JP5747824B2 - 燃料蒸気漏れ検出装置、及びその製造方法 - Google Patents

燃料蒸気漏れ検出装置、及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、燃料蒸気漏れ検出装置、及びその製造方法に関する。
従来、燃料タンクの燃料蒸気漏れを検出する燃料蒸気漏れ検出装置が知られている。燃料蒸気漏れ検出装置では、ポンプが燃料タンク内部を加圧または減圧することにより外部との圧力差を形成する。圧力差が形成されているときの燃料タンク内部の圧力と、基準オリフィスを用いて事前に測定した基準圧力との比較から燃料蒸気漏れの有無を検出する。特許文献1には、圧力センサにより検出する基準圧力を所定の圧力とするようにポンプの吸い込み力を調整する蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置が記載されている。
特開2006−037752号公報
しかしながら、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置では、検査用の圧力センサを用いてポンプの吸い込み力を検査し検査用の圧力センサが検出する圧力値が所定の圧力幅に入るように吸い込み力を調整する。このとき、検査用の圧力センサは、当該漏れ検出装置に設けられる圧力センサとは異なる圧力センサであるため、検出する圧力値に機差を起因とする測定誤差が生じる。この測定誤差が大きい場合、ポンプが所定の吸い込み力を発揮しないおそれがある。また、ポンプの吸い込み力が規格から外れないように所定の圧力幅を小さくする必要があり、ポンプの吸い込み力を調整するための工数が増加する。
本発明の目的は、製造段階での工数を低減するとともに燃料蒸気漏れの検出精度を向上可能な燃料蒸気漏れ検出装置、およびその製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、燃料蒸気漏れ検出装置は、燃料タンクの燃料蒸気漏れを検出する。燃料蒸気漏れ検出装置は、ハウジングの外壁に形成される連通口を介して燃料タンクと連通する。連通口を形成する連通口形成部材に接続する切換弁は、連通口を圧力検出通路に連通または一端が大気に解放される大気通路に連通に選択的に切り換える。切換弁が連通口と圧力検出通路とを連通するとき、加減圧手段は、燃料タンク内部を加圧または減圧する。圧力検出通路の圧力を検出する圧力検出手段は、圧力検出通路の圧力に応じた信号を出力する。絞り部が設けられる切換弁バイパス通路は、切換弁をバイパスし、連通口と圧力検出通路とを連通する。
圧力検出通路形成部材は、ハウジングと別異の部材から構成され、加減圧手段、および圧力検出手段は、圧力検出通路形成部材とともにハウジングに脱着可能に設けられる。
請求項1に記載の燃料蒸気漏れ検出装置では、加減圧手段と圧力検出手段とは、ハウジングと別異の部材から構成される圧力検出通路形成部材を介して接続し、圧力検出通路形成部材とともにハウジングに脱着可能に設けられる。これにより、燃料蒸気漏れ検出装置の製造段階で加減圧手段の吐出力または吸い込み力を調整するとき、当該燃料蒸気漏れ検出装置が備える圧力検出手段を用いることができる。したがって、当該燃料蒸気漏れ検出装置が備える圧力検出手段とは異なる圧力検出手段を用いた加減圧手段の調整に比べて調整幅を狭くする必要がなくなり、加減圧手段を容易に調整することができる。すなわち、燃料蒸気漏れ検出装置の製造段階での工数を少なくすることができる。
また、加減圧手段を調整するときに検出される圧力値と燃料蒸気漏れ検出装置を実際の使用するときに検出される圧力値とは同じになる。これにより、燃料蒸気漏れの検出精度を向上することができる。
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置を用いた蒸発燃料処理装置の概念図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置の断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置のポンプ、圧力センサおよび第2圧力検出管が一体となっている圧力検出モジュールを示す説明図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置の圧力と流量との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置を図1から図6に示す。
蒸発燃料処理装置1は、図1に示すように燃料タンク10、キャニスタ12、燃料蒸気漏れ検出装置2、フィルタ23、ECU6などから構成される。蒸発燃料処理装置1では、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料をキャニスタ12が回収する。キャニスタ12に回収される燃料蒸気は、エンジン5に接続する吸気通路161にパージされる。
燃料タンク10は、エンジン5に供給される燃料を貯留する。燃料タンク10とキャニスタ12とは第1パージ管11により接続される。第1パージ管11は、燃料タンク10内とキャニスタ12内とを連通する第1パージ通路111を形成する。
キャニスタ12は、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を回収する吸着材121を備える。キャニスタ12は、第2パージ通路131を形成する第2パージ管13により吸気管16と接続する。第2パージ管13にはパージ弁14が設置される。燃料タンク10内で発生する蒸発燃料は、第1パージ通路111を通り吸着材121に吸着されることにより回収される。パージ弁14は電磁弁であり、パージ弁14の開度を制御することにより、キャニスタ12から吸気通路161のスロットル弁18の下流側にパージされる蒸発燃料の量が調整される。
燃料蒸気漏れ検出装置2は、キャニスタ接続部21、ポンプ22、切換弁30、圧力センサ24、第1圧力検出管433、第2圧力検出管25、切換弁バイパス管26、基準オリフィス27、及び大気通路管28などから構成されている。キャニスタ接続部21は、キャニスタ接続口211を形成する。第1圧力検出管433は、第1圧力検出通路431を形成する。第2圧力検出管25は、第2圧力検出通路251を形成する。切換弁バイパス管26は、切換バイパス通路261を形成する。「大気通路形成部材」としての大気通路管28は、大気通路281を形成する。一実施形態の燃料蒸気漏れ検出装置2は、燃料タンク10内およびキャニスタ12内をポンプ22によって減圧することにより、燃料タンク10およびキャニスタ12の燃料蒸気漏れを検出する。また、キャニスタ12に回収されている燃料蒸気を吸気管16にパージするとき、キャニスタ12に導入される空気が通過する。
フィルタ23は、大気通路管28の大気側の一端に接続される。キャニスタ12により燃料蒸気が吸着される場合、ポンプ22が燃料タンク10内を減圧する場合、または、燃料タンク10内に燃料が供給される場合、燃料タンク10内またはキャニスタ12内の空気がフィルタ23を通って大気に排出される。一方、キャニスタ12に吸着した燃料蒸気を吸気管16に供給する場合、大気からフィルタ23を通って燃料蒸気漏れ検出装置2に空気が導入される。このとき、フィルタ23は、導入される空気に含まれる異物を回収する。なお、図1中の矢印は空気の流れを示している。
ECU6は、演算手段としてのCPU、ならびに、記憶手段としてのRAMおよびROM等を有するマイクロコンピュータ等から構成されている。ECU6は、圧力センサ24、ポンプ22、およびコイル31と電気的に接続する。ECU6には、圧力センサ24が検出する第2圧力検出通路251の圧力に応じた信号が入力される。また、ECU6は、ポンプ22の駆動を制御する信号を出力する。また、ECU6は、コイル31への通電を制御する。
次に燃料蒸気漏れ検出装置2の構造について図2〜4に基づいて説明する。
一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置2は、図2に示すようにポンプ22、圧力センサ24、切換弁30などがハウジング40の内部に収容され、モジュール化されたものである。燃料蒸気漏れ検出装置2は、キャニスタ接続部21がキャニスタ12の外壁に形成される取付穴と嵌合することで設置される。
ハウジング40は、第1カバー41、筒部42、および第2カバー43から構成される。ハウジング40は、ポンプ22、圧力センサ24、切換弁30などを収容するハウジング内空間401を形成する。筒部42は、矩形柱状の樹脂からなる。筒部42の1組の向かい合う面はそれぞれ開口となっている。
第1カバー41は、キャニスタ12とは反対側の開口を閉塞するように設けられる平板状の樹脂からなる。第1カバー41には、ハウジング内空間401と大気とを連通する大気通路281を形成する大気通路管28が形成される。
第2カバー43は、キャニスタ12側の開口を閉塞する平板状の樹脂からなる。第2カバー43には、キャニスタ接続部21が形成される。「連通口形成部材」としてのキャニスタ接続部21には、キャニスタ12内と連通する「連通口」としてのキャニスタ接続口211が形成される。キャニスタ接続部21の外壁周縁には、キャニスタ12の取付孔の内壁と当接するOリング212が設けられる。
また、キャニスタ接続部21の内壁には、切換弁バイパス通路261を形成する「バイパス通路形成部材」としての切換弁バイパス管26、及び、第1圧力検出通路431を形成する第1圧力検出管433が形成される。切換弁バイパス通路261は、基準オリフィス27を介してキャニスタ接続口211と第2圧力検出通路251とを連通する。「絞り部」としての基準オリフィス27は、燃料タンク10からの蒸発燃料を含む空気漏れの許容量の上限値となる穴の大きさに対応している。また、第1圧力検出通路431は、切換弁30の作動に応じて切換弁30の内部に形成される第1接続空間321と第2圧力検出通路251とを連通する。
第2圧力検出通路251は、第2圧力検出管25により形成される。第2圧力検出管25は、ハウジング40と別異の部材から構成され、図4に示すようにT字状に形成される。第2圧力検出管25の一方の端部252の外壁周縁には、Oリング255が設けられる。一方の端部252は、第2カバー43の内壁に形成される凹部432に脱着可能に嵌合する。また、一方の端部252から直線方向に形成される他方の端部253には、圧力センサ24が設けられる。また、第2圧力検出管25の残りの端部254には、ポンプ22が接続する。第2圧力検出通路251は、特許請求の範囲に記載の「圧力検出通路」に相当する。第2圧力検出管25は、特許請求の範囲に記載の「圧力検出通路形成部材」に相当する。
「圧力検出手段」としての圧力センサ24は、第2圧力検出通路251の圧力をセンサ面241によって検出する。圧力センサ24は、検出された圧力に応じた信号を電極242を介してターミナル421に出力する。出力された信号は、筒部42の外壁に形成されるコネクタ29を介して外部に出力される。
センサ面24は、図4に示すように、第2圧力検出通路251内を流れる空気の流れが直接センサ面24に当たらない場所に設けられる。なお、図4中の二点鎖線L1は、ポンプ22が燃料タンク10内を減圧するときの空気の流れを示す。また、図4中の二点鎖線L2は、ポンプ22がキャニスタ12内を加圧するときの空気の流れを示す。センサ面241は、特許請求の範囲に記載の「圧力検出面」に相当する。
「加減圧手段」としてのポンプ22は、ベーン式ポンプであって、ブラシレスの直流モータであるモータ222により駆動するポンプである。モータ222は、導線221を介してターミナル421と電気的に接続しており、ターミナル421からの通電によってロータ224に接続するシャフト225を回転駆動する。ロータ224にはカムリング223の内壁に摺動可能な複数のベーン226が設けられている。カムリング223は、シャフト225の軸方向をプレートトップ227とプレートモータ228とにより挟み込まれている。ポンプ22は、ロータ224、複数のベーン226、プレートトップ227、プレートモータ228、及びカムリング223の内壁により形成される容積が可変する空間によって燃料タンク10内を減圧、またはキャニスタ12内を加圧する。
切換弁30は電磁弁であり、弁ボディ32、弁軸部材33、電磁駆動部34、開閉バルブ35およびリファレンスバルブ36から構成されている。開閉バルブ35は、弁ボディ32に形成されている第1弁座351、および弁軸部材33に取り付けられているワッシャ352から構成されている。また、リファレンスバルブ36は、第2カバー部43に形成されている第2弁座361、および弁軸部材33の端部に取り付けられているバルブシート362から構成されている。切換弁30には、開閉バルブ35と電磁駆動部34との間の弁ボディ32の外壁周縁にOリング302が設けられる。切換弁30は、Oリング302が設けられる端部が第2カバー43の凹部434に嵌合することで第2カバー43に脱着可能に接続する。
弁ボディ32は、有底の略円柱形状をなしており、内部に弁軸部材33、電磁駆動部34、開閉バルブ35、リファレンスバルブ36を収容する。弁ボディ32には切換弁排出口323が形成されている。切換弁排出口323は、弁ボディ32の内部に形成されている第2接続空間322と弁ボディ32の外部、すなわちハウジング内空間401とを連通する。
弁軸部材33は、電磁駆動部34により駆動される。弁軸部材33は、軸方向の途中にワッシャ352が取り付けられ、軸方向の端部にバルブシート362が取り付けられている。電磁駆動部34は、弁軸部材33を第2弁座361方向へ押し付ける弾性部材39を有している。電磁駆動部34は、コネクタ29、ターミナル421、導線301を介してECU6と電気的に接続するコイル31を有している。
コイル31に通電されていないとき、電磁駆動部34の固定コア37と可動コア38との間には磁気吸い込み力が発生しない。そのため、可動コア38と一体に接続している弁軸部材33は、弾性部材39の押し付け力により図2の右方向へ移動している。これにより、バルブシート362は第2弁座361に着座している。一方、ワッシャ352は第1弁座351から離座している。これにより、キャニスタ接続口211とハウジング内空間401とは第1接続空間321、第2接続空間322、および切換弁排出口323を経由して連通する。したがって、コイル31への通電が停止されているとき、キャニスタ接続口211と圧力検出通路251との間の吸気の流れは遮断され、キャニスタ接続口211と切換弁バイパス通路261との間の空気の流れは基準オリフィス27を通してのみ許容される。
ECU6からの指令によりコイル31に通電されると、固定コア37と可動コア38との間には磁気吸い込み力が発生する。そのため、可動コア38と一体に接続している弁軸部材33は、弾性部材39の押し付け力に対抗して図2の左方向へ移動する。このとき、バルブシート362は第2弁座361から離座するとともに、ワッシャ352は第1弁座351に着座する。これにより、第1接続空間321と第1圧力検出通路431とは連通し、キャニスタ接続口211と第2圧力検出通路251とが第1圧力検出通路431を介して連通する。一方、ワッシャ352が第1弁座351に着座するため、第1接続空間321と第2接続空間322とは遮断される。したがって、コイル31に通電されているとき、キャニスタ接続口211と圧力検出通路251との間の空気の流れは許容され、第2接続空間322を経由するキャニスタ接続口211とハウジング内空間401との間の空気の流れは遮断される。なお、キャニスタ接続口211と圧力検出通路251とは、コイル31への通電の有無に関わらず、基準オリフィス27を経由して常に連通している。
次に、一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置2の製造方法について、完成品を示す図2、及びポンプ22、圧力センサ24および第2圧力検出管25から構成される圧力検出モジュール50を示す図5に基づいて説明する。
最初に、「第1工程」として、第2圧力検出管25と圧力センサ24及びポンプ22とを組み付ける。これにより、図5に示す圧力検出モジュール50が完成する。
次に、圧力検出モジュール50と第2カバー43とを組み付ける前に「調整工程」としてポンプ22の吸い込み力を調整する。このとき、圧力検出モジュール50を図示しない測定装置にセットする。測定装置には、燃料蒸気漏れ検出装置2に用いられる基準オリフィス27と同一形状の検査用オリフィス、及び検査用オリフィスを流れる流量を測定する流量計が備えられている。測定装置では、ポンプ22を駆動し、検査用オリフィスにかかる圧力を圧力センサ24で検出するとともに、検査用オリフィスを流れる流量を流量計により測定する。
ポンプ22の吸い込み力を調整するとき、図6に示す圧力と流量との関係を用いる。ここでは、図6に基づいてポンプ22の吸い込み力の調整方法を説明する。
図6は、横軸に圧力、縦軸に流量を示す。横軸の圧力は、右端の点P0を大気圧とし、左側に行くほど負圧が大きくなるように示してある。図6中の実線PQ1は、ポンプ22の吸い込みによって生成される大気圧より小さい圧力Pと、このときポンプ22に流れる流量Qとの関係を示している。また、一点鎖線PQは、検査用オリフィスにかかる圧力Pと、このとき検査用オリフィスを流れる流量Qとの関係を示している。
一実施形態の燃料蒸気漏れ検出装置2の製造方法では、検査用オリフィスの特性から圧力下限値PA1と圧力上限値PA2とにより所定の圧力範囲PA12が定義されている。測定装置にセットされたポンプ22を駆動することにより実線PQ1と一点鎖線PQとが交差する点Aが測定される。このときの圧力PAが、圧力範囲PA12に入っているか否かによってポンプ22の吸い込み力が規格内であるか否かを判定する。具体的には、圧力PAが圧力範囲PA12に入っていない場合、例えば図6中の点線PQ3、PQ4の場合、シャフト225に対するカムリング223の位置を移動することによりポンプ22の吸い込み力を調整し、圧力PAが圧力範囲PA12に入るようにする。なお、実線PQ1のように圧力PAが圧力範囲PA12に入っている場合、ポンプ22の吸い込み力の調整を行わないのはいうまでもない。
ポンプ22の吸い込み力の調整を完了したのち、「第2工程」として、第2圧力検出管25の一方の端部252を凹部432に挿入することにより、圧力検出モジュール50を第2カバー43に組み付ける。
次に、「第3工程」として、別の工程でモジュール化された切換弁30のOリング302側の端部を凹部434に挿入することにより、切換弁30を第2カバー43に組み付ける。
次に、筒部42のもう一つの開口に第1カバー41を組み付ける。これにより、燃料蒸気漏れ検出装置2が完成する。
次に本発明の一実施形態である燃料蒸気漏れ検出装置2の作用を図1及び図2に基づいて説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過すると、ECU6が図示しないソークタイマで起動され、燃料タンク10の燃料蒸気漏れ検出を開始する。検出では車両が駐車されている高度による誤差を補正するため、大気圧の検出が行われる。コイル31に通電していないとき、大気通路281は、切換弁排出口323、第2接続空間322、および第1接続空間321を介してキャニスタ接続口211と連通している。また、キャニスタ接続口211は、切換弁バイパス通路261を介して第2圧力検出通路251に連通している。すなわち、第2圧力検出通路251は、大気と連通している。したがって、大気圧は圧力検出管25に設置される圧力センサ24により検出される。大気圧の検出が完了すると、ECU6は検出された圧力から車両が駐車されている場所の高度を算定する。
大気圧の検出が完了すると、ECU6は切換弁30のコイル31へ通電する。コイル31への通電が開始すると、切換弁30は図1の右方向へ移動する。これにより、切換弁30は、キャニスタ接続口211と大気通路281との間を遮断するとともに、キャニスタ接続口211と圧力検出通路251とを切換弁バイパス通路261を介すことなく連通する。
燃料タンク10における燃料蒸気の発生にともなう圧力上昇が検出されると、ECU6は切換弁30のコイル31への通電を停止する。コイル31への通電が停止されると、圧力検出通路251は切換弁バイパス通路261を経由してキャニスタ接続口211および大気通路281と連通する。
ここで、ポンプ22へ通電が開始され圧力検出通路251は減圧される。これにより、大気通路281から流入した空気は、切換弁排出口323、第2接続空間322、および第1接続空間321、キャニスタ接続口211、および切換弁バイパス通路261を経由して第2圧力検出通路251へ流入する。第2圧力検出通路251へ流入する空気の流れは、切換弁バイパス通路261の基準オリフィス27によって絞られるため、第2圧力検出通路251の圧力は低下する。第2圧力検出通路251の圧力は、基準オリフィス27の開口面積に対応する所定の圧力まで低下した後、一定となる。検出された第2圧力検出通路251の圧力は、基準圧力として記録される。基準圧力の検出が完了すると、ポンプ22への通電は停止される。
基準圧力が検出されると、再び切換弁30のコイル31に通電される。これにより、キャニスタ接続口211と大気通路281とは遮断されるとともに、キャニスタ接続口211と第2圧力検出通路251とは第1圧力検出通路431を介して連通する。これにより、燃料タンク10は第2圧力検出通路251と連通し、第2圧力検出通路251の圧力は燃料タンク10の圧力と同一になる。
キャニスタ接続口211と第2圧力検出通路251とが連通するとポンプ22が作動し、燃料タンク10の内部は減圧される。ポンプ22の作動の継続によって、第2圧力検出通路251、すなわち燃料タンク10の内部の圧力が先に検出した基準圧力よりも低下した場合、燃料タンク10からの燃料蒸気を含む空気の漏れは許容量以下であると判断される。すなわち、燃料タンク10の内部の圧力が基準圧力よりも低下する場合、燃料タンク10の外部から内部へ空気の侵入がないか、または侵入する空気が基準オリフィス27の流量以下である。そのため、燃料タンク10の気密は十分に確保されていると判断される。
一方、燃料タンク10の内部の圧力が基準圧力まで低下しない場合、燃料タンク10からの燃料蒸気を含む空気漏れが許容量を超過していると判断される。すなわち、燃料タンク10の内部の圧力が基準圧力まで低下しない場合、燃料タンク10の内部の減圧にともなって燃料タンク10には外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク10の気密は十分に確保されていないと判断される。
燃料蒸気を含む空気漏れの検出が完了すると、ポンプ22および切換弁30への通電は停止される。ECU6は、圧力検出通路251の圧力が大気圧に回復したことを検出した後、圧力センサ24の作動を停止させ、燃料蒸気漏れ検出を終了する。
従来、燃料蒸気漏れ検出装置のポンプの吸い込み力を調整する場合、当該燃料蒸気漏れ検出装置に用いる圧力センサとポンプとを一体にして取り出すことができないため、検査用の圧力センサを用いて測定した圧力と流量との関係からポンプの吸い込み力の大きさを判定していた。しかしながら、検査用の圧力センサと当該燃料蒸気漏れ検出装置に用いる圧力センサとの違いにより、圧力の測定誤差が発生していた。このため、調整時には所定の圧力範囲内であっても、実使用時には所定の圧力範囲を外れるおそれがあり、測定誤差を見込んだより狭い圧力範囲を設定する必要があった。
しかしながら、一実施形態の燃料蒸気漏れ検出装置2では、ポンプ22、圧力センサ24および第2圧力検出管25は、圧力検出モジュール50として第2カバー43に脱着可能に構成されている。これにより、ポンプ22の吸い込み力を調整するとき、ポンプ22と燃料蒸気漏れ検出装置2に実際に備えられる圧力センサ24とを検査設備にセットすることができる。これにより、ポンプ22の調整時と燃料蒸気漏れ検出装置2の実使用時との圧力センサの機差がなくなり、所定の圧力範囲PA12を狭くする必要がない。したがって、ポンプ22の吸い込み力の調整が容易となり、燃料蒸気漏れ検出装置2の製造段階での工数を少なくすることができる。
また、センサ面241は、第2圧力検出通路251内の空気の流れが直接当たらない位置に設けられている。これにより、センサ面241は、空気の流量によって圧力が変動することなく、燃料タンク10内の圧力を精度良く検出することができる。
また、一実施形態による燃料蒸気漏れ検出装置2では、圧力検出モジュール50及び切換弁30は、第2カバー43に対して脱着可能に設けられている。また、圧力検出モジュール50と切換弁30とを接続する第1圧力検出管433、および基準オリフィス27を有する切換弁バイパス管26は、第2カバー43と一体に形成されている。これにより、圧力検出モジュール50または切換弁30に不具合が発生する場合、それぞれの部品を交換するだけで燃料蒸気漏れ検出装置2は燃料蒸気漏れの検出処理を実行することができる。また、これにより、製造段階での工数を少なくすることができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、燃料タンク内からの燃料蒸気漏れを検出するとき、ポンプは燃料タンク内を減圧するとした。しかしながら、ポンプにより燃料タンク内を加圧してもよい。
(イ)上述の実施形態では、切換弁はモジュール化されており、凹部に挿入することにより第2カバーに組み付けられるとした。しかしながら、切換弁の組付方法はこれに限定されない。切換弁を構成する個々の部品を別途第2カバーに装着してもよい。
(ウ)上述の実施形態では、センサ面は、第2圧力検出通路内を流れる空気の流れが直接当たらない場所に設けられるとした。しかしながら、センサ面の設置場所はこれに限定されない。空気の流れに対し非垂直の方向に設けられればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
2 ・・・燃料蒸気漏れ検出装置、
10 ・・・燃料タンク、
22 ・・・ポンプ(加減圧手段)、
24 ・・・圧力センサ(圧力検出手段)、
241 ・・・センサ面(圧力検出面)、
25 ・・・第2圧力検出管(圧力検出通路形成部材)、
251 ・・・第2圧力検出通路(圧力検出通路)、
40 ・・・ハウジング、
41 ・・・第1カバー(ハウジング)、
42 ・・・筒部(ハウジング)、
43 ・・・第2カバー(ハウジング)。

Claims (4)

  1. 燃料タンク(10)の燃料蒸気漏れを検出する燃料蒸気漏れ検出装置(2)であって、
    ハウジング(40、41、42、43)と、
    前記ハウジングの外壁に設けられ、前記燃料タンクに連通する連通口(211)を形成する連通口形成部材(21)と、
    前記ハウジングの内部と外部とを連通する大気通路(281)を形成する大気通路形成部材(28)と、
    前記連通口に連通可能な圧力検出通路(251)を形成する圧力検出通路形成部材(25)と、
    前記連通口を前記圧力検出通路に連通または前記大気通路に連通に選択的に切換可能な切換弁(30)と、
    前記切換弁が前記連通口と前記圧力検出通路とを連通するとき前記燃料タンク内部を加圧または減圧する加減圧手段(22)と、
    前記切換弁をバイパスし、前記連通口と前記圧力検出通路とを連通する切換弁バイパス通路(261)を形成するバイパス通路形成部材(26)と、
    前記バイパス通路形成部材に設けられる絞り部(27)と、
    前記圧力検出通路の圧力を検出し、検出される前記圧力検出通路の圧力に応じた信号を出力する圧力検出手段(24)と、
    を備え、
    前記圧力検出通路形成部材は、前記ハウジングと別異の部材により構成され、
    前記加減圧手段、及び前記圧力検出手段は、前記圧力検出通路形成部材とともに圧力検出モジュール(50)を構成し、
    前記圧力検出モジュールは、前記ハウジングに収容され、
    前記圧力検出通路を形成する前記圧力検出通路形成部材の内壁は、前記ハウジングの内壁と異なることを特徴とする燃料蒸気漏れ検出装置。
  2. 前記圧力検出通路の圧力を検出する前記圧力検出手段の圧力検出面(241)は、前記圧力検出通路内の流体の流れに対し非垂直の方向に設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気漏れ検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃料蒸気漏れ検出装置の製造方法であって、
    前記圧力検出通路形成部材と前記圧力検出手段及び前記加減圧手段とを組み付ける第1工程と、
    前記圧力検出手段が検出する前記圧力検出通路内の圧力に基づいて前記加減圧手段の吐出力または吸い込み力を調整する調整工程と、
    前記調整工程の後、前記圧力検出通路形成部材、前記加減圧手段、及び前記圧力検出手段と前記ハウジングとを組み付ける第2工程と、
    を含むことを特徴とする燃料蒸気漏れ検出装置の製造方法。
  4. 前記バイパス通路形成部材、及び前記絞り部は、前記ハウジングと一体に形成されており、
    前記ハウジングと前記切換弁とを脱着可能に組み付ける第3工程をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の燃料蒸気漏れ検出装置の製造方法。
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