JP4614355B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発燃料処理装置に関する。
従来、燃料タンク内において発生した蒸発燃料が大気中へ放出されることを防ぐため、蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージさせる蒸発燃料処理装置が知られている。このような蒸発燃料処理装置の一種に、内燃機関の運転中に吸気通路に発生する負圧を利用して蒸発燃料を空気と共に吸気通路へ導くものがある。
しかしながら、近年、内燃機関に対する燃費向上要求が高まっていること等により、吸気通路に発生する負圧が低減される傾向にあるため、パージ流量が減少してしまい、限られた時間内においてパージ総量を増大することが困難となってきている。そこで、吸気通路の負圧の代わりにポンプを利用して蒸発燃料を吸気通路へ送出することで、パージ総量を増大する蒸発燃料処理装置が提案されている(例えば特許文献1)。
また、蒸発燃料を吸気通路へパージする場合、内燃機関の空燃比に影響を与えることになるため、実際にパージされる蒸発燃料の状態、例えば濃度に応じてパージ流量を高精度に制御することが望ましい。そこで、蒸発燃料を吸気通路へ導くパージ通路から分岐する状態測定用の通路において蒸発燃料状態を測定することで、当該測定状態に基づいた高精度な制御をパージ流量について実現する蒸発燃料処理装置が研究されてきた(例えば特願2004−377452)。
特開平11−173220号公報
さて、パージにポンプを利用する特許文献1に開示の技術と、蒸発燃料状態の測定にポンプを利用する特願2004−377452の技術とを組み合わせて、パージ総量の増大とパージ流量の高精度制御とを両立させようとした場合、次の問題が生じる。蒸発燃料状態の測定は、パージ通路とは別の通路へ蒸発燃料を導入して行う必要があるため、測定中にパージをリアルタイムに行うことができず、パージ総量を増大する上で妨げとなる。また、パージ用のポンプと状態測定用のポンプとを相異なる通路に設ける必要があるため、それらのポンプを共通化することができず、構造の複雑化を招いてしまう。このように二種類の技術を単に組み合わせただけでは、パージ総量の増大とパージ流量の高精度制御とを両立することは困難であることが判る。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パージ総量の増大とパージ流量の高精度制御とを両立する蒸発燃料処理装置を提供することにある。
請求項1、2、3に記載の発明によると、ポンプは、蒸発燃料状態測定期間及びその後のパージ期間において作動することにより、パージ通路においてエバポ系側から吸入した流体を吸気通路側へ吐出する。故に蒸発燃料状態測定期間及びパージ期間においては、エバポ系の蒸発燃料がパージ通路へ流入し、さらに吸気通路へ送出されてパージされる。また、蒸発燃料状態測定期間において圧力検出手段が検出する圧力は、エバポ系の蒸発燃料が空気と共にパージ通路の絞りを通過するときポンプ及び絞りの間に生じる圧力である。故に、この圧力はパージ通路での実際の蒸発燃料状態に応じて変化するものとなるので、この圧力から蒸発燃料状態を正確に算出することができる。このように蒸発燃料のパージは、パージ期間に行われるのみならず、蒸発燃料状態の算出に必要な圧力が検出される蒸発燃料状態測定期間においてリアルタイムに行われるので、パージ総量を増大することができる。また、蒸発燃料状態測定期間及びパージ期間の双方において共通のポンプが用いられるので、構造の簡素化を図ることができる。
さらに請求項1、2、3に記載の発明によると、ポンプ制御手段は、蒸発燃料状態算出手段が算出した正確な蒸発燃料状態に基づきポンプの流量を制御するので、当該ポンプ流量によって決まるパージ流量を内燃機関の運転状態に合わせて高精度に制御することが可能となる。
以上、請求項1、2、3に記載の発明によれば、パージ総量の増大とパージ流量の高精度制御とを両立することができる。
請求項1、2に記載の発明によると、蒸発燃料状態測定期間において連通制御手段がエバポ系とパージ通路とを連通し且つ空気導入通路とパージ通路との連通を遮断した状態にて圧力検出手段が検出する圧力は、ポンプの作動によってエバポ系の蒸発燃料が空気と共に絞りを通過するとき圧力である。故にこの圧力は、パージ通路における蒸発燃料状態を反映したものとなるので、この圧力から蒸発燃料状態を正確に算出することができる。
また、請求項1、2に記載の発明によると、連通制御手段がエバポ系とパージ通路との連通を遮断し且つ空気導入通路とパージ通路とを連通した状態にて圧力検出手段が検出する圧力は、ポンプの作動によって空気導入通路へ導入された空気が絞りを通過するときポンプ及び絞りの間に生じる圧力である。故にこの圧力は、上述した蒸発燃料が空気と共に絞りを通過するときに生じる圧力のうち空気の寄与分を反映したものとなるので、蒸発燃料状態の算出に利用されることにより当該算出精度の向上をもたらすことができる。
尚、上述した空気導入通路への導入空気が絞りを通過するときの圧力は、請求項1に記載の発明のようにパージ許容条件が成立した後の蒸発燃料状態測定期間において検出されるものであってもよいし、請求項2に記載の発明のようにパージ許容条件が成立する前の期間において検出されるものであってもよい。ここで後者の場合には、蒸発燃料のパージを実質的に伴わない圧力検出がパージ許容条件の成立前に行われるので、パージ許容条件の成立後の蒸発燃料状態測定期間及びパージ期間において蒸発燃料が実際にパージされる時間を可及的に長くして、パージ総量を稼ぐことができる。
請求項3、4に記載の発明によると、エバポ系の蒸発燃料をパージ通路におけるポンプのエバポ系側へ絞りを迂回して導くバイパス通路は、エバポ系との連通をバイパス制御手段によって制御される。そして特に蒸発燃料状態測定期間においては、バイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路との連通を遮断した状態にてポンプが作動することにより、蒸発燃料を絞りのエバポ系側からポンプ側へと確実に通過させることができる。これにより、圧力検出手段が検出するポンプ及び絞り間の圧力を安定化して、当該圧力の検出精度ひいては蒸発燃料状態の算出精度を高めることができる。
また、請求項3、4に記載の発明によると、パージ期間においては、バイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路とを連通した状態にてポンプが作動することにより、エバポ系の蒸発燃料をバイパス通路を通じてポンプのエバポ系側、即ちポンプの吸入側へと導くことができる。ここでバイパス通路は絞りより大きな断面積を有するので、ポンプ吸入側での圧損が蒸発燃料状態測定期間におけるより小さくなる。これによりポンプでは、低出力にて大流量を実現することが可能になるので、消費エネルギーを抑えつつパージ総量を増大することができる。
請求項6に記載の発明によると、ポンプ制御手段は、パージ期間におけるポンプの回転数を蒸発燃料状態測定期間における回転数以上に設定するので、パージ期間におけるポンプ流量は蒸発燃料状態測定期間におけるポンプ流量以上となる。故に、例えば蒸発燃料状態測定期間にはポンプ流量を抑えながら蒸発燃料状態を高精度に測定し、その後のパージ期間にはポンプ流量を増大して十分なパージ総量を確保することが可能となる。

請求項7に記載の発明によると、蒸発燃料状態測定期間後に連続するパージ期間のうち第一期間においてポンプ制御手段は、蒸発燃料状態測定期間における検出圧力から算出の蒸発燃料状態に基づきポンプ流量を制御するので、高精度なパージ流量制御を実現することができる。
また、パージ期間においては、蒸発燃料状態測定期間の終了から時間が経過するに従って、蒸発燃料状態が変化する可能性があるが、バイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路とを連通しているため、ポンプ及び絞り間の圧力が蒸発燃料状態を正確に反映し難くなる。そこで、請求項7に記載の発明によると、パージ期間のうち第一期間後に連続する第二期間においては、内燃機関のセンサにより検出された空燃比又は酸素濃度に基づきポンプ制御手段がポンプ流量を制御するので、当該ポンプ流量によって決まるパージ流量を内燃機関の運転状態に合わせて高精度に制御することができる。
請求項8に記載の発明によると、ポンプは、漏れ検査期間において作動することにより、パージ通路においてエバポ系側から吸入した流体を吸気通路側へ吐出するので、当該エバポ系側が減圧される。こうした漏れ検査期間においてバイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路との連通を遮断し且つ空気導入通路とパージ通路とを連通した状態にて圧力検出手段が検出する基準圧は、絞りの断面積に応じて変化する。また一方、漏れ検査期間においてバイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路とを連通し且つ空気導入通路とパージ通路との連通を遮断した状態にて圧力検出手段が検出する比較圧は、エバポ系及び燃料タンクにおける開口の総面積に応じて変化する。したがって、これらの基準圧と比較圧とから、絞りの断面積と開口の総面積との大小関係を知ることができる。ここで、開口の総面積が大きいほど多くの蒸発燃料が開口から漏れることになるので、絞りの断面積と開口の総面積との大小関係は開口からの蒸発燃料漏れの程度を表していると考えることができる。以上より、漏れ検査期間において検出された基準圧及び比較圧に基づき、エバポ系及び燃料タンクからの蒸発燃料漏れを正しく判定することができる。
請求項9に記載の発明によると、ポンプは、漏れ検査期間において作動することにより、パージ通路において吸気通路側から吸入した流体をエバポ系側へ吐出するので、当該エバポ系側が加圧される。こうした漏れ検査期間においてバイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路との連通を遮断し且つ空気導入通路とパージ通路とを連通した状態にて圧力検出手段が検出する基準圧は、絞りの断面積に応じて変化する。また一方、漏れ検査期間においてバイパス制御手段がエバポ系とバイパス通路とを連通し且つ空気導入通路とパージ通路との連通を遮断した状態にて圧力検出手段が検出する比較圧は、エバポ系及び燃料タンクにおける開口の総面積に応じて変化する。したがって、これらの基準圧と比較圧とから、絞りの断面積と開口の総面積との大小関係を知ることができる。ここで、開口の総面積が大きいほど多くの蒸発燃料が開口から漏れることになるので、絞りの断面積と開口の総面積との大小関係は開口からの蒸発燃料漏れの程度を表していると考えることができる。以上より、漏れ検査期間において検出された基準圧及び比較圧に基づき、エバポ系及び燃料タンクからの蒸発燃料漏れを正しく判定することができる。
尚、請求項8,9に記載の発明における蒸発燃料漏れの判定は、例えば請求項10に記載の発明のように、漏れ検査期間においてポンプ制御手段がポンプを作動させることで変化する基準圧及び比較圧の飽和値を比較することにより、行ってもよい。また、蒸発燃料漏れの判定は、請求項11に記載の発明のように、漏れ検査期間においてポンプ制御手段がポンプの作動を止めた後に基準圧及び比較圧が設定量変化するまでの所要時間を比較することにより、行ってもよい。さらにまた、蒸発燃料漏れの判定は、請求項12に記載の発明のように、漏れ検査期間においてポンプ制御手段がポンプの作動を止めた後に変化する基準圧及び比較圧の設定時間当たりの変化量を比較することにより、行ってもよい。
請求項13に記載によると、空気導入通路は大気に開放されるので、空気導入通路がパージ通路に連通した状態では、パージ通路においてポンプ及び絞りの間に生じる圧力が安定化し易い。したがって、ポンプ及び絞り間の圧力の検出精度を高めることができる。
一般に吸気通路の上流側には、吸入空気を濾過するフィルタが設けられる。請求項14に記載の発明によると、空気導入通路は吸気通路に連通するので、空気導入通路において導入空気を濾過するためのフィルタを省いて部品点数を削減することが可能となる。
尚、以上において「蒸発燃料状態」とは、例えば請求項15に記載の如き蒸発燃料濃度の他、蒸発燃料流量、蒸発燃料密度等であってもよい。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態として車両の内燃機関1に蒸発燃料処理装置10を適用した例を示している。
(内燃機関1)
内燃機関1は、燃料タンク2内に収容されたガソリン燃料を用いて動力を発生させるガソリン内燃機関である。内燃機関1の吸気通路3には、例えば燃料噴射量を制御する燃料噴射弁4、吸入空気量を制御するスロットル弁5、吸入空気量を検出するエアフローセンサ6、吸気圧を検出する吸気圧センサ7等が設置されている。また、内燃機関1の排気通路8には、例えば空燃比を検出する空燃比センサ9等が設置されている。
(蒸発燃料処理装置10)
蒸発燃料処理装置10は、燃料タンク2内で発生した蒸発燃料を処理して内燃機関1へ供給するものであり、エバポ系11、パージ系20、検出系30及び電子制御ユニット(Electric Control Unit;以下、「ECU」という)40を備えている。
エバポ系11は、キャニスタ12、蒸発燃料通路13,14、大気通路15、封鎖弁16等から構成されている。
キャニスタ12は第一蒸発燃料通路13を通じて燃料タンク2に連通しており、当該キャニスタ12の内部に活性炭等の吸着材17が充填されている。したがって、燃料タンク2内において発生した蒸発燃料は、第一蒸発燃料通路13を経由してキャニスタ12内へと流入し、吸着材17に脱離可能に吸着される。また、キャニスタ12は第二蒸発燃料通路14を通じてパージ系20に連通している。したがって、吸着材17に吸着された蒸発燃料は、パージ系20から圧力作用を受けて吸着材17から脱離すると、第二蒸発燃料通路14を経由してパージ系20へ導入される。
大気通路15の一端は大気に開放されており、大気通路15の他端はキャニスタ12に連通している。
封鎖弁16は、通電に応じて開閉する電磁駆動式の二方弁であり、大気通路15の中途部に設けられている。したがって、封鎖弁16の開状態では、キャニスタ12が大気通路15を通じて大気に開放される。
パージ系20は、パージ通路21、ポンプ22、絞り23、空気導入通路24、フィルタ25、連通制御弁26、バイパス通路27、バイパス制御弁28等から構成されている。
パージ通路21の一端は吸気通路3のスロットル弁5より下流側に連通しており、パージ通路21の他端は連通制御弁26を介してエバポ系11の第二蒸発燃料通路14に接続されている。
ポンプ22は電動式の例えばベーンポンプ等であり、パージ通路21の中途部に設けられている。ポンプ22は、吸入吐出方向が一定のポンプであり、パージ通路21においてエバポ系11側から吸入した流体を吸気通路3側へ吐出する。また、ポンプ22は、回転数を変えることにより吸入吐出流量(以下、単に「流量」という)を調整する機能を有している。
絞り23は、パージ通路21におけるポンプ22のエバポ系11側に設けられている。絞り23は、パージ通路21よりも小径に形成されることによりパージ通路21の断面積を絞っている。
空気導入通路24の一端は大気に開放され、空気導入通路24の他端は連通制御弁26を介してパージ通路21に接続されている。
フィルタ25は、空気導入通路24の開放端側に設けられており、大気中から空気導入通路24へ導入される空気を濾過する。
連通制御弁26は電磁駆動式の三方切替弁であり、上述したように三つの通路14,21,24に接続されている。連通制御弁26は、通電に応じて状態が切替わることにより、第二蒸発燃料通路14とパージ通路21との連通及び空気導入通路24とパージ通路21との連通を制御する。具体的には、第一状態の連通制御弁26は、第二蒸発燃料通路14とパージ通路21との連通及び空気導入通路24とパージ通路21との連通の双方を遮断する。また、第二状態の連通制御弁26は、第二蒸発燃料通路14とパージ通路21との連通を遮断し且つ空気導入通路24とパージ通路21とを連通する。さらにまた、第三状態の連通制御弁26は、第二蒸発燃料通路14とパージ通路21とを連通し且つ空気導入通路24とパージ通路21との連通を遮断する。したがって、この第三状態においてポンプ22が作動すると、ポンプ22の吸入圧によりキャニスタ12から脱離した蒸発燃料は、大気通路15から吸入される空気と共に第二蒸発燃料通路14を経由してパージ通路21へ導入され、さらにポンプ22の吐出圧によりパージ通路21から吸気通路3へパージされる。尚、こうしてパージされた蒸発燃料は、吸気通路3を吸気と共に導かれた後、内燃機関1の燃料噴射弁4から噴射される燃料と共に内燃機関1内で燃焼される。ここで、蒸発燃料の吸気通路3へのパージ流量はポンプ22の流量に従うことになるので、内燃機関1の理論空燃比に保つようポンプ22の流量を制御することが重要となる。
バイパス通路27は、流体流れ方向の全域で絞り23より大きな断面積を有している。バイパス通路27の一端は第二蒸発燃料通路14の中途部に連通しており、バイパス通路27の他端はパージ通路21におけるポンプ22及び絞り23の間に連通している。
バイパス制御弁28は、通電に応じて開閉する電磁駆動式の二方弁であり、バイパス通路27の中途部に設けられている。したがって、バイパス制御弁28の開状態においてポンプ22が作動すると、ポンプ22の吸入圧によりキャニスタ12から脱離した蒸発燃料と空気とが第二蒸発燃料通路14を経由してバイパス通路27へ流入し、絞り23を迂回する形でポンプ22のエバポ系11側へ導かれる。
検出系30は、導圧通路31,32、圧力センサ33等から構成されている。第一導圧通路31の一端はパージ通路21におけるポンプ22及び絞り23の間に連通しており、第一導圧通路31の他端は圧力センサ33内のセンサ通路(図示しない)に連通している。第二導圧通路32の一端は空気導入通路24におけるフィルタ25の連通制御弁26側に連通しており、第二導圧通路32の他端は圧力センサ33内のセンサ通路に連通している。圧力センサ33は差圧センサであり、第一導圧通路31の圧力及び第二導圧通路32の圧力間の差圧を検出する。ここで、第一導圧通路31の圧力はパージ通路21におけるポンプ22及び絞り23の間の圧力と実質的に等しく、また第二導圧通路32の圧力は大気開放された空気導入通路24の圧力、即ち大気圧と実質的に等しい。したがって、圧力センサ33により検出される差圧は、大気圧を基準としたときのポンプ22及び絞り23間の相対圧力であると考えることができる。そこで、以下では、圧力センサ33により検出される差圧を圧力サンサ33の検出圧力というものとする。
ECU40は、CPU及びメモリを有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。ECU40は、蒸発燃料処理装置10のポンプ22、弁16,26,28及び圧力センサ33並びに内燃機関1の点火プラグ1a、燃料噴射弁4、スロットル弁5、エアフローセンサ6、吸気圧センサ7及び空燃比センサ9等に電気接続されている。ECU40は、圧力センサ33、車速センサ(図示しない)、内燃機関1のセンサ6,7,9及び回転数センサ(図示しない)等から信号を受信する。そしてECU40は、各受信信号が表す検出結果に基づき、ポンプ22、弁16,26,28、点火プラグ1a、燃料噴射弁4、スロットル弁5等を制御する。
(蒸発燃料処理装置10の作動)
蒸発燃料処理装置10は、ECU40がメモリに記憶されている制御プログラムをCPUによって実行することで、以下に説明する各ルーチンを実施する。
図2は、蒸発燃料処理装置10のメインルーチンを示している。メインルーチンは、車両のイグニッションスイッチがオンされて内燃機関1が起動すると、開始される。
メインルーチンのステップS101(以下では、「ステップS」を「S」と略記する)においてECU40は、内燃機関1が停止したか否かを判定する。内燃機関1が停止した場合には本メインルーチンを終了し、内燃機関1が停止していない場合にはS102へ移行する。S102においてECU40は、パージ許容条件が成立したか否かを判定する。ここでパージ許容条件とは、吸気通路3へのパージを許容するための条件であり、内燃機関1の冷却水温度や回転数、負荷の他、車両の作動油温度等に関して予め決められている。パージ許容条件が成立していない場合にはS101へ戻り、パージ許容条件が成立した場合にはS103へ移行する。S103では、パージ実行ルーチンが実施され、当該ルーチンが終了すると、S101へ戻る。
図3は、上述したメインルーチンのS103において実施されるパージ実行ルーチンを示しており、また図4は当該パージ実行ルーチンにおけるタイムチャートを示している。尚、パージ実行ルーチンの開始時には、図4のAに示すように、ポンプ22が停止状態にあり、封鎖弁16が開状態にあり、連通制御弁26が第一状態にあり、バイパス制御弁28が閉状態にある。
パージ実行ルーチンのS201においてECU40は、ポンプ22を起動して、ポンプ22の回転数を図4のBに示す所定値R1に制御する。ここで回転数R1は、吸気通路3へパージされる蒸発燃料の濃度が想定される最大値に到達したとしても当該濃度の蒸発燃料が内燃機関1の空燃比に影響を与えないように、予め決められている。
このようなS201では、図4のBの如く連通制御弁26及びバイパス制御弁28が本ルーチン開始時の状態に保持されているので、図5に示すようにパージ通路21及びバイパス通路27がそれぞれ連通制御弁26及びバイパス制御弁28とポンプ22との間で減圧される。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力はポンプ22の締切圧P0まで低下する。そこで、S202においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が安定したところで、当該安定値を締切圧P0としてメモリに記憶する。但し、ポンプ22が故障しているときには、検出圧力の安定値が正常範囲の値からずれてくる。そこで、S203においてECU40は、メモリに記憶した締切圧P0を予め決められた正常範囲の値と比較することにより、ポンプ22の故障を判定する。その結果、ポンプ22が故障している場合には本ルーチンを終了し、ポンプ22が故障していない場合にはS204へ移行する。
S204においてECU40は、図4のCに示すように連通制御弁26を第二状態へ切替える。このときポンプ22は回転数R1にて制御され、またバイパス制御弁28は閉状態にあるので、ポンプ22の吸入圧がパージ通路21から空気導入通路24へ及ぶ。その結果、図6に示すように空気が空気導入通路24を経由してパージ通路21へ流入し、絞り23をエバポ系11側からポンプ22側へ通過する。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、空気のみが絞り23を通過するときの圧力値であり、所定値Paまで低下する。そこで、S205においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が安定したところで、当該安定値を空気圧Paとしてメモリに記憶する。
続くS206においてECU40は、図4のDに示すように連通制御弁26を第三状態へ切替える。このときポンプ22は回転数R1にて制御され、また封鎖弁16及びバイパス制御弁28はそれぞれ開状態及び閉状態にあるので、ポンプ22の吸入圧がパージ通路21から第二蒸発燃料通路14、キャニスタ12及び大気通路15へ及ぶ。その結果、図7に示すように空気が大気通路15を経由してキャニスタ12へ流入し、キャニスタ12を通過する。また、空気がキャニスタ12を通過する際には蒸発燃料が吸着材17から脱離し、その脱離した蒸発燃料が空気と共に第二蒸発燃料通路14及びパージ通路21を導かれた後、吸気通路3へパージされる。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、蒸発燃料と空気の混合気が絞り23をエバポ系11側からポンプ22側へ通過するときの圧力値であり、所定値Pmまで低下する。そこで、S207においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が安定したところで、当該安定値を混合気圧Pmとしてメモリに記憶する。
続くS208においてECU40は、メモリに記憶されている締切圧P0、空気圧Pa及び混合気圧Pmから、パージ通路21における蒸発燃料状態としての蒸発燃料濃度C1、即ちパージされる蒸発燃料の濃度C1を算出してメモリに記憶する。
ここで、蒸発燃料濃度C1の具体的な算出方法について説明する。尚、図8は、絞り23及びポンプ22の流量(Q)−圧力(P)特性を示している。
絞り23を通過する流体の流速をV、密度をρ、圧力をPとし、絞り23の流量係数をαとすると、ベルヌーイの定理から次の式(1)が成立する。したがって、絞り23の断面積をAとすると、図8に実線で示すように絞り23のQ−P特性は、次の式(2)にて表される。
V=α×(2×P/ρ)1/2 ・・・(1)
Q=A×α×(2×P/ρ)1/2 ・・・(2)
一方、図8に破線で示すようにポンプ22のQ−P特性は、例えばベーンポンプ等であるポンプ22の回転数を一定に制御したとき、次の式(3)にて表される。尚、式(3)においてk1,k2は、ポンプ22に固有の定数である。
Q=k1×P+k2 ・・・(3)
さて、上述のS202では、図8に符号Xを付して示すようにポンプ22のQ−P特性がQ=0且つP=P0となるので、式(3)から次の(4)が得られる。
Q=k1×(P−P0) ・・・(4)
また、上述のS205では、図8に示すようにポンプ22のQ−P特性と絞り23の空気通過時のQ−P特性との交点Yにて圧力が安定し、このときの圧力センサ33の検出圧力が空気圧Paとなる。したがって、このときのポンプ22の流量及び絞り23の通過流量をQa、空気の密度をρaとすると、式(2)及び式(3)から次の式(5)及び式(6)が得られる。
Qa=k1×(Pa−P0) ・・・(5)
Qa=A×α×(2×Pa/ρa)1/2 ・・・(6)
さらにまた、上述のS207では、図8に示すようにポンプ22のQ−P特性と絞り23の混合気通過時のQ−P特性との交点Zにて圧力が安定し、このときの圧力センサ33の検出圧力が混合気圧Pmとなる。したがって、このときのポンプ22の流量及び絞り23の通過流量をQm、混合気の密度をρmとすると、式(2)及び式(3)から次の式(7)及び式(8)が得られる。
Qm=k1×(Pm−P0) ・・・(7)
Qm=A×α×(2×Pm/ρm)1/2 ・・・(8)
以上より、式(5)及び式(6)から次の式(9)が得られ、また式(7)及び式(8)から次の式(10)が得られるので、それら式(9)及び式(10)から次の式(11)が得られる。
k1×(Pa−P0)=A×α×(2×Pa/ρa)1/2 ・・・(9)
k1×(Pm−P0)=A×α×(2×Pm/ρm)1/2 ・・・(10)
ρm/ρa=Pm/Pa×(Pa−P0)2/(Pm−P0)2 ・・・(11)
式(11)にて表されるρm/ρaの値は、蒸発燃料濃度C1が0%となるとき1となる。また、蒸発燃料単独の密度をρhcとすると、ρm/ρaの値は、蒸発燃料濃度C1が100%となるときρhc/ρaとなる。したがって、これらの関係から次の式(12)が得られ、当該式(12)と式(11)とから式(13)が得られる。そして、この(13)においてρa,ρhcは、空気及び蒸発燃料に固有の密度であるので、上述のS202,S205,S207で得られるP0,Pa,Pmと式(13)とから、蒸発燃料濃度C1を算出することができる。
C1=100×ρa×(1−ρm/ρa)/(ρa−ρhc) ・・・(12)
C1=100×ρa×{1−Pm/Pa×(Pa−P0)2/(Pm−P0)2}/(ρa−ρhc) ・・・(13)
以上、第一実施形態では、S201の開始からS208の終了までの期間が蒸発燃料状態測定期間である。
このようにして蒸発燃料濃度C1を算出した後のS209では、ECU40が当該蒸発燃料濃度C1と内燃機関1の運転状態とに基づきポンプ22の回転数R2を決定する。ここで内燃機関1の運転状態からは、内燃機関1の空燃比を最適化する上で許容される最大の蒸発燃料量を算出することができる。また、蒸発燃料濃度C1からは、許容される最大の蒸発燃料量をパージするためのポンプ22の流量を算出することができる。したがって、許容される最大の蒸発燃料量をパージするためのポンプ22の流量から、ポンプ22の回転数R2が決まる。尚、回転数R2は、想定される最大濃度の蒸発燃料が空燃比に影響を与えない程度とされる回転数R1以上の値となる。
続くS210においてECU40は、図4のEに示すように、連通制御弁26を第一状態へ切替えると共にバイパス制御弁28を開く。さらにS211においてECU40は、図4のEに示すようにポンプ22の回転数をS209での決定値R2に制御する。その結果、S206の場合と同様の原理により吸着材17から脱離した蒸発燃料が空気と共に第二蒸発燃料通路14へ流入するが、それら蒸発燃料及び空気の混合気は当該通路14からバイパス通路27へ流入することにより絞り23を迂回してポンプ22へ到達するので、大流量のパージが実現される。
こうした大流量のパージ中には、パージ通路21での蒸発燃料濃度が経時変化する可能性がある。しかし、上述したS210の実行によってバイパス制御弁28が開かれると共に連通制御弁26が第一状態へ切替えられているため、圧力センサ33の検出圧力から蒸発燃料濃度を正確に算出することができない。そこで、S212においてECU40は、空燃比センサ9が検出した空燃比から内燃機関1の運転に最適となる蒸発燃料濃度C2を算出して、メモリに記憶する。さらにS213においてECU40は、蒸発燃料濃度C2と内燃機関1の運転状態とに基づき、ポンプ22の回転数R3を回転数R2の場合と同様の方法により決定する。
この後、S214においてECU40は、図4のFに示すように、ポンプ22の回転数をS213での決定値R3に制御する。さらにS215においてECU40は、パージ停止条件が成立したか否かを判定し、パージ停止条件が成立するまでS212〜S215を繰り返す。したがって、パージ停止条件が成立するまでの間は、パージ通路21での蒸発燃料濃度が経時変化するのに応じてポンプ22の回転数R3が変更され、当該変更値に応じた流量にてパージが実現される。尚、パージ停止条件とは、内燃機関1の冷却水温度や回転数、負荷の他、車両の作動油温度等に関して予め決められている条件、又は先のパージ許容条件が成立しなくなる条件である。
パージ中にパージ停止条件が成立した場合、S216においてECU40は、図4のGに示すように、ポンプ22を停止させると共にバイパス制御弁28を閉じる。これによりパージが確実に止められ、本パージ実行ルーチンが終了する。
以上、第一実施形態では、S209の開始からS216の終了までの期間がパージ期間である。
ここまで説明したように第一実施形態では、パージ実行ルーチンの蒸発燃料状態測定期間において、ポンプ22を比較的低い回転数R1にて制御すると共に、エバポ系11の蒸発燃料を絞り23を経由してパージする。故に蒸発燃料状態測定期間においては、蒸発燃料が空気と共に絞り23を通過するときの圧力として蒸発燃料濃度C1の算出に利用される混合気圧Pmを正確に検出すると同時に、蒸発燃料をパージすることができる。また一方、パージ実行ルーチンのパージ期間においては、ポンプ22を回転数R1より大きな回転数R2,R3にて制御すると共に、圧損の大きな絞り23を迂回してエバポ系11の蒸発燃料をパージする。故にパージ期間においては、ポンプ22の消費エネルギーを抑えつつ、蒸発燃料を大量にパージすることができる。このような第一実施形態によれば、蒸発燃料状態測定期間及びパージ期間において共通のポンプ22を利用しながら、パージ総量の増大を図ることができる。
さらに第一実施形態では、パージ期間のうちS209の開始からS211の終了までの期間(以下、「第一期間」という)において、正確に算出された蒸発燃料濃度C1と内燃機関1の運転状態とに基づき回転数R2を決定し、当該回転数R2にてポンプ22を制御する。また一方、パージ期間のうち最初のS212の開始からS216の終了までの期間(以下、第二期間という)においては、内燃機関1の空燃比から算出された蒸発燃料濃度C2に基づき回転数R3を決定し、当該回転数R2にてポンプ22を制御する。したがって、第一期間及び第二期間のいずれにおいても、ポンプ22の流量に従うパージ流量を内燃機関1の運転状態に応じて高精度に制御することができる。
以上、第一実施形態では、圧力センサ33が特許請求の範囲に記載の「圧力検出手段」に相当し、ECU40が特許請求の範囲に記載の「蒸発燃料状態算出手段」及び「ポンプ制御手段」に相当している。また、第一実施形態では、連通制御弁26が特許請求の範囲に記載の「連通制御手段」に相当し、バイパス制御弁28が特許請求の範囲に記載の「バイパス制御手段」に相当している。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。
図10に示すように第二実施形態では、空気導入通路100の連通制御弁26とは反対側端が吸気通路3に連通している。ここで、吸気通路3における空気導入通路100の連通箇所は、スロットル弁5より上流側且つ吸気通路3に既設のエアフィルタ102より下流側である。これにより空気導入通路100へは、エアフィルタ102によって濾過された空気が導入されるので、空気導入通路100には、第一実施形態の如きフィルタ25を設ける必要がない。故に、燃料蒸気処理装置10としての部品点数を削減することができる。
このような第二実施形態のパージ実行ルーチンでは、S201〜S207が実行される間、圧力センサ33が検出圧力の基準とする第二導圧通路32の圧力が吸気通路3のスロットル弁5より上流側の圧力となる。ここでS201〜S207の実行時間は比較的短いので、S201〜S207の実行中は吸気通路3のスロットル弁5より上流側の圧力変化を無視することができる。したがって、こうしたパージ実行ルーチンによれば、締切圧P0、空気圧Pa及び混合気圧Pmを正確に検出することができる。
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。
図11に示すように第三実施形態のメインルーチンでは、S101の実行前に、第一実施形態のパージ実行ルーチンのS201〜S205に準ずる内容のS301〜S305、並びにECU40がポンプ22を停止するS306を実行する。また、第三実施形態のメインルーチンでは、S102においてパージ許容条件が成立していないと判定された場合、並びにS103によるパージ実行ルーチンが終了した後のS307において、直近のS305による空気圧Paの検出が終了してから設定時間が経過したか否かをECU40が判定する。そしてこの判定の結果、設定時間が経過していない場合にはS101へ戻り、設定時間が経過した場合には、S301へ戻って締切圧P0及び空気圧Paの検出をやり直す。尚、S307の判断基準となる設定時間は、蒸発燃料濃度C1に関する要求精度等を考慮して予め決められている。
また、図12に示すように第三実施形態のパージ実行ルーチンでは、S201を実行した後、第一実施形態のS202〜S205を実行することなく、S206を開始する。
このように第三実施形態では、蒸発燃料のパージを実質的に伴わない締切圧P0及び空気圧Paの検出がパージ許容条件の成立前に完了する。故に、パージ許容条件の成立後に実施されるパージ実行ルーチンでは、蒸発燃料のパージを伴うS206〜S216の実行時間、特に大流量のパージを実現するS211〜S216の実行時間を可及的に長くして、パージ総量を稼ぐことができる。
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。
図13に示すように第四実施形態では、バイパス通路27及びバイパス制御弁28が設けられていない。そこで第四実施形態では、パージ実行ルーチンにおいてポンプ22のエバポ系側11に生じる圧損が、必要なパージ流量を確保する上で許容され得る値となるように、絞り23の断面積が設定されている。
このような第四実施形態のパージ実行ルーチンでは、図14及び図15のEに示すように、S209の実行後、連通制御弁26の状態を切替える第一実施形態のS210を実行することなく、S211を開始する。故に、連通制御弁26の切替作動により発生する圧力脈動に起因してパージ流量が変動する事態を回避することができる。尚、図14及び図15のFに示すようにパージ実行ルーチンでは、第一実施形態のS216を実行する代わりに、ECU40がポンプ22を停止させると共に連通制御弁26を第一状態へ切替えるS410が実行される。
(第五実施形態)
本発明の第五実施形態は第一実施形態の変形例である。
第五実施形態では、パージ実行ルーチンを含むメインルーチンに加えて、図16に示す漏れ検査ルーチンを実施するため、法律規制等によって燃料タンク2及びエバポ系11に許容される開口面積に対応して、絞り23の断面積が設定されている。そして、この設定の下、漏れ検査ルーチンは、車両のイグニッションスイッチがオフされて内燃機関1が停止した後、ECU40が制御プログラムを実行することで、開始される。尚、漏れ検査ルーチンの開始時には、図17のaに示すように、ポンプ22が停止状態にあり、封鎖弁16が開状態にあり、連通制御弁26が第一状態にあり、バイパス制御弁28が閉状態にある。
漏れ検査ルーチンのS501においてECU40は、図17のbに示すように、連通制御弁26を第二状態へ切替えると共にポンプ22を起動して、ポンプ22の回転数を所定値Rに制御する。このときバイパス制御弁28は閉状態にあるので、ポンプ22の吸入圧がパージ通路21から空気導入通路24へ及ぶ。その結果、図6に示すように空気導入通通路24への導入空気がパージ通路21へ流入し、絞り23を通過する。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、図18のbに示すように、絞り23の断面積に応じた所定値Prまで低下した後、飽和する。そこで、S502においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が飽和したところで、当該飽和値を基準値Prとしてメモリに記憶する。
続くS503においてECU40は、図17のcに示すように封鎖弁16、連通制御弁26及びバイパス制御弁28をそれぞれ閉状態、第一状態及び開状態とする。このときポンプ22は回転数Rにて制御されるので、ポンプ22の吸入圧がパージ通路21からバイパス通路27、第二蒸発燃料通路14、キャニスタ12、第一蒸発燃料通路13及び燃料タンク2へ及ぶ。その結果、燃料タンク2及びエバポ系11の開口からそれらの内部へ流入した空気と蒸発燃料とが、図19に示すように絞り50を迂回してパージ通路21まで導かれる。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、図18のcに示すように、燃料タンク2及びエバポ系11における開口の総面積に応じた圧力Pcまで低下した後、飽和する。そこで、S504においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が飽和したところで、当該飽和値を比較値Pcとして基準値Prと比較することで、燃料タンク2及びエバポ系11の開口からの蒸発燃料漏れを判定する。ここで、図18の実線及び破線の如くPc≦Prとなる場合、蒸発燃料漏れは許容以下であると判定され、図18の一点鎖線の如くPc>Prとなる場合、蒸発燃料漏れは許容超過であると判定される。尚、許容超過判定が下されると、例えば車両のインストルメントパネルにおいて警告灯が点灯されることにより、蒸発燃料漏れが発生していることが車両の乗員へ通知される。
この後、S505においてECU40は、図17のdに示すように、ポンプ22を停止させ、封鎖弁16及びバイパス制御弁28をそれぞれ開状態及び閉状態とする。以上により、S501の開始からS505の終了までの期間を漏れ検査期間とする漏れ検査ルーチンが終了する。
このような第五実施形態によれば、第一実施形態と同様にパージ総量の増大とパージ流量の高精度制御とを両立する蒸発燃料処理装置10を用いて、蒸発燃料漏れの判定をも行うことができる。
以上、第五実施形態では、ECU40が特許請求の範囲に記載の「漏れ判定手段」に相当し、連通制御弁26とバイパス制御弁28とが共同して特許請求の範囲に記載の「バイパス制御手段」に相当している。また、第五実施形態では、S502における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「基準圧」に相当し、S504における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「比較圧」に相当する。
(第六実施形態)
本発明の第六実施形態は第五実施形態の変形例である。
図20に示すように第六実施形態では、吸入吐出方向が一定のポンプ22の代わりに、吸入吐出方向が可変のポンプ200がパージ通路21に設けられている。ポンプ200はECU40に電気接続されており、ECU40から受信する制御信号に従って第一状態と第二状態とに切替わる。ここで第一状態のポンプ200は、第一実施形態のポンプ22と同様に、パージ通路21のエバポ系11側から吸入した流体をパージ通路21の吸気通路3側へ吐出する。また、第二状態のポンプ200は、パージ通路21の吸気通路3側から吸入した流体をパージ通路21のエバポ系11側へ吐出する。
このような第六実施形態のパージ実行ルーチンでは、S201によるポンプ200の起動からS216によるポンプ200の停止までの間、ECU40がポンプ200を第一状態に制御することで、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、第六実施形態の漏れ検査ルーチンでは、S501によるポンプ200の起動からS505によるポンプ200の停止までの間、ECU40がポンプ200を第二状態に制御することで、ポンプ200の吐出圧をパージ通路21へ作用させる。故にS501では、図21に示すように空気が吸気通路3からパージ通路21へ流入し、絞り23を通過する。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、絞り23の断面積に応じた所定値Prまで上昇した後、飽和する。また一方、図22に示すようにS503では、吸気通路3からパージ通路21への流入空気が絞り23を迂回してエバポ系11及び燃料タンク2まで導かれ、蒸発燃料と共にエバポ系11及び燃料タンク2の開口からそれらの外部へ流出する。したがって、このときの圧力センサ33の検出圧力は、燃料タンク2及びエバポ系11における開口の総面積に応じた所定値Pcまで上昇した後、飽和する。以上よりS504では、Pc≧Prとなる場合に蒸発燃料漏れは許容以下であると判定され、Pc<Prとなる場合に蒸発燃料漏れは許容超過であると判定される。
このような第六実施形態によれば、第五実施形態と同様の作用効果を享受することができる。
(第七実施形態)
本発明の第七実施形態は第五実施形態の変形例である。
図23に示すように第七実施形態の漏れ検査ルーチンでは、第五実施形態の漏れ検査ルーチンとは異なる方法により、燃料タンク2及びエバポ系11の開口からの蒸発燃料漏れを検査する。但し、漏れ検査ルーチンの開始時における要素16,22,26,28の各状態は、図24のaに示すように、第五実施形態の場合と同様である。
漏れ検査ルーチンのS601においてECU40は、図24のbに示すようにポンプ22を起動して、図5及び図25のbに示すようにパージ通路21を減圧する。次に、S602においてECU40は、圧力センサ33の検出圧力が第一閾値P1に達したか否かを判定する。検出圧力が第一閾値P1に達していない間はS602が繰り返し実行され、検出圧力が第一閾値P1に達すると、S603へ移行する。
S603においてECU40は、図24のcに示すように、ポンプ22を停止させ、連通制御弁26を第二状態へ切替える。その結果、空気が空気導入通路24を通じてパージ通路21へ流入するので、図25のcに示すように圧力センサ33の検出圧力が徐々に上昇する。そこでECU40は、S604において内部タイマを初期化した後、S605において、第一閾値P1より設定量ΔPだけ高い第二閾値P2に圧力センサ33の検出圧力が達したか否かを判定する。検出圧力が第二閾値P2に達していない間はS605が繰り返し実行され、検出圧力が第二閾値P2に達すると、S606においてECU40が内部タイマの値を基準値Trとしてメモリに記憶する。
続いて、図24のd及び図25のdに示すようにECU40が連通制御弁26を第一状態へ切替え、ポンプ22を起動してパージ通路21を減圧するS607、並びにS602に準ずる内容のS608が実行される。そして、圧力センサ33の検出圧力が第一閾値P1に達すると、S609へ移行する。
S609においてECU40は、図24のeに示すように、ポンプ22を停止させ、封鎖弁16及びバイパス制御弁28をそれぞれ閉状態及び開状態とする。その結果、蒸発燃料と空気の混合気がパージ通路21へ流入するので、図25のeに示すように圧力センサ33の検出圧力が徐々に上昇する。そこでECU40は、S610において内部タイマを初期化した後、S611において、圧力センサ33の検出圧力が第二閾値P2に達したか否かを判定する。検出圧力が第二閾値P2に達していない間はS611が繰り返し実行され、検出圧力が第二閾値P2に達すると、S612においてECU40が内部タイマの値を比較値Tcとして基準値Trと比較することで、蒸発燃料漏れを判定する。ここでTc≧Trとなる場合には、蒸発燃料漏れは許容以下であると判定され、Tc<Trとなる場合には、蒸発燃料漏れは許容超過であると判定される。
この後、S613においてECU40は、図24のfに示すように、ポンプ22を停止させ、封鎖弁16及びバイパス制御弁28をそれぞれ開状態及び閉状態とする。以上により、S601の開始からS613の終了までの期間を漏れ検査期間とする漏れ検査ルーチンが終了する。
このような第七実施形態によれば、第五実施形態と同様の作用効果を享受することができる。
以上、第七実施形態では、S605における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「基準圧」に相当し、S611における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「比較圧」に相当する。
(第八実施形態)
本発明の第八実施形態は第七実施形態の変形例である。
図26及び図27に示すように第八実施形態の漏れ検査ルーチンでは、S604〜S606が実行される代わりに、S701においてECU40が圧力センサ33の検出圧力について設定時間T当たりの変化量(図27のcのΔPr)を算出し、当該時間変化量を基準値ΔPrとしてメモリに記憶する。また、第八実施形態の漏れ検査ルーチンでは、S610〜S612が実行される代わりに、S702においてECU40が圧力センサ33の検出圧力の設定時間T当たりの変化量(図27のeのΔPc)を算出し、当該時間変化量を比較値ΔPcとして基準値ΔPrと比較することで、蒸発燃料漏れを判定する。ここでΔPc≦ΔPrとなる場合には、蒸発燃料漏れは許容以下であると判定され、ΔPc>ΔPrとなる場合には、蒸発燃料漏れは許容超過であると判定される。
このような第八実施形態によれば、第五実施形態と同様の作用効果を享受することができる。
以上、第八実施形態では、S701における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「基準圧」に相当し、S702における圧力センサ33の検出圧力が特許請求の範囲に記載の「比較圧」に相当する。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば第一〜第八実施形態では、ECU40がポンプ22,200の回転数によりポンプ22,200の流量を制御しているが、ポンプ22,200の流量に相関するパラメータであれば、当該パラメータによりポンプ22,200の流量を制御してもよい。尚、ポンプ22,200の流量に相関するパラメータとしては、ポンプ22への供給電流、供給電圧等である。
さらに第一〜第八実施形態では、三状態に切替わる連通制御弁26としての三方切替弁を設ける代わりに、図28(同図は第一実施形態の変形例)に示すように、二状態に切替わる三方切替弁300と、二状態に切替わる開閉弁302とを組み合わせて設けてもよい。この場合、開閉弁302が閉じられることにより、連通制御弁26の第一状態と実質的に同一状態が実現される。また、三方切替弁300が第二蒸発燃料通路14とパージ通路21との連通を遮断し且つ空気導入通路24とパージ通路21とを連通する状態に切替わると共に、開閉弁302が開かれることにより、連通制御弁26の第二状態と実質的に同一状態が実現される。さらにまた、三方切替弁300が第二蒸発燃料通路14とパージ通路21とを連通し且つ空気導入通路24とパージ通路21との連通を遮断すると共に、開閉弁302が開かれることにより、連通制御弁26の第三状態と実質的に同一状態が実現される。
またさらに第一〜第八実施形態では、三状態に切替わる連通制御弁26としての三方切替弁を設ける代わりに、図29(同図は第一実施形態の変形例)に示すように、第二蒸発燃料通路14及びパージ通路21の間において二状態に切替わる第一開閉弁310と、空気導入通路及びパージ通路21の間において二状態に切替わる第二開閉弁312とを組み合わせて設けてもよい。この場合、第一開閉弁310及び第二開閉弁312が共に閉じられることにより、連通制御弁26の第一状態と実質的に同一状態が実現される。また、第一開閉弁310が閉じられる一方、第二開閉弁312が開かれることにより、連通制御弁26の第二状態と実質的に同一状態が実現される。さらにまた、第一開閉弁310が開かれる一方、第二開閉弁312が閉じられることにより、連通制御弁26の第三状態と実質的に同一状態が実現される。
加えて第一〜第八実施形態では、各導圧通路31,32の圧力間の差圧を検出する圧力センサ33としての差圧センサを設ける代わりに、図30(同図は第一実施形態の変形例)に示すように、第一導圧通路31の圧力を検出する絶対圧センサ320又は第一導圧通路31の圧力及び大気圧間の圧力を検出する相対圧センサ320を設けてもよい。この場合、第二導圧通路32を省いて部品点数の削減を図ることができる。
また加えて第一〜第八実施形態では、各導圧通路31,32の圧力間の差圧を検出する圧力センサ33としての差圧センサを設ける代わりに、図31(同図は第一実施形態の変形例)に示すように、第一導圧通路31の圧力を検出する絶対圧センサ330と第二導圧通路32の圧力を検出する絶対圧センサ332とを組み合わせて設けてもよい。この場合、各絶対圧センサ330,332の検出圧力間の圧力差が第一〜第八実施形態における圧力センサ33の差圧と実質的に等しくなるので、各絶対圧センサ330,332の検出圧力間の圧力差がECU40により算出されて利用される。
さらに加えて第一〜第八実施形態では、パージ通路21を第二蒸発燃料14、キャニスタ12及び第一蒸発燃料通路13を通じて燃料タンク2に連通させているが、パージ通路21を燃料タンク2に直接に連通させてもよい。また、第三〜第八実施形態では、大気開放される空気導入通路24を設ける代わりに、第二実施形態に準じて、吸気通路3に連通する空気導入通路100を設けてもよい。
またさらに加えて第三実施形態では、第四実施形態に準じてバイパス通路27及びバイパス制御弁28並びにパージ実行ルーチンのS210を省略すると共に、パージ実行ルーチンにおいてS216の代わりに第四実施形態に準ずるS410を実行してもよい。また、第五〜第八実施形態では、第三実施形態に準ずるメインルーチン及びパージ実行ルーチンを実施してもよい。さらにまた、第七及び第八実施形態では、第六実施形態に準じて、吸入吐出方向が可変のポンプ200を設け、漏れ検査ルーチンにおいてポンプ200を第二状態に制御するようにしてもよい。
本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すタイムチャートである。 本発明の第一及び第七実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第一及び第五実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の特性を示す模式図である。 本発明の第一実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第三実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第三実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第四実施形態による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第四実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第四実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すタイムチャートである。 本発明の第五実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第五実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すタイムチャートである。 本発明の第五実施形態による蒸発燃料処理装置の特性を示す模式図である。 本発明の第五実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第六実施形態による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第六実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第六実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 本発明の第七実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第七実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すタイムチャートである。 本発明の第七実施形態による蒸発燃料処理装置の特性を示す模式図である。 本発明の第八実施形態による蒸発燃料処理装置の作動を示すフローチャートである。 本発明の第八実施形態による蒸発燃料処理装置の特性を示す模式図である。 本発明の第一実施形態の変形例による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第一実施形態の変形例による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第一実施形態の変形例による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 本発明の第一実施形態の変形例による蒸発燃料処理装置を示す構成図である。
符号の説明
1 内燃機関、2 燃料タンク、3 吸気通路、10 蒸発燃料処理装置、11 エバポ系、12 キャニスタ、13第 一蒸発燃料通路、14 第二蒸発燃料通路、15 大気通路、16 封鎖弁、20 パージ系、21 パージ通路、22,200 ポンプ、23 絞り、24 空気導入通路、25 フィルタ、26 連通制御弁(連通制御手段、バイパス制御手段)、27 バイパス通路、28 バイパス制御弁(バイパス制御手段)、30 検出系、31 第一導圧通路、32 第二導圧通路、33 圧力センサ(圧力検出手段)、40 ECU(蒸発燃料状態算出手段、ポンプ制御手段、漏れ判定手段)、100 空気導入通路、102 エアフィルタ、300 三方切替弁、310,312 開閉弁、320 絶対圧センサ、相対圧センサ(圧力検出手段)、330,332 絶対圧センサ(圧力検出手段)

Claims (15)

  1. 燃料タンク内において発生した蒸発燃料が流れるエバポ系と内燃機関の吸気通路とに連通し、前記エバポ系の蒸発燃料を前記吸気通路へ導いてパージするパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、蒸発燃料状態測定期間及び前記蒸発燃料状態測定期間後のパージ期間において作動することにより、前記パージ通路において前記エバポ系側から吸入した流体を前記吸気通路側へ吐出するポンプと、
    前記パージ通路における前記ポンプの前記エバポ系側に設けられ、前記パージ通路の断面積を絞る絞りと、
    空気が導入される空気導入通路と、
    前記エバポ系と前記パージ通路との連通及び前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を制御する連通制御手段と、
    前記パージ通路における前記ポンプ及び前記絞りの間の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記蒸発燃料状態測定期間において前記圧力検出手段が検出した前記圧力から、前記パージ通路における蒸発燃料状態を算出する蒸発燃料状態算出手段と、
    前記蒸発燃料状態算出手段が算出した前記蒸発燃料状態に基づき、前記パージ期間において前記ポンプの流量を制御するポンプ制御手段と、
    を備え、
    前記蒸発燃料状態測定期間は、前記吸気通路へのパージを許容するためのパージ許容条件が成立した後に開始され、
    前記蒸発燃料状態算出手段は、前記蒸発燃料状態測定期間において前記連通制御手段が前記エバポ系と前記パージ通路との連通を遮断し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路とを連通した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力と、前記蒸発燃料状態測定期間において前記連通制御手段が前記エバポ系と前記パージ通路とを連通し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を遮断した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力とから、前記蒸発燃料状態を算出することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンク内において発生した蒸発燃料が流れるエバポ系と内燃機関の吸気通路とに連通し、前記エバポ系の蒸発燃料を前記吸気通路へ導いてパージするパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、蒸発燃料状態測定期間及び前記蒸発燃料状態測定期間後のパージ期間において作動することにより、前記パージ通路において前記エバポ系側から吸入した流体を前記吸気通路側へ吐出するポンプと、
    前記パージ通路における前記ポンプの前記エバポ系側に設けられ、前記パージ通路の断面積を絞る絞りと、
    空気が導入される空気導入通路と、
    前記エバポ系と前記パージ通路との連通及び前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を制御する連通制御手段と、
    前記パージ通路における前記ポンプ及び前記絞りの間の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記蒸発燃料状態測定期間において前記圧力検出手段が検出した前記圧力から、前記パージ通路における蒸発燃料状態を算出する蒸発燃料状態算出手段と、
    前記蒸発燃料状態算出手段が算出した前記蒸発燃料状態に基づき、前記パージ期間において前記ポンプの流量を制御するポンプ制御手段と、
    を備え、
    前記蒸発燃料状態測定期間は、前記吸気通路へのパージを許容するためのパージ許容条件が成立した後に開始され、
    前記蒸発燃料状態算出手段は、前記パージ許容条件が成立する前の期間において前記連通制御手段が前記エバポ系と前記パージ通路との連通を遮断し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路とを連通した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力と、前記蒸発燃料状態測定期間において前記連通制御手段が前記エバポ系と前記パージ通路とを連通し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を遮断した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力とから、前記蒸発燃料状態を算出することを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 燃料タンク内において発生した蒸発燃料が流れるエバポ系と内燃機関の吸気通路とに連通し、前記エバポ系の蒸発燃料を前記吸気通路へ導いてパージするパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、蒸発燃料状態測定期間及び前記蒸発燃料状態測定期間後のパージ期間において作動することにより、前記パージ通路において前記エバポ系側から吸入した流体を前記吸気通路側へ吐出するポンプと、
    前記パージ通路における前記ポンプの前記エバポ系側に設けられ、前記パージ通路の断面積を絞る絞りと、
    前記絞りより大きな断面積を有し、前記エバポ系と前記パージ通路とに連通し、前記エバポ系の蒸発燃料を前記パージ通路における前記ポンプの前記エバポ系側へ前記絞りを迂回して導くバイパス通路と、
    前記パージ通路における前記ポンプ及び前記絞りの間の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記蒸発燃料状態測定期間において前記圧力検出手段が検出した前記圧力から、前記パージ通路における蒸発燃料状態を算出する蒸発燃料状態算出手段と、
    前記蒸発燃料状態算出手段が算出した前記蒸発燃料状態に基づき、前記パージ期間において前記ポンプの流量を制御するポンプ制御手段と、
    前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を制御するバイパス制御手段であって、前記蒸発燃料状態測定期間において前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を遮断し、前記パージ期間において前記エバポ系と前記バイパス通路とを連通するバイパス制御手段と、
    を備える蒸発燃料処理装置。
  4. 前記絞りより大きな断面積を有し、前記エバポ系と前記パージ通路とに連通し、前記エバポ系の蒸発燃料を前記パージ通路における前記ポンプの前記エバポ系側へ前記絞りを迂回して導くバイパス通路と、
    前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を制御するバイパス制御手段であって、前記蒸発燃料状態測定期間において前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を遮断し、前記パージ期間において前記エバポ系と前記バイパス通路とを連通するバイパス制御手段と、を備える請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 前記パージ通路は、前記エバポ系において蒸発燃料を吸着するキャニスタを通じて前記燃料タンクに連通する請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  6. 前記ポンプ制御手段は、前記パージ期間における前記ポンプの回転数を前記蒸発燃料状態測定期間における前記回転数以上に設定する請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  7. 前記パージ期間は、前記蒸発燃料状態測定期間後に連続する第一期間と、前記第一期間後に連続する第二期間とを含み、
    前記ポンプ制御手段は、前記第一期間において前記蒸発燃料状態算出手段が算出した前記蒸発燃料状態に基づき前記ポンプの流量を制御し、前記第二期間において前記内燃機関のセンサにより検出された空燃比又は酸素濃度に基づき前記ポンプの流量を制御する請求項3〜6のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  8. 空気が導入される空気導入通路と、
    漏れ検査期間において前記燃料タンク及び前記エバポ系からの蒸発燃料漏れを判定する漏れ判定手段と、
    を備え、
    前記ポンプは前記漏れ検査期間において作動することにより、前記パージ通路において前記エバポ系側から吸入した流体を前記吸気通路側へ吐出し、
    前記バイパス制御手段は、前記エバポ系と前記バイパス通路との連通及び前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を制御し、
    前記漏れ判定手段は、前記漏れ検査期間において前記バイパス制御手段が前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を遮断し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路とを連通した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力としての基準圧と、前記漏れ検査期間において前記バイパス制御手段が前記エバポ系と前記バイパス通路とを連通し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を遮断した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力としての比較圧とに基づき、前記蒸発燃料漏れを判定する請求項3〜7のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  9. 空気が導入される空気導入通路と、
    漏れ検査期間において前記燃料タンク及び前記エバポ系からの蒸発燃料漏れを判定する漏れ判定手段と、
    を備え、
    前記ポンプは前記漏れ検査期間において作動することにより、前記パージ通路において前記吸気通路側から吸入した流体を前記エバポ系側へ吐出し、
    前記バイパス制御手段は、前記エバポ系と前記バイパス通路との連通及び前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を制御し、
    前記漏れ判定手段は、前記漏れ検査期間において前記バイパス制御手段が前記エバポ系と前記バイパス通路との連通を遮断し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路とを連通した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力としての基準圧と、前記漏れ検査期間において前記バイパス制御手段が前記エバポ系と前記バイパス通路とを連通し且つ前記空気導入通路と前記パージ通路との連通を遮断した状態にて前記圧力検出手段が検出した前記圧力としての比較圧とに基づき、前記蒸発燃料漏れを判定する請求項3〜7のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  10. 前記漏れ判定手段は、前記漏れ検査期間において前記ポンプ制御手段が前記ポンプを作動させることで変化する前記基準圧及び前記比較圧の飽和値を比較することにより、前記蒸発燃料漏れを判定する請求項8又は9に記載の蒸発燃料処理装置。
  11. 前記漏れ判定手段は、前記漏れ検査期間において前記ポンプ制御手段が前記ポンプの作動を止めた後に前記基準圧及び前記比較圧が設定量変化するまでの所要時間を比較することにより、前記蒸発燃料漏れを判定する請求項8又は9に記載の蒸発燃料処理装置。
  12. 前記漏れ判定手段は、前記漏れ検査期間において前記ポンプ制御手段が前記ポンプの作動を止めた後に変化する前記基準圧及び前記比較圧の設定時間当たりの変化量を比較することにより、前記蒸発燃料漏れを判定する請求項8又は9に記載の蒸発燃料処理装置。
  13. 前記空気導入通路は大気に開放される請求項1、2、8〜12のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  14. 前記空気導入通路は前記吸気通路に連通する請求項1、2、8〜12のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  15. 前記蒸発燃料状態は蒸発燃料濃度である請求項1〜14のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
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