JP2009036155A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタの通気抵抗状態にかかわらず給油作業性の低下を防止すること。
【解決手段】蒸発燃料処理装置は、給油パイプ7を有し、燃料を貯留する燃料タンク5と、燃料タンク5のエア抜きのための大気ライン32と、燃料タンク5で発生するベーパを吸着するために燃料タンク5と大気ライン32との間に設けられたキャニスタ21と、キャニスタ21に吸着されたベーパをエンジン1の吸気通路2へパージするパージライン29とを備える。キャニスタ21と大気ライン32との間に設けられたエアポンプ35と、給油パイプ7から燃料タンク5への給油時にキャニスタ21に負圧を与えるためにエアポンプ35を制御する電子制御装置(ECU)5とを備える。ECU50は、給油時にタンク内圧センサ45で検出されるタンク内圧Ptaが基準値P1となるようにエアポンプ35を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関のために設けられる燃料タンクに係り、その燃料タンクで発生する蒸発燃料を大気へ放散させることなく処理する蒸発燃料処理装置に関する。
従来より、車両に搭載される装置の一つとして、燃料タンクで発生する蒸発燃料(ベーパ)をキャニスタにて捕集し、大気へ放散させることなく内燃機関の吸気通路へパージして処理するようにした蒸発燃料処理装置が知られている。この装置は、車両の停止時や給油時などに、燃料タンクで発生するベーパを、キャニスタ内部に設けられる吸着剤に吸着させて捕集するようになっている。捕集されたベーパ中の燃料成分(炭化水素(HC)等)は、内燃機関の運転時に、吸気通路で発生する負圧を利用して吸気通路へパージすることにより、内燃機関での燃焼に供して処理するようになっている。
この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置が挙げられる。この装置は、給油口を有する燃料タンクと大気通路との間に、燃料タンクで発生するベーパを吸着するキャニスタを備える。内燃機関の運転時には、キャニスタに吸着されたベーパが、内燃機関の吸気通路にパージ通路を介してパージされるようになっている。
特開2002−13445号公報
ところで、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置において、キャニスタの吸着性能を向上させるために、吸着剤を収容した吸着剤室の通過距離(L)と通過断面積(D)との比率(L/D)を大きくすることが考えられる。しかし、この場合は、キャニスタの通気抵抗が大きくなり、特に給油口から給油ガンを使用して燃料タンクに給油をするときには、燃料タンクの内部圧力が上昇することとなる。これにより、給油ガンによる給油が、その給油ガンの持つ停止機能により強制停止されることがあった。このため、作業者は何度も給油ガンを操作し直さなければならず、給油の作業性が低下するおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、キャニスタの通気抵抗の大きさにかかわらず給油作業性の低下を防止することを可能とした蒸発燃料処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、給油口を有し、燃料を貯える燃料タンクと、燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタと、キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路とを備えた蒸発燃料処理装置において、給油口から燃料タンクへの給油時に燃料タンクの内部圧力の上昇を抑制するための昇圧抑制手段を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、燃料タンクで発生する蒸発燃料は、燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタに吸着される。吸着された蒸発燃料は、内燃機関の運転時に吸気通路で発生する吸気負圧がパージ通路に作用することにより、キャニスタから吸気通路へパージされる。また、給油口から燃料タンクへ給油時には、大量の蒸発燃料が発生するが、キャニスタの通気抵抗が大きくても燃料タンクの内部圧力の上昇が昇圧抑制手段により抑制される。このため、給油ガンによる給油が強制停止され難くなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、昇圧抑制手段は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を溜めるために燃料タンクと吸気通路との間に設けられた溜め容器と、燃料タンクと溜め容器との間の蒸発燃料の流れを制御するための第1の制御弁と、溜め容器と吸気通路との間の蒸発燃料の流れを制御するための第2の制御弁と、吸気通路から溜め容器へのエアの逆流を防止するための逆止弁と、給油時に第1の制御弁を開くと共に第2の制御弁を閉じる弁制御手段とを含むことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、給油口から燃料タンクへ給油時には、弁制御手段が第1の制御弁を開くと共に第2の制御弁を閉じる。これにより、燃料タンクで発生する蒸発燃料が溜め容器に溜められ、燃料タンクの内部圧力の上昇が抑制される。このため、給油ガンによる給油が強制停止され難くなる。また、溜め容器に蒸発燃料が溜められる分だけキャニスタの容量を小さくすることが可能となる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、昇圧抑制手段は、燃料タンクの内部圧力を検出するための内部圧力検出手段を更に備え、弁制御手段は、給油時に検出される内部圧力が基準値より高いときは第1の制御弁を開き、給油時に検出される内部圧力が基準値より低いときは第1の制御弁を閉じることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、給油時に燃料タンクで内部圧力検出手段により検出される内部圧力が基準値より高いときは、弁制御手段が第1の制御弁を開くことにより、燃料タンクで発生する蒸発燃料が溜め容器に溜められる。一方、給油時に内部圧力検出手段により検出される内部圧力が基準値より低いときは、弁制御手段が第1の制御弁を閉じることにより、燃料タンクで発生する蒸発燃料が溜め容器に溜められず、キャニスタに吸着される。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、弁制御手段は、溜め容器に溜められた蒸発燃料を吸気通路へパージするために、内燃機関の運転時に第1の制御弁を開くと共に第2の制御弁を閉じることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、内燃機関の運転時には、弁制御手段が第1の制御弁を開くと共に第2の制御弁を閉じる。これにより、溜め容器に溜められた蒸発燃料が吸気通路の吸気負圧の作用を受けて吸気通路へ流れる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、給油口を有し、燃料を貯える燃料タンクと、燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタと、キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路とを備えた蒸発燃料処理装置において、キャニスタと大気通路との間に設けられたエアポンプと、給油口から燃料タンクへの給油時にキャニスタに負圧を与えるためにエアポンプを制御するポンプ制御手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、燃料タンクで発生する蒸発燃料は、燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタに吸着される。吸着された蒸発燃料は、内燃機関の運転時に吸気通路で発生する吸気負圧がパージ通路に作用することにより、キャニスタから吸気通路へパージされる。また、給油口から燃料タンクへ給油時には、ポンプ制御手段がエアポンプを制御することにより、キャニスタの通気抵抗が大きくてもキャニスタに負圧が与えられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料がキャニスタへ吸引され、燃料タンクの内部圧力の上昇が抑制される。このため、給油ガンによる給油が強制停止され難くなる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、エアポンプが、少なくともキャニスタの洩れ故障を診断するためにキャニスタの中の圧力を強制的に調整する故障診断用ポンプを兼用することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項5に記載の発明の作用に加え、エアポンプが故障診断用ポンプを兼用することから、故障診断用ポンプを別途設ける必要がない。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、燃料タンクの内部圧力を検出するための内部圧力検出手段を更に備え、ポンプ制御手段は、給油時に検出される内部圧力が基準値となるようにエアポンプを制御することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項5に記載の発明の作用に加え、給油時に燃料タンクで内部圧力検出手段により検出される内部圧力が基準値となるように、ポンプ制御手段がエアポンプを制御するので、エアポンプが無駄に駆動されることがない。
請求項1に記載の発明によれば、キャニスタの通気抵抗の大きさにかかわらず、給油作業性の低下を防止することができ、キャニスタの小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、燃料タンクで発生する蒸発燃料を溜め容器にも溜めることができ、燃料タンクの内部圧力の上昇を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、燃料タンクにおける実際の蒸発燃料の発生状態又はキャニスタの通気抵抗の大きさに合わせて溜め容器に蒸発燃料を溜めることができ、溜め容器を給油アシストのために有効に使用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、溜め容器に溜められた蒸発燃料を有効に処理することができ、溜め容器の蒸発燃料を溜める能力を回復させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、キャニスタの通気抵抗の大きさにかかわらず、給油作業性の低下を防止することができ、キャニスタの小型化を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、洩れ故障診断と給油アシストとを選択的に行うことができ、異なる目的のためにポンプを別個に設ける必要がなく、その分だけ蒸発燃料処理装置の小型化を図ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、給油アシストのために電気エネルギーの浪費を抑えることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、自動車に搭載されたエンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を概略構成図により示す。図2に、エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の給油時の状態を概略構成図により示す。エンジンシステムを構成する内燃機関としてのエンジン1は、外気を吸入する吸気通路2と、排気ガスを排出する排気通路3とを備える。エンジン1には、複数の燃焼室(図示略)に対応してインジェクタ4が設けられる。エンジンシステムは、燃料を貯留する燃料タンク5を更に備える。燃料タンク5には、給油栓6を含む給油パイプ7が設けられる。給油パイプ7は、本発明の給油口に相当する。図2に示すように、給油栓6を開けて給油ガン100により給油パイプ7に燃料を注入することにより、燃料タンク5に燃料が補給される。燃料タンク5には、燃料ポンプ8が内蔵される。燃料タンク5から燃料ポンプ8により吐出される燃料は、燃料ライン9を通じて各インジェクタ4へ供給される。供給された燃料は、各インジェクタ4が作動することにより、吸気通路2へと噴射される。吸気通路2には、エアクリーナ10を通って浄化された空気が導入される。この空気と噴射された燃料との混合気が各燃焼室に導入される。導入された混合気は、各燃焼室にて点火装置(図示略)が作動することにより、爆発燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気通路3を通じて外部へ排出される。
吸気通路2には、吸気量を調節するために開閉されるスロットルバルブ11が設けられる。スロットルバルブ11には、その開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ41が設けられる。吸気通路2には、吸気圧PMを検出するための吸気圧センサ42が設けられる。エンジン1には、その回転速度(エンジン回転速度)NEを検出するための回転速度センサ43が設けられる。これらスロットルセンサ41、吸気圧センサ42及び回転速度センサ43は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段に相当する。この他、燃料タンク5には、燃料タンク5の内部圧力(タンク内圧)Ptaを検出するためのタンク内圧センサ45が設けられる。タンク内圧センサ45は、本発明の内部圧力検出手段に相当する。また、給油パイプ7の出口には、同パイプ7への燃料逆流を防止する逆止弁13が設けられる。燃料タンク5には、この逆止弁13の開閉を検知するための逆止弁センサ46が設けられる。給油栓6を覆うリッド12には、その開閉を検知するためのリッドセンサ47が設けられる。また、運転席には、リッド12を開放するために操作されるリッド開スイッチ48が設けられる。
自動車に搭載された蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5で発生する蒸発燃料(ベーパ)を大気中へ拡散(放出)させることなく捕集して処理するためのものである。この装置は、燃料タンク5で発生するベーパを吸着するためのキャニスタ21を備える。キャニスタ21には、ベーパを吸着するために、活性炭よりなる吸着剤22が内蔵される。
キャニスタ21は、その内部に燃料タンク5で発生するベーパを導入するための蒸発燃料ポート(ベーパポート)23と、キャニスタ21に捕集されたベーパをパージするためのパージポート24と、キャニスタ21の内部に大気を導入するための大気ポート25とを含む。燃料タンク5から延びるベーパライン26は、ベーパ制御弁27を介してベーパポート23に連通する。燃料タンク5の中にて、ベーパライン26の入口には、フロート弁28が設けられる。パージポート24から延びるパージ通路としてのパージライン29は、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2に連通する。パージライン29の途中には、パージ制御弁30が設けられる。パージライン29は、キャニスタ21に吸着されたベーパを吸気通路2へパージするためのものである。パージ制御弁30は、パージライン29におけるベーパのパージ流量を制御するために開度が制御される。大気ポート25には、ポンプアッセンブリ31を介して大気通路としての大気ライン32が接続され、その大気ライン32の先端が大気に開口する。この大気ライン32は、燃料タンク5のエア抜きのために設けられたものでもある。大気ライン32の途中には、エアフィルタ33が設けられる。
ベーパ制御弁27は、燃料タンク5からキャニスタ21へ導かれるベーパを制御するものであり、圧力を受けて作動するダイアフラム式の逆止弁より構成される。ベーパ制御弁27は、ベーパライン26及び燃料タンク5の側の内部圧力(タンク側内圧)と、キャニスタ21の側の内部圧力(キャニスタ側内圧)との差圧に基づきダイアフラムを作動させることにより開弁・閉弁する。すなわち、ベーパ制御弁27は、キャニスタ側内圧が大気圧とほぼ同じになり、その内圧がタンク側内圧より小さいときに開弁することで、燃料タンク5からキャニスタ21へのベーパの流れが許容される。一方、ベーパ制御弁27は、キャニスタ側内圧がタンク側内圧より大きくなるときに開弁することでキャニスタ21から燃料タンク5への気体の流れが許容される。
キャニスタ21は、ベーパライン26及びベーパポート23を通じて内部に導入されるベーパを吸着剤22により吸着して捕集し、ベーパ中の燃料成分(炭化水素(HC)等)を含まない気体だけを大気ポート25からポンプアッセンブリ31、大気ライン32及びエアフィルタ33を通じて大気中へ排出する。エンジン1の運転時には、吸気通路2で発生する吸気負圧がパージライン29に作用する。このとき、パージ制御弁30が開かれることにより、キャニスタ21に吸着されたベーパがパージライン29を通じて吸気通路2へパージされる。パージ制御弁30は、電磁弁より構成され、パージ流量を制御するためにその開度がデューティ制御される。
ポンプアッセンブリ31は、本発明のエアポンプ及び故障診断用ポンプに相当するパージポンプ35と、流路切替手段に相当する三方切替弁36と、圧力センサ44と、リリーフ弁37とを含み、これらの部品35〜37,44をモジュール化して構成される。パージポンプ35は、大気ポート25を通じてキャニスタ21に圧力を与えるために、キャニスタ21と大気ライン32との間に設けられる。パージポンプ35は、ベーンポンプより構成され、作動翼と、その作動翼を回転させるモータとを含む。このパージポンプ35は、キャニスタ21のパージアシストをすることを1つの目的として設けられ、大流量のエアを吐出可能に構成される。この実施形態では、パージアシストのために、例えば、60〜120(L/min)程度の負荷で作動させるようになっている。パージポンプ35は、ウェスコ式ポンプであってもよい。三方切替弁36は、キャニスタ21の大気ポート25と、パージポンプ35の吐出ポートに通じるポンプ流路38と、大気ライン32との間のエア流路を切り替えるために設けられ、電磁弁により構成される。すなわち、三方切替弁36は、ポンプ流路38を遮断し、かつ、大気ポート25と大気ライン32とを連通させるように切り替えられる。また、三方切替弁36は、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。三方切替弁35より大気側の大気ライン32とポンプ流路38との間には、バイパス通路39が設けられる。リリーフ弁37は、このバイパス通路39に設けられ、大気ライン32からポンプ流路38へ向かうエアの流れを規制し、その逆方向のエアの流れを許容する。圧力センサ44は、ポンプ流路38における圧力を検出するように設けられる。
この実施形態で、自動車の運転席には、上記したリッド開スイッチ48の他に、蒸発燃料処理装置に洩れ故障等の異常が発生していることを運転者等に報知するための報知ランプ20が設けられる。
この実施形態で、蒸発燃料処理装置を制御するために、電子制御装置(ECU)50が設けられる。ECU50には、上記した各種センサ等41〜48が接続される。同じく、ECU50には、インジェクタ4、燃料ポンプ8、報知ランプ20、パージ制御弁30、パージポンプ35及び三方切替弁36がそれぞれ接続される。この実施形態では、エンジン1の運転状態に応じてキャニスタ21からのベーパのパージ流量を制御するために、ECU50が各種センサ41〜43の検出信号に基づきパージ制御弁30を制御し、必要に応じてパージポンプ35及び三方切替弁36を制御する。一方、この実施形態では、蒸発燃料処理装置の洩れ故障を診断するために、ECU50が各種センサ41〜43の検出信号に基づき、パージポンプ35及び三方切替弁36を制御すると共に、圧力センサ44の検出結果に基づき洩れ故障の判定を行い、報知ランプ20を制御するようになっている。更に、この実施形態では、給油時に燃料タンク5で大量に発生するベーパを好適に処理するために、ECU50が各種センサ等45〜48の検出信号に基づきポンプアッセンブリ31を制御する。
ECU50は、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備えて構成される。ROMには、各種制御プログラム及び所定のデータが予め記憶される。RAMには、CPUの演算結果が一時記憶される。バックアップRAMには、予め記憶したデータが保存される。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ等41〜48の検出信号に基づいて各種制御を実行する。ECU50は、本発明におけるポンプ制御手段に相当する。
次に、ECU50が実行するパージ制御の内容について説明する。図3に、パージ制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ100で、ECU50は、エンジン1が運転中であるか否かを判断する。ECU50は、この判断を、回転速度センサ43の検出信号等に基づき行う。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ110へ移行する。
ステップ110で、ECU50は、パージを実行するための所定のパージ条件が成立したか否かを判断する。ここで、パージ条件として、例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が発生する運転状態を挙げることができる。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ120へ移行する。
そして、ステップ120で、ECU50は、パージ処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージ制御弁30を開弁させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図5(b)に示すように、三方切替弁36が、ポンプ流路38を遮断し、かつ、大気ポート25と大気ライン32とを連通させるように切り替えられる。このパージ処理時の三方切替弁36の切替状態は、図5(a)に示すように、エンジン1の停止中であって、自動車の駐車時又は燃料タンク5への給油時の切替状態と同じである。パージ制御弁30は、単に全開にしたり、エンジン1の運転状態に応じて開度を制御したりしてもよい。
次に、ステップ130で、ECU50は、パージアシスト開始か否かを判断する。ここで、パージアシストは、例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が発生し難い運転状態のときに開始するものである。この判断が否定となる場合、ECU50は、ステップ110からの処理を繰り返す。一方、この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ140へ移行する。
そして、ステップ140で、ECU50は、パージアシスト処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージポンプ35を60〜120(L/min)の負荷で作動させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図5(c)に示すように、パージポンプ35が正作動(モータを正転)すると共に、三方切替弁36が、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。これにより、パージポンプ35によりキャニスタ21に正圧が与えられ、キャニスタ21から吸気通路2へのベーパのパージがアシストされる。ここでは、パージアシストのためにキャニスタ2に与えられる正圧を制御するために、パージポンプ35のモータの回転数を制御するようにしてもよい。
その後、ステップ150で、ECU50は、パージアシスト終了か否かを判断する。例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が十分に発生する運転状態に戻ったときは、パージアシストを終了することができる。この判断が否定となる場合、ECU50は、ステップ140からの処理を繰り返す。一方、この判断が肯定となる場合、ECU50は、ステップ160で、パージアシスト処理を終了し、処理をステップ110へ戻す。すなわち、ECU50は、パージポンプ35を停止させるとともに、三方切替弁36を、図5(b)に示す切替状態に戻す。
次に、ECU50が実行する洩れ故障診断制御の内容について説明する。図4に、洩れ故障診断制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ200で、ECU50は、エンジン1が停止中であるか否かを判断する。ECU50は、この判断を、回転速度センサ43の検出信号等に基づき行う。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ210へ移行する。
ステップ210で、ECU50は、洩れ故障診断を実行するための所定の故障診断条件が成立したか否かを判断する。ここで、故障診断条件として、例えば、エンジン停止後所定時間経過したことを挙げることができる。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ220へ移行する。
そして、ステップ220で、ECU50は、ベーパ流路閉塞処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージ制御弁30を閉弁させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図5(d)に示すように、三方切替弁36が、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。これにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含む蒸発燃料流路(ベーパ流路)が閉塞されることとなる。このベーパ流路閉塞処理時の三方切替弁36の切替状態は、図5(c)に示すように、パージアシスト中の切替状態と同じである。
その後、ステップ230で、ECU50は、パージポンプ35をオンする。この実施形態では、ECU50は、図5(d)に示すように、パージポンプ35を逆作動(モータを逆転)させる。これにより、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧が与えられる。ここでは、パージポンプ35を、例えば、1(L/min)程度の負荷で作動させる。すなわち、この実施形態では、パージポンプ35を構成するモータの回転方向を選択的に変更するだけで、パージポンプ35の機能が正圧ポンプと負圧ポンプとの間で変更される。
次に、ECU50は、ステップ240で、圧力センサ44による検出圧力を読み込み、ステップ250で、読み込まれた検出圧力が所定値に達したか否かを判断する。すなわち、閉塞されたベーパ流路の内圧が所定の負圧値になったか否かを判断する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は、ステップ230からの処理を繰り返す。一方、この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ260へ移行する。
そして、ステップ260で、ECU50は、検出圧力が所定値に達してから所定時間が経過したか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ270へ移行する。
そして、ECU50は、ステップ270で、 圧力センサ44による検出圧力を読み込み、ステップ280で、読み込まれた検出圧力の値と、ステップ250で基準となった所定値との間の圧力差を演算する。この圧力差は、ベーパ流路における洩れ故障の有無を表すこととなる。洩れ故障とは、ベーパ洩れの原因となる孔等がベーパ流路中に存在することを意味する。
その後、ステップ290で、ECU50は、演算された圧力差が所定値以上であるか否かを判断する。このように閉塞されたベーパ流路の圧力変化を診る診断方法を「内圧モニタ法」と言う。この判断結果が否定となる場合、ベーパ流路に洩れ故障はないものとして、ステップ300で、ECU50は、正常判定処理を実行し、その後の処理を一旦終了する。正常判定処理として、ECU50は、報知ランプ20を消灯させ、洩れ故障がないことを示す正常コードをバックアップRAMに記憶させるなどの処理を挙げることができる。
一方、ステップ290の判断結果が肯定となる場合、ベーパ流路に洩れ故障があるものとして、ステップ310で、ECU50は、異常判定処理を実行し、その後の処理を一旦終了する。異常判定処理として、ECU50は、報知ランプ20を点灯又は点滅させ、洩れ故障があることを示す異常コードをバックアップRAMに記憶させるなどの処理を挙げることができる。
次に、ECU50が実行する給油アシスト制御の内容について説明する。図6に、給油アシスト制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ300で、リッド開スイッチ48が「ON」に操作されるのを待って、ステップ301で、ECU50が起動される。これ以後は、ECU50が処理を司る。
ステップ302で、ECU50は、リッドセンサ47が「ON」になるのを待つ。そして、リッド12が開けられることでリッドセンサ47が「ON」になると、ステップ303で、図2に示すように、給油パイプ7に給油ガン100が挿入されて給油が開始される。
その後、ステップ304で、ECU50は、逆止弁センサ46が「ON」になるのを待つ。そして、給油パイプ7から燃料タンク5への燃料流入に伴って逆止弁13が開くことで、逆止弁センサ46が「ON」になると、ECU50は、処理をステップ305へ移行する。
ステップ305で、ECU50は、ポンプアッセンブリ31のパージポンプ35を吸引起動させる。すなわち、ECU50は、図5(d)に示すように、パージポンプ35を逆作動(モータを逆転)させて、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧を与える。
次に、ステップ306で、ECU50は、タンク内圧センサ45の検出信号に基づき、タンク内圧Ptaを読み込む。
その後、ステップ307で、ECU50は、読み込まれたタンク内圧Ptaが所定の基準値P1と同じか否かを判断する。ここで、基準値P1は、ある1点値でもよく、ある幅をもった値でもよい。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、タンク内圧Ptaを現状維持するために、ステップ308でポンプ回転速度を現状維持して、処理をステップ313へ移行する。一方、判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をステップ309へ移行する。
ステップ309で、ECU50は、タンク内圧Ptaが基準値よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、タンク内圧Ptaを上げるために、ステップ310で、ポンプ回転速度を低減させて、処理をステップ313へ移行する。すなわち、タンク内圧Ptaを上げるために、パージポンプ35による吸引を弱めるのである。一方、判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をステップ311へ移行する。
ステップ311で、ECU50は、タンク内圧Ptaが基準値よりも大きいか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、タンク内圧Ptaを下げるために、ステップ312で、ポンプ回転速度を増大させて、処理をステップ313へ移行する。すなわち、タンク内圧Ptaを下げるために、パージポンプ35による吸引を強めるのである。一方、判断結果が否定となる場合、ECU50は、そのまま処理をステップ313へ移行する。
そして、ステップ313では、ECU50は、逆止弁センサ46が「OFF」になるのを待つ。そして、給油が終わって逆止弁13が閉じることで、逆止弁センサ46が「OFF」になると、ECU50は、ステップ314で、パージポンプ35による吸引を停止させる。すなわち、パージポンプ35を停止させる。
その後、ステップ315で、ECU50は、リッドセンサ47が「OFF」になるのを待つ。そして、リッド12が閉じられることでリッドセンサ47が「OFF」になると、ステップ316で、ECU50は、自己の動作を停止させて、その後の処理を終了する。
以上説明したこの実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、燃料タンク5で発生するベーパは、燃料タンク5と大気ライン32との間に設けられたキャニスタ21に吸着される。吸着されたベーパは、エンジン1の運転時にECU50がパージ制御弁30を開くことで、吸気通路2で発生する吸気負圧の作用を受けてキャニスタ21から吸気通路2へパージライン29を介してパージされる。パージライン29におけるベーパのパージ流量は、ECU50がパージ制御弁30の開度を制御することで調整される。また、この実施形態では、吸気通路2における吸気負圧の発生が不十分となるような場合には、ECU50が必要に応じて三方切替弁36によりパージポンプ35からのエア流路をキャニスタ21の大気ポート25へ切り替え、パージポンプ35を作動させる。これにより、パージポンプ35によりキャニスタ21に正圧が与えられ、キャニスタ21からのベーパのパージがアシストされる。このようにキャニスタ21に吸着されたベーパをパージするために、パージ制御弁30及び三方切替弁36が使われ、パージポンプ35が必要に応じて使われる。ここで、三方切替弁36は、パージに必要な大気を大気ライン32からキャニスタ21へ導入するために切り替えられる。
一方、この蒸発燃料処理装置における洩れ故障を診断するためには、ECU50が大気ライン32を三方切替弁36により閉じ、パージライン29をパージ制御弁30により閉じる。これにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路の空間が閉塞される。その後、ECU50がパージポンプ35を逆作動させることで、閉塞したベーパ流路の空間に負圧が与えられ、ECU50が圧力センサ44の検出結果に基づき所定時間内の圧力変化である圧力差を演算し、その圧力差に基づきベーパ流路空間における洩れ故障を判定する。従って、蒸発燃料処理装置の洩れ故障を診断するには、パージ又はパージアシストに使われるパージ制御弁30、三方切替弁36及びパージポンプ35がそれぞれ兼用されることとなる。このため、一つのパージポンプ35を兼用することでパージアシストと洩れ故障診断を選択的に行うことができ、洩れ故障診断のために専用のエアポンプを設けない分だけ蒸発燃料処理装置の小型化を図ることができる。
この実施形態では、パージポンプ35を使用したパージのアシストは、吸気通路2で吸気負圧が発生するエンジン1の運転時にECU50により実行される。一方、パージポンプ35を使用した洩れ故障診断は、振動の少ないエンジン1の停止時にECU50により実行される。従って、パージアシストと洩れ故障診断が異なる時期に行われるので、それぞれの処理を一つのパージポンプ35を使用して行うことができ、しかも、振動の悪影響がない分だけ洩れ故障の診断精度を向上させることができる。
この実施形態では、ECU50がパージポンプ35を正圧ポンプとして機能させることにより、キャニスタ21に正圧が与えられてパージがアシストされる。一方、ECU50がパージポンプ35を負圧ポンプとして機能させることにより、閉塞されたベーパ流路に負圧が与えられて洩れ故障の判定が行われる。このため、正圧の付与によるパージアシストと、負圧の付与による洩れ故障の診断を一つのパージポンプ35により行うことができる。しかも、この実施形態では、パージアシスト専用の大流量エアを吐出できるパージポンプ35を使用しているので、洩れ故障診断に必要な小流量エアを吐出することもできる。このため、洩れ故障診断専用のエアポンプをパージアシストに使用する場合とは異なり、パージアシストのために必要十分な大流量エアをキャニスタ21に供給することができる。
この実施形態では、パージポンプ35を構成するモータの回転方向を選択的に変更するだけで、パージポンプ35の機能が正圧ポンプと負圧ポンプとの間で変更される。このため、比較的簡単な構成で一つのパージポンプ35により正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を得ることができる。
この実施形態では、パージポンプ35を含むがポンプアッセンブリ31がキャニスタ21の大気ポート25に対応して設けられるので、パージをアシストするために、パージポンプ35を正圧ポンプとして機能させることで、大気が正圧でキャニスタ21の中に押し込まれる。このため、パージアシストに伴い、キャニスタ21の吸着剤22に吸着されたベーパをキャニスタ21から押し出すことができ、キャニスタ21のベーパ吸着容量を初期状態に近い状態に回復させることができる。
ところで、この蒸発燃料処理装置では、キャニスタ21の吸着性能を向上させるために、吸着剤22を収容した吸着剤室の通過距離(L)と通過断面積(D)との比率(L/D)を大きくすることが考えられる。しかし、この場合は、キャニスタ21の通気抵抗が大きくなることがある。この場合、燃料タンク5で発生するベーパがキャニスタ21の吸着剤22に吸着され難くなる。特に、給油ガン100を使用して燃料タンク5に給油をするときには、燃料タンク5の内部圧力が上昇することとなる。このとき、キャニスタ21の通気抵抗が大きいと、発生したベーパが吸着剤22に吸着され難い。従って、このままでは、燃料タンク5の内部圧力が必要以上に上昇してしまい、給油ガン100による給油が同給油ガン100の持つ給油停止機能により強制停止されてしまい、作業者は何度も給油ガン100を操作し直さなければならなくなる。
そこで、この実施形態では、燃料タンク5への給油時には、ECU50が給油アシスト制御によりパージポンプ35を制御する。これにより、たとえキャニスタ21の通気抵抗が大きくても、パージポンプ35による吸引動作によりキャニスタ21に負圧が与えられ、燃料タンク5で発生するベーパがキャニスタ21に強制的に吸引され、タンク内圧Ptaの上昇が抑制される。このため、給油ガン100による給油が強制停止され難くなり、作業者が何度も給油ガン100を操作し直す必要がなくなる。この意味で、キャニスタ21の通気抵抗の大きさにかかわらず、給油作業性の低下を防止することができる。また、キャニスタ21にベーパを強制的に吸引するようにした分だけ、キャニスタ21の小型化を図ることができる。
また、この実施形態では、給油アシストに使用されるパージポンプ35が、キャニスタ21の洩れ故障を診断するために使用される故障診断用ポンプを兼用することから、パージポンプ35と故障診断用ポンプを別途に設ける必要がない。このため、一つのパージポンプ35を兼用することで、パージアシストと洩れ故障診断、更には給油アシストを選択的に実施することができ、各種異なる目的のためにポンプを別個に設ける必要がなく、その分だけ蒸発燃料処理装置の小型化を図ることができる。
更に、この実施形態によれば、給油時に燃料タンク5でタンク内圧センサ45により検出されるタンク内圧Ptaが基準値P1となるように、ECU50がパージポンプ35の回転速度を制御するので、同ポンプ35が無駄に駆動されることがない。この意味で、給油アシストを行うために電気エネルギーの浪費を抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、給油アシスト制御の構成の点で第1実施形態と異なる。図7に、自動車に搭載されたエンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を概略構成図により示す。図8に、エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の給油時の状態を概略構成図により示す。この実施形態では、キャニスタ21の大気ポート25に、ポンプアッセンブリ31に代わり大気制御弁51が設けられる。大気制御弁51は、キャニスタ21の大気ポート25と大気ライン32との間の連通を制御するために開閉される。また、給油アシストを行うために、燃料タンク5には、給油アシストライン52が接続され、同ライン52が真空容器53に接続される。真空容器53は、給油時に燃料タンク5で発生する大量のベーパを給油アシストライン52を通じて吸引して一旦溜めるものであり、本発明の溜め容器に相当する。この実施形態では、燃料タンク5の容量よりも真空容器53の容量の方が小さくなっている。給油アシストライン52の途中には、給油アシスト制御弁54が設けられる。給油アシスト制御弁54は、給油アシストライン52におけるベーパのパージ流量を制御するためにその開度が制御される。給油アシスト制御弁54は、本発明の第1の制御弁に相当する。スロットルバルブ11より下流の吸気通路2と真空容器53との間には、サブパージライン55が設けられる。サブパージライン55の途中には、サブパージ制御弁56と逆止弁57が設けられる。サブパージライン55は、真空容器53に一旦溜められたベーパを吸気通路2へパージするためのものである。サブパージ制御弁56は、サブパージライン55におけるベーパのパージ流量を制御するためにその開度が制御される。サブパージ制御弁56は、本発明の第2の制御弁に相当する。逆止弁57は、吸気通路2から真空容器53へのエアの逆流を防止する。
電気的構成として、大気制御弁51、給油アシスト制御弁54及びサブパージ制御弁56は、それぞれECU50に接続される。また、燃料ポンプ8には、燃料タンク5の中の燃料レベルLfsを計測するためのレベルゲージセンサ49が設けられる。このセンサ49は、ECU50に接続される。この実施形態では、給油時に燃料タンク5で大量発生するベーパを好適に処理するために、ECU50が各種センサ等45〜49の検出信号に基づき給油アシスト制御弁54を制御するようになっている。また、真空容器53に溜められたベーパを処理するために、ECU50は、パージ制御弁30と同様にサブパージ制御弁56を制御するようになっている。ECU50は、給油アシスト制御弁54及びサブパージ制御弁56の開閉を制御する本発明の弁制御手段に相当する。また、この実施形態において、上記した真空容器53、給油アシスト制御弁54、サブパージ制御弁56、逆止弁57及びECU50は、給油時に燃料タンク5の内部圧力の上昇を抑制するための本発明の昇圧抑制手段に相当する。
次に、ECU50が実行する給油アシスト制御の内容に内容について説明する。図9に、給油アシスト制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ400で、リッド開スイッチ48が「ON」に操作されるのを待って、ステップ401で、ECU50が起動される。それ以後、ECU50が、処理を司る。
ステップ402で、ECU50は、リッドセンサ47が「ON」になるのを待つ。そして、リッド12が開けられることでリッドセンサ47が「ON」になると、ステップ403で、図8に示すように、給油パイプ7に給油ガン100が挿入されて給油が開始される。
その後、ステップ404で、ECU50は、逆止弁センサ46が「ON」になるのを待つ。そして、給油パイプ7から燃料タンク5への燃料流入に伴って逆止弁13が開くことで、逆止弁センサ46が「ON」になると、ECU50は、処理をステップ405へ移行する。
ステップ405で、ECU50は、給油時に燃料タンク5で発生するベーパを真空容器53に溜めるために給油アシスト制御弁54を開作動させる。その後、ステップ406で、ECU50は、タンク内圧センサ45の検出信号に基づき、タンク内圧Ptaを読み込む。ここで、タンク内圧Ptaには、燃料タンク5でのベーパの発生状態や、キャニスタ21の通気抵抗の状態が反映されることとなる。
次に、ステップ407で、ECU50は、読み込まれたタンク内圧Ptaが所定の基準値P1以下であるか否かを判断する。ここで、基準値P1は、ある1点値でもよく、ある幅をもった値でもよい。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、真空容器53にベーパを溜めることを中止するために、ステップ408で給油アシスト制御弁54を閉作動させて、処理をステップ410へ移行する。ステップ407で、判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をステップ409へ移行する。
ステップ409で、ECU50は、真空容器53にベーパを溜めることを維持するために、給油アシスト制御弁54を開作動させて、処理をステップ410へ移行する。
ステップ410では、ECU50は、逆止弁センサ46が「OFF」になるのを待つ。そして、給油が終わって逆止弁13が閉じることで、逆止弁センサ46が「OFF」になると、ECU50は、ステップ411で、リッドセンサ47が「OFF」になるのを待つ。そして、リッド12が閉じられることでリッドセンサ47が「OFF」になると、ステップ412で、ECU50は、自己の動作を停止させて、その後の処理を終了する。
上記したようにこの実施形態では、真空容器53の容量が燃料タンク5の容量より小さいことから、燃料タンク5が満タン近くで真空容器53が機能しなくなると、タンク内圧Ptaが上昇する。その後、すぐに従来通りの満タン検知が働き、給油が完了する。給油完了と平行して、給油アシスト制御を終了することとなる。
次に、ECU50が実行するサブパージ制御の内容について説明する。サブパージ制御は、図3に示すパージ制御に加えてこの実施形態の蒸発燃料処理装置で行われる制御であり、真空容器53に溜められたベーパを吸気通路2へパージして処理するための制御である。図10に、サブパージ制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ500で、ECU50は、エンジン1が運転中であるか否かを判断する。ECU50は、この判断を、回転速度センサ43の検出信号等に基づき行う。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ510へ移行する。
ステップ510で、ECU50は、パージを実行するための所定のパージ条件が成立したか否かを判断する。ここで、パージ条件として、例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が発生する運転状態を挙げることができる。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ520へ移行する。
そして、ステップ520で、ECU50は、メインのパージ実行中であるか否かを判断する。ここで、メインのパージ制御とは、キャニスタ21のベーパをパージするために実行する制御であり、図3に示すパージ制御を意味する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、その後の処理を一旦終了する。ステップ520の判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をステップ530へ移行する。
ステップ530で、ECU50は、吸気圧センサ42の検出による吸気圧PMを読み込み、ステップ540で、その読み込まれた吸気圧PMが所定値P2以下であるか否かを判断する。すなわち、吸気通路2における吸気負圧が基準値P2(例えば「−60 kPa」)以下となるか否かを判断する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は、その後の処理を一旦終了する。一方、ステップ540の判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ550へ移行する。
そして、ステップ550で、ECU50は、給油アシスト制御弁54を閉作動させる。その後、ステップ560で、ECU50は、サブパージ処理を実行する。すなわち、ECU50は、サブパージ制御弁56を開弁させる。サブパージ制御弁56の開度を、エンジン1の運転状態等に応じて制御するようにしてもよい。
その後、ステップ570で、ECU50は、サブパージ処理を実行してから所定時間が経過するのを待つ。そして、所定時間が経過すると、ステップ580で、ECU50は、サブパージ処理を停止させ、すなわちサブパージ制御弁56を閉作動させ、その後の処理を一旦終了する。
以上説明したこの実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、燃料タンク5で発生するベーパは、燃料タンク5と大気ライン32との間に設けられたキャニスタ21に吸着される。吸着されたベーパは、エンジン1の運転時に吸気通路2で発生する吸気負圧がパージライン29に作用し、パージ制御弁30が制御されることで、キャニスタ21から吸気通路2へパージされる。
一方、給油パイプ7から燃料タンク5への給油時には、キャニスタ21の通気抵抗が大きいことにより、燃料タンク5の内部圧力が上昇することがある。このとき、キャニスタ21にベーパを吸着させる代わりに、真空容器53にベーパを溜めることにより、燃料タンク5の内部圧力の上昇が抑制される。このため、給油ガン100による給油が強制停止され難くなる。
すなわち、給油時には、ECU50が給油アシスト制御弁54を開くと共に、サブパージ制御弁56を閉じる。これにより、燃料タンク5で発生するベーパを真空容器53に溜めることができ、燃料タンク5の内部圧力の上昇を抑制することができる。このため、給油ガン100による給油が強制停止され難くなる。このため、キャニスタ21の通気抵抗の大きさにかかわらず、給油作業性が低下することを未然に防止することができる。また、真空容器53にベーパが溜められる分だけ、キャニスタ21の容量を小さくすることも可能となる。このため、キャニスタ21の小型軽量化を図ることができ、キャニスタ21の車両への搭載性を向上させることができる。なお、真空容器53は、単なる中空容器であることから、その形状や大きさを制限する要因が少なく、車両の空きスペースの形状に合わせて製造することができ、車両搭載性を確保することができる。
また、この実施形態によれば、給油時に燃料タンク5でタンク内圧センサ45により検出されるタンク内圧Ptaが基準値P1より高いときは、ECU50が給油アシスト制御弁54を開き、これにより燃料タンク5で発生するベーパが真空容器53に流れて溜められる。一方、給油時にタンク内圧センサ45により検出されるタンク内圧Ptaが基準値P1より低いときは、ECU50が給油アシスト制御弁54を閉じ、これにより、燃料タンク5で発生するベーパが真空容器53へは流れず、キャニスタ21に吸着されることとなる。このため、燃料タンク5での実際のベーパの発生状態又はキャニスタ21の通気抵抗の状態に合わせて真空容器53にベーパを溜めることができ、真空容器53を給油アシストのために有効に使用することができる。
また、この実施形態によれば、エンジン1の運転時には、ECU50が給油アシスト制御弁54を開くと共に、サブパージ制御弁56を閉じ、これにより真空容器53に溜められたベーパが吸気通路2の吸気負圧の作用を受けて吸気通路2へパージされる。このため、真空容器53に溜められたベーパを有効に処理することができ、真空容器53のベーパを溜める能力を回復させることができる。また、真空容器53には、サブパージライン55を通じて導入された吸気負圧が溜められる。真空容器53に溜められた負圧の保持は、逆止弁57で行うようになっている。
[第3実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、給油アシスト制御の内容の点で、第2実施形態と構成が異なる。図11に、給油アシスト制御プログラムをフローチャートにより示す。
この実施形態では、燃料タンク5の容量よりも真空容器53の容量の方が大きくなっている。また、図11に示すステップ400〜405、408〜412の内容の点で、図9と共通し、図11のステップ506,507の内容の点で図9のステップ406,407と異なる。すなわち、図9では、ステップ406で、ECU50は、タンク内圧センサ45の検出信号に基づき、タンク内圧Ptaを読み込んだが、この実施形態では、図11のステップ506で、ECU50は、レベルゲージセンサ49の検出信号に基づき、燃料レベルLfsを読み込む。
また、図9では、ステップ407で、ECU50は、読み込まれたタンク内圧Ptaが所定の基準値P1以下であるか否かを判断したが、この実施形態では、図11のステップ507で、ECU50は、読み込まれた燃料レベルLfsが所定の最大値Lmax以下であるか否かを判断する。ここで、最大値Lmaxは、ある1点値でもよく、ある幅をもった値でもよい。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、真空容器53にベーパを溜めることを停止するために、ステップ408で給油アシスト制御弁54を閉作動させて、処理をステップ410へ移行する。一方、ステップ407で、判断結果が否定となる場合、ECU50は、処理をステップ409で、真空容器54にベーパを溜めることを維持するために、給油アシスト制御弁54を開作動させて、処理をステップ410へ移行する。その後、ステップ410〜412の処理は、図9のそれと同じである。
以上説明したこの実施形態の蒸発燃料処理装置は、真空容器53の容量が燃料タンク5のそれよりも大きい場合に、燃料タンク5の満タンをレベルゲージセンサ49による燃料レベルLfsに基づき検知し、真空容器53にベーパを溜めることを制御するものである。この実施形態の構成による基本的な作用効果は、第2実施形態のそれと同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、サブパージライン55及びパージライン29の構成の点で第2及び第3実の実施形態と異なる。図12に、この実施形態において、自動車に搭載されたエンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を概略構成図により示す。
この実施形態では、サブパージ制御弁56が省略され、サブパージライン55の先端がパージ制御弁30より上流のパージライン29に接続される点で、第2及び第3の実施形態における構成と異なる。また、この実施形態では、逆止弁57より下流のサブパージライン55にオリフィス58が設けられる。このオリフィス58は、サブパージライン55のベーパのパージ流を、パージライン29のそれよりも少なくするためにサブパージライン55を部分的に縮径したものである。
従って、この実施形態では、パージ制御弁30が制御されてキャニスタ21のベーパがパージライン29を通じて吸気通路2へパージされるときに、真空容器53のベーパもサブパージライン55及びパージライン29を通じて吸気通路2へパージされることとなる。このとき、サブパージライン55からパージライン29を流れるベーパに合流するベーパの流量は、オリフィス58の内径により決定される。この実施形態では、サブパージライン55からパージライン29に合流するベーパ流量は、キャニスタ21から流れてくるベーパの流量よりも少なくなる。この実施形態では、第2及び第3の実施形態とは異なりサブパージ制御弁56を省略し、その制御弁56の制御を省略しているので、その分だけ蒸発燃料処理装置の構成を簡略化することができる。その他の基本的な作用効果は、第2及び第3の実施形態のそれと同じである。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
例えば、前記第2〜第4の実施形態では、燃料タンク5で発生したベーパを一旦溜めるために真空容器53を設けたが、ベーパを溜めることができる容器であれば、真空容器でない容器を設けることもできる。
エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を示す概略構成図。 エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の給油時の状態を示す概略構成図。 パージ制御プログラムを示すフローチャート。 洩れ故障診断制御プログラムを示すフローチャート。 (a)〜(d)は、ポンプアッセンブリ構成部品の動作を示す説明図。 給油アシスト制御プログラムを示すフローチャート。 エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を示す概略構成図。 エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の給油時の状態を示す概略構成図。 給油アシスト制御プログラムを示すフローチャート。 サブパージ制御プログラムを示すフローチャート。 給油アシスト制御プログラムを示すフローチャート。 エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置を示す概略構成図。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 吸気通路
5 燃料タンク
7 給油パイプ(給油口)
21 キャニスタ
29 パージライン(パージ通路)
32 大気ライン(大気通路)
35 パージポンプ(エアポンプ)
45 タンク内圧センサ(内部圧力検出手段)
50 ECU(弁制御手段、ポンプ制御手段)
53 真空容器(溜め容器)
54 給油アシスト制御弁(第1の制御弁)
56 サブパージ制御弁(第2の制御弁)
57 逆止弁
Pta タンク内圧(内部圧力)
P1 基準値

Claims (7)

  1. 給油口を有し、燃料を貯える燃料タンクと、
    前記燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、
    前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために前記燃料タンクと前記大気通路との間に設けられたキャニスタと、
    前記キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路と
    を備えた蒸発燃料処理装置において、
    前記給油口から前記燃料タンクへの給油時に前記燃料タンクの内部圧力の上昇を抑制するための昇圧抑制手段を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 前記昇圧抑制手段は、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を溜めるために前記燃料タンクと前記吸気通路との間に設けられた溜め容器と、前記燃料タンクと前記溜め容器との間の前記蒸発燃料の流れを制御するための第1の制御弁と、前記溜め容器と前記吸気通路との間の前記蒸発燃料の流れを制御するための第2の制御弁と、前記吸気通路から前記溜め容器へのエアの逆流を防止するための逆止弁と、前記給油時に前記第1の制御弁を開くと共に前記第2の制御弁を閉じる弁制御手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記昇圧抑制手段は、前記燃料タンクの内部圧力を検出するための内部圧力検出手段を更に備え、前記弁制御手段は、前記給油時に前記検出される内部圧力が基準値より高いときは前記第1の制御弁を開き、前記給油時に前記検出される内部圧力が前記基準値より低いときは前記第1の制御弁を閉じることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記弁制御手段は、前記溜め容器に溜められた蒸発燃料を前記吸気通路へパージするために、前記内燃機関の運転時に前記第1の制御弁を開くと共に前記第2の制御弁を閉じることを特徴とする請求項2又は3に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 給油口を有し、燃料を貯える燃料タンクと、
    前記燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、
    前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために前記燃料タンクと前記大気通路との間に設けられたキャニスタと、
    前記キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路と
    を備えた蒸発燃料処理装置において、
    前記キャニスタと前記大気通路との間に設けられたエアポンプと、
    前記給油口から前記燃料タンクへの給油時に前記キャニスタに負圧を与えるために前記エアポンプを制御するポンプ制御手段と
    を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  6. 前記エアポンプが、少なくとも前記キャニスタの洩れ故障を診断するために前記キャニスタの中の圧力を強制的に調整する故障診断用ポンプを兼用することを特徴とする請求項5に記載の蒸発燃料処理装置。
  7. 前記燃料タンクの内部圧力を検出するための内部圧力検出手段を更に備え、前記ポンプ制御手段は、前記給油時に前記検出される内部圧力が基準値となるように前記エアポンプを制御することを特徴とする請求項5に記載の蒸発燃料処理装置。
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