JP4164868B2 - 燃料蒸気漏れ検査モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生した燃料蒸気の燃料タンクからの漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールに関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されているエンジンからの排出ガスの規制に加え、燃料タンクから外部へ漏れる燃料蒸気の排出規制が強化されている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)およびカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクのわずかな開口から漏れる燃料蒸気の検出を要求している。そこで、キャニスタを介してキャニスタポートに接続した燃料タンク内を減圧又は加圧して燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールが広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
従来、燃料蒸気漏れ検査モジュールの検出精度を高める種々の方法が考えられている。例えば、燃料タンクにおいて燃料蒸気漏れが許容される開口径に対応した基準オリフィスを減圧又は加圧して基準圧力を検出し、その後、燃料タンク内を減圧又は加圧して検出した圧力を基準圧力と比較することで、燃料蒸気漏れを検査する方法がある。図7は、この方法を実現するための燃料蒸気漏れ検査モジュールを示している。図7のモジュール1では、切換弁2により大気開放可能としたキャニスタポート3内に一端部側が開口する通路4に基準オリフィス5を設け、通路4の他端部側に接続されたポンプ通路6をポンプ7で加圧するようにしている。ここで、通路4において基準オリフィス5のキャニスタポート側にはフィルタ8が設けられており、キャニスタポート側から基準オリフィス側へ通路4を通過する空気をフィルタ8で濾過している。
特開平10−90107号公報
しかし、図7のモジュール1では、通路4において基準オリフィス5のポンプ通路側にはフィルタが設けられていない。そのため、ポンプ通路6に接続された通路9とキャニスタポート3とが図7に示す如く切換弁2の切換作動によって連通するとき、キャニスタポート3から通路9,6を通じて通路4へ入り込んだ粉塵等の異物が基準オリフィス5を詰まらせる場合がある。また同様に、ポンプ7で発生した摩耗屑等の異物がポンプ通路6を通じて通路4へ入り込み、基準オリフィス5を詰まらせる場合がある。
本発明の目的は、基準オリフィスの詰まりを防止する燃料蒸気漏れ検査モジュールを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、キャニスタポート内に開口する開口端部を有する中継通路において、基準オリフィスより開口端部側には第一フィルタが設けられる。加えて、切換弁により反開口端部側の端部がキャニスタポートに連通可能とされる中継通路において、基準オリフィスより切換弁側には第二フィルタが設けられる。このように両端部がキャニスタポートに連通可能な中継通路において基準オリフィスの両側にフィルタが設けられるので、キャニスタポートから中継通路へ入り込んだ粉塵等の異物により基準オリフィスが詰まることを防止できる。
請求項2に記載の発明によると、基準オリフィスより切換弁側からポンプ手段のポンプ通路が分岐する中継経路において、そのポンプ通路の分岐箇所より基準オリフィス側に第二フィルタが設けられる。これにより、ポンプ手段で発生した摩耗屑等の異物がポンプ通路を通じて中継通路へ入り込むことにより基準オリフィスが詰まることを防止できる。
尚、中継通路において基準オリフィス及びポンプ通路の分岐箇所の双方より切換弁側に第二フィルタを設けることもできる。また一方、中継通路の基準オリフィスより切換弁側であってポンプ通路の分岐箇所より基準オリフィス側と、中継通路において基準オリフィス及びポンプ通路の分岐箇所より切換弁側とにそれぞれ第二フィルタを設けることもできる。
請求項3に記載の発明によると、第一フィルタ及び第二フィルタが共にメッシュフィルタで構成される。メッシュフィルタは比較的薄く形成できるので、第二フィルタを追加したことによるモジュールの大型化を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュール(以下、単に「検査モジュール」という。)を適用した燃料蒸気漏れ検査システム(以下、単に「検査システム」という。)を図2に示す。
検査システム10は、検査モジュール100、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40及びECU50等から構成されている。
図3に示すように検査モジュール100は、ハウジング110、ベーンポンプ200、切換弁300及び圧力センサ400を具備している。
ハウジング110には、コネクタ180が設けられている。コネクタ180の端子群181は、ECU50を経由して図示しない電源から電力が供給される図示しないカプラに接続される。コネクタ180の端子群181は、圧力センサ400に接続されている端子182、切換弁300のコイル332に接続されている端子183、並びにベーンポンプ200のモータ部220の制御回路部280に接続されている図示しない端子を含む。
ハウジング110は、ベーンポンプ200を収容するポンプ収容部120、並びに切換弁300を収容する切換弁収容部130を備えている。さらにハウジング110は、キャニスタポート140及び大気ポート150を備えている。キャニスタポート140の一端部146は、キャニスタ30に接続される接続端部146を構成している。図2に示すように、大気ポート150の一端部156は大気通路151に接続される。大気通路151は、エアフィルタ152が設置されている開放端153を反大気ポート側の端部に有している。これにより大気ポート150の端部156は、大気通路151を通じて大気開放される開放端部156を構成している。図3に示すように、キャニスタポート140の反接続端部側の端部147と大気ポート150の反開放端部側の端部157は切換弁300に接続されている。
またさらにハウジング110は、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164及びセンサ室170を備えている。ポンプ通路162の一端部166はベーンポンプ200のポンプ部202に接続されている。ポンプ通路162の反ポンプ部側の端部167は、後述する中継通路510の中途部に接続されている。排出通路163は、ポンプ部202と大気ポート150との間を接続している。圧力導入通路164はポンプ通路162の中途部から分岐しており、反ポンプ通路側の端部をセンサ室170に接続されている。
さらにまたハウジング110には、オリフィス部500が設けられている。図1及び3に示すオリフィス部500は、中継通路510、オリフィス部材520、第一保持部材530、第一フィルタ540、第二保持部材550及び第二フィルタ560を備えている。
中継通路510は、キャニスタポート140内に概ね同軸上に配設され、その一端部516はキャニスタポート140内に開口する開口端部516を構成している。中継通路510の反開口端部側の端部517は、切換弁300に接続されている。中継通路510の両端部516,517間の中途部において、後述する基準オリフィス522より切換弁側となる箇所からポンプ通路162が分岐している。
オリフィス部材520は、中継通路510の両端部516,517間の中途部に設置されている。オリフィス部材520は金属で有底筒状に形成され、基準通路510の通路壁511に嵌合されている。オリフィス部材520の底壁520aには、中継通路510の通路面積を絞る基準オリフィス522が中継通路510と同軸上に形成されている。基準オリフィス522の径は、燃料タンク20において燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口径に対応している。例えば、CARBおよびEPAの基準では、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検出精度として、φ0.5mm相当の開口からの空気漏れの検出を要求している。そこで本実施形態では、φ0.5mm以下の径を基準オリフィス522に採用している。
図1に示すように第一保持部材530は、中継通路510において基準オリフィス522より開口端部側に設置されている。第一保持部材530は、樹脂で一体に形成された嵌合部532及び覆部533を有している。嵌合部532は筒状に形成され、中継通路510の通路壁511に嵌合されている。図4に示すように覆部533は、嵌合部532の周方向の二点間を結ぶ平板状に形成されることで、キャニスタポート140の端部147の開口を通じた基準オリフィス522の視認及び基準オリフィス522への接触を困難にしている。
図1に示す第一フィルタ540は、薄肉平板状の金属メッシュフィルタで構成されている。第一フィルタ540は第一保持部材530の各部532,533の双方にインサート成形されており、中継通路510の基準オリフィス522より開口端部側に位置している。図4に示すように第一フィルタ540は、嵌合部532の内周壁と覆部533の外周縁部との間を埋めるようにして第一保持部材530に保持されている。第一フィルタ540は、中継通路510を開口端部側から基準オリフィス側へ通過する空気を濾過することで、当該通過空気中の異物が基準オリフィス522に到達することを防止する。
図1に示すように第二保持部材550は、中継通路510において基準オリフィス522より切換弁側であってポンプ通路162の分岐箇所より基準オリフィス側に設置されている。第二保持部材550は樹脂で筒状に形成され、基準通路510の通路壁511とオリフィス部材520との間に挟持されている。
第二フィルタ560は、第一フィルタ540と同様、薄肉平板状の金属メッシュフィルタで構成されている。第二フィルタ560は第二保持部材550にインサート成形されており、中継通路510の基準オリフィス522より切換弁側であってポンプ通路162の分岐箇所より基準オリフィス側に位置している。すなわち第二フィルタ560は、中継通路510において基準オリフィス522とポンプ通路162の分岐箇所との間に設けられている。図5に示すように第二フィルタ560は、第二保持部材550の内周側を埋めるようにして第二保持部材550に保持されている。第二フィルタ560は、中継通路510を切換弁側から基準オリフィス側へ通過する空気を濾過することで、当該通過空気中の異物が基準オリフィス522に到達することを防止する。
図3に示すようにベーンポンプ200のポンプ部202は、ケーシング203、ロータ204及びチェックバルブ230を備えている。ケーシング203は、カムリング205及びプレート206を組み合わせて構成されてポンプ収容部120内に設置されている。ケーシング203は、その内側に形成するポンプ室207にロータ204を収容している。ロータ204はポンプ室207に対し偏心して配置され、その偏心した中心軸線周りに回転可能である。ロータ204は、その回転駆動に伴って生じる遠心力によりケーシング203の内周壁に摺動する複数のベーン209を有している。
ケーシング203には、吸入口210及び排出口211が形成されている。吸入口210の一端部はポンプ室207に接続されており、吸入口210の反ポンプ室側の端部は、それに嵌合するチェックバルブ230を介してポンプ通路162の端部166に接続されている。ここでチェックバルブ230は、ロータ204が回転駆動されるとき開弁して吸入口210とポンプ通路162とを連通し、また一方、ロータ204が駆動されないとき吸入口210とポンプ通路162との間を遮断する。排出口211の一端部はポンプ室207に接続されており、排出口211の反ポンプ室側の端部は排出通路163に接続されている。
ベーンポンプ200のモータ部220は、電気的に無接点のブラシレス直流モータで構成されている。モータ部220は、回転軸224、通電駆動部225及び制御回路部280を備えている。回転軸224はケーシング203を貫通し、ポンプ室207内のロータ204に連結固定されている。通電駆動部225は、図示しないコイルへの通電位置が変更されることで、回転軸224に装着された図示しない可動子を回転駆動する。制御回路部280は、通電駆動部225のコイルに接続されており、当該コイルへの通電位置を制御することで回転軸224ひいてはロータ204を所定の回転数で駆動する。ロータ204が回転駆動されるときポンプ部202の吸入口210からポンプ室207に吸入される空気は、ベーン209の作用により圧縮されて排出口211から排出通路163に排出される。かかる作動によりポンプ通路162及び中継通路510が順次減圧され、中継通路510とキャニスタポート140との連通によりキャニスタ30を介して燃料タンク20内が減圧される。
以上、ベーンポンプ200及びポンプ通路162が特許請求の範囲に記載のポンプ手段を構成している。
図2に示すように切換弁300は、その切換作動により中継通路510の端部517又は大気ポート150の端部157を選択してキャニスタポート140の端部147に連通させる。具体的に切換弁300は、図3に示すように、弁ボディ310、開閉バルブ340、リファレンスバルブ350、弁軸部材320及び電磁駆動部330を備えている。弁ボディ310は切換弁収容部130に保持されている。開閉バルブ340は、弁ボディ310に一体に形成されている第一弁座341、並びに弁軸部材320の中間部に装着されているワッシャ342から構成されている。リファレンスバルブ350は、中継通路端部517の通路壁511に一体に形成されている第二弁座351、並びに弁軸部材320の中継通路側の端部に装着されているバルブキャップ352から構成されている。弁軸部材320は電磁駆動部330により駆動される。電磁駆動部330は、スプリング331、コイル332、固定コア333及び可動コア334を有している。スプリング331は弁軸部材320を第二弁座351側へ付勢している。コイル332はECU50に接続されており、コイル332への通電はECU50によって断続的に実施される。固定コア333と可動コア334とは磁性材で形成され、弁軸部材320の軸方向において互いに向き合っている。可動コア334は、弁軸部材320の反中継通路側の端部に装着されている。
コイル332が通電されていないとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力により反固定コア側(図3の下方)へ移動し、ワッシャ342を第一弁座341から離座させると共にバルブキャップ352を第二弁座351に着座させる。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とが端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140の端部147と中継通路510の端部517との間が遮断される。また一方、コイル332が通電されているとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生する。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力に抗して固定コア側(図3の上方)へ移動し、バルブキャップ352を第二弁座351から離座させると共にワッシャ342を第一弁座341に着座させる。これにより、キャニスタポート140と中継通路510とが端部147,517間で連通すると共に、キャニスタポート140の端部147と大気ポート150の端部157との間が遮断される。キャニスタポート140とポンプ通路162とは、中継通路510の基準オリフィス522を経由する経路において常時連通している。
圧力センサ400はセンサ室170に設置されている。圧力センサ400はセンサ室170の圧力を検出し、検出圧力に応じた信号をECU50に出力する。センサ室170は圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と連通しているため、圧力センサ400で検出される圧力はポンプ通路162の圧力と実質的に同一となる。
図2に示すように、キャニスタ30はタンク通路32を介して燃料タンク20に接続されている。したがってキャニスタポート140の接続端部146は、キャニスタ30及びタンク通路32を介して燃料タンク20に接続されることとなる。キャニスタ30は活性炭等からなる吸着剤31を有し、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を吸着剤31に吸着させる。そのため、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気の濃度は所定値以下となる。吸気装置40は、エンジンの吸気系に接続される吸気管41を有している。吸気管41には、内部を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ42が設置されている。吸気管41とキャニスタ30とはパージ通路33を介して接続されている。パージ通路33には、ECU50からの指令によりパージ通路33を開閉するパージバルブ34が設置されている。
ECU50は、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータから構成されている。ECU50は、検査モジュール100をはじめ検査モジュール100が搭載される車両の各部を制御する。ECU50には、圧力センサ400をはじめとして車両の各部に設置されている種々のセンサからの出力信号が入力される。ECU50は、これら入力された種々の信号に基づき、ROMに記録されている所定の制御プログラムに従って各部を制御する。ECU50はさらに、モータ部220及び切換弁300等の作動も制御する。
次に、検査システム10における検査モジュール100の作動について説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定期間が経過するまでは、検査モジュール100による検査は実施されない。
(1)エンジンの運転停止後、所定の期間が経過すると、空気漏れの検査に先立って大気圧が圧力センサ400により検出される。このとき、切換弁300のコイル332は通電されず、ワッシャ342が第一弁座341から離座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351に着座する。これにより、キャニスタポート140及び大気ポート150が端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140及び中継通路510の端部147,517間が遮断される。そのため、大気ポート150がキャニスタポート140及び中継通路510の基準オリフィス522を経由してポンプ通路162と連通するので、ポンプ通路162と連通するセンサ室170内の圧力センサ400は大気圧と実質的に同一の圧力を検出する。尚、このとき圧力センサ400のみが通電されており、モータ部220及び切換弁300への通電は停止されている。この状態を、図6に示すように大気圧検出期間Aとする。
(2)大気圧の検出が完了すると、検出した大気圧から車両が停車されている位置の標高をECU50により算定する。標高の算定が完了すると、切換弁300のコイル332への通電が開始され、図6に示す燃料蒸気発生検出状態Bとなる。コイル332への通電により、ワッシャ342が第一弁座341に着座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351から離座する。これにより、キャニスタポート140及び大気ポート150の端部147,157間が遮断されると共に、キャニスタポート140及び中継通路510が端部147,517間で連通する。その結果、ポンプ通路162は、大気ポート150と非連通になると共に、キャニスタポート140に接続されたキャニスタ30を経由して燃料タンク20と連通する。燃料タンク20内で燃料蒸気が発生している場合には、燃料タンク20内の圧力は車両の周囲すなわち大気圧に比較して高くなり、圧力センサ400で検出される圧力が図6に示すように上昇する。
(3)燃料タンク20における圧力上昇が検出されると、切換弁300のコイル332への通電は停止され、図6に示す基準検出状態Cとなる。コイル332への通電停止により、上記(1)と同様にしてキャニスタポート140及び大気ポート150が端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140及び中継通路510の端部147,517間が遮断される。これにより大気ポート150は、キャニスタポート140及び中継通路510の基準オリフィス522を経由してポンプ通路162と連通する。この後、モータ部220の通電駆動部225に通電を開始すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動されるため、チェックバルブ230が開弁してポンプ通路162及び中継通路510が減圧される。この減圧により、大気ポート150からキャニスタポート140へ流入した空気、並びにキャニスタ30からキャニスタポート140へ流入した燃料蒸気を含む空気は、中継通路510の基準オリフィス522により絞られてポンプ通路162へ流入する。そのため、ポンプ通路162の圧力が図6に示すように低下する。上述したように基準オリフィス522の径が所定の大きさに設定されているので、ポンプ通路162の圧力は所定の圧力まで低下した後に一定となる。このとき、圧力センサ400で検出されたポンプ通路162の圧力は、基準圧力PrとしてECU50のRAMに記録される。基準圧力の検出が完了すると、モータ部220への通電は停止される。
(4)基準圧力の検出が完了すると、切換弁300のコイル332が通電され、図6に示す減圧状態Dとなる。コイル332への通電により、上記(2)と同様にしてキャニスタポート140及び大気ポート150の端部147,157間が遮断されると共に、キャニスタポート140及び中継通路510が端部147,517間で連通する。これによりポンプ通路162が燃料タンク20と連通するため、燃料タンク20及びポンプ通路162の各圧力が実質的に同一となり、ポンプ通路162の圧力が一旦上昇する。ここでモータ部220の通電駆動部225に通電すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動され、チェックバルブ230が開弁する。ロータ204の回転駆動が継続されることで、ポンプ通路162と連通する燃料タンク20内は時間の経過に従って図6に示すように減圧される。
ロータ204の回転駆動が継続されるに伴って、ポンプ通路162の圧力すなわち燃料タンク20内の圧力が上記(3)において記録された基準圧力Prよりも低下した場合、燃料蒸気を含む空気の燃料タンク20からの漏れは許容以下と判断される。燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prよりも低下する場合、燃料タンク20の外部から内部へ空気の侵入がないか、又は侵入する空気が基準オリフィス522の通過流量以下である。そのため、燃料タンク20の気密は十分に達成されていると判断される。一方、燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20からの空気漏れは許容超過と判断される。燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20内の減圧にともなって外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク20の気密が十分に達成されていないと判断される。燃料タンク20の気密が十分に達成されていない場合、燃料タンク20内で燃料蒸気が発生すると、発生した燃料蒸気を含む空気は燃料タンク20の外部へ放出されると考えられる。燃料タンク20からの空気漏れが許容超過と判断されると、ECU50は、エンジンの次回の運転時において車両の図示しないダッシュボードに警告ランプを点灯させる。これにより、燃料蒸気を含む空気が燃料タンク20から漏れていることを運転者に伝達する。尚、燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prとほぼ同一の場合、燃料タンク20から基準オリフィス522への通過流量に対応する空気漏れが発生していることになる。
(5)空気漏れの検査が完了すると、モータ部220及び切換弁300への通電が停止され、図6に示す判断終了状態Eとなる。ECU50は、ポンプ通路162の圧力が図6に示すように大気圧に回復したことを確認した後、圧力センサ400への通電を停止させ、全ての検査工程を終了する。
以上説明した本実施形態では、キャニスタポート140に両端部516,517が連通可能な中継通路510において、基準オリフィス522の両側にフィルタ540,560が設けられている。そのため、空気の流れによりキャニスタポート140から中継通路510へ入り込んだ粉塵等の異物は、二つのフィルタ540,560の濾過作用を受けて基準オリフィス522に到達し難くなる。したがって、キャニスタポート140から中継通路510へ入り込んだ異物により基準オリフィス522が詰まることを防止できる。
さらに本実施形態では、例えばケーシング203に対するベーン209の摺動によりポンプ室207に生じた摩耗屑等の異物がポンプ通路162から中継通路510へ入り込むことがある。しかし、中継通路510において基準オリフィス522とポンプ通路162の分岐箇所との間には第二フィルタ560が設けられているので、ポンプ通路162から中継通路510へ入り込んだ異物は第二フィルタ560の濾過作用を受けて基準オリフィス522に到達し難くなる。したがって、ポンプ通路162から中継通路510へ入り込んだ異物により基準オリフィス522が詰まることを防止できる。
またさらに本実施形態では、第一フィルタ540と第二フィルタ560とが共に薄肉平板状の金属メッシュフィルタで構成されている。そのため、基準オリフィス522の両側にフィルタ540,560を設けたことによってハウジング110ひいては検査モジュール100が大型化することを抑制できる。
尚、上述した実施形態では、中継通路510の基準オリフィス522より切換弁側であってポンプ通路162の分岐箇所より基準オリフィス側に第二フィルタ560を設けた。これに対し、中継通路510において基準オリフィス522及びポンプ通路162の分岐箇所の双方より切換弁側に第二フィルタ560を設けるようにしてもよい。また、複数の第二フィルタ560を用い、その少なくとも一つの第二フィルタ560を中継通路510の基準オリフィス522より切換弁側であってポンプ通路162の分岐箇所より基準オリフィス側に設け、別の少なくとも一つの第二フィルタ560を中継通路510において基準オリフィス522及びポンプ通路162の分岐箇所より切換弁側に設けるようにしてもよい。
さらに上述した実施形態では、第一フィルタ540及び第二フィルタ560の双方を共にメッシュフィルタで構成したが、第一フィルタ540及び第二フィルタ560の少なくとも一方をメッシュフィルタ以外の公知のフィルタで構成してもよい。
またさらに上述した実施形態では、ポンプ通路さらには燃料タンク内を減圧して空気漏れを検査する検査システムに本発明を適用した例について説明した。これに対し、ポンプ通路さらには燃料タンク内を加圧して空気漏れを検査する検査システムに本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施形態による検査モジュールのオリフィス部を示す断面図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールを適用した検査システムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールを示す断面図である。 図1のオリフィス部を示す底面図である。 図1のV−V線断面図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールの圧力センサにより検出される圧力の変化を示す模式図である。 従来の燃料蒸気漏れ検査モジュールを示す断面図である。
符号の説明
20 燃料タンク、100 検査モジュール(燃料蒸気漏れ検査モジュール)、30 キャニスタ、140 キャニスタポート、146 接続端部、147 反接続端部側の端部、150 大気ポート、156 開放端部、157 反開放端部側の端部、162 ポンプ通路(ポンプ手段)、200 ベーンポンプ(ポンプ手段)、300 切換弁、500 オリフィス部、510 中継通路、516 開口端部、517 反開口端部側の端部、520 オリフィス部材、522 基準オリフィス、530 第一保持部材、540 第一フィルタ、550 第二保持部材、560 第二フィルタ

Claims (3)

  1. 燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールであって、
    前記燃料タンクで発生した燃料蒸気を吸着するキャニスタを介して前記燃料タンクに接続される接続端部を有するキャニスタポートと、
    前記キャニスタポート内に開口する開口端部を有する中継通路と、
    大気に開放される開放端部を有する大気ポートと、
    前記中継通路の反開口端部側の端部又は前記大気ポートの反開放端部側の端部を選択して前記キャニスタポートの反接続端部側の端部に連通させる切換弁と、
    前記中継通路に設けられ、前記中継通路の通路面積を絞る基準オリフィスと、
    前記中継通路において前記基準オリフィスより切換弁側から分岐するポンプ通路を有し、前記ポンプ通路を減圧又は加圧するポンプ手段と、
    前記中継通路において前記基準オリフィスより開口端部側に設けられ、前記中継通路を通過する流体を濾過する第一フィルタと、
    前記中継通路において前記基準オリフィスより切換弁側に設けられ、前記中継通路を通過する流体を濾過する第二フィルタと、
    を備えることを特徴とする燃料蒸気漏れ検査モジュール。
  2. 前記第二フィルタは、前記中継通路において前記ポンプ通路の分岐箇所より基準オリフィス側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気漏れ検査モジュール。
  3. 前記第一フィルタ及び前記第二フィルタは共にメッシュフィルタで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料蒸気漏れ検査モジュール。
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