JP2017203414A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Daisaku Asanuma
大作 浅沼
伸博 加藤
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Abstract

【課題】 パージ経路のうち、パージ経路のうち、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる技術を提供する。
【解決手段】 ECU100は、制御弁26を連通状態とし、切替弁40を遮断状態とし、ポンプ25を作動させた状態における圧力センサ50,52で特定される圧力を用いて、ポンプ25よりも上流側が大気と連通しているか否かを判断する上流側判断処理と、制御弁26を遮断状態とし、切替弁40を連通状態とし、ポンプ25を作動させた状態における圧力センサ50,52で特定される圧力とを用いて、ポンプ25よりも下流側が大気と連通しているか否かを判断する下流側判断処理と、を実行する。
【選択図】 図1

Description

本明細書は、車両に搭載される蒸発燃料処理装置に関し、特に、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を、内燃機関の吸気経路にパージして処理する蒸発燃料処理装置を開示する。
特許文献1に、蒸発燃料処理装置が開示されている。蒸発燃料処理装置は、燃料タンク内で蒸発した燃料を内燃機関の吸気管に通すためのパージ経路上に、燃料タンク内で蒸発した燃料を吸着するキャニスタと、キャニスタに吸着された燃料を吸気管に送り込むポンプと、を備える。キャニスタは、パージ経路に連通するとともに大気にも連通している。
蒸発燃料処理装置は、パージ経路の故障診断を実行する。具体的には、ポンプが駆動している間に、キャニスタと大気との連通を遮断する。これにより、ポンプの上流側では、パージ経路及び燃料タンクが負圧になる。次いで、ポンプの駆動を停止するとともに、パージ経路と吸気管との連通を遮断する。これにより、互いに連通するパージ経路から燃料タンクまでが均一の負圧となる。この状態で、所定期間経過後にパージ経路の圧力を測定し、パージ経路と吸気管との連通を遮断した時のパージ経路の圧力も低下している場合に、パージ経路に故障、即ち大気と連通している箇所(漏れ)があると判定する。
特開2002−138910号公報
上記の技術では、パージ経路の全長のうちのいずれかに故障(即ち意図しない位置において大気と連通する事態)が生じていることを判定する。しかしながら、パージ経路の故障の発生位置を限定することはできない。本明細書では、パージ経路のうち、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる技術を提供する。
本明細書は、蒸発燃料処理装置を開示する。蒸発燃料処理装置は、燃料タンクから内燃機関の吸気経路に延びるパージ経路上に配置され、パージ経路に接続されるパージポートと大気に連通する大気ポートとを備え、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、パージ経路上でキャニスタよりも吸気経路側に配置されており、キャニスタと吸気経路とをパージ経路を介して連通する連通状態と、キャニスタと吸気経路とをパージ経路上で遮断する遮断状態と、に切り替える制御弁と、パージ経路上でキャニスタと制御弁との間に配置されており、パージ経路のパージガスをキャニスタから制御弁に向かう方向に圧送するポンプと、ポンプよりも上流側のパージ経路のパージガスの上流側圧力を検出する第1圧力検出部と、ポンプと制御弁との間のパージ経路のパージガスの下流側圧力を検出する第2圧力検出部と、キャニスタの大気ポートを大気に連通する連通状態と、大気と遮断する遮断状態と、を切り替える切替弁と、制御装置と、を備える。制御装置は、制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、ポンプを作動させた状態における第1上流側圧力と第1下流側圧力とを用いて、ポンプよりも上流側が大気と連通しているか否かを判断する上流側判断処理と、制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを作動させた状態における第2上流側圧力と第2下流側圧力とを用いて、ポンプよりも下流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断する下流側判断処理と、を実行する。
上記の構成では、上流側判断処理と下流側判断処理とを分けて実行することによって、パージ経路が大気と連通しているか否かについて、ポンプの上流側と下流側とを個別に判定することができる。これにより、ポンプよりも上流側と下流側のどちらで大気と連通する事態が発生しているかを特定することができる。
第1実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第1実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により負圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第1実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第1実施例の検出処理のフローチャートを示す。 第2実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第2実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により負圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第2実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第3実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第3実施例の基準値設定処理における蒸発燃料処理装置の状態を説明するための模式図を示す。 第3実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により負圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第3実施例の蒸発燃料処理装置において、ポンプの駆動により正圧が発生している箇所を説明するための模式図を示す。 第3実施例の検出処理のフローチャートを示す。 第3実施例の基準値設定処理のフローチャートを示す。 第3実施例の上流側検出処理のフローチャートを示す。 第3実施例の下流側検出処理のフローチャートを示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本実施例の蒸発燃料処理装置では、第2圧力検出部は、一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、分岐経路に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える遮断弁と、遮断弁と分岐経路の一端との間に配置されている圧力センサと、を備えていてもよい。制御装置は、制御弁及び切替弁を遮断状態とし、遮断弁を開状態とし、ポンプを作動させた状態で、第3上流側圧力と第3下流側圧力とを用いて、判定値を決定する決定処理を実行し、決定済みの判定値をさらに用いて、上流側判断処理及び下流側判断処理を実行してもよい。ポンプの上流側と下流側のどちらかで大気と連通する事態が発生すると、パージガスは、大気と連通する箇所に形成された開口を通過して外部に漏れ出る。即ち、ポンプの上流側と下流側のどちらかで大気と連通する事態が発生すると、パージガスは、開口を通過することによって圧力変化が生じる。決定処理では、パージガスが縮小部を通過する場合の第3上流側圧力と第3下流側圧力とを用いて判定値を算出することができる。この構成によれば、パージガスが縮小部を通過する際の第3上流側圧力と第3下流側圧力とを用いて得られる判定値を基準として、大気と連通する事態が発生しているか否かを判断することができる。
(特徴2)本実施例の蒸発燃料処理装置では、制御装置は、決定処理において、第3上流側圧力と第3下流側圧力との圧力差を用いて、判定値を決定してもよい。この構成によれば、パージガスが縮小部を通過する場合の圧力変化を基準として、パージ経路が大気と連通しているか否かを判定することができる。
(特徴3)本実施例の蒸発燃料処理装置では、制御装置は、上流側判断処理において、第1上流側圧力と第1下流側圧力との圧力差と、第2上流側圧力と第2下流側圧力との圧力差とを用いて、ポンプよりも上流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断し、下流側判断処理において、第1上流側圧力と第1下流側圧力との圧力差と、第2上流側圧力と第2下流側圧力との圧力差とを用いて、ポンプよりも下流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断してもよい。この構成によれば、第1上流側圧力、第1下流側圧力との圧力差、第2上流側圧力及び第2下流側圧力を用いて、パージ経路が大気と連通しているか否かを判定することができる。
(第1実施例)
図1を参照し、蒸発燃料処理装置20を備える燃料供給システム6について説明する。燃料供給システム6は、燃料タンク14内に貯留されている燃料をエンジン2に供給するためのメイン供給経路10と、燃料タンク14内で発生した蒸発燃料をエンジン2に供給するためのパージ供給経路22を備えている。
メイン供給経路10には、燃料ポンプユニット16と、供給経路12と、インジェクタ4が設けられている。燃料ポンプユニット16は、燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ、制御回路等を備えている。燃料ポンプユニット16は、ECU100から供給される信号に応じて燃料ポンプを制御する。燃料ポンプは、燃料タンク14内の燃料を昇圧して吐出する。燃料ポンプから吐出される燃料は、プレッシャレギュレータで調圧され、燃料ポンプユニット16から供給経路12に供給される。供給経路12は、燃料ポンプユニット16とインジェクタ4に接続されている。供給経路12に供給された燃料は、供給経路12を通過してインジェクタ4に達する。インジェクタ4は、ECU100によって開度がコントロールされる弁(図示省略)を有している。インジェクタ4の弁が開かれると、供給経路12内の燃料が、エンジン2に接続されている吸気経路34に供給される。
なお、吸気経路34は、エアクリーナ30に接続されている。エアクリーナ30は、吸気経路34に流入する空気の異物を除去するフィルタを備えている。エンジン2とエアクリーナ30との間には、吸気経路34内に、スロットルバルブ32が設けられている。スロットルバルブ32が開くと、エアクリーナ30からエンジン2に向けて吸気が行われる。スロットルバルブ32は、吸気経路34の開度を調整し、エンジン2に流入する空気量を調整する。スロットルバルブ32は、インジェクタ4より上流側(エアクリーナ30側)に設けられている。
パージ供給経路22には、パージガスがキャニスタ19から吸気経路34に移動するときに通過するパージ経路22a,22cが設けられている。パージ供給経路22には、蒸発燃料処理装置20が設けられている。蒸発燃料処理装置20は、キャニスタ19と、パージ経路22a,22cと、ポンプ25と、制御弁26と、圧力センサ50,52と、切替弁40と、エアフィルタ42と、を備えている。燃料タンク14とキャニスタ19が、連通経路18によって接続されている。キャニスタ19,圧力センサ50,52,ポンプ25及び制御弁26は、パージ経路22a,22c上に配置されている。パージ経路22a,22cは、インジェクタ4とスロットルバルブ32の間で、吸気経路34に接続されている。制御弁26は、ECU100によって制御される電磁弁であり、連通状態と遮断状態の切替えがECU100によってデューティ制御される弁である。制御弁26は、開閉時間を制御(連通状態と遮断状態の切替えタイミングを制御)することにより、蒸発燃料を含む気体(即ちパージガス)の流量を調整する。また、制御弁26は、開度が調整可能なステッピングモータ式制御弁であってもよい。
図2を参照してキャニスタ19を説明する。なお、図2の破線は、後述する検出処理において、ポンプ25の駆動により負圧になる箇所を示している。この状況では、キャニスタ19内も負圧であり破線で記載すべきであるが、見やすさを優先して実線で示す。キャニスタ19は、大気ポート19a,パージポート19b及びタンクポート19cを備えている。大気ポート19aは、連通経路17を介して、エアフィルタ42に接続されている。大気は、エアフィルタ42を通過した後、連通経路17を介して大気ポート19aからキャニスタ19内に流入する場合がある。このとき、エアフィルタ42によって、大気中の異物がキャニスタ19内に侵入することを防止する。連通経路17には、切替弁40が配置されている。切替弁40は、例えば電磁弁であり、ECU100によって制御される。切替弁40は、開弁して連通経路17を開放して大気ポート19aを大気に連通させる連通状態(即ちオフ状態)と、閉弁して連通経路17を閉塞して大気ポート19aを大気と遮断させる遮断状態(即ちオン状態)と、に切り替わる。
パージポート19bは、パージ経路22aに接続されている。タンクポート19cは、連通経路18を介して、燃料タンク14に接続されている。キャニスタ19内に、活性炭19dが収容されている。活性炭19dに面するキャニスタ19の壁面のうちの、1つの壁面にポート19a,19b及び19cが設けられている。活性炭19dと、ポート19a,19b及び19cが設けられているキャニスタ19の内壁との間には、空間が存在する。ポート19a,19b及び19cが設けられている側のキャニスタ19の内壁に、第1仕切板19eと第2仕切板19fが固定されている。第1仕切板19eは、大気ポート19aとパージポート19bの間において、活性炭19dとキャニスタ19の内壁の間の空間を分離している。第1仕切板19eは、ポート19a,19b及び19cが設けられている側と反対側の空間まで伸びている。第2仕切板19fは、パージポート19bとタンクポート19cの間において、活性炭19dとキャニスタ19の内壁の間の空間を分離している。
活性炭19dは、燃料タンク14から連通経路18,タンクポート19cを通じてキャニスタ19の内部に流入する気体から蒸発燃料を吸着する。蒸発燃料が吸着された後の気体は、大気ポート19a,連通経路17及びエアフィルタ42を通過して大気に放出される。キャニスタ19は、燃料タンク14内の蒸発燃料が大気に放出されることを防止することができる。活性炭19dで吸着された蒸発燃料は、パージポート19bよりパージ経路22aに供給される。第1仕切板19eは、大気ポート19aが接続されている空間と、パージポート19bが接続されている空間を分離している。第1仕切板19eは、蒸発燃料を含んだ気体が大気に放出されることを防止している。第2仕切板19fは、パージポート19bが接続されている空間と、タンクポート19cが接続されている空間を分離している。第2仕切板19fは、タンクポート19cからキャニスタ19に流入する気体が直接パージ経路22aに移動することを防止している。
パージ経路22a,22cは、キャニスタ19と吸気経路34を接続している。パージ経路22aとパージ経路22cとの間には、ポンプ25が設けられている。言い換えると、ポンプ25の上流側がパージ経路22aであり、ポンプ25の下流側がパージ経路22cである。パージ経路22cの下流端には、制御弁26が配置されている。ポンプ25は、キャニスタ19と制御弁26の間に配置されており、吸気経路34にパージガスを圧送する。具体的には、ポンプ25は、パージ経路22aを通じてキャニスタ19内のパージガスを矢印60方向に引き込み、パージ経路22cを通じてパージガスを吸気経路34に向けて矢印66方向に押し出す。なお、エンジン2が駆動している場合、吸気経路34内は負圧である。そのため、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料は、吸気経路34とキャニスタ19の圧力差によって吸気経路34に導入することもできる。しかしながら、パージ経路22aにポンプ25を配置することにより、吸気経路34内の圧力がパージガスを引き込むために十分でない圧力の場合(過給機(図示省略)による過給時の正圧、あるいは、負圧であるがその絶対値が小さい)であっても、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料を吸気経路34に供給することができる。また、ポンプ25を配置することにより、吸気経路34に所望量の蒸発燃料を供給することができる。
圧力センサ50は、パージ経路22a上に配置されている。即ち、圧力センサ50は、ポンプ25の上流側のパージ経路22a内の圧力を特定する。ポンプ25の上流側では、パージ経路22aから燃料タンク14まで連通している。このため、ポンプ25の上流側では、パージ経路22aから燃料タンク14まで圧力が均一である。圧力センサ52は、パージ経路22c上に配置されている。即ち、圧力センサ52は、ポンプ25の下流側のパージ経路22c内の圧力を特定する。ポンプ25の下流側では、ポンプ25から制御弁26までのパージ経路22cにおいて圧力が均一である。
蒸発燃料処理装置20では、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26が開かれると、パージガスが矢印60,66方向に移動し、吸気経路34に導入される。パージ経路22cは、吸気経路34に連通しているため、吸気経路34の圧力と均一になる。なお、エンジン2が停止されている間では大気圧になる。このとき、切替弁40が開弁していると、ポンプ25の上流側では大気圧に維持される。一方、切替弁40が閉弁していると、ポンプ25の上流側は負圧に維持される。
図3に示すように、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26を閉弁すると、ポンプ25の下流側のパージ経路22cは、閉ざされた空間となるため、正圧となる。図3では、正圧になる箇所を破線で示している。このとき、切替弁40を開弁することによって、ポンプ25の上流側を大気圧に維持することができる。
次いで、蒸発燃料処理装置20の動作について説明する。エンジン2が駆動中であってパージ条件が成立すると、ECU100は、制御弁26をデューティ制御することによってパージ処理を実行する。パージ処理が実行されると、図1の矢印に示す方向にパージガスが供給される。パージ条件とは、パージガスをエンジン2に供給するパージ処理を実行すべき場合に成立する条件であり、エンジン2の冷却水温やパージガスの濃度によって、予め製造者によってECU100に設定される条件である。なお、パージガスの濃度を特定するセンサは、パージ経路22a又はパージ経路22cに配置されている。ECU100は、エンジン2の駆動中に、パージ条件が成立するか否かを常時監視している。ECU100は、吸入空気量、パージガスの濃度等に基づいて、ポンプ25の出力及び制御弁26のデューティ比を制御する。ポンプ25が始動すると、キャニスタ19に吸着されていたパージガス及びエアクリーナ30を通過した空気が、エンジン2に導入される。
なお、ECU100は、スロットルバルブ32の開度を制御する。また、ECU100は、インジェクタ4による噴射燃料量も制御する。具体的には、インジェクタ4の開弁時間を制御することによって、噴射燃料量を制御する。エンジン2が駆動されると、ECU100は、インジェクタ4からエンジン2に噴射される単位時間当たりの燃料噴射時間(即ちインジェクタ4の開弁時間)を算出する。燃料噴射時間は、空燃比を目標空燃比(例えば理想空燃比)に維持するために、実験によって予め特定された基準噴射時間を、フィードバック補正係数を用いて補正することによって算出する。なお、空燃比センサは、エンジン2の排気経路内に配置されている。
例えば、経年劣化等によって、パージ経路22a,22c、キャニスタ19、燃料タンク14、連通経路18等、パージ供給経路22上に、開口が形成される可能性がある。開口が形成されると、パージ供給経路22を流れるべきパージガスが大気中に漏れる可能性がある。蒸発燃料処理装置20では、パージ供給経路22上に漏れが発生する可能性がある開口が形成されたか否かを判断する検出処理が実行される。
図4を参照してECU100が実行する検出処理を説明する。検出処理は、車両のイグニションスイッチがオンからオフに切り替えられると開始される。なお、イグニションスイッチがオフである状態では、通常、切替弁40は開弁しており、制御弁26は閉弁しており、ポンプ25は停止している。検出処理が開始されると、S10では、ECU100は、イグニションスイッチがオフにされてから所定期間(例えば5時間)が経過したか否かを監視している。所定期間は、車両の駆動中に高温であったパージ供給経路22が、イグニションスイッチをオフにすることによって冷やされ、温度が安定するまでの期間以上の期間である。所定期間が経過すると(S10でYES)、ECU100は、S12において、イグニションスイッチをオフにする直前に計測されたパージガスの蒸発燃料濃度(以下では、「パージ濃度」と呼ぶ)が所定値未満であるか否かを判断する。パージ濃度が高すぎると、S14以降の処理で特定される圧力が小さく、開口を適切に検出することができない可能性がある。パージ濃度が所定値以上である場合(S12でNO)、検出処理を終了する。なお、所定値は、予め実験によって、検出処理が可能なパージ濃度を所定値として特定しておく。
パージ濃度が所定値未満である場合(S12でYES)、S14にて、ECU100は、切替弁40を開弁から閉弁に切り替える。次いで、S16では、ECU100は、制御弁26を閉弁から開弁に切り替える。次いで、S18では、ECU100は、ポンプ25を所定の回転数(例えば毎分10000回転)で駆動させる。この結果、ポンプ25の上流側に開口が形成されていなければ、図2に示されるように、ポンプ25の上流側は負圧であり、ポンプ25の下流側は大気圧である。
S20では、ECU100は、圧力センサ50,52で特定される圧力が安定すると、圧力センサ50から圧力P1を特定し、圧力センサ52から圧力P2を特定する。次いで、ECU100は、圧力P1から圧力P2を減算した絶対値△P1を算出する。次いで、S22では、ECU100は、切替弁40を閉弁から開弁に切り替える。次いで、S24において、ECU100は、制御弁26を開弁から閉弁に切り替える。これにより蒸発燃料処理装置20は、図2に示す状態から図3に示す状態に移行される。この状態では、ポンプ25の下流側に開口が形成されていなければ、ポンプ25の下流側のパージ経路22cが正圧となる。
次いで、S26では、ECU100は、圧力センサ50,52で特定される圧力が安定すると、圧力センサ50から圧力P1を特定し、圧力センサ52から圧力P2を特定する。次いで、ECU100は、圧力P1から圧力P2を減算した絶対値△P2を算出する。次いで、S28では、ECU100は、S20で算出された△P1が、S26で算出された△P2から所定値を減算した値以下であるか否かを判断する。所定値は、予め実験によって特定され、ECU100に格納されている。なお、所定値は、パージガスの濃度に応じて変更されてもよい。△P1は、ポンプ25よりも上流側において、パージ経路22aや燃料タンク14等に開口が形成されていると、負圧は大きくならず、大気圧に近似する。この結果、圧力P1と圧力P2との差を示す△P1は0に近づく。このため、△P1が△P2から所定値を減算した値以下である場合(S28でYES)、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されていると判断することができる。
△P1が△P2から所定値を減算した値よりも大きい場合(S28でNO)、S30をスキップして、S32に進む。一方、△P1が△P2から所定値を減算した値以下である場合(S28でYES)、S30で、ECU100は、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されていることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、S32に進む。車両の表示装置は、S30で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されている(即ち漏れが発生する)可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも上流側に漏れが発生する可能性を知ることができる。
S32では、ECU100は、S26で算出された△P2が、S20で算出された△P1からS28と同様の所定値を減算した値以下であるか否かを判断する。△P2は、ポンプ25よりも下流側において、パージ経路22cに開口が形成されていると、正圧は大きくならず大気圧に近似する。この結果、圧力P1と圧力P2との差を示す△P2は0に近づく。このため、△P2が△P1から所定値を減算した値以下である場合(S32でYES)、ポンプ25よりも下流側に開口が形成されていると判断することができる。
△P2が△P1から所定値を減算した値よりも大きい場合(S32でNO)、S34をスキップして、判定処理を終了する。一方、△P2が△P1から所定値を減算した値以下である場合(S32でYES)、S34で、ECU100は、ポンプ25よりも下流側に開口が形成されていることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、判定処理を終了する。車両の表示装置は、S34で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも下流側に漏れが発生する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも下流側に開口が形成されている(即ち漏れが発生する)可能性を知ることができる。
検出処理では、ポンプ25の上流側と下流側のどちらに開口が形成され、開口が形成されている可能性があるかを知ることができる。この結果、修繕を実行する際に、開口を発見し易くなる。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図5に示すように、第2実施例の蒸発燃料処理装置120は、パージ供給経路22に、ポンプ25を挟んで、パージ経路22a、22cから分岐した分岐経路122が設けられている。分岐経路122は、一端がポンプ25の上流でパージ経路22aに接続されており、他端がポンプ25の下流でパージ経路22cに接続されている。分岐経路122上には、縮小部160が設けられている。縮小部160は、ベンチュリ管、オリフィスプレート等、縮小部160において分岐経路122の流路面積が縮小されていれば良い。圧力センサ52と同様の圧力センサ152が、縮小部160とパージ経路22cとの間に配置されている。また、圧力センサ50と同様の圧力センサ150が、燃料タンク14に配置されている。
図6に示すように、蒸発燃料処理装置120では、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26が開かれると、パージガスが矢印66方向に移動し、吸気経路34に導入される。ポンプ25の下流側のパージ経路22cは、吸気経路34に連通しているため、吸気経路34の圧力と均一になる。このとき、切替弁40が開弁していると、ポンプ25の上流側では大気圧に維持される。一方、切替弁40が閉弁していると、ポンプ25の上流側は負圧に維持される。
一方、図7に示すように、ポンプ25を駆動した状態で制御弁26を閉弁すると、パージ経路22cでは、パージガスが矢印62方向に移動し、分岐経路122に流れる。分岐経路122には縮小部160が配置されているために、分岐経路122内は正圧となる。図7では、正圧になる箇所を破線で示している。このとき、切替弁40を開弁することによって、ポンプ25の上流側を大気圧に維持することができる。
ECU100は、図7に示す状態で、縮小部160と圧力センサ152とを利用して、パージ濃度を特定することができる。例えば、縮小部160がベンチュリ管である場合、ベルヌーイの式よりバージガスの密度(バージガス濃度)を算出することができる。
この構成によっても、図4に示す判定処理を実行することによって、ポンプ25の上流側と下流側とで漏れが発生していることを適切に検出することができる。また、検出処理に用いられる圧力センサ152を利用してパージガスの濃度を特定することができる。
(第3実施例)
第2実施例と異なる点を説明する。図8に示すように、第3実施例の蒸発燃料処理装置220は、分岐経路122に配置される遮断弁200を有する。遮断弁200は、ECU100によって開弁と閉弁とに切り替えられる。遮断弁200が開弁している場合、分岐経路122が一端から他端まで連通しており、遮断弁200が閉弁している場合、分岐経路122が遮断されている。
蒸発燃料処理装置220は、図9〜図11に示すように、切替弁40と遮断弁200と制御弁26とのそれぞれについて、開弁と閉弁とを切り替えることによって、3つの状態に切り替わる。図9の状態では、切替弁40と制御弁26とを閉弁し、遮断弁200を開弁する。この結果、ポンプ25を駆動することによって、パージガスが分岐経路122を矢印62方向に循環する。図10の状態では、切替弁40と遮断弁200とを閉弁し、制御弁26を開弁する。この結果、ポンプ25を駆動することによって、図10の破線部で示されるように、ポンプ25の下流側及び分岐経路122の遮断弁200よりもキャニスタ19側が負圧となる。図11の状態では、遮断弁200と制御弁26とを閉弁し、切替弁40を開弁する。この結果、ポンプ25を駆動することによって、図11の破線部で示されるように、ポンプ25の上流側及び分岐経路122の遮断弁200よりも制御弁26側が正圧となる。
蒸発燃料処理装置220は、図12〜図15に示す検出処理を実行する。検出処理は、第1、第2実施例と同様に、車両のイグニションスイッチがオフにされると開始される。なお、イグニションスイッチがオフである状態では、通常、切替弁40は開弁しており、制御弁26、遮断弁200は閉弁しており、ポンプ25は停止している。検出処理が開始されると、S100では、S10と同様に、ECU100は、イグニションスイッチがオフにされてから所定期間(例えば5時間)が経過したか否かを監視している。所定期間経過すると(S100でYES)、ECU100は、S102において、判定値決定処理を実行する。
図13に示すように、判定値決定処理では、まず、S200において、ECU100は、蒸発燃料処理装置220を図9に示す状態に移行する。具体的には、ECU100は、遮断弁200を開弁するとともに、切替弁40を閉弁する。次いで、S202では、S18と同様に、ECU100は、ポンプ25を所定回転数で駆動させる。
次いで、S204では、ECU100は、圧力センサ150,152で特定される圧力が安定すると、圧力センサ152から圧力P1を特定し、圧力センサ150から圧力P2を特定する。このとき、図9に示されるように、パージガスは、矢印62方向に、分岐経路122とパージ経路22a,22cを循環する。この結果、パージガスは、縮小部160を通過して圧力が変化する。ECU100は、圧力P1と圧力P2との差の絶対値△PSを特定する。△PSは、パージガスが縮小部160を通過する前後の圧力の差を示す。パージガスは、パージ濃度に応じて密度が変化するため、パージ濃度に応じて、縮小部160の通過前後の圧力差も変化する。例えば、縮小部160の穴径が1.0mm(即ち0.04インチ)である場合、差△PSを特定することによって、パージガスが穴径1.0mm(即ち0.04インチ)の開口を通過する場合の圧力変化を特定することができる。
次いで、S206では、ECU100は、検出処理で利用する判定値を決定して、判定値決定処理を終了する。具体的には、差△PSと判定値とのデータマップを用いてS204で特定された差△PSから、判定値を特定する。判定値は、検出すべき開口の大きさ(例えば0.5mm(即ち0.02インチ))をパージガスが通過する場合の圧力差に相当する。例えば、縮小部160の穴径が1.0mm(即ち0.04インチ)である場合、差△PSを利用して、検出すべき開口(例えば0.5mm(即ち0.02インチ))を通過する場合の圧力差を、データマップを用いて特定する。なお、データマップは、予め実験によって特定され、ECU100に格納されている。なお、縮小部160の穴径と検出すべき開口の大きさとが等しい場合、S206の処理をスキップして、差△PSを判定値としてもよい。また、変形例では、ベルヌーイの式を用いて、判定値を特定してもよい。また、別の変形例では、差△PSを用いてパージ濃度を特定し、パージ濃度とポンプ25の負荷との関係から、判定値を決定してもよい。
図12に戻って、S102で判定値決定処理が終了すると、S104において、ECU100は、上流側検出処理を実行する。図14に示すように、上流側検出処理では、まず、S300において、ECU100は、蒸発燃料処理装置220を図9の状態から図10の状態に移行する。具体的には、ECU100は、切替弁40の閉弁を維持して、制御弁26を開弁し、遮断弁200を閉弁する。この結果、ポンプ25が駆動しているために、ポンプ25の上流側では、開口が形成されていない場合には負圧になる。S302では、ECU100は、圧力センサ150,152で特定される圧力が安定すると、圧力センサ152から圧力P1を特定し、圧力センサ150から圧力P2を特定する。次いで、ECU100は、圧力P1と圧力P2との差△P1を特定する。次いで、S304において、ECU100は、差△P1が判定値以下であるか否かを判断する。差△P1が判定値以下である場合とは、ポンプ25よりも上流側に開口が形成され、圧力P1が大気圧に比較して十分に負圧になっておらず、さらに、その開口の穴径が検出すべき穴径以上であるために、判定値よりも差△P1が小さくなっている場合である。
差△P1が判定値よりも大きい場合(S304でNO)、S306をスキップして上流側検出処理を終了する。一方、差△P1が判定値以下である場合(S304でYES)、S306において、ECU100は、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されていることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、上流側検出処理を終了する。車両の表示装置は、S306で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されている可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも上流側に開口が形成されている可能性を知ることができる。
上流側検出処理が終了すると、図12に戻って、S106で、ECU100は、判定値決定処理を実行する(図13参照)。なお、S106をスキップしてもよい。次いで、S108では、ECU100は、下流側検出処理を実行する。図15に示すように、下流側検出処理では、まず、S400において、ECU100は、蒸発燃料処理装置220を図9の状態から図11の状態に移行する。具体的には、ECU100は、制御弁26を閉弁で維持して、切替弁40を開弁し、遮断弁200を閉弁する。この結果、ポンプ25が駆動しているために、ポンプ25の下流側では、開口が形成されていない場合、正圧になる。S402では、ECU100は、圧力センサ150,152で特定される圧力が安定すると、圧力センサ152から圧力P1を特定し、圧力センサ150から圧力P2を特定する。次いで、ECU100は、圧力P1と圧力P2との差△P2を特定する。次いで、S404では、ECU100は、差△P2が判定値以下であるか否かを判断する。差△P2が判定値以下である場合とは、ポンプ25よりも下流側に開口が形成され、圧力P2が大気圧に比較して十分に正圧になっておらず、さらに、その開口の穴径が検出すべき穴径以上であるために、判定値よりも差△P2が小さくなっている場合である。
差△P2が判定値よりも大きい場合(S404でNO)、S406をスキップして下流側漏れ検出処理を終了する。一方、差△P2が判定値以下である場合(S404でYES)、S406において、ECU100は、ポンプ25よりも下流側に開口が形成されていることを示す信号を、車両の表示装置に送信して、下流側検出処理を終了する。車両の表示装置は、S406で送信された信号を受信すると、ポンプ25よりも下流側に漏れが発生する可能性があることを示す表示を実行する。これにより、運転者は、ポンプ25よりも下流側に漏れが発生する可能性を知ることができる。
第3実施例では、縮小部160を通過するパージガスの圧力変化を用いて得られる判定値を利用して、開口の有無を検出している。即ち、検出すべき穴径以下の開口が形成されていても、開口は検出されない。この結果、パージ供給経路22に開口があるが、その穴径が小さくて修繕せずともよい場合に、開口が検出されることを抑制することができる。また、検出処理中に決定される判定値を利用するために、パージ濃度に合わせて判定基準を変化することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :エンジン
6 :燃料供給システム
14 :燃料タンク
16 :燃料ポンプユニット
19 :キャニスタ
19a :大気ポート
19b :パージポート
19c :タンクポート
20 :蒸発燃料処理装置
22 :パージ供給経路
22a :パージ経路
22c :パージ経路
25 :ポンプ
26 :制御弁
34 :吸気経路
40 :切替弁
42 :エアフィルタ
50 :圧力センサ
52 :圧力センサ
100 :ECU

Claims (4)

  1. 燃料タンクから内燃機関の吸気経路に延びるパージ経路上に配置され、パージ経路に接続されるパージポートと大気に連通する大気ポートとを備え、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    パージ経路上でキャニスタよりも吸気経路側に配置されており、キャニスタと吸気経路とをパージ経路を介して連通する連通状態と、キャニスタと吸気経路とをパージ経路上で遮断する遮断状態と、に切り替える制御弁と、
    パージ経路上でキャニスタと制御弁との間に配置されており、パージ経路のパージガスをキャニスタから制御弁に向かう方向に圧送するポンプと、
    ポンプよりも上流側のパージ経路のパージガスの上流側圧力を検出する第1圧力検出部と、
    ポンプと制御弁との間のパージ経路のパージガスの下流側圧力を検出する第2圧力検出部と、
    キャニスタの大気ポートを大気に連通する連通状態と、大気と遮断する遮断状態と、を切り替える切替弁と、
    制御装置と、を備え、
    制御装置は、
    制御弁を連通状態とし、切替弁を遮断状態とし、ポンプを作動させた状態における第1上流側圧力と第1下流側圧力とを用いて、ポンプよりも上流側が大気と連通しているか否かを判断する上流側判断処理と、
    制御弁を遮断状態とし、切替弁を連通状態とし、ポンプを作動させた状態における第2上流側圧力と第2下流側圧力とを用いて、ポンプよりも下流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断する下流側判断処理と、を実行する蒸発燃料処理装置。
  2. 第2圧力検出部は、
    一端がポンプと制御弁との間のパージ経路に接続され、他端がポンプとキャニスタとの間のパージ経路に接続されている分岐経路と、
    分岐経路に配置されており、分岐経路の流路面積を縮小する縮小部と、
    分岐経路上に配置されており、パージガスが通過可能な開状態と、パージガスが通過不可能な閉状態と、を切り替える遮断弁と、
    遮断弁と分岐経路の一端との間に配置されている圧力センサと、を備え、
    制御装置は、
    制御弁及び切替弁を遮断状態とし、遮断弁を開状態とし、ポンプを作動させた状態で、第3上流側圧力と第3下流側圧力とを用いて、判定値を決定する決定処理を実行し、
    決定済みの判定値をさらに用いて、上流側判断処理及び下流側判断処理を実行する、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 制御装置は、決定処理において、第3上流側圧力と第3下流側圧力との圧力差を用いて、判定値を決定する、請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 制御装置は、
    上流側判断処理において、第1上流側圧力と第1下流側圧力との圧力差と、第2上流側圧力と第2下流側圧力との圧力差とを用いて、ポンプよりも上流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断し、
    下流側判断処理において、第1上流側圧力と第1下流側圧力との圧力差と、第2上流側圧力と第2下流側圧力との圧力差とを用いて、ポンプよりも下流側のパージ経路が大気と連通しているか否かを判断する、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
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