JP4203908B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ベーンポンプに関し、特に燃料蒸気漏れ検査モジュール等に好適に用いられるベーンポンプに関する。
ケーシングのポンプ室に偏心して収容したベーン付きロータにモータの回転軸を連結し、ポンプ室への流入流体をロータの回転駆動により圧縮し吐出するようにしたベーンポンプが公知である。例えば特許文献1に開示されるような燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールにおいて燃料タンクの内部を減圧又は加圧するのに用いられるベーンポンプでは、そのポンプ流量がモジュールの性能を左右するため重要である。ベーンポンプのポンプ流量を調整するには、ポンプ室に対するロータの偏心量を調整すればよい。
従来のベーンポンプでは、回転軸を支持するモータの支持体に、ケーシングに通したボルトを螺着することで、ケーシングを支持体に取り付けている。そこで、ボルトを緩めた状態でケーシングを支持体に対して相対移動させることにより、ロータの偏心量ひいてはポンプ流量を調整している。
特開平10−90107号公報
しかし従来、ボルトが通されるケーシングの穴は、支持体に対するケーシングの相対移動を可能にするために円筒穴状のルーズホールとされている。そのため、支持体に対するケーシングの相対位置がルーズホールの任意の径方向に変化し易いので、ポンプ流量が所望値となる相対位置を探し出すまでに時間がかかる。
本発明の目的は、ポンプ流量の調整時間を短縮するベーンポンプを提供することにある。
請求項1〜5に記載の発明によると、モータの支持体におねじ部材により取り付けられるケーシングはそのポンプ室に対するロータの偏心方向に長径となる長穴を有し、当該長穴に通されたおねじ部材を長穴の短径方向両側から挟持する。これにより、緩めたおねじ部材に対しケーシングを長穴の長径方向へ相対摺動させることが可能となるので、支持体に対するケーシングの相対移動方向を長穴の長径方向に限定できる。支持体に対するケーシングの相対位置(以下、ケーシング相対位置という)を所定の条件を満たすように調整する際には、支持体に対してケーシングをその限定された方向へ相対移動させればよいので、調整時間が短くなる。請求項1〜5に記載の発明では、ケーシング相対位置に応じて、モータの回転軸に連結されたロータのポンプ室に対する偏心量、ひいてはベーンポンプのポンプ流量が変化する。以上より、ポンプ流量が所望値となるケーシング相対位置を探し出すのに必要な時間が短縮される。
請求項2に記載の発明によると、ケーシングは、長径方向が互いに一致する複数の長穴を有する。これにより、支持体にケーシングを複数箇所で堅固に締結した状態でベーンポンプを使用できると共に、ポンプ流量の調整時には長穴の作用に基づく調整時間の短縮化を確実に享受できる。
請求項3に記載の発明によると、ケーシングは、長穴の長径方向の軸線に垂直な平坦面部を外周面に有する。これにより、例えば第一の治具で支持体を位置固定し、平坦面部に面接触させた第二の治具でケーシングを長穴の長径方向に動かすことで、支持体に対しケーシングをその外周面の周方向に相対回転させることなく、ケーシング相対位置を調整できる。
請求項4に記載の発明によると、例えば次のようにしてベーンポンプを組み立てることができる。まず、一端に開口を有する有底筒状のカムリングの底壁にモータの回転軸を貫通させる。次に、カムリングの開口が上を向くようにして、カムリングが内側に形成するポンプ室にロータを挿入すると共に、底壁を貫通している回転軸にロータを連結する。続いて、カムリングの開口を覆蓋するように蓋体をカムリング上に載置してケーシングを形成した後、ケーシングの長穴におねじ部材を通し、そのおねじ部材を支持体に螺着する。その後、必要に応じて、おねじ部材を緩めた状態でポンプ流量の調整を行い、決定したケーシング相対位置でおねじ部材を締め、ベーンポンプを完成させる。
上述したように、カムリング上に蓋体を載置するのに先立ち、開口を上に向けた有底筒状のカムリングにロータを挿入しておくことで、ロータを収容するケーシングの形成が容易となり、ケーシングの形成に必要な時間が短くなる。また、ポンプ流量の調整を短時間で実施できることは上記の通りである。したがって、請求項4に記載の発明によれば、ベーンポンプの組立時間を著しく短縮できる。
請求項5に記載の発明によると、例えば次のようにしてベーンポンプを組み立てることができる。まず、第一蓋体にモータの回転軸を貫通させる。次に、モータの回転軸が下側から貫通するようにした第一蓋体上に、両端が開口する筒状のカムリングを載置する。これにより、カムリングの一端の開口を第一蓋体で覆蓋すると共に、カムリングの他端の開口を上に向ける。続いて、カムリングが内側に形成するポンプ室にロータを挿入すると共に、第一蓋体を貫通している回転軸にロータを連結する。さらに、カムリングにおいて上を向く開口を覆蓋するように第二蓋体をカムリング上に載置してケーシングを形成した後、ケーシングの長穴におねじ部材を通し、そのおねじ部材を支持体に螺着する。その後、必要に応じて、おねじ部材を緩めた状態でポンプ流量の調整を行い、決定したケーシング相対位置でおねじ部材を締め、ベーンポンプを完成させる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のベーンポンプのポンプ流量を調整する方法である。この方法によると、おねじ部材を緩めた状態で、ポンプ流量を監視しつつケーシングを支持体に対して長穴の長径方向へ相対移動させ、そのポンプ流量の監視結果に基づきケーシング相対位置を決定する。調整対象の上記ベーンポンプでは、支持体に対するケーシングの相対移動方向が長穴の長径方向に限定されるので、所望のポンプ流量を実現するケーシング相対位置を決定するのに必要な時間が短縮される。すなわち、ポンプ流量の調整を短時間で実施できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のベーンポンプを備える燃料蒸気漏れ検査モジュールである。このモジュールは、ポンプ流量の調整時間が短いベーンポンプを備えているので、短時間での製造が可能となる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュール(以下、単に「検査モジュール」という。)を適用した燃料蒸気漏れ検査システム(以下、単に「検査システム」という。)を図2に示す。
検査システム10は、検査モジュール100、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40及びECU50等から構成されている。
図3に示すように検査モジュール100は、ハウジング110、ベーンポンプ200、切換弁300及び圧力センサ400を具備している。
ハウジング110は、ベーンポンプ200を収容するポンプ収容部120、並びに切換弁300を収容する切換弁収容部130を有している。また、ハウジング110はキャニスタポート140及び大気ポート150を有している。キャニスタポート140の一端部と大気ポート150の一端部とは切換弁300を介して接続されている。キャニスタポート140の反切換弁側の端部はキャニスタ30に接続されている。大気ポート150の反切換弁側の端部は、図2に示すように大気通路151に接続されている。大気通路151は、エアフィルタ152が設置されている開放端153を反検査モジュール側の端部に有している。これにより大気通路151は、反検査モジュール側の端部において大気開放されている。
図3に示すようにハウジング110は、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164、センサ室170及びオリフィス通路510をさらに有している。ポンプ通路162の一端部は、ベーンポンプ200のポンプ部202の吸入口210にそのポンプ部202のチェックバルブ230を介して接続されている。ポンプ通路162の反チェックバルブ側の端部は、キャニスタポート140及び大気ポート150に切換弁300を介して接続されている。排出通路163は、ポンプ部202の排出口211と大気ポート150との間を接続している。圧力導入通路164はポンプ通路162の中途部から分岐しており、反ポンプ通路側の端部をセンサ室170に接続されている。このセンサ室170に圧力センサ400が設置されている。オリフィス通路510はポンプ通路162の中途部から分岐しており、反ポンプ通路側の端部をキャニスタポート140の内側に開口させている。これによりオリフィス通路510は、キャニスタポート140とポンプ通路162とに常時連通している。オリフィス通路510の中途部にはオリフィス520が設置されている。オリフィス520の径は、燃料タンク20において燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口径に対応している。
ハウジング110のポンプ収容部120にコネクタ180が設置されている。コネクタ180の端子群181は、ECU50を経由して図示しない電源から電力が供給される図示しないカプラに接続される。コネクタ180の端子群181は、圧力センサ400に接続されている端子182、切換弁300のコイル332に接続されている端子183、並びにベーンポンプ200のモータ部220の制御回路部280に接続されている図示しない端子を含む。
ベーンポンプ200は、ポンプ部202、モータ部220及びおねじ部材としてのボルト250を備えている。
ポンプ部202は、ケーシング203、ロータ204及びチェックバルブ230を有している。ケーシング203はポンプ収容部120内に設置されている。図4に示すようにケーシング203は、カムリング205、並びに蓋体としてのプレート206及び保護部材240を組み合わせて構成されている。カムリング205は一端に開口212を有する有底筒状に樹脂で形成され、その内側に円筒穴状のポンプ室207を形成している。プレート206は樹脂で厚肉平板状に形成されており、その板厚方向の端面206aがカムリング205の開口212側の端面205aに平面接触することで開口212を覆蓋している。保護部材240は金属で薄肉平板状に形成され、その板厚方向の端面240aがプレート206の反カムリング側の端面206bに平面接触する形態で配置されている。ケーシング203をなすカムリング205、プレート206及び保護部材240は、ボルト250により共締めされてモータ部220の取付部材226に取り付けられている。
プレート206には、吸入口210及び排出口211が形成されている。吸入口210は、プレート206の端面206b、並びに端面206aにおいてポンプ室207に臨む部分に開口している。排出口211は、プレート206の外周面、並びに端面206aにおいて少なくともポンプ室207に臨む部分に開口している。
ロータ204はポンプ室207に収容され、カムリング205の底壁205bとプレート206との間に挟まれている。ロータ204は、ロータ軸208及び複数のベーン209を組み合わせて構成されている。ロータ軸208はポンプ室207に対して偏心し、その偏心した中心軸線Oの周りに回転可能である。複数のベーン209は、所定の径方向に放射状に突出する形態でロータ軸208の溝208aに摺動可能に保持されている。各ベーン209の突出先端部209aは、ロータ軸208の回転駆動に伴って生じる遠心力によりカムリング205の内周壁に摺動可能である。ロータ204が回転駆動されるとき吸入口210からポンプ室207に吸入される空気は、ベーン209の作用により圧縮されて排出口211から排出通路163に排出される。これによりポンプ部202は、キャニスタ30を介して燃料タンク20の内部を減圧する。
チェックバルブ230は吸入口210の端面206b側に嵌合し、吸入口210から突出した端部をポンプ通路162に接続されている。チェックバルブ230はロータ204が回転駆動されるとき開弁し、また一方、ロータ204が駆動されないとき閉弁する。
モータ部220は、電気的に無接点のブラシレス直流モータで構成されている。モータ部220は、ケース部材222、軸受223、回転軸224、通電駆動部225、制御回路部280及び取付部材226を有している。ケース部材222は金属で箱状に形成され、ポンプ収容部120内に設置されている。ケース部材222は、その内部に軸受223及び通電駆動部225を収容し保持している。軸受223は、回転軸224の一端部側を回転自在に且つ径方向に実質的に移動不能に支持している。回転軸224の反軸受側はカムリング205の底壁205bを貫通し、ポンプ室207内のロータ軸208に同軸上に嵌合連結されている。通電駆動部225は、コイル227への通電位置が変更されることで、回転軸224に同軸上に装着された可動子228を回転駆動する。制御回路部280はケース部材222の外部に設置され、通電駆動部225のコイル227に接続されている。制御回路部280はコイル227への通電位置を制御することで、可動子228に装着された回転軸224ひいては回転軸224に連結されたロータ204を所定の回転数で駆動する。金属で薄肉平板状に形成されケース部材222の底壁222aに固定された取付部材226は、ポンプ収容部120に保持されている。取付部材226は、その反ケース部材側の端面226aがカムリング205の反プレート側(すなわち底壁側)の端面205cに平面接触する形態で配置されている。以上、モータ部220が特許請求の範囲に記載のモータを構成し、ケース部材222、軸受223及び取付部材226が共同して特許請求の範囲に記載の支持体を構成している。
図3に示すように切換弁300は、弁ボディ310、開閉バルブ340、リファレンスバルブ350、弁軸部材320及び電磁駆動部330を備えている。
弁ボディ310は切換弁収容部130に保持されている。開閉バルブ340は、弁ボディ310に一体に形成されている第一弁座341、並びに弁軸部材320の中間部に装着されているワッシャ342から構成されている。リファレンスバルブ350は、切換弁収容部130に一体に形成されている第二弁座351、並びに弁軸部材320のキャニスタ側の端部に装着されているバルブキャップ352から構成されている。弁軸部材320は、電磁駆動部330により駆動される。電磁駆動部330は、スプリング331、コイル332、固定コア333及び可動コア334を有している。スプリング331は弁軸部材320を第二弁座351側へ付勢している。コイル332はECU50に接続されている。コイル332への通電はECU50によって断続的に実施される。固定コア333と可動コア334とは磁性材で形成され、弁軸部材320の軸方向において互いに向き合っている。可動コア334は弁軸部材320の反キャニスタ側の端部に装着されている。
コイル332が通電されていないとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力により反固定コア側(図3の下方)へ移動し、バルブキャップ352を第二弁座351に着座させると共にワッシャ342を第一弁座341から離座させる。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とが連通すると共に、ポンプ通路162とキャニスタポート140及び大気ポート150との連通がオリフィス通路510を経由しない経路で遮断される。また一方、コイル332が通電されているとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生する。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力に抗して固定コア側(図3の上方)へ移動し、バルブキャップ352を第二弁座351から離座させると共にワッシャ342を第一弁座341に着座させる。これにより、ポンプ通路162とキャニスタポート140とがオリフィス通路510を経由しない経路で連通すると共に、キャニスタポート140と大気ポート150との連通が遮断される。
圧力センサ400はセンサ室170に設置されている。圧力センサ400はセンサ室170の圧力を検出し、検出圧力に応じた信号をECU50に出力する。センサ室170は圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と連通しているため、圧力センサ400で検出される圧力はポンプ通路162の圧力と実質的に同一となる。
図2に示すように、キャニスタ30はタンク通路32を介して燃料タンク20に接続されている。キャニスタ30は活性炭等からなる吸着剤31を有し、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を吸着剤31に吸着させる。これにより、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気の濃度は所定値以下となる。吸気装置40は、エンジンの吸気系に接続される吸気管41を有している。吸気管41には、内部を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ42が設置されている。吸気管41とキャニスタ30とはパージ通路33を介して接続されている。パージ通路33には、ECU50からの指令によりパージ通路33を開閉するパージバルブ34が設置されている。
ECU50は、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータから構成されている。ECU50は、検査モジュール100をはじめ検査モジュール100が搭載される車両の各部を制御する。ECU50には、圧力センサ400をはじめとして車両の各部に設置されている種々のセンサから出力された信号が入力される。ECU50は、これら入力された種々の信号からROMに記録されている所定の制御プログラムに従って各部を制御する。また、モータ部220及び切換弁300等の作動もECU50により制御される。
ここで、検査システム10における検査モジュール100の作動について説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定期間が経過するまでは、検査モジュール100による検査は実施されない。そのため切換弁300のコイル332は通電されず、キャニスタポート140と大気ポート150とが連通している。これにより、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を含む空気は、キャニスタ30を通過して燃料蒸気を除去された後、大気通路151の開放端153から大気へ放出される。
(1)エンジンの運転停止後、所定の期間が経過すると、空気漏れの検査に先立って大気圧が圧力センサ400により検出される。このとき切換弁300のコイル332は通電されておらず、キャニスタポート140及びオリフィス通路510を経由して大気ポート150とポンプ通路162とが連通する。そのため、ポンプ通路162と連通するセンサ室170内の圧力センサ400によって検出される圧力は、大気圧と実質的に同一となる。尚、このとき圧力センサ400のみが通電されており、モータ部220及び切換弁300への通電は停止されている。この状態を、図5に示すように大気圧検出期間Aとする。
(2)大気圧の検出が完了すると、検出した大気圧から車両が停車されている位置の標高をECU50により算定する。標高の算定が完了すると、切換弁300のコイル332への通電が開始され、図5に示す燃料蒸気発生検出状態Bとなる。コイル332への通電により、ワッシャ342が第一弁座341に着座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351から離座する。これにより、大気ポート150とポンプ通路162との連通が遮断されると共に、キャニスタポート140とポンプ通路162とのオリフィス通路510を経由しない経路での連通が実現される。その結果、ポンプ通路162は、キャニスタポート140に接続されたキャニスタ30を経由して燃料タンク20と連通する。燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生している場合には、燃料タンク20の内部の圧力は車両の周囲すなわち大気圧に比較して高くなり、圧力センサ400で検出される圧力が図5に示すように上昇する。
(3)燃料タンク20における圧力上昇が検出されると、切換弁300のコイル332への通電は停止され、図5に示す基準検出状態Cとなる。コイル332への通電停止により、ワッシャ342が第一弁座341から離座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351に着座する。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とが連通すると共に、ポンプ通路162がオリフィス通路510を経由してキャニスタポート140及び大気ポート150と連通する。この後、モータ部220のコイル227に通電を開始すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動されるため、チェックバルブ230が開弁してポンプ通路162が減圧される。減圧により、大気ポート150からキャニスタポート140へ流入した空気、並びにキャニスタ30からキャニスタポート140へ流入した燃料蒸気を含む空気は、オリフィス通路510を経由してポンプ通路162へ流入する。ポンプ通路162へ流入する空気の流れはオリフィス通路510に設置されているオリフィス520により絞られるため、図5に示すようにポンプ通路162の圧力は低下する。上述したようにオリフィス520の径が所定の大きさに設定されているため、ポンプ通路162の圧力は所定の圧力まで低下した後、一定となる。このとき、圧力センサ400で検出されたポンプ通路162の圧力は、基準圧力PrとしてECU50のRAMに記録される。基準圧力の検出が完了すると、モータ部220への通電は停止される。
(4)基準圧力Prの検出が完了すると、切換弁300のコイル332が通電され、図5に示す減圧状態Dとなる。コイル332への通電により、上記(2)と同様にして、大気ポート150とポンプ通路162との連通が遮断されると共に、キャニスタポート140とポンプ通路162とのオリフィス通路510を経由しない経路での連通が実現される。キャニスタポート140とポンプ通路162との連通により燃料タンク20がポンプ通路162と連通するため、燃料タンク20及びポンプ通路162の各圧力が実質的に同一となり、ポンプ通路162の圧力が一旦上昇する。ここでモータ部220のコイル227に通電すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動され、チェックバルブ230が開弁する。ロータ204の回転駆動によって、ポンプ通路162と連通する燃料タンク20の内部は図5に示すように時間の経過に従い減圧される。
ロータ204の回転駆動が継続されるに伴って、ポンプ通路162の圧力すなわち燃料タンク20の内部の圧力が上記(3)において記録された基準圧力Prよりも低下した場合、燃料蒸気を含む空気の燃料タンク20からの漏れは許容以下と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prよりも低下する場合、燃料タンク20の外部から内部へ空気の侵入がないか、又は侵入する空気がオリフィス520の通過流量以下である。そのため、燃料タンク20の気密は十分に達成されていると判断される。一方、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20からの空気漏れは許容超過と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20の内部の減圧にともなって外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク20の気密が十分に達成されていないと判断される。燃料タンク20の気密が十分に達成されていない場合、燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生すると、発生した燃料蒸気を含む空気は燃料タンク20の外部へ放出されると考えられる。燃料タンク20からの空気漏れが許容超過と判断されると、ECU50は、エンジンの次回の運転時において車両の図示しないダッシュボードに警告ランプを点灯させる。これにより、燃料蒸気を含む空気が燃料タンク20から漏れていることを運転者に伝達する。尚、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prとほぼ同一の場合、燃料タンク20からオリフィス520の通過流量に対応する空気漏れが発生していることになる。
(5)空気漏れの検査が完了すると、モータ部220及び切換弁300への通電が停止され、図5に示す判断終了状態Eとなる。ECU50は、ポンプ通路162の圧力が図5に示すように大気圧に回復したことを確認した後、圧力センサ400への通電を停止させ、全ての検査工程を終了する。
次に、上述した検査モジュール100のベーンポンプ200における取付部材226とケーシング203との締結構造について詳細に説明する。
図1,4,6及び7に示すようにケーシング203には、ボルト250の軸部610が通される三つの長穴600が形成されている。三つの長穴600はロータ軸208の周方向において等間隔に配設されており、いずれもケーシング203をなす三部材205,206,240を貫いている。ケーシング203において各長穴600は、ポンプ室207の外周側をロータ軸208の中心軸線Oに平行に貫通している。各長穴600の長径方向は互いに一致し、またポンプ室207に対するロータ204の偏心方向と一致している。尚、図1,6及び7において、一点鎖線Lは各長穴600の長径方向の軸線を示し、一点鎖線Mはポンプ室207に対するロータ204の偏心方向の軸線を示している。各長穴600の短径φは、ボルト250の軸部610の外径dより僅かに大きく設定されている。これによりケーシング203は、長穴600に通された軸部610を長穴600の短径方向両側から挟持している。上述の如く短径設定された各長穴600の長径φは、軸部610の外径dより十分に大きい。これにより、ボルト250を緩めたときには、その軸部610に対してケーシング203を各長穴600の長径方向へ相対摺動させることが可能となる。尚、図1及び4に示すように第一実施形態では、回転軸224が貫通するカムリング205の底壁205bの穴205dを円筒穴状のルーズホールとすることで、軸部610に対するケーシング203の相対摺動が妨げられないようにしている。
図1,6及び7に示すようにケーシング203は、その外周面の周方向の二箇所に平坦面部660,670を有している。一方の平坦面部660は、各長穴600の長径方向の軸線Lに垂直に形成されている。他方の平坦面部670は、各長穴600の長径方向の軸線Lに平行に形成されている。
図4及び8に示すように取付部材226には、ボルト250が螺合するめねじ穴640が三つ形成されている。取付部材226において三つのめねじ穴640は、ケーシング203の三つの長穴600に対応する位置に等間隔に配設されている。各めねじ穴640は、取付部材226をロータ軸208の中心軸線Oに平行な板厚方向に貫通している。
図4に示すようにボルト250の軸部610は、ロータ軸208の中心軸線Oに概ね平行になるようにしてケーシング203の反取付部材側から長穴600に通され、その先端部をめねじ穴640に螺着されている。ボルト250が締められた図4の状態において、ケーシング203は、ボルト250の頭部612と取付部材226との間に挟持される形態で取付部材226に締結されている。
次に、ベーンポンプ200の組立方法について説明する。
(i)まず、要素222〜226,280が一体化されたモータ部220、ロータ204、カムリング205、プレート206、保護部材240、三本のボルト250及びチェックバルブ230を、それぞれ個別に準備する。
(ii)次に、カムリング205の底壁205bにその端面205c側からモータ部220の回転軸224を貫通させる。
(iii)次に、回転軸224にロータ204のロータ軸208を嵌合連結し、当該ロータ204をカムリング205の内側のポンプ室207に挿入する。これにより、ロータ204が図9に示す如くポンプ室207内に保持される。
(iv)次に、図9(A)に白抜矢印で示す如く、カムリング205の開口212を覆蓋するようにその端面205a上にプレート206の端面206aを重ね合わせ、さらにプレート206の反カムリング側の端面206b上に保護部材240の端面240aを重ね合わせる。これにより、蓋体としてのプレート206及び保護部材240がカムリング205上に載置されてケーシング203が形成される。
(v)次に、ケーシング203の各長穴600にボルト250の軸部610を通し、各軸部610の先端部をモータ部220の取付部材226の対応するめねじ穴640に螺着する。ここでは、ボルト250を緩めた仮留め状態としておく。
(vi)次に、ケーシング203の吸入口210にチェックバルブ230を嵌合して組付ける。
(vii)次に、ポンプ流量の調整を行う。具体的には、まず図10に示すように、ケーシング203の吸入口210にチェックバルブ230を介して調整装置700の検査通路702を接続し、モータ部220の制御回路部280に調整装置700の図示しない検査回路部を接続する。さらに、モータ部220のケース部材222を図示しない第一治具で位置固定すると共に、ケーシング203を第二治具706で直線往復駆動可能に保持する。このとき、断面U字状の第二治具706によって、当該治具706に平面接触させたケーシング203の平坦面部660を鉛直方向下側から支持し、かつケーシング203の平坦面部670とその水平方向逆側箇所680とを挟持する。続いて、検査回路部により制御回路部280を制御してモータ部220のコイル227に通電し、回転軸224を回転駆動する。これによりポンプ流量として吸入口210から吸入される吸入流量の検出を、検査通路702に接続された調整装置700の流量計708により開始する。そして、流量計708による吸入流量の検出を連続的又は断続的に行いながら、第二治具706を図10の白抜矢印の如く鉛直方向へ駆動して、ボルト250の軸部610に対しケーシング203を各長穴600の長径方向へ相対摺動させる。すなわち吸入流量を監視しつつ、軸部610に螺着された取付部材226に対してケーシング203を各長穴600の長径方向へ相対移動させる。流量計708による吸入流量の検出結果がベーンポンプ200に要求される吸入流量と一致したら、第二治具706の駆動とコイル227への通電とを停止する。以上により、取付部材226に対するケーシング203の相対位置(以下、ケーシング相対位置という)が決定され、ポンプ流量としての吸入流量が所望の値に調整される。
(viii)最後に、ボルト250を締める。これにより、ケーシング203と取付部材226とが上記工程(vii)で決められた相対位置関係をもって締結され、ベーンポンプ200が組み上がる。尚、この後、検査通路702、検査回路部、第一治具及び第二治具706からそれぞれ、吸入口210、制御回路部280、ケース部材222及びケーシング203を取り外す。
以上説明した第一実施形態によると、ベーンポンプ200の組立において、プレート206及び保護部材240をカムリング205上に載置するのに先立って、開口212を上に向けた有底筒状のカムリング205にロータ204を挿入しておくことができる。これにより、ロータ204を収容するケーシング203の形成が容易となるので、ケーシング203の形成に必要な時間を短くできる。
さらにベーンポンプ200の組立において、ポンプ流量の調整時には、取付部材226に対するケーシング203の相対移動方向について、ポンプ室207に対するロータ204の偏心方向に一致した各長穴600の長径方向に限定できる。しかもポンプ流量の調整時には、ケース部材222を第一治具で位置固定し、平坦面部660に平面接触する第二治具706でケーシング203を鉛直方向すなわち各長穴600の長径方向に駆動している。そのため、取付部材226に対しケーシング203をその外周面の周方向に相対回転させることなく、ケーシング相対位置を細かく調整できる。したがって、第一実施形態によると、長穴600ではなく円筒穴状のルーズホールを採用している従来に比べ、ポンプ流量を所望値とするケーシング相対位置を容易に探し出すことができる。そのため、ポンプ流量の調整に必要な時間が短くなる。
このように第一実施形態によれば、ケーシング203の形成とポンプ流量の調整とを短時間で実施できるので、ベーンポンプ200の総組立時間ひいては検査モジュール100の製造時間が短縮される。
また、第一実施形態によると、三本のボルト250によりケーシング203を取付部材226に締結していると共に、ケーシング203において各ボルト250が通される三つの通穴を全て長穴600としている。したがって、ポンプ流量の調整時には各長穴600の作用に基づく調整時間の短縮が実現され、しかもポンプ流量の調整後に各ボルト250を締めることでケーシング203を取付部材226に堅固に固定できる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第一実施形態と実質的に同一の構成部分については同一の符号を付すことで説明を省略し、主に第一実施形態と異なる点について説明する。図11は、第二実施形態のベーンポンプ750を示している。
ベーンポンプ750のポンプ部800のケーシング801は、カムリング802、第一蓋体としてのプレート803、並びに第二蓋体としてのプレート206及び保護部材240を組み合わせて構成されている。カムリング802は両端に開口804,805を有する筒状に樹脂で形成され、その内側にポンプ室207を形成している。カムリング802の開口804は、プレート206の反保護部材側の端面206aがカムリング802の開口804側の端面802aに平面接触することで覆蓋されている。プレート803は樹脂で厚肉平板状に形成されており、その板厚方向の端面803aがカムリング802の開口805側の端面802bに平面接触することで開口805を覆蓋している。
ケーシング801をなす四部材802,803,206,240を三つの長穴600が第一実施形態と同様に貫いており、それら四部材802,803,206,240は、各長穴600に通されたボルト250により共締めされて取付部材226に取り付けられている。これにより、プレート803の反カムリング側の端面803bが取付部材226の端面226aに平面接触していると共に、回転軸224の反軸受側がプレート803を貫通してプレート803,206間のロータ204のロータ軸208に嵌合連結されている。尚、第二実施形態では、回転軸224が貫通するプレート803の穴803cを円筒穴状のルーズホールとすることで、ボルト250の軸部610に対するケーシング801の相対摺動が妨げられないようにしている。
次に、ベーンポンプ750の組立方法について説明する。
(I)まず、モータ部220、ロータ204、カムリング802、プレート803、プレート206、保護部材240、三本のボルト250及びチェックバルブ230を、それぞれ個別に準備する。
(II)次に、プレート803にその端面803b側からモータ部220の回転軸224を貫通させる。
(III)次に、図12に白抜矢印で示す如く、回転軸224が下側から貫通するようにセットしたプレート803の端面803aにカムリング802の端面802bを重ね合わせる。これにより、図13(A)に示す如く、カムリング802が第一蓋体としてのプレート803上に載置されてカムリング802の一方の開口805が覆蓋されると共に、カムリング802の他方の開口804が上に向けられる。
(IV)次に、回転軸224にロータ204のロータ軸208を嵌合連結し、当該ロータ204をカムリング802の内側のポンプ室207に挿入する。これにより、ロータ204が図13に示す如くポンプ室207内に保持される。
(V)次に、図13(A)に白抜矢印で示す如く、カムリング802の上を向いた開口804を覆蓋するようにその端面802a上にプレート206の端面206aを重ね合わせ、さらにプレート206の反カムリング側の端面206b上に保護部材240の端面240aを重ね合わせる。これにより、第二蓋体としてのプレート206及び保護部材240がプレート803上のカムリング802上に載置されてケーシング801が形成される。
(VI)次に、第一実施形態の(v),(vi),(vii),(viii)と同様な工程が実施されることで、ベーンポンプ750が組み上がる。
以上説明した第二実施形態によると、ベーンポンプ750の組立において、第一実施形態と同様な原理によってポンプ流量の調整時間が短縮し、またポンプ流量の調整後には各長穴600に通された各ボルト250が締められてケーシング801が取付部材226に堅固に固定される。特に、ポンプ流量の調整時間の短縮は、ベーンポンプ750の総組立時間ひいてはベーンポンプ750を備えた検査モジュール100の製造時間の短縮をもたらす。
尚、上述した複数の実施形態では、燃料タンクの内部を減圧して空気漏れを検査する検査システムに本発明を適用した例について説明した。これに対し、燃料タンクの内部を加圧して空気漏れを検査する検査システム、あるいは流体の減圧又は加圧を実施する公知の各種の装置に本発明を適用することが可能である。
さらに、上述した複数の実施形態では、減圧に用いるベーンポンプ200の吸入流量をポンプ流量として調整したが、例えばベーンポンプ200を加圧に用いる場合には、その吐出流量をポンプ流量として調整してもよい。
本発明の第一実施形態によるベーンポンプを示す図であって、図4のI−I線断面図である。 本発明の第一実施形態による検査モジュールを適用した検査システムを示す模式図である。 本発明の第一実施形態による検査モジュールを示す断面図である。 本発明の第一実施形態によるベーンポンプを示す断面図である。 本発明の第一実施形態による検査モジュールの圧力センサにより検出される圧力の変化を示す模式図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図4のVII−VII線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 本発明の第一実施形態によるベーンポンプの組立方法を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるポンプ流量の調整方法を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態によるベーンポンプを示す断面図である。 本発明の第二実施形態によるベーンポンプの組立方法を説明するための模式図である。 本発明の第二実施形態によるベーンポンプの組立方法を説明するための模式図である。
符号の説明
20 燃料タンク、100 検査モジュール(燃料蒸気漏れ検査モジュール)、200,750 ベーンポンプ、202,800 ポンプ部、203,801 ケーシング、204 ロータ、205,802 カムリング、205b 底壁、206 プレート(蓋体,第二蓋体)、207 ポンプ室、208 ロータ軸、209 ベーン、210 吸入口、211 排出口、212,804,805 開口、220 モータ部(モータ)、222 ケース部材(支持体)、223 軸受(支持体)、224 回転軸、226 取付部材(支持体)、240 保護部材(蓋体,第二蓋体)、250 ボルト(おねじ部材)、600 長穴、640 めねじ穴、660 平坦面部、700 調整装置、702 検査通路、706 第二治具、708 流量計、803 プレート(第一蓋体)

Claims (7)

  1. 回転軸、並びに前記回転軸を回転自在に支持する支持体を有するモータと、
    複数のベーンを有し、前記回転軸に連結されるロータと、
    前記ロータを偏心させて収容するポンプ室を有するケーシングと、
    前記ケーシングに通されると共に前記支持体に螺着して前記ケーシングを前記支持体に取り付けるおねじ部材と、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記ポンプ室に対する前記ロータの偏心方向に長径となる長穴を有し、前記長穴に通された前記おねじ部材を前記長穴の短径方向両側から挟持することを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記ケーシングは、長径方向が互いに一致する複数の前記長穴を有することを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記ケーシングは、前記長穴の長径方向の軸線に垂直な平坦面部を外周面に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記ケーシングは、一端に開口を有し前記ポンプ室を内側に形成する有底筒状のカムリング、並びに前記カムリングの開口を覆蓋する蓋体を組み合わせて構成されており、
    前記回転軸は前記カムリングの底壁を貫通し、前記ポンプ室内の前記ロータに連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のベーンポンプ。
  5. 前記ケーシングは、両端に開口を有し前記ポンプ室を内側に形成する筒状のカムリング、前記カムリングの一端の開口を覆蓋する第一蓋体、並びに前記カムリングの他端の開口を覆蓋する第二蓋体を組み合わせて構成されており、
    前記回転軸は前記第一蓋体を貫通し、前記ポンプ室内の前記ロータに連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のベーンポンプ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のベーンポンプのポンプ流量を調整する方法であって、
    前記おねじ部材を緩めた状態で、前記ポンプ流量を監視しつつ前記ケーシングを前記支持体に対して相対移動させる段階と、
    前記ポンプ流量の監視結果に基づき前記支持体に対する前記ケーシングの相対位置を決定する段階と、
    を含むことを特徴とするポンプ流量調整方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のベーンポンプを備え、
    前記ベーンポンプにより燃料タンクの内部を減圧又は加圧して前記燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査することを特徴とする燃料蒸気漏れ検査モジュール。
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