JP4622948B2 - リーク検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内において発生した蒸発燃料が流通するエバポ系から系外への蒸発燃料のリークを検査するリーク検査装置に関する。
従来、基準穴及びエバポ系の双方からのリークによる圧力変化と、エバポ系のみからのリークによる圧力変化とをそれぞれ検出し、それらの検出結果に基づきリークを判定するリーク検査装置が知られている。例えば特許文献1に開示のリーク検査装置では、検出対象の圧力を所定の負圧値まで一旦降下させた後、当該負圧値からの圧力上昇量を検出して、リークを判定している。
特許第3116556号公報
しかし、上記特許文献1に開示のリーク検査装置では、検出対象の圧力を一旦降下させるために内燃機関の吸気負圧を利用しているため、吸気負圧を十分に得られない場合には、当該圧力降下に時間を要する。また、圧力降下後の圧力上昇についても、基準穴やエバポ系のリーク穴といった比較的小さな穴から大気が負圧吸入されることによって発生するものであるため、その上昇量を正確に検出するには長い時間が必要となる。これらのことから、リーク検査時間の短縮が困難となっている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、正確且つ短時間でのリーク検査を実現するリーク検査装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、ポンプが基準穴を通じて基準穴のエバポ系側に圧力を作用させる検査作動によりエバポ系に発生させる検査側圧力損失と、ポンプが当該検査作動により基準穴に発生させる基準側圧力損失との大小関係は、エバポ系のリーク穴と基準穴との大小関係に応じて変化する。故に、検査側圧力損失及び基準側圧力損失の総和である合成圧力損失を第一検出手段により検出した結果と、検査側圧力損失及び基準側圧力損失の一方を第二検出手段により検出した結果とに基づくことで、リーク穴からのリークの大小を判定可能となる。しかも、各検出手段の検出対象である圧力損失については、いずれもポンプの圧力作用によって迅速に発生させることができるので、それら圧力損失の検出時間が短くなる。したがって、このような請求項1に記載の発明によれば、正確且つ短時間でのリーク検査を実現することができる。
尚、ポンプの検査作動により基準穴を通じて基準穴のエバポ系側に作用する圧力については、請求項2に記載の発明のように負圧であってもよいし、請求項3に記載の発明のように正圧であってもよい。
請求項4に記載の発明によると、ポンプは検査作動の実行時に定常運転されるので、各検出手段により検出される圧力損失の変動を抑えて、それら圧力損失に基づくリーク判定の精度を高めることができる。
第一検出手段の検出結果と第二検出手段の検出結果との差は、検査側圧力損失及び基準側圧力損失のうち第二検出手段により検出されない他方と等しくなる。そこで、請求項5に記載の発明によると、第二検出手段の検出結果を各検出手段の検出結果の差の算出結果と比較する、即ち検査側圧力損失及び基準側圧力損失の一方を他方と比較するので、それら圧力損失の大小比からエバポ系のリーク穴と基準穴との大小比を知ることができる。故に、このような比較によれば、基準穴に対して大きなリーク穴からのリークを正確に判定することができる。
ポンプ圧力が基準穴を通じて基準穴のエバポ系側に作用した状態でエバポ系のリーク穴及び基準穴をそれぞれ流通する流体流量は互いに等しくなるので、それらの穴の大きさが等しい場合、検査側圧力損失と基準側圧力損失との大きさについても等しいと擬制することができる。また、リーク穴が大きくなる程、検査側圧力損失は減少傾向を示すことになる。そこで、請求項6に記載の発明によると、検査側圧力損失が基準側圧力損失以下である場合に、リークの発生ありと判定するので、基準穴以上に大きなリーク穴を通じてリークが発生する異常事態を正しく判定することができる。
上述したようにエバポ系のリーク穴と基準穴との大きさが等しい場合、検査側圧力損失と基準側圧力損失との大きさについても等しいと擬制することができる。この擬制の下において、検査側及び基準側圧力損失は双方共に合成圧力損失の半値となる。また、この擬制の下、リーク穴と基準穴との大小比が「1」からずれる程、検査側及び基準側圧力損失が合成圧力損失の半値からずれる。そこで、請求項7に記載の発明によると、第一検出手段の検出結果の半値と第二検出手段の検出結果とを比較する、即ち合成圧力損失の半値と検査側又は基準側圧力損失とを比較するので、その比較結果からエバポ系のリーク穴と基準穴との大小比を知ることができる。故に、このような比較によれば、基準穴に対して大きなリーク穴からのリークを正確に判定することができる。
請求項8に記載の発明によると、基準穴のエバポ系側が大気に開放される仮想状態においてポンプの検査作動により基準穴に発生すると想定される圧力損失を、開放時圧力損失と定義する。この定義の下、ポンプの圧力−流量特性(以下、P−Q特性という)において合成圧力損失に対応する流量は、ポンプの締切圧に対応する流量と、開放時圧力損失に対応する流量との間の大きさとなる。故に、請求項8に記載の発明において開放時圧力損失と等しいポンプの締切圧は、対応流量が締切圧及び開放時圧力損失の各対応流量間の大きさとなる合成圧力損失にも等しくなる。そこで、請求項8に記載の発明による第一検出手段は、ポンプの締切圧を合成圧力損失として検出する。
また、エバポ系にリーク穴が存在する場合、ポンプの検査作動による圧力が基準穴を通じて基準穴のエバポ系側に作用するときには、エバポ系の基準穴側と系外との間で圧力損失が発生する。そこで、請求項8に記載の発明による第二検出手段は、エバポ系の基準穴側と系外との圧力差を検査側圧力損失として検出する。
請求項9に記載の発明による第一検出手段の差圧センサは、エバポ系及びポンプの間において開閉手段により閉塞された基準通路の圧力と大気圧との差を測定するので、その測定結果は合成圧力損失としての締切圧に等しくなる。したがって、合成圧力損失の検出に必要な構成を一つの差圧センサを用いた比較的簡素な構成とすることができる。
エバポ系に連通すると共に基準穴を形成する基準通路においてエバポ系及び基準穴間の圧力は、エバポ系の基準穴側の圧力であるともいえる。また、一般にリーク検査装置は大気中で使用されることから、エバポ系の系外の圧力は大気圧となる。これらのことから、請求項10に記載の発明による第二検出手段の差圧センサは、基準通路のエバポ系及び基準穴間の圧力と大気圧との差を測定するので、その測定結果はエバポ系の基準穴側と系外との圧力差に等しくなる。またそれに加えて、第二検出手段の差圧センサは第一検出手段の差圧センサと共通であるので、検査側圧力損失及び合成圧力損失の両検出に必要な構成を一つの差圧センサを用いた比較的簡素な構成とすることができる。さらに、第一検出手段の差圧センサとしての測定時には閉塞される基準通路であっても、第二検出手段の差圧センサとしての測定時には開閉手段によって開放されるので、その開放された基準通路を通じてポンプ圧力が確実にエバポ系まで作用する。したがって、検査側圧力損失としての圧力差を、各検出手段に共通の差圧センサによっても正確に測定することができる。
請求項11に記載の発明による第一検出手段の絶対圧センサは、エバポ系及びポンプの間において開閉手段により閉塞された基準通路の絶対圧を測定する。この測定結果は検査側圧力損失としての締切圧と大気圧との和に等しくなるので、合成圧力損失の検出に利用することができる。
エバポ系に連通すると共に基準穴を形成する基準通路のエバポ系及び基準穴間の絶対圧は、エバポ系の基準穴側の絶対圧であるともいえる。また、一般にエバポ系の系外圧力は上述の如く大気圧となる。これらのことから、請求項12に記載の発明による第二検出手段では、基準通路のエバポ系及び基準穴間の絶対圧を絶対圧センサにより測定した結果と、大気圧を大気圧センサにより測定した結果との差を算出するが、その算出結果はエバポ系の基準穴側と系外との圧力差に等しくなる。またそれに加えて、第二検出手段の絶対圧センサは第一検出手段の絶対圧センサと共通であるので、検査側圧力損失及び合成圧力損失の両検出に必要な構成を一つの絶対圧センサを用いた比較的簡素な構成とすることができる。さらに、第一検出手段の絶対圧センサとしての測定時には閉塞される基準通路であっても、第二検出手段の絶対圧センサとしての測定時には開閉手段によって開放されるので、その開放された基準通路を通じてポンプ圧力が確実にエバポ系まで作用する。したがって、検査側圧力損失を反映する絶対圧を、各検出手段に共通の絶対圧センサによっても正確に測定することができる。
請求項13に記載の発明によると、大気圧センサは基準通路の外部において大気圧を測定するので、基準通路における絶対圧測定に大気圧センサが干渉することを防止できる。
請求項14に記載の発明によると、絶対圧の測定に利用される基準通路は、停止状態のポンプを通じて大気に開放されて大気圧の測定にも利用されるので、装置の部品点数を低減して構成の簡素化並びにコストの低減化に貢献することができる。
大気に開放された基準通路において絶対圧センサが測定する絶対圧は、大気圧に等しくなる。そこで、請求項15に記載の発明によると、絶対圧センサは、基準通路において大気圧を測定する大気圧センサを兼ねるので、装置の部品点数を低減して構成の簡素化並びにコストの低減化をさらに進めることができる。
請求項16に記載の発明によると、開放制御手段により基準穴のエバポ系側が大気に開放された状態においてポンプの検査作動により基準穴に発生する圧力損失を、開放時圧力損失と定義する。この定義の下、ポンプのP−Q特性において合成圧力損失に対応する流量は、開放時圧力損失に対応する流量と、ポンプの締切圧に対応する流量との間の大きさとなる。故に、請求項16に記載の発明においてポンプの締切圧と等しい開放時圧力損失は、対応流量が開放時圧力損失及び締切圧の各対応流量間の大きさとなる合成圧力損失にも等しくなる。そこで、請求項16に記載の発明による第一検出手段は、開放時圧力損失を合成圧力損失として検出する。
また、ポンプの検査作動による圧力が基準穴を通じて基準穴のエバポ系側に作用するときには、基準穴の両側で圧力損失が発生する。そこで、請求項16に記載の発明による第二検出手段は、基準穴の両側の圧力差を基準側圧力損失として検出する。
請求項17に記載の発明による第一検出手段の差圧センサは、開放制御手段により大気に開放された基準穴のエバポ系側の圧力と、基準穴のポンプ側の圧力との差を測定するので、その測定結果は合成圧力損失としての開放時圧力損失に実質的に等しくなる。したがって、合成圧力損失の検出に必要な構成を一つの差圧センサを用いた比較的簡素な構成とすることができる。
請求項18に記載の発明による第二検出手段の差圧センサは、開放制御手段により大気に対して遮断された基準穴のエバポ系側の圧力と、基準穴のポンプ側の圧力との差を測定するので、その測定結果は基準穴の両側の圧力差であるといえる。またそれに加えて、第二検出手段の差圧センサは第一検出手段の差圧センサと共通であるので、基準側圧力損失及び合成圧力損失の両検出に必要な構成を一つの差圧センサを用いた比較的簡素な構成とすることができる。さらに基準穴のエバポ系側は、第一検出手段の差圧センサとしての測定時には大気開放されても、第二検出手段の差圧センサとしての測定時には開閉制御手段によって大気に対し遮断されるので、その開放された基準通路の基準穴を通じてポンプ圧力が確実にエバポ系まで作用する。したがって、ポンプ圧力の作用経路上においてエバポ系の検査側圧力損失と同時に発生する基準側圧力損失としての圧力差を、各検出手段に共通の差圧センサによっても正確に測定することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるリーク検査装置としての蒸発燃料処理装置1を示している。蒸発燃料処理装置1は車両に搭載され、燃料タンク2内において発生した蒸発燃料を処理する。蒸発燃料処理装置1は、エバポ系3、検査系10及び電子制御ユニット(ECU)50等から構成されている。
エバポ系3は、燃料タンク2、キャニスタ8、導入通路4、パージ通路5及びパージ弁6を備えている。
キャニスタ8は活性炭等の吸着材8aをケース8b内に充填してなり、導入通路4を介して燃料タンク2に連通している。これにより、燃料タンク2内で発生した蒸発燃料は導入通路4を通じてキャニスタ8のケース8b内に流入し、吸着材8aに脱離可能に吸着される。
パージ通路5は、キャニスタ8と内燃機関の吸気通路9との間を連通している。これにより、キャニスタ8の吸着材8aから脱離した蒸発燃料をパージ通路5を通じて吸気通路9にパージ可能となっている。尚、吸気通路9にパージされた蒸発燃料は、内燃機関において燃料噴射弁からの噴射燃料と共に燃焼される。
パージ弁6は電磁駆動式の二方弁であり、パージ通路5上に設置されている。パージ弁6はパージ通路5を開閉することにより、吸気通路9への蒸発燃料のパージを調整する。
検査系10は、基準通路12、導圧通路14,15、大気通路16、ポンプ20、差圧センサ30及び切換弁40を備えている。
基準通路12は、吸着材8aを挟んで通路4,5とは反対側でキャニスタ8に連通している。基準通路12の中間部には、その通路面積を絞るオリフィス状の基準穴18が形成されている。基準穴18の通路面積は、法律等によってエバポ系3に許容されているリーク穴の総面積以下の値に設定されている。大気通路16は、その一端において大気に開放されている。
ポンプ20は電動式ポンプであり、基準通路12を挟んでキャニスタ8とは反対側に設置されている。本実施形態では、流体の吸入・吐出方向が一定のポンプ20が使用されており、ポンプ20の吸入ポート22が基準通路12に連通している共に、ポンプ20の排出ポート24が大気に開放されている。これにより、ポンプ20は基準通路12を減圧して、基準穴18のエバポ系3側に基準穴18を通じて負圧を作用させる検査作動(以下、単に検査作動という)を実行可能となっている。
差圧センサ30は、入力ポート32,33間の圧力差を測定する電気式センサである。ここで一方の入力ポート32は、導圧通路14を通じて基準通路12におけるキャニスタ8及び基準穴18の間に連通しており、また他方の入力ポート33は、導圧通路15を通じて大気に開放されている。これにより差圧センサ30は、基準通路12におけるエバポ系3及び基準穴18の間の圧力と、エバポ系3の系外の大気圧との差を測定する。ここで、基準通路12におけるエバポ系3及び基準穴18間の圧力はエバポ系3の基準穴18側の圧力でもあるので、差圧センサ30の測定対象はエバポ系3の基準穴18側と系外との圧力差であるともいえる。
切換弁40は電磁駆動式の三方弁であり、基準通路12上のキャニスタ8及び導圧通路14の間に設置され且つ大気通路16の大気開放端とは反対側端に接続されている。切換弁40は、基準通路12のエバポ系側通路部12aに連通する通路を、基準通路12のポンプ側通路部12bと大気通路16との間で切り換える。したがって、図1に示すように切換弁40が大気通路16をエバポ系側通路部12aに連通させた第一状態では、ポンプ20の吸入側において基準通路12が閉塞されると共にキャニスタ8が大気に対して開放される。また一方、図2に示すように切換弁40がポンプ側通路部12bをエバポ系側通路部12aに連通させた第二状態では、基準通路12が開放されてキャニスタ8が基準通路12を通じてポンプ20に連通する。
ECU50は、CPU及びメモリを有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。ECU50は、各弁6,40とポンプ20と差圧センサ30とに電気接続されており、それら電気接続要素の作動を制御する。尚、ECU50は、内燃機関の制御機能を有するものであってもよいし、そうした制御機能を有しないものであってもよい。
次に、検査系10及びECU50の共同によるエバポ系3から系外へのリークの検査原理について、説明する。
図2に示すように切換弁40がエバポ系3及びポンプ20の間の基準通路12を開放した第二状態においてポンプ20が検査作動を実行するときには、当該通路12の基準穴18を通じて負圧が基準穴18のエバポ系3側に作用する。その結果、図3(a)に模式的に示すようにリーク穴60がエバポ系3に存在する場合には、エバポ系3の系外からリーク穴60及び基準穴18を順次経由してポンプ20に向かう流体流れが発生する。このときエバポ系3に発生する圧力損失ΔPiは、エバポ系3の基準穴18側と系外との圧力差により表すことができる。またこのとき、基準通路12に発生する圧力損失ΔPbは、基準穴18の両側の圧力差(所謂、前後差圧)により表すことができる。
通常、リークを生じさせるリーク穴60はエバポ系3の通路面積よりも小さいので、ポンプ20の検査作動によりエバポ系3に発生する圧力損失ΔPiは、リーク穴60に発生する圧力損失が支配的となる。それ故、エバポ系3における圧力損失ΔPiはリーク穴60における圧力損失と実質的に等しいと考えることができ、当該圧力損失ΔPiとリーク穴60における流通流量Qiとの相関は下記式(1)にて表される。尚、式(1)において、αiはリーク穴60の流量係数、Aiはリーク穴60の総面積、ρiはリーク穴60の流通流体の密度を表している。
Qi=αi・Ai・(2・ΔPi/ρi)1/2 ・・・(1)
基準穴18は基準通路12の通路面積を絞るものであるので、ポンプ20の検査作動により基準通路12に発生する圧力損失ΔPbは、基準穴18に発生する圧力損失が支配的となる。それ故、基準通路12における圧力損失ΔPbは基準穴18における圧力損失と実質的に等しいと考えることができ、当該圧力損失ΔPbと基準穴18における流通流量Qbとの相関は下記式(2)にて表される。尚、式(2)において、αbは基準穴18の流量係数、Abは基準穴18の通路面積、ρbは基準穴18の流通流体の密度を表している。
Qb=αb・Ab・(2・ΔPb/ρb)1/2 ・・・(2)
ポンプ20の検査作動により上述の流体流れが発生するときには、リーク穴60における流通流量Qiと基準穴18における流通流量Qbとが一致する。したがって、上記式(1),(2)から下記式(3)が得られ、当該式(3)を整理することにより下記式(4)が得られる。
αi・Ai・(2・ΔPi/ρi)1/2=αb・Ab・(2・ΔPb/ρb)1/2 ・・・(3)
ΔPi/ΔPb=ρi/ρb・{(αb・Ab)/(αi・Ai)} ・・・(4)
上記式(4)において、下記式(5)の如く流体密度ρi,ρbが近似的に等しいと擬制すると、各穴18,60の大きさが等しい場合には下記式(6)が成立して、大小比ΔPi/ΔPbの値が「1」となる。また、上記式(4)によれば、リーク穴60の総面積Aiが大きくなる程、大小比ΔPi/ΔPbの値が減少する。これらのことから、大小比ΔPi/ΔPbの値が「1」以下となる場合、即ち圧力損失ΔPiが圧力損失ΔPb以下となる場合には、基準穴18以上に大きなリーク穴60からリークの発生があると判定する。また、大小比ΔPi/ΔPbの値が「1」を超える場合、即ち圧力損失ΔPiが圧力損失ΔPbよりも大きい場合には、リーク穴60からリークの発生はないと判定する。以上より本実施形態では、圧力損失ΔPiを検査側圧力損失ΔPi、圧力損失ΔPbを基準側圧力損失ΔPbとして定義する。
ρi≒ρb ・・・(5)
αi・Ai=αb・Ab ・・・(6)
さて、このように大小比ΔPi/ΔPbからリークを判定するには、検査側及び基準側圧力損失ΔPi,ΔPbを正確に知ることが重要となる。そこで本実施形態では、検査側圧力損失ΔPi及び基準側圧力損失ΔPbの総和である合成圧力損失ΔP(図3参照)と、検査側圧力損失ΔPiとをそれぞれ検出した後、検出された合成圧力損失ΔPと検査側圧力損失ΔPiとの差から基準側圧力損失ΔPbを算出する。
ここで、合成圧力損失ΔPの検出においては、図4に示す如き特性のポンプ20を使用することにより、特定条件下での差圧センサ30の測定結果を利用する。具体的に、図4に示すポンプ20のP−Q特性では、図3(b)に模式的に示すように基準穴18のエバポ系3側が大気開放される仮想状態においてポンプ20の検査作動により基準穴18に発生すると想定される開放時圧力損失ΔPoと、吸入側が閉塞されたポンプ20の発生圧力である締切圧Ptとが等しくなる。即ち、少なくとも締切圧Pt及び開放時圧力損失ΔPoの間では、ポンプ20のP−Q特性曲線が圧力一定の直線状となっている。そのため、図4に示すように対応流量Qpが締切圧Ptの対応流量0と開放時圧力損失ΔPoの対応流量Qoとの間となる合成圧力損失ΔPについても、それらΔPo,Ptと等しくなる。そこで本実施形態では、図1に示すように切換弁40がポンプ20の吸入側の基準通路12を閉塞した第一状態におけるポンプ側通路部12bの圧力と大気圧との差、即ち締切圧Ptを差圧センサ30により測定し、その測定された締切圧Ptを合成圧力損失ΔPとして検出する。
また、エバポ系3の基準穴18側と系外との圧力差により表される検査側圧力損失ΔPiの検出においては、図2に示すように切換弁40が基準通路12を開放した第二状態における差圧センサ30の測定結果を、そのまま利用する。
以上によれば、検出した圧力損失ΔP,ΔPiに基づく正確なリーク判定が可能となるである。そこで、上述の原理に従う第一実施形態のリーク検査処理について、図5のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。このリーク検査処理は、ECU50がメモリに記憶のコンピュータプログラムを実行することにより、内燃機関の停止後に開始される。尚、リーク検査処理の開始時には、パージ弁6はパージ通路5の閉状態、ポンプ20は停止状態、切換弁40は基準通路12を閉塞する第一状態にあるものとする。
まず、ステップS101では、ECU50の制御によりポンプ20の検査作動を開始する。
次にステップS102では、ポンプ20の締切圧Ptを差圧センサ30により測定し、当該測定結果をECU50により合成圧力損失ΔPとして検出する。続くステップS103では、ECU50により切換弁40を制御して基準通路12を開放する第二状態を実現し、ポンプ圧力をエバポ系3の隅々まで作用させる。さらに続くステップS104では、エバポ系3の基準穴18側と系外との圧力差を差圧センサ30により測定し、当該測定結果をECU50により検査側圧力損失ΔPiとして検出する。尚、本実施形態のステップS102〜S104では、少なくとも差圧センサ30による測定を実施している間は、ECU50の制御によってポンプ20が定常運転される。ここでポンプ20の定常運転については、例えばポンプ20の回転数制御により実現してもよいし、ポンプ20への供給電圧制御により実現してもよいし、ポンプ20への供給電流制御により実現してもよい。
こうして合成及び検査側圧力損失ΔP,ΔPiが検出された後のステップS105では、それら圧力損失ΔP,ΔPiの差から基準側圧力損失ΔPbをECU50により算出する。そして、ステップS106では、ステップS104で検出された検査側圧力損失ΔPiとステップS105で算出された基準側圧力損失ΔPbとをECU50により比較することで、エバポ系3からのリークを判定する。具体的に、検査側圧力損失ΔPiが基準側圧力損失ΔPb以下である場合には、リークの発生ありと判定してステップS107を実行した後、ステップS108に移行する。ここでステップS107では、例えば車両のインストルメントパネルにおいて異常ランプを点灯させること等により、リークの発生を車両のユーザに報知する。一方、検査側圧力損失ΔPiが基準側圧力損失ΔPbよりも大きい場合には、リークの発生なしと判定して直接ステップS108に移行する。
リークの判定結果がいずれの場合にも実行されるステップS108では、ECU50の制御によりポンプ20の検査作動を停止する。それと共にステップS108では、ECU50の制御により切換弁40を第一状態に戻して、基準通路12を閉塞する。
以上説明した第一実施形態によると、合成及び検査側圧力損失ΔP,ΔPiのいずれも、ポンプ20の圧力作用によって迅速に発生させることができるので、それら圧力損失ΔP,ΔPiの検出に必要な時間を短縮することができる。
また、第一実施形態によると、図4に示す如きポンプ20の特性は、例えば遠心ポンプ等の比較的安価な非容積形ポンプにより実現することができるので、コストの低減化に貢献することが可能となる。
さらに第一実施形態では、ポンプ20の定常運転により発生した圧力損失ΔP,ΔPiを検出しているので、ポンプ20の特性変動等に起因してリークの判定精度が悪化することを防止できる。
またさらに第一実施形態では、圧力損失ΔP,ΔPiとして検出される圧力差を共通の差圧センサ30により測定しているので、それら圧力損失ΔP,ΔPiの検出に必要な構成を比較的簡素にすることができる。
尚、ここまで説明した第一実施形態では、差圧センサ30とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第一検出手段」を構成し、また差圧センサ30とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第二検出手段」も構成する。さらに第一実施形態では、ECU50が特許請求の範囲に記載の「検出差算出部」及び「比較判定部」並びにそれらを有する等の「判定手段」に相当し、切換弁40が特許請求の範囲に記載の「開閉手段」に相当する。
(第二実施形態)
図6に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、差圧センサ30に代えて絶対圧センサ100及び大気圧センサ110が設けられ、それに応じて導圧通路15が省略されている。
絶対圧センサ100は、入力ポート102の絶対圧を測定する電気式センサである。ここで入力ポート102は、導圧通路14を通じて基準通路12に連通している。これにより絶対圧センサ100は、基準通路12のエバポ系3及び基準穴18間の絶対圧、換言すればエバポ系3の基準穴18側の絶対圧を測定する。
大気圧センサ110は、エバポ系3の系外の絶対圧、即ち大気圧を測定する電気式センサである。大気圧センサ110は、基準通路12の外部において蒸発燃料処理装置1の仕様等に応じた適切な箇所に設置され、当該設置箇所において大気圧を測定する。
絶対圧センサ100及び大気圧センサ110は、ECU50に電気接続されている。ECU50は、図6に示すように切換弁40が基準通路12を閉塞する第一状態において絶対圧センサ100が測定したポンプ側通路部12bの絶対圧(以下、第一絶対圧という)、即ちここでは締切圧Ptの大気圧との和を、合成圧力損失ΔPの大気圧との和として間接的に検出する。また、ECU50は、図7に示すように切換弁40が基準通路12を開放する第二状態において絶対圧センサ100が測定したエバポ系3の基準穴18側の絶対圧(以下、第二絶対圧という)と、大気圧センサ110が測定したエバポ系3の系外の大気圧との差を算出する。この算出結果は、第一実施形態において検査側圧力損失ΔPiとして検出される差圧センサ30の測定結果と等しくなる。さらにECU50は、絶対圧センサ100が測定した第一及び第二絶対圧の差を算出する。この算出結果は、第一実施形態において算出される合成圧力損失ΔP及び検査側圧力損失ΔPiの差、即ち基準側圧力損失ΔPbと等しくなる。
以上により、ECU50は検査側圧力損失ΔPi及び基準側圧力損失ΔPbを得ることができるので、正確なリーク判定が可能となる。そこで、第二実施形態のリーク検査処理について、図8のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。
まず、ステップS201では、大気圧センサ110により大気圧を測定する。次のステップS202は、第一実施形態のステップS101と同様である。
続くステップS203では、第一絶対圧を絶対圧センサ100により測定し、当該測定結果をECU50により合成圧力損失ΔPの大気圧との和として検出する。さらに、第一実施形態のステップS103と同様なステップS204の実行後、ステップS205,S206を実行する。ここでステップS205では、第二絶対圧を絶対圧センサ100により測定する。また、ステップS206では、ステップS205で測定された第二絶対圧とステップS201で測定された大気圧との差をECU50により算出し、当該算出結果を検査側圧力損失ΔPiとして検出する。尚、本実施形態のステップS203〜S206では、少なくとも絶対圧センサ100による測定を実施している間は、ECU50の制御によってポンプ20が定常運転される。
そしてステップS207では、ステップS203,S205で測定された第一及び第二絶対圧の差から基準側圧力損失ΔPbをECU50により算出する。尚、この処理は、合成及び検査側圧力損失ΔP,ΔPiの差から基準側圧力損失ΔPbを算出することと等価である。また、この後のステップS208〜S210については、第一実施形態のステップS106〜S108と同様である。
このように第二実施形態では、第一及び第二絶対圧を共通の絶対圧センサ100により測定していると共に、当該絶対圧センサ100は差圧センサに比べて一般に安価であるので、構成の簡素化並びにコストの低減化に貢献することができる。
また、第二実施形態では、大気圧センサ110が基準通路12の外部において大気圧を測定しているので、第一及び第二絶対圧の測定に大気圧センサ110が干渉することを防止できる。
尚、以上説明した第二実施形態では、絶対圧センサ100とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第一検出手段」を構成し、また絶対圧センサ100と大気圧センサ110とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第二検出手段」を構成する。さらに第二実施形態では、ECU50が特許請求の範囲に記載の「測定差算出部」に相当する。
(第三実施形態)
図9,10に示すように、本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。第三実施形態では、大気圧センサ110が設けられず、リーク検査処理の内容の一部が第二実施形態と異なっている。
具体的に第三実施形態のリーク検査処理では、第二実施形態のステップS201に代わるステップS301において、第一絶対圧を絶対圧センサ100により測定する。このとき、ポンプ20は処理開始時と同じ停止状態にあり、当該ポンプ20を通じて基準通路12が大気に開放されるので、測定される第一絶対圧は大気圧と等しくなる。尚、この後のステップS302〜S310については、第二実施形態のステップS202〜S210と同様である。
このように第三実施形態では、第一及び第二絶対圧のみならず、大気圧についても共通の絶対圧センサ100により測定している。また、第三実施形態では、第一及び第二絶対圧の測定に利用される基準通路12を大気圧の測定にも利用している。これらのことから、第三実施形態によれば、蒸発燃料処理装置1の部品点数を低減して構成の簡素化並びにコストの低減化を図ることができる。
尚、以上説明した第三実施形態では、大気圧を測定する絶対圧センサ100が特許請求の範囲に記載の「大気圧センサ」に相当する。
(第四実施形態)
図11に示すように、本発明の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。第四実施形態では、差圧センサ200の一方の入力ポート202は第一実施形態の入力ポート32と同様であるが、他方の入力ポート203が導圧通路204を通じて基準通路12における基準穴18及びポンプ20の間に連通している。これにより差圧センサ200は、基準通路12における基準穴18の両側の圧力差、即ち基準穴18のエバポ系3側圧力とポンプ20側圧力との差を測定する。
第四実施形態ではさらに、切換弁40が設けられず、大気通路210の大気開放端とは反対側端が基準通路12の各通路部12a,12bの境界部分に直接連通しており、この大気通路210に開放制御弁220が設置されている。開放制御弁220は電磁駆動式の二方弁であり、ECU50に電気接続されている。開放制御弁220は、ECU50の制御に従って大気通路210を開閉することにより、基準通路12における基準穴18のエバポ系3側を大気に対して開放又は遮断する。
こうした構成の第四実施形態では、合成圧力損失ΔPと基準側圧力損失ΔPbとをそれぞれ検出した後、それらの圧力損失ΔP,ΔPbを直接比較することによりリークを判定する。
ここで、合成圧力損失ΔPの検出においては、第一実施形態と同様の特性のポンプ20を使用して、第一実施形態とは異なる条件下における差圧センサ200の測定結果を利用する。具体的に、本実施形態の場合には、基準穴18のエバポ系3側が大気開放された状態においてポンプ20の検査作動により基準穴18に発生する開放時圧力損失ΔPoと、吸入側が閉塞されたポンプ20の発生圧力である締切圧Ptとが等しくなる(図4参照)。したがって、合成圧力損失ΔPが開放時圧力損失ΔPo及び締切圧Ptと等しくなるので、本実施形態の場合には、開放制御弁220が基準穴18のエバポ系3側を大気開放した状態における基準穴18の両側の圧力差、即ち開放時圧力損失ΔPoを差圧センサ200により測定する。そして、その測定された開放時圧力損失ΔPoを合成圧力損失ΔPとして検出するのである。
また、基準穴18の両側の圧力差により表される基準側圧力損失ΔPbの検出においては、開放制御弁220が基準穴18のエバポ系3側を大気に対して遮断した状態における差圧センサ200の測定結果を、そのまま利用する。
さらに、圧力損失ΔP,ΔPbの直接比較によるリーク判定は、第一実施形態で説明した大小比ΔPi/ΔPbからのリーク判定と実質的に等価である。即ち、上記式(5)の如き擬制下、基準穴18及びリーク穴60の大きさが等しい場合に大小比ΔPi/ΔPbの値が「1」になるということは、圧力損失ΔPi,ΔPbの大きさが等しいことを意味する。ここで、合成圧力損失ΔPは圧力損失ΔPi,ΔPbの総和であるので、基準穴18及びリーク穴60が等しい大きさの場合には、下記式(7)が成立する。また、リーク穴60の総面積Aiが大きくなる程、大小比ΔPi/ΔPbの値は減少傾向を示すので、この場合、下記式(7)における左辺の値は右辺の値に対して増大傾向を示す。これらのことから本実施形態では、基準側圧力損失ΔPbが合成圧力損失ΔPの半値以上の大きさとなる場合には、リークの発生があると判定し、また基準側圧力損失ΔPbが合成圧力損失ΔPの半値よりも小さい場合には、リークの発生はないと判定するのである。
ΔPb=ΔP/2 ・・・(7)
以上によれば、検出した圧力損失ΔP,ΔPbに基づく正確なリーク判定が可能となる。そこで、第四実施形態のリーク検査処理について、図12のフローチャートを参照しつつ以下に説明する。尚、リーク検査処理の開始時には、パージ弁6はパージ通路5の閉状態、ポンプ20は停止状態、開放制御弁220は基準穴18のエバポ系3側を大気開放した状態にあるものとする。
まず、ステップS401は、第一実施形態のステップS101と同様である。
次のステップS402では、開放時圧力損失ΔPoを差圧センサ200により測定し、当該測定結果をECU50により合成圧力損失ΔPとして検出する。続くステップS403では、ECU50により開放制御弁220を制御して基準穴18のエバポ系3側を大気に対して遮断し、ポンプ圧力をエバポ系3の隅々まで作用させる。さらに続くステップS404では、基準穴18の両側の圧力差を差圧センサ200により測定し、当該測定結果をECU50により基準側圧力損失ΔPbとして検出する。尚、本実施形態のステップS402〜S404では、少なくとも差圧センサ200による測定を実施している間は、ECU50の制御によってポンプ20が定常運転される。
こうして合成及び基準側圧力損失ΔP,ΔPbが検出された後のステップS405では、それらの圧力損失ΔP,ΔPbをECU50により比較することで、エバポ系3からのリークを判定する。具体的に、基準側圧力損失ΔPbが合成圧力損失ΔPの半値以上である場合には、リークの発生ありと判定してステップS406を実行した後、ステップS407に移行する。一方、基準側圧力損失ΔPbが合成圧力損失ΔPの半値よりも小さい場合には、リークの発生なしと判定して直接ステップS407に移行する。
尚、ステップS406については、第一実施形態のステップS107と同様である。また、ステップS407については、ECU50の制御により切換弁40を第一状態に戻す代わりに、開放制御弁220を基準穴18のエバポ系3側の大気開放状態に戻す点を除いて、第一実施形態のステップS108と同様である。
このように第四実施形態によると、合成及び基準側圧力損失ΔP,ΔPbのいずれも、ポンプ20の圧力作用によって迅速に発生させることができるので、それら圧力損失ΔP,ΔPbの検出に必要な時間を短縮することができる。
また、第四実施形態によると、切換弁に比べて安価なオンオフ弁等からなる開放制御弁220を使用することができきるので、コストの低減化に貢献することができる。
さらに第四実施形態では、ポンプ20の定常運転により発生した圧力損失ΔP,ΔPbを検出してリーク判定精度の悪化を防止し、またそれら圧力損失ΔP,ΔPbとして検出される圧力差を共通の差圧センサ30により測定して構成の簡素化に貢献することができる。
尚、以上説明した第四実施形態では、差圧センサ200とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第一検出手段」を構成し、また差圧センサ200とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第二検出手段」も構成する。さらに第四実施形態では、ECU50が特許請求の範囲に記載の、第一検出手段の検出結果の半値と第二検出手段の検出結果とを比較してリークを判定する等の「判定手段」に相当し、開放制御弁220が特許請求の範囲に記載の「開放制御手段」に相当する。
(他の実施形態)
さて、ここまで本発明の複数の実施形態について説明してきたが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば第一〜第四実施形態では、図13(同図は第一実施形態の例)に示すように、流体の吸入・吐出方向が一定のポンプ20において排出ポート24を基準通路12に連通させると共に、吸入ポート22を大気に開放させてもよい。この場合、ポンプ20の検査作動時には、正圧が基準穴18を通じて基準穴18のエバポ系3側に作用するため、リーク穴60がエバポ系3に存在する場合、ポンプ20から基準穴18及びリーク穴60を順次経由してエバポ系3の系外に向かう流体流れが発生する。また、第一〜第四実施形態では、流体の吸入・吐出方向が可変のポンプを、ポンプ20に代えて用いてもよい。さらに第一〜第四実施形態では、検査作動においてポンプ20を定常運転しないようにしてもよい。またさらに第一〜第四実施形態では、検査系10やECU50を利用して蒸発燃料濃度等の蒸発燃料状態を測定してもよいし、ポンプ20を利用して吸気通路9へのパージをアシストしてもよい。
第一〜第三実施形態では、上述の如く合成圧力損失ΔPを検出した後に検査側圧力損失ΔPiを検出する代わりに、検査側圧力損失ΔPiを検出した後に合成圧力損失ΔPを検出するようにしてもよい。また、第一〜第三実施形態では、リークの判定精度をさらに高めるため、流体密度ρi,ρbの比を考慮した上記式(4)により圧力損失ΔPi,ΔPbの大小比を把握することで、リークを判定してもよい。さらに第一〜第三実施形態では、第二実施形態に準じて合成圧力損失ΔPと検査側圧力損失ΔPiとを直接比較することにより、リークを判定してもよい。
第二及び第三実施形態では、ステップS203において、第一絶対圧を絶対圧センサ100により測定し、当該測定結果とステップS201で測定された大気圧との差を合成圧力損失ΔPとして直接的に検出してもよい。尚、この場合、絶対圧センサ100と大気圧センサ110とECU50とが共同して特許請求の範囲に記載の「第一検出手段」を構成することになる。
第三実施形態では、第二実施形態の大気圧センサ110を基準通路12に設置して、当該大気圧センサ110により大気圧を測定してもよい。
第四実施形態では、上述の如く合成圧力損失ΔPを検出した後に基準側圧力損失ΔPbを検出する代わりに、基準側圧力損失ΔPbを検出した後に合成圧力損失ΔPを検出するようにしてもよい。また、第四実施形態では、リークの判定精度をさらに高めるため、流体密度ρi,ρbの比を反映するように上記式(7)を変形させて、当該変形式により圧力損失ΔP,ΔPbを比較することでリークを判定してもよい。さらに第四実施形態では、第一実施形態に準じて合成圧力損失ΔPと基準側圧力損失ΔPbとの差から検査側圧力損失ΔPiを算出した後、圧力損失ΔPi,ΔPbの大小比からリークを判定してもよい。
第一実施形態による蒸発燃料処理装置の構成を示す模式図である。 図1に示す蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 リークの検査原理を説明するための模式図である。 リークの検査原理を説明するための模式図である。 第一実施形態によるリーク検査処理を示すフローチャートである。 第二実施形態による蒸発燃料処理装置の構成を示す模式図である。 図6に示す蒸発燃料処理装置の作動を説明するための模式図である。 第二実施形態によるリーク検査処理を示すフローチャートである。 第三実施形態による蒸発燃料処理装置の構成を示す模式図である。 第三実施形態によるリーク検査処理を示すフローチャートである。 第四実施形態による蒸発燃料処理装置の構成を示す模式図である。 第四実施形態によるリーク検査処理を示すフローチャートである。 変形例の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 蒸発燃料処理装置(リーク検査装置)、2 燃料タンク、3 エバポ系、10 検査系、12 基準通路、12a エバポ系側通路部、12b ポンプ側通路部、14,15,204 導圧通路、16,210 大気通路、18 基準穴、、20 ポンプ、22 吸入ポート、24 排出ポート、30,200 差圧センサ(第一検出手段、第二検出手段)、40 切換弁(開閉手段)、50 ECU(第一検出手段、第二検出手段、判定手段、検出差算出部、比較判定部、測定差算出部)、60 リーク穴、100 絶対圧センサ(第一検出手段、第二検出手段、大気圧センサ)、110 大気圧センサ(第二検出手段)、220 開放制御弁(開放制御手段)、ΔPb 基準側圧力損失、ΔPi 検査側圧力損失、ΔPi/ΔPb 大小比、ΔP 合成圧力損失、ΔPo 開放時圧力損失、Pt 締切圧

Claims (18)

  1. 燃料タンク内において発生した蒸発燃料が流通するエバポ系から系外への蒸発燃料のリークを検査するリーク検査装置であって、
    前記エバポ系に連通する基準穴と、
    前記エバポ系とは反対側において前記基準穴に連通し、前記基準穴を通じて前記基準穴の前記エバポ系側に圧力を作用させる検査作動を実行するポンプと、
    前記検査作動により前記エバポ系に発生した検査側圧力損失と、前記検査作動により前記基準穴に発生した基準側圧力損失との総和である合成圧力損失を検出する第一検出手段と、
    前記検査側圧力損失と前記基準側圧力損失とのうち一方を検出する第二検出手段と、
    前記第一検出手段の検出結果と前記第二検出手段の検出結果とに基づき前記リークを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とするリーク検査装置。
  2. 前記検査作動により前記基準穴を通じて前記基準穴の前記エバポ系側に作用する圧力は、負圧であることを特徴とする請求項1に記載のリーク検査装置。
  3. 前記検査作動により前記基準穴を通じて前記基準穴の前記エバポ系側に作用する圧力は、正圧であることを特徴とする請求項1に記載のリーク検査装置。
  4. 前記ポンプは、前記検査作動の実行時に定常運転されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のリーク検査装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記第一検出手段の検出結果と前記第二検出手段の検出結果との差を算出する検出差算出部と、
    前記第二検出手段の検出結果を前記算出部の算出結果と比較して前記リークを判定する比較判定部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のリーク検査装置。
  6. 前記比較判定部は、前記第二検出手段の検出結果と前記算出部の算出結果との一方である前記検査側圧力損失が前記第二検出手段の検出結果と前記算出部の算出結果との他方である前記基準側圧力損失以下となる場合に、前記リークの発生ありと判定することを特徴とする請求項5に記載のリーク検査装置。
  7. 前記判定手段は、前記第一検出手段の検出結果の半値と前記第二検出手段の検出結果とを比較して前記リークを判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のリーク検査装置。
  8. 前記ポンプの締切圧は、前記基準穴の前記エバポ系側が大気に開放される仮想状態において前記検査作動により前記基準穴に発生すると想定される開放時圧力損失と等しく、
    前記第一検出手段は、前記締切圧を前記合成圧力損失として検出し、
    前記第二検出手段は、前記エバポ系の前記基準穴側と前記系外との圧力差を前記検査側圧力損失として検出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のリーク検査装置。
  9. 前記エバポ系と前記ポンプとの間に設けられ、前記基準穴を形成する基準通路と、
    前記基準通路を開閉する開閉手段と、
    を備え、
    前記第一検出手段は、前記開閉手段により閉塞された前記基準通路の圧力と、大気圧との差を測定する差圧センサを有することを特徴とする請求項8に記載のリーク検査装置。
  10. 前記第二検出手段は、前記第一検出手段と共通の前記差圧センサであって、前記開閉手段により開放された前記基準通路の前記エバポ系及び前記基準穴間の圧力と、大気圧との差を測定する前記差圧センサを有することを特徴とする請求項9に記載のリーク検査装置。
  11. 前記エバポ系と前記ポンプとの間に設けられ、前記基準穴を形成する基準通路と、
    前記基準通路を開閉する開閉手段と、
    を備え、
    前記第一検出手段は、前記開閉手段により閉塞された前記基準通路の絶対圧を測定する絶対圧センサを有することを特徴とする請求項8に記載のリーク検査装置。
  12. 前記第二検出手段は、
    前記第一検出手段と共通の前記絶対圧センサであって、前記開閉手段により開放された前記基準通路の前記エバポ系及び前記基準穴間の絶対圧を測定する前記絶対圧センサと、
    大気圧を測定する大気圧センサと、
    前記絶対圧センサの測定結果と前記大気圧センサの測定結果との差を算出する測定差算出部と、
    を有することを特徴とする請求項11に記載のリーク検査装置。
  13. 前記大気圧センサは、前記基準通路の外部において大気圧を測定することを特徴とする請求項12に記載のリーク検査装置。
  14. 前記大気圧センサは、停止状態の前記ポンプを通じて大気に開放された前記基準通路において大気圧を測定することを特徴とする請求項12に記載のリーク検査装置。
  15. 前記絶対圧センサは前記大気圧センサを兼ねることを特徴とする請求項14に記載のリーク検査装置。
  16. 前記基準穴の前記エバポ系側を大気に対して開放又は遮断する開放制御手段を備え、
    前記開放制御手段により前記基準穴の前記エバポ系側が大気に開放された状態において前記検査作動により前記基準穴に発生する開放時圧力損失は、前記ポンプの締切圧と等しく、
    前記第一検出手段は、前記開放時圧力損失を前記合成圧力損失として検出し、
    前記第二検出手段は、前記基準穴の両側の圧力差を前記基準側圧力損失として検出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のリーク検査装置。
  17. 前記第一検出手段は、前記開放制御手段により大気に開放された前記基準穴の前記エバポ系側の圧力と、前記基準穴の前記ポンプ側の圧力との差を測定する差圧センサを有することを特徴とする請求項16に記載のリーク検査装置。
  18. 前記第二検出手段は、前記第一検出手段と共通の前記差圧センサであって、前記開放制御手段により大気に対して遮断された前記基準穴の前記エバポ系側の圧力と、前記基準穴の前記ポンプ側の圧力との差を測定する前記差圧センサを有することを特徴とする請求項17に記載のリーク検査装置。
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