディスプレイなどの表示機能を用意して、その表示機能により、不具合情報や使用状況情報を表示していた。従って、表示能力の低い表示機能しか搭載できず、不具合情報を、記号列やエラーコードで表示することしかできなかった。従って、ユーザは、不具合情報などが出力されると、取扱説明書を紐解き、どのようなエラーであるかを判断する必要があった。しかしながら、一部のユーザは、取扱説明書を紛失したりして、インターネットのウェブサイトから情報を知りえた。
しかしながら、本発明にシステムにおいては、撮影装置1などの装置毎に検知した不具合情報を表示するための、本撮影装置とは異なる表示能力の高い機器であるTV45で実行可能な不具合報告表示プログラムを生成することができ、上記のような問題を解消することができる。
以下に、図3にて説明した撮影装置1が生成したプログラムが、TV45を含む複数の機器にて動作する形態について図面を用いて詳細に説明する。
図38は、本形態において、撮影装置1が生成したプログラムが、複数の機器で実行される様子を示したものである。
撮影装置1、TV45、表示機能付きリモコン6520、表示機能無しリモコン6530によって構成される。
TV45は、前記RF−IDリーダライタ46、無線通信装置6512から構成される。無線通信装置6512は、例えば、現在多くの家電のリモコンで利用されている一般的な赤外線通信装置や、Bluetooth(ブルートゥース)やZigBee(ジグビー)と呼ばれる、電波を用いた家電向け短距離無線通信装置などである。
表示機能付きリモコン6520は、TV45の無線通信装置6512に対して信号を送信するための送信部6521、映像を表示するための表示装置6523、ユーザからのキー入力を受け付ける入力装置6524、RF−ID47と通信するためのRF−IDリーダ6522、RF−IDリーダ6522で受信したプログラムを格納するためのメモリ6526、RF−IDリーダ6522で受信したプログラムを実行するための仮想マシンであるプログラム実行バーチャルマシン6525から構成される。例えば、近年の携帯電話は、赤外線通信機能や、Bluetooth、RF−IDリーダ、液晶画面、キー入力部、JAVA(登録商標)バーチャルマシンなどを保持する、表示機能付きリモコンの一例である。表示装置6523と入力装置6524は、液晶画面と複数の文字入力ボタンであっても良いし、タッチパネル液晶のように一体となっていてもよい。
表示機能無しリモコン6530は、TV45の無線通信装置6512に対して、信号を送信するための送信部6521、ボタンなどの、ユーザからの入力を受け付ける入力装置6533、RF−ID47と通信するためのRF−IDリーダ6532、RF−IDリーダ6532から受信したデータを、一時的に格納するメモリ6535から構成される。
表示機能無しリモコン6530としては、現在多くのTVに付属した一般的なリモコンに、RF−IDリーダを内蔵した機器などが考えられる。
本形態では、撮影装置1で生成したプログラムを、TV45のRF−IDリーダライタ46を介することにより、直接TV45に送信し、TV45でプログラムを実行する第1のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能無しリモコン6530を介することにより、間接的にTV45に送信し、TV45で、プログラムを実行する第2のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能有りリモコン6520を介することにより、間接的にTV45に送信し、TV45で、プログラムを実行する第3のケース、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能有りリモコン6520に送信し、表示機能有りリモコン6520で、プログラムを実行する第4のケースが考えられ、ユーザは、4つのケースを選択的に実行させる。
ここで、第1のケースは、実施の形態A1ですでに述べているため、詳しい説明を省略する。
下記に、第2〜第4のケースに関して、詳細を説明する。
第2のケースは、一般的なTVリモコンのように、液晶パネルなどのグラフィカルな表示装置を持たない、表示機能無しリモコン6530を介して、撮影装置1で生成したプログラムを、TV45で実行するケースである。
ユーザが、RF−ID47を、RF−IDリーダ6532に近接させた場合、RF−IDリーダ6532は、撮影装置1で生成されたプログラムを読み出し、メモリ6535に保持する。
次に、ユーザが入力装置6533を押下すると、送信部6531から、TV45の無線通信装置6512に対して、メモリ6535に保持されていたプログラムが送信され、TV45上のプログラム実行バーチャルマシン7010で、プログラムが実行される。無線通信装置6512が、指向性を持つ赤外線通信装置の場合、ユーザは、表示機能無しリモコン6530を、対応するTV45に向けた状態で、入力装置6533を押下する。無線通信装置6512が、指向性を持たないBluetoothや、ZigBeeなどの、短距離無線通信装置であった場合には、事前にペアリングされているTV45に対して、プログラムが送信される。短距離無線通信装置の場合には、ユーザが、入力装置6533を押下しなくとも、RF−IDリーダ6532が、RF−ID47から、プログラムを読み込んだ時点で、自動的にペアリングされたTV45に、読み込んだプログラムを送信してもよい。
また、表示機能無しリモコン6530は、RF−IDリーダ6532で読み込んだデータを、メモリ6535に保持していることを、ユーザに通知するための表示装置、例えば、LED6534を、構成要素に持ち、RF−IDリーダ6532から、メモリ6535に、プログラムを読み込んだ際に、LED6534を点灯させ、ユーザが、入力装置6533を押下し、TV45に、プログラムを送信完了した際に、LED6534を消灯させてもよい。これにより、表示機能無しリモコンが、プログラムを保持していることを、ユーザに、明確に通知することが可能となる。LED6534は、単体のLEDであってもよいし、入力装置6533と、一体となっていてもよい。
第2のケースでは、ユーザと、TV45との間の位置が離れていた場合であっても、手元の表示機能無しリモコン6530を利用することにより、TV45上で、プログラムを実行するが可能となる。
第3、第4のケースは、例えば、スマートフォンと呼ばれる、高機能な携帯電話のように、表示機能付きリモコン6520が、プログラム実行バーチャルマシンを持っている場合に、撮影装置1で生成したプログラムを、表示機能付きリモコン上で実行することも、TV45に、プログラムを送信することにより、TV45上で、プログラムを実行することも、ユーザが選択できるようにする場合の例である。
ユーザが、RF−ID47を、RF−IDリーダ6522に近接させた場合、RF−IDリーダ6522は、撮影装置1で生成されたプログラムを読み出し、メモリ6535に保持する。
図39は、撮影装置で生成したプログラムを、表示機能付きリモコンで実行する場合のシーケンス図である。
次に、表示機能付きリモコン6520の動作を、図39のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
まず、RF−IDリーダ6522で読み出したプログラムが、プログラム実行バーチャルマシン6525に転送され、実行される(S6601)。
次に、リモコン6520が、表示デバイスを持つか否かを判定する(S6602)。リモコン6520が、表示機能を持っていない場合(S6602でN)には、送信部6521を用いて、プログラムをTV45に送信し、処理を終える。この場合、プログラムは、TV45上で実行される。
リモコンが、表示機能を持っている場合(S6602でY)、リモコンと、送信先のTV45とがペアリングされているか否かを判定する(S6603)。リモコン6520と、TV45とがペアリングされていない場合(S6603でN)には、リモコン6520の表示装置6523を用いて、プログラムの続きが実行される。リモコン6520と、TV45とがペアリングされている場合(S6603でY)には、ユーザに、選択を促すため、表示装置6523への表示「TVに表示しますか?リモコンで表示しますか?」というダイアログ・メッセージを表示する(S6604)。
次に、入力装置6524からのユーザ入力を受け付け(S6605)、ユーザが、TVに表示することを選択したか否かを判定する(S6606)。ユーザが、TV45で表示することを選択した場合(S6606でY)、送信部6521を用いて、プログラムをTV45に送信し、処理を終える。この場合、プログラムは、TV45上で実行される。ユーザが、リモコンで表示することを選択した場合(S6606でN)には、リモコン6520の表示装置6523を用いて、プログラムの続きが、実行される(S6607)。
また、上記で示した、プログラムの続きとは、前述した、撮影装置1のバッテリ状態、不具合状態、取扱説明書の表示などであり、本実施例に制限されるものではない。
以上の構成によれば、撮影装置1で生成したプログラムが、表示機能付きリモコン機器に送信され、表示機能付きリモコンの能力を判定し、リモコン上で、プログラムの続きを、どの機器で実行するか否かが決定される。これによって、リモコン自身に、複数の機器に対応したプログラムをインストールしておく必要がなく、ユーザは、好みの形態で、プログラムを実行することが可能となる。
また、本実施の形態においては、リモコンの表示機能の有無、ペアリング状態を、判定条件として説明したが、これらに限るものではない。通信能力、音声・映像再生能力、入力デバイス、出力デバイスなど、機器の持ちうる能力に従って、どのような判定を、プログラムが行ったとしても良い。
以上、説明してきたように、RF−IDの記憶領域が、データだけでなく、機器の動作を記述したプログラムを保持することにより、従来では、機器の動作を変更するために必要であった、プログラムの変更や更新が、大幅に容易なものとなり、多数の新機能の追加や、連携機器の増加にも、対応が可能である。また、RF−IDを用いた近接通信は、近づけるという、ユーザにわかり易い操作であるので、従来においては、ボタンやメニューを操作して、面倒であった機器操作も、簡単にすることができ、複雑な機器の動作であったのが、使いやすくすることができる。
(実施の形態A2)
次に、本発明に係る通信システムの具体的な動作、つまり、カメラで取得した画像をアップロードしておき、その後に、簡単な操作で、その画像を、TVにダウンロードして、表示する通信システムについて、実施の形態A2として、説明する。通信システムの全体構成は、実施の形態A1と同様である。
図40(図40A、図40B、図40C)は、実施の形態A2における、カメラのアップロード手順を示すフローチャートである。
なお、先述のように、以下では、図40A〜図40Cが含まれてなる全体が、「図40」と適宜、略称される。
なお、図42などについても、この例と同様である。
図40に、カメラ(撮影装置1)が写真をアップロードする、一連の手続きのフロー図を示す。カメラは、まず、画像を撮影すると(ステップS5101)、撮影画像を、第3メモリに保存し(ステップS5102)、第2メモリ情報の更新処理を行う(ステップS5103)。この更新情報については、後述する。次に、通信部によって、インターネットに接続可能かどうかを判断し(ステップS5104)、接続可能であれば、URLの作成処理を行う(ステップS5105)。この処理の詳細は、後述する。URLを作成後、カメラは、撮影画像のアップロードを行い(ステップS5106)、アップロードが完了すると、通信部の切断処理を行い(ステップS5107)、終了する。アップロード処理の詳細は後述する。
ステップS5103の第2メモリ情報の更新処理は、サーバ42へアップロードした写真と、アップロードしていない写真の識別情報を、サーバ42とカメラとの間で共有するために利用される。アップロード処理S5105の動作は、例えば、case1〜case4の動作が挙げられる。
第2メモリの最後に撮影した時間68を記録しておき、撮影画像を、第3メモリに保存した後、第2メモリの最後に、撮影した時間68を更新する方法がある(ステップS5111)。
アップロードした時刻と、カメラの最終撮影時刻とを比較することで、サーバ42と、カメラのと間で、アップロードした写真の識別情報を共有することが可能となる。
また、撮影した画像に対応して、サーバ42への未アップロード画像データの存在識別子64を生成し、第2メモリに記憶するという方法でも、同等の効果を得ることができる(ステップS5121)。
また、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を、第2メモリに記憶しても良い(ステップS5131)。これによって、第2メモリに保存する情報量が少なくなり、メモリの節約に繋がる。
また、撮影画像に時系列的に画像番号を生成して、第2メモリの画像の最終番号69を、更新してもよい(ステップS5141)。これにより、カメラの時刻が正確でない場合でも、サーバ42と、カメラとの間の、アップロード写真に関する同期を取ることが可能となる。
図41は、ステップS5105のURL作成処理の詳細を示す図である。
カメラは、第2メモリから、サーバアドレス情報81、ログインID83、パスワード84等含むサーバ特定情報48を読み出し(ステップS5201)、URLを生成する(ステップS5202)。
図42(図42A〜図42D)は、ステップS5106のアップロード処理の詳細を示す図である。
なお、先述のように、図42A〜図42Dが含まれてなる全体が、「図42」と適宜、略称される。
それぞれのcaseは、図40で示された、第2メモリ情報の更新処理に対応している。
case1では、カメラは、サーバ42から、サーバ42への最終アップロード時間を受信すると(ステップS5211)、最終アップロード時刻と、最後に撮影した時刻とを比較する(ステップS5212)。最後に撮影した時刻が、最終アップロード時刻より大きい、すなわち、最終アップロードした後に撮影した画像がある場合には、サーバ42からの最終アップロード時刻以降に撮影された画像を、サーバ42にアップロードする(ステップS5213)。
case2では、カメラは、第2メモリから、未アップロード画像データ存在識別子64を確認し(ステップS5231)、未アップロードの存在を確認する(ステップS5232)。未アップロード画像が存在している場合、未アップロード画像を、サーバ42へアップロードし(ステップS5233)、第2メモリの、アップロードした画像の情報67を更新する(ステップS5234)。
case3では、カメラは、まず、第2メモリから、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認し(ステップS5301)、第2メモリから、未アップロード画像情報をハッシュした情報67は、NULLをハッシュした情報と同じかどうかを判断する(ステップS5302)。同じでない場合、サーバ42に、アップロードされていな画像があると判断し、第3メモリに記録され、サーバ42に、アップロードされていない画像をアップロードする(ステップS5303)。
case4では、カメラは、サーバ42から、最終アップロード画像の番号を受信する(ステップS5311)。次に、第2メモリの画像の最終番号69と同じかどうかを判断し(ステップS5312)、同じでない場合、サーバ42からの固有IDよりも新しい固有IDを持つ画像データを、アップロードする(ステップS5313)。
図43は、撮影装置1と、TV45とのRF−ID近接通信を行う処理を示したフロー図である。
まず、撮影装置1に内蔵されている第2アンテナ21は、TV45のRF−IDリーダライタ46からの、ポーリングによる微弱無線電力を受信して、第2電源部91で動作するRF−ID47を、起動する(S5401)。
ステップS5401で微弱電力を受信して起動した撮影装置1のRF−ID47は、TV45のRF−IDリーダライタ46のポーリングに対して、応答を行う(ステップS5402)。
ステップS5402でポーリング応答を行った後、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ部が、互いに正規の装置であるかどうかの認証と、撮影装置1と、TV45間でセキュアな情報通信を行うための暗号鍵の鍵シェアリング動作を含んだ相互認証を行う(ステップS5403)。この相互認証は、楕円暗号などの公開鍵暗号アルゴリズムを用いた相互認証処理であり、通常、HDMIやIEEE1394による通信の相互認証処理と同様の方法である。
ステップS5403で、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ46とで、相互認証処理を行い、互いに共通の暗号鍵を生成したのち、RF−ID47から読み出し可能な第2メモリ52に記憶されているサーバ特定情報58から、サーバURL生成情報80を読み出し、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する。サーバURL生成情報80の中には、サーバ42のアドレス情報を示すサーバアドレス情報81、サーバ42へのログインID83であるユーザ識別情報82、および、サーバ42へのログインパスワードであるパスワード84が含まれる。パスワード84は、悪意ある第3者からの不正行為を防ぐために重要な情報であるので、予め暗号化された、暗号化されたパスワード85として記憶され、TV45に送信される場合もある。
ステップS5404で、サーバURL生成情報80が、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信された後、第2メモリ52に記憶されている撮影画像状況情報55を、サーバ特定情報58と同様に、第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する(ステップS5405)。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された、未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42の、撮影画像の同期を確認するために必要な情報である。
Case1では、撮影画像状況情報55として、最終撮影時間68を適用する。よって、TV45において、サーバ42への最終アップロード時間と、最終撮影時間68とを比較して、サーバ42への最終アップロード時間よりも最終撮影時間68が、時系的に遅ければ、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case2では、撮影画像状況情報55として撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を適用する。よって、TV45において、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case3では、撮影画像状況情報55として未アップロード画像情報をハッシュした情報67を適用する。よって、TV45において、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case4では、撮影画像状況情報55として、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を適用する。よって、TV45において、サーバ42から受信する、サーバ42へアップロードされた最終画像番号と、撮影装置1から送信される撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
ステップS5405で、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に、撮影画像状況情報55が送信された後、第2メモリ52から、画像表示方法指示情報77を、撮影画像状況情報55と同様に、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に送信する(ステップS5406)。画像表示方法指示情報77は、TV45の表示部において、サーバ42からダウンロードした画像を、どのように表示するかを示した識別情報であり、画像の一覧形式表示することを示した一覧表示(指示子)78やスライドショー形式で表示するためのスライドショー(指示子)79で構成される。
以上、撮影装置1のステップS5401〜ステップS5406のステップによって、撮影装置1の第2アンテナ21から、TV45のRF−IDリーダライタ46に、撮影装置1の第2メモリ52に記憶されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55、および、画像表示方法指示情報77を送信する。また、これらは、全て、相互認証時に、撮影装置1とTV45とでシェアリングした暗号鍵情報によって、暗号化して送信することが望ましい。暗号化を行うことによって、撮影装置1とTV45との間で、セキュアな情報通信が可能となり、悪意ある第3者からの介入を防ぐことができる。
また、サーバURL生成情報80をTV45に送信することによって、撮影装置1の第1アンテナ20で送信するサーバ42と、TV45から画像をダウンロードするサーバが共通のサーバおよびディレクトリとなるために、撮影装置1で撮影してアップロードした画像を、TV45で表示することが可能となる。
また、撮影画像状況情報55をTV45に送信することによって、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像と、第1アンテナ20によってサーバ42にアップロードされた画像の間の同期が判定可能となって、同期が取れていないことをTV45で判定可能となり、同期が取れていないことを示す、TV45での注意情報を表示することによって、ユーザの無用な混乱を防止することができる。
また、画像表示方法指示情報77をTV45に送信することによって、TV45で、ユーザが画像の閲覧方法を指定することなく、TV45に、撮影装置1を近づけることによって、設定された閲覧方法で、画像を閲覧することが可能となり、TV45のリモコンなどによる複雑な操作を行うことなく、設定された閲覧方法で、自動的に画像を表示することが可能となる。
図44は、本発明に係るTVシステムの特徴的な機能を示したブロック図である。
本TV45は、RF−IDリーダライタ46、復号部5504、URL生成部5505、通信部5506、送信部5507、通信インタフェース5508、受信部5509、データ処理部5510、メモリ部5511、表示部5512およびCPU5513から構成される。
RF−IDリーダライタ46は、撮影装置1のRF−ID47と、第2アンテナ21を介して通信する部分であり、無線アンテナ5501、受信部5503、および通信可能装置検索部(ポーリング部)5502から構成される。
無線アンテナ5501は、撮影装置1の第2アンテナ21と近接無線通信を行う部分であり、汎用のRF−IDリーダライタの無線アンテナと同等の構成である。
通信可能装置検索部(ポーリング部)5502は、複数のカメラのRF−ID部に対して、送信(あるいは処理)要求がないか、一つ一つの相手に確認するポーリングを行う部分である。ポーリングに対して、撮影装置1のRF−ID47から、ポーリング応答があった場合には、相互認証動作を行い、TV45と、撮影装置1とで、共通の暗号鍵を、シェアリングする。
受信部5503は、ポーリングに対して、ポーリング応答があり、相互認証が終了したとき、撮影装置1の第2アンテナ21から、撮影装置1の第2メモリ52に記憶されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77をそれぞれ受信する。
復号部5504は、受信部5503で受信したサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を復号する部分である。復号は、通信可能装置検索部(ポーリング部)5502で相互認証後に、撮影装置1とTV45とで共通化した暗号鍵を用いて、暗号化されているサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を復号する。
URL生成部5505は、サーバURL生成情報80から、サーバ42にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を生成して、通信部に送信する。本URLには、サーバ特定情報のほかに、サーバにログインするためのログインID83、パスワード85が含まれる。
通信部5506は、通信インタフェース5508によって、汎用のネットワークを介して、サーバ42と通信を行う部分である。
送信部5507は、通信インタフェース5508を介して、URL生成部5505で生成したURLを送信して、サーバ42と接続する。
通信インタフェース5508は、汎用のネットワークを介して、サーバ42と接続する通信インタフェースであり、有線/無線LAN(Local Area Network)インタフェースなどで構成される。
受信部5509は、通信インタフェース5508によって接続したサーバ42から、画像情報や、画像表示スタイルシート(CSS)を受信し、ダウンロードする部分である。
データ処理部5510は、受信部5509でダウンロードした画像情報のデータ処理を行う部分であり、ダウンロードする画像が圧縮されている場合には、その伸張を、暗号化されている場合には、その復号を行い、画像表示スタイルシートに基づいた画像表示スタイルで、ダウンロードした画像情報を配列したりする。また、本データ処理部5510は、復号部で、必要に応じて復号して得る撮影画像状況情報55によって、撮影装置1に保存されている撮影画像情報と、サーバ42にアップロードされた画像情報とに、同期が確認されない場合には、表示部5512に、同期がとれていないことを示す注意情報を、表示して、ユーザの無用な混乱を防ぐ処理を行う。また、本データ処理部5510は、復号部5504からの画像表示方法指示情報77に従って、ダウンロードした画像情報を表示する形態を設定する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示(フラグ)78がONのときは、ダウンロードした画像の一覧表示を生成して、メモリ部5511に出力する。また、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグ79がONのときには、ダウンロードした画像のスライドショーを生成して、メモリ部5511に出力する。
メモリ部5511は、データ処理部5510でデータ処理された画像情報を、一時記憶するメモリで構成される。
表示部5512は、メモリ部5511に蓄積した、サーバ42からダウンロードして、データ処理部5510でデータ処理した画像データを表示する部分である。
以上のように、本発明に係るTV45は、撮影装置1のRF−ID47から受信するサーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42と接続し、サーバ42にアップロードされた画像情報をダウンロードして、表示部5512に表示する処理を行うことができる。これによって、撮影装置1のSDカードやフラッシュメモリによって構成される第3メモリ33を取り出し、TV45のカードリーダに装着して、撮影済み画像の閲覧を行うという煩雑なユーザ処理を行うことなく、撮影装置1のRF−ID47を、TV45のRF−IDリーダライタ46にかざし、近接通信させるという簡単なユーザ操作によって、撮影済みの画像情報を表示し、閲覧することが可能となり、デジタル機器の操作に不慣れなユーザであっても、簡単に、画像情報を閲覧可能な撮影画像閲覧システムを実現することが可能となる。
図45は、撮影装置1とTV45のRF−ID無線近接通信動作を示したフローチャートである。
まず、TV45のRF−IDリーダライタ46の通信可能装置検索部5502によって、通信可能な撮影装置1のRF−ID47を検索するための呼びかけ信号を送信する(ステップS5601)。
撮影装置1のRF−ID47は、TV45のRF−IDリーダライタ46の通信可能装置検索部5502のポーリング信号を受信すると、第2電源部91を起動し、RF−IDリーダライタ46を起動する(ステップS5602)。このとき、少なくとも第2電源部91で動作可能なRF−ID47のみを起動すればよく、撮影装置1の機能をすべて起動する必要はない。
ステップS5602で、撮影装置1のRF−ID47の起動が完了すると、TV45のRF−IDリーダライタ46のポーリングに対するポーリング応答を、第2アンテナ21から送信する(ステップS5603)。
ステップS5603で、撮影装置1からポーリング応答がなされた後、TV45のRF−IDリーダライタ46の無線アンテナ5501で、ポーリング応答を受信する(ステップS5604)。
ステップS5604で、ポーリング応答を受信した後、ポーリング応答を送信した撮影装置1が互いに通信可能な機器であるかどうかの判定を行う(ステップS5605)。判定の結果、互いに通信可能な機器ではないと判断した場合には、処理を終了する。一方、互いの機器により、通信可能な機器であると判断された場合には、次の処理に進む。
ステップS5605によって、互いに通信可能な機器であると判断された場合、互いの機器が、正規の機器であるかどうかの判定を行うための相互認証処理を行う(ステップS5606)。この相互認証処理は、HDMIやIEEE1394で行う一般的な相互認証処理と同様であり、TV45と撮影装置1で、チャレンジデータの発行、レスポンスデータの確認を複数回行い、最終的には、双方で、同じ暗号鍵を生成する処理であり、どちらかが不正な機器であれば、共通の暗号鍵が生成されず、以後の、相互の通信が無効となる。
一方、撮影装置1のRF−ID47でも、TV45と同様に、相互認証処理を行う。互いの、複数回の、チャレンジデータの生成および送信、レスポンスデータの受信および確認を行い、TV45の暗号化器データと同じ暗号鍵データを生成する(ステップS5607)。
ステップS5607で、相互認証処理が完了すれば、撮影装置1の第2メモリ52から、サーバ特定情報58であるサーバURL生成情報80を読み出し、TV45のRF−IDリーダライタ46に、相互認証で共通化した暗号鍵で暗号化して、送信する(ステップS5608)。
ステップS5608で、送信されたサーバURL生成情報80は、TV45のRF−IDリーダライタ46により、受信部5503で受信され、復号部5504により、共通化した暗号鍵で復号され、サーバ42にアクセスするためのURLを、URL生成部5505によって生成し、受信完了を撮影装置1に送信する(ステップS5609)。
ステップS5609で受信完了が送信された後、撮影装置1の第2アンテナ21で受信完了を受信し、第2メモリ52から、撮影画像状況情報55を読み出し、TV45に送信する(ステップS5610)。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42との各撮影画像の間の同期を確認するために必要な情報である。
ステップS5610で、撮影装置1から撮影画像状況情報55が送信された後、TV45のRF−IDリーダライタ46で、撮影画像状況情報55を受信して、受信完了を、撮影装置1に送信する(ステップS5611)。また、TV45のCPU5513では、受信する撮影画像状況情報55に応じて、以下の処理を行う。
Case1では、撮影画像状況情報55として、最終撮影時間68を適用する。よって、TV45において、サーバ42への最終アップロード時間と、最終撮影時間68とを比較して、サーバ42への最終アップロード時間よりも、最終撮影時間68が、時系的に遅ければ、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case2では、撮影画像状況情報55として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を適用する。よって、TV45において、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case3では、撮影画像状況情報55として、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を適用する。よって、TV45において、未アップロード画像情報をハッシュした情報67を確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42に保持する画像情報の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
Case4では、撮影画像状況情報55として、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69を適用する。よって、TV45において、サーバ42から受信する、サーバ42へアップロードされた最終画像番号と、撮影装置1から送信される、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69とを確認することによって、未アップロード画像が存在することが判別可能で、撮影装置1とサーバ42とに保持する各画像情報の間の同期がとれていないとして、TV45の表示部に、同期が取れていないことを示す注意情報を表示する。
S5611で、撮影画像状況情報55の受信を完了し、受信完了を撮影装置1に送信した後、撮影装置1の第2メモリ52から、画像表示方法指示情報77を読み出して、TV45に送信する(ステップS5612)。画像表示方法指示情報77には、一覧表示(フラグ)78や、スライドショー(フラグ)79が含まれる。
ステップS5612で、画像表示方法指示情報77が送信された後、TV45のRF−IDリーダライタ46によって、画像表示方法指示情報77が受信され、受信完了を撮影装置1に送信する(ステップS5613)。TV45のデータ処理部5510は、受信した画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42からダウンロードした画像の表示形態を作成する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示フラグが、ONのときには、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧を表示する。一方、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグが、ONのときには、ダウンロードした画像のスライドショー表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーを表示する。
ステップS5613で、画像表示方法指示情報77を受信した後、撮影装置1のRF−IDリーダライタ46との通信を遮断する(ステップS5614)。
次に、TVシステムを起動する(ステップS5615)。TVシステムの起動とは、表示部5512に、ダウンロードする画像データを表示するために、主電源をONにすることである。ステップS5615で、TVシステムを起動する以前には、少なくとも、TV45のRF−IDリーダライタ46が起動している状態であり、表示部5512の電源は、OFFでもかまわない。
次に、通信部5506を起動して、URL生成部5505で生成したURLに基づいて、サーバ42に接続を行う(ステップS5616)。
ステップS5616で、サーバ42に接続した後、アップロード済みの画像データを、TV45にダウンロードする(ステップS5617)。
ステップS5617で、ダウンロードした画像から、データ処理部5510で、カメラからの画像表示方法指示情報77に従って、表示用の画像データを生成して、メモリ部5511に蓄積して、表示部5512に表示する(ステップS5618)。TV45のデータ処理部5510は、受信した画像表示方法指示情報77に基づいて、サーバ42からダウンロードした画像の表示形態を作成する。例えば、画像表示方法指示情報77の一覧表示フラグ78がONのときには、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧を表示する。一方、画像表示方法指示情報77のスライドショーフラグ79が、ONのときには、ダウンロードした画像のスライドショー表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーを表示する。
ステップS5617で、サーバ42からダウンロードした画像の表示処理が完了すると、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像と、サーバ42からダウンロードした画像データとの間に同期が成り立っているかどうかの同期確認処理を行う(ステップS5619)。本処理は、撮影装置1から、ステップS5611で受信した撮影画像状況情報55に基づいて行われる。撮影画像状況情報55としては、最終撮影時間68(Case1)、未アップロード画像データの存在識別情報として、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64(Case2)、未アップロード画像情報をハッシュした情報67(Case3)、あるいは、撮影画像に対して時系的に付与した画像番号の画像の最終番号69(Case4)が送信される。これは、撮影装置1とサーバ42との各撮影画像の間の同期を確認するために必要な情報である。
図46(図46A、図46B)は、図45のサーバ同期確認処理(ステップS5619)の、撮影画像状況情報55がCase1〜Case4のそれぞれにおける、詳細な処理の流れを示したフローチャートである。
なお、先述のように、図46A〜図46Bが含まれてなる全体が、「図46」と適宜、略称される。
Case1は、撮影画像状況情報55が最終撮影時間68であるときのフローチャートである。
まず、TV45の通信部5506によって、サーバ42から、最終のアップデート日時を取得する(アップデートされた画像の最終撮影日時でも、同様の効果)(ステップS5701)。
次に、サーバ42から取得した最終のアップデート日時と、撮影装置1のRF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される、最後に撮影した日時68とを比較する(ステップS5702)。最終アップロード日時が、最後に撮影した日時68より以前の場合には、最終アップロードした時点の以後に画像を撮影し、撮影した画像がアップロードできていないと判定されるため、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が取れていないと判断し、ステップS5703のエラー表示処理に移る。一方、最終アップロード日時が、最後に撮影した日時68と同等の日時である場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5702で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。この場合、最終アップロード日時と、最後に撮影した日時68の比較によって、どの時点からの撮影画像が、アップロードできていないのかを示す時間情報を、同時に、メッセージとして出力すれば、ユーザにとって、わかりやすいメッセージとなる。
Case2は、撮影画像状況情報55が、撮影画像毎に付与された未アップロードデータかどうかの判別が可能な存在識別子64であるときのフローチャートである。
まず、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される未アップロード画像の存在識別情報の存在識別子から、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像のうちに、サーバ42にアップロードできていない画像があるかどうかを判定する(ステップS5711)。ステップS5711で、アップロードできていない画像があると判定された場合には、ステップS5712のエラー表示処理に移る。一方、アップロードできていない画像がないと判定された場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5712で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
Case3は、撮影画像状況情報55が、未アップロード画像情報をハッシュした情報67であるときのフローチャートである。
まず、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される未アップロード画像情報をハッシュした情報67から、撮影装置1の第3メモリ33に記録されている撮影画像のうちに、サーバ42にアップロードできていない画像があるかどうかを判定する(ステップS5721)。ステップS5721では、NULLのハッシュ値を、TV45で生成し、その比較によって、未アップロード画像があるかないかを判定する。ステップS5721で、アップロードできていない画像があると判定された場合には、ステップS5722のエラー表示処理に移る。一方、アップロードできていない画像がないと判定された場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5722で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
Case4は、撮影画像状況情報55が撮影した画像に付与する番号のうちで、最終の撮影画像の番号であるときのフローチャートである。
まず、TV45の通信部5506によって、サーバ42から、最終のアップデート画像の画像番号を取得する(ステップS5731)。
次に、サーバ42から取得した最終アップロード画像の番号69と、撮影装置1から、RF−IDリーダライタ46からの撮影画像状況情報55で示される画像の最終番号69とを比較する(ステップS5732)。最終アップロード画像の番号が、最後に撮影した画像の番号69より小さい場合には、最終アップロードした時点の以後に、画像を撮影し、撮影した画像がアップロードできていないと判定されるため、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が取れていないと判断し、ステップS5733のエラー表示処理に移る。一方、最終アップロード画像の番号が、最後に撮影した画像の番号69と同等の場合には、撮影装置1とサーバ42の、画像の同期が行われているので、エラーを出力することなく、処理を終了する。
ステップS5732で、撮影装置1とサーバ42の同期が取れていないと判断した場合には、表示部5512に、同期が取れていないことを示す注意メッセージを出力する。
以上のCase1〜Case4の何れの方法でも、撮影装置1で撮影した全画像が、サーバ42にアップロードできていない、すなわち同期できていない場合には、表示部5512に、撮影した全画像を表示することができないが、同期が取れていないことが判定可能となるため、ユーザにわかりやすいメッセージを表示することが可能となり、ユーザの無用な混乱を避けることができる。
図47は、(1)欄において、撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合を示し、(2)欄において、撮影装置1とTV45のRF−ID通信の場合のそれぞれのデータフォーマットを示す図である。
まず、(1)撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合のデータフォーマット5940を説明する。本フォーマットには、カメラID5901、サーバアドレス5902、サーバログインID5903、サーバログインパスワード5904、画像ディレクトリ5905およびアップロード画像数5906が含まれる。
カメラID5901は、カメラ毎に固有に付与されているカメラ固有IDであり、撮影装置1の第2メモリ52のカメラID部76に記録されているID情報である。本ID情報は、サーバ42へのログインIDとして用いることで、ユーザによって、ログインIDの入力を行うことなく、撮影装置1ごとに一意のサーバアドレスを付与することが可能となる。また、サーバ42で、撮影したカメラ毎に、撮影画像を管理することも可能となる。
サーバアドレス5902は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のサーバアドレス情報81の内容である。これによって、アップロードしたサーバを、TV45側で特定することができる。
サーバログインID5903は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のユーザ識別情報82であるログインID83の内容である。これによって、撮影装置1から、アップロードしたサーバへのアカウントと同一のアカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
サーバログインパスワード5904は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のパスワード84の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
アップロード画像数5906は、サーバへアップロードする画像数である。これには、撮影装置1の第2メモリ52の、未アップロード画像の枚数65に記憶されている画像数と同等の枚数であり、撮影後、サーバにアップロードされていない画像数が、記載される。
本フォーマットの送信以後、撮影装置1の第3メモリ33に記録され、かつ、サーバにアップロードされていない画像が、アップロードされる。
次に、(2)撮影装置1とTV45のRF−ID通信の場合の、それぞれのデータフォーマット5950について説明する。本フォーマットは、カメラID5911、サーバアドレス5902、サーバログインID5913、サーバログインパスワード5914、最終撮影日時5915、未アップロードであることが判定可能な識別情報5916、未アップロード画像情報をハッシュした情報5917、最終撮影画像の画像番号5918および画像表示方法指示情報5919から構成される。
カメラID5911は、カメラ毎に固有に付与されているカメラ固有IDであり、撮影装置1の第2メモリ52のカメラID部76に記録されているID情報である。本ID情報は、TV45からサーバ42へのログインIDとして用いることで、ユーザによって、ログインIDの入力を行うことなく、撮影装置1ごとに一意のサーバアドレスを付与することが可能となる。また、撮影装置1のRF−ID47と、TV45のRF−IDリーダライタ46との相互認証時に用いることもある。
サーバアドレス5912は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のサーバアドレス情報81の内容である。これによって、アップロードしたサーバを、TV45側で特定することができる。
サーバログインID5913は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のユーザ識別情報82であるログインID83の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
サーバログインパスワード5914は、撮影装置1の第2メモリ52のサーバ特定情報58のパスワード84の内容である。これによって、撮影装置1からアップロードした、サーバへのアカウントと同一アカウントでのログインが、TV45でも可能となる。
最終撮影日時5915は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の、最後に撮影した時間68に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像の同期の確認に用いられる。
未アップロードであることが判定可能な識別情報5916は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の未アップロード画像データ存在識別情報に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像の同期確認に用いられる。また、本未アップロードであることが判定可能な識別情報5916は、各撮影画像を識別可能な画像ID5928に対して、サーバへのアップロードが完了しているかどうかを示すアップロードフラグ5926が付与されている形態である。これによって、撮影画像1枚1枚ごとに、サーバにアップロードしているかどうかの判定が可能となる。
未アップロード画像情報をハッシュした情報5917は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の未アップロード画像情報をハッシュした情報67に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の撮影画像の同期確認に用いられる。
最終撮影画像の画像番号5918は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の撮影画像の最終番号69に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42と撮影装置1の撮影画像の同期確認に用いられる。
画像表示方法指示情報5919は、撮影装置1の第2メモリ52の撮影画像状況情報55の画像表示方法指示情報77に対応する情報であり、TV45側で、サーバ42からダウンロードした画像の閲覧方法を指定する識別情報で構成される。
画像表示方法指示情報5919は、画像ID5927ごとに、一覧表示フラグ5920、スライドショーフラグ5921、印刷フラグ5922、動画再生フラグ5923、ダウンロードフラグ5924およびセキュリティパスワード5925から構成される。
画像ID5927は、撮影画像に一意の情報であり、撮影装置1によって撮影時に時系列的に付与される。
一覧表示フラグ5920は、撮影装置1の第2メモリ52の一覧表示(フラグ)78に対応し、TV45において、サーバ42からダウンロードした画像情報の閲覧を、一覧形式にするかどうかのフラグである。TV45のデータ処理部5510は、このフラグが“yes”の場合には、ダウンロードした画像の一覧表示を作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、一覧形式で表示する。
スライドショーフラグは、撮影装置1の第2メモリ52のスライドショー(フラグ)79に対応し、TV45において、サーバ42からダウンロードした画像情報の閲覧を、スライドショーにするかどうかのフラグである。TV45のデータ処理部5510は、このフラグが“automatic”の場合には、ダウンロードした画像のスライドショーを作成して、メモリ部5511に記憶し、表示部5512に、スライドショーで表示する。一方、本スライドショーフラグが、“manual”である場合には、ユーザ指示によって、スライドショーを実施することを許可する。また、“disable”の場合には、スライドショー表示を許可しない。
印刷フラグ5922は、TV45にダウンロードして、表示部5512にて表示する画像が、TV45に接続された、図示しないプリンタによって、印刷可能かを示すフラグである。これは、撮影装置1の第2メモリ52の画像表示方法指示情報77内に図示していないが、印刷フラグを設けることによって、印刷可能かどうかの設定を行うことができ、ユーザの画像使用に関する利便性を向上させることが可能となる。
動画再生フラグ5923は、撮影装置1で動画情報を撮影し、サーバ42にアップロードした場合、TV45にて動画をダウンロードし、閲覧することを許可するかどうかのフラグである。撮影装置1にて動画撮影機能が存在する場合には、第2メモリ52の画像表示方法指示情報77に本動画再生フラグ5923を付与することによって、動画像の再生を許可するかどうかの設定を追加することが可能となり、ユーザの煩雑な操作をすることなく、動画像の再生管理を行うことが可能となる。
ダウンロードフラグ5924は、サーバ42にアップロードされた画像や動画をTV45のメモリにダウンロード(コピー)することが可能かどうかを示す識別子である。このフラグを用いれば、撮影画像を許可されない第3者によって、コピーされることがなくなるので、著作権の保護にも繋げることが可能となる。
セキュリティパスワード5925は、前述の画像の閲覧、印刷およびダウンロードを、許可をしたユーザのみ可能とするためのパスワード情報である。本実施形態では、前述の画像の閲覧、印刷およびダウンロードに対して、同じパスワード設定をする形態で説明するが、それぞれ異なるパスワードを設定できるようにする方が、各レベルでのセキュリティ対策が実施できるのでなお良い。
以上のように、本発明のシステムを用いれば、撮影装置1は、撮影画像を、第1アンテナによって接続されるサーバに、アップロードする。また、撮影装置1を、TV45のRF−IDリーダライタ46にかざせば、撮影装置1のRF−ID47から、サーバURL生成情報80、撮影画像状況情報55および画像表示方法指示情報77を、RF−ID通信によって、TV45に送信し、TV45は、撮影装置1によって撮影画像をアップロードしたサーバに接続し、撮影装置1にて撮影した画像を、TV45にダウンロードして、表示する。また、撮影画像状況情報55によって、サーバ42と撮影装置1の、撮影画像情報の同期を確認して、同期が取れていない場合には、その旨をTV45の表示部5512に表示する。よって、従来までにおいては、記録メモリをカメラから抜き出し、TV45にセットして、閲覧する必要のあった、撮影画像の表示が、撮影装置1をTV45にかざすだけで、対応できるようにすることが可能となる。これによって、デジタル機器の操作に慣れないユーザであっても簡単に撮影画像をTV45に表示させることができる。
(実施の形態A3)
本発明の実施形態A3について述べる。
まず、実施形態A3の概略を説明する。
図48は、実施形態A3の電子カタログ表示システムの概略構成図である。
実施形態A3の電子カタログ表示システムは、RF−IDライタ部501を備えた電子カタログサーバ情報入力機500と、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502と、RF−IDリーダ部504とネットワーク通信部509xを備えたTV45と、電子カタログデータデータベース(電子カタログデータベース)507と顧客属性データベース508を備えた電子カタログサーバ506を備える。
電子カタログサーバ情報入力機500は、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)から入力された電子カタログサーバ情報を、RF−IDライタ部501から、電子カタログ通知カード502に貼付されたRF−ID47に書き込む。この電子カタログサーバ情報が書き込まれた電子カタログ通知カード502を、ユーザ(電子カタログのサービス利用者)が、TV45に近づけることにより、TV45が備えるRF−IDリーダ部504がRF−ID47に書き込まれた電子カタログサーバ情報を読み取る。さらに、TV45は、読み取った電子カタログサーバ情報を基に、ネットワーク通信部(通信部)509を介して、ネットワーク上に設置された電子カタログサーバ505に電子カタログの取得要求を送信する。また、TV45は、電子カタログ取得要求を電子カタログサーバに送信する際に、予めTV45に入力されていたユーザ情報も、同時に、電子カタログサーバ505に送信する。電子カタログサーバ505は、TV45からの、電子カタログ送信要求およびユーザ情報を受信し、まず、ユーザ情報を基に、顧客属性データベース508から顧客属性データを取得する。次に、顧客属性データを基に、電子カタログデータデータベース507から、対応する電子カタログデータを取得する。そして、取得した電子カタログデータを、電子カタログ要求を発したTV45に対して送信する。TV45は、電子カタログサーバ505から受信した電子カタログデータを、画面に表示し、ユーザ(電子カタログのサービス利用者)からの電子カタログデータ内の商品の購入操作を、受け付ける。
以下に、実施形態A3の電子カタログ表示システムの詳細を説明する。
図49は、実施形態A3の電子カタログサーバ情報入力機の構成を示す機能ブロック図である。
まず、キー入力受付部520が、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)が操作する入力キーからの入力を受け取り、電子カタログサーバ情報を取得する。キー入力受付部520が取得する電子カタログサーバ情報は、URL等のサーバアドレスと、サーバログインIDと、サーバログインパスワードと、電子カタログ表示用パスワードと、電子カタログに含まれる商品の画像を一覧(サムネイル)表示するのかそれとも逐次(スライド)表示するのかを示す電子カタログ表示情報と、RF−IDの貼付先となるカードやハガキ等の媒体を示すメディア識別情報である。キー入力受付部520が取得した電子カタログサーバ情報を、記憶部522に格納する。次に、電子カタログサーバ情報が入力された後に、RF−ID送信キー等が入力されると、RF−ID送信入力受付部521が、送信部523に送信要求を通知し、送信部523は、記憶部522から電子カタログサーバ情報を読み出し、アンテナ部524から電子カタログサーバ情報を送信する。
図50は、電子カタログサーバ情報入力機の処理の手順を示すフローチャートである。
電子カタログサーバ情報入力機の処理の詳細を、図50のフローチャートで示す。
図51は、電子カタログ通知カード502が備えるRF−ID47の構成を示すブロック図である。
RF−ID47の構成および処理は、実施の形態A1、A2で説明したものと同様である。第2アンテナ21から受信した信号から第2電源部91が電流を取り出して各部へ電源供給を行い、データ受信部105と第2処理部95と記録部106が、受信したデータを第2メモリ52へ記録する。
図52は、TV45の構成を示す機能ブロック図である。
実施の形態A3でのTV45の構成は、実施の形態A2での構成に、ユーザ情報入力部588を追加した構成である。予めユーザ(電子カタログのサービス利用者)が入力した、ユーザ自身の属性に関するユーザ情報を、ユーザ情報入力部588が受け付け、メモリ部583に、いったん格納する。ユーザ情報として、例えば、ユーザの性別情報や年齢情報が好ましいが、これら以外にも、居住地や家族構成等のような、電子カタログから提供される商品データの選別に利用可能な個人情報であってもよい。このユーザ情報は、URL生成部が生成した電子カタログサーバのURLとともに、通信部509を介して電子カタログサーバに送信される。実施の形態A1と同様、本実施形態でも、電子カタログサービス利用者が、電子カタログ通知カード502を、TV45のRF−IDリーダ部504に近づけることで、TV45が電子カタログサーバ情報を受信し、これを用いて、サーバのURLを生成し、サーバに接続する。この処理の詳細は、実施の形態A1の図7〜図20で示した処理と同様である。
図53は、電子カタログサーバ506の構成を示す機能ブロック図である。
図54は、電子カタログサーバの処理の手順を示すフローチャートである。
図57は、顧客属性データベースのデータ構造を示す図である。
図58は、電子カタログデータベースのデータ構造を示す図である。
電子カタログサーバ506は、通信部600を介して、TV45から送信された電子カタログ送信先アドレス(TV45と電子カタログサーバ506が属するネットワーク上でのTV45のネットワークアドレス)とユーザ情報を受信する。次に、顧客属性データ取得部が受信したユーザ情報を基に、顧客属性データベース508から顧客属性データを取得する。例えば、ユーザ情報の中に、TV45を使用するユーザの性別と年齢が含まれている場合には、図57に示すデータ構造を持つ顧客属性データベース508から、年齢と性別に対応する商品ジャンルや商品価格帯の情報を、顧客属性データとして取得する。そして、電子カタログデータ取得部602が、顧客属性データを基に電子カタログデータベース507から電子カタログデータを取得する。例えば、顧客属性データに商品ジャンルと商品価格帯が含まれている場合には、図58に示すデータ構造を持つ電子カタログデータベース507から商品ジャンルと商品価格帯に対応する商品データを、まとめて電子カタログデータとして取得する。電子カタログデータ取得部602で取得した電子カタログデータは、通信部600を介して、電子カタログ送信先アドレスが示すTV45に送信される。電子カタログサーバ506の処理の詳細を図54のフローチャートで示す。
図55は、電子カタログを表示する、TVの処理の手順を示すフローチャートである。
次に、図55に示したフローチャートを用いて、電子カタログデータをダウンロードした後の、TV45の処理を説明する。S630〜S632におけるRF−IDから電子カタロサーバ情報を取得する処理は、電子カタログデータをダウンロードしていない場合も、ダウンロード完了後でも、共通である。S633で、RF−IDから受信した電子カタログサーバ情報に対応する電子カタログデータの、ダウンロードおよび表示が完了しているかを判定し、ダウンロードが完了していない場合には、S634およびS635で、サーバから電子カタログデータをダウンロードする。この、データのダウンロード処理は実施の形態A1における、データのダウンロード処理と同様である。
図56は、電子カタログの画面表示を示す図である。
S633で電子カタログデータがダウンロード済みであった場合は、予め設定した所定のキー、例えば確定キーのキー信号を発行し、表示している電子カタログデータに対する操作を実行する。例えば、図56に示した、電子カタログデータの画面表示例のように、表示中の電子カタログデータに対してユーザが次に行うべき操作を、2、3の少ない選択肢で提示する画面構成とし、さらに図56中の選択肢652と653で示されるように、一定時間経過毎に、選択候補を示すフォーカスが、選択肢間を移動するような画面構成とする。このようにすれば、ユーザは、自身が希望する選択肢に、フォーカスがある時に、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502をTV45にかざすことで、電子カタログデータの選択や、各データにおける購入などの操作を実行することができる。
なお、本実施の形態の電子カタログ通知カード502上のRF−ID47が内蔵する第2メモリ52は、ROM(ReadOnlyMemory)であってもよい。この場合、電子カタログサーバ情報入力機500は、RF−ID製造工程におけるRF−IDメモリデータ入力機、または、RF−ID製造システムにおけるRF−IDメモリデータ入力手段となる。一般的に、書き換え可能メモリを有するRF−IDよりも、ROMを有するRF−IDの方が、安価に構成できるため、電子カタログ通知カードを大量に送付する電子カタログサービス提供者にとっては、ROM型RF−IDを利用することでコストを抑えることができる。
なお、本実施の形態では、TV45の画面構成として、図56中の選択肢652と653で示されるように、一定時間経過毎に、選択候補を示すフォーカスが、選択肢間を移動するとしたが、RF−ID47を備えた電子カタログ通知カード502を使用して、画面表示した電子カタログデータを操作する方法はこれに限定されない。例えば、TV45の受信部571が、RF−IDから送信される情報を連続して受信し、その連続する受信数を計測することによって、RF−IDがTV45に近づけられている時間を取得し、そのRF−ID近接時間を基に、画面表示された選択候補を示すフォーカスを移動させてもよい。このような構成とすることで、RF−IDをTVに近づけている間だけ、画面上に表示されたフォーカスが移動して、選択候補を変更し、RF−IDをTVから離したところで、フォーカスの移動も停止し、さらにフォーカスの移動停止後、一定時間が経過すると、フォーカスが停止していた選択候補の選択が確定するという、電子カタログの操作が可能となる。この電子カタログ操作方法では、一定時間毎に自動的に選択候補を巡回するフォーカスが、ユーザの所望する選択肢までまわってくることを待つことなく、ユーザが、RF−IDを用いて、能動的に電子カタログを操作できるという効果が得られる。
なお、本実施の形態で、電子カタログサーバ情報入力機500においては、キー入力受付部520が、ユーザ(電子カタログのサービス提供者)が操作する入力キーからの入力を受け取り、電子カタログサーバ情報を取得する構成としたが、電子カタログサーバ情報入力機が画像サーバとの通信インタフェースを備え、画像サーバが、電子カタログサーバ情報入力機に送信するサーバ情報を保持し、電子カタログサーバ情報入力機が画像サーバからサーバ情報を受信して取得する構成としてもよい。このような構成にすることにより、画像サーバにサーバ情報を入力しておけば、電子カタログサーバ情報入力機側で画像サーバを入力する必要がなく、特に1つの画像サーバに対して複数の電子カタログサーバ情報入力機を運用する場合において、利便性が高い。
従来はパソコン等の電子機器操作に精通していないユーザがネットショッピングを利用するために機器の操作を習得しなければならないことが課題であったが、以上のように、実施の形態A3で述べたシステムを用いれば、電子カタログを利用するユーザは、受け取ったカードや葉書をTVに近づけるだけで、ネットショッピング等を利用することができ、パソコンや携帯電話等のインターネット端末に慣れ親しんでいないユーザであっても、容易にTV画面上でショッピングを楽しむことができるようになる。
(実施の形態A4)
本発明の実施の形態A4について述べる。
図59は、実施の形態A4の概略構成図である。
本実施の形態では、画像サーバへアクセスするためのRF−IDが貼付された葉書を、遠隔地に送付する方法について説明する。まず、葉書の送付元となる第1ユーザが、RF−ID47を備えた撮影装置1をTV45のRF−IDリーダライタ46に近づけると、TV45が、画像サーバ42に接続するためのサーバURLを生成し、画像サーバ42から画像データを取得し、画面に表示する。この処理は、実施の形態A1と同様である。次に、第1ユーザが、TV45に表示された画像の中から、葉書に印刷したい画像と、葉書に関連付けて登録したい(遠隔地に居る第2ユーザに見せたい)画像を、TV45に対応するリモコン等の入力手段を用いて選択する。さらに第1ユーザは、葉書の送付先住所等の送付先情報もリモコン等を用いて入力する。TV45は、第1ユーザが選択した葉書に印刷する画像のIDと、葉書に登録する画像のIDと、葉書送付先情報を画像サーバ42に送信する。画像サーバ42は、受信した印刷画像IDに対応する画像データを取得し、画像データと葉書送付先情報をプリンタ800に送信する。プリンタ800は、画像データと葉書送付先住所を、葉書に印刷する。また、画像サーバ42は、画像サーバ情報入力機500xに、TV45から受信した登録画像IDを送信し、同時に、URL等のサーバアドレスと、サーバログインIDと、サーバログインパスワードと、画像表示用パスワードと、画像を一覧(サムネイル)表示するのかそれとも逐次(スライド)表示するのかを示す画像表示情報と、RF−IDの貼付先となるカードやハガキ等の媒体を示すメディア識別情報を含む画像サーバ情報を送信する。画像サーバ情報入力機500xは、画像サーバ情報と登録画像IDを、プリンタで画像と送付先情報を印刷した葉書のRF−ID47に書き込む。印刷と、RF−IDへの書き込みが行われた葉書801は、印刷された送付先に郵送され、第1ユーザが送付先として指定した第2ユーザがこの葉書801を取得する。第2ユーザが、郵送された葉書を、第2ユーザのTV45のRF−IDリーダライタ46に近づけると、TV45は、RF−ID47が格納する、画像サーバ情報と登録画像IDを取得し、登録画像IDに対応する画像データをサーバからダウンロードおよび表示する。
本実施の形態の撮影装置1の構成および処理は実施の形態A1と同様である。
図60は、本実施の形態のTV45の構成を示すブロック図である。
受信部811は、無線アンテナ570を介して撮影装置1もしくは葉書801のRF−ID47から画像サーバ情報を受信するが、葉書801のRF−ID47が登録画像IDを有する場合は、登録画像IDも受信する。また、画像選択部584は、キー部585および赤外線受光部586を介してユーザの画像選択操作を受け付け、第1ユーザが葉書に印刷するために選択した画像のID(印刷画像ID)と、葉書に登録するために選んだ画像のID(登録画像ID)を取得し、これらを通信部509へ送る。
図61は、RF−ID付葉書郵送システムの画像選択操作の画面表示を示す図である。
この画像選択操作時にTV45に表示する画面表示例を図61に示す。図61中の821が葉書に印刷する画像を選択する画面表示であり、図61中の820が葉書に登録する画像を選択する画面表示である。また、葉書送付先情報入力部810は、キー部585および赤外線受光部586を介してユーザの文字入力操作を受け付け、葉書の送付先となる住所および宛名を含む葉書送付先情報を取得し、通信部509へ送る。葉書送付先情報を入力する際の画面表示例を図61中の823に示す。通信部509は、送信部575および通信インタフェース576を介して、葉書送付先情報と印刷画像IDと登録画像IDを画像サーバに送信する。
図62は、画像サーバ42とプリンタ800と画像サーバ情報入力機500xが、葉書801を送付できるように準備する処理を示すフローチャートである。
印刷とRF−IDへの書込みが行われた葉書801は、印刷された送付先に郵送され、第1ユーザが送付先として指定した第2ユーザがこの葉書801を取得する。第2ユーザが受け取った葉書801を、TV45にかざすと、受信部811が無線アンテナ570を介して、RF−ID47が送信した画像サーバ情報および登録画像IDを受信する。画像サーバ情報および登録画像IDの中で暗号化された情報は、復号部572で復号化される。次にURL生成部573が、画像サーバ42に格納された画像データの中から、登録画像IDに対応する画像データのみをTV45にダウンロードするURLを生成する。具体的には、生成するURLの中でサーバの内部ディレクトリを指定したり、URLオプションとして登録画像IDをURLに埋め込む手法を利用することができる。URL生成部573で生成したサーバを指定するURLを用いて、TV45が画像サーバにアクセスして画像データを取得する処理の詳細は、実施の形態A1で説明した処理と同様である。
なお、本実施の形態では、ユーザがTV45に送付先情報を入力する構成としたが、住所や宛名等の送付先情報だけでなく、葉書に画像とともに印刷するメッセージも入力してもよい。TV45が受け付けた入力メッセージは、送付先情報と同様に、TV45から画像サーバ42に送られ、さらにプリンタ800で葉書に印刷される。TV45での印刷用のメッセージの入力画面例を、図61の822に示す。このように葉書に印刷する葉書を選択できるだけでなく、画像に添えるメッセージを入力できるようにすることで、RF−ID付き葉書を作成する自由度が上がる。
なお、本実施の形態のTV45において、実施の形態A3でRF−IDを用いて画面表示された電子カタログを操作する処理と同様に、RF−ID付き葉書を用いて、TV45に表示した画像を操作できる構成としてもよい。
以上のように、実施の形態A4で述べたシステムを用いれば、手元にRF−IDが貼付された葉書を用意することなく、離れた所にいる相手にRF−ID付葉書を郵送することができるとともに、画像サーバに格納した画像を葉書に印刷して送付したい場合も、TV画面上の操作で印刷したい画像を選択することができるので高い利便性が得られる。
従来は遠隔地にいる相手にテレビなどの大画面表示機器で画像を見せるためには、遠隔地側のユーザが機器操作を習得したり、遠隔地に操作習得者が赴いて機器を操作したり、遠隔地にある表示機器を遠隔操作する必要があったが、本システムでは、遠隔地のユーザがRF−ID付の葉書等、物理的な媒介物を表示機器に近づけるという簡単な操作で容易に画像を閲覧することができる。
(実施の形態A5)
図63は、実施の形態A5におけるシステム構成図である。
本発明の実施の形態A5では、ハガキ等の郵送物に固定の情報が書き込まれており、撮影装置では書き込まれた固定情報とサーバに保存された画像または画像グループ(画像情報)とを紐付けし、再生側ではハガキ等に付けられたRF−IDから固定情報を読み出すことで、固定情報に関連付けられた画像の閲覧を可能にする構成について説明を行う(図63)。図63では、まず郵送物に記録された固定情報を撮影装置で読み取り、画像と郵送物固有IDとの関連付けを行いサーバに登録する。登録が完了した郵送物を受け取ったユーザは、郵送物をテレビジョンのRF−IDリーダに近づけることで固定情報の読み出しを行い、固有情報を用いてサーバに問い合わせを行うことで郵送物に関連付けられた画像の閲覧を行う。
本実施例のポイントは、郵送物につけられたRF−IDの情報が書き換えできない(ROM)または、書き換えできない環境であるという点であり、郵送物の固定情報の書き換えを行わずにサーバの画像情報と郵送物の関連付けを行う点である。
<撮影装置での画像のアップロードと郵送物との関連付け>
撮影装置により撮影した画像は、先の実施の形態で説明した方法によりサーバにアップロードされる。この時、アップロードした画像または画像グループ毎に識別子が付与され、この識別子によりサーバ上の画像または画像グループが識別可能となる。
図64は、実施の形態A5における郵送物の固定情報の例を示す図である。
以下、撮影装置により撮影されサーバへアップロードされた画像または画像グループと、郵送物のRF−IDにタグに記録された固定情報との関連付け方法について説明を行う。なお、郵送物のRF−IDに記録されている固定情報は図64のようになる。図64(a)は、郵送物に固有の郵送物固有IDと画像サーバへアクセスするためのアドレス等の情報を、図64(b)は郵送物固有IDと中継サーバにアクセスするためのアドレス等の情報を、図64(c)は郵送物固有IDのみ記録されている例である。なお、これ以外にサーバにアクセスするためのログインIDやパスワード情報を格納していることもあるが、本実施の形態ではサーバにアクセスするために必要となる情報は、アドレス情報を含むURLに含まれているとする。
図65は、撮影装置がRF−IDリーダの機能を持つ場合のRF−IDとサーバに記録された画像情報との関連付けのフローチャートである。
撮影装置では、まず、郵送物のRF−IDに格納された情報をRF−IDリーダを用いて読み出す(S2500)。具体的には、図3の第2アンテナ21より、郵送物のRF−IDと通信を行い、データ受信部105により郵送物の固定情報を受信する。その後、第2処理部95により処理を行い、記録部106、第2メモリ52、記録再生部51を経由して第1処理部35へ読み出した郵送物の情報が転送される。第1処理部では、郵送物より読み出した郵送物固有IDと、画像または画像グループとの関連付けをユーザの指示により決定する(S2501)。その後、第1アンテナ20を経由してサーバ42へアクセスし(S2502)、郵送物固有IDとサーバに格納されている画像情報との関連付け情報をサーバに登録する(S2503)。
図66は、実施の形態A5における撮影装置の中継サーバ−への登録のフローチャートである。
読み出した郵送物に格納された固定情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていた場合には、以上で処理は終了である。郵送物に格納された固定情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていない場合には、中継サーバへの設定を行う(図66)。
中継サーバへの設定では、まず中継サーバへのアクセスを行う(S2510)。なお、中継サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが郵送物から読み出した情報にある場合には、読み出した情報に含まれる中継サーバを、無い場合いは撮影装置側に予め設定されている中継サーバにアクセスする。
中継サーバと接続後、中継サーバのデータベースに郵送物固有IDをリダイレクト先(転送先)のサーバとの関連付け設定を行う(S2511)。これにより中継サーバ−のデータベースに郵送物固有IDと転送先のアドレスの対応が登録される。
撮影装置がRF−IDリーダの機能を持たない場合で、かつ、郵送物にRF−IDリーダの情報を記録した2次元コード等が印刷されている場合は、撮影装置の撮像部を用いて撮影を行い、2次元コードとして記録された情報を読み出すことで郵送物のRF−IDに記録されている固定情報と同じ情報を読み出す。2次元コードとしては、QRコード、PDF417、ベリコード、マキシコードなどがあるが、ここに書かれているもの以外のものでも撮影装置により撮影することで情報の取り込みが行えるものであればどのようなものを利用してもよい。また、印刷領域面積が増えてしまうが、一次元方向のみのバーコードを利用した場合でも本実施の形態と同様の効果が期待できる。
図67は、RF−ID部2520が取り付けられ、同一の情報が記録された二次元コード2521が印刷された郵送物の例である。
二次元コードを撮影装置で読み込む場合のデータの流れを図3の構成図を用いて説明する。郵送物に印刷された二次元コードは、撮像部30により撮影され、映像処理部31により画像に変換された後、記録再生部32を経由して第1処理部35へ送られる。第1処理部35では、撮影された二次元コードを解析し、二次元コードに記録されている情報を取り出す。二次元コードに記録されている情報は、RF−IDに記録されている情報と基本的には同一であり、少なくとも郵送物固有IDを含んでいる。
図68は、実施の形態A5における撮影装置の二次元バーコードを利用した処理のフローチャートである。
以下、図68を用いて、二次元コードから情報を読み出してサーバの画像または画像グループと関連付けを行うまでの処理の流れを説明する。
まず、撮像部により2次元コードの撮影を行う(S2530)。次に撮影された画像が二次元コードであるかどうかの判定を行い(S2531)、二次元コードでない場合には、エラー処理を行う(S2532)。なお、二次元コードでない場合には、通常の撮影処理を行ってもよい。二次元コードである場合には、二次元コードの解析を行い(S2533)、解析結果から郵送物の情報を読み出す(S2534)。郵送物の固定情報が読み出された後は、郵送物固有IDとサーバの画像情報の関連付けを決定し(S2535)、サーバへアクセスし(S2536)、関連付け情報をサーバに設定する(S2537)。S2535〜S2537の処理は図65のS2501〜S2503の処理と同じである。なお、読み出した情報に画像サーバのアドレスまたはアドレスを含むURLが記録されていない場合には、中継サーバへの転送設定処理を行う。中継サーバへの設定処理は、先に説明した図66の処理となる。
以上により、郵送物に印刷された二次元バーコードの情報を読み取ることで、RF−IDに記録された情報とサーバの画像情報との関連付けが完了する。
撮影装置がRF−IDリーダ機能を持たず、郵送物に二次元コード等のコードが印刷されていない場合、郵送物に印刷された郵送物固有IDやサーバアドレスなどのURLを直接撮影装置に手入力することで、郵送物の情報を撮影装置で情報を読み出すことも可能である。手入力は、図2の7〜15のボタン操作等により行う。なお、URLや郵送物の固有IDは、直接平文で印刷されていても、入力しやすいコードに符号化されていてもよい。符号化されている場合は、入力完了後に撮影装置でデコード処理を行い、郵送物のRF−IDの記録されている情報を取り出す。
以上により、RF−IDリーダ機能を持たず、かつ、二次元バーコード等が印刷されていない場合でも、郵送物とサーバの画像情報との関連付けを行うことができる。
<郵送物のRF−IDを用いた画像再生および閲覧>
次に、関連付けが完了している郵送物を用いて、テレビジョンでサーバに記録されている画像を閲覧する手順について説明する。
図69は、郵送物のRF−IDを読み込んで画像サーバにアクセスするまでのテレビジョンの処理フローである。
郵送物をテレビジョンのRF−IDリーダに近づけると、郵送物のRF−IDの情報がテレビジョンに読み込まれる(S2540)。読み込まれた情報にサーバアドレスまたサーバアドレスを含むURLが存在する場合には(S2541)、指定されたサーバへアクセスすし(S2542)、郵送物固有IDを送信する(S2543)。なお、相手が中継サーバであった場合には(S2544)、中継サーバにより指定されたサーバへのリダイレクトが行われ(S2547)、画像サーバの画像または画像グループへのアクセスが行われる(S2548)。S2544において、相手が画像サーバであった場合には、リダイレクトは行われず、画像サーバへのアクセスが行われる(S2548)。また、郵送物に記録されていた情報にサーバアドレスが存在していない場合、テレビジョンに予め設定されているデフォルトのサーバへのアクセスが行われ(S2545)、郵送物固有IDをデフォルトのサーバへ送信する(S2546)。その後、指定されたサーバ−へのリダイレクトがおこなわれ(S2547)、画像サーバへのアクセスが行われる。
なお、中継サーバまたは、デフォルトのサーバのデータベースに郵送物固有IDと中継する先のサーバの対応付けが登録されていない場合は、エラーページへのリダイレクトが行われる。
図70は、郵送物固有IDを受信した後の中継サーバおよびデフォルトのサーバの処理フローである。
郵送物固有IDを受け取ると(S2550)、この固有IDに関連する情報がデータベースに記録されているか検索する(S2551)。データベースに記録されている場合は(S2552)、固有IDに関連付けられてデータベースに記録されているサーバへのリダイレクトを行う(S2554)。もし、関連付けがない場合には、エラーページへのリダイレクトが行われる(S2553)。
以上のように、予めRF−IDの情報が固定されている郵送物と画像サーバの画像情報の関連付けが行い、関連付けが行われた郵送物をテレビジョンにかざすことで、郵送物のRF−IDの書き換えを行うことなく、画像サーバに記録され郵送物固有IDに関連付けられた画像または画像グループを閲覧することができる。これは例えば、外出先などで郵送物のRF−IDの書き換えが出来ない場合や郵送物のRF−IDが書き換え不能なものでであっても、サーバの画像と郵送物との関連付けが行えるようになり、郵送物を受け取った側に郵送物に関連付けた画像を閲覧させることができるようになる。
なお、本実施の形態では、サーバにアクセス後、郵送物固有IDを送信するとしたが、郵送物に記録された郵送物固有IDとサーバアドレスからURLを生成し、これを用いてサーバにアクセスしてもよい。この場合は、サーバへのアクセスと郵送物固有IDの送信を同時に行うことが可能となる。
本実施の形態によれば、例えば、観光先等のようにRF−IDの書き換えが出来ない環境下でも、撮影した写真とハガキを関連付けることができ、関連付けたハガキを知人に送ることで、ハガキを受け取った知人がテレビジョンにハガキをかざすことで観光先での写真を閲覧させることが可能となる。このように、RF−ID書き換えが出来ない環境であっても、サーバの画像情報と関連付けを行った郵送物を作成し、閲覧させたい相手に送ることができるようになる。
なお、撮影装置に郵送物のRF−IDを書き換えるためのRF−IDライタ機能が備わっている場合は、次に説明する実施の形態A6のテレビジョン装置で郵送物とサーバの画像情報を関連付けるフローと処理は同じになるのでここでの説明は省略する。
(実施の形態A6)
本発明の実施の形態A6では、撮影装置にて撮影された画像が、画像サーバにアップロードされた後、画像送信側の利用者(以後、送信者と記載する)が画像サーバの画像から画像グループを選定し、この画像グループにアクセスするための情報が郵送物上のRF−IDに記録され、画像受信側の利用者(以後、受信者と記載する)の下へ郵送され、この郵送物上のRF−IDを用いて受信者による画像サーバの画像グループへのアクセスを実現する構成について説明する。
図71は、本発明の実施の形態A6における画像送信側の構成を示す概略図である。
図72は、本発明の実施の形態A6における画像受信側の構成を示す概略図である。
なお、図71と図72において、図1および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図71と図72において、郵送物3001は、画像送信側から画像受信側へ郵送される葉書(ハガキ)、または、封筒、便箋などの郵送物を示し、RF−ID部3002は、書き換え可能なRF−IDであり、その少なくとも一部の領域が書き換え可能なメモリ部3003を内包している。RF−ID部3002は、郵送物3001に貼り付け、あるいは漉き込まれており、郵送物と共に画像受信側へ送付されるものである。
また、RF−ID部3002については、先の実施の形態で述べた通り、このRF−ID部が属する媒体が郵送物であることを識別するためのメディア識別情報が、メモリ部3003に記録されている。
図72において、テレビジョン3045は、先の実施の形態で述べた図71のテレビジョン(テレビ)45と同等の機能を有する画像受信側に設置されたテレビジョン表示装置であり、図71のテレビジョン45と同様に、RF−IDリーダライタ部3046(図71のRF−IDリーダライタ46に相当)と、表示部3047(図71の表示部110に相当)を有し、更に図には示されていないネットワーク接続手段によってインターネット40と接続されている。
上記構成に関して、次にその動作を説明する。
<画像送信側の画像グループ選定、郵送物への書き込み>
図71の画像送信側において、撮影装置1で撮影された画像は、撮影装置1に搭載された無線LAN、或いはWiMAXなどの無線通信用の第2アンテナ20を用いて無線アクセスポイントに送られ、インターネット40を介して画像サーバ42の画像データ50として記録される。そして、撮影装置1をテレビジョン45のRF−IDリーダライタ46に近づけて、撮影装置1に搭載されたRF−IDのための第1アンテナ21を介した無線通信により、テレビジョン45との接続を確立する。テレビジョン45は、画像サーバ42の画像データ50へのアクセスのための情報を撮影装置1より取得し、画像データ50の画像をダウンロードして表示部110への表示を行う。以上の動作は、先の実施の形態で述べた動作と同様であり、概要のみ述べたものである。
次に送信者は、テレビジョン45の表示部110に表示された画像を確認しながら、画像毎に受信者へ送信する画像であるか否か、言い換えれば、受信者の閲覧を許可するか否かを示す送信画像選択情報を設定していく。更には、先の実施の形態で述べた表示限定、スライドショー、プリントなどの利用形態情報を、受信者に対して設定することもできる。これら送信画像選択情報と利用形態情報は、画像サーバに送信、記録され、送信画像選択情報によって送信画像として選択された画像の集合を画像グループとして画像サーバで管理される。
図73は、実施の形態A6における画像送信側テレビジョンの動作フロー図である。
以降、送信者により選定された画像グループに関する情報が郵送物3001に記録される過程を、テレビジョン45の動作フロー図73を用いて説明する。
送信者は、上述の通りの送信画像選択、利用形態情報を設定した画像グループの作成が完了している状態にて、RF−ID部3002を有する郵送物3001を、テレビジョン45のRF−IDリーダライタ46に近づけて、RF−ID部3002とRF−IDリーダライタ46が無線通信できるようにする。
テレビジョン45は、RF−IDリーダライタ46を介して郵送物3001上のRF−ID部3002と通信が可能となると、メモリ部3003に記録された情報の読み込みを行い(S3101)、その中のメディア識別情報から現在の通信対象が郵送物であること識別して、郵送物に対する書き込み処理の流れに移行する(S3102)。なお、ステップS3102での条件判断が成立しない場合については、特に触れていないが、各媒体に応じた処理に移行するものとする。
郵送物3001に対する書き込み処理は、まず、インターネット40を介して画像サーバ42へアクセスし(S3103)、画像受信側が前述の画像サーバ42上の画像グループにアクセスするためのサーバURL、画像グループアドレスなどの画像グループ指定情報を、画像サーバ42より取得する(S3104)。
画像サーバより取得した画像グループ指定情報は、郵送物3001内のメモリ部3003に書き込みを行うために、テレビジョン45のRF−IDリーダライタ46を介して、郵送物3001のRF−ID部3002に送信され、RF−ID部3002によりメモリ部3003の書き換え可能領域へ記録される(S3105)。
以上のようにして、画像グループ指定情報が記録された郵送物3001は、送信者により投函され、画像受信側の利用者の下に郵送される。
<画像受信側の画像再生および閲覧>
図74は、実施の形態A6における画像受信側テレビジョンの動作フロー図である。
次に、画像受信側について、画像受信側構成の概略図である図72と画像受信側テレビジョンの動作フロー図である図74を用いて説明する。
図72において、受信者は、送信者から郵送されてきた郵送物3001を受け取り、受信者は、RF−ID部3002、或いは、郵送物3001上に記載された文字情報、または意匠により、その郵送物に画像へのアクセスのための手段が組み込まれていることを認知する。ここで、受信者は郵送物3001により画像へのアクセスが可能であること理解しているだけでよく、RF−ID部3002の画像グループ指定情報についてなどを特に意識する必要はない。
受信者は、画像を再生および閲覧するにあたり、郵送物3001を画像受信側に設置されたテレビジョン3045のRF−IDリーダライタ部3046に近づけることで、画像の閲覧を開始することが出来る。
郵送物3001上のRF−ID部3002が、テレビジョン3045のRF−IDリーダライタ部3046に十分に近づくと、RF−IDリーダライタ部3046は、図示されていないRF−IDリーダライタ部3046とRF−ID部3002の双方のアンテナを介して電力供給を行い、それによりに郵送物3001のRF−ID部3002が起動され、テレビジョン3045と郵送物3001のRF−ID部3002との無線通信が開始される。無線通信が開始されるとテレビジョン3045は、RF−ID部3002のメモリ部3003に記録されている情報の読み込みを行う(S3151)。
読み込まれた情報の中のメディア識別情報から現在の通信対象が郵送物(郵便物)であることを識別した場合は、送信者により設定された画像グループを画像サーバ42より読み出す処理の流れに移行する(S3152)。
画像サーバ42へのアクセスは、先のステップS3151にてRF−ID部3002より読み込まれた情報の中の画像グループ指定情報、例えば、サーバURL、画像グループアドレスなどから画像サーバ42上の画像グループへのアクセスのためのURLを生成し、インターネット40を介してアクセスすることが可能となる(S3153)。
以上の過程で、画像サーバ42と接続されたテレビジョン3045は、画像サーバ42上の画像データ50から、画像サーバ42が管理する画像グループの送信画像選択情報に従って、表示許可された画像を読み込み(S3154)、読み込んだ画像を表示部110に表示する(S3155)。
更に、テレビジョン3045を介して受信者は、画像サーバ42が管理する画像グループの送信画像選択情報と利用形態情報に従って、スライドショーの再生、画像の印刷、また、図示されていないテレビジョン3045に付属、或いは外部接続された記憶媒体への画像のダウンロードなどの機能を利用することが可能となる。
加えて、上述の画像の印刷は、図示していないLAN上のプリンタでの印刷のみならず、インターネット40を介した写真プリントサービスに対しての印刷依頼を行うことも可能である。
以上の通り、本発明の上記構成によると、郵送物3001上のRF−ID部3002により画像グループ指定情報が画像受信側のテレビジョン3045に伝達されることで、画像を取得するためのネットワーク・アクセス先の文字入力作業などを行う手間を掛ける必要がなくなる。即ち、郵送物3001をテレビジョン3045に近づけるという、直感的で平易な操作により画像サーバ42に格納された画像データ50へのアクセスが可能となり、受信者にメニュー選択や文字入力などの煩雑な手順を行う知識を要求することなく画像サーバを介した画像の受け渡しを実現している。
なお、上述の本実施の形態において、郵送物3001は、予めRF−ID部3002が貼り付け、或いは、漉き込まれた状態として説明しているが、通常の葉書(ハガキ)や便箋などの郵送物に、別途に提供される単体のRF−ID部3002を貼り付けることで作成されてもよく、これによれば、後からRF−ID部を貼り付けて、上述の効果を得ることができるため、送信側利用者の好みに応じた任意の郵送物に対して利用できるという新たな利点が生じる。
また、画像サーバ42へのアクセスにログイン操作が必要な場合は、郵送物3001上のRF−ID部3002のメモリ部3003の書き換え可能領域への書き込みの際(ステップS3105)にサーバログインIDとサーバログインパスワードを記録してもよい。更には、ログインIDとログインパスワードは平文ではなく、暗号化された形式で記録することで安全性を確保することが望ましい。
また、上述の本実施の形態において、送信画像の選択、利用形態情報の設定、および、郵送物3001上のRF−ID部3002への画像グループ指定情報の書き込みは、画像送信側のテレビジョン45にて行っているが、これに替えて、RF−IDリーダライタ機能を有する撮影装置1で、送信画像選択情報と利用形態情報の設定、画像グループ指定情報の書き込みを行っても、上述と同様に、受信者の平易な操作による画像の受け渡しを可能とする効果が得られる。
<派生する他の一例>
図75は、本発明の実施の形態A6における別の一形態の画像送信側のテレビジョン45の動作を示すフロー図である。
なお、図75において、図73と同じ処理となるステップは同じ符号を用い、その説明を略する。
本実施の形態においては、郵送物3001上のRF−ID部3002のメモリ部3003に、予め郵送物固有IDが記録されている。そして、この郵送物固有IDは、メモリ部3003のROM領域に記録されていることが、不慮の動作によるデータ破損やデータ改ざんなどのリスクを低減できる点で望ましい。
図76は、実施の形態A6における郵送物メモリ部の記録情報の一例を示す構成図である。
このときのメモリ部3003のデータ構造の一例を示す構成図を図76に示す。
上述のRF−ID部によると、画像送信側のテレビジョン45にて、送信画像選択情報、利用形態情報の設定が行われ、画像グループが画像サーバ42上に設定されている状況において、図75(a)のフローに従って、テレビジョン45の動作次のようになる。
郵送物RF−IDの情報読み込み(S3101)、メディア識別情報による郵送物であることの認定(S3102)の後、テレビジョン45は、郵送物固有IDを取得する。郵送物固有IDについては、ステップS3101で読み込んだ情報を用いても、改めてRF−ID部3002より取得しても何れでもよい。次に、テレビジョン45は、インターネット40を介して画像サーバ42へのアクセスを行い(S3202)、テレビジョン45より郵送物固有IDが画像サーバ42に送信され、画像サーバ42は、送られた郵送物固有IDと画像グループのアドレスとの関連付けを行い、その情報を記録および管理する(S3203)。
テレビジョン45は、画像受信側から画像サーバ42にアクセスするためのサーバURLを画像サーバ42より取得し(S3204)、取得したサーバURLは、RF−IDリーダライタ46を介して、郵送物3001のRF−ID部3002のメモリ部3003の書き換え可能領域に書き込まれる(S3205)。
以上の様に、画像サーバ側で画像グループと郵送物固有IDが関連付けされて記録および管理されると、郵送物固有ID毎に利用形態情報を分けて管理することが可能となり、複数の郵送物3001が存在する場合に、個々の郵送物毎に、即ち、異なる受信者毎に画像受信時の動作を変更することが可能となる。
これは、本実施の形態の初めに述べた構成において、個々の郵送物毎に画像グループをそれぞれ設定し、異なる画像グループアドレスを各々生成して、それぞれRF−ID部に書き込むことで画像受信側に対する同様の効果が得られるが、個別に画像グループを設定するという画像送信側の煩雑の操作が発生する。
そのため、同一の送信画像の選択であれば上述の様に郵送物の固有IDを用いて個別に利用形態情報を記録、管理することで送信者の操作の軽減、画像サーバ側においては、送信画像選択情報を別々に保管する必要がなくなる分の記憶容量低減の更なる効果が得られる。
図75(b)について、図75(a)に対して異なる部分は、ステップS3214とステップS3215であり、ステップS3214では、サーバURLに加えて画像グループアドレスを取得し、ステップS3215では、サーバURLに加えて画像グループアドレスをRF−ID部3002のメモリ部3003の書き込み可能領域へ書き込んでいる。
これにより、画像受信側から画像受信の際に、画像サーバ42の画像グループを指定したアクセスが行われるが、こととき、画像サーバで記録および管理されている画像グループ内の郵送物固有IDとアクセスを要求している受信者が使用している郵送物の固有IDが一致した場合のみアクセス許可することで、安全性の向上を図ることができる。
従来は遠隔地にいる相手にテレビなどの大画面表示機器で画像を見せるためには、遠隔地側のユーザが機器操作を習得したり、遠隔地に操作習得者が赴いて機器を操作したり、遠隔地にある表示機器を遠隔操作する必要があったが、実施の形態A4と同様に、本システムでも、遠隔地のユーザがRF−ID付の葉書等、物理的な媒介物を表示機器に近づけるという簡単な操作で容易に画像を閲覧することができる。実施の形態A4では、RF−ID付葉書の作成およびRF−IDへのデータ書き込みをユーザ(画像の撮影/送信者や画像の閲覧者)が行うのではなく、サービス事業者が行う形態であったが、本実施の形態では、画像送信側の利用者(送信者)がRF−ID付葉書の作成およびRF−IDへのデータ書き込みを行う点で異なる。
(実施の形態A7)
本実施の形態では、本発明のRF−IDカードを用いて機器の設定を変更する方法に関して述べる。
以下では、図77、図78を用いて、RF−IDカードを用いてレコーダの設定を変更する方法に関して説明する。
図77は、本発明のレコーダの構成を示すブロック図である。
レコーダ2000は、チューナ2001から取得した放送コンテンツのHDD2008や光ディスクドライブ2009への録画や、録画コンテンツや光ディスクドライブ2009で読み取った映像・音楽コンテンツのTV45での再生を行う。
入力信号処理部2002は、チューナ2001から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータや、スクランブルされたコンテンツをデコードするデコーダ、MPEG−2などの映像フォーマットに変換するエンコーダを備え、入力された映像・音声信号を所定の映像・音声フォーマット形式に変換する。
出力信号処理部2003は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータや、MPEG−2などの映像フォーマットからのデコードを行うデコーダを備え、TV45への映像、音声出力を行う。
システム制御部2004は、レコーダ2000の動作を制御し、レコーダ2000の設定を切り替える設定情報処理部2011を備えている。設定情報処理部2011に関しては、後に詳細に説明する。
メモリ2005は、レコーダ2000の識別情報であるレコーダID2012や、レコーダ2000の設定情報である設定情報2013が格納されている。
操作入力部2006は、図示されていないリモコンやフロントパネルのボタンなどからのユーザ操作による入力を受け付ける。
通信部2007は、インターネットやLANなどにより、サーバ42への接続を行う。
HDD2008は、入力信号処理部2002から得られた録画コンテンツやコンテンツリストなどを記録する領域である。
光ディスクドライブ2009は、DVDやBlu−ray Discなどの光ディスクの記録再生を行うドライブで、入力信号処理部2002から得られた録画コンテンツやコンテンツリストなどの記録や、映像・音楽コンテンツの入った光ディスクの再生を行う。
レコーダ2000の入力信号処理部2002、出力信号処理部2003、システム制御部2004、HDD2008、光ディスクドライブ2009は、バス2010を介して相互接続されている。
ここで、設定情報処理部2011に関して詳細に説明する。
設定情報処理部2011は、メモリ2005に格納されている設定情報2013に応じて、レコーダ2000のメニュー画面などの表示設定や録画・再生モード設定、録画コンテンツのチャプター設定やユーザの嗜好などに応じた番組推薦などの設定を行う。具体的には、例えば、設定情報2013に格納されている“メニュー画面背景色:黒”などを示す識別子を読み取って、出力信号処理部2003へのメニュー画面出力要求を行う際に、背景色を“黒”で表示する指示を出力する。
なお、設定情報2013はHDD2008や、図示されていないSDカードなどの外部記録手段に格納しても良い。特に、HDD2008に格納されている録画コンテンツに関するチャプターなどの設定情報や、サイズの大きい情報などは、HDD2008に格納すると効率が良い情報である。
設定情報2013は、従来は、機器購入時にすでに設定されているか、操作入力部2006からのユーザ操作によって設定されるが、本発明では、設定情報2013をRF−IDリーダライタ46から得られた情報を基に変更することが出来る。
図78は、レコーダ2000のRF−IDリーダライタ46で読み取ることで、レコーダ2000の設定を変更するRF−IDカードの構成を示すブロック図である。
RF−IDカード2100は、メモリ2101、アンテナ21、電源部91、データ受信部105、データ転送部108、処理部2102、記録部106、再生部107から構成される。
アンテナ21をRF−IDリーダライタ46に近づけると、RF−IDリーダライタ46よりアンテナ21を介して電源部91に電力が供給され、RF−IDカード2100の各部に電源が供給される。
RF−IDリーダライタ46からのデータ記録および再生などの情報は、データ受信部105で受信し、処理部2102に送られる。
処理部2102は、記録部106によるメモリ2101へのデータ記録や、再生部107によるメモリ2101からのデータの再生を行う。
データ転送部108は、処理部2102から送信されたデータをアンテナ21を介してRF−IDリーダライタ46へと送信する。
メモリ2101には、UID75、メディア識別情報111、機器操作情報2103が格納されている。
UID75とメディア識別情報111は、RF−IDカード2100識別に用いられる情報である。
UID75は、RF−IDカード2100の固有IDである。
メディア識別情報111には、カードであるという識別子が記録されている。
機器操作情報2103は、RF−IDカード2100を用いて操作を行う対象の機器に関する情報と機器の操作に関する情報が格納されている。
操作機器識別情報2104には、操作を行う機器の種別を示す情報が格納されている。格納されている情報は、メディア識別情報111と同じ識別子を用い、図78では、レコーダであるという識別子が記録されている。
対象機器情報2105は、特定の機器に対してのみ操作を行いたい場合に用いる情報が格納されており、図78では、レコーダ2000の識別情報であるレコーダID2012が格納されている。なお、本発明のRF−IDカード2100を使用する機器が限られている場合、例えばレコーダのみで使用する場合、には、操作機器識別情報2104や対象機器情報2105は機器操作情報2103に含まれていなくても良い。また、設定情報処理部2011がカードによって設定を変更することを想定した構成となっている場合は、メディア識別情報111も、メモリ2101に含まれていなくても良い。
操作指示情報2106は、機器に行う操作内容を示す情報で、図78では、設定変更を示す情報2109、設定の変更を行う対象を示す情報2110、設定情報を取得する際に通信を実施することを示す情報2111が格納されている。
なお、操作指示情報2106は、1つの操作に対する情報だけとは限らず、複数の操作に関する情報から構成されていても良いし、複数の操作を組み合わせたプログラムになっていてもよい。
通信情報2107は、操作指示情報2106で通信して取得することを指示された際にアクセスを行うサーバなどに関する情報である。図78では、URL2112、ログインID2113、パスワード2114が格納されている。なお、URL2112ではなく、IPアドレスなどが記録されていても良いし、社内や家庭内ネットワークで他の機器にアクセスする場合には、MACアドレスなどの機器を特定する情報が記録されていても良い。
図79は、サーバに設定情報を登録する手順に関するフローチャートである。
以下では、図79を用いて、レコーダ2000の設定をRF−IDカード2100を用いてサーバに登録する手順に関して説明する。
ステップ2201で、ユーザによる操作入力部2006からの入力を受けると、設定情報処理部2011は、出力信号処理部2003に対して、TV45へのメッセージ出力要求を行い、TV45の画面に「RF−IDカードをかざして下さい」というメッセージが表示される。なお、メッセージの表示は、レコーダ2000の図示していないコンソール上に表示しても良い。また、ユーザによる操作入力を行う際に、パスワードや生体認証などの認証を要求し、認証後に登録処理に移行しても良い。さらに、TV45へのメッセージ出力を行わず、レコーダ2000の使用時に、RF−IDカード2100をRF−IDリーダライタ46にかざすことで、ステップ2203以降の処理を行っても良い。なお、どの場所に設定情報2013を登録するかどうかの問い合わせメッセージを表示して、ユーザの選択した場所への登録を行っても良い。例えば、RF−IDカード2200に設定情報2013を登録しても良いし、サーバ42とは異なるサーバへ登録を行っても良い。
ステップ2203でRF−IDカードを検出すると、相互認証処理が実施される。
ステップ2204の認証判定がOKの場合は、ステップ2205に進んで処理を継続し、認証判定がNGの場合は、ステップ2202に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2205では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、UID情報75を取得する。
ステップ2206では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、通信情報2107を取得する。なお、RF−IDカード2100のメモリ2101に通信情報が登録されていない場合は、ユーザへの通信情報入力要求を出しても良い。また、ステップ2201で、RF−IDカード2100に登録されていない箇所への登録指示を行った際には、このステップでは何も行わない。また、RF−IDカード2100に複数の通信情報2107が登録されている場合は、通信情報を一覧表示して、ユーザが選択を行っても良い。
ステップ2207では、メモリ2005から、レコーダID2012と設定情報2013を取得する。なお、設定情報は、現在の情報ではなく、設定登録実施時などに、ユーザの入力した情報であっても良い。
ステップ2208では、設定情報処理部2011は、通信部2007に対して通信情報2107のURL2112へのアクセス要求を出す。URL2112へのアクセス時には、ログインID2113とパスワード2114を使用する。
ステップ2209では、アクセスが成功したかどうかの判定を行い、アクセスが成功した場合は、ステップ2210に進んで処理を継続し、アクセスが失敗した場合は、そのまま処理を終了する。
ステップ2210では、UID情報75、メモリ2005から取得したレコーダID2012、設定情報2013をサーバ42に送信する。
ステップ2211では、2201で指定された操作や選択した設定情報2013の格納位置、ステップ2207で取得した設定情報2013、ステップ2206で取得した通信情報2107から、操作指示情報2106を生成する。
ステップ2212では、ステップ2202と同様の処理を行って、TV45の画面に「RF−IDカードをかざして下さい」というメッセージを表示する。
ステップ2213で、RF−IDカードを検出すると、相互認証処理が実施される。
ステップ2214の認証判定がOKの場合は、ステップ2215に進んで処理を継続し、認証判定がNGの場合は、ステップ2212に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2215では、RF−IDカード2100のメモリ2101から、UID情報を取得する。
ステップ2216では、ステップ2205で取得したUID情報75とステップ2215で取得したUID情報が一致するかどうか確認し、一致していればステップ2217に進んで処理を継続し、一致していなければ、ステップ2211に戻ってRF−IDカード検出処理を繰り返す。
ステップ2217では、メモリ2005に格納されている図示されていない操作機器識別情報2104と、レコーダID2012、ステップ2211で生成した操作指示情報2106、通信情報2107をRF−IDカード2100に送信し、メモリ2101に記録を行って処理を終了する。
図80は、サーバに登録された設定情報の構成を示す図である。
上で述べた図79の手順でサーバ42登録した設定情報を、図80を用いて説明する。
設定情報2250は、UID情報75、対象機器情報2105に関連付けられて登録されており、具体的には、“メニュー画面背景色:黒”などの情報を示す識別子が登録されている。各設定情報の末尾の“A”、“B”は、異なった設定であることを示している。
UID0001のように、1つのUIDに対して複数の設定情報を登録することも可能で、対象機器情報2105がREC−0001の項目のように、1つの対象機器情報に対して、複数のUIDと関連付けられた設定情報が登録されていても良い。なお、設定情報には、変更対象情報2110が含まれていても良い。
図81は、RF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
次に、図81を用いて、図79の手順でRF−IDカード2100のメモリ2101へ登録された機器操作情報2103に関して説明する。
UID情報75として、“UID0001”が記録されており、メディア識別情報111として“カード”が記録されている。
機器操作情報2103には、操作機器識別情報2104、対象機器情報2105、操作指示情報2106、通信情報2107の組が登録されている。なお、通信情報2107は他の情報と関連のない情報として、登録されていても良い。例えば、1つの通信情報が登録されており、RF−IDカード2100を使用する際には、常に同じサーバなどへのアクセスを行っても良い。
操作指示情報2106は、指示内容情報2260、指示対象情報2261、通信実施情報2262から構成されている。指示内容情報2260には対象機器情報2105で指定された機器に対して実行する処理を示す識別子が記録されており、指示対象情報2261には操作を行う対象として、例えば、REC−0001に対しては、メニュー画面モード、録画モードなどの設定を示す識別子が記録されている。通信実施情報2262には、指示内容情報2260の処理を行う際に通信を行うかどうかを示す識別子が記録されている。なお、RF−IDカード2100を用いて行う操作が設定変更に限られる場合は、機器操作情報2103は、通信情報2107のみで構成されていても良い。
通信情報2107には、通信実施情報2262に通信を実施することが指定されている場合に、通信を行うサーバなどのURL、ログインID、パスワードなどが記録されている。
図82は、RF−IDカードでレコーダの設定情報を更新する手順に関するフローチャートである。
次に、図82を用いて、レコーダ2000の設定をRF−IDカード2100を用いて変更する手順に関して説明する。図82は、レコーダ2000の設定情報処理部2011がRF−IDカード2100の情報を用いて設定情報2013を更新する手順を示したフローチャートである。
初めに、ステップ2301でRF−IDカード2100を検出すると、ステップ2302で相互認証処理を実施する。
ステップ2303の判定がOKならば、ステップ2304に進んで処理を継続し、判定がNGならば、処理を終了する。
ステップ2304では、RF−IDカード2100のメモリ2101からUID情報75と機器操作情報2103を取得する。
ステップ2305では、機器操作情報2103に含まれる操作機器識別情報2104を検索し、レコーダ2000のメモリ2005から取得した図示されていない機器識別情報と比較する。
ステップ2306では、ステップ2305で行った比較の結果が一致していれば、ステップ2307に進んで処理を継続し、一致していなければ、ステップ2314に進む。
ステップ2314では、操作機器識別情報2104を全て検索したかどうかを判定し、全ての操作機器識別情報2104を検索した場合は処理を終了する。
ステップ2307では、対象機器情報2105を検索し、レコーダ2000のメモリ2005から取得したレコーダID2012と比較する。
ステップ2308では、ステップ2307で行った比較の結果が一致していれば、ステップ2309に進んで処理を継続し、一致していなければ、処理を終了する。
ステップ2309では、機器操作情報2103、対象機器情報2105に対応した操作指示情報2106を取得する。
ステップ2310では、機器操作情報2103、対象機器情報2105に対応した通信情報2107を取得する。
ステップ2311では、操作指示情報2106の指示内容情報2260から、設定変更処理であることを取得し、サーバ42にアクセスして、設定情報2250を取得する。このステップの処理は、後で図83を用いて詳細に説明する。
ステップ2312では、設定情報2250の取得が正しく行えたかどうかを判定し、正しく取得できた場合は、ステップ2313に進んで、設定情報処理部2011によってレコーダ2000のメモリ2005の設定情報2013を更新して処理を終了し、正しく取得できなかった場合は、そのまま処理を終了する。
図83は、サーバから設定情報を取得する手順に関するフローチャートである。
以下では、図82のステップ2311の処理を図83を用いて詳細に説明する。図82は、設定情報処理部2011がサーバ42にアクセスして設定情報2250を取得する手順を示したフローチャートである。
ステップ2351では、通信部2007で通信情報2107に含まれるURL2112に対してアクセスを行う。
ステップ2352では、設定情報処理部2011が通信情報2107に含まれるログインID2113とパスワード2114を通信部2007に対して送信し、ログイン処理を行う。
ステップ2353で認証OKと判定された場合は、ステップ2354に進んで処理を継続し、認証NGと判定された場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2354では、サーバ42のUID情報を検索し、ステップ2355で、図82のステップ2304で取得したUID情報75と一致するものがあった場合は、ステップ2356に進んで処理を継続し、一致するものがない場合は、ステップ2359でUID情報を全て検索したと判定するまでは、ステップ2354に進んでUID情報の検索を繰り返し実施する。ステップ2359でUID情報を全て検索したと判定した場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2356では、UID情報75に対応した対象機器情報を検索し、ステップ2357で、図82のステップ2305で取得した対象機器情報2105と一致するものがあった場合は、ステップ2358に進んで処理を継続し、一致するものがない場合は、ステップ2360で対象機器情報を全て検索したと判定するまでは、ステップ2354に進んで対象機器情報の検索を繰り返し実施する。ステップ2360で対象機器情報を全て検索したと判定した場合は、設定情報2250の取得失敗として処理を終了する。
ステップ2258では、UID情報75、対象機器情報2105に対応した設定情報2250を取得して、処理を終了する。
以上に述べたように、RF−IDカード2100を用いれば、レコーダ2000の設定をユーザが複雑な処理を意識することなく実施することが可能となり、機器の操作に習熟していないユーザでも、容易にレコーダの設定の変更を行うことが可能となるという効果が得られる。なお、レコーダに対して行うことが可能な操作は、設定の変更だけではなく、例えば、指示内容情報に録画コンテンツリスト取得を指定すると、レコーダの録画コンテンツリストをRF−IDやサーバ上に登録し、他の機器から参照することも可能となる。
図84は、レコーダで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
さらに、図84で示されるRF−IDカードを用いると、RF−IDカードをかざすだけで予約録画が行うことが可能になる。図84のIndex1に対応した変更対象情報を用いると、指示対象情報で指定した“番組ID”、“録画モード”の設定で予約録画を行うことで、サーバにアクセスすることなしに予約録画を行うことが可能になり、Index2に対応した変更対象情報を用いると、指示対象情報で指定した“番組コード”を指定して、サーバから番組IDまたは開始時間と終了時間、チャンネルの情報を取得し、“録画モード”の設定で予約録画を行うことが可能となる。さらに、指示対象情報に“お奨め番組”の指定を行ってサーバから番組IDを取得することで、サーバからお奨めのコンテンツを取得して、予約録画を行うことが可能になる。この機能を用いると、例えば、RF−IDカードを番組ガイド雑誌の付録として予約録画の手間を軽減するというサービスも考えられる。また、指示内容情報として、ダウンロードを設定し、指示対象情報として、機能限定版の映像やソフトウェアを設定し、通信情報としてダウンロードサイトのURLを設定したRF−IDカードを用いると、無料配布したRF−IDカードで機能限定のコンテンツを試用し、気に入ったユーザが購入を行うというサービスも考えられる。
なお、本実施の形態では、レコーダを例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用範囲は、レコーダには限らない。
例えば、TVにRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えることで、電源を入れた直後の初期表示チャンネルや初期音量の設定、アダルト放送や暴力シーンなどを除外したチャイルドロック設定、お気に入りのチャンネルザッピング設定、画面のコントラストや明るさ設定、言語設定、連続使用時間設定などを変更対象情報として登録して、ユーザの使い勝手に応じた設定を行うことが可能になる。また、カーナビゲーションシステム(カーナビ)にRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えた場合には、指示内容情報に“強調表示”を指定し、指示対象情報に“ランドマーク情報”を指定することで、指定したランドマークをカーナビで表示する際に、文字フォントやサイズを変更したり、色を変更するなどの強調表示を行うことが可能になる。なお、ランドマーク情報は、サーバから取得しても良い。
図85は、カーナビで使用するRF−IDカードに登録された機器操作情報の構成を示す図である。
これにより、例えば、図85で示される機器操作情報を記録したRF−IDカードを高速道路のサービスエリアやインターチェンジ、観光地などで配布し、現在イベントが行われているなどの、お奨めのランドマークを強調表示するなどの用途にも用いることが可能になる。さらに、ノートPCにRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えると、画面の解像度やデスクトップ上のアイコンなどの配置、壁紙、スクリーンセーバー、常駐ソフトなどのスタートアップ設定、使用する周辺機器、マウスなどの利き手設定などを設定することが可能となり、RF−IDカードを持ち運ぶだけで、出張先などのPCでも、普段使用している設定で作業を行うことが可能になる。また、ゲーム機にRF−IDカードのリーダライタと設定情報処理部を備えて、例えば友人の家などで、指示内容情報として設定変更を設定したRF−IDカードでコントローラのキー配置やメニュー画面構成を設定したり、セーブデータなどを読み込ませることも可能になる。さらに、指示内容情報としてダウンロードを設定したRF−IDカードを雑誌などの付録とし、追加シナリオや希少なアイテムなどのダウンロードを行うといったサービスも考えられる。
本発明のRF−IDカードは、家庭内の家電がネットワークで接続された際にも、例えば個人の好みに合わせたエアコン温度や風呂の湯沸しの設定などをRF−IDカードに登録しておき、家庭内に備えたRF−IDリーダライタにかざして家電の設定を一括して行うことや、冷蔵庫に保管してある食品の閲覧操作をRF−IDカードに登録しておき、予め食品につけられたタグなどで冷蔵庫のメモリに登録された食品の情報や、冷蔵庫の中をカメラで撮影した映像を取得することで、TVのリーダライタで食品リストを確認することなど、様々な用途での使用が可能である。なお、機器を指定するRF−IDカード(例えば、“暖房”、“冷房”、“ストーブ”、“扇風機”を示す4種類のカード)と、機器の設定を指定するRF−IDカード(例えば、“弱”、“中”、“強”を示す3種類のカード)などを組み合わせる、または、前記機器指定、機器設定指定のそれぞれの機能を持った複数のRFタグを1枚のRF−IDカードに備えて、機器の設定をカスタマイズしても良い。
なお、本発明の適用範囲は、これまでの実施の形態で述べた方法に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記実施の形態における構成要素および特徴を任意に組み合わせて得られる形態や、上記実施の形態に対して当業者が変形を施して得られる形態も、本発明に含まれる。
例えば、2人のユーザ(ユーザAとユーザBとする)の間で、写真のやり取りを行う形態では、ユーザAの撮影した写真をユーザBが閲覧する方法として、ユーザBのTVの機器IDとユーザBが所有している中継サーバのURLが予め格納されているRF−ID(RFタグBとする)から生成した情報(機器生成情報Bとする)をユーザAにメールなどで伝えるとともにRFタグBに記録し、ユーザAが、機器生成情報Bに関連付けて中継サーバに写真を登録したサーバのURLを格納することで、ユーザBはRFタグBをTVのRF−IDリーダライタにかざすだけでユーザAの撮影した写真を閲覧することが可能となる。なお、タグBには予めユーザAのメールアドレスが登録されており、ユーザBがタグBをTVのRF−IDリーダライタにかざすだけで、タグBへの機器生成情報Bの書き込みと、ユーザAへの機器生成情報Bの通知が自動的に行われる方法を用いると、ユーザBが機器の使用方法に習熟していない場合でも、写真のやり取りを行うことが可能となる。また、ユーザAがURL、ログインID、パスワードの少なくとも1つを機器生成情報Bで暗号化してRF−IDに登録したハガキを送付することで、写真の閲覧をユーザBのTVに制限することが可能である。さらに、送信用のRF−IDと返信用のRF−IDの2つのRF−IDが付いたハガキをユーザAからユーザBに送信する場合には、ユーザAが予め返信用のRF−IDに自分のTVなどから生成した機器生成情報Aを記録することで、ユーザBが返信の際にユーザBが写真を登録するサーバのURLやログインIDやパスワードを機器生成情報Aで暗号化して返信用のRF−IDに記録したり、写真を登録する際にユーザBが機器生成情報Aに関連付けて登録することで、ユーザBの登録した写真の閲覧を許可する機器を制限することが可能となる。
なお、郵送物につけられたRF−IDの郵送物固有IDは、複数の郵送物で共通なグループID部と郵送物毎に設定された固有ID部とが組み合わせられた構成となっていても良い。サーバの写真を郵送物固有ID全体に関連付ける代わりに、前記グループID部と関連付けて登録することで、複数の対象に対して写真と関連付けたRF−IDつきハガキを送付する際に、複数の固有IDの登録を行う手間を省略することが出来る。また、グループID部と関連付けて登録したサーバの写真を固有ID部に応じて閲覧許可・禁止を切り替えても良い。それにより、例えば、郵送物にプリンタで宛先住所などの印刷を行う場合は、プリンタにRF−IDリーダライタを備えて郵送物固有IDの固有ID部を印刷時に読み取ることで、住所録と固有ID部の対応付けを行うことが可能となり、住所録でサーバ上の写真閲覧の許可・禁止の管理を行うことが可能となる。
なお、葉書やカードに機能の異なるRFタグを複数備え、使用しないRFタグの通信を遮断することで、1枚の葉書やカードで複数の機能を切り替えても良い。例えば、葉書の上部に写真をスライドショー表示する機能を持ったRFタグを備え、下部に映像を再生する機能を持ったRFタグを備えることで、葉書の上部、下部のどちらをRF−IDリーダライタに近づけるかで写真表示と映像再生機能を切り替えることが可能となる。なお、葉書の表裏に備えても良いし、通信を遮断する素材を用いた蓋を備えて、蓋を開けた状態のRFタグのみを使用可能としても良い。
なお、写真を複数のサーバに登録し、それぞれのサーバのURLをRFタグに格納することで、それぞれのサーバにアクセスして写真を取得し、一覧表示を行っても良い。
なお、RF−IDリーダライタは、機器に備えているだけでなく、リモコンなどの機器操作を行う入力手段に備えていても良い。例えば、ネットワークなどで複数の機器が接続されている場合には、複数の機器の操作を集中的に行う入力手段にRF−IDリーダライタを備え、それぞれの機器の操作を行っても良い。さらに、リモコンなどの入力手段に指紋認証や顔認証といった生体認証やパスワードなどの個人認証手段を備え、個人認証が完了した場合のみ、RFタグの読み書きを行っても良い。逆に、個人の認証情報をRFタグに記録しておき、RFタグによって機器やリモコンなどで個人認証を行っても良い。
なお本発明の記載に関してRF−IDという用語を多用している。一般的にはRF−IDと言う用語は狭義では「識別情報を不揮発メモリに記録してあるタグ」のことを指し、デュアルインタフェースやセキュッリティ機能を持つRF−IDは「ICカード」等の用語が用いられているようである。しかし、本明細書のRF−IDこの狭義の用語に限定されるものではない。本発明では「個体識別情報を不揮発メモリに記録し、個体識別情報をアンテナを介して外部に送信できる電子回路」との広義の意味で用いている。
従来は機器操作の未習熟者が機器の複雑な設定を行うためには、機器の販売者や修理者、サービスマンが対象機器のある場所に赴いて設定を行うか、対象機器を遠隔操作する必要があった。つまり、遠隔操作する場合もやはり遠隔操作の設定のために気規模ある場所に赴く必要があった。しかし、以上に述べたように、RF−IDカード2100を用いれば、レコーダ2000の設定をユーザが複雑な処理を意識することなく実施することが可能となり、機器の操作に習熟していないユーザでも、容易にレコーダの設定の変更を行うことが可能となるという効果が得られる。
また、本発明は、画面を有する機器と、前記機器と通信路で接続されたリーダ装置と、前記リーダ装置と近接無線通信を行う通信装置を備える通信システムにおいて、前記通信装置に関する画像を前記機器に提示する画像提示方法として実現したり、通信装置の識別情報とともに当該通信装置内に保存されるプログラムであって、前記通信装置との間で近接無線通信を行う機器が備える仮想マシンによって実行されるコードで記述され、通信ネットワークで接続されたサーバ装置にアクセスするステップと、アクセスした前記サーバ装置に保存された画像のうち、前記識別情報に対応する画像を前記サーバ装置からダウンロードするステップと、ダウロードした画像を表示するステップとを含むプログラム、あるいは、そのようなプログラムが記録されたCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。
また、本発明に係る通信装置は、識別情報および仮想マシン用プログラムを格納したRF−IDを備えるあらゆる機器、例えば、カメラ等の電子機器、炊飯器や冷蔵庫等の家電機器、歯ブラシ等の日常品にも、適用できることは言うまでもない。
図86は、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態における構成図である。
図87は、同実施の形態におけるフローチャートである。
ここで、TV等のリモコンにRF−IDリーダを搭載した場合の実施の形態を図86(a)、(b)のブロック図と図86(c)のフローチャートと図87のフローチャートを用いて説明する。
まず、前述のようにカメラなどの子通信機(子機)5050はメモリ52とアンテナ21を持つ。このアンテナ21にリモコン5051のアンテナ5063aを近づけるとアンテナ5063aからアンテナ21に電源が供給され、メモリ52の中のデータがアンテナ21よりアンテナ5063aに送られる。リモコン5051側では通信回路5064によりデジタルデータに変換してメモリ5061に蓄える(ステップ5001a:図87)。リモコン5051の送信部をTV45に向け、送信スイッチ5063を押すと(ステップ5001b)メモリ5061のデータは光出力部5062を介して光を用いて、TVの受発光部5058に送られTV等の親機45に送信される(ステップ5001c)。なお、ここでの通信は光でなく無線でもよい。
ここで図86(c)のフローチャートに戻ると、発明は社会的なシステムに用いられるため20年後、30年後に対応する必要がある。仮想マシン言語等のプログラムはJava(登録商標)等が知られているが、将来、拡張されたり、全く別の効率のよい言語等のプログラムになることが予想される。従って本発明では、TV等の親機45に親機の仮想マシン言語等の言語タイプやバージョンを示す親機バージョン情報5059、n1が記録されている(ステップ5060i:図86(c))。子機5050のメモリ21には(図86(a))、最初に子機のプログラムの言語等のバージョンを示す子機バージョン情報5052、n2が記録されている。その後にプログラム領域5053があり、バージョン5055a、5055b、5055cのプログラム5056a、5056b、5056cが記録され、その次にデータ領域5054がある。
図86のフローチャートのステップ5060iで親機45のバージョン情報n1を入手し、子機のメモリの中のバージョン情報n2を入手し(ステップ5060a)、n1≧n2の最大値のプログラムnを選択し(ステップ5060b)、その実行プログラムnを実行し(ステップ5060c)、ステップ5060dでインターネットへの接続がある場合、ステップ5060eでサーバに接続し、サーバに親機45に設定されている言語情報5065を送り(ステップ5060f)、サーバは送られた言語情報5065に応じて、その言語、例えばフランス語のプログラムを親機に送り、実行させる。もしくはサーバ上でそのプログラムを実行してもよい。
インターネットに接続されていない場合はステップ5060hに戻り、ローカルプログラムを実行して、子機5050の属性情報、例えば故障の場合を知らせる情報や記録した写真の枚数等の情報を親機45の画面に表示する。このように子機のメモリ52にバージョン情報(子機バージョン情報)5052が記録され、10年単位の周期で進化する各世代のプログラムや手順やURLがバージョン毎に記録されているため、20年30年経っても同じフォーマットで動作するという効果がある。図86(a)ではプログラムのバージョン、世代を記録する例を示したが、図86(b)のようにバージョン5055d、5055e、5055fに対応したURL等のサーバの中のデータのアドレス、URL5057a、5057b、5057cを記録することにより同様の効果が得られる。この方式により、将来にわたって、下位互換性を実現できる。例えば今年買った製品にRF−IDが搭載されている場合、バージョンを1とすると、20年後、30年後の親機45には例えばバージョン1、2、3に対応したJAVA(登録商標)等の仮想マシン言語などのプログラムが載っているので、子機バージョン情報5052を知ることにより、親機はそのバージョンに対応した親機のプログラムに切り替え動作を行う。また30年後の子機21ではバージョン1、2、3の全てのプログラムが記録されているため、バージョン3の親機45では最高の機能を得る。そして、バージョン1の親機45では古いバージョンの少し限定された機能が得られ、完全な互換性が実現する。
図87のフローチャートを説明する。ステップ5001aでリモコン5051の読み取りスイッチ5063を押して、子機5050のアンテナ21に近づけると子機のメモリ52のデータがリモコン5051のメモリ5061に蓄積される。次にステップ5001bでリモコン5051をTV等の親機45に向け、送信スイッチ5063を押すと(ステップ5001b)、光により親機へメモリ5061のデータが送られる(ステップ5001c)。本実施の形態ではこのデータをタグデータと便宜上呼ぶ。タグデータから実行プログラムを抽出もしくは選択し(ステップ5001d)、抽出もしくは選択した実行プログラムを親機の仮想マシン言語を用いて実行し(ステップ5001e)、親機側のインターネット接続識別用情報を読み込み(ステップ5001f)、もしステップ5001まで識別用情報が「インターネットに接続可能」を示さない場合は実行プログラムの中に非接続時用のプログラムを実行し(ステップ5001t)、親機の画面の実行結果を表示する(ステップ5001u)。本発明ではメモリ52にインターネットに接続する情報だけでなく、非接続時に動作する実行プログラムが記録されているため、非接続時に要求される最低の動作が表示を行うことができるという効果がある。
ステップ5001gに戻り、Yesの場合は、上記プログラムの一部を含む接続プログラムを実行する(ステップ5001h)。
この場合、タグデータの中の実行プログラムに図86(a)のデータ領域5054にサーバのURLやユーザIDやパスワード等のデータを加えて接続プログラムを生成することによりタブデータの中の実行プログラムを拡張することができるとともに、メモリ52の中の不揮発性メモリの容量を小さくできる。この場合、メモリ52の接続プログラムをプログラム領域5053の書きかえ不能なROMメモリ等のメモリに記録し、サーバのURLなどを書きかえ可能なデータ領域5054に記録することにより、チップ面積やコストを下げることができる。
ステップ5001iにおいて特定のURLのサーバに接続し、ステップ5001jでサーバ側がデータのアップロードを要求するかどうかを判定し、Yesならステップ5001pでデータもしくは/かつプログラムをサーバにアップロードする。このデータを用いてサーバでプログラムを実行し(ステップ5001q)、サーバで実行した結果を親機に送り(ステップ5001r)、親機の表面に実行した結果等を表示する(ステップ5001s)。
ステップ5001jに戻り、Noの場合、サーバのURLの中の特定のプログラムを含む情報をダウンロードし(ステップ5001k)、このダウンロードしたプログラムを親機で実行する(ステップ5001m)。そして、その結果を親機の画面に表示する。
消費電力や体積やコストの制約により、RF−IDや子機側のメモリ容量には限界があり、通常のプログラムは記憶できない。しかし、本発明のように接続プログラムと、サーバを利用することにより、無限に大きなプログラムを動作させることができるという大きな効果がある。
サーバで巨大なプログラムを実行してもよいし、サーバからダウンロードしたプログラムを実行してもよく、これらは本発明の範疇に入る。
なお、本発明の図86を用いた実施の形態では、TV用のリモコンを想定して説明した。この場合、リモコンは、電池とTVチャンネルを切り替えるためのボタン、RF−IDを読み取るアンテナと通信回路、赤外の発光部から構成される。リモコンに代えて携帯電話を用いても同様の効果が得られる。携帯電話に搭載されている赤外の発光部などを共用できるため導入しやすい。携帯の通信回線をもつため、直接、サーバに接続されるため性能面では、変わらない。しかし、通信費用が発生するため、ユーザに負担をかけることになる。携帯電話の画面はTVに比べると圧倒的に小さい。従って、図86で示した送信スイッチ5063を設け、TVが近くにある場合は、携帯電話の発光部をTVの方に向け、前述のメモリ52の中のタグデータをTVに直接送ることにより、解像度の高い大きな画面でデータを見ることができる。また、費用もかからないため、ユーザにとってメリットが大きい。読み取ったタグデータを用いた携帯電話回線を介しての交信は、この送信スイッチと連動して、中止される。
この場合には、図86で説明したリモコンと同様に、RF−ID(NFC通信部でもよい)の少なくともリーダ部を携帯電話に備える構成とする。今後、RF−IDなどのリーダ機能を携帯電話に持たせることが予想される。もしRF−IDのリーダが携帯電話に搭載されるようになれば、本発明を実施するに当たって追加するコストは非常に小さくなり、ユーザにとってのメリットは大きい。また、リモコン、携帯電話だけではなく、PDA端末、ノートPC、携帯メディアプレーヤなどでも本発明を実現することは容易である。
(実施の形態A8)
図88は、ネットワーク環境を示す図である。
図88に本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す。1つの家屋内部に2つのTV45、8001が存在し、それぞれのTVはRFIDタグリーダライタと画面の表示部110、8003をもつものとする。また、それぞれのTVには動画サーバ8004、8005が接続されており、動画サーバからTVに有線もしくは無線を用いて動画データを送信し、動画サーバの情報をTVに動画を表示させることができるようになっている。ここで、動画サーバとはNASなどのストレージデバイスもしくはBDレコーダなどの記録デバイスである。同様に、インターネットを通じて宅外の動画サーバにアクセスすることも可能としている。また、ホームネットワークのユーザは持ち運び可能かつ動画の表示が可能なモバイルAV端末8006を所有しているものとする。モバイルAV端末もTVと同様に、RFIDタグ8007と動画表示部8008を持ち、無線を通じて動画サーバにアクセス可能である。
本実施の形態ではこのような環境において、ユーザがTV1(45)で動画を見ているが、2階のテレビ2(8001)で見たくなったという状況を想定している。移動して動画を見る場合には、動画の続きがシームレスに見られることが望ましい。しかし、セキュリティを保ったまま、シームレスに動画を移動させるためには、ユーザの認証やタイミングの同期をとることが必要であり、ユーザは複雑な操作をしなければならない。
本発明は上記課題を解決するため、RFIDを用いることにより、ユーザの認証やタイミングの同期といった処理を極めて単純なやりとりで行うものである。具体的にはモバイルAV端末8006のRFIDタグ8007をTV1のRFIDタグ46に近接させ、RFIDタグによって認証やタイミング同期のための情報のやりとりを行う。
本発明は、上記構成によって、モバイルAV端末とTVをタッチさせるという極めて単純な動作で動画の受け渡しを可能とし、ユーザの利便性を大きく向上させるものである。
図89は、モバイルAV端末が実行する各機能を説明する機能ブロック図である。
動画の受け渡しを行うユーザは動画受け渡しボタン8050を押す。動画受け渡しボタンを押された時に、動画受け渡し要求作成部8051は表示情報管理部8052より現在、動画表示部8008に表示されている動画情報を取得し、動画受け渡し要求を作成し、RFIDのメモリ8054に書き込む。動画が表示されていなかった場合には、動画をもらうモードに変更し、動画をもらうコマンド動画作成要求とする。もし、動画を表示していた場合には、動画をわたすモードに変更し、動画わたすコマンドと動画の情報を動画受け渡し要求とする。ここで、動画の情報とは表示情報管理部で管理されている動画表示時間の情報と通信・放送管理部8055で管理されている接続先情報のことである。通信・放送管理部8055では動画を放送インタフェース8056を通して受信している場合には、チャンネル情報を管理し、通信インタフェース8057を通して受信している場合には、動画サーバの識別子および動画の識別子を管理している。ここで、動画サーバの識別子および動画の識別子とは例えばIPアドレスであり、URLであり、一意に識別できるものであればなんでもよい。なお、動画受け渡しボタンは動画をうけるボタンと動画を渡すボタンにわけてもよい。また、動画受け渡しボタンを押すことにより画面にもらうかわたすかの選択肢を表示させてもよい。RFIDのメモリ8054に記録された情報は他のRFIDタグに近接されると、送信部8058より無線アンテナ8059を通して送信される。なお、受け渡しコマンドを作成後、一定時間たっても送信されない場合には、動画受け渡しモードは解除されるものとし、メモリ内の情報も廃棄するものとする。RFIDの受信部8060は動画受け渡し応答を受信する。動画受け渡し応答とは、動画もらうコマンドもしくは動画わたすコマンドに対する可否の応答で、動画もらうコマンドに対する可の応答の場合には、動画の情報を含むものとする。動画受け渡し応答は通信・放送管理部に送られ、応答に従った処理を行う。動画もらうコマンドに可の応答が返って来た場合には動画もらう処理を行う。応答に含まれる動画情報がチャンネル情報だった場合には、放送インタフェース8056にその情報を通知し、そのチャンネルを受信する。また、表示管理部8061にそのチャンネルを表示する指示をだす。モバイルAV端末の放送インタフェースでは受信できないチャンネル情報(BS、CS、ケーブルTVのチャンネル)であった場合には、それらのチャンネルを受信し、通信インターフェースへ転送してくれる端末の探索を通信部8062に依頼する。なお、転送してくれる端末の探索は事前にやっておいてもよい。通信インタフェースで受信した場合でも通常と同様に動画表示部8008には表示される。受け渡し応答に含まれる動画情報が接続先情報だった場合には、通信部8062にその情報を通知し、動画の送信要求を接続先に送信する。動画の送信要求には動画の表示時間が含まれており、その時間に合わせてデータの送信を要求する。なお、放送インタフェースでの動画受信と異なり、通信インタフェースでの動画の受信にはある程度の時間がかかる場合がある。それは、通信インタフェースで受信するための前処理や通信バッファ8063に一時的に動画データが蓄えられる時間に依存する。本方式ではその時間を予測し、予めその時間に合わせた動画送信要求を通信部から行わせることで、余計なデータ送信およびそれに待ち時間の削減を行ってもよい。その場合には、表示時間補正部において、シームレスに動画表示ができるように補正を行う。これは、一般にデジタル動画のデータは表示バッファ8065に蓄えられ、表示処理部8053で処理をされながら動画表示部8008で表示されているから可能となる。動画をわたすコマンドに対して可の応答が返って来た場合には、画面表示を消す。なお、画面表示は自動で消しても良いし、ユーザに選択させてもよい。また、わたした側の端末より画面表示を消す指示を受信してから消しても良いし、タイマを用意し、一定時間経過したのちに消してもよい。
図90は、TVが実行する各機能を説明する機能ブロック図である。
RFIDタグのアンテナ8100より動画受け渡し要求を受信した受信部8101は通信・放送管理部8102にデータをわたす。受信したデータが、動画をもらうコマンドであった場合には、動画受け渡し応答作成部8103に管理している表示動画の接続先情報を送信する。受信した動画受け渡し応答作成部8103は表示情報管理部8104より表示時間情報を取得し、動画受け渡し応答を作成し、RFIDのメモリ8105に書き込む。このとき、所望の情報が得られなければ、受け渡し不可の応答を作成する。書き込まれた受け渡し応答は送信部8106によりモバイルAV端末のRFIDに送られる。送信後の動画の表示終了処理はモバイルAV端末と同様である。受信したデータが動画をわたすコマンドであった場合には、通信・放送管理部8102において含まれる情報に応じた処理を行う。チャンネル情報の場合には、放送インタフェース8107に通知し、所望のチャンネルでの情報を受信し、表示管理部8108に通知し、表示を変更する。なお、すでに動画を表示中に動画をわたすコマンドを受信した場合、優先度判定部8109にてどちらの動画を優先すべきかの判定をおこなってもよいし、選択コマンドを表示してもよい。接続先情報を含む場合には、通信部8110に通知して、動画送信要求を送信してもらう。その後の処理はモバイルAV端末と同様であり、その他の各部の機能も同様である。
図91は、TV1(45)が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、モバイルAV端末8006がその動画を受け渡してもらう場合のシーケンス図である。
ユーザは動画を受け渡すために、モバイルAV端末8006の電源をいれる。モバイル端末は無線LANのアクセスポイント8009を探索し無線接続を確立する。さらに、DHCPなどによりIPアドレスを取得しIP接続を確立する。DLNA端末であった場合には、M−SEARCHなどのDLNA端末探索処理を行ってもよい。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1に送信する。TV1では要求コマンドを受信したことにより、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を作成し、モバイルAV端末8006に返信する。なお、TV1での動画受信手段が、HDMIケーブルなどの非IP接続の場合でも、TV1は動画サーバのIPアドレスを取得しておくものとする。また、動画が暗号化されていた場合には、必要なセキュリティ関連情報(鍵など)を同時に交換するものとする。動画受け渡し応答を受信した、モバイルAV端末は、応答に含まれる動画サーバ1のIPアドレスに対して動画送信要求(動画の識別子、表示時間を含む)を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ18004は動画の送信先をモバイルAV端末8006に切り替える。動画のデータを受信しなくなったTV1(45)は動画表示をOFFにする。
図92は、モバイルAV端末8006が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、TV2(8003)がその動画を受け渡してもらう場合のシーケンス図である。
ユーザはモバイルAV端末8006の動画受け渡しボタンを押し、動画受け渡し要求を作成する(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV2のRFID8002を近接させ、動画受け渡し要求をTV2に送信する。TV2(8003)は動画受け渡し可の応答を作成し、モバイルAV端末8006に返信する。TV2(8003)は動画送信要求を動画サーバ1(8004)に送信する。その後の処理は図91と同様となる。
図93は、モバイルAV端末の処理を説明するフローチャートである。
モバイルAV端末はユーザに受け渡しボタンを押されると(S8300)、画面が空白の(もしくは動画表示でない)場合(S8301)には動画をもらうモードに移行する(S8302)。画面が空白でない場合には、選択画面を表示する(S8303)。もらうを選択した場合には(S8304)同様に動画をもらうモードに移行する。わたすを選択した場合には、動画をわたすモード(S8305)に変更する。動画をもらうモードの場合、モバイルAV端末は動画をもらうコマンドを含む動画受け渡し要求を自身のRFIDのメモリ内に格納する。ユーザは他端末のRF−IDに自端末のRFIDを近接させ(S8306)、動画受け渡し要求を他端末に送信する(S8307)。その際、他端末より動画受け渡し応答を受信すると(S8308)、応答内に含まれる情報に応じて処理を行う。応答が得られなかった場合には、応答無しのエラー画面を表示し、処理を終了する(S8309)。応答内に地上波のチャンネル情報が含まれている場合には、モバイルAV端末が該当チャンネル受信可能であるかどうかを確認する(チューナ、アンテナをもち電波的に受信可能な範囲にいる)。可能であった場合には(S8311)、指定されたチャンネルを画面表示する。不可能であった場合には、無線LAN転送モードに変更する(S8313)。また、応答情報にBSなどのモバイルAV端末では、そもそも受信することが不可能なチャンネル情報が含まれていた場合(S8314)でも同様に無線LAN転送モードに変更する。応答に含まれる情報がチャンネル情報でない場合には無線LAN受信モード(S8315)に変更する。
図94は、モバイルAV端末の動画をわたすモードでの処理を説明するフローチャートである。
動画をわたすモードの場合、モバイルAV端末は動画をわたすコマンドおよびわたしたい動画の情報を含む動画受け渡し要求を自身のRFIDのメモリ内に格納する。ユーザは他端末のRF−IDに自端末のRFIDを近接させ(S8320)、動画受け渡し要求を他端末に送信する(S8321)。その際、他端末より動画受け渡し応答を受信すると(S8322)、応答内に含まれる情報に応じて処理を行う。応答が得られなかった場合には、応答無しのエラー画面を表示し、処理を終了する(S8323)。応答がが受け渡し不可の応答である場合には(S8324)、受け渡し不可のエラー画面を表示し、処理を終了する(S8325)。受け渡し可で、受け渡す動画を地上波で受信している場合には(S8326)、地上波放送の画面表示を停止しする。そうでない場合には、無線LANで受信している動画の終了処理を受信している方式の種類に応じて行い(S8327)、画面表示を停止する。なお、画面表示の停止は動画をわたす側の端末の指示に従っても良いし、初期画面等の別の画面に切り替えてもよい(S8328)。
図95は、モバイルAV端末の無線LAN転送モードでの処理を説明するフローチャートである。
モバイルAV端末は地上波は受信可能であるが、衛星放送やケーブルTVの放送は受信不可能な端末を仮定している。これらの放送波を受信するためには、受信可能な別の端末で受信し、無線LANで転送してもらう必要がある。モバイルAV端末は、無線LAN転送モードになると、無線LAN転送対応機器の情報を呼び出す。もし、対応機器の情報を保持していなければ(S8340)、対応機器の探索を行う(S8341)。宅内に無線LAN転送対応機器を発見することができなければ、該当チャンネル受け渡し不能のエラー画面を表示する(S8342)。無線LAN転送機器が発見されるもしくはそもそも対応機器情報を保持していた場合には、その機器に対して該当チャンネルの動画転送要求を送信する(S8344)。動画転送可能の応答が転送機器から返って来た場合には、指定されたチャンネルの動画パケットを無線LANにより受信し(S8345)、指定されたチャンネルの動画を画面表示する(S8346)。
図96は、モバイルAV端末の無線LAN受信モードでの処理を説明するフローチャートである。
無線LAN受信モードで、動画受け渡し応答の中に、動画サーバのIPアドレス、動画のIDおよび表示時間情報が含まれている場合(S8360)には、動画サーバにアクセスを行う。まず、動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスと同一サブネットであるかどうかを確認する(S8361)。自端末のIPアドレスと同一サブネットであった場合には、動画サーバに対して動画IDど表示時間を含む動画送信要求を送信する(S8364)。なお、遅延時間補正機能があった場合には(S8362)、動画送信要求内の表示時間情報を補正する(S8363)。ここで、表示時間補正機能とは、処理にかかる様々な遅延を考慮して、効率的な動画転送を行うために行う補正機能を指す。さらに、モバイルAV端末は動画サーバから動画を受信できなかった場合には(S8365)、動画送信要求を再送してもよい。再送タイムアウトが所定回数をこえても応答が得られなかった場合には(S8366)、サーバ応答無しエラー画面を表示する(S8367)。受信した動画データの時間が表示したい時間とあっていない場合(S8368)には、早送りや巻き戻しの制御パケットを用いて表示したい時間とあわせる(S8369)。その後、モバイルAV端末は動画の画面表示を行う。
図97は、動画受け渡し応答の中にURLが含まれていた場合の処理を説明するフローチャートである。
URLが含まれている場合(S8380)には、DNSによる名前解決を行い、動画サーバのIPアドレスを取得する(S8381)。なお、動画のURLは動画サービス用につけられた名前であればなんでもよい。また、名前解決はDNS以外のサービス識別子から端末識別子への変換も含むものとする。取得した動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスと同一である場合には、図96で説明した処理にもどる。同一サブネットでなかった場合には、サブネット外サーバへの接続処理へ移る。応答情報に所望の情報が含まれて居なかった場合には、応答情報不正のエラー画面を表示する。
図98は、動画サーバのIPアドレスが自端末のIPアドレスとサブネットが異なる場合の処理を説明するフローチャートである。
サブネットが異なる場合には、別の無線アクセスポイントを探索する。宅内に別のアクセスポイントがなかった場合には、動画サーバは宅外サーバであるとして、宅外サーバの接続処理に移る。別のアクセスポイントがあった場合には(S8390)、そのアクセスポイントに再接続を行い、別のサブネットを持つIPアドレスを取得する(S8391)。動画サーバのサブネットが取得したIPアドレスのサブネットと同じならば(S8392)、宅内サーバの処理へ移る。自端末がアクセス可能な宅内アクセスポイントに接続し、IPアドレスを取得しても、サブネットが同じにならなかった場合には(S8393)、宅外サーバへのアクセス処理に移る。なお、すべてのアクセスポイントに対するIPアドレスの取得処理は、事前に行い、モバイルAV端末内で管理しておいてもよい。
図99は、宅外サーバへアクセスする場合の処理を説明するフローチャートである。
動画サーバのアドレスがグローバルアドレスでない場合には(S8400)、アドレスエラーを画面表示する(S8401)。指定された動画サーバへのアクセス方式を知らない場合には(S8402)、アクセス方式不明エラーを画面表示する(S8403)。なお、宅内動画サーバおよび宅内動画機器はDLNAに準拠していると仮定している。アクセス方式が分かった場合かつ、宅内サーバと同等の機能を備えている場合には、宅内サーバと同様の処理を行う(S8404)。そうでない場合には、アクセス方式に応じた処理によって動画を取得し(S8405)、受信した動画を画面表示する(S8406)。
図100は、TVの処理を説明するフローチャートである。
TVは自端末のRFIDに他端末のRFIDを近接され(S8410)、動画受け渡し要求を受信する(S8411)。自端末が動画を受信中(S8412)で動画受け渡し要求内に動画もらうコマンドが含まれている場合には(S8413)、自端末を、動画を渡すモードに移行する(S8414)。動画受信中でないにもかかわらず、動画受け渡し要求内に動画もらうコマンドが含まれている場合には(S8415)、動画受け渡し不可の動画受け渡し応答を返信し(S8416)、受け渡し不可のエラー画面を表示する(S8417)。受信している動画が地上波である場合には(S8418)、動画受け渡し応答にチャンネル情報を入れて返信し(S8419)、画面表示を消す(S8420)。
図101は、受信している動画が地上波ではない場合の処理を説明するフローチャートである。
受信している動画が地上波以外の放送動画であった場合には(S8430)、動画受け渡し応答にチャネル情報を入れて返信する。無線LAN転送モードがある場合、自端末のIPアドレスをいれてもよい(S8431)。返信したのち、画面表示を消す(S8432)。その他の動画の場合には、受け渡し応答に動画サーバIPアドレス、動画ID、動画表示時間もしくは動画URL、動画表示時間を入れて返信する(S8433)。返信後に無線LANでの動画通信の終了処理を行い(S8434)、画面表示を消す。
図102は、動画受け渡し応答に動画わたすコマンドが含まれていた場合の処理を説明するフローチャートである。
動画を表示している最中に、動画わたすコマンドを受信した場合には、2画面表示機能があった場合(S8440)には動画をもらうモードに移行する(S8441)。ない場合には、動画をもらうかどうかの選択画面を表示する(S8442)。動画をもらうを選択した場合には(S8443)、動画もらうモードに移行する。動画をもらわないを選択した場合には、動画受け渡し不可の動画受け渡し応答を返信する(S8444)。要求に含まれる情報がチャンネル情報だった場合には(S8445)、指定されたチャンネルを画面表示する(S8446)。要求に含まれる情報が動画サーバのIPアドレスもしくはURLであった場合には(S8447、S8448)、モバイルAV端末の動画もらうモードと同じ動作を行う。それらの情報が含まれていない場合には、情報エラー画面を表示する(S8449)。
(実施の形態A9)
図103は、TV1(45)が動画サーバ1(8004)から動画を受信している場合に、モバイルAV端末8006がその動画を受け渡してもらう場合に、TV1(45)から動画送信要求を送信する場合のシーケンス図である。
図91と同様に、ユーザは動画を受け渡すために、モバイルAV端末8006の電源をいれる。モバイル端末は無線LANのアクセスポイント8009を探索し無線接続を確立する。さらに、DHCPなどによりIPアドレスを取得しIP接続を確立する。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。この時、動画受け渡し要求に自端末のIPアドレスを入れて作成する。さらに、ユーザはモバイルAV端末のRFID8007とTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1(45)に送信する。TV1は動画サーバのIPアドレスを含んだ、動画受け渡し応答を返す。これはセキュリティ性を高める(無関係の端末からの勝手なアクセスを防ぐ)ためのものであり、省略することが可能である。なお、図91と同様に、動画が暗号化されていた場合には、必要なセキュリティ関連情報(鍵など)を同時に交換するものとする。動画受け渡し要求を受信したTV1(45)は動画サーバ1(8004)に対して、モバイルAV端末8006のIPアドレスを含んだ動画送信要求を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ1(8004)は動画の送信先をモバイルAV端末8006に変更する。その後の処理は図91と同様となる。
図104は、図92と同様の場合において、動画受け渡し要求のなかに動画サーバ1(8004)のIPアドレスを送る場合である。
これは図102と同様に省略することが可能である。動画受け渡し要求を受けたTV2(8003)は自端末のIPアドレスを含んだ、動画受け渡し応答を返す。動画受け渡し応答を受けたモバイルAV端末8006は動画サーバ1(8004)にTV2のIPアドレスを含んだ動画送信要求を送信する。動画送信要求を受信した動画サーバ1(8004)は動画の送信先をTV2(8003)に変更する。その後の処理は図91と同様となる。
(実施の形態A10)
図105は、モバイルAV端末8006ではなく、RFIDを備えたリモコン8200を用いた場合のシーケンス図である。
ここでリモコンは表示部をもたないが、RFIDの送受信部とメモリを持つ端末を想定している。ユーザは動画受け渡しボタンを押し、RFIDのメモリ内に動画受け渡し要求を作成する。さらに、ユーザはリモコンのRFIDとTV1のRFID46を近接させ、動画受け渡し要求をTV1に送信する。TV1では要求コマンドを受信したことにより、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を作成し、リモコンに返信する。リモコンからの動画受け渡し要求をうけたTV1(45)は動画停止要求を動画サーバ1(8004)に送信する。ユーザは2Fに移動後、TV2のRFIDにリモコンのRFIDを近接させ、動画受け渡し応答(動画サーバ1のIPアドレスと動画識別子、動画表示時間を含む)を送信する。動画受け渡し要求を受信したTV2(8003)は動画受け渡し応答を返信し、動画サーバ1に動画送信要求(動画識別子、動画表示時間を含む)を送信する。動画サーバ1(8004)は指定された動画を指定された時間のデータから送信を開始する。
(実施の形態A11)
図106は、動画サーバ1から同時送信が可能な場合のシーケンス図である。
モバイルAV端末はTV間で所定のやりとりを行った後、動画送信要求を送っている。動画サーバ1(8004)は動画送信要求を受けた場合に、一時的にTV1(45)とモバイルAV端末(8006)の両方に動画データを送信している。これは完全にシームレスを目指す場合の処理である。モバイルAV端末とTV1は一時的に両方共に画面表示を出しても良いし、なんらかの同期処理を行い、完全シームレス処理をおこなってもよい。動画サーバ1(8006)は、モバイルAV端末(8006)からの動画停止要求をもとにTV側の動画データ転送を停止する。なお、停止要求はTV1(45)から出しても良いし、動画サーバ1(8006)が自動的に止めても良い。
(実施の形態A12)
本実施の形態は、実施の形態A1〜A10で説明したRFIDを付与した機器の工場出荷から使用環境までの流通形態においてトレーサビリティを確保するための方法の最良の形態を説明するものである。
昨今、流通の効率化や家電商品の老朽化が原因となった事故が多発している背景に基づいて、生産、流通から消費者による使用環境までをトレースする所謂、トレーサビリティを確保するための議論がなされている。
その一つとして、860〜900MHz帯の通信周波数を用いたパッシブ型のRFIDを梱包材や通い箱等に付与して、生産から小売店までの流通を管理可能にしようとする試みがなされている。860〜900MHz帯は、UHF(Ultra High Frequency)帯とも呼ばれ、UHF帯のRFIDは、パッシブ型(タグ側に外部から電源を供給するもの)の中では、最も通信距離を確保できる使用であり、出力の大きさにも依存するが、2〜3mの通信を可能とする。よって、運搬中に複数台を同時にRFID読出しゲートに入れることによって、効率的に複数台のRFID情報を瞬時に読み出すことが可能となり、特に流通現場での使用が期待されている。
しかしながら、このようなUHF帯のRFIDは、長距離を通信できる利点の一方で、梱包材や通い箱に付与されるため、消費者の手元に届いてしまった後は、その機器をトレースできなくなるという課題を含む。また、距離が長いということは、機器と機器を近づけることによってアクションを起こす所謂、実施形態A1〜A10で説明した実体インタフェース、実物インタフェースあるいは直感インタフェースには有効とはいえない。
一方、実施形態A1〜A10で説明したRFID(47)は、13.56MHz帯のHF−RFIDを想定している(無論、これだけに限定しているわけではない)。HF−RFIDの特徴は、近距離通信(出力によって異なるが概ね数10cm以内)であり、例えば、近づけることによって直感的にアクションを起こすアプリケーションである電子マネー、改札システムなどに幅広く利用されている。従って、デジタルカメラで撮った写真をTVに写したいときなどは、デジタルカメラ1をTVのRFIDリーダライタ46に近づけることによって、実体(カメラ)と実体(TV)が連動して動作する実体インタフェースや、デジタルカメラの写真をTVに写すという直感的なインタフェースの実現が可能となる。
本実施の形態では、実施の形態A1〜A10と同様に機器にHF−RFIDを付与するとともに、機器の梱包材や通い箱にUHF−RFIDを付与して、商品のトレーサビリティを消費者の使用環境に届いてもなお行えるようにする開示である。
図107は、機器の工場出荷時にHF−RFIDとUHF−RFIDの動作を示した概念図である。
本実施の形態では、機器がレコーダである場合について説明しているが、機器は、デジタル家電、食品などどのようなものでもかまわない。
製造ラインで組み立てられた機器M003には、HF−RFIDM001が付与されている。また、本HF−RFIDには、メモリを有しており、機器M003からとRFIDの通信部からのどちらからでもアクセス可能なデュアルインタフェースの構成である。また、HF−RFIDM001のメモリには、組み立て段階において、機器の製造番号と、機器の製造番号をUHF−RFIDに複製するためのプログラム(コマンド)が記録されている。
機器M003の組み立てが完了すると、梱包前にハンディ型リーダライタM002によって、HF−RFIDのメモリから製造番号を読み出すとともに、梱包材などにUHF−RFIDを付与することを示すUHF−RFIDのデバイスID(UHF−RFID固有情報)を記録する。
次に、機器M003が梱包された後、梱包材M004にUHF−RFIDM005を付与する。UHF−RFIDM005は、梱包材にそのまま付与されてもいいし、管理表などに付与されている形態でもかまわない。UHF−RFIDM005が付与されると、機器M003のHF−RFIDM001から読み出した製造番号などをUHF−RFIDM005にハンディ型リーダライタM002によって記録する。本実施の形態のハンディ型リーダライタM002は、HF−RFIDおよびUHF−RFIDのともにアクセス可能な機器である。
このようにすれば、機器M003の製造番号が、HF−RFIDM001に記録されるとともに、それと同じ情報が梱包材M004のUHF−RFIDM005にも記録される。従って、梱包後の流通においては、近距離しかアクセスできないHF−RFIDから製造番号等を読み出す必要がなくなり、UHF−RFIDから直接、複数同時にゲートを通すことによって読み出すことが可能となり、流通の効率化が可能となる。
また、機器M003が消費者の使用環境に届いた後も、HF−RFIDをTVリモコン等によって読み出すことが可能となるので、流通だけではなく、消費者の手元に至るまでの機器のトレースを可能とし、流通の効率化と機器使用中の経年劣化による事故等を未然に防ぐことが可能となるトータル的なトレーサビリティを実現することが可能となる。
図108は、UHF−RFIDM005からアクセス可能なメモリの記録フォーマットを示した概念図である。
UHF−RFIDM005のメモリには、UHFデバイスID1070、HF存在識別情報1071、機器製造番号、現品番号1072、日付1073、メーカ1074、型番、ロット番号、品名1075およびステータス1076が記録されている。
UHFデバイスID1070は、メモリの書き換え不能領域に記録されており、UHF−RFIDごとの個々に識別可能な識別情報である。UHFデバイスID1070は、機器M003が梱包される前に、ハンディ型リーダライタによって読み出され、HF−RFIDM001にも記録される。これによって、梱包材と機器の対応関係が間違っている場合にも、未然に確認して適切に処理を行うことができる。
HF存在識別情報1071は、機器M003にHF−RFIDM001が付与されているか否かを確認する識別情報である。HF−RFIDが機器に付与されている場合には、機器の梱包時にHF−RFIDから読み出した製造番号等をUHF−RFIDに記録する際に、HF−RFIDの存在識別情報を“存在する”という情報に書き換える。これによって、HF存在識別情報1071のみを確認することによって、UHF−RFIDとHF−RFIDの対応関係の確認工程を行うかどうかの判断が可能となる。
機器製造番号、現品番号1072は、HF−RFIDM001から読み出した製造番号あるいは、製造番号と対応付けられた現品番号の少なくとも何れか一方が記録される。現品番号とは、流通過程で使用される機器ごとの番号であり、製造番号と現品番号を同一の管理を行うことによって、製造番号と一意に対応付けを行うことは可能である。よって、本実施形態では、この両者を明確に使い分けることをせず、一意な情報として説明する。
日付1073は、所謂製造年月日に相当する情報であり、機器M003が製造された日付、時間情報が記録される。これは、ハンディ型リーダライタM002によって、UHF−RFIDに製造番号を記録する時点で記録してもいいし、HF−RFIDに記録されている製造年月日情報を読み出してUHF−RFIDに記録する形態でも、どちらでもかまわない。
メーカ1074は、機器M003を製造した製造メーカ識別情報であり、UHF−RFIDへ製造番号を記録する時点でハンディ型リーダライタによって記録してもかまわないし、HF−RFIDに予め記録されているものを読み出して記録する形態でも、どちらでもかまわない。
型番、ロット番号、品名1075も日付1073やメーカ1074と同様に、HF−RFIDから読み出した情報を記録してもいいし、ハンディ型リーダライタで記録する攻勢でもかまわない。ただし、ロット番号の場合には、ロット管理が生産から流通までの一元管理を行える場合には、上記、どちらの方法で情報を書き込んでもかまわないが、一元管理がなされておらず梱包時に生産ライン情報が不明な場合には、HF−RFIDからロット番号を読み出して、UHF−RFIDに記録するほうが、厳密な管理が行えるという利点がある。
ステータス1076は、流通形態におけるステータス情報が記録される。すなわちステータス情報は、工場内保管、工場出荷、配送センター受領、配送センター出荷、小売店受領など、機器のトレースに必要なステータス情報が記録される。本ステータスは、各流通過程において、書き換えられる情報である。
また、UHF−RFIDM001には、管理サーバ特定情報1077が記録される。この管理サーバ特定情報1077は、HF−RFIDM001の第2メモリ52のサーバ特定情報48と同等の情報である。機器M003梱包時に、HF−RFIDM001から読出し、UHF−RFIDM005に複製する。これによって、UHF−RFIDを用いる流通段階での管理と、機器が消費者の手元に届いた後の管理も同一の管理サーバによって一元管理することが可能となる。
よって、機器M003が消費者の手元に届いた後、HF−RFIDM001から管理サーバアドレス情報を読み出して、管理サーバにアクセスして、機器製造番号1072によって、問い合わせを実施すれば、管理サーバで管理している製造から流通までのトレース情報を消費者に可視化することが可能となり、消費者の安心・安全を高める要素となる。
図109は、機器M003の工場出荷時のHF−RFIDからUHF−RFIDに製造番号等を複製する処理の流れを示したフローチャートである。
まず、組み立てられた生産物(機器M003)にHF−RFIDを付与する(1080)。本フローチャートでは、機器M003が組み立てられた後にHF−RFIDを付与する形態であるが、機器とHF−RFIDが共有メモリをともにアクセスできるデュアルインタフェースを持つ構成の場合には、機器M003の組み立て段階でHF−RFIDが付与されている。
次に、HF−RFID1081に、機器M003の製造番号を記録する(1081)。ここでは、組立工程においてHF−RFIDM001に、ハンディ型リーダライタM002を解して、製造番号を記録する工程である。製造番号は、生産ラインの管理サーバなどからハンディ型リーダライタ等によって取得して、HF−RFIDM001に近接無線通信によって記録する。
HF−RFIDM001に製造番号が記録された後、機器M003は梱包される(1082)。ここでの梱包とは、緩衝材などを伴う流通用の梱包や通い箱などへの収納を意味する。
梱包が完了すると、梱包材(通い箱表面、管理用ラベルを含む)にUHF−RFIDを付与する(1083)。
次に、ハンディ型リーダライタM002が管理サーバ1085と通信することによって、HF−RFIDM001から読み出した製造番号に対応付けられた現品番号を読み出す(1084)。現品番号とは、商品の流通に用いられる管理番号であって、管理サーバが発行する番号であり、製造番号と一対一に対応する番号である。
現品番号を管理サーバ1085から読み出した後、UHF−RFIDに、製造番号あるいは現品番号と、HF−RFIDが機器M003に付与されていることを示す存在識別情報をUHF−RFIDに記録する(1086)。
以上の工程によって、機器M003に付与されたHF−RFIDに記録されている製造番号が、機器の梱包後にUHF−RFIDに複製される。通常、HF−RFIDは、その通信距離が短いため、梱包後にHF−RFIDへアクセスすることは困難である。しかしながら、本実施の形態によれば、HF−RFIDより通信可能距離が長く梱包材に付与されたUHF−RFIDに製造番号あるいは現品番号を記録することによって、梱包後の機器の流通管理を可能にすることができる。
また、機器が消費者のもとに届いて、例え梱包材などが廃棄されたとしても、機器に付与されているHF−RFIDにアクセスすることによって、製造番号などを読み出すことが可能となり、流通から消費者の手元までを一元的に管理することが可能となり、幅広い範囲でのトレーサビリティを実現することが可能となる。
図110は、機器M003の流通過程における処理の流れを示したフローチャートである。
まず、機器M003の工場出荷時には、UHF−RFIDからハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートを通過させることによって、製造番号あるいは現品番号を読出し、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートと通信可能な管理サーバ1085に出荷済みを登録するとともに、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートからUHF−RFIDにアクセスして、メモリ内のステータス(1076)も同様に出荷済みに書き換える(1090)。
工場出荷後、配送センターなどに貯留され、その後、配送センターを出荷するときには、ハンディ型リーダライタやUHF−RFID読出しゲートによってUHF−RFIDから製造番号あるいは現品番号を読出し、配送センターから出荷済みであることを管理サーバ1085およびUHF−RFIDのステータス(1076)を書き換える(1092)。
また、小売店出荷時も同様に、小売店出荷済みであるという状態を管理サーバ1085およびUHF−RFIDのステータス1076を書き換える(1094)。
最終的に、機器M003が消費者の手元に届いた時点で、TVリモコンなどのRFID読み取り部46で、HF−RFIDから製造番号を読出し、TVの識別情報に関連付けて管理サーバ1085に登録される(1096)。従って、本実施の形態においてもHF−RFIDの第2メモリ52には、サーバ特定情報48が予め記録されている。本実施の形態におけるサーバ特定情報48は、管理サーバ1085を示すサーバ特定情報であり、管理サーバ1085への接続のためのURLを含む。これによって、RFリーダライタを備えるTVリモコンなどで、機器M003のHF−RFIDM001を読み出せば、生産から流通までの管理情報を管理サーバ1085から取得することが可能となる。また、管理サーバ1085に、TVの識別情報に対応付けて管理することによって、例え使用者の個人情報を管理しなくても、所有しているTVに紐付けて、ユーザが保有している機器のリストを管理サーバに蓄積することができる。
よって、ユーザの所有している機器に、不具合が発覚した場合には、的確にユーザに危険を知らせるメッセージをTVにて表示させることが可能となって、重大な事故を未然に防止することが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、生産段階で、機器にHF−RFIDと機器の梱包材にUHF−RFIDを付与し、互いの存在識別情報をそれぞれに持つとともに、HF−RFIDに記録されている製造番号や管理サーバ特定情報をUHF−RFIDにも持たせることによって、今まで流通のみのトレーサビリティであったものを、流通管理の利便性はそのまま保持しながらも、消費者の手元に届いてもなお、管理するシステムを提供することが可能となる。
本実施の形態では、製造からユーザの手元までの管理について説明したが、本発明は、ユーザが廃棄、あるいはリサイクルに出したときにも同様に効果を発揮する。その手順もまた、本実施の形態で説明した流れで実現することが可能である。
例えば、図107において、機器M003に付与されたHF−RFIDM001に記録されている製造番号等を梱包後の梱包材M004に付与するUHF−RFIDM005に付与して工場出荷する形態であるが、工場出荷を廃棄場への出荷、あるいはリサイクルセンターへの出荷としても同様である。廃棄場への出荷であれば、廃棄完了後、管理サーバに廃棄完了であることを登録すれば、商品が生産され、消費者に使用され、廃棄されるまでは一元的に管理することができる。昨今、廃棄コストの情報から不法廃棄の問題が指摘されているが、不法廃棄されている機器のHF−RFIDやUHF−RFIDをみれば、流通段階のどこで不法廃棄が行われたのかは一目瞭然であり、このような不法廃棄の問題を軽減することが可能となる。
また、リサイクルセンターへの出荷である場合には、HF−RFIDからアクセス可能な領域に使用状況検出部7020で検出した使用状況情報や不具合検出状況、トータル使用時間などが記録されており、リサイクル可能かどうかの判断や、値決めなどに利用することも可能である。また、リサイクル可能と判断された場合には、管理サーバ1085に対応付けて管理されているTVの識別情報や、個人情報などの情報を更新して利用することが可能である。
(実施の形態A13)
図111は、全体のシステム構成図である。
洗面所のミラー部には半透過式のミラー透過板が装着されている。その裏側の背面部にはディスプレイ、電源アンテナ、RFのアンテナ部が配置されている。ユーザはRFアンテナを有するモバイル端末を持ち、何らかの映像情報を表示している。この映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を述べる。
図112は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(前半)である。
図112のフローチャートはこの手順を示す。まず、スタートし、端末の画像送出ボタンを押す。ネットワークやTVチャンネルを介して得た情報もしくはデータが端末に表示されているかどうかをチェックしYesなら映像やデータの送出元のサーバのURLやIPアドレス、表示中の映像のストリームID、ストリームの再生時間情報、TVチャンネル情報を入手する。そして、端末のアンテナから電源の送信、受信を開始する。端末のアンテナ部を装置側のアンテナ近傍に接触させると端末側から装置側のアンテナに電力もしくは信号が送られる。装置側の属性情報(映像表示能力、音声能力、インターネットの宅内と宅外の最大(平均)通信速度、TVチャンネル接続の有無、インターネットや通信回線の種類)を装置側のアンテナを介して端末が読み出す。
まず、映像ソースがTVで装置がTVアンテナに接続されている場合は、TVのチャンネル情報とTVの画像の再生表示時間を、アンテナを介して装置に送る。装置側ではそのTVチャンネルの映像を画面に表示する。TVの場合、画像の左右反転表示はしない。
端末側から給電可能フラグを受け取った場合、装置から端末へ電源を供給する。
ここで前のステップに戻り、インターネットに接続されている場合は、装置側の属性情報に応じて映像のレート速度、解像度を設定し、この設定に最適のサーバアドレス、DLNAネットワーク上のサーバID、サーバの中のストリームID、ストリームの再生表示時間情報を、RFアンテナを介して装置側に送る。
図113は、映像をミラーのディスプレイに移動させる手順を示すフローチャート(後半)である。
図113のフローチャートに移り、装置側ではサーバのIPアドレス、ストリームID、ストリームの再生表示時間を基にして端末側に表示されている映像ストリームと表示時間が一致するようにストリームを表示する。時間が一致した段階で、装置の前の表示から次の表示つまり端末の映像を装置側にシームレスに移す。
もし、著作権保護のため映像の端末と装置の2台同時表示が禁止されている場合は装置側の映像表示がシームレスに始まった時点で装置側から端末側に端末の映像中止命令を送る等の手段により端末側の映像表示を中止する。
また、ミラー時左右を反転させる「ミラー時反転識別子」を装置が端末から受け取った場合は、次のステップで映像の左右を反転する。文字の左右反転はしない。
以上の手法により、まず最初に端末より装置に電力を供給し装置が停止している場合は装置を起動させる。こうして省電力をはかる。次に装置が動作を始めると今度は装置から端末に電力を供給する。端末がサーバ等から映像データを受け取り、端末を一旦経由してネット経由で迂回して装置側に映像を配信する場合、端末側が無線LANでアクセスポイント経由で映像を長時間送信する必要がある。無線LANで大量をデータを送る場合電力消費が大きく端末の電池残量がなくなる恐れがある。しかし、実施例のように装置から端末へ電力を送ることにより電池の消耗を防げるという効果がある。また、ミラーのため人間の姿は左右反転で写る。通常であれば歯ブラシの指導ビデオ等の時、右と左が逆になり学習効果が落ちる。しかし左右反転することにより学習しやすくなる。
(実施の形態B)
続けて、実施の形態B(B1〜B7)が説明される。
以下、本発明に係る、実施の形態Bの通信装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明により、例えば、次の通信装置が示される。
つまり、近接無線通信(ICタグ等における通信、数センチメートルの距離での通信:図67の近接無線通信98c1を参照)を介して、端末装置(例えば、図127の端末装置Y01、図114の冷蔵庫M1013、電子レンジM1012、図134のエアコンN10Jなど(図167、および、図167の機器98aなどを参照))から端末装置情報(例えば、図127の情報Y015D、図137の情報Y01U:図99の機器情報98n1を参照)を読み出すとともに、汎用のネットワーク(例えば、図127のネットワークY02N、図114のインターネットM1004)を介して、サーバ(図127のサーバY04、図114の登録サーバM1005:図167のサーバ98c参照)に前記端末装置情報を送信する通信装置(図127の通信装置(携帯電話端末)Y02、図114の携帯電話M1014、図135のモバイル機器N20など:図167の携帯型通信装置98bを参照)であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y015N、図137の製造番号Y01Un)を少なくとも含む前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)を取得する端末装置情報取得部(図127のアンテナY021:図167の機器情報取得部98nを参照)と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y025N)を少なくとも含む通信装置情報(情報Y025D)を記憶する通信装置情報記憶部(メモリY024:図66のメモリ98iを参照)と、取得される前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)に、記憶される前記通信装置情報(情報Y025D)を付与して、前記サーバへ送信する送信情報(図127の情報Y036D:図167の送信情報98o1を参照)を生成する情報付与部(情報付与部Y035:図167の送信部98oを参照)と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報(情報Y036D)を送信する通信部(図127の通信部Y036:送信部98oを参照)とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの前記端末装置情報(例えば、サーバY04のアドレスY01Ua(図137)など)に基づいて、前記サーバを特定し、通信する通信装置が示される。
これにより、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにも関わらず、この装置Y01を購入したユーザの情報(ユーザの通信端末Y02の製造番号Y025N)が、容易にサーバY04に送信できる。
しかも、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにもかかわらず、サーバY04を特定するアドレスY01Ua等が記憶され、記憶されるアドレスY01Ua等を送信する。そして、このような装置Y01から、アドレスY01Ua等が取得され、取得されるアドレスY01Ua等により特定される適切なサーバY04への送信がされる。これにより、確実に、適切なサーバY04に送信ができる。
しかも、キーボードでの、アドレスY01Uaの入力が不要であるなどして、十分に容易に、サーバY04への、情報の送信ができる。
(実施の形態B1)
本発明の実施の形態B1について述べる。
図114は、本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す図である。
複数のホームネットワークが、それぞれの宅内M1001、M1002、M1003(図165、図167の住宅99を参照)に構成される。そして、各ホームネットワークは、インターネットM1004を介して、登録サーバM1005に接続されている。つまり、例えば、それぞれのホームネットワークは、そのホームネットワークの宅内(宅内M1001、M1002、M1003)において構成される。
なお、ホームネットワーク内でのサービスが、宅内に限定される場合には、登録サーバM1005は、宅内に存在してもよい。また、ホームネットワークが、別荘やオフィスなどの複数の場所に分割されている場合、もしくは、寮やルームシェアのように1つの宅内で、複数のホームネットワークが存在する場合でも、本発明は十分に有効である。
宅内には、ルータM1006や、無線アクセスポイント(以下:無線AP)M1007(図165のアクセスポイント99cを参照)などを介してインターネットに接続するTV(M1008、M1009)や、DVDレコーダ(レコーダー)M1010などの常時接続家電と、必要に応じて間接的にインターネットに接続する、デジタルカメラM1011や、電子レンジM1012、冷蔵庫M1013といった非常時接続家電とが存在するものとする。
なお、例えば、携帯電話M1014以外の他の装置(アクセスポイントM1007など)に接続される機器(常時接続家電)と、他の装置には接続されない機器(非常時接続家電)とがあってもよい。
さらに、本実施の形態では、携帯電話M1014などのモバイル端末も、ホームネットワークを構成している端末とする。
本発明における各機器は、近接無線通信デバイスを通して、相互に、簡単なデータ通信が可能なものとする。そして、各機器の情報を、近接無線通信デバイスにより取得し、ホームネットワークデバイスを通して、登録サーバM1005に登録するものとする。
図115は、本発明を実施する端末のハードウェア構成図を示す図である。
本発明における通信装置M1101は、通信デバイスとして、2つのデバイスを搭載しているものとする。
1つの通信デバイスは、近接無線通信デバイスM1102であり、一般的には、Near Field Communication(以下:NFC)やRFタグといわれるものである(例えば、図166のRF−IDリーダ・ライタ98gなどを参照)。
もう1つの通信デバイスは、ホームネットワーク通信デバイスM1103であり、宅内機器連携に用いられる無線Local Area Network(以下:無線LAN)や、ZigBeeなどの無線通信デバイス、Ethernet(登録商標)や、Power Line Communication(以下:PLC)などの有線通信デバイス、および、WiMaxや3GPPなどの、モバイル機器に利用される通信デバイスである(例えば、図166の中継装置98kなどを参照)。
さらに、通信装置は、ユーザインタフェースデバイスM1104を備えるものとする。ここで、ユーザインタフェースデバイスとは、ボタンなどの入力デバイス、および、ディスプレイ、LEDなどの出力デバイスを示したものである。なお、TVやエアコンなどの機器では、入出力は、リモコンで行うことが一般的であり、物理的には離れているものであるが、本発明では説明の簡単化のため、ユーザIF(interface)デバイスとして扱うものとする。
図116は、CPU(M1105:図115)上で動作する機能を説明する機能ブロック図である。
通信装置M1101内の機器固有ID取得部M1202は、登録機器M1201(図167の機器98aを参照)の機器固有ID(図167の製造番号98a1を参照)を含む情報を取得する。
ここで、登録機器は、登録コマンドおよび機器固有IDを含む登録情報を、近接無線通信デバイスM1102(図115)によって送信しているものとする。
機器固有ID取得部M1202(図116)から、このような、機器固有IDを含む登録情報を取得して、登録情報作成部M1204は、ホームID管理部M1205より、ホームIDを取得し、登録機器から取得した登録情報に、取得されたホームIDを付加して、登録情報を作成する。
なお、登録情報として、位置情報を付加する場合には、位置情報取得部M1206(図167の位置情報取得部98jを参照)より、位置情報を取得する。
ここで、位置情報とは、例えば、TVに入力されている郵便番号に基づく住所情報や、携帯電話のGPSによって取得できる、地理的な位置情報などを指している。なお、位置情報は、例えば、少なくとも、複数の住宅(図167の住宅99、991など)の位置(位置99P、991P)のうちから、何れか1つの住宅の位置を示す程度の精度を有する情報でもよい(図167の位置情報98j1を参照)。そして、登録機器の設置位置情報などを登録することにより、家電トレーサビリティなどのサービス提供を容易にすることができる。登録情報送受信部M1207(図167の送信部98oを参照)は、登録情報(図167の送信情報98o1を参照)の送受信をする。
ホームID管理部は、前述した、ホームネットワークを構成する通信デバイスで用いられる通信デバイスIDとは異なるホームID(図170を参照)を管理している。
ここに、本技術が、まだ利用されていない現在においては、ホームネットワークでは、各通信デバイスのマスター機器が、それぞれの通信デバイス単位で、ID等を管理しており、その管理手法は、通信デバイスの種別によって異なる。このため、ホーム単位での管理ができていない。また、サービス単位でのIDを、ユーザに入力してもらっている場合もあるが、ユーザにとっては、極めて利便性が低い。そこで、本発明は、ホームIDという新しいIDの導入により、ホームネットワークを構成する機器の管理を、通信デバイスやサービスによらずに可能とするものである。
また、ホームID管理部は、初めて機器登録を行う場合には、ホームIDを作成する。
なお、ホームIDは、位置情報に基づいて作成されてもよいし、通信機器の固有IDに基づいて作成されてもよい。乱数を基に作成して、登録サーバで、重複しないように確認してもよいし、ユーザに設定させてもよい。
登録情報を、登録情報作成部M1204より受信した登録情報送受信部M1207(図166の送信部98oを参照)は、受信された登録情報を、ホームネットワーク通信デバイスM1103(図115)を用いて、登録サーバM1005(図114、図116:図167のサーバ98cを参照)に送信する。
登録サーバM1005は、登録情報を、登録データベースM1208に照合して、登録の可否を判断し、登録応答を返信する。
登録応答を受信した登録情報送受信部は、結果を、ユーザインタフェースデバイスM1104(図115)を用いて、ユーザに通知する。
なお、不可の場合には、登録情報作成部M1204(図116)に通知し、登録情報の変更を要請してもよい。これにより、通信用のユーザインタフェースデバイスを持たない白物機器などを含めたホームネットワーク機器の統一管理を行うことができる。
図117は、通信装置の登録処理を説明するためのフローチャートである。
通信装置は、登録コマンドと、機器固有IDとを受信する(M1301)と、自端末がホームIDを保持しているかどうか(M1302)を判定する。
そして、ホームIDを保持していない場合には(M1302:NO)、ホームID取得処理(M1303)に移行する。
他方、ホームIDを保持している場合には(M1302:YES)、登録データの作成処理(M1304)を行う。
次に、登録データを、登録サーバに送信する(M1305)。
登録サーバから登録応答を受信しなかった場合には(M1306:NO)、ユーザに、登録失敗通知(M1307)を表示して、終了する。
一方、登録応答を受信した場合には(M1306:YES)、ユーザに、作成した情報で登録してもよいかどうかを表示し、OKの場合(M1308:YES)には、終了する。そうでない場合には(M1308:NO)、ホームID取得処理に戻る。なお、他のホームIDを取得することが困難な場合には、登録失敗として終了するものとする。
図118は、ホームID取得処理を説明するためのフローチャートである。
通信装置に、ホームIDの自動作成機能がある場合(M1401:YES)には、自動で作成を行い、ない場合には(M1401:NO)、ユーザに、手動入力を依頼する。
手動入力をする方法がない、もしくは、ユーザに、手動入力を拒否された場合には(M1402:失敗)、登録不能を、ユーザに通知し(M1403)、ユーザに、別手法で、ホームIDを取得するように促す。
自動で作成する場合には(M1401:YES)、状況に応じて、自動作成機能を選択(M1404)する。
つまり、GPSによって、地理的な位置情報が取得可能な場合や、TVのように、住所を登録することが一般的な端末の場合には、位置情報によって、ホームIDを作成する(M1405)。
また、宅内に据え置きが一般的な端末では、通信装置の固有識別子によるホームIDを作成する(M1406)。
そして、特に、有効なホームID作成が困難な場合には、乱数により、ホームIDを作成する(M1407)。
ホームIDが作成されたら、サーバ(サーバー)に、作成したホームIDを送信する(M1408)。サーバから、作成したホームIDに関する情報を受信し、そのホームIDを利用することができない場合(M1409:NG)には、ホームIDの作成に戻る。
利用することが可能な場合には(M1409:OK)、ユーザに確認し(M1410)、OKの場合には(M1410:YES)、自端末に、ホームIDとして登録する(M1411)。そうでない場合には(M1410:NO)、ホームIDの作成に戻る。
図119は、機器登録を行う場合のフローチャートである。
登録機器M1201は、近接無線通信デバイスを通して、機器固有IDを含む情報を、登録コマンドと共に、通信装置M1101に転送する。
通信装置は、ホームIDを保持していない場合には、仮ホームIDを作成して、登録サーバM1005に、ホームネットワーク通信デバイスを通して送信する。
登録サーバM1005は、仮ホームIDに関する情報を添付して、通信装置に返信する。ホームIDを通信装置が保持している場合、もしくは、登録サーバより利用してもよいというホームID情報を取得した場合には、ホームIDおよび機器固有IDを含む登録情報を、登録サーバに送信し。登録機器の登録処理を完了する。
(実施の形態B2)
本発明の実施の形態B2として、ホームIDを通信端末間で共有する形態について述べる。
図120は、ホームIDを、通信装置間で共有する場合の機能を表す機能ブロック図である。
ホームネットワークを構成する通信装置(図167の携帯型通信装置98bも参照)は、ホームネットワークM1601およびホームネットワーク通信デバイスM1103(M1103S、M1103R)を通して、ホームIDを共有するものとする。なお、もしくは、近接無線通信デバイスM1102を通して、共有してもよい。
なお、上述の「M1103(M1103S、M1103R)」の例ように、「xxxx」の名称が、「xxxxS」と、「xxxxR」とが一括りにされた名称として使われる。
本発明における通信装置は、共有コマンドと、ホームIDとを、近接無線通信デバイスM1102(図115参照)を通して、他の通信装置に送ることにより、ホーム内の通信装置間で、ホームIDを共有することが可能である。
ホームID管理部M1205S内のホームID共有部M1602Sは、共有コマンドと、自端末のホームID記憶部M1209Sに記憶されたホームIDとを、近接無線通信デバイスM1102Sに記憶する。
送信側の通信装置M1101Sの近接無線通信デバイスM1102Sと、受信側の通信装置M1101Rの近接無線通信デバイスM1102Rとが近接した時に、情報が転送され、受信側通信装置M1101Rの近接無線通信デバイスM1102R内に、送信側通信装置M1101SのホームIDが記憶される。
受信側通信装置M1101R内のホームID共有部M1602Rは、自端末のホームID記憶部M1209RにホームIDが記憶されていなければ、自端末のホームIDとして記憶する。
これにより、通信装置間のホームID(の共有)を、極めて簡単に行うことができる。
ホームIDが記憶されている場合には、登録サーバに、双方のホームIDを送信する。双方のホームIDを受信した登録サーバは、双方のホームIDを、仮想的に一つのホームのIDとして管理する。
なお、どちらかのホームIDに統一するために、全ての通信装置に対して、どちらかのホームIDを通知してもよい。この場合でも、非常時接続機器が存在するため、登録サーバにおけるホームIDは、双方を、仮想的に一つのIDとして管理する。
なお、非常時接続機器のIDを、接続するたびに更新し、全ての登録機器の更新が終われば、仮想的な管理を終了してもよい。これにより、もともと複数のホームネットワークを、1つのネットワークに統合することが可能となる。
また、ホームネットワークを用いて共有を行ってもよい。
つまり、ホームIDを保持していない通信装置が、ホームネットワークM1601に接続されたことを、ホームネットワーク接続検出部M1603S(図120)で検出した場合に、ホームID共有要求を、ホームネットワークに接続する端末に、ブロードキャストする。
そして、ホームネットワークM1601に接続する端末のうち、ホームIDを保持する端末は、ホームIDを、共有要求を送信した端末に向かって返信する。
これにより、通信を行う事前の段階で、ホームID(の共有の処理)を完了することが可能となる。
なお、ホームIDを保持する端末のうち、共有要求に応答するマスター端末を、予め設定しておけば、複数端末から、多数の共有応答が返信され、ホームネットワークに過剰な負荷がかかることを回避することが可能となる。また、応答がない場合には、自端末で、ホームID取得処理を行ってもよい。
図121は、近接無線通信デバイスM1102を用いて、ホームIDを共有する場合における、受信側通信装置M1101Rの動作を表すフローチャートである。
共有コマンドと、ホームIDとを受信すると(M1701)、通信装置は、自端末にホームIDを保持しているかどうかを判定する(M1702)。
自端末に保持していない場合には(M1702:NO)、受信したホームIDを、自端末のホームIDとして登録する(M1703)。
一方、自端末に保持している場合には(M1702:YES)、保持しているホームIDと、受信したIDとを比較する。
そして、等しい場合には(M1704:等しい)、何もせずに、終了する。
他方、等しくない場合には(M1704:異なる)、ホームIDの選択を行う(M1705)。
なお、ここで、ホームIDの選択は、自端末で行ってもよいし、登録サーバで行ってもよい。
つまり、選択を、登録サーバに依頼した場合には、登録サーバに、自端末のホームIDと、受信したIDとを、共有情報として送信する(M1706)。そして、登録サーバにより選択されたホームIDを含んだ共有応答を受信し(M1707)、ユーザに確認して(M1708)、OKであった場合には(M1708:YES)、終了する。OKでなかった場合には(M1708:NO)、ホームIDの選択に戻る。
他方、通信装置で、自端末のホームIDを選択した場合には、登録サーバに、自端末のIDをホームIDとして、受信したIDを共有IDとしてそれぞれ送信する(M1709)。
登録サーバは、共有IDを持つ通信装置に、ホームIDが更新されたことを通知する。
他方、受信したホームIDを選択した場合には、自端末のホームIDを更新する(M1710)。さらに、登録サーバに、自端末の旧IDを共有IDとして、受信したIDをホームIDとしてそれぞれ送信する(M1711)。登録サーバは、同様に、共有IDを持つ通信装置に、ホームIDが更新されたことを通知する。
図122は、近接無線通信デバイスM1102を用いて、ホームIDを共有する場合における、送信側通信装置M1101Sの動作を表すフローチャートである。
共有コマンドと、ホームIDとを送信した端末は、登録サーバより共有応答が送られてくるかどうかを判定する(M1752)。そして、共有応答を受信しなかった場合には(M1752:NO)、終了する。他方、ホームID更新通知を含む共有応答を受信した場合には(M1752:YES)、ホームIDを更新(M1753)して、終了する。
図123は、登録サーバで選択をする場合のシーケンス図である。
通信装置M1101Sは、ホームID_Aを、近接無線通信デバイスを用いて、通信装置M1101Rに送信する。通信装置M1101Rは、登録サーバM1005に、自端末の保持するホームID_Bと、受信したホームID_Aとを合わせて、送信する。登録サーバは、受信したIDのうちから、ホームID_Bを選択し、ホームID_Aを持つ通信端末および通信装置M1101Rに、ホームID_Bを記憶するように、通知を送る。
図124は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合における、送信側通信装置M1101Sの動作を表すフローチャートである。
ホームネットワークへの接続を検出(M1801)した通信端末は、ホームID共有要求を、ホームネットワーク内にブロードキャストする(M1802)。そして、共有応答が返ってきた場合には(M1803:YES)、自端末に、受信したホームIDを登録する(M1804)。一方、返ってこなかった場合には(M1803:NO)、ホームID取得処理(M1303)を行う。
図125は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合における、受信側通信装置M1101Rの動作を表すフローチャートである。
ホームID共有要求を受信(M1851)した通信端末は、自端末が、ホームネットワークのマスター端末であるかどうかを判断し(M1852)、マスター端末であった場合には(M1852:YES)、自端末のホームIDを、共有応答として送信する(M1853)。一方、マスター端末でなかった場合には(M1852:NO)、なにもしない。なお、ホームIDを持つ端末内で、マスターという設定を行っていない場合には、マスターかどうかの判定をせずに、全ての端末から、返信するものとする。
図126は、ホームネットワーク通信デバイスM1103を用いて、ホームIDを共有する場合のシーケンス図である。
通信装置は、ホームネットワークに接続されたことを検出すると、ホームネットワークに、ホームID要求をブロードキャストする。ホームID共有要求を受信した通信装置のうち、マスター設定をされている端末M1854のみが、ホームID共有応答を返信する。共有応答を受信した通信装置は、受信したホームIDを、自端末のホームIDとして記憶する。
(実施の形態B3)
本実施の形態では、端末装置からNFC(Near Field Communication)の通信機能を介して、前記端末装置の端末装置情報を読み出し、汎用のネットワークを介して、サーバに転送する通信装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図127は、本実施の形態のシステムであり、端末装置Y01、通信装置Y02およびサーバY04で構成される。
なお、本実施の形態の発明主題は、通信装置である。
端末装置Y01(図167の機器98aを参照)は、NFC通信機能(RFIDやICタグ、NFCタグエミュレーション)を有する機器であり、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビジョン、録画機器などの、電子的な端末機器であり(例えば、図114を参照)、内部のメモリに、端末装置情報(情報Y015Dを参照)として、端末装置を示すIDである製造番号(製造番号Y015Nを参照)や、端末装置の使用履歴情報、エラー情報などを保持する。
通信装置Y02(図167の携帯型通信装置98bを参照)は、端末装置のNFC通信機能と、近接無線通信によって通信可能なNFC通信機能を有し、端末装置で保持している端末装置情報を読み出すリーダライタ機能を有する。また、通信装置とは、ポータブル機器であり、携帯電話端末などのポータブル機器や、テレビのリモコン端末を指す。
サーバY04(図167のサーバ98cを参照)は、インターネット(図114に示されるインターネットM1004を参照)などの汎用のネットワークY02Nによって、前記通信機器Y02と通信可能に接続されるサーバであって、内部にDB(データベース)を有し、前記DBには、端末装置Y01から、通信機器Y02によって読み出された端末装置情報を蓄積する。
端末装置Y01は、CPU(Central Processing Unit)Y011、故障センシング部Y012、使用履歴ロギング部Y013、メモリY014、変調部Y017およびアンテナY018から構成される。
CPU(Y011)は、端末装置Y01のシステム制御を行う部分である。CPUは、端末装置の各構成要素である故障センシング部Y012、使用履歴Y013、メモリY014、変調部Y017の制御を行う。
故障センシング部Y012は、端末装置Y01の各構成要素の故障箇所、故障内容を、センシングする部分である。本故障センシング部Y012でセンシングした故障情報は、メモリY014のRAM(Random Access Memory)に蓄積される。センシングする故障情報とは、エラーコードのことであり、故障の生じた場所と症状とによって一意に定められたコードである。
使用履歴ロギング部Y013は、本端末装置Y01が、ユーザにより操作されるごとに、その使用履歴情報を、ロギングする部分であり、ロギングされた使用履歴情報は、メモリY014のRAM(Y016)に蓄積される。通常、使用履歴情報によって、故障に到った経緯を調査するためには、故障が生じた数ステップ手前の履歴の優先度が高い。従って、本実施の形態の使用履歴ロギング部Y013は、RAM(Y016)を、FIFO(First In、 Fist Out)として利用することで、時系列的に新しい使用履歴情報を、RAMに蓄積する構成が望ましい。また、故障に至った経緯を、使用履歴から判別可能とするためには、故障センシング部Y012で故障を検知したタイミングを基点として、数ステップ前の使用履歴情報を、優先的にRAMに保持する形態が望ましい。従って、使用中に、5回の軽微な故障を検知した場合には、5回の故障に至った数ステップの操作履歴情報を、優先的に保持する構成になっている。
メモリY014は、ROM(Read Only Memory)Y015と、RAM(Random Access Memory)Y016から構成される。
ROM(Y015)には、少なくとも、本端末装置Y01を一意に示す製造番号Y015Nが、出荷時に予め記録され、本端末装置の使用者からは、本ROMに記録された内容を更新不可能に構成されている。
また、製造番号とは、メーカ(メーカー)や、製造されたロット番号、製造日が判別可能な情報であることが望ましい。
また、本ROMは、CPU(Y011)の半導体チップの内部に構成されていることが望ましい。この場合には、メモリアクセスの情報を簡単に見ることはできなくなり、この場合には、通信装置との近接無線通信時での、認証や暗号化通信のための秘密鍵情報を、出荷時に記録することが可能となる。
RAM(Y016)は、書き換え可能なメモリであり、故障センシング部Y012でセンシングした故障情報や、使用履歴ロギング部Y013でロギングした使用履歴情報が蓄積される。
変調部Y017は、通信装置Y02との近接無線通信時の、通信データの変調を行う部分である。変調方式は、使用するNFC規格によって異なり、振幅変調(ASK)、周波数変調(FSK)や位相変調(PSK)などが用いられる。
アンテナY018は、ループアンテナが用いられ、通信装置Y02のアンテナから発信された電波から電磁誘導を起こし、少なくとも、変調部やメモリを駆動するための電力生起を行うとともに、通信装置Y02から発信された電波の反射波に、前記変調部Y017で変調した信号を重畳して、メモリY014に記録されている端末装置情報を、通信機器Y02に送信する部分である。
以上のように、本実施の形態の端末装置では、内部の各構成要素の故障を検知し、使用履歴をロギングして、メモリに蓄積して、通信装置Y02と近接して近接無線通信が可能となれば、メモリに蓄積している端末装置情報(情報Y015D)を、通信装置Y02に送信することが可能となる。
次に、本実施の形態の通信装置Y02について説明する。なお、本実施の形態で開示する発明の主題は、本通信装置Y02である。
本通信装置Y02は、アンテナY021、CPU(Y022)、復調部Y023、メモリY024、位置情報測位部Y027(図167の位置情報取得部98jを参照)、GPSアンテナY031、通信メモリY032、情報付与部Y035および通信部Y036で構成される。
アンテナY021は、本通信装置Y02と近接無線通信可能な端末装置を探索するために、不特定な端末装置に向けて、呼びかけを行うポーリングを行う。
また、ポーリングに対して応答があった場合には、端末装置との近接無線通信を確立して、端末装置Y01から送信される、変調された端末装置情報(情報Y015D)を受信して、復調部Y023に出力する。
なお、通常、ポーリング動作は、近接無線通信可能な端末装置がない場合においても、常時行う必要があるが、これには、電力消費を伴う。従って、ポーリングを開始するタイミングを制御するための、図示しないスイッチを設けて、スイッチがONにされた場合にポーリング動作を行うようにすれば、ポーリング時間を大幅に短縮することが可能となって、通信機器Y02の電力消費量を、格段に下げることが可能となる。特に、通信装置がバッテリや電池など限りある電力で動作している場合には有効である。
CPU(Y022)は、本通信装置のシステム制御を行う部分であり、通信装置の各構成要素の動作を制御する。
復調部Y023は、端末装置Y01の変調部Y017に対応した変調を復調する部分である。復調した端末装置情報は、一旦、メモリY024に出力される。
メモリY024は、内部に、ROM(Y025)とRAM(Y026)とを具備する。
ROM(Y025)は、外部からは書き換え不能に構成されたメモリであり、本通信装置出荷時に、本通信装置Y02を一意に識別可能な製造番号(製造番号Y025N)が記録されている。
なお、製造番号とは、本通信装置Y02のメーカや、製造されたロット番号、製造日が判別可能な情報であることが望ましい。
また、本ROMは、CPU(Y022)の半導体チップの内部に構成されていることが望ましい。この場合には、メモリアクセスの情報を簡単に見ることはできなくなり、この場合には、端末装置Y01との近接無線通信時の、認証や暗号化通信のための秘密鍵情報を、出荷時に記録することが可能となる。
RAM(Y026)は、アンテナY021で受信し、復調部Y023で復調した、端末装置Y01の端末装置情報が蓄積される。なお、前述の通り、端末装置情報とは、端末装置Y01を一意に識別可能な端末装置の製造番号や、端末装置Y01の使用履歴情報、故障コードが含まれる情報である。
位置情報測位部Y027は、本通信装置Y02の場所を特定するためのセンサ群(センサー群)で構成され、経緯測位部(GPS)Y028、高度測位部Y029、および位置情報補正部Y030で構成される。
また、本位置情報測位部Y027は、アンテナY021から、本通信装置Y02と端末装置Y01とが通信可能になった時点で、位置情報を取得する構成にすれば、常時、位置情報を取得する必要がなくなり、本通信装置Y02の電力使用量を削減することが可能となる。
経緯測位部Y028は、一般的なGPS(Global Positioning System)であり、人工衛星からの電波を受信して、地球上の三次元測位が可能な部分である(図168のGPS装置98j1xを参照)。
また、高度測位部Y029は、一般的な高度計であり、電波を受信して、高度を抽出するもの、気圧をセンシングして、高度を計測するものなど、多数存在する。本高度測位部Y029は、GPS電波が受信できない室内においても高度をセンシング可能とするために具備している。
位置情報補正部Y030は、GPSで測位した位置情報を、より精細にするために、GPSの測位値を補正する部分である。通常、GPSは、室内など、衛星からの電波の受信できない状況では、正しい位置情報を得ることが不可能になる。そこで、本位置情報補正部Y030では、内部に、電子コンパスと、6軸の加速度センサとを具備して、GPS測位困難な場所では、本通信装置の移動方向を電子コンパスから、移動速度を加速度センサからそれぞれ抽出して、GPSで測位した位置情報を補正することを可能としている(図175の加速度センサ98j2xを参照)。
情報付与部Y035は、端末装置Y01から受信して、メモリY024に記憶されている端末装置情報を、サーバY04に送信するときに、メモリY024のROM(Y025)に記録されている通信装置Y02の製造番号と、位置情報測位部Y027で測定された位置情報(情報Y027)とを、端末装置情報に付与する部分である。
これによって、サーバY04では、端末装置情報を、どの通信装置から送信されたか、どの位置で検出したかなどを、判別可能に管理することができる。
このため、例えば、メーカ側で、端末装置の重大事故(不具合)の可能性がある場合において、サーバY04のDBを紐解けば、その端末機器が、どこに存在するかが分かり、製品回収時間を短縮し、重大な事故の可能性を低減させることが可能となり、製品使用の安心、安全に繋げることが可能となる。
また、通信装置Y02が、携帯電話端末などのように、表示機能がある装置である場合には、事故の可能性がある端末機器が、どの通信機器と近接無線通信が可能であったかが分かり、端末機器の事故情報(不具合情報)を、対応する通信機器に表示させる構成とすれば、一般的に表示機能がなく、汎用のネットワークに接続されていない端末機器の事故情報を、通信機器に送信することで、端末装置を使用するユーザに啓発を行うことができ、こちらも、端末装置を使用するユーザの安心、安全に繋がる機器の提供を可能とする。
通信部Y036は、一般的な、LANやワイアレスLANや携帯電話通信網によって、インターネットを介して、サーバY04と通信を行う部分であり、通信装置情報として、通信装置の製造番号や位置情報を付与された端末装置情報を、サーバY04に送信する部分である。ここでは、通信制御用に、MAC(Media Access Control)アドレスや、IP(Internet protocol)アドレスを、さらに付与して、サーバY04に送信する。
サーバY04は、インターネットなどの、汎用のネットワークを介して、通信機器Y02と接続されるサーバである。本サーバY04は、内部に、端末装置を管理する機器管理DB(Data Base)を具備する。
機器管理DB(Y041)では、通信装置情報(図129の情報Y051を参照)に紐付けられた端末装置情報(情報Y052d)を受信する。本DBでは、通信機器を親機器、端末装置を子機器として、親機器に紐付けて管理する。また、子機器には、通信装置で取得した位置情報が付与されており、端末装置が、どこに存在するか(端末装置Y01の位置)の情報を、同時に管理することが可能となる。
以上のように、本実施形態のシステムでは、端末装置(端末装置Y01)の端末装置情報(情報Y015D)が、通信機器(通信装置Y02)によって、近接無線通信を介して読み出され、通信装置において、通信装置の製造番号Y025Nや、通信機器を端末装置にタッチして、近接無線通信が可能となった(際の)位置情報(情報Y027D)を対応付けて、サーバに送信する。サーバでは、通信装置を親機器、端末機器を子機器として対応付けを行って管理することが可能となる(図129参照)。
従って、メーカ側で、端末機器が重大事故を起こしうると判定したときに、端末装置(端末装置Y01)の回収が容易になったり、重大事故の可能性を、対応する通信機器(通信装置Y02)の表示部に表示するなどすることが可能となり、製品(端末装置Y01)のトレーサビリティを実現し、安心、安全機器を提供することを可能とする。
図128は、図127で説明したシステムの各構成要素の動作を示したシーケンス図である。
まず、通信装置Y02から端末装置Y01に向けて、近接無線通信を確立するためのポーリングを行う(SY01)。
なお、このポーリングは、前述のように、通信装置の電力使用量の観点から、ユーザが操作するスイッチを設けて、このスイッチが押されている、あるいは押された場合に、ポーリングを開始する方が望ましい(SY01)。
次に、端末機器Y01は、通信機器Y02のポーリングに応答することによって、端末装置Y01と、通信装置Y02との近接無線通信を確立する(SY02)。
ここで、この時点で、通信装置Y02の位置情報測位部Y027によって位置情報を取得して、端末機器の位置情報として抽出する。
なお、位置情報の取得は、ポーリング完了時のみに限定されるものではない。ポーリング応答移行、近接無線通信が確立している間であれば、いつでも構わない。趣旨は、数センチメートルしか通信できない近接無線通信が確立している(装置(端末装置Y01)の)位置情報を取得することによって、端末装置の場所を、高精度に抽出することが重要である。
SY02で近接無線通信が確立後、端末装置が通信機器を認証し、通信装置が端末装置を認証することを、一般的な、公開鍵暗号を用いた認証を用いて実施する。そして、これとともに、一時的に、端末装置と通信装置との間で生成する暗号鍵を、キーシェアリングする(SY03)。以後、本近接無線通信が確立している間は、通信路を、この暗号鍵を用いて暗号化して通信することによって盗聴を防止することが可能となる。
キーシェアリングが完了すると、端末装置Y01のメモリY014に記録されている端末装置情報を、端末装置Y01から通信装置Y02に送信する(SY04)。
通信装置Y02において、端末装置Y01から端末装置情報を受信すると、通信装置のメモリY024に記憶する(SY05)。
通信装置Y02において、端末装置Y01から端末装置情報の受信を完了すると、通信装置Y02から、サーバY04に対して接続要求を出す(SY06)。
サーバY04では、SY06の接続要求に対して、応答を返し、通信を確立する(SY07)。
通信装置Y02とサーバY04との間の通信が確立すれば、サーバに、端末装置の端末装置情報を送信するために、通信装置の通信装置情報を付与する(SY08)。
なお、通信装置情報とは、通信装置の製造番号、端末装置と近接無線通信が確立している間の、通信装置の位置情報、通信装置に登録されていれば、登録されている、ユーザのメールアドレス、通信装置に登録されていれば、登録されている、サーバへの接続アカウントなどのことである。
なお、端末装置Y01から、通信装置Y02に、サーバY04のアドレスなどの、複数のコンピュータ(サーバ)から、サーバY04を特定する情報(例えば、図137のアドレスY01Uaを参照)が取得されてもよい。そして、取得された情報により特定されるサーバY04への、通信装置Y02からの通信がされてもよい。
SY08で、端末装置情報に通信装置情報を付与した後、通信装置情報付きの端末装置情報(図127のデータY036D参照)を、サーバY04へ送信する(SY09)。
サーバY04では、通信装置Y02から受信した、通信装置情報付きの端末装置情報を、機器管理DB(Y041)に登録することで、処理を完了する。
これによって、サーバY04では、通信装置Y02でタッチして、近接無線通信を確立した端末機器を、通信装置の識別情報(製造番号など)に紐付けて管理する。このことによって、家丸ごとの機器管理を行うことが可能となる。
また、端末装置の設置場所として登録する位置情報は、通信機器と端末装置とが近接無線通信を確立した(際の通信機器の)位置情報を用いる。ここで、本実施の形態の近接無線通信は、一般的なHF帯域(13.56MHz帯)を用いるので、その通信可能距離は、数センチメートルである。従って、近接無線を確立した(際の)位置情報を、端末機器の位置情報として設定することで、誤差が最大数センチメートルとなり、製品のトレーサビリティを実現するには十分の精度を確保することが可能となる。
図129は、サーバY04の機器管理DB(Y041)において、通信端末Y01に対応付けて管理される端末装置群の概念図である。
なお、つまり、例えば、機器管理DB Y041が有するデータのデータ構造が、この概念図の構造に対応する構造でもよい。なお、図170も適宜、参照されたい。
通信機器Y02で、端末装置を購入する時の愛用者登録などを行う場合には、端末機器を設置した後、通信機器で端末装置をタッチすることによって、端末機器の端末機器情報を、通信機器に近接無線通信を介して読み出す。そして、読み出した通信機器が、サーバに、その読み出しをした通信装置情報を付与して、送信する。
すると、サーバ側の機器管理DBでは、通信装置を親機器、端末機器を子機器として関連付けて、管理される。
具体的には、DB内では、通信機器の製造番号(Y051)に紐付けて、通信装置でタッチされた端末装置1(例えば電子レンジ)Y052、端末装置2(例えば洗濯機)Y053、端末装置3(例えばテレビ)Y054として、各端末装置の端末装置情報としての所在情報(経緯、高度など)、使用状況情報(使用履歴、エラーコード、使用時間など)を、通信機器に紐付けて管理する。
このことで、通信装置でのタッチを起因として、家丸ごとの機器の管理を行うことが可能となり、端末装置のトレーサビリティを実現することが可能となる。
また、近接無線通信が確立したときに、通信装置は位置情報を読み出し、端末装置の位置情報として検出するため、近接無線通信が通信可能な数センチメートル単位の誤差の範囲で、端末機器の位置を登録することが可能となる。これを実現するために、通信装置に搭載されているGPSを利用して、端末装置の位置情報を検出することで、各端末機器ごとに、GPSを持つ必要はなく、コストの削減が可能となる。
図130は、通信機器(通信装置)Y02で端末装置Y01をタッチしたときの、通信機器の表示部に出力される表示画面を示した概念図である。
なお、通信装置Y02は、図127に示される表示部Y02xを有してもよい。そして、それぞれの表示画面Y02xS(図130)は、この表示部Y02xにより表示されてもよい。
まず、端末装置に通信機器をタッチして機器登録する場合について説明する。
通信装置Y02を操作して、通信装置のリーダライタアプリケーションを立ち上げると、近接無線通信で通信する端末装置をユーザがタッチするように、画面に表示する(Y060)。
タッチされると、通信機器と端末装置との近接無線通信が確立して、通信装置は、端末装置から端末装置情報を読み出し、現在の位置情報を取得して、メモリに一時記憶し、サーバY04との通信を確立して、通信装置情報と、付与した端末装置情報とを、サーバに送信する。
サーバでは、送られてきた端末装置情報が、既に機器管理DBに登録されているかどうかを判定して、登録されていないと判定された場合には、機器の登録を促すメッセージを、通信装置の表示部に表示させる(Y061)。
次に、ユーザが、機器の登録を選択すれば、機器の位置情報の登録を促すメッセージを、サーバから通信装置に出力して、ユーザが登録するを選択した時点で、通信機器からサーバに送信される端末装置情報に紐付けされている位置情報が、登録する端末装置の位置情報として、サーバの機器管理DBに登録される(Y062)。
一方、端末機器の位置情報が、サーバの機器管理DBで登録されているものと異なる場合について、次に説明する。
通信装置Y02を操作して、通信装置のリーダライタアプリケーションを立ち上げると、近接無線通信で通信する端末装置をタッチするように、画面に表示する(Y063)。
通信機器が端末装置にタッチされると、近接無線通信を確立して、通信装置が、端末機器から端末機器情報を読み出すとともに、位置情報を取得して、通信装置情報を付与した端末装置をサーバに送信する。
サーバでは、機器管理DBから、タッチされた端末機器が既に登録されていることを、サーバに受信した端末装置情報に含まれる端末装置の製造番号と、機器管理DBに登録されている製造番号とを照合することによって確認する。これとともに、サーバで受信した通信装置情報から位置情報を抽出して、機器管理DBに登録されている位置情報と照合して、一致しているかどうかを判定する。無論、位置情報には誤差を伴うため、数センチメートルオーダー(近接無線通信可能な距離に応じた値)での閾値判定を実施することによって、同じ位置か、異なる位置かの判定を行う。異なる位置であると判定された場合には、既に登録されている位置情報と異なることを通知するメッセージを、通信装置の表示部に出力する(Y064)。
次に、現在の位置情報で、端末機器の位置情報を更新するか(否かの指定)を促すメッセージが、通信装置の表示部に表示される(Y065)。
ユーザが、更新するを選択すれば、タッチを起因として、通信装置が取得した位置情報を、端末装置の新たな位置情報として、サーバの機器管理DBに登録する。
従って、本実施の形態では、一旦登録した位置情報が、端末装置の設置場所の移動に伴って変更された場合においても、タッチを起因として取得した、新しい位置情報に更新することが可能となって、端末装置のトレーサビリティの精度を向上させることが可能となる。
(実施の形態B4)
先述の通り、例えば、実施の形態A(A1〜A13)、B(B1〜B7)のうちで、この実施の形態B3が、最初に理解されるのが、比較的好ましいと考えられる。
そして、先述の通り、この実施の形態B4では、図131〜図148などが参照される。
図131は、本実施の形態におけるRF−IDの機能ブロック図である。
図131のRF−ID N10(図166のRF−IDタグ98fなどを参照)は、近接無線通信用のアンテナN11、アンテナN11からの電力で動作する電源部N12、個体識別情報を記録する不揮発メモリであるメモリN13、メモリN13に記録された内容を再生する再生部N14、メモリN13に記憶されたデータを、アンテナN11を介して送信するデータ転送部N15で構成される。
メモリN13は、RF−ID N10を搭載する製品を特定するUID部N13A、RF−ID N10を搭載する製品の品番を特定する品番ID部N13B、登録サーバN40のサーバ特定情報N13C、モバイル機器N20に実行させる動作プログラムN13Dで構成される。
図132は、本実施の形態におけるモバイル機器の機能ブロック図である。
図132のモバイル機器N20(図167の携帯型通信装置98bを参照)は、RF−ID N10から送信されたデータを受信するRF−IDリーダライタN21、RF−ID N10から送信されたデータを記憶するRF−ID記憶部N22、データに含まれるプログラムを実行するプログラム実行部N23、データに含まれる画像情報のデータ処理を行うデータ処理部N24、データ処理部N24が処理した画像情報が出力されるメモリN25、メモリN25に一時記憶された画像を表示する表示部N26、汎用のネットワークを介して、他の機器と接続する通信I/F(interface)部N27、通信I/F部N27を介して、データを送信する送信部N28、通信I/F部N27を介して、データを受信する受信部N29、通信I/F部N27によって、汎用ネットワークを介して他の機器と通信を行う通信部N30、モバイル機器N20の絶対的位置情報を測定するGPS N31(図168のGPS装置98j1xを参照)、モバイル機器N20の相対的位置情報を測定する6軸センサN32(図175の加速度センサ98j2xを参照)、GPS N31と6軸センサN32との測定結果を記憶する位置情報記憶部N33、位置情報記憶部N33に記憶された位置情報を解析するCPU N34で構成される。
図133は、本実施の形態における登録サーバの機能ブロック図である。
図133の登録サーバN40(図167のサーバ98cなどを参照)は、汎用のネットワークを介して、他の機器と接続する通信I/F部N41、通信I/F部N41を介して、データを送信する送信部N42、通信I/F部N41を介して、データを受信する受信部N43、通信I/F部N41によって、汎用ネットワークを介して他の機器と通信を行う通信部N44、通信I/F部N41から受信した製品情報を管理する製品情報管理部N45、モバイル機器N20に送信する画像データを記憶する画像データ記憶部N46、モバイル機器N20に送信するプログラムを記憶するプログラム記憶部N47、製品情報管理部N45に記憶された情報を組み合わせることにより、RF−IDを搭載した製品の位置関係を示すマップを作成する位置情報作成部N48、製品情報管理部N45に記憶された情報と、モバイル機器N20の現在の位置情報から、RF−ID N10を搭載した製品の制御を行う製品制御部N49で構成される。
本実施の形態は、モバイル端末N20の位置情報と、RF−ID N10を搭載した宅内の製品の位置情報とから作成した製品マップの情報から、宅内の製品を制御することが、他の実施の形態と異なる。
図134は、本実施の形態における、ネットワーク製品の配置の一例を示す図である。
図134の配置図では、1階のリビングにおいては、テレビN10Aと、BDレコーダN10Bと、エアコンN10Cと、FF暖房機N10Kとが配置される。そして、1階の洋室には、エアコンN10Dと、火災報知器N10Eとが配置される。そして、1階の和室には、エアコンN10Fと、火災報知器N10Gとが配置される。そして、2階には、テレビN10Iと、エアコンN10Jとが配置される。そして、屋根には、太陽電池パネルN10Hが配置されている(図165等も参照されたい)。
図135は、本実施の形態におけるシステムの一例を示す構成図である。
図示されるように、図135では、図134の配置図に設置された家電で、システムを構成している。
図131のRF−ID N10と、汎用のネットワークを介して他の機器と接続する通信I/F部N18とをそれぞれ搭載した、テレビN10A〜FF暖房機N10Kと、図132のモバイル機器N20と、図133の登録サーバN40と、テレビN10A〜FF暖房機N10Kとモバイル機器N20とを接続する宅内ネットワークN100と、宅内ネットワークN100と接続して、登録サーバN40に接続する宅外ネットワークN101とで構成される。
図136〜図141を用いて、RF−ID N10を搭載した製品の情報を、登録サーバN40へ登録する方法の一例について示す。
図136は、テレビN10Aの情報を、登録サーバN40に登録するシーケンス図である。
最初、ユーザが、モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21を、テレビN10AのアンテナN11近づけると(図167の動き98b1を参照)、RF−IDリーダライタN21よりアンテナN11を介して、電源部N12に電力が給電され、RF−ID N10の各部に電源が供給される(図136(1))。
RF−ID N10の再生部N14(図131)は、メモリN13のUID部N13Aと、品番ID部N13Bと、サーバ特定情報N13Cと、動作プログラムN13Dとに記憶されている情報を含む製品データを作成する。
図137は、本発明の実施の形態B4における製品データとサーバ登録データの構成の一例を示す図である。
図137の(a)欄は、製品データの構成の一例を示す。
図137の(a)の製品データは、品番IDとして、テレビN10Aの品番(色情報を含む)を含み、UIDとして、テレビN10Aの製造番号を含み、サーバ特定情報として、登録サーバN40のアドレス情報と、ログインID、とパスワードとを含み、かつ、モバイル機器N20のプログラム実行部N23で実行する動作プログラムを含んで、構成されている。
RF−ID N10のデータ転送部N15は、製品データ(の信号)を変調し、アンテナN11を介して、モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21へと送信する(図136の(2))。
モバイル機器N20のRF−IDリーダライタN21は、製品データを受信し、RF−ID記憶部N22に記憶する。
プログラム実行部N23(図132等を参照)は、RF−ID記憶部N22に記憶された製品データに含まれる動作プログラムを実行する。
ここでは、動作プログラムとして、「製品データに含まれる、登録サーバN40のアドレスに対して送信するサーバ登録データを作成する」という動作を実行するプログラムが用いられる。
図137の(b)欄は、サーバ登録データの構成の一例を示す。
図137(b)のサーバ登録データは、品番IDとして、テレビN10Aの品番(色情報を含む)を含み、UIDとして製造番号を含み、サーバ特定情報として、登録サーバN40のログインIDとパスワードとを含み、かつ、モバイル機器N20の位置情報を含んで構成されている。
次に、モバイル機器N20の位置情報(図167の位置情報98j1xを参照)に関して説明する。
GPS N31は、モバイル機器N20が起動中には、常に動作しており、測定した結果を、位置情報記憶部N33に記憶する。
6軸センサN32は、GPS N31が測定圏外であるときに動作し、測定した結果を、位置情報記憶部N33に記憶する。
プログラム実行部N23は、位置情報記憶部N33に記憶されたGPS N31と、6軸センサN32の測定結果とから、サーバ登録データの位置情報を作成する。
プログラム実行部N23は、作成した位置情報と、RF−ID記憶部N22に記憶された情報とから、図137の(b)欄に示すサーバ登録データを作成する。
次に、通信部N30は、RF−ID記憶部N22に記憶された、登録サーバN40のアドレスに、サーバ登録データのあて先を設定する。
送信部N28は、通信I/F部N27を介して、サーバ登録データを送信する(図136(3))。
登録サーバN40の受信部N43は、通信I/F部N41を介して、サーバ登録データを受信する。
通信部N44は、サーバ登録データのログインIDとパスワードとを確認する。
ログインIDとパスワードとが一致していれば、サーバ登録データの品番IDと、UIDと、位置情報とを、製品情報管理部N45に記憶する。
図138は、本発明の実施の形態B4における製品情報管理部で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。
図138の(a)欄は、製品情報管理部N45で記憶する、テレビN10Aの製品情報の一例を示す。
品番IDと、UIDと、位置情報とで構成されている。位置情報は、経度、緯度、および高度で構成されている。
次に、登録サーバN40の通信部N44は、テレビN10Aの登録が完了すると、予め画像データ記憶部N46に記憶された画像情報と、プログラム記憶部N47に記憶された動作プログラムとを含むサーバ登録完了通知を作成し、あて先を、モバイル機器N20のアドレスに設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、サーバ登録完了通知を送信する(図136(4))。
モバイル機器N20の受信部N29は、通信I/F部N27を介して、サーバ登録完了通知を受信する。
通信部N30は、サーバ登録完了通知のあて先アドレスを確認し、プログラム実行部N23に転送する。
プログラム実行部N23は、サーバ登録完了通知に含まれる動作プログラムを実行する。
ここでは、動作プログラムとして「表示部N26に画像データを表示する」という動作を実行する。
プログラム実行部N23は、データ処理部N24に、画像データの処理を指示する。
データ処理部N24は、画像データのデータ処理を行う。例えば、ダウンロードする画像が圧縮されている場合には、その伸張を行い、また、暗号化されている場合には、その復号を行い、また、画像表示スタイルシートに基づいた画像表示スタイルで、ダウンロードした画像情報を、配列したりする。
データ処理部N24は、処理が終了すると、画像データを、メモリN25に一時記憶する。
表示部N26は、メモリN25に蓄積した画像データを表示する。
ここでは、メモリN25に蓄積した画像データは、製品の登録が正常に完了したことを通知することを示す画像の画像データである。
図138の(b)欄は、テレビN10Aと同様の手順で、BDレコーダN10B〜FF暖房機N10Kを、登録サーバN40に登録後の、登録サーバN40の製品情報管理部N45に管理される製品情報の一例を示す。
図134の宅内から登録された製品情報は、同じテーブルで管理される。ここでは、同じモバイル機器N20で登録した製品を、同じ宅内から登録された製品と判定する。
図139は、RF−ID N10の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、RF−ID N10は、モバイル端末N20からの給電待ち受け状態になる(N001)。
RF−ID N10は、モバイル端末N20から給電を受けた場合には(N001:Y)、N002に移り、受けていないならば(N001:N)、N001に戻る。
N002で、メモリN13の情報を含む製品データを作成する。その後、N003で、製品データを、アンテナN11からモバイル機器N20へ送信して、処理を終了する。
図140は、モバイル機器N20の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、N001で、RF−IDリーダライタN21から、RF−ID N10に給電する。
次に、モバイル機器N20は、RF−ID N10からの製品データの待ち受け状態になる(N005)。
モバイル端末N20は、RF−ID N10から製品データを受けた場合には(N005:Y)、N006に移り、受けていないならば(N005:N)、N004に戻り、再度RF−ID N10に給電する。
N006で、受信した製品データを解析する。次に、製品データに含まれる動作プログラムを実行する。
N007で、モバイル端末N20は、自機の位置を測定する(図167の位置情報取得部98jを参照)。
N008で、位置の測定結果を含むサーバ登録データを作成する。
N009で、サーバ登録データを、通信I/F部N27から登録サーバN40へ送信する(図167の送信部98oを参照)。
次に、モバイル機器N20は、登録サーバN40からのサーバ登録完了通知の待ち受け状態になる(N010)。
モバイル端末N20は、登録サーバN40からサーバ登録完了通知を受けた場合には(N010:Y)、N011に移る。
N011で、サーバ登録完了通知を解析する。その後、N012で、表示部N26に、サーバ登録完了通知に含まれる画像情報を表示して、処理を終了する。
図141は、登録サーバN40の製品登録時の処理フローの一例を示す図である。
最初、登録サーバN40は、モバイル機器N20からのサーバ登録データの待ち受け状態になる(N013)。
登録サーバN40は、モバイル端末N20からサーバ登録データを受けた場合には(N013:受けた)、N014に移り、受けていないならば(N013:受けてない)、N013に戻る。
N014で、サーバ登録データを解析し、ログイン名とパスワードとが一致するかを確認する。その後、N015で、ログイン名とパスワードとが一致すれば、製品情報を製品情報管理部N45に記憶する。
N016で、動作プログラムと、画像情報とを含むサーバ登録完了通知を作成する。N017で、サーバ登録完了通知を、通信I/F部N41からモバイル機器N20へ送信し、処理を終了する。
次に、図142と図143とを用いて、モバイル機器N20の位置情報による、RF−ID N10を搭載した製品の制御をする方法の一例について示す。
図142は、モバイル機器N20が、1階から2階へ移動した場合において、エアコンN10JとテレビN10Aとの電源を制御する動作の一例を示すシーケンス図である。
モバイル機器N20のCPU N34は、位置情報記憶部N33に記憶されている位置情報を監視し、予め設定している条件を満たすと、現在の位置情報を含む位置情報データを作成する。
図143は、本発明の実施の形態B4における位置情報データと製品制御データの構成の一例を示す図である。
図143の(a)欄は、位置情報データの構成の一例を示す。
非図示のメモリに、予め製品登録時に取得し、記憶していた、登録サーバN40の第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワード、および、位置情報記憶部N33から取得した、モバイル機器N20の現在の位置情報で構成されている。
通信部N30は、位置情報データを、製品登録した登録サーバN40のアドレスに設定する。
送信部N28は、通信I/F部N27を介して、位置情報データを送信する(図142(1))。
登録サーバN40の受信部N43は、通信I/F部N41を介して、位置情報データを受信する。
通信部N44は、位置情報データの第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワードとを確認する。
通信部N44は、第2サーバログインIDと、第2のサーバログインパスワードとが一致していれば、製品制御部N49に、位置情報データを転送する。
製品制御部N49は、位置情報作成部N48に、第2サーバログインIDを転送する。
位置情報作成部N48は、製品制御部N49による指示に従い、第2サーバログインIDから、製品情報管理部N45に登録されている、図138の(b)欄の情報を取得し、各製品の位置情報から、図134の宅内の製品の位置を示す製品マップを作成し、製品制御部N49に渡す。
図144は、位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。
製品マップは、3Dマップで、各製品の位置情報から、各製品の位置する箇所に、製品のイメージ図を配置する。
製品制御部N49は、位置情報データに含まれるモバイル機器N20の現在と、位置情報作成部N48で作成した家電マップを用いて、製品(テレビN10A〜FF暖房機N10K)の制御を行う。
ここでは、製品制御部N49は、モバイル機器N20から受信した位置情報(の位置)と、最も近い(位置の)商品の電源をONする(他の位置の商品の電源はONしない)。なお、例えば、後述の図173なども適宜、参照されたい。ここでは、エアコンN10Jの電源をONにする命令を含む機器制御データを作成する。
図143の(b)欄は、第1機器制御データの構成の一例を示す。
エアコンN10Jの品番IDと、UIDと、エアコンN10Jの電源をONする製品制御コマンドとで構成されている。
通信部N44は、第1機器制御データに、モバイル機器N20のアドレスを、宛先として設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、第1機器制御データを送信する(図142(2))。
モバイル機器N20は、第1機器制御データを受信すると、第1機器制御データに含まれる品番IDとUIDとから、エアコンN10Jに、第1機器制御データを転送する(図142(2)´)。
エアコンN10Jは、通信I/F部N18から、第1機器制御データを受信すると、自機の電源がOFF状態ならば、電源をONする。
次に、製品制御部N49は、モバイル機器N20から受信した位置情報と、最も遠い商品の電源を、OFFする。ここでは、テレビN10Aの電源をOFFにする命令を含む機器制御データを作成する。
図143の(c)欄は、第2機器制御データの構成の一例を示す。
テレビN10Aの品番IDと、UIDと、テレビN10Aの電源をOFFする製品制御コマンドとで構成されている。
通信部N44は、第2機器制御データに、モバイル機器N20のアドレスを、あて先として設定する。
送信部N42は、通信I/F部N41を介して、第2機器制御データを送信する(図142(2))。
モバイル機器N20は、第2機器制御データを受信すると、第2機器制御データに含まれる品番IDとUIDとから、テレビN10Aに第2機器制御データを転送する(図142(3)´)。
テレビN10Aは、通信I/F部N18から第2機器制御データを受信すると、自機の電源がON状態ならば、通信機能以外の電源を、OFFする。
以上説明したように、本実施例によれば、RF−IDの近距離無線通信と、位置情報とを用いることにより、RF−ID N10を搭載した製品の位置を、登録サーバで管理することが可能になる。これにより、モバイル機器N20の現在位置に応じた、製品の自動制御が可能になる。
また、位置情報として、相対的位置情報を測定する6軸センサN32(モーションセンサ)で測定した情報を、位置情報として使用するため、GPS N31の測定圏外において、6軸センサN32の測定結果を用いて、位置情報を更新することが可能になり、GPSN31の測定圏外でも、正確な位置情報の取得が可能になる。
なお、本実施の形態のモバイル機器N20は、GPS N31と、6軸センサN32とを保持したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20は、6軸センサN32のみ保持する構成としてもよい。
図145は、製品情報管理部N45で記憶する製品情報の構成の一例を示す図である。
この場合、登録サーバN40の製品情報管理部N45は、図145に示すように、最初に登録したテレビN10Aを基準点に、テレビN10Aとの相対的位置情報を記憶する構成になる。
図146は、位置情報作成部N48が作成する製品マップの一例を示す図である。
また、この場合、位置情報作成部N48が作成する製品マップは、図146に示すように、軸が、x座標、y座標、z座標で構成される。
なお、本実施の形態では、RF−ID N10に搭載した製品の品番IDと、UIDと、モバイル機器N20の位置情報とを登録サーバN40に登録したが、これに限定されるものではない。例えば、登録サーバN40は、登録済みの製品のサーバ登録データを、再度受信した場合には、図147の表に示す処理を行ってもよい。
図147は、本発明の実施の形態B4における精度識別子の一例を示す図である。
図147について説明する。
図147は、位置情報の精度を示す精度識別子と、各識別子に該当する品番IDと、再度受信したサーバ登録データの位置情報、および、製品情報管理部N45に登録済みの位置情報が異なる場合の処理の情報とで構成されている。
登録サーバN40は、再度受信したサーバ登録データに含まれる品番IDと、UIDとから、既に製品情報管理部N45に登録済みと判断すると、品番IDを確認する。品番IDが、テレビ、BDレコーダ、FF暖房機の場合には、再度受信したサーバ登録データに含まれる位置情報に、製品情報管理部N45を更新する。
また、品番IDが、エアコン、太陽電池パネル、火災報知器の場合には、モバイル機器N20に、製品情報管理部N45で記憶している位置情報を通知する。モバイル機器N20は、自機の現在の位置情報を、登録サーバN40から受けた位置情報に基づき、修正する。
なお、図147では、精度識別子は2種類だが、これに限定されることはなく、2種類以上設けて、精度識別子ごとに異なる処理を設けてもよい。
なお、本実施の形態の製品制御部N49は、登録サーバN40に搭載したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20に搭載し、登録サーバN40から製品マップを取得して、動作してもよい。また、モバイル機器N20以外で、宅内ネットワーク100に接続された、非図示の宅内サーバに搭載してもよい。この場合には、モバイル機器N20は、位置情報を宅内サーバに送信し、宅内サーバから製品マップを取得する。
図148は、実施の形態B4におけるシステムの一例を示す構成図である。
なお、本実施の形態のモバイル装置N20は、汎用I/F部(通信I/F部)N27で、宅内ネットワークN100と、宅外ネットワークN101とを経由して、登録サーバN40と接続したが、これに限定されるものではない。つまり、例えば、モバイル機器は、携帯電話の機能を有しており、汎用I/F部N27の代わりに、携帯電話網(例えばLTE)に接続可能なインターフェースで、少なくとも携帯電話網を経由して、登録サーバN40に接続してよい(図148参照)。また、モバイル機器N20は、WiMAXなどの回線網に接続可能なインターフェースを有し、少なくともWiMAXネットワークを経由して、登録サーバN40に接続してよい。その他の何れのネットワークを利用して、登録サーバN40に接続してもよい。
なお、本実施の形態では、位置情報作成部N48で作成した製品マップを、製品制御の判定に利用したが、これに限定されるものではない。例えば、位置情報作成部N48で作成した製品マップの画像データを、モバイル機器N20に送信し、モバイル機器N20の表示部N26に表示してもよい。
なお、本実施の形態では、位置情報作成部N48は、図121の(b)欄の情報に基づいて、製品マップを作成したがこれに限定されるものではない。例えば、位置情報から近接する宅内に設置されている製品情報を製品情報管理部N45から検出し、近接する宅内の製品マップを作成してもよい。この場合、製品制御部N49は、図144の製品マップと、近接する宅内の製品マップとを組み合わせで、製品の制御を行う。例えば、本実施例では、モバイル機器N20(の位置)から最も遠い(位置の)テレビN10Aの電源をOFFにしたが、近接する宅内に太陽電池パネルがあるなら、テレビN10Aの電源をONのままにするなどの制御を行う。
なお、本実施の形態では、登録サーバN40の製品情報管理部N45では、各製品の品番ID、UID、位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、各製品の通信I/F部N18を介して、電源のON・OFF状態を、リアルタイムに取得して、管理してもよい。この場合、製品制御部N49は、モバイル機器N20から最も遠いテレビN10A電源をOFFにしたが、予め設定した台数の製品が、電源OFFの状態なら、テレビN10Aの電源をONのままにするなどの制御を行う。
なお、本実施の形態では、製品制御部N49は、最も遠い製品の電源をOFFにして、最も近い製品の電源をONにしたが、これに限定されるものではない。
モバイル機器N20の位置情報を基に、複数台の製品の電源を、ON・OFFを制御してよい。
なお、本実施の形態では、製品制御部N49は、最も遠い製品の電源をOFFにして、最も近い製品の電源をONにしたが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器N20のCPU N34は、非図示のメモリに、位置情報を移動履歴として記憶し、定期的に、登録サーバN40に、移動履歴を通知してよい。この場合、登録サーバN40は、モバイル機器N20の移動履歴から、どの製品が同じ部屋・階にあるか推定して、推定結果を、管理する。また、製品制御部N49は、推定結果に基づいて、同じ部屋にある製品の電源のON・OFFを制御してもよい。例えば、移動履歴から、テレビN10AとエアコンN10Cとが同じ部屋にあると推定すると、製品制御部N49は、テレビN10Aの電源をOFFにする場合には、エアコンN10Cの電源もOFFにする。
また、移動履歴に加え、各製品のON・OFF切り替えの時間情報を収集して、どの製品が、同じ部屋・階にあるか推定してもよい。
なお、本実施の形態では、製品情報管理部N45は、図138又は図145の製品情報を管理し、位置情報作成部N48は、図144又は図146の製品マップを作成したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザが作成した宅内間取りの画像データを、モバイル機器N20から登録サーバN40に送信し、製品情報管理部N45で管理する。この場合、位置情報作成部N48は、図138又は図145の製品情報と、宅内間取りの画像データとを組み合わせ、図134のような製品マップを作成する。
また、宅内の間取りの画像データ(後述の、画像生成部により生成される画像などを参照)のような個人情報は、製品情報とは異なる暗号化の処理を行い、モバイル端末N20から登録サーバN40に送信処理をしてもよい。
また、宅内間取りの画像データのような個人情報は、製品情報と異なるサーバに送信し、登録サーバN40が製品マップ作成時に、異なるサーバに参照する手順で、製品マップを作成してもよい。
なお、本実施例と、他の実施の形態とを組み合わせでもよい。例えば、実施の形態B3の端末装置Y01の機能を、RF−ID N10に搭載し、実施の形態B3の通信装置Y02の機能を、モバイル端末N20に搭載することで、図136の製品登録処理を行う事前に、図128に示すポーリングから、相互認証、キーシェアリングの処理を行ってもよい。また、他の実施の形態と組み合わせることも、本発明の範囲内である。
(実施の形態B5)
図149は、本実施の形態における全体システム図である。
図149のシステムは、RF−ID O50(図166のRF−IDタグ98fを参照)、モバイル機器O60(携帯型通信装置98bを参照)、第1サーバO101、および、第2サーバO103で構成される。
RF−ID O50は、NFC通信機能を有する機器であり、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビジョン、録画機器などの、電子的な製品に搭載され、製品のメモリに、製品情報として、製品を示すIDである製造番号や、製品の使用履歴情報、エラー情報などを保持する。
モバイル機器O60とは、RF−ID O50のNFC通信機能と、近接無線通信によって通信可能な、NFC通信機能を有し、RF−ID O50で保持している製品情報を読み出すリーダライタ機能を有する。また、モバイル機器とは、ポータブル機器であり、携帯電話端末などのポータブル機器や、テレビのリモコン端末を指す。
第1サーバO101は、インターネットなどの、汎用のネットワークによって、前記モバイル機器O60と通信可能に接続されるサーバであって、内部にDB(データベース)を有し、前記DBには、RF−ID O50から、モバイル機器O60によって読み出されたRF−ID情報を蓄積する。
第2サーバO103は、インターネットなどの汎用のネットワークによって、前記第1サーバO101と通信可能に接続されるサーバであって、内部に、DB(データベース)を有し、前記DBには、RF−ID O50が設置されている座標の建築物情報を蓄積する。
RF−ID O50は、製品ID O51、第1サーバURL O52、サービスID O53、精度識別子O54から構成される。
製品ID O51は、RF−IDを搭載した製品の識別をするためのID、例えば、製品の品番(色情報含む)、製造番号である。
第1サーバURL O52は、第1サーバO101のアドレス情報である。
サービスID O53は、テレビ・エアコン・冷蔵庫などの製品分類を示すIDが設定されている。
精度識別子O54は、RF−ID10を搭載した製品IDによって付与される位置情報の信頼性を表す情報である。
以上のように、本実施の形態のRF−ID O50では、モバイル機器O60と近接して、近接無線通信が可能となれば、メモリに蓄積している品番、製造番号と、第1サーバのURL、サービスID、精度識別子を、モバイル機器O60に送信することが可能となる。
次に、本実施の形態のモバイル機器O60について説明する。
モバイル機器O60は、アンテナO61、RF−IDリーダライタO62、座標精度識別情報O63、CPU O64、プログラム実行部O65、データ処理部O66、メモリ部O67、表示部O68d、通信アンテナO68、送信部O70、受信部O71、通信部O72、位置情報記憶部O73、RF−ID記憶部O74、RF−ID O75、URL O76、再生部O77、相対位置演算部O78、座標情報送出部O79、記録部O80、建築物座標データ出力部O81、登録座標O82、判断部O83、基準座標O84、位置情報出力部O85、位置情報O86、向き情報O87、磁気コンパスO88、向き情報O89、衛星用アンテナO90、位置情報演算部O91、位置情報O92、位置情報補正部O93、向き情報補正部O94、角速度センサO95、角速度センサO96、角速度センサO97、加速度センサO98、加速度センサO99、加速度センサO100、積分器O105、積分器O106、絶対座標演算部O107で構成される。
アンテナO61は、近接無線通信可能なRF−IDを探索するために、不特定なRF−IDに向けて、給電を行う。また、応答があった場合には、RF−IDとの近接無線通信を確立して、RF−ID O50から送信される、変調された情報を受信する。
RF−IDリーダライタO62は、受信した情報を復調する。
座標精度識別情報O63は、受信した情報から、精度識別子を抽出する。
CPU O64は、モバイル機器のシステム制御を行う部分であり、モバイル機器の各構成要素の動作を制御する。
プログラム実行部O65は、受信した情報に含まれるサービスIDに基づき、プログラムを実行する。
データ処理部O66は、第1サーバから送信されるデータ処理を行う。
メモリ部O67は、データを一時記憶する。
表示部O68dは、メモリ部O67に記憶された情報を表示する。
通信アンテナO68は、インターネットなどの汎用のネットワークと接続する。
送信部O70は、インターネットなどの汎用のネットワークへ送信するデータの変調を行う。
受信部O71は、インターネットなどの汎用のネットワークから受信するデータの復調を行う。
通信部O72は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して他の機器と通信を行うデータを作成・解析する。
位置情報記憶部O73は、本モバイル機器で測定した位置情報を記憶する。
RF−ID記憶部O74は、RF−ID O50から取得した製品ID、サービスIDを記憶する。
RF−ID検出部O75は、RF−ID O10からの応答を検出する。
URL O76は、RF−ID O50から受信した情報から、第1サーバのURLを抽出する。
再生部O77は、位置情報記憶部O73に記憶された情報を再生する。
相対位置演算部O78は、位置情報記憶部O73から再生した位置情報と、モバイル機器O60の現在の位置情報とから、相対位置情報を算出する。
座標情報送出部O79は、RF−ID検出部O75からトリガーを受けた時点での、モバイル機器O60の位置情報を送出する。
記録部O80は、座標情報送出部O79から送出された位置情報を、位置情報記憶部O73に書き込む。
建築物座標データ出力部O81は、通信アンテナで受信する建築物座標データを抽出する。
登録座標O82は、通信アンテナで受信する登録座標のデータを抽出する。
判断部O83は、登録座標O82で抽出した登録座標のデータの精度を判断する。
基準座標O84は、判断部O83の判断の結果、登録座標のデータが信頼できるなら、登録座標のデータを、基準座標と設定し、設定した基準座標データを、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報出力部O85は、向き情報O87と、位置情報O86からの情報から、位置情報を作成し出力する。
位置情報O86と、向き情報O87とは、位置情報補正部O93と、向き情報補正部O94とで構成される絶対座標演算部O107から出力される、モバイル機器O60の位置情報である。
磁気コンパスO88は、方位を示す。
向き情報O89は、磁気コンパスO88の方位情報を作成する。
衛星用アンテナO90は、衛星と通信する(図168のGPS装置98j1xを参照)。
位置情報演算部O91は、衛星との通信結果から、モバイル機器O60の位置情報を演算する。例えば、緯度、経度、高度を求める。
位置情報O92は、位置情報演算部O91の演算結果から、位置情報を作成する。
位置情報補正部O93は、積分器O105と積分器O106とからの、位置情報の結果を、位置情報O92と、基準座標O84と、建築物座標データ出力部O81からの情報とで、補正する。
向き情報補正部O94は、積分器O105と積分器O106とからの、向き情報の結果を、向き情報O89からの情報で補正する。
角速度センサO95は、モバイル機器O60のx軸方向の角速度を計測する。
角速度センサO96は、モバイル機器O60のy軸方向の角速度を計測する。
角速度センサO97は、モバイル機器O60のz軸方向の角速度を計測する。
加速度センサO98は、モバイル機器O60のx軸方向の加速度を計測する。
加速度センサO99は、モバイル機器O60のy軸方向の加速度を計測する。
加速度センサO100は、モバイル機器O60のz軸方向の加速度を計測する。
積分器O105は、角速度センサO95と、角速度センサO96と、角速度センサO97との計測結果を、積分する。
積分器O106は、加速度センサO98と、加速度センサO99と、加速度センサO100との計測結果を、積分する。
絶対座標演算部O107は、位置情報補正部O93と、向き情報補正部O94とで構成され、モバイル機器O60の絶対座標を算出する。
以上のように、本実施の形態のモバイル機器O60は、RF−ID O50の製品情報と、製品情報を取得したときの、モバイル機器O60の位置情報を測定することが可能になり、前記位置情報と、RF−ID 50の製品情報を関連付けて、第1サーバO101に送信することができる。
また、受信した登録座標から設定した基準座標や建築物座標データと、位置情報O92で取得した位置情報や、向き情報O89で取得した情報により、本モバイル機器O60の現在の位置情報を補正することを可能にしている。
また、第1サーバO101の登録座標データと、第2サーバO103の建築座標データとを組み合わせて、モバイル機器O60で登録したRF−ID10の製品が設置された建築物の3D製品マップを作成することも可能になる。また、作成した3D製品マップを、表示部O68dに、表示することも可能になる。
次に、本実施の形態の第1サーバO101について説明する。
第1サーバO101は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して、モバイル機器O60と接続されるサーバである。本第1サーバO101は、内部にRF−ID O 50を搭載した製品を管理する登録座標データO102を具備する。
登録座標データO102では、モバイル機器O60に紐付けられたRF−ID O10の情報を受信する。登録座標データO102では、モバイル機器O60を親機、RF−ID O50を子機器として、親機器に紐付けて管理する。また、子機器には、モバイル機器O60で取得した位置情報が付与されており、端末装置がどこに存在するかの情報を、同時に管理することが可能となる。また、第2登録サーバO103から受信する建築物座標データと、登録座標データO102とを組み合わせることにより、モバイル機器O60同様に、建築物に設置された3D製品マップを作成することも可能である。
次に、本実施の形態の第2サーバO103について説明する。
第2サーバO101は、インターネットなどの汎用のネットワークを介して、第1サーバO103と接続されるサーバである。本第2サーバO103は、内部には、現存する建築物の間取りと、各建築物の座標(例えば緯度、経度、高度)とを関連付けて管理する建築物座標データベースO104を具備する。
建築物座標データベースO104では、現存する建築物の間取りと、座標情報を保持することにより、第1サーバの登録座標データと組み合わせ、モバイル機器O60同様に、建築物に設置された製品の3D製品マップを作成することも可能である。また、建築物座標データベースO104は、個人情報として、第1サーバO101と別に、セキュリティ設定が高い(例えば、モバイル機器O60から直接通信できない設定がされた)サーバで管理することにより、個人情報の漏洩を低減することも可能である。
以上のように、本実施形態のシステムでは、RF−ID O50の製品情報が、モバイル機器O60によって、近接無線通信を介して読み出され、モバイル機器O60において、RF−ID O50にタッチして近接無線通信が可能となった位置情報と、RF−ID O50の製品情報とを対応付けて、第1のサーバに送信する。第1のサーバでは、モバイル機器O60を親機器、RF−ID O50と搭載した製品を子機器として対応付けを行って、管理することが可能となる。また、RF−ID O50と、搭載した製品の位置情報を用いて、各製品の相対位置を算出することにより、製品の3Dマップを作成することが可能になる。
また、建築物の間取りと、座標の情報とを、データベースとして保持する第2のサーバを設けることにより、第1のサーバで管理している、各製品の位置情報と組み合わせることにより、各建築物での、RF−ID O50を搭載した製品の3Dマップを作成することが可能になる。
また、モバイル機器O60は、受信した登録座標から設定した基準座標や建築物座標データと、位置情報O92で取得した位置情報や、向き情報O89で取得した情報により、本モバイル機器O60の現在の位置情報を補正することを可能とする。
次に、第1サーバO101に、RF−ID O50の製品情報を登録する手順を説明する。
モバイル機器O60で、RF−ID O50にタッチして、近接無線通信が可能になる状態にすると、モバイル機器O60からの給電で、RF−ID O50が動作する。
RF−ID O50は、給電がされると、記憶している、製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54の情報を変調して、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60は、アンテナO61で製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
URL O75は、第1サーバURLを抽出して、通信部O72に、第1サーバURLの情報を渡す。
RF−ID記憶部O74は、製品ID O51とサービスID O53の情報を記憶する。
座標精度識別情報O63は、精度識別子を抽出して、判断部O83に渡す。
RF−ID検出部O75は、RF−ID O50から情報を受信したことを通知するトリガーを、座標情報送出部O79と、基準座標O84とに送る。
座標情報送出部O79は、トリガーを受けると、位置情報出力部O85から受けた、モバイル機器N60の位置情報を、通信部O72に渡す。
ここで、位置情報出力部O85が出力する、モバイル機器O60の位置情報について、説明する。
まず、角速度センサO95〜O97で計測した結果を、積分器O105で積分した結果と、加速度センサO98〜O100で計測した結果を、積分器O106で積分した結果とを、絶対座標演算部O107に入力する。
絶対座標演算部O107では、衛星用アンテナO90を用いて、位置情報演算部O91が演算した結果を保持している位置情報O92の情報と、磁気コンパスO88の示す方位の結果を保持している向き情報O89の情報を用いて、積分器O105、O106から入力された結果に対して、向き情報補正部O94と位置情報補正部O93とでの補正を行う。
次に、絶対座標演算部O107は、補正した絶対座標演算部O107向き情報O87と位置情報O86に出力する。
位置情報出力部O85は、向き情報O87と位置情報O86からの情報で、位置情報を作成する。
以上の手順で、モバイル機器O60は、位置情報を作成する。
次に、プログラム実行部O65は、RF−ID記憶部O74に記憶された製品ID、サービスIDを、通信部O72に渡す。
通信部O72は、座標情報送出部O79からの位置情報と、プログラム実行部O65からのされた製品ID、サービスIDを情報に含むデータを作成し、URL O76から受けた、第1のサーバのURLを、データのアドレスに設定して、送信部O70に渡す。送信部O70は、データを変調して、通信アンテナO68を介して、第1サーバO101に送信する。
第1サーバは、モバイル機器O60からデータを受信すると、データを復調する。
登録座標データO102では、モバイル機器O60を親機、RF−ID O50を子機として、親機であるモバイル機器O60に、子機であるRF−ID O50の製品ID O51と、サービスID O53と、モバイル機器O60がRF−ID O50の情報を取得したときの位置情報とを紐付けて、管理する。
次に、モバイル機器O60でRF−ID10が搭載し、かつ第1サーバO101にモバイル機器O60で登録済みの製品の3Dマップを作成する手順を説明する。
図150は、本実施の形態におけるRF−ID O50が搭載した製品の配置の一例を示す図である。
1階のリビングには、テレビO50Aと、BDレコーダO50Bと、エアコンO50Cとが配置され、1階の和室には、エアコンO50Dが配置され、2階には、テレビO50EとエアコンO50Fとが配置されている。
全製品に、RF−ID O50が搭載されている。また、前述した第1サーバO101に、RF−ID O50の製品情報を登録する手順で、全製品とも、モバイル機器O60を用いて、第1サーバO101の登録座標データに登録されているとする。
まず、モバイル機器O60の通信部O72は、第1サーバO101に、モバイル機器O60で登録した製品の情報を要求する製品情報要求データを作成する。
送信部O70は製品情報要求データに変調を行い、通信アンテナO68を介して、第1サーバO101に送信する。
第1サーバO101は、製品情報要求データを受信すると、モバイル機器O60を親機として紐付けて管理している子機の製品情報を含む製品情報応答データを作成して、モバイル機器O60に送信する。
ここでは、製品情報応答データには、テレビO50AとBDレコーダO50BとエアコンO50CとエアコンO50DとテレビO50EとエアコンO50Fの製品ID O51とサービスIDと位置情報が含まれている。
次に、第1サーバO101は、第2サーバO103にも、製品情報応答データと同じ情報を送信する。
第2サーバO103では、製品情報応答データに含まれる各製品の位置情報から、建築物座標データベースO104にある、同じ位置にある建築物の位置(座標)情報を含む画像データを抽出する。
図151は、建築物座標データベースO104から抽出した建築物座標データを示す図である。
建築物の間取りの画像と位置情報に含まれている。
第2サーバO103は、抽出した建築物座標データを、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、製品情報応答データを受信すると、復調して、通信部O72に渡す。
通信部O72は、データの内容を、プログラム実行部O65に渡す。
図152は、プログラム実行部O65で作成した製品の3Dマップの画像データの一例を示す図である。
プログラム実行部O65は、製品情報応答データの内容である、各製品の位置情報から、図152に示すような、製品の3Dマップの画像データを作成する。各製品の位置情報に基づいて、座標にマッピングし、また、製品ごとに異なるアイコンで、ユーザに一目分かるようにされた3Dマップである。
プログラム実行部O65は、作成した画像データを、データ処理部O66に渡す。
データ処理部O66は、画像データを、メモリ部O67に一時記憶する。
表示部O68dは、メモリ部O67に記憶している、図151に示す製品の3Dマップの画像データを、表示する。
次に、モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、第2サーバO103からの建築物座標データを受信すると、復調して、建築物座標データ出力部O81に渡す。
建築物座標データ出力部O81は、建築物座標データを解析して、表示部O68dに渡す。
図153は、3Dマップの一例を示す図である。
表示部O68dは、図151の画像データと、既に表示している図152の画像データとを組み合わせた、図153に示す製品の3Dマップの画像データを表示する。
以上のように、モバイル機器O60を保有するユーザに、一目で分かる、製品の3Dマップが作成できる。
次に、モバイル機器O60で建築物座標データを用いて、モバイル機器O60の位置情報を補正する手順について説明する。
ここでは、第1サーバO101に、図150のエアコンO50Dの製品情報を登録する場合を例に、説明する。
なお、第1サーバO101が、モバイル機器O60からに製品ID、サービスIDを情報に含むデータを受信するまでの前述した手順と同様なので省略する。
第1サーバO101は、エアコンO50Dの製品情報を取得すると、取得したエアコンO50の位置情報を、第2サーバO103に送信する。
第2サーバO103は、エアコンO50Dの位置情報に該当する、図151の建築物座標データを、建築物座標データベースO104から抽出し、第1サーバに送信する。
第1サーバは、登録する製品が、エアコンなど、壁に固定する製品の場合には、建築物座標データとエアコンの位置情報とを比較して、エアコンの位置情報が、壁に近くない場合には、建築物座標データを、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、建築物座標データで受信すると、復調して、建築物座標データ出力部O81に渡す。建築物座標データ出力部O81は、建築物座標データと、エアコンの位置情報とから、補正すべき位置情報を決定して、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報補正部O93は、建築物座標データ出力部O81から受けた位置情報を基に、現在のモバイル機器の位置を補正する。
次に、モバイル機器O60は、補正した現在位置の情報で、第1サーバO101に、エアコンO50Dの登録を行う。
以上のように、建築物座標データベースの位置情報と、モバイル機器O60で測定した位置情報とを比較し、モバイル機器O60で測定した位置情報が、ズレを有するかを判定して、モバイル機器O60の位置情報を補正することが可能になる。
なお、上述の説明では、第1サーバO101が、第2サーバO103から、建築物座標データを取得して、判定したが、これに限定されるものではい。例えば、モバイル機器O60が、第1サーバO101に登録するデータを送信する前に、モバイル機器O60が、第2サーバO103から、建築物座標データを取得して、エアコンO50Dと、建築物座標データを比較して、補正の要否を判断してもよい。
次に、モバイル機器O60で、精度識別子を用いて、モバイル機器O60の位置情報を補正する手順について説明する。
ここでは、既に、第1サーバO101に製品情報が登録済みである、図150のエアコンO50Cに、モバイル機器O60がタッチした場合を例に説明する。
モバイル機器O60は、アンテナO61で、エアコンO50CのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
モバイル機器O60は、この時点では、第1サーバO101にエアコンO50Cの製品情報が登録されているか分からないので、前述した商品登録の手順で、第1サーバO101に位置情報と製品IDとサービスIDを情報に含むデータを送信する。
第1サーバは、モバイル機器O60からデータを受信すると、データを復調する。
登録座標データO102では、既に、エアコンO50Cが商品登録済みであると判断すると、登録座標データO102のエアコンO50Cの位置情報を含むデータを作成して、モバイル機器O60に送信する。
モバイル機器O60の受信部O71は、通信アンテナO68を介して、エアコンO50Cの位置情報を受信すると、復調して、登録座標O82に渡す。
登録座標O82は、エアコンO50Cの位置情報を含むデータから、位置情報を抽出すると、判断部O83に渡す。
判断部O83は、座標精度識別情報O63から受けるRF−ID O50の精度識別子O54を参照して、登録座標O82から受ける位置情報を、基準座標とするか判断する。
図154は、精度識別子ごとの、判断部O83の処理を示す図である。
精度識別子は、予め図154に示すように、製品ごとに異なる精度識別子O54が、RF−ID O50に設定されている。
ここでは、エアコンO50Cの精度識別子O54なので、「高」が設定されている。
判断部O83は、モバイル機器O60の位置補正を行うと判定し、登録座標O82から受けた位置情報を、基準座標O84に渡す。
ここで、精度識別子O54なので「低」の場合には、モバイル機器O60は、位置情報の補正は必要ないと判定し、判定結果を、第1サーバO101に通知し、第1サーバでは、新たなエアコンO50Cの位置情報を、登録座標データに記憶して、処理を終了する。
基準座標O84は、RF−ID検出部O75からトリガーを受けているなら、登録座標O82から受けた位置情報を、位置情報補正部O93に渡す。
位置情報補正部O93は、基準座標O84から受けた位置情報を基に、現在のモバイル機器の位置を補正する。
次に、モバイル機器O60は、位置情報が完了したことを、第1サーバO101に通知して、処理を終了する。
以上のように、建築物座標データベースの位置情報と、モバイル機器O60で測定した位置情報とを比較し、モバイル機器O60で測定した位置情報がズレを有するかを判定して、モバイル機器O60の位置情報を補正することが可能になり、不必要な位置情報の更新を回避できる。
また、座標の精度は高いグループは、一度設置したら、設置場所を変更しない製品を設定することにより、精度の信頼性を高める。
なお、精度は高いグループでも、予め設定した回数だけ、位置情報がズレている場合には、モバイル機器O60の位置情報を補正せずに、登録座標データO102に登録済みの位置情報を補正してもよい。
なお、上記の説明では、モバイル機器O60で、精度識別子を用いて、補正の判断をしたが、第1サーバO101に精度識別子を送信し、第1サーバO101で補正の判断をしてもよい。
次に、モバイル機器O60で、製品の位置情報を、相対位置で管理する手順を説明する。
ここでは、最初に登録する、テレビO50Aの位置情報を基準点に、その後、商品登録する製品である、BDレコーダO50Bの相対的位置情報を作成する。
まず、モバイル機器O60は、アンテナO61で、テレビO50AのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、RF−ID O50を検出したときの位置情報を、記録部O80に送出する。
記録部O80は、位置情報を受けると、位置情報記憶部O73に記憶する。
その後、モバイル機器O60は、上述した製品登録の手順に従い、第1登録サーバO101に、テレビO50Aの製品情報を登録する。
次に、モバイル機器は、BDレコーダO50Bの製品登録を行う。
まず、モバイル機器O60は、アンテナO61で、BDレコーダO50BのRF−ID O50の製品ID O51と第1サーバURLとサービスID O53と精度識別子O54を受信すると、RF−ID O62で復調する。
モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、BDレコーダO50BのRF−ID O50を検出したときの位置情報を、記録部O80と相対位置演算部O78とに送出する。
記録部O80は、位置情報記憶部O73には、テレビO50Aの位置情報を記憶しているので、BDレコーダO50Bの位置情報を記録しない。
相対位置演算部O78は、座標情報送出部O79から位置情報を受けると、再生部O77を介して、位置情報記憶部O73に記憶しているテレビO50Aの位置情報を取得する。
次に、相対位置演算部O78は、再生部O77から取得した、テレビO50Aの位置情報を基準に、BDレコーダO50Bの相対的な位置情報を算出し、算出した結果を、位置情報記録部に記憶する。
以上の手順で、ある特定の製品の位置を基準にした相対的位置情報を求めることができる。
なお、上記の説明では、モバイル機器O60で、相対位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。モバイル機器O60は、相対位置情報を、第1サーバO101に送信し、登録座標データO102で管理してもよい。
なお、上記の説明では、最初に製品登録したテレビO50Aの位置情報を基準位置としたが、これに限定されるものではない。
例えば、予めユーザにより設定された位置を基準点としてもよい。例えば、建築物の玄関の位置などでもよい。また、モバイル機器O60が、テレビのリモコン端末の場合には、該当するテレビの位置を基準点としてもよい。
図155と図156に、本実施の形態の3Dマップの処理フローの一例を示す。
図155は、3Dマップの処理の処理フローの前半部の一例を示す図である(S421〜S428)。
図156は、3Dマップの処理の処理フローの後半部の一例を示す図である(S431〜S434)。
なお、本実施の形態では、モバイル機器O60の位置情報記憶部O73は、相対的な位置情報を記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、モバイル機器O60の座標情報送出部O79は、常に、モバイル機器O60の測定した位置情報を、記録部O80に送り、記録部O80は、位置情報を、位置情報記憶部O73に記録する。位置情報記憶部O73は、本モバイル機器O60の位置情報を蓄積する。その場合、プログラム実行部O65は、位置情報記憶部O73に蓄積された位置情報から、本モバイル機器O60の軌跡情報を作成する。これにより、軌跡情報から、本モバイル機器O60の行動が推定できる。
なお、本実施の形態では、図154の精度識別子の2種類の分類に従って、判断部O83の処理を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、2種類以上の製品分類を設けて、分類ごとに、異なる位置情報のズレの大きさの閾値を定義して、補正の要否を判定してよい。
なお、本実施例と、他の実施の形態とを組み合わせてもよい。例えば、実施の形態B2の通信装置M1101Sの機能を、RF−ID O50を搭載した製品に組み込み、ホームIDを共有するときに、3Dマップも共有してもよい。この場合、3Dマップを、予め、モバイル機器O60から、NFC通信機能で取得しておく。
なお、本実施の形態では、テレビ・BDレコーダ・エアコンなどのRF−ID O50を搭載したが、これに限定されるものではない。
図157は、RF−ID O50を搭載した製品O50G〜O50Nで構成されているシステムを示す図である。
また、製品O50G〜O50Nは、特定小電力無線通信デバイス(例えば、Zigbee)を搭載し、各製品間で、電波が受信可能な範囲で、直接通信が可能とする。また、製品O50G〜O50Nは、RF−ID O50を介して、モバイル機器O60から、製品の、製品O50G〜O50Nで構成された製品配置の3Dマップを取得しているとする。また、別方法として、製品O50G〜O50Nは、通信アンテナO68を保持し、インターネット経由で、製品配置の3Dマップを取得してもよい。
ここで、製品O50Hが、製品O50Kに、特定小電力無線通信でデータを送信する場合について説明する。特定小電力無線通信デバイスは、通常は、省電力の観点から、スリープモードで動作している。スリープモードは、電源が定期的にON・OFFの切り替わるモードである。また、各製品のON・OFF切り替えタイミングは、同期が取れている。
製品O50Hの特定小電力無線通信デバイスは、送信するデータが発生すると、アウェイクモードに切り替える。アウェイクモードは、常に電源をONするモードである。
製品O50Hは、予め取得している、製品O50G〜O50Nの製品配置の3Dマップを参照する。製品O50Hは、製品配置の3Dマップから、自機と製品O50Kとの間に位置する製品を調べる。ここでは、3Dマップの情報から、製品O50Jを、データ中継する中継製品とする。
製品O50Hは、製品O50Jに対して、アウェイクモードに切り替える指示を行う。
製品O50Hは、製品O50Jに、製品O50H宛のデータを送信する。
製品O50Jは、製品O50H宛のデータを受けると、製品O50Hに転送して、その後、スリープモードに切り替える。
以上のように、製品O50Hは、3Dマップを用いて、データを送信する場合の中継製品を決定し、決定した製品O50Jのみ、アウェイクモードに切り替える。これにより、不必要な他の製品を、アウェイクモードに切り替える必要がない。3Dマップがない場合には、製品O50Hは、製品O50Kまでの経路を確立するために、全製品をアウェイクモードに切り替え、経路探索を行う必要がある。
なお、実施例の図では、建築物として、家の、ワイヤフレームの3Dデータを用いて説明したが、家データは、個人情報であるとともに、旧い建築物では、家の3Dデータは作成されていない。このため、家の3Dデータの入手が一般家庭で可能となるまでの当面の間においては、家の3Dデータを用いないで、家の間取りを入手する方法が必要となる。
家の3Dデータがない状態では、家に相当する空間位置に、エアコンを数台配置した図を示している。家の3Dデータがないため、エアコンが取り付けられた部屋の間取りがわからない。
本発明のAPE対応のRF−IDを取り付けたエアコンに、超音波センサや、赤外センサなどの、距離や配置の検出手段を取り付けると、エアコンと、部屋の壁や、家具との相対位置が測定できる。このエアコンのRF−ID部に、本発明の3Dマッピング機能を持つ携帯装置を、接触させた時点で、RF−IDから、製品名や製造番号、Macアドレス認証鍵を読み出し、サーバに送る時に、携帯装置自体の位置の3D絶対座標データを、エアコンに送るか、サーバに送る。前述の部屋の相対位置の座標データと、この絶対座標データとを用いて較正すると、このエアコンと部屋の絶対座標の3Dデータもしくは2Dデータの配置図が得られる。数台ある、それぞれのエアコンの3D座標データを集めると、家の中の、エアコンのある部屋の、3Dもしくは2Dの配置を示す座標データ、つまり、ワイヤーフレームデータが得られるという効果がある。
Macアドレスや認証鍵という、他の機器との接続用の認証データも得られるため、ネットワークを介して、TVやDVDレコーダや冷蔵庫等の、家庭内の機器と、自動的に接続認証することができる。この端末は、エアコンでなくとも、家庭内の電気電子機器でよい。空気清浄機に測距センサを取り付けてもよい。しかし、エアコンのように、家庭内で固定されて設置された機器の方が、座標データが変わらないため、望ましい。この例では、エアコンのある部屋の3D座標データしか入手できないが、この携帯装置を持って、家の中を人が動き回るため、3次元の軌跡データが入手できる。この、座標の軌跡データを、サーバ等で分析することにより、各部屋の出入口の場所や、廊下の場所、他の場所の存在が、サーバの演算により推定できるため、家の配置を示す3Dデータを増加させることができる。この方法により、家の建築物の3Dの座標データがなくても、家の3Dワイヤーフレームデータが作成できるという効果がある。また、携帯装置のRF−ID部を、玄関のRF−ID読み取り機にタッチして、鍵を開ける方式において、この時、玄関の読み取り機のサーバ、もしくは、読み取り機に記録された位置精度が高い場合、座標精度識別子が高いことを示している。これをチェックすることにより、精度が高いことが分かるので、タッチした時点で、絶対座標を較正することにより1回のタッチで、鍵の開閉チェックと、座標の較正が行われるという効果がある。
なお、先述のように、向き情報O89からの情報で、補正がされる。つまり、向き情報O89は、情報を示すと考えられてもよいし、その情報の処理を行う機能ブロックを示すと考えられてもよい。適宜、他の符号についても同様である。
(実施の形態B6)
本発明の実施の形態B6について述べる。
図158は、本実施の形態において想定しているホームネットワーク環境について示す図である。
複数の無線ホームネットワークが、それぞれの宅内M2002、M2003、M2004、M2005に構成され、各ホームネットワークは、インターネットM2006を介して、登録サーバM2001に接続されている。
なお、ホームネットワーク内でのサービスが、宅内に限定される場合には、登録サーバM2001は、宅内に存在してもよい(図165のサーバ(ホームサーバ)99Aを参照)。
それぞれの無線AP(M2007、M2008、M20014、M2015、M2016)は、他のホームに対しても、電波が到達しており、それぞれのホームに存在する、インターネットに接続するTV(M2009、M2010、M2017、M2018)や、DVDレコーダ(M2011、M2019)や、デジタルカメラM2012からは、複数の無線APに、物理的に接続可能な環境にあることを想定する。
さらに、本実施の形態では、携帯電話M2013などのモバイル端末も、ホームネットワークを構成している端末とする。
そして、本発明における各機器は、近接無線通信デバイスを通して相互に、簡単なデータ通信が可能なものとし、各機器の情報を、近接無線通信デバイスにより取得し、ホームネットワークデバイスを通して、登録サーバM2001に登録するものとする。
図159は、本発明を実施する端末のハードウェア構成図を示す図である。
本発明における通信装置M2101(図167の携帯型通信装置98Bを参照)は、通信デバイスとして、2つのデバイスを搭載しているものとする。
1つは、近接無線通信デバイスM2102であり、一般的には、Near Field Communication(以下:NFC)や、RFタグといわれるものである。
もう1つは、インターネット通信デバイスM2103であり、宅内機器連携に用いられる無線Local Area Network(以下:無線LAN)や、ZigBeeなどの無線通信デバイス、Ethernet(登録商標)や、Power Line Communication(以下:PLC)などの有線通信デバイス、および、WiMaxや3GPPなどの、モバイル機器に利用される通信デバイスである。
さらに、通信装置は、ユーザインタフェースデバイスM2104を備えるものとする。
ここで、ユーザインタフェースデバイスとは、ボタンなどの入力デバイス、および、ディスプレイ、LEDなどの出力デバイスを示したものである。
なお、TVやエアコンなどの機器では、入出力は、リモコンで行うことが一般的であり、物理的には離れているものであるが、本発明では、説明の簡単化のため、ユーザIFデバイスとして扱うものとする。
さらに、通信装置は、自端末の地理的な位置情報を取得できる、GPSなどの位置情報取得デバイスを備えるものとする。なお、モーションセンサ等を用いて、正確な位置情報を知ることができれば、本発明の効果は、より大きくすることができる。
図160は、CPU(M2106)上で動作する機能を説明する機能ブロック図である。
通信装置M2101内の無線接続要請取得部M2202は、登録機器M2201から、実施の形態B1におい、機器固有IDを含む情報を取得するのと同様のタイミングで、無線接続要請を取得するものとする。なお、ただし、登録時には、無線接続を行わずに、後で、無線APへの接続要請が発生した場合には、この限りでは無い。
登録機器M2201は、無線接続要請および機器固有IDを含む無線接続要請情報を、無線接続要請送信部M2203から送信しているものとする。
無線接続要請取得部M2202から、機器固有IDおよび無線接続要請を含む無線接続要請情報を取得した、無線AP情報要請作成部M2204は、ホームID管理部M2205よりホームIDを取得し、位置情報取得部M2206から、位置情報を取得して、無線AP情報要請を作成する。
ここで、位置情報とは、携帯電話のGPSによって取得できる、地理的な位置情報を指しており、近接無線で通信した直後の通信装置は、登録機器と極めて隣接しているため、通信装置の位置情報と、登録機器の位置情報とは、ほぼ等しいと考えることができる。
これにより、登録機器は、自端末に、GPSなどの位置情報取得デバイスを内蔵するというコストを削減することが可能となる。
無線AP情報要請作成部M2204より、無線AP情報要請を受け取った無線AP情報通信部M2207は、登録サーバに向けて、無線AP情報要請を送信する。
無線AP情報要請を受信した登録サーバは、登録サーバに含まれる位置情報に応じて、その位置に最も近いと想定される無線APの情報、および、その無線APにアクセスするための認証鍵を送信する。
なお、無線AP情報データベースには、各ホームで利用されている無線APの情報(MACアドレス、位置情報など)、および、認証鍵が登録済みのものとする。
登録は、無線AP自身が行っても良いし、無線APに接続している他の機器が行ってもよい。
ここで、無線APの情報とは、無線APのMACアドレスなどを指し、認証鍵とは、無線LANにおけるWEPキーなどを指す。
ここで、ホームIDにより識別するのは、位置的には近いが、別の家の無線APを返すのを防ぐためであり、位置情報により識別するのは、ホームIDは一緒だが、位置的に接続するのが難しい無線APを返すのを防ぐためである。
情報を受け取った無線AP情報通信部M2207は、設定プログラム作成部M2210に転送する。
設定プログラム作成部M2210では、受け取った情報を基に、登録機器が自動的に無線APへのアクセス設定するプログラムを作成する。
ここで、プログラムとは、単に、情報のみではなく、受信すると、自動的に無線APへ設定する動作を行うものを指す。
こうすることにより、ユーザは、登録端末で操作をすることなく、無線APへの設定を完了させることができる。また、登録機器メーカは、登録機器側に、複雑な操作を必要とするユーザインタフェースを搭載する必要が無い。
また、通信装置M2101は、近接無線通信デバイスM2102を用いて、登録機器M2201にプログラムを送るものとする。
こうすることにより、登録機器M2201が、インターネットもしくはホームネットワークへの接続設定ができていない場合でも、安全に、プログラムを転送することが可能となる。
登録機器M2201内でプログラムを受信した設定プログラム実行部M2211は、無線AP(M2212)に、設定に必要なパケットを送信し、設定を完了する。
図161は、無線接続要請の処理を表すシーケンス図である。
デジタルカメラM2012など、登録機器M2201を無線接続したいと思ったユーザは、登録機器M2201の機器固有IDと、無線接続要請とを、近接無線通信を用いて、位置情報を取得可能なGPSなどのデバイスを備え、かつ、登録サーバへ通信可能な、携帯電話M2013などの通信装置M2101に送る。
ユーザは、自分のホームIDと、位置情報とを、通信装置M2101で付加して、登録サーバM2001に送信する。
なお、ここで、ホームIDは、通信装置M2101に備えたユーザIFデバイスM2104で入力してもよいし、通信装置に登録しておいてもよい。また、通信装置に固有のIDを、ホームIDとしてもよい。
登録サーバM2001は、送られてきた情報から、登録機器がアクセスすべき最適な無線APの情報と、アクセスに必要な認証鍵を返信する。
なお、これらの情報のやりとりは、携帯電話における3Gインターネット通信デバイスなどの、確実かつ安全に転送できるものであることが好ましい。
通信装置M2101は、送られてきた情報に、登録機器において自動的に無線APへの接続設定が完了するような、設定コマンドを付加して、登録機器M2201に対して、近接無線通信デバイスにて転送する。
転送された登録機器M2201送られてきた認証鍵を用いて、ホームNW無線通信デバイスの設定を自動的に完了する。
ここで、ホームNW無線通信デバイスとは、無線LANや、ZigBeeなどの、ある特定範囲の複数の機器から、接続可能なデバイスであり、接続するのに、認証処理が必要なものを指す。登録サーバM2001より、安全・確実な経路で、認証鍵をもらうことにより、ユーザは、認証鍵の入力といったような、複雑な操作をすることなく、安全に、無線APへの設定を完了することができる。
図162は、無線接続要請に対する、通信装置における処理を表すフローチャートである。
登録要求を受信した通信装置M2101は、登録要求内に、無線接続要請が含まれるかどうかを判断する(M2301)。
含まれない場合には(M2301:NO)、実施の形態B1と同様の処理を行うものとし、本実施の形態特有の処理は終了する。
なお、既に登録済みの機器の無線接続要請のみを受信する場合においても、本発明は有効である。
無線接続要請が含まれていた場合には(M2301:YES)、登録要求および位置情報を含む無線接続要請を作成する(M2302)。
通信装置M2101は、作成した無線接続情報を、登録サーバM2001に送信し(M2303)、応答を待つ。
応答を受信できなかった場合には(M2304:NO)、要請失敗をユーザに通知し(M2305)、処理を終了する。
応答が受信できた場合には(M2304:YES)、応答の中に、無線APの情報があるかどうかを判断し(M2306)、なかった場合には(M2306:NO)、アクセス可能な無線APが存在しないことを、ユーザに通知し(M2307)、処理を終了する。
なお、無線接続要請には、判定条件を設定してもよいし、複数の無線APを返してもらってもよい。そうすることにより、単に、近いだけ以外の、ユーザの所望の返事を得ることが可能となる。無線APの情報があった場合には、無線AP設定プログラムを作成し(M2308)、近接無線で送信する(M2309)。
(実施の形態B7)
本発明の実施の形態B7として、無線通信デバイスのチャンネルの設定を、効率化する方法について述べる。現在のホームネットワーク用の無線通信デバイスは、自律分散的に、チャンネルの設定を行うため、その場で得られる局地的な情報のみで、チャンネルの設定が行われる。HEMSなどの登場により、多くの家庭が、24時間、無線を利用するような状態では、このような設定方法は、非効率であり、近隣の家庭のチャンネル設定状況を踏まえて、チャンネル設定を行うことが好ましい。
図163は、チャンネル設定におけるネットワーク環境図を示した図である。
登録サーバには、無線AP(図172の処理装置96a、図65のアクセスポイント99cを参照)の情報(MACアドレス、ホームID、位置情報、認証鍵)に加えて、チャンネル情報と、セル半径とを追加するものとする。
ここで、位置情報は、無線APの位置情報でもよいし、家庭単位での各家電機器の中心点でも良い。
セル半径は、各家電機器が全体として周囲に干渉する範囲を表す情報である。
これらの情報を用いることにより、各無線デバイスは、最適なチャンネルを選択することができる。
図164は、チャンネル設定における機能ブロック図である。
実施の形態B6の機能に、干渉情報送信部M2250と、干渉情報データベースM2251とを加えたものとなっている。干渉情報送信部M2250は、自端末の周囲のチャンネル干渉情報を送信するものであり、これにより、登録サーバに登録されていない機器や、無線APの存在を推定することが可能となる。この情報を、サーバに送信することによって、サーバを用いたチャンネル設定の有効性が、自律分散より低いものになってしまうことを回避することが可能となる。チャンネル設定要請のシーケンスは、無線接続要請と同様である。登録サーバM2001では、送られてきた情報を基に、隣接する家庭と、同一チャンネルになる可能性が最も低いチャンネルを選んで、送信する。チャンネル選択のアルゴリズムは、将来的なチャンネル配置を推定してでのアルゴリズムでもよいし、現在の情報からのみ選んでもよい。
なお、先述のように、図127に示される端末装置Y01は、冷蔵庫(例えば、図114の冷蔵庫M1013等)、電子レンジ(電子レンジM1012)、洗濯機などの、電子的な端末機器である(図167の機器98aなどを参照)。
なお、この端末装置Y01は、例えば、インターネットに接続するTV(図114のテレビM1008など)等ではない、一般的に、汎用のネットワークY02N(図127、図114のインターネットM1004等)に接続されていない種類の端末機器(冷蔵庫M1013、電子レンジM1012など)でもよい。
そして、先述のように、端末装置Y01のメーカ側で、端末装置Y01の不具合の発生の可能性があると判定される場合において、サーバY04(図127)の機器管理DB Y041(図127、図129)が紐解かれる。そして、こうして、紐解かれれば、端末装置(機器)Y01が、どこに存在するか(端末装置Y01の位置、端末装置Y01を利用するユーザの携帯電話端末の製造番号など)が分かり、製品回収時間(端末装置Y01の回収に要する時間)を短縮し、不具合の、実際の発生を防ぐことが可能となる。これにより、製品使用の安心、安全に繋げることが可能となる。
なお、ここで、端末装置Y01がどこに存在するかとは、例えば、例えば、複数の住宅(図114の宅内M1001〜M1003を参照)のうちの、何れの住宅における位置に存在するか、または、その住宅のなかの複数の位置(例えば図134を参照)のうちの、何れの位置に存在するかなどでもよい(後述される、第1の位置情報、第2の位置情報などを参照)。
また、通信装置Y02(図167の携帯型通信装置98bを参照)が、携帯電話端末(例えば、図114の携帯電話M1014)などのように、表示機能がある装置である場合が考えられる。この場合には、不具合の可能性がある端末装置Y01が、複数のユーザの、複数の通信装置Y02のうちの、どの通信装置(機器)Y02と近接無線通信が可能であったかが分かることにより、次の処理ができる。その処理とは、端末装置Y01の不具合情報を、近接無線通信が可能であったことが分かった、対応する通信装置Y02に、サーバY04等が表示させる処理である。こうすれば、一般的に、表示機能がなく、汎用のネットワークに接続されていない端末装置Y01(冷蔵庫M1013、電子レンジM1012など)の不具合情報を、その端末装置Y01に対応する通信装置Y02に送信することで、その端末装置Y01を使用するユーザに、啓発を行うことができる。これにより、その端末装置Y01を使用するユーザの、より十分な安心、安全に繋がる機器(端末装置Y01)の提供を可能とできる。
従って、メーカ側で、端末装置Y01が不具合を起こし得ると判定したときに、端末装置Y01の回収が容易になったり、不具合の可能性があること(不具合情報)を、対応する通信装置Y02の表示部(例えば、図127の表示部Y02x)に表示するなどすることが可能となる。これにより、ひいては、製品(端末装置Y01)の、高いトレーサビリティを実現し、十分に安心、安全な機器(端末装置Y01)を提供することを可能とできる。
つまり、本システムにおいて、例えば、次の動作がされてもよい。ここで、次の動作は、例えば、ある局面でのみ行われてもよい。また、次の動作も、単なる一例である。
つまり、住宅(図134、図114の宅内M1001の住宅、図167の住宅99などを参照)のなかに、冷蔵庫M1013、電子レンジM1012などの装置(家電、白物家電)があってもよい。
装置Y01(図127に示される端末装置Y01、図167の機器98aなどを参照)は、例えば、これら、冷蔵庫M1013等のうちの1つである。
ここで、装置Y01のある住宅(宅内M1001の住宅)は、複数の住宅のうちの、その装置Y01を購入したユーザの住宅である。つまり、装置Y01のユーザは、それら、複数の住宅の、複数の人間のうちの、装置Y01のある住宅の人間である。
ここで、装置Y01を製造したメーカ等により、それらの複数の人間の情報(例えば、氏名、住所等)のうちで、装置Y01を購入した、装置Y01ユーザである人間の情報(図167の送信情報98o1などを参照)が利用されることがある。
つまり、装置Y01に、故障の可能性があると判定される場合に、装置Y01の回収、故障情報の、ユーザへの提供などの、装置Y01の故障の可能性の判定に応じた、メーカによる行動がされることがある。
そして、この行動において、ユーザの情報(例えば住所など)が利用されることがある。
なお、従来例においては、このような、利用される、ユーザの情報としては、例えば、ユーザの電話番号、住所、氏名などが考えられる。
そして、このような、ユーザの情報は、例えば、メーカが有するサーバY04(図127、図114の登録サーバM1005参照)に記憶されることも考えられる。
しかしながら、ユーザの情報が、メーカのサーバY04等へ送信される際には、ユーザの煩雑な行動が不要などで、容易に送信できることが望ましい。
しかも、このような、ユーザの情報は、例えば、当該ユーザの携帯電話端末(例えば、図114の携帯電話M1014)などの通信装置Y02(図127)が有する、当該通信装置Y02の製造番号(図127の製造番号Y025Nを参照)などでも足りることが多いと考えられる。
しかも、近年では、住宅において、近接無線通信(例えば、RFIDやICタグで用いられる通信)の機能が設けられた通信装置Y02(例えば、図114の携帯電話M1014)があることが多い。
そして、装置Y01を購入しない人間(図167における、機器98aが設置された住宅99の人間とは別の、住宅99の人間が所有する携帯電話等とは別の携帯電話等を所有する人間の、別の住宅991などを参照)の通信装置Y02は、例えば、装置Y01へのタッチがされないなどで、装置Y01との間での近接無線通信を確立しないと考えられる。つまり、購入したユーザの通信装置Y02のみが、装置Y01にタッチされるなどして、装置Y01との間での近接無線通信を確立すると考えられる。
そこで、通信装置Y02において、装置Y01との間での近接無線通信が確立されたことが検出されてもよい(図127のアンテナY021、図128のSY01〜SY03)。
そして、確立されたと検出された場合に、通信装置Y02が有する、製造番号Y025N等の情報が、近接無線通信が確立された装置Y01のユーザの情報として、装置Y01のメーカのサーバY04に送信されてもよい(通信部Y036、図128のSY09)。
なお、つまり、例えば、確立が検出されない場合には、この情報の送信がされなくてもよい。
これにより、単に、購入がされて、近接無線通信が確立されるだけで、ユーザの煩雑な行動が必要になることなく、購入したユーザの情報が容易にサーバY04に送信できる。
しかしながら、住宅においては、複数の装置Y01が設けられる。このため、複数の装置Y01の、複数のメーカにより、複数のサーバY04が設けられることが考えられる。
このため、それら複数のサーバY04のうちの不適切なサーバY04に送信がされ、適切なサーバY04に送信されない恐れが考えられる。
しかも、ひいては、例えば、ユーザが、キーボード等により、適切なサーバY04を特定する情報(図137のアドレスY01Uaを参照)を入力する必要が生じてしまことも考えられる。
そこで、例えば、より具体的には、次の動作がされてもよい。
つまり、装置Y01が、ユーザにより購入された場合には、例えば、装置Y01に対して、そのユーザの通信装置Y02がタッチされるなどして、装置Y01と、ユーザの通信装置Y02との距離が、閾値(例えば、数センチメートル)よりも近い距離になると考えられる。
そこで、冷蔵庫M1013,電子レンジM1012等(装置Y01)において、次の機能が設けられてもよい。つまり、装置Y01が、ネットワークY02N(図14)に接続されない冷蔵庫M1013等であるにも関わらず、ネットワークY02Nにおける複数のサーバY04のうちから、その装置Y01のメーカのサーバY04を特定する、図127の情報Y015D(図137のアドレスY01Ua)を記憶してもよい。
そして、装置Y01が、近接無線通信が確立された場合に、確立された近接無線通信を介して、記憶される当該情報Y015Dを送信してもよい。
そして、通信装置Y02において、当該通信装置Y02と、装置Y01との距離が、閾値よりも近い距離である場合に(図127のアンテナY01、図128のSY01〜SY03)、次の処理がされてもよい。
つまり、通信装置Y02と、装置Y01との間での近接無線通信が確立された場合において、次の処理がされてもよい。
すなわち、近接無線通信が確立されたことが検出された場合に、次の処理がされてもよい。
つまり、確立が検出された場合において、近接無線通信を介して、装置Y01(冷蔵庫M1013等)により送信される、装置Y01のメーカのサーバY04を特定する情報Y015D(図14、図137のアドレスY01Ua、先述)が取得されてもよい(図128のSY04)。
そして、複数のメーカなどによる、複数のサーバY04のうちで、取得される情報Y015Dにより特定されるサーバY04に対して、当該通信装置Y02(メモリ Y024)が有する情報(図127の製造番号Y025N、情報Y036D、図129の情報Y051)が、通信装置Y02のユーザにより購入された、通信装置Y02に対する距離が(比較的)近い距離の装置(装置Y01)のユーザの情報として、送信されてもよい(通信部Y036、図128のSY09)。
なお、送信される情報は、例えば、先述のように、送信の後において、装置Y01のメーカにより、適宜利用され、例えば、その情報(製造番号Y025N)を有する通信装置Y02への通信(例えば電話など)がされてもよい。
具体的には、例えば、送信された情報が、メーカのサーバY04が有する機器管理DB Y041(図14)により記憶されてもよい(図129等を参照)。
これにより、単に、ユーザにより、装置Y01が購入され、通信装置Y02との間の距離が、閾値以下の距離になるだけで、装置Y01のメーカのサーバY04に、購入したユーザの情報(製造番号Y025N(情報Y025D)、情報Y036D)が送信され、容易に、装置Y01を購入したユーザの情報の送信ができる。
しかも、装置Y01により、アドレスY01Ua(図137)等が、近接無線通信で送信され、通信装置Y02により、送信されるアドレスY01Ua等が取得される。これにより、複数のメーカの、複数のサーバY04などの複数のサーバY04のうちから、取得されるアドレスY01Ua等により特定されるサーバY04への送信がされて、確実に、適切なサーバY04への送信ができる。
しかも、ユーザが、キーボードで、アドレスY01Uaを入力する必要等もなく、容易に、適切なサーバ04への送信ができる。
なお、これにより、ひいては、装置Y01の、メーカにとってのトレーサビリティが高くできる。
なお、具体的には、送信される、通信装置Y02の製造番号Y025Nが含まれる情報Y036D(図127)が、先述された、通信装置Y02の製造番号Y025Nと共に、距離が、近い距離である、装置Y01の製造番号Y015Nなどの、他の適切な情報も、さらに含んでもよい。
これにより、例えば、送信される情報Y036Dにより、当該情報Y036Dに含まれる製造番号Y025Nを有する通信装置Y02のユーザが、当該情報Y036Dに含まれる、他方の製造番号Y015Nの通信端末Y01のユーザとして特定されてもよい。
なお、さらに具体的には、例えば、送信される情報Y036Dは、当該通信装置Y02の位置を示す情報Y027D(図127)を含んでもよい。
なお、この情報Y027Dは、例えば、GPS(Global Positioning System)の機能で検出された情報でもよい。なお、このGPSの機能は、具体的には、例えば、通信装置Y02に設けられた位置情報測位部Y027(図127)などの機能でもよい。
ここで、情報Y036D(情報Y027D)により示される、通信装置Y02の位置は、先述のように、例えば、装置Y01の位置に対して、閾値以内の近い距離(例えば、数センチメール以内の距離)の位置である。
つまり、情報Y027Dは、装置Y01の位置を、比較的精度よく特定する情報である。なお、例えば、装置Y01がある住宅(例えば、図114の宅内M1001の住宅)の住所、電話番号よりも、より精度よく特定されてもよい。つまり、具体的には、例えば、宅内M1001における複数(多数)の位置(例えば、図134のエアコンN10Jの位置、エアコンN10Cの位置など)のうちの、何れの位置であるかが特定されてもよい。
このため、装置Y1として、実際の装置Y1(例えば、図134のエアコンN10J)の位置から、例えば3〜5メートルなどの近い距離の位置にある他の装置(例えば、エアコンN10Cなど)が、誤って特定されてしまう(誤認されてしまう)ことが回避される。つまり、確実に、装置Y1として、適切な装置(エアコンN10J)が特定できる。
なお、こうして、例えば、近接無線通信(ICタグ等における通信)を介して、端末装置(例えば、図127の端末装置Y01、図114の冷蔵庫M1013、電子レンジM1012、図134のエアコンN10Jなど)から端末装置情報(例えば、図127の情報Y015D、図137の情報Y01U(アドレスY01Ua))を読み出すとともに、汎用のネットワーク(例えば、図127のネットワークY02N、図114のインターネットM1004)を介して、サーバ(図127のサーバY04、図114の登録サーバM1005)に前記端末装置情報を送信する通信装置(図127の通信装置(携帯電話端末)Y02、図114の携帯電話M1014、図135のモバイル機器N20など)であって、前記近距離無線通信を介して、前記端末装置から、前記端末装置の製造情報が識別可能な端末装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y015N、図137の製造番号Y01Un)を少なくとも含む前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U(図24))を取得する端末装置情報取得部(図127のアンテナY021)と、前記通信装置の製造情報が識別可能な通信装置識別情報(例えば、図127の製造番号Y025N)を少なくとも含む通信装置情報(情報Y025D)を記憶する通信装置情報記憶部(メモリY024)と、取得される前記端末装置情報(情報Y015D、情報Y01U)に、記憶される前記通信装置情報(情報Y025D)を付与して、前記サーバへ送信する送信情報(図127の情報Y036D:付与により生成される、前記端末装置情報(情報Y015D)と、前記通信装置情報(情報Y025D)との両方が含まれる情報)を生成する情報付与部(情報付与部Y035)と、前記汎用のネットワークを介して、前記サーバへ、生成された前記送信情報(情報Y036D)を送信する通信部(図127の通信部Y036)とを有し、前記通信部は、前記端末装置からの前記端末装置情報(端末装置により送信された、端末装置に記憶された、複数のサーバY04から、当該端末装置の送信情報(情報Y036D)が送信されるのに適するサーバY04(当該端末装置のメーカのサーバY04)を特定する情報:例えば、サーバY04のアドレスY01Ua(図137)など)に基づいて、前記サーバを特定し、通信する通信装置が構成されてもよい。
なお、こうして、通信装置により、サーバY04への、情報Y036Dの送信がされる。このため、装置Y1(図1の冷蔵庫M1013など)は、上述の簡単な構成で足りて、つまり、ネットワークY02Nに接続されない冷蔵庫(冷蔵庫M1013、家電、白物家電)などでもよい。このため、装置Y01の種類に関わらずに、確実に、その装置Y01の情報Y036DのがサーバY04に送信できる。
そして、より具体的には、例えば、前記通信装置は、さらに、前記通信装置の(位置(例えば、図134におけるエアコンN10J(装置Y01)の、数センチメートル以内の位置)を特定する)位置情報(図127の情報Y027D)を取得する位置情報取得部(図127の位置情報測位部Y027)を有し、前記位置情報取得部は、前記端末装置情報取得部(アンテナY021)で、前記端末装置と前記通信装置との近接無線通信が確立しているタイミングで(確立される際において)、前記通信装置の位置情報(情報Y027D)を取得し、付与がされる前記通信装置情報(付与がされた後における通信装置情報(送信情報Y036D、または、送信情報Y036Dの一部))は、前記位置情報取得部で(前記タイミングにおいて)取得した、前記通信装置の位置情報(情報Y027D)を含んでもよい。
これにより、装置Y01(通信端末)が、単なる冷蔵庫(冷蔵庫M1013等)などで、GPSの機能等がなくても、送信される情報Y036Dに含まれる情報Y025Dに含まれる情報Y027Dにより、装置Y01の位置が特定される。これにより、装置Y01の種類に関わらずに、確実に、サーバY04に送信される情報Y036Dにより、装置Y01の位置が特定できる。
しかも、近接無線通信がされる、数センチメートルの距離の位置などの、十分に近い位置で検出された位置が特定され、特定される位置が、精度よくできる(先述された、図21のエアコンN01J、エアコンN10Cなどを参照)。
また、付与がされる前記通信装置情報には、当該通信装置Y02が設けられた家(例えば、宅内M1001の住宅)、あるいは、当該通信装置Y02を使用する人(通信装置Y02を使用するユーザ)の識別情報(例えば、先述のホームIDなど)を含んでもよい。
また、上述の通信装置(通信装置Y02)と、前記汎用のネットワークによって通信可能な前記サーバ(サーバY04)における、前記端末装置(装置Y01)の(情報(製造番号Y025N)の)管理方法であって、前記通信装置情報(通信装置識別情報、情報Y025D、図16の情報Y051)が付与された(後における)前記端末装置情報(付与がされた後における情報Y015D(情報Y036D))を取得する取得ステップ(図128のSY09)と、前記サーバの機器管理データベース(機器管理DB Y041:図14)から、付与された前記通信装置情報に含まれる前記通信装置識別情報(製造番号Y025D)を探索する(情報における複数の部分のうちから、適切な部分(製造番号Y025Dの部分)を特定する)探索ステップと、前記探索ステップの結果、前記取得ステップで取得した前記通信装置識別情報が、前記機器管理データベースに管理(記憶)されていないと判定した場合、付与された前記通信装置情報(情報Y025D:図14)の新規レコード(図129の情報Y051を参照)を作成して、前記新規レコードに、前記取得ステップで取得した前記端末装置情報(図127の情報Y015D、図129の情報Y052d(情報Y052〜Y054)を参照)を対応させるとともに、前記取得ステップで取得した(情報Y036D(情報Y015D)に付与された)前記通信装置識別情報(製造番号025N)が、前記機器管理データベースに既に管理されていると判定し(新規レコードが生成された後には、生成された新規レコードの装置(例えば電子レンジM1012)は、当該装置の通信装置識別情報が登録された装置と判定される)、かつ、前記通信装置識別情報を含むレコード(図129の情報Y041Dを参照)に、前記端末装置情報(例えば、電子レンジM1012(装置Y01)の情報Y052(図16)、図14の製造番号Y015Dを参照)が管理されていない場合には、前記レコードに、取得された前記端末装置情報(付与がされた、通信装置Y02の製造番号025Nの部分以外の他の部分の少なくとも一部である製造番号Y015、情報Y052)を追加する管理方法が構築されてもよい。
なお、例えば、こうして、サーバY04に、情報の送信がされることにより、サーバY04(または他の装置)に、ホームネットワークに必要な設定がされてもよい。これにより、ユーザが複雑な操作をする必要なく、十分に容易に、ホームネットワークに必要な設定ができる。
なお、単なる細部については、上述の各実施形態のうちの、適切である、何れの実施形態での処理がされてもよい。また、単なる細部については、単なる、公知技術があてはめられただけの形態にされてもよいし、更なる改良発明が加えられた形態などの、その他の形態にされてもよい。
なお、互いに異なる複数の実施形態に記載された、複数の技術事項などの、互いに離れた複数の箇所に記載された、複数の技術事項が、適宜、組み合わせられてもよい。
また、上述された各工程のうちの、適切な複数の工程を含んでなる方法が構築されてもよいし、複数の機能が実装された集積回路が構築されてもよいし、複数の機能をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが構築されてもよいし、そのコンピュータプログラムを通信する通信方法、そのコンピュータプログラムのデータ構造などが構築されてもよい。
このように、要するに、課題に関して、ホームネットワークの設定において、端末情報を近接無線を用いて送信するだけでは、周囲の端末の状況が不明であるため、不十分であり、ユーザにとって、十分に簡単にはならないことが考えられる。
そこで、解決手段に関して、GPSなどでの位置情報を取得できる端末で、近接無線を用いて通信し、近接無線で通信したときの位置情報を、ホームネットワークの設定を行いたい端末の位置情報として用いることにより、位置情報を基にした、周囲の端末の状況を考慮した、ホームネットワーク設定が可能となることが考えられる。
なお、こうして、例えば、物品(通信装置)に関する情報を提供するTV等の表示装置における種々の設定の簡素化を可能にする通信装置が提供される。つまり、RF−IDリーダライタ46との間で近接無線通信を行うRF−ID47を有する撮影装置1において、入力信号を、受信するデータ受信部105と、通信装置を特定する識別情報であるUID部75と、当該UID部75を参照してTV45によって実行される動作プログラム116とを記憶する第2メモリ52と、入力信号に応じて、UID部75および動作プログラム116を、RF−IDリーダライタ46に送信するデータ転送部108とを備え、UID部75および動作プログラム116は、RF−IDリーダライタ46を介してTV45に転送される(図23などを参照)。
(その他の形態)
以下では、この欄、すなわち、[発明を実施するための形態]の欄の冒頭で言及された、「(その他の形態)」が書かれる。
その言及の箇所で言われた上述の携帯型通信装置において、例えば、次の通りでもよい。
なお、前記位置情報は、複数の住宅(図167の住宅99、991など)のうちから、前記機器(機器98a)が設置された住宅(住宅99)を特定して、前記複数の住宅の位置(位置99P、991P)のうちから、特定される前記住宅の位置(図167の位置99P)を、前記近接無線通信がされる際における、当該携帯型通信装置の位置(位置99P)として示す、複数の住宅の、複数のID(ホームID)のうちの、設置された住宅(住宅99)のID(ホームID)でもよい。
つまり、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記携帯型通信装置は、当該携帯型通信装置のユーザの住宅を特定する情報である、住宅のID(ホームID)を記憶し、前記送信部は、前記位置情報と前記住宅のIDとを対応付けた前記送信情報(図170の送信情報98o1)を前記サーバ(サーバ98c)に送信することにより、送信される前記送信情報に含まれる、設置された前記住宅のIDと同じID(図170のホームID 98ca2)に対応付けて、当該送信情報に含まれる、当該ID以外のそれぞれの情報(製造番号98cbを参照)を、前記サーバに記憶させてもよい。
なお、例えば、送信される送信情報が、当該送信情報に含まれる位置情報とIDとを対応付け、互いに対応付けられた、それれ位置情報およびIDを含んでもよい。
また、前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、前記位置情報取得部は、前記機器が設置される前記住宅(住宅99)に設けられた、当該住宅の前記IDを記憶するサーバである第2のサーバ(例えば図165のサーバ(ホームサーバ)99a)から、記憶された当該IDを、前記位置情報として取得してもよい。
また、前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置の記憶部(図166のメモリ98iなど)により記憶された、複数の装置から、当該携帯型通信装置(携帯型通信装置98b)を特定し、特定される当該携帯型通信装置のユーザの住宅(住宅99)の位置(位置99P)を、前記機器(機器98a)が設置された前記住宅の位置(位置99P)として特定する前記位置情報(図167の位置情報98j1)を、当該記憶部から取得してもよい。
また、前記送信部は、前記送信情報を前記サーバに送信して、送信された当該送信情報を(第1の)前記サーバ(図167のサーバ98c)に記憶させ、機器(機器98a)が、当該機器が設置された所定の位置から移動された場合(投棄(例えば、山林などへの不法投棄)された場合など)に、移動された当該機器を特定する機器情報(図167の機器情報98a1)と、前記サーバに記憶させた前記送信情報(送信情報98o1(98mc))に含まれる、設置された前記機器(機器98a)を特定する前記機器情報(図167の機器情報98ma)とが同じである場合に、当該サーバから、送信された当該送信情報(送信情報98mc)に含まれる前記位置情報(位置情報98mb:投棄がされる前における、機器98aが設置された位置を示す位置情報)を出力させてもよい。
これにより、移動前の位置の位置情報が出力され、いわゆるトレーサビリティが高くできる。
また、前記機器が設置される所定の場所は住宅の内部であり、前記送信部は、前記送信情報を送信することにより、その画像(例えば、図144マップ、図152の画像などを参照)における、当該送信情報が送信された前記機器が設置された位置(例えばテレビN10Aの位置)に、当該機器(テレビN10A)を表わす表示が重畳された(含まれた)、前記住宅の(内部の)構造(部屋の間取りなど)を表示する画像(図144のマップ)を、予め定められた画像生成装置(例えばサーバ98cでもよい:図144の位置情報作成部N48等を参照)に生成させてもよい。
なお、こうして、例えば、それぞれの機器の位置と、その位置の機器の情報(種類、製造番号など)とを特定するデータ(例えば、上述の画像)が生成されてもよい。
また、取得される前記機器情報(図167の機器情報98n1)は、複数の機器のうちから、設置された前記機器(機器98a)を特定する、当該機器の製造番号でもよい(図167などを参照)。
また、前記機器情報取得部は、設置された前記機器の種類を示す種類情報(図171の種類情報98ma2)と、当該機器が有する機能を示す機能情報(機能情報98ma3)との少なくとも一方を、前記近接無線通信で、当該機器から取得し、送信される前記送信情報(98o1)は、取得された当該少なくとも一方を含んでもよい。
なお、図138、図145なども、適宜参照されたい。
なお、上述の説明における、単なる細部においては、例えば、実施の形態B(例えばB4等)などの、上述の実施の形態(実施の形態A、Bなど)で説明された通りの動作がされてもよいし、更なる改良発明が加えられた動作がされてもよいし、適切である、その他の動作がされてもよい。
なお、上述の実施の形態(実施の形態A、Bなど)の動作の細部は、例えば、この「(その他の形態)」などで言われる通りなどでもよい。
なお、このように、例えば、次の動作がされてもよい。
すなわち、例えば、住宅99(図165)において、テレビ、BDレコーダ(BDレコーダN10B等を参照)、暖房機(暖房機N10K等を参照)、エアコン、太陽電池、火災報知器、太陽電池パネルなどの機器98a(図166、図167など)が設置されてもよい(図134等を参照)。
そして、機器98aが設置された場合に、例えば、設置をした、その機器98aのユーザの氏名などの情報が含まれるなどした予め定められた送信情報98o1(図167)が、予め定められたサーバ98cに送信され、送信された送信情報98o1がサーバ98cにより記憶されてもよい(データベース98mを参照)。
つまり、例えば、このサーバ98cは、設置された機器を製造した製造者のサーバなどでもよい。
しかしながら、このような送信に際しての、ユーザによる操作は、簡単であることが好ましい。
しかも、近年においては、比較的多くの住宅(住宅99など)におけるユーザにより、携帯電話、スマートフォンなどの、持ち運びがされる携帯型通信装置98b(例えば携帯電話)が所有される。
しかも、近年においては、電子マネーの決済、自動改札における改札などで行われる、NFC(先述)の通信、RF−IDの通信などの近接無線通信98c1(図167)が、携帯型通信装置98b(携帯電話など)によりされることも多い。
ここで、近接無線通信98c1については、例えば、通信がされる相手である相手装置(例えば、図167の機器98a)への、その携帯型通信装置の、ユーザによるタッチの操作などの操作がされる(タッチの操作による動き98b1、図130のY060、Y063などを参照)。
そして、例えば、近接無線通信98c1は、このタッチの操作などでの、携帯型通信装置98bの動き98b1がされるなどで、携帯型通信装置98bの位置が、通信がされる相手である相手装置(機器98a)の位置と同じ位置(略同一の位置、例えば、数センチメートルの範囲の近傍の位置など)である際に行われ、この動き98b1がされないなどで、同じ位置(略同一の位置)ではない際には行われない。
図169は、携帯型通信装置98bのフローチャートである。
例えば、携帯型通信装置98bにおいて、図169の処理がされてもよい。
そこで、例えば、住宅99に機器98aが設置された際に、設置された機器98aへの、携帯型通信装置98bのタッチがされるなどして(動き98b1を参照)、設置された機器98aと、携帯型通信装置98bとの間の近接無線通信98c1がされてもよい。
そして、この近接無線通信98c1が行われた場合に(図169の「S971:Yes」、図177の通信検出部98qなどを参照)、サーバ98cへの、送信情報98o1の送信が(送信装置(例えば当該携帯型通信装置98b)により)されてもよい。
なお、つまり、例えば、この近接無線通信98c1がされない場合には(図169の「S971:No」などを参照)、送信情報98o1の送信がされなくてもよい。
なお、具体的には、例えば、設置された機器98aと、携帯型通信装置98bとの間での、近接無線通信98c1がされるか否か(現在が、されている期間であるか否かなど)が判定されてもよい(図169のS971、図177の通信検出部98qなどを参照)。
そして、近接無線通信がされると判定された場合に(S971:Yes)、送信情報98o1が送信され、されないと判定された場合には(S971:No)、送信されなくてもよい。
これにより、設置がされた場合に行われる、送信情報98o1の送信が、単なる、設置された機器98aへの、携帯型通信装置98bのタッチの操作などの、簡単な操作で済んで、操作が簡単にできる。
しかしながら、設置がされた後に、設置された機器98aの製造者(図略)等により利用される利用情報は、携帯型通信装置98bにある(記憶された)、例えば、設置をした、その機器98aのユーザと同じユーザである、その携帯型通信装置98bのユーザの電話番号の情報などではなく、携帯型通信装置98bにない情報(例えば、設置される機器98aの製造番号など)であることも考えられる。
なお、このような、携帯型通信装置98bにない情報とは、例えば、近接無線通信98c1がされるより前には、携帯型通信装置98bにない情報などをいう。
一方で、このような、携帯型通信装置98bにない利用情報は、例えば、機器98aが製造される際などの、設置されるよりも前に、すでに、製造者等により特定される、その機器98aの製造番号の情報などである、設置前既知情報98a1であることも考えられる。
そこで、設置がされる機器98aにより、このような製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が記憶されるなどして、機器98aが設置される際に行われる、携帯型通信装置98bとの間の近接無線通信98c1で、(記憶された)製造番号等の情報98a1が送信されてもよい。
そして、携帯型通信装置98bにより、近接無線通信98c1で送信された製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が取得されてもよい。
そして、取得された製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1が含まれる送信情報98o1が、サーバ98cに送信されてもよい。
これにより、携帯型通信装置98bなどへと、製造番号等の情報(設置前既知情報)98a1を入力する、ユーザによる操作などが不要にされて、操作が更に簡単にできる。
図171は、機器情報98ma1、種類情報98ma2、機能情報98ma3などを示す図である。
そして、このような設置前既知情報98a1のうちの少なくとも一部は、例えば、先述のように、その機器の製造番号などの、複数の機器(例えば、図167に示される第1の機器98aと、第2の機器98rなど)のうちから、その機器(第1の機器98a)を特定する機器情報98ma1(後述の図171を参照)でもよい。
一方、設置前既知情報98a1のうちの少なくとも一部は、例えば、テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの、機器の種類を特定する種類情報98ma2でもよい。。
また、設置前既知情報の少なくとも一部は、例えば、機器98aの機能を特定する機能情報98ma3でもよい。
なお、特定される機能は、具体的には、例えば、テレビなどが有する、表示の機能、地デジチューナの機能、アナログチューナの機能、録画の機能などでもよい。
また、特定される機能は、例えば、電子レンジの機能、暖房の機能、冷房の機能、予め定められた方式(DVD(Digital Video Disc)、Blue-rayなど)で記録がされた記録媒体の読み取りの機能、予め定められた方式(Bluetooth、ZigBee、イーサネット(登録商標)など)で通信をする機能、発電(太陽光電池パネルでの発電など)の機能などでもよい。
なお、機能情報98ma3は、例えば、機器98aに含まれる構成(例えば、液晶表示装置などの表示部、地デジチューナなど)を特定して、特定される構成による機能を、その機器が有する機能として特定する構成情報と理解されてもよい。
なお、設置前既知情報98a1の少なくとも一部は、例えば、その設置前既知情報98a1が有する(付与された)属性(機器情報98ma1により示される製造番号、種類情報98ma2による種類、機能情報98ma3による機能、構成情報による構成など)を示し、属性情報(機器情報98ma1、種類情報98ma2による種類、機能情報98ma3など)と呼ばれてもよい。
しかしながら、近年においては、機器(例えば機器98a)が投棄(不法投棄)されることがあるのが、問題にされている。
また、設置された位置が、寒い地域か、暑い暑い地域か、住宅街か、角地か、傾斜地かなどの、設置された位置が、どの位置であるかに対応する、より適切なアフターサービス等がされることが望まれることなども考えられる。
このため、製造者等により利用される利用情報が、機器98aが設置された位置(例えば、設置された住宅の位置)を示す位置情報98j1(図167を参照)であることも考えられる。
そこで、設置された位置を特定する位置情報98j1が含まれる送信情報98o1がサーバ988cに送信され、サーバ98cにより記憶されてもよい。
これにより、サーバ98cに送信された送信情報98o1(位置情報98j1)を用いることにより、製造者等が、位置情報98j1を利用できる。
なお、これにより、ひいては、送信された送信情報98o1に含まれる位置情報98j1により、設置がされた位置が示されて、投棄された機器が、投棄がされる前に設置された位置が表示できたり、設置された位置が、傾斜地の位置であるか否かが表示できたりできる。
なお、上記のようにして、投棄がされた後に、位置が表示等されれば、その機器の、いわゆるトレーサビリティが高くできる。
しかしながら、上述のように、設置される機器98aと、携帯型通信装置98bとの間での近接無線通信98c1がされる。そして、近接無線通信98c1がされる際には、携帯型通信装置98bの位置が、設置される機器98aの位置と同じ位置(略同一の位置、機器98aの位置の近傍と、他の領域とのうちで、近傍の位置)であることに気づく。
しかも、近年においては、携帯電話(携帯型通信装置98bなど)に、GPSの装置が設けられるなどして、携帯型通信装置98bにおいて、その携帯型通信装置98bの位置を示す位置情報が取得(検出)されることがある。
一方で、設置される機器98aにおいて、設置がされた位置を示す位置情報が取得(検出)されたなら、例えば、機器98aにおいて、位置情報を取得する、GPSの装置を設ける必要が生じるなどにより、機器98aのコストが高くなってしまう。
そこで、近接無線通信98c1がされて、設置される機器98aの位置が、携帯型通信装置98bの位置と同じ位置である際に、携帯型通信装置98bの位置を示す位置情報98j1が取得(検出)されてもよい(位置情報取得部98j、図169のS973)。
そして、機器98aが設置された位置を示す位置情報として、取得された、携帯型通信装置98bの位置の位置情報98j1を更に含む送信情報98o1が送信されてもよい。
これにより、単に、携帯型通信装置98bにおいて位置情報98j1が取得されるだけで足りて、コストが、低いコストにできる。
なお、こうして、例えば、上述された、近接無線通信がされる時との判定がされる際に(S971:Yes)、その際における、携帯型通信装置98bの位置(機器98aが設置された位置と同じ位置)の位置情報98j1が取得され、利用されてもよい。
図168は、位置情報取得部98jなどを示す図である。
なお、位置情報98j1は、以下で説明される第1の位置情報98j1A(図168)でもよい。
つまり、第1の位置情報98j1Aは、複数の住宅(例えば図167の第1の住宅99、第2の住宅991など)の位置のうちから、機器98aが設置された住宅(第1の住宅99)の位置を特定するのに止まり、設置がされた住宅の各位置(例えば、図165のテレビN10Aの位置と、暖房機N10Kの位置などを参照)のうちから、設置された位置(例えば、テレビN10Aが設置された、図示される、テレビN10Aの位置)を特定しない位置情報98j1である。
つまり、例えば、第1の位置情報98j1Aは、比較的荒い(低い、大まかな)精度で位置を特定する一方で、データ量が比較的小さい位置情報98j1である。
つまり、例えば、位置情報取得部98jの少なくとも一部は、例えば、上述された、荒い精度の第2の位置情報98j1Aを取得するGPS装置98j1x(図127の経緯測位部Y028、図132のGPS N31、図149の位置情報センサ部091等などを参照)でもよい。
そして、このような、荒い精度の第1の位置情報98j1Aは、例えば、複数の住宅のうちから、機器が設置された住宅を特定することで、複数の住宅での位置のうちから、特定される住宅の位置を特定する住宅情報(図170の第2の位置情報98ca2を参照)でもよい。
図170は、ホームID 98ca2などを示す図である。
つまり、例えば、この住宅情報は、具体的には、例えば、互いに異なる複数の住宅の、互いに異なるID(ホームID)のうちの、特定される住宅のID 98ca2(図170)でもよい(ID:Identifier)。
つまり、ホームID 98ca2は、例えば、その住宅(例えば、第1の住宅99と、第2の住宅991とのうちの、機器98aが設置された第1の住宅99)に付与された番号、文字列などでもよい。
そして、例えば、送信情報98o1に含まれるホームID 98ca2(位置情報98j1、第1の位置情報)に対応付けて、そのホームID 98ca2により特定される住宅(第1の住宅99)に設置されるそれぞれの機器(例えば、図165のテレビN10A、暖房機N10Kなど)の、送信された送信情報98o1における、当該ホームID 98ca2以外の他の部分(例えば、テレビN10Aの製造番号98cb、暖房機N10Kの製造番号98cbなど)が、サーバ98cにより記憶されてもよい。
なお、図170では、こうして対応付けられることが、ホームID 98ca2と、2つの製造番号989cbのそれぞれとの間の線により模式的に示される。
図175は、位置情報取得部98jなどを示す図である。
他方、位置情報98j1は、機器98aが設置された住宅(第1の住宅99)の各位置(例えば、図165のテレビN10Aの位置と、暖房機N10Kの位置などを参照)のうちから、設置された位置(例えば、テレビN10Aが設置された、図示される、テレビN10Aの位置)を特定する第2の位置情報98j1Bでもよい。
つまり、例えば、第2の位置情報98j1Bは、比較的細かい(高い、精密な)精度で特定をして、データ量が比較的大きい位置情報98j1でもよい。
図172は、第1の位置96dP、第2の位置96cPなどを示す図である。
そして、例えば、送信される送信情報98o1に含まれる第2の位置情報98j1B(位置情報98j1、図172の位置情報98w)の処理をする処理装置96aがあってもよい。
つまり、処理装置96aは、例えば、機器98aが設置がされた住宅(第1の住宅99)に設けられた、設置された機器98aと無線通信をする、無線LANのアクセスポイントなどの無線通信装置でもよい。
そして、この処理装置96aにおいて、次の動作がされてもよい。
図173は、送信された位置情報98j1Bの処理のフローチャートである。
つまり、送信された送信情報98o1に含まれる第2の位置情報98j1B(位置情報98j1、図172の位置情報98w)が取得されてもよい(情報取得部96a1、図173のS97a)。
そして、取得された位置情報96j1B(位置情報98w)により示される位置(機器98aが設置された位置)が、第1の位置96cP(例えば、図165における暖房機N10Kの位置)であるか、第2の位置96dP(例えばテレビN10Aの位置)であるかが判定されてもよい(方式選択部96a2、図173のS97b)。
そして、第1の位置96cPと判定される場合に(S97b:第1の位置)、第1の位置96cPである場合に適する第1の処理(S97c1)がされ、第2の位置96dPであると判定される場合に(S97b:第2の位置)、第2の位置96dPである場合に適する第2の処理(S97c2)がされてもよい(無線通信部96a3)。
つまり、例えば、第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)は、当該第1の位置96cPに機器98a設置された場合には(設置された機器98aが、第1の位置96cPの第1の機器96cである場合には)、設置された機器98aとの間での無線通信として、第1の方式での無線通信96f1(第1の処理)が適切である位置でもよい。
そして、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)は、第2の位置96dPに設置された場合には(第2の機器96dである場合には)、第2の方式での無線通信96f2(第2の処理)が適切である位置でもよい。
つまり、行われる無線通信は、例えば、機器98aが設置がされる住宅(第1の住宅99)に設けられた、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどの無線通信装置(処理装置96a、例えば、図165における符号99cで示された位置を有する)との間での無線通信でもよい。
つまり、例えば、第1の方式での無線通信96f1は、閾値よりも弱い電力での無線通信である一方で、第2の方式での無線通信96f2は、当該閾値よりも強い電力での無線通信でもよい。
なお、例えば、弱い電力での無線通信96f1が適する第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)は、例えば、アクセスポイント等(処理装置96a)の位置までの距離が、閾値Th(図172)よりも小さい距離である位置である一方で、第2の位置98dP(テレビN10Aの位置)は、閾値Thより大きい距離の位置でもよい。
つまり、例えば、上記の無線通信装置(処理装置96a)などにより、次の動作がされてもよい。
つまり、通信がされる相手である機器(第1の機器96c、第2の機器96c等)などから、その機器を特定する機器情報98v(例えば、その機器のアドレスなどでもよい)が取得されると共に、取得された機器情報98vと同じ機器情報(アドレス:例えば、図172の機器情報98r)が含まれる、送信された送信情報(送信情報98p、図167の送信情報98o1)に含まれる位置情報98s(位置情報98w)が取得されてもよい(情報取得部96a1、S97a)。
そして、こうして取得された位置情報98wに基づいて、上述の動作がされてもよい。
これにより、設置がされた、機器98aの位置が、第1の位置96dP(暖房機N10Kの位置)であるか、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)であるかに対応する適切な処理(第1の無線通信96f1、第2の無線通信96f2)がされ、位置が第1の位置96dPか、第2の位置96dPかに関わらず、確実に、適切な処理(適切な方式(適切な電力)での無線通信)ができる。
そして、単に、携帯電話などの携帯型通信装置98bが用いられて、送信情報98o1が送信されるだけで足り、設置がされた住宅(第1の住宅99)に、特殊な装置等を持ち込んだり、ユーザが複雑な操作をする必要などがなく、簡単に、適切な処理が確実にされて、簡単に適切な動作ができる。
なお、このように、送信情報98o1が送信されることにより、送信された送信情報98o1(の位置情報)に対応する適切な動作(第1の無線通信96f1、または、第2の無線通信96f2)がされてもよい。
つまり、このように、例えば、送信される送信情報98o1は、処理装置96aが行う動作を、適切な動作(第1の無線通信96f1、または、第2の無線通信96f2)にさせる制御の制御データでもよい。
なお、例えば、送信情報98o1が送信される第1のサーバ98c(図172(図167))は、例えば、いわゆるホームサーバ(例えば図165のサーバ99a)などの、住宅99に設置されたサーバなどでもよい。
なお、図165で示されるように、例えば、第1のサーバ99aは、サーバ99aがある住宅99の外部と通信するための通信線99bに接続されてもよい。
また、第1のサーバ98cは、上述されたアクセスポイント等の無線通信装置(処理装置96a)でもよい。
なお、送信情報98o1が送信される第1のサーバ98cは、例えば、通信線99bを介して通信がされる、住宅99の外部に設けられた、機器98aの製造者のサーバなどでもよい。
なお、先述された通り、位置情報981j(図167)は、先述されたGPS装置98j1x(図168)が用いられる際などにおける、例えば、は、緯度および経度などの、地図上における絶対的な位置を特定する絶対位置情報でもよい。
つまり、例えば、位置情報取得部98j(図167など)は、例えば、GPS装置98j1xを含むなどして、電波(GPSの衛星からの電波など)を受信して、受信される電波から、その電波が受信される位置を、当該位置情報取得部98jが設けられた携帯型通信装置98bの位置として示す、絶対位置情報である位置情報98j1を取得してもよい。
つまり、例えば、位置情報取得部は、GPS装置でもよいし(GPS装置を含んでもよい)、携帯電話の基地局から送信される電波を受信して、受信された電波から、その電波が受信された位置を特定する絶対位置情報(位置情報98j1)を取得する装置などでもよい。
しかしながら、絶対位置情報が用いられるのが不適切であることも考えられる。
つまり、例えば、絶対位置情報が取得されることが不能であることも考えられる。つまり、例えば、必要な程度に十分高い精度の絶対位置情報が取得されることが不能であることなども考えられる。
つまり、例えば、これらGPS装置などの、受信される電波を用いる装置等においては、受信される電波が、十分高い精度の位置情報が取得されるのに必要な程度に、十分に適切な電波ではなく、適切な絶対位置情報が取得されるのが不能であることが考えられる。
つまり、例えば、電波を送信する衛星、基地局などの製造者、管理者などが、携帯型通信装置98bの製造者などとは違い、送信される電波が、不適切な電波で、絶対位置情報の取得が不能であることも考えられる。
また、例えば、いわゆるカーナビゲーション装置(カーナビ)に設けられるGPS装置は、トンネルのなかでは、位置情報を取得しない。このように、位置情報が取得される位置が、電波から位置情報を取得するのに不適切な位置で、絶対位置情報が取得されるのが不能であることなども考えられる。
一方、当該基点の位置(例えば図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの位置)からの、機器98aが設置された位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Aの位置など)への距離、方向(ベクトル)などの、当該基点の位置から、設置された位置までの差分により、設置された位置が、第1の位置か、第2の位置であるかが特定される、基点の位置があることも考えられる。
つまり、例えば、そのうような基点の位置は、上述された、アクセスポイントの位置(その位置(図172の処理装置96aの位置、図165のアクセスポイント99cの位置等)などが挙げられる。
そこで、取得される位置情報98j1は、例えば、(近接無線通信98c1がされる際における)携帯型通信装置98bの位置までの、上述のような、基点(基点98bx)の位置からの差分(方向および距離、ベクトルなど)を特定して、特定される差分だけ、基点(基点98bx)の位置から離れた位置を、機器98aが設置された位置として特定する相対位置情報でもよい。
つまり、例えば、相対位置情報は、当該相対位置情報のみからでは、機器98aが設置された位置の緯度・経度などの絶対位置情報が特定されない情報でもよい。
つまり、例えば、相対位置情報は、当該相対位置情報と、上述された基点の位置などとの複数の情報からは、例えば、基点の位置に対して、当該相対位置情報の差分だけ離れた位置の絶対位置情報などとして、機器98aが設置された位置の絶対位置情報を示すのに止まる情報などでもよい。
一方、近年においては、一部のスマートフォンなどの通信装置において、通信装置の動きの加速度を検出する加速度センサが設けられることがあるのが知られる。
なお、加速度センサは、例えば、携帯型通信装置98bにより表示される画面(例えば、文字を含む画面など)として、縦方向の(文字の)画面と、横方向(の文字)の画面とのうちで、検出される加速度の動きをした後にける、当該通信装置の方向(縦方向か、横方向か)に対応する方の適切な画面が表示されるセンサなどである。
しかも、近年における加速度センサにおいては、以前の加速度センサで検出される加速度の精度とは異なる、(かなり)高い精度の加速度が検出される。
また、近い将来には、更に高い精度で検出がされると考えられる。
そこで、位置情報取得部98jは、このような、当該携帯型通信装置98bに設けられた、当該携帯型通信装置98bの動きの加速度を検出する加速度センサ98j2x(図127の位置補正部Y030、図132の6軸センサN32、図149の加速度センサO98等などを参照)を含むなどして、検出された加速度を利用してもよい。
つまり、例えば、ユーザによる操作により、携帯型通信装置98bが(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの位置など)から)移動されて、携帯型通信装置98bが、機器98a(暖房機N10K、テレビN10Aなど)が設置された位置まで移動する動きにおける加速度が検出されて、検出される加速度での動きをした後における、携帯型通信装置98bの位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Aの位置など)を示す位置情報(相対位置情報)が取得(算出)されてもよい。
なお、例えば、この動きをする前の位置は、上述された基点(基点98bx)の位置などである。
そして、こうして取得された、検出された加速度に基づいて取得された動きでの相対位置情報である位置情報98j1を含む送信情報98o1がサーバ98cに送信されてもよい。
つまり、例えば、こうして、検出された加速度に基づいて取得された相対位置情報である位置情報98j1により、(基点(図172の基点98bx、図165のアクセスポイント99cの)から)第1の位置96cP(例えば暖房機N10Kの位置)までにおける、携帯型通信装置98bの動き(その動きをした後の位置(例えば暖房機N10Kの位置)までの、基点の位置からの差分(距離および方向など))が示される場合に、機器98aが設置された位置が、第1の位置96cP(暖房機N10Kの位置)と判定されてもよい(図173のS97b:第1の位置)。
そして、第2の位置96dP(テレビN10Aの位置)までの動きが示される場合に、第2の位置96dPとの判定がされてもよい(S97b:第2の位置)。
これにより、受信される、GPS等の電波が、不適切な電波である際などで、絶対位置情報の取得が不能(適切な(精度等の)絶対位置情報が不能)である際にも、適切な動作がされ、確実に、適切な動作ができる。
図174は、位置情報などを示す図である。
なお、図174に示されるように、例えば、取得される位置情報98j1(図174)は、このような、加速度センサ98j2xを用いて取得されるなどした、基点98bx(図174)の位置98bPからの差分(携帯型通信装置98bの動き)98bDを示す相対位置情報96q2と、基点98bxの位置98bPの絶対位置情報96g1との両方が含まれてなる情報などでもよい。
なお、例えば、上述された、無線通信の第1の方式(図173のS97c1での方)は、無線LANのアクセスポイントなどの中継装置により中継されることにより、間接的に他の装置と通信する方式である一方で、第2の方式(図173のS97c2での方式)は、いわゆる、アドホックモードでの通信、または、Wi−Fi(Wireless Fidelity)ダイレクトの通信などの、中継がされず、直接行われる通信(ダイレクト通信)などでもよい。
そして、例えば、第1の位置96cPは、設置された機器98aと通信する相手である無線通信装置(例えばテレビN10A)からの距離が、直接の通信がされても、通信の品質が閾値より高い品質で、直接の通信がされる方が、より好ましい位置である、当該無線通信装置から比較的近い距離の位置(例えばBDレコーダN10Bの位置)などでもよい。
そして、例えば、第2の位置96dPは、上述された、通信の相手である無線通信装置(テレビN10A)からの距離が、直接の通信がされると低い品質であり、中継での通信がされる方が、より好ましい位置である、比較的遠い距離の位置(暖房機N10Kの位置、テレビN10Iの位置など)などでもよい。
なお、具体的には、例えば、直接の通信がされるのが比較的好ましい第1の位置96cPは、通信がされる相手である無線通信装置の位置が含まれる部屋(テレビN10Aの部屋)と同じ部屋における位置(BDレコーダN10Bの位置)でもよい。
つまり、例えば、このような第1の位置96cP(BDレコーダN10Bの位置)は、具体的には、通信がされる相手である無線通信装置(テレビN10A)が、テレビと、テレビが設置される部屋と同じ部屋に設置されるブルーレイレコーダ等とのうちの一方(テレビN10A)である際における、設置される、他方の装置である機器98a(BDレコーダN10B)が有する、一方の装置(テレビN10A)の部屋と同じ部屋における位置(BDレコーダN10Bの位置)などでもよい。
また、中継での通信がされる方がより好ましい第2の位置96dP(例えばテレビN10Iの位置)は、例えば、通信がされる無線通信装置(テレビN10A)の部屋とは異なる部屋(テレビN10Iの部屋)の位置でもよいし、当該無線通信装置(テレビN10A)のある階(1階)とは異なる階(テレビN10Iがある2階)の位置などでもよい。
図176は、リモコン98Iなどを示す図である。
なお、例えば、複数の機器(第1の機器98jx、第2の機器98kxなど(例えば図165のテレビN10Aと暖房機N10K等))のうちで、その機器の位置が、リモコン98Iが向けられた方向98I1の位置(例えば、第1の機器98jx(テレビN10A)の位置98jP)である機器(第1の機器98jx)のみにより、そのリモコン98Iにされた、ユーザによる操作での動作がされ、その方向98I1の位置ではない位置(例えば、第2の機器98kx(暖房機N10K)の位置98kP)の機器(第2の機器98kx)には、その操作に応じた動作がされなくてもよい。
しかしながら、その動作を指示する、リモコン98Iにより出力される信号が、電波による信号などの、無指向性の通信媒体での信号であることも考えられる。
つまり、例えば、リモコンは98I、具体的には、先述された、携帯電話などの携帯型通信装置98bなどでもよい。
このため、その方向98I1の位置(位置98jP、テレビN10Aの位置)ではない機器(第2の機器98kx、暖房機N10K)にも、信号が届いて、当該機器(第2の機器98kx、暖房機N10K)によっても、リモコン98Iにされた操作での動作(例えば、いわゆる誤動作)がされてしまうことが考えられる。
そこで、送信された、設置された機器98a(第1の機器98jx、第2の機器98kxなど)の送信情報98o1に含まれる位置情報98mb(図171)により特定される位置が、リモコン98Iが向けられた方向98I1における位置である第1の位置(位置98jP、テレビN10Aの位置)であるか(図173のS97b:第1の位置)、その方向98I1における位置98jPではない第2の位置(位置98kP、暖房機N10Kの位置)であるか(S97b:第2の位置)が判定されてもよい(図176の判定部96i1)。
そして、第1の位置と判定される場合には(S97b:第1の位置)、判定がされた機器(第1の機器98jx、テレビN10A)に対して、行われた操作による動作(チャンネルの切替、電源のオフなど)をさせる制御がされてもよい(第1の処理、S97c1)。
そして、第2の位置(暖房機N10Kの位置)と判定される場合には(S97b:第2の位置)、そのような動作をさせる制御がされず、その他の処理のみが含まれてなる第2の処理(S97c2)がされてもよい(図176の動作制御部96i2)。
なお、例えば、上述された、判定部96i1および動作制御部96i2のうちの一方または両方(制御装置96i)は、例えば、先述された、住宅99に設けられたホームサーバ(例えば、図165のサーバ99a)が備える機能の機能ブロックなどでもよい。
なお、荒い精度の第1の位置情報(図170のホームID 98ca2などを参照)は、例えば、設置がされる住宅99の住所、電話番号などでもよいし、その住宅99の住人の携帯電話等(例えば、上述された携帯型通信装置98b)の製造番号などでもよいし、住人の氏名などでもよい。
なお、例えば、送信情報98o1が送信されたサーバ98cにより、複数の住宅(例えば、図167の第1の住宅99、第2の住宅991など)のうちから、送信された送信情報98o1により示される位置の住宅(のID)が、機器98aが設置された住宅(のID(第1の住宅99のホームID))として(サーバ98cなどにより)特定されてもよい。
なお、例えば、携帯型通信装置98bにより、設置された第1の機器98a(例えば、図165のテレビN10A)に、当該携帯型通信装置98bがタッチされた際に、第1の機器98aの第1の送信情報98o1が送信されると共に、設置された第2の機器98a(例えば暖房機N10K)に、第1の機器98aへのタッチがされた当該携帯型通信装置98bと同じ当該携帯型通信装置98bがタッチされた際に、同じ当該携帯型通信装置98bにより、第2の機器98aの送信情報98o1が送信されてもよい。
なお、上述された第1の携帯型通信装置98bとは別の(第1の携帯型通信装置98bを所有するユーザとは別の、住宅99におけるユーザの)第2の携帯型通信装置98bのタッチが、設置された第2の機器98aに対してされた際に、別の第2の当該携帯型通信装置98bにより、第2の機器98aの第2の送信情報98o1が送信されてもよい。
そして、送信される第2の送信情報98o1が、送信される第1の送信情報98o1に含まれる情報(例えば、当該住宅99のIDなど)と同じ情報を含んでもよい。
そして、第2の送信情報98o1は、例えば、第2の携帯型通信装置98bにより、上述されたホームサーバ(例えば図165のサーバ99a)などのサーバなどから取得された、当該サーバにより記憶された、第1の送信情報98o1に含まれる上記の情報を含んでもよい。
なお、例えば、記憶される当該情報は、第1の携帯型通信装置98bが当該サーバに送信した情報でもよいし、第1の携帯型通信装置98bにより当該サーバから受信されて、受信された当該情報が、第1の送信情報98o1に含まれる情報などでもよい。
なお、利用される、装置(携帯型通信装置98b、設置される機器98aなど)を特定する特定情報は、例えば、上述されたような、その装置の製造番号などでもよいし、その装置が有するMAC(Media Access Control)アドレスなどでもよい。
つまり、上述された、機器98aが設置される住宅99のIDは、例えば、このような製造番号等で、その製造番号等の装置(携帯型通信装置98b等)を所有する住人の住宅(住宅99)を、複数の住宅のうちから特定する情報でもよい。
なお、このような、住宅のIDである製造番号等は、例えば、その住宅に設置される複数の機器(図165の各機器などを参照)のうちの、最初に、送信情報の送信がされる機器の製造番号等でもよい。
以上、本願発明を各実施形態を例に挙げて、詳細に説明してきたが、前述の説明は、あらゆる点において、本願発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本願発明の範囲を逸脱することなく、各実施の形態に対して、種々の改良や変形を行うことができる。
つまり、例えば、本発明は、装置(システム)として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な、CD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号などとして実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記の実施の形態および変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、実施の形態および変形例における構成要素を任意に組み合わせて得られる他の形態も、本発明に含まれる。
本発明によって、サーバへ保存した画像等の情報を、簡単な手続きで、テレビなどの受信装置で受信することが可能となり、テレビや、PC等の表示装置が、インターネットを通じて情報を取得する操作を、簡略化するシステム全般に有効である。また、本発明に係る通信装置は、識別情報、および、仮想マシン用プログラムを格納したRF−IDを備える、あらゆる機器、例えば、カメラ等の電子機器、炊飯器や冷蔵庫等の家電機器、歯ブラシ等の日常品にも、適用できる。
上記の通信装置Y02によれば、装置Y01が、電子レンジM1012等であるにも関わらず、この装置Y01を購入したユーザの情報(ユーザの通信端末Y02の製造番号Y025N)が、容易にサーバY04に送信できる。
1 撮影装置
3 電源スイッチ
6 レンズ
6a 表示部
20 第1アンテナ
21 第2アンテナ
22 アンテナカバー
30 撮像部
31 映像処理部
32 記録再生部
33 第3メモリ
34 ICカード
35 第1処理部
36 暗号部
37 通信部
38 送信部
40 インターネット
42 サーバ
45 TV
46 RF−IDリーダライタ
47 RF−ID部
51 記録再生部
52 第2メモリ
90 URL生成部
91 第2電源部
95 第2処理部
98a 機器
98b 携帯型通信装置
98c サーバ
98c1 近接無線通信
98j 位置情報取得部
98j1 位置情報
98n 機器情報取得部
98n1 機器情報
98o 送信部
98o1 送信情報
99 住宅
100 電池
101 第1電源部
102 第3電源部
105 データ受信部
106 記録部
107 再生部
108 データ転送部
110 表示部(TV)
111 メディア識別情報
115 サービス内容識別情報
116 動作プログラム
117 動作プログラムが記録されているサーバ上のディレクトリ情報
118 動作プログラム選択情報
119 動作プログラム存在識別子
120 画像表示方法指示情報が記録されているサーバ上のディレクトリ情報
121 画像表示方法指示情報がサーバ上に存在するかの識別子
122 表示順序識別子
123 全画像表示識別子
124 特定ディレクトリの一部の画像情報
125 一覧表示識別子
126 スライドショー識別子
127 画質優先
128 速度優先
129 表示音声のディレクトリ
130 表示音声のディレクトリ
131 一部画像
132 特定使用者の画像
133 特定使用者のパスワード
134 画像の入ったディレクトリ
135 カメラの機種情報
136 強制印刷命令
137 印刷対象の画像データのディレクトリ
138 TVのRF−IDリーダライタのアンテナ
139 ハガキ
140 カメラのアイコン
141 ハガキのアイコン
142 空白画像
143 実画像
170 起動部
171 通信部
172 電源検知部
173 変調部
174 第1メモリ
175 変調切り替え部
500 電子カタログサーバ情報入力機
502 電子カタログ通知カード
504 RF−IDリーダ部
506 電子カタログサーバ
507 電子カタログデータベース
508 顧客属性データベース
520 キー入力受付部
521 RF−ID送信入力受付部
573 URL生成部
584 画像選択部
588 ユーザ情報入力部
589 操作モード判定部
601 顧客属性データ取得部
602 電子カタログデータ取得部
650 電子カタログ表示画面
651 商品データ
652 フォーカス表示された電子カタログ操作選択肢
800 プリンタ
801 RF−ID付葉書
810 葉書送付先情報入力部
820 葉書登録画像を選択する表示画面
821 葉書印刷画像を選択する表示画面
822 葉書挿入メッセージを入力する表示画面
823 葉書送付先情報を入力する表示画面
824 葉書送付確定を確認する表示画面
825 サムネイル画像
826 選択中のサムネイル画像
827 リモコン
2000 レコーダ
2001 チューナ
2002 入力信号処理部
2003 出力信号処理部
2004 システム制御部
2005 メモリ
2006 操作入力部
2007 通信部
2008 HDD
2009 光ディスクドライブ
2010 バス
2011 設定情報処理部
2012 レコーダID
2013 設定情報
2100 RF−IDカード
2101 メモリ
2102 処理部
2103 機器操作情報
2104 操作機器識別情報
2105 対象機器情報
2106 操作指示情報
2107 通信情報
2109、2110、2111 操作指示情報データ
2112 URL
2113 ログインID
2114 パスワード
2250 設定情報
2260 指示内容情報
2261 指示対象情報
2262 通信実施情報
2560 画像サーバ
2561 インターネット
2562 撮影装置
2563 テレビジョン装置
2564 郵送物
2565 RF−ID
3001 郵送物
3002 RF−ID部
3003 メモリ部
3045 テレビジョン
3046 RF−IDリーダライタ
3047 表示部
5501 無線アンテナ
5503 受信部
5502 通信可能装置検索部
5504 復号部
5505 URL生成部
5506 通信部
5507 送信部
5508 通信インタフェース
5509 受信部
5510 データ処理部
5511 メモリ部
5512 表示部
5513 CPU
5940 撮影装置1からサーバ42に撮影画像をアップロードする場合のデータフォーマット
5950 撮影装置1とTV45のRF−ID通信のデータフォーマット
6005 テレビのプログラム実行環境
6006 サーバ接続命令
6007 ダウンロード完了時の処理設定命令
6008 ダウンロード命令
6009 ダウンロード完了時命令
6010 スライドショー表示命令
7000 強制表示命令格納部
7001 フォーマット識別情報格納部
7002 プログラム記憶部
7003 第2メモリ読み出し部
7004 URL生成部
7005 プログラム生成部
7006 プログラム部品記憶部
7007 プログラム書き込み部
7008 製造番号格納部
7009 言語コード格納部
7010 プログラム実行バーチャルマシン
7020 使用状況検出部
7021 不具合検出部
7022 使用電力検出部
6512 無線通信装置
6520 表示機能付きリモコン
6521 無線通信送信部
6522 RF−IDリーダ
6523 表示装置
6524 入力装置
6525 プログラム実行バーチャルマシン
6530 表示機能無しリモコン
6531 送信部
6532 RF−IDリーダ
6533 入力装置
6534 LED
6535 メモリ
M1005 登録サーバ
M1101 通信装置
M1201 登録機器
M1202 機器固有ID取得部
M1203 機器固有ID送信部
M1204 登録情報作成部
M1205 ホームID管理部
M1206 位置情報取得部
M1207 位置情報送受信部
M1208 登録情報データベース
M2202 無線接続要請取得部
M2203 無線接続要請送信部
M2204 無線AP情報要請作成部
M2210 設定プログラム作成部
M2211 設定プログラム実行部
M2250 干渉情報送信部
M2251 干渉情報データベース

Claims (15)

  1. 所定の位置に設置された機器と当該携帯型通信装置との間での近接無線通信により、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部と、
    設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信部とを備える携帯型通信装置。
  2. 機器が設置された場合に行われる、設置された前記機器と当該携帯型通信装置との間での前記近接無線通信がされることを検出する検出部を備え、
    前記送信部は、前記機器が前記所定の位置に設置された場合に前記予め定められたサーバへと送信されるのを要する前記送信情報を、当該近接無線通信が行われることが検出された場合に、前記サーバに送信し、
    送信される前記送信情報は、複数の機器のうちから、設置された前記機器を特定する前記機器情報を含み、
    前記機器情報取得部は、前記近接無線通信により前記機器から当該機器情報を取得し、
    送信される前記送信情報は、前記機器が設置された位置を示す位置情報を含み、
    前記位置情報取得部は、設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す前記位置情報を、前記機器の位置の前記位置情報として取得する請求項1記載の携帯型通信装置。
  3. 取得される前記位置情報は、基点から、前記機器が設置された位置までの、当該携帯型通信装置の動きを特定して、特定される前記動きが、第1の位置までの第1の動きである場合に、当該第1の位置を示し、第2の位置までの第2の動きである場合に、当該第2の位置を示し、
    送信がされる前記サーバは、前記送信情報が当該サーバへと送信されることにより、送信された前記送信情報の前記位置情報により特定される前記動きが、前記第1の動きである場合には、予め定められた無線通信装置が、設置された前記機器との間での、第1の方式での無線通信を行い、第2の動きである場合、第2の方式での無線通信を行うサーバである請求項1または2記載の携帯型通信装置。
  4. 前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置が、前記機器が設置された位置までの動きをする際における加速度を検出する加速度センサを含み、
    取得される前記位置情報は、検出された前記加速度から特定される当該動きを特定し、特定される当該動きをした後の位置を、前記機器が設置された位置として示す請求項1〜3の何れかに記載の携帯型通信装置。
  5. 前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、
    前記近接無線通信は、前記住宅に前記機器が設置された場合に、前記機器が設置された前記住宅における当該携帯型通信装置のユーザによりされた、設置された前記機器への、当該携帯型通信装置のタッチの操作がされた際における、NFC(Near Field Communication)での通信である請求項1〜4の何れかに記載の携帯型通信装置。
  6. 前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、
    前記携帯型通信装置は、当該携帯型通信装置のユーザの住宅を特定する情報である、住宅のIDを記憶し、
    前記送信部は、前記位置情報と前記住宅のIDとを対応付けた前記送信情報を前記サーバに送信することにより、送信される前記送信情報に含まれる、設置された前記住宅のIDと同じIDに対応付けて、当該送信情報に含まれる、当該ID以外のそれぞれの情報を、前記サーバに記憶させる請求項1記載の携帯型通信装置。
  7. 前記位置情報取得部は、前記機器が設置される前記住宅に設けられた、当該住宅の前記IDを記憶するサーバである第2のサーバから、記憶された当該IDを、前記位置情報として取得する請求項6記載の携帯型通信装置。
  8. 前記機器が設置される前記所定の場所は、住宅の内部であり、
    前記位置情報取得部は、当該携帯型通信装置の記憶部により記憶された、複数の装置から、当該携帯型通信装置を特定し、特定される当該携帯型通信装置のユーザの住宅の位置を、前記機器が設置された前記住宅の位置として特定する前記位置情報を、当該記憶部から取得する請求項1記載の携帯型通信装置。
  9. 前記送信部は、
    前記送信情報を前記サーバに送信して、送信された当該送信情報を前記サーバに記憶させ、
    機器が、当該機器が設置された所定の位置から移動された場合に、移動された当該機器を特定する機器情報と、前記サーバに記憶させた前記送信情報に含まれる、設置された前記機器を特定する前記機器情報とが同じである場合に、当該サーバから、送信された当該送信情報に含まれる前記位置情報を出力させる請求項1記載の携帯型通信装置。
  10. 前記送信部は、前記送信情報を送信することにより、
    送信された当該送信情報の前記機器情報が取得された前記機器が設置された位置に、当該機器を表す表示が重畳された、前記住宅の内部構造を表示する画像を、予め定められた画像生成装置に生成させる請求項6記載の携帯型通信装置。
  11. 取得される前記機器情報は、複数の機器のうちから、設置された前記機器を特定する、当該機器の製造番号である請求項1記載の携帯型通信装置。
  12. 前記機器情報取得部は、設置された前記機器の種類を示す種類情報と、当該機器が有する機能を示す機能情報との少なくとも一方を、前記近接無線通信で、当該機器から取得し、
    送信される前記送信情報は、取得された当該少なくとも一方を含む請求項1記載の携帯型通信装置。
  13. 所定の場所に設置された機器と、当該集積回路が設けられた携帯型通信装置との間での近接無線通信を介して、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部と、
    設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信部とを備える集積回路。
  14. 所定の場所に設置された機器と、当該通信方法を実行する携帯型通信装置との間での近接無線通信により、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、
    設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信ステップとを含む通信方法。
  15. 所定の場所に設置された機器と、当該コンピュータプログラムを実行するコンピュータが設けられた携帯型通信装置との間での近接無線通信により、設置された当該機器から、複数の機器のうちから当該機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、
    設置された前記機器と前記携帯型通信装置とが近接無線通信を行った際における、当該携帯型通信装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記近接無線通信がされた場合、当該近接無線通信で取得された前記機器情報と、取得された前記位置情報とが含まれた送信情報を予め定められたサーバに送信する送信ステップとを前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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