JP2001123893A - 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の故障診断装置

Info

Publication number
JP2001123893A
JP2001123893A JP30347499A JP30347499A JP2001123893A JP 2001123893 A JP2001123893 A JP 2001123893A JP 30347499 A JP30347499 A JP 30347499A JP 30347499 A JP30347499 A JP 30347499A JP 2001123893 A JP2001123893 A JP 2001123893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
purge control
current value
purge
operating current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30347499A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Abe
典之 阿部
Shigeo Okuma
重男 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP30347499A priority Critical patent/JP2001123893A/ja
Publication of JP2001123893A publication Critical patent/JP2001123893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸発燃料処理装置のパージラインに空気を圧送
するエアポンプの作動電流値に基づいて、パージライン
のリーク診断を行う診断装置において、前記作動電流値
に基づいてパージ制御弁の固着故障を高精度に診断す
る。 【解決手段】パージ制御弁を閉じてパージラインにエア
ポンプからの空気を供給している状態で、エアポンプの
作動電流値をリークレベルALとして検出し(S4)、
該リークレベルALと判定レベルSL(S3)と比較し
て(S5)、パージラインにおけるリークの有無を診断
する。該リーク診断終了後に、エアポンプを作動させた
ままパージ制御弁を開制御し(S7)、前記リークレベ
ルALと、前記開制御から所定時間が経過した時点の作
動電流値KLとの偏差に基づいて、パージ制御弁の固着
故障を診断する(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸発燃料処理装置の
故障診断装置に関し、詳しくは、自動車用蒸発燃料処理
装置のパージラインにおけるリークの有無を診断し、か
つ、パージ制御弁の故障の有無を診断するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の蒸発燃料処理装置で
は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに導い
て一時的に吸着させ、該キャニスタに吸着された蒸発燃
料をキャニスタの新気導入口から導入される新気と共に
パージ制御弁を介して内燃機関の吸気系に吸入させるこ
とによって、蒸発燃料の外気への放散を防止するように
している(特開平5−215020号等参照)。
【0003】上記装置では、燃料タンクからキャニスタ
を経てパージ制御弁へ至るパージラインの配管に万一亀
裂が生じたり、配管の接合部にシール不良が生じたりす
ると、蒸発燃料のリークを生じ、本来の放散防止効果を
十分に発揮させることができなくなる。
【0004】そこで、パージラインからの蒸発燃料のリ
ークの有無を診断するリーク診断装置として、以下の方
式が考えられた。すなわち、電動式エアポンプからの空
気を基準口径を有した基準オリフィスを経由させて大気
開放させたときの前記エアポンプの作動電流値を検出し
て判定レベルを設定する一方、パージ制御弁を閉じるこ
とで閉じた空間とされるパージラインに前記エアポンプ
によって空気を圧送したときのエアポンプの作動電流値
をリークレベルとして計測し、このリークレベルを判定
レベルと比較して、リークレベルが判定レベルより小さ
いときに、リーク有りと診断する。
【0005】この方式によれば、配管に細かな孔が生じ
た場合のような小量のリーク発生時でも、高精度に診断
することができる。ところで、前記パージ制御弁が閉固
着すると、キャニスタから蒸発燃料をパージさせること
ができなくなり、逆に、開固着すると、パージ量をコン
トロールすることができず機関の運転性を損ねることに
なってしまうため、前記リーク診断と共にパージ制御弁
の固着故障診断を行うことも要求される。
【0006】そこで、前記パージ制御弁の開閉によって
前記作動電流値が異なることに着目し、前記パージ制御
弁の閉制御状態又は開制御状態における作動電流値の絶
対値が、所定範囲内であるか否かによって開固着又は閉
固着の診断を行わせるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記パージ制
御弁の閉制御状態又は開制御状態における作動電流値の
絶対値は、エアポンプのばらつきや大気圧などの環境条
件で大きく異なるため、絶対値に基づく診断では誤診断
が発生する可能性があるという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、リーク診断のためのエアポンプを用いたパージ制
御弁の固着故障診断が、各種のばらつき要因に影響され
ることなく高精度に行えるようにした蒸発燃料処理装置
の故障診断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、燃料タンクからの蒸発燃料をキャニスタに一時
的に吸着させ、該キャニスタに吸着された蒸発燃料を新
気導入口から導入される新気と共にパージ制御弁を介し
て内燃機関の吸気系にパージさせる蒸発燃料処理装置に
おいて、前記パージ制御弁を閉じた状態で、前記キャニ
スタの新気導入口からエアポンプにより前記燃料タンク
からキャニスタを経てパージ制御弁に至るパージライン
に対して空気を供給させ、このときの前記エアポンプの
作動電流値に基づいて前記パージラインにおけるリーク
の有無を判定するよう構成すると共に、前記エアポンプ
により空気を供給させた状態での前記パージ制御弁の開
閉制御に伴う前記作動電流値の変化に基づいて前記パー
ジ制御弁の故障の有無を判定する構成とした。
【0010】かかる構成によると、パージ制御弁を閉
じ、エアポンプによりパージラインに対して空気を供給
させたときに、パージラインにリークがあるとエアポン
プの作動電流値(駆動負荷)がリークがないときに比べ
小さくなることからリークの存在を判定する。
【0011】一方、パージ制御弁を閉じエアポンプによ
りパージラインに対して空気を供給させる状態から、パ
ージ制御弁を開いたときには、エアポンプの作動電流値
(駆動負荷)が小さくなるはずであり、逆に、パージ制
御弁を開きエアポンプによりパージラインに対して空気
を供給させる状態から、パージ制御弁を閉じたときに
は、エアポンプの作動電流値(駆動負荷)が大きくなる
はずであり、上記の作動電流値の変化が得られない場合
をパージ制御弁の故障として判定する。
【0012】請求項2記載の発明では、前記パージ制御
弁の開又は閉制御状態を所定時間維持した後に前記パー
ジ制御弁を閉又は開制御し、前記開閉切り換え直前の作
動電流値と、前記開閉切り換えから所定時間が経過した
時点での作動電流値とを比較して前記パージ制御弁の故
障の有無を判定する構成とした。
【0013】かかる構成によると、パージ制御弁の切り
換えによって作動電流値がステップ的に変化するのでは
なく、切り換え後に徐々に変化するので、所定時間が経
過してから切り換え後の状態に対応する作動電流値とし
て検出し、切り換え直前の作動電流値と比較させる。
【0014】請求項3記載の発明では、前記パージ制御
弁の開閉切り換え直前の作動電流値と、前記開閉切り換
えから所定時間が経過した時点での前記作動電流値との
偏差に基づいて、前記パージ制御弁の故障診断を行う構
成とした。
【0015】かかる構成によると、パージ制御弁を開閉
切り換えする直前の作動電流値を基準として、パージ制
御弁を開閉切り換えすることでどれだけ作動電流値が変
化したかに基づいて、パージ制御弁の故障が診断され
る。
【0016】請求項4記載の発明では、前記パージ制御
弁の開閉切り換え直前の作動電流値と、前記開閉切り換
えから所定時間が経過した時点での前記作動電流値との
比率に基づいて、前記パージ制御弁の故障診断を行う構
成とした。
【0017】かかる構成によると、パージ制御弁を開閉
切り換えする直前の作動電流値と、パージ制御弁を開閉
切り換えした後の作動電流値との比率から、パージ制御
弁を開閉切り換えすることによる作動電流値の変化割合
を求め、該変化割合からパージ制御弁の故障が診断され
る。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、パージ制
御弁の開閉切り換え制御の前後におけるエアポンプの作
動電流値の変化に基づいて固着故障の診断を行うので、
作動電流値の絶対値のばらつき影響を排除して診断を行
わせることができ、安定的に高精度な診断を行わせるこ
とができるという効果がある。
【0019】請求項2記載の発明によると、パージ制御
弁の開閉切り換えに伴う作動電流値の変化を的確に検出
することができるという効果がある。請求項3,4記載
の発明によると、パージ制御弁の開閉切り換えに伴う作
動電流値の変化を的確に判断できるという効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の一実施形態を示すシステム図であ
る。
【0021】内燃機関1の吸気系には、スロットル弁2
が設けられていて、これにより吸入空気量が制御され
る。また、スロットル弁2下流の吸気管3のマニホール
ド部には各気筒毎に電磁式の燃料噴射弁4が設けられて
いる。燃料噴射弁4は、コントロールユニット20から
機関回転に同期して出力される駆動パルス信号により開
弁して、燃料噴射を行い、噴射された燃料は機関1の燃
焼室内で燃焼する。
【0022】蒸発燃料処理装置としては、燃料タンク5
にて発生する蒸発燃料を蒸発燃料導入通路6により導い
て一時的に吸着するキャニスタ7が設けられている。キ
ャニスタ7は、容器内に活性炭などの吸着材8を充填し
たものである。
【0023】キャニスタ7には、新気導入口9が形成さ
れると共に、パージ通路10が導出されている。パージ
通路10は、パージ制御弁11を介して、スロットル弁
2下流の吸気管3に接続されている。パージ制御弁11
は、コントロールユニット20から出力される信号によ
り開弁するようになっている。
【0024】従って、機関1の停止中などに燃料タンク
5にて発生した蒸発燃料は、蒸発燃料導入通路6により
キャニスタ7に導かれて、ここに吸着される。そして、
機関1が始動されて、所定のパージ許可条件(例えば、
水温が所定温度以上かつ空燃比フィードバック制御中)
が成立すると、運転条件に応じた開度にパージ制御弁1
1が開き、機関1の吸入負圧がキャニスタ7に作用する
結果、新気導入口9から導入される新気によってキャニ
スタ7に吸着されていた蒸発燃料が脱離され、この脱離
した蒸発燃料を含むパージガスがパージ通路10を通っ
て吸気管3内に吸入され、この後、機関1の燃焼室内で
燃焼処理される。
【0025】蒸発燃料処理装置のリーク診断装置として
は、キャニスタ7の新気導入口9側に、以下の装置が設
けられる。大気開放口12が設けられると共に、電動式
エアポンプ13が設けられる。そして、キャニスタ7の
新気導入口9を、大気開放口12と、エアポンプ13の
吐出口13aとに選択的に接続する電磁式の切換弁14
が設けられる。また、エアポンプ13の吐出口13aか
ら切換弁14をバイパスしてキャニスタ7の新気導入口
9に至るバイパス通路15が設けられ、このバイパス通
路15には基準口径(例えば0.5mm)を有する基準
オリフィス16が設けられる。大気開放口12とエアポ
ンプ13の吸入口13bとには、エアフィルタ17が設
けられる。
【0026】尚、切換弁14はOFF状態で大気開放口
12側、ON状態でエアポンプ13側に切換えられるよ
うになっており、通常はOFFで大気開放口12側に切
換えられ、キャニスタ7の新気導入口9を大気開放口1
2に連通させている。
【0027】コントロールユニット20は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイ
ス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、
各種センサから信号が入力されている。
【0028】前記各種センサとしては、機関1の回転に
同期してクランク角信号を出力するクランク角センサ2
1、吸入空気量を計測するエアフローメータ22、車速
を検出する車速センサ23、燃料タンク内5の燃温を検
出する燃温センサ24、燃料タンク5内の燃料残量を検
出するタンク残量センサ25などが設けられ、更に、エ
アポンプ13の作動電流値を検出する電流センサ26が
設けられている。
【0029】ここにおいて、コントロールユニット20
は、機関運転条件に基づいてパージ制御弁11の作動を
制御すると共に、機関停止後に、リーク診断装置をなす
エアポンプ13及び切換弁14の作動を制御して、蒸発
燃料処理装置のリーク診断を行う。
【0030】上記リーク診断を、図2のフローチャート
によって説明する。尚、本フローはエンジンキースイッ
チのON→OFF後に起動される。ステップ1(図には
S1と記す。以下同様)では、次の(1)〜(4)の条
件が全て成立しているか否かを判定する。
【0031】(1)機関回転数≦所定値 (2)車速≦所定値 (3)燃温≦所定値 (4)下限側所定値≦タンク残量≦上限側所定値 上記診断実行条件のうち、(1)は機関1の停止を判断
するものであり、(2)は車両の停止を判断するための
条件であり、(3)は燃温が高く蒸発燃料が発生し易い
条件での診断を回避するための条件であり、(4)はエ
アポンプ13で空気を供給する空間容積が大きく異なる
ことがないようにするための条件となる。
【0032】上記診断実行条件が全て成立していると判
断されたときはステップ2へ進む。ステップ2では、パ
ージライン雰囲気の初期化を行う。具体的には、パージ
制御弁11を開弁し、切換弁14をOFFにして大気開
放口12側に切換え、エアポンプ13をONにする。そ
して、この状態を所定時間維持する。
【0033】このとき、図3に示すように、エアポンプ
13によって吸入吐出された空気がバイパス通路15を
通って、キャニスタ7の新気導入口9からキャニスタ7
内を通り、パージ通路10のパージ制御弁11を経て吸
気管3内に流出する。また、一部の空気は、バイパス通
路15を通った後、切換弁14を逆流して大気開放口1
2より大気中に放出される。
【0034】この結果、パージ通路10内の残圧(負
圧) 及び残留ガスが除去される。ここで、前記所定時間
経過時点(後述の判定レベル設定への以降直前)での作
動電圧を、基準レベルBLとして記憶させておく。
【0035】次にステップ3では、リーク診断用の判定
レベル設定を行う。具体的には、パージ制御弁11を閉
弁し、切換弁14をOFFにして大気開放口12側に切
換え、エアポンプ13をONにする。そして、この状態
を所定時間維持する。
【0036】このとき、図4に示すように、エアポンプ
13によって吸入吐出された空気がバイパス通路15
(基準オリフィス16)を通った後、切換弁14を逆流
して大気開放口12より大気中に放出される。
【0037】そして、この状態を所定時間維持後のエア
ポンプ13の作動電流値を電流センサ26によって検出
し、これを判定レベルSLとする。すなわち、エアポン
プ13から圧送される空気を基準口径を有する基準オリ
フィス16を介して大気に開放したときのエアポンプ1
3の作動電流値を判定レベルSLとして設定する。
【0038】ステップ4では、リークレベル計測を行
う。具体的には、パージ制御弁11を閉弁し、切換弁1
4をONにしてエアポンプ13側に切換え、エアポンプ
13をONにする。そして、この状態を所定時間維持す
る。
【0039】このとき、図5に示すように、エアポンプ
13によって吸入吐出された空気が切換弁14を経てキ
ャニスタ7の新気導入口9からキャニスタ7内を通り、
燃料タンク5からキャニスタ7を経てパージ制御弁11
に至るパージライン(6,10)内に流入する。
【0040】そして、この状態を所定時間維持後のエア
ポンプ13の作動電流値を電流センサ26によって計測
し、これをリークレベルALとする。すなわち、エアポ
ンプ13から圧送される空気をパージラインに供給した
ときのエアポンプ13の作動電流値をリークレベルAL
として計測する。
【0041】次にステップ5では、前記ステップ4で計
測されたリークレベル(作動電流値)ALを、前記ステ
ップ3で設定された判定レベルSLと比較して、蒸発燃
料のリーク診断を行う。すなわち、作動電流値が判定レ
ベル以下と判定されたときは、リーク有りと診断し、ス
テップ6でリーク発生を示す故障コードをセットする。
一方、リークレベルALが判定レベルSLより大きいと
判定されたときは、リーク無しと診断し、ステップ6を
迂回して進む。
【0042】すなわち、エアポンプ13から圧送される
空気が基準口径を有する基準オリフィス16を流通する
のに要するエアポンプ13の作動電流値に対し、前記リ
ークレベル計測時の作動電流値の方が小さい場合、つま
りエアポンプ13の駆動負荷が減少した場合は、パージ
ライン(6,10)中に前記基準口径より大きな孔が開
口したのと同等の失陥を生じて、判定レベル以上のリー
クが発生していると診断し、そうでない場合は、リーク
無し(正常) と診断するのである。
【0043】次のステップ7では、パージ制御弁11の
固着故障診断のために、パージ制御弁11の閉→開制御
に伴う作動電流値の変化を計測する。具体的には、ま
ず、それまで閉制御されていたパージ制御弁11を開く
一方、切換弁14及びエアポンプ13を引き続きON状
態に保持する。そして、この状態を所定時間維持する。
【0044】このとき、パージ制御弁11が正常に開け
ば、図6に示すように、エアポンプ13によって供給さ
れた空気が切換弁14を経てキャニスタ7の新気導入口
9からキャニスタ7内を通り、パージ通路10のパージ
制御弁11を経て吸気管3内に流出する。
【0045】そして、この状態を所定時間維持した時点
のエアポンプ13の作動電流値を電流センサ26によっ
て計測し、これを固着診断レベルKLとする。次にステ
ップ8では、ステップ7においてパージ制御弁11を開
制御する直前の作動電流値であるリークレベルALと、
前記ステップ7で計測された固着診断レベルKLとの偏
差(偏差=AL―KL)が予め記憶された所定値以上で
あるか否かを判別して、前記パージ制御弁11の固着診
断を行う。
【0046】すなわち、パージ制御弁11を開くことで
パージラインが吸気管3側に開放され、エアポンプ13
の作動電流値(駆動負荷)は低下することになるので、
前記偏差が所定値以上で、パージ制御弁11の閉→開に
見合う作動電流値の変化を示す場合には、パージ制御弁
11は正常に開閉動作していると判断する。一方、エア
ポンプ13の作動電流値(駆動負荷)がパージ制御弁1
1の閉→開に見合うだけ低下せず、前記偏差が所定値未
満であるときには、パージ制御弁11の閉→開制御に対
応して実際にパージ制御弁11が閉→開動作しなかった
(固着故障が発生している)ものと判断する。
【0047】そこで、前記偏差が所定値以上であれば、
そのまま本ルーチンを終了させるが、前記偏差が所定値
未満であるときには、ステップ9へ進み、パージ制御弁
11の固着故障を示す故障コードをセットして、本フロ
ーを終了する。
【0048】上記では、リークレベルALと、前記ステ
ップ7で計測された固着診断レベルKLとの偏差(偏差
=AL―KL)を所定値と比較させたが、リークレベル
ALに対する固着診断レベルKLの比率と所定値とを比
較させて、パージ制御弁11の開制御に伴うエアポンプ
13の作動電流値の低下を判断させる構成としても良
い。
【0049】尚、前記ステップ2のパージライン初期化
制御の終了時点における作動電流値と前記判定レベルと
を比較すれば、パージ制御弁11の開制御状態における
作動電流値と閉制御状態における作動電流値とを比較す
ることになるので、前記作動電流値の偏差又は比率に基
づいて、パージ制御弁11の固着診断を行わせるように
しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム図。
【図2】リーク診断を示すフローチャート。
【図3】パージライン雰囲気初期化時の空気の流れを示
す図。
【図4】判定レベル設定時の空気の流れを示す図。
【図5】リークレベル計測時の空気の流れを示す図。
【図6】パージ制御弁の固着診断時における空気の流れ
を示す図。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…スロットル弁 3…吸気管 4…燃料噴射弁 5…燃料タンク 6…蒸発燃料導入通路 7…キャニスタ 8…吸着材 9…新気導入口 10…パージ通路 11…パージ制御弁 12…大気開放口 13…エアポンプ 14…切換弁 15…バイパス通路 16…基準オリフィス 17…エアフィルタ 20…コントロールユニット 21…クランク角センサ 22…エアフローメータ 23…車速センサ 24…燃温センサ 25…タンク残量センサ 26…電流センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクからの蒸発燃料をキャニスタに
    一時的に吸着させ、該キャニスタに吸着された蒸発燃料
    を新気導入口から導入される新気と共にパージ制御弁を
    介して内燃機関の吸気系にパージさせる蒸発燃料処理装
    置において、 前記パージ制御弁を閉じた状態で、前記キャニスタの新
    気導入口からエアポンプにより前記燃料タンクからキャ
    ニスタを経てパージ制御弁に至るパージラインに対して
    空気を供給させ、このときの前記エアポンプの作動電流
    値に基づいて前記パージラインにおけるリークの有無を
    判定するよう構成すると共に、 前記エアポンプにより空気を供給させた状態での前記パ
    ージ制御弁の開閉制御に伴う前記作動電流値の変化に基
    づいて前記パージ制御弁の故障の有無を判定することを
    特徴とする蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  2. 【請求項2】前記パージ制御弁の開又は閉制御状態を所
    定時間維持した後に前記パージ制御弁を閉又は開制御
    し、前記開閉切り換え直前の作動電流値と、前記開閉切
    り換えから所定時間が経過した時点での作動電流値とを
    比較して前記パージ制御弁の故障の有無を判定すること
    を特徴とする請求項1記載の蒸発燃料処理装置の故障診
    断装置。
  3. 【請求項3】前記パージ制御弁の開閉切り換え直前の作
    動電流値と、前記開閉切り換えから所定時間が経過した
    時点での前記作動電流値との偏差に基づいて、前記パー
    ジ制御弁の故障診断を行うことを特徴とする請求項2記
    載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  4. 【請求項4】前記パージ制御弁の開閉切り換え直前の作
    動電流値と、前記開閉切り換えから所定時間が経過した
    時点での前記作動電流値との比率に基づいて、前記パー
    ジ制御弁の故障診断を行うことを特徴とする請求項2記
    載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
JP30347499A 1999-10-26 1999-10-26 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 Pending JP2001123893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30347499A JP2001123893A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 蒸発燃料処理装置の故障診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30347499A JP2001123893A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 蒸発燃料処理装置の故障診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001123893A true JP2001123893A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17921404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30347499A Pending JP2001123893A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 蒸発燃料処理装置の故障診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001123893A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364463A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Mazda Motor Corp 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2005233184A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Robert Bosch Gmbh 内燃機関を有する自動車のタンク通気装置の機能性検査方法
KR101181071B1 (ko) 2006-04-17 2012-09-07 현대자동차주식회사 퍼지콘트롤솔레노이드밸브 폐고착 진단방법
KR20140132677A (ko) * 2013-05-08 2014-11-18 로베르트 보쉬 게엠베하 전기 구동 장치에서 벤딩 효과의 검출 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364463A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Mazda Motor Corp 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP4538989B2 (ja) * 2001-06-01 2010-09-08 マツダ株式会社 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2005233184A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Robert Bosch Gmbh 内燃機関を有する自動車のタンク通気装置の機能性検査方法
KR101181071B1 (ko) 2006-04-17 2012-09-07 현대자동차주식회사 퍼지콘트롤솔레노이드밸브 폐고착 진단방법
KR20140132677A (ko) * 2013-05-08 2014-11-18 로베르트 보쉬 게엠베하 전기 구동 장치에서 벤딩 효과의 검출 방법
KR102125753B1 (ko) 2013-05-08 2020-06-23 로베르트 보쉬 게엠베하 전기 구동 장치에서 벤딩 효과의 검출 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7383826B2 (en) Fuel vapor treatment apparatus, system having the same, method for operating the same
JP3516599B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP3106816B2 (ja) エバポシステムの故障診断装置
JP2759908B2 (ja) 内燃エンジンの蒸発燃料処理装置
JP3558555B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
US6321728B1 (en) Apparatus and method for diagnosing faults of fuel vapor treatment unit
JPH0932658A (ja) 内燃機関のエバポパージ装置における機能診断装置
JP4432615B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP3899857B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2002349364A (ja) パージシステムの故障診断装置
JP3412678B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP2001123893A (ja) 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2020105958A (ja) 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置
JP3326113B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP3412683B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP2001152975A (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP4250972B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP2004301027A (ja) エバポガスパージシステムのリーク診断装置
JP3830859B2 (ja) 圧力検出装置の故障判定装置
JP3823011B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP2000205056A (ja) 蒸発燃料処理装置のリ―ク診断装置
JP3340380B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP3645436B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP3326111B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP2001152974A (ja) 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122