JPH1090107A - 容器とくにタンク通気装置の機能性の検査方法および装置 - Google Patents
容器とくにタンク通気装置の機能性の検査方法および装置Info
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Abstract
法を、できるだけ少ない追加装置を用いて容器内の漏れ
の存在を正確に特定し、「真の」基準測定を実施可能な
ように改善する。 【解決手段】 タンク10と、接続配管12を介してタ
ンク10に結合されかつ通気配管22を有する吸着フィ
ルタ20と、弁配管24を介して吸着フィルタ20に結
合されているタンク通気弁30とを含み、ここで圧力源
により容器内に圧力が加えられかつ圧力過程および/ま
たは供給された容積流量から漏れの存在が特定される容
器とくにタンク通気装置の機能性の検査方法および装置
において、圧力過程および/または供給された容積流量
を決定するために、圧力を加えているときに圧力源の運
転特性値が測定され、この結果から漏れの存在が特定さ
れる。
Description
管を介してタンクに結合されかつ通気配管を有する吸着
フィルタと、弁配管を介して吸着フィルタに結合されて
いるタンク通気弁とを含み、圧力源により容器内に圧力
が加えられかつ圧力過程および/または供給された容積
流量から漏れの存在が特定される、容器とくにタンク通
気装置の機能性の検査方法に関するものである。
能性すなわち気密性に関して検査されなければならな
い。したがって、たとえば化学工業またはプロセス技術
において容器の気密性を検査することが重要である。し
かしながらさらに、車両技術においても容器とくにタン
ク装置の気密性もまた検査されなければならない。
RB)ならびにアメリカ環境庁(環境保護庁、EPA)
は自動車におけるタンク通気装置の機能性をオンボード
手段を用いて検査することを要求している(オンボード
診断、OBDII)。この場合、モデル年1996年以降
1mmの大きさからの漏れが検出可能でなければなら
ず、モデル年2000年以降はさらに0.5mmの大き
さからの漏れの検出が必要となる。このような漏れはた
とえば自動車内に表示されかつメモリ内に記憶されなけ
ればならない。
気装置の機能性の検査方法および装置が既知であり、こ
こでは二次空気ポンプによりタンク通気装置内に過圧を
加え、続いて圧力経過を評価することにより漏れの存在
が特定される。
空気ポンプがすべての車両に備えられていないこと、さ
らに圧力経過を評価するために圧力センサが必要とな
り、この圧力センサはタンク通気装置の故障要素を追加
させるばかりでなく、このために費用がかかるという欠
点がある。
ク通気装置の機能性の検査装置が既知であり、ここでは
流体機械によりタンク通気装置内に過圧が加えられ、供
給された容積流量がオリフィスにおける差圧測定により
測定され、続いてプログラミング可能なしきい値との比
較により漏れが存在するか否かが特定される。
る絶対容積流量が必要であることが欠点である。流体機
械の全体公差たとえば供給容積流量の公差が測定に入り
込むので、この絶対容積流量の測定には問題がある。さ
らに、この装置においてもまた圧力を測定するための圧
力センサが必要であり、この圧力センサは全体の方法お
よび装置を複雑にするばかりでなく、費用をかけること
にある。
置の機能性の検査方法が既知であり、ここではタンク通
気装置に基準漏れが並置され、基準漏れを用いた測定と
基準漏れのないときの測定との比較により漏れの存在が
特定される。
タンク通気装置の機能性の方法が既知であり、ここでも
同様に基準漏れを用いた測定と基準漏れのないときの測
定との比較からタンク通気装置の気密性が判定される。
また、たまたまタンク通気系統内に漏れが存在した場
合、タンク通気系統内に存在する漏れは、基準漏れが
「並置」された場合においてもまた必ず測定値に現れて
くるので、基準漏れとタンク通気装置内に存在する漏れ
との間の真の基準測定が可能ではないということに問題
がある。したがって、基準漏れは真の基準漏れではな
く、むしろ「オフセット漏れ」として考慮されなければ
ならない。この「オフセット漏れ」により、タンク通気
装置の機能性の検査における測定精度の不正確さを予期
しなければならない。
準漏れ」を用いて行われる方法が米国特許第59306
45号から既知である。この方法においては、送風機の
容積流量が分割され、これにより容積流量は同時に基準
漏れとタンク通気装置内とを流れる。両方の配管内に配
置された流量計により測定された両方の流れ配管内の流
量の比較により、漏れの存在が特定される。
方法を実行するために比較的費用のかかる2つの流量計
が必要であることが欠点である。さらにこの方法におい
ては、吸着フィルタの再生空気はしばしば汚れおよび水
噴霧、塩水等を含むので、過圧源が吸着フィルタの再生
空気の流れ配管内に配置され、これが過圧源の機能に不
利な影響を与えることがあることが欠点である。これは
過圧源の寿命に対し不利に働く。
タンク通気装置の機能性の検査方法を、できるだけ少な
い追加装置を用いて容器内の漏れの存在をできるだけ正
確に特定し、できるだけ「真の」基準測定を実行可能な
ように改善することが本発明の課題である。
ようなタンク通気装置の機能性の検査方法において、本
発明により、圧力過程および/または供給された容積流
量を決定するために、圧力を加えているときに圧力源の
運転特性値が測定され、この結果から漏れの存在が特定
されることにより解決される。
値を測定し、これらの運転特性値に基づいて漏れの存在
を特定することは、圧力源の運転特性値のみに基づいて
漏れの存在が特定されるので、場合により技術的にむず
かしさを与え、場合により故障しやすくかつ費用のかか
る、圧力計、流量計等のような追加装置が全く必要がな
いというとくに大きな利点を有している。
じめ圧力源の運転特性値を測定し、メモリに記憶してお
き、後の測定において測定された運転特性値をメモリ内
に記憶されているこれらの運転特性値と比較し、この結
果により漏れの存在を特定することもまた可能であろ
う。これにより、確かに比較的正確に漏れの存在を特定
することが可能である。しかしながら、タンク通気装置
または自動車の経年変化、あるいは温度、大気圧等のよ
うな測定に影響を与えるその他の値を、このような方法
により考慮することは不可能である。
態、とくに経年的に変化する運転状態をも考慮して、タ
ンク通気装置および基準漏れに交互に圧力が加えられる
こと、および容器に圧力を加えているときならびに基準
漏れに圧力を加えているときに圧力源の運転特性値が測
定され、相互に比較され、この結果から漏れが特定され
ること、というとくに有利な方法がとられている。
の漏れに対する典型的な比較運転特性値をメモリ内に記
憶しておく必要がなく、したがってメモリが必要ないこ
と、および他方で車両の全体運転状態、温度、経年変化
等が考慮される必要がないこと、という大きな利点を有
している。
が考えられる。
可能にするとくに有利な実施態様は、基準漏れがタンク
通気装置に並列にかつ切換可能に配置されているように
設計されている。
されたタンク通気弁の部分開放によりシミュレートされ
るように設計されている。これにより、タンク通気装置
内に追加の基準漏れ分岐管を設ける必要がなくなる。タ
ンク通気弁を制御して開放することにより、さらに任意
の漏れの大きさを形成することが可能なことはとくに有
利である。
クと、接続配管を介してタンクに結合されかつ通気配管
を有する吸着フィルタと、弁配管を介して吸着フィルタ
に結合されているタンク通気弁とを含み、圧力源により
圧力が加えられる容器とくにタンク通気装置の機能性の
検査装置により、圧力を加えている間に圧力源の運転特
性値を測定しかつ評価するために回路ユニットが設けら
れていることにより解決される。
変化するので、たとえば圧力センサ、流量計等のような
その他の装置を用いることなく回路ユニットにおける圧
力源の運転特性値の測定および比較によりとくに簡単に
漏れの存在を特定することが可能である。
に検査するために、たとえば変化する周囲の影響または
経年変化に基づいてとくに変化する運転状態を考慮する
ために、容器に並列に基準漏れが設けられ、前記基準漏
れが切換手段により容器に代わって圧力源に結合可能で
あることはとくに好ましい。
えられる。切換手段は3/2方弁または4/2方弁であ
ることが好ましい。
合、タンク通気装置に圧力源により圧力が加えられてい
る間に、タンク通気弁がたとえばサイクル操作により制
御されて開放可能であるように設計してもよい。
り任意の基準漏れがシミュレートされ、これによりタン
ク通気装置内に追加として基準漏れを設ける必要はな
い。さらにこの場合、3/2方弁または4/2方弁の形
の上記の切換手段が必要ではなく、圧力源に通じる配管
に平行に配置されている通常の遮断弁に置き換えること
が可能である。
考えられる。有利な実施態様においては、圧力源が電気
で操作可能なポンプとして設計されている。
回転速度および/またはポンプにかかっている電圧が測
定されかつ評価されることが好ましい。
置をタンク通気弁の例で説明する。タンク通気弁の代わ
りに、その機能性すなわち気密性が検査されるべき任意
の容器に使用可能であることは当然である。
通気装置は、タンク10と、タンク接続配管12を介し
てタンク10に結合されかつ大気に結合された通気配管
22を有する吸着フィルタ(たとえば活性炭フィルタ)
20と、一端が弁配管24を介して吸着フィルタ20に
結合され、他端が弁配管42を介して内燃機関の吸気管
40に結合されているタンク通気弁30とを含む。
し、炭化水素は吸着フィルタ20内に蓄積する。吸着フ
ィルタ20を再生するためにタンク通気弁30が開か
れ、したがって吸気管40内の減圧空気のために大気が
吸着フィルタ20を通過して吸い込まれ、これにより吸
着フィルタ20内に蓄積されている炭化水素は吸気管4
0内に吸い込まれかつ(図示されていない)内燃機関に
供給される。
の実施態様が図1に示されている。
ポンプ(圧力源)50を含み、ポンプ50が回路ユニッ
ト60と結合されている。ポンプ50の下流側に4/2
方弁の形の切換弁70が設けられている。切換弁70の
下流側には、一方で通気配管22を介して吸着フィルタ
20が設けられ、他方で基準漏れ80が設けられてい
る。一方の切換位置において、通気配管22および吸着
フィルタ20を介してポンプ50とタンク通気装置との
間に結合が形成され、したがってポンプ50によりタン
ク通気装置に圧力を加えることが可能である。一方、切
換弁70の他方の切換位置において、ポンプにより基準
漏れ80に圧力を加えることが可能である。
一部である図1に示した回路により、ポンプ50を操作
するトランジスタのエミッタライン内に存在する測定抵
抗Rmにおける電圧をピックアップすることにより、ポ
ンプ50の電流消費量を測定することができる。電流消
費量はポンプ50の供給容積流量に対する尺度である。
よりタンク通気装置に圧力が加えられたときに求めら
れ、他方でポンプ50により基準漏れ80に圧力が加え
られたときに求められる。両方の値の比較により、以下
に説明するようにタンク通気装置内の漏れの存在を特定
することが可能である。
示され、この実施態様においては、4/2方弁の切換弁
70の代わりに3/2方弁の切換弁72が使用され、こ
こで基準漏れ80が3/2方弁に並列に配置されている
ことのみが図1に示した装置と異なっている。
き漏れの大きさに正確に対応するように選択されること
は当然である。
り切換弁70、72の構成部分であってもよく、この場
合、追加の基準漏れ分岐管は必要ではない。
に示す流れ図により説明する。ステップ100において
プログラムがスタートし、ステップ110においてモー
タにスイッチを入れた後、まずステップ120において
たとえば約3秒の待ち時間が経過され、この待ち時間の
間に定常状態が設定される。次にステップ130におい
てポンプ50のモータの運転特性値から供給流量vpが
求められ、供給流量v0として記憶される。ステップ1
10ないし130は所定の漏れ80における基準測定を
示している。
30が閉じられ、切換弁、たとえば図1に示した4/2
方弁の切換弁70または図2に示した3/2方弁の切換
弁72が操作され(ステップ150)、これによりタン
ク通気装置に圧力が加えられることになる。その後、ス
テップ160においてたとえば約20秒の他の待ち時間
が経過され、この待ち時間はポンプ50によるタンクの
加圧および定常状態の達成までに必要な時間である。次
にステップ170において再びモータの運転特性値から
ポンプ50の供給流量vpが求められ、測定供給流量v
1として記憶される。
130から求められた基準供給流量v0とステップ17
0から求められた測定供給流量v1との比較が行われ、
この場合、基準供給流量v0(ステップ130)がタン
ク通気装置の測定供給流量v1(ステップ170)以下
であるかが比較される。これが肯定(Yes)の場合、
ステップ190においてエラーメッセージたとえば漏れ
メッセージが出力され、ステップ210において切換弁
がリセットされ、ならびにステップ220においてポン
プのモータ50のスイッチが切られる。ステップ180
が否定(No)の場合、たとえば「装置は気密である」
というメッセージが出力され(ステップ200)、次に
ステップ210において切換弁がリセットされ、かつモ
ータ50のスイッチが切られる(ステップ220)。次
にステップ230において手順は終了される。
た真の基準測定であり、この場合、たとえばポンプにお
ける電流消費量または回転速度、電圧等のようなポンプ
の運転特性値を介してポンプ50の供給流量を求めるこ
とにより、追加の圧力センサ、流量計等を必要としな
い。
ては、任意の大きさの漏れをシミュレートするために、
タンク通気弁30が制御されて開放可能なように設計さ
れている。この場合には、切換弁、たとえば図1に示し
た4/2方弁または図2に示した3/2方弁は必要では
なく、圧力源に並列の分岐配管内に遮断弁を設けるだけ
でよく、この遮断弁は、タンク通気装置の機能性の検査
が行われるときにのみ閉じられ、通常の場合には開かれ
ている。
かは問題にならないことを強調しておく。図3に示すよ
うにまず基準測定が行われ、次にタンク通気装置の測定
が行われるか、またはその逆が行われるかは測定精度に
は関係しない。
ていないときは圧力源は決して吸着フィルタ20の再生
空気の流れ通路内に配置されていないので、再生空気の
成分を構成することがある汚れ、水、水蒸気、塩水等が
たとえば寿命を縮める等によりポンプ50に不利な影響
を与えることがないこともまた強調しておく。
置の第1の実施態様の略示図である。
置の第2の実施態様の略示図である。
れ図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 タンクと、接続配管を介してタンクに結
合されかつ通気配管を有する吸着フィルタと、弁配管を
介して吸着フィルタに結合されているタンク通気弁とを
含み、ここで圧力源により容器内に圧力が加えられ、か
つ圧力過程および供給された容積流量から、またはその
いずれかから漏れの存在が特定される、容器とくにタン
ク通気装置の機能性の検査方法において、 圧力過程および供給された容積流量、またはそのいずれ
かを決定するために、圧力を加えているときに圧力源の
運転特性値が測定され、この結果から漏れの存在が特定
されることを特徴とする容器とくにタンク通気装置の機
能性の検査方法。 - 【請求項2】 容器およびこれに並列に挿入された基準
漏れ(80)に交互に圧力が加えられること、および容
器に圧力を加えているときならびに基準漏れ(80)に
圧力を加えているときに圧力源の運転特性値が測定さ
れ、相互に比較され、この結果から漏れが特定されるこ
とを特徴とする請求項1の方法。 - 【請求項3】 運転特性値として、圧力源の電流消費
量、圧力源の回転速度および圧力源にかかっている電
圧、またはそれらのいずれかが使用されることを特徴と
する請求項1または2の方法。 - 【請求項4】 基準漏れ(80)が、タンク通気装置に
並列にかつ切換可能に配置されていることを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかの方法。 - 【請求項5】 基準漏れ(80)が、制御されたタンク
通気弁(30)の部分開放によりシミュレートされるこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの方法。 - 【請求項6】 タンクと、接続配管を介してタンクに結
合されかつ通気配管を有する吸着フィルタと、弁配管を
介して吸着フィルタに結合されているタンク通気弁とを
含み、ここで圧力源により容器内に圧力が加えられる容
器とくにタンク通気装置の機能性の検査装置において、 圧力を加えている間圧力源の運転特性値を測定しかつ評
価するために回路ユニット(60)が設けられているこ
とを特徴とする容器とくにタンク通気装置の機能性の検
査装置。 - 【請求項7】 容器に並列に基準漏れ(80)が設けら
れ、基準漏れ(80)が切換手段により容器に代わって
圧力源に結合可能であることを特徴とする請求項6の装
置。 - 【請求項8】 切換手段が3/2方弁であることを特徴
とする請求項7の装置。 - 【請求項9】 切換手段が4/2方弁であることを特徴
とする請求項7の装置。 - 【請求項10】 基準漏れ(80)が切換手段の一部で
あることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかの装
置。 - 【請求項11】 タンク通気装置に圧力源(50)によ
り圧力が加えられている間に、タンク通気弁が制御され
て開放可能であることを特徴とする請求項6の装置。 - 【請求項12】 圧力源がポンプ(50)であることを
特徴とする請求項6ないし11のいずれかの装置。 - 【請求項13】 圧力源の供給容積流量を示す運転特性
値が、電流消費量、圧力源の回転速度および圧力源にか
かっている電圧、またはそれらのいずれかであることを
特徴とする請求項6ないし12のいずれかの装置。
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