JP2019090383A - 閉塞検出装置及び閉塞検出方法 - Google Patents

閉塞検出装置及び閉塞検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019090383A
JP2019090383A JP2017220869A JP2017220869A JP2019090383A JP 2019090383 A JP2019090383 A JP 2019090383A JP 2017220869 A JP2017220869 A JP 2017220869A JP 2017220869 A JP2017220869 A JP 2017220869A JP 2019090383 A JP2019090383 A JP 2019090383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
vent line
internal
detection device
canister
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017220869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6854233B2 (ja
Inventor
石川 弘毅
Koki Ishikawa
弘毅 石川
理範 谷
Michinori Tani
理範 谷
育恵 羽生
Ikue Hanyu
育恵 羽生
大二郎 中村
Daijiro Nakamura
大二郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017220869A priority Critical patent/JP6854233B2/ja
Priority to US16/190,853 priority patent/US10928276B2/en
Priority to CN201811366721.9A priority patent/CN109931190B/zh
Publication of JP2019090383A publication Critical patent/JP2019090383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6854233B2 publication Critical patent/JP6854233B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/09Testing internal-combustion engines by monitoring pressure in fluid ducts, e.g. in lubrication or cooling parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system
    • F02M25/0818Judging failure of purge control system having means for pressurising the evaporative emission space
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/089Layout of the fuel vapour installation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/26Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by measuring rate of loss or gain of fluid, e.g. by pressure-responsive devices, by flow detectors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

【課題】閉塞の検出精度の向上及び耐久性の向上の少なくとも一方を可能とする閉塞検出装置及び閉塞検出方法を提供する。【解決手段】閉塞検出装置30は、燃料タンク50を基準としてキャニスタ94の下流側に接続され、装置内部空間300の減圧を行う負圧ポンプ134を作動させた状態でパージ弁98を開く。また、閉塞検出装置30は、パージ弁98を開く前後における内圧Piの変化に基づいて装置内部空間300の気体情報(体積V等)を算出する。さらに、閉塞検出装置30は、算出した気体情報を用いてベントライン90の閉塞検出を行う。【選択図】図14

Description

本発明は、燃料タンクとキャニスタとを接続するベントラインの閉塞を検出する閉塞検出装置及び閉塞検出方法に関する。
特許文献1(要約)には、第1圧力モジュール及び閉塞通知モジュールを有する車両用のシステムが開示されている。第1圧力モジュールは、燃料ガスパージシステム内の圧力を測定する圧力センサから信号を受信する。第1圧力モジュールは、第1タイミングにおいて、前記信号に基づいて第1圧力(第2初期圧力)を生成する。また、第1圧力モジュールは、真空ポンプ134を作動させている状態で([0035])、第1タイミングより所定時間後の第2タイミングにおいて、前記信号に基づいて第2圧力(第2最終圧力)を生成する([0037])。閉塞通知モジュールは、第1及び第2圧力の差に基づいて圧力センサと燃料タンクの間において前記燃料ガスパージシステム内に閉塞が存在するか否かを示す([0038])。
米国特許出願公開第2013/0184963号明細書
上記のように、特許文献1では、第1タイミングにおける第1圧力(第2初期圧力)と、第1タイミングより所定時間後の第2タイミングにおける第2圧力(第2最終圧力)との差に基づいて圧力センサと燃料タンクの間における閉塞の有無を判定する(要約、[0035]、[0037]、[0038])。ここでの所定時間は、固定値であるように見受けられる。
所定時間が過度に短ければ、有意な圧力差を検出できず、閉塞の検出精度が低くなる可能性も考えられる。また、所定時間が固定値である場合、所定時間が過度に長ければ、過剰に減圧が進行し、燃料貯留装置(又はベントライン等)の耐久性に影響を与えるおそれがある。
本発明は、上記のような課題を考慮したものであり、閉塞の検出精度の向上及び耐久性の向上の少なくとも一方を可能とする閉塞検出装置及び閉塞検出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る閉塞検出装置は、
燃料タンクと、
キャニスタと、
前記燃料タンクと前記キャニスタを接続するベントラインと、
前記キャニスタと内燃機関の吸気系を接続すると共に、前記燃料タンク又は前記キャニスタの揮発燃料を前記吸気系にパージするパージラインと、
前記パージラインに設けられたパージ弁と、
前記燃料タンク、前記ベントライン及び前記パージラインを含む空間である装置内部空間内の圧力である内圧を検出する圧力検出手段と、
前記燃料タンクを基準として前記キャニスタの下流側に接続され、前記装置内部空間の減圧を行う負圧ポンプと
を備える燃料貯留装置における前記ベントラインの閉塞を検出する閉塞検出装置であって、
前記閉塞検出装置は、
前記負圧ポンプを作動させた状態で前記パージ弁を開き、
前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の気体情報を算出し、
算出した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、負圧ポンプにより装置内部空間が減圧された状態でパージ弁を開弁させる。そして、パージ弁を開く前後における内圧に基づいて算出した装置内部空間の気体情報を用いてベントラインの閉塞検出を行う。これにより、ベントラインが閉塞しているか否かの相違が比較的顕著に現れる復圧時の内圧に基づく気体情報を用いてベントラインの閉塞検出を行うことができる。従って、ベントラインの閉塞を高精度に検出することが可能となる。
また、復圧時には、ベントラインが閉塞しているか否かの相違が比較的顕著に現れるため、装置内部空間の減圧を比較的弱めに行っても、ベントラインの閉塞を検出することが可能となる。そのため、比較的弱めの減圧でベントラインの閉塞検出を行う場合、燃料貯留装置(又はベントライン等)の耐久性を高めることが可能となる。
さらに、装置内部空間の減圧状態においてパージ弁を開く前後の両方で負圧ポンプを作動させる。これにより、パージ弁を開いた後も負圧ポンプを作動させることが可能となる。そのため、パージ弁を開いたことにより吸気系又は外部から装置内部空間に入り込んで来た流体が負圧ポンプに与える影響を軽減することが可能となる。
前記気体情報としては、例えば、装置内部空間の体積若しくは流量、又は内圧の変化自体を用いることができる。
前記閉塞検出装置は、前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の体積を算出してもよい。また、前記閉塞検出装置は、算出した前記体積を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行ってもよい。
前記閉塞検出装置は、前記パージ弁を開いた後における前記負圧ポンプの作動の影響を前記気体情報に反映してもよい。また、前記閉塞検出装置は、前記影響を反映した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行ってもよい。これにより、パージ弁を開いた後に負圧ポンプを作動させる場合でも、ベントラインの閉塞を高精度に行うことが可能となる。
前記閉塞検出装置は、前記内燃機関の停止中に前記ベントラインの閉塞検出を行ってもよい。これにより、内燃機関の吸気系が正圧であり且つ燃料貯留装置が負圧(減圧)となっている状態で、ベントラインの閉塞検出を行うことが可能となる。そのため、装置内部空間の復圧時における内圧の変化が顕著となり、ベントラインの閉塞検出を高精度に行うことが可能となる。
前記圧力検出手段は、前記キャニスタと前記負圧ポンプの間に配置されてもよい。圧力検出手段をキャニスタと負圧ポンプの間に配置した場合、圧力検出手段による内圧の検出精度がキャニスタの圧力損失等により下がるおそれがある。本発明によれば、装置内部空間の復圧時における内圧の変化を用いてベントラインの閉塞検出を行う。そのため、圧力検出手段をキャニスタと負圧ポンプの間に配置した場合であっても、ベントラインの閉塞検出を高精度に行うことが可能となる。
前記閉塞検出装置は、
前記負圧ポンプの作動時における内部流体の排気速度を算出する排気速度算出部と、
前記ベントラインの圧力が第2圧力値から第1圧力値になるまでの経過時間を算出する経過時間算出部と、
前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化と、前記排気速度と、前記経過時間とに基づいて前記装置内部空間の体積を算出する体積算出部と
を有してもよい。これにより、装置内部空間の体積を簡易な方法で算出することが可能となる。
本発明に係る閉塞検出方法は、
燃料タンクと、
キャニスタと、
前記燃料タンクと前記キャニスタを接続するベントラインと、
前記キャニスタと内燃機関の吸気系を接続すると共に、前記燃料タンク又は前記キャニスタの揮発燃料を前記吸気系にパージするパージラインと、
前記パージラインに設けられたパージ弁と、
前記燃料タンク、前記ベントライン及び前記パージラインを含む内部空間である装置内部空間内の圧力である内圧を検出する圧力検出手段と、
前記燃料タンクを基準として前記キャニスタの下流側に接続され、前記装置内部空間の減圧を行う負圧ポンプと
を備える燃料貯留装置における前記ベントラインの閉塞を検出する閉塞検出方法であって、
前記負圧ポンプを作動させた状態で前記パージ弁を開き、前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の気体情報を算出する気体情報算出ステップと、
算出した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う閉塞検出ステップと
を有することを特徴とする。
本発明によれば、閉塞の検出精度の向上及び耐久性の向上の少なくとも一方が可能となる。
本発明の一実施形態に係る閉塞検出装置としてのベントライン監視装置を備える車両の簡略的な構成を示す図である。 前記実施形態の前記ベントライン監視装置の制御系を示すブロック図である。 前記実施形態における通常時の漏れ検出モジュール(LCM)の動作及び内部流体の流れを示す図である。 前記実施形態の燃料漏れ診断時及びベントライン閉塞診断時における前記LCMの動作及び前記内部流体の流れの第1例(基準圧力値、基準排気速度を算出している場合)を示す図である。 前記実施形態の前記燃料漏れ診断時及び前記ベントライン閉塞診断時における前記LCMの動作及び前記内部流体の流れの第2例(燃料漏れ又はベントラインの閉塞を検出している場合)を示す図である。 前記実施形態の燃料漏れ診断制御における内圧センサの検出値(内圧)の一例を示すタイムチャートである。 前記実施形態のベントライン閉塞診断制御の概要を説明するための説明図である。 図8Aは、前記実施形態において、ベントラインの閉塞が生じていない正常状態における装置内部空間の体積の一例を示す図であり、図8Bは、前記実施形態において、前記ベントラインが閉塞している閉塞状態における前記装置内部空間の体積の一例を示す図である。 前記実施形態の前記ベントライン閉塞診断制御における前記装置内部空間内の圧力(内圧)の絶対値と負圧ポンプの排気速度との関係の一例を示す図である。 図10Aは、前記実施形態の前記ベントライン閉塞診断制御を行っている際の内部流体の流れを簡略的に示す図であり、図10Bは、図10Aに対応してキャニスタ及びその周辺の内部における前記内部流体の流れを簡略的に示す図である。 前記実施形態における前記ベントライン閉塞診断制御のフローチャートである。 前記実施形態の前記ベントライン閉塞診断制御を実行する際の各種値の例を示すタイムチャートである。 前記実施形態における基準排気速度算出処理のフローチャート(図11のS12の詳細)である。 前記実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図11のS13の詳細)である。
A.一実施形態
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る閉塞検出装置としてのベントライン監視装置30(以下「監視装置30」ともいう。)を備える車両10の簡略的な構成を示す図である。車両10は、監視装置30に加え、エンジン20と、燃料貯留装置22と、イグニションスイッチ24(以下「IGSW24」という。)と、エンジン電子制御装置26(以下「エンジンECU26」又は「ENG ECU26」という。)と、表示部28とを備える。燃料貯留装置22は、車両10の揮発燃料(例えばガソリン)である液体を貯留する。燃料貯留装置22は、燃料タンク50(流体容器)と、燃料充填機構52と、燃料供給機構54と、気体排出機構56とを備える。
[A−1−2.燃料充填機構52]
燃料充填機構52(以下「充填機構52」ともいう。)は、外部から燃料タンク50(以下「タンク50」ともいう。)に対して燃料500を充填するための機構である。充填機構52は、フィラーパイプ60(流体案内部)と、燃料充填用弁機構62と、ブリーザライン64と、第1ロールオーバーバルブ66と、燃料キャップ68とを有する。第1ロールオーバーバルブ66は、車両10のロールオーバー(転倒)時に自動的に遮断する。
[A−1−3.燃料供給機構54]
燃料供給機構54は、タンク50からエンジン20に対して燃料500を供給する機構である。燃料供給機構54は、ポンプ80と、配管82(フィードライン)とを有する。ポンプ80は、エンジンECU26の指令に基づいて配管82を介して燃料500をエンジン20に送出する。
[A−1−4.気体排出機構56]
気体排出機構56は、タンク50の内部で気化(又は蒸発)した燃料500(気体燃料)をタンク50から排出してエンジン20の吸気系32に送り出す機構である。図1に示すように、気体排出機構56は、第1配管90(以下「ベントライン90」という。)と、第2ロールオーバーバルブ92と、キャニスタ94と、第2配管96(以下「パージライン96」という。)と、パージ弁98と、ダストフィルタ100とを有する。
ベントライン90は、燃料タンク50とキャニスタ94とを接続すると共に、キャニスタ94とベントライン監視装置30の漏れ検出モジュール110とを接続する。ベントライン90を介して燃料貯留装置22内のエアが外部に放出される。第2ロールオーバーバルブ92は、車両10のロールオーバー(転倒)時に自動的に遮断する。
キャニスタ94は、活性炭102a、102b、102c(図10B)を有し、気化した燃料500を吸着する。パージライン96は、キャニスタ94と吸気系32を接続すると共に、燃料タンク50又はキャニスタ94の揮発燃料を吸気系32にパージする。本実施形態のパージ弁98は、燃料タンク50、ベントライン90及びパージライン96を含む内部空間300(図8A)の内圧Piの制御(正圧制御)と、キャニスタ94で吸着された燃料500をエンジン20側に吸い込む際の気圧(負圧)の制御(負圧制御)とに用いられる。
本実施形態のパージ弁98は、ソレノイド弁であり、エンジンECU26等により角度制御が可能な調整弁である。以下では、パージ弁98をPCS弁98ともいう。PCSは、パージ制御ソレノイド(purge control solenoid)の略である。
[A−1−5.ベントライン監視装置30]
(A−1−5−1.ベントライン監視装置30の概要)
図2は、本実施形態のベントライン監視装置30の制御系を示すブロック図である。ベントライン監視装置30は、燃料500の漏れ及びベントライン90の閉塞を監視する。監視装置30は、漏れ検出モジュール110(図1)と、大気圧センサ112(図2)と、外気温センサ114(図2)と、監視電子制御装置116(図1及び図2)とを有する。以下では、漏れ検出モジュール110を「LCM110」ともいう(LCM:Leak Check Module)。また、監視電子制御装置116を「監視ECU116」又は「ECU116」ともいう。
(A−1−5−2.LCM110)
図3は、本実施形態における通常時のLCM110の動作及び内部流体Fiの流れを示す図である。ここにいう内部流体Fiは、エア及び気化した燃料500を含む流体である。図3中の矢印510は、パージ時における内部流体Fiの流れを示し、矢印512は、給油時における内部流体Fiの流れを示す。
図4は、本実施形態の燃料漏れ診断時及びベントライン閉塞診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第1例(基準圧力値Pref、基準排気速度Qrefを算出している場合)を示す図である。図4中の矢印520は、前記第1例における内部流体Fiの流れを示している。
図5は、本実施形態の燃料漏れ診断時及びベントライン閉塞診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第2例(燃料漏れ又はベントライン90の閉塞を検出している場合)を示す図である。図5中の矢印530は、前記第2例における内部流体Fiの流れを示している。
図3〜図5に示すように、LCM110は、切換弁130と、基準オリフィス132と、負圧ポンプ134と、内圧センサ136と、コネクタ138と、主流路140と、第1バイパス流路142と、第2バイパス流路144と、第3バイパス流路146とを有する。
切換弁130(以下「LCM切換弁130」又は「LCMソレノイド弁130」ともいう。)は、内部流体Fiの流れを切り換える弁であり、ベントライン90の途中に形成される。本実施形態の切換弁130は、ソレノイド弁であり、第1閉塞部150と、第2閉塞部152と、支持棒154とを含む。
第1閉塞部150は、ベントライン90の主流路140の開放及び閉塞を切り換える。第1閉塞部150が開放状態である場合、図3の矢印510、512に示すように、内部流体Fiは、主流路140を介してLCM110を通過する。主流路140は、LCM110内においてベントライン90を通過する内部流体Fiが主として通過する流路である。
一方、第1閉塞部150が閉塞状態であり且つ負圧ポンプ134が作動している場合、図5の矢印530に示すように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142を介してLCM110を通過する。第1バイパス流路142は、第1閉塞部150により閉塞される部位から第2バイパス流路144との合流地点までの流路である。また、第2バイパス流路144は、オリフィス132から負圧ポンプ134までの流路である。
第2閉塞部152は、第1バイパス流路142の開放及び閉塞を切り換える。第2閉塞部152が閉塞状態である場合、図3の矢印510、512からわかるように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142に進入してこない(第1バイパス流路142は閉塞状態となる。)。一方、第2閉塞部152が開放状態であり且つ負圧ポンプ134が作動している場合、図5の矢印530に示すように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142を介してLCM110を通過する。
支持棒154は、第1閉塞部150及び第2閉塞部152を支持する。従って、本実施形態では、支持棒154が変位中である場合を除き、第1閉塞部150が開放状態であれば、第2閉塞部152は閉塞状態であり、第1閉塞部150が閉塞状態であれば、第2閉塞部152は開放状態となる。
基準オリフィス132(以下「オリフィス132」ともいう。)は、ベントライン90(主流路140)と第2バイパス流路144とを連通させる。
負圧ポンプ134は、監視ECU116からの指令に基づいて負圧を発生する負圧源であり、例えば、ベーンポンプを用いることができる。本実施形態において、負圧ポンプ134の吸気口は、第2バイパス流路144に面している。このため、第2閉塞部152が閉塞状態である場合、負圧ポンプ134の吸気口は、ベントライン90(主流路140)から切り離される。また、負圧ポンプ134の排気口は、主流路140と接続している。このため、負圧ポンプ134を通過した内部流体Fiは、主流路140に合流する。
なお、負圧ポンプ134を通過した内部流体Fiは、主流路140に合流させずに外界に排出してもよい。その場合、ダストフィルタ100とは別のダストフィルタ(第2ダストフィルタ)を負圧ポンプ134の排気口側に配置する。
内圧センサ136(以下「LCM負圧センサ136」ともいう。)は、負圧ポンプ134が発生する負圧を検出する。第2閉塞部152が開放状態である場合(図5)、内圧センサ136の検出値は、燃料タンク50、ベントライン90及びパージライン96を含む内部空間300(図8A)の内圧Piを示す。本実施形態では、第2バイパス流路144から分岐した第3バイパス流路146の先端に配置される。或いは、内圧センサ136は、第1バイパス流路142又は第2バイパス流路144に配置されてもよい。コネクタ138は、切換弁130、負圧ポンプ134及び内圧センサ136と、監視ECU116との接続に用いられる。
なお、LCM110の基本的な構成は、例えば特開2006−037752号公報に記載のものを用いることができる。
(A−1−5−3.大気圧センサ112及び外気温センサ114)
大気圧センサ112(図2)は、エンジン20の廃熱の影響を受け難い場所(例えばエンジンルームのうちエンジン20から離れた場所)に配置されて大気圧P0[Pa]を検出する。外気温センサ114は、エンジン20の廃熱の影響を受け難い場所(例えばエンジンルームのうちエンジン20から離れた場所)に配置されて外気温T0[℃]を検出する。
(A−1−5−4.監視ECU116)
(A−1−5−4−1.監視ECU116の概要)
監視ECU116は、燃料500の漏れ及びベントライン90の閉塞の発生を判定する。換言すると、ECU116は、燃料500の漏れを診断する燃料漏れ診断制御と、ベントライン90の閉塞を診断するベントライン閉塞診断制御とを実行する。図2に示すように、ECU116は、入出力部160と、演算部162と、記憶部164とを有する。
(A−1−5−4−2.入出力部160)
入出力部160は、監視ECU116とその他の部位(エンジンECU26等)との間の信号の入出力を行う。
(A−1−5−4−3.演算部162)
演算部162は、記憶部164に記憶されているプログラムを実行することによりベントライン監視装置30の各部を制御するものであり、例えば、中央処理装置(CPU)を含む。図2に示すように、演算部162は、負圧制御部170と、漏れ判定部172と、閉塞判定部174とを含む。
負圧制御部170は、負圧源としての負圧ポンプ134からベントライン90に供給される負圧(内圧Pi)を制御する。漏れ判定部172は、切換弁130、負圧ポンプ134及び内圧センサ136を用いて、燃料貯留装置22内の燃料漏れの有無を判定する。漏れ判定部172による漏れ判定は、例えば特開2006−037752号公報に記載のものを用いることができる。
閉塞判定部174は、ベントライン90における閉塞の有無を判定するものであり、排気速度算出部180と、経過時間算出部182と、体積算出部184とを有する。排気速度算出部180は、負圧ポンプ134の作動時における内部流体Fiの基準排気速度Qref[L/sec]を算出する。経過時間算出部182は、ベントライン90の内圧Piが第2圧力値P2(=後述する初期圧力値Pini)から第1圧力値P1(=後述する基準圧力値Pref)になるまでの経過時間Δt[sec]を算出する。
体積算出部184は、基準排気速度Qrefと経過時間Δtに基づいて装置内部空間300(又は装置内部空間300内の内部流体Fi)の体積V[L]を算出する。ここにいう装置内部空間300(以下「内部空間300」ともいう。)は、燃料タンク50、ベントライン90及びパージライン96を含む空間である(図8A)。パージ弁98が閉じている場合、パージライン96のうちパージ弁98よりも燃料タンク50側の空間が装置内部空間300に含まれ、パージ弁98よりも吸気系32側は装置内部空間300に含まれない。閉塞判定部174の処理の詳細は、図3〜図14を参照して後述する。
(A−1−5−4−4.記憶部164)
記憶部164(図2)は、演算部162が利用するプログラム及びデータを記憶する。記憶部164は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)を備える。RAMとしては、レジスタ等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを用いることができる。また、記憶部164は、RAMに加え、リード・オンリー・メモリ(以下「ROM」という。)及び/又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を有してもよい。
なお、本実施形態では、演算部162が用いるプログラム及びデータは、車両10の記憶部164に記憶されていることを想定している。しかしながら、例えば、入出力部160に含まれる無線装置(図示せず)を介して外部サーバ(図示せず)からプログラム及びデータの一部を取得してもよい。また、監視ECU116は、複数のECUを組み合わせたものであってもよい。
<A−2.制御>
[A−2−1.燃料漏れ診断制御]
後述するベントライン閉塞診断制御の理解を容易化するため、燃料漏れ診断制御について簡単に説明しておく。燃料漏れ診断制御は、燃料タンク50内の燃料500の漏れの有無を診断する制御である。
上記のように、図3は、本実施形態における通常時のLCM110の動作及び内部流体Fiの流れを示す図である。図4は、本実施形態の燃料漏れ診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第1例(基準圧力値Pref、基準排気速度Qrefを算出している場合)を示す図である。図5は、本実施形態の燃料漏れ診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第2例(燃料漏れを検出している場合)を示す図である。
図6は、燃料漏れ診断制御における内圧センサ136の検出値(内圧Pi)の一例を示すタイムチャートである。図6の時点t11〜t12の間は、通常状態(図3)である。燃料漏れ診断制御では、時点t12になると、切換弁130の第2閉塞部152により第1バイパス流路142を閉塞した状態で、負圧ポンプ134を作動させる(図4)。負圧ポンプ134の出力が一定の状態において、内圧Piは、圧力Pref(以下「基準圧力値Pref」ともいう。)まで下がる。ECU116は、基準圧力値Prefを記憶しておく。
次いで、ECU116は、図5に示す状態にLCM110を移行させる(図6の時点t13)。すなわち、ECU116は、切換弁130により第1バイパス流路142を開放すると共に、負圧ポンプ134を作動状態とする。この状態では、第1バイパス流路142が燃料タンク50内部と連通している。そのため、燃料タンク50内部の流体が第1バイパス流路142に流れ込み、内圧Piが一時的に初期圧力値Piniまで戻る。その後、負圧ポンプ134の作動により燃料タンク50内部が徐々に減圧されていく。図4の状態における負圧ポンプ134の出力(第1出力)と比較して、図5の状態における負圧ポンプ134の出力(第2出力)は、大きい値に設定される。
燃料タンク50内でリークが発生していない正常時の場合、内圧Piは図6の実線(t14以降)で示すような波形を取り、基準圧力値Prefを下回る。一方、燃料タンク50内で燃料漏れが発生している漏れ発生時の場合、内圧Piは図6の破線(t14以降)で示すような波形を取り、基準圧力値Prefを上回る。従って、ECU116は、基準圧力値Prefと内圧Piを比較することで、燃料タンク50内で燃料漏れが発生しているか否かを判定することができる。
[A−2−2.ベントライン閉塞診断制御]
(A−2−2−1.ベントライン90の閉塞の検出原理)
(A−2−2−1−1.検出原理の概要)
図7は、本実施形態のベントライン閉塞診断制御の概要を説明するための説明図である。本実施形態のベントライン閉塞診断制御(以下「閉塞診断制御」ともいう。)では、ベントライン90の閉塞を検出する。図7において、ベントライン90に示しているバツ印は、ベントライン90が閉塞している状態を示している。ベントライン閉塞診断制御の具体的な説明に入る前に、ベントライン90の閉塞の検出原理について説明する。
図8Aは、本実施形態において、ベントライン90の閉塞が生じていない正常状態における装置内部空間300の体積Vの一例を示す図である。図8Bは、本実施形態において、ベントライン90が閉塞している閉塞状態における装置内部空間300の体積Vの一例を示す図である。ここにいう装置内部空間300の体積V(以下「内部空間体積V」ともいう。)は、燃料タンク50、ベントライン90及びパージライン96を含む空間の体積を言う。燃料タンク50内の燃料500の量は変化する。そのため、正常状態の内部空間体積Vは、燃料500の量に応じて変化する。正常状態における内部空間体積Vは、燃料タンク50が満充填状態であるときに最小となり、燃料500がなくなったときが最大となる。
上記のように、ベントライン閉塞診断制御では、ベントライン90の閉塞の有無を診断する。負圧ポンプ134が一定の出力で動作している場合、ベントライン90が閉塞しているとき(図8B)の方が、ベントライン90が閉塞していないとき(図8A)よりも負圧が加わる体積が小さい。このため、ベントライン90が閉塞しているときの方が、減圧が速く進む。換言すると、正常状態において最小となる場合(燃料タンク50が満充填状態である場合)の内部空間体積Vであっても、ベントライン90の閉塞状態における内部空間体積Vよりも大きくなる。
そこで、本実施形態では、LCM110の内圧センサ136が検出した内圧Pi等を用いて、内部空間体積Vを推定し、推定した内部空間体積Vが正常状態に示し得る値よりも小さい場合、ベントライン90に閉塞が生じていると判定する。後述するように、本実施形態では、体積Vを体積閾値THvと比較してベントライン90に閉塞が生じているか否かを判定する。
(A−2−2−1−2.内部空間体積Vの算出方法)
(A−2−2−1−2−1.概要)
上記のように、本実施形態では、LCM110の内圧センサ136が検出した内圧Pi等に基づいて算出した内部空間体積Vが、正常状態に取り得る値であるか否かによりベントライン90の閉塞を判定する。
内部空間体積Vは、気体の状態方程式から下記の式(1)に基づいて算出する。
Figure 2019090383
式(1)における各値の定義は下記の通りである。
P0:大気圧[Pa]
P1:第1圧力値[Pa]
P2:第2圧力値[Pa]
Qref:基準排気速度[L/sec]
Δt:内圧Piが第2圧力値P2である時点からの経過時間[sec]
第1圧力値P1は、大気開放状態においてLCM110の内圧センサ136が検出した内圧Pi(初期圧力値Pini)である。第2圧力値P2は、図5の状態で内圧Piが取る最低値(本実施形態では、基準圧力値Prefと等しい値)である。
(A−2−2−1−2−2.基準排気速度Qref)
(A−2−2−1−2−2−1.基準排気速度Qrefの概要)
図4に示すように、ベントライン90の基準排気速度Qrefの算出時には、切換弁130の第2閉塞部152により第1バイパス流路142を閉塞する一方、負圧ポンプ134を作動状態とする。このため、矢印520に示すように、負圧ポンプ134が発生させた負圧(内圧Pi)により、外気は、オリフィス132を介してLCM110の内部(第2バイパス流路144)に吸引される。
第1バイパス流路142は切換弁130により閉塞されているため、主流路140を介して内部流体Fiは吸引されない。換言すると、ベントライン90は、切換弁130により負圧ポンプ134の吸気口から切り離されている。従って、内圧センサ136の検出値(内圧Pi)は、吸引時の内部流体Fiの圧力Prefを示す。
オリフィス132の孔の直径dは既知である。このため、下記の式(2)を用いて、基準排気速度Qrefを算出することができる。
Figure 2019090383
式(2)における各値は下記を示す。
π:円周率
d:オリフィス132の直径[m]
A:流量係数
ΔP:圧力差[Pa]
ρ:空気密度[g/m3
流量係数Aは、理論流量を実際の流量に補正する係数である。後述するように、流量係数Aは、内圧Piに応じて可変とすることができる。圧力差ΔPは、大気圧P0と内圧Piの差(=P0−Pi)である。空気密度ρは、以下の式(3)で算出される。
Figure 2019090383
式(3)における各値は下記を示す。
P0:大気圧[Pa]
R:乾燥空気の気体定数(=2.87)
T0:外気温[℃]
273.15:摂氏を絶対温度に変換するための値
以上のように、式(2)及び式(3)を用いることで、ベントライン90の基準排気速度Qrefを算出することができる。
(A−2−2−1−2−2−2.流量係数A)
図9は、本実施形態のベントライン閉塞診断制御における装置内部空間300内の圧力(内圧Pi)の絶対値と負圧ポンプ134の排気速度Qとの関係の一例を示す図である。図9に示すように、負圧としての内圧Piの絶対値が大きくなっていくと、負圧ポンプ134による排気速度Q(ポンプ排気速度Q)は低下する傾向にある。このため、ECU116は、式(2)における流量係数Aを内圧Piに応じて可変とすることができる。
具体的には、担当者が、内圧Piと流量係数Aの関係を予め記憶部164に記憶しておく。そして、ECU116は、内圧Piに対応する流量係数Aを記憶部164から読み出して式(1)に代入する。
但し、流量係数Aは、固定値としてもよい。
(A−2−2−1−3.検出タイミング)
図10Aは、本実施形態のベントライン閉塞診断制御を行っている際の内部流体Fiの流れを簡略的に示す図であり、図10Bは、図10Aに対応してキャニスタ94及びその周辺の内部における内部流体Fiの流れを簡略的に示す図である。図10A及び図10Bにおいて、第1矢印550で示す流れは、パージ弁98を閉じた状態でLCM110が減圧を行っている際(減圧状態)の内部流体Fiの流れを示す。第2矢印552で示す流れは、上記減圧の後にパージ弁98を開いて装置内部空間300内を復圧している際(復圧状態)の内部流体Fiの流れを示す。
本発明者は、減圧状態で内部空間体積Vを算出すると、内部空間体積Vに誤差が含まれ得ることを発見した。本発明者が検討したところ、当該誤差は、キャニスタ94の圧力損失、キャニスタ94に吸着された蒸発燃料の量等の影響によるものと考えられた。
そこで、本実施形態では、減圧状態ではなく、その後の復圧状態における内部空間体積Vを用いてベントライン90の閉塞を判定する。なお、復圧状態においても、前記蒸発燃料の量等の影響は生じると考えられるが、本発明者が確認したところでは、減圧状態に閉塞判定する場合よりも、復圧状態において閉塞判定する方が誤差が小さかった。
(A−2−2−1−4.具体的なフロー)
(A−2−2−1−4−1.ベントライン閉塞診断制御の全体的な流れ)
図11は、本実施形態におけるベントライン閉塞診断制御のフローチャートである。図12は、本実施形態のベントライン閉塞診断制御を実行する際の各種値の例を示すタイムチャートである。すなわち、図12では、パージ弁98(図1)のオンオフ(又は開閉)と、負圧ポンプ134(図2)のオンオフと、LCMソレノイド弁130(図2)の状態と、内圧Piとが示されている。LCMソレノイド弁130の状態は、図12におけるLow側が図3、図4の状態(主流路140と第1バイパス流路142が非連通)であり、図12におけるHigh側が図5の状態(主流路140と第1バイパス流路142が連通)である。
図11のステップS11〜S15は、監視ECU116の閉塞判定部174及び負圧制御部170が実行する。ステップS11において、監視ECU116は、基準排気速度算出処理(S12)及び閉塞検出処理(S13)の実行条件が成立したか否かを判定する。ここでの実行条件としては、例えば、エンジン20が停止したことを用いる。ここにいうエンジン20の停止は、例えば、IGSW24がオフにされてから所定時間(例えば数分間〜数時間のいずれかの値)が経過したことを用いることができる。或いは、アイドル停止もエンジン20の停止に含めることができる。実行条件が成立した際、ECU116は、パージ弁98(図1)を閉状態とする。このため、燃料タンク50と吸気系32とは連通していない。実行条件が成立した場合(S11:TRUE)、ステップS12に進み、実行条件が成立していない場合(S11:FALSE)、今回の処理を終えて、所定期間経過後に再度ステップS11を実行する。
ステップS12において、ECU116は、基準排気速度算出処理を実行する(図12の時点t22〜t23)。基準排気速度算出処理は、ベントライン90における閉塞の有無を判定するための基準排気速度Qrefを算出する処理である。ECU116は、LCM110を用いて基準排気速度Qrefを算出する。基準排気速度算出処理の詳細は、図13等を参照して後述する。
ステップS13において、ECU116は、閉塞検出処理を実行する(図12の時点t23〜t25)。閉塞検出処理は、ステップS12で算出した基準排気速度Qrefを用いてベントライン90の閉塞を検出する処理である。ECU116は、LCM110を用いて閉塞検出処理を実行する。閉塞検出処理の詳細は、図14等を参照して後述する。
ECU116は、閉塞検出処理の結果、閉塞が発生していると判定した場合(S14:TRUE)、ステップS15において、ECU116は、閉塞に伴うエラー処理を行う。例えば、ECU116は、表示部28に警告メッセージを表示させる。また、ECU116は、故障コードを記憶部164に記憶してもよい。閉塞が発生していないと判定した場合(S14:FALSE)、今回の処理を終えて、所定期間経過後に再度ステップS11を実行する。
(A−2−2−1−4−2.基準排気速度算出処理)
図13は、本実施形態における基準排気速度算出処理のフローチャート(図11のS12の詳細)である。ステップS21において、ECU116は、大気圧センサ112から大気圧P0を、外気温センサ114から外気温T0を、内圧センサ136から内圧Piを取得する。なお、内圧Piは、図12の時点t21〜t22における値として取得される。ここでの内圧Piは、閉塞検出処理(図11のS13、図14)において、初期圧力値Piniとして用いられる。
ステップS22において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第2閉塞部152で第1バイパス流路142を閉塞する(図4)。なお、上述の通り、第1バイパス流路142を閉塞させるのは、通常状態(図3)と同じである。
ステップS23において、ECU116の閉塞判定部174は、負圧制御部170を介して負圧ポンプ134を作動させる(図4)。本実施形態における負圧ポンプ134の動作制御は、オン/オフの2通りのみであり、負圧ポンプ134のオン状態(出力)を多段階に分けることはしない。或いは、負圧ポンプ134のオン状態(出力)を多段階に分けてもよい。
ステップS24において、ECU116は、内圧センサ136から内圧Piを取得して基準圧力値Prefを算出する(図12の時点t22〜t23)。具体的には、ECU116は、負圧ポンプ134が作動を開始すると、内圧センサ136の検出値(内圧Pi)を所定間隔で取得する。そして、単位時間当たりの内圧Piの変動値ΔPiが変動閾値THΔPi以内になった際の値を基準圧力値Prefとして設定する。或いは、負圧ポンプ134の作動開始後所定時間が経過した時点の値を基準圧力値Prefとしてもよい。
なお、図6の時点t12〜t13における基準圧力値Prefと、図12の時点t22〜t23における基準圧力値Prefは同様の方法で取得される。図13のステップS25において、ECU116は、大気圧P0と基準圧力値Prefとの圧力差ΔP(=P0−Pref)を算出する。
ステップS26において、ECU116は、大気圧P0及び外気温T0を用いて空気密度ρを算出する(上記式(3)参照)。ステップS27において、ECU116は、圧力差ΔP、空気密度ρ等を用いて基準排気速度Qrefを算出する(上記式(2)参照)。上記のように、式(2)の流量係数Aを、内圧Pi(=基準圧力値Pref)に応じた可変値としてもよい。ステップS28において、ECU116は、負圧ポンプ134を停止させる。
(A−2−2−1−4−3.閉塞検出処理)
図14は、本実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図11のS13の詳細)である。ステップS31において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150で主流路140を途中で遮断する一方、第2閉塞部152で主流路140と第1バイパス流路142を連通させる(図5)。そのため、燃料タンク50内部の内部流体Fiが第1バイパス流路142に流れ込み、内圧Piが一時的に初期圧力値Piniまで戻る。
ステップS32において、ECU116は、負圧ポンプ134を作動させて、燃料タンク50内部を減圧する(図12の時点t23)。上記のように、本実施形態における負圧ポンプ134の動作制御は、オン/オフの2通りのみである。但し、負圧ポンプ134の出力は、基準排気速度算出処理(図11のS12)よりも、閉塞検出処理の方が大きくなる(図6参照)。ステップS33において、ECU116は、大気圧センサ112から大気圧P0を取得する。
ステップS34において、ECU116は、内圧Piを取得(又は更新)する。ステップS35において、ECU116は、内圧Piが基準圧力値Pref以下であるか否かを判定する。ここでの基準圧力値Prefは、基準排気速度算出処理(図11のS12、図13)で算出したものである。ステップS35は、ベントライン90の閉塞の有無を判定するために内圧Piが十分に下がったことを確認することを目的としている。そのため、内圧Piと比較する第1圧力閾値は、基準圧力値Pref以外の値であってもよい。内圧Piが基準圧力値Pref以下である場合(S35:TRUE)、ステップS36に進む。内圧Piが基準圧力値Pref以下でない場合(S35:FALSE)、ステップS34に戻る。
ステップS36において、ECU116は、パージ弁98を開く(図12の時点t24)。これにより、燃料タンク50内部と吸気系32とが非連通状態から連通状態に切り替わる。その時点において、負圧ポンプ134の作動により、燃料タンク50内部及びベントライン90は、減圧状態にある。その一方、エンジン20が停止しているため、吸気系32内部は、大気圧P0又はこれに近い圧力となっている。従って、吸気系32内の流体は、パージライン96及びベントライン90を介して燃料タンク50内部に流入すると共に、キャニスタ94及びLCM110を介して外部に放出される。
ステップS37において、ECU116は、内圧Piを取得(又は更新)する。ステップS38において、ECU116は、体積Vの算出を開始してからの経過時間Δtを更新する。例えば、ステップS38を繰り返す度に経過時間Δtを所定値分増加させる。
ステップS39において、ECU116は、内圧Piが初期圧力値Pini以上となったか否かを判定する。ここでの初期圧力値Piniは、基準排気速度算出処理(図11のS12、図13のS21)で取得したものである。ステップS39は、ベントライン90の閉塞の有無を判定するために内圧Piが十分に上がったことを確認することを目的としている。そのため、内圧Piと比較する第2圧力閾値は、初期圧力値Pini以外の値であってもよい。内圧Piが初期圧力値Pini以上である場合(S39:TRUE)、ステップS40に進む。内圧Piが初期圧力値Pini以上でない場合(S39:FALSE)、ステップS37に戻る。
ステップS40において、ECU116は、基準排気速度Qref、経過時間Δt、大気圧P0及び基準圧力値Prefに基づいて内部空間体積Vを算出する(上記式(1)参照)。ステップS40で算出した内部空間体積Vは、負圧ポンプ134が作動している状態で算出されるものである。このため、ステップS40で算出した内部空間体積Vは、LCM110の負圧ポンプ134を通過した内部流体Fiの体積も含んでいる。
そこで、ステップS41において、ECU116は、LCM110から流出した内部流体Fiの体積を、ステップS40で算出した内部空間体積Vから差し引く補正を行う。LCM110からの流出分は、例えば、基準排気速度Qrefと、経過時間Δtの関数として算出する。
ステップS42において、ECU116は、ステップS41で補正した体積Vが体積閾値THv以上であるか否かを判定する。体積閾値THvは、ベントライン90における閉塞の発生を判定する閾値である。すなわち、燃料貯留装置22の仕様は設計段階で特定されている。燃料貯留装置22の仕様を用いれば、体積Vの理論値を算出することができる。或いは、シミュレーション値又は実測値により体積Vが取り得る範囲を予め知ることも可能である。そこで、本実施形態では、このように事前に算出又は取得しておいた体積V(流量)に基づいて体積閾値THvを設定しておく。体積閾値THvは、理論値、シミュレーション値又は実測値をそのまま用いる代わりに、これらの値に誤差を考慮した余裕値を加えた値としてもよい。
体積Vが体積閾値THv以上である場合(S42:TRUE)、ステップS43において、ECU116は、ベントライン90の閉塞が発生していないと判定する。体積Vが体積閾値THv以上でない場合(S42:FALSE)、ステップS44において、ECU116は、ベントライン90の閉塞が発生していると判定する。
ステップS43又はS44の後、ステップS45において、ECU116は、負圧ポンプ134を停止させる。ステップS46において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150による主流路140の遮断を解除する一方、第2閉塞部152で第1バイパス流路142を閉塞する(図3)。これにより、ベントライン90は通常状態となる(図3)。
<A−3.本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、負圧ポンプ134により装置内部空間300が減圧された状態でパージ弁98を開弁させる(図12のt24、図14のS36)。そして、パージ弁98を開く前後における内圧Piに基づいて算出した装置内部空間300の体積V(気体情報)を用いてベントライン90の閉塞検出を行う(図12のt24〜t25、図14のS42〜S44)。これにより、ベントライン90が閉塞しているか否かの相違が比較的顕著に現れる復圧時の内圧Piに基づく体積Vを用いてベントライン90の閉塞検出を行うことができる。従って、ベントライン90の閉塞を高精度に検出することが可能となる。
また、復圧時には、ベントライン90が閉塞しているか否かの相違が比較的顕著に現れるため、装置内部空間300の減圧を比較的弱めに行っても、ベントライン90の閉塞を検出することが可能となる。そのため、比較的弱めの減圧でベントライン90の閉塞検出を行う場合、燃料貯留装置22(又はベントライン90等)の耐久性を高めることが可能となる。
さらに、装置内部空間300の減圧状態(図12のt24)においてパージ弁98を開く前後の両方で負圧ポンプ134を作動させる(図12のt22〜t25、図13のS23、図14のS32)。これにより、パージ弁98を開いた後も負圧ポンプ134を作動させることが可能となる。そのため、パージ弁98を開いたことにより吸気系32又は外部から装置内部空間300に入り込んで来た流体が負圧ポンプ134に与える影響を軽減することが可能となる。
本実施形態において、監視装置30(閉塞検出装置)は、パージ弁98を開いた後における負圧ポンプ134の作動の影響を体積V(気体情報)に反映する(S41)。さらに、監視装置30(閉塞検出装置)は、前記影響を反映した体積Vを用いてベントライン90の閉塞検出を行う(S42〜S44)。これにより、パージ弁98を開いた後に負圧ポンプ134を作動させる場合でも、ベントライン90の閉塞を高精度に行うことが可能となる。
本実施形態において、監視装置30(閉塞検出装置)は、エンジン20の停止中(図11のS11:TRUE)にベントライン90の閉塞検出を行う(図11のS13)。これにより、エンジン20の吸気系32が正圧であり且つ燃料貯留装置22が負圧(減圧)となっている状態で、ベントライン90の閉塞検出を行うことが可能となる。そのため、装置内部空間300の復圧時における内圧Piの変化が顕著となり、ベントライン90の閉塞検出を高精度に行うことが可能となる。
本実施形態において、内圧センサ136(圧力検出手段)は、キャニスタ94と負圧ポンプ134の間に配置される(図1及び図3)。内圧センサ136をキャニスタ94と負圧ポンプ134の間に配置した場合、内圧センサ136による内圧Piの検出精度がキャニスタ94の圧力損失等により下がるおそれがある。本実施形態によれば、装置内部空間300の復圧時における内圧Pi(内圧センサ136の検出値)の変化を用いてベントライン90の閉塞検出を行う。そのため、内圧センサ136をキャニスタ94と負圧ポンプ134の間に配置した場合であっても、ベントライン90の閉塞検出を高精度に行うことが可能となる。
本実施形態において、監視装置30(閉塞検出装置)は、
負圧ポンプ134の作動時における内部流体Fiの排気速度Qrefを算出する排気速度算出部180(図2)と、
内圧Pi(ベントライン90の圧力)が第2圧力値P2から第1圧力値P1になるまでの経過時間Δtを算出する経過時間算出部182と、
パージ弁98を開く前後における内圧Piの変化と、排気速度Qrefと、経過時間Δtとに基づいて装置内部空間300の体積Vを算出する体積算出部184と
を有する。これにより、装置内部空間300の体積Vを簡易な方法で算出することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.適用対象>
上記実施形態では、閉塞検出装置30を車両10に適用した構成について説明した(図1)。また、ここでの車両10は乗用車を想定していた。しかしながら、例えば、ベントライン90の閉塞を検出する観点からすれば、本発明の適用はこれに限らない。例えば、船舶、航空機等の車両(乗り物)に本発明を適用してもよい。或いは、製造装置等に本発明を適用することも可能である。
<B−2.ベントライン90の閉塞検出>
本実施形態では、ベントライン閉塞診断制御を車両10に搭載した監視ECU116が行った(図1)。しかしながら、閉塞診断制御自体は、必ずしも車両10内で行う必要はなく、車両10と外部サーバとの間で通信可能な場合、外部サーバに閉塞診断制御を実行させてもよい。
本実施形態では、体積V[L]を体積閾値THvと直接的に比較することで、ベントライン90の閉塞の有無を判定した(図14のS42)。しかしながら、例えば、復圧時の気体情報に基づいてベントライン90の閉塞を検出する観点からすれば、これに限らない。例えば、内圧Piが初期圧力値Pini以上になったときの内部空間体積Vの使用(図14のS39:TRUE→S40)の代わりに、所定時間が経過したときにおける体積Vが体積閾値THv以上であるか否かを判定してもよい。ここでの所定時間は、内圧Piが初期圧力値Pini以上になる前のタイミングを判定するために設定される。
本実施形態では、体積Vの算出に用いる圧力値として、単一の内圧センサ136の検出値のみを用いた。しかしながら、例えば、体積Vを算出又は検出する観点からすれば、複数の圧力センサを設け、当該複数の圧力センサの圧力差を用いてベルヌーイの定理に基づいて体積Vを算出することも可能である。その場合、第1圧力センサはオリフィス132(図3)よりもタンク50側に配置し、第2圧力センサはオリフィス132よりも負圧ポンプ134側に配置する。
本実施形態では、オリフィス132を通過する流体は、内部流体Fiであった(図3〜図5参照)。しかしながら、例えばベントライン90と外部との隔離が保たれるのであれば、オリフィス132に外気を通過させてもよい。ベントライン90と外部との隔離は、例えば、切換弁130、その他の弁等を組み合わせることで実現可能である。
<B−3.その他>
上記実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した(図14のS35、S39、S42等)。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
その意味において、例えば、図14のステップS35における内圧Piが基準圧力値Pref未満であるか否かの判定を、内圧Piが基準圧力値Pref以下であるか否かの判定に置き換えることができる。
上記実施形態では、図11、図13及び図14に示すフローを用いた。しかしながら、例えば、本発明の効果を得られる場合、フローの内容(各ステップの順番)は、これに限らない。例えば、図13のステップS25とステップS26の順番を入れ替えることが可能である。
20…エンジン(内燃機関) 22…燃料貯留装置
30…監視装置(閉塞検出装置) 32…吸気系
50…燃料タンク 90…ベントライン
94…キャニスタ 96…パージライン
98…パージ弁 134…負圧ポンプ
136…内圧センサ(圧力検出手段) 180…排気速度算出部
182…経過時間算出部 184…体積算出部
300…装置内部空間 500…燃料
P1…第1圧力値 P2…第2圧力値
Pi…内圧 Qref…基準排気速度(排気速度)
THv…体積閾値
V…内部空間体積(気体情報、装置内部空間の体積)
Δt…経過時間

Claims (7)

  1. 燃料タンクと、
    キャニスタと、
    前記燃料タンクと前記キャニスタを接続するベントラインと、
    前記キャニスタと内燃機関の吸気系を接続すると共に、前記燃料タンク又は前記キャニスタの揮発燃料を前記吸気系にパージするパージラインと、
    前記パージラインに設けられたパージ弁と、
    前記燃料タンク、前記ベントライン及び前記パージラインを含む空間である装置内部空間内の圧力である内圧を検出する圧力検出手段と、
    前記燃料タンクを基準として前記キャニスタの下流側に接続され、前記装置内部空間の減圧を行う負圧ポンプと
    を備える燃料貯留装置における前記ベントラインの閉塞を検出する閉塞検出装置であって、
    前記閉塞検出装置は、
    前記負圧ポンプを作動させた状態で前記パージ弁を開き、
    前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の気体情報を算出し、
    算出した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  2. 請求項1に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞検出装置は、
    前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の体積を算出し、
    算出した前記体積を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞検出装置は、
    前記パージ弁を開いた後における前記負圧ポンプの作動の影響を前記気体情報に反映し、
    前記影響を反映した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞検出装置は、前記内燃機関の停止中に前記ベントラインの閉塞検出を行う
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の閉塞検出装置において、
    前記圧力検出手段は、前記キャニスタと前記負圧ポンプの間に配置される
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞検出装置は、
    前記負圧ポンプの作動時における内部流体の排気速度を算出する排気速度算出部と、
    前記ベントラインの圧力が第2圧力値から第1圧力値になるまでの経過時間を算出する経過時間算出部と、
    前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化と、前記排気速度と、前記経過時間とに基づいて前記装置内部空間の体積を算出する体積算出部と
    を有する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  7. 燃料タンクと、
    キャニスタと、
    前記燃料タンクと前記キャニスタを接続するベントラインと、
    前記キャニスタと内燃機関の吸気系を接続すると共に、前記燃料タンク又は前記キャニスタの揮発燃料を前記吸気系にパージするパージラインと、
    前記パージラインに設けられたパージ弁と、
    前記燃料タンク、前記ベントライン及び前記パージラインを含む内部空間である装置内部空間内の圧力である内圧を検出する圧力検出手段と、
    前記燃料タンクを基準として前記キャニスタの下流側に接続され、前記装置内部空間の減圧を行う負圧ポンプと
    を備える燃料貯留装置における前記ベントラインの閉塞を検出する閉塞検出方法であって、
    前記負圧ポンプを作動させた状態で前記パージ弁を開き、前記パージ弁を開く前後における前記内圧の変化に基づいて前記装置内部空間の気体情報を算出する気体情報算出ステップと、
    算出した前記気体情報を用いて前記ベントラインの閉塞検出を行う閉塞検出ステップと
    を有することを特徴とする閉塞検出方法。
JP2017220869A 2017-11-16 2017-11-16 閉塞検出装置及び閉塞検出方法 Active JP6854233B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220869A JP6854233B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 閉塞検出装置及び閉塞検出方法
US16/190,853 US10928276B2 (en) 2017-11-16 2018-11-14 Blockage detection device and blockage detection method
CN201811366721.9A CN109931190B (zh) 2017-11-16 2018-11-16 堵塞检测装置和堵塞检测方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220869A JP6854233B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 閉塞検出装置及び閉塞検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019090383A true JP2019090383A (ja) 2019-06-13
JP6854233B2 JP6854233B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=66432047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017220869A Active JP6854233B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 閉塞検出装置及び閉塞検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10928276B2 (ja)
JP (1) JP6854233B2 (ja)
CN (1) CN109931190B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6967490B2 (ja) * 2018-06-19 2021-11-17 本田技研工業株式会社 閉塞診断装置
CN111103148B (zh) * 2019-12-18 2021-11-30 中国第一汽车股份有限公司 一种堵塞检测方法及车辆
US20220291076A1 (en) * 2021-03-15 2022-09-15 Kabir Bhandari Leakage detection unit with variable size orifice

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364463A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Mazda Motor Corp 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2009264207A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Denso Corp エバポガスパージシステムのフロー診断装置
JP2014077401A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Denso Corp 燃料蒸気漏れ検出方法
JP2016003575A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社デンソー エバポガスパージシステムの異常診断装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5499614A (en) * 1994-11-03 1996-03-19 Siemens Electric Limited Means and method for operating evaporative emission system leak detection pump
US5474050A (en) * 1995-01-13 1995-12-12 Siemens Electric Limited Leak detection pump with integral vent seal
JP2004353559A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Hitachi Unisia Automotive Ltd 蒸発燃料処理装置のリーク診断装置
JP4119327B2 (ja) * 2003-08-04 2008-07-16 本田技研工業株式会社 エンジンの燃料供給制御装置
CN100449839C (zh) * 2004-03-17 2009-01-07 丰田自动车株式会社 漏气检测装置及其方法
JP4214965B2 (ja) 2004-07-22 2009-01-28 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置の漏れ検出装置
JP4678729B2 (ja) * 2005-09-16 2011-04-27 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置
JP4607770B2 (ja) * 2006-01-11 2011-01-05 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置
JP2008095564A (ja) * 2006-10-09 2008-04-24 Aisan Ind Co Ltd 蒸発燃料処理装置
JP4208016B2 (ja) * 2007-02-13 2009-01-14 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法、ハイブリッド車両の制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
EP2537697A1 (fr) * 2011-06-21 2012-12-26 Inergy Automotive Systems Research (Société Anonyme) Dispositif de ventilation pour système à carburant de véhicule hybride
DE102011086955A1 (de) * 2011-08-18 2013-02-21 Robert Bosch Gmbh Luftzuführsystem eines Verbrennungsmotors
JP5500182B2 (ja) * 2012-01-05 2014-05-21 三菱自動車工業株式会社 燃料蒸発ガス排出抑止装置
US8935081B2 (en) * 2012-01-13 2015-01-13 GM Global Technology Operations LLC Fuel system blockage detection and blockage location identification systems and methods
JP5998529B2 (ja) * 2012-03-09 2016-09-28 日産自動車株式会社 蒸発燃料処理装置の診断装置
JP5582367B2 (ja) * 2012-07-25 2014-09-03 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置
US9879638B2 (en) * 2012-10-30 2018-01-30 Honda Motor Co., Ltd. Evaporated fuel treatment device
JP5944070B2 (ja) * 2014-01-09 2016-07-05 三菱電機株式会社 キャニスタ及びキャニスタベントソレノイドバルブ
JP6337806B2 (ja) * 2015-03-10 2018-06-06 トヨタ自動車株式会社 蒸発燃料処理装置
JP6508006B2 (ja) * 2015-11-10 2019-05-08 浜名湖電装株式会社 燃料蒸発ガスパージシステム
JP6316347B2 (ja) * 2016-07-13 2018-04-25 本田技研工業株式会社 閉塞検出装置及び閉塞検出方法
US10481043B2 (en) * 2017-09-12 2019-11-19 GM Global Technology Operations LLC Method for small leak testing of an evaporative emissions system
JP6619787B2 (ja) * 2017-10-20 2019-12-11 本田技研工業株式会社 閉塞診断装置
US10495030B1 (en) * 2018-06-05 2019-12-03 Ford Global Technologies, Llc Evaporative emission control system and diagnostic method

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364463A (ja) * 2001-06-01 2002-12-18 Mazda Motor Corp 蒸発燃料処理装置の故障診断装置
JP2009264207A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Denso Corp エバポガスパージシステムのフロー診断装置
JP2014077401A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Denso Corp 燃料蒸気漏れ検出方法
JP2016003575A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 株式会社デンソー エバポガスパージシステムの異常診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20190145857A1 (en) 2019-05-16
JP6854233B2 (ja) 2021-04-07
CN109931190B (zh) 2021-08-20
CN109931190A (zh) 2019-06-25
US10928276B2 (en) 2021-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607770B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3849584B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6316347B2 (ja) 閉塞検出装置及び閉塞検出方法
JP5318793B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の漏れ診断装置
US9556827B2 (en) Fuel tank system
JP3776811B2 (ja) 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置
JP2009270494A (ja) 蒸発燃料処理システムの診断装置及び診断方法
CN109931190B (zh) 堵塞检测装置和堵塞检测方法
CN109695525B (zh) 燃料余量推定装置及燃料蒸气密闭系统的异常诊断装置
US20110094594A1 (en) Reducing Agent Tank That is Intended for Providing a Reducing Agent to an Exhaust Gas System and That Has a Check Valve
JP5901813B1 (ja) 圧力センサの故障検出装置
US11073112B2 (en) Evaporative emission control system for a vehicle
US20150377686A1 (en) Fuel tank having an activated carbon filter and method to display the fuel level of the fuel tank with signal supression at a critical negative pressure during regeneration of the activated carbon filter
JP4497293B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
US10899223B2 (en) Method for testing the tightness of a fuel supply system
JP2012112305A (ja) 蒸発燃料処理装置の故障検知装置
JP2005330924A (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP6967490B2 (ja) 閉塞診断装置
JP2014088827A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5963142B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2002039021A (ja) 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置
KR20230102148A (ko) 차량의 증발가스 제어시스템 및 방법
JP2020056344A (ja) 蒸発燃料処理装置
JPH116463A (ja) エバポパージシステムの故障診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6854233

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150