JP2002357163A - 燃料蒸散防止装置の異常検出装置 - Google Patents

燃料蒸散防止装置の異常検出装置

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JP2002357163A
JP2002357163A JP2001164519A JP2001164519A JP2002357163A JP 2002357163 A JP2002357163 A JP 2002357163A JP 2001164519 A JP2001164519 A JP 2001164519A JP 2001164519 A JP2001164519 A JP 2001164519A JP 2002357163 A JP2002357163 A JP 2002357163A
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常
検出装置を得る。 【解決手段】 パージ通路に設けられたキャニスタ9、
パージ制御弁10と、運転状態に応じてパージ制御弁1
0を開閉する制御手段20と、吸気管圧力Pbを検出す
る手段18と、大気圧PA、外気温度TG、吸気温度T
Aおよび燃料温度TTの少なくとも1つを検出する手段
と、燃料タンク内圧力Ptを検出する手段19と、燃料
ガス濃度が比較基準値よりも小さい場合に異常判定条件
の成立を検出する手段20と、異常判定条件成立時に吸
気管圧力Pbに応じてパージ量を調整する手段と、異常
判定条件成立時での燃料タンク内圧力Ptに基づいて異
常を検出する手段と、大気圧PA、燃料温度TT、外気
温度TGおよび吸気温度TAの少なくとも1つに応じて
比較基準値を補正する条件成立制限手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関におい
て燃料タンク内で発生する燃料ガスの蒸散を防止する燃
料蒸散防止装置に関し、特に燃料ガスの漏洩などの異常
を検出するための燃料蒸散防止装置の異常検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの内燃機関において
は、燃料タンク内で発生する燃料ガスが大気中へ放出さ
れるのを防止するために、燃料蒸散防止装置の装着が義
務付けられている。
【0003】従来、この種の燃料蒸散防止装置は、内燃
機関の運転状態(回転速度および負荷状態など)を検出
するセンサ手段と、内燃機関に燃料を供給する燃料タン
クと内燃機関の吸気管との間を連通するパージ通路と、
パージ通路の途中に設けられたキャニスタとを備えてい
る。
【0004】また、燃料タンク内で発生した燃料ガスを
吸着するキャニスタは、大気側に開放された大気口を有
し、キャニスタと吸気管との途中には、パージ制御弁が
設けられている。キャニスタ内の吸着体は、燃料タンク
と吸気管とを連通するパージ通路の途中において燃料ガ
スを随時吸着する。
【0005】さらに、燃料蒸散防止装置は、キャニスタ
内の吸着体の飽和を防止して機能を維持させるため、内
燃機関の運転状態に応じてパージ制御弁を開閉制御する
燃料蒸散防止制御手段(マイクロコンピュータからな
る)を有する。
【0006】燃料蒸散防止制御手段は、内燃機関の運転
状態に応じてパージ制御弁を開閉し、キャニスタに吸着
された燃料ガスを吸気管内に適宜排出、導入して、空気
と燃料の混合気中に混入させることにより、燃料の蒸散
を防止するようになっている。
【0007】通常、このような燃料蒸散防止装置におい
て、パージ通路は、キャニスタと吸気管との間をゴムホ
ースで連結して形成されている。したがって、ゴムホー
スが折れ曲がって潰れたりすると、燃料ガスが吸気管内
に導入されず、キャニスタ内の燃料ガスがキャニスタ内
の吸着体の燃料ガス吸着能力を越えてしまい、燃料ガス
が吸気管に還流されずに大気口から大気中へ放出されて
しまう。
【0008】また、ゴムホースは、燃料のアルコール成
分と接触していることから、腐食などにより破損するお
それがあるうえ、キャニスタの大気口がゴミなどによっ
て詰まった場合には、圧力上昇によって外れるおそれも
あり、いずれの場合も、燃料ガスが大気に放出されてし
まうことになる。
【0009】そこで、上記異常事態の発生を検出するた
めに、たとえば特開平5−125997号公報に参照さ
れるように、燃料タンクに圧力センサを配置して燃料タ
ンク内圧力を検出し、燃料タンク内圧力が正常時の最大
圧力を越える場合や、パージ制御弁の開閉状態を切り替
えた前後で所定の圧力差が検出されない場合には、燃料
蒸散防止装置に異常があると判断する異常検出装置が提
案されている。
【0010】上記公報記載の従来装置によれば、キャニ
スタの大気口の閉塞、パージ制御弁の開放不能、吸気管
側パージ通路の破損や脱落を的確に検出することができ
る。しかしながら、異常判定条件成立時のパージ量を、
吸気管圧力や燃料残量を考慮せずに決定しているので、
パージ通路の通気抵抗や燃料タンクの空間容積の違いに
よって、異常検出時に燃料タンク内圧力がなかなか下が
らずに、異常判定に時間がかかったり、異常を誤検出す
るおそれがある。
【0011】また、パージ通路の通気抵抗や燃料タンク
の空間容積の違いによって、逆に、燃料タンク内圧力が
下がりすぎて、燃料タンクが過剰負圧のために凹んだり
するおそれがあった。
【0012】さらに、異常判定条件にキャニスタから吸
気管に流れ込む燃料ガス濃度を考慮していないので、濃
度の濃い燃料ガスが流れ込んだ場合に、エンジンが不調
となるおそれもあった。
【0013】そこで、たとえば特開平9−296753
号公報に参照されるように、燃料タンク内圧力に基づい
て燃料蒸散防止装置の異常を検出する異常検出手段と、
異常判定条件の成立時に吸気管圧力に応じてパージ量を
調整するパージ量調整手段とを備えた異常検出装置も提
案されている。
【0014】以下、図22は上記公報記載の従来装置に
よる異常検出動作を示すフローチャートである。
【0015】図22において、まず、任意の方法(ここ
では詳述を省略する)により検出された燃料ガス濃度が
所定濃度よりも濃いか薄いかを判定し(ステップS10
1A)、濃いと判定されれば、異常判定条件不成立とし
て(ステップS101D)、図22の処理ルーチンを抜
け出る。
【0016】逆に、燃料ガス濃度が所定濃度よりも薄い
と判定されれば、その他の条件をチェックし(ステップ
S101B)、条件成立と判定されれば、異常判定条件
成立と確定して(ステップS101C)、図22の処理
ルーチンを抜け出る。
【0017】この場合、キャニスタから吸気管に導入す
る燃料ガスの濃度を検出し、燃料ガス濃度が比較基準値
以上のときには、燃料蒸散防止装置の異常検出条件が不
成立と確定するようになっており、異常条件成立時のみ
に、燃料タンク内圧力を高精度に目標圧力まで下げるこ
とができ、速やかに且つ正確に異常判定することができ
る。
【0018】しかしながら、単に燃料ガス濃度と基準値
との比較結果のみに基づいて異常検出条件を不成立にし
ているので、異常検出条件の判定結果を正確に得ること
ができないおそれがある。
【0019】すなわち、燃料タンク内での燃料蒸散は、
同じ燃料ガス濃度状態であっても、たとえば高地(大気
圧が低い)では発生し易く、低地(大気圧が高い)では
発生しにくいが、このような大気圧の影響が考慮されて
いないので、高地(大気圧の低い状態)での異常検出性
能が悪化することになる。
【0020】また、逆に、低地(大気圧の高い状態)で
は、異常状態を誤検出してしまうおそれがある。
【0021】同様に、燃料タンク内での燃料蒸散の発生
し易さは、同じ燃料ガス濃度状態であっても、燃料温
度、外気温度または吸気温度などの影響によって異なる
が、このような温度条件が考慮されていないので、異常
検出性能の悪化や誤検出を招くおそれがある。
【0022】また、タンク内での燃料蒸散が発生し易さ
は、燃料タンクのキャップが外れている状態や、パージ
通路の配管が外れている状態などの、燃料蒸散防止装置
の漏れ(リーク)異常の度合いによって異なるが、この
ようなリーク異常の度合いによる燃料ガス濃度変化を考
慮していないので、燃料タンクのキャップ外れなどの大
きなリーク異常が発生した場合には、燃料蒸散が発生し
易くなって燃料ガス濃度が高くなることから、燃料ガス
濃度に基づく異常検出禁止(条件不成立)が困難になっ
てしまう。
【0023】さらに、大気圧や外気温度などによって燃
料タンク内での燃料蒸散の発生し易さが変化することか
ら、異常検出用の密閉期間中での燃料タンク内圧力は、
同じリーク異常状態であっても、低温状態では緩やかに
上昇し且つ高温状態では早く上昇するが、このような燃
料タンク内圧力の変化率を考慮せずに密閉時間を一定に
設定しているので、異常検出性が悪化するおそれがあ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料蒸散防止装
置の異常検出装置は以上のように、たとえば特開平9−
296753号公報に参照される最も改善された従来装
置であっても、異常検出条件の成立を判定するための比
較基準値を一定に設定しているので、各種環境条件の違
いなどによって異常検出性が悪化してしまい、結局、正
確に異常検出することができないという問題点があっ
た。
【0025】また、異常検出用の密閉時間を一定に設定
しているので、異常検出性が悪化を招くという問題点が
あった。
【0026】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、各種環境条件などに応じて、異
常検出条件の成立を判定するための比較基準値を可変設
定することにより、信頼性を向上させた燃料蒸散防止装
置の異常検出装置を得ることを目的とする。
【0027】また、この発明は、各種環境条件などに応
じて、異常検出時の密閉時間を可変設定することによ
り、信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常検出装
置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料蒸散
防止装置の異常検出装置は、内燃機関の回転速度および
負荷状態を含む運転状態を検出するセンサ手段と、内燃
機関に燃料を供給する燃料タンクと内燃機関の吸気管と
の間を連通するパージ通路と、パージ通路の途中に設け
られて、燃料タンク内で発生した燃料ガスを吸着するキ
ャニスタと、キャニスタに設けられて大気側に開放され
た大気口と、キャニスタと吸気管との途中に設けられた
パージ制御弁と、内燃機関の運転状態に応じてパージ制
御弁を開閉制御し、キャニスタに吸着された燃料ガスを
吸気管内に適宜導入して燃料の蒸散を防止する燃料蒸散
防止制御手段とからなる燃料蒸散防止装置の異常を検出
するための異常検出装置であって、センサ手段は、内燃
機関の負荷状態として吸気管圧力を検出する吸気管圧力
検出手段を含むとともに、大気圧を検出する大気圧検出
手段と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、内燃
機関の吸気温度を検出する吸気温度検出手段と、燃料タ
ンク内の燃料温度を検出する燃料温度検出手段との少な
くとも1つを含み、燃料タンク内の圧力を燃料タンク内
圧力として検出する燃料タンク内圧力検出手段と、キャ
ニスタから吸気管に導入される燃料ガスの濃度を検出す
る燃料ガス濃度検出手段と、大気口を閉塞する大気口閉
塞手段と、パージ制御弁および大気口の両方を閉塞して
燃料蒸散防止装置の全体を密閉状態にする密閉化手段
と、内燃機関の運転状態に基づいて、燃料ガス濃度が比
較基準値よりも小さい場合に、燃料蒸散防止装置の異常
判定条件の成立を検出する異常判定条件検出手段と、異
常判定条件の成立時に吸気管圧力に応じてパージ制御弁
の開閉量を制御してパージ量を調整するパージ量調整手
段と、異常判定条件の成立時でのパージ量に応じた燃料
タンク内圧力に基づいて燃料蒸散防止装置の異常を検出
する異常検出手段とを備え、異常判定条件検出手段は、
大気圧、燃料温度、外気温度および吸気温度の少なくと
も1つに応じて比較基準値を補正することにより、異常
検出条件の成立を制限するための条件成立制限手段を含
むものである。
【0029】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置による条件成立制限手段は、大気圧、燃料
温度、外気温度および吸気温度の少なくとも1つが燃料
蒸散を促進させる方向に変化した場合に、比較基準値を
減少補正するものである。
【0030】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置による異常判定条件検出手段は、燃料タン
ク内圧力に基づいて想定される第1および第2の異常状
態に応じて、第1および第2の比較基準値を個別に設定
し、第1および第2の異常状態に応じて、第1および第
2の比較基準値を切替えて用いるものである。
【0031】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置は、第1の異常状態は大穴リークに相当
し、第2の異常状態は小穴リークに相当し、異常判定条
件検出手段は、第1の異常状態の検出時に用いられる第
1の比較基準値よりも、第2の異常状態の検出時に用い
られる第2の比較基準値を小さく設定したものである。
【0032】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置による密閉化手段は、燃料蒸散防止装置の
全体を密閉状態にする密閉時間を、燃料ガス濃度、大気
圧、燃料温度、外気温度および吸気温度の少なくとも1
つに応じて可変設定するものである。
【0033】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置による密閉化手段は、燃料タンク内圧力に
基づいて想定される第1および第2の異常状態に応じ
て、第1および第2の密閉時間を個別に設定し、第1お
よび第2の異常状態に応じて、第1および第2の密閉時
間を切替えて用いるものである。
【0034】また、この発明に係る燃料蒸散防止装置の
異常検出装置は、第1の異常状態は大穴リークに相当
し、第2の異常状態は小穴リークに相当し、密閉化手段
は、第1の異常状態の検出時に用いられる第1の密閉時
間よりも、第2の異常状態の検出時に用いられる第2の
密閉時間を短く設定したものである。
【0035】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1による燃料蒸散防
止装置の異常検出装置を示すブロック構成図である。
【0036】図1において、エアクリーナ1を介して吸
入された空気は、エアフローセンサ2、スロットルバル
ブ3およびサージタンク4を有する吸気管5を介して、
内燃機関の本体を構成するエンジン6の各気筒に吸入さ
れる。
【0037】エアフローセンサ2は、吸気管5を通過し
てエンジン6に供給される吸入空気量を測定し、電子制
御ユニット(以下、「ECU」という)20に入力す
る。スロットルバルブ3は、運転者によるアクセルペダ
ル(図示せず)の操作量に応じて、エンジン6への吸気
量を調節する。
【0038】また、吸気管5にはインジェクタ7が設け
られており、インジェクタ7は、吸気管5内に燃料を噴
射する。また、吸気管5には、各種のセンサ手段と関連
した燃料蒸散防止装置を介して、エンジン6に燃料を供
給するための燃料タンク8が連通されている。
【0039】センサ手段は、エンジン6の運転状態(エ
ンジン回転速度:回転数Ne、および、負荷状態:充填
効率Ecなど)を検出するために、エアフローセンサ
2、スロットル開度センサ12、吸気温度センサ13、
水温センサ14、空燃比センサ(O2センサ)16、ク
ランク角センサ17、吸気管圧力センサ18、燃料タン
ク内圧力センサ19、燃料レベルゲージ27、車速セン
サ29、大気圧センサ30、外気温度センサ31および
燃料温度センサ32を含む。
【0040】スロットル開度センサ12は、スロットル
バルブ3の回転軸に設けられて、スロットル開度を検出
し、吸気温度センサ13は、吸気管5に設けられて、吸
気温度TAを検出し、水温センサ14は、エンジン6の
冷却水温度を検出し、空燃比センサ16は、エンジン6
の排気管15に設けられて、空燃比フィードバック信号
を生成する。
【0041】クランク角センサ17は、エンジン6の回
転速度(回転数Ne)に対応したクランク角信号を生成
し、吸気管圧力センサ18は、吸気管5のサージタンク
4に設けられて、吸気管5内の吸気管圧力Pbを検出す
る。
【0042】燃料タンク内圧力センサ19は、燃料タン
ク8に設けられて、燃料タンク内圧力Ptを検出し、燃
料レベルゲージ27は、燃料タンク8内の燃料レベルL
tを検出する。
【0043】車速センサ29は、エンジン6を搭載した
車両28の車軸付近に設けられて、車速を検出する。大
気圧センサ30は、外気の圧力を大気圧PAとして検出
し、外気温度センサ31は、外気温度TGを検出し、燃
料温度センサ32は、燃料タンク8内の燃料温度TTを
検出する。
【0044】上記センサ手段の各検出情報は、運転状態
を示す情報としてECU20に入力される。
【0045】燃料蒸散防止装置は、パージ通路に設けら
れたキャニスタ9と、キャニスタ9と吸気管5との途中
に設けられたパージ制御弁10と、パージ制御弁10を
開閉制御して燃料の蒸散を防止する燃料蒸散防止制御手
段(ECU20に含まれる)とにより構成される。
【0046】パージ通路は、燃料タンク8と吸気管5と
の間を連通する。キャニスタ9は、吸着体としての活性
炭を内蔵しており、パージ通路の途中に設けられて、燃
料タンク8内で発生した燃料ガスを吸着する。
【0047】キャニスタ9には大気口11が設けられて
おり、大気口11は、大気口制御弁26を介して大気側
に開放されている。大気口制御弁26は、ECU20と
関連した大気口閉塞手段を構成しており、ECU20の
制御下で大気口11を開閉制御する。
【0048】また、ECU20内の燃料蒸散防止制御手
段は、エンジン6の運転状態に応じてパージ制御弁10
を開閉制御し、キャニスタ9に吸着された燃料ガスを吸
気管5内に適宜導入して燃料の蒸散を防止する。
【0049】すなわち、燃料蒸散防止制御手段は、エン
ジン6の運転状態に応じて定まるパージ弁制御量(パー
ジ量に対応したデューティ制御量)によりパージ制御弁
10を開弁し、キャニスタ9に吸着された燃料ガスを、
吸気管5内の負圧により吸気管5内にパージさせる。
【0050】このとき、大気口制御弁26および大気口
11を介してキャニスタ9に導入された空気は、キャニ
スタ9内の活性炭を通過する際に、活性炭から脱離され
た燃料ガスを含んだ空気(パージエア)として、吸気管
5内にパージされる。
【0051】ECU20は、CPU21、ROM22お
よびRAM23などを有するマイクロコンピュータによ
り構成され、エンジン6の空燃比制御および点火時期制
御などの各種制御を行う。
【0052】ECU20内の入出力インターフェイス2
4は、各種のセンサ手段からの検出情報を取り込むとと
もに、駆動回路25を介して、各種アクチュエータに対
する制御信号を出力する。
【0053】すなわち、ECU20内のCPU21は、
ROM22に格納されている制御プログラムおよび各種
マップに基づいて空燃比フィードバック制御演算を行
い、駆動回路25を介してインジェクタ7を駆動する。
【0054】また、ECU20は、運転状態に応じて、
エンジン6の点火時期制御、排ガス還流(EGR)制御
およびアイドル回転数制御などの周知のエンジン制御を
行うとともに、パージ制御弁10および大気口制御弁2
6を開閉制御する。
【0055】また、ECU20は、キャニスタから吸気
管に導入される燃料ガスの濃度を検出する燃料ガス濃度
検出手段を有し、エンジン6に吸入されるパージエア量
と、空燃比フィードバック信号を含む運転状態とに基づ
いて、パージエアの燃料ガスの濃度を演算する。
【0056】また、ECU20は、大気口制御弁26を
制御して大気口11を閉塞する大気口閉塞手段と、パー
ジ制御弁10および大気口11の両方を閉塞して燃料蒸
散防止装置の全体を密閉状態にする密閉化手段と、運転
状態に基づいて、燃料ガス濃度が比較基準値よりも小さ
い場合に、燃料蒸散防止装置の異常判定条件の成立を検
出する異常判定条件検出手段とを有する。
【0057】さらに、ECU20は、異常判定条件の成
立時に吸気管圧力Pbに応じてパージ制御弁10の開閉
量を制御してパージ量を調整するパージ量調整手段と、
異常判定条件の成立時でのパージ量に応じた燃料タンク
内圧力Ptに基づいて燃料蒸散防止装置の異常を検出す
る異常検出手段とを有する。
【0058】ECU20内の異常判定条件検出手段は、
異常検出条件の成立を制限する条件成立制限手段を含
み、条件成立制限手段は、大気圧PA、燃料温度TT、
外気温度TGおよび吸気温度TAの少なくとも1つに応
じて比較基準値を補正(可変設定)する。
【0059】以下、図2のフローチャートを参照しなが
ら、図1に示したこの発明の実施の形態1による異常検
出動作について概略的に説明する。図2はECU20に
よる全体の処理ルーチンであり、一定時間毎に呼び出さ
れて実行される。
【0060】図2において、まず、現在の運転状態が異
常判定条件を満たしているか否かを判定し(ステップS
101)、運転状態が異常判定条件を満たしていない
(すなわち、不成立)と判定されれば、各種パラメータ
を初期化するとともに各種フラグをリセットして(ステ
ップS102)、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0061】初期化ステップS102において、ECU
20は、パージ制御弁10に対するパージデューティD
pを、エンジン回転数Neと充填効率Ec(エンジン回
転数Neおよび吸入空気量から求められる)とによりマ
ッピングされた値に設定する。
【0062】また、大気口11を閉じてパージ導入中
(燃料タンク内圧力Ptを負圧側に減圧中)の経過時間
と、燃料タンク内圧力Ptが目標圧力Poに到達してか
らの密閉時間(燃料タンク内圧力Ptが負圧側の目標圧
力Poに到達した後に動作する)と、大気圧近傍からの
密閉時間とを計測するタイマTMを初期化(TM=0)
する。
【0063】さらに、大気口制御弁26が開放駆動して
キャニスタ9の大気口11を開放するとともに、燃料タ
ンク内圧力Ptの目標到達フラグおよび目標未到達時間
超過フラグと、大穴リーク蒸散テストフラグおよび小穴
リーク蒸散テストフラグと、減圧時の差圧異常フラグと
を全てリセットする。
【0064】一方、ステップS101において、運転状
態が異常判定条件を満たしている(すなわち、成立)と
判定されれば、大穴リーク蒸散テストフラグのセット状
態を判定し(ステップS120)、セットされていると
判定されれば、大穴リーク蒸散テスト処理(ステップS
121)を実行して、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0065】また、ステップS120において、大穴リ
ーク蒸散テストフラグがリセットされていると判定され
れば、続いて、燃料タンク内圧力Ptの目標未到達時間
超過フラグのセット状態を判定し(ステップS12
2)、セットされていると判定されれば、時間超過時の
処理(ステップS123)を実行して、図2の処理ルー
チンを抜け出る。
【0066】また、ステップS122において、目標未
到達時間超過フラグがリセットされている(時間超過し
ていない)と判定されれば、続いて、目標到達フラグの
状態を判定する(ステップS103)。
【0067】すなわち、燃料タンク内圧力センサ19か
ら検出される燃料タンク内圧力Ptが目標圧力Poに到
達したことがあるか否かを判定する。
【0068】ステップS103において、目標到達フラ
グがリセットされている(未だに、燃料タンク内圧力P
tが目標圧力Poに到達していない)と判定されれば、
大気口制御弁26を閉じてキャニスタ9の大気口11を
閉成する(ステップS104)。
【0069】また、パージデューティDpを、吸気管圧
力Pbからマッピングされた値TPRG1(Pb)に設
定する(ステップS105)。このとき、パージデュー
ティDpは、次式のように、燃料レベルLtに応じた補
正係数K(Lt)により補正される。
【0070】Dp=TPRG1(Pb)×K(Lt)
【0071】次に、燃料タンク内圧力Ptが目標圧力P
o以下に到達しているか否かを判定し(ステップS10
6)、Pt>Po(すなわち、NO)と判定されれば、
目標未到達時間超過判定処理(ステップS124)を実
行して、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0072】また、ステップS106において、Pt≦
Po(すなわち、YES)と判定されれば、目標到達フ
ラグをセットする(ステップS107)。続いて、この
ときの燃料タンク内圧力PtをP3として格納し、タイ
マTMを初期化(TM=0)して(ステップS10
8)、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0073】なお、ここでは図示しないが、燃料タンク
内圧力Ptが目標圧力Poに到達した後において、タイ
マTMは、常にインクリメントされているものとする。
【0074】一方、ステップS103において、目標到
達フラグがセットされている(すでに燃料タンク内圧力
Ptが目標圧力Poに到達していた)と判定されれば、
小穴リーク蒸散テストフラグの状態を判定し(ステップ
S125)、セットされていると判定されれば、小穴リ
ーク蒸散テスト処理(ステップS126)を実行して、
図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0075】また、ステップS125において、小穴リ
ーク蒸散テストフラグがリセットされていれば、続い
て、減圧時の差圧異常フラグの状態を判定し(ステップ
S127)、セットされていると判定されれば、減圧時
の差圧異常処理(ステップS128)を実行して、図2
の処理ルーチンを抜け出る。
【0076】また、ステップS127において、減圧時
の差圧異常フラグがリセットされていると判定されれ
ば、パージデューティDp=0として(ステップS10
9)、サージタンク4への燃料ガスの流入を止め、燃料
蒸散防止装置を密閉する。
【0077】続いて、タイマTMが所定時間TP1以上
に達しているか否かを判定し(ステップS110)、T
M<TP1(すなわち、NO)と判定されれば、燃料タ
ンク内圧力Ptが目標圧力Poに到達して密閉された時
点から所定時間TP1が経過していないので、直ちに図
2の処理ルーチンを抜け出る。
【0078】また、ステップS110において、TM≧
TP1(すなわち、YES)と判定されれば、目標圧力
Poに到達後の密閉時点から所定時間TP1以上経過し
ているので、現在(所定時間TP1の経過時)の燃料タ
ンク内圧力Pt(=P4)と前回(タイマ計測開始時)
の燃料タンク内圧力P3とのタンク差圧ΔP4を求める
(ステップS111)。
【0079】続いて、タンク差圧ΔP4が、異常差圧P
dよりも大きいか否かを判定し(ステップS112)、
ΔP4>Pd(すなわち、YES)と判定されれば、減
圧時異常フラグをセット(ステップS113)した後、
キャニスタ9の大気口11を開放して(ステップS12
9)、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0080】また、ステップS112において、ΔP4
≦Pd(すなわち、NO)と判定されれば、正常状態と
確定(ステップS114)して、キャニスタ9の大気口
11を開き(ステップS115)、異常判定終了(異常
判定条件が常に不成立となるようにする)として(ステ
ップS116)、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0081】次に、図3〜図9を参照しながら、図2内
の各処理ステップS101、S121、S123、S1
24、S126、S128について具体的に説明する。
まず、図3および図4を参照しながら、図2内の異常判
定条件の成立判定処理(ステップS101)について説
明する。
【0082】図3は条件成立判定ステップS101を具
体的に示すフローチャートである。図3において、ステ
ップS101aは、前述(図22参照)のステップS1
01Aに対応し、ステップS101B〜S101Dは前
述と同様の処理である。
【0083】図4は図3内のステップS101aで用い
られる比較基準値PGN(PA)を示す説明図である。
この場合、燃料ガス濃度に対する比較基準値PGN(P
A)は、大気圧センサ30から検出される大気圧PAに
応じて、図4のように可変設定される。
【0084】図3において、まず、運転状態に基づいて
算出されたパージエアの燃料ガス濃度を比較基準値PG
N(PA)と比較し、燃料ガス濃度が比較基準値PGN
(PA)よりも小さいか否かを判定する(ステップS1
01a)。
【0085】ステップS101aにおいて、燃料ガス濃
度が比較基準値PGN(PA)以上(すなわち、NO)
と判定されれば、異常判定条件の不成立確定ステップS
101Dに進み、図3の処理ルーチンを抜け出る。
【0086】また、ステップS101aにおいて、燃料
ガス濃度が比較基準値PGN(PA)よりも小さい(す
なわち、YES)と判定されれば、その他の条件成立確
定ステップS101Bに進む。
【0087】このとき、比較基準値PGN(PA)は、
図4のように、大気圧PAが上昇する(燃料が蒸散しに
くくなる)につれて増大するので、ステップS101a
において、異常判定条件が不成立と誤判定する可能性は
低減される。
【0088】したがって、大気圧PAを検出する大気圧
センサ30を設け、燃料ガス濃度に対する異常検出条件
の比較基準値PGN(PA)を大気圧PAに応じて変化
させることにより、条件成立を高精度に判定することが
できる。
【0089】次に、図5を参照しながら、図2内の目標
未到達時間超過判定処理(ステップS124)について
説明する。
【0090】図5において、まず、燃料タンク内圧力P
tが大気圧PAに近い状態で大気口11を閉成して、パ
ージ燃料を導入した時点からの時間をチェックするため
に、タイマTMが所定のチェック時間TPCHK以上に
達したか否かを判定する(ステップS124A)。
【0091】ステップS124Aにおいて、TM<TP
CHK(すなわち、NO)と判定されれば、チェック時
間TPCHKが経過していないので、直ちに図5の処理
ルーチンを抜け出る。
【0092】一方、ステップS124Aにおいて、TM
≧TPCHK(すなわち、YES)と判定されれば、大
気口11を閉成したにもかかわらず、燃料タンク内圧力
Ptが長時間にわたって負圧側の目標圧力Poに到達し
ないので、大穴リーク異常の可能性が高いものと見な
し、大穴リーク蒸散テストの準備を行う。
【0093】すなわち、パージデューティDpを0にセ
ットしてパージ制御弁10を閉じるとともに、キャニス
タ9の大気口11を開放して燃料タンク内圧力Ptを大
気圧PAに復帰させ、目標未到達時間超過フラグをセッ
トして(ステップS124B)、図5の処理ルーチンを
抜け出る。
【0094】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら、図2内の時間超過時処理(ステップS123)につ
いて説明する。図6において、まず、燃料タンク内圧力
Ptが復帰圧力PA1(大気圧PAに近い設定値)以上
の値に復帰したか否かを判定する(ステップS123
A)。
【0095】ステップS123Aにおいて、Pt<PA
1(すなわち、NO)と判定されれば、燃料タンク内圧
力Ptが大気圧PAの近傍に復帰していないので、直ち
に図6の処理ルーチンを抜け出る。
【0096】また、ステップS123Aにおいて、Pt
≧PA1(すなわち、YES)と判定されれば、燃料タ
ンク内圧力Ptが大気圧PA側に復帰しているので、大
穴リーク蒸散テストを開始するための初期設定を行う
(ステップS123B)。
【0097】すなわち、ステップS123Bにおいて
は、大気圧PAの近傍からの密閉状態の経過時間を計測
するために、タイマTMを初期化するとともに、大気口
11を閉成して燃料蒸散防止装置を密閉状態とし、大穴
リーク蒸散テストフラグをセットする。
【0098】続いて、密閉開始時点での燃料タンク内圧
力PtをP1として格納し(ステップS123C)、図
6の処理ルーチンを抜け出る。
【0099】次に、図7を参照しながら、図2内の大穴
リーク蒸散テスト処理(ステップS121)について説
明する。図7は大穴リーク蒸散テスト処理ステップS1
21を具体的に示すフローチャートである。
【0100】上述した通り、大穴リーク蒸散テスト処理
ステップS121は、燃料タンク内圧力Ptが大気圧P
Aに近い状態において、キャニスタ9を含む燃料蒸散防
止装置を密閉した状態で実行される。
【0101】図7において、まず、タイマTMが所定時
間TP1以上に達しているか否かを判定し(ステップS
121A)、TM<TP1(すなわち、NO)と判定さ
れれば、燃料タンク内圧力Ptが大気圧PAの近傍で燃
料蒸散防止装置を密閉した時点から所定時間TP1が経
過していないので、直ちに図7の処理ルーチンを抜け出
る。
【0102】また、ステップS121Aにおいて、TM
≧TP1(すなわち、YES)と判定されれば、燃料タ
ンク内圧力Ptが大気圧PAの近傍で密閉した時点から
所定時間TP1以上経過しているので、現在(所定時間
TP1の経過時)の燃料タンク内圧力Pt(=P2)と
前回(タイマ計測開始時)の燃料タンク内圧力P1との
タンク差圧ΔP2を求める(ステップS121B)。
【0103】続いて、タンク差圧ΔP2が、大穴リーク
異常差圧PdLよりも小さいか否かを判定し(ステップ
S121C)、ΔP2≧PdL(すなわち、NO)と判
定されれば、蒸散燃料による圧力上昇が大きいと見なさ
れるので、目標圧力Poに到達できなかった原因が蒸散
燃料によるものと判断し、正常状態と確定して(ステッ
プS121D)、キャニスタ9の大気口11を開放する
(ステップS121F)。
【0104】また、ステップS121Cにおいて、ΔP
2<PdL(すなわち、YES)と判定されれば、蒸散
燃料による圧力上昇が小さいと見なされるので、大穴リ
ーク異常と確定して(ステップS121E)、キャニス
タ9の大気口11を開放する(ステップS121F)。
【0105】最後に、異常判定終了(異常判定条件が常
に不成立となるようにする)として(ステップS121
G)、図7の処理ルーチンを抜け出る。
【0106】次に、図8のフローチャートを参照しなが
ら、図2内の減圧時の差圧異常時処理(ステップS12
8)について説明する。図8において、ステップS12
8A〜S128Cは、前述(図6参照)のステップS1
23A〜S123Cにそれぞれ対応している。
【0107】まず、パージ制御弁10を閉成して大気口
11を開放した状態で、燃料タンク内圧力Ptが復帰圧
力PA1以上の値に復帰したか否かを判定する(ステッ
プS128A)。
【0108】ステップS128Aにおいて、Pt<PA
1(すなわち、NO)と判定されれば、燃料タンク内圧
力Ptが大気圧PAの近傍に復帰していないので、直ち
に図8の処理ルーチンを抜け出る。
【0109】また、ステップS128Aにおいて、Pt
≧PA1(すなわち、YES)と判定されれば、燃料タ
ンク内圧力Ptが大気圧PA側に復帰しているので、小
穴リーク蒸散テストを開始するための初期設定を行う
(ステップS128B)。
【0110】すなわち、ステップS128Bにおいて
は、大気圧PAの近傍からの密閉状態の経過時間を計測
するために、タイマTMを初期化するとともに、大気口
11を閉成して燃料蒸散防止装置を密閉状態とし、小穴
リーク蒸散テストフラグをセットする。
【0111】続いて、密閉開始時点での燃料タンク内圧
力PtをP1として格納し(ステップS128C)、図
8の処理ルーチンを抜け出る。
【0112】次に、図9を参照しながら、図2内の小穴
リーク蒸散テスト処理(ステップS126)について説
明する。図9は小穴リーク蒸散テスト処理ステップS1
26を具体的に示すフローチャートであり、各ステップ
S126A〜S126Gは、前述(図7参照)のステッ
プS121A〜S121Gにそれぞれ対応している。
【0113】図9において、まず、タイマTMが所定時
間TP1以上に達しているか否かを判定し(ステップS
126A)、TM<TP1(すなわち、NO)と判定さ
れれば、燃料タンク内圧力Ptが大気圧PAの近傍で燃
料蒸散防止装置を密閉した時点から所定時間TP1が経
過していないので、直ちに図9の処理ルーチンを抜け出
る。
【0114】また、ステップS126Aにおいて、TM
≧TP1(すなわち、YES)と判定されれば、燃料タ
ンク内圧力Ptが大気圧PAの近傍で密閉した時点から
所定時間TP1以上経過しているので、現在(所定時間
TP1の経過時)の燃料タンク内圧力Pt(=P2)と
前回(タイマ計測開始時)の燃料タンク内圧力P1との
タンク差圧ΔP2を求める(ステップS126B)。
【0115】続いて、タンク差圧ΔP4とΔP2との差
圧ΔP(=ΔP4−ΔP2)を求め、差圧ΔPが、小穴
リーク異常差圧PdS以上か否かを判定し(ステップS
126C)、ΔP<PdS(すなわち、NO)と判定さ
れれば、リーク成分が小さいので、正常状態と確定して
(ステップS126D)、キャニスタ9の大気口11を
開放する(ステップS126F)。
【0116】また、ステップS126Cにおいて、ΔP
≧PdS(すなわち、YES)と判定されれば、リーク
成分が大きいので、小穴リーク異常と確定して(ステッ
プS126E)、キャニスタ9の大気口11を開放する
(ステップS126F)。
【0117】この場合、ステップS126Cにおいて、
負圧状態(パージ遮断直後)でのタンク差圧ΔP4から
大気圧近傍(大気口遮断直後)でのタンク差圧ΔP2を
除去した差圧ΔPを用いて小穴リーク異常が判定され
る。
【0118】なぜなら、大気圧近傍でのタンク差圧ΔP
2は、燃料蒸散による圧力上昇分に相当するので、負圧
側でのタンク差圧ΔP4から燃料蒸散の影響を除去して
実際のリーク成分のみをチェックするためである。
【0119】最後に、異常判定終了(異常判定条件が常
に不成立となるようにする)として(ステップS126
G)、図9の処理ルーチンを抜け出る。
【0120】このように、大気圧PAの影響を考慮し
て、リーク異常検出用の燃料ガス濃度に対する比較基準
値PGN(PA)を、大気圧PAに応じて可変設定する
ことにより、高地で大気圧PAが低い(燃料タンク8内
で燃料蒸散が発生し易い)場合と、低地で大気圧PAが
高い(燃料蒸散が発生しにくい)場合とに合わせて、異
常判定条件を設定することができ、大気圧PAの状態に
よらず誤検出なく良好な異常検出性を維持することがで
きる。
【0121】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、異常検出条件の成立判定用の燃料ガス濃度に対する
比較基準値を大気圧PAに応じて変化させたが、燃料温
度センサ32から検出される燃料タンク8内の燃料温度
TTを用いて、燃料ガス濃度に対する比較基準値を燃料
温度TTに応じて変化させてもよい。
【0122】以下、燃料温度TTに応じて比較基準値を
変化させたこの発明の実施の形態2について説明する。
図10はこの発明の実施の形態2により可変設定される
比較基準値PGN(TT)を示す説明図である。
【0123】なお、異常判定条件の成立判定処理は、前
述(図3参照)のフローチャートと同様であり、ステッ
プS101a内の比較基準値PGN(PA)が比較基準
値PGN(TT)に置き換わるのみである。
【0124】この場合、燃料ガス濃度に対する比較基準
値PGN(TT)は、燃料温度TTに応じて、図10の
ように可変設定される。
【0125】すなわち、比較基準値PGN(TT)は、
図10のように、燃料温度TTが上昇する(燃料が蒸散
し易くなる)につれて減少するので、ステップS101
aにおいて、異常判定条件が不成立と誤判定する可能性
は低減される。
【0126】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、燃料ガス濃度に対する比較基準値を燃料温度TTに
応じて変化させたが、吸気温度センサ13(または、外
気温度センサ31)から検出される吸気温度TA(また
は、外気温度TG)を用いて、燃料ガス濃度に対する比
較基準値を吸気温度TA(または、外気温度TG)に応
じて変化させてもよい。
【0127】以下、吸気温度TA(または、外気温度T
G)に応じて比較基準値を変化させたこの発明の実施の
形態3について説明する。図11および図12はこの発
明の実施の形態3により可変設定される比較基準値PG
N(TA)およびPGN(TG)を示す説明図である。
【0128】なお、異常判定条件の成立判定処理は、前
述(図3参照)のフローチャートと同様であり、ステッ
プS101a内の比較基準値PGN(PA)が変更され
るのみである。
【0129】図11において、燃料ガス濃度に対する比
較基準値PGN(TA)は、吸気温度TAに応じて可変
設定され、吸気温度TAが上昇する(燃料が蒸散し易く
なる)につれて減少する。同様に、図12において、比
較基準値PGN(TG)は、外気温度TGが上昇するに
つれて減少する。
【0130】したがって、比較基準値PGN(TA)ま
たはPGN(TG)のいずれを適用した場合も、前述と
同様に、異常判定条件が不成立と誤判定する可能性は低
減される。
【0131】実施の形態4.なお、上記実施の形態1〜
3では、燃料ガス濃度に対する比較基準値を、大気圧P
A、燃料温度TT、吸気温度TAまたは外気温度TGの
いずれかのパラメータに応じて変化させたが、複数のパ
ラメータに応じて比較基準値を変化させてもよい。
【0132】以下、複数のパラメータに応じて比較基準
値を変化させたこの発明の実施の形態4について説明す
る。図13はこの発明の実施の形態4により可変設定さ
れる比較基準値PGNを示す説明図である。
【0133】図13において、(a)は前述(図4)と
同様に大気圧PAに応じて可変設定される比較基準値P
GN(PA)を示し、(b)は燃料温度TTに応じて可
変設定される補正係数KPGN(TT)を示している。
【0134】この場合、比較基準値PGNは、次式のよ
うに、比較基準値PGN(PA)と補正係数KPGN
(TT)との積により設定される。
【0135】 PGN=PGN(PA)×KPGN(TT)
【0136】このように、複数のパラメータを用いて比
較基準値PGNを設定することにより、さらに正確な比
較基準値PGNに基づいて異常判定条件の成立可否を判
定することができる。
【0137】なお、ここでは、大気圧PAおよび燃料温
度TTに応じて比較基準値PGNを可変設定したが、外
気温度TGまたは吸気温度TAを任意に組み合わせて比
較基準値PGNを可変設定することができ、用いるパラ
メータ数が多いほど信頼性を向上させることができる。
【0138】すなわち、燃料温度TT、吸気温度TA、
外気温度TGなどの各種パラメータの影響による燃料蒸
散の発生し易さを考慮して、リーク異常検出用の燃料ガ
ス濃度の比較基準値を各パラメータに応じて可変設定す
ることにより、判定条件の信頼性がさらに向上し、誤検
出なく良好な異常検出性を維持することができる。
【0139】実施の形態5.なお、上記実施の形態1で
は、燃料ガス濃度による条件成立判定において、大穴リ
ーク異常および小穴リーク異常に対応させた比較基準値
を特に考慮しなかったが、大穴リーク異常または小穴リ
ーク異常に応じて個別の比較基準値を設定してもよい。
【0140】以下、判定される異常状態に応じて比較基
準値を個別に設定したこの発明の実施の形態5について
説明する。図14および図15はこの発明の実施の形態
5により個別に設定される比較基準値を示す説明図であ
る。
【0141】図14は大穴リーク用の比較基準値PGN
L(PA)を示し、図15は小穴リーク用の比較基準値
PGNS(PA)を示しており、それぞれ、大気圧PA
に応じて可変設定される。
【0142】なお、ここでは、代表的に、大気圧PAを
用いて比較基準値を可変設定しているが、前述のよう
に、任意のパラメータを用いてもよく、また、任意の複
数のパラメータを組み合わせて可変設定してもよい。
【0143】図16および図17はこの発明の実施の形
態5による大穴リーク蒸散テスト処理および小穴リーク
蒸散テスト処理をそれぞれ示すフローチャートである。
図16および図17において、ステップS121A〜S
121GおよびS126A〜S126Gは、前述(図7
および図9参照)と同様の処理であり、ここでは詳述を
省略する。
【0144】また、図16および図17内の各ステップ
S101LおよびS101Sは、それぞれ、前述(図3
参照)の異常判定条件処理内のステップS101aに対
応している。
【0145】図14において、大穴リーク用の比較基準
値PGNL(PA)は、全体的に大きい値に設定されて
いる。なぜなら、大穴リークの場合には蒸散燃料による
燃料タンク内圧力Ptへの影響が小さいので、図16内
のステップS121Eにおいて大穴リーク異常を確定し
易くするためである。
【0146】一方、図15において、小穴リーク用の比
較基準値PGNS(PA)は、大穴リーク用の比較基準
値PGNL(PA)よりも全体的に小さい値に設定され
ている。
【0147】なぜなら、小穴リークの場合には、蒸散燃
料による燃料タンク内圧力Pthへの影響が大きいの
で、図17内のステップS126Eにおける小穴リーク
異常の確定を抑制して、異常の誤判定を防止するためで
ある。
【0148】図16に示す大穴リーク蒸散テスト処理内
のステップS101Lにおいては、全体的に大きい大穴
リーク用の比較基準値PGNL(PA)(図14参照)
を用いて、燃料ガス濃度が十分に小さいことを判定す
る。
【0149】ステップS101Lにおいて、燃料ガス濃
度が比較基準値PGNL(PA)よりも小さい(すなわ
ち、YES)と判定されれば、大穴リーク異常を確定す
るステップS121Eに進む。このとき、比較基準値P
GNL(PA)が大きいので、燃料ガス濃度に関して広
い条件下で異常が確定される。
【0150】一方、ステップS101Lにおいて、燃料
ガス濃度が比較基準値PGNL(PA)以上である(す
なわち、NO)と判定されれば、ステップS121Eを
スキップして、キャニスタ9の大気口11を開放するス
テップS121Fに進む。
【0151】ステップS101LにおいてNOと判定さ
れた場合には、正常状態を確定するステップS121D
に進むことがなく、正常状態および異常状態のいずれの
確定も行われない。したがって、最終的な正否確定は、
次回の異常判定結果にゆだねられる。
【0152】図17に示す小穴リーク蒸散テスト処理内
のステップS101Sにおいては、全体的に小さい小穴
リーク用の比較基準値PGNS(PA)(図15参照)
に基づいて、燃料ガス濃度が十分に小さいことを判定す
る。
【0153】ステップS101Sにおいて、燃料ガス濃
度が比較基準値PGNS(PA)よりも小さい(すなわ
ち、YES)と判定されれば、小穴リーク異常を確定す
るステップS126Eに進む。
【0154】このとき、比較基準値PGNS(PA)が
小さいので、燃料ガス濃度に関して狭い条件下で異常が
確定されることになり、小穴リーク異常を誤確定する可
能性は抑制される。
【0155】一方、ステップS101Sにおいて、燃料
ガス濃度が比較基準値PGNS(PA)以上である(す
なわち、NO)と判定されれば、ステップS126Eを
スキップして、大気口11を開放するステップS121
Fに進む。
【0156】この場合も、ステップS101Sにおいて
NOと判定された場合には、正常状態を確定するステッ
プS126Dに進むことがなく、最終的な正否確定は、
次回の異常判定結果にゆだねられる。
【0157】このように、燃料タンク内圧力Ptに基づ
いて想定される燃料蒸散防止装置の異常状態(大穴リー
クおよび小穴リーク)に応じて、比較基準値を個別に設
定することにより、大穴リーク異常を確実に判定するこ
とができるとともに、小穴リーク異常の検出を制限して
誤判定を防止することができる。
【0158】すなわち、燃料蒸散防止装置のリーク異常
の度合い(燃料タンク8のキャップ外れやパージ通路の
配管外れなど)に応じて、燃料蒸散の発生し易さを考慮
した適切な比較基準値により、良好な異常検出性を維持
することができる。
【0159】実施の形態6.なお、上記実施の形態1で
は、タンク差圧ΔP2を求めるときの密閉時間(所定時
間)TP1を一定に設定したが、大穴リーク異常または
小穴リーク異常に応じて個別の密閉時間を設定してもよ
い。
【0160】以下、判定される異常状態に応じて密閉時
間を個別に設定したこの発明の実施の形態6について説
明する。図18および図19はこの発明の実施の形態6
により個別に設定される密閉時間を示す説明図である。
【0161】図18は大穴リーク用の密閉時間TPL
(TA)を示し、図19は小穴リーク用の密閉時間TP
S(TA)を示しており、それぞれ、吸気温度TAに応
じて可変設定される。
【0162】なお、ここでは、代表的に、吸気温度TA
を用いて密閉時間を可変設定しているが、前述のよう
に、任意のパラメータを用いてもよく、また、任意の複
数のパラメータを組み合わせて可変設定してもよい。
【0163】図20および図21はこの発明の実施の形
態6による大穴リーク蒸散テストおよび小穴リーク蒸散
テストの各処理動作を示すタイミングチャートである。
図20および図21において、パージコントロールソレ
ノイドON時間は、パージ制御弁10の開放時間(すな
わち、パージデューティDp)に相当する。
【0164】また、図20および図21において、キャ
ニスタ大気開放ソレノイドは、キャニスタ9の大気口1
1を開閉させる。燃料タンク内圧力Ptは、各ソレノイ
ドの開閉により、図示されたように変動する。
【0165】各ソレノイドが同時に閉成された状態(密
閉状態)は、大穴リーク異常検出時(図20参照)にお
いては、密閉時間TPL(TA)にわたって継続され、
小穴リーク異常検出時(図21参照)においては、密閉
時間TPS(TA)にわたって継続される。
【0166】図18において、大穴リーク用の密閉時間
TPL(TA)は、全体的に大きい値に設定されてい
る。なぜなら、大穴リークの場合には、蒸散燃料による
燃料タンク内圧力Ptへの影響が小さいので、密閉時間
TPL(TA)を長く設定しないと、タンク差圧ΔP2
が求めにくいからである。
【0167】一方、図19において、小穴リーク用の密
閉時間TPS(TA)は、大穴リーク用の密閉時間TP
L(TA)よりも全体的に小さい値に設定されている。
なぜなら、小穴リークの場合には、蒸散燃料による燃料
タンク内圧力Ptへの影響が大きいので、比較的短い密
閉時間TPS(TA)でタンク差圧ΔP2が容易に求め
られるからである。
【0168】図20に示す大穴リーク異常検出時におい
て、燃料タンク内圧力Ptが復帰圧力PA1(≒PA)
に収束した時点から、比較的長い密閉時間TPL(T
A)に基づいてタンク差圧ΔP2(=P2−P1)が求
められる。以下、前述(図7参照)と同様のステップS
121Cにおいて、タンク差圧ΔP2から大穴リーク異
常が判定される。
【0169】また、図21に示す小穴リーク異常検出時
において、燃料タンク内圧力Ptが復帰圧力PA1に収
束した時点から、比較的短い密閉時間TPS(TA)に
基づいて、タンク差圧ΔP2(=P2−P1)が求めら
れる。
【0170】以下、前述(図9参照)と同様のステップ
S126Cにおいて、負圧時のタンク差圧ΔP4からタ
ンク差圧ΔP2を除算した差圧ΔPから小穴リーク異常
が判定される。
【0171】このように、リーク異常検出用の密閉(パ
ージ制御弁10および大気口11の両方を閉じた)状態
を継続する密閉時間を、吸気温度TA(または、燃料ガ
ス濃度、大気圧PA、燃料温度TT、外気温度TG)に
応じて補正するとともに、各異常状態に応じて個別に可
変設定することにより、異常判定の信頼性をさらに向上
させることができる。
【0172】また、たとえば大気圧PAや外気温度TG
などに応じて燃料タンク8内の燃料蒸散の発生し易さが
変化するので、密閉期間中の圧力上昇が変化することを
考慮して密閉時間を可変設定すれば、大気圧PAや外気
温度TGなどの変化にも対応した適切な異常検出性を維
持することができる。
【0173】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、内燃
機関の回転速度および負荷状態を含む運転状態を検出す
るセンサ手段と、内燃機関に燃料を供給する燃料タンク
と内燃機関の吸気管との間を連通するパージ通路と、パ
ージ通路の途中に設けられて、燃料タンク内で発生した
燃料ガスを吸着するキャニスタと、キャニスタに設けら
れて大気側に開放された大気口と、キャニスタと吸気管
との途中に設けられたパージ制御弁と、内燃機関の運転
状態に応じてパージ制御弁を開閉制御し、キャニスタに
吸着された燃料ガスを吸気管内に適宜導入して燃料の蒸
散を防止する燃料蒸散防止制御手段とからなる燃料蒸散
防止装置の異常を検出するための異常検出装置であっ
て、センサ手段は、内燃機関の負荷状態として吸気管圧
力を検出する吸気管圧力検出手段を含むとともに、大気
圧を検出する大気圧検出手段と、外気温度を検出する外
気温度検出手段と、内燃機関の吸気温度を検出する吸気
温度検出手段と、燃料タンク内の燃料温度を検出する燃
料温度検出手段との少なくとも1つを含み、燃料タンク
内の圧力を燃料タンク内圧力として検出する燃料タンク
内圧力検出手段と、キャニスタから吸気管に導入される
燃料ガスの濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段と、大
気口を閉塞する大気口閉塞手段と、パージ制御弁および
大気口の両方を閉塞して燃料蒸散防止装置の全体を密閉
状態にする密閉化手段と、内燃機関の運転状態に基づい
て、燃料ガス濃度が比較基準値よりも小さい場合に、燃
料蒸散防止装置の異常判定条件の成立を検出する異常判
定条件検出手段と、異常判定条件の成立時に吸気管圧力
に応じてパージ制御弁の開閉量を制御してパージ量を調
整するパージ量調整手段と、異常判定条件の成立時での
パージ量に応じた燃料タンク内圧力に基づいて燃料蒸散
防止装置の異常を検出する異常検出手段とを備え、異常
判定条件検出手段は、大気圧、燃料温度、外気温度およ
び吸気温度の少なくとも1つに応じて比較基準値を補正
することにより、異常検出条件の成立を制限するための
条件成立制限手段を含むので、信頼性を向上させた燃料
蒸散防止装置の異常検出装置が得られる効果がある。
【0174】また、この発明によれば、条件成立制限手
段は、大気圧、燃料温度、外気温度および吸気温度の少
なくとも1つが燃料蒸散を促進させる方向に変化した場
合に、比較基準値を減少補正するようにしたので、信頼
性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常検出装置が得ら
れる効果がある。
【0175】また、この発明によれば、異常判定条件検
出手段は、燃料タンク内圧力に基づいて想定される第1
および第2の異常状態に応じて、第1および第2の比較
基準値を個別に設定し、第1および第2の異常状態に応
じて、第1および第2の比較基準値を切替えて用いるよ
うにしたので、信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の
異常検出装置が得られる効果がある。
【0176】また、この発明によれば、第1の異常状態
は大穴リークに相当し、第2の異常状態は小穴リークに
相当し、異常判定条件検出手段は、第1の異常状態の検
出時に用いられる第1の比較基準値よりも、第2の異常
状態の検出時に用いられる第2の比較基準値を小さく設
定したので、信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の異
常検出装置が得られる効果がある。
【0177】また、この発明によれば、密閉化手段は、
燃料蒸散防止装置の全体を密閉状態にする密閉時間を、
燃料ガス濃度、大気圧、燃料温度、外気温度および吸気
温度の少なくとも1つに応じて可変設定するようにした
ので、信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常検出
装置が得られる効果がある。
【0178】また、この発明によれば、密閉化手段は、
燃料タンク内圧力に基づいて想定される第1および第2
の異常状態に応じて、第1および第2の密閉時間を個別
に設定し、第1および第2の異常状態に応じて、第1お
よび第2の密閉時間を切替えて用いるようにしたので、
信頼性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常検出装置が
得られる効果がある。
【0179】また、この発明によれば、第1の異常状態
は大穴リークに相当し、第2の異常状態は小穴リークに
相当し、密閉化手段は、第1の異常状態の検出時に用い
られる第1の密閉時間よりも、第2の異常状態の検出時
に用いられる第2の密閉時間を短く設定したので、信頼
性を向上させた燃料蒸散防止装置の異常検出装置が得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による処理動作を示
すフローチャートである。
【図3】 図2内の異常判定条件処理(ステップS10
1)を具体的に示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1により大気圧に応じ
て可変設定される比較基準値を示す説明図である。
【図5】 図2内の目標未到達時間超過判定処理(ステ
ップS124)を具体的に示すフローチャートである。
【図6】 図2内の時間超過時処理(ステップS12
3)を具体的に示すフローチャートである。
【図7】 図2内の大穴リーク蒸散テスト処理(ステッ
プS121)を具体的に示すフローチャートである。
【図8】 図2内の減圧時差圧異常時処理(ステップS
128)を具体的に示すフローチャートである。
【図9】 図2内の小穴リーク蒸散テスト処理(ステッ
プS126)を具体的に示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態2により燃料温度に
応じて可変設定される比較基準値を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態3により吸気温度に
応じて可変設定される比較基準値を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態3により外気温度に
応じて可変設定される比較基準値を示す説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態4により大気圧およ
び燃料温度に応じて可変設定される比較基準値を示す説
明図である。
【図14】 この発明の実施の形態5による大穴リーク
用の比較基準値を示す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態5による小穴リーク
用の比較基準値を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態5による大穴リーク
蒸散テスト処理を具体的に示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態5による小穴リーク
蒸散テスト処理を具体的に示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態6による大穴リーク
用の密閉時間を示す説明図である。
【図19】 この発明の実施の形態6による小穴リーク
用の密閉時間を示す説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態6による大穴リーク
蒸散テストの処理動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図21】 この発明の実施の形態6による小穴リーク
蒸散テストの処理動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図22】 従来の燃料蒸散防止装置の異常検出装置に
よる異常判定条件処理動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 エアフローセンサ、5 吸気管、6 エンジン、7
インジェクタ、8燃料タンク、9 キャニスタ、10
パージ制御弁、11 大気口、12 スロットル開度
センサ、13 吸気温度センサ、14 水温センサ、1
5 排気管、16 空燃比センサ、17 クランク角セ
ンサ、18 吸気管圧力センサ、19燃料タンク内圧力
センサ、20 ECU、21 CPU、25駆動回路、
26大気口制御弁、27 燃料レベルゲージ、29 車
速センサ、30 大気圧センサ、31 外気温度セン
サ、32 燃料温度センサ、Lt 燃料レベル、Neエ
ンジン回転数、Pb 吸気管圧力、Pt 燃料タンク内
圧力、TA 吸気温度、TT 燃料温度、PGN(P
A) 大気圧に応じた比較基準値、PGNL(PA)
大気圧に応じた大穴リーク用の比較基準値、PGNS
(PA) 大気圧に応じた小穴リーク用の比較基準値、
TP1 所定時間(密閉時間)、TPL(TA) 吸気
温度に応じた大穴リーク用の密閉時間、TPS(TA)
吸気温度に応じた小穴リーク用の密閉時間、ΔP2
タンク差圧。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G044 BA22 DA02 DA04 EA03 EA32 EA40 EA44 EA53 EA55 FA04 FA05 FA06 FA10 FA14 FA15 FA18 FA20 FA39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転速度および負荷状態を含
    む運転状態を検出するセンサ手段と、 前記内燃機関に燃料を供給する燃料タンクと前記内燃機
    関の吸気管との間を連通するパージ通路と、 前記パージ通路の途中に設けられて、前記燃料タンク内
    で発生した燃料ガスを吸着するキャニスタと、 前記キャニスタに設けられて大気側に開放された大気口
    と、 前記キャニスタと前記吸気管との途中に設けられたパー
    ジ制御弁と、 前記内燃機関の運転状態に応じて前記パージ制御弁を開
    閉制御し、前記キャニスタに吸着された燃料ガスを前記
    吸気管内に適宜導入して燃料の蒸散を防止する燃料蒸散
    防止制御手段とからなる燃料蒸散防止装置の異常を検出
    するための異常検出装置であって、 前記センサ手段は、 前記内燃機関の負荷状態として吸気管圧力を検出する吸
    気管圧力検出手段を含むとともに、 大気圧を検出する大気圧検出手段と、外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記内燃機関の吸気温度を検出
    する吸気温度検出手段と、前記燃料タンク内の燃料温度
    を検出する燃料温度検出手段との少なくとも1つを含
    み、 前記燃料タンク内の圧力を燃料タンク内圧力として検出
    する燃料タンク内圧力検出手段と、 前記キャニスタから前記吸気管に導入される燃料ガスの
    濃度を検出する燃料ガス濃度検出手段と、 前記大気口を閉塞する大気口閉塞手段と、 前記パージ制御弁および前記大気口の両方を閉塞して前
    記燃料蒸散防止装置の全体を密閉状態にする密閉化手段
    と、 前記内燃機関の運転状態に基づいて、前記燃料ガス濃度
    が比較基準値よりも小さい場合に、前記燃料蒸散防止装
    置の異常判定条件の成立を検出する異常判定条件検出手
    段と、 前記異常判定条件の成立時に前記吸気管圧力に応じて前
    記パージ制御弁の開閉量を制御してパージ量を調整する
    パージ量調整手段と、 前記異常判定条件の成立時での前記パージ量に応じた前
    記燃料タンク内圧力に基づいて前記燃料蒸散防止装置の
    異常を検出する異常検出手段とを備え、 前記異常判定条件検出手段は、 前記大気圧、前記燃料温度、前記外気温度および前記吸
    気温度の少なくとも1つに応じて前記比較基準値を補正
    することにより、前記異常検出条件の成立を制限するた
    めの条件成立制限手段を含むことを特徴とする燃料蒸散
    防止装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記条件成立制限手段は、 前記大気圧、前記燃料温度、前記外気温度および前記吸
    気温度の少なくとも1つが燃料蒸散を促進させる方向に
    変化した場合に、前記比較基準値を減少補正することを
    特徴とする請求項1に記載の燃料蒸散防止装置の異常検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常判定条件検出手段は、 前記燃料タンク内圧力に基づいて想定される第1および
    第2の異常状態に応じて、第1および第2の比較基準値
    を個別に設定し、 前記第1および第2の異常状態に応じて、前記第1およ
    び第2の比較基準値を切替えて用いることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の燃料蒸散防止装置の異
    常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の異常状態は大穴リークに相当
    し、前記第2の異常状態は小穴リークに相当し、 前記異常判定条件検出手段は、前記第1の異常状態の検
    出時に用いられる前記第1の比較基準値よりも、前記第
    2の異常状態の検出時に用いられる前記第2の比較基準
    値を小さく設定したことを特徴とする請求項3に記載の
    燃料蒸散防止装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記密閉化手段は、 前記燃料蒸散防止装置の全体を密閉状態にする密閉時間
    を、前記燃料ガス濃度、前記大気圧、前記燃料温度、前
    記外気温度および前記吸気温度の少なくとも1つに応じ
    て可変設定することを特徴とする請求項1から請求項4
    までのいずれかに記載の燃料蒸散防止装置の異常検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記密閉化手段は、 前記燃料タンク内圧力に基づいて想定される第1および
    第2の異常状態に応じて、第1および第2の密閉時間を
    個別に設定し、 前記第1および第2の異常状態に応じて、前記第1およ
    び第2の密閉時間を切替えて用いることを特徴とする請
    求項5に記載の燃料蒸散防止装置の異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の異常状態は大穴リークに相当
    し、前記第2の異常状態は小穴リークに相当し、 前記密閉化手段は、前記第1の異常状態の検出時に用い
    られる前記第1の密閉時間よりも、前記第2の異常状態
    の検出時に用いられる前記第2の密閉時間を短く設定し
    たことを特徴とする請求項6に記載の燃料蒸散防止装置
    の異常検出装置。
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