JP2017203415A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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伸博 加藤
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Abstract

【課題】 パージ経路のうち、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる技術を提供する。【解決手段】 ECU100は、制御弁26を連通状態とし、切替弁40を遮断状態とし、ポンプ25を正方向に作動させた場合の圧力センサ52で検出される圧力と、制御弁26を遮断状態とし、切替弁40を連通状態とし、ポンプ25を逆方向に作動させた場合の圧力センサ50で検出される圧力と、を用いて、ポンプ25よりも上流側が大気と連通しているか否かと、ポンプ25よりも下流側が大気と連通しているか否かと、を判断する。【選択図】 図1

Description

本明細書は、車両に搭載される蒸発燃料処理装置に関し、特に、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を、内燃機関の吸気経路にパージして処理する蒸発燃料処理装置を開示する。
特許文献1に、蒸発燃料処理装置が開示されている。蒸発燃料処理装置は、燃料タンク内で蒸発した燃料を内燃機関の吸気管に通すためのパージ経路上に、燃料タンク内で蒸発した燃料を吸着するキャニスタと、キャニスタに吸着された燃料を吸気管に送り込むポンプと、を備える。キャニスタは、パージ経路に連通するとともに大気にも連通している。
蒸発燃料処理装置は、パージ経路の故障診断を実行する。具体的には、ポンプが駆動している間に、キャニスタと大気との連通を遮断する。これにより、ポンプの上流側では、パージ経路及び燃料タンクが負圧になる。次いで、ポンプの駆動を停止するとともに、パージ経路と吸気管との連通を遮断する。これにより、互いに連通するパージ経路から燃料タンクまでが均一の負圧となる。この状態で、所定期間経過後にパージ経路の圧力を測定し、パージ経路と吸気管との連通を遮断した時のパージ経路の圧力も低下している場合に、パージ経路に故障、即ち大気と連通している箇所(漏れ)があると判定する。
特開2002−138910号公報
上記の技術では、パージ経路の全長のうちのいずれかに故障(即ち意図しない位置において大気と連通する事態)が生じていることを判定する。しかしながら、パージ経路の故障の発生位置を限定することはできない。本明細書では、パージ経路のうち、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる技術を提供する。
本明細書は、蒸発燃料処理装置を開示する。蒸発燃料処理装置は、燃料タンクから内燃機関の吸気経路に延びるパージ経路上に配置され、パージ経路に接続されるパージポートと大気に連通する大気ポートとを備え、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、パージ経路上でキャニスタよりも吸気経路側に配置されており、キャニスタと吸気経路とをパージ経路を介して連通する連通状態と、キャニスタと吸気経路とをパージ経路上で遮断する遮断状態と、に切り替える制御弁と、パージ経路上でキャニスタと制御弁との間に配置されており、パージ経路のパージガスを、キャニスタから制御弁の正方向に送る動作と、制御弁からキャニスタの逆方向に送る動作と、のどちらかの動作を選択的に実行するポンプと、キャニスタの大気ポートを大気に連通する連通状態と、大気と遮断する遮断状態と、を切り替える切替弁と、制御装置と、を備える。制御装置は、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを正方向に送る動作を実行させた第1の場合におけるポンプと制御弁との間の第1圧力と、制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、ポンプを逆方向に送る動作を実行させた第2の場合におけるポンプの制御弁と反対側の第2圧力と、第1の場合と第2の場合のどちらかの場合の後に制御弁及び切替弁を遮断状態とし、ポンプを停止させた場合におけるポンプと制御弁との間又はポンプの制御弁と反対側の第3圧力と、のうちの少なくとも2個の圧力を用いて、ポンプと制御弁との間に大気との連通箇所が存在するか、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか、を判断する。
上記の構成では、ポンプと制御弁との間に開口や亀裂等が形成され、大気と連通している箇所があれば、大気と連通しておらず、気密に維持されている場合と比較して、第1圧力が低くなる。即ち、ポンプが正方向に送る動作をしている場合のパージ経路内の流れを基準として、ポンプの下流側に連通箇所があれば、第1圧力が低くなる。なお、以下ではポンプが正方向に送る動作をしている場合のパージ経路内の流れを基準として、ポンプの「上流」と「下流」と呼ぶ。同様に、ポンプの制御弁と反対側、即ち、ポンプの上流側に大気と連通している箇所があれば、大気と連通していない場合と比較して、第2圧力が低くなる。この特徴を利用すれば、ポンプと制御弁との間と、ポンプの制御弁と反対側のどちらで大気と連通する箇所が存在するかを特定することができる。
また、第1の場合と第2の場合のどちらかの場合の後に制御弁及び切替弁を遮断状態とし、ポンプを停止させた場合、ポンプの上流側及び下流側のどちらかに大気と連通している箇所があれば、大気と連通していない場合と比較して、第3圧力は低くなる。このため、例えば、第1圧力と第3圧力とを用いて、第1圧力が比較的高く維持されている、即ち、ポンプよりも下流側が気密に維持されているにも関わらず、第3圧力の低下が見られれば、ポンプよりも上流側に大気と連通している箇所が存在すると特定することができる。第2圧力と第3圧力とを用いても同様に、第2圧力を用いてポンプよりも上流側が気密に維持されていることが判断される場合に、第3圧力の低下が見られれば、ポンプよりも下流側に大気と連通している箇所が存在すると特定することができる。
上述したように、第1〜第3圧力のうちの少なくとも2個の圧力を用いることによって、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる。
第1実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第1実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの正方向の作動によりポンプ下流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第1実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの逆方向の作動によりポンプ上流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第1実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプ上流側及び下流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第1実施例の検出処理のフローチャートを示す。 第1実施例の図2に示す状態におけるポンプ下流側の圧力を示すグラフを示す。 第1実施例の図3に示す状態におけるポンプ上流側の圧力を示すグラフを示す。 第1実施例の図4に示す状態におけるポンプ上流側及び下流側の圧力を示すグラフを示す。 第2実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第3実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第4実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第5実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第5実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの正方向の作動により分岐経路にパージガスが流れる状態を説明するための模式図を示す。 第5実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの正方向の作動によりポンプ下流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第5実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの逆方向の作動によりポンプ上流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第6実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプ上流側及び下流側に正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第5実施例の検出処理のフローチャートを示す。 図17に続く第5実施例の検出処理のフローチャートを示す。 第5実施例のポンプ下流側の圧力を示すグラフを示す。 第6実施例の検出処理のフローチャートを示す。 第6実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの逆方向の作動により分岐経路にパージガスが流れる状態を説明するための模式図を示す。 第7実施例の検出処理のフローチャートを示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本実施例の蒸発燃料処理装置では、少なくともポンプと制御弁との間と、ポンプの制御弁と反対側と、のどちらか一方に配置される圧力センサを備えていてもよい。制御装置は、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを停止させた場合の圧力センサの検出値を用いて、圧力センサが正常に動作しているか否かを判断してもよい。制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを停止させた場合、ポンプの上流と下流の両方が、大気圧に近づく。このため、圧力センサは、大気圧に近似する圧力を検出する。この構成によれば、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを停止させた場合の圧力センサの検出値を用いて、圧力センサが正常に動作していないことを特定することができる。
(特徴2)本実施例の蒸発燃料処理装置では、一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、分岐経路上に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える開閉弁と、を備えていてもよい。制御装置は、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、開閉弁を開状態とし、ポンプを正方向に送る動作を実行させた場合の第4圧力と、第1の場合であって、開閉弁を閉状態とした場合の第1圧力と、を用いて、ポンプと制御弁との間に大気との連通箇所が存在するかを判断してもよい。この構成によれば、ポンプが正方向に送る動作を実行している場合のパージガスが縮小部を通過する場合の第4圧力を用いて、ポンプの下流側に大気と連通する箇所が存在するか否かを判定することができる。
(特徴3)本実施例の蒸発燃料処理装置では、一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、分岐経路上に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える開閉弁と、を備えていてもよい。制御装置は、制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、開閉弁を開状態とし、ポンプを逆方向に送る動作を実行させた場合の第5圧力と、第2の場合であって、開閉弁を閉状態とした場合の第2圧力と、を用いて、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか否かを判断してもよい。この構成によれば、ポンプが逆方向に送る動作を実行している場合のパージガスが縮小部を通過する場合の第5圧力を用いて、ポンプの上流側に大気と連通する箇所が存在するか否かを判定することができる。
(特徴4)本実施例の蒸発燃料処理装置では、制御装置は、第1圧力を用いて、パージガスの密度を推定し、推定済みのパージガスの密度を用いて、第2の場合におけるポンプの制御弁と反対側の第6圧力を推定し、第2圧力と第6圧力と、を用いて、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか否かを判断してもよい。例えば、第2の場合において、大気と連通する箇所(例えば開口、亀裂)をパージガスが通過している場合の圧力は、パージガスの密度によって変化する。この構成によれば、第2圧力を用いてポンプの上流側に大気との連通箇所が存在するか否かを判断する際に、パージガスの密度を考慮して推定された第6圧力を用いて判断することができる。
(第1実施例)
図1を参照し、蒸発燃料処理装置20を備える燃料供給システム6について説明する。燃料供給システム6は、燃料タンク14内に貯留されている燃料をエンジン2に供給するためのメイン供給経路10と、燃料タンク14内で発生した蒸発燃料をエンジン2に供給するためのパージ供給経路22を備えている。
メイン供給経路10には、燃料ポンプユニット16と、供給経路12と、インジェクタ4が設けられている。燃料ポンプユニット16は、燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ、制御回路等を備えている。燃料ポンプユニット16は、ECU100から供給される信号に応じて燃料ポンプを制御する。燃料ポンプは、燃料タンク14内の燃料を昇圧して吐出する。燃料ポンプから吐出される燃料は、プレッシャレギュレータで調圧され、燃料ポンプユニット16から供給経路12に供給される。供給経路12は、燃料ポンプユニット16とインジェクタ4に接続されている。供給経路12に供給された燃料は、供給経路12を通過してインジェクタ4に達する。インジェクタ4は、ECU100によって開度がコントロールされる弁(図示省略)を有している。インジェクタ4の弁が開かれると、供給経路12内の燃料が、エンジン2に接続されている吸気経路34に供給される。
なお、吸気経路34は、エアクリーナ30に接続されている。エアクリーナ30は、吸気経路34に流入する空気の異物を除去するフィルタを備えている。エンジン2とエアクリーナ30との間には、吸気経路34内に、スロットルバルブ32が設けられている。スロットルバルブ32が開くと、エアクリーナ30からエンジン2に向けて吸気が行われる。スロットルバルブ32は、吸気経路34の開度を調整し、エンジン2に流入する空気量を調整する。スロットルバルブ32は、インジェクタ4より上流側(エアクリーナ30側)に設けられている。
パージ供給経路22には、キャニスタ19からの蒸発燃料と空気との混合気体(以下では「パージガス」と呼ぶ)がキャニスタ19から吸気経路34に移動するときに通過するパージ経路22a,22cが設けられている。パージ供給経路22には、蒸発燃料処理装置20が設けられている。蒸発燃料処理装置20は、キャニスタ19と、パージ経路22a,22cと、ポンプ25と、制御弁26と、圧力センサ50,52と、切替弁40と、エアフィルタ42と、を備えている。燃料タンク14とキャニスタ19が、連通経路18によって接続されている。キャニスタ19、圧力センサ52、ポンプ25及び制御弁26は、パージ経路22a,22c上に配置されている。圧力センサ50は、燃料タンク14に配置されている。パージ経路22a,22cは、インジェクタ4とスロットルバルブ32の間で、吸気経路34に接続されている。制御弁26は、ECU100によって制御される電磁弁であり、開弁された連通状態と閉弁された遮断状態の切替えがECU100によってデューティ制御される弁である。制御弁26は、キャニスタ19と吸気経路34とを連通する連通状態と、キャニスタ19と吸気経路34とをパージ経路上で遮断する遮断状態と、に切り替わる。制御弁26は、開閉時間を制御(連通状態と遮断状態の切替えタイミングを制御)することにより、蒸発燃料を含む気体(即ちパージガス)の流量を調整する。また、制御弁26は、開度が調整可能なステッピングモータ式制御弁であってもよい。
図2を参照してキャニスタ19を説明する。なお、図2の破線は、後述する検出処理において、正圧になる箇所を示している。なお、後述する図3、図4、図14〜図16も同様である。キャニスタ19は、大気ポート19a,パージポート19b及びタンクポート19cを備えている。大気ポート19aは、連通経路17を介して、エアフィルタ42に接続されている。大気は、エアフィルタ42を通過した後、連通経路17を介して大気ポート19aからキャニスタ19内に流入する場合がある。このとき、エアフィルタ42によって、大気中の異物がキャニスタ19内に侵入することを防止する。連通経路17には、切替弁40が配置されている。切替弁40は、例えば電磁弁であり、ECU100によって制御される。切替弁40は、開弁して連通経路17を開放して大気ポート19aを大気に連通させる連通状態と、閉弁して連通経路17を閉塞して大気ポート19aを大気と遮断させる遮断状態と、に切り替わる。
パージポート19bは、パージ経路22aに接続されている。タンクポート19cは、連通経路18を介して、燃料タンク14に接続されている。キャニスタ19内に、活性炭19dが収容されている。活性炭19dに面するキャニスタ19の壁面のうちの、1つの壁面にポート19a,19b及び19cが設けられている。活性炭19dと、ポート19a,19b及び19cが設けられているキャニスタ19の内壁との間には、空間が存在する。ポート19a,19b及び19cが設けられている側のキャニスタ19の内壁に、第1仕切板19eと第2仕切板19fが固定されている。第1仕切板19eは、大気ポート19aとパージポート19bの間において、活性炭19dとキャニスタ19の内壁の間の空間を分離している。第1仕切板19eは、ポート19a,19b及び19cが設けられている側と反対側の空間まで伸びている。第2仕切板19fは、パージポート19bとタンクポート19cの間において、活性炭19dとキャニスタ19の内壁の間の空間を分離している。
活性炭19dは、燃料タンク14から連通経路18、タンクポート19cを通じてキャニスタ19の内部に流入する気体から蒸発燃料を吸着する。蒸発燃料が吸着された後の気体は、大気ポート19a、連通経路17及びエアフィルタ42を通過して大気に放出される。キャニスタ19は、燃料タンク14内の蒸発燃料が大気に放出されることを防止することができる。活性炭19dで吸着された蒸発燃料は、パージポート19bよりパージ経路22aに供給される。第1仕切板19eは、大気ポート19aが接続されている空間と、パージポート19bが接続されている空間を分離している。第1仕切板19eは、蒸発燃料を含んだ気体が大気に放出されることを防止している。第2仕切板19fは、パージポート19bが接続されている空間と、タンクポート19cが接続されている空間を分離している。第2仕切板19fは、タンクポート19cからキャニスタ19に流入する気体が直接パージ経路22aに移動することを防止している。
パージ経路22a,22cは、キャニスタ19と吸気経路34を接続している。パージ経路22aとパージ経路22cとの間には、ポンプ25が設けられている。パージ経路22cのポンプ25と反対側の端には、制御弁26が配置されている。ポンプ25は、キャニスタ19と制御弁26の間に配置されており、吸気経路34にパージガスを圧送する。具体的には、ポンプ25は、パージ経路22aを通じてキャニスタ19内のパージガスを矢印60方向に引き込み、パージ経路22cを通じてパージガスを吸気経路34に向けて矢印66方向に押し出す。なお、エンジン2が駆動している場合、吸気経路34内は負圧である。そのため、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料は、吸気経路34とキャニスタ19の圧力差によって吸気経路34に導入することもできる。しかしながら、パージ経路22aにポンプ25を配置することにより、吸気経路34内の圧力がパージガスを引き込むために十分でない圧力の場合(過給機(図示省略)による過給時の正圧、あるいは、負圧であるがその絶対値が小さい)であっても、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料を吸気経路34に供給することができる。また、ポンプ25を配置することにより、吸気経路34に所望量の蒸発燃料を供給することができる。
ポンプ25は、パージ経路22c内のパージガスを引き込み、パージ経路22aに押し出すように、作動することもできる。以下では、ポンプ25がパージ経路22aのパージガスを引き込み、パージ経路22cに押し出す動作を、正方向に送る動作と呼び、パージ経路22cのパージガスを引き込み、パージ経路22aに押し出す動作を、逆方向に送る動作と呼ぶ。また、以下では、ポンプ25が正方向に送る動作をしている場合のパージ経路22a,22c内の流れを基準として、ポンプの「上流」と「下流」と呼ぶ。
圧力センサ50は、燃料タンク14に配置されている。燃料タンク14は、ポンプ25の上流側のパージ経路22aと、キャニスタ19を介して連通している。即ち、ポンプ25の上流側では、パージ経路22aから燃料タンク14まで連通している。このため、ポンプ25の上流側では、パージ経路22aから燃料タンク14まで圧力が均一である。圧力センサ50が燃料タンク14内の圧力を検出することによって、ポンプ25の上流側のパージ経路22a、キャニスタ19、及び燃料タンク14の圧力を特定することができる。圧力センサ52は、パージ経路22c上に配置されている。即ち、圧力センサ52は、ポンプ25の下流側のパージ経路22c内の圧力を特定する。ポンプ25の下流側では、ポンプ25から制御弁26までのパージ経路22cにおいて圧力が均一である。
蒸発燃料処理装置20では、ポンプ25が正方向に送る動作を実行した状態で制御弁26が開かれると、パージガスが矢印60方向に移動し、吸気経路34に導入される。パージ経路22cは、吸気経路34に連通しているため、エンジン2が停止されている間では大気圧になる。このとき、切替弁40が開弁していると、ポンプ25の上流側では大気圧に維持される。一方、切替弁40が閉弁していると、ポンプ25の上流側は負圧に維持される。
図2に示すように、ポンプ25が正方向に送る動作を実行した状態で制御弁26を閉弁すると、ポンプ25の下流側のパージ経路22cが閉ざされた空間となるため、正圧となる。このとき、切替弁40を開弁することによって、ポンプ25の上流側を大気圧に維持することができる。
次いで、蒸発燃料処理装置20の動作について説明する。エンジン2が駆動中であってパージ条件が成立すると、ECU100は、制御弁26をデューティ制御することによってパージ処理を実行する。パージ処理が実行されると、図1の矢印に示す方向にパージガスが供給される。パージ条件とは、パージガスをエンジン2に供給するパージ処理を実行すべき場合に成立する条件であり、エンジン2の冷却水温やパージガスの濃度によって、予め製造者によってECU100に設定される条件である。なお、パージガスの濃度を特定するセンサは、パージ経路22a又はパージ経路22cに配置されている。ECU100は、エンジン2の駆動中に、パージ条件が成立するか否かを常時監視している。ECU100は、吸入空気量、パージガスの濃度等に基づいて、ポンプ25の出力及び制御弁26のデューティ比を制御する。ポンプ25の正方向に送る動作が始動すると、キャニスタ19に吸着されていたパージガス及びエアクリーナ30を通過した空気が、エンジン2に導入される。
なお、ECU100は、スロットルバルブ32の開度を制御する。また、ECU100は、インジェクタ4による噴射燃料量も制御する。具体的には、インジェクタ4の開弁時間を制御することによって、噴射燃料量を制御する。エンジン2が駆動されると、ECU100は、インジェクタ4からエンジン2に噴射される単位時間当たりの燃料噴射時間(即ちインジェクタ4の開弁時間)を算出する。燃料噴射時間は、空燃比を目標空燃比(例えば理想空燃比)に維持するために、実験によって予め特定された基準噴射時間を、フィードバック補正係数を用いて補正することによって算出する。なお、空燃比センサは、エンジン2の排気経路内に配置されている。
例えば、経年劣化等によって、パージ経路22a,22c、キャニスタ19、燃料タンク14、連通経路18等、パージ供給経路22上に、開口や亀裂が形成される可能性がある。開口等が形成されると、パージ供給経路22が大気と連通して、パージ供給経路22を流れるべきパージガスが大気中に漏れる可能性がある。蒸発燃料処理装置20では、パージ供給経路22上に漏れが発生する可能性がある開口が形成されたか否かを判断する検出処理が実行される。
図5を参照してECU100が実行する検出処理を説明する。検出処理は、車両のイグニションスイッチがオンからオフに切り替えられると開始される。なお、イグニションスイッチがオフである状態では、通常、切替弁40は開弁しており、制御弁26は閉弁しており、ポンプ25は停止している。検出処理が開始されると、S10では、ECU100は、イグニションスイッチがオフにされてから所定期間(例えば5時間)が経過したか否かを監視している。所定期間は、車両の駆動中に高温であったパージ供給経路22が、イグニションスイッチをオフにすることによって冷やされ、温度が安定するまでの期間以上の期間である。所定期間が経過すると(S10でYES)、ECU100は、S12において、ポンプ25に正方向に送る動作を実行させる。このとき、切替弁40は開弁しており、制御弁26は閉弁している。
この結果、図2に示す状態が実現される。仮に、ポンプ25よりも下流側のパージ経路22cが気密に維持されている場合、図6に示されるように、圧力センサ52で検出される圧力P1は、圧力P11に維持される。なお、圧力P1は、パージガスの蒸発燃料の濃度(以下では「パージ濃度」と呼ぶ)に応じて変化する。パージ濃度が変化すると、パージガスの密度が変化する。この結果、ポンプ25が同一の回転数で動作している場合であっても、圧力P1は変化する。一方、パージ経路22cに、開口や亀裂が発生して、パージ経路22cが大気と連通する箇所が存在する場合、パージ経路22c内の気体に漏れが発生して、圧力P1は、圧力P11まで上昇されずに、圧力P11よりも低い圧力P12に維持される。なお、圧力P12は、パージ経路22cに形成された開口(又は亀裂)が大きいほど低くなる。
S14では、ECU100は、圧力センサ52を用いて圧力P1を検出する。次いで、S16において、切替弁40を開弁から閉弁に切り替える。次いで、S18において、ECU100は、ポンプ25に逆方向に送る動作を実行させる。そして、S20において、ECU100は、制御弁26を閉弁から開弁に切り替える。この結果、図3に示す状態が実現される。仮に、ポンプ25よりも上流側のパージ経路22a、キャニスタ19、及び燃料タンク14が気密に維持されている場合、図7に示されるように、圧力センサ50で検出される圧力P2は、圧力P21に維持される。なお、圧力P2は、圧力P1と同様、パージ濃度に応じて変化する。また、圧力P21は、圧力P11よりも低い。圧力を用いて漏れの原因となる開口の有無を判断するため、圧力はできるだけ高く検出されることが好ましい。このため、S12では、ポンプ25が実行可能な最大の回転数でポンプ25を正方向に回転させることが好ましい。ポンプ25は、パージガスを吸気経路34に送出することを主目的に構成されている。このため、ポンプ25が逆方向に送る動作を実行する場合の性能が、正方向に送る動作を実行する場合の性能よりも低く、逆方向に送る動作のポンプ25の回転数を、正方向に送る動作のポンプ25の回転数と一致するまで上昇させることができない。この結果、圧力P21は、圧力P11よりも低くなる。なお、変形例では、正方向に送る動作のポンプ25の回転数を、逆方向に送る動作のポンプ25の回転数に合わせて低くしてもよい。
ポンプ25よりも上流側に、開口、亀裂等の大気連通箇所が存在して漏れがある場合、圧力P2は、圧力P21まで上昇されずに、圧力P21よりも低い圧力P22に維持される。なお、圧力P22は、パージ経路22cに形成された開口(又は亀裂)が大きいほど低くなる。
S22では、ECU100は、圧力センサ50を用いて圧力P2を検出する。次いで、S24において、圧力P2/圧力P1を算出する。圧力P1=P11であり、圧力P2=P21である場合、P2/P1は、上述したポンプ25の性能の相違に起因する値k(例えばk=0.8)に近似する。S26では、ECU100は、P2/P1が所定の範囲内であるか否かを判断する。所定の範囲は、上記の値kを含む範囲であり、例えばk×(1−α)≦P2/P1≦k×(1+α)(例えばα=0.1)である。
P2/P1が所定の範囲外である場合(S26でNO)、S28において、ECU100は、P2/P1が所定の範囲よりも大きいか否かを判断する。P2/P1が所定の範囲よりも大きい場合(S28でYES)とは、圧力P1が圧力P2と比較して小さい場合、即ち、ポンプ25の下流側に漏れが発生しているために圧力P12が検出される一方、ポンプ25の下流側に漏れが発生しておらず圧力P21が検出される場合である。P2/P1が所定の範囲よりも大きい場合(S28でYES)、S30において、ECU100は、ポンプ25の下流側に開口が存在していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、検出処理を終了する。車両の表示装置は、S30で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも下流側に漏れが発生する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも下流側に漏れが発生する可能性を知ることができる。
一方、P2/P1が所定の範囲よりも大きくない場合、即ち、P2/P1が所定の範囲よりも小さい場合(S28でNO)とは、圧力P2が圧力P1と比較して小さい場合、即ち、ポンプ25の上流側に漏れが発生しておらず圧力P11が検出される一方、ポンプ25の下流側に漏れが発生しており圧力P22が検出される場合である。P2/P1が所定の範囲よりも小さい場合(S28でNO)、S32において、ECU100は、ポンプ25の上流側に開口が存在していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、検出処理を終了する。車両の表示装置は、S32で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも上流側に漏れが発生する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも上流側に漏れが発生する可能性を知ることができる。
一方、S26において、P2/P1が所定の範囲内である場合(S26でYES)、には、圧力P1=P11であり、圧力P2=P21である場合と、圧力P1=P12であり、圧力P2=P22である場合のどちらかの場合が考えられる。圧力P1=P12であり、圧力P2=P22である場合とは、ポンプ25の上下流の両方に漏れがある場合である。一方、圧力P1=P11であり、圧力P2=P21である場合とは、ポンプ25の上下流の両方に漏れが無い場合か、漏れがあるにも関わらず、漏れの発生源である開口や亀裂が小さすぎるために、ポンプ25を動作させた検出方法では圧力の低下が見られない場合である。
P2/P1が所定の範囲内である場合(S26でYES)、S34以降の処理では、ポンプ25の上下流の両方に漏れがある場合と、S32までの処理で検出することができなかった漏れを検出する。
S34では、ECU100は、制御弁26を開弁から閉弁に切り替える。この結果、ポンプ25の上流側が切替弁40によって遮断され、ポンプ25の下流側が制御弁26によって遮断される。次いで、ECU100は、ポンプ25の動作を停止する。これにより、図4に示す状態が実現される。この構成では、ポンプ25の上流側と下流側がポンプ25の内部を介して連通する。仮に、ポンプ25の上下流の両方に漏れが無い場合、S26では、ポンプ25の上流側が圧力P21である一方、ポンプ25の下流側の圧力P1は大気圧である。なお、図4の状態では、キャニスタ19内も正圧に維持されるが、見易さを優先して実線で示す。以下の図面も同様です。この場合、図8の実線で示されるように、図4に示す状態に移行されると、圧力P2は、圧力P21から低下する一方、圧力P1は大気圧から上昇する。この結果、圧力P1,P2は、圧力P31で一致する。
仮に、S32までの処理で検出することができなかった漏れがある場合、S26では、ポンプ25の上流側が圧力P21である一方、ポンプ25の下流側の圧力P1は大気圧である。この場合、図8の破線で示されるように、図4に示す状態に移行されると、圧力P2(即ち上流側の圧力)は、圧力P21から低下する一方、圧力P1は大気圧から上昇する。但し、この場合、ポンプ25の上下流の少なくとも一方で漏れが発生しているために、圧力P1,P2は、圧力P31よりも低い圧力P32で一致する。なお、図4に示す状態が維持されると、圧力P32は、大気圧に近似する。
仮に、ポンプ25の上下流の両方に漏れがある場合、S26では、ポンプ25の上流側が圧力P22である一方、ポンプ25の下流側の圧力P1は大気圧である。この場合、図8の一点鎖線で示されるように、図4に示す状態に移行されると、圧力P2(即ち下流側の圧力)は、圧力P22から低下する一方、圧力P1は大気圧から上昇する。但し、この場合、ポンプ25の上下流の両方で漏れが発生しているために、圧力P1,P2は、圧力P31よりも低い圧力P33で一致する。なお、図4に示す状態が維持されると、圧力P33は、大気圧に近似するように低下していく。
S38では、ECU100は、圧力センサ52を用いて圧力P1を検出する。次いで、S40において、S38で検出済みの圧力P1が所定値Xよりも小さいか否かを判断する。所定値Xは、予め実験により特定され、ECU100に格納されている。
圧力P1が所定値X以下である場合(S40でYES)、S42において、ECU100は、ポンプ25の上下流のどちらかに開口が存在していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。車両の表示装置は、S42で送信された信号を受信すると、漏れが発生する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、漏れが発生する可能性を知ることができる。一方、圧力P1が所定値Xより大きいである場合(S40でNO)、検出処理を終了する。
上記の検出処理では、S24〜S28の処理を実行することによって、圧力P1,P2を用いてポンプ25の上流側に大気連通箇所が存在しているのか、下流側に大気連通箇所が存在しているのか、を特定することができる。さらに、S24〜S28の処理で大気連通箇所が検出できない場合であっても、S34以降の処理を実行することによって、大気連通箇所を検出することができる。
S24〜S28では、圧力P1,P2を用いて、P2/P1を算出することによって、大気連通箇所の有無を判断する。圧力P1,P2は、大気連通箇所の有無以外に、パージガスの密度によっても変動する。パージガスの密度は、パージ濃度によって変化する。従って、圧力P1,P2それぞれで大気連通箇所の有無を判断する場合、パージ濃度を考慮することが好ましい。P2/P1を用いて大気連通箇所の有無を判断することによって、P2/P1に及ぼすパージ濃度の影響を、圧力P1,P2それぞれで判断する場合と比べて抑えることができる。これにより、P2/P1を用いて、より正確に大気連通箇所の有無を判断することができる。
なお、変形例では、圧力P1,P2自体を用いて大気連通箇所の有無を判断してもよい。具体的には、S14で圧力P1が算出されると、圧力P1を閾値Yと比較し、閾値Yよりも小さい場合に、S30と同様に、ポンプ25の下流側に大気連通箇所が存在している可能性があることを示す信号を送信してもよい。同様に、S22で圧力P2が算出されると、圧力P2を閾値Zと比較し、閾値Zよりも小さい場合に、S32と同様に、ポンプ25の上流側に大気連通箇所が存在している可能性があることを示す信号を送信してもよい。この場合、ECU100は、パージ濃度に応じて、閾値Y,Zを変化させてもよい。例えば、ECU100は、予め実験等で特定された閾値Y,Zそれぞれとパージ濃度の関係を示すテーブル等を格納していてもよい。そして、ECU100は、空燃比等によって特定されるパージ濃度を用いて、閾値Y,Zのそれぞれをテーブル等から特定してもよい。
上記から明らかなように、圧力P11,P12が「第1圧力」の一例であり、圧力P21,P22が「第2圧力」の一例であり、圧力P31,P32,P33が「第3圧力」の一例である。
(第2実施例)
図9を用いて、第1実施例と異なる点を説明する。第2実施例の蒸発燃料処理装置20は、圧力センサ50を備えていない。検出処理では、ECU100は、S10〜S16,S36の処理を実行する。なお、ECU100は、S18〜S28,S34,S42の処理を実行しない。次いで、ECU100は、S14で検出済みの圧力P1が、上述したパージ濃度によって変化する閾値Y以下であるか否かを判断し、P1≦Yである場合、S30の処理を実行する。一方、ECU100は、P1>Yである場合、S38,S40の処理を実行する。この時、S40でYESの場合には、S32の処理を実行する。ポンプ25の下流側で開口が無いにも関わらず、S38で検出済みの圧力P1が所定値以下である場合には、ポンプ25の上流側で開口が有ると特定することができる。
(第3実施例)
図10を用いて、第1実施例と異なる点を説明する。第3実施例の蒸発燃料処理装置20は、圧力センサ52を備えていない。検出処理では、ECU100は、S10,S16〜S22,S34,S36の処理を実行する。なお、ECU100は、S12,S14,S24〜S28,S42の処理を実行しなくてもよい。S36の処理が終了すると、ECU100は、S22で検出済みの圧力P2が、上述したパージ濃度によって変化する閾値Z以下であるか否かを判断し、P2≦Zである場合、S32の処理を実行してもよい。一方、ECU100は、P2>Zである場合、S38の処理に替えて、圧力センサ50の圧力P2を検出してもよい。次いで、S40の処理に替えて、圧力P2が所定値以下であるか否かを判断してもよい。そして、圧力P2が所定値以下である場合、には、S30の処理を実行してもよい。ポンプ25の上流側で開口が無いにも関わらず、圧力P2が所定値以下である場合には、ポンプ25の下流側で開口が有ると特定することができる。
(第4実施例)
図11を用いて、第1実施例と異なる点を説明する。第4実施例の蒸発燃料処理装置20は、パージ供給経路22に、ポンプ25を挟んで、パージ経路22a、22cから分岐した分岐経路122が設けられている。分岐経路122は、一端がポンプ25の上流でパージ経路22aに接続されており、他端がポンプ25の下流でパージ経路22cに接続されている。分岐経路122上には、縮小部160が設けられている。縮小部160は、ベンチュリ管、オリフィスプレート等、縮小部160において分岐経路122の流路面積が縮小されていれば良い。圧力センサ52は、縮小部160とパージ経路22cとの間に配置されている。
蒸発燃料処理装置20では、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26が開かれると、パージガスがパージ供給経路22を正方向に移動し、吸気経路34に導入される。一方、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26を閉弁すると、パージ経路22cでは、パージガスが分岐経路122の上流端(即ちパージ経路22cに接続される端)から分岐経路122に流れる。分岐経路122には縮小部160が配置されているために、分岐経路122内は正圧となる。この状況において、切替弁40を開弁すると、ポンプ25の上流側及び分岐経路122の縮小部160よりも下流側(即ちパージ経路22aに接続される端から縮小部160までの区間)は、大気圧に維持される。これにより、圧力センサ52の圧力P1と圧力センサ50の圧力P2(大気圧)との圧力差を用いることによって、パージ濃度を算出することができる。
第4実施例では、ECU100は、第1実施例と同様の検出処理を実行することによって、第1〜第3実施例のいずれかの実施例と同様の検出処理を行うことによって、大気連通箇所、即ち漏れの有無を検出することができる。
(第5実施例)
第4実施例と異なる点を説明する。図12に示すように、第5実施例の蒸発燃料処理装置20は、分岐経路122に配置される開閉弁162を備える。開閉弁162は、ECU100によって開弁と閉弁とに切り替えられる。開閉弁162が開弁している場合、分岐経路122が一端から他端まで連通しており、開閉弁162が閉弁している場合、分岐経路122が遮断されている。
縮小部160は、直径が0.5mm(即ち0.02インチ)の開口を有する。
蒸発燃料処理装置20は、図13〜図16に示すように、切替弁40と開閉弁162と制御弁26とのそれぞれが、開弁と閉弁とに切り替わり、ポンプ25が正方向、逆方向のどちらかで動作することによって、4つの状態に切り替わる。図13の状態では、制御弁26を閉弁し、切替弁40と開閉弁162とを開弁する。さらに、ポンプ25を正方向に動作させる。この結果、パージガスが分岐経路122を矢印164の方向に循環する。この状態では、パージガスが縮小部160を通過するように流れる。
図14の状態では、制御弁26と開閉弁162とを閉弁し、切替弁40を開弁する。さらに、ポンプ25を正方向に動作させる。この結果、図14の破線部で示されるように、ポンプ25の下流側及び分岐経路122の開閉弁162よりもパージ経路22c側が正圧となる。図15の状態では、制御弁26を開弁し、開閉弁162と切替弁40とを閉弁する。さらに、ポンプ25を逆方向に動作させる。この結果、図15の破線部で示されるように、ポンプ25の上流側(キャニスタ19も含む)及び分岐経路122の開閉弁162よりもパージ経路22a側が正圧となる。図16の状態では、制御弁26及び切替弁40を閉弁し、開閉弁162を開弁し、ポンプ25を停止させる。
図17、図18を参照してECU100が実行する検出処理を説明する。検出処理は、第1実施例の検出処理と同様に、車両のイグニションスイッチがオンからオフに切り替えられると開始される。なお、イグニションスイッチがオフである状態では、切替弁40及び開閉弁162は開弁しており、制御弁26は閉弁しており、ポンプ25は停止している。本実施例の検出処理では、第1実施例の検出処理と同様の処理は、図5と同様の符号を付して、詳細な説明を省略する。
検出処理が開始されると、S10、S12の処理を実行する。この結果、図13に示す状態が実現される。仮に、ポンプ25の下流側に漏れが無く、気密に維持されている場合、図19に示されるように、圧力センサ52で検出される圧力Pr1は、圧力Pr41に維持される。図13に示す状態では、切替弁40及び開閉弁162が開弁されているため、パージ経路22aは、大気圧に維持される。このため、圧力Pr41は、縮小部160を通過して大気圧側に流れるパージガスの圧力である。言い換えると、直径が0.5mmの開口を通過して大気に流れるパージガスの圧力である。
一方、図19に示されるように、ポンプ25の下流側に、開口又は亀裂がある場合、圧力Pr1は、圧力Pr41まで上昇されずに、圧力Pr41よりも低い圧力Pr42に維持される。圧力Pr42は、ポンプ25の下流側に位置する開口(又は亀裂)が大きいほど低くなる。
S114では、ECU100は、圧力センサ52を用いて圧力Pr1を検出する。次いで、S116において、ECU100は、開閉弁162を開弁から閉弁に切り替える。この結果、図14に示す状態が実現される。次いで、ECU100は、S14の処理を実行する。図19に示すように、ポンプ25の下流側に漏れが無く、気密に維持されている場合、圧力P1は、圧力P41に変化する。一方、ポンプ25の下流側に漏れが有る場合、圧力P1は、圧力P42に変化する。
次いで、S118において、S114で検出済みの圧力Pr1とS14で検出済みの圧力P1とを用いて、P1/Pr1が、第1範囲内であるか否かを判断する。P1/Pr1は、漏れの原因となる開口(又は亀裂)が大きいほど小さくなる。第1範囲は、事前に実験によって特定される値mであって、ポンプ25の下流側に漏れが無い場合のP1/Pr1の値mを含む範囲であり、例えばm×(1−β)≦P1/Pr1≦m×(1+β)(例えばβ=0.1)である。値mを含む所定の範囲を用いるのは、ポンプ25の性能の個体差を考慮したものである。P1/Pr1が値mを含む第1範囲に含まれていない場合(S118でNO)、ポンプ25の下流側に漏れが有る場合である。
S118でNOの場合、S120において、ECU100は、P1/Pr1が値nを含む第2範囲内、即ち、n×(1−γ)≦P1/Pr1≦n×(1+γ)(例えばγ=0.1)であるか否かを判断する。値nは、事前に実験によって特定されるP1/Pr1の値であり、ポンプ25の下流側に直径0.5mmの円の面積に等しい開口が形成され、漏れが有る場合のP1/Pr1の値である。なお、値nは、値mよりも小さく、S120の第2範囲(即ちn×(1+γ))の上限は、S118の第1範囲の下限(即ち、m×(1−β))よりも小さい。値nを含む第2範囲を用いるのは、ポンプ25の性能の個体差を考慮したものである。
P1/Pr1が第2範囲に含まれている場合(S120でYES)、ポンプ25の下流側に直径0.5mmの円の面積に等しい開口によって漏れが発生していると判断することができる。S120でYESの場合、S122において、ECU100は、ポンプ25の下流側に直径0.5mmの開口による漏れが発生していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、検出処理を終了する。車両の表示装置は、S122で送信された信号を受信すると、直径0.5mmの開口が形成されていることを示す表示を実行する。
一方、P1/Pr1が第2範囲に含まれていない場合(S120でNO)、S124において、P1/Pr1が、第2範囲(即ちn×(1+γ))の上限と第1範囲の下限(即ち、m×(1−β))との間の第3範囲内か否かを判断する。P1/Pr1が、S120の所定の範囲の上限とS118の所定の範囲の下限との間の値である場合(S124でYES)、S128において、ECU100は、ポンプ25の下流側に直径0.5mm未満の開口による漏れが発生していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、検出処理を終了する。車両の表示装置は、S128で送信された信号を受信すると、直径0.5mm未満の開口が形成されていることを示す表示を実行する。
一方、P1/Pr1が、S120の所定の範囲の上限とS118の所定の範囲の下限との間の値でない場合(S124でNO)、即ち、P1/Pr1が、S120の所定の範囲の下限よりも小さい場合、S126において、ECU100は、ポンプ25の下流側に直径0.5mmより大きい開口による漏れが発生していることを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。車両の表示装置は、S126で送信された信号を受信すると、直径0.5mmより大きい開口が形成されていることを示す表示を実行する。
この構成によれば、運転者は、表示装置を確認することによって、大気連通箇所の開口の大きさを検出することができる。これにより、開口の大きさに応じて修理すべき基準が定められている場合に、早期に修理すべきか否かの判断基準とすることができる。
一方、P1/Pr1が所定範囲に含まれている場合(S118でYES)、図18のS130では、ECU100は、S114で検出済みの圧力Pr1を用いて、パージガスの密度を特定する。具体的には、ECU100には、予め実験で特定された圧力Pr1とパージガスの密度との関係を示すデータテーブルが格納されている。ECU100は、S114で検出済みの圧力Pr1に対応付けてデータテーブルに登録されているパージガスの密度を特定する。次いで、S132において、S130で特定済みの密度を用いて、図15に示す状態で、ポンプ25の上流側に漏れが無い場合のポンプ25の上流側の圧力(即ち圧力センサ50で検出されるべき圧力P2)を推定(以下では「推定圧力P2´」と呼ぶ)する。具体的には、ECU100には、予め実験で特定された推定圧力P2´とパージガスの密度との関係を示すデータテーブルが格納されている。ECU100は、S130で特定済みの密度に対応付けてデータテーブルに登録されている推定圧力P2´を特定する。
次いで、S16〜S22の処理を実行する。これにより、図15に示す状態で、圧力センサ50を用いて圧力P2を検出する。次いで、S134では、ECU100は、推定圧力P2´とS22で検出済みの圧力P2とを用いて、圧力P2が推定圧力P2´に基づいて決定される所定範囲に含まれているか否かを判断する。具体的には、ECU100は、圧力P2が推定圧力P2´の±γ%(例えばγ=5%)に含まれているか否かを判断する。圧力P2が推定圧力P2´に基づいて決定される所定範囲に含まれる場合(S134でYES)、検出処理を終了する。この場合、ポンプ25の上流側及び下流側に開口が無いということができる。
圧力P2が推定圧力P2´に基づいて決定される所定範囲に含まれない場合(S134でNO)、ポンプ25の上流側に開口が存在する可能性が高い。一方、ポンプ25の性能によって、開口が無い場合でも、圧力P2が推定圧力P2´に基づいて決定される所定範囲に含まれない可能性がある。そこで、本実施例では、図16の状態を用いて、ポンプ25の上流側に開口が存在するか否かを判断する。具体的には、S136において、ECU100は、制御弁26を開弁から閉弁に切り替える。次いで、S138では、ECU100は、開閉弁162の閉弁から開弁に切り替える。そして、S140では、ECU100は、ポンプ25を停止する。この結果、図16の状態が実現される。次いで、S142では、ECU100は、圧力センサ52を用いて圧力P1を検出する。次いで、S144において、S142で検出済みの圧力P1が所定値R以下か否かを判断する。所定値Rは、予め実験により特定され、ECU100に格納されている。
圧力P1が所定値D以下である場合(S144でYES)、S146において、ECU100は、ポンプ25の上流側に開口が存在することを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。車両の表示装置は、S146で送信された信号を受信すると、開口が存在する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、開口が存在する可能性を知ることができる。一方、圧力P1が所定値Rより大きい場合(S144でNO)、検出処理を終了する。
(第6実施例)
第5実施例と異なる点を説明する。本実施例では、第5実施例と比較して、検出処理が異なる。本実施例の検出処理では、図17のS10〜S128と同様の処理を実行して、ポンプ25の下流側の開口の有無を検出する。次いで、S118でYESの場合、図20に示すように、S200において、ECU100は、切替弁40を開弁から閉弁に、開閉弁162を閉弁から開弁に切り替え、制御弁26を閉弁から開弁に切り替える。次いで、S206において、ECU100は、ECU100は、ポンプ25に逆方向に送る動作を実行させる。これにより、図21の状態が実現される。この状態では、パージガスは、矢印166に示すように、パージ経路22aから縮小部160に向かって流れる。この状態では、パージガスが、図13の状態と比較して逆方向に縮小部160を通過するように流れる。
仮に、ポンプ25の上流側に漏れが無く、気密に維持されている場合、圧力センサ50で検出される圧力Pr2は、比較的に高い圧力に維持される。図21に示す状態では、制御弁26が開弁されているため、パージ経路22cは、大気圧に維持される。このため、圧力Pr2は、縮小部160を通過して大気圧側に流れるパージガスの圧力である。言い換えると、直径が0.5mmの開口を通過して大気に流れるパージガスの圧力である。
一方、ポンプ25の上流側に、開口がある場合、圧力Pr2は、比較的に低い圧力に維持される。S208では、ECU100は、圧力センサ50を用いて圧力Pr2を検出する。次いで、S210において、ECU100は、開閉弁162を開弁から閉弁に切り替える。この結果、図15に示す状態が実現される。次いで、S212において、ECU100は、圧力センサ50を用いて、圧力P2を検出する。ポンプ25の上流側に開口が無く、気密に維持されている場合、圧力P2は、比較的高い圧力に上昇する。一方、ポンプ25の上流側に開口が存在する場合、圧力P2は、比較的に低い圧力に変化する。
S214〜S218は、図17のS118,S120,S124と同様の処理を実行する。なお、第4〜第6範囲のそれぞれは、第1〜第3範囲のそれぞれと同様に、予め実験によって特定され、ECU100に格納されている。S216でYESの場合に、S220において、ECU100は、ポンプ25の上流側に、直径0.5mmの開口が有ることを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。S218でYESの場合、S226において、ECU100は、ポンプ25の上流側に、直径0.5mm未満の開口が有ることを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。S218でNOの場合、S224において、ECU100は、ポンプ25の上流側に、直径0.5mmより大きい開口が有ることを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。
S214でYESの場合(即ちP2/Pr2が第4範囲内にある場合)、S230において、ECU100は、制御弁26を開弁から閉弁に切り替え、開閉弁162を閉弁から開弁に切り替える。次いで、S232で、ECU100は、ポンプ25を停止する。この結果、図16の状態が実現される。次いで、S234で、ECU100は、圧力センサ52を用いて圧力P1を検出する。そして、S236において、S234で検出済みの圧力P1が所定値S以下か否かを判断する。所定値Sは、予め実験により特定され、ECU100に格納されている。
圧力P1が所定値S以下である場合(S236でYES)、S238において、ECU100は、ポンプ25の上下流のどちらかに開口が存在することを示す信号を、車両の表示装置に送信して処理を終了する。車両の表示装置は、S238で送信された信号を受信すると、開口が存在する可能性があることを示す表示を実行する。一方、圧力P1が所定値Sより大きい場合(S238でNO)、検出処理を終了する。
(第7実施例)
第5実施例と異なる点を説明する。本実施例では、第5実施例と比較して、検出処理が異なる。図22に示すように、本実施例の検出処理では、S10の処理の後、S312において、圧力センサ50,52を用いて圧力P1,P2を検出する。なお、S312では、制御弁26は閉弁され、切替弁40及び開閉弁162は開弁され、ポンプ25は停止されている。この状態では、ポンプ25の上流側と下流側とは、大気圧に維持されている。従って、圧力センサ50,52が正常に作動している場合、P1=P2である。
S314では、ECU100は、P1=P2であるか否かを判断する。P1=P2でない場合(S314でNO)、S316において、ECU100は、圧力センサ50,52が正常に作動していないことを示す信号を、車両の表示装置に送信して検出処理を終了する。車両の表示装置は、S316で送信された信号を受信すると、圧力センサ50,52が正常に作動していないことを示す表示を実行する。これにより、運転者は、圧力センサ50,52が正常に作動していないことを知ることができる。
一方、P1=P2である場合(S314でYES)、ECU100は、図17のS12〜S128、及び図18のS130、S132、S16〜S22、S134の処理を実行する。S134の処理において、圧力P2が推定圧力P2´に基づいて決定される所定範囲に含まれない場合(S134でNO)、S318において、ポンプ25の上流側に開口が存在することを示す信号を、車両の表示装置に送信して検出処理を終了する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)第5実施例では、蒸発燃料処理装置20は、検出処理において、S136〜S144の処理を実行しなくてもよい。この場合、S134において、P2が所定の範囲内でない場合(S134でNO)、S146の処理を実行してもよい。
(2)第6実施例では、ポンプ25の下流側で、圧力Pr1と圧力P1とを用いて開口(即ち大気連通箇所)が存在するか否かを判断し(S114〜S128)、ポンプ25の上流側で、圧力Pr2と圧力P2とを用いて開口が存在するか否かを判断する(S208〜S226)。しかしながら、ポンプ25の上流側及び下流側の一方は、圧力Pr1,Pr2を検出せずに、圧力P1,P2を用いて開口が存在するか否かを判断してもよい。
(3)第7実施例では、S312において、ポンプ25の上流側と下流側との両側を大気に開放した状態で、圧力P1,P2を検出する。しかしながら、圧力センサ50,52の故障を検出する場合、ポンプ25の上流側と下流側との両側を同一の圧力に維持すればよく、例えば、図16に示す状態で圧力P1,P2を検出してもよい。
(4)第5実施例では、圧力Pr1を用いて圧力P2´を推定する(S132)。しかしながら、最初に圧力Pr2を検出した後で、圧力P1の推定値である圧力P1´を推定してもよい。また、圧力P1を用いて圧力P2´を推定してもよく、圧力P2を用いて圧力P1´を推定してもよい。
(5)第1〜第4実施例及び第6、第7実施例においても、圧力センサ50,52が正常に作動するか否かを判断してもよい。この場合、第5実施例と同様に、ポンプ25の上流側と下流側の両側を同一の圧力として、圧力センサ50,52の検出値を比較してもよい。あるいは、ポンプ25の上流側を大気と連通させた状態で圧力センサ50の検出値を大気圧と比較してもよい。同様に、ポンプ25の下流側を大気と連通させた状態で圧力センサ52の検出値を大気圧と比較してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :エンジン
4 :インジェクタ
6 :燃料供給システム
19 :キャニスタ
19a :大気ポート
19b :パージポート
19c :タンクポート
20 :蒸発燃料処理装置
22a :パージ経路
22c :パージ経路
25 :ポンプ
26 :制御弁
34 :吸気経路
40 :切替弁
50 :圧力センサ
52 :圧力センサ
100 :ECU
122 :分岐経路
160 :縮小部
162 :開閉弁

Claims (5)

  1. 燃料タンクから内燃機関の吸気経路に延びるパージ経路上に配置され、パージ経路に接続されるパージポートと大気に連通する大気ポートとを備え、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    パージ経路上でキャニスタよりも吸気経路側に配置されており、キャニスタと吸気経路とをパージ経路を介して連通する連通状態と、キャニスタと吸気経路とをパージ経路上で遮断する遮断状態と、に切り替える制御弁と、
    パージ経路上でキャニスタと制御弁との間に配置されており、パージ経路のパージガスを、キャニスタから制御弁の正方向に送る動作と、制御弁からキャニスタの逆方向に送る動作と、のどちらかの動作を選択的に実行するポンプと、
    キャニスタの大気ポートを大気に連通する連通状態と、大気と遮断する遮断状態と、を切り替える切替弁と、
    制御装置と、を備え、
    制御装置は、
    制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを正方向に送る動作を実行させた第1の場合におけるポンプと制御弁との間の第1圧力と、
    制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、ポンプを逆方向に送る動作を実行させた第2の場合におけるポンプの制御弁と反対側の第2圧力と、
    第1の場合と第2の場合のどちらかの場合の後に制御弁及び切替弁を遮断状態とし、ポンプを停止させた場合におけるポンプと制御弁との間又はポンプの制御弁と反対側の第3圧力と、
    のうちの少なくとも2個の圧力を用いて、ポンプと制御弁との間に大気との連通箇所が存在するか、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか、を判断する蒸発燃料処理装置。
  2. 蒸発燃料処理装置は、少なくともポンプと制御弁との間と、ポンプの制御弁と反対側と、のどちらか一方に配置される圧力センサを備えており、
    制御装置は、さらに、
    制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを停止させた場合の圧力センサの検出値を用いて、圧力センサが正常に動作しているか否かを判断する、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 蒸発燃料処理装置は、さらに、
    一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、
    分岐経路上に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、
    分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える開閉弁と、を備え、
    制御装置は、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、開閉弁を開状態とし、ポンプを正方向に送る動作を実行させた場合の第4圧力と、第1の場合であって、開閉弁を閉状態とした場合の第1圧力と、を用いて、ポンプと制御弁との間に大気との連通箇所が存在するかを判断する、請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 蒸発燃料処理装置は、さらに、
    一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、
    分岐経路上に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、
    分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える開閉弁と、を備え、
    制御装置は、制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、開閉弁を開状態とし、ポンプを逆方向に送る動作を実行させた場合の第5圧力と、第2の場合であって、開閉弁を閉状態とした場合の第2圧力と、を用いて、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか否かを判断する、請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 制御装置は、さらに、
    第1圧力を用いて、パージガスの密度を推定し、
    推定済みのパージガスの密度を用いて、第2の場合におけるポンプの制御弁と反対側の第6圧力を推定し、
    第2圧力と第6圧力と、を用いて、ポンプの制御弁と反対側に大気との連通箇所が存在するか否かを判断する、請求項1から4のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
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