JP5901813B1 - 圧力センサの故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクの内圧を検出する圧力センサの故障を検出し、燃料タンクシステムの信頼性を確保する。【解決手段】燃料タンク11の内圧を検出する第1圧力センサ111および第2圧力センサ144と、燃料タンク11の内圧を低下させる圧力調整手段21を備え、燃料タンク内圧を大気圧相当に低下させた時、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力の何れかが所定の範囲外の場合に、第1圧力センサ111もしくは第2圧力センサ144の故障と判定する。【選択図】図2

Description

この発明は、燃料タンク系の内圧を検出する圧力センサの故障検出装置に関するものである。
従来、燃料タンクでは、燃料タンク内で蒸発した燃料蒸気FVの大気への放出を防止する技術として、燃料タンクと連通するキャニスタと、燃料タンクとキャニスタとを連通する経路に燃料タンクを密閉するように制御される密閉弁(タンク封鎖弁)とを備え、給油時には密閉弁を開き燃料蒸気FVをキャニスタに向けて流出するようにし、燃料蒸気FVをキャニスタにて吸着させるようにしている。
このような装置のように、密閉弁により燃料タンクが密閉されていると、外気温の上昇に伴い燃料タンク内の燃料が蒸発し、燃料蒸気FVにより燃料タンク内の圧力が高圧となることがある。そして、給油時の燃料タンクの給油口の蓋の開放に伴って燃料蒸気FVが大気中へ放出される恐れがある。
そこで、給油に伴う燃料蒸気FVの大気中への放出を防止するために、運転者が給油リッドの開操作を行うと、当該操作を検知して、給油リッドの開放前に密閉弁を開き、燃料蒸気FVをキャニスタに向けて流出させ、事前に燃料タンク内の圧力を十分に低下させたのちに、給油リッドを開放するようにした燃料貯留装置が知られている。(特許文献1)。
また、タンクの内圧を測定する相対圧センサの故障を、相対圧センサの基準圧力室と被測定部位側の測定圧力室の圧力を大気解放して、基準圧力室と測定圧力室の圧力とを比較して相対圧センサの故障を判定することも知られている。(特許文献2)。
特開2013−174157号公報 特開2002−256987号公報
特許文献1の燃料貯留装置では、運転者により給油リッドの開操作が行われると、燃料タンク内の圧力を所定値以下に低下させた後に、給油リッドを開放するようにしている。
しかしながら、特許文献1の燃料貯留装置では、タンク内の圧力を検出する圧力センサが、故障などの原因によって、実際の圧力より低い圧力を示していることがあると、給油リッドを解放し、燃料キャップを解放時に給油口から燃料蒸気または燃料が排出されてしまう可能性がある。
また、特許文献2の相対圧センサ系の故障検出装置では、設定時間における大気圧の変化量と相対圧センサの圧力指示値の差を演算して、大気圧の変化量と相対圧センサの圧力指示値の差が設定範囲外であれば、相対圧センサ系は異常と判定している。
しかしながら、特許文献2の相対圧センサ系の故障検出装置では、相対圧センサ系の出力が天絡や地絡、断線、固着などの故障が発生した場合には、故障を検出することができるが、図6に示すように実際の圧力より高く出力される状態や低く出力される状態のシフト故障が発生した場合、相対圧センサの基準圧力室と測定圧力室の圧力は大気相当で相対圧センサの圧力指示は略一定となり、圧力指示値の差が生じないため相対圧センサ系が故障と判定できない。従って、シフト故障により相対圧センサの出力が実際の圧力より低い圧力を示した場合には、給油リッドを解放して燃料キャップを解放時に給油口から燃料蒸気または燃料が排出されてしまう可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、燃料タンクの内圧を検出する圧力センサの故障を、2つの圧力センサを用いて検出し、給油リッド解放による燃料蒸気または燃料の排出を防止するなど、燃料タンクシステムの信頼性を確保するようにした圧力センサの故障検出装置を提供することを目的とするものである。
この発明に係る圧力センサの故障検出装置は、燃料を貯留するタンクと、タンクの内圧を検出する第1圧力センサと、タンクの内圧を検出する第2圧力センサと、第1圧力センサの出力と第2圧力センサの出力に基づいて、第1圧力センサもしくは第2圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、タンクの内圧を低下させる圧力調整手段を備え、圧力調整手段によりタンクの内圧を大気圧相当に低下させた時に、故障検出手段は、第1圧力センサの出力が所定の範囲内で、第2圧力センサの出力が前記所定の範囲外のときに、第2圧力センサが故障と判定し、第2圧力センサの出力が所定の範囲内で、第1圧力センサの出力が所定の範囲外のときに、第1圧力センサが故障と判定するようにしたものである。
また、この発明に係る圧力センサの故障検出装置は、燃料を貯留するタンクと、タンクの内圧を検出する第1圧力センサと、タンクの内圧を検出する第2圧力センサと、第1圧力センサの出力と第2圧力センサの出力に基づいて、第1圧力センサもしくは第2圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、タンクの内圧を低下させる圧力調整手段を備え、圧力調整手段によりタンクの内圧を大気圧相当に低下させた時に、故障検出手段は、第1圧力センサの出力が所定の範囲内で、第1圧力センサの出力と第2圧力センサの出力の偏差が所定の範囲外のときに、第2圧力センサが故障と判定し、第2圧力センサの出力が所定の範囲内で、第1圧力センサの出力と第2圧力センサの出力の偏差が所定の範囲外のときに、第1圧力センサが故障と判定するようにしたものである。
この発明によれば、第1圧力センサと第2圧力センサの出力により、圧力センサのシフト故障を検出することが可能であり、燃料タンクの内圧が高い状態で、圧力センサの出力が低く出力されていても、圧力センサの故障検出により給油リッドの解放を防止し、燃料タンクシステムの信頼性を確保することが可能である。
また、エンジン稼働時に、タンク内の燃料蒸気をエンジンにて燃焼させてタンクの内圧を低下させることにより、第1圧力センサと第2圧力センサの故障が検出可能であり、故障検出の頻度を増加することが可能である。
また、エンジン停止時に、キャニスタを通じてタンクの内圧を低下させることにより、第1圧力センサと第2圧力センサの故障が検出可能であり、故障検出の頻度を増加することが可能である。
この発明に係る圧力センサの故障検出装置を備えた密閉式の燃料タンクシステムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る故障検出装置の故障検出動作のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る故障検出装置の故障検出状態を表す図である。 この発明の実施の形態2に係る故障検出装置の故障検出動作のフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2に係る故障検出装置の故障検出状態を表す図である。 圧力センサの故障時の出力状態を示す図である。
まず、この発明の実施の形態1に係る圧力センサの故障検出装置を備えた密閉式の燃料タンクシステムについて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による圧力センサの故障検出装置を備えた燃料タンクシステムの構成図を示し、燃料タンクシステム10は、エンジン1が停止している間にタンク11内で発生する燃料蒸気FVをタンク11内に封じ込めておく、いわゆる密閉式の燃料タンクシステム10である。この燃料タンクシステム10は、燃料を貯留するタンク11と、燃料のタンク11に給油口から燃料を供給するフィラーパイプ12と、リサーキュレーションパイプ13と、エンジン1へ燃料を供給する排出通路14と、排出通路14を開閉する密閉弁15と、放出弁16と、燃料蒸気FVを吸着させるキャニスタ17とを備えている。
タンク11は、燃料FLを貯留し、タンク11内の圧力を計測するための第1圧力センサ111の他、レベリングバルブ112、ロールオーバーバルブ113などを内部に備えている。レベリングバルブ112は、タンク11に貯留された燃料FLの容量限度を示す限界液面Lmaxを決定する。フィラーパイプ12は、タンク11の限界液面Lmaxよりも低い位置のタンク11内から延びており、タンク11の外側の端部に給油口121を有している。給油口121は、封鎖蓋であるキャップ122が取り付けられて密閉される。給油口121を覆うようにリッド123が取り付けられる。リッド123には、開いていることを検知するためのリッドセンサ124が設置されている。
排出通路14は、タンク11の中でレベリングバルブ112に接続されている。この排出通路14は、第1の通路141及び第2の通路142に分岐部143で分かれている。第1の通路141の先は、燃料蒸気FVを捕集する吸着剤を有したキャニスタ17に、バイパス電磁弁171を介して接続されている。第2の通路142の先は、エンジン1の吸気通路18に、パージ電磁弁181を介して接続されている。バイパス電磁弁171は、給油中に排出される燃料蒸気FVを吸着させる間、及びキャニスタ17に吸着された燃料蒸気FVをパージする間に開かれる。パージ電磁弁181は、エンジン1が運転されている間で、空燃比を基に燃料蒸気FVを燃焼させて消費することができるときに開かれる。
密閉弁15は、タンク11から分岐部143までの間の排出通路14に設置されている。密閉弁15は、電力が供給されると開放される電磁弁であり、タンク11に燃料FLを補給する場合、及びタンク11内に溜まった燃料蒸気FVをエンジン1で燃焼消費する場合に開かれ、それ以外の場合は閉じられている。密閉弁15とタンク11の間の排出通路14には、さらにタンク11の内部圧力を計測するための第2圧力センサ144が設置されている。
放出弁16は、容量限度である限界液面Lmaxまで燃料FLで満たされたタンク11の気相に接続され、給油口121までの燃料FLの揚程差よりも低い圧力で開放される。放出弁16は、開放されると、タンク11内の燃料蒸気FVをフィラーパイプ12及びリサーキュレーションパイプ13の少なくとも一方に放出する。
また、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144とリッドセンサ124と密閉弁15とバイパス電磁弁171とパージ電磁弁181は、車両の電子制御ユニット(以下、ECUと称す)20に接続されている。このECU20は、エンジン1や車速センサなどにも接続されており、車両の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成される。
ECU20は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、リッド123の作動制御や、バイパス電磁弁171、密閉弁15及びパージ電磁弁181の開閉を制御し、タンク11内と、密閉弁15とパージ電磁弁181との間の排出通路14の圧力の制御、燃料蒸気FVのキャニスタ17への吸着及びキャニスタ17に吸着された燃料蒸気FVのエンジン1の吸気通路18への流出等の燃料蒸気FVの流れを制御するものである。また、ECU20は、圧力調整手段21と、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の故障を検出する故障検出手段22を備えている。
圧力調整手段21とは、燃料蒸気FVの流れを制御する手段のことを言い、エンジン1が運転されている時とエンジン1が運転されていない時の圧力調整手段21の動作について以下に説明する。
燃料FLは、常に蒸発し、燃料蒸気FVとなってタンク11の内圧を高める。タンク11の内部の圧力が一定値以上に上がったことは、第1圧力センサ111もしくは第2圧力センサ144で検出される。エンジン1が運転されている場合、ECU20は、燃料蒸気FVをエンジン1で燃焼させて消費し、タンク11の内圧を下げるように作動する。このときバイパス電磁弁171は閉じたままで密閉弁15を開き、エンジン1の空燃比を基にタイミングを見てパージ電磁弁181を開く。燃料蒸気FVは、エンジン1の吸気通路18から取り込まれ、エンジン1で燃焼されて消費される。
一方、エンジン1が運転されていない間に、ECU20は、第1圧力センサ111もしくは第2圧力センサ144の検出値が一定値以上になったことを検出した場合、密閉弁15及びバイパス電磁弁171を開き、燃料蒸気FVをキャニスタ17に吸着させる。
また、ECU20は、キャニスタ17に燃料蒸気FVを吸着させた累積時間を基に、エンジン1が運転されている間にキャニスタ17から燃料蒸気FVをパージさせる制御を行なう。キャニスタ17から燃料蒸気FVをパージさせる場合、密閉弁15を閉じ、バイパス電磁弁171を開く。そして、運転されているエンジン1の空燃比を基にタイミングを見てパージ電磁弁181を開く。
キャニスタ17に捕集されていた燃料蒸気FVは、バイパス電磁弁171の反対側からフィルタ172を通してキャニスタ17に取り入れられる外気によってキャニスタ17から追い出され、第1の通路141から第2の通路142を通ってエンジン1の吸気通路18へ送られる。
このように圧力調整手段21は、燃料蒸気FVの流れを制御することでタンク11の内部の圧力を調整する。したがって、圧力調整手段21は、密閉弁15、バイパス電磁弁171、パージ電磁弁181などの開閉を制御するECU20が相当することになる。
次に密閉燃料タンクシステムのECU20における運転者による給油リッドスイッチ(図示省略)の操作でのリッド123の作動制御について説明する。
運転者により、給油リッドスイッチが操作されると、密閉弁15を開弁して、タンク11内の燃料蒸気FVを排出通路14と第1の通路141を通じてキャニスタ17に導入して活性炭に吸着させ、タンク11の内圧を低下させる。そして、タンク11の内圧と密閉弁15を開弁してから所定圧力となるまでの時間の経過と、タンク11の内圧がタンク11より燃料FL及び燃料蒸気FVの噴出することのない所定圧力となり安全に給油できるとなったら、リッド123を開放するようにしている。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る圧力センサの故障検出装置を図2および図3に基づいて詳細に説明する。
第1圧力センサ111及び第2圧力センサ144の故障は、主にECU20における故障検出手段22が担当し、図2は圧力センサの故障検出装置の故障検出動作のフローチャートを、図3は圧力センサの故障検出装置の故障検出状態を示す図である。
まず、図2のフローチャートに基づいて故障検出方法を説明する。ステップS101では圧力調整手段21によりタンク11の内部の圧力を大気圧相当に低下させる。タンク11の内部圧力を低下させるには、エンジン1が運転状態であれば、密閉弁15を開いて燃料蒸気FVをエンジン1に取り込み、燃料蒸気FVを燃焼することにより、大気圧相当まで燃料タンク11内の圧力を低下させる。エンジン1が運転状態でなければ、バイパス電磁弁171を開いて燃料蒸気FVをキャニスタ17に吸着させることにより、タンク11の内部の圧力を、大気圧相当まで低下させる。
燃料蒸気FVをエンジン1に取り込み、タンク11の内部の圧力を低下させる手法や、燃料蒸気FVをキャニスタ17に吸着させることにより、タンク11の内部の圧力を低下させる手法は、既存の公知の技術を用いて行えばよい。
ステップS102では、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内であるか否か判定する。この所定の範囲の具体的な内容については後述する。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内であれば(Yes)、基準となる圧力(大気圧相当)に達しており、圧力センサの故障検出が可能であるためステップS103に進む。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲外であれば(No)、基準となる圧力(大気圧相当)に達していないためステップS106に進む。
ステップS103では、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外であるか否か判定する。第1圧力センサ111と第2圧力センサ144は、タンク11内の圧力を測定するものであり、正常であれば、略同じ圧力を示すことになる。しかしながら、第2圧力センサ144がシフト故障していると、第2圧力センサ144の出力は変化するが、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外となる。第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外であれば(Yes)、ステップS104に進み、第2圧力センサ144が故障であることを判定する。
ステップS103において、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲内であれば(No)、ステップS105に進み、第2圧力センサ144は正常と判定する。ステップS104にて第2圧力センサ144が故障と判定された場合には、警報ランプを点灯或いは点滅して運転者に警報を発するとともに、故障データをECU20のメモリに保存するとともに、第2圧力センサ144の出力の代わりに第1圧力センサ111の出力を使用するなどすればよい。
ステップS106では、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲内であるか否か判定する。第2圧力センサ144の出力が所定の範囲内であれば(Yes)、基準となる圧力(大気圧相当)に達しており、圧力センサの故障検出が可能であるためステップS107に進む。ステップS106において、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外であれば(No)、基準となる圧力(大気圧相当)に達しておらず、圧力センサの故障検出が可能でないためRETURNに進む。
ステップS107では、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲外であるか否か判定する。第1圧力センサ111がシフト故障していると、第1圧力センサ111の出力は変化するが、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲外となる。ステップS107において、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲外であれば(Yes)、ステップS108に進み、第1圧力センサ111が故障であることを判定する。ステップS107において、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内であれば(No)、ステップS109に進み、第1圧力センサ111が正常であることを判定する。
ステップS108にて第1圧力センサ111が故障と判定された場合には、警報ランプを点灯或いは点滅して運転者に警報を発するとともに、故障データをECU20のメモリに保存するとともに、第1圧力センサ111の出力の代わりに第2圧力センサ144の出力を使用するなどすればよい。
なお、第1圧力センサ111および第2圧力センサ144は、図1の第1圧力センサ111および第2圧力センサ144のことであり、絶対圧センサであってもよいし、差圧センサであってもよい。
また、図2のフローチャートには記載していないが、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144は、正常であれば略同じ圧力を示すが、取り付け位置により、圧力変化のタイミングが異なる可能性があるため、ステップS103へ進む前に所望の時間待機する処置を設けてもよいし、ステップS103およびステップS107に判定時間や複数回判定などの条件を設けてもよい。
図3は、実施の形態1に係る第1圧力センサ111が正常で、第2圧力センサ144が正常もしくは故障の状態の出力を示した図である。
第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内の故障検出領域時に、第2圧力センサ144が所定範囲内(正常判定領域=網目で正常として示した領域)であれば、第2圧力センサ144は正常である。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内の故障検出領域時に、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外(正常判定領域外)であれば、第2圧力センサ144がシフト故障していることを判定する。
なお、圧力の所定範囲の所定値の設定方法は、故障検出を実施時はタンク11を大気解放している状態であるため、図3の所定範囲として記載した大気圧付近の値を設定してもよく、図2のステップS102もしくはステップS106で、所定の範囲内と判定された第1圧力センサ111の出力もしくは第2圧力センサ144の出力に所定値を加減算した値にしてもよく、予め実験やシミュレーションにより得た値をパラメータとして、ECU20に記憶しておけばよい。
以上のように実施の形態1の発明は、圧力調整手段21によりタンク11の内圧を大気圧相当に低下させた時に、故障検出手段22は、第1圧力センサ111の出力もしくは第2圧力センサ144の出力のいずれかが所定の範囲外のときに、第1圧力センサ111もしくは第2圧力センサ144の故障と判定するようにしたから、圧力センサのシフト故障を検出することが可能であり、燃料タンク11の内圧が高い状態で、圧力センサ111、114の出力が低く出力されていても、圧力センサの故障検出により給油リッドの解放を防止し、燃料タンクシステムの信頼性を確保することが可能である。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る圧力センサの故障検出装置を図4および図5に基づいて詳細に説明する。
第1圧力センサ111及び第2圧力センサ144の故障は、図1のECU20における故障検出手段22が担当し、図4は圧力センサの故障検出装置の故障検出動作のフローチャートを、図5は圧力センサの故障検出装置の故障検出状態を示す図である。
実施の形態1では、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外で故障検出を実施したが、実施の形態2では、図4に示すフローのように第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力の偏差に基づいて故障検出を実施するようにしたものである。
まず、図4のフローチャートに基づいて故障検出方法を説明する。ステップS201では、圧力調整手段21によりタンク11の内部の圧力を大気圧相当まで低下させる。タンク11の内部圧力を低下させるには、エンジン1が運転状態であれば、密閉弁15を開いて燃料蒸気FVをエンジン1に取り込み、燃焼することにより、大気圧相当まで燃料タンク内の圧力を低下させる。エンジン1が運転状態でなければ、バイパス電磁弁171を開いて燃料蒸気FVをキャニスタ17に吸着させることにより、タンク11の内部の圧力を大気圧相当まで低下させる。
ステップS202では、第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内であるか否か判定する。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内であれば(Yes)、基準となる圧力(大気圧相当)に達しており、圧力センサの故障検出が可能であるためステップS203に進む。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲外であれば(No)、基準となる圧力(大気圧相当)に達していないためステップS206に進む。
ステップS203では、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力の偏差が、所定値以上であるか判定する。第1圧力センサ111と第2圧力センサ144は、タンク11内の圧力を測定するものであり、正常であれば、略同じ圧力を示すことになり、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の出力の偏差は、略0になる。従って、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の偏差が所定値以上であれば(Yes)、ステップS204に進み、第2圧力センサ144が故障であることを判定する。
ステップS203において、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の偏差が所定値未満であれば(No)、ステップS205に進み、第2圧力センサ144が正常と判定する。ステップS204にて第2圧力センサ144が故障と判定された場合には、警報ランプを点灯或いは点滅して運転者に警報を発するとともに、故障データをECU20のメモリに保存するとともに、第2圧力センサ144の出力の代わりに第1圧力センサ111の出力を使用するなどすればよい。
ステップS206では、第2圧力センサ144の出力が所定の範囲内であるか否か判定する。第2圧力センサ144の出力が所定の範囲内であれば(Yes)、基準となる圧力(大気圧相当)に達しており、圧力センサの故障検出が可能であるため、ステップS207に進む。第2圧力センサ144の出力が所定の範囲外であれば(No)、基準となる圧力(大気圧相当)に達していないためステップRETURNに進む。
ステップS207では、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力の偏差が、所定値以上であるか判定する。第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の偏差が所定値以上であれば(Yes)、ステップS208に進み、第1圧力センサ111が故障であることを判定する。
ステップS207において、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の偏差が所定値未満であれば(No)、ステップS209に進み、第1圧力センサ111が正常と判定する。ステップS208にて第1圧力センサ111が故障と判定された場合には、警報ランプを点灯或いは点滅して運転者に警報を発するとともに、故障データをECU20のメモリに保存するとともに、第1圧力センサ111の出力の代わりに第2圧力センサ144の出力を使用するなどすればよい。
図5は、実施の形態2に係る第1圧力センサ111および第2圧力センサ144の出力と、その出力の偏差を示した図である。第1圧力センサ111の出力が所定の範囲内で、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力偏差が所定値以下(網目で正常と示した領域)であれば、第2圧力センサ144は正常である。第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力偏差が所定値以上(斜線で故障と示した領域)であれば、第1圧力センサ111の出力と第2圧力センサ144の出力に差が生じており、第2圧力センサ144がシフト故障していることを判定する。
なお、圧力の所定範囲の所定値の設定方法は、故障検出を実施時はタンク11を大気解放している状態であるため、実施の形態1と同様に、図5の故障判定領域として記載した大気圧付近の値を設定してもよく、予め実験やシミュレーションにより得た値をパラメー
タとして、ECU20に記憶しておけばよい。
以上のように実施の形態2の発明は、圧力調整手段21によりタンク11の圧力を大気解放し、タンク11の圧力が大気圧の状態で、第1圧力センサ111と第2圧力センサ144の出力を比較することで、圧力センサのシフト故障を簡便かつ的確に検出するため、圧力センサの故障を検出した場合には、正常な圧力センサを用いて密閉燃料タンクシステムの制御を実施するか制御中止することにより密閉燃料タンクシステムの信頼性を向上することができる。
以上、この発明の実施の形態を記述したが、この発明は実施の形態に限定されるものではなく、種々の設計変更を行うことが可能であり、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:エンジン、10:燃料タンクシステム、11:タンク、12:フィラーパイプ、
13:リサーキュレーションパイプ、14:排出通路、15:密閉弁、16:放出弁、
17:キャニスタ、18:吸気通路、20:ECU、21:圧力調整手段、
22:故障検出手段、111:第1圧力センサ、141:第1の通路、
142:第2の通路、143:分岐部、 144:第2圧力センサ、
171:バイパス電磁弁、181:バージ電磁弁

Claims (4)

  1. 燃料を貯留するタンクと、前記タンクの内圧を検出する第1圧力センサと、前記タンクの内圧を検出する第2圧力センサと、前記第1圧力センサの出力と前記第2圧力センサの出力に基づいて、前記第1圧力センサもしくは前記第2圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、前記タンクの内圧を低下させる圧力調整手段を備え、
    前記圧力調整手段によりタンクの内圧を大気圧相当に低下させた時に、前記故障検出手段は、前記第1圧力センサの出力が所定の範囲内で、前記第2圧力センサの出力が前記所定の範囲外のときに、前記第2圧力センサが故障と判定し、前記第2圧力センサの出力が所定の範囲内で、前記第1圧力センサの出力が前記所定の範囲外のときに、前記第1圧力センサが故障と判定するようにした圧力センサの故障検出装置。
  2. 燃料を貯留するタンクと、前記タンクの内圧を検出する第1圧力センサと、前記タンクの内圧を検出する第2圧力センサと、前記第1圧力センサの出力と前記第2圧力センサの出力に基づいて、前記第1圧力センサもしくは前記第2圧力センサの故障を検出する故障検出手段と、前記タンクの内圧を低下させる圧力調整手段を備え、
    前記圧力調整手段によりタンクの内圧を大気圧相当に低下させた時に、前記故障検出手段は、前記第1圧力センサの出力が所定の範囲内で、前記第1圧力センサの出力と前記第2圧力センサの出力の偏差が所定の範囲外のときに、前記第2圧力センサが故障と判定し、前記第2圧力センサの出力が所定の範囲内で、前記第1圧力センサの出力と前記第2圧力センサの出力の偏差が所定の範囲外のときに、前記第1圧力センサが故障と判定するようにした圧力センサの故障検出装置。
  3. 前記圧力調整手段は、エンジン稼働中に前記タンクの内圧を低下させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力センサの故障検出装置。
  4. 前記圧力調整手段は、エンジン停止中に前記タンクの内圧を低下させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力センサの故障検出装置。
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