JP2006037752A - 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006037752A
JP2006037752A JP2004214798A JP2004214798A JP2006037752A JP 2006037752 A JP2006037752 A JP 2006037752A JP 2004214798 A JP2004214798 A JP 2004214798A JP 2004214798 A JP2004214798 A JP 2004214798A JP 2006037752 A JP2006037752 A JP 2006037752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pump
motor unit
pressure difference
leak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004214798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4214965B2 (ja
Inventor
Mitsuyuki Kobayashi
充幸 小林
Etsushi Yamada
悦史 山田
Masao Kano
政雄 加納
Koichi Inagaki
幸一 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004214798A priority Critical patent/JP4214965B2/ja
Priority to US11/183,742 priority patent/US7350399B2/en
Publication of JP2006037752A publication Critical patent/JP2006037752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214965B2 publication Critical patent/JP4214965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system
    • F02M25/0818Judging failure of purge control system having means for pressurising the evaporative emission space
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/089Layout of the fuel vapour installation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M2025/0845Electromagnetic valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 電動ポンプの加圧力または減圧力を印加することにより漏れ検出を行なうものにおいて、経時変化やモータ等の温度特性の影響によるポンプ性能の変化が、漏れ検出精度に影響を及ぼすことを防止する。
【解決手段】 燃料タンク20を含む通気装置の内部を、ポンプ部210およびモータ部220を有する電動ポンプ200により減圧し、通気装置の内部と外部との間に圧力差(チェック圧力Pc)を形成することで通気装置の漏れ状態の検出を行なうものにおいて、そのチェック圧力Pcと比較判定するための基準オリフィス520に電動ポンプ200の減圧力を印加して基準圧力差(基準圧力Pr)を形成させ、その基準圧力Prを検出する基準圧力差検出手段と、検出した基準圧力Prが設定圧力Paになるように、モータ部220の回転速度Nmを補正する回転速度制御手段を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置に関し、例えば車両用等の内燃機関の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置に適用して好適なものである。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されている内燃機関等のエンジンからの排気ガスの規制に加え、燃料タンク等通気装置などの燃料系から外部へ漏れる燃料蒸気の排出規制が強化されている。特にアメリカ連邦環境庁(EPA)およびアメリカカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクのわずかな開口(以下、漏れ穴と呼ぶ)から漏れる燃料蒸気の検出を要求している。
従来、蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置は、例えば燃料タンク、吸着フィルタとしてのキャニスタ、およびパージ制御弁を有する通気装置の内部をポンプを用いて加圧または減圧して外部との圧力差を形成し、その圧力差による圧力変化と、基準漏れ穴に相当する基準圧力変化とを比較することで、燃料タンク等の通気装置の漏れ検査を行なうものがある(特許文献1、2参照)。
特許文献1では、電動ポンプにより加圧された基準圧力変化、および通気装置の圧力変化を、それぞれ電動ポンプを駆動するモータの負荷変動で検出する技術が開示されている。モータの負荷変動として、モータの電圧、あるいは回転数を測定している。
特許文献2の開示する技術では、電動ポンプのモータ寿命向上のためにブラシレスモータを用いている。なお、これらの漏れ検出装置では、電動ポンプに発生する加圧または負圧を、基準漏れ穴を通気経路途中に設ける第1通気回路と、通気装置に接続する第2通気回路とに交互に切換えて導くための切換弁が設けられている。切換弁を用いて基準圧力変化と通気装置の圧力変化を交互に測定することで、測定時間の短縮化が図れる。
特開平10−90107号公報 特開2004−28060号公報
しかしながら、従来技術では、漏れチェックの際に燃料タンクを加圧または減圧しており、燃料タンク強度上の保護と、圧力変化から正確な漏れ検出を行なうために、電動ポンプの動作により形成される加圧または減圧する圧力の使用範囲に制限があった。ポンプ性能は、経時変化やモータの温度特性(以下、温特と呼ぶ)により変動するため、その変動によっては上記使用範囲の規定圧力を超えてしまうおそれがあるという問題があった。例えば切換弁を用いて基準圧力変化、通気装置の圧力変化の順で速やかに交互に測定した場合であったとしても、基準圧力変化を検出する段階から通気装置の圧力変化を検出する段階までの間に、モータの温特によりポンプ性能が変化してしまう可能性がある。
また、例えば車載用バッテリ等の電源電圧が変動する場合には電動ポンプのポンプ性能が変化してしまうおそれがあるため、出願人は、電動ポンプを定電圧などの駆動制御を行なうことを検討している。しかしながら、このようなものに上記従来技術を適用したとしても、定電圧制御によるモータのばらつきの低減によりポンプ性能の変動をある程度抑制されるが、上記使用範囲を超えないように、発生する圧力を調整するための組付調整等によりポンプの初期設定幅を狭い範囲に調整または設定する必要があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電動ポンプの加圧力または減圧力を印加することにより漏れ検出を行なうものにおいて、経時変化やモータ等の温度特性の影響によるポンプ性能の変化が、漏れ検出精度に影響を及ぼすことを防止することを目的とする。
また、別の目的は、電動ポンプの加圧力または減圧力を印加することにより漏れ検出を行なうものにおいて、経時変化やモータ等の温度特性の影響によるポンプ性能の変化が、漏れ検出精度に影響を及ぼすことを防止するとともに、電動ポンプの初期組付時における調整または設定などの範囲幅の拡大が図れる蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置を提供することにある。
本発明の請求項1によると、加圧または減圧するポンプ部と、ポンプ部を駆動するモータ部を有する電動ポンプを備え、燃料タンクおよび燃料タンクに発生する燃料蒸気を吸着する吸着フィルタを含む通気装置の燃料蒸気の漏れ検査に用いられ、電動ポンプの作動による加圧力または減圧力に応じて通気装置の内部と外部との間に圧力差を形成することで漏れ状態を検査する蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置において、圧力差を検出する圧力検出手段と、モータ部の回転速度を検出する回転速度検出手段と、圧力差を比較するための基準オリフィスに、加圧力または減圧力を印加して基準圧力差を形成させ、その基準圧力差を検出する基準圧力差検出手段と、検出した基準圧力差が所定の圧力差になるように、モータ部の回転速度を補正する回転速度制御手段とを備えていることを特徴とする。
これによると、燃料タンクを含む通気装置内部を電動ポンプにより加圧または減圧し、通気装置の内部と外部との間に圧力差を形成することで通気装置の漏れ検出を行なうものにおいて、その圧力差と比較判定するための基準オリフィスに、電動ポンプの加圧力または減圧力を印加して基準圧力差を形成させ、その基準圧力差を検出する基準圧力差検出手段と、検出した基準圧力差が所定の圧力差になるように、モータ部の回転速度を補正する回転速度制御手段とを備えているので、通気装置の圧力差と比較する基準圧力差を常に所定の圧力差つまり一定圧力差にすることができ、ポンプ部などの経時変化やモータ部などの温度特性の影響を吸収することができる。これにより、漏れ検査を行なう場合において、電動ポンプのポンプ性能への影響が生じることはなく、漏れ検出精度への影響防止が図れる。
本発明の請求項2によると、回転速度制御手段により補正された回転速度を検査回転数として記憶する記憶手段とを備え、通気装置の漏れ検査を行なうとき、モータ部の回転速度を前記検査回転速度にすることを特徴する。
これによると、回転速度制御手段により補正された回転速度を検査回転数として記憶する記憶手段とを備えているので、常に所定の圧力差を発生する電動ポンプの加圧または減圧する能力を利用することができ、検出する通気装置の漏れ状態つまり圧力差を正確に測定できる。したがって、安定した基準漏れ状態を形成することができるともに、通気装置の漏れ状態の漏れ検出精度の向上が図れる。
本発明の請求項3によると、モータ部は、ブラシレスモータと、ブラシレスモータを回転制御する駆動装置とを備え、回転速度制御手段は、検出した基準圧力差が所定の圧力差に到達するように、駆動装置を駆動制御することを特徴とする。
これによると、モータ部にブラシレスモータを採用する場合、ブラシレスモータの回転駆動を制御する駆動装置を備えているので、駆動装置を、例えばブラシレスモータの電気子等の磁極に対応する巻線への通電をパルス幅変調制御(PWM制御)する等の駆動制御することで、モータ部を回転速度制御つまりいわゆる回転数制御することができる。
本発明の請求項4によると、モータ部に電流供給する電力供給手段と、動作中のモータ部の電流特性を検出する電流特性検出手段と、検出した電流特性において、モータ部の磁極に応じたリップル挙動を検出し、そのリップル挙動に基づいて回転速度を判定する判定手段とを備え、回転速度検出手段の検出する回転速度は、判定手段にて判定された回転速度であることを特徴とする。
これにより、ブラシレスモータに限らず、DCモータ等いずれのモータ構造を有するモータ部であっても、回転速度制御を行なうことが可能である。
本発明の請求項5によると、検出した基準圧力差が所定の圧力差に到達するように、モータ部に供給する電流値を補正する電流値補正手段を備えていることを特徴する。
これによると、ブラシレスモータのように磁極に応じた駆動制御が可能な駆動装置を具備しなくとも、モータ部に供給される電流値を制御量とし、その電流値を可変にコントロールすることで、例えば基準圧力差が所定の圧力差になるように電動ポンプのポンプ能力を制御することができる。
請求項6乃至請求項10に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置では、自身の経時変化やモータ部の温度特性の影響を受け易い電動ポンプ、基準オリフィス、および基準漏れ状態と漏れ状態を切換える切換弁を一体的にモジュール化するとともに、経時変化やモータ部の温度特性の影響によるポンプ性能の変化が漏れ検出精度へ影響を及ぼすことを効果的に防止することが可能である。なお、請求項6に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置では、吸着フィルタは、接続管を介して燃料タンクに接続され、大気を導入可能な通気配管とを有しており、基準オリフィスが途中に設けられ基準漏れ状態を検出するための基準導管と、基準導管と吸通気配管とを並列に接続可能に配置され、基準導管と通気配管とを交互に選択して基準漏れ状態と通気装置の漏れ状態とに切換える切換弁と、電動モータとを、漏れ検査モジュールにモジュール化することができる。
本発明の請求項7によると、圧力検出手段は圧力センサであって、漏れ検査モジュールの内部には圧力センサが設けられており、圧力センサは、電動ポンプに空気を導く空気吸入通路または空気排出通路内に配置されていることを特徴する。
圧力センサは、加圧または減圧動作により昇温する電動ポンプの周りに配置される場合つまり電動ポンプと圧力センサがモジュール化されている場合には、電動ポンプの昇温が圧力センサの温度特性に影響を及ぼし、検出する圧力差に誤差が生じるおそれがある。
これに対して、請求項7に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置では、圧力センサを、電動ポンプに空気を導く空気吸入通路または空気排出通路内に配置するので、圧力センサ周りに空気の流れを生じさせることができ、空気を滞留させることはない。したがって、圧力センサを空冷することが可能であるので、圧力センサの温度特性の影響による誤差発生の防止が図れる。
本発明の請求項8によると、ポンプ部には、空気吸入通路に接続する吸入口と、空気排出通路に接続する排出口を有しており、圧力センサは、吸入口から所定距離離れた部位に配置されていることを特徴する。
電動ポンプのポンプ部へ吸入されるまたはポンプ部から排出される空気の流れは、周期的に圧力が変化する圧力脈動を含んでいる。場合によっては、ポンプ部の吸入口または排出口の近傍に圧力センサを配置する場合には、ポンプ脈動の影響を受け、圧力センサの検出精度が低下する可能性がある。
これに対して、請求項8に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置のように、圧力センサは、吸入口から所定距離離れた部位に配置されていることが好ましい。これにより、圧力センサが遠隔に配置されるので、ポンプ脈動の影響を受け難くすることができる。
本発明の請求項9によると、圧力センサは、モータ部の軸方向において、モータ部を挟んで吸入口の反対側に配置されていることを特徴とする。
これによると、圧力センサは、モータ部の軸方向において、モータ部を挟んで吸入口の反対側に配置されていることが好ましい。これにより、圧力センサは、ポンプ部の吸入口の圧力脈動の影響が低減され、結果として、漏れ検出精度を高めることが可能である。
本発明の請求項10によると、漏れ検査モジュールの内部には、モータ部を回転制御する駆動装置が設けられており、駆動装置は、電動ポンプから空気を吐出する空気排出通路内に配置されていることを特徴とする。
モータ部に、モータ部を回転制御する駆動装置を有する場合、一般にモータ部へ供給する電流または電圧等を発熱素子であるスイッチング素子を利用してパルス幅変調制御等駆動制御を行なわれる。モータ部を動作させるために駆動装置が発熱する場合がある。
これに対して、請求項10に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置では、駆動装置を空気排出通路内に配置するので、発熱し易い駆動装置を空冷による発熱抑制が図れる。
以下、本発明の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置の構成を示す模式図である。図2は、本実施形態に係わる蒸発燃料処理装置の漏れを検査する故障診断の制御処理を示すフローチャートである。図3は、図2中の漏れ検査を実施する制御処理を示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係わる漏れ検査を行なうための漏れ検査モジュールを示す断面図である。なお、図5は、本実施形態に係わる漏れ検査を実施する検査過程を示す図であって、圧力センサにより検出される圧力変化を示す模式図である。図6は、図1中のモータおよび切換弁の作動状態を示す図である。
車両等に搭載される内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)の蒸発燃料処理装置は、図1に示すように、燃料タンク20と、吸着フィルタとしてのキャニスタ30と、パージ制御弁としてのパージバルブ34とを備え、燃料タンク20で発生した蒸発燃料の大気への放散を防止するための装置である。燃料タンク20は接続管(以下、タンク通路と呼ぶ)32を介してキャニスタ30に接続され、燃料タンク20とキャニスタ30とは常時、連通している。キャニスタ30内には吸着材31が充填され、燃料タンク11内に貯留される燃料のうち、蒸発した燃料を吸着材31で一時吸着する。キャニスタ30は弁配管(以下、パージ通路と呼ぶ)33を介してエンジンの吸気装置40(詳しくは、吸気管41)と接続されている。パージ通路33にはパージバルブ34が設けられており、パージ通路33内の燃料蒸気、空気等の気体の流れが、パージバルブ34の開閉により流通および遮断され、その開時にはキャニスタ30と吸気管41が連通するようになっている。なお、吸着材31は、例えば活性炭などの吸着材料からなり、燃料タンク20で発生した燃料蒸気がキャニスタ30を通過することにより吸着材31に吸着され、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気は所定の濃度以下となる。
パージバルブ34は気体の流れを流通および遮断する電磁弁であり、エンジンの燃料噴射装置等の各部を制御する制御手段としての電子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ)50によるデューティ制御等で開度が調整される。開度に応じて吸着材31から脱離した蒸発燃料が吸気管41の負圧により吸気管41内にパージされ、図示しない燃料噴射装置としてのインジェクタからの噴射燃料とともに燃焼することになる。
なお、燃料タンク、キャニスタ、およびパージバルブ間の燃料蒸気等気体を通気可能に収容可能な空間を、通気容器と呼ぶ。なお、このとき、パージバルブ34は閉状態にあるものとする。燃料タンクおよびキャニスタを含む通気容器は、燃料タンク20で発生した蒸発燃料の大気への放散を防止する通気装置を構成する。パージバルブ34は閉状態にある場合には、後述のキャニスタ30の通気配管(以下、キャニスタ通路)141のみが大気側と連通可能となる。
キャニスタ30には、大気に開放するキャニスタ通路)141が接続されている。キャニスタ通路141には、漏れ検査モジュール100が接続可能に配置されている。なお、図1および図4に示す漏れ検査モジュール100のように検査装置を構成する各装置がモジュール化されているものに限らず、各装置が個別に別体として設けられているものであってもよい。なお、以下、本実施形態で説明する検査装置は、モジュール化されている漏れ検査モジュール100とする。
漏れ検出装置10は、図1に示すように、漏れ検査モジュール100と、ECU50と、燃料タンク20およびキャニスタ30を含む通気装置とから構成され、通気装置の漏れ状態を検査するものである。漏れ検査モジュール100は、図1および図4に示すように、ポンプ部210とモータ部220とを有するポンプ部電動ポンプ200と、切換弁300と、基準オリフィス520と、圧力検出手段としての圧力センサ400とを含んで構成されている。電動ポンプ200、切換弁300、基準オリフィス520、および圧力センサ400は、図4に示すように、ハウジング110によって収容され、モジュール化されている。なお、漏れ検査モジュール100は、燃料タンク20およびキャニスタ30よりも上方に配置されていることが好ましい。これにより、燃料等の液体あるいは水分が、燃料タンク20からキャニスタ30を経由して漏れ検査モジュール100に浸入することが防止される。
ハウジング110は、図4に示すように、ハウジング本体111、ハウジングカバー112、およびハウジングピース113を含んで構成されている。ハウジング110は、モジュール化された各装置を収容する収容空間が形成されている収容部として、図4に示すように主に、電動ポンプ200を収容するポンプ収容部120と、切換弁300を収容する切換弁収容部130とから構成されている。ハウジング110は、通気装置(詳しくはキャニスタ30)に接続可能なキャニスタポート140と、大気に開放するための大気ポート150とを有している。キャニスタポート140および大気ポート150は、ハウジング本体111に形成されている。キャニスタポート140は、図1および4に示すように、キャニスタ通路141に接続され、キャニスタ30と連通している。大気ポート150は、図1に示すように、大気通路151に接続されている。大気通路151は、図1に示すように、反漏れ検査モジュール側の端部にエアフィルタ152が設置されている開放端153を有している。これにより、大気通路151は、反漏れ検査モジュール側の端部において大気に開放されている。
なお詳しくは、ハウジング110は、図4に示すように、接続通路161、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164、およびセンサ室170を有している。接続通路161は、キャニスタポート140と大気ポート150とを接続している。ポンプ通路162は、接続通路161と電動ポンプ200を構成するポンプ部210の吸入口211とを接続している。排出通路163は、ポンプ部210の排出口212と大気ポート150とを接続している。圧力導入通路164は、ポンプ通路162から分岐しており、ポンプ通路162とセンサ室170とを接続している。センサ室170には、圧力センサ400が設置されている。センサ室170は、圧力導入通路164と接続されているため、内部がポンプ通路162と概ね同一の圧力となる。
排出通路163は、ポンプ収容部120において電動ポンプ200とハウジング110との間に形成され、切換弁収容部130において切換弁300とハウジング110との間に形成されている。なお、詳しくは、ポンプ部210とハウジング110との間に隙間空間213が形成され、モータ部220とハウジング110との間に隙間空間214が形成されている。切換弁300とハウジング110との間には図示しない隙間空間が形成されている。そのため、ポンプ部210の排出口212から排出される空気は、これら隙間空間213、214を経由して、大気ポート150へ排出される。なお、ここで、上記隙間空間213、214を含む排出通路163は、ポンプ部210の排出口212から排出される空気が流れる空気排出通路を構成する。
ハウジング110には、図4に示すように、キャニスタポート140側に基準オリフィス部500が設けられている。基準オリフィス部500は、キャニスタポート140から分岐する基準導管(以下、オリフィス通路と呼ぶ)510を有している。オリフィス通路510は、キャニスタポート140とポンプ通路162とを接続している。オリフィス通路510には、基準オリフィス520が配置されている。基準オリフィス520は、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口(以下、漏れ穴と呼ぶ)の大きさに対応している。例えば、アメリカ連邦環境庁(EPA)およびアメリカカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検出精度として、直径が0.5mmの円相当の漏れ穴からの空気漏れの検出を要求している。そのため、例えば直径0.5mm以下(本実施例では、例えば0.45mm)の円相当の開口を有する基準オリフィス520がオリフィス通路510に配置されている。オリフィス通路510は、キャニスタポート140の内周側に設置されている。これにより、ハウジング110は、外側に設続通路161、内側にオリフィス通路510を有する二重環状に形成されている。
電動ポンプ200は、空気を加圧または減圧可能なポンプ部210と、加圧力または減圧力を発生するようにポンプ部210を駆動するモータ部220とを備えている。ポンプ部210は、ベーン式等の容積形の周知のポンプ構造を有する。なお、可変容積形のポンプ構造であってもよい。なお、以下、本実施形態で説明するポンプ部210は、ベーン式の容積形のポンプ構造を有するものとする。この場合、ベーン251の偏心量(図示せず)を組付調整することで、偏心量の増、減量に応じてポンプ性能の一つである吐出能力を高めたり、低くしたりすることが可能である。なお、吐出能力を所定の範囲幅に合わせ込む場合には、偏心量の組付調整幅を狭くするなどの初期組付時における設定幅を狭い範囲に調整される必要がある。
ポンプ部210は、図4に示すように、ポンプ収容部120に収容されており、吸入口211と排出口212を有している。吸入口211はポンプ通路162に開口し、排出口212は排出通路163に開口している。ポンプ部210の吸入口211側には、略円筒状の円筒状体230が配置されている。円筒状体230は、ポンプ通路162と連通する側のポンプ収容部120に、ポンプ部210を位置決めするとともに、ポンプ通路162と吸入口211を連通するための連通路を形成する。円筒状態230のポンプ通路162側の端部には、図4に示すように、エアフィルタが配置されている。なお、円筒状態230のポンプ通路162側の端部にエアフィルタを設ける場合に限らず、ポンプ210側の端部にエアフィルタを設けてもよい。
ポンプ部210は、ポンプハウジング250およびポンプケース260を有している。また、ポンプ部210は、ポンプハウジング250の内部に回転駆動されるベーン251を有している。ベーン251が回転することにより吸入口211から吸入された空気は排出口へ排出される。なお、本実施形態の場合、ポンプ部210はキャニスタ30を介して燃料タンク30の内部を減圧する減圧ポンプとして機能する。
ポンプ部210にはモータ部220が取付けられている。モータ部220は、モータ構造がブラシレスモータのものである。なお、ブラシレスモータに限らず、DCモータ等のいずれのモータ構造であってもよい。なお、以下本実施形態で説明するモータ部220はブラシレスモータとする。モータ部220のシャフト211にはポンプ部210のベーン251が固定されている。モータ部220はブラシレスモータであるため、モータ部220の図示しない電機子などのコイル等(以下、磁極と呼ぶ)への通電位置を変更することが可能である。なお、ブラシレスモータは、回転動作する電機子と電気的に接続するブラシがなく、電気的に無接点の直流モータである。
このモータ部220は、駆動装置としての駆動制御回路280に接続されている。駆動制御回路280は、図示しない電源から供給された電力を制御し、モータ部220へ供給する。そのため、駆動装置(以下駆動制御回路)280を駆動制御することで、電機子を回転駆動される。なお詳しくは、駆動制御回路280は、ECU50から出力されるデューティ信号などの駆動信号に応じて、モータ部220の電機子を回転制御する。この場合、磁極に応じて通電を制御するために、駆動制御回路280には、図しないツェナーダイオードやホール素子などの素子が含まれている。これらの素子には発熱するものが含まれている。
駆動制御回路280は、図4に示すように、隙間空間214に設置されていることが好ましい。駆動制御回路280を排出通路163を構成する隙間空間214に配置することにより、駆動制御回路280は、ポンプ部210から排出される空気の流れによって冷却される。
切換弁300は、弁ボディ310と、弁軸部材320と、電磁駆動部330とを含んで構成されている。弁ボディ310は、ハウジング110の切換弁収容部130に収容されている。切換弁300は、第1の開閉用弁部340および第2の開閉用弁部350を有している。第1の開閉用弁部340は、弁ボディ310に形成される第1の弁座341と、弁軸部材320に装着され、第1の弁座341に離座および着座可能な弁体としてのワッシャ342とから構成されている。第2の開閉用弁部350は、ハウジング110に形成される第2の弁座351と、弁軸部材320のキャニスタ30側の端部に装着され、第2の弁座351に離座および着座可能なバルブキャップ352とから構成されている。
弁軸部材320は、電磁駆動部330により駆動される。弁軸部材320は、軸方向の途中にワッシャ342が装着され、軸方向の端部にバルブキャップ352が装着されている。電磁駆動部330は、弁軸部材320に固定等され弁軸部材320と軸方向に協働可能な可動コア334と、可動コア334を磁気吸引するための電磁力が発生するコイル332と、付勢手段としてのスプリング331とを有している。コイル332は、図1に示すように、ECU50に電気的に接続されており、ECU50によりコイル332への通電が断続される。スプリング331は、可動コア334つまり弁軸部材320を第2の弁座351方向へ付勢する。
コイル332への通電が停止されている場合には、コイル332に電磁力は発生しておらず、可動コア334に磁気吸引力が作用しないため、弁軸部材320は、図4の軸方向下方へ移動する。バルブキャップ352は第2の弁座351に着座している。バルブキャップ352が第2の弁座351に着座しているので、接続通路161とポンプ通路162との間は遮断されている。一方、ワッシャ342は第1の弁座341から離座している。ワッシャ342が第1の弁座341から離座しているので、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161を経由して連通している。その結果、コイル332への通電が停止されている場合には、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは遮断され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは許容される。
ECU50の指令によりコイル332への通電されている場合には、コイル332に電磁力が発生するので、可動コア334に磁気吸引力が作用する。可動コア334および弁軸部材320は、スプリング331の付勢力に抗して図4の軸方向上方に移動する。その結果、バルブキャップ352は第2の弁座351から離座するとともに、ワッシャ342は第1の弁座341に着座する。接続通路161とポンプ通路162とは連通し、キャニスタポート140と大気ポート150との間は遮断される。従って、コイル332へ通電されている場合には、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは許容され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは遮断される。なお、オリフィス通路510とポンプ通路162とは、コイル332への通電または通電停止に係わらず、常に接続されている。
圧力センサ400は、図4に示すように、ハウジング110に形成されるセンサ室170に設置されている。圧力センサ400は、センサ室170の圧力を検出し、ECU50に検出した圧力に応じたセンサ信号を出力する。センサ室170は、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162に連通している。そのため、圧力センサ400で検出される圧力は、ポンプ通路162の圧力とほぼ同一となる。これにより、圧力センサ400は、ポンプ通路162から遠隔のセンサ室170に配置される。さらになお、圧力センサ400のダンパ容積として、センサ室170および圧力導入通路164による容積が確保されている。これにより、圧力センサ400をポンプ部210の吸入口211側に比較的近い位置に設置する場合と比べて、ポンプ部210の作動によって吸入する空気の流れに生じるおそれのある圧力脈動の影響の低減が図れる。
ECU50は、制御処理、演算処理を行なうCPU、各種プログラムしたデータを保存する記憶装置(ROM、RAMなどのメモリ)、入力回路、出力回路、および電源回路などを有する周知のマイクロコンピュータから構成されている。ECU50には、圧力センサから出力される圧力に係わるセンサ信号、駆動制御回路280にてポンプ部220を回転制御するときの回転速度、電流値、あるいは電流特性におけるリップルなどの制御量を示す駆動制御回路280の回転信号、キーオフか否かを判定するためのイグニッションスイッチのOFF信号など、車両の各部に設置されている種々のセンサから出力される信号が入力される。ECU50は、これら入力された各信号から、ROMに記憶されている所定の制御プログラムに従って各部を制御する。ECU50は、例えば圧力センサ400のセンサ信号など(図5に示されるB区間の基準圧力Pr)に応じてモータ部220の回転速度を補正するための駆動指令信号を駆動制御回路280へ出力する。また、ECU50は、漏れ検査の過程に応じて切換弁300に開閉のための信号を出力する。モータ部220は、駆動制御回路280を介してECU50により回転制御される。切換弁300は、ECU50により開閉(図6に示されるON、OFFの状態)が制御される。
なお、詳しくは、ECU50は、ROMに記憶されているプログラム(以下、漏れ検査制御と呼ぶ)を実行することで実現する主な機能を手段で表すと、基準圧力差検出手段(本実施例では、図3に示されるS(ステップ)702およびS703の制御処理)と、回転速度制御手段(図3に示されるS704およびS705、もしくはS706およびS707の制御処理)と、回転速度の記憶手段(図3に示されるS708の制御処理)と、記憶した回転速度で通気装置の漏れ検出する通気装置の漏れ検出手段(図3に示されるS710からS712の制御処理)とを備えている。基準圧力差検出手段は、通気装置の内部に電動ポンプ200のポンプ部210に発生する加圧力または減圧力を印加し、通気装置の内部と外部との間に基準圧力差を形成させ、その基準差を検出する機能である。なお、本実施形態では、通気装置の内部にポンプ部210で減圧するため、基準圧力差とは、図5に示される負圧である基準圧力Prである。
なお、以下の本実施形態の説明では、基準圧力差を基準圧力Pr、設定目標値としての所定の圧力差を設定圧力Pa、通気装置の圧力差をチェック圧力Pcとする。
回転速度制御手段は、検出した基準圧力Prが設定圧力Paになるように、モータ部220の回転速度Nmを補正する。なお詳しくは、基準圧力Prと設定圧力Paを比較して、Pr<Paの場合には、回転速度Nmを増速する(Nm=Nm+ΔN、ΔNは補正値であり、ΔN>0)。一方、Pr>Paの場合には、回転速度Nmを減速する(Nm=Nm−ΔN)。なお、回転速度検出手段は、電動ポンプ200のモータ部220における回転速度Nmを検出する。本実施例ではモータ部220はブラシレスモータを採用しているため、ブラシレスモータを回転制御する駆動制御回路280内の回転速度信号などからECU50によりモータ部220の回転速度が判定される。
なお、モータ部220にブラシレスモータを採用している場合には、ブラシレスモータの回転駆動を制御するための駆動制御回路280を有している。したがって、回転速度制御手段は、駆動制御回路280を利用して、例えばブラシレスモータの電気子等の磁極に対応する巻線への通電をパルス幅変調制御(PWM制御)する等の駆動制御することで、回転速度制御いわゆる回転数制御を行なうことができる。
回転速度の記憶手段では、回転速度制御手段により基準圧力Prが設定圧力Paに到達したときの回転速度Nmを、検査回転速度Nmaとして記憶する。なお、電動ポンプ200のポンプ部210などの経時変化やモータ部220などの温度特性の影響によりポンプ部210のポンプ性能が変化する場合がある。これら経時変化や温度特性の影響によりポンプ性能が変化した場合であっても、所定のポンプ吐出能力に対応する設定圧力つまり一定の圧力に修正することで、ポンプ性能の変化分を相殺し、常に一定の設定圧力に補償される。したがって、ポンプ部210などの経時変化やモータ部220などの温度特性の影響が吸収される。
なお、ここで、例えば経時変化とは、ポンプ部210の場合、工場出荷時から初期のポンプ運転段階におけるポンプ部220の加圧力または減圧力(本実施例では減圧力)を形成する各摺動部材(ベーン251等)の初期当りが馴染むまでのポンプ駆動力の変動や、累積で長時間動作した結果による減圧力を形成する各摺動部材の磨耗によるポンプ性能の劣化などがある。また、温度特性の影響とは、例えば通気装置の故障診断を行なうために漏れ検査を実施する過程において、切換弁300により電動ポンプで減圧する対象を、基準オリフィス520と通気装置とに交互に選択し、基準圧力Prおよび通気装置のチェック圧力Pcを測定する期間中、電動ポンプ200のモータ部220が作動しているため、基準圧力Prを測定する段階からチェック圧力Pcを測定する段階まで間で、モータ部220が昇温する。その結果、モータ部220の温度特性の影響によるモータ効率の低下を招くおそれがあるため、ポンプ性能が変化する場合がある。
これに対して、本実施形態では、漏れ検出手段は、記憶された検査回転速度によるポンプ部の減圧力を通気装置の内部に印加して、通気装置のチェック圧力Pcを測定する。そのポンプ部の減圧力は、所定のポンプ吐出能力(本実施例では、設定圧力Paを形成するポンプ部220の減圧力)に常に調整されている。
次に、上述した構成を有する本実施形態の漏れ検出装置10の作動について、図1、図2、図3、図5、および図6に従って説明する。図2は、燃料タンク20を含む通気装置の漏れ状態の故障診断を行なう制御処理(以下、故障診断制御処理と呼ぶ)、図3は、本発明の要部である通気装置の漏れ検出のための漏れ検査制御を示すフローチャートである。
図2に示すように、S(ステップ)601では、漏れ検査実施条件が成立しているか否かを判定する。漏れ検査実施条件は、車両運転時間が一定時間以上継続していたり、外気温度が所定温度以上のときに成立するものとする。例えばアメリカのOBD規制では次の条件を満たすと、漏れ検査実施条件の成立となる。詳しくは、気温20°F以上でかつ800フィート未満で600秒以運転されていること、時速25マイル以上での運転が累積300秒以上であること、連続して30秒以上のアイドリングを含んでいること、である。S601にて漏れ検査実施条件の成立が否定判断されると、本制御処理を終了する。逆に肯定判断されると、S602に移行する。
S602では、キーオフ状態か否かを判定する。キーオフ状態を否定判断されると、S602が繰返され、キーオフ待ちになる。逆に、肯定判断されると、S603に移行し、S603にてキーオフから所定時間が経過したか否かを判定する。S603は、キーオフ直後は、燃料タンク20内の燃料が揺れていたり、燃料温度が不安定であるなど、通気装置内の燃料蒸気を含む空気の状態(以下、エバポ系の状態と呼ぶ)が不安定であるため、通気装置の漏れ検査を実行するには適していないことを考慮して、漏れ検査を非実行とするための制御処理である。所定時間とは、エバポ系の状態がキーオフ直後の不安定な状態から、漏れ検査を正確に行ない得る程度に安定化するまでの基準時間である。S603にてキーオフから所定時間経過が否定判断されると、S603が繰返され、所定時間経過待ちになる。逆に、肯定判断されると、S604へ移行し漏れ検査(詳しくは、漏れ検査制御)を実行した後、本制御処理を終了する。
次に、図2中のS604で示される漏れ検査制御の制御処理における詳細な手順を、図3、図5、および図6に従って説明する。図5は、通気装置の漏れ検査を実行する検査過程を示すタイムチャートであり、図5中の符号A、B、C、Dの区間は、検査過程における各過程を示している。また、図6は、図5中の各過程A、B、C、Dにおけるモータ部220および切換弁300の作動状態を示すもので、ONは作動、OFFは非作動を表している。
図3に示すように、S701では、ECU50は、圧力センサ400により大気圧を検出する。本実施形態の場合、燃料蒸気を含む空気漏れが圧力差の変化(詳しくは、基準圧力Prおよびチェック圧力Pc)に基づいて検出する。標高差による大気圧の影響を低減する必要があり、基準圧力Prおよびチェック圧力Pcの測定に先立って漏れ検査モジュール100つまり車両周囲の大気圧を検出するものである。なお、ここで、この過程は、図5に示される過程(以下、大気圧検出過程と呼ぶ)Aである。このとき、モータ部(詳しくは本実施例では、ブラシレスモータ)220および切換弁300への通電は停止されている(図6中の大気圧検出過程Aに対応する作動状態で、モータ部220および切換弁300が両者ともOFF状態)。切換弁300のコイル332への通電が停止されているので、オリフィス通路510を経由して大気ポート150とポンプ通路162とは連通している。そして、圧力センサ400の配置されるセンサ室170は圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と接続しているため、圧力センサ400の検出する圧力は、大気圧と概ね同一である。
なお、ここで、圧力センサ400から出力されるセンサ信号は、電圧比、デューティ比、あるいはビット出力として出力されていることが好ましい。これにより、電磁駆動部330など周囲の電気的駆動部から発生するノイズの影響を低減することができ、圧力センサ400の検出精度が維持される。
次に、図3に示されるS702からS708の制御処理では、チェック圧力Pcの漏れ状態を比較判定するための基準圧力Pcの形成条件の設定を行なう。なお、ここで、この過程は、図5に示される過程(以下、基準圧力設定過程と呼ぶ)Bである。このとき、モータ部220には通電される状態(ON状態)に切換られ、切換弁300への通電は停止されている(OFF状態)。まず、S702では、ECU50は、電動ポンプ200のモータ部220に電力を供給し、電動ポンプ200を回転動作する状態にする。なお詳しくは、ECU50は、駆動制御回路280を駆動制御することで、ブラシレスモータであるモータ部220を回転起動させ、回転制御する。その結果、モータ部220は一定の回転速度で作動する。その回転速度に応じたモータ部の駆動力により、電動ポンプ200のポンプ部210には、一定のポンプ吐出能力つまり一定の基準圧力Prが発生する。
S703では、S702にてモータ部220が一定の回転速度で作動する状態になると、ECU50は、圧力センサ400により基準圧力Prを検出し、S704へ移行する。S704および706の制御処理では、検出した基準圧力Prが、検査用判定閾値としての設定圧力Paとなっているか否かを判定する。詳しくは、S704では基準圧力Prが設定圧力Pa未満である(Pr<Pa)か否かを判定し、S706では基準圧力Prが設定圧力Paを超えている(Pr>Pa)であるか否かを判定する。S704にてPr<Paが肯定判断される場合には、S705へ移行し、S705にてモータ部220の回転速度Nmを増速する側に補正する(Nm=Nm+ΔN)。S706にてPr>Paが肯定判断される場合には、S707へ移行し、S707にてモータ部220の回転速度Nmを減速する側に補正する(Nm=Nm−ΔN)。なお、S705およびS707の制御処理は、基準圧力Prが設定圧力Paに到達するように、モータ部220の回転速度Nmを補正するものである。S704およびS706の制御処理にて、いずれも否定判断される場合には、基準圧力Prが設定圧力Paに到達したと判断し、S708へ移行する。
S708では、ECU50は、基準圧力Prが設定圧力Paに到達したときの回転速度Nmを、検査回転速度NmaとしてRAMなどのメモリに記憶する。これにより、ECU50は、記憶した検査回転速度Nmaを読み出し、この検査回転速度Nmaでモータ部220を作動させることで、電動ポンプ200は、設定圧力Paとなる基準圧力Prつまり所定のポンプ吐出能力を常に発生する。
さらに、図3に示されるS709からS714の制御処理では、ECU50は、記憶した検査回転速度Nmaでモータ部220を作動させ、その検査回転速度によるポンプ部220の減圧力を漏れ検査対象である通気装置の内部に印加する。その結果、通気装置のチェック圧力Pcが形成され、そのチェック圧力Pcを基準圧力Pr(Pr=Pa)と比較して通気装置の漏れ状態を判定する。なお、ここで、この過程は、図5に示される過程(以下、漏れ検査過程と呼ぶ)Cである。このとき、モータ部220は通電される状態(ON状態)が継続され、切換弁300は通電される状態(ON状態)に切換えられる。まず、S709では、ECU50は、切換弁300のコイル332に通電(ON状態)し、この切換弁300を作動状態とする。その結果、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは遮断される状態から許容される状態に、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは許容される状態から遮断される状態にそれぞれ切換られるので、電動ポンプ200の減圧力を利用して検出する漏れ状態が、基準オリフィス520の基準漏れ状態(基準圧力Pr)から通気装置の漏れ状態(チェック圧力Pc)に切換えられる。
S710では、ECU50は、電動ポンプ200のモータ部220を、記憶した検査回転速度Nmaで回転制御し、S712に移行し、チェック圧力Pcを測定する。これにより、電動ポンプ200のポンプ部210のポンプ吐出能力は、設定圧力Paとなる基準圧力Prに対応する所定のポンプ吐出能力に常に設定される(S710)。そして、この漏れ状態における通気装置のチェック圧力Pcを、ECU50は圧力センサ400により検出する。
S712では、S711にて検出したチェック圧力Pcが基準圧力Pr(Pr=Pa)より大きい(Pc>Pr)か否かを判定する。Pc>Prが肯定判断されると、S713へ移行する。S713では、漏れ大(図5中の漏れ大の圧力Pcの変化特性)であり、通気装置の燃料タンクなどに漏れ穴ありと判断され、異常判定がなされる。逆に否定判断されると、S714に移行する。S714では、漏れ小(図5中の漏れ小の圧力Pcの変化特性)であり、漏れなしと判断され、正常判定がなされる。なお、S714にて正常判定された場合には、車両の表示装置の報知手段としての報知灯(以下、MIL灯と呼ぶ)を消灯する。一方、S713にて異常判定された場合には、MIL灯を点灯し、運転者等車両の乗員に故障状態であることを知らせる。
なお、本実施例の場合には、負圧Pc、Pr同士を比較判定したが、圧力差Pc、Pr同士を比較判定してもよい。この場合、S712は、圧力差Pcが基準圧力差Pr(Pr=Pa)未満である(Pc<Pr)か否かを判定する。
S709からS714の制御処理が実行され、通気装置の漏れ状態が判定された直後(判定が確定すると)、S715では、ECU50は、電動ポンプ200のモータ部220への電力供給を停止し、電動ポンプ200を回転停止の状態にする。例えば圧力センサ400により検出される圧力が大気圧に回復したことを確認した後、本制御処理を終了する。なお、ここで、この過程は、図5に示される過程(以下、判定確定過程と呼ぶ)Dである。このとき、モータ部220および切換弁300は、通電が停止される状態(OFF状態)に切換えられる。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)燃料タンク20を含む通気装置の内部を、ポンプ部210およびモータ部220を有する電動ポンプ200により減圧し、通気装置の内部と外部との間に圧力差(本実施例では負圧であるチェック圧力Pc)を形成することで通気装置の漏れ検出を行なうものにおいて、そのチェック圧力Pcと比較判定するための基準オリフィス520に、電動ポンプ200の減圧力を印加して基準圧力差(本実施例では負圧である基準圧力Pr)を形成させ、その基準圧力Prを検出する基準圧力差検出手段S702、S703と、検出した基準圧力Prが所定の圧力差(本実施例では、設定圧力Pa)になるように、モータ部220の回転速度Nmを補正する回転速度制御手段S704〜S707を備えている。これにより、チェック圧力Pcと比較する基準圧力Prを常に設定圧力Paつまり一定圧力差に調整することができので、ポンプ部210などの経時変化やモータ部220などの温度特性の影響を吸収することができる。したがって、漏れ検査を行なう場合において、電動ポンプ200のポンプ性能への影響が生じることはなく、漏れ検出精度への影響防止が図れる。
(2)なお、本実施形態では、回転速度制御手段S704〜S707により補正された回転速度Nmを検査回転数Nmaとして記憶する記憶手段S708とを備えているので、常に所定の設定圧力Paを発生する電動ポンプ200の減圧する能力を利用することができる。そのため、通気装置の漏れ状態を検出するとき、電動ポンプ200のポンプ部210の減圧力を、所定の設定圧力Paに対応する所定のポンプ吐出能力に調整した後、通気装置のチェック圧力Pcを検出することで、チェック圧力Pc(検出する通気装置の漏れ状態)が正確に測定できる。したがって、安定した基準圧力Pr(Pr=Pa)を形成することができるともに、安定した基準圧力Prを形成する設定条件が反映されて検出するチェック圧力Pcに基づいて漏れ検出を行なうので、漏れ検出精度の向上が図れる。
なお、検査回転数Nmaは安定した基準圧力Pr(Pr=Pa)を形成する設定条件である。さらになお、本実施形態では、記憶された検査回転速度Nmaによるポンプ部210の減圧力を通気装置の内部に印加して、通気装置のチェック圧力Pcを検出する漏れ検出手段S710〜S712を備えている。
(3)さらになお、本実施形態では、モータ部220は、モータ本体としてのブラシレスモータと、ブラシレスモータを回転制御する駆動制御回路280とを備え、回転速度制御手段S704〜S707は、検出した基準圧力Prが設定圧力Paに到達するように、駆動制御回路280を駆動制御していることが好ましい。モータ部220にブラシレスモータを採用している場合、ブラシレスモータの回転駆動を制御するための駆動制御回路280を有している。したがって、新たに回転速度を制御するための回転制御回路等を設けなくても、駆動制御回路280を、例えばブラシレスモータの電気子等の磁極に対応する巻線への通電をパルス幅変調制御(PWM制御)する等の駆動制御することで、モータ部220を回転速度制御つまりいわゆる回転数制御することができる。
(4)さらになお、本実施形態では、燃料タンク20およびキャニスタ30を含む通気装置の漏れ状態を検査する漏れ検出装置10を構成する部材のうち、
基準オリフィス520が途中に設けられ基準漏れ状態を検出するためのオリフィス通路510と、キャニスタ30のキャニスタ通路141とを並列に接続可能に配置され、オリフィス通路510と、キャニスタ通路141つまり通気装置とを交互に選択して基準漏れ状態と通気装置の漏れ状態とに切換える切換弁300と、電動モータ200とを有する漏れ検査モジュールを形成することが好ましい。これにより、ポンプ部210ならびにモータ部220自身の経時変化やモータ部220の温度特性の影響を受け易い電動ポンプ200、基準オリフィス520、および基準漏れ状態と漏れ状態を切換える切換弁300を一体的にモジュール化できるとともに、経時変化や温度特性の影響によるポンプ性能の変化が漏れ検出精度へ影響を及ぼすことを効果的に防止することが可能である。
(5)なお、本実施形態では、漏れ検査モジュールにおいて、圧力センサ400は、電動ポンプ200に空気を導く空気吸入通路または空気排出通路内に配置されていることが好ましい。一般に、加圧または減圧動作により昇温する電動ポンプ200の周りに圧力センサ400を配置する場合つまり電動ポンプ200と圧力センサ400がモジュール化されている場合には、電動ポンプ200の昇温が圧力センサ400の温度特性に影響を及ぼし、検出する圧力差(本実施例では、負圧である基準圧力Prおよびチェック圧力Pcなど)に誤差が生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、圧力センサ400を、電動ポンプ200に空気を導く空気吸入通路(詳しくは、本実施例では、ポンプ通路161に接続する圧力導入通路164)に配置するので、圧力センサ400周りに空気の流れを生じさせることができ、空気を滞留させることはない。したがって、圧力センサ400を空冷することが可能であるので、圧力センサの温度特性の影響による誤差発生の防止が図れる。なお、圧力センサ400を配置する部位として、吸気吸入通路に限らず、空気の流れが生じる空気排出通路内であってもよい。
(5)さらになお、本実施形態では、ポンプ部210には、空気吸入通路に接続する吸入口211と、空気排出通路に接続する排出口212を有しており、圧力センサ400は、吸入口211から所定距離離れた部位に配置されていることが好ましい。一般に、電動ポンプ200のポンプ部210へ吸入されるまたはポンプ部210から排出される空気の流れは、周期的に圧力が変化する圧力脈動を含んでいる。場合によっては、ポンプ部210の吸入口211の近傍に圧力センサ400を配置することで、ポンプ脈動の影響を受け、圧力センサ400の検出精度が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態のように、圧力センサ400は、吸入口211に接続するポンプ通路161から分岐する圧力導入通路164に配置されているので、吸入口211から所定距離離れた部位に配置されている。したがって、圧力センサ400がポンプ脈動の影響を受け難くすることができる。
(6)さらになお、本実施形態では、圧力センサ400は、モータ部220の軸方向において、モータ部220を挟んで吸入口211の反対側に配置されていることが好ましい。これにより、圧力センサ400は、ポンプ部210の吸入口211の圧力脈動の影響が低減され、結果として、漏れ検出精度を高めることが可能である。
(7)さらになお、本実施形態では、
漏れ検査モジュール100の内部には、モータ部220を回転制御する駆動制御回路280が設けられており、駆動制御回路280は、空気排出通路(詳しくは、本実施例では、隙間空間214)内に配置されていることが好ましい。例えばモータ部220に、モータ部220を回転制御する駆動制御回路280を有する場合、一般にモータ部220へ供給する電流または電圧等を、発熱素子であるスイッチング素子を利用してパルス幅変調制御等駆動制御を行なわれる。モータ部220を動作させるために駆動制御回路280が発熱する場合がある。
これに対して、本実施形態では、駆動制御回路280を空気排出通路を構成する隙間空間214内に配置するので、発熱し易い駆動制御回路280を空冷による発熱抑制が図れる。
(他の実施形態)
以上説明した本実施形態では、ポンプ部210と、ポンプ部210を駆動するモータ部220を有する電動モータ200において、モータ部220を、モータ本体としてブラシレスモータが採用され、ブラシレスモータを回転制御する駆動制御回路280を有するものとして説明したが、モータ部のモータ構造はブラシレスモータに限らず、DCモータ等いずれのモータ構造を有するものであってもよい。この場合、ECU50は、モータ部220に電流供給する電力供給手段と、動作中のモータ部220の電流特性を検出する電流特性検出手段と、検出した電流特性において、モータ部220の磁極に応じたリップル挙動(図7参照)を検出し、そのリップル挙動に基づいて回転速度Nmを判定する判定手段とを備えていることが好ましい。上記実施形態で説明した回転速度検出手段の検出する回転速度Nmは、判定手段にて判定された回転速度とすることができる。図7は、他の実施形態に係わるECU内で実行する制御処理を説明する図であって、モータ部に供給される電流の特性を示している。モータ部220の電機子の磁極数に応じて電流特性における波状のリップルの波数(以下、山数と呼ぶ)が決まるため、モータ部の1回転当りの山数N(本実施例ではN=3)と、その時間Δtとから、回転速度Nm=N/Δt(rpm)が算出できる。
以上説明した本実施形態では、基準圧力Prを所定圧力Paに到達させる回転速度制御手段として、基準圧力Prが設定圧力Paに到達するように、モータ部220の回転速度Nm自身を制御量として、回転速度Nmを補正するものとして説明したが、検出した基準圧力Prが設定圧力Paに到達するように、モータ部220に供給する電流値を補正する電流値補正手段を備えているものであってもよい。
これによると、モータ部220に、ブラシレスモータのように磁極に応じた駆動制御が可能な駆動制御回路280を具備しなくとも、モータ部220に供給される電流値を制御量とし、その電流値を可変にコントロールすることで、基準圧力Prが設定圧力Paになるように電動ポンプ200のポンプ能力を制御することができる。
以上説明した本実施形態では、燃料タンク20を含む通気装置の内部と外部との間に圧力差を形成する方法として、電動ポンプ200の減圧力を用いるものとして説明したが、電動ポンプ200の加圧力を用いるものであってもよい。
本発明の実施形態の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係わる蒸発燃料処理装置の漏れを検査する故障診断の制御処理を示すフローチャートである。 図2中の漏れ検査を実施する制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わる漏れ検査を行なうための漏れ検査モジュールを示す断面図である。 本実施形態に係わる漏れ検査を実施する検査過程を示す図であって、圧力センサにより検出される圧力変化を示す模式図である。 図1中のモータ部および切換弁の作動状態を示す図である。 他の実施形態に係わるECU内で実行する制御処理を説明する図であって、モータ部に供給される電流の特性を示す模式図である。
符号の説明
10 漏れ検出装置(蒸発燃料処理の漏れ検出装置)
20 燃料タンク
30 キャニスタ(吸着フィルタ)
32 タンク通路(接続管)
33 パージ通路(弁配管)
34 パージバルブ(パージ制御弁)
40 吸気装置
50 ECU(制御手段)
100 漏れ検査モジュール
110 ハウジング
120 ポンプ収容部
130 切換弁収容部
140 キャニスタポート
141 キャニスタ通路(通気配管)
150 大気ポート
161 接続通路
162 ポンプ通路
163 排出通路
164 圧力導入通路
170 センサ室
200 電動ポンプ
210 ポンプ部
211 吸入口
212 排出口
213、214 隙間空間(空気排出通路)
220 ブラシレスモータ(モータ部)
280 駆動制御回路(駆動装置)
300 切換弁
400 圧力センサ(圧力検出手段)
510 オリフィス通路(基準導管)
520 基準オリフィス

Claims (10)

  1. 加圧または減圧するポンプ部と、前記ポンプ部を駆動するモータ部を有する電動ポンプを備え、燃料タンクおよび前記燃料タンクに発生する燃料蒸気を吸着する吸着フィルタを含む通気装置の燃料蒸気の漏れ検査に用いられ、前記電動ポンプの作動による加圧力または減圧力に応じて前記通気装置の内部と外部との間に圧力差を形成することで漏れ状態を検査する蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置において、
    圧力差を検出する圧力検出手段と、
    前記モータ部の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記圧力差を比較するための基準オリフィスに、前記加圧力または減圧力を印加して基準圧力差を形成させ、その基準圧力差を検出する基準圧力差検出手段と、
    検出した前記基準圧力差が所定の圧力差になるように、前記モータ部の回転速度を補正する回転速度制御手段とを備えていることを特徴とする蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  2. 前記回転速度制御手段により補正された回転速度を検査回転数として記憶する記憶手段とを備え、
    前記通気装置の漏れ検査を行なうとき、前記モータ部の回転速度を前記検査回転速度にすることを特徴する請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  3. 前記モータ部は、ブラシレスモータと、前記ブラシレスモータを回転制御する駆動装置とを備え、
    前記回転速度制御手段は、検出した前記基準圧力差が前記所定の圧力差に到達するように、前記駆動装置を駆動制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  4. 前記モータ部に電流供給する電力供給手段と、
    動作中の前記モータ部の電流特性を検出する電流特性検出手段と、
    検出した前記電流特性において、前記モータ部の磁極に応じたリップル挙動を検出し、そのリップル挙動に基づいて回転速度を判定する判定手段とを備え、
    前記回転速度検出手段の検出する回転速度は、前記判定手段にて判定された回転速度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  5. 検出した前記基準圧力差が前記所定の圧力差に到達するように、前記モータ部に供給する電流値を補正する電流値補正手段を備えていることを特徴する請求項4に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  6. 前記吸着フィルタは、接続管を介して前記燃料タンクに接続され、大気を導入可能な通気配管とを有しており、
    前記基準オリフィスが途中に設けられ、基準漏れ状態を検出するための基準導管と、
    前記基準導管と前記通気配管とを並列に接続可能に配置され、前記基準導管と前記通気配管とを交互に選択して、前記基準圧力差に対応する前記基準漏れ状態と前記漏れ状態に切換える切換弁と、
    前記電動モータとを有する漏れ検査モジュールを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  7. 前記圧力検出手段は圧力センサであって、
    前記漏れ検査モジュールの内部には、前記圧力センサが設けられており、
    前記圧力センサは、前記電動ポンプに空気を導く空気吸入通路または空気排出通路内に配置されていることを特徴する請求項6に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  8. 前記ポンプ部には、前記空気吸入通路に接続する吸入口と、前記空気排出通路に接続する排出口を有しており、
    前記圧力センサは、前記吸入口から所定距離離れた部位に配置されていることを特徴する請求項7に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  9. 前記圧力センサは、前記モータ部の軸方向において、前記モータ部を挟んで前記吸入口の反対側に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
  10. 前記漏れ検査モジュールの内部には、前記モータ部を回転制御する駆動装置が設けられており、
    前記駆動装置は、前記電動ポンプから空気を吐出する空気排出通路内に配置されていることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置。
JP2004214798A 2004-07-22 2004-07-22 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置 Active JP4214965B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214798A JP4214965B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置
US11/183,742 US7350399B2 (en) 2004-07-22 2005-07-19 Leakage detecting device for evaporating fuel processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214798A JP4214965B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006037752A true JP2006037752A (ja) 2006-02-09
JP4214965B2 JP4214965B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=35655717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004214798A Active JP4214965B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7350399B2 (ja)
JP (1) JP4214965B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014163A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Denso Corp リーク検査装置
JP2009019773A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Schwaebische Huettenwerke Automotive Gmbh & Co Kg 容積式ポンプの送達量を調節する調節バルブ
CN102080615A (zh) * 2009-11-30 2011-06-01 福特环球技术公司 燃料箱
JP2013142580A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Denso Corp 燃料蒸気漏れ検出装置、及びその製造方法
JP2014025384A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Denso Corp 蒸発燃料処理装置
JP2014101776A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Denso Corp エバポリークチェックシステム
KR20160114164A (ko) * 2014-08-19 2016-10-04 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 퍼지 공기 펌프를 갖는 밸브 유닛
JP2017203442A (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 株式会社デンソー エバポリークチェックシステム、および、これを用いたエバポリークのチェック方法
WO2018146977A1 (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 愛三工業株式会社 ポンプモジュール、そのポンプモジュールを備える蒸発燃料処理装置及びポンプ制御回路
US10928276B2 (en) 2017-11-16 2021-02-23 Honda Motor Co., Ltd. Blockage detection device and blockage detection method

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4356991B2 (ja) * 2004-11-02 2009-11-04 株式会社デンソー エバポガスパージシステムのリーク診断装置
JP4457310B2 (ja) * 2005-07-29 2010-04-28 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置
JP2007132339A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Hitachi Ltd 内燃機関の燃料供給装置
JP5252318B2 (ja) 2010-08-27 2013-07-31 株式会社デンソー ベーン式ポンプ装置およびそれを用いたリークチェックシステム
JP5146516B2 (ja) * 2010-11-11 2013-02-20 株式会社デンソー エバポリークチェックシステム
US8560167B2 (en) 2011-02-18 2013-10-15 Ford Global Technologies, Llc System and method for performing evaporative leak diagnostics in a vehicle
US9650925B2 (en) * 2012-07-25 2017-05-16 Cummins Intellectual Property, Inc. System and method of augmenting low oil pressure in an internal combustion engine
US9297340B2 (en) * 2013-09-23 2016-03-29 Ford Global Technologies, Llc Method and system for fuel vapor control
JP5942964B2 (ja) * 2013-11-21 2016-06-29 株式会社デンソー 燃料蒸気漏れ検出装置
WO2017211425A1 (en) * 2016-06-09 2017-12-14 Plastic Omnium Advanced Innovation And Research Method for detecting a leak in a feed line of a scr system
JP7035796B2 (ja) * 2018-05-21 2022-03-15 株式会社デンソー 蒸発燃料漏れ検出装置
CN108622438B (zh) * 2018-07-30 2023-08-25 中国商用飞机有限责任公司北京民用飞机技术研究中心 一种模拟燃油系统中部件性能退化和故障的物理仿真平台
DE102018215648A1 (de) 2018-09-14 2020-03-19 Volkswagen Aktiengesellschaft Brennkraftmaschine mit einem Ventil und einen fluidführenden Bauteil und Verfahren zur Überwachung einer Verbindung zwischen einem Ventil in einer Tankentlüftungsleitung und einem fluidführenden Bauteil
JP7115209B2 (ja) * 2018-10-15 2022-08-09 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置
JP2020105958A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 愛三工業株式会社 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置
CN113494388B (zh) * 2020-04-06 2023-01-10 联合汽车电子有限公司 燃油蒸发排放泄漏诊断系统及方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3985467A (en) * 1975-05-27 1976-10-12 Milton Roy Company Constant pressure pump
US4063824A (en) * 1975-08-05 1977-12-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Chemical dosimeter having a constant flow air sampling pump
US5073091A (en) * 1989-09-25 1991-12-17 Vickers, Incorporated Power transmission
US6902378B2 (en) * 1993-07-16 2005-06-07 Helix Technology Corporation Electronically controlled vacuum pump
US5673732A (en) * 1995-07-11 1997-10-07 Fe Petro Inc. Variable speed pump-motor assembly for fuel dispensing system
US5725358A (en) * 1995-08-30 1998-03-10 Binks Manufacturing Company Pressure regulated electric pump
DE19636431B4 (de) * 1996-09-07 2009-05-14 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Prüfung der Funktionsfähigkeit einer Tankentlüftungsanlage
FR2777878B1 (fr) * 1998-04-24 2000-06-30 Schlumberger Ind Sa Procede de recuperation de vapeurs emises au cours d'une distribution de liquide
US6314793B1 (en) * 1999-09-28 2001-11-13 Gas Research Institute Test device for measuring chemical emissions
JP4538989B2 (ja) * 2001-06-01 2010-09-08 マツダ株式会社 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
US7083392B2 (en) * 2001-11-26 2006-08-01 Shurflo Pump Manufacturing Company, Inc. Pump and pump control circuit apparatus and method
JP3896588B2 (ja) * 2002-06-28 2007-03-22 株式会社デンソー エバポリークチェックシステム
DE10244203A1 (de) * 2002-09-23 2004-04-01 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Erfassung der Drehzahl einer Pumpe
JP2004232521A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Denso Corp 蒸発燃料処理装置のリークチェック装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014163A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Denso Corp リーク検査装置
JP4622948B2 (ja) * 2006-07-03 2011-02-02 株式会社デンソー リーク検査装置
JP2009019773A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Schwaebische Huettenwerke Automotive Gmbh & Co Kg 容積式ポンプの送達量を調節する調節バルブ
CN102080615A (zh) * 2009-11-30 2011-06-01 福特环球技术公司 燃料箱
JP2011117444A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Ford Global Technologies Llc 燃料タンク
JP2013142580A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Denso Corp 燃料蒸気漏れ検出装置、及びその製造方法
JP2014025384A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Denso Corp 蒸発燃料処理装置
JP2014101776A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Denso Corp エバポリークチェックシステム
KR20160114164A (ko) * 2014-08-19 2016-10-04 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 퍼지 공기 펌프를 갖는 밸브 유닛
KR101882600B1 (ko) 2014-08-19 2018-07-26 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 퍼지 공기 펌프를 갖는 밸브 유닛
JP2017203442A (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 株式会社デンソー エバポリークチェックシステム、および、これを用いたエバポリークのチェック方法
WO2018146977A1 (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 愛三工業株式会社 ポンプモジュール、そのポンプモジュールを備える蒸発燃料処理装置及びポンプ制御回路
CN110268153A (zh) * 2017-02-07 2019-09-20 爱三工业株式会社 泵模块、具备该泵模块的蒸发燃料处理装置以及泵控制电路
US11035322B2 (en) 2017-02-07 2021-06-15 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Pump module, evaporated fuel processing device provided with pump module, and pump control circuit
CN110268153B (zh) * 2017-02-07 2021-08-03 爱三工业株式会社 泵模块、具备该泵模块的蒸发燃料处理装置以及泵控制电路
US10928276B2 (en) 2017-11-16 2021-02-23 Honda Motor Co., Ltd. Blockage detection device and blockage detection method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4214965B2 (ja) 2009-01-28
US20060016253A1 (en) 2006-01-26
US7350399B2 (en) 2008-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4214965B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置
JP4242180B2 (ja) 蒸発燃料処理装置のリークチェック装置
JP4344995B2 (ja) 燃料蒸気漏れ検査モジュール
JP3896588B2 (ja) エバポリークチェックシステム
US6993957B2 (en) Leak check device for evaporated fuel purging system
JP4356991B2 (ja) エバポガスパージシステムのリーク診断装置
JP2007218161A (ja) ベーン式ポンプ装置およびそれを用いたリークチェックシステム
JP4543437B2 (ja) ベーン式ポンプおよびそれを用いたエバポリークチェックシステム
CN110953093A (zh) 蒸发燃料处理装置
JP4164866B2 (ja) 燃料蒸気の漏れ検査モジュール
JP4415246B2 (ja) 燃料蒸気の漏れ検査モジュール
JP4211057B2 (ja) 燃料蒸気の漏れ検査モジュール
JP5146516B2 (ja) エバポリークチェックシステム
JP2007127065A (ja) 電動ポンプ制御装置、および蒸発燃料処理システムのリーク診断装置
US9046060B2 (en) Fuel vapor leakage sensing apparatus and fuel vapor leakage sensing method using the same
JP2005069103A (ja) 燃料蒸気の漏れ検査モジュール
JP4816631B2 (ja) 燃料蒸気の漏れ検査モジュール
CN110552818B (zh) 蒸发燃料处理装置以及蒸发燃料处理装置的控制方法
JP2007211601A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2007239639A (ja) 蒸発燃料漏れ検査モジュール
JP2007138841A (ja) 蒸発燃料漏れ検査装置
JP4211058B2 (ja) 燃料蒸気漏れ検査モジュール
JP2012255394A (ja) エバポリークチェックシステム
JP2007170200A (ja) 蒸発燃料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4214965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250