JP6358287B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発燃料の漏れを検査する検査装置および検査方法に関する。
従来、燃料タンク内で発生する蒸発燃料の漏れ、および、燃料タンクで発生した蒸発燃料を回収するキャニスタからの蒸発燃料の漏れを検査する検査装置が知られている。
特許文献1に記載の検査装置は、次に示す方法によって蒸発燃料の漏れを検査している。その方法は、先ず、内燃機関の停止時に、大気に通じる流路と基準オリフィスに通じる流路とポンプに通じる流路とをこの順で連通させた状態でポンプを作動し、基準オリフィスに通じる流路の圧力を基準圧として検出する。次に、電磁弁を駆動し、大気に通じる流路を遮断し、ポンプに通じる流路とキャニスタおよびタンクに通じる流路とが連通するように切り替える。続いて、ポンプを作動して燃料タンクを減圧し、キャニスタおよびタンクに通じる流路の圧力をシステム圧として検出する。最後に、基準圧とシステム圧とを比較することにより、キャニスタおよび燃料タンクの蒸発燃料漏れが許容範囲内であるか否かを判定する。
特開2014−152678号公報
ところで、特許文献1に記載の検査装置は、大気に通じる流路と基準オリフィスに通じる流路とポンプに通じる流路とキャニスタおよびタンクに通じる流路との連通および遮断を、電磁弁を用いて切り替えている。その電磁弁の駆動部は、コイル、固定子および可動子等から構成されている。そのため、電磁弁の駆動部により、検査装置の体格が大型化することが考えられる。また、電磁弁の駆動により、検査装置が消費する電力が増大することが懸念される。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、体格を小型化すると共に消費電力を低減することが可能な検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
第1発明による検査装置は、圧力センサ(21)、基準オリフィス(22)、ポンプ(20)および切替弁(30、70)を備える。圧力センサが設けられた圧力通路(26)と、燃料タンク(8)に連通するタンク通路(25)とを連通する第1連通路(27)に基準オリフィスは設けられる。ポンプは、吸入口(201)または吐出口(202)の一方が大気と連通する大気通路(24)に連通し、他方が圧力通路に連通し、圧力通路を減圧または加圧可能である。切替弁は、ポンプの駆動により変化する圧力通路と大気通路との差圧に応じて動作し、圧力通路に通じる第2連通路(28)の圧力通路以外への連通を遮断すると共に大気通路とタンク通路とを連通する状態と、大気通路におけるポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に第2連通路とタンク通路とを連通する状態とを切り替え可能である。
これにより、検査装置は、圧力通路と大気通路との差圧に応じて動作する切替弁を備えることにより、従来の検査装置が備えていた電磁弁を廃止することが可能である。したがって、検査装置は、構成を簡素なものとするとともに、体格を小型化することが可能である。また、検査装置は、電磁弁を使用しないので、消費電力を低減することが可能である。
第2発明は、蒸発燃料漏れの検査方法の発明である。この検査方法は、第1基準圧検出工程、タンク減圧工程、システム圧検出工程および判定工程を含む。第1基準圧検出工程では、切替弁が圧力通路に通じる第2連通路の圧力通路以外への連通を遮断すると共に大気通路とタンク通路とを連通した状態で、ポンプを低速回転させ、圧力センサが検出した圧力を第1基準圧として記憶する。タンク減圧工程では、ポンプを低速回転から高速回転に切り替えて切替弁を動作させ、切替弁が大気通路におけるポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に第2連通路とタンク通路とを連通した状態で、タンク通路を減圧する。システム圧検出工程では、タンク減圧工程と同じ切替弁の状態で、ポンプを低速回転させ、圧力センサが検出した圧力をシステム圧として記憶する。判定工程では、第1基準圧とシステム圧とを比較し、第1基準圧の絶対値よりシステム圧の絶対値が小さいとき、または、システム圧と第1基準圧との差の絶対値が所定の閾値より小さいとき、燃料タンクの蒸発燃料漏れが基準値よりも大きいと判定する。また、判定工程では、第1基準圧の絶対値よりシステム圧の絶対値が大きく、かつ、システム圧と第1基準圧との差の絶対値が所定の閾値より大きいとき、燃料タンクの蒸発燃料漏れが基準値よりも小さいと判定する。ここでいう絶対値とは大気圧を0とした場合の相対圧に対する絶対値のことである。
なお、本明細書においてシステム圧とは、切替弁が大気通路におけるポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に第2連通路とタンク通路とを連通した状態でポンプを低速回転させたときに、圧力センサが検出した圧力をいう。
これにより、蒸発燃料漏れの検査方法は、ポンプの回転数の変更により切替弁を作動することが可能である。また、この検査方法は、ポンプを高速回転させて燃料タンクおよびキャニスタを減圧することで、処理を短時間で終了させることが可能である。したがって、この検査方法は、検査に消費される電力を低減することができる。
本発明の第1実施形態による検査装置が適用されるエンジンの吸気系統を示す模式図である。 図1のII部分の拡大図である。 図1のII部分において、切替弁が作動した状態を示す拡大図である。 切替弁の作動圧と戻り圧との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査のタイムチャートである。 本発明の第1実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査の各段階における説明図である。 本発明の第1実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査の各段階における説明図である。 本発明の第2実施形態による検査装置における検査方法のフローチャートである。 本発明の第2実施形態による検査装置における検査方法のフローチャートである。 本発明の第3実施形態による検査装置の模式図である。 本発明の第4実施形態による検査装置の模式図である。 本発明の第4実施形態による検査装置における検査方法のフローチャートである。 本発明の第4実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査のタイムチャートである。 本発明の第5実施形態による検査装置の模式図である。 本発明の第6実施形態による検査装置の模式図である。 図17において、切替弁が作動した状態を示す模式図である。 本発明の第6実施形態による検査装置における蒸発燃料漏れの検査のタイムチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態による検査装置および検査方法を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による検査装置は、燃料タンクおよびキャニスタからの蒸発燃料の漏れの検査に用いられるものである。
図1は、第1実施形態の検査装置1が適用されたエンジン2を模式的に示している。エンジン2に空気を導入する吸気通路3には、スロットル弁4およびインジェクタ5が設けられている。インジェクタ5から吸気通路3に噴射された燃料は、吸気通路3を流れる空気とともにエンジン2の燃焼室6に導入され、燃焼室6で燃焼した後、排気通路7を経由して大気へ排出される。
インジェクタ5に供給する燃料が貯留された燃料タンク8の内側には、燃料の蒸発により蒸発燃料が発生する。その蒸発燃料を処理するため、燃料タンク8と吸気通路3とは、第1パージ通路9、キャニスタ10および第2パージ通路11を通じて連通している。燃料タンク8で発生した蒸発燃料は第1パージ通路9を流れ、キャニスタ10が有する活性炭等の吸着材12に吸着保持される。
エンジン2の運転中、第2パージ通路11に設けられたパージ弁13が開弁すると、キャニスタ10に吸着保持された蒸発燃料は吸着材12から離脱し、第2パージ通路11を経由して吸気通路3に除去される。
検査装置1は、上述した燃料タンク8、キャニスタ10、第1パージ通路9および第2パージ通路11から外気への蒸発燃料漏れを検査するものである。
図2に示すように、検査装置1は、ポンプ20、圧力センサ21、切替弁30、基準オリフィス22および通気オリフィス23などを備えている。また、検査装置1には、大気通路24、タンク通路25、圧力通路26、第1連通路27および第2連通路28などが形成されている。
大気通路24は、フィルタ29を介して大気開放されている。また、大気通路24は、後述する切替弁30の大気ポート36に連通している。
タンク通路25は、キャニスタ10に連通している。キャニスタ10は、上述した第1パージ通路9を経由して燃料タンク8に連通している。
ポンプ20は、例えば、図示していないモータにより回転する図示していない羽根車の回転数に応じて吸入口201から吐出口202へ空気を送るベーンポンプである。
ポンプ20は、吸入口201が圧力通路26に連通し、吐出口202が大気通路24に連通している。ポンプ20は、圧力通路26を減圧および加圧可能である。圧力通路26は、第1連通路27、第2連通路28、および後述する切替弁30の圧力導入ポート35に連通している。
なお、このポンプ20は、羽根車の回転方向を逆転させると、吐出口202から吸入口201へ空気を送ることも可能である。そのため、ポンプ20は、吐出口202と吸入口201を逆にして取り付けることも可能である。即ち、吐出口202と吸入口201は便宜上の名称である。
圧力通路26に設けられた圧力センサ21は、圧力通路26の気圧を検出し、その信号を車両の電子制御装置(以下「ECU」という)50に伝送する。ECU50は、CPU、RAM、ROMおよび入出力ポート等を有するコンピュータである。ECU50は、圧力センサ21から入力される信号に基づき、燃料タンク8等の蒸発燃料の漏れを検出する。また、ECU50は、ポンプ20のモータへ供給する電力を制御することにより、ポンプ20の羽根車の回転数を制御可能である。
第1連通路27は、圧力通路26とタンク通路25とを切替弁30を介することなく連通している。その第1連通路27に基準オリフィス22が設けられている。基準オリフィス22は、燃料タンク8における蒸発燃料漏れが許容される開口の大きさより小さく設定されている。例えば、現行のCARB(California Air Resources Board:カリフォルニア大気資源局)およびEPA(Environmental Protection Agency:米国環境省)の基準では、φ0.5mm相当の開口からの蒸発燃料漏れの検出が要求されている。第1実施形態では、基準オリフィス22の断面積は、例えばφ0.25mmに設定されている。
第2連通路28は、圧力通路26と後述する切替弁30の通気ポート38とを連通する。その第2連通路28に通気オリフィス23が設けられている。なお、第2連通路28に通気オリフィス23を設けない構成としてもよい。
切替弁30は、ポンプ20の駆動により変化する圧力通路26と大気通路24との差圧に応じて動作する差圧弁である。切替弁30は、ハウジング31、弁部材40およびスプリング41を有する。
ハウジング31は、内側に圧力室32、大気圧室33およびタンク圧室34が形成されている。また、ハウジング31には、圧力導入ポート35、大気ポート36が設けられている。
圧力導入ポート35は、圧力通路26と圧力室32とを連通している。大気ポート36は、大気通路24と大気圧室33とを連通している。タンクポート37は、タンク通路25とタンク圧室34とを連通している。通気ポート38は、第2連通路28とタンク圧室34とを連通している。
なお、ハウジング31は、単一の部材から構成されていても、複数の部材から構成されていてもよく、或いは、その一部が大気通路24、タンク通路25、圧力通路26、第2連通路28などを形成する部材と一体に構成されていてもよい。即ち、第1実施形態では、圧力室32、大気圧室33およびタンク圧室34を形成している部材をハウジング31というものとする。
弁部材40は、ダイアフラム42および弁体43を有する。
ダイアフラム42は、圧力室32と大気圧室33とを仕切り、圧力室32と大気圧室33との差圧を受けて動作する。ダイアフラム42は、圧力室32に設けられたスプリング41により、大気圧室33側に付勢されている。
弁体43は、ダイアフラム42に接続する接続部44を有し、ダイアフラム42と共に動作する。図2に示すように、弁体43は、一方のシート面45が通気ポート38に設けられた第1弁座381に着座および離座可能である。また、図3に示すように、弁体43は、他方のシート面46がタンク圧室34と大気圧室33との間に設けられた第2弁座331に着座および離座可能である。
なお、スプリング41を設けることなく、ダイアフラム42自身の弾性力により、弁体43が第1弁座381に着座するように構成してもよい。
図2に示すように、弁体43が第1弁座381に着座するとき、第2連通路28における圧力通路26以外への連通が遮断される一方、大気通路24とタンク通路25とは、連通している。弁体43が第1弁座381に着座したときの位置を第1位置と称する。
一方、図3に示すように、弁体43が第2弁座331に着座するとき、大気通路24におけるポンプ20および大気以外への連通が遮断される一方、第2連通路28とタンク通路25とは、連通している。弁体43が第2弁座331に着座したときの位置を第2位置と称する。
弁体43は、第1位置と第2位置とを移動可能である。
図2に示すように、弁体43が第1弁座381に着座しているときに弁体43が通気ポート38側に露出する面を第1受圧面431と称する。また、図3に示すように、弁体43が第2弁座331に着座しているときに弁体43が大気圧室33側に露出する面を第2受圧面432と称する。ここで、第2弁座331の開口面積は、第1弁座381の開口面積より小さく形成されているため、第2受圧面432は、第1受圧面431より小さい。そのため、弁体43が第2位置にあるときにタンク圧室34と大気圧室33との差圧が弁体43に作用する力は、弁体43が第1位置にあるときに第2連通路28とタンク圧室34との差圧が弁体43に作用する力より小さいものとなる。なお、上述したように第2連通路28は圧力通路26に連通している。したがって、弁体43が第2位置から第1位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧は、弁体43が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧より小さいものとなる。
弁体43が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧を作動圧と称する。また、弁体43が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧を戻り圧と称する。
図4では、切替弁30の作動圧および戻り圧の関係を示している。
図4において、横軸は0よりも小さい値を示している。また、図4および以下の説明において、特に断りなく圧力の大小をいう場合、大気圧を0とした場合の相対圧の絶対値をいうものとする。
図4の実線Aは、第1連通路27に設けられた基準オリフィス22のみを通過する空気の圧力と、その流量との特性を示している。以下、この特性を、基準オリフィス特性という。
図4の破線Bは、第1連通路27に設けられた基準オリフィス22および第2連通路28に設けられた通気オリフィス23の両方を通過する空気の圧力と、その流量との特性を示している。以下、この特性を、基準および通気オリフィス特性という。
図4の実線Cは、ポンプ20を低速回転させたときの流路抵抗と、その流量との特性を示している。
図4の破線Dは、ポンプ20を高速回転させたときの流路抵抗と、その流量との特性を示している。
なお、ポンプ20の低速回転とは、ポンプ20のモータに所定の電流を供給してポンプ20の羽根車を回転させたときの状態、または、ポンプ20のモータまたは羽根車を所定の回転数で回転させたときの状態をいう。
また、ポンプ20の高速回転とは、低速回転時よりも大きい所定の電流をポンプ20のモータに供給してポンプ20の羽根車を回転させたときの状態、または、低速回転時よりも速い所定の回転数でポンプ20のモータまたは羽根車を回転させたときの状態をいう。
ポンプ20に供給する電流値または回転数は、実験などにより適宜設定することが可能である。なお、ポンプ20の高速回転時の回転数は、ポンプ20の駆動により燃料タンク8を減圧した際に燃料タンク8が変形等により潰れることの無い回転数に設定されている。図4では、燃料タンク8が変形等により潰れる圧力を符号Eで示している。
実線Aに示す基準オリフィス特性におけるポンプ20の低速回転時の圧力を第1基準圧Pref1と称する。第1基準圧Pref1に基づいて圧力センサ21の出力誤差等を考慮して設定された漏れ判断の閾値を符号Tで示す。
また、破線Bに示す基準および通気オリフィス特性におけるポンプ20の高速回転時の圧力を第2基準圧Pref2と称する。第2基準圧Pref2は、ポンプ20の駆動により燃料タンク8を減圧した際に燃料タンク8が変形等により潰れる圧力より小さい値となるように設定されている。
弁部材40の作動圧は、第1基準圧Pref1または漏れ判断の閾値Tより大きく、且つ、第2基準圧Pref2より小さく設定されている。また、弁部材40の戻り圧は、第1基準圧Pref1または漏れ判断の閾値Tより小さく、且つ、0より大きく設定されている。これにより、弁部材40は、作動圧と戻り圧とに所定のヒステリシスを有する。即ち、大気通路24と圧力通路26との差圧が第1基準圧Pref1または漏れ判断の閾値Tより大きく、且つ、第2基準圧Pref2より小さい圧力のとき、弁部材40は第1位置から第2位置に移動する。一方、大気通路24と圧力通路26との差圧が第1基準圧Pref1または漏れ判断の閾値Tより小さく、且つ、0より大きい圧力のとき、弁部材40は第2位置から第1位置に移動する。
次に、蒸発燃料漏れの検査方法について、図5および図6のフローチャート、図7のタイムチャート、並びに、図8および図9の模式図およびグラフを参照して説明する。
なお、図7の上段は蒸発燃料漏れの検査における時間軸を示し、中段は時間の経過に伴うポンプ20の回転数を示すグラフであり、下段は時間の経過に伴う圧力センサ21の検出圧の変化を示すグラフである。なお、ポンプ20は、正転時に圧力通路26を減圧するものとする。ここでも、圧力の大小をいう場合、絶対値をいうものとする。
蒸発燃料漏れの検査は、エンジン2の運転が停止した後、所定時間が経過すると開始される。その所定時間は、車両の温度が安定するために必要な時間に設定されている。
ステップ(以下、単に「S」という)1でECU50は、大気圧P0を検出する。この処理は、図7の時刻t0から時刻t1の前において、ポンプ20が停止した状態で行われる。そのとき、切替弁30は第1位置にあり、圧力通路26と第1連通路27と大気通路24とが連通している。そのため、圧力センサ21は大気圧P0を検出し、ECU50に伝送する。ECU50は、大気圧P0に基づいて算出した車両の標高に応じ、その後の処理に用いられる各種パラメータを補正する。
S2でECU50は、ポンプ20を低速回転にて駆動する。この処理では、図7の時刻t1において、ポンプ20が低速回転で駆動を開始すると、それ以降、圧力センサ21の検出圧が低下し始める。そのとき、図8(A1)に示す切替弁30は、第1位置の状態にある。図8の(A1)では、ポンプ20の駆動によって減圧される流路にハッチを記載している。そのポンプ20の駆動により、圧力通路26に連通する第1連通路27の基準オリフィス22を空気が流れる。
S3でECU50は、ポンプ20の駆動開始から所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S3の処理を繰り返す。この処理では、図7の時刻t1以降に低下した圧力センサ21の検出圧が、時刻t2で第1基準圧Pref1に到達する。そして、時刻t2以降、第1基準圧Pref1が維持される。
なお、S3において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が所定の圧力に到達し、その所定の圧力を維持している状態か否かを判定する処理を行ってもよい。その場合、ECU50は、圧力センサ21の検出圧がその所定の圧力に到達するまでS3の処理を繰り返す。
S4でECU50は、圧力センサ21の検出圧を第1基準圧Pref1として記憶する。この処理は、図7の時刻t2からt3の間に行われる。そのときの流量特性を図8(A2)のグラフに符号M1で示す。
S5でECU50は、ポンプ20の駆動を高速回転に切り替える。この処理では、図7の時刻t3でポンプ20が高速回転に切り替わる。このとき、図8(B1)にハッチで示した流路が減圧され、切替弁30が切り替え動作を開始する。そのときの流量特性は、図8(B2)のグラフに示す符号M1から実線Aに沿って流量および圧力が増大する方向(図8(B2)中の実線矢印Ah1の方向)へ移行してゆく。
S6で切替弁30は、第1位置から第2位置に切り替わる。即ち、図8(C1)に示すように、切替弁30は第2位置の状態となる。この処理により、図7の時刻t4以降、圧力センサ21の検出圧が低下する。そのときの流量特性は、図8(C2)のグラフにおいて符号M1で示すものから符号M2に示すものを経由し、符号M3に示すものへ移行してゆく。
S7で圧力センサ21の検出圧は、第2基準圧Pref2となる。この処理では、図7の時刻t5以降、圧力センサ21の検出圧は第2基準圧Pref2を維持する。また、時刻t5以降、破線Fで示すように、キャニスタ10内および燃料タンク8内も減圧され、第2基準圧Pref2に近づいてゆく。このとき、図8(D1)にハッチで示した流路が減圧され、キャニスタ10内および燃料タンク8内も減圧される。そのときの流量特性は、図8(D2)のグラフに符号M3で示すものである。
S8でECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2になってから所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S8の処理を繰り返す。
なお、S8において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2より大きくなったか否かを判定する処理を行ってもよい。その場合、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が、第2基準圧Pref2より大きくなるまでS8の処理を繰り返す。また、ECU50は、圧力センサ21の検出圧がポンプが高速回転に切り替わってから所定時間が経過したか否かを判定する処理を行ってもよい。
S8の処理では、図9(E1)にハッチで示した流路がさらに減圧され、キャニスタ10内および燃料タンク8内もさらに減圧されている。これにより、燃料タンク8またはキャニスタ10に基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計以下の小さい穴が開いている場合、または、燃料タンク8またはキャニスタ10に穴が開いていない場合、図7の時刻t6以降、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2よりも低下する。そのときの流量特性は、図9(E2)のグラフに符号M3で示すものから実線矢印Ah2に沿って符号M4で示すものへと移行する。
一方、燃料タンク8またはキャニスタ10に、基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計よりも大きい穴が開いている場合、図7の圧力センサ21の検出圧のグラフに破線Xで示すように、検出圧は第2基準圧Pref2を維持する。
ECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2となってから所定時間が経過すると、処理をS9に移行する。
S9でECU50は、ポンプ20の駆動を低速回転に切り替える。この処理では、図7の時刻t7でポンプ20が低速回転に切り替わり、それ以降、検出圧が小さくなっていく。このとき、図9(F1)にハッチで示した流路の圧力が小さいものとなるが、切替弁30は切り替わることなく第2位置の状態を維持する。そのときの流量特性は、図9(F2)のグラフで符号M4で示すものから、符号M5で示すものへ移行してゆく。
S10でECU50は、ポンプ20の駆動を低速回転に切り替えてから所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S10の処理を繰り返す。この処理では、図7の時刻t8以降、圧力センサ21の検出圧が一定の圧力に維持される。そのときの流量特性は、図9(F2)のグラフに符号M5で示すものである。
なお、S10において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が所定圧を維持するようになったか否かを判定する処理を行ってもよい。その場合、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が、所定圧を維持するようになるまでS10の処理を繰り返す。
S11でECU50は、圧力センサ21の検出圧をシステム圧Ptとして記憶する。この処理は、図7の時刻t8からt9の間に行われる。
S12でECU50は、第1基準圧Pref1とシステム圧Ptとを比較する。ECU50は、システム圧Ptの絶対値が第1基準圧Pref1の絶対値より大きく、かつ、システム圧Ptの絶対値と第1基準圧Pref1の絶対値との差が所定の閾値より大きいとき、処理をS13に移行する。なお、ここでの所定の閾値は、圧力センサ21の出力誤差等を考慮して設定された値であり、漏れ判断の閾値Tと第1基準圧Pref1との差である。
S13でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10からの蒸発燃料漏れの穴が基準値よりも小さいと判定する。なお、基準値とは、基準オリフィス22の断面積に対応する値である。
一方、S12でECU50は、システム圧Ptの絶対値が第1基準圧Pref1の絶対値以下であるとき、または、システム圧Ptの絶対値と第1基準圧Pref1の絶対値との差が所定の閾値以下であるとき、処理をS14に移行する。これは、圧力センサ21の検出圧が、図7の下段のグラフに破線Yで示すもの(図7に示すシステム圧Pty)となる場合である。
S14でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10からの蒸発燃料漏れが基準値よりも大きいと判定する。
S15でECU50は、次のエンジン運転時にインストルメントパネルの警告ランプを点灯させる処理を行う。
S16でECU50は、ポンプ20の駆動を停止するか、または、ポンプ20の羽根車を逆回転させる。いずれの場合でも、図7の時刻t9以降、検出圧が小さくなる。
図7の時刻t9以降に実線で示したように、ポンプ20の羽根車を逆回転させた場合、図9(G1)でハッチで示した流路が加圧され、圧力通路26と大気通路24との差圧が切替弁30の戻り圧より小さくなると、切替弁30が第2位置から第1位置への切り替え動作を開始する。
ポンプ20の駆動を停止した場合、図9(G1)でハッチで示した流路の圧力が0に近づき、圧力通路26と大気通路24との差圧が切替弁30の戻り圧より小さくなると、切替弁30は第2位置から第1位置への切り替え動作を開始する。
切替弁30が第1位置に切り替わると、S17でECU50はポンプ20の駆動を停止し、処理を終了する。
なお、切替弁30が第1位置に切り替わった後、ECU50はポンプ20を低速回転で正転駆動してもよい。その処理を行う場合、図7の時刻t10以降に圧力センサ21の検出圧が低下し、時刻11以降に第1基準圧Pref1を維持する。このとき、図9(H1)にハッチで示した流路が減圧され、圧力通路26に連通する第1連通路27の基準オリフィス22を空気が流れる。そのときの流量特性は、図9(H2)のグラフに符号M5で示すものから、符号M1で示すものへ移行する。このとき、ECU50は、時刻11以降に検出した第1基準圧Pref1と、S4で検出した第1基準圧Pref1とを比較し、それらの値の誤差が所定範囲内か否かを判定する。
なお、ECU50は大気圧P0を再度計測し、その検出値とS1で検出した大気圧P0と比較し、それらの値の誤差が所定範囲内か否かを判定してもよい。
ECU50は、それらの一方の誤差または両方の誤差が所定範囲内のものである場合、処理を終了する。一方、ECU50は、それらの一方の誤差または両方の誤差が所定範囲より大きい場合、S13から15で行った判定を破棄する。
上述した検査方法において、S2からS4の処理が第1基準圧検出工程に相当し、S5からS8の処理がタンク減圧工程に相当し、S9からS11の処理がシステム圧検出工程に相当し、S12からS14の処理が判定工程に相当する。
第1実施形態の検査装置1または検査方法は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態の検査装置1は、圧力通路26と大気通路24との差圧に応じて動作する切替弁30を備えることにより、従来の検査装置1が備えていた電磁弁を廃止することが可能である。したがって、検査装置1は、構成を簡素なものとするとともに、体格を小型化することが可能である。また、検査装置1は、電磁弁を使用しないので、消費電力を低減することが可能である。
さらに、検査装置1は、その流路構成により、ポンプ20の駆動により圧力通路26の減圧のみを行うことで、基準オリフィス22による基準圧力、すなわち、第1基準圧Pref1と、燃料タンク8を減圧したときのシステム圧Ptの両方を検出することが可能である。したがって、検査装置1は、ポンプ20の羽根車の回転方向が同じ状態で、基準圧力およびシステム圧Ptの両方が検出できるので、検出精度を高めることができる。
(2)第1実施形態の検査装置1が備える切替弁30は、ハウジング31の内側に圧力室32、大気圧室33およびタンク圧室34が形成されている。その圧力室32と大気圧室33との差圧に応じて弁部材40が動作する。この切替弁30の構成により、ポンプ20の回転数の制御により圧力室32と大気圧室33との差圧を変え、弁部材40を動作させることが可能である。
(3)第1実施形態では、切替弁30が備える弁部材40は、弁部材40が第1位置から第2位置に移動するときの圧力室32と大気圧室33との差圧の絶対値より、弁部材40が第2位置から第1位置に移動するときの圧力室32と大気圧室33との差圧の絶対値の方が小さい。
これにより、ポンプ20を高速回転して弁部材40を第2位置の状態とした後、圧力室32と大気圧室33との差圧の絶対値を小さくしても、弁部材40を第2位置に留めることが可能である。そのため、弁部材40を第2位置とした状態で、ポンプ20を低速回転させてシステム圧Ptを検出することができる。
(4)第1実施形態では、切替弁30が備える弁部材40は、ダイアフラム42、およびそのダイアフラム42と共に動作する弁体43を有する。弁体43は、第1弁座381に着座したときに通気ポート38側に露出する第1受圧面431より、第2弁座331に着座したときに大気ポート36側に露出する第2受圧面432の方が小さい。
これにより、弁部材40が第1位置にあるときにタンク圧室34と第2連通路28との差圧により弁体43が受ける力よりも、弁部材40が第2位置にあるときにタンク圧室34と大気圧室33との差圧により弁体43が受ける力が小さいものとなる。したがって、切替弁30は、作動圧の絶対値より、戻り圧の絶対値を小さくすることが可能である。
(5)第1実施形態では、切替弁30の作動圧の絶対値が、第1基準圧Pref1の絶対値または漏れ判断の閾値(T)の絶対値より大きく、且つ、第2基準圧Pref2の絶対値より小さく設定される。
これにより、第1基準圧Pref1を測定した後、弁部材40を第1位置から第2位置に移動し、タンクを短時間で減圧することが可能である。
また、第1実施形態では、切替弁30の戻り圧の絶対値が、第1基準圧Pref1の絶対値または漏れ判断の閾値(T)の絶対値より小さく、且つ、0より大きく設定される。
これにより、弁部材40を第2位置に留めた状態で、ポンプ20を低速回転させ、システム圧Ptを測定することが可能である。
(6)第1実施形態の検査装置1は、第2連通路28に通気オリフィス23を備える。
通気オリフィス23は、切替弁30の弁部材40が第1位置と第2位置とを移動している途中で、大気通路24およびタンク通路25から第2連通路28および圧力通路26を通じて圧力導入ポート35から圧力室32へ空気が流れることを抑制する。したがって、通気オリフィス23は、弁部材40の動作を保証することができる。
(7)第1実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法は、第1基準圧検出工程(S2―S4)、タンク減圧工程(S5―S8)、システム圧検出工程(S9―S11)および判定工程(S12―S14)を含む。
これにより、蒸発燃料漏れの検査方法は、ポンプ20の回転数の変更により切替弁30の動作を制御することが可能である。また、この検査方法は、ポンプ20を高速回転させて燃料タンク8およびキャニスタ10を減圧することで、蒸発燃料漏れ検査を短時間で終了させることが可能である。したがって、この検査方法は、蒸発燃料漏れ検査に消費される電力を低減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法を図10および図11のフローチャートを参照して説明する。
第2実施形態の検査方法において、S1からS7の処理は、第1実施形態の処理と同じである。
第2実施形態では、S7に続くS20でECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2より大きくなったか否かを判定する。S20で、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2より大きくなったと判定すると、処理をS9に移行する。
一方、S20で、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2以下であると判定した場合、処理をS21に移行し、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2になってから所定時間が経過したか否かを判定する。S21でECU50は、所定時間が経過していない場合、処理をS20に戻す。
一方、S21で、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2になってから所定時間が経過した場合、処理をS22に移行する。ここでの所定時間は、ポンプ20の駆動により燃料タンク8およびキャニスタ10の減圧を十分に行うことのできる時間に設定される。
S22でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10に、基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計よりも大きい穴が開いていると判定する。第2実施形態では、基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計を、大径基準値と称する。これに対し、基準オリフィス22の断面積を小径基準値と称する。
S23でECU50は、次のエンジン運転時にインストルメントパネルの警告ランプを点灯させる処理を行い、処理を終了する。
上述のとおり、S20で、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が第2基準圧Pref2より大きいと判定した場合、処理をS9に移行する。続くS9からS12のYES判定までの処理は、第1実施形態の処理と同じである。
S12でECU50は、システム圧Ptの絶対値が第1基準圧Pref1の絶対値以下であるとき、または、システム圧Ptの絶対値と第1基準圧Pref1の絶対値との差が所定の閾値より小さいとき、処理をS24に移行する。
S24でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10からの蒸発燃料漏れが小径基準値よりも大きく、大径基準値より小さいと判定する。そして、S15でECU50は、次のエンジン運転時にインストルメントパネルの警告ランプを点灯させる処理を行う。
続くS16およびS17の処理は、第1実施形態の処理と同じである。
上述した検査方法において、S20からS22の処理が大径判定工程に相当し、S12、S13およびS24の処理が小径判定工程に相当する。
第2実施形態の検査方法は、大径判定工程により、大径基準値よりも大きい蒸発燃料漏れを検出することが可能である。また、小径判定工程により、小径基準値と大径基準値との間の蒸発燃料漏れを検出することが可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による検査装置1を図12に示す。第3実施形態では、切替弁30の弁部材40が、第1弁体401と第2弁体402を有する。第1弁体401は第1弁座381に着座および離座可能であり、第2弁体402は第2弁座331に着座および離座可能である。第1弁体401と第2弁体402とは所定の距離を離して設けられている。これにより、切替弁30において第1位置と第2位置とを切り替えるために弁部材40が移動する時間を短くすることが可能である。そのため、この切替弁30は、弁部材40が第1位置と第2位置とを移動している途中で、大気通路24およびタンク通路25からタンク圧室34に流入した空気が、通気ポート38から第2連通路28および圧力通路26を通じ、圧力導入ポート35から圧力室32へ流れる流量を低減することが可能である。したがって、この切替弁30は、弁部材40の動作を保証することができる。
なお、弁部材40が第1位置と第2位置とを移動する時間を短くすることで、第2連通路28の通気オリフィス23を廃止することも可能である。なお、第2連通路28の流路断面積を調整し、第2連通路28に通気オリフィス23と同じ機能を持たせることも可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による検査装置1を図13に示す。第4実施形態では、通気オリフィス23は、圧力通路26の第2連通路28と吸入口201との間に設けられている。具体的には、図13に示すように、圧力通路26が圧力導入ポート35から順に、ポンプ20の吸入口201、第2連通路28、第1連通路27に連通している場合、通気オリフィス23は、圧力通路26の第2連通路28に接続する部位P261と圧力通路26の吸入口201に接続する部位P262との間に設けられる。このとき、通気オリフィス23の断面積は、基準オリフィス22の断面積に比べ大きい。
次に、第4実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法について、図14のフローチャート、および、図15のタイムチャートを参照して説明する。第4実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法は、図14および図6に示すフローチャートに沿って行われる。なお、図15の上段は蒸発燃料漏れの検査における時間軸を示し、中段は時間の経過に伴うポンプ20の回転数を示すグラフであり、下段は時間の経過に伴う圧力センサ21の検出圧の変化を示すグラフである。なお、ポンプ20は、正転時に圧力通路26を減圧するものとする。ここでも、圧力の大小をいう場合、絶対値をいうものとする。
第4実施形態の検査方法において、S1からS6の処理は、第1実施形態の処理と同じである。S5でポンプ20の駆動を高速回転に切り替えると、図15の時刻t4以降、圧力センサ21の検出圧は徐々に低下する。圧力センサ21の検出圧が作動圧に到達すると、弁部材40が第1位置から第2位置に向けて移動を開始する(S6)。第4実施形態では、弁部材40が移動を開始すると、圧力センサ21の検出圧は、図15の時刻t5において一旦大気圧まで戻り、その後、キャニスタ10内および燃料タンク8内の圧力波形(破線F)と同じ変化を示す。このとき、燃料タンク8またはキャニスタ10に、基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計よりも大きい穴が開いている場合、図15の破線Xで示すように、当該穴の面積に応じた圧力で一定となる。
S40でECU50は、圧力センサ21の検出圧が目標値になってから所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S40の処理を繰り返す。ここで、S40における目標値は、燃料タンク8の耐圧や検出すべき穴の大きさなどから決定される値である。
なお、S40において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が目標値より大きくなったか否かを判定する処理を行ってもよい。その場合、ECU50は、圧力センサ21の検出圧が、目標値より大きくなるまでS40の処理を繰り返す。また、ECU50は、圧力センサ21の検出圧がポンプが高速回転に切り替わってから所定時間が経過したか否かを判定する処理を行ってもよい。
ECU50は、圧力センサ21の検出圧が目標値となってから所定時間が経過すると、処理をS9に移行する。
続くS9からS17の処理は、第1実施形態の処理と同じである。
検査装置1において、弁体43が第2位置にあるとき、大気圧室33と圧力室32とは、第2連通路28および圧力通路26を介して連通している。このとき、通気オリフィス23により圧力室32と大気圧室33との差圧を形成することができる。これにより、弁体43が第2位置にある状態を維持することができる。
また、システム圧Ptを検出するとき、圧力センサ21近傍の圧力通路26と燃料タンク8内およびキャニスタ10内とは、圧力通路26の圧力センサ21に接続している部位P263から第2連通路28に接続する部位P261までの圧力通路26、第2連通路28、タンク圧室34、および、タンク通路25を介して連通している。第4実施形態による検査装置1では、この圧力通路26の圧力センサ21に接続している部位P263から第2連通路28に接続する部位P261までの圧力通路26や第2連通路28に、通気オリフィス23のような気体が流れるための抵抗となる部位がないため、精度良くキャニスタ10内および燃料タンク8内の漏れを検出することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による検査装置1を図16に示す。第5実施形態では、通気オリフィス23とポンプ20との間の圧力通路26上に逆止弁60が設けられている。
具体的には、図14に示すように、逆止弁60は、圧力通路26の部位P261と部位P262との間であって、通気オリフィス23のポンプ20側に設けられている。逆止弁60は、ハウジング61、弁部材62およびスプリング63を有する。
ハウジング61は、二つのポート611、612を有する。ポート611は、通気オリフィス23が設けられている圧力通路26に連通している。ポート612は、部位P262側の圧力通路26と連通している。二つのポート611、612は、ハウジング61が有する弁室610に連通している。
弁部材62は、弁室610に収容され往復移動可能に設けられている。弁部材62は、ポート612の内側の周囲に突出するよう形成されている弁座613に当接可能である。
スプリング63は、弁座613の径内方向に設けられている。スプリング63の一端は、ハウジング61の内壁に当接している。スプリング63の他端は、弁部材62に当接している。スプリング63は、弁部材62が弁座613から離間するよう弁部材62を付勢する。
第5実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法は、図14および図6に示すフローチャートに沿って行われる。
逆止弁60では、ポート611側の気体の圧力とポート612側の気体の圧力との間に比較的大きな圧力差がない場合、例えば、S9でポンプ20の駆動を低速回転にしているとき、弁部材62は弁座613から離間しているため、ポート611とポート612との間での気体の流れを許容する。一方、ポート611側の気体の圧力がポート612側の気体の圧力に比べ所定値以上大きくなる場合、例えば、S16でポンプ20の駆動を停止させるとき、弁部材62が弁座613に当接し、ポート611とポート612との間での気体の流れを遮断する。すなわち、逆止弁60は、ノーマルオープン式の逆止弁である。
第5実施形態による検査装置1では、S16においてポンプ20の駆動を停止し圧力室32や燃料タンク8などを大気圧に戻すとき、容積の大小関係から燃料タンク8やキャニスタ10などに圧力室32から気体が流入する。このため、圧力室32の圧力を上昇させ弁体43が第1位置に復帰するまでの時間が長くなる。
そこで、第5実施形態による検査装置1では、逆止弁60によって圧力室32から燃料タンク8やキャニスタ10への逆流を防止し、弁体43が第1位置に復帰するまでの時間を短くする。これにより、蒸発燃料漏れの検査にかかる時間を短くすることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による検査装置1を図17および図18に示す。第6実施形態では、切替弁30とは構成が異なる切替弁70を備えると共に、通気オリフィス23とポンプ20との間の圧力通路26上に逆止弁80が設けられている。第6実施形態による検査装置1では、ポンプ20が燃料タンク8内およびキャニスタ10内を加圧することによって燃料タンク8およびキャニスタ10の蒸発燃料漏れを検査する。
切替弁70は、ポンプ20の駆動により変化する圧力通路26と大気通路24との差圧に応じて動作する差圧弁である。切替弁70は、ハウジング31、弁部材90およびスプリング91を有する。
弁部材90は、ダイアフラム92、第1弁体901、および、第2弁体902を有する。
ダイアフラム92は、圧力室32と大気圧室33とを仕切り、圧力室32と大気圧室33との差圧を受けて動作する。
第1弁体901および第2弁体902は、ダイアフラム92に接続する接続部94を有し、ダイアフラム92と共に動作する。
第1弁体901は、通気ポート38から突出している接続部94のダイアフラム92に接続する側とは反対側の端部に設けられている。これにより、第1弁体901は、ハウジング31の外側において接続部94と共に往復移動する。第1弁体901は、通気ポート38の外側の周囲に設けられた第1弁座382に着座および離座可能である。第1弁体901は、第1弁体901の第1弁座382側とは反対側に設けられているスプリング91によって第1弁座382に着座するよう付勢されている。なお、スプリング91を設けることなく、ダイアフラム92自身の弾性力により、第1弁体901が第1弁座382に着座するように構成してもよい。
第2弁体902は、接続部94のダイアフラム92側であって、大気圧室33を往復移動可能なよう設けられている。第2弁体902は、タンク圧室34と大気圧室33との間においてダイアフラム92の方向に突出するよう設けられた第2弁座332に着座および離座可能である。第2弁体902が第2弁座332に着座しているとき、第1弁体901は、第1弁座382から離座するよう構成されている。
図17に示すように、第1弁体901が第1弁座382に着座するとき、第2連通路28における圧力通路26以外への連通が遮断される一方、大気通路24とタンク通路25とは、連通している。第1弁体901が第1弁座382に着座したときの位置を第1位置と称する。
一方、図18に示すように、第2弁体902が第2弁座332に着座するとき、大気通路24におけるポンプ20および大気以外への連通が遮断される一方、第2連通路28とタンク通路25とは、連通している。弁体43が第2弁座331に着座したときの位置を第2位置と称する。弁部材90は、第1位置と第2位置とを移動可能である。
図17に示すように、第1弁体901が第1弁座382に着座しているときに第1弁体901が通気ポート38側に露出する面を第1受圧面903と称する。また、図18に示すように、第2弁体902が第2弁座332に着座しているときに第2弁体902が大気圧室33側に露出する面を第2受圧面904と称する。
ここで、第2弁座332の開口面積は、第1弁座382の開口面積より小さく形成されているため、第2受圧面904は、第1受圧面903より小さい。そのため、弁部材90が第2位置にあるときにタンク圧室34と大気圧室33との差圧が第2弁体902に作用する力は、弁部材90が第1位置にあるときに第2連通路28とタンク圧室34との差圧が第1弁体901に作用する力より小さいものとなる。したがって、弁部材90が第2位置から第1位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧は、弁体43が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧より小さいものとなる。
弁部材90が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧を作動圧と称する。また、弁部材90が第1位置から第2位置に移動するときの大気通路24と圧力通路26との差圧を戻り圧と称する。切替弁70における作動圧および戻り圧の関係は、切替弁30と同じである。
逆止弁80は、ハウジング81、弁部材82およびスプリング83を有する。
ハウジング81は、二つのポート811、812を有する。ポート811は、通気オリフィス23が設けられている圧力通路26に連通している。ポート812は、圧力通路26の吐出口202に接続する部位P262と連通している。二つのポート811、812は、ハウジング81が有する弁室810に連通している。
弁部材82は、弁室810に収容され往復移動可能に設けられている。弁部材82は、ポート812の内側の周囲に形成されている弁座813に当接可能である。
スプリング83は、弁部材82の弁座813とは反対側に設けられている。スプリング83の一端は、ハウジング81の内壁に当接している。スプリング83の他端は、弁部材82に当接している。スプリング83は、弁部材82が弁座813に当接するよう弁部材82を付勢する。
逆止弁80では、ポート812側の気体の圧力がポート811側の気体の圧力に比べて所定値より小さい場合、弁部材82は弁座823に当接するため、ポート811とポート812との間での気体の流れを規制する。一方、ポート812側の気体の圧力がポート811側の気体の圧力に比べ所定値以上大きくなる場合、例えば、ポンプ20が低速回転で駆動しているとき、弁部材82が弁座813から離間し、ポート811とポート812との間での気体の流れが許容される。すなわち、逆止弁80は、ノーマルクローズ式の逆止弁である。
次に、第6実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法について、図19のタイムチャートを参照して説明する。第6実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法は、図14および図6に示すフローチャートに沿って行われる。なお、図19の上段は蒸発燃料漏れの検査における時間軸を示し、中段は時間の経過に伴うポンプ20の回転数を示すグラフであり、下段は時間の経過に伴う圧力センサ21の検出圧の変化を示すグラフである。なお、ポンプ20は、正転時に圧力通路26を加圧するものとする。ここでは、圧力の大小をいう場合、絶対値をいうものとする。
蒸発燃料漏れの検査は、エンジン2の運転が停止した後、所定時間が経過すると開始される。その所定時間は、車両の温度が安定するために必要な時間に設定されている。
S1でECU50は、大気圧P0を検出する。この処理は、図19の時刻t0から時刻t1までの間において、ポンプ20が停止した状態で行われる。このとき、切替弁70は第1位置にある。
S2でECU50は、ポンプ20を低速回転にて駆動する。図19の時刻t1において、ポンプ20が低速回転で駆動を開始すると、それ以降、圧力センサ21の検出圧が上昇し始める。ポンプ20の駆動により、圧力通路26に連通する第1連通路27の基準オリフィス22を空気が流れる。
S3でECU50は、ポンプ20の駆動開始から所定時間が経過したか否かを判定する。この処理では、図19の時刻t1以降に上昇した圧力センサ21の検出圧が、時刻t2で第1基準圧Pref1に到達する。そして、時刻t2以降、第1基準圧Pref1が維持される。なお、S3において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が所定の圧力に到達し、その所定の圧力を維持している状態か否かを判定する処理を行ってもよい。
S4でECU50は、圧力センサ21の検出圧を第1基準圧Pref1として記憶する(図19の時刻t2からt3までの間)。
S5でECU50は、ポンプ20の駆動を高速回転に切り替える。図19の時刻t3でポンプ20の駆動を高速回転に切り替えると、図19の時刻t4以降、圧力センサ21の検出圧は徐々に上昇する。圧力センサ21の検出圧が作動圧に到達すると、弁部材90が第1位置から第2位置に向けて移動を開始する(S6)。第6実施形態では、弁部材90が移動すると、圧力センサ21の検出圧は、図19の時刻t5において、一旦大気圧まで戻り、その後、キャニスタ10内および燃料タンク8内の圧力波形(破線F)と同じ変化を示す。
S6で弁部材90が第1位置から第2位置に向けて移動しているとき、キャニスタ10内および燃料タンク8内は加圧される。これにより、燃料タンク8またはキャニスタ10に基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計以下の小さい穴が開いている場合、または、燃料タンク8またはキャニスタ10に穴が開いていない場合、圧力センサ21の検出圧は、システム圧Ptより大きくなる。
一方、燃料タンク8またはキャニスタ10に、基準オリフィス22の断面積と通気オリフィス23の断面積との合計よりも大きい穴が開いている場合、図19の圧力センサ21の検出圧のグラフに破線Xで示すように、検出圧は、燃料蒸気が漏れ出すおそれがある穴の大きさに対応する圧力を維持する。
S40でECU50は、圧力センサ21の検出圧が目標値になってから所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S40の処理を繰り返す。ECU50は、圧力センサ21の検出圧が目標値となってから所定時間が経過すると、処理をS9に移行する。
また、ECU50は、ポンプが高速回転に切り替わってから所定時間が経過したか否かを判定してもよい。
S9でECU50は、ポンプ20の駆動を低速回転に切り替える。この処理では、図19の時刻t7でポンプ20が低速回転に切り替わり、それ以降、検出圧が小さくなっていくが、切替弁70は切り替わることなく第2位置の状態を維持する。
S10でECU50は、ポンプ20の駆動を低速回転に切り替えてから所定時間が経過したか否かを判定する。ECU50は、所定時間が経過するまで、S10の処理を繰り返す。この処理では、図19の時刻t8以降、圧力センサ21の検出圧が一定の圧力に維持される。
なお、S10において、ECU50は、所定時間の経過を判定することに代えて、またはそれと共に、圧力センサ21の検出圧が所定圧を維持するようになったか否かを判定する処理を行ってもよい。
S11でECU50は、圧力センサ21の検出圧をシステム圧Ptとして記憶する。この処理は、図19の時刻t8からt9の間に行われる。
S12でECU50は、第1基準圧Pref1とシステム圧Ptとを比較する。ECU50は、システム圧Ptの絶対値が第1基準圧Pref1の絶対値より大きく、かつ、システム圧Ptと第1基準圧Pref1との差の絶対値が所定の閾値より大きいとき、処理をS13に移行する。
S13でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10からの蒸発燃料漏れの穴が基準値よりも小さいと判定する。
一方、S12でECU50は、システム圧Ptの絶対値が第1基準圧Pref1の絶対値以下であるとき、または、システム圧Ptと第1基準圧Pref1との差の絶対値が所定の閾値以下であるとき、処理をS14に移行する。これは、圧力センサ21の検出圧が、図19の下段のグラフに破線Yで示すもの(図19に示すシステム圧Pty)となる場合である。
S14でECU50は、燃料タンク8またはキャニスタ10からの蒸発燃料漏れが基準値よりも大きいと判定する。
S15でECU50は、次のエンジン運転時にインストルメントパネルの警告ランプを点灯させる処理を行う。
S16でECU50は、ポンプ20の駆動を停止するか、または、ポンプ20の羽根車を逆回転させる。いずれの場合でも、図19の時刻t9以降、検出圧が小さくなる。圧力通路26と大気通路24との差圧が切替弁70の戻り圧より小さくなると、切替弁70は第2位置から第1位置への切り替え動作を開始する。
切替弁70が第1位置に切り替わると、S17でECU50はポンプ20の駆動を停止する。このとき、ノーマルクローズ式の逆止弁である逆止弁80は、ポート811とポート812との間での気体の流れを遮断している。これにより、燃料タンク8やキャニスタ10に比べ容積が小さい圧力室32の圧力がある程度大気圧に近くなった後、燃料タンク8内やキャニスタ10内の圧力が大気圧に戻る。
このようにして、第6実施形態による蒸発燃料漏れの検査方法を終了する。
第6実施形態による検査装置1では、燃料タンク8およびキャニスタ10を加圧し、蒸発燃料漏れの検査を行う。このとき、S16においてポンプ20の駆動を停止し圧力室32や燃料タンク8などを大気圧に戻すとき、容積の大小関係から燃料タンク8やキャニスタ10などに圧力室32から気体が流入する。このため、圧力室32の圧力を上昇させ弁体43が第1位置に復帰するまでの時間が長くなる。このとき、逆止弁80によって圧力室32から燃料タンク8やキャニスタ10への逆流を防止する。これにより、弁部材90が第1位置に復帰するまでの時間を短くすることができる。
また、第6実施形態による検査装置1では、弁部材90は、第1弁座382に着座可能な第1弁体901と第2弁座332に着座可能な第2弁体902とを有している。第1弁体901および第2弁体902は、所定の距離を離して設けられているため、切替弁70において第1位置と第2位置とを切り替えるために弁部材90が移動する時間を短くすることができる。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、検査装置1は、ポンプ20の駆動により圧力通路26の減圧を行うことで、切替弁30を動作させ、第1基準圧Pref1、第2基準圧Pref2およびシステム圧Ptの検出を行った。これに対し、他の実施形態では、検査装置1は、ポンプ20の駆動により圧力通路26の加圧を行うことで、切替弁30を動作させ、第1基準圧Pref1、第2基準圧Pref2およびシステム圧Ptの検出を行ってもよい。この場合、図7の中段に示したポンプ20の駆動は、回転数0を中心として正転と逆転を反転させたグラフとなる。また、図7の下段に示した圧力センサ21の検出圧の変化は、大気圧P0を中心として減圧側と加圧側とを反転させたグラフとなる。
このように、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
第4〜6実施形態では、通気オリフィス23は、圧力通路26の第2連通路28に接続する部位P261と圧力通路26の吸入口201または吐出口202に接続する部位P262との間に設けられている。しかしながら、通気オリフィス23は、圧力通路26の圧力導入ポート35に接続する部位P264(図13参照)と部位P262との間、または、圧力通路26の部位P262と部位P261との間に設けられればよい。また、第1、2実施形態の第2連通路28に設けられる通気オリフィス23と併用してもよい。
第6実施形態では、検査装置1は、逆止弁80を備えるとした。逆止弁80はなくてもよい。また、通気オリフィス23もなくてもよい。
1 ・・・検査装置
20・・・ポンプ
21・・・圧力センサ
22・・・基準オリフィス
24・・・大気通路
25・・・タンク通路
26・・・圧力通路
27・・・第1連通路
28・・・第2連通路
30、70・・・切替弁

Claims (12)

  1. 燃料タンク(8)の蒸発燃料漏れを検出する検査装置であって、
    圧力センサ(21)と、
    前記圧力センサが設けられた圧力通路(26)と前記燃料タンクに連通するタンク通路(25)とを連通する第1連通路(27)に設けられた基準オリフィス(22)と、
    吸入口(201)または吐出口(202)の一方が大気と連通する大気通路(24)に連通し、他方が前記圧力通路に連通し、前記圧力通路を減圧または加圧可能なポンプ(20)と、
    前記ポンプの駆動により変化する前記圧力通路と前記大気通路との差圧に応じて動作し、前記圧力通路に通じる第2連通路(28)の前記圧力通路以外への連通を遮断すると共に前記大気通路と前記タンク通路とを連通する状態と、前記大気通路における前記ポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に前記第2連通路と前記タンク通路とを連通する状態とを切り替え可能な切替弁(30、70)と、
    を備える検査装置。
  2. 前記切替弁は、
    圧力室(32)、大気圧室(33)およびタンク圧室(34)が形成されたハウジング(31)と、
    前記圧力通路と前記圧力室とを連通する圧力導入ポート(35)と、
    前記大気通路と前記大気圧室とを連通する大気ポート(36)と、
    前記タンク通路と前記タンク圧室とを連通するタンクポート(37)と、
    前記第2連通路と前記タンク圧室とを連通する通気ポート(38)と、
    前記圧力室と前記大気圧室との差圧に応じて動作する弁部材(40、90)と、
    を有する請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記弁部材は、前記圧力通路に通じる前記第2連通路の前記圧力通路以外への連通を遮断すると共に前記大気通路と前記タンク通路とを連通する第1位置と、前記大気通路における前記ポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に前記第2連通路と前記タンク通路とを連通する第2位置とを移動可能であり、
    前記弁部材が前記第2位置から前記第1位置に移動するときの前記圧力室と前記大気圧室との差圧の絶対値は、前記弁部材が前記第1位置から前記第2位置に移動するときの前記圧力室と前記大気圧室との差圧の絶対値より小さい請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記弁部材は、
    前記圧力室と前記大気圧室とを仕切り、前記圧力室と前記大気圧室との差圧を受けて動作するダイアフラム(42、92)と、
    一方のシート面(45)が前記通気ポートに設けられた第1弁座(381、382)に着座および離座し、他方のシート面(46)が前記タンク圧室と前記大気圧室との間に設けられた第2弁座(331、332)に着座および離座し、前記ダイアフラムと共に動作する弁体(43、901、902)と、
    を有し、
    前記弁体は、前記第2弁座に着座したときに前記大気圧室側に露出する第2受圧面(42、904)が前記第1弁座に着座したときに前記通気ポート側に露出する第1受圧面(41、903)より小さい請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記ポンプを低速回転したときに前記基準オリフィスが設けられた前記第1連通路のみを通過する気圧を第1基準圧(Pref1)とし、前記ポンプを高速回転したときに前記第1連通路および前記第2連通路を通過する気圧を第2基準圧(Pref2)とすると、
    前記弁部材が前記第1位置から前記第2位置に移動するときの前記圧力通路と前記大気通路との差圧の絶対値は、前記第1基準圧の絶対値または前記第1基準圧に基づいて設定された漏れ判断の閾値(T)の絶対値より大きく、且つ、前記第2基準圧の絶対値より小さく設定され、
    前記弁部材が前記第2位置から前記第1位置に移動するときの前記圧力通路と前記大気通路との差圧の絶対値は、前記第1基準圧の絶対値または前記漏れ判断の閾値の絶対値より小さく、且つ、0より大きく設定されている請求項3または4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記圧力通路は、前記圧力導入ポートに連通している側から順に前記ポンプの前記吸入口または前記吐出口、前記切替弁と前記圧力通路とを連通する前記第2連通路、前記第1連通路に連通しており、
    前記圧力通路の前記第2連通路に接続している部位(P261)から前記圧力導入ポートに接続している部位(P264)までの間に設けられた通気オリフィス(23)をさらに備える請求項2〜5のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 前記圧力通路は、前記圧力導入ポートに連通している側から順に前記ポンプの前記吸入口または前記吐出口、前記切替弁と前記圧力通路とを連通する前記第2連通路、前記第1連通路に連通しており、
    前記圧力通路の前記第2連通路に接続している部位(P261)から前記ポンプの前記吸入口または前記吐出口に接続している部位(P262)までの間に設けられる逆止弁(60、80)をさらに備える請求項2〜6のいずれか一項に記載の検査装置。
  8. 前記逆止弁は、ノーマルオープン式であって、前記ポンプが前記圧力通路を減圧するとき、前記圧力通路の前記第2連通路に接続する側の前記逆止弁のポート(611)における圧力が前記圧力通路の前記ポンプの前記吸入口または前記吐出口に接続する側の前記逆止弁のポート(612)における圧力に比べ所定値以上大きくなるとき閉弁する請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記逆止弁は、ノーマルクローズ式であって、前記ポンプが前記圧力通路を加圧するとき、前記圧力通路の前記ポンプの前記吸入口または前記吐出口に接続する側の前記逆止弁のポート(812)における圧力が前記圧力通路の前記第2連通路に接続する側の前記逆止弁のポート(811)における圧力に比べ所定値以上大きくなるとき開弁する請求項7に記載の検査装置。
  10. 前記切替弁と前記圧力通路とを連通する前記第2連通路に設けられた通気オリフィス(23)をさらに備える請求項2から9のいずれか一項に記載の検査装置。
  11. 圧力センサ(21)と、
    前記圧力センサが設けられた圧力通路(26)と燃料タンク(8)に連通するタンク通路(25)とを連通する第1連通路(27)に設けられた基準オリフィス(22)と、
    吸入口(201)または吐出口(202)の一方が大気と連通する大気通路(24)に連通し、他方が前記圧力通路に連通し、前記圧力通路を減圧または加圧可能なポンプ(20)と、
    前記ポンプの駆動により変化する前記圧力通路と前記大気通路との差圧に応じて動作し、前記圧力通路に通じる第2連通路(28)の前記圧力通路以外への連通を遮断すると共に前記大気通路と前記タンク通路とを連通する状態と、前記大気通路における前記ポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に前記第2連通路と前記タンク通路とを連通する状態とを切り替え可能な切替弁(30、70)と、
    を備える検査装置を用いた蒸発燃料漏れの検査方法において、
    前記切替弁が前記圧力通路に通じる前記第2連通路の前記圧力通路以外への連通を遮断すると共に前記大気通路と前記タンク通路とを連通した状態で、前記ポンプを低速回転させ、前記圧力センサが検出した圧力を第1基準圧として記憶する第1基準圧検出工程(S2−S4)と、
    前記ポンプを低速回転から高速回転に切り替えて前記切替弁を動作させ、前記切替弁が前記大気通路の前記ポンプおよび大気以外への連通を遮断すると共に前記第2連通路と前記タンク通路とを連通した状態で、前記タンク通路を減圧するタンク減圧工程(S5−S8)と、
    前記タンク減圧工程と同じ前記切替弁の状態で、前記ポンプを低速回転させ、前記圧力センサが検出した圧力をシステム圧として記憶するシステム圧検出工程(S9−S11)と、
    前記第1基準圧と前記システム圧とを比較し、前記第1基準圧の絶対値より前記システム圧の絶対値が小さいとき、または、前記システム圧と前記第1基準圧との差の絶対値が所定の閾値より小さいとき、前記燃料タンクの蒸発燃料漏れが基準値よりも大きいと判定し、
    前記第1基準圧の絶対値より前記システム圧の絶対値が大きく、かつ、前記システム圧と前記第1基準圧との差の絶対値が所定の閾値より大きいとき、前記燃料タンクの蒸発燃料漏れが前記基準値よりも小さいと判定する判定工程(S12−S14)と、
    を含む検査方法。
  12. 前記判定工程を小径判定工程とし、前記基準値を小径基準値とし、前記小径基準値よりも大きい前記基準値を大径基準値とし、
    前記ポンプを高速回転したときに前記第1連通路および前記第2連通路を通過する気圧を第2基準圧とすると、
    前記タンク減圧工程において、前記圧力センサが検出した圧力の絶対値が前記第2基準圧の絶対値と同一またはそれより小さい状態が所定時間継続したとき、前記燃料タンクの蒸発燃料漏れが前記大径基準値よりも大きいと判定する大径判定工程(S20−S22)をさらに含む請求項11に記載の検査方法。
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