JP4164866B2 - 燃料蒸気の漏れ検査モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生した燃料蒸気の燃料タンク外部への漏れを検査する燃料蒸気の漏れ検査モジュールに関し、特に燃料タンクの内部を減圧するポンプならびにこのポンプを駆動するモータに関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されているエンジンからの排出ガスの規制に加え、燃料タンクから外部へ漏れる燃料蒸気の排出規制が強化されている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)およびカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクのわずかな開口から漏れる燃料蒸気の検出を要求している。
従来、広く用いられている燃料蒸気の漏れ検査モジュールでは、ポンプを用いて燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成している。燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、燃料タンクから燃料蒸気が漏れている場合、ポンプを駆動するモータの負荷が変動する。このモータの負荷の変動を検出することにより、燃料タンクからの燃料蒸気を含む空気漏れを検出している(特許文献1参照)。
特開平10−90107号公報
燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成する場合、燃料タンクの内部を加圧または減圧する必要がある。しかし、燃料タンクに開口が形成されている場合、燃料蒸気の漏れを検査するために燃料タンクの内部を加圧すると、燃料蒸気を含む空気は燃料タンクの内部から大気中へ放出される。そのため、燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する場合、燃料タンクの内部は減圧することが望ましい。
ところで、モータはポンプを駆動するための回転軸部材を有しており、回転軸部材を支持する軸受部材と回転軸部材との間には潤滑剤が充填されている。回転軸部材と軸受部材との間に潤滑剤を充填することにより、回転軸部材の滑らかな回転が確保される。
しかしながら、燃料タンクの内部を減圧する場合、ポンプの内部では圧力が低下するのに対し、ポンプを駆動するモータの内部ではほぼ大気圧が維持される。そのため、ポンプの内部は、モータの内部と比較して圧力が低くなる。その結果、潤滑剤は、モータからポンプへの圧力差によりポンプ方向へ吸引される。吸引された潤滑剤は、ポンプを構成する部材に付着し、性能低下を招くおそれがある。一方、燃料タンクの内部を加圧する場合、潤滑剤はモータの内部へ押し出される。その結果、モータの特性が損われるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、ポンプの内部およびモータの内部を概ね同一の圧力に保持し、ポンプ側またはモータ側への潤滑剤の侵入を防止する燃料蒸気の漏れ検査モジュールを提供することにある。
請求項1または2記載の発明では、接続手段は回転軸部材の径方向外側においてポンプ側空間とモータ側空間とを接続している。そのため、ポンプ側空間とモータ側空間とは、接続手段によって概ね同一の圧力となる。また、ポンプの作動時など、ポンプ側空間の圧力がモータ側空間の圧力よりも一時的に低くなった場合でも、モータ側空間の空気は接続手段を経由してポンプ側空間に吸引される。また、ポンプ側空間の圧力がモータ側空間の圧力より高くなった場合、ポンプ側空間の空気は接続手段を経由してモータ側に入り込む。これにより、回転軸部材に沿った空気の流れが形成されることなく、ポンプ側空間およびモータ側空間は概ね同一の圧力に保持される。したがって、回転軸部材の外周に例えば充填あるいは塗布されている潤滑剤のポンプ側、あるいはモータ側への侵入を防止することができる。
請求項3記載の発明では、接続手段は軸受部材の外周側に設置されている。そのため、モータ側空間からポンプ側空間、あるいはポンプ側空間からモータ側空間への空気の流れは軸受部材の径方向外側に形成される。したがって、軸受部材と回転軸部材との間にはモータ側空間からポンプ側空間、あるいはポンプ側空間からモータ側空間へ向かう空気の流れは形成されず、潤滑剤のポンプ側、あるいはモータ側への侵入を防止することができる。
請求項4記載の発明では、接続手段は軸受部材の溝部と仕切部との間に形成される連通穴を有している。連通穴は、軸受部材に溝部を形成することにより、仕切部には加工を施すことなく形成される。したがって、構造および加工を簡単にすることができる。
請求項5記載の発明では、接続手段は仕切部の切欠部と軸受部材との間に形成される連通穴を有している。連通穴は、仕切部に切欠部を形成することにより、軸受部材には加工を施すことなく設置される。したがって、構造および加工を簡単にすることができる。
請求項6記載の発明では、連通穴は軸受部材の周方向に複数配置されている。そのため、各連通穴を拡大することなく、連通穴の総断面積が確保される。したがって、軸受部材または仕切部への複雑な加工を低減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュール(以下、単に「検査モジュール」という。)を適用した燃料蒸気漏れ検査システム(以下、単に「検査システム」という。)を図2および図3に示す。
検査システム10は、図3に示すように検査モジュール100、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40およびECU50から構成されている。検査モジュール100は、図2に示すように主にハウジング110、ポンプ200、ブラシレスモータ210、切換弁300および圧力センサ400を備えている。検査モジュール100は、燃料タンク20およびキャニスタ30よりも上方に設置されている。これにより、燃料タンク20からキャニスタ30および検査モジュールへの液体の燃料あるいは水分の侵入が防止される。
ハウジング110は、図2に示すようにハウジング本体111とハウジングカバー112とを有している。ハウジング110には、ポンプ200、ブラシレスモータ210および切換弁300が収容されている。ハウジング110は、ポンプ200およびブラシレスモータ210を収容するポンプ収容部120ならびに切換弁300を収容する切換弁収容部130を有している。ハウジング110は、キャニスタポート140および大気ポート150を有している。キャニスタポート140および大気ポート150は、ハウジング本体111に形成されている。キャニスタポート140は、キャニスタ通路141を経由してキャニスタ30に接続されている。大気ポート150は、図3に示すように大気通路151に接続されている。大気通路151は、反検査モジュール側の端部にエアフィルタ152が設置されている開放端153を有している。これにより、大気通路151は、反検査モジュール側の端部において大気に開放されている。
ハウジング110は、図2に示すようにさらに接続通路161、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164およびセンサ室170を有している。接続通路161は、キャニスタポート140と大気ポート150とを接続している。ポンプ通路162は、接続通路161とポンプ200の吸入口201とを接続している。排出通路163は、ポンプ200の排出口202と大気ポート150とを接続している。圧力導入通路164は、ポンプ通路162から分岐しており、ポンプ通路162とセンサ室170とを接続している。センサ室170には、圧力センサ400が設置されている。センサ室170は、圧力導入通路164に接続されているため、内部がポンプ通路162と概ね同一の圧力となる。
排出通路163は、ポンプ収容部120においてポンプ200およびブラシレスモータ210とハウジング110との間に形成され、切換弁収容部130において切換弁300とハウジング110との間に形成されている。そのため、ポンプ200の排出口202から排出された空気は、ポンプ200とハウジング110との間に形成されている隙間203、ならびにブラシレスモータ210とハウジング110との間に形成されている隙間204を経由して切換弁300とハウジング110との間に形成される図示しない隙間に流入する。そして、切換弁300とハウジング110との間に流入した空気は、切換弁300とハウジング110との間に沿って流れ、大気ポート150へ排出される。
ハウジング110は、キャニスタポート140側にオリフィス部500を有している。オリフィス部500は、キャニスタポート140から分岐するオリフィス通路510を有している。オリフィス通路510は、キャニスタポート140とポンプ通路162とを接続している。オリフィス通路510にはオリフィス520が配置されている。オリフィス520は、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口の大きさに対応している。例えば、CARBおよびEPAの基準では、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検出精度として、φ0.5mm相当の開口からの空気漏れの検出を要求している。そのため、本実施形態の場合、例えばφ0.5mm以下の開口を有するオリフィス520がオリフィス通路510に配置されている。オリフィス通路510は、キャニスタポート140の内周側に設置されている。これにより、ハウジング110は、外側に接続通路161ならびに内側にオリフィス通路510を有する二重環状に形成されている。
ポンプ200は、ポンプ収容部120に収容されており、吸入口201および排出口202を有している。吸入口201はポンプ通路162に開口し、排出口202は排出通路163に開口している。ポンプ200の吸入口201側には、チェック弁220が設置されている。チェック弁220は、ポンプ200が駆動されると開弁する。ポンプ200が駆動していないときチェック弁220が閉弁することにより、燃料蒸気を含む空気がポンプ200へ流入するのを防止する。
ポンプ200は、図1に示すようにカバー250およびケース260を有している。また、ポンプ200は、カバー250およびケース260の内部に回転駆動される回転部材であるロータ251を有している。ロータ251には径方向へ往復移動可能なベーン253が収容されている。ロータ251の回転にともなって吸入口201から吸入された空気は、ベーン253によって加圧され、排出口202へ排出される。ポンプ200は、燃料タンク20の内部を減圧する減圧ポンプとして機能する。
ポンプ200にはブラシレスモータ210が取り付けられている。ブラシレスモータ210の回転軸部材としてのシャフト211には、チェック弁220側の端部にポンプ200のロータ251が固定されている。これにより、ブラシレスモータ210はポンプ200を駆動する。ブラシレスモータ210は、ケーシング212を有している。ケーシング212は、コイル213が設置されている固定子214、ならびにマグネット215が設置されている回転子216を内部に収容している。ブラシレスモータ210は、コイル213への通電位置を変更することにより、回転子216を回転駆動する電気的に無接点の直流モータである。ブラシレスモータ210は、制御回路部280に接続されている。制御回路部280は、ブラシレスモータ210を一定の回転数に制御する。制御回路部280は、図2に示すように排出通路163を構成する隙間204に設置されている。制御回路部280には例えばツェナーダイオードなどの発熱素子が含まれる。そこで、制御回路部280を排出通路163を構成する隙間204に設置することにより、制御回路部280はポンプ200から排出された空気により冷却される。
切換弁300は、弁ボディ310、弁軸部材320および電磁駆動部330から構成されている。弁ボディ310は、ハウジング110の切換弁収容部130に収容されている。切換弁300は、開閉バルブ340およびリファレンスバルブ350を有している。開閉バルブ340は、弁ボディ310に形成されている第一弁座341、ならびに弁軸部材320に装着されているワッシャ342から構成されている。また、リファレンスバルブ350は、ハウジング110に形成されている第二弁座351、ならびに弁軸部材320のキャニスタ30側の端部に装着されているバルブキャップ352から構成されている。
弁軸部材320は、電磁駆動部330により駆動される。弁軸部材320は、軸方向の途中にワッシャ342が装着され、軸方向の端部にバルブキャップ352が装着されている。電磁駆動部330は、弁軸部材320を第二弁座351方向へ付勢する例えばスプリング331などの付勢手段を有している。電磁駆動部330はコイル332を有しており、コイル332は図3に示すECU50に接続されている。ECU50は、コイル332への通電を断続する。コイル332に通電されていないとき、電磁駆動部330の固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生していない。そのため、可動コア334と一体に接続されている弁軸部材320は、スプリング331の付勢力により図2の下方へ移動している。
コイル332へ通電していないとき弁軸部材320は図2の下方へ移動しているため、バルブキャップ352は第二弁座351に着座している。これにより、接続通路161とポンプ通路162との間は遮断されている。一方、ワッシャ342は第一弁座341から離座している。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161を経由して連通する。したがって、コイル332への通電が停止されているとき、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは遮断され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは許容される。
ECU50からの指令によりコイル332に通電されると、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生する。そのため、可動コア334と一体に接続されている弁軸部材320は、スプリング331の付勢力に抗して図2の上方へ移動する。この結果、バルブキャップ352は第二弁座351から離座するとともに、ワッシャ342は第一弁座341に着座する。これにより、接続通路161とポンプ通路162とは連通する。一方、キャニスタポート140と大気ポート150との間は遮断される。したがって、コイル332へ通電されているとき、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは許容され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは遮断される。なお、オリフィス通路510とポンプ通路162とは、コイル332への通電または非通電にかかわらず、常に接続されている。
図3に示すように、キャニスタ30は吸着剤31を有している。吸着剤31は、例えば活性炭などであり、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を吸着する。キャニスタ30は、検査モジュール100と燃料タンク20との間に設置されている。キャニスタ30は、キャニスタ通路141により検査モジュール100と接続され、タンク通路32により燃料タンク20に接続されている。また、キャニスタ30には、吸気装置40の吸気管41へ連通するパージ通路33が接続されている。燃料タンク20で発生した燃料蒸気は、キャニスタ30を通過することにより吸着剤31に吸着される。これにより、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気は所定の濃度以下となる。吸気装置40は、エンジンの吸気系に接続される吸気管41を有している。吸気管41には内部を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ42が設置されている。キャニスタ30と吸気管41とを接続するパージ通路33には、パージバルブ34が設置されている。パージバルブ34は、ECU50からの指令によりパージ通路33を開閉する。
圧力センサ400は、図2に示すようにハウジング110に形成されているセンサ室170に設置されている。圧力センサ400は、センサ室170の圧力を検出し、ECU50に圧力に応じた信号を出力する。センサ室170は、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162に連通している。そのため、センサ室170に設置されている圧力センサ400で検出される圧力は、ポンプ通路162の圧力とほぼ同一となる。圧力センサ400は、ポンプ通路162から遠隔のセンサ室170に配置するとともに、ポンプ収容部120および圧力導入通路164によって容積が確保されている。これにより、圧力センサ400をポンプ200の吸入口201側に設置する場合と比較して、ポンプ200の作動によって生じる圧力変動の影響が低減される。
ECU50は、図示しないCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータから構成されている。ECU50は、検査モジュール100をはじめ検査モジュール100が搭載される車両の各部を制御する。ECU50には、圧力センサ400をはじめとして車両の各部に設置されている種々のセンサから出力された信号が入力される。ECU50は、これら入力された種々の信号からROMに記録されている所定の制御プログラムにしたがって各部を制御する。ブラシレスモータ210および切換弁300なども、ECU50により制御される。
次に、ポンプ200およびブラシレスモータ210の周辺について詳細に説明する。
ポンプ200およびブラシレスモータ210は、ハウジング110が形成するポンプ収容部120に設置されている。ポンプ200は、図1に示すようにカバー250およびケース260を有している。ポンプ200のカバー250とブラシレスモータ210との間には、図2に示すようにフランジ230が設置されている。カバー250、ケース260およびフランジ230は、固定部材であるボルト270によって一体に組み付けられている。
カバー250は、ロータ251およびベーン253が収容されるカップ部254を有している。カップ部254の反ブラシレスモータ側の端部は、ケース260により覆われる。シャフト211の外周壁とカバー250の内周壁との間にはわずかなクリアランスが形成される。そのため、カップ部254には、シャフト211とカバー250との間のクリアランスを経由してカバー250とフランジ230との間に形成される空間が接続する。これら、カップ部254の内部、シャフト211とカバー250との間に形成されるクリアランス、ならびにカバー250とフランジ230との間に形成される空間などを含めてポンプ側空間255が構成される。
ブラシレスモータ210はケーシング212を有しており、ケーシング212の内部に固定子214および回転子216を収容している。このケーシング212により包囲された空間は、モータ側空間217となる。ケーシング212は、ポンプ200側がフランジ230と重ね合わされている。モータ側空間217とポンプ側空間255とは、ケーシング212のポンプ200側の壁部212aならびにフランジ230によって隔てられている。すなわち、ケーシング212の壁部212aとフランジ230とは、仕切部を構成している。ブラシレスモータ210のシャフト211は、仕切部であるケーシング212の壁部212aおよびフランジ230を板厚方向に貫いている。
フランジ230は、図1および図4に示すように中央部に板厚方向に貫く内穴231を有している。すなわち、フランジ230の内周壁は内穴231を形成している。内穴231には、図5に示すようにケーシング212のシャフト211側の端部212bが挿入されている。このケーシング212の端部212bは、円筒状に形成されており、内周側に軸受部材240が設置されている。軸受部材240は、例えば圧入などによりケーシング212の内周側に固定されている。軸受部材240は、中央部にシャフト211が挿入され、シャフト211を回転可能に支持している。軸受部材240の内周壁241は、軸方向の一部が径方向外側へ窪んでおり、シャフト211の外周壁との間に隙間241aを形成する。この軸受部材240とシャフト211との間に形成される隙間241aには、軸受部材240とシャフト211との間を潤滑する潤滑剤が充填される。
軸受部材240は、図6に示すように外周壁242に複数の溝243を有している。軸受部材240は、軸受部材240の周方向へ一定または不定の間隔で複数の溝243を有している。溝243は、図5に示すように軸受部材240の軸方向へ伸びて形成されている。溝243は、図6に示すように軸受部材240の径方向内側へ窪んだ半円柱形状に形成されている。軸受部材240をブラシレスモータ210のケーシング212に取り付けると、図5に示すようにブラシレスモータ210のケーシング212の内周壁212cは軸受部材240の溝243と対向する。そのため、軸受部材240をケーシング212に取り付けると、図4に示すように軸受部材240とケーシング212の内周壁212cとの間には、半円柱形状の連通穴244が形成される。また、溝243は、軸受部材240の反ポンプ側の端部からポンプ200側の端部まで形成されている。そのため、連通穴244は、一方の端部がモータ側空間217に開口し、他方の端部がポンプ側空間255に開口する。これにより、モータ側空間217とポンプ側空間255との間は、連通穴244によって接続される。すなわち、シャフト211の径方向外側に接続手段としての連通穴244が形成される。
ブラシレスモータ210の作動にともなってポンプ200が駆動されると、ポンプ200の内部に形成されるポンプ側空間255は減圧される。そのため、ブラシレスモータ210の内部に形成されるモータ側空間217はポンプ側空間255よりも圧力が高くなる。モータ側空間217とポンプ側空間255との間に圧力差が形成されると、モータ側空間217からポンプ側空間255へ向けて吸引力が発生する。
本実施形態の場合、軸受部材240と仕切部であるケーシング212との間に連通穴244が形成されている。そのため、モータ側空間217とポンプ側空間255との間に圧力差が生じると、連通穴244を通してモータ側空間217の空気がポンプ側空間255へ吸引される。これにより、モータ側空間217とポンプ側空間255との間は、概ね同一の圧力となる。また、モータ側空間217とポンプ側空間255との間は、連通穴244により接続される。そのため、シャフト211と軸受部材240との間には、モータ側空間217からポンプ側空間255へ向けた空気の流れが形成されない。これにより、シャフト211と軸受部材240との間に充填されている潤滑剤は、ポンプ側空間255へ吸引されることがなく、ポンプ側空間255へ侵入しない。
一方、本実施形態のポンプ200は、燃料タンク20の内部を加圧する加圧ポンプとしてもよい。この場合、ブラシレスモータ210の作動にともなってポンプ200が駆動されると、ポンプ200の内部に形成されるポンプ側空間255は加圧される。そのため、ブラシレスモータ210の内部に形成されるモータ側空間217はポンプ側空間255よりも圧力が低くなる。そのため、ポンプ側空間255からモータ側空間217へ空気を押し出す力が生じる。しかし、ポンプ側空間255とモータ側空間217とは連通穴24により接続されている。そのため、シャフト211と軸受部材240との間には、ポンプ側空間255からモータ側空間217へ向けた空気の流れは形成されない。これにより、シャフト211と軸受部材240との間に充填されている潤滑剤は、ブラシレスモータ211側に押し出されることがなく、モータ側空間217へ侵入しない。
次に、上記の構成における検査システム10の検査モジュール100の作動について説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定期間が経過すると、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検査が開始される。この所定期間は、車両の温度が安定するために必要な期間に設定されている。また、エンジンの運転中、ならびにエンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過するまでは、検査モジュール100による検査は実施されない。そのため、コイル332には通電されておらず、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161により接続されている。したがって、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を含む空気は、キャニスタ30を通過することにより燃料蒸気が除去された後、大気通路151の開放端153から大気へ放出される。さらに、このとき、チェック弁220は閉弁しており、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を含む空気はポンプ200への流入が防止される。
(1)エンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過すると、空気漏れの検査に先立って大気圧の検出が実施される。本実施形態の場合、燃料蒸気を含む空気漏れは圧力の変化に基づいて検出する。そのため、標高差による大気圧の影響を低減する必要がある。そこで、燃料蒸気を含む空気漏れの検査に先立って車両周囲の大気圧を検出する。大気圧の検出は、センサ室170に設置されている圧力センサ400によって実施される。コイル332に通電されていないとき、オリフィス通路510を経由して大気ポート150とポンプ通路162とは連通している。そのため、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と連通しているセンサ室170の圧力は大気圧と概ね同一である。圧力センサ400により検出された圧力は、圧力信号としてECU50に出力される。圧力センサ400から出力される圧力信号は、電圧比、デューティ比またはビット出力として出力される。これにより、電磁駆動部330など周囲の電気的な駆動部から発生するノイズの影響を低減することができ、圧力の検出精度が維持される。このとき、圧力センサ400のみがONされ、ブラシレスモータ210および切換弁300への通電は停止されている。この状態を、図7に示すように大気圧検出期間Aとする。圧力センサ400が検出したセンサ室170の圧力は大気圧と同一である。
(2)大気圧の検出が完了すると、検出した大気圧から車両が停車されている位置の標高を算定する。例えば、ECU50のROMに記録されている大気圧と標高との相関マップから標高を算定し、算定された標高に基づいてその後の検査を実施するための各種のパラメータを補正する。これらの処理はECU50により実行される。
パラメータの補正が完了すると、切換弁300のコイル332への通電が開始され、図7に示す燃料蒸気発生検出状態Bとなる。コイル332へ通電されているため、弁軸部材320は可動コア334とともに固定コア333側に吸引される。そのため、ワッシャ342は第一弁座341に着座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351から離座する。これにより、大気ポート150とポンプ通路162との間が遮断されるとともに、キャニスタポート140とポンプ通路162とが連通する。その結果、ポンプ通路162に接続されているセンサ室170はキャニスタ30を経由して燃料タンク20と連通する。燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生している場合、燃料タンク20の内部の圧力は車両の周囲すなわち大気圧に比較して高くなっている。そのため、圧力センサ400が検出する圧力は図7に示すようにわずかに上昇する。
(3)燃料タンク20における燃料蒸気の発生にともなう圧力上昇が検出されると、切換弁300のコイル332への通電は停止される。この状態を図7に示す基準検出状態Cとする。コイル332への通電が停止されることにより、可動コア334および弁軸部材320はスプリング331の付勢力により移動する。そのため、ワッシャ342は第一弁座341から離座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351に着座する。これにより、ポンプ通路162は、オリフィス通路510を経由してキャニスタポート140および大気ポート150と連通する。また、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161を経由して連通する。
ここで、ブラシレスモータ210に通電すると、ポンプ200が駆動されポンプ通路162は減圧される。そのため、チェック弁220は開弁し、大気ポート150からキャニスタポート140へ流入した空気、ならびにキャニスタポート140から流入した燃料蒸気を含む空気は、オリフィス通路510を経由してポンプ通路162へ流入する。ポンプ通路162へ流入する空気の流れはオリフィス通路510に設置されているオリフィス520により絞られるため、図7に示すようにポンプ通路162の圧力は低下する。オリフィス520は所定の大きさに設定されているため、ポンプ通路162の圧力は所定の圧力まで低下し一定となる。このとき、検出されたポンプ通路162の所定の圧力は、基準圧力Prとして検出され、ECU50のRAMに記録される。基準圧力の検出が完了すると、ブラシレスモータ210への通電は停止される。
(4)基準圧力の検出が完了すると、再び切換弁300のコイル332に通電される。この状態を減圧状態Dとする。コイル332に通電することにより、ワッシャ342は第一弁座341に着座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351から離座する。これにより、大気ポート150とポンプ通路162との間が遮断されるとともに、キャニスタポート140とポンプ通路162とが連通する。
キャニスタポート140とポンプ通路162との連通により、燃料タンク20はポンプ通路162と連通する。そのため、燃料タンク20とポンプ通路162とは圧力が同一となり、ポンプ通路162の圧力は一旦上昇する。そして、ブラシレスモータ210に再び通電すると、ポンプ200が作動し、チェック弁220は開弁する。そして、ポンプ200の作動により、燃料タンク20の内部は図7に示すように時間の経過とともに減圧される。このとき、ポンプ通路162は燃料タンク20に連通しているため、ポンプ通路162に連通するセンサ室170に設置されている圧力センサ400が検出する圧力は燃料タンク20の内部の圧力とほぼ同一である。
ポンプ200の作動の継続にともなって、センサ室170すなわち燃料タンク20の内部の圧力が上記(3)において記録された基準圧力Prよりも低下した場合、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れは許容以下と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prよりも低下する場合、燃料タンク20の外部から内部へ空気の侵入がないか、または侵入する空気がオリフィス520の流量以下である。そのため、燃料タンク20の気密は十分に達成されていると判断される。
一方、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れは許容超過と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20の内部の減圧にともなって外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク20の気密が十分に達成されていないと判断される。燃料タンク20の気密が十分に達成されていない場合、燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生すると、発生した燃料蒸気を含む空気は燃料タンク20の外部へ放出されると考えられる。燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気の漏れが許容超過と判断されると、ECU50はエンジンの次回の運転時において図示しないダッシュボードに警告ランプが点灯させる。これにより、運転者に燃料タンク20から燃料蒸気を含む空気漏れが発生していることを伝達する。
なお、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prとほぼ同一の場合、燃料タンク20からオリフィス520に対応する燃料蒸気を含む空気漏れが発生していることになる。
(5)燃料蒸気を含む空気漏れの検査が完了すると、ブラシレスモータ210および切換弁300への通電が停止される。この状態を図7に示す判断終了状態Eとする。ECU50は、ポンプ通路162の圧力が図7に示すように大気圧に回復したことを確認した後、圧力センサ400の作動を停止させ、全ての検査工程を終了する。
本発明の第1実施形態では、軸受部材240の径方向外側にはモータ側空間217とポンプ側空間255とを接続する連通穴244が設置される。そのため、ポンプ200の作動にともなってモータ側空間217とポンプ側空間255との間に圧力差が生じると、連通穴244を経由してモータ側空間217とポンプ側空間255との間に空気の流れが生じる。その結果、連通穴244を経由してモータ側空間217とポンプ側空間255との間の圧力は概ね同一となる。これにより、シャフト211と軸受部材240との間には空気の流れが形成されない。したがって、シャフト211と軸受部材240との間に充填されている潤滑剤のポンプ200側への侵入を防止することができる。
第1実施形態では、連通穴244は軸受部材240の溝243とブラシレスモータ210のケーシング212の内周壁212cとの間に形成される。そのため、連通穴244は、軸受部材240に溝243を形成することにより、ケーシング212およびフランジ230に何ら加工することなく形成される。したがって、連通穴244を形成するために、ケーシング212およびフランジ230の構造の複雑化、ならびに加工の煩雑化を招くことがない。
第1実施形態では、連通穴244は軸受部材240の周方向へ複数形成されている。そのため、単一の連通穴244を大型化することなく、モータ側空間217とポンプ側空間255とを接続する連通穴244の総断面積が確保される。これにより、溝243を深くする必要がない。したがって、ケーシング212の構造の複雑化ならびに加工の煩雑化を招くことがない。さらに、溝243を深くする必要がないので、軸受部材240の強度の低下が抑制される。
(変形例)
本発明の第1実施形態の変形例を図8、図9または図10に示す。
図8に示す変形例では、軸受部材240とブラシレスモータ210のケーシング212との間には等間隔に八つの連通穴244が配置されている。連通穴244は、単数または複数の任意の個数を設置することができる。また、連通穴244を複数設置する場合、各連通穴244は一定または不定の間隔で任意の位置に設置することができる。
図9に示す変形例では、軸受部材240とブラシレスモータ210のケーシング212との間に形成される連通穴244の断面形状が第1実施形態と異なる。図9に示すように、軸受部材240には、ケーシング212との間にスリット状すなわち断面が略四角形状の連通穴244を形成する溝243を形成してもよい。
図10に示す変形例では、軸受部材240とブラシレスモータ210のケーシング212との間に形成される連通穴244の断面形状が第1実施形態と異なる。図10に示すように、軸受部材240には、ケーシング212との間に楔状すなわち断面が略三角形状の連通穴244を形成する溝243を形成してもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による検査モジュールのブラシレスモータを図11に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、図11に示すように軸受部材240は、フランジ230を板厚方向に貫いて設置されている。すなわち、ケーシング212はシャフト211の近傍まで伸びて形成されておらず、ケーシング212の端部はフランジ230に挿入されていない。そのため、フランジ230の内穴231には、軸受部材240が直接取り付けられている。軸受部材240は、例えば圧入などによりフランジ230の内穴231に固定されている。これにより、連通穴244は、軸受部材240と内穴231を形成するフランジ230の内周壁との間に形成される。第2実施形態では、検査モジュール100に適用されるブラシレスモータ210の仕様に応じて、フランジ230により軸受部材240を支持する構成とすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による検査モジュールのブラシレスモータを図12に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12は、フランジ600をポンプ200側から見た図である。第3実施形態では、第2実施形態と同様にフランジ600の内穴610に軸受部材240が取り付けられている。軸受部材240には溝が形成されておらず、軸受部材240の外周壁は連続した円周面状となっている。一方、フランジ600は、内穴610を形成する内周壁から径方向外側へ窪んだ切欠部620を有している。本実施形態の場合、フランジ600は、周方向へ一定の間隔で四つの切欠部620を有している。なお、フランジ600には、任意の個数の切欠部620を形成することができる。切欠部620は、周方向へ一定または不定の間隔で形成することができる。
第3実施形態では、フランジ600の内穴610に軸受部材240を取り付けることにより、フランジ600の切欠部620と切欠部620に対向する軸受部材240の外周壁とから連通穴640が形成される。連通穴640は、シャフト211の径方向外側に位置する。切欠部620は、フランジ600の板厚方向に反ポンプ側からポンプ200側まで形成されている。そのため、フランジ600と軸受部材240との間に形成される連通穴640は、モータ側空間217とポンプ側空間255とを接続する。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に連通穴640によりシャフト211の径方向外側においてモータ側空間217とポンプ側空間255とが接続される。そのため、ポンプ200の作動にともなってモータ側空間217とポンプ側空間255との間に圧力差が生じると、連通穴640を経由してモータ側空間217とポンプ側空間255との間に空気の流れが生じる。その結果、連通穴640を経由してモータ側空間217とポンプ側空間255との間の圧力は概ね同一となる。これにより、シャフト211と軸受部材240との間には空気の流れが形成されない。したがって、シャフト211と軸受部材240との間に充填されている潤滑剤のポンプ200側への侵入を防止することができる。
第3実施形態では、連通穴640はフランジ600の切欠部620と軸受部材240の外周壁との間に形成される。そのため、連通穴640は、フランジ600に切欠部620を形成することにより、軸受部材240に何ら加工することなく形成される。したがって、連通穴640を形成するために、軸受部材240の構造の複雑化、ならびに加工の煩雑化を招くことがない。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による検査モジュールのブラシレスモータを図13に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、図13に示すようにフランジ700の任意の位置に連通穴710が形成されている。連通穴710の位置は、モータ側空間217とポンプ側空間255とを連通する位置であれば、軸受部材240とフランジ700との間である必要はない。すなわち、連通穴710は、モータ側空間217とポンプ側空間255とを連通する位置であれば、任意の位置に設置することができる。この場合、連通穴710は、図13に示すフランジ700のみを貫く構成に限らず、例えば第1実施形態のように重ね合わされたモータ210のケーシング212およびフランジ700を貫く構成としてもよい。
(その他の実施形態)
第4実施形態で説明したように、連通穴は、モータ側空間217とポンプ側空間255とを連通する位置であれば、任意の位置に設置することができる。また、連通穴は、シャフト211の径方向外側である必要はない。例えば、図14に示すように、シャフト211の内側にモータ側空間217とポンプ側空間255とを接続する接続穴211aを形成してもよい。
以上説明した本発明の複数の実施形態では、モータとしてブラシレスモータを適用するとともに、ポンプとしてベーン式のポンプを適用する例について説明した。しかし。例えばブラシを有する直流モータあるいは誘導モータなどを適用してもよく、ブラシレスモータに限定するものではない。また、ポンプには、例えばタービン式あるいはインペラ式などを適用してもよく、ベーン式のポンプに限定するものではない。また、本発明の検査モジュールのポンプとして燃料タンクの内部を減圧する減圧ポンプを用いる例について主に説明したが、燃料タンクの内部を加圧する加圧ポンプに本発明を適用してもよい。この場合、ポンプ側はモータ側よりも圧力が高くなる。そのため、ポンプ側からモータ側への空気の流れが低減され、モータ側への潤滑剤の侵入が防止される。したがって、モータの特性の変化を防止することができる。さらに、以上説明した複数の実施形態では、実施形態ごとに個別に適用する例について説明したが、複数の実施形態を組み合わせて適用してもよい。
本発明の第1実施形態による検査モジュールのポンプおよびブラシレスモータを示す部分断面図である。 本発明の第1実施形態による検査モジュールを示す断面図である。 本発明の第1実施形態による検査モジュールを適用した検査システムを示す模式図である。 本発明の第1実施形態による検査モジュールのブラシレスモータおよびフランジを示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 図1のV部分を拡大した図である。 本発明の第1実施形態による検査モジュールのブラシレスモータの軸受部材を示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 本発明の第1実施形態による検査モジュールの圧力センサにより検出される圧力の変化を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の変形例による検査モジュールのブラシレスモータおよびフランジを示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 本発明の第1実施形態の変形例による検査モジュールのブラシレスモータの軸受部材を示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 本発明の第1実施形態の変形例による検査モジュールのブラシレスモーの軸受部材を示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 本発明の第2実施形態による検査モジュールを示す図であって、図1のV部分に対応する拡大図である。 本発明の第3実施形態の変形例による検査モジュールのブラシレスモータおよびフランジを示す図であって、ポンプ側から見た概略図である。 本発明の第4実施形態による検査モジュールのポンプおよびブラシレスモータを示す部分断面図である。 本発明の第5実施形態による検査モジュールのポンプおよびブラシレスモータを示す部分断面図である。
符号の説明
20 燃料タンク、100 検査モジュール、200 ポンプ、210 ブラシレスモータ、211 シャフト(回転軸部材)、211a 接続穴(接続手段)、212 ケーシング(仕切部)、217 モータ側空間、230、600、700 フランジ(仕切部)、240 軸受部材、242 外周壁、243 溝(接続手段)、244 連通穴(接続手段)、255 ポンプ側空間、620 切欠部(接続手段)、640 連通穴(接続手段)、710 連通穴(接続手段)

Claims (6)

  1. 燃料タンクの内部を減圧または加圧し、前記燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気の漏れ検査モジュールであって、
    前記タンクの内部を減圧または加圧するポンプと、
    前記ポンプを駆動する回転軸部材を有するモータと、
    前記回転軸部材が貫いており、前記モータの軸方向において前記ポンプと前記モータとを隔てる仕切部と、
    前記ポンプの内部に形成されるポンプ側空間と前記モータの内部に形成されるモータ側空間とを接続する接続手段と、
    を備えることを特徴とする燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  2. 前記回転軸部材を径方向外側から回転可能に支持する軸受部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  3. 前記接続手段は、前記軸受部材の外周側に設置されていることを特徴とする請求項2記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  4. 前記接続手段は、前記軸受部材の外周壁に軸方向へ伸びている溝部と前記溝部に対向する前記仕切部との間に形成される連通穴を有することを特徴とする請求項3記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  5. 前記接続手段は、前記仕切部の内周壁に形成されている切欠部と前記切欠部に対向する前記軸受部材との間に形成される連通穴を有することを特徴とする請求項3記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  6. 前記連通穴は、前記軸受部材の周方向に複数配置されていることを特徴とする請求項4または5記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
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