JP2020105958A - 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ診断専用ポンプを省略し、装置の部品点数増加と構成複雑化を抑えながら有効な漏れ診断を行うこと。【解決手段】蒸発燃料処理装置20は、キャニスタ21、パージ通路23、パージ通路23に設けられるパージポンプ24、キャニスタ21に連通する大気通路26を備える。漏れ診断装置は、パージポンプ24より上流のパージ通路23と大気通路26との間に設けられる二つのバイパス通路2,29、基準オリフィス30、二つの三方弁31,32、圧力センサ47及びECU50とを備える。ECU50は、所定条件下でパージポンプ24の作動時に、二つの三方弁31,32を制御し、大気を基準オリフィス30とパージポンプ24を介し吸気通路3へ圧送するモードと、キャニスタ21のベーパを基準オリフィス30及びパージポンプ24を介して吸気通路3へ圧送するモードとに設定し、それら設定時に計測される基準圧力と漏れ圧力とを比較して漏れを判定する。【選択図】 図1

Description

この明細書に開示される技術は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸気通路へパージして処理する蒸発燃料処理装置における漏れを診断する蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載の「蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置」が知られている。この装置は、漏れ検出のために使用する専用の電動ポンプを備え、燃料タンクで発生する燃料蒸気(蒸発燃料)を吸着するキャニスタを含む通気装置における蒸発燃料の漏れを検出するようになっている。この装置は、電動ポンプの作動による加圧力又は減圧力に応じて通気装置の内部と外部との間で圧力差を形成することにより、通気装置の漏れ状態を検査するように構成される。ここで、この装置は、上記圧力差を比較するための基準オリフィスを備え、その基準オリフィスに、加圧力又は減圧力を印加して基準圧力差を形成し、その基準圧力差を検出する手段を有し、検出した基準圧力差が所定の圧力差になるように、電動モータ(モータ部)の回転速度(回転数)を補正する手段を備える。
特開2006−37752号公報
ところが、特許文献1に記載の装置では、漏れ検出のために専用の電動ポンプが必要になるため、漏れ検出以外の用途、例えば、蒸発燃料を吸気通路へパージするための用途で電動ポンプ(パージポンプ)を設けた場合には、漏れ検出専用の電動ポンプが別途必要になる。そのため、装置全体の部品点数が増えると共に構成が複雑化し、装置の製造コストが増すおそれがあった。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、漏れ診断専用ポンプを省略し、漏れ診断装置の部品点数の増加と構成の複雑化を抑えながら有効な漏れ診断を行うことを可能とした蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージして処理する蒸発燃料処理装置における漏れを診断する漏れ診断装置において、蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を捕集するためのキャニスタと、キャニスタは、燃料タンクから蒸発燃料を導入するための導入口と、キャニスタから蒸発燃料を導出するための導出口と、キャニスタに大気を導入するための大気口とを含むことと、キャニスタに捕集された蒸発燃料を導出口から吸気通路へ導くためのパージ通路と、パージ通路に設けられ、キャニスタに捕集された蒸発燃料をパージ通路を介して吸気通路へ圧送するためのパージポンプと、キャニスタの大気口に大気を導入するための大気通路とを備え、漏れ診断装置は、パージポンプより上流のパージ通路と大気通路との間に接続された第1バイパス通路と、パージポンプより上流のパージ通路と大気通路との間にて第1バイパス通路と並列に配置され、一端が第1バイパス通路とパージ通路との第1の接続部より下流のパージ通路に接続され、他端が大気通路と第1バイパス通路との接続部より上流の大気通路に接続された第2バイパス通路と、第1バイパス通路に設けられ、パージ通路と大気通路との間に圧力差を形成するための基準オリフィスと、第1の接続部におけるパージ通路の連通又は第1の接続部より下流のパージ通路と第1バイパス通路との連通を選択的に切り替えるための第1の連通切り替え手段と、大気通路と第2バイパス通路との第2の接続部における大気通路と第2バイパス通路との連通又は第2の接続部における大気通路の連通を選択的に切り替えるための第2の連通切り替え手段と、パージポンプと第1の接続部との間のパージ通路の通路圧力を検出するための圧力検出手段と、パージポンプ、第1の連通切り替え手段及び第2の連通切り替え手段を制御すると共に、検出される通路圧力に基づき漏れを診断するための制御手段とを備え、制御手段は、所定の条件の下で、パージポンプの作動時に、第1の連通切り替え手段及び第2の連通切り替え手段を制御することにより、大気を基準オリフィスとパージポンプを介して吸気通路へ圧送する基準圧力計測モードと、キャニスタに捕集された蒸発燃料を基準オリフィス及びパージポンプを介して吸気通路へ圧送する漏れ計測モードとを順次設定すると共に、基準圧力計測モードの設定時に検出される通路圧力に基づき基準圧力を計測し、漏れ計測モードの設定時に検出される通路圧力に基づき漏れ圧力を計測し、計測される基準圧力と計測される漏れ圧力とを比較することにより漏れの有無を判定することを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、本来、蒸発燃料を吸気通路へ圧送するために使用されるパージポンプが利用され、そのパージポンプより上流のパージ通路と大気通路に対し、第1バイパス通路、第2バイパス通路、基準オリフィス、第1の連通切り替え手段、第2の連通切り替え手段及び圧力検出手段が設けられ、基準圧力計測モード設定時に計測される基準圧力と、漏れ計測モードにて計測される漏れ圧力とを比較するだけで、蒸発燃料処理装置における漏れが診断される。従って、漏れ診断のために専用のポンプを別途設ける必要がない。また、パージ通路にパージポンプが設けられるが、第1の連通切り替え手段によりキャニスタからパージポンプへの蒸発燃料の流れが遮断され、蒸発燃料が流れ難い大気通路の側に設けられた第2の連通切り替え手段を介してパージポンプの吸入側に第2バイパス通路が接続され、キャニスタの内部が負圧に設定される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、基準オリフィスの開口面積が所定の基準値に設定されたことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、例えば、標高が高い場所に駐車して漏れ診断を行う場合でも、基準オリフィスの開口面積に相当するオリフィスに流れを通過させることで、漏れに関する有効な判定が可能となる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、請求項1又は2に記載の技術において、燃料タンクの中の燃料温度を検出又は推定するため手段を更に備え、所定の条件は、検出又は推定される燃料温度が所定値以下となる場合を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、燃料温度が所定値以下となる状態、すなわち、蒸発燃料の大気通路への放出が少なくなる状態で、漏れの診断が行われる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の技術は、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術において、キャニスタに捕集された蒸発燃料の濃度を検出又は推定するための手段を更に備え、所定の条件は、検出又は推定される蒸発燃料の濃度が所定値以下となる場合を含むことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の作用に加え、蒸発燃料の濃度が所定値以下となる状態、すなわち、蒸発燃料の大気通路への放出が少なくなる状態で、漏れの診断が行われる。
請求項1に記載の技術によれば、漏れ診断専用のポンプを省略することができ、漏れ診断装置の部品点数の増加と構成の複雑化を抑えながら有効な漏れ診断を行うことができる。
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、漏れ診断精度を向上させることができる。
請求項3に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、漏れ診断の際に大気への蒸発燃料の放出を抑制することができる。
請求項4に記載の技術によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の技術の効果に加え、漏れ診断の際に大気への蒸発燃料の放出を抑制することができる。
一実施形態に係り、車両に搭載された蒸発燃料処理装置とその漏れ診断装置を含むエンジンシステムを示す概略図。 一実施形態に係り、漏れ診断制御の内容を示すフローチャート。 一実施形態に係り、基準圧力計測モードでの蒸発燃料処理装置における空気の流れを示す概略図。 一実施形態に係り、漏れ計測モードでの蒸発燃料処理装置におけるベーパ等の流れを示す概略図。 一実施形態に係り、パージ制御モードでの蒸発燃料処理装置におけるベーパ等の流れを示す概略図。
以下、蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[エンジンシステムの概要について]
図1に、車両に搭載された蒸発燃料処理装置20とその漏れ診断装置を含むエンジンシステムを概略図により示す。エンジン1は、燃焼室2に空気等を吸入させるための吸気通路3と、燃焼室2から排気を排出させるための排気通路4とを備える。燃焼室2には、燃料タンク5に貯留された燃料が供給される。すなわち、燃料タンク5の燃料は、同タンク5に内蔵された燃料ポンプ6により燃料通路7へ吐出され、エンジン1の吸気ポートに設けられたインジェクタ8へ圧送される。圧送された燃料は、インジェクタ8から噴射され、吸気通路3を流れる空気(吸気)と共に燃焼室2に導入されて可燃混合気を形成し、燃焼に供される。エンジン1には、可燃混合気を点火するための点火装置9が設けられる。
吸気通路3には、その入口側からエンジン1にかけて、エアクリーナ10、スロットル装置11及びサージタンク12が設けられる。スロットル装置11は、スロットル弁11aを含み、吸気通路3を流れる吸気流量を調節するために開閉される。スロットル弁11aの開閉は、運転者によるアクセルペダル(図示略)の操作に連動する。サージタンク12は、吸気通路3における吸気脈動を平滑化させる。
[蒸発燃料処理装置の構成について]
図1において、この実施形態の蒸発燃料処理装置20は、燃料タンク5で発生する蒸発燃料(ベーパ)を大気中へ放出させることなく処理するように構成される。この装置20は、燃料タンク5で発生するベーパを捕集するためのキャニスタ21と、燃料タンク5からキャニスタ21へベーパを導くためのベーパ通路22と、キャニスタ21に捕集されたベーパを吸気通路3へ導いてパージするためのパージ通路23と、パージ通路23に設けられ、キャニスタ21に捕集されたベーパをパージ通路23を介して吸気通路3へ圧送するための電動式のパージポンプ24と、パージ通路23に設けられ、パージ通路23を開閉するための電動式のパージ弁25と、キャニスタ21に大気を導入するための大気通路26とを備える。
キャニスタ21は、ベーパを吸着するための活性炭等の吸着材を内蔵する。キャニスタ21は、大気を導入する大気口21aと、ベーパを導入する導入口21bと、ベーパを導出する導出口21cとを含む。キャニスタ21の導入口21bには、ベーパ通路22の一端が接続され、同通路22の他端は、燃料タンク5の内部に連通する。キャニスタ21の導出口21cには、パージ通路23の一端が接続され、その他端はスロットル装置11とサージタンク12との間の吸気通路3に接続される。キャニスタ21の大気口21aには、大気通路26の一端が接続され、その他端には、空気中の粉塵等を捕集するためのエアフィルタ27が設けられる。キャニスタ21の内部は、大気通路26を介して大気に連通可能である。
この実施形態で、パージポンプ24は、吸入口24aと吐出口24bとを含み、キャニスタ21に捕集されたベーパを吸入口24aから吸入し、吐出口24bから吐出するように構成される。また、パージポンプ24は、遠心ポンプにより構成され、吸入口24aから吐出口24bへ向かう一方向へのみベーパ又は空気を流すように構成される。
[漏れ診断装置の構成について]
この実施形態のエンジンシステムは、上記した蒸発燃料処理装置20における漏れを診断するための漏れ診断装置を備える。図1に示すように、漏れ診断装置は、パージ通路23と大気通路26との間に並列に配置され第1バイパス通路28及び第2バイパス通路29と、第1バイパス通路28に設けられた基準オリフィス30と、パージ通路23と第1バイパス通路28との接続部である第1の接続部に設けられた第1三方弁31と、第2バイパス通路29と大気通路26との接続部である第2の接続部に設けられた第2三方弁32と、パージ通路23に設けられて同通路23の通路圧力PPを検出するための圧力センサ47と、電子制御装置(ECU)50とを備える。
第1バイパス通路28は、パージポンプ24より上流のパージ通路23と大気通路26との間に設けられる。第2バイパス通路29は、パージポンプ24より上流のパージ通路23と大気通路26との間に設けられ、一端が第1三方弁31とパージポンプ24との間のパージ通路23に接続され、他端が大気通路26と第1バイパス通路28との接続部より上流の第2の接続部にて大気通路26に接続される。第1バイパス通路28に設けられた基準オリフィス30は、パージ通路23と大気通路26との間に基準圧力差を形成するためのものである。この基準オリフィス30の開口面積は、所定の基準値に設定される。この実施形態で、その基準値は、例えば「φ0.5」相当に合致する面積に設定される。
第1三方弁31は、第1の接続部におけるパージ通路23の連通又は第1の接続部より下流のパージ通路23と第1バイパス通路28との連通を選択的に切り替える弁装置であり、本開示技術における第1の連通切り替え手段の一例に相当する。第2三方弁32は、大気通路26と第2バイパス通路29との第2の接続部における大気通路26と第2バイパス通路29との連通又は第2の接続部における大気通路26の連通を選択的に切り替える弁装置であり、本開示技術における第2の連通切り替え手段の一例に相当する。圧力センサ47は、パージポンプ24と第1三方弁31との間のパージ通路23における通路圧力PPを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。この実施形態では、上記したパージ通路23の一部、大気通路26の一部、第1バイパス通路28、第2バイパス通路29、基準オリフィス30、第1三方弁31及び第2三方弁32が、一つのハウジングに一体化して設けられる。
ECU50は、パージポンプ24、パージ弁25、第1三方弁31及び第2三方弁32を制御すると共に、検出される通路圧力PPに基づき漏れを診断するための「漏れ診断制御」を実行するようになっている。また、ECU50は、所定の条件下で、パージポンプ24、パージ弁25、第1三方弁31及び第2三方弁32を制御することにより、吸気通路3へベーパをパージするためのパージ制御を実行するようになっている。
この実施形態で、各三方弁31,32は、それぞれ電動式であり、後述するように流路を切り替え可変に構成される。第1三方弁31は、パージ通路23に接続される第1入口31a及び出口31bと、第1バイパス通路28に接続される第2入口31cとを含む。そして、第1三方弁31の流路を切り替えることにより、その第1入口31aとその出口31bとを連通させる第1連通状態と、その第2入口31cとその出口31bとを連通させる第2連通状態とに切り替え可能に構成される。この実施形態では、第1三方弁31を「オフ」することにより、第1連通状態に切り替えられ、第1三方弁31を「オン」することにより、第2連通状態に切り替えられる。また、第2三方弁32は、大気通路26に接続される入口32a及び第1出口32bと第2バイパス通路29に接続される第2出口32cとを含む。そして、第2三方弁32の流路を切り替えることにより、その入口32aと第1出口32bとを連通させる第1連通状態と、その第1出口32bと第2出口32cとを連通させる第2連通状態とに切り替え可能に構成される。この実施形態では、第2三方弁32を「オフ」することにより、第1連通状態に切り替えられ、第2三方弁32を「オン」することにより、第2連通状態に切り替えられる。
上記構成において、パージポンプ24の吸入口24aに接続されるパージ通路23では、ベーパがパージポンプ24へ負圧により吸引され、パージポンプ24の吐出口24bに接続されるパージ通路23では、ベーパがパージポンプ24から正圧により押し出される。パージポンプ24による「圧送」とは、これら両方の作用を含むものとする。
[エンジンシステムの電気的構成について]
この実施形態では、上記した圧力センサ47の他に、エンジン1の運転状態を検出するために、各種センサ等41〜46が設けられる。エアクリーナ10の近くに設けられたエアフローメータ41は、吸気通路3に吸入される空気量を吸気量として検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。スロットル装置11に設けられたスロットルセンサ42は、スロットル弁11aの開度をスロットル開度として検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。サージタンク12に設けられた吸気圧センサ43は、サージタンク12の中の圧力を吸気圧力PMとして検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられた水温センサ44は、エンジン1の内部を流れる冷却水の温度を冷却水温度THWとして検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられた回転数センサ45は、エンジン1のクランクシャフト(図示略)の回転角速度をエンジン回転数として検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。排気通路4に設けられた空燃比センサ(A/Fセンサ)46は、排気中の炭化水素濃度HCを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
また、車両の運転席には、イグニションスイッチ(IGSW)48と警告ランプ56が設けられる。IGSW48は、エンジン1を始動するために運転者により操作される。警告ランプ56は、蒸発燃料処理装置20に、漏れ(配管の漏れ又は各三方弁31,32の誤動作等)がある場合に点灯するようになっている。
この実施形態で、各種制御を司る電子制御装置(ECU)50は、各種センサ等41〜48から出力される各種信号を入力する。ECU50は、これら入力信号に基づきインジェクタ8、点火装置9、パージポンプ24、パージ弁25、第1三方弁31及び第2三方弁32を制御することにより、燃料噴射制御、点火時期制御、パージ制御、燃料温度推定処理、標高推定処理、ベーパ濃度推定処理及び漏れ診断制御等を実行するようになっている。
ここで、燃料噴射制御とは、エンジン1の運転状態に応じてインジェクタ8を制御することにより、燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御することである。点火時期制御とは、エンジン1の運転状態に応じて点火装置9を制御することにより、可燃混合気の点火時期を制御することである。
この実施形態において、パージ制御とは、蒸発燃料処理装置20において、エンジン1の運転状態に応じてパージポンプ24、パージ弁25、第1三方弁31及び第2三方弁32を制御することにより、キャニスタ21に捕集されたベーパをパージ通路23を介して吸気通路3へパージすることである。
燃料温度推定処理とは、例えば、水温センサ44により検出される冷却水温度THWに基づき、燃料タンク5の中の燃料温度TFを推定することである。エンジン1が停止してから、数時間経過後であれば、冷却水温度THWが外気温度及び燃料温度TFとほぼ等しくなることから、冷却水温度THWからこの推定を行うことができる。この実施形態では、水温センサ44及びECU50が、燃料温度TFを推定するための手段(燃料温度推定手段)に相当する。
標高推定処理とは、例えば、圧力センサ47により検出される通路圧力PPに基づき、車両が停止する標高ALを推定することである。この実施形態では、圧力センサ47及びECU50が、標高ALを推定するための手段に相当する。
ベーパ濃度推定処理とは、例えば、A/Fセンサ46により検出される炭化水素濃度HCに基づき、キャニスタ21に吸着されるベーパ濃度DVを推定することである。この実施形態では、A/Fセンサ46及びECU50が、ベーパ濃度(蒸発燃料の濃度)を推定するための手段(蒸発燃料濃度推定手段)に相当する。ここでは、これらの推定処理については、周知な内容を採用するものとして、ここでは説明を省略する。
この実施形態で、ECU50は、この開示技術における制御手段の一例に相当する。ECU50は中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びバックアップRAM等を含む周知の構成を備える。ROMは、前述した各種制御に係る所定の制御プログラムを予め記憶している。ECU(CPU)50は、これら制御プログラムに従って前述した各種制御を実行するようになっている。
この実施形態では、燃料噴射制御、点火時期制御及びパージ制御については、周知の内容を採用するものとし、漏れ診断制御のみにつき以下に詳しく説明する。
[漏れ診断制御について]
漏れ診断制御について説明する。図2に、その制御内容をフローチャートにより示す。ECU50は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。
処理がこのルーチンへ移行すると、ECU50は、ステップ100では、IGSW48がオフするのを待って、すなわちエンジン1が停止するのを待ってステップ110へ移行する。
ステップ110では、ECU50は、エンジン1が停止してから所定時間が経過するのを待ってステップ120へ移行する。
ステップ120では、ECU50は、推定された燃料温度TF、標高AL及びベーパ濃度DVを取り込む。
次に、ステップ130で、ECU50は、漏れ診断条件が成立したか否かを判断する。ここで、燃料温度TFが所定範囲内となり、かつ、標高ALが所定高さ以下となり、かつ、ベーパ濃度DVが所定値以下となる場合に、漏れ診断条件が成立したと判断することができる。ECU50は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ140へ移行し、この判断結果が否定となる場合はその後の処理を一旦終了する。
ステップ140では、ECU50は、「基準圧力計測モード」を設定する。すなわち、ECU50は、第1三方弁31を「オン」とし、第2三方弁32を「オフ」とし、パージポンプ24を「オン」として同ポンプ24を一定回転数に制御し、パージ弁25を「オン」としベーパのパージを一定流量に制御する。ここでは、パージポンプ24による負圧が高くなり過ぎないようにパージポンプ24及びパージ弁25を制御することにより、後述する基準圧力PBを調整する。
図3に、基準圧力計測モードでの蒸発燃料処理装置20における空気の流れ(波線矢印で示す)を概略図により示す。図3に示すように、大気から大気通路26へ吸入された空気は、第2三方弁32、大気通路26、第1バイパス通路28、基準オリフィス30、第1三方弁31、パージ通路23、パージポンプ24及びパージ弁25を介してパージ通路23の出口から吸気通路3へ流れることになる。
次に、ステップ150で、ECU50は、圧力センサ47により検出される通路圧力PPを基準圧力PBとして計測する。
次に、ステップ160で、ECU50は、基準圧力PBが所定値P1以下か否かを判断する。ECU50は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ170へ移行し、この判断結果が否定となる場合は処理をステップ240へ移行する。
ステップ170では、ECU50は、パージポンプ24を「オフ」とする。
次に、ステップ180で、ECU50は、「漏れ計測モード」を設定する。すなわち、ECU50は、第1三方弁31を「オン」とし、第2三方弁32を「オン」とする。
次に、ステップ190で、パージポンプ24を「オン」とし、パージ弁25を「オン」とする。
図4に、漏れ計測モードでの蒸発燃料処理装置20におけるベーパ等の流れ(波線矢印で示す)を概略図により示す。図4に示すように、キャニスタ21から大気通路26へ流れ出たベーパは、第1バイパス通路28、基準オリフィス30、第1三方弁31及びパージ通路23へ流れると共に、第2三方弁32及び第2バイパス通路29を介して第1三方弁31を流れたベーパとパージ通路23で合流し、更に、パージポンプ24及びパージ弁25を介してパージ通路23の出口から吸気通路3へ流れることになる。
次に、ステップ200で、ECU50は、圧力センサ47の検出値に基づき漏れ圧力PLを計測する。
次に、ステップ210で、ECU50は、漏れ圧力PLが基準圧力PB以下か否かを判断する。ECU50は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ220へ移行し、この判断結果が否定となる場合は処理をステップ230へ移行する。
ステップ220では、ECU50は、漏れについて正常と判定し、その後の処理を一旦終了する。このとき、ECU50は、例えば、この正常判定をメモリに記憶しておくことができる。
一方、ステップ230では、ECU50は、漏れについて異常と判定し、その後の処理を一旦終了する。このとき、ECU50は、例えば、この異常判定をメモリに記憶したり、警告ランプ56を点滅させたりするなどの異常報知動作を実行することができる。
一方、ステップ160から移行してステップ240では、ECU50は、ステップ160の判断が「NO」となった回数Ntを加算する。
次に、ステップ250で、ECU50は、その回数Ntが所定値N1以上か否かを判断する。この所定値N1を「数回」に設定することができる。ECU50は、この判断結果が肯定となる場合は処理をステップ260へ移行し、この判断結果が否定となる場合は処理をステップ110へ戻す。
ステップ260では、ECU50は、漏れ診断装置の故障と判定し、その後の処理を一旦終了する。ここで、漏れ診断装置の故障として、例えば、パージポンプ24の故障、パージ弁25が閉じた状態で固着した閉故障等を想定することができる。このとき、ECU50は、例えば、この故障判定をメモリに記憶したり、警告ランプ56を点滅させたりするなどの故障報知動作を実行することができる。
上記した漏れ診断制御によれば、ECU50は、所定の条件の下で、パージポンプ24及びパージ弁25の作動時(「オン」となるとき)に、第1三方弁31(第1の連通切り替え手段)及び第2三方弁32(第2の連通切り替え手段)を制御することにより、大気を基準オリフィス30とパージポンプ24及びパージ弁25を介して吸気通路3へ圧送する基準圧力計測モードと、キャニスタ21に捕集されたベーパを基準オリフィス30及びパージポンプ24及びパージ弁25を介して吸気通路3へ圧送する漏れ計測モードとを順次設定すると共に、基準圧力計測モードの設定時に検出される通路圧力PPに基づき基準圧力PBを計測し、漏れ計測モードの設定時に検出される通路圧力PPに基づき漏れ圧力PLを計測し、計測される基準圧力PBと計測される漏れ圧力PLとを比較することにより漏れの有無を判定するようになっている。
ここで、参考までに、図5に、パージ制御モードでの蒸発燃料処理装置20におけるベーパ等の流れ(波線矢印で示す)を概略図により示す。図5に示すように、パージ制御モードでは、パージポンプ24及びパージ弁25の作動時に、第1三方弁31と第2三方弁32をそれぞれ「オフ」とする。このとき、キャニスタ21からパージ通路23へ流れ出たベーパは、第1三方弁31、パージポンプ24及びパージ弁25を介してパージ通路23の出口から吸気通路3へ流れることになる。このとき、大気から大気通路26へ吸入された空気は、第2三方弁32及び大気通路26を介してキャニスタ21に吸入され、ベーパの導出に伴いキャニスタ21の内部が掃気される。
以上説明したこの実施形態にける蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置によれば、本来、ベーパを吸気通路3へ圧送するために使用されるパージポンプ24が利用され、そのパージポンプ24より上流のパージ通路23と大気通路26に対し、第1バイパス通路28、第2バイパス通路29、基準オリフィス30、第1三方弁31(第1の連通切り替え手段)、第2三方弁32(第2の連通切り替え手段)及び圧力センサ47が設けられ、基準圧力計測モード設定時に計測される基準圧力PBと、漏れ計測モードにて計測される漏れ圧力PLとを比較するだけで、蒸発燃料処理装置20における漏れが診断される。従って、漏れ診断のために専用のポンプを別途設ける必要がない。また、パージ通路23にパージポンプ24が設けられるが、第1三方弁31によりキャニスタ21からパージポンプ24へのベーパの流れが遮断され、ベーパが流れ難い大気通路26の側に設けた第2三方弁32を介してパージポンプ24の吸入側に第2バイパス通路29が接続され、キャニスタ21の内部が負圧に設定される。このため、漏れ診断専用のポンプを省略することができ、漏れ診断装置の部品点数の増加と構成の複雑化を抑えながら有効な漏れ診断を行うことができる。
この実施形態の構成によれば、例えば、標高が高い場所に駐車して漏れ診断を行う場合でも、基準オリフィス30の開口面積に相当するオリフィスに流れを通過させることで、漏れに関する有効な判定が可能となる。このため、漏れ診断の精度を向上させることができる。
この実施形態の構成によれば、漏れ診断のための所定の条件が、燃料温度TFが所定値以下となる場合を含むので、燃料温度TFが所定値以下となる状態、すなわち、ベーパの大気通路26への放出が少なくなる状態で、漏れの診断が行われることになる。このため、漏れ診断の際に、大気へのベーパの放出を抑制することができる。
この実施形態の構成によれば、漏れ診断のための所定の条件が、ベーパ濃度DVが所定値以下となる場合を含むので、ベーパ濃度DVが所定値以下となる状態、すなわち、ベーパの大気通路26への放出が少なくなる状態で、漏れの診断が行われる。このため、漏れ診断の際に、大気へのベーパの放出を抑制することができる。
この実施形態の構成によれば、パージ通路23の一部、大気通路26の一部、第1バイパス通路28、第2バイパス通路29、第1三方弁31及び第2三方弁32が、一つのハウジングに一体化して設けられる。このため、例えば、キャニスタ21に、一体化したハウジングを一つ設けるだけで漏れ診断装置が構成されるので、同装置の省スペース化を図ることができる。
なお、この開示技術は前記実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記実施形態では、第1の連通切り替え手段を第1三方弁31により構成し、第2の連通切り替え手段を第2三方弁32により構成したが、これらの連通切り替え手段をそれぞれ複数の開閉弁を組み合わせることにより構成することもできる。例えば、第1の連通切り替え手段を、第1の接続部より下流のパージ通路に設けられる第1開閉弁と、第1の接続より上流の第1バイパス通路に設けられる第2開閉弁とにより構成することができる。また、第2の連通切り替え手段を、第2の接続部より上流の大気通路に設けられる第3開閉弁と、第2の接続より下流の第2バイパス通路に設けられる第4開閉弁とにより構成することができる。
(2)前記実施形態では、燃料タンク5の中の燃料温度TFを推定するため手段を設けたが、この燃料温度TFを検出するための手段、例えば、燃料温度センサを設けることもできる。
(3)前記実施形態では、キャニスタ21に捕集されたベーパのベーパ濃度DVを推定するための手段を設けたが、このベーパ濃度DVを検出するための手段、例えば、ベーパ濃度センサを設けることもできる。
(4)前記実施形態では、過給機を備えないエンジンシステムにおいて、スロットル弁11aより下流の吸気通路3へパージ通路23を連通させてベーパをパージするように構成した。これに対し、過給機を備えたエンジンシステムにおいて、スロットル弁より上流であってエアフローメータより下流の吸気通路へパージ通路を連通させてベーパをパージするように構成することができる。
この開示技術は、燃料タンクからエンジンへ燃料を供給するように構成したエンジンシステムに適用することができる。
1 エンジン
3 吸気通路
5 燃料タンク
20 蒸発燃料処理装置
21 キャニスタ
21a 大気口
21b 導入口
21c 導出口
23 パージ通路
24 パージポンプ
26 大気通路
28 第1バイパス通路
29 第2バイパス通路
30 基準オリフィス
31 第1三方弁(第1の連通切り替え手段)
32 第2三方弁(第1の連通切り替え手段)
44 水温センサ(燃料温度推定手段)
46 A/Fセンサ(蒸発燃料濃度推定手段)
47 圧力センサ(圧力検出手段)
50 ECU(制御手段、燃料温度推定手段、蒸発燃料濃度推定手段)

Claims (4)

  1. 燃料タンクで発生する蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージして処理する蒸発燃料処理装置における漏れを診断する漏れ診断装置において、
    前記蒸発燃料処理装置は、
    前記燃料タンクで発生する前記蒸発燃料を捕集するためのキャニスタと、
    前記キャニスタは、前記燃料タンクから前記蒸発燃料を導入するための導入口と、前記キャニスタから前記蒸発燃料を導出するための導出口と、前記キャニスタに大気を導入するための大気口とを含むことと、
    前記キャニスタに捕集された前記蒸発燃料を前記導出口から前記吸気通路へ導くためのパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、前記キャニスタに捕集された前記蒸発燃料を前記パージ通路を介して前記吸気通路へ圧送するためのパージポンプと、
    前記キャニスタの前記大気口に大気を導入するための大気通路と
    を備え、
    前記漏れ診断装置は、
    前記パージポンプより上流の前記パージ通路と前記大気通路との間に接続された第1バイパス通路と、
    前記パージポンプより上流の前記パージ通路と前記大気通路との間にて前記第1バイパス通路と並列に配置され、一端が前記第1バイパス通路と前記パージ通路との第1の接続部より下流の前記パージ通路に接続され、他端が前記大気通路と前記第1バイパス通路との接続部より上流の前記大気通路に接続された第2バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、前記パージ通路と前記大気通路との間に圧力差を形成するための基準オリフィスと、
    前記第1の接続部における前記パージ通路の連通又は第1の接続部より下流の前記パージ通路と第1バイパス通路との連通を選択的に切り替えるための第1の連通切り替え手段と、
    前記大気通路と前記第2バイパス通路との第2の接続部における前記大気通路と前記第2バイパス通路との連通又は前記第2の接続部における前記大気通路の連通を選択的に切り替えるための第2の連通切り替え手段と、
    前記パージポンプと前記第1の接続部との間の前記パージ通路の通路圧力を検出するための圧力検出手段と、
    前記パージポンプ、前記第1の連通切り替え手段及び前記第2の連通切り替え手段を制御すると共に、検出される前記通路圧力に基づき前記漏れを診断するための制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、所定の条件の下で、前記パージポンプの作動時に、前記第1の連通切り替え手段及び前記第2の連通切り替え手段を制御することにより、大気を前記基準オリフィスと前記パージポンプを介して前記吸気通路へ圧送する基準圧力計測モードと、前記キャニスタに捕集された前記蒸発燃料を前記基準オリフィス及び前記パージポンプを介して前記吸気通路へ圧送する漏れ計測モードとを順次設定すると共に、前記基準圧力計測モードの設定時に検出される前記通路圧力に基づき基準圧力を計測し、前記漏れ計測モードの設定時に検出される前記通路圧力に基づき漏れ圧力を計測し、計測される前記基準圧力と計測される前記漏れ圧力とを比較することにより前記漏れの有無を判定する
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  2. 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置において、
    前記基準オリフィスの開口面積が所定の基準値に設定されたことを特徴とする蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置において、
    前記燃料タンクの中の燃料温度を検出又は推定するため手段を更に備え、
    前記所定の条件は、検出又は推定される前記燃料温度が所定値以下となる場合を含む
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置において、
    前記キャニスタに捕集された前記蒸発燃料の濃度を検出又は推定するための手段を更に備え、
    前記所定の条件は、検出又は推定される前記蒸発燃料の濃度が所定値以下となる場合を含む
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置。
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