JP6316347B2 - 閉塞検出装置及び閉塞検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内の揮発燃料を内燃機関の吸気系にパージするパージラインの閉塞を検知する閉塞検出装置及び閉塞検出方法に関する。
特許文献1(要約)には、第1圧力モジュール及び閉塞通知モジュールを有する車両用のシステムが開示されている。第1圧力モジュールは、燃料ガスパージシステム内の圧力を測定する圧力センサから信号を受信する。第1圧力モジュールは、第1タイミングにおいて、前記信号に基づいて第1圧力(第2初期圧力)を生成する。また、第1圧力モジュールは、真空ポンプ134を作動させている状態で([0035])、第1タイミングより所定時間後の第2タイミングにおいて、前記信号に基づいて第2圧力(第2最終圧力)を生成する([0037])。閉塞通知モジュールは、第1及び第2圧力の差に基づいて圧力センサと燃料タンクの間において前記燃料ガスパージシステム内に閉塞が存在するか否かを示す([0038])。
米国特許出願公開第2013/0184963号明細書
上記のように、特許文献1では、第1タイミングにおける第1圧力(第2初期圧力)と、第1タイミングより所定時間後の第2タイミングにおける第2圧力(第2最終圧力)との差に基づいて圧力センサと燃料タンクの間における閉塞の有無を判定する(要約、[0035]、[0037]、[0038])。ここでの所定時間は、固定値であるように見受けられる。
所定時間が固定値である場合、所定時間が過度に長ければ、過剰に減圧が進行し、燃料ガスパージシステム(又はパージライン等)の耐久性に影響を与えるおそれがある。また、所定期間が過度に短ければ、有意な圧力差を検出できず、閉塞の検出精度が低くなる可能性も考えられる。
本発明は、上記のような課題を考慮したものであり、耐久性の向上及び閉塞の検出精度の向上の少なくとも一方を可能とする閉塞検出装置及び閉塞検出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る閉塞検出装置は、燃料タンク内の揮発燃料を内燃機関の吸気系にパージするパージラインの閉塞を検出するものであって、
前記閉塞検出装置は、前記パージラインの閉塞発生を判定するコンピュータを備え、
前記コンピュータは、
負圧源から前記パージラインに供給される負圧を制御する負圧制御部と、
前記パージラインにおける閉塞の有無を判定する閉塞判定部と
を備え、
前記閉塞判定部は、
前記負圧制御部が前記パージラインの圧力を第1圧力値から第2圧力値まで減少させる間における又は前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時における前記パージラインでの内部流体の流量が流量閾値を上回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していないと判定し、
前記負圧制御部が前記パージラインの圧力を前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時における前記内部流体の流量が前記流量閾値を下回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していると判定する
ことを特徴とする。
本発明によれば、パージラインの圧力が第1圧力値から第2圧力値まで減少する間における又は第1圧力値から第2圧力値まで減少させた時におけるパージラインでの内部流体の流量が流量閾値を上回った場合、パージラインに閉塞が発生していないと判定する。また、パージラインの圧力を第1圧力値から第2圧力値まで減少させた時における内部流体の流量が流量閾値を下回った場合、パージラインに閉塞が発生していると判定する。このため、第2圧力値を適切に設定することで、過度の減圧を避けると共に、過度の減圧に起因するパージライン等の劣化を防止することが可能となる。
前記閉塞判定部は、
前記負圧源の作動時における前記内部流体の排気速度を算出する排気速度算出部と、
前記パージラインの圧力が前記第1圧力値である時点からの経過時間を算出する経過時間算出部と、
前記排気速度と前記経過時間に基づいて前記内部流体の流量を算出する流量算出部と
を有してもよい。これにより、内部流体の流量を簡易な方法で算出することが可能となる。
前記閉塞検出装置は、
前記パージラインに形成された切換弁と
前記内部流体又は外気を導入するオリフィスと、
前記負圧源としての負圧ポンプと、
前記負圧ポンプが発生する負圧を検出するポンプ負圧センサと、
前記切換弁と前記負圧ポンプを結ぶ第1バイパス流路と、
前記オリフィスと前記負圧ポンプを結ぶ第2バイパス流路と
を備えてもよい。
また、前記コンピュータは、前記切換弁により前記パージラインを前記負圧ポンプの吸気口から切り離した状態で前記負圧ポンプを作動させて前記負圧を基準圧力値まで減少させた状態で、大気圧と前記負圧との差及び前記オリフィスの径に基づいて前記排気速度を算出してもよい。さらに、前記コンピュータは、前記切換弁により前記パージラインを前記負圧ポンプの吸気口と接続した状態で前記負圧ポンプによる前記負圧を減少させながら、前記経過時間を算出してもよい。
本発明によれば、実際に負圧ポンプを作動させた状態で排気速度を算出する。このため、負圧ポンプの状態変化(劣化を含む。)若しくは個体差、又は大気圧の変化が存在しても、内部流体の流量を精度良く検出することが可能となる。また、負圧ポンプ等を別の用途(例えばパージラインの漏れ検査)で用いる場合、既存の装置を流用して、パージラインの閉塞を検出することが可能となる。
前記コンピュータは、前記排気速度を固定値として算出してもよい。また、前記コンピュータは、前記基準圧力値よりも大きい値として前記第1圧力値を設定してもよい。さらに、前記コンピュータは、前記基準圧力値よりも小さい値として前記第2圧力値を設定してもよい。
これらにより、経過時間を算出する際、パージラインの圧力は一時的に基準圧力値を跨ぐこととなる。このため、排気速度を算出する環境と、経過時間を算出する環境とを近付けることができる。従って、パージラインの圧力の変化に応じて排気速度が変化する場合でも、経過時間及び内部流体の流量の検出精度を高めることが可能となる。
前記負圧源が前記内燃機関である場合、前記閉塞検出装置は、前記内燃機関が発生する負圧を検出する内燃機関負圧センサを備えてもよい。また、前記負圧制御部は、前記パージラインと前記内燃機関の間に配置された調整弁を介して前記内燃機関が発生して前記パージラインに供給される負圧を制御してもよい。
これにより、負圧源として内燃機関を用いる場合でも、パージラインの閉塞を検出することが可能となる。また、負圧の制御に調整弁を用いることで、閉塞の検出に用いる負圧を細かく制御して、閉塞の検出精度を高めることができる。
本発明に係る閉塞検出方法は、燃料タンク内の揮発燃料を内燃機関の吸気系にパージするパージラインの閉塞を、コンピュータを用いて検出する方法であって、
前記コンピュータは、
負圧源から前記パージラインに供給される負圧を制御する負圧制御ステップと、
前記パージラインにおける閉塞の有無を判定する閉塞判定ステップと
を実行し、
前記閉塞判定ステップでは、
前記負圧源により前記パージラインの圧力を第1圧力値から第2圧力値まで減少させる間又は前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時において、前記パージラインでの内部流体の流量が流量閾値を上回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していないと判定し、
前記負圧源により前記パージラインの圧力を前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時において、前記内部流体の流量が前記流量閾値を下回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していると判定する
ことを特徴とする。
本発明によれば、耐久性の向上及び閉塞の検出精度の向上の少なくとも一方が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る閉塞検出装置としてのパージライン監視装置を備える車両の簡略的な構成を示す図である。 第1実施形態の前記パージライン監視装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態における通常時の漏れ検出モジュール(LCM)の動作及び内部流体の流れを示す図である。 第1実施形態のパージライン閉塞診断時における前記LCMの動作及び前記内部流体の流れの第1例(基準排気速度を算出している場合)を示す図である。 第1実施形態の前記パージライン閉塞診断時における前記LCMの動作及び前記内部流体の流れの第2例(検出排気量を算出している場合)を示す図である。 第1実施形態のパージライン閉塞診断制御におけるパージラインの圧力(内圧)の一例を示すタイムチャートである。 第1実施形態の前記パージライン閉塞診断制御における前記パージラインの圧力(内圧)の絶対値と排気速度の関係の一例を示す図である。 第1実施形態における前記パージライン閉塞診断制御のフローチャートである。 第1実施形態における基準排気速度算出処理のフローチャート(図8のS12の詳細)である。 第1実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図8のS13の詳細)である。 閉塞が生じていない(すなわち、正常な)前記パージラインに対して第1実施形態の前記パージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。 閉塞が生じている前記パージラインに対して第1実施形態の前記パージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。 第2実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図8のS13の詳細)である。 閉塞が生じていない(すなわち、正常な)パージラインに対して第2実施形態のパージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。 閉塞が生じている前記パージラインに対して第2実施形態の前記パージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る閉塞検出装置としてのパージライン監視装置を備える車両の簡略的な構成を示す図である。 第3実施形態におけるパージライン閉塞診断制御のフローチャートである。 第3実施形態における調整弁(PCS弁)のデューティ比と、パージラインの基準排気速度の関係を示す図である。 第3実施形態におけるインテークマニホールド負圧と、前記パージラインの前記基準排気速度の関係を示す図である。
A.第1実施形態
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る閉塞検出装置としてのパージライン監視装置30(以下「監視装置30」ともいう。)を備える車両10の簡略的な構成を示す図である。車両10は、監視装置30に加え、エンジン20と、燃料貯留装置22と、イグニションスイッチ24(以下「IGSW24」という。)と、エンジン電子制御装置26(以下「エンジンECU26」又は「ENG ECU26」という。)と、表示部28とを備える。燃料貯留装置22は、車両10の揮発燃料(例えばガソリン)である液体を貯留する。燃料貯留装置22は、燃料タンク50(流体容器)と、燃料充填機構52と、燃料供給機構54と、気体排出機構56とを備える。
[A−1−2.燃料充填機構52]
燃料充填機構52(以下「充填機構52」ともいう。)は、外部から燃料タンク50(以下「タンク50」ともいう。)に対して燃料500を充填するための機構である。充填機構52は、フィラーパイプ60(流体案内部)と、燃料充填用弁機構62(以下「弁機構62」ともいう。)と、ブリーザライン64と、第1ロールオーバーバルブ66と、燃料キャップ68とを有する。第1ロールオーバーバルブ66は、車両10のロールオーバー(転倒)時に自動的に遮断する。
[A−1−3.燃料供給機構54]
燃料供給機構54は、タンク50からエンジン20に対して燃料500を供給する機構である。燃料供給機構54は、ポンプ80と、配管82(フィードライン)とを有する。ポンプ80は、エンジンECU26の指令に基づいて配管82を介して燃料500をエンジン20に送出する。
[A−1−4.気体排出機構56]
(A−1−4−1.気体排出機構56の概要)
気体排出機構56は、タンク50の内部で気化(又は蒸発)した燃料500(気体燃料)をタンク50から排出してエンジン20の吸気系32に送り出す機構である。図1に示すように、気体排出機構56は、配管90(以下「パージライン90」ともいう。)と、第2ロールオーバーバルブ92と、キャニスタ94と、調整弁96と、ダストフィルタ98とを有する。
第2ロールオーバーバルブ92は、車両10のロールオーバー(転倒)時に自動的に遮断する。キャニスタ94は、気化した燃料500を吸着する。第1実施形態の調整弁96は、燃料タンク50の内圧Piの制御(正圧制御)及びキャニスタ94で吸着された燃料500をエンジン20側に吸い込む際の気圧(負圧)の制御(負圧制御)に用いられる。第1実施形態の調整弁96は、ソレノイド弁であり、エンジンECU116等により制御される。以下では、調整弁96をPCS弁96ともいう。PCSは、パージ制御ソレノイド(purge control solenoid)の略である。
[A−1−5.パージライン監視装置30]
(A−1−5−1.パージライン監視装置30の概要)
図2は、第1実施形態のパージライン監視装置30の制御系を示すブロック図である。パージライン監視装置30は、パージライン90の漏れ及び閉塞を監視する。監視装置30は、漏れ検出モジュール110(以下「LCM110」ともいう。図1)(LCM:Leak Check Module)と、大気圧センサ112(図2)と、外気温センサ114(図2)と、パージライン監視電子制御装置116(以下「パージライン監視ECU116」、「監視ECU116」又は「ECU116」という。図1及び図2)とを有する。
(A−1−5−2.LCM110)
図3は、第1実施形態における通常時のLCM110の動作及び内部流体Fiの流れを示す図である。ここにいう内部流体Fiは、エア及び気化した燃料500を含む流体である。図3中の矢印510は、パージ時における内部流体Fiの流れを示し、矢印512は、給油時における内部流体Fiの流れを示す。
図4は、第1実施形態のパージライン閉塞診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第1例(基準排気速度Qrefを算出している場合)を示す図である。図4中の矢印520は、前記第1例における内部流体Fiの流れを示している。
図5は、第1実施形態のパージライン閉塞診断時におけるLCM110の動作及び内部流体Fiの流れの第2例(排気量Vを算出している場合)を示す図である。図5中の矢印530は、前記第2例における内部流体Fiの流れを示している。
図3〜図5に示すように、LCM110は、切換弁130と、基準オリフィス132と、負圧ポンプ134と、内圧センサ136と、コネクタ138と、主流路140と、第1バイパス流路142と、第2バイパス流路144と、第3バイパス流路146とを有する。
切換弁130(以下「LCM切換弁130」又は「LCMソレノイド弁130」ともいう。)は、内部流体Fiの流れを切り換える弁であり、パージライン90の途中に形成される。第1実施形態の切換弁130は、ソレノイド弁であり、第1閉塞部150と、第2閉塞部152と、支持棒154とを含む。
第1閉塞部150は、パージライン90の主流路140の開放及び閉塞を切り換える。第1閉塞部150が開放状態である場合、図3の矢印510、512に示すように、内部流体Fiは、主流路140を介してLCM110を通過する。主流路140は、LCM110内においてパージライン90を通過する内部流体Fiが主として通過する流路である。
一方、第1閉塞部150が閉塞状態であり且つ負圧ポンプ134が作動している場合、図5の矢印530に示すように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142を介してLCM110を通過する。第1バイパス流路142は、第1閉塞部150により閉塞される部位から第2バイパス流路144との合流地点までの流路である。また、第2バイパス流路144は、オリフィス132から負圧ポンプ134までの流路である。
第2閉塞部152は、第1バイパス流路142の開放及び閉塞を切り換える。第2閉塞部152が閉塞状態である場合、図3の矢印510、512からわかるように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142に進入してこない(第1バイパス流路142は閉塞状態となる。)。一方、第2閉塞部152が開放状態であり且つ負圧ポンプ134が作動している場合、図5の矢印530に示すように、内部流体Fiは、第1バイパス流路142を介してLCM110を通過する。
支持棒154は、第1閉塞部150及び第2閉塞部152を支持する。従って、第1実施形態では、支持棒154が変位中である場合を除き、第1閉塞部150が開放状態であれば、第2閉塞部152は閉塞状態であり、第1閉塞部150が閉塞状態であれば、第2閉塞部152は開放状態となる。
基準オリフィス132(以下「オリフィス132」ともいう。)は、パージライン90(主流路140)と第2バイパス流路144とを連通させる。
負圧ポンプ134は、監視ECU116からの指令に基づいて負圧を発生する負圧源であり、例えば、ベーンポンプを用いることができる。第1実施形態において、負圧ポンプ134の吸気口は、第2バイパス流路144に面している。このため、第2閉塞部152が閉塞状態である場合、負圧ポンプ134の吸気口は、パージライン90(主流路140)から切り離される。また、負圧ポンプ134の排気口は、主流路140と接続している。このため、負圧ポンプ134を通過した内部流体Fiは、主流路140に合流する。
なお、負圧ポンプ134を通過した内部流体Fiは、主流路140に合流させずに外界に排出してもよい。その場合、ダストフィルタ98とは別のダストフィルタ(第2ダストフィルタ)を負圧ポンプ134の排気口側に配置する。
内圧センサ136(以下「LCM負圧センサ136」ともいう。)は、負圧ポンプ134が発生する負圧(以下「内圧Pi」ともいう。)[Pa]を検出する。第1実施形態では、第2バイパス流路144から分岐した第3バイパス流路146の先端に配置される。或いは、内圧センサ136は、第1バイパス流路142又は第2バイパス流路144に配置されてもよい。コネクタ138は、切換弁130、負圧ポンプ134及び内圧センサ136と、監視ECU116との接続に用いられる。
なお、LCM110の基本的な構成は、例えば特開2006−037752号公報に記載のものを用いることができる。
(A−1−5−3.大気圧センサ112及び外気温センサ114)
大気圧センサ112は、エンジン20の廃熱の影響を受け難い場所(例えばエンジンルームのうちエンジン20から離れた場所)に配置されて大気圧P0[Pa]を検出する。外気温センサ114は、エンジン20の廃熱の影響を受け難い場所(例えばエンジンルームのうちエンジン20から離れた場所)に配置されて外気温T0[℃]を検出する。
(A−1−5−4.パージライン監視ECU116)
(A−1−5−4−1.監視ECU116の概要)
監視ECU116は、パージライン90の漏れ及び閉塞の発生を判定する。換言すると、ECU116は、パージライン90の漏れを診断するパージライン漏れ診断制御と、パージライン90の閉塞を診断するパージライン閉塞診断制御とを実行する。図2に示すように、ECU116は、入出力部160と、演算部162と、記憶部164とを有する。
(A−1−5−4−2.入出力部160)
入出力部160は、監視ECU116とその他の部位(エンジンECU26等)との間の信号の入出力を行う。
(A−1−5−4−3.演算部162)
演算部162は、記憶部164に記憶されているプログラムを実行することによりパージライン監視装置30の各部を制御するものであり、例えば、中央処理装置(CPU)から構成される。図2に示すように、演算部162は、負圧制御部170と、漏れ判定部172と、閉塞判定部174とを含む。
負圧制御部170は、負圧源としての負圧ポンプ134からパージライン90に供給される負圧(内圧Pi)を制御する。漏れ判定部172は、切換弁130、負圧ポンプ134及び内圧センサ136を用いて、パージライン90における漏れの有無を判定する。漏れ判定部172による漏れ判定は、例えば特開2006−037752号公報に記載のものを用いることができる。
閉塞判定部174は、パージライン90における閉塞の有無を判定するものであり、排気速度算出部180と、経過時間算出部182と、流量算出部184とを有する。排気速度算出部180は、負圧ポンプ134の作動時における内部流体Fiの基準排気速度Qref[L/sec]を算出する。経過時間算出部182は、パージライン90の内圧Piが第1圧力値P1である時点からの経過時間Δt[sec]を算出する。流量算出部184は、基準排気速度Qrefと経過時間Δtに基づいて内部流体Fiの流量V(以下「排気量V」ともいう。)[L]を算出する。閉塞判定部174の処理の詳細は、図8〜図12を参照して後述する。
(A−1−5−4−4.記憶部164)
記憶部164(図2)は、演算部162が利用するプログラム及びデータを記憶する。記憶部164は、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)を備える。RAMとしては、レジスタ等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを用いることができる。また、記憶部164は、RAMに加え、リード・オンリー・メモリ(以下「ROM」という。)を有してもよい。
なお、第1実施形態では、演算部162が用いるプログラム及びデータは、車両10の記憶部164に記憶されていることを想定している。しかしながら、例えば、入出力部160に含まれる無線装置(図示せず)を介して外部サーバ(図示せず)からプログラム及びデータの一部を取得してもよい。また、監視ECU116は、複数のECUを組み合わせたものであってもよい。
<A−2.パージライン閉塞診断制御>
[A−2−1.パージライン90の閉塞の検出原理]
(A−2−1−1.検出原理の概要)
パージライン閉塞診断制御(以下「閉塞診断制御」ともいう。)の具体的な説明に入る前に、パージライン90の閉塞の検出原理について説明する。
上記のように、パージライン閉塞診断制御では、パージライン90の閉塞の有無を診断する。負圧ポンプ134が一定の出力で動作している場合、パージライン90が閉塞しているときの方が、パージライン90が閉塞していないときよりも負圧が加わる体積が小さい。このため、パージライン90が閉塞しているときの方が、減圧が速く進み、流量Vが少なくなる。閉塞診断制御では、このことを利用してパージライン90の閉塞を診断する。
より具体的には、検出流量Vの検出に先だって、ECU116は、基準排気速度Qrefを算出する。基準排気速度Qrefは、負圧ポンプ134を用いてパージライン90を減圧した際に生じることが見込まれる流速(予測値)[L/sec]である。基準排気速度Qrefは、オリフィス132のみを介して内部流体Fiを吸引した際の排気速度を、ベルヌーイの定理を用いてパージライン90(第1バイパス流路142及びオリフィス132)を介して吸引した際の排気速度に換算したものである。当該換算に当たっては、オリフィス132のみを介して内部流体Fiを吸引した際の圧力差(大気圧P0−内圧Pi)、外気温T0及び大気圧P0を用いる(詳細は、図9を参照して後述する。)。
基準排気速度Qrefを求めた後、ECU116は、パージライン90(第1バイパス流路142及びオリフィス132)を介して内部流体Fiを吸引する。その際、基準排気速度Qref、減圧の経過時間Δt等を用いることで、パージライン90を通過する流量V(排気量)を算出又は推定することができる。そこで、流量Vが流量閾値THv以上であるか否かに基づいて、パージライン90の閉塞を検出することが可能となる。流量閾値THv(以下「閾値THv」ともいう。)は、設計値又はシミュレーション結果に基づいて設定される値であり、閉塞の有無を判定するために用いられる。
(A−2−1−2.通常時)
理解を容易化するため、まずは、第1実施形態における通常時のLCM110の動作及び内部流体Fiの流れを説明する。ここにいう通常時とは、LCM110が異常の検出に用いられていない時を指す。パージライン90の閉塞診断時は、通常時に含まれない。
図3に示すように、通常時には、切換弁130の第2閉塞部152により第1バイパス流路142を閉塞すると共に、負圧ポンプ134を停止状態とする。このため、矢印510又は512に示すように、内部流体Fiは、単純にパージライン90(主流路140)を通過する。
(A−2−1−3.基準排気速度Qrefの算出時)
(A−2−1−3−1.概要)
図6は、第1実施形態のパージライン閉塞診断制御における内圧Piの一例を示すタイムチャートである。図6では、時点t11〜t12は、通常時であり、時点t12〜t13は、基準排気速度Qrefの算出時(後述する基準排気速度算出処理時)であり、時点t13〜t14は、排気量Vの算出時(後述する閉塞検出処理時)である。
図4に示すように、パージライン90の基準排気速度Qrefの算出時には、切換弁130の第2閉塞部152により第1バイパス流路142を閉塞する一方、負圧ポンプ134を作動状態とする。このため、矢印520に示すように、負圧ポンプ134が発生させた負圧(内圧Pi)により、外気は、オリフィス132を介してLCM110の内部(第2バイパス流路144)に吸引される(図6の時点t12〜t13)。
第1バイパス流路142は切換弁130により閉塞されているため、主流路140を介して内部流体Fiは吸引されない。換言すると、パージライン90は、切換弁130により負圧ポンプ134の吸気口から切り離されている。従って、内圧センサ136の検出値(内圧Pi)は、吸引時の内部流体Fiの圧力(以下「基準圧力値Pref」ともいう。)を示す。
オリフィス132の孔の直径dは既知である。このため、下記の式(1)を用いて、基準排気速度Qrefを算出することができる。
Figure 0006316347
式(1)における各値は下記を示す。
π:円周率
d:オリフィス132の直径[m]
A:流量係数
ΔP:圧力差[Pa]
ρ:空気密度[g/m3
流量係数Aは、理論流量を実際の流量Vに補正する係数である。後述するように、流量係数Aは、内圧Piに応じて可変とすることができる。圧力差ΔPは、大気圧P0と内圧Piの差(=P0−Pi)である。空気密度ρは、以下の式(2)で算出される。
Figure 0006316347
式(2)における各値は下記を示す。
P0:大気圧[Pa]
R:乾燥空気の気体定数(=2.87)
T0:外気温[℃]
273.15:摂氏を絶対温度に変換するための値
以上のように、式(1)及び式(2)を用いることで、パージライン90の基準排気速度Qrefを算出することができる。
(A−2−1−3−2.流量係数A)
図7は、第1実施形態のパージライン閉塞診断制御におけるパージライン90の圧力(内圧Pi)の絶対値と排気速度Qの関係の一例を示す図である。図7に示すように、負圧としての内圧Piの絶対値が大きくなっていくと、負圧ポンプ134による排気速度Q(ポンプ排気速度Q)は低下する傾向にある。このため、ECU116は、式(1)における流量係数Aを内圧Piに応じて可変とすることができる。
具体的には、担当者が、内圧Piと流量係数Aの関係を予め記憶部164に記憶しておく。そして、ECU116は、内圧Piに対応する流量係数Aを記憶部164から読み出して式(1)に代入する。
但し、流量係数Aは、固定値としてもよい。
(A−2−1−4.パージライン90の排気量Vの算出時)
図5に示すように、排気量Vの算出時には、切換弁130により第1バイパス流路142を開放すると共に、負圧ポンプ134を作動状態とする。このため、矢印530に示すように、負圧ポンプ134が発生させた負圧により、内部流体Fiは、オリフィス132及び第1バイパス流路142を介して負圧ポンプ134側に吸引される。従って、圧力センサ136の検出値(内圧Pi)は、吸引時のパージライン90における内部流体Fiの圧力を示す。
上記のように、基準圧力値Prefは、図4の動作により検出済みである。このため、下記の式(3)を用いて、排気量Vを算出することができる。
Figure 0006316347
式(3)における各値の定義は下記の通りである。
P0:大気圧[Pa]
P1:第1圧力値[Pa]
P2:第2圧力値[Pa]
Qref:基準排気速度[L/sec]
Δt:内圧Piが第1圧力値P1である時点からの経過時間[sec]
第1圧力値P1は、第1状態における内圧Piであり、第1実施形態では、基準圧力値Prefに正の所定値αを加算した値(固定値)とする(P1=Pref+α)。第2圧力値P2は、第1状態とは異なる第2状態における内圧Piであり、第1実施形態では、基準圧力値Prefから正の所定値αを減算した値(固定値)とする(P2=Pref−α)。所定値αは、パージライン90の閉塞を診断するために必要な流量Vを検出することができる圧力範囲を設定するための値とする。第1圧力値P1及び第2圧力値P2は、負圧(負の値)であることに留意されたい。
ところで、燃料貯留装置22の仕様は設計段階で特定されている。燃料貯留装置22の仕様を用いれば、排気量Vの理論値を算出することができる。或いは、シミュレータ又は実測値により排気量Vが取り得る範囲を予め知ることも可能である。そこで、第1実施形態では、このように事前に算出又は取得しておいた排気量V(流量)に基づいて流量閾値THvを設定しておく。流量閾値THvは、理論値、シミュレーション値又は実測値をそのまま用いる代わりに、これらの値に誤差を考慮した余裕値を加えた値としてもよい。
そして、排気量Vと流量閾値THvとを比較することで、パージライン90の閉塞を検出する。すなわち、パージライン90が閉塞していない場合、第1圧力値P1から第2圧力値P2までの減圧にかかる時間(経過時間Δt)は比較的長くなる。或いは、第1圧力値P1から第2圧力値P2までの流量Vが比較的大きくなる。これらの場合、排気量Vが閾値THvを上回り、パージライン90は閉塞していないと判定することができる。
一方、パージライン90が閉塞している場合、第1圧力値P1から第2圧力値P2までの減圧にかかる時間(経過時間Δt)は比較的短くなる。或いは、第1圧力値P1から第2圧力値P2までの流量Vが比較的小さくなる。これらの場合、排気量Vが閾値THvを下回り、パージライン90は閉塞していると判定することができる。
[A−2−2.パージライン閉塞診断制御の全体的な流れ]
図8は、第1実施形態におけるパージライン閉塞診断制御のフローチャートである。図8のステップS11〜S15は、監視ECU116の閉塞判定部174及び負圧制御部170が実行する。ステップS11において、監視ECU116は、基準排気速度算出処理(S12)及び閉塞検出処理(S13)の実行条件が成立したか否かを判定する。ここでの実行条件としては、例えば、IGSW24がオフにされてから所定時間(例えば数分間〜数時間のいずれかの値)が経過したことを用いることができる。実行条件が成立した場合(S11:YES)、ステップS12に進み、実行条件が成立していない場合(S11:NO)、今回の処理を終えて、所定期間経過後に再度ステップS11を実行する。
ステップS12において、ECU116は、基準排気速度算出処理を実行する。基準排気速度算出処理は、パージライン90における閉塞の有無を判定するための基準排気速度Qrefを算出する処理である。ECU116は、LCM110を用いて基準排気速度Qrefを算出する。基準排気速度算出処理の詳細は、図9等を参照して後述する。
ステップS13において、ECU116は、閉塞検出処理を実行する。閉塞検出処理は、ステップS12で算出した基準排気速度Qrefを用いてパージライン90の閉塞を検出する処理である。ECU116は、LCM110を用いて閉塞検出処理を実行する。閉塞検出処理の詳細は、図10等を参照して後述する。
ECU116は、閉塞検出処理の結果、閉塞が発生していると判定した場合(S14:YES)、ステップS15において、ECU116は、閉塞に伴うエラー処理を行う。例えば、ECU116は、表示部28に警告メッセージを表示させる。また、ECU116は、故障コードを記憶部164に記憶してもよい。閉塞が発生していないと判定した場合(S14:NO)、今回の処理を終えて、所定期間経過後に再度ステップS11を実行する。
[A−2−3.基準排気速度算出処理]
図9は、第1実施形態における基準排気速度算出処理のフローチャート(図8のS12の詳細)である。ステップS21において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第2閉塞部152で第1バイパス流路142を閉塞する(図4)。なお、上述の通り、第1バイパス流路142を閉塞させるのは、通常状態(図3)と同じである。
ステップS22において、ECU116の閉塞判定部174は、負圧制御部170を介して負圧ポンプ134を作動させる。第1実施形態における負圧ポンプ134の動作制御は、オン/オフの2通りのみであり、負圧ポンプ134のオン状態(出力)を多段階に分けることはしない。或いは、負圧ポンプ134のオン状態(出力)を多段階に分けてもよい。
ステップS23において、ECU116は、大気圧センサ112から大気圧P0を、外気温センサ114から外気温T0を、内圧センサ136から内圧Piを取得する。なお、内圧Piは、図6の時点t12〜t13における値として取得され、その後に基準圧力値Prefとして用いられる。図9のステップS24において、ECU116は、大気圧P0と基準圧力値Prefとの圧力差ΔP(=P0−Pref)を算出する。
ステップS25において、ECU116は、大気圧P0及び外気温T0を用いて空気密度ρを算出する(上記式(2)参照)。ステップS26において、ECU116は、圧力差ΔP、空気密度ρ等を用いて基準排気速度Qrefを算出する(上記式(1)参照)。上記のように、式(1)の流量係数Aを、内圧Pi(=基準圧力値Pref)に応じた可変値としてもよい。ステップS27において、ECU116は、負圧ポンプ134を停止させる。
[A−2−4.閉塞検出処理]
図10は、第1実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図8のS13の詳細)である。ステップS31において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150で主流路140を途中で遮断する一方、第2閉塞部152で主流路140と第1バイパス流路142を連通させる(図5)。ステップS32において、ECU116は、負圧ポンプ134を作動させる。上記のように、第1実施形態における負圧ポンプ134の動作制御は、オン/オフの2通りのみである。ステップS33において、ECU116は、大気圧センサ112から大気圧P0を、内圧センサ136から内圧Piを取得する。
ステップS34において、ECU116は、排気量Vの算出開始条件が成立したか否かを判定する。具体的には、ECU116は、内圧Piが、基準圧力値Pref(図9のS23)と所定値αの和Pref+α以下であるか否かを判定する。開始条件が成立しない場合(S34:NO)、ステップS33に戻る。開始条件が成立した場合(S34:YES)、ステップS35において、ECU116は、内圧Piを取得(又は更新)する。
ステップS36において、ECU116は、排気量Vの算出を開始してからの経過時間Δtを更新する。例えば、ステップS36を繰り返す度に経過時間Δtを所定値分増加させる。ステップS37において、ECU116は、基準排気速度Qref、経過時間Δt、大気圧P0及び基準圧力値Prefに基づいて排気量Vを算出する(上記式(3)参照)。
ステップS38において、ECU116は、排気量Vが閾値THv以上であるか否かを判定する。排気量Vが閾値THv以上である場合(S38:YES)、ステップS39において、ECU116は、パージライン90の閉塞が発生していないと判定する。排気量Vが閾値THv以上でない場合(S38:NO)、ステップS40に進む。
ステップS40において、ECU116は、ステップS35で取得した内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α未満であるか否かを判定する。内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの差未満でない場合(S40:NO)、ステップS35に戻る。内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの差未満である場合(S40:YES)、ステップS41において、ECU116は、パージライン90の閉塞が発生していると判定する。
ステップS39又はS41の後、ステップS42において、ECU116は、負圧ポンプ134を停止させる。ステップS43において、ECU116は、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150による主流路140の遮断を解除する一方、第2閉塞部152で第1バイパス流路142を閉塞する(図3)。これにより、パージライン90は通常状態となる(図3)。
[A−2−5.閉塞がない場合と閉塞がある場合の比較]
(A−2−5−1.閉塞がない場合の例)
図11は、閉塞が生じていない(すなわち正常な)パージライン90に対して第1実施形態のパージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。図11(並びに後述する図12、図14及び図15)において、基準排気速度算出時間Trefは、基準排気速度Qrefの算出を行う時間[sec]である。
また、図11等における排気量算出最大可能時間Tv_max(以下「最大可能時間Tv_max」ともいう。)は、内圧Piを基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)から基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)まで減圧するのにかかる時間[sec]である。あえて「最大」とつけているのは、第1実施形態では、排気量Vが閾値THv以上となった時点で「閉塞なし」との判定を確定するため、排気量Vの算出時間が最大可能時間Tv_maxよりも短くなる場合があるからである。
なお、基準排気速度算出時間Tref及び排気量算出最大可能時間Tv_maxのいずれも、理解の容易化を図る目的で図示しているものであり、実際の閉塞診断制御中で用いる制御対象ではないことに留意されたい(図8〜図10参照)。
図11の時点t21〜t22において、基準排気速度算出処理が行われる。これに伴って、内圧Piが基準圧力値Prefまで急激に減圧される。なお、上記のように、第1実施形態における負圧ポンプ134の動作制御は、オン/オフの2通りのみである。図11のように、内圧Piが基準圧力値Prefまで急激に減圧されるのは、LCMソレノイド弁130が第1バイパス流路142を閉塞するため(図4)、負圧ポンプ134による減圧対象空間が第1バイパス流路142、第2バイパス流路144及び第3バイパス流路146に限定されるからである。
また、時点t21〜t22まで内圧Piが基準圧力値Prefで略一定になっているのは、オリフィス132の直径dが比較的小さいため、負圧ポンプ134による減圧の限界まで早期に達するからである。このため、内圧Piを意図的に目標値に対して制御しているのではなく、負圧ポンプ134の負圧がオリフィス132により平衡状態となった際の内圧Piが基準圧力値Prefである。
時点t22において、基準排気速度算出処理が終了し、一旦負圧ポンプ134が停止される(図9のS27)。その直後に閉塞検出処理が開始されると、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150により主流路140が途中で遮断される一方、第2閉塞部152により主流路140と第1バイパス流路142が連通される(図5、図10のS31)。加えて、負圧ポンプ134が再始動される(図10のS32)。なお、閉塞の検知精度への影響が小さい場合、基準排気速度算出処理から閉塞検出処理に切り換える際、負圧ポンプ134を作動させ続けてもよい。
図11の時点t23において、内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α以下になると(図10のS34:YES)、排気量Vの算出が開始される。これに伴い、時点t23以後、経過時間Δt及び排気量Vが連続的に増加していく(図10のS36、S37)。時点t24において排気量Vが流量閾値THv以上になると(図10のS38:YES)、ECU116は、パージライン90に閉塞が発生していないと判定する(S39)。図11ではこの判定を「OK判定」として示している。
(A−2−5−2.閉塞がある場合の例)
図12は、閉塞が生じているパージライン90に対して第1実施形態のパージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。時点t31〜t32において、基準排気速度算出処理が行われる。ここでの処理は、図11と同様である。すなわち、パージライン90が閉塞していても、オリフィス132が閉塞していなければ、基準排気速度算出処理は同様に行われる。
時点t32において、基準排気速度算出処理が終了し、一旦負圧ポンプ134が停止される(図9のS27)。その直後に閉塞検出処理が開始されると、LCMソレノイド弁130の第1閉塞部150により主流路140が途中で遮断される一方、第2閉塞部152により主流路140と第1バイパス流路142が連通される(図5、図10のS31)。加えて、負圧ポンプ134が再始動される(図10のS32)。
閉塞が発生していない図11の場合と比較して、閉塞が発生している図12の場合では、時点t32以降の減圧が急である。換言すると、図12の時点t32〜t35までの負圧ポンプ134の減圧速度Qp[Pa/sec]は、図11の時点t22〜t26までの減圧速度Qpよりも高い。これは、図12の例では、パージライン90が閉塞しており、負圧ポンプ134の排気速度Q[L/sec]が同じ又は近似していても、負圧ポンプ134により減圧される体積が小さくなっているためである。
図12の時点t33において、内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α以下になると(図10のS34:YES)、排気量Vの算出が開始される。これに伴い、経過時間Δt及び排気量Vが連続的に増加していく(図10のS36、S37)。図12の例では、減圧速度Qpが高いため(換言すると、内圧Piが和Pref+αから差Pref−αになるまでの経過時間Δtが短いため)、時点t34において内圧Piが差Pref−α未満になっても(図10のS40:YES)、排気量Vは閾値THvに到達していない。このため、ECU116は、パージライン90に閉塞が発生していると判定する(S41)。
<A−3.第1実施形態の効果>
以上説明したように、第1実施形態によれば、パージライン90の内圧Pi(圧力)が基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)から基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)まで減少する間におけるパージライン90での内部流体Fiの流量Vが流量閾値THv以上になった場合(図10のS38:YES)、パージライン90に閉塞が発生していないと判定する(S39、図11)。また、内圧Piを和Pref+αから差Pref−αまで減少させた時における流量Vが流量閾値THv未満となった場合(S40:YES)、パージライン90に閉塞が発生していると判定する(S41、図12)。このため、差Pref−α(第2圧力値P2)を適切に設定することで、過度の減圧を避けると共に、過度の減圧に起因するパージライン90等の劣化を防止することが可能となる。
第1実施形態において、閉塞判定部174(図2)は、
負圧ポンプ134(負圧源)の作動時における内部流体Fiの排気速度Qとしての基準排気速度Qrefを算出する排気速度算出部180と、
内圧Pi(パージライン90の圧力)が基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)である時点からの経過時間Δtを算出する経過時間算出部182と、
基準排気速度Qrefと経過時間Δtに基づいて内部流体Fiの流量Vを算出する流量算出部184と
を有する(図2)。これにより、内部流体Fiの流量Vを簡易な方法で算出することが可能となる。
第1実施形態において、閉塞検出装置30は、
パージライン90に形成された切換弁130と
内部流体Fiを導入するためのオリフィス132と、
負圧ポンプ134と、
負圧ポンプ134が発生する負圧を検出する内圧センサ136(ポンプ負圧センサ)と、
切換弁130と負圧ポンプ134を結ぶ第1バイパス流路142と、
オリフィス132と負圧ポンプ134を結ぶ第2バイパス流路144と
を備える(図3〜図5)。
また、監視ECU116(コンピュータ)は、切換弁130によりパージライン90を負圧ポンプ134の吸気口から切り離した状態で負圧ポンプ134を作動させて内圧Piを基準圧力値Prefまで減少させた状態で、大気圧P0と内圧Piとの圧力差ΔP及びオリフィス132の直径dに基づいて基準排気速度Qrefを算出する(図9)。さらに、ECU116は、切換弁130によりパージライン90を負圧ポンプ134の吸気口と接続した状態で負圧ポンプ134による負圧を減少させながら、経過時間Δtを算出する(図10)。
第1実施形態によれば、実際に負圧ポンプ134を作動させた状態で基準排気速度Qrefを算出する(図9)。このため、負圧ポンプ134の状態変化(劣化を含む。)若しくは個体差、又は大気圧P0の変化が存在しても、内部流体Fiの流量Vを精度良く検出することが可能となる。また、負圧ポンプ134等を別の用途(例えばパージライン90の漏れ検査)で用いる場合、既存の装置を流用して、パージライン90の閉塞を検出することが可能となる。
第1実施形態において、監視ECU116(コンピュータ)は、基準排気速度Qrefを固定値として算出する(図9)。また、ECU116は、基準圧力値Prefよりも大きい値として基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)を設定する(図10のS34、図11)。さらに、ECU116は、基準圧力値Prefよりも小さい値として基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)を設定する(図10のS40、図11)。
これらにより、経過時間Δtを算出する際、内圧Pi(パージライン90の圧力)は一時的に基準圧力値Prefを跨ぐこととなる。このため、基準排気速度Qrefを算出する環境と、経過時間Δtを算出する環境とを近付けることができる。従って、内圧Piの変化に応じ負圧ポンプ134の排気速度Qが変化する場合でも、経過時間Δt及び内部流体Fiの流量Vの検出精度を高めることが可能となる。
B.第2実施形態
<B−1.構成(第1実施形態との相違)>
第2実施形態のハードウェアは、第1実施形態のハードウェアと同じである。第1実施形態と第2実施形態の相違は、監視ECU116による閉塞検出処理が異なる点にある。
<B−2.パージライン閉塞診断制御>
[B−2−1.パージライン閉塞診断制御の概要]
第2実施形態の閉塞診断制御は、閉塞検出処理が第1実施形態の閉塞診断制御と異なる一方、その他の点(検出原理、閉塞診断制御の全体的な流れ(図8)及び基準排気速度算出処理(図9))は同じである。
[B−2−2.閉塞検出処理]
(B−2−2−1.第1実施形態との相違)
第1実施形態の閉塞検出処理では、排気量Vが閾値THv以上となった時点(図10のS38:YES)で、「閉塞なし」の判定を確定させた(図10のS39、図11)。これに対し、第2実施形態の閉塞検出処理では、内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)から基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)に減圧されるまでは常に経過時間Δtを算出する。その上で、基準排気速度Qrefと経過時間Δtを用いて排気量Vを算出する。
(B−2−2−2.具体的な処理)
図13は、第2実施形態における閉塞検出処理のフローチャート(図8のS13の詳細)である。ステップS61〜S63は、図10のステップS31〜S33と同様である。
ステップS64において、ECU116は、経過時間Δtの取得開始条件が成立したか否かを判定する。具体的には、ECU116は、内圧Piが、基準圧力値Pref(図9のS23)と所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)以下であるか否かを判定する。開始条件が成立しない場合(S64:NO)、ステップS63に戻る。開始条件が成立した場合(S64:YES)、ステップS65に進む。
ステップS65、S66は、図10のステップS35、S36と同様である。
ステップS67において、ECU116は、経過時間Δtの算出終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、ECU116は、内圧Piが、基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)未満であるか否かを判定する。終了条件が成立しない場合(S67:NO)、ステップS65に戻り、経過時間Δtの算出を継続する。終了条件が成立した場合(S66:YES)、経過時間Δtを確定してステップS68に進む。
ステップS68は、図10のステップS37と同様である。すなわち、ECU116は、基準排気速度Qref、経過時間Δt、大気圧P0、第1圧力値P1(=Pref+α)及び第2圧力値P2(=Pref−α)に基づいて排気量Vを算出する(上記式(3)参照)。ステップS69〜S73は、図10のステップS38、S39、S41〜S43と同様である。
[B−2−3.閉塞がない場合と閉塞がある場合の比較]
(B−2−3−1.閉塞がない場合の例)
図14は、閉塞が生じていない(すなわち正常な)パージライン90に対して第2実施形態のパージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。図14の時点t41から時点t44の直前までは、図11の時点t21から時点t24の直前までと同様である。
図11では、排気量Vが閾値THv以上となる時点t24において「閉塞なし」の判定を確定した(図10のS38:YES→S39)。これに対し、図14では、図11の時点t24に対応する時点t44では「閉塞なし」の判定を確定せずに経過時間Δtの算出を継続する(図13のS65〜S67参照)。
図14の時点t45において、内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)未満になると(図13のS67:YES)、ECU116は、基準排気速度Qref、経過時間Δt等を用いて排気量Vを算出する(S68)。そして、閉塞がない場合、排気量Vが閾値THv以上となるため(S69:YES)、ECU116は、閉塞が発生していないと判定する(S70)。
なお、図14では、時点t45において排気量Vが急激に増加しているのは、時点t45で初めて排気量Vを算出したことを示していること、及びこれに伴ってOK判定が確定するのも時点t45であることに留意されたい。
(B−2−3−2.閉塞がある場合の例)
図15は、閉塞が生じているパージライン90に対して第2実施形態のパージライン閉塞診断制御を実行した場合の各種の値の例を示す図である。図15の場合、閉塞が発生しているため、基本的に排気量算出最大可能時間Tv_max(時点t53〜t54)は図12の例(時点t33〜t34)と変わらない。但し、図12の例では、時点t33〜t34まで排気量Vが連続的に増加しているのに対し(図10のS35〜S38)、図15の例では、時点t54になって初めて排気量Vが算出され、これに伴ってNG判断が確定する(図13のS65〜S68参照)。
<B−3.第2実施形態の効果>
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて以下の効果を奏することができる。
すなわち、第2実施形態では、内圧Pi(パージライン90の圧力)が基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)未満となった後(図13のS67:YES)、排気量Vを算出する(S68)。このため、排気量Vの演算負荷を低減することが可能となる。なお、第1実施形態では、内圧Pi(パージライン90の圧力)が差Pref−α(第2圧力値P2)未満となる前でも、排気量Vが流量閾値THv以上となれば「閉塞なし」の判定を確定する。このため、第1実施形態の方が「閉塞なし」の判定を早期に確定することが可能となる。
C.第3実施形態
<C−1.構成(第1実施形態との相違)>
図16は、本発明の第3実施形態に係る閉塞検出装置としてのパージライン監視装置30a(以下「監視装置30a」ともいう。)を備える車両10Aの簡略的な構成を示す図である。第3実施形態の車両10Aは、第1・第2実施形態における負圧源としてのLCM110を有していない。代わりに、第3実施形態では、エンジン20を負圧源として用いる。また、車両10Aは、インテークマニホールド負圧センサ200(以下「マニホールドセンサ200」ともいう。)と、内圧センサ202と、遮断弁204とを有する。第3実施形態と第1・第2実施形態とで共通する構成要素には、同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
マニホールドセンサ200は、車両10Aの吸気系32に含まれるインテークマニホールド(図示せず)内の負圧Pint(以下「マニホールド負圧Pint」ともいう。)[Pa]を検出する。内圧センサ202は、パージライン90(特にタンク50とキャニスタ94の間)の圧力(内圧Pi)[Pa]を検出する。遮断弁204は、キャニスタ94とダストフィルタ98の間に配置されて、ECU116aからの指令に基づいてパージライン90(キャニスタ94等)と外界との連通状態を制御する。
<C−2.パージライン閉塞診断制御>
[C−2−1.パージライン閉塞診断制御の概要]
第3実施形態におけるパージライン90の閉塞の検出原理は、第1・第2実施形態と基本的に同じである。すなわち、第3実施形態においても、内部流体Fiの排気量Vを用いてパージライン90の閉塞を検知する。
但し、第3実施形態では、LCM110の代わりにエンジン20を負圧源として用いる。また、第3実施形態の車両10Aは、オリフィス132を有していないため、第3実施形態の閉塞診断制御は、オリフィス132を用いる基準排気速度算出処理を行わない。但し、第3実施形態においてもオリフィス132を用いた基準排気速度算出処理を行ってもよい。
[C−2−2.パージライン閉塞診断制御の具体的流れ]
図17は、第3実施形態におけるパージライン閉塞診断制御のフローチャートである。ステップS91において、監視ECU116aは、パージライン90の閉塞の有無判定の実行条件が成立したか否かを判定する。ここでの実行条件としては、例えば、エンジン20の暖機が終了していること及び/又はエンジン20の作動状態が安定していることを用いることができる。
エンジン20の暖機の終了は、例えば、図示しない温度センサが検出したエンジン20の冷却水温度が温度閾値以上であるか否かにより判定する。また、エンジン20の作動状態が安定していることは、例えば、インテークマニホールド負圧Pintの変動(所定時間内におけるピーク・ツー・ピーク値等)が所定の圧力閾値以下であるか否かにより判定する。
実行条件が成立した場合(S91:YES)、ステップS92に進み、実行条件が成立していない場合(S91:NO)、今回の処理を終えて、所定期間経過後に再度ステップS91を実行する。
ステップS92において、監視ECU116aは、PCS弁96及び遮断弁204を用いて初期動作を実行する。具体的には、ECU116aは、パージライン90を介してのパージが行われている場合、PCS弁96のデューティ比DUTをゼロにする。デューティ比DUTは、制御周期のうちPCS弁96に対して駆動信号(オン信号)を出力する割合[%]である。従って、デューティ比DUTをゼロにすることにより、内部流体Fiは、PCS弁96を通過できなくなる。次いで、ECU116aは、遮断弁204を閉じる。これらにより、パージライン90に密閉空間が形成される。このときの内圧Piは、略大気圧P0に等しくなる。
ステップS93において、ECU116aは、PCS弁96のデューティ比DUTを所定量増加させる。これにより、エンジン20の負圧(インテークマニホールド負圧Pint)がパージライン90に作用し、内圧Piが減少する。ステップS94において、ECU116aは、内圧センサ202から内圧Piを取得する。
ステップS95において、ECU116aは、排気量Vの算出開始条件が成立したか否かを判定する。具体的には、ECU116aは、内圧Piが第1圧力値P1以下となったか否かを判定する。ここでの第1圧力値P1は、第1・第2実施形態における基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+αに相当する値である。第3実施形態の第1圧力値P1は、理論値、設計値又はシミュレーション値として設定する。排気量Vの算出開始条件が成立した場合(S95:YES)、ステップS96に進み、排気量Vの算出開始条件が成立しない場合(S95:NO)、ステップS93に戻る。
ステップS96において、ECU116aは、マニホールドセンサ200からインテークマニホールド負圧Pintを取得する。ステップS97において、ECU116aは、PCS弁96(図16)のデューティ比DUTを取得する。なお、ステップS96〜S100を繰り返している間も、ECU116aは、デューティ比DUTの増加を継続する。
ステップS98において、ECU116aは、マニホールド負圧Pint及びデューティ比DUTに基づいて基準排気速度Qrefを算出する。
図18は、第3実施形態におけるPCS弁96のデューティ比DUTと、パージライン90の基準排気速度Qrefの関係を示す図である。図18に示す関係は、マニホールド負圧Pintがある特定の値である場合のものであり、マニホールド負圧Pintに応じて変化することに留意されたい。図18からわかるように、マニホールド負圧Pintが一定の場合、デューティ比DUTが増加すると、これに応じて基準排気速度Qrefも増加する。
図19は、第3実施形態におけるインテークマニホールド負圧Pintと、パージライン90の基準排気速度Qrefの関係を示す図である。図19に示す関係は、PCS弁96のデューティ比DUTがある特定の値である場合のものであり、デューティ比DUTに応じて変化することに留意されたい。図19からわかるように、デューティ比DUTが一定の場合、マニホールド負圧PintがゼロからPint1の間において増加すると、これに応じて基準排気速度Qrefも増加する。また、マニホールド負圧PintがPint1以上である場合、基準排気速度Qrefは略一定である。
以上のように、PCS弁96のデューティ比DUT及びマニホールド負圧Pintと、基準排気速度Qrefとの間には相関関係が存在する。このため、ECU116aは、PCS弁96のデューティ比DUT及びマニホールド負圧Pintに基づいて基準排気速度Qrefを設定する。なお、デューティ比DUT及びマニホールド負圧Pintと基準排気速度Qrefとの関係は、担当者がECU116aの記憶部164に予め記憶しておく。
図17に戻り、ステップS99において、ECU116aは、基準排気速度Qrefと単位時間Tuの積としての排気変化量ΔVを算出する。ここにいう単位時間Tuは、基準排気速度Qrefの演算周期と同義である。
ステップS100において、ECU116aは、排気量Vの前回値と排気変化量ΔVの今回値の和を排気量Vの今回値とする。
ステップS101において、ECU116aは、排気量Vが閾値THv以上であるか否かを判定する。排気量Vが閾値THv以上である場合(S101:YES)、ステップS102において、ECU116aは、パージライン90の閉塞が発生していないと判定する。排気量Vが閾値THv以上でない場合(S101:NO)、ステップS103に進む。
ステップS103において、ECU116aは、内圧Piが第2圧力値P2未満であるか否かを判定する。ここで第2圧力値P2は、第1・第2実施形態における基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−αに相当する値である。第3実施形態の第2圧力値P2は、理論値、設計値又はシミュレーション値として設定する。内圧Piが第2圧力値P2未満である場合(S103:YES)、ステップS104に進み、内圧Piが第2圧力値P2未満でない場合(S103:NO)、ステップS96に戻る。
ステップS104において、ECU116aは、パージライン90の閉塞が発生していると判定する。続くステップS105は、図8のステップS15と同様である。
<C−3.第3実施形態の効果>
以上のような第3実施形態によれば、第1・第2実施形態の効果に加え又はこれに代えて以下の効果を奏することができる。
第3実施形態において、負圧源は、エンジン20(内燃機関)である(図16)。また、閉塞検出装置30aは、エンジン20が発生する負圧を検出するマニホールドセンサ200(エンジン負圧センサ)を備える(図16)。負圧制御部170は、パージライン90とエンジン20の間に配置されたPCS弁96(調整弁)を介して内圧Pi(エンジン20が発生してパージライン90に供給される負圧)を制御する(図17)。
これにより、負圧源としてエンジン20を用いる場合でも、パージライン90の閉塞を検出することが可能となる。また、負圧(内圧Pi)の制御にPCS弁96を用いることで、閉塞の検出に用いる負圧を細かく制御して、閉塞の検出精度を高めることができる。
D.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<D−1.適用対象>
上記各実施形態では、閉塞検出装置30、30aを車両10、10Aに適用した構成について説明した(図1、図16)。また、ここでの車両10は乗用車を想定していた。しかしながら、例えば、パージライン90の閉塞を検知する観点からすれば、本発明の適用はこれに限らない。例えば、船舶、航空機等の車両(乗り物)に本発明を適用してもよい。或いは、製造装置等に本発明を適用することも可能である。
<D−2.パージライン90の閉塞検出>
第1実施形態では、パージライン閉塞診断制御を車両10に搭載した監視ECU116が行った(図1)。しかしながら、閉塞診断制御自体は、必ずしも車両10内で行う必要はなく、車両10と外部サーバとの間で通信可能な場合、外部サーバに閉塞診断制御を実行させてもよい。第2・第3実施形態についても同様である。
第1実施形態では、排気量V[L]を閾値THvと直接的に比較することで、パージライン90の閉塞の有無を判定した(図10のS38、S39、S41)。しかしながら、例えば、内圧Pi(パージライン90の圧力)を第1圧力値P1から第2圧力値P2まで減少させる間の排気量Vの変化に基づいてパージライン90の閉塞を検知する観点からすれば、これに限らない。例えば、第1圧力値P1から第2圧力値P2までの経過時間Δtと経過時間閾値THΔtとの比較により閉塞を検知してもよい。なお、経過時間Δtと経過時間閾値THΔtの比較は、排気量Vと閾値THvの比較と等価であるものと言える。第2・第3実施形態についても同様である。
第1実施形態では、排気量Vの算出を、基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α(第1圧力値P1)から基準圧力値Prefと所定値αの差Pref−α(第2圧力値P2)まで行った。換言すると、内圧Piは、基準圧力値Prefを跨いだ(図6、図11等参照)。しかしながら、例えば、基準排気速度Qrefと経過時間Δtを用いて排気量Vを算出する観点からすれば(多少の精度低下を許容可能であれば)、内圧Piは、基準圧力値Prefを跨がない範囲で変化させてもよい。上記第2・第3実施形態についても同様である。
第1実施形態では、流量Vの算出に用いる圧力値として、単一の内圧センサ136の検出値のみを用いた。しかしながら、例えば、流量Vを算出又は検出する観点からすれば、複数の圧力センサを設け、当該複数の圧力センサの圧力差を用いてベルヌーイの定理に基づいて流量Vを算出することも可能である。その場合、第1圧力センサはオリフィス132(図3)よりもタンク50側に配置し、第2圧力センサはオリフィス132よりも負圧ポンプ134側に配置する。
第1実施形態では、オリフィス132を通過する流体は、内部流体Fiであった(図3〜図5参照)。しかしながら、例えばパージライン90と外部との隔離が保たれるのであれば、オリフィス132に外気を通過させてもよい。パージライン90と外部との隔離は、例えば、切換弁130、その他の弁等を組み合わせることで実現可能である。上記第2・第3実施形態についても同様である。
<D−3.その他>
上記各実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した(図10のS34、S38、S40等)。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
その意味において、例えば、図10のステップS34における内圧Piが基準圧力値Prefと所定値αの和Pref+α以下であるか否かの判定を、内圧Piが和Pref+α未満であるか否かの判定に置き換えることができる。
20…エンジン(内燃機関、負圧源)
30、30a…パージライン監視装置(閉塞検出装置)
32…吸気系 50…燃料タンク
90…パージライン 96…PCS弁(調整弁)
116、116a…パージライン監視ECU(コンピュータ)
130…LCM切換弁(切換弁) 132…オリフィス
134…負圧ポンプ(負圧源) 136…内圧センサ(ポンプ負圧センサ)
142…第1バイパス流路 144…第2バイパス流路
170…負圧制御部 174…閉塞判定部
180…排気速度算出部 182…経過時間算出部
184…流量算出部
200…インテークマニホールド負圧センサ(内燃機関負圧センサ)
500…揮発燃料 d…オリフィスの直径
Fi…内部流体 Pi…内圧(パージラインの圧力)
Pref…基準圧力値 P0…大気圧
P1…第1圧力値 P2…第2圧力値
Qref…基準排気速度(排気速度) THv…流量閾値
V…排気量(流量) Δt…経過時間

Claims (6)

  1. 燃料タンク内の揮発燃料を内燃機関の吸気系にパージするパージラインの閉塞を検出する閉塞検出装置であって、
    前記閉塞検出装置は、前記パージラインの閉塞発生を判定するコンピュータを備え、
    前記コンピュータは、
    負圧源から前記パージラインに供給される負圧を制御する負圧制御部と、
    前記パージラインにおける閉塞の有無を判定する閉塞判定部と
    を備え、
    前記閉塞判定部は、
    前記負圧制御部が前記パージラインの圧力を第1圧力値から第2圧力値まで減少させる間における又は前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時における前記パージラインでの内部流体の流量が流量閾値を上回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していないと判定し、
    前記負圧制御部が前記パージラインの圧力を前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時における前記内部流体の流量が前記流量閾値を下回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していると判定する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  2. 請求項1に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞判定部は、
    前記負圧源の作動時における前記内部流体の排気速度を算出する排気速度算出部と、
    前記パージラインの圧力が前記第1圧力値である時点からの経過時間を算出する経過時間算出部と、
    前記排気速度と前記経過時間に基づいて前記内部流体の流量を算出する流量算出部と
    を有する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  3. 請求項2に記載の閉塞検出装置において、
    前記閉塞検出装置は、
    前記パージラインに形成された切換弁と
    前記内部流体又は外気を導入するオリフィスと、
    前記負圧源としての負圧ポンプと、
    前記負圧ポンプが発生する負圧を検出するポンプ負圧センサと、
    前記切換弁と前記負圧ポンプを結ぶ第1バイパス流路と、
    前記オリフィスと前記負圧ポンプを結ぶ第2バイパス流路と
    を備え、
    前記コンピュータは、
    前記切換弁により前記パージラインを前記負圧ポンプの吸気口から切り離した状態で前記負圧ポンプを作動させて前記負圧を基準圧力値まで減少させた状態で、大気圧と前記負圧との差及び前記オリフィスの径に基づいて前記排気速度を算出し、
    前記切換弁により前記パージラインを前記負圧ポンプの吸気口と接続した状態で前記負圧ポンプによる前記負圧を減少させながら、前記経過時間を算出する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  4. 請求項3に記載の閉塞検出装置において、
    前記コンピュータは、
    前記排気速度を固定値として算出し、
    前記基準圧力値よりも大きい値として前記第1圧力値を設定し、
    前記基準圧力値よりも小さい値として前記第2圧力値を設定する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  5. 請求項1又は2に記載の閉塞検出装置において、
    前記負圧源は、前記内燃機関であり、
    前記閉塞検出装置は、前記内燃機関が発生する負圧を検出する内燃機関負圧センサを備え、
    前記負圧制御部は、前記パージラインと前記内燃機関の間に配置された調整弁を介して前記内燃機関が発生して前記パージラインに供給される負圧を制御する
    ことを特徴とする閉塞検出装置。
  6. 燃料タンク内の揮発燃料を内燃機関の吸気系にパージするパージラインの閉塞を、コンピュータを用いて検出する閉塞検出方法であって、
    前記コンピュータは、
    負圧源から前記パージラインに供給される負圧を制御する負圧制御ステップと、
    前記パージラインにおける閉塞の有無を判定する閉塞判定ステップと
    を実行し、
    前記閉塞判定ステップでは、
    前記負圧源により前記パージラインの圧力を第1圧力値から第2圧力値まで減少させる間又は前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時において、前記パージラインでの内部流体の流量が流量閾値を上回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していないと判定し、
    前記負圧源により前記パージラインの圧力を前記第1圧力値から前記第2圧力値まで減少させた時において、前記内部流体の流量が前記流量閾値を下回った場合、前記パージラインに閉塞が発生していると判定する
    ことを特徴とする閉塞検出方法。
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