JP2016079915A - 燃料蒸発ガスパージシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】パージ用ポンプの防爆処理が不要であり、さらにパージ用ポンプが燃料蒸発ガスの流通抵抗にならない燃料蒸発ガスパージシステムを提供する。
【解決手段】当該システム1は、燃料タンク10と、キャニスタ12と、内燃機関2の吸気通路210と、キャニスタ12と吸気通路210とを接続するパージ通路16と、エジェクタ装置14と、外部の空気を圧送してノズル部140に流入させるポンプ装置13と、を備える。エジェクタ装置14は、ノズル部140、吸引部141、及びディフューザ部142を備えて構成され、パージ通路の途中に設けられる。吸引部141は、ノズル部140から空気が噴出されることによる吸引力によってキャニスタ12側からの蒸発燃料を吸引する。ディフューザ部142は、ノズル部140から噴出される空気と吸引部141から吸引される蒸発燃料とが混合された混合流体の圧力を下降させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車においてキャニスタからエンジンの吸気系へ蒸発燃料を供給する燃料蒸発ガスパージシステムに関する。
従来の燃料蒸発ガスパージシステムは、蒸発燃料を圧送するポンプを備えているものがある。このようなシステムは、例えば、ハイブリッド車、アイドリングストップ車等の蒸発燃料の処理時間が短い車両や、過給器付きエンジン搭載車、低フリクションエンジン車等のインテークマニホールドの負圧が小さい車両に用いられる。
このようなシステムの一例として、特許文献1に、キャニスタからの蒸発燃料を、パージポンプで吸引し、パージ制御弁を介してエンジンの吸気通路に送る装置が開示されている。このパージポンプは、蒸発燃料が流通する配管上に設けられている。
特許第4082004号公報
特許文献1に開示のシステムによれば、パージポンプによって圧送される蒸発燃料はパージポンプの内部を通過するため、パージポンプには防爆処理のための構造等が必要になる。また、パージポンプが停止している場合には、パージポンプ自体が蒸発燃料の流通抵抗になるという問題がある。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、パージ用ポンプの防爆処理が不要であり、さらにパージ用ポンプが蒸発燃料の流通抵抗にならない燃料蒸発ガスパージシステムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、開示する燃料蒸発ガスパージシステムに係る発明のひとつは、燃料を貯留する燃料タンク(10)と、
燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスが取り込まれると蒸発燃料を吸着し、当該吸着した蒸発燃料を離脱可能なキャニスタ(12)と、
キャニスタから離脱された蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼する内燃機関(2)の吸気通路(210)と、
キャニスタと吸気通路とを接続するパージ通路(16)と、
流入した外部流体を加速させるノズル部(140)、外部流体がノズル部から噴出されることで生じる吸引力によってキャニスタ側からの蒸発燃料を吸引する吸引部(141)、及びノズル部から噴出される外部流体と吸引部から吸引される蒸発燃料とが混合された混合流体を吸気通路に向けて放出するディフューザ部(142)を備えて構成され、パージ通路の途中に設けられるエジェクタ装置(14)と、
外部流体である外部の空気を圧送してノズル部に流入させる流体駆動装置(13;113)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、外部の空気を流体駆動装置でエジェクタ装置のノズル部に圧送することで生じる吸引力によって、キャニスタ側からの蒸発燃料を吸引して、エジェクタ装置の内部で外部の空気と混合させた混合流体として、吸気通路に向けて放出する。これにより、蒸発燃料が流体駆動装置の内部を流れることなくパージ通路を流通し、外部の空気と蒸発燃料とが混合した混合流体を吸気通路に供給する燃料蒸発ガスパージシステムを実現することができる。
以上のように本発明によれば、パージポンプの防爆処理が不要であり、さらにパージポンプが燃料蒸発ガスの流通抵抗にならない燃料蒸発ガスパージシステムを提供できる。
なお、特許請求の範囲及び上記手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の一例である第1実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムを示す概要図である。 第2実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムを示す概要図である。 第2実施形態に係る逆止弁と吸気管との関係を説明するための拡大図である。 第2実施形態における、異常検出制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 異常検出の対象通路を形成する配管内の圧力変化を示すグラフである。 パージポンプにおける消費電力または駆動周期の変化を示すグラフである。 異常検出の対象通路を形成する配管内の圧力変化を示すグラフである。 第3実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムを示す概要図である。 第3実施形態における、異常検出制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第4実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムを示す概要図である。 内燃機関による吸気負圧とポンプによる空気圧送とを組み合わせた流量制御を説明するためのチャート図である。 第5実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムを示す概要図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態としての第1実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム1について、図1を参照しながら説明する。燃料蒸発ガスパージシステム1は、キャニスタ12に吸着した燃料中のHCガス等を内燃機関2の吸気通路210に供給するものであり、燃料タンク10からの燃料蒸発ガス(以下、蒸発燃料ともいう)が大気に放出されることを防止するシステムである。燃料蒸発ガスパージシステム1は、図1に示すように、吸気通路210を構成する内燃機関2の吸気系と、蒸発燃料を内燃機関2の吸気系に供給する蒸発燃料パージ系と、を備えて構成される。
吸気通路210に導入された蒸発燃料は、インジェクタ等から内燃機関2に供給される燃焼用燃料と混合されて、内燃機関2のシリンダ内で燃焼される。内燃機関2の吸気系は、吸気通路210の一部をなす吸気マニホールド20にスロットルバルブ23を介して吸気管21が接続され、さらに吸気管21の途中にエアフィルタ24等が設けられて、構成されている。
蒸発燃料パージ系は、燃料タンク10とキャニスタ12がベーパ通路15で接続され、キャニスタ12と吸気通路210がパージ通路16で接続されている。パージ通路16には、キャニスタ12とエジェクタ装置14の吸引部141とを連絡する第1のパージ通路16aと、吸気通路210とエジェクタ装置14のディフューザ部142とを連絡する第2のパージ通路16bと、が含まれる。したがって、パージ通路16は、第1のパージ通路16aと、第2のパージ通路16bと、第1のパージ通路16aと第2のパージ通路16bを連結するエジェクタ装置14の一部を含んで構成される。
燃料蒸発ガスパージシステム1は、エジェクタ装置14と、エジェクタ装置14のノズル部140に外部からの空気(以下、外部の空気ともいう)を押し込むポンプ装置13とを備えることで、エジェクタ装置14の吸引部141に蒸発燃料を吸引することができる。
エジェクタ装置14は、ポンプ装置13によって加圧された外部流体が内部を流通する際に形成される負圧によって、蒸発燃料を吸引する流体ポンプを構成する。この外部流体は、例えば、外部の空気、大気である。エジェクタ装置14は、ノズル部140、吸引部141及びディフューザ部142を備える。エジェクタ装置14は、ポンプ装置13によって圧送される外部の空気が流通する外部連絡通路17と第2のパージ通路16bとの間の通路に設置されている。
外部連絡通路17は、システムの外部とエジェクタ装置14とを結ぶ通路であり、ポンプ装置13で圧送された外部の空気がエジェクタ装置14に流入するときに通る通路でもある。ポンプ装置13は、外部連絡通路17に設けられている。ポンプ装置13は、例えば、モータによって回転するタービンを備え、タービンの回転にともなって外部の空気を吸入してノズル部140に向けて圧送する流体駆動装置である。したがって、ポンプ装置13によって圧送された空気は、ノズル部140からエジェクタ装置14の内部に流入し、加圧流体として吸引部141に負圧を作用させ、第1のパージ通路16aを介して吸引部141から蒸発燃料を吸引することができる。
第2のパージ通路16bは、エジェクタ装置14内を流通した蒸発燃料と外部の空気との混合流体を吸気通路210に流出させる燃料流出流路である。第2のパージ通路16bは、その軸心が外部連絡通路17の軸心と一致するように設けられている。
ノズル部140は、流入する外部の空気に対して絞り部を形成する通路を構成し、一端側が外部連絡通路17と接続され、他端側(先端側)が第2のパージ通路16bに向けて延びている。ノズル部140の内径寸法は、先端に向けて徐々に小さくなるように形成されている。ノズル部140は、絞り効果によって外部連絡通路17から流入された外部の空気の流速を高める。したがって、ノズル部140の先端側において、高速となって空気が流出される領域は負圧となる。
吸引部141は、ノズル部140に対して交差する方向、または直交方向に延びる通路であり、ノズル部140の先端側に接続されている。吸引部141は、ノズル部140の負圧によって、第1のパージ通路16aにおける蒸発燃料を吸引するようになっている。
ディフューザ部142は、ノズル部140及び吸引部141の下流側で内径寸法を徐々に拡大して第2のパージ通路16b側に延びる通路を構成する。ディフューザ部142は、一端側がノズル部140及び吸引部141と接続され、拡大された他端側が第2のパージ通路16bに接続されている。ディフューザ部142は、内部を流通する空気及び蒸発燃料の圧力を下降させる。ノズル部140とディフューザ部142の軸心は、外部連絡通路17及び第2のパージ通路16bの軸心と一致している。すなわち、ノズル部140、ディフューザ部142、外部連絡通路17及び第2のパージ通路16bの各軸心は、同一の軸心上に設けられている。
蒸発燃料パージの際は、ポンプ装置13が運転されて、圧送された外部の空気がノズル部140からエジェクタ装置14内を流通してディフューザ部142から第2のパージ通路16bに流出する。このとき、エジェクタ装置14の吸引作用により、キャニスタ12内に吸着された蒸気燃料は、第1のパージ通路16aを通り、吸引部141からエジェクタ装置14内に吸引される。
ここで、吸引部141から吸引された蒸発燃料は、エジェクタ装置14の内部に形成される筒状通路において、ノズル部140とディフューザ部142との間に位置する部位に流入する。吸引された蒸発燃料は、筒状通路の途中で、ノズル部140からディフューザ部142へ流れる空気に混入し、混合流として第2のパージ通路16bを通じて吸気通路210に供給される。したがって、キャニスタ12内から第1のパージ通路16aに流出した蒸発燃料は、ポンプ装置13側には逆流しないため、ポンプ装置13の内部に至ることはない。そして、このように吸気通路210に供給された蒸発燃料は、吸気マニホールド20内に至り、さらにインジェクタ等から内燃機関2に供給される本来の燃焼用燃料と混合されて内燃機関2のシリンダ内で燃焼される。
エアフィルタ24は、吸気管21の上流部に設けられ、吸気中の塵や埃等を捕捉する。スロットルバルブ23は、アクセルペダルと連動して吸気マニホールド20の入口部における開度を調節して、吸気マニホールド20内に流入される吸気量を調節する吸気量調節弁である。吸気は、エアフィルタ24、スロットルバルブ23を順に通過して吸気マニホールド20内に流入し、インジェクタ等から噴射される燃焼用燃料と所定の空燃比となるように混合されてシリンダ内で燃焼される。
燃料タンク10は、ガソリン等の燃料を貯留する容器である。燃料タンク10は、ベーパ通路15を形成する配管によってキャニスタ12の流入部に接続されている。キャニスタ12は、内部に活性炭等の吸着材が封入された容器であり、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を、ベーパ通路15を介して取り入れ、吸着材に一時的に吸着する。キャニスタ12には、外部の新鮮な空気を吸入するための吸入部を開閉するキャニスタクローズバルブ11(以下、CCV11とも称する)が設けられている。キャニスタ12がCCV111を備えることにより、キャニスタ12内に大気圧を作用させることができる。キャニスタ12は、吸入された新鮮な空気によって吸着材に吸着した蒸発燃料を容易に離脱(パージ)することができる。
キャニスタ12には、吸着材から離脱された蒸発燃料が流出される流出部に第1のパージ通路16aを形成する配管の一端が接続されている。第1のパージ通路16aを形成する配管の他端はエジェクタ装置14の吸引部141に接続されている。パージ通路16は、キャニスタ12から内燃機関の吸気通路210に向かって、第1のパージ通路16a、吸引部141、ディフューザ部142、第2のパージ通路16bの順となるように構成される。
制御装置3は、燃料蒸発ガスパージシステム1の電子制御ユニットである。制御装置3は、演算処理や制御処理を行うCPU(中央演算装置)、ROMやRAM等の記憶手段、及びI/Oポート(入力/出力回路)等の機能を含んで構成されるマイクロコンピュータを備えている。制御装置3は、燃料蒸発ガスパージシステム1における燃料パージ等の基本制御を行う。このため、制御装置3は、ポンプ装置13、CCV11のそれぞれのアクチュエータに接続され、これらの作動を制御する。
制御装置3は、ポンプ装置13のモータに接続されており、内燃機関2の運転、停止に関係なく、モータを駆動してポンプ装置13の運転、停止を制御することができる。また、制御装置3の入力ポートには、内燃機関2の回転数、吸入空気量、冷却水温度に対応する信号等が入力される。
キャニスタ12から、吸気マニホールド20内に吸引された蒸発燃料は、インジェクタ等から内燃機関2に供給される本来の燃焼用燃料と混合されて、内燃機関2のシリンダ内で燃焼される。また、内燃機関2のシリンダ内においては、燃焼用燃料と吸気との混合割合である空燃比が予め定めた所定の空燃比となるように制御される。制御装置3は、ポンプ装置13による流体圧送出力を制御することで、蒸発燃料をパージしても、所定の空燃比が維持されるように蒸発燃料のパージ量を調節することができる。
次に、第1実施形態の燃料蒸発ガスパージシステム1がもたらす作用効果について説明する。燃料蒸発ガスパージシステム1は、燃料タンク10と、キャニスタ12と、内燃機関2の吸気通路210と、パージ通路16と、エジェクタ装置14と、外部の空気を圧送してノズル部140に流入させるポンプ装置13と、を備える。エジェクタ装置14は、ノズル部140、吸引部141、及びディフューザ部142を備えて構成され、パージ通路の途中に設けられる。吸引部141は、ノズル部140から空気が噴出されることによる吸引力によってキャニスタ12側からの蒸発燃料を吸引する。ディフューザ部142は、ノズル部140から噴出される空気と吸引部141から吸引される蒸発燃料とが混合された混合流体の圧力を下降させて、吸気通路210に向けて放出する。
これによれば、ポンプ装置13が外部の空気をノズル部140に圧送することで、吸引部141には蒸発燃料を吸引する吸引力を作用させることができる。この吸引力によって、キャニスタ12側から蒸発燃料を吸引して、エジェクタ装置14の内部で、ノズル部140から取り入れた外部の空気と混合させた混合流体を形成できる。この混合流体は、圧力が下降するため、吸気通路210に向けて放出することができる。
このように燃料蒸発ガスパージシステム1は、蒸発燃料がポンプ装置13の内部を流れることなく、パージ通路16を流通させることができ、外部の空気と蒸発燃料とが混合した混合流体を吸気通路210に供給するガス供給経路を実現することができる。したがって、燃料蒸発ガスパージシステム1は、燃料蒸発ガスを供給するためのパージ用ポンプに関して防爆処理が不要であり、さらに当該パージ用ポンプが燃料蒸発ガスの流通抵抗にならないシステムを提供できる。例えば、パージ用ポンプに、防爆処理として、火花等が蒸発燃料に接触しない構造を搭載することが不要であり、パージ用ポンプのモータとしてブラシレスモータ等を使用する必要もない。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム101について図2〜図6を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下の第2実施形態では、前述の実施形態と異なる、作用、効果についてのみ説明する。
燃料蒸発ガスパージシステム101は、燃料タンク10で発生した蒸発燃料の大気への放出を防止するシステムであるが、蒸発燃料パージ系に漏れ、孔等が生じると漏れ箇所から燃料蒸気が大気に放出されるという懸念がある。また、このような漏れ、孔等の異常が生じても内燃機関2の運転には大きな影響がでないため、車両の運転者はこの異常に気づかないで放置する可能性がある。そこで、第2実施形態では以下に説明するパージシステムの異常有無の判定を行い、早期にパージ系の漏れ、孔等の異常発生を検出することができる。
燃料蒸発ガスパージシステム101は、双方向回転ポンプ113と、サブキャニスタ19とを備える。双方向回転ポンプ113は、モータによって正転及び逆転させることができるブレードを備えて、流体を互いの逆向きの2つの方向に搬送する流体駆動装置である。サブキャニスタ19は、内部にキャニスタ12と同様の活性炭等の吸着材を備える容器を有する。サブキャニスタ19は、エジェクタ装置14のノズル部140と双方向回転ポンプ113との間に設けられて、容器内を通過する蒸発燃料を吸着材に吸着する。
双方向回転ポンプ113は、ブレードの正回転に伴い、外部の空気を吸入してノズル部140に向けて圧送し、ブレードの逆回転に伴い、対象通路を構成する配管内の流体を吸入して外部に向けて圧送することができる。制御装置3は、双方向回転ポンプ113におけるモータの回転方向を、異常検出制御時に逆回転となるように制御し、蒸発燃料を吸気通路210へ供給する際に正回転となるように制御する。
燃料蒸発ガスパージシステム101は、第2のパージ通路16bと内燃機関2の吸気通路210とが接続される接続部に設置されている弁装置の一例である逆止弁装置4を備える。逆止弁装置4は、流体が第2のパージ通路16bから吸気通路210へ流れることを許容する弁であり、流体が吸気通路210から第2のパージ通路16bへ逆流することを阻止する弁である。したがって、燃料蒸発ガスパージシステム101は、逆止弁装置4の働きによって、特定の対象部位である対象通路における蒸発燃料の漏れを検出することができる。
ここで対象通路とは、燃料蒸発ガスパージシステム101がダクト、ホース等の脱落、孔を検出する対象部位として設定している通路である。したがって、対象通路は、第2のパージ通路16bには少なくとも設定される。さらに対象通路は、第2のパージ通路16bの他、第1のパージ通路16aの漏れを検出可能であるため、第1のパージ通路16aにも設定されている。これらの他、さらに対象通路の範囲は、燃料タンク10、ベーパ通路15、キャニスタ12、エジェクタ装置14、サブキャニスタ19、外部連絡通路17、双方向回転ポンプ113にも及ぶ。
逆止弁装置4は、吸気通路210を形成するダクト部材としての吸気管21に設置されている。逆止弁装置4は、図3に示すように、吸気管21において、吸気通路210の軸線と交差する方向に筒状に延びるように設けられる筒状接続部21aの内部に搭載されて、筒状接続部21a内の通路を全閉することができる。このように逆止弁装置4は、第2のパージ通路16bを形成するダクト16bbではなく、吸気管21に設置されるため、逆止弁装置4の逆流防止機能によって少なくともダクト16bb内の通路全体に蒸発燃料を充満させることができる。したがって、ダクト16bbの任意の場所に孔等の漏れ部が存在していると、必ず、対象通路に充満した蒸発燃料が漏れ出ることになる。燃料蒸発ガスパージシステム101は、この漏れを検出して、パージシステムに異常が発生していることを判定する異常検出機能を備える。
制御装置3は、燃料蒸発ガスパージシステム1における燃料パージ等の基本制御を行う他、異常判定手段をなす異常判定回路30によって、システムの異常有無の判定を実施する。このため、制御装置3は、双方向回転ポンプ113、CCV11のそれぞれのアクチュエータに接続され、これらの作動を制御する。
制御装置3の入力ポートには、圧力センサ18による燃料タンク10の内部圧力に対応する信号等が入力される。燃料蒸発ガスパージシステム101は、圧力センサ18によって検出される燃料タンク10内の圧力を用いて、逆止弁装置4から燃料タンク10に至る範囲の通路における漏れ等の異常状態の有無を判定することができる。
第2実施形態のシステムが実施する漏れ等の異常検出制御について図4のフローチャートを参照して説明する。制御装置3は、図4のフローチャートにしたがった処理を実行する。本フローチャートは、前述した対象通路の範囲に含まれる通路について異常発生状態にあるのか否かを検出する制御を示している。
本フローチャートは、車両の内燃機関2が停止しているときに作動する。すなわち、燃料蒸発ガスパージシステム101の異常検出制御は、内燃機関2のオフ状態で定期的に実行される。
本フローチャートが開始されると、制御装置3は、ステップ10で内燃機関2が停止しているか否かを判定する。この判定は、内燃機関2が停止していると判定するまで繰り返し実行される。ステップ10で内燃機関2が停止していると判定すると、ステップ20でCCV11を閉状態に制御し、ステップ30で、ブレードを逆回転させるように双方向回転ポンプ113を制御する。これにより、キャニスタ12において第1のパージ通路16aへの外部の空気の流入が阻止されるとともに、双方向回転ポンプ113によりパージ通路16の流体が吸引されるため、前述した対象通路の範囲に含まれる通路が負圧状態となる。
このとき、逆止弁装置4によって、吸気通路210と第2のパージ通路16bは遮断されるため、パージ通路16と吸気通路210は連通しない状態になる。また、双方向回転ポンプ113によって吸引される蒸発燃料は、サブキャニスタ19の吸着材によって吸着されるため、蒸発燃料がポンプの内部を通らず、外部の大気に燃料を放出することを抑止できる。
制御装置3は、この状態を一定時間継続して、対象通路の異常の有無を検出可能な判定可能状態にする。次のステップ40では、制御装置3は、圧力センサ18によって検出される圧力信号を取得して、吸気通路210から遮断された対象通路における圧力を検出する。
制御装置3の異常判定回路30は、ステップ50で、異常条件が成立するか否かを判定する。この異常条件は、上記の判定可能状態において、前述した対象通路に漏れ等の異常が発生しているかを判定するための条件である。
燃料蒸発ガスパージシステム101は、前述した対象通路についての圧力変化に関連する物理量の変化を検出し、これらの通路が正常であるか異常発生かを判定する。この判定は、ステップ50において行われる。圧力変化に関連する物理量とは、正常時と異常時のそれぞれにおいて、特定の変化が見られる物理量である。例えば、当該物理量は、対象通路に関して計測された圧力、双方向回転ポンプ113の消費電力、消費電流、消費電圧、ポンプ回転数、ピストン等の往復運動等の駆動周期の変化等である。ポンプ回転数の場合は、単位回転数に要する時間が駆動周期に相当する。
第2実施形態では、例えば、圧力センサ18によって検出された圧力の変化を用いて判定を行う。図5に図示するグラフは、対象通路に存在する流体を双方向回転ポンプ113によって外部に強制的に排出して、対象通路を負圧状態にしたときのおける、圧力センサ18が検出する圧力について、正常時と異常時の圧力変化を示した一例である。この場合、図5に示すように、圧力センサ18の圧力検出値は正常時には時間の経過とともに低下していき、異常時には正常時よりも低下率が小さくなるように変化する。
また、燃料蒸発ガスパージシステム101は、対象通路の圧力変化に関連する物理量として、双方向回転ポンプ113の消費電力、消費電流、消費電圧、またはポンプ回転数等の駆動周期の変化等を採用するようにしてもよい。この場合、図6に示すように、双方向回転ポンプ113の消費電力等は、正常時には時間の経過とともに大きく上昇するように変化し、異常時には正常時よりもその変化率が小さくなる。なお、消費電流、消費電圧についても、図6に示す消費電力、駆動周期等と同様の経時変化を示すようになる。
ステップ50の状態で、対象通路に漏れがないと、負圧状態になるように制御された対象通路の圧力は、図5の正常時のように、双方向回転ポンプ113の吸引力によって徐々に負圧の度合いが大きくなるように変化する。逆に、対象通路に漏れがある場合には、外部に蒸発燃料が漏れ出るため、対象通路は、図5の異常時のように、双方向回転ポンプ113に吸引力が作用しても、あまり負圧状態が進行しないようになる。ステップ50の異常条件は、例えば、単位時間あたりの圧力変化(圧力変化率)が予め定めた第1の所定値未満である場合に、成立するものとする。したがって、異常判定回路30は、圧力変化率が第1の所定値未満である場合には異常があると判定し、第1の所定値以上である場合には異常がないと判定する。
また、ステップ50の異常条件は、例えば、単位時間あたりの消費電流等の変化(消費電流等の変化率)が予め定めた第2の所定値未満である場合に、成立するものとしてもよい。したがって、異常判定回路30は、消費電流等の変化率が第2の所定値未満である場合には異常があると判定し、第2の所定値以上である場合には異常がないと判定する。
異常判定回路30がステップ50で異常条件が成立していないと判定すると、今回の判定結果は正常であるため、今回の異常検出制御を終了し、制御装置3はステップ80に進む。ステップ80では、ステップ50の判定処理を実行してから、予め定めた所定時間が経過した否かを判定する。すなわち、ステップ80の処理は、次の判定タイミングが到来するまで繰り返し行われる。ステップ80で所定時間が経過したと判定すると、ステップ10に戻り、再び以降の異常検出制御の処理を実行していく。このように、燃料蒸発ガスパージシステム1の異常検出制御は、所定時間間隔で繰り返し実行される。
異常判定回路30がステップ50で異常条件が成立していると判定すると、制御装置3は、対象通路に異常があると判定する(ステップ60)。さらにステップ70で、対象通路が異常状態であることを表示し、今回の異常検出制御を終了し、ステップ80に進む。この異常表示は、対象通路に異常があることを示すように、所定のランプを点灯または点滅することで実施したり、所定の画面に異常表示をしたりすることで実施する。また、この異常表示は、警報音を発生することにより代用することもできる。
また、ステップ50の判定処理は、以下に説明する方法によっても実行できる。ステップ10で内燃機関2が停止していると判定すると、ステップ20でCCV11を閉状態に制御し、前述のステップ30でブレードを逆回転させるように双方向回転ポンプ113を制御する。その後、双方向回転ポンプ113を停止する。これにより、圧力センサ18によって検出される対象通路の圧力は、図7の破線で示すとおり、徐々に負圧状態が進行するように変化する。図7に図示するグラフは、対象通路に存在する流体を双方向回転ポンプ113によって外部に強制的に排出して、対象通路を負圧状態にした後、圧力センサ18が検出する圧力について、正常時と異常時の圧力変化を示した一例である。この場合、図7に示すように、圧力センサ18の圧力検出値は、異常時には時間の経過とともに外部の大気が流入するため、負圧度合いが小さくなり、正常時には負圧度合いが変化しない。
双方向回転ポンプ113を停止したことにより、負圧状態になった対象通路は、外部とは遮断されることになる。したがって、ステップ50の異常条件は、例えば、単位時間あたりの圧力変化(圧力変化率)が予め定めた第3の所定値以上である場合に、成立することになる。したがって、異常判定回路30は、圧力変化率が第3の所定値以上である場合には異常があると判定し、第3の所定値未満である場合には異常がないと判定する。
次に、第2実施形態の燃料蒸発ガスパージシステム101がもたらす作用効果について説明する。燃料蒸発ガスパージシステム101は、さらにパージ通路16の流体を外部に向けて吸引可能に構成される双方向回転ポンプ113を備える。つまり、双方向回転ポンプ113は、モータによって正転及び逆転させることができるブレードによって、流体を互いの逆向きの2つの方向に搬送する流体駆動装置である。さらに燃料蒸発ガスパージシステム101は、ディフューザ部142から放出された蒸発燃料がパージ通路16から吸気通路210に流入することを許容可能で、吸気通路210からパージ通路16への流体の逆流を阻止可能な逆止弁装置4を備える。さらに燃料蒸発ガスパージシステム101は、双方向回転ポンプ113がパージ通路16の流体を吸引している状態において、パージ通路16における漏れ等の異常有無を判定する異常判定回路30を備える。異常判定回路30は、パージ通路16を含む対象通路の圧力変化に関連する所定の物理量を検出し、当該検出された所定の物理量に応じてシステムの異常有無を判定する。
これによれば、逆止弁装置4の逆流防止機能と双方向回転ポンプ113の吸引力とにより、パージ通路16における漏れ発生の有無を、当該通路の圧力変化に関連する所定の物理量の検出値に応じて判定できる。これにより、パージ通路16において吸気通路210との接続部までの広範囲にわたって、異常の有無を検出できるパージシステムが得られる。
また、燃料蒸発ガスパージシステム101によれば、双方向回転ポンプ113の出力を制御することにより、非常に短時間で異常判定処理を完了することができる。
また、燃料蒸発ガスパージシステム101は、双方向回転ポンプ113によって吸引されるパージ通路16の流体から蒸発燃料を吸着するサブキャニスタ19を備える。これによれば、システムの異常有無の判定を行う際に、双方向回転ポンプ113の吸引によって蒸発燃料がポンプの内部を通り、外部の大気に放出されてしまう懸念があるが、サブキャニスタ19によって蒸発燃料を吸着することができる。したがって、防爆処理をしていないポンプで大気に対して燃料中のHCガス等を拡散することを抑制できる燃料蒸発ガスパージシステム101が得られる。
また、逆止弁装置4は、パージ通路16を形成するダクトではなく、吸気通路210を形成するダクト部材である吸気管21に設置されている。これによれば、逆止弁装置4はパージ通路16側に直付けされていないため、逆止弁装置4が逆流防止機能を発揮することにより、パージ通路16の全体を逆止弁装置4によって閉空間にでき、蒸発燃料をパージ通路16の全体に充満させることができる。したがって、パージ通路16の全体について余すことなく漏れ等の有無を判定することができる。
また、異常判定回路30が異常有無の判定に用いる所定の物理量は、燃料タンク10において検出されるタンクの内部圧力である。これによれば、燃料タンク10の内部圧力を検出するために搭載されている圧力センサ18の検出値を活用して、パージ通路16の異常有無を判定することができる。
また異常判定回路30が異常有無の判定に用いる所定の物理量は、双方向回転ポンプ113における消費電力、消費電流、消費電圧、ポンプ回転数等の駆動周期の少なくとも一つであり、異常判定回路30はこの所定の物理量の変化に応じて異常有無の判定を行う。これによれば、異常判定回路30は、対象通路の圧力変化が抵抗として双方向回転ポンプ113に作用することに着眼して、双方向回転ポンプ113にかかる負荷に関連する情報として消費電力等またはポンプ回転数等の駆動周期の変化を検出する。双方向回転ポンプ113における消費電力等またはポンプ回転数等の駆動周期の変化は、双方向回転ポンプ113の制御において、容易に取得しうるデータである。したがって、異常判定回路30は、対象通路を構成するダクト内の圧力を直接計測することなく、対象通路の圧力変化に関連する重要な情報を検出できるので、ダクト内の圧力を検出のための専用のセンサを不要にでき、システムの部品点数を低減できる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム201について図8及び図9を参照して説明する。各図において、前述の実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下の第3実施形態では、前述の実施形態と異なる構成、作用、効果についてのみ説明する。
燃料蒸発ガスパージシステム201は、吸気通路210にパージされる空気と蒸発燃料との混合気における蒸発燃料の濃度を検出するために用いられる濃度検知装置5を備える。以下に濃度検知装置5について説明する。濃度検知装置5は、差圧センサ、サブキャニスタ、第1電磁弁、第2電磁弁、絞り部、第1検知通路、第2検知通路、及び大気通路を備えて構成される。
第1検知通路の一方端は、パージ通路16の途中に接続される。第1検知通路の他方端は、第2電磁弁を介して第2検知通路の一方端に接続される。第2検知通路の他方端は、エアフィルタを介して大気に開放される。大気通路の一方端は、第2電磁弁に接続される。また、大気通路の他方端は、エアフィルタを介して大気に開放される。第2検知通路には、第2電磁弁とエアフィルタとの間に絞り部が設けられる。
第2電磁弁は、制御装置3からの制御信号に応じて絞り部と大気とを連通させて、第2検知通路と大気通路とを連通させたり、絞り部と第1検知通路とを連通させて、第1検知通路と第2検知通路とを連通させたりする三方電磁弁である。
絞り部とエアフィルタとの間には、サブキャニスタが設けられる。サブキャニスタと絞り部との間には、第1電磁弁が設けられる。第1電磁弁は、制御装置3からの制御信号に応じて絞り部とサブキャニスタとの間を連通状態にしたり、遮断状態にしたりするノーマリクローズの二方電磁弁である。
エアフィルタとサブキャニスタとの間には、ポンプが設けられる。サブキャニスタは、キャニスタ12と同様に活性炭等の吸着材を収容している。第1検知通路と第2検知通路とが連通させられる状態であるときに、ポンプが作動して第2検知通路を減圧すると、キャニスタ12に吸着されている蒸発燃料が第2検知通路に吸引されることになる。そして、絞り部を通過した空気と蒸発燃料との混合気がサブキャニスタを通過するときに、サブキャニスタは蒸発燃料を吸着し、混合気から蒸発燃料を除去する。このため、空気と蒸発燃料との混合気が絞り部を通過しても、差圧センサが検知するのは、絞り部を通過した空気の圧力となる。
差圧センサは、大気通路と、ポンプ及びサブキャニスタの間の第2検知通路とを接続する通路に設けられ、絞り部に発生する圧力を検知する。差圧センサは、ポンプと絞り部との間の第2検知通路における気圧とエアフィルタを介して大気に接続される大気通路における大気圧との差圧を検知する。したがって、ポンプの作動時に差圧センサが検知する差圧は、第1電磁弁が開弁している状態において、絞り部の両端間の差圧に実質的に等しくなる。また、第1電磁弁が閉弁している状態では、ポンプの吸入側において第2検知通路が閉塞されるため、ポンプの作動時における差圧センサの検知圧は、ポンプの締切圧に実質的に等しくなる。
制御装置3は、濃度検知装置5の差圧センサから受信する圧力検知信号に基づいて、吸気通路210にパージされる空気と蒸発燃料との混合気中の蒸発燃料の濃度を求める。また制御装置3は、算出された蒸発燃料の濃度と空燃比センサにより検知される空燃比に応じて燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御する。
制御装置3は、メモリに予め空気の密度と蒸発燃料濃度100%時の気体の密度とを記憶している。制御装置3は、空気の密度、蒸発燃料濃度100%時の気体(すなわち蒸発燃料)の密度、締切圧、空気圧、及び混合気圧を用いて、所定の演算を行うことにより、蒸発燃料の濃度を求める。締切圧は、ポンプを作動させて第2検知通路を減圧するとともに、第1電磁弁を閉じたときに差圧センサによって検知される。空気圧は、ポンプを作動させて第2検知通路を減圧するとともに、第1電磁弁を開いて、第2検知通路と大気通路とが連通するように第2電磁弁を切り換えた状態で、差圧センサによって検知される。混合気圧は、ポンプを作動させて第2検知通路を減圧するとともに、第1電磁弁を開いて、第2電磁弁を第2検知通路と第1検知通路とが連通するように切り換えた状態で、空気と蒸発燃料との混合気とが絞り部を通過するときに差圧センサによって検知される。
第3実施形態のシステムが実施する漏れ等の異常検出制御について図9のフローチャートを参照して説明する。制御装置3は、図9のフローチャートにしたがった処理を実行する。本フローチャートは、ベーパ通路15、第1のパージ通路16a、第2のパージ通路16bについて異常発生状態にあるのか否かを検出する制御を示している。
本フローチャートに係る燃料蒸発ガスパージシステム1の異常検出制御は、ステップ120による、異常有無判定の実施条件が成立した場合に、ステップ160による異常有無判定を実施するものである。
本フローチャートが開始されると、制御装置3は、ステップ100で、ステップ110の演算に用いる各種データを検出する処理を実行する。ステップ100で検出する各種データは、前述した、濃度検知装置5によって、差圧センサの検知信号等に基づくデータ、圧力センサ18の検知信号等に基づくデータ等である。
制御装置3は、次にステップ110で、蒸発燃料濃度か、キャニスタエバポ残量のいずれかを演算する処理を実行する。蒸発燃料濃度は、濃度検知装置5に関して前述した方法によって演算して求めることができる。
また、キャニスタエバポ残量は、キャニスタ12に残存する蒸発燃料の量であり、燃料タンク10からの蒸発燃料発生量からパージ量を差し引いて算出することができる。パージ量は、蒸発燃料濃度を用いて求められる。蒸発燃料発生量は、燃料温度差(例えば、単位時間当たりの燃料の温度差)、燃料タンク10の空き容量、燃料タンク10の内部圧力等を用いて算出することができる。あるいは、蒸発燃料発生量は、キャニスタ脱離性能特性(例えばキャニスタ通気量とキャニスタ脱離量の関係)から算出した理論値と実際のパージ量の差を用いて算出することもできる。車両は、所持しているキャニスタ脱離性能特性を用いて、キャニスタ通気量からキャニスタ脱離量を求めることができる。
制御装置3は、ステップ120で、異常有無判定の実施条件が成立するか否かを判定する。この実施条件は、上記の判定可能状態において、対象通路に漏れ等の異常が発生しているかの判定処理を実施するか否かを決定するための条件である。対象通路は、ベーパ通路15、第1のパージ通路16a、第2のパージ通路16b、濃度検知装置5、燃料タンク10、キャニスタ12、エジェクタ装置14、外部連絡通路17、双方向回転ポンプ113を含む。
ステップ120では、ステップ110で求めた蒸発燃料濃度が所定の第1の閾値以下であるか否かを判定する。蒸発燃料濃度が第1の閾値以下である場合は、異常有無判定の実施条件が成立すると判定してステップ130に進む。蒸発燃料濃度が第1の閾値以下でない場合は、異常有無判定の実施条件が成立していないと判定してステップ100に戻り、繰り返しステップ120の判定処理を続行する。
あるいは、ステップ120では、ステップ110で求めた蒸発燃料濃度等を用いてキャニスタエバポ残量が所定の第2の閾値以下であるか否かを判定する。キャニスタエバポ残量が第2の閾値以下である場合は、異常有無判定の実施条件が成立すると判定してステップ130に進む。キャニスタエバポ残量が第2の閾値以下でない場合は、異常有無判定の実施条件が成立していないと判定してステップ100に戻り、繰り返しステップ120の判定処理を続行する。
ステップ130、ステップ140、ステップ150は、それぞれ、前述する、ステップ20、ステップ30、ステップ40に相当し、各ステップでは同様の処理を実行するものである。さらに、ステップ160、ステップ170、ステップ180は、それぞれ、前述する、ステップ50、ステップ60、ステップ70に相当し、各ステップでは同様の処理を実行するものである。さらにステップ70の処理後は、今回の異常検出制御を終了し、ステップ100に戻り、継続して以降の各処理を実行する。
次に、第3実施形態の燃料蒸発ガスパージシステム201がもたらす作用効果について説明する。燃料蒸発ガスパージシステム201は、濃度検知手段によって検知された蒸発燃料の濃度に応じて、異常判定手段による異常有無の判定を実施するか否かを判定する。例えば、異常判定回路30は、キャニスタ12から流出してパージ通路16を流れる蒸発燃料の濃度を求め、蒸発燃料の濃度が第1の閾値以下である場合に、異常有無判定の実施条件が成立したと判定する(ステップ120)。これによれば、パージ通路16の蒸発燃料の濃度が低いときに異常有無の判定を実施するため、外部に対する蒸発燃料の影響を小さくできることに寄与する。例えば、パージ通路16に実際に漏れが発生していた場合でも、外部へ漏れたときの環境への影響を抑制可能な異常有無判定を実施できる。
また、異常判定回路30は、キャニスタ12から流出してパージ通路16を流れる蒸発燃料の濃度を用いて、キャニスタエバポ残量が第2の閾値以下である場合に、異常有無判定の実施条件が成立したと判定する。これによっても、蒸発燃料の濃度が第1の閾値以下である場合と同様に、外部へ漏れたときの環境への影響を抑制可能な異常有無判定を実施できる。
前述したように、この実施形態では、濃度検知手段として、差圧センサを利用した構成を説明している。しかしながら、その他に少なくとも、Oセンサ、接触燃焼、赤外線、気体熱伝導、超音波によって、濃度を検知する手段を用いることができる。これらの濃度検知手段を前述の濃度検知装置5の場所に配置して置き換えることにより、前述の差圧センサを利用した構成と同様の作用、効果を得ることが可能である。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム301について図10及び図11を参照して説明する。図10において、前述の実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下の第4実施形態では、前述の実施形態と異なる構成、作用、効果についてのみ説明する。
燃料蒸発ガスパージシステム301は、内燃機関2の吸気圧力によって、パージ通路16の蒸発燃料を吸気通路210に供給することが可能なシステムである。したがって、燃料蒸発ガスパージシステム301では、ポンプ装置13が停止している状態でも、内燃機関2の吸気負圧によって蒸発燃料をパージすることができる。
図10に示すように、燃料蒸発ガスパージシステム301は、パージ制御弁6を備える。パージ制御弁6は、パージ通路16、すなわち、蒸発燃料供給用通路を開閉する開閉手段であり、キャニスタ12からの蒸発燃料を内燃機関2へ供給することを許可及び阻止できる。パージ制御弁6は、例えば、弁体、電磁コイル及びスプリングを備えた電磁弁装置によって構成される。パージ制御弁6は、制御装置3によってその開度が制御され、キャニスタ12から吸引部141への蒸発燃料の供給を許可及び阻止できる。パージ制御弁6は、例えば、電磁コイルに通電されたときに発生する電磁力とスプリングの付勢力とのバランスに応じて、蒸発燃料供給用通路を開閉する。
パージ制御弁6は、通常は蒸発燃料供給用通路を閉じた状態を維持し、制御装置3によって電磁コイルに通電が行われると、電磁力がスプリングの弾性力に打ち勝って、蒸発燃料供給用通路を開いた状態にする。また、制御装置3は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率、すなわちデューティ比を制御して電磁コイルに通電を行う。パージ制御弁6は、デューティコントロールバルブともいう。この通電制御により、蒸発燃料供給用通路を流通する蒸発燃料の流量(パージ量)を調節することができる。また、ポンプ装置13は、停止時に外部の空気の流入を阻止する構造を有するように構成してもよいし、外部連絡通路17にポンプ装置の停止時に外部の空気の流入を阻止する弁構造を備えるようにしてもよい。
第4実施形態のシステムでは、第1実施形態における第1のパージ通路16aが、キャニスタ12とパージ制御弁6の間の第1のパージ通路16a1と、パージ制御弁6と吸引部141の間の第3のパージ通路16cとに分けて設定されている。したがって、パージ制御弁6が閉じると、蒸発燃料が第1のパージ通路16a1から第3のパージ通路16cに流入できない状態になる。
また、パージ通路16から吸気通路210に供給する蒸発燃料の流量(パージ量)は、車両から要求されるパージ量(以下、車両要求パージ量ともいう)を満たすように制御される。したがって、内燃機関2の吸気負圧によるパージ量では、車両要求パージ量を満足できない場合には、ポンプ装置13とエジェクタ装置14を用いた蒸発燃料の供給を行う。
図11には、内燃機関2による吸気負圧とポンプ装置13による空気圧送とを組み合わせた流量制御を説明するためのチャート図を示している。図11に示すように、制御装置3は、車両要求パージ量を満足するために、内燃機関2の吸気負圧(インテークマニホールド圧力)の範囲に応じて、複数の方法の制御を実行する。制御装置3は、スロットルバルブ23の開度に応じて変化しうる車両要求パージ量の情報を車両ECU等から取得する。
内燃機関2の吸気負圧が大きいエリアでは、負圧最大パージ量が車両要求パージ量を上回っているため、制御装置3は、前述したデューティ比制御によってパージ制御弁6の開度調整を行うことで車両要求パージ量を満足するようにパージ量を制御する。また、負圧最大パージ量は、ROMやRAM等の記憶手段にマップとして予め記憶されている。制御装置3は、取得したインテークマニホールド圧力と当該マップとを用いて、現在の負圧最大パージ量を求める。
また、内燃機関2の吸気負圧が小さく、負圧最大パージ量が車両要求パージ量を下回るエリアでは、制御装置3は、パージ制御弁6の開度調整とポンプ装置13の出力制御とによって、車両要求パージ量を満足するようにパージ量を制御する。
また、内燃機関2の吸気負圧が得られないエリアでは、制御装置3は、パージ制御弁6を最大開度した状態で、ポンプ装置13の出力を制御することで、車両要求パージ量を満足するようにパージ量を制御する。したがって、このエリアでは、ポンプ装置13の性能とエジェクタ装置14の性能とによって、車両要求パージ量を確保する制御が行われる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム401について図12を参照して説明する。図12において、前述の実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下の第5実施形態では、前述の実施形態と異なる構成、作用、効果についてのみ説明する。
燃料蒸発ガスパージシステム401は、第2実施形態のシステムと第3実施形態のシステムと第4実施形態のシステムとを組み合わせたシステムである。したがって、燃料蒸発ガスパージシステム401は、内燃機関2の吸気圧力によって、パージ通路16の蒸発燃料を吸気通路210に供給することが可能である。
燃料蒸発ガスパージシステム401では、対象通路に漏れ等の異常が存在していると、必ず、対象通路に充満した蒸発燃料が漏れ出ることになる。対象通路は、ベーパ通路15、第1のパージ通路16a、第2のパージ通路16b、濃度検知装置5、パージ制御弁6、燃料タンク10、キャニスタ12、エジェクタ装置14、外部連絡通路17、サブキャニスタ19、双方向回転ポンプ113を含む。
燃料蒸発ガスパージシステム401は、この漏れを検出して、パージシステムに異常が発生していることを判定する異常検出機能を備える。したがって、制御装置3は、燃料蒸発ガスパージシステム401における燃料パージ等の基本制御を行う他、異常判定回路30によって、システムの異常有無の判定を実施する。この異常検出制御については、前述する第2、第3実施形態で説明した内容と同様である。ただし、異常有無の検出を行う際には、パージ制御弁6を開状態に制御している。
(他の実施形態)
前述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の実施形態における逆止弁装置4は、通路を開閉する電磁弁に置き換えることもできる。この場合、電磁弁は、例えば、電圧が印加されていないときに通路を開く開状態や、電圧が印加されたときに通路を閉じる閉状態に制御される弁装置を用いることができる。
前述の第3実施形態のシステムにおいては、異常有無の判定処理を、内燃機関2が停止している状態で実施することが好ましい。しかしながら、第3実施形態のシステムは、内燃機関2が運転している状態で、異常有無の判定処理を実施することもできる。
前述の実施形態において、逆止弁装置4は、電気的に通路を開閉する電磁弁に置き換えることもできる。この場合、電磁弁は、例えば、電圧が印加されていないときに通路を開く開状態や、電圧が印加されたときに通路を閉じる閉状態に制御される弁装置を用いることができる。
前述の実施形態において、異常判定回路30は、異常条件が成立するか否かを判定する際に、燃料タンク10の内部圧力を用いるのではなく、パージ通路16の任意の箇所に設けた圧力センサによって検出した圧力を用いるようにしてもよい。
前述の第2、第3、第5実施形態における燃料蒸発ガスパージシステムは、内燃機関2の吸気圧力によって、パージ通路16の蒸発燃料を吸気通路210に供給することが可能であり、対象通路における漏れ等の異常検出も可能である。
前述の実施形態において、異常判定回路30は、異常条件が成立するか否かを判定する際に、以下のような方法によって判定するようにしてもよい。制御装置3は、例えば図5、図6、図7に示すような、正常時の変化と異常時の変化とをマップとして記憶手段に予め記憶する。この場合、異常判定回路30は、異常条件の判定処理において、検出したデータが正常時と異常時のどちらのマップに近似しているかを判定することにより、異常条件が成立するか否かを判定する。
2…内燃機関
10…燃料タンク
12…キャニスタ
13…ポンプ装置(流体駆動装置)
14…エジェクタ装置
16…パージ通路
113…双方向回転ポンプ(流体駆動装置)
140…ノズル部
141…吸引部
142…ディフューザ部
210…吸気通路

Claims (7)

  1. 燃料を貯留する燃料タンク(10)と、
    前記燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスが取り込まれると蒸発燃料を吸着し、当該吸着した蒸発燃料を離脱可能なキャニスタ(12)と、
    前記キャニスタから離脱された蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼する内燃機関(2)の吸気通路(210)と、
    前記キャニスタと前記吸気通路とを接続するパージ通路(16)と、
    流入した外部流体を加速するノズル部(140)、前記外部流体が前記ノズル部から噴出されることで生じる吸引力によって前記キャニスタ側からの蒸発燃料を吸引する吸引部(141)、及び前記ノズル部から噴出される前記外部流体と前記吸引部から吸引される蒸発燃料とが混合された混合流体を前記吸気通路に向けて放出するディフューザ部(142)を備えて構成され、前記パージ通路の途中に設けられるエジェクタ装置(14)と、
    前記外部流体である外部の空気を圧送して前記ノズル部に流入させる流体駆動装置(13;113)と、
    を備えることを特徴とする燃料蒸発ガスパージシステム。
  2. 前記流体駆動装置(113)は、さらに前記パージ通路の流体を前記外部に向けて吸引可能に構成され、
    前記ディフューザ部から放出された前記蒸発燃料が前記パージ通路から前記吸気通路に流入することを許容可能で、前記吸気通路から前記パージ通路への流体の逆流を阻止可能な弁装置(4)と、
    前記流体駆動装置が前記パージ通路の流体を前記外部に向けて吸引している状態において、前記パージ通路における漏れの異常有無を判定する異常判定手段(30)と、
    を備え、
    前記異常判定手段は、前記パージ通路を含む対象通路の圧力変化に関連する所定の物理量を検出し、当該検出された所定の物理量に応じてシステムの異常有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
  3. 前記流体駆動装置によって吸引される前記パージ通路の流体から蒸発燃料を吸着するサブキャニスタ(19)を備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
  4. 前記弁装置は、前記パージ通路を形成するダクトではなく、前記吸気通路を形成するダクト部材(21)に設置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
  5. 前記所定の物理量は、前記燃料タンクにおいて検出されるタンクの内部圧力であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
  6. 前記所定の物理量は、前記流体駆動装置における消費電力、消費電流、消費電圧、及び駆動周期の少なくとも一つであることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
  7. 前記パージ通路を含む対象通路に設けられて前記蒸発燃料の濃度を検知する濃度検知手段を備え、
    前記濃度検知手段によって検知された前記蒸発燃料の濃度に応じて、前記異常判定手段による前記異常有無の判定を実施するか否かを判定することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の燃料蒸発ガスパージシステム。
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