JP6634931B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、複数種類の通信相手との無線通信を実行する通信装置を開示する。
特許文献1に開示されているMFP(Multi-Function Peripheralの略)は、通信相手が携帯端末である場合には、P2P(Peer to Peerの略)の通信リンクが確立されるので、携帯端末から受信される機能実行指示に応じた機能を実行する。一方、MFPは、通信相手がICカードである場合には、Reader−CE(Card Emulationの略)の通信リンクが確立されるので、ICカードから受信されるユーザIDを利用してログイン処理を実行する。
特開2015−069458号公報 特開2007−004540号公報 特開2016−010117号公報 特開2014−032579号公報
上記の文献によると、例えば、通信相手が携帯端末である場合に、特定の通信リング(P2Pの通信リンク)が常に確立されるとは限らず、特定の通信リンクとは異なる通信リンク(例えば、Reader−CEの通信リンク)が確立され得る。この場合、MFPは、携帯端末から受信される機能実行指示に応じた機能を実行すべき状況であるにも関わらず、当該機能を実行することができない。
本明細書では、通信装置が、通信相手の種類に応じた適切な処理を実行し得る技術を開示する。
本明細書によって開示される通信装置は、所定規格に従った無線通信を実行するための無線インターフェースと、通信装置と対象装置との間に無線インターフェースを介した第1種の通信リンクが確立される場合に、無線インターフェースを介して、第1種の通信リンクを利用した所定通信を、第1種の装置である対象装置と実行する通信実行部であって、第1種の通信リンクは、通信装置が所定規格で定められている第1のモードで動作するための通信リンクである、通信実行部と、通信装置と対象装置との間に無線インターフェースを介した第2種の通信リンクが確立される場合に、第2種の通信リンクの確立のために対象装置から受信された特定信号に含まれる属性情報を利用して、対象装置が、第1種の装置であるのか、第2種の装置であるのか、を判断する判断部であって、第2種の通信リンクは、通信装置が所定規格で定められている第2のモードであって、第1のモードとは異なる第2のモードで動作するための通信リンクである、判断部と、対象装置が第2種の装置であると判断される場合に、特定信号に含まれる識別情報を利用して、第2種の装置である対象装置の認証を実行する認証部と、対象装置が第1種の装置であると判断される場合に、対象装置の認証が実行されることなく、第2種の通信リンクを切断する切断部と、を備え、通信実行部は、さらに、対象装置が第1種の装置であると判断されることに起因して第2種の通信リンクが切断された後に、通信装置と第1種の装置である対象装置との間に無線インターフェースを介した第1種の通信リンクが確立される場合に、無線インターフェースを介して、第1種の通信リンクを利用した所定通信を、第1種の装置である対象装置と実行する。
上記の構成によると、通信装置は、第2種の通信リンクが確立される場合に、対象装置が第2種の装置であると判断すると、対象装置の認証を実行するが、対象装置が第1種の装置であると判断すると、対象装置の認証が実行されることなく、第2種の通信リンクを切断する。そして、通信装置は、当該第2種の通信リンクが切断された後に、当該第1種の装置との第1種の通信リンクを確立して、第1種の通信リンクを利用した所定通信を当該第1種の装置と実行する。従って、通信装置は、通信相手(即ち対象装置)の種類に応じた適切な処理を実行し得る。
上記の通信装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信装置と対象装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 スキャナ処理のフローチャートを示す。 判断処理のフローチャートを示す。 装置の種類を判断するための手法を説明するためのテーブルを示す。 各通信タイプに対応する各応答信号を示す。 タイプAに対応する認証カードが通信相手であるケースのシーケンスを示す。 タイプAに対応する携帯端末とのP2Pリンクが確立されるケースのシーケンスを示す。 タイプFに対応する携帯端末とのP2Pリンクが確立されるケースのシーケンス図を示す。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示すように、通信システム2は、スキャナ10と、認証カード50と、携帯端末70と、を備える。各装置10、50、70は、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信(以下では「NFC通信」と呼ぶ)を実行可能である。
(スキャナ10の構成)
スキャナ10は、操作部12と、表示部14と、スキャン実行部18と、Wi−Fiインターフェース(以下ではインターフェースを「I/F」と記載する)20と、NFCI/F22と、制御部30と、を備える。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をスキャナ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとしても機能する。即ち、表示部14は、操作部としても機能する。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のスキャン機構である。
Wi−FiI/F20は、Wi−Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi−Fi通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers、 Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a、11b、11g、11n等)に基づく無線通信方式である。より具体的に言うと、Wi−FiI/F20は、Wi−Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Peer-to-Peer (P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。
NFCI/F22は、NFC通信を実行するためのI/Fである。NFC方式は、例えば、ISO/IEC14443、15693、18092などの国際標準規格に基づく無線通信方式である。なお、NFC通信を実行するためのI/Fの種類として、NFCフォーラムデバイス(NFC Forum Device)と呼ばれるI/Fと、NFCタグ(NFC Tag)と呼ばれるI/Fと、が知られている。NFCフォーラムデバイスは、P2P(Peer To Peerの略)モード、R/W(Reader/Writerの略)モード、及び、CE(Card Emulationの略)モードのいずれかで選択的に動作可能なI/Fである。NFCタグは、これらのモードのいずれかで選択的に動作可能なI/Fではなく、NFC方式のIC(Integrated Circuitの略)タグとして機能する。
P2Pモードは、P2Pモードで動作する一方のNFC機器とP2Pモードで動作する他方のNFC機器との間で双方向通信を実行するためのモードである。R/Wモード及びCEモードは、R/Wモードで動作する一方のNFC機器とCEモードで動作する他方のNFC機器との間で単方向通信を実行するためのモードである。なお、CEモードは、セキュア・エレメントを必要とする通常のCEモードと、セキュア・エレメントを必要としないHCE(Host Card Emulationの略)モードと、を含む。R/WモードのうちのReaderモードは、CEモードで動作するNFC機器からデータを読み出すためのモードである。R/WモードのうちのWriterモードは、CEモードで動作するNFC機器にデータを書き込むためのモードである。なお、R/Wモードで動作するNFC機器は、NFCタグからデータを読み出したり、NFCタグにデータを書き込んだりすることもできる。
NFCI/F22は、NFCフォーラムデバイスである。NFCI/F22は、例えば、Polling信号を送信して、相手機器から当該信号に対する応答信号を受信する場合に、相手機器とのNFC通信リンクを確立する。また、NFCI/F22は、例えば、相手機器からPolling信号を受信して、当該信号に対する応答信号を相手機器に送信する場合に、相手機器とのNFC通信リンクを確立する。
ここで、NFC通信について詳しく説明する。NFC通信は、4種類の通信タイプ(即ち、タイプA、タイプB、タイプF、及び、タイプV)に分類される。各通信タイプでは、同じ周波数(即ち13.56MHz)が利用される。ただし、各通信タイプでは、通信規格、変調方式、及び、符号化方式の組合せが異なる。タイプAは、通信規格「ISO/IEC14443及び18092」、変調方式「ASK(Amplitude Shift Keyingの略)100%」、及び、符号化方式「Manchester」に従った通信である。タイプBは、通信規格「ISO/IEC14443」、変調方式「ASK10%」、符号化方式「NRZ(Non Return to Zeroの略)」に従った通信である。タイプFは、通信規格「ISO/IEC18092」、変調方式「ASK10%」、及び、符号化方式「Manchester」に従った通信である。タイプVは、通信規格「ISO/IEC15693」、変調方式「ASK10%又は100%」、符号化方式「Manchester」に従った通信である。
次いで、Wi−FiI/F20とNFCI/F22との間の相違点を説明しておく。Wi−FiI/F20を介したWi−Fi通信の通信速度(例えば最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F22を介したNFC通信の通信速度(例えば最大の通信速度が100〜424Kbps)よりも速い。また、Wi−FiI/F20を介したWi−Fi通信における搬送波の周波数(例えば2.4GHz帯又は5.0GHz帯)は、NFCI/F22を介したNFC通信における搬送波の周波数(例えば13.56MHz帯)とは異なる。また、Wi−FiI/F20を介したWi−Fi通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約100m)は、NFCI/F22を介したNFC通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約10cm)よりも大きい。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。また、メモリ34は、ユーザテーブル38を格納する。なお、変形例では、ユーザテーブル38は、スキャナ10とは異なる外部装置のメモリ内に格納されてもよい。この場合、スキャナ10は、当該外部装置と通信して、ユーザテーブル38内の情報を利用することができる。
ユーザテーブル38では、ユーザ名と、パスワードと、認証IDと、ショートカット情報と、が対応付けられる。ユーザ名、パスワード、及びショートカット情報は、例えば、スキャナ10の管理者が、操作部12を操作することによって、又は、端末装置からスキャナ10にアクセスすることによって、ユーザテーブル38に登録される。
認証IDは、認証カード50を識別するための識別情報であり、後述する処理によって認証カード50から抽出されて登録される。ここで、認証IDを一例として含む「識別情報」という用語は、1個の装置に固有(即ちユニーク)な情報であってもよいし、装置内の構成要素(例えばソフトウェア)を識別する情報であってもよいし、装置のモデルを示す情報であってもよい。即ち、識別情報は、1個の装置そのものを識別する情報に限定されず、ある概念を識別する情報も含む。
ショートカット情報は、スキャン設定情報と宛先情報とを含む。スキャン設定情報は、スキャン実行部18が原稿のスキャンを実行するために利用すべきスキャン設定を示す情報であり、例えば、色数、スキャン解像度、原稿のサイズ、スキャンデータのファイル形式等を含む。宛先情報は、スキャンデータが格納されるべき宛先を示す情報であり、例えば、メモリ34内のフォルダ、外部装置のIPアドレス、電子メールアドレス等を含む。
(認証カード50の構成)
認証カード50は、NFCタグであるNFCI/F52を備える。認証カード50は、通常、OSソフトウェア及びアプリケーションを有さない。NFCI/F52は、タイプA、B、F、及び、Vのいずれか1つのタイプに対応する(換言すると、1つのタイプのみをサポートしている)。タイプAに対応するNFCI/F52は、通信規格「ISO/IEC14443」に従ったI/F(即ちカード)であり、さらに、通信規格「ISO/IEC14443」に準拠した特定規格「ISO/IEC14443-4」に従ったI/Fと、特定規格「ISO/IEC14443-4」に従っていないI/Fと、に分類される。前者のI/Fは、非接触カード用の特定の通信プロトコル「T−CL」に準拠しているMifare Desfire系のカードであり、例えば、Mifare ProX、Mifare SmartMX、Mifare Desfire等を含む。また、後者のI/Fは、通信プロトコル「T−CL」に準拠していないMifare(登録商標)系のカードであり、例えば、Mifare Ultralight、Mifare Mini等を含む。タイプFに対応するNFCI/F52は、通信規格「ISO/IEC18092」に従ったカードであり、例えば、FeliCa Standard、FeliCa Liteなどのカードである。また、タイプVに対応するNFCI/F52は、通信規格「ISO/IEC15693」に従ったカードである。
(携帯端末70の構成)
携帯端末70は、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末70は、NFCI/F72と、OSソフトウェア74と、を備える。NFCI/F72は、NFCフォーラムデバイスである。OSソフトウェア74は、携帯端末70の種々の基本的な動作を制御するためのソフトウェアである。また、図示省略しているが、携帯端末70は、さらに、Wi−Fi通信を実行するためのWi−FiI/Fも備える。携帯端末70は、さらに、スキャンアプリケーション76を有し得る。スキャンアプリケーション76は、スキャナ10にスキャン機能を実行させるためのアプリケーションである。
(スキャナ処理;図2)
続いて、図2を参照して、CPU32によって実行されるスキャナ処理について説明する。スキャナ10の電源がONされた際に、スキャナ処理が開始される。なお、以下では、認証カード50及び携帯端末70を総称して、「対象装置」と呼ぶ場合がある。
S100において、CPU32は、NFCI/F22のモード状態を、P2Pモード及びR/WモードがONされており、CEモードがOFFされているモード状態に設定する。この場合、NFCI/F22は、P2Pモード又はR/Wモードで動作可能である。
S100において、CPU32は、さらに、RF(Radio Frequencyの略)をONするための指示をNFCI/F22に供給する。これにより、NFCI/F22は、電波を利用可能な状態に移行する。NFCI/F22が電波を利用可能な状態になると、NFCI/F22は、タイプA、B、F、及び、Vに対応する4種類のPolling信号を順次送信することを繰り返す。
S102において、CPU32は、ユーザによってログイン操作が操作部12に実行されることを監視する。CPU32は、ユーザテーブル38に登録されているユーザ名及びパスワードの組合せ(以下では「ユーザ情報」と呼ぶ)が操作部12に入力される場合に、S102でYESと判断して、S110に進む。
S110において、CPU32は、認証IDをユーザテーブル38に登録するための登録ボタンが操作されたのか否かを判断する。CPU32は、登録ボタンが操作されたと判断する場合(S110でYES)に、S112に進む。一方、CPU32は、登録ボタンとは異なるボタンが操作されたと判断する場合(S110でNO)に、当該ボタンに応じた処理を実行して、S102に戻る。CPU32は、例えば、スキャン実行ボタンが操作された場合に、ユーザテーブル38から、S102で入力されたユーザ情報に対応付けられているショートカット情報を取得する。次いで、CPU32は、当該ショートカット情報に含まれるスキャン設定情報に従ったスキャン処理をスキャン実行部18に実行させ、当該ショートカット情報に含まれる宛先情報に従った宛先にスキャンデータを格納させる。
S112において、CPU32は、NFCI/F22のモード状態を、P2Pモード及びCEモードがOFFされていると共にR/WモードがONされているモード状態に設定する。この場合、NFCI/F22は、R/Wモードのみで動作可能である。本実施例では、対象装置が携帯端末70である場合には、携帯端末70から装置IDが抽出されて登録されず、対象装置が認証カード50である場合にのみ、認証カード50から装置IDが抽出されて登録される。従って、S110でYESと判断される場合には、携帯端末70との通信リンクを確立する必要がなく、認証カード50との通信リンクを確立すべき状況である。そして、認証カード50がP2Pモードに従って動作することができないので、P2PモードをONしておく必要がなく、このような理由でP2PモードがOFFされる。これにより、P2Pモードに対応する無駄な通信を実行せずに済む。また、対象装置が認証カード50である場合には、認証カード50(即ちNFCタグであるNFCI/F52)から装置IDを受信するためには、NFCI/F22がR/Wモード(より詳しくはReaderモード)で動作する必要がある。従って、認証カード50から装置IDを受信するためには、NFCI/F22がR/Wモードで動作する必要があるので、S112において、NFCI/F22がR/Wモードのみで動作可能なモード状態に設定される。
S114において、CPU32は、対象装置とのR/Wリンクが確立されることを監視する。R/Wリンクは、スキャナ10のNFCI/F22がR/Wモードで動作すると共に、対象装置のNFCI/FがCEモードで動作する通信リンクである。ユーザが対象装置をスキャナ10に近づけると、対象装置のNFCI/Fとスキャナ10のNFCI/F22との間の距離が、NFC通信を実行可能な最大の距離(例えば10cm)よりも小さくなる。この場合、NFCI/F22は、対象装置からPolling信号に対する応答信号を受信し、この結果、対象装置とのR/Wリンクを確立する。CPU32は、NFCI/F22からR/Wリンクが確立されたことを示す情報を取得する場合に、S114でYESと判断して、S116に進む。
ここで、NFC通信の通信レイヤについて説明しておく。NFC通信の通信レイヤは、最下層であるアナログ層と、アナログ層の上位層であるデジタルプロトコル層と、デジタルプロトコル層の上位層であるアクティビティ層と、アクティビティ層の上位層であるT1T〜T5T層と、を含む。S114のR/Wリンクを確立するための信号(例えば、Polling信号、応答信号等)は、T1T〜T5T層以上の通信レイヤが利用されずに、アクティビティ層以下の通信レイヤが利用されて通信される。
S116において、CPU32は、対象装置の装置IDが認証に利用可能であるのか否かを判断するために後述の判断処理を実行する(図3参照)。そして、S118において、CPU32は、判断処理の結果として対象装置の装置IDが認証に利用可能であると判断する場合(S118でYES)に、S120に進み、対象装置の装置IDが認証に利用不可能であると判断する場合(S118でNO)に、S122に進む。
S120において、CPU32は、S102で入力されたユーザ情報に対応する認証IDとして、対象装置の装置IDをユーザテーブル38に登録する。S102で入力されたユーザ情報に対応する認証IDが既に登録されている場合には、S120において、CPU32は、ユーザ情報に対応する認証IDとして、対象装置の装置IDを上書きして登録する。なお、変形例では、CPU32は、S102で入力されたユーザ情報に対応する認証IDが既に登録されている場合には、当該ユーザ情報と、対象装置の装置IDと、が対応付けられている新たな情報をユーザテーブル38に新たに登録してもよい。即ち、この場合、1つのユーザ情報に対して複数の認証IDが登録される。S120が終了すると、S100に戻る。
S122において、CPU32は、認証IDの登録を実行不可能であることを示すエラー画面を表示部14に表示させる。これにより、ユーザは、認証IDの登録が失敗したことを知ることができる。S124が終了すると、S100に戻る。
また、S130及びS150において、CPU32は、対象装置とのR/Wリンクが確立されること、及び、対象装置とのP2Pリンクが確立されることを監視する。P2Pリンクは、スキャナ10のNFCI/F22及び対象装置のNFCI/FのそれぞれがP2Pモードで動作する通信リンクである。CPU32は、NFCI/F22からR/Wリンクが確立されたことを示す情報を取得する場合に、S130でYESと判断して、S132に進む。また、CPU32は、NFCI/F22からP2Pリンクが確立されたことを示す情報を取得する場合に、S150でYESと判断して、S152に進む。なお、P2Pリンクは、NFCI/F22から送信されるPolling信号に対する応答信号を受信することに起因して確立されてもよいし、対象装置から送信されるPolling信号に対する応答信号を送信することに起因して確立されてもよい。S114のR/Wリンクの場合と同様に、S130及びS150の通信リンクを確立するための信号(例えば、Polling信号、応答信号等)は、T1T〜T5T層以上の通信レイヤが利用されずに、アクティビティ層以下の通信レイヤが利用されて通信される。
S132及びS134は、S116及びS118と同様である。CPU32は、対象装置の装置IDが認証に利用可能であると判断する場合(S134でYES)に、S136において、対象装置の認証を実行する。具体的には、CPU32は、対象装置の装置IDに一致する認証IDがユーザテーブル38に登録されている場合に、認証が成功したと判断する。この場合、CPU32は、スキャン実行ボタンが操作されなくても、当該認証IDに対応するショートカット情報を利用して、スキャン処理を自動的に実行する。ユーザは、対象装置をスキャナ10に近づけるだけで、ユーザ自身に対応するショートカット情報に従ったスキャン処理をスキャナ10に実行させることができる。なお、CPU32は、対象装置の装置IDに一致する認証IDがユーザテーブル38に登録されていない場合には、認証が失敗したと判断し、例えばエラー画面を表示部14に表示させて、S102に戻る。S136が終了すると、S102に戻る。
一方、CPU32は、対象装置の装置IDが認証に利用不可能であると判断する場合(S134でNO)に、S138において、S130で確立されたR/Wリンクを切断するための切断信号(具体的にはDeactivate信号)の送信をNFCI/F22に指示する。この結果、NFCI/F22が切断信号を対象装置に送信し、R/Wリンクが切断される。例えば、NFCI/F22のRFを停止させたり、NFCI/F22への電力供給を停止させたりして、R/Wリンクを切断する比較例の構成を想定する。この場合、RFを再開させたり電力供給を再開させたりする必要があり、Polling信号を送信可能な状態にNFCI/F22を復帰させるのに長時間を要する。このために、対象装置との通信リンクを再確立するのに長時間を要する。これに対し、本実施例では、切断信号の送信に応じてR/Wリンクを切断するので、比較例と比べると、対象装置との通信リンクを迅速に再確立することができる。なお、変形例では、上記の比較例の構成を利用してR/Wリンクを切断してもよい。S138が終了すると、S102に戻る。
また、対象装置とのP2Pリンクが確立される場合(S150でYES)には、S152において、CPU32は、スキャナ10の動作状態を、WFD方式のデバイス状態から、WFD方式のGroup Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)に移行させる。デバイス状態は、WFD方式に従った無線ネットワークの親局及び子局のどちらでも動作しない状態である。G/O状態は、当該無線ネットワークの親局として動作する状態である。なお、変形例では、CPU32は、WFD方式のG/O状態に移行する代わりに、いわゆるSoftAP(Access Pointの略)を起動して、無線ネットワークの親局として動作してもよい。S152において、CPU32は、さらに、当該無線ネットワークで利用されるべき無線設定(即ちSSID及びパスワード)を決定する。SSIDは、当該無線ネットワークを識別するための識別子である。パスワードは、当該無線ネットワークにおいて認証及び暗号化に利用される文字列である。CPU32は、例えば、予め決められている文字列を取得することによって、又は、ランダムに文字列を抽出することによって、無線設定を決定する。
S154において、CPU32は、S152で決定された無線設定をNFCI/F22に供給する。この結果、NFCI/F22は、P2Pリンクを利用して、無線設定を対象装置に送信する。S154の無線設定は、T1T〜T5T層以上の通信レイヤが利用されて送信される。対象装置が無線設定を受信し、対象装置がスキャンアプリケーション76を備えている場合には、対象装置において無線設定が利用される。そして、Wi−Fi方式に従ったWi−Fi接続を確立するための様々な信号が、対象装置からスキャナ10に送信される。
S156において、CPU32は、Wi−FiI/F20を介して、対象装置とのWi−Fi接続を確立する。具体的には、CPU32は、上記のSSIDを含む信号、パスワードを含む信号等を受信し、パスワードの認証が成功すると、Wi−Fi接続を確立する。
S158において、CPU32は、スキャン処理をスキャン実行部18に実行させる。CPU32は、例えば、予め決められているデフォルトのスキャン設定に従ったスキャン処理をスキャン実行部18に実行させてもよいし、対象装置から受信されるスキャン設定に従ったスキャン処理をスキャン実行部18に実行させてもよい。そして、CPU32は、S156で確立されたWi−Fi接続を利用して、Wi−FiI/F20を介して、スキャンデータを対象装置に送信する。上述のように、Wi−Fi通信の通信速度は、NFC通信の通信速度よりも速い。このために、NFC通信を利用してスキャンデータを通信する構成と比べると、スキャナ10は、スキャンデータを対象装置に迅速に送信することができる。
S160において、CPU32は、S156で確立されたWi−Fi接続を切断し、さらに、スキャナ10の動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる。S160が終了すると、S102に戻る。
(判断処理:図3、図4)
続いて、図3及び図4を参照して、図2のS116又はS132で実行される判断処理の内容を説明する。CPU32は、S114又はS130で受信される応答信号を利用して、当該応答信号に含まれる装置IDを認証に利用可能であるのか否かを判断する。
図3及び図4を用いた説明を行なう前に、図5を参照して、各通信タイプに対応するPolling信号に対する応答信号と装置IDとについて説明しておく。上述のように、NFCI/F22は、各タイプに対応する各Polling信号を順次送信することを繰り返す。NFCI/F22は、例えば、タイプAに対応するPolling信号を送信した際に、当該信号に対する応答信号を受信する場合に、タイプAを示す情報を制御部30に供給する。同様に、NFCI/F22は、他の通信タイプに対応する応答信号を受信する場合に、当該タイプを示す情報を制御部30に供給する。CPU32は、NFCI/F22から上記の情報を取得することに応じて、いずれの通信タイプに対応する応答信号を受信したのかを知ることができる。また、NFC規格では、タイプA、B、F、及び、Vのいずれの通信タイプの応答信号が受信されても、R/Wリンクを確立可能であることが決められている。ただし、P2Pリンクは、タイプA又はFの応答信号が受信される場合に確立可能であるが、タイプB又はVの応答信号が受信される場合に確立不可能である。
タイプAの応答信号は、SENS(SENS_RES Responseの略)信号と、SDD(SDD_RES Responseの略)信号と、SEL(SEL_RES Responseの略)信号と、を含む。SENS信号は、タイプAの装置IDであるNFCID1のデータサイズを示す情報を含み、SDD信号は、当該NFCID1を含む。SEL信号は、第6ビット及び第7ビットの情報を含む。SEL信号(即ちSEL_RES Response)は、SAK(Select Acknowledgeの略)と言い換えることもできる。SENS信号及びSEL信号は、対象装置(即ちNFCI/F)の属性を示す属性情報である。
SEL信号の第6ビットは、対象装置がISO_DEP(ISO/IEC14443-4で定義されたData Exchange Protocolの略)をサポートしているのか否かを示す。第6ビットが「ON」を示す場合には、対象装置がISO_DEPをサポートしており、第6ビットが「OFF」を示す場合には、対象装置がISO_DEPをサポートしていない。対象装置がISO_DEPをサポートしているということは、対象装置が携帯端末70又はMifare Desfire系の認証カード50であることを意味する。また、対象装置がISO_DEPをサポートしていないということは、対象装置がMifare系の認証カード50であることを意味する。
SEL信号の第7ビットは、対象装置がNFC_DEP(ISO/IEC18092で定義されたData Exchange Protocolの略)をサポートしているのか否かを示す。第7ビットが「ON」を示す場合には、対象装置がNFC_DEPをサポートしており、第7ビットが「OFF」を示す場合には、対象装置がNFC_DEPをサポートしていない。対象装置がNFC_DEPをサポートしているということは、対象装置がタイプAに従ってP2Pリンクを確立可能な携帯端末70であることを意味する。また、対象装置がNFC_DEPをサポートしていないということは、対象装置が、タイプAに従ってP2Pリンクを確立不可能な携帯端末70であること、又は、Mifare系、Mifare Desfire系等の認証カード50であること、を意味する。
タイプBの応答信号は、SENSB信号を含み、SENSB信号は、タイプBの装置IDであるNFCID0を含む。
タイプFの応答信号は、SENSF信号を含み、SENSF信号は、P2Pサポート情報と、PAD0と、タイプFの装置IDであるNFCID2と、を含む。SENSF信号は、対象装置(即ちNFCI/F)の属性を示す属性情報である。
P2Pサポート情報は、SENSF信号内の先頭の第1バイト及び第2バイトの情報である。P2Pサポート情報が「ON」を示す場合には、対象装置がタイプFに従ってP2Pリンクを確立可能な携帯端末70であることを意味する。P2Pサポート情報が「OFF」を示す場合には、対象装置が、タイプFに従ってP2Pリンクを確立不可能な携帯端末70であること、又は、FeliCa Standard、FeliCa Lite等の認証カード50であること、を意味する。
PAD0は、対象装置のNFCI/FのICタイプを示す情報を含み、PMm(Manufacture Parameterの略)と言い換えることもできる。PAD0が、06h、07h、10h〜13h、及び、14h〜1Fh(以下では「所定タイプ」と呼ぶ)を示す場合には、対象装置が携帯端末70であることを意味する。PAD0が上記の所定タイプ以外を示す場合には、対象装置がFeliCa Standard、FeliCa Lite等の認証カード50であることを意味する。なお、PAD0は、2byteの情報であり、本明細書及び図面に記載されているICタイプを示す情報(06h等)は、PAD0に含まれる情報の一部を示す。
タイプVの応答信号は、Inventory信号を含み、Inventory信号は、タイプVの装置IDであるUID(Universal IDの略)を含む。
上述したように、装置IDは、通信タイプ毎に異なる名称を有するIDである。通信タイプA、B、F、Vに対応する装置IDは、それぞれ、「NFCID1」、「NFCID0」、「NFCID2」、「UID」である。NFCID0〜2は、NFCフォーラムで規定されており、UIDは、NFCフォーラムで規定されていない。
対象装置が認証カード50である場合には、装置IDは、各カードに予め割り当てられている。対象装置がタイプA、F、又は、Vに対応する認証カード50である場合には、装置IDは認証カード毎にユニークなIDであり、2枚以上の認証カードの間で装置IDが重複しない。従って、タイプA、F、又は、Vに対応する認証カード50の装置IDは、認証に適している。一方、タイプBに対応する認証カード50では、複数枚の認証カードに同じ装置IDが割り当てられ得る。このために、タイプBに対応する認証カード50の装置IDは、認証に適していない。
また、対象装置が携帯端末70である場合には、装置IDは、OSソフトウェア74によって準備される。例えば、OSソフトウェア74は、SDD信号を送信すべき際に、ランダムに文字列を決定して、当該文字列を装置IDとして決定する。従って、仮に、携帯端末70から受信される装置IDがユーザテーブル38に登録されると(図2のS120)、その後に携帯端末70から受信される装置IDは、通常、登録済みの装置IDとは異なる。従って、携帯端末70から受信される装置IDは、認証に適していない。
図3のS200において、CPU32は、応答信号の通信タイプを特定する。上述したように、CPU32は、R/Wリンクが確立される際に、NFCI/F22から通信タイプを示す情報を取得する。CPU32は、NFCI/F22から取得される情報に基づいて、応答信号の通信タイプを特定する。そして、CPU32は、以下の各処理において、特定済みの通信タイプに応じた異なる手法を利用して、対象装置の種類を判断し、そして、装置IDを認証に利用可能であるのか否かを判断する。このために、対象装置の種類(即ち装置IDを認証に利用可能であるのか否か)を適切に判断することができる。なお、図4は、以下の各処理の判断結果を示したテーブルである。
S210において、CPU32は、特定済みの通信タイプがタイプAであるのか否かを判断し、S210でYESと判断する場合に、S212において、SEL信号内の第6ビットに基づいて、対象装置がISO_DEPをサポートしているのか否かを判断する。CPU32は、第6ビットが「OFF」を示す場合、即ち、対象装置がISO_DEPをサポートしていないと判断する場合(S212でNO)には、対象装置がMifare系の認証カード50であると判断し、S216に進む。S216では、CPU32は、認証カード50のNFCID1を認証に利用可能であると判断し、正常ENDとして処理を終了する。この結果、図2のS118又はS134でYESと判断され、S120又はS136では、SDD信号内のNFCID1が抽出される。
一方、CPU32は、第6ビットが「ON」を示す場合、即ち、対象装置がISO_DEPをサポートしていると判断する場合(S212でYES)には、S214において、SENS信号内のデーサイズ情報が、7バイトを示すのか、4バイトを示すのか、を判断する。Mifare Desfire系の認証カード50、携帯端末70は、それぞれ、NFCID1として、通常、7バイト、4バイトのデータサイズを採用する。従って、CPU32は、デーサイズ情報が7バイトを示す場合(S214でYES)には、対象装置がMifare Desfire系の認証カード50であると判断し、S216において、認証カード50のNFCID1を認証に利用可能であると判断する。また、CPU32は、デーサイズ情報が4バイトを示す場合(S214でNO)には、対象装置が携帯端末70であると判断し、S222に進む。S222では、CPU32は、携帯端末70のNFCID1を認証に利用不可能であると判断し、エラーENDとして処理を終了する。この結果、図2のS118又はS134でNOと判断され、S122又はS138が実行される。なお、Mifare Desfire系の認証カード50であると判断するデータサイズ(本実施例では7バイト)は、Mifareの仕様書に記載されているデータサイズに基づいて設定される。
また、S220において、CPU32は、特定済みの通信タイプがタイプBであるのか否かを判断し、S220でYESと判断する場合に、S222に進む。上述のように、対象装置がタイプBに対応している場合には、対象装置が認証カード50であっても携帯端末70であっても、対象装置の装置IDであるNFCID0は認証に適していない。従って、CPU32は、S222において、装置IDを認証に利用不可能であると判断し、エラーENDとして処理を終了する。
また、S230において、CPU32は、特定済みの通信タイプがタイプFであるのか否かを判断し、S230でYESと判断する場合に、S232において、SENSF信号に含まれるPAD0に基づいて、対象装置のNFCI/Fが所定タイプであるのか否かを判断する。CPU32は、PAD0が所定タイプを示す場合(S232でYES)には、対象装置が携帯端末70であると判断し、S222において、携帯端末70のNFCID0を認証に利用不可能であると判断し、エラーENDとして処理を終了する。
一方、CPU32は、PAD0が所定タイプを示さない場合(S232でNO)には、対象装置がFeliCa Standard、FeliCa Lite等の認証カード50であると判断し、S234に進む。S234では、CPU32は、認証カード50のNFCID2を認証に利用可能であると判断し、正常ENDとして処理を終了する。この結果、図2のS118又はS134でYESと判断され、S120又はS136では、SENSF信号内のNFCID2が抽出される。
また、CPU32は、特定済みの通信タイプがタイプVである場合(S230でNO)には、対象装置が認証カード50であると判断し、S240に進む。S240では、CPU32は、認証カード50のUIDを認証に利用可能であると判断し、正常ENDとして処理を終了する。この結果、図2のS118又はS134でYESと判断され、S120又はS136では、Inventory信号内のUIDが抽出される。
(具体的なケース;図6〜図8)
続いて、図6〜図8を参照して、図2及び図3の処理によって実現される具体的なケースA〜Cについて説明する。
(ケースA;図6)
T10では、スキャナ10は、電源がONされる際に、NFCI/F22のモード状態を、P2Pモード及びR/WモードがONされていると共にCEモードがOFFされているモード状態に変更する(図2のS100)。T20では、スキャナ10は、4つのタイプに対応する4種類のPolling信号を順次送信することを繰り返す。
ケースAでは、対象装置は、通信タイプがタイプAに対応する認証カード50である。認証カード50は、Mifare Mini(即ちMifare系)の認証カード50であって、NFCID1「A1」が予め割り当てられている。
スキャナ10は、T30において、ユーザ名「U3」及びパスワード「P3」の組合せを含むユーザ情報の入力(即ちログイン操作)を受け付け(S102でYES)、T32において、登録ボタンの操作を受け付ける(S110でYES)。この場合、T34では、スキャナ10は、NFCI/F22のモード状態を、R/WモードがONされていると共にP2Pモード及びCEモードがOFFされているモード状態に変更する(S112)。
T40において、スキャナ10は、タイプAのPolling信号の送信に応じて、認証カード50から、NFCID1「A1」を含むSDD信号と、SEL信号と、を含むタイプAの応答信号を受信する。そして、T42において、スキャナ10と認証カード50との間にR/Wリンクが確立される。この際に、スキャナ10は、応答信号の通信タイプがタイプAであると判断し(図3のS200、S210でYES)、SEL信号の第6ビットがISO_DEPをサポートしていないことを示すので(S212でNO)、対象装置がMifare系の認証カード50であると判断する。そして、スキャナ10は、SDD信号に含まれるNFCID1「A1」を認証に利用可能であると判断する(S216)。
T50において、スキャナ10は、SDD信号からNFCID1「A1」を抽出する。そして、T52では、スキャナ10は、T30で入力されたユーザ情報に対応付けて、NFCID1「A1」を認証IDとしてユーザテーブル38に登録する(図2のS120)。なお、T52が完了すると、スキャナ10は、T30でログインしたユーザをログオフさせる。次いで、T60では、スキャナ10は、NFCI/F22のモード状態を、P2Pモード及びR/WモードがONされていると共にCEモードがOFFされているモード状態に変更する(S100)。
T52にて認証カード50の認証IDのユーザテーブル38への登録が完了した後に、ユーザが認証カード50をスキャナ10に再び近づけると、T80において、スキャナ10は、T40と同様に、タイプAの応答信号を受信する。また、T82において、T42と同様に、スキャナ10と認証カード50との間にR/Wリンクが確立される(S130でYES)。この際に、上記と同様に、スキャナ10は、対象装置がMifare系の認証カード50であると判断し、NFCID1「A1」を認証に利用可能であると判断する(S216)。
T90において、スキャナ10は、NFCID1「A1」を抽出する。そして、抽出済みのNFCID1「A1」に一致する認証ID「A1」がユーザテーブル38に登録されているので(T52参照)、T92において、スキャナ10は、認証が成功したと判断する(図2のS136)。この場合、スキャナ10は、認証ID「A1」に対応付けられているショートカット情報を利用して、スキャン処理を実行する。
上述したように、スキャナ10は、認証カード50とのR/Wリンクが確立される場合には、認証カード50の認証を実行し、ショートカット情報を利用したスキャン処理を実行する。従って、スキャナ10は、個々のユーザが当該ユーザ自身の認証カード50を利用する場合に、当該ユーザに応じたスキャン処理を実行することができる。
(ケースB1及びB2:図7)
ケースB1及びB2では、対象装置は、通信タイプがタイプAに従ったP2Pリンクを確立可能である携帯端末70Aである。携帯端末70Aは、タイプFに従ったP2Pリンクを確立不可能である。携帯端末70Aは、さらに、少なくともタイプA及びタイプFのそれぞれのPolling信号に対する応答信号を送信可能であり、CEとして動作可能である。
ケースB1のT130では、スキャナ10は、タイプAのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70AからSEL信号を含むタイプAの応答信号を受信する。携帯端末70AがタイプAに従ったP2Pリンクを確立可能であるので、SEL信号内の第7ビットが「ON」を示す。この場合、NFCI/F22は、第7ビット「ON」に基づいて、携帯端末70AがタイプAに従ったP2Pリンクを確立可能であると判断し、T132において、携帯端末70AとのP2Pリンクを確立する(図2の150でYES)。この場合、T140では、スキャナ10は、図2のS152〜S160の処理を実行する。
ケースB2のT230では、スキャナ10は、タイプFのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70AからSENSF信号を含むタイプFの応答信号を受信する。携帯端末70AがタイプFに従ったP2Pリンクを確立不可能であるので、SENSF信号内のP2Pサポート情報が「OFF」を示す。この場合、NFCI/F22は、P2Pサポート情報「OFF」に基づいて、携帯端末70AがタイプFに従ったP2Pリンクを確立不可能であると判断し、携帯端末70AとのP2Pリンクを確立しない。そして、T232において、NFCI/F22は、携帯端末70AとのR/Wリンクを確立する(図2のS130でYES)。この場合、携帯端末70Aは、CEモードで動作する。この際に、スキャナ10は、応答信号の通信タイプがタイプFであると判断し(図3のS200、S230でYES)、SENSF信号のPAD0が所定タイプを示すので(S232でYES)、対象装置が携帯端末70Aであると判断する。そして、スキャナ10は、SENSF信号に含まれるNFCID2を認証に利用不可能であると判断する(S222)。
T240において、スキャナ10は、切断信号を携帯端末70Aに送信する(図2の138)。これにより、スキャナ10と携帯端末70Aとの間のR/Wリンクが切断される。R/Wリンクが切断されるので、スキャナ10は、各タイプに対応する各Polling信号の送信を再開する。
ユーザが携帯端末70Aをスキャナ10に近づけている状態を維持している場合には、スキャナ10は、タイプFのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70AからタイプFの応答信号を再び受信し得る。この場合、T232,T240が再び実行される。一方、T260に示されるように、スキャナ10は、タイプAのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70AからタイプAの応答信号を受信し得る。この場合、T132,T140と同様に、T262,T270が実行される。
ユーザは、携帯端末70Aへのスキャンデータの送信を望む場合には、携帯端末70Aをスキャナ10に近づける。ここで、携帯端末70AがタイプAの応答信号を送信する場合にはP2Pリンクが確立されて(T132)、スキャナ10から携帯端末70Aへの無線設定の送信(図2のS154)、及び、スキャナ10と携帯端末70Aとの間のWi−Fi接続の確立(S156)が実行される。このために、スキャナ10は、Wi−Fi接続を利用して、スキャンデータを携帯端末70Aに送信することができる(S158)。
一方、携帯端末70AがタイプFの応答信号を送信する場合には、P2Pリンクが確立されずに、R/Wリンクが確立される(T232)。図6のケースAで説明したように、スキャナ10は、R/Wリンクが確立される場合には、対象装置の認証を実行するように構成されている(図2のS130でYES、S136)。そして、携帯端末70Aの装置IDは認証に適していない。このために、スキャナ10は、携帯端末70AとのR/Wリンクが確立される場合には、携帯端末70Aの認証を実行せずに、切断信号を携帯端末70Aに送信してR/Wリンクを切断する(T240)。上述のように、携帯端末70Aは、タイプA及びタイプFに対応するPolling信号に対する応答信号を送信することができる。スキャナ10は、4種類のPolling信号を順次送信しており、携帯端末70Aが受信するPolling信号の種類は、Polling信号を受信するタイミングによって異なる。従って、スキャナ10が携帯端末70AとのR/Wリンクを切断してPolling信号の送信を再開すると、携帯端末70Aは、異なった種類のPolling信号を受信し得る。これにより、携帯端末70AがタイプAの応答信号を送信し得るので、携帯端末70AとのP2Pリンクが確立され得る(T262)。この結果、スキャナ10は、Wi−Fi接続を利用して、スキャンデータを携帯端末70Aに適切に送信することができる(T270)。なお、P2Pリンクは、携帯端末70Aから送信されるPolling信号に対する応答信号をスキャナ10が送信することに起因して確立されてもよい。
なお、変形例では、スキャナ10は、T240でR/Wリンクが切断されてから所定期間が経過するまで、タイプFのPolling信号の送信を停止してもよい。この場合、スキャナ10は、携帯端末70AからタイプFの応答信号を受信することなく、携帯端末70AからタイプAの応答信号を受信してP2Pリンクを適切に確立することができる。
(ケースC1及びC2:図8)
ケースC1及びC2では、対象装置は、通信タイプがタイプFに従ったP2Pリンクを確立可能である携帯端末70Bである。携帯端末70Bは、タイプAに従ったP2Pリンクを確立不可能である。携帯端末70Bは、さらに、少なくともタイプA及びタイプFのそれぞれのPolling信号に対する応答信号を送信可能であり、CEとして動作可能である。
ケースC1のT330では、スキャナ10は、タイプFのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70BからSENSF信号を含むタイプFの応答信号を受信する。携帯端末70BがタイプFに従ったP2Pリンクを確立可能であるので、SENSF信号内のP2Pサポート情報が「ON」を示す。この場合、NFCI/F22は、P2Pサポート情報「ON」に基づいて、携帯端末70BがタイプFに従ったP2Pリンクを確立可能であると判断し、T332において、携帯端末70BとのP2Pリンクを確立する(図2の150でYES)。この場合、T340では、スキャナ10は、図2のS152〜S160の処理を実行する。
ケースC2のT430では、スキャナ10は、タイプAのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70BからSENS信号及びSEL信号を含むタイプAの応答信号を受信する。携帯端末70BがタイプAに従ったP2Pリンクを確立不可能であるので、SEL信号内の第7ビットが「OFF」を示す。この場合、NFCI/F22は、第7ビット「OFF」に基づいて、携帯端末70BがタイプAに従ったP2Pリンクを確立不可能であると判断し、携帯端末70BとのP2Pリンクを確立しない。そして、T432において、NFCI/F22は、携帯端末70BとのR/Wリンクを確立する(図2のS130でYES)。この場合、携帯端末70Aは、CEモードで動作する。この際に、スキャナ10は、応答信号の通信タイプがタイプAであると判断し(図3のS200、S210でYES)、SEL信号の第6ビットが「ON」を示し(S212でYES)、かつ、SENS信号内のデータサイズ情報が4バイトを示すので(S214でNO)、対象装置が携帯端末70Bであると判断する。そして、スキャナ10は、SDD信号(図示省略)に含まれるNFCID1を認証に利用不可能であると判断する(S222)。
T440は、図7のT240と同様である。そして、T460に示されるように、スキャナ10は、タイプFのPolling信号の送信に応じて、携帯端末70BからタイプFの応答信号を受信し得る。この場合、T332,T340と同様に、T462,T470が実行される。
本ケースでも、図7と同様の効果が得られる。即ち、スキャナ10は、携帯端末70BとのR/Wリンクが確立される場合には、R/Wリンクを切断し(T440)、この結果、携帯端末70BがタイプFの応答信号を送信し得るので、携帯端末70BとのP2Pリンクが確立され得る(T462)。従って、スキャナ10は、Wi−Fi接続を利用して、スキャンデータを携帯端末70Bに適切に送信することができる(T470)。
なお、変形例では、スキャナ10は、T440でR/Wリンクが切断されてから所定期間が経過するまで、タイプAのPolling信号の送信を停止してもよい。この場合、スキャナ10は、携帯端末70BからタイプAの応答信号を受信することなく、携帯端末70BからタイプFの応答信号を受信してP2Pリンクを適切に確立することができる。
また、図7及び図8のケースとは異なり、携帯端末70がタイプA及びFのどちらに従ったP2Pリンクも確立可能である可能性がある。この場合、スキャナ10は、携帯端末70からタイプA及びFのどちらの応答信号を受信しても、携帯端末70とのP2Pリンクを確立することができる。この結果、スキャナ10は、無線設定を携帯端末70に送信し、Wi−Fi接続を利用してスキャンデータを携帯端末70に適切に送信することができる。
(本実施例の効果)
本実施例では、スキャナ10は、対象装置の種類に応じて、処理を切り替える。即ち、スキャナ10は、対象装置が認証カード50である場合には、認証カード50とのR/Wリンクを確立して認証カード50の認証を実行し(図2のS136)、対象装置が携帯端末70である場合には、携帯端末70とのP2Pリンクを確立して無線設定を携帯端末70に送信する(S154)。ただし、図7及び図8で説明したように、タイプA及びFのうちの一方の通信タイプに従ったP2Pリンクを確立可能であるが、他方の通信タイプに従ったP2Pリンクを確立不可能である携帯端末70A,70Bが存在し得る。従って、スキャナ10は、携帯端末70A,70BとのR/Wリンクを確立し得る(図7のT232、図8のT432)。この場合、スキャナ10は、対象装置が携帯端末70A,70Bであると判断し(図3のS214でNO又はS232でNOを経たS222)、R/Wリンクを切断する(図7のT240、図8のT440)。この結果、スキャナ10は、携帯端末70A,70BとのP2Pリンクを適切に確立することができる(図7のT262、図8のT462)。このように、スキャナ10は、対象装置の種類(即ち、認証カード50、携帯端末70)に応じた適切な処理を実行することができる。
(対応関係)
スキャナ10、携帯端末70、認証カード50が、それぞれ、「通信装置」、「第1種の装置」、「第2種の装置」の一例である。NFCI/F22、Wi−FiI/F20が、それぞれ、「無線インターフェース」、「異なるインターフェース」の一例である。P2Pリンク、R/Wリンクが、それぞれ、「第1種の通信リンク」、「第2種の通信リンク」の一例である。P2P、R/Wが、それぞれ、「第1のモード」、「第2のモード」の一例である。図5の各応答信号が、「特定信号」の一例である。NFCID1、NFCID2、及び、UIDが、「識別情報」の一例である。SENS信号内のデータサイズ情報が、「第1の情報」の一例であり、4バイト、7バイトが、それぞれ、「第1のデータサイズ」、「第2のデータサイズ」の一例である。SEL信号内の第6ビット、SENSF信号内のPAD0が、それぞれ、「第2の情報」、「第3の情報」の一例である。ISO/IEC14443−4が、「所定規格に準拠した特定規格」の一例である。図2のS154に応じてNFCI/F22から無線設定を送信することが、「所定通信」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)例えば、Mifare Desfire系の認証カードが利用されない環境下では、図3のS214を省略して、S212でYESの場合に、対象装置が携帯端末70であると判断し、S222を実行してもよい。即ち、「判断部」は、「第1の情報」を利用せずに、対象装置の種類を判断してもよい。また、例えば、Mifare系の認証カードが利用されない環境下では、S212を省略して、S214の処理が実行されてもよい。即ち、「判断部」は、「第2の情報」を利用せずに、対象装置の種類を判断してもよい。また、例えば、タイプFに対応する対象装置が利用されない環境下では、S230〜S234の処理が省略されてもよい。即ち、「判断部」は、「第3の情報」を利用せずに、対象装置の種類を判断してもよい。
(変形例2)例えば、タイプAに対応する対象装置のみが利用される環境下では、図3において、S212〜S216及びS222のみが実行されてもよい。また、例えば、タイプFに対応する対象装置のみが利用される環境下では、図3において、S222、S232、及び、S234のみが実行されてもよい。即ち、「判断部」は、変調方式の種類に応じた異なる手法を利用せずに、対象装置の種類を判断してもよい。
(変形例3) 図2のS154に代えて、以下の(変形例3−1)〜(変形例3−4)を採用してもよい。
(変形例3−1)CPU32は、スキャナ10が接続しているAP(Access Pointの略)の無線設定(例えばSSID及びパスワード)をNFCI/F22に供給する。これにより、当該無線設定が携帯端末70に送信され、携帯端末70は、APとの接続を確立することができる。この場合、CPU32は、S158において、APを介して、スキャンデータを携帯端末70に送信する。本変形例では、当該無線設定の送信が、「所定通信」の一例である。
(変形例3−2)CPU32は、S152を実行せずに、G/O状態である携帯端末70から無線設定を受信してもよい。これにより、CPU32は、当該無線設定を利用して携帯端末70との接続を確立し、S158において、当該接続を利用して、スキャンデータを携帯端末70に送信する。本変形例では、当該無線設定の受信が、「所定通信」の一例である。
(変形例3−3)CPU32は、S152を実行せずに、携帯端末70から、携帯端末70が接続しているAPの無線設定を受信してもよい。これにより、CPU32は、当該無線設定を利用してAPとの接続を確立し、S158において、APを介して、スキャンデータを携帯端末70に送信する。本変形例では、当該無線設定の受信が、「所定通信」の一例である。
(変形例3−4)CPU32は、S152及びS156〜S160を実行せずに、スキャナ10で発生しているエラー情報を解消するためのウェブページのURL(Uniform Resource Locatorの略)をNFCI/F22に供給する。これにより、当該URLが携帯端末70に送信され、携帯端末70は、当該ウェブページにアクセスすることができる。本変形例では、当該URLの送信が、「所定通信」の一例である。
(変形例4)ユーザテーブル38への認証IDの登録は、管理者が操作部12を操作することによって実行されてもよい。この場合、図2のS110〜S122を省略可能である。
(変形例5)図2のS100において、CPU32は、NFCI/F22をCEがさらにONされているモード状態に設定してもよい。そして、CPU32は、S150において、NFCI/F22がCEで動作すると共に携帯端末70がR/Wで動作するCEリンクが確立されることを監視してもよい。この場合、当該CEリンクが利用されて、無線設定が携帯端末70に送信される。本変形例では、CEが、「第1のモード」の一例である。
(変形例6)「無線インターフェース」は、NFC通信を実行するためのI/Fでなくてもよく、例えば、BlueTooth(登録商標)、TransferJet(登録商標)等の他の通信方式に従った無線通信を実行するためのI/Fであってもよい。
(変形例7)「通信装置」は、スキャン機能を実行可能なスキャナ10でなくてもよく、印刷機能を実行可能なプリンタ、印刷機能及びスキャン機能を含む多機能を実行可能な多機能機、又は、他の装置(例えば、PC、携帯端末等)であってもよい。例えば、多機能機は、ユーザテーブル38内のショートカット情報に代えて、ユーザが利用可能な機能を示す機能情報を格納していてもよい。この場合、多機能機は、認証IDの認証が成功すると、当該認証IDに対応する機能情報が示す機能の実行をユーザに許容し、当該機能情報が示さない機能の実行をユーザに許容しなくてもよい。
(変形例8)例えば、認証カード50の表面に装置ID等の認証情報が記載されている場合には、ユーザ又は管理者は、例えば操作部12を操作して、装置IDをスキャナ10に入力し、当該装置IDを認証IDとしてユーザテーブル38に登録してもよい。この場合、図2のS102〜S122の処理を省略可能である。
(変形例9)上記の実施例では、スキャナ10のCPU32がプログラム36(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図3の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図3の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:スキャナ、12:操作部、14:表示部、18:スキャン実行部、20:Wi−FiI/F、22:NFCI/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:ユーザテーブル、50:認証カード、52:NFCI/F、70:携帯端末、70A、70B:携帯端末、72:NFCI/F、74:OSソフトウェア、76:スキャンアプリケーション

Claims (12)

  1. 通信装置であって、
    所定規格に従った無線通信を実行するための無線インターフェースと、
    前記通信装置と対象装置との間に前記無線インターフェースを介した第1種の通信リンクが確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記第1種の通信リンクを利用した所定通信を、第1種の装置である前記対象装置と実行する通信実行部であって、前記第1種の通信リンクは、前記通信装置が前記所定規格で定められている第1のモードで動作するための通信リンクである、前記通信実行部と、
    前記通信装置と前記対象装置との間に前記無線インターフェースを介した第2種の通信リンクが確立される場合に、前記第2種の通信リンクの確立のために前記対象装置から受信された特定信号に含まれる属性情報を利用して、前記対象装置が、前記第1種の装置であるのか、第2種の装置であるのか、を判断する判断部であって、前記第2種の通信リンクは、前記通信装置が前記所定規格で定められている第2のモードであって、前記第1のモードとは異なる前記第2のモードで動作するための通信リンクである、前記判断部と、
    前記対象装置が前記第2種の装置であると判断される場合に、前記特定信号に含まれる識別情報を利用して、前記第2種の装置である前記対象装置の認証を実行する認証部と、
    前記対象装置が前記第1種の装置であると判断される場合に、前記対象装置の認証が実行されることなく、前記第2種の通信リンクを切断する切断部と、を備え、
    前記通信実行部は、さらに、前記対象装置が前記第1種の装置であると判断されることに起因して前記第2種の通信リンクが切断された後に、前記通信装置と前記第1種の装置である前記対象装置との間に前記無線インターフェースを介した前記第1種の通信リンクが確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記第1種の通信リンクを利用した前記所定通信を、前記第1種の装置である前記対象装置と実行する、通信装置。
  2. 前記属性情報は、前記特定信号に含まれる前記識別情報のデータサイズを示す第1の情報を含み、
    前記判断部は、
    前記第1の情報が、前記識別情報の前記データサイズが第1のデータサイズであることを示す場合に、前記対象装置が前記第1種の装置であると判断し、
    前記第1の情報が、前記識別情報の前記データサイズが前記第1のデータサイズとは異なる第2のデータサイズを示す場合に、前記対象装置が前記第2種の装置であると判断する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記属性情報は、前記対象装置が前記所定規格に準拠した特定規格に従った装置であるのか否かを示す第2の情報を含み、
    前記判断部は、
    前記第2の情報が、前記対象装置が前記特定規格に従った装置であることを示す場合に、前記対象装置が前記第1種の装置であると判断し、
    前記第2の情報が、前記対象装置が前記特定規格に従った装置でないことを示す場合に、前記対象装置が前記第2種の装置であると判断する、請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記属性情報は、前記対象装置のインターフェースのIC(Integrated Circuitの略)タイプを示す第3の情報を含み、
    前記判断部は、
    前記第3の情報が、前記ICタイプが所定タイプであることを示す場合に、前記対象装置が前記第1種の装置であると判断し、
    前記第3の情報が、前記ICタイプが前記所定タイプでないことを示す場合に、前記対象装置が前記第2種の装置であると判断する、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記判断部は、前記特定信号を受信するための変調方式の種類に応じた異なる手法で、前記属性情報を利用して、前記対象装置が、前記第1種の装置であるのか、前記第2種の装置であるのか、を判断する、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信装置。
  6. 前記切断部は、前記第2種の通信リンクを切断するための切断信号を前記対象装置に送信して、前記第2種の通信リンクを切断する、請求項1から5のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 前記所定通信は、前記対象装置への無線設定情報の送信を含み、
    前記無線設定情報は、前記通信装置と前記対象装置との間に、前記無線インターフェースとは異なるインターフェースを介した無線接続を確立するための情報を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 前記所定規格は、NFC(Near Field Communicationの略)規格である、請求項1から7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 前記第1のモードは、P2P(Peer to Peerの略)モードであり、
    前記第2のモードは、R/W(Reader/Writerの略)モードである、請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記特定信号は、第1の通信レイヤを利用して、前記第1の通信レイヤよりも上位である第2の通信レイヤを利用せずに、受信され、
    前記第1種の通信リンク及び前記第2種の通信リンクは、前記第2の通信レイヤを利用して確立される、請求項1から9のいずれか一項に記載の通信装置。
  11. 前記第1種の装置は、端末装置であり、
    前記第2種の装置は、カードである、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置。
  12. 通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    前記通信装置と対象装置との間に前記通信装置の無線インターフェースを介した第1種の通信リンクが確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記第1種の通信リンクを利用した所定通信を、第1種の装置である前記対象装置と実行する第1の通信実行処理であって、前記無線インターフェースは、所定規格に従った無線通信を実行するためのインターフェースであり、前記第1種の通信リンクは、前記通信装置が前記所定規格で定められている第1のモードで動作するための通信リンクである、前記第1の通信実行処理と、
    前記通信装置と前記対象装置との間に前記無線インターフェースを介した第2種の通信リンクが確立される場合に、前記第2種の通信リンクの確立のために前記対象装置から受信された特定信号に含まれる属性情報を利用して、前記対象装置が、前記第1種の装置であるのか、第2種の装置であるのか、を判断する判断処理であって、前記第2種の通信リンクは、前記通信装置が前記所定規格で定められている第2のモードであって、前記第1のモードとは異なる前記第2のモードで動作するための通信リンクである、前記判断処理と、
    前記対象装置が前記第2種の装置であると判断される場合に、前記特定信号に含まれる識別情報を利用して、前記第2種の装置である前記対象装置の認証を実行する認証処理と、
    前記対象装置が前記第1種の装置であると判断される場合に、前記対象装置の認証が実行されることなく、前記第2種の通信リンクを切断する切断処理と、
    前記対象装置が前記第1種の装置であると判断されることに起因して前記第2種の通信リンクが切断された後に、前記通信装置と前記第1種の装置である前記対象装置との間に前記無線インターフェースを介した前記第1種の通信リンクが確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記第1種の通信リンクを利用した前記所定通信を、前記第1種の装置である前記対象装置と実行する第2の通信実行処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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