JP2002364463A - 蒸発燃料処理装置の故障診断装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の故障診断装置

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JP2002364463A
JP2002364463A JP2001166186A JP2001166186A JP2002364463A JP 2002364463 A JP2002364463 A JP 2002364463A JP 2001166186 A JP2001166186 A JP 2001166186A JP 2001166186 A JP2001166186 A JP 2001166186A JP 2002364463 A JP2002364463 A JP 2002364463A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system
    • F02M25/0818Judging failure of purge control system having means for pressurising the evaporative emission space

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パージ弁から吸気通路までの間における配管
外れや配管詰まり等の異常を検出可能とする蒸発燃料処
理装置の故障診断装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 パージ弁5が閉状態かつ切換弁20が開
状態で電動ポンプ14をONし、所定時間Trefが経
過すると切換弁20を閉状態として、該電動ポンプ14
の負荷電流初期値Iを検出する。そして、所定時間T
pumpが経過するとパージ弁5を開状態として、所定
時間Tpurgeが経過したときの負荷電流最終値を検
出する。その場合、符号アのように負荷電流最終値I
2Aが負荷電流初期値I以下であれば、パージ弁5か
ら吸気通路までの間の連通状態は正常であると判定する
一方、符号イ及び符号ウのように負荷電流最終値
2B,I2Cが負荷電流初期値Iより大きければ、
異常であると判定する。そして、異常である場合には、
符号イのように両者の差I2B−Iが連通状態判定閾
値fT1より小さければ開放状態、一方、符号ウのよう
に両者の差I2C−Iが連通状態判定閾値fT1以上
であれば閉塞状態であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクで発生
した蒸発燃料をエンジンの所定運転時に吸気系へ放出す
ることにより燃焼させる蒸発燃料処理装置の故障を診断
する故障診断装置に関し、車両の故障診断装置の改良技
術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガソリン等の液体燃料を燃料とす
るエンジンが搭載された自動車等には、燃料タンク内で
発生した蒸発燃料を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が備
えられるようになり、該蒸発燃料の大気への放出防止に
応えることができるようになっている。上記蒸発燃料処
理装置は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニス
タに吸着保持し、この吸着した蒸発燃料をエンジンの所
定の運転状態の下でキャニスタから離脱させてエンジン
の吸気系に放出することにより、燃料タンク内に発生し
た蒸発燃料を燃焼処理するように構成されている。
【0003】また、この種の蒸発燃料処理装置には、特
開平11−336620号公報に開示されているよう
に、該処理装置におけるリークの有無を診断する故障診
断装置が設けられているものがある。該故障診断装置
は、エンジン停止後に、燃料タンクからパージ弁に至る
パージ系統を加圧してリーク診断する方式を用いてお
り、電動ポンプによって基準口径を有した基準オリフィ
スを経由して加圧空気を供給して該パージ系統を加圧し
たときのこの電動ポンプの負荷電流値に基づいて判定レ
ベルを設定したのち、電動ポンプによって上記基準オリ
フィスをバイパスして上記パージ系統を加圧したときの
該電動ポンプの負荷電流値を上記判定レベルと比較する
ことにより、該パージ系統内のリークの有無を診断する
ものである。つまり、例えば上記基準オリフィス相当の
孔が生じたときのリーク量より大きなリーク量が有る
と、加圧負荷の減少によって電動ポンプの負荷電流値は
判定レベルより減少するので、負荷電流値が判定レベル
より小さいときにはリークが有ると判定することにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記故障診
断装置では、上記パージ系統内のリークの有無を診断す
ることはできるものの、例えば、上記パージ弁からエン
ジンの吸気通路までの間において配管外れや配管詰まり
等がある場合、このような異常の診断の要求には応えら
れないという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、蒸発燃料処理装置の故
障診断装置における上記のような問題に鑑み、パージ弁
からエンジンの吸気通路までの間における配管外れや配
管詰まり等の異常を検出可能とする蒸発燃料処理装置の
故障診断装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】まず、請求項1に記載の発明は、燃料タン
クからパージ弁を介してエンジンの吸気通路に至る蒸発
燃料のパージ系統が設けられ、かつ、所定の診断条件成
立時に、上記パージ弁を閉じた状態で上記パージ系統に
おける燃料タンクとパージ弁との間の部分に加圧空気を
供給する加圧手段と、該加圧手段により加圧空気を供給
したときに上記部分のリークの有無に対応するパラメー
タの変化に基づいて該パージ系統のリークの有無を診断
する診断手段とが設けられた蒸発燃料処理装置の故障診
断装置に関するもので、エンジン運転中の所定の時期
に、上記加圧手段を作動させている状態でパージ弁を開
いたときの上記パラメータの変化に基づき、パージ系統
におけるパージ弁から上記吸気通路までの間の連通状態
を検出する連通状態検出手段が設けられていることを特
徴とする。
【0008】この発明によれば、加圧手段を作動させて
いる状態でパージ弁を開いたときのパラメータの変化に
基づき、パージ系統におけるパージ弁から吸気通路まで
の間の連通状態を検出する連通状態検出手段が設けられ
ているので、該連通状態が正常であるか異常であるかを
確実に検出することができるようになる。
【0009】次に、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置におい
て、基準オリフィスと、加圧手段により該基準オリフィ
スを加圧させる切換手段とが設けられ、診断手段は、基
準オリフィスを加圧したときのパラメータと、パージ系
統における燃料タンクとパージ弁との間の部分を加圧し
たときのパラメータとの関係に基づいてリークの有無を
判定するように構成されていると共に、連通状態検出手
段は、切換手段によって上記基準オリフィスを加圧した
状態からパージ系統における燃料タンクとパージ弁との
間の部分を加圧する状態に切り換えたときのパラメータ
の値に対して、その後パージ弁を開いたときのパラメー
タの値が大きければ、パージ系統におけるパージ弁から
吸気通路までの間の連通状態は異常であることを検出す
るように構成されていることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、診断手段によるパージ
系統における燃料タンクとパージ弁との間の部分のリー
クの有無の診断条件を具体化することができると共に、
連通状態検出手段によるパージ系統におけるパージ弁か
ら吸気通路までの間の連通状態の検出条件を具体化する
ことができるようになる。
【0011】そして、請求項3に記載の発明は、上記請
求項2に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置におい
て、連通状態検出手段は、基準オリフィスを加圧した状
態からパージ系統における燃料タンクとパージ弁との間
の部分を加圧する状態に切り換えたときのパラメータの
値に対して、その後パージ弁を開いたときのパラメータ
の値が大きく、かつ、上記両パラメータ間の変化が所定
値より小さいときに、パージ弁から吸気通路までの間は
開放状態であることを検出する一方、所定値以上である
ときに、パージ弁から吸気通路までの間は閉塞状態であ
ることを検出するように構成されていることを特徴とす
る。
【0012】この発明によれば、パージ弁から吸気通路
までの間の連通状態が異常であると検出された場合、上
記両パラメータ間の変化を所定値と比較することによ
り、パージ弁から吸気通路までの間が開放状態(例えば
配管外れ)であるか閉塞状態(例えば配管詰まり)であ
るかを検出することができるようになるので、検出結果
に応じて的確な処置が行われるようになる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項3に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置におい
て、連通状態検出手段は、加圧手段がパージ系統におけ
る燃料タンクとパージ弁との間の部分を加圧した後、所
定期間経過したときパージ弁を開くように構成されてい
ることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、加圧手段がパージ系統
における燃料タンクとパージ弁との間の部分を加圧した
後、所定期間経過したときパージ弁を開くので、つま
り、加圧手段の作動を安定させた上で連通状態を検出す
るので、該連通状態を一層精度良く検出することができ
るようになる。
【0015】そして、請求項5に記載の発明は、上記請
求項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置におい
て、空燃比変化を検出する空燃比変化検出手段が設けら
れており、連通状態検出手段によってパージ系統におけ
るパージ弁から吸気通路までの間の連通状態を検出する
とき、該連通状態検出手段によって連通状態が正常であ
ること、かつ/または、上記空燃比変化検出手段によっ
て空燃比のリッチ側への変化が所定以上であることが検
出されたとき、連通状態が正常であることを検出するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、連通状態検出手段によ
って連通状態が正常であること、かつ、空燃比変化検出
手段によって空燃比のリッチ側への変化が所定以上であ
ることが検出されたときか、または、連通状態検出手段
によって連通状態が正常であることと、空燃比変化検出
手段によって空燃比のリッチ側への変化が所定以上であ
ることとのいずれか一方が検出されたとき、連通状態が
正常であることを検出するように構成したので、連通状
態が正常であることを検出する場合の要求精度に応じて
対応可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0018】図1に示すように、ガソリン等の液体燃料
が貯留される燃料タンク1の上部には、該燃料タンク1
内で発生した蒸発燃料を収集してキャニスタ2に導く蒸
発燃料導入通路3が接続されており、そして、上記キャ
ニスタ2に上流側が接続されたパージ通路4が、パージ
弁5を介して図示しないエンジンの吸気通路6に接続さ
れて、パージ系統が構成されている。また、上記燃料タ
ンク1側壁から斜め上方へ延びる給油管1aの先端は、
フィラキャップ1bによって閉塞されている。そして、
上記パージ系統には、該パージ系統の故障を診断する診
断部7が設けられている。
【0019】上記診断部7には、フィルタ11が介装さ
れたエア導入通路12が、モータ13で駆動される電動
ポンプ14を介して第1通路15と第2通路16とに連
通すると共に、第3通路17にも連通するように設けら
れている。そして、上記第1〜第3通路15〜17は合
流し、第4通路18を介してキャニスタ2に接続されて
いる。また、上記電動ポンプ14は、フィルタ11とエ
ア導入通路12とを介して導入された空気を加圧すると
共にパージ系統に加圧空気を白矢印で示すように供給
し、該パージ系統を加圧するようになっている。
【0020】上記第1通路15には口径が0.5mmと
された基準オリフィス19が介装されると共に、上記第
1〜第3通路15〜17の合流部には切換弁20が介装
されており、該切換弁20の作動によって、第4通路1
8と第1〜第3通路15〜17とがそれぞれ分岐接続さ
れるようになっている。つまり、この切換弁20は、図
1に示す閉状態で第3通路17を遮断して第1、第2、
及び第4通路15,16,18を連通状態とする一方、
図2に示す開状態で第2通路16を遮断して第1、第
3、及び第4通路15,17,18を連通状態とするよ
うに作動する。
【0021】また、図3に示すように、エンジンの所定
の運転状態の下で、切換弁20を開状態とすると共にパ
ージ弁5を開状態とすると、白矢印で示すように、フィ
ルタ11及びエア導入通路12を介して導入された空気
によって、キャニスタ2に吸着保持された蒸発燃料はキ
ャニスタ2から離脱し、該空気と共にパージ通路4及び
パージ弁5を介してエンジンの吸気通路6に放出される
ことになり、燃料タンク1内に発生した蒸発燃料を燃焼
処理することができる。
【0022】そして、本実施の形態に係る車両には電子
制御式のコントロールユニット21が備えられており、
該ユニット21は、パージ弁5、モータ13、及び切換
弁20に制御信号を出力すると共に、モータ13からの
電動ポンプ14の負荷電流値信号及び空燃比制御部22
からの空燃比フィードバック補正値信号を入力する。
【0023】次に、蒸発燃料処理装置の故障診断につい
て、上記コントロールユニット21による制御動作の一
例を、図4〜7に示すフローチャート図にしたがって説
明する。なお、以下に説明する故障診断の特徴部分は、
パージ系統におけるパージ弁5から吸気通路6までの間
の連通状態を検出すると共に、パージ系統における燃料
タンク1とパージ弁5との間のリークの有無を診断する
ことができるように構成されているところにある。
【0024】まず、図4及び図5にしたがって、パージ
系統におけるパージ弁5から吸気通路6までの間の連通
状態の検出処理について説明する。
【0025】すなわち、コントロールユニット21は、
ステップS1で、車両状態を検出し、ステップS2で、
連通状態検出実行条件が成立しているか否かを判定す
る。ここで、連通状態検出実行条件とは、例えば、外気
温度が所定範囲内にあるか否か、バッテリ電圧が所定範
囲内にあるか否か、燃料タンク1内の燃料残量が所定範
囲内にあるか否か、スロットル開度が所定値以下である
か否か、エンジン回転数が所定範囲内にあるか否か、パ
ージを実行可能な領域にあるか否か、電動ポンプ14や
切換弁20等の故障診断用デバイスが正常であるか否か
等の条件である。そして、連通状態検出実行条件が成立
していないと判定すればステップS1へ戻る一方、実行
条件が成立していると判定すればステップS3へ進む。
【0026】ステップS3で、故障判定タイマTmのタ
イマ値をリセットして0に設定した後、ステップS4
で、パージ弁5に作動信号を出力して該パージ弁5を閉
状態とし、そして、ステップS5で、モータ13に作動
信号を出力して電動ポンプ14をONさせる。
【0027】次いで、ステップS6で、故障判定タイマ
Tmのタイマ値を1増加させた後、ステップS7で、該
故障判定タイマTmのタイマ値が予め設定された所定値
Trefより大きいか否かを判定し、所定値Tref以
下であると判定すればステップS6へ戻る一方、所定値
Trefより大きいと判定すればステップS8へ進む。
【0028】そして、ステップS8で、切換弁20を開
状態から閉状態として第2通路16を連通させた上で、
電動ポンプ14でパージ系統における燃料タンク1とパ
ージ弁5との間の部分を加圧するように加圧空気を供給
し、そのときの電動ポンプ14の負荷電流初期値I
検出する。さらに、そのとき空燃比制御部22を介して
検出した空燃比フィードバック補正値cfbをリセッ
トして0に設定する。なお、該空燃比フィードバック補
正値cfbは、空燃比フィードバック制御が実行され
るときに、図示しない排気通路に設けられたOセンサ
により検出された実空燃比と目標空燃比との偏差に基づ
いて算出される補正値である。
【0029】そして、ステップS9で、故障判定タイマ
Tmのタイマ値を1増加させた後、ステップS10で、
該故障判定タイマTmのタイマ値が予め設定された所定
値Tpumpより大きいか否かを判定し、所定値Tpu
mp以下であると判定すればステップS9へ戻る一方、
所定値Tpumpより大きいと判定すればステップS1
1へ進む。
【0030】ステップS11で、パージ弁5を閉状態か
ら開状態とし、次いで、ステップS12で、故障判定タ
イマTmのタイマ値を1増加させた後、ステップS13
で、該故障判定タイマTmのタイマ値が予め設定された
所定値Tpurgeより大きいか否かを判定し、所定値
Tpurge以下であると判定すればステップS12へ
戻る一方、所定値Tpurgeより大きいと判定すれば
ステップS14へ進む。
【0031】ステップS14で、そのときの電動ポンプ
14の負荷電流最終値Iと空燃比フィードバック補正
値cfbとを検出する。
【0032】そして、ステップS15で、上記負荷電流
最終値Iが上記負荷電流初期値I 以下か否かを判定
し、負荷電流初期値I以下であると判定すれば、次
に、ステップS16で、上記ステップS14で検出され
た空燃比フィードバック補正値cfbと上記ステップ
S8で検出された空燃比フィードバック補正値cfb
との差が、予め設定されたリッチ判定閾値fcfbより
小さいか否かを判定し、リッチ判定閾値fcfb以上で
あると判定すれば、ステップS17で、連通状態は正常
であると判定する。
【0033】一方、上記ステップS15で、負荷電流最
終値Iが負荷電流初期値Iより大きいと判定すれ
ば、また、上記ステップS16で、ステップS14で検
出された空燃比フィードバック補正値cfbとステッ
プS8で検出された空燃比フィードバック補正値cfb
との差が、リッチ判定閾値fcfbより小さいと判定
すれば、共にステップS18へ進み、負荷電流最終値I
と負荷電流初期値Iとの差が予め設定された連通状
態判定閾値fT1より小さいか否かを判定する。
【0034】ステップS18で、負荷電流最終値I
負荷電流初期値Iとの差が連通状態判定閾値fT1
り小さいと判定すれば、ステップS19で、パージ系統
におけるパージ弁5から吸気通路6までの間は開放状態
であると判定する一方、連通状態判定閾値fT1以上で
あると判定すれば、ステップS20で、パージ系統にお
けるパージ弁5から吸気通路6までの間は閉塞状態であ
ると判定する。
【0035】そして、上記ステップS17,S19,S
20の後、いずれの場合もステップS21へ進み、電動
ポンプ14をOFFすると共に切換弁20を閉状態から
開状態とし、かつ、パージ弁5の制御を通常制御へ移行
した上で、連通状態の検出処理を終了する。
【0036】次に、図6及び図7にしたがって、パージ
系統における燃料タンク1からパージ弁5までの間の部
分のリークの有無の診断処理について説明する。
【0037】すなわち、ステップS31で、車両状態を
検出し、ステップS32で、リーク診断実行条件が成立
しているか否かを判定する。ここで、リーク診断実行条
件とは、例えば、エンジンが停止状態であるか否か、予
測外気温度が所定範囲内にあるか否か、燃料タンク1内
の燃料残量が所定範囲内にあるか否か、電動ポンプ14
や切換弁20等の故障診断用デバイスが正常であるか否
か等の条件である。そして、リーク診断実行条件が成立
していないと判定すれば診断処理を終了する一方、実行
条件が成立していると判定すればステップS33へ進
む。
【0038】ステップS33で、故障判定タイマTmの
タイマ値をリセットして0に設定した後、ステップS3
4で、モータ13に作動信号を出力して電動ポンプ14
をONさせる。
【0039】そして、ステップS35で、切換弁20を
開状態として第2通路16を遮断した上で、フィルタ1
1を介して導入した空気を電動ポンプ14で加圧して第
1通路15に設けられた基準オリフィス19へ供給し、
そのときの電動ポンプ14の負荷電流閾値Irefを測
定する。
【0040】次に、ステップS36で、切換弁20を閉
状態として第2通路16を連通させた上で、電動ポンプ
14で加圧空気をパージ系統における燃料タンク1とパ
ージ弁5との間の部分に供給するようにし、そのときの
電動ポンプ14の負荷電流初期値Ioを検出する。
【0041】そして、ステップS37で、故障判定タイ
マTmのタイマ値が予め設定された第1判定閾値T
(1)以上か否かを判定し、第1判定閾値T(1)より
小さいと判定すれば、ステップS38で、タイマ値を1
増加させて上記ステップS37へ戻る。
【0042】一方、上記ステップS37で、故障判定タ
イマTmのタイマ値が第1判定閾値T(1)以上である
と判定すれば、ステップS39で、そのときの電動ポン
プ14の負荷電流値Imを検出する。
【0043】次いで、ステップS40で、該負荷電流値
Imと上記負荷電流初期値Ioとの差Im−Ioが、燃
料残量と、負荷電流閾値Iref及び負荷電流初期値I
oとの差Iref−Ioとに基づいて予め決定されて、
比較的大きなリークが有ると判定するラージリーク判定
閾値f1より大きいか否かを判定する。すなわち、上記
の差Im−Ioがリーク診断パラメータであり、該パラ
メータIm−Ioは、電動ポンプ14によりパージ系統
における燃料タンク1とパージ弁5との間の部分を加圧
したとき、リークの有無によって変化する。例えば、リ
ークが有る場合には、リークが無い場合に比較して電動
ポンプ14の負荷が小さくなるので、つまり負荷電流値
Imが小さくなるので、このリーク診断パラメータIm
−Ioは変化することになる。
【0044】ステップS40で、リーク診断パラメータ
Im−Ioがラージリーク判定閾値f1以下であると判
定すれば、ステップS41で、故障判定タイマTmのタ
イマ値が予め設定された第2判定閾値T(2)以上か否
かを判定する。そして、故障判定タイマTmのタイマ値
が第2判定閾値T(2)より小さいと判定すれば、ステ
ップS42で、タイマ値を1増加させて再びステップS
41へ戻る一方、第2判定閾値T(2)以上であると判
定すれば、ステップS43で、そのときの電動ポンプ1
4の負荷電流値Imを検出する。
【0045】次いで、ステップS44で、リーク診断パ
ラメータIm−Ioが、燃料残量と、負荷電流閾値Ir
ef及び荷電流初期値Ioとの差Iref−Ioとに基
づいて予め決定されて、比較的大きなリーク(例えば、
1mm径程度の孔が有る場合に相当するリーク)が有る
と判定する1mm径リーク判定閾値f2より大きいか否
かを判定する。
【0046】ステップS44で、リーク診断パラメータ
Im−Ioが1mm径リーク判定閾値f2以下であると
判定すれば、ステップS45で、パージ系統に比較的大
きなリークが有ると判定した後、ステップS46で、切
換弁20を閉状態から開状態とすると共に電動ポンプ1
4をOFFし、診断処理を終了する。
【0047】一方、上記ステップS40で、リーク診断
パラメータIm−Ioがラージリーク判定閾値f1より
大きいと判定すれば、また、上記ステップS44で、リ
ーク診断パラメータIm−Ioが1mm径リーク判定閾
値f2より大きいと判定すれば、共にステップS47へ
進む。
【0048】すなわち、ステップS47で、電動ポンプ
14によるパージ系統の加圧を中止する閾値である加圧
中止閾値Is1を、負荷電流閾値Irefに所定値を乗
算することにより演算する。
【0049】次に、ステップS48で、燃料タンク1内
の燃料残量に応じて決まるフィラキャップ漏れ防止閾値
fcap1を設定する。このフィラキャップ漏れ防止閾
値fcap1は、フィラキャップ1bから液体燃料が漏
れる虞のある限界値である。
【0050】そして、ステップS49で、故障判定タイ
マTmのタイマ値を1増加させ、ステップS50で、そ
のときの電動ポンプ14の負荷電流値Imを検出する。
【0051】次いで、ステップS51で、リーク診断パ
ラメータIm−Ioがフィラキャップ漏れ防止閾値fc
ap1より小さいか否かを判定し、フィラキャップ漏れ
防止閾値fcap1以上であると判定すれば、ステップ
S52で、フィラキャップ1bからの燃料漏れの可能性
があると判定し、診断処理を中止する。
【0052】一方、リーク診断パラメータIm−Ioが
フィラキャップ漏れ防止閾値fcap1より小さいと判
定すれば、次に、ステップS53で、リーク診断パラメ
ータIm−Ioが加圧中止閾値Is1以上か否かを判定
し、加圧中止閾値Is1以上であると判定すれば、ステ
ップS54で、パージ系統に0.5mm径の孔が有る場
合に相当するリークはなく正常であると判定する。
【0053】また、上記ステップS53で、リーク診断
パラメータIm−Ioが加圧中止閾値Is1より小さい
と判定すれば、ステップS55で、故障判定タイマTm
のタイマ値が第3判定閾値T(3)以上か否かを判定
し、第3判定閾値T(3)より小さいと判定すれば、再
びステップS49へ戻る一方、第3判定閾値T(3)以
上であると判定すれば、ステップS56で、パージ系統
に0.5mm径の孔が有る場合に相当する比較的小さな
リークが有ると判定する。
【0054】そして、上記ステップS52,S54,S
56の後、いずれの場合もステップS57へ進み、切換
弁20を閉状態から開状態とすると共に電動ポンプ14
をOFFし、診断処理を終了する。
【0055】次に、パージ系統におけるパージ弁5から
吸気通路6までの間の連通状態の検出処理の流れを、図
8に基づいて説明する。
【0056】すなわち、パージ弁5が閉状態かつ切換弁
20が開状態で電動ポンプ14がONされると、電動ポ
ンプ14によって加圧された空気が第1通路15に設け
られた基準オリフィス19へ供給される。その場合、図
2に白矢印で示すように、加圧空気はその通路が規制さ
れることになる上記基準オリフィス19を通過するの
で、電動ポンプ14の負荷電流値Imは急激に増加す
る。
【0057】そして、所定時間Trefが経過して切換
弁20が開状態から閉状態とされると、図1に白矢印で
示すように、加圧空気はその通路が比較的規制されない
第2通路16を介して減圧状態のパージ系統における燃
料タンク1とパージ弁5との間の部分へ供給されるの
で、電動ポンプ14の負荷電流値Imは一旦急激に減少
して負荷電流初期値Iを示した後、上記部分が次第に
加圧傾向となるため、負荷電流値Imは増加傾向を示す
ようになる。
【0058】次いで、所定時間Tpumpが経過する
と、パージ弁5が閉状態から開状態とされる。その場
合、パージ弁5から吸気通路6までの間の連通状態が正
常であると、パージ弁5を介して、加圧状態の上流側部
分と負圧状態の下流側部分である吸気通路6とが正常に
接続されることになるので、符号アで示すように、電動
ポンプ14の負荷電流値Imは比較的速やかに減少し、
所定時間Tpurgeが経過したときには上記負荷電流
初期値I以下の負荷電流最終値I2Aを示すようにな
る。
【0059】また、パージ弁5から吸気通路6までの間
が開放状態であると、この吸気通路6内は略大気圧状態
と想定されるので、符号イで示すように、電動ポンプ1
4の負荷電流値Imは上記符号アの場合に比較して緩や
かに減少し、所定時間Tpurgeが経過したときには
上記負荷電流初期値Iより大きい負荷電流最終値I
2Bを示すようになる。
【0060】そして、パージ弁5から吸気通路6までの
間が閉塞状態であると、この吸気通路6への加圧空気の
通路が閉鎖されることになるので、符号ウで示すよう
に、電動ポンプ14の負荷電流値Imはパージ弁5が開
状態とされた後も増加の一途をたどり、所定時間Tpu
rgeが経過したときには上記負荷電流初期値Iより
大きく、さらには符号イの場合の負荷電流最終値I2B
よりも大きい負荷電流最終値I2Cを示すようになる。
【0061】このように、パージ弁5を閉状態から開状
態とした後の上記負荷電流値Imの挙動に基づき、所定
時間Tpurgeが経過したときの負荷電流最終値I
を負荷電流初期値Iと比較することにより、上記連通
状態が正常であるか異常であるかを検出することができ
るようになる。つまり、負荷電流最終値Iが負荷電流
初期値I以下であれば、連通状態は正常であることを
検出する一方、負荷電流最終値Iが負荷電流初期値I
より大きければ、連通状態は異常であることを検出す
る。
【0062】そして、上記負荷電流最終値Iが負荷電
流初期値Iより大きい場合には、さらに、両者の差I
−Iが、予め設定された連通状態判定閾値fT1
り小さいか否かが判定されることになる。すなわち、符
号イの場合のように両者の差I−Iが連通状態判定
閾値fT1より小さければ、パージ弁5から吸気通路6
までの間は開放状態であると判定される一方、符号ウの
場合のように両者の差I−Iが連通状態判定閾値f
T1以上であれば、パージ弁5から吸気通路6までの間
は開放状態であると判定される。
【0063】また、図8には示さないが、上記連通状態
が正常であることが検出された場合、次いで、所定時間
Tpurgeが経過したときに検出された空燃比フィー
ドバック補正値cfbと切換弁20が開状態から閉状
態とされたときに検出された空燃比フィードバック補正
値cfbとの差を、予め設定されたリッチ判定閾値f
cfbと比較することができる。その場合、両空燃比フ
ィードバック補正値cfb,cfbの差が上記リッ
チ判定閾値fcfb以上であれば、このことは、空燃比
フィードバック制御において所定以上に空燃比を減量す
るような補正が行われたことを意味し、キャニスタ2に
吸着保持された蒸発燃料がパージ弁5を介して正常に吸
気通路6へ放出されたことに他ならなく、これにより、
上記連通状態が正常であることを一層精度よく検出する
ことができる。
【0064】次に、パージ系統における燃料タンク1と
パージ弁5との間の部分のリークの有無の診断処理の流
れを、図9に基づいて説明する。
【0065】すなわち、符号P1で電動ポンプ14の負
荷電流閾値Irefが検出された後、符号P2で切換弁
20を開状態から閉状態とされることにより、電動ポン
プ14の負荷電流初期値Ioが検出される。
【0066】そして、符号エの場合、故障判定タイマT
mのタイマ値が増加し、符号P3で故障判定タイマTm
のタイマ値が第1判定閾値T(1)になったので、その
ときのリーク診断パラメータIm−Ioがラージリーク
判定閾値f1より大きいか否かが判定される。この場合
は、リーク診断パラメータIm−Ioがラージリーク判
定閾値f1より大きいので、加圧中止閾値Is1及びフ
ィラキャップ漏れ防止閾値fcap1が演算される。
【0067】次いで、故障判定タイマTmのタイマ値の
増加と共に負荷電流値Imが検出され、そのときの診断
パラメータIm−Ioがフィラキャップ漏れ防止閾値f
cap1より小さいか否かが判定される。この場合は、
該パラメータIm−Ioがフィラキャップ漏れ防止閾値
fcap1より小さいので、次に、診断パラメータIm
−Ioが加圧中止閾値Is1以上か否かが判定される。
この場合は、符号P4でリーク診断パラメータIm−I
oが加圧中止閾値Is1と同じ値になったので、この時
点でパージ系統にリークは無く正常であると判定され
て、診断処理は終了となる。
【0068】次に、符号オの場合、符号P5で故障判定
タイマTmのタイマ値が第1判定閾値T(1)になった
ので、そのときのリーク診断パラメータIm−Ioがラ
ージリーク判定閾値f1より大きいか否かが判定され
る。この場合は、該パラメータIm−Ioがラージリー
ク判定閾値f1以下であるので、さらに故障判定タイマ
Tmのタイマ値が増加し、そのタイマ値が第2判定閾値
T(2)になったとき、つまり符号P6で、そのときの
リーク診断パラメータIm−Ioが1mm径リーク判定
閾値f2より大きいか否かが判定される。この場合は、
該パラメータIm−Ioが1mm径リーク判定閾値f2
より大きいので、次に、加圧中止閾値Is1及びフィラ
キャップ漏れ防止閾値fcap1が演算される。
【0069】そして、故障判定タイマTmのタイマ値の
増加と共に負荷電流値Imが検出され、リーク診断パラ
メータIm−Ioがフィラキャップ漏れ防止閾値fca
p1より小さいか否かが判定される。この場合は、該パ
ラメータIm−Ioがフィラキャップ漏れ防止閾値fc
ap1より小さいのでフィラキャップ1bでの燃料漏れ
故障はないと判定され、次に、故障判定タイマTmのタ
イマ値が第3判定閾値T(3)以上か否かが判定され
る。そして、故障判定タイマTmのタイマ値が第3判定
閾値T(3)になったとき、つまり符号P7で、パージ
系統に0.5mm径の孔が有る場合に相当するリークが
有ると判定されて、故障診断は終了となる。
【0070】次に、符号カの場合、符号P8で故障判定
タイマTmのタイマ値が第1判定閾値T(1)になった
ので、そのときのリーク診断パラメータIm−Ioがラ
ージリーク判定閾値f1より大きいか否かが判定する。
この場合は、該パラメータIm−Ioがラージリーク判
定閾値f1以下であるので、さらに故障判定タイマTm
のタイマ値が増加し、そのタイマ値が第2判定閾値T
(2)になったとき、つまり点P9で、そのときのリー
ク診断パラメータIm−Ioが1mm径リーク判定閾値
f2より大きいか否かが判定される。この場合は、該パ
ラメータIm−Ioが1mm径リーク判定閾値f2以下
であるので、パージ系統に大きなリークが有ると判定さ
れて、診断処理は終了となる。
【0071】このように、パージ系統におけるパージ弁
5から吸気通路6までの間の連通状態を検出するように
したので、この間が開放状態である、あるいは閉塞状態
である等の異常が確実に検出されるようになり、これら
の異常を速やかに処置することができるようになる。
【0072】その上で、電動ポンプ14で加圧空気を基
準オリフィス19へ供給し、そのときの電動ポンプ14
の負荷電流閾値Irefを基準とすることにより、パー
ジ系統における燃料タンク1とパージ弁5との間の部分
の、基準オリフィス19の口径に相当する孔を確実に検
出することが可能になる。
【0073】なお、上記実施の形態において、図5に示
すようなパージ系統におけるパージ弁5から吸気通路6
までの間の連通状態の検出処理に代わり、図10に示す
ような検出処理としてもよい。
【0074】すなわち、上記図5においては、ステップ
S15で、負荷電流最終値Iが上記負荷電流初期値I
以下か否かを判定し、負荷電流初期値I以下である
と判定すれば、次に、ステップS16で、両空燃比フィ
ードバック補正値cfb,cfb間の差が、予め設
定されたリッチ判定閾値fcfbより小さいか否かを判
定し、リッチ判定閾値fcfb以上であると判定すれ
ば、ステップS17で、連通状態は正常であると判定す
るようになっており、連通状態が正常であることを一層
精度よく検出することができることになる。
【0075】これに対し、上記図10においては、ステ
ップS115で、負荷電流最終値I が上記負荷電流初
期値I以下か否かを判定し、負荷電流初期値I以下
であると判定すれば、また、上記ステップS115で、
負荷電流初期値Iより大きいと判定された場合でも、
次に、ステップS116で、両空燃比フィードバック補
正値cfb,cfb間の差が、リッチ判定閾値fc
fbより小さいか否かを判定し、リッチ判定閾値fcf
b以上であると判定すれば、共にステップS117で、
連通状態は正常であると判定するようになっている。な
お、ステップS118以降の制御は、上記図5における
ステップS18以降の制御と同様である。
【0076】すなわち、連通状態が正常であることを特
に精度よく判定する必要がある場合には図5に示す制御
を実行すればよく、一方、これほどの精度が必要とされ
ない場合には図10に示す制御を実行すればよい。
【0077】また、上記実施の形態においては、パージ
系統におけるパージ弁5から吸気通路6までの間の連通
状態を電動ポンプ14の負荷電流値Imに基づいて判定
したが、電動ポンプ14の回転数や燃料タンク1内の圧
力等に基づいて判定してもよい。また、パージ系統にお
ける燃料タンク1とパージ弁5との間の部分のリークの
有無を電動ポンプ14の負荷電流値Imに基づくリーク
診断パラメータIm−Ioによって判定したが、上記同
様、電動ポンプ14の回転数や燃料タンク1内の圧力等
に基づいて判定してもよい。いずれの場合においても、
上記実施の形態で説明したと同様に、パージ系統におけ
るパージ弁5から吸気通路6までの間の連通状態とパー
ジ系統における燃料タンク1とパージ弁5との間の部分
のリークの有無とを確実に診断することができるように
なる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気を電動ポンプで加圧して、パージ系統における燃料
タンクとパージ弁との間の部分に供給することによっ
て、該部分のリークの有無を診断する蒸発燃料処理装置
の故障診断装置において、パージ系統におけるパージ弁
から吸気通路までの間の連通状態を検出するようにした
ので、この間が開放状態である、あるいは閉塞状態であ
る等の異常をも確実に検出することができるようにな
り、これらの異常を速やかに処置することが可能にな
る。本発明は、蒸発燃料処理装置の故障診断装置を備え
た車両分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る蒸発燃料処理装置
の故障診断装置を示す模式図である。
【図2】 同じく切換弁が開状態とされて、基準オリフ
ィスを加圧した場合の模式図である。
【図3】 同じく切換弁が開状態とされると共にパージ
弁が開状態とされた場合の模式図である。
【図4】 連通状態の検出処理の一例を示すフローチャ
ート図である。
【図5】 同じくフローチャート図である。
【図6】 リークの有無の診断処理の一例を示すフロー
チャート図である。
【図7】 同じくフローチャート図である。
【図8】 連通状態を検出する場合のタイムチャート図
である。
【図9】 リークの有無を診断する場合の負荷電流値と
時間との関係を示す図である。
【図10】 別の実施の形態に係る連通状態の検出処理
の一例を示すフローチャート図の一部抜粋である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 5 パージ弁 6 吸気通路 7 診断部(故障診断装置) 14 電動ポンプ(加圧手段) 19 基準オリフィス 20 切換弁(切換手段) 21 コントロールユニット(診断手段、連通状態検
出手段、空燃比変化検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 吉美 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 牧本 成治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G044 BA22 DA07 EA18 EA32 EA53 EA55 FA02 FA27 FA39 GA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクからパージ弁を介してエンジ
    ンの吸気通路に至る蒸発燃料のパージ系統が設けられ、
    かつ、所定の診断条件成立時に、上記パージ弁を閉じた
    状態で上記パージ系統における燃料タンクとパージ弁と
    の間の部分に加圧空気を供給する加圧手段と、該加圧手
    段により加圧空気を供給したときに上記部分のリークの
    有無に対応するパラメータの変化に基づいて該パージ系
    統のリークの有無を診断する診断手段とが設けられた蒸
    発燃料処理装置の故障診断装置であって、エンジン運転
    中の所定の時期に、上記加圧手段を作動させている状態
    でパージ弁を開いたときの上記パラメータの変化に基づ
    き、パージ系統におけるパージ弁から上記吸気通路まで
    の間の連通状態を検出する連通状態検出手段が設けられ
    ていることを特徴とする蒸発燃料処理装置の故障診断装
    置。
  2. 【請求項2】 基準オリフィスと、加圧手段により該基
    準オリフィスを加圧させる切換手段とが設けられ、診断
    手段は、基準オリフィスを加圧したときのパラメータ
    と、パージ系統における燃料タンクとパージ弁との間の
    部分を加圧したときのパラメータとの関係に基づいてリ
    ークの有無を判定するように構成されていると共に、連
    通状態検出手段は、切換手段によって上記基準オリフィ
    スを加圧した状態からパージ系統における燃料タンクと
    パージ弁との間の部分を加圧する状態に切り換えたとき
    のパラメータの値に対して、その後パージ弁を開いたと
    きのパラメータの値が大きければ、パージ系統における
    パージ弁から吸気通路までの間の連通状態は異常である
    ことを検出するように構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
  3. 【請求項3】 連通状態検出手段は、基準オリフィスを
    加圧した状態からパージ系統における燃料タンクとパー
    ジ弁との間の部分を加圧する状態に切り換えたときのパ
    ラメータの値に対して、その後パージ弁を開いたときの
    パラメータの値が大きく、かつ、上記両パラメータ間の
    変化が所定値より小さいときに、パージ弁から吸気通路
    までの間は開放状態であることを検出する一方、所定値
    以上であるときに、パージ弁から吸気通路までの間は閉
    塞状態であることを検出するように構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置の故障
    診断装置。
  4. 【請求項4】 連通状態検出手段は、加圧手段がパージ
    系統における燃料タンクとパージ弁との間の部分を加圧
    した後、所定期間経過したときパージ弁を開くように構
    成されていることを特徴とする請求項3に記載の蒸発燃
    料処理装置の故障診断装置。
  5. 【請求項5】 空燃比変化を検出する空燃比変化検出手
    段が設けられており、連通状態検出手段によってパージ
    系統におけるパージ弁から吸気通路までの間の連通状態
    を検出するとき、該連通状態検出手段によって連通状態
    が正常であること、かつ/または、上記空燃比変化検出
    手段によって空燃比のリッチ側への変化が所定以上であ
    ることが検出されたとき、連通状態が正常であることを
    検出するように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の蒸発燃料処理装置の故障診断装置。
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