JP6015476B2 - 燃料蒸気漏れ検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの燃料蒸気漏れを検出する燃料蒸気漏れ装置に関する。
従来、燃料タンクから蒸発する燃料蒸気を回収し内燃機関の吸気系に供給する蒸発燃料処理システムが知られている。蒸発燃料処理システムは、内燃機関の停止中に燃料タンクおよびキャニスタの燃料蒸気漏れを検出する燃料蒸気漏れ検出装置を有している。燃料蒸気漏れ検出装置は、燃料タンク内およびキャニスタ内を加圧または減圧するポンプ、キャニスタに連通するキャニスタ接続通路、キャニスタ接続通路の連通相手を切換可能な切換弁、オリフィスを有し切換弁を介することなくキャニスタ接続通路と圧力センサが設けられる圧力検出通路とを連通する切換弁バイパス通路などを備えている。特許文献1には、切換弁バイパス通路を形成する切換弁バイパス管がキャニスタ接続通路内に設けられる燃料蒸気漏れ検出装置が記載されている。
特許4164867号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の燃料蒸気漏れ検出装置では、切換弁バイパス管がキャニスタの方向に突出するように設けられるため、キャニスタ接続通路を形成するキャニスタ接続管の長さが長くなる。このため、燃料蒸気漏れ検出装置の体格が大きくなる。
本発明の目的は、体格の小型化が可能な燃料蒸気漏れ検出装置を提供することにある。
本発明は、キャニスタ接続通路と圧力検出通路および大気通路との連通を選択的に切換可能な切換弁を備える燃料蒸気漏れ検出装置である。切換弁は、第1弁座および第2弁座を形成する弁ハウジング、弁ハウジングの軸方向に往復移動可能に設けられる弁軸部材、弁軸部材と一体に移動可能に設けられ第1弁座に当接可能な第1弁体、弁軸部材と一体に移動可能に設けられ第2弁座に当接可能な第2弁体、ならびに、弁軸部材を駆動可能な電磁駆動部を有する。切換弁は、キャニスタ接続通路と大気通路とを連通可能に形成され第2弁体が第2弁座から離間しているときキャニスタ接続通路と大気通路とを連通する第1連通路、弁軸部材に形成されている絞り部を介してキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通可能に弁軸部材に形成され第1弁体が第1弁座に当接しているとき絞り部を介してキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通する第2連通路、および、キャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通可能に形成され第1弁体が第1弁座から離間しているときキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通する第3連通路を形成する。加減圧手段は、第1弁体が第1弁座から離間しかつ第2弁体が第2弁座に当接しているとき絞り部を介することなく燃料タンク内およびキャニスタ内を加圧または減圧する。本発明の燃料蒸気漏れ検出装置は、第2連通路を介してキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通するとき第1連通路を介してキャニスタ接続通路と大気通路とを連通し、第3連通路を介してキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通するときキャニスタ接続通路と大気通路とは非連通とすることを特徴とする。
本発明の燃料蒸気漏れ検出装置が備える切換弁は、3つの連通路を有している。3つの連通路のうち、絞り部を有している第2連通路は、第1連通路がキャニスタ接続通路と大気通路とを連通するとき、キャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通する。これにより、燃料蒸気漏れ検出装置によるリークチェックにおいてリファレンス圧を検出する。また、切換弁が切り換えられ、絞り部を有さない第3連通路がキャニスタ接続通路と圧力検出通路とを連通するとき、キャニスタ接続通路は大気通路と非連通となる。これにより、燃料蒸気漏れ検出装置によるリークチェックにおいて燃料タンクまたはキャニスタの燃料蒸気漏れを検出する。このように、本発明の燃料蒸気漏れ検出装置は、切換弁内に絞り部を有する第2連通路を有しているため、切換弁とは別に絞り部を有する連通路を形成する必要がない。したがって、燃料蒸気漏れ検出装置の体格を小さくすることができる。
本発明の第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置を有する蒸発燃料処理システムの概念図である。 本発明の第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置の断面図である。 図2のIII矢視部の拡大図である。 本発明の第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置の作動を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置の要部拡大断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置を有する蒸発燃料処理システムを図1に示す。
蒸発燃料処理システム1は、燃料タンク10、キャニスタ12、パージ弁14、燃料蒸気漏れ検出装置5、大気フィルタ29、ECU8などから構成される。蒸発燃料処理システム1では、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料をキャニスタ12が回収する。キャニスタ12は、回収された燃料蒸気をエンジン9に接続する吸気管16が形成する吸気通路161にパージする。
燃料タンク10は、エンジン9に供給される燃料を貯留する。燃料タンク10は連通管11によりキャニスタ12と接続する。連通管11は、燃料タンク10内とキャニスタ12内を連通する連通路111を形成する。
キャニスタ12は、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を回収する吸着材121を備える。キャニスタ12はパージ通路131を形成するパージ管13を介して吸気管16と接続する。
パージ弁14は、電磁弁であり、パージ弁14の開度を制御することによりキャニスタ12から吸気通路161のスロットル弁18の下流側にパージされる蒸発燃料の量が調整される。
燃料蒸気漏れ検出装置5は、キャニスタ接続管21、ポンプ22、圧力センサ24、圧力検出管25、ポンプ通路管26、排出通路管27、大気通路管28、および切換弁30などから構成されている。燃料蒸気漏れ検出装置5は、燃料タンク10内およびキャニスタ12内を「加減圧手段」としてのポンプ22を使って減圧または加圧することにより、燃料タンク10およびキャニスタ12の燃料蒸気漏れを検出する。燃料蒸気漏れ検出装置5の詳細な構成は、後述する。
大気フィルタ29は、燃料蒸気漏れ検出装置5に設けられる大気通路管28の大気側に設けられる。大気フィルタ29は、大気から蒸発燃料処理システム1内に導入される空気に含まれる異物を回収する。なお、図1中の矢印は空気の流れを示している。
ECU8は、演算手段としてのCPU、ならびに、記憶手段としてのRAMおよびROM等を有するマイクロコンピュータ等から構成されている。ECU8は、圧力センサ24、ポンプ22、およびコイル31と電気的に接続する。ECU8では、圧力センサ24が検出するセンサ室241の圧力に応じた信号が入力され、記録される。また、ECU8は、ポンプ22の駆動を制御する信号を出力する。また、ECU8は、コイル31に出力する電力を制御する。
次に、燃料蒸気漏れ検出装置5の構成について、図2および図3を用いて説明する。
燃料蒸気漏れ検出装置5は、図2に示すように、ハウジング40、ポンプ22、切換弁30および圧力センサ24などを備える。ポンプ22、切換弁30および圧力センサ24はハウジング40に収容されている。
ハウジング40は、ポンプ22を収容するポンプ収容部401、および切換弁30を収容する切換弁収容部402を有している。また、ハウジング40の外壁には、キャニスタ接続管21、大気通路管28、およびコネクタ42が形成されている。ハウジング40は、特許請求の範囲に記載の「弁ハウジング」に相当する。
キャニスタ接続管21は、略円筒状に形成され、ハウジング40の切換弁収容部402に接続するように設けられている。キャニスタ接続管21が形成するキャニスタ接続通路211は、キャニスタ12の外壁に形成されている接続口122に挿入されている。キャニスタ接続通路211は、切換弁収容部402の内部とキャニスタ12の内部とを連通する。
大気通路管28は、ハウジング40の切換弁収容部402であってキャニスタ接続管21とは異なる位置に接続するように設けられている。大気通路管28が形成する大気通路281は、切換弁収容部402の内部と大気とを連通する。
コネクタ42は、略筒乗に形成され、ハウジング40のポンプ収容部401に接続するように設けられている。コネクタ42内に設けられる端子群421は、ECU8を経由し図示しない電源から電力が供給される図示しないカプラに接続される。端子群421は、圧力センサ24に接続されている端子422、切換弁30のコイル31に接続されている端子423、およびポンプ22のモータ部222に接続されている図示しない端子などから構成されている。
ハウジング40は、内部にポンプ通路261、排出通路271、センサ通路251およびセンサ室241を形成している。すなわち、ハウジング40は、図1に示すポンプ通路管26、排出通路管27、および圧力検出管25に相当する。
ポンプ通路261は、チェックバルブ225を介してポンプ22のポンプ部221に接続する。ポンプ通路261のポンプ部221と接続する側とは反対側は、キャニスタ接続通路211内の連通室形成部302が形成する連通室301に連通する。排出通路271は、ポンプ部221と大気通路管28とを接続している。センサ通路251は、ポンプ通路261の中途部に連通しており、ポンプ通路261と連通する側とは反対側は、センサ室241に連通する。
ポンプ22は、ポンプ部221およびモータ部222などから構成される。
ポンプ部221は、ケーシング223、ロータ224およびチェックバルブ225から構成されている。ケーシング223は、カムリング226およびプレート227から構成され、ポンプ収容部401内に設けられている。ケーシング223は、その内部に形成されるポンプ室228にロータ224を収容している。ロータ224は、ポンプ室228に対し偏心するように設けられ、その偏心した中心軸周りに回転可能である。ロータ224は、回転駆動に伴って生じる遠心力によりケーシング223の内周壁に摺動する複数のベーン229を有している。
ケーシング223には、吸入口231および排出口232が形成されている。吸入口231には、チェックバルブ225が嵌合している。吸入口231は、チェックバルブ225内とポンプ室228とを連通する。排出口232は、ポンプ室228と排出通路271とを連通する。
チェックバルブ225は、ロータ224が回転駆動するとき、開弁し吸入口231とポンプ通路261とを連通する。また、ロータ224が駆動していないとき、吸入口231とポンプ通路261とを遮断する。
モータ部222は、ブラシレス直流モータで構成されている。モータ部222は、回転軸233、通電駆動部234および制御回路部235を有している。
回転軸233は、ケーシング223を貫通し、ポンプ室228内のロータ224に連結している。
通電駆動部234は、図示しないコイルへの通電位置が変更されることにより回転軸233に装着された図示しない可動子を回転駆動する。
制御回路部235は、通電駆動部234のコイルに接続されており、当該コイルへの通電位置を制御することにより回転軸233およびロータ224を所定の回転数で駆動する。ロータ224が回転駆動するとき、ポンプ部221の吸入口231からポンプ室228に吸入される空気は、ベーン229の作用により圧縮され排出口232から排出通路271に排出される。
切換弁30は電磁弁であり、弁ボディ32、弁軸部材33、第1当接部材352、第2当接部材362、および電磁駆動部34などから構成されている。
弁ボディ32は、有底筒状の形状をなしており、内部に弁軸部材33、第1当接部材352、第2当接部材362、および電磁駆動部34などを収容する。弁ボディ32には径方向外側の外壁に連通口323が形成されている。連通口323は、弁ボディ32内の電磁駆動部34側に形成される第2接続空間322と大気通路281とを連通する。弁ボディ32は、特許請求の範囲に記載の「弁ハウジング」に相当する。
弁軸部材33は、略棒状に形成され、電磁駆動部34が発生する駆動力により弁ボディ32内を往復移動する。弁軸部材33は、キャニスタ接続通路211側から順に、大径部331、中径部332、および小径部333から構成され、これらが一体に形成されている。
大径部331は、円柱状に形成されている。大径部331のキャニスタ接続管21側の端部には、連通室形成部302に形成される第1弁座351に当接可能な第1当接部材352が設けられる。第1当接部材352は、略円環状に形成されているゴム部材であり、大径部331のキャニスタ接続管21側の端部に、例えば、焼付けにより設けられている。
中径部332は、外径が大径部331の外径より小さい円柱状に形成されている。中径部332の径方向外側には、弁ボディ32に形成される第2弁座361に当接可能な第2当接部材362、および、第2当接部材362の変形を防止する規制部材363が設けられる。規制部材363は、大径部331と中径部332との間に形成される段差面に当接している。
小径部333は、外径が中径部332の外径より小さい棒状に形成されている。小径部333のキャニスタ接続管21側とは反対側の端部は、電磁駆動部34の可動コア38に挿入し、固定される。
中径部332の一部および小径部333の一部の径外方向には、リテーナ334が設けられている。リテーナ334は、中径部332と小径部333との間に形成される段差面に当接している。リテーナ334は、規制部材363とともに第2当接部材362を所定の位置に固定する。
以下、第1弁座351、「第1弁体」としての第1当接部材352、および弁軸部材33の大径部331の組み合わせをリファレンスバルブ35という。また、第2弁座361、「第2弁体」としての第2当接部材362、および弁軸部材33の中径部332の組み合わせをメインバルブ36という。
リファレンスバルブ35は、図3に示すように、大径部331の内部に通気通路353を形成する。「第2連通路」としての通気通路353の一方の開口354は、大径部331の径方向外側の外壁であって、第1当接部材352と第2当接部材362との間に形成されている。通気通路353の他方の開口355は、大径部331のキャニスタ接続管21側の外壁に形成されている。他方の開口355は、第1当接部材352の中央に形成されている貫通孔359を介して連通室301と連通している。
通気通路353の途中には、断面積が他の部分に比べて小さくなる基準オリフィス356が設けられている。「絞り部」としての基準オリフィス356は、燃料タンク10からの蒸発燃料を含む空気漏れの許容量の上限値となる穴の大きさに対応している。第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置5では、例えば、基準オリフィス356の内径は、0.5mmである。これにより、リファレンスバルブ35は、第1当接部材352と第1弁座351とが当接しているとき、弁ボディ32内のキャニスタ接続通路211側に形成される第1接続空間321と連通室301とを通気通路353により連通する。第1接続空間321は、特許請求の範囲に記載の「第1連通路」に相当する。連通室301は、特許請求の範囲に記載の「第3連通路」に相当する。
メインバルブ36は、第2当接部材362が第2弁座361に当接するとき、第1接続空間321と第2接続空間322とを遮断する。第2当接部材362が第2弁座361に当接するとき、リファレンスバルブ35の第1当接部材352と第1弁座351とは離間し、第1接続空間321と連通室301とは通気通路353を介することなく連通する。第2接続空間322は、特許請求の範囲に記載の「第1連通路」に相当する。
このように、切換弁30では、リファレンスバルブ35が閉弁状態のときメインバルブ36は開弁状態となり、リファレンスバルブ35が開弁状態のときメインバルブ36は閉弁状態となるように作動する。
電磁駆動部34は、コイル31、固定コア37、可動コア38、および弾性部材39を有している。コイル31は、コネクタ42の端子423を介して外部から電力が供給される。弾性部材39は、弁軸部材33を第1当接部材352が第1弁座351に当接する方向に付勢する。
圧力センサ24は、センサ通路251と連通するセンサ室241に設けられている。「圧力検出手段」としての圧力センサ24は、センサ室241の圧力を検出し、検出圧力に応じた信号をECU8に出力する。センサ室241は、センサ通路251を経由してポンプ通路261と連通しているため、圧力センサ24で検出される圧力はポンプ通路261の圧力と実質的に同一となる。センサ通路251およびセンサ室241は、特許請求の範囲に記載の「圧力検出通路」に相当する。
次に燃料蒸気漏れ検出装置5の作用を説明する。なお、ここでは、燃料タンク10内を減圧することにより燃料タンク10の燃料蒸気漏れを検出する燃料蒸気漏れ検出処理を説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過すると、ECU8が図示しないソークタイマで起動され、燃料タンク10の燃料蒸気漏れ検出を開始する。
最初に、車両が駐車されている高度による誤差を補正するため、大気圧の検出が行われる。コイル31に通電されていないとき、切換弁30は、図3に示す状態であり、大気通路281は、連通口323、第2接続空間322、および第1接続空間321を介してキャニスタ接続通路211と連通している。また、第1接続空間321は、一方の開口354、通気通路353、他方の開口355および連通室301を介してポンプ通路261およびセンサ通路251に連通している。すなわち、センサ通路251に連通するセンサ室241は、大気と連通している。センサ室241に設けられている圧力センサ24は、大気と連通するセンサ室241の圧力を検出することにより大気圧を検出する。大気圧の検出が完了すると、ECU8は、検出された圧力から車両が駐車されている場所の高度を算定する。
大気圧の検出が完了すると、ECU8はコイル31に通電する。固定コア37と可動コア38との間で磁気吸引力が発生し、可動コア38は固定コア37側に吸引される。リファレンスバルブ35およびメインバルブ36では、図4に示すように、メインバルブ36の第2当接部材362と第2弁座361とが当接しキャニスタ接続通路211と大気通路281とを遮断するとともに、リファレンスバルブ35の第1当接部材352と第1弁座351とが離間しキャニスタ接続通路211とポンプ通路261とが通気通路353を介することなく連通する。これにより、センサ室241は、通気通路353を介することなく燃料タンク10内と連通する。
燃料タンク10における燃料蒸気の発生にともなう圧力上昇を圧力センサ24が検出すると、ECU8はコイル31への通電を停止する。コイル31への通電が停止すると、第1当接部材352が第1弁座351に当接する。これにより、センサ室241は、通気通路353を介してキャニスタ接続通路211および大気通路281と連通する。
ここで、ポンプ22へ通電が開始されると、センサ室241は減圧される。これにより、大気通路281から流入した空気は、連通口323、第2接続空間322、第1接続空間321、通気通路353、連通室301、ポンプ通路261およびセンサ通路251を介してセンサ室241へ流入する。センサ室241へ流入する空気の流れは、通気通路353の基準オリフィス356によって絞られるため、センサ室241の圧力は低下する。センサ室241の圧力は、基準オリフィス356の開口面積に対応する所定の圧力まで低下した後、一定となる。検出されたセンサ室241の圧力は基準圧力として記録される。基準圧力の検出が完了すると、ポンプ22への通電は停止される。
基準圧力を検出すると、ECU8はコイル31に通電する。これにより、キャニスタ接続通路211と大気通路281とはメインバルブ36により遮断されるとともに、キャニスタ接続通路211とセンサ室241とが通気通路353を介することなく連通する。これにより、燃料タンク10内はセンサ室241と連通し、センサ室241の圧力は燃料タンク10内と同一になる。
キャニスタ接続通路211とセンサ通路251とが連通するとポンプ22が作動し、燃料タンク10の内部は減圧される。ポンプ22の作動の継続によって、センサ室241の圧力、すなわち、燃料タンク10内の圧力が先に検出した基準圧力よりも低下した場合、燃料タンク10からの燃料蒸気を含む空気の漏れは許容量以下であると判断される。すなわち、燃料タンク10内の圧力が基準圧力よりも低下する場合、燃料タンク10の外部から内部へ空気の侵入がないか、または侵入する空気が基準オリフィス356の流量以下である。そのため、燃料タンク10の気密は十分に確保されていると判断される。
一方、燃料タンク10内の圧力が基準圧力まで低下しない場合、燃料タンク10からの燃料蒸気を含む空気漏れが許容量を超過していると判断される。すなわち、燃料タンク10内の圧力が基準圧力まで低下しない場合、燃料タンク10内の減圧にともなって燃料タンク10には外部から空気が侵入していると考えられる。これにより、燃料タンク10の気密は十分に確保されていないと判断される。
燃料蒸気を含む空気漏れの検出が完了すると、ポンプ22および切換弁30への通電が停止される。ECU8は、センサ通路251の圧力が大気圧に回復したことを検出した後、圧力センサ24の作動を停止させ、燃料蒸気漏れ検出を終了する。
燃料蒸気漏れ検出装置5では、弁軸部材33の大径部331に第1接続空間321と連通室301とを連通する通気通路353が形成されている。通気通路353には、断面積が絞られている基準オリフィス356が設けられている。これにより、基準オリフィスを有し切換弁をバイパスする切換弁バイパス通路が不要となる。特に、切換弁バイパス通路は、キャニスタ接続通路とポンプ通路とを連通する位置に形成されるため、キャニスタ接続通路を形成するキャニスタ通路形成部材内に設けられるが、切換弁バイパス通路を形成する切換弁バイパス通路形成部材がキャニスタの方向に突出するように設けられるため、キャニスタ通路形成部材がキャニスタの方向に長くなる場合がある。第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置5では、切換弁バイパス通路が不要となるため、キャニスタ接続通路の長さを比較的短くすることができる。したがって、基準オリフィスを有し切換弁をバイパスする切換弁バイパス通路を備える燃料蒸気漏れ検出装置に比べ、体格を小さくすることができる。
また、切換弁バイパス通路を備える燃料蒸気漏れ検出装置の場合、基準オリフィスがキャニスタに突出する方向に設けられるため、切換弁バイパス通路に連通するポンプ通路の形状が制限される。一方、第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置5では、基準オリフィス356は切換弁30に設けられているため、ポンプ通路261の形状を変更することができる。これにより、ポンプ通路261を形成するハウジング40を容易に加工することができる。
また、樹脂から形成される切換弁バイパス通路に基準オリフィスとなる部品を固定した場合、樹脂部材の劣化により基準オリフィスが切換弁バイパス通路から外れるおそれがあった。第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置5では、弁軸部材33の大径部331内に断面積を絞った基準オリフィス356を形成しているため、基準オリフィス356が通気通路353から外れるおそれはない。したがって、燃料蒸気漏れ検出における検出ミスを防止することができる。
また、切換弁バイパス通路形成部材をキャニスタ接続管内に設ける場合、キャニスタ接続通路の断面積が基準オリフィスの外径分だけ小さくなるため、キャニスタ接続通路を流れる気体の通気抵抗が大きくなるおそれがあった。第1実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置5では、基準オリフィス356が弁軸部材33の大径部331に設けられているため、キャニスタ接続通路211の断面積は、切換弁バイパス通路形成部材をキャニスタ接続管内に設ける場合に比べて大きくなる。これにより、キャニスタ接続通路211を流れる気体の通気抵抗を小さくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置を図5に基づいて説明する。第2実施形態は、大径部の通気通路にフィルタが設けられている点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置6では、リファレンスバルブ35の通気通路353の両端にフィルタ357、358が設けられている。フィルタ357は、第1接続空間321と通気通路353の間に設けられ、第1接続空間321から通気通路353に流れる気体に含まれる異物を除去する。また、フィルタ358は、連通室301と通気通路353との間に設けられ、連通室301から通気通路353に流れる気体に含まれる異物を除去する。
第2実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置6では、フィルタ357、358により基準オリフィス356の目詰まりを防止する。これにより、燃料蒸気漏れ検出装置6は、第1実施形態の効果を奏するとともに、燃料蒸気漏れ検出における検出ミスを防止することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、燃料蒸気漏れ検出装置は、弁軸部材の大径部に基準オリフィスを有する通気通路を備え、リファレンスバルブが閉じているとき当該通気通路がキャニスタ接続通路とセンサ室とを連通するとした。しかしながら、燃料蒸気漏れ検出装置の構成はこれに限定されない。キャニスタ接続通路と大気通路とが連通しているとき、基準オリフィスを介してキャニスタ接続通路とセンサ室とを連通し、キャニスタ接続通路と大気通路とが非連通のとき、基準オリフィスを介することなくキャニスタ接続通路とセンサ室とを連通すればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
5、6 ・・・燃料蒸気漏れ検出装置、
10 ・・・燃料タンク、
12 ・・・キャニスタ、
211 ・・・キャニスタ接続通路、
22 ・・・ポンプ(加減圧手段)、
24 ・・・圧力センサ(圧力検出手段)、
241 ・・・センサ室(圧力検出通路)、
251 ・・・センサ通路(圧力検出通路)、
281 ・・・大気通路、
30 ・・・切換弁、
301 ・・・連通室(第3連通路)、
321 ・・・第1接続空間(第1連通路)
322 ・・・第2接続空間(第1連通路)、
356 ・・・基準オリフィス(絞り部)、
353 ・・・通気通路(第2連通路)。

Claims (3)

  1. 燃料タンク(10)内の燃料蒸気を吸着するキャニスタ(12)に接続し、前記キャニスタ内と連通するキャニスタ接続通路(211)を形成するキャニスタ接続通路形成部材(21)と、
    前記キャニスタ接続通路と大気とを連通可能な大気通路(28)を形成する大気通路形成部材(281)と、
    前記キャニスタ接続通路に連通可能な圧力検出通路(251)を形成する圧力検出通路形成部材(25)と、
    第1弁座(351)および第2弁座(361)を形成する弁ハウジング(40、32)、前記弁ハウジングの軸方向に往復移動可能に設けられる弁軸部材(33)、前記弁軸部材と一体に移動可能に設けられ前記第1弁座に当接可能な第1弁体(352)、前記弁軸部材と一体に移動可能に設けられ前記第2弁座に当接可能な第2弁体(362)、ならびに、前記弁軸部材を駆動可能な電磁駆動部(34)を有し、前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路および前記大気通路との連通を選択的に切換可能な切換弁(30)と、
    記燃料タンク内および前記キャニスタ内を加圧または減圧可能な加減圧手段(22)と、
    前記圧力検出通路の圧力を検出し、検出される前記圧力検出通路の圧力に応じた信号を出力する圧力検出手段(24)と、
    を備え、
    前記切換弁は、前記キャニスタ接続通路と前記大気通路とを連通可能に形成され前記第2弁体が前記第2弁座から離間しているとき前記キャニスタ接続通路と前記大気通路とを連通する第1連通路(321、322)、前記弁軸部材に形成されている絞り部(356)を介して前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通可能に前記弁軸部材に形成され前記第1弁体が前記第1弁座に当接しているとき前記絞り部を介して前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通する第2連通路(353)、および、前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通可能に形成され前記第1弁体が前記第1弁座から離間しているとき前記絞り部を介することなく前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通する第3連通路(301)を形成し、
    前記加減圧手段は、前記第1弁体が前記第1弁座から離間しかつ前記第2弁体が前記第2弁座に当接しているとき前記絞り部を介することなく前記燃料タンク内および前記キャニスタ内を加圧または減圧し、
    前記第2連通路を介して前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通するとき前記第1連通路を介して前記キャニスタ接続通路と前記大気通路とを連通し、
    前記第3連通路を介して前記キャニスタ接続通路と前記圧力検出通路とを連通するとき前記キャニスタ接続通路と前記大気通路とは非連通とすることを特徴とする燃料蒸気漏れ検出装置。
  2. 記第2連通路の第1連通路側の開口(354)は、前記第1弁体と前記第2弁体との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気漏れ検出装置。
  3. 前記第2連通路にはフィルタ(357、358)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料蒸気漏れ検出装置。
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