JP2002370553A - 燃料タンクのリッド開放制御装置 - Google Patents

燃料タンクのリッド開放制御装置

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JP2002370553A
JP2002370553A JP2001178987A JP2001178987A JP2002370553A JP 2002370553 A JP2002370553 A JP 2002370553A JP 2001178987 A JP2001178987 A JP 2001178987A JP 2001178987 A JP2001178987 A JP 2001178987A JP 2002370553 A JP2002370553 A JP 2002370553A
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fuel
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fuel tank
pressure
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Yoshihiko Hyodo
義彦 兵道
衛 ▲吉▼岡
Mamoru Yoshioka
Masahiro Kimura
政弘 木村
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベントバルブ異常時にも燃料タンクへの給油
を可能とする。 【解決手段】 電子制御ユニット(ECU)30は、給
油時にリッド開放スイッチ140がオンにされると、ベ
ントバルブ131を開弁し、キャニスタ10にタンク内
の蒸発燃料を排気してタンク内圧を低下させるととも
に、圧力センサ120で検出した燃料タンク内圧力が所
定値まで低下した時にリッドオープナ115aを作動さ
せて給油口のリッド115を開放して給油操作を可能と
する。これにより、給油時にタンク内の蒸発燃料が給油
管111を通って大気に放出されることが防止される。
ECUは、更にスイッチ14がオンにされてから所定時
間が経過した場合には、警告灯145を点灯するととも
に、タンク内圧力にかかわらずリッド115を開放す
る。これにより、ベントバルブ異常によりタンク内圧が
低下しない場合にも給油操作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクのリッ
ド開放制御装置に関し、詳細には給油時に燃料タンク内
圧を所定圧力まで低下させた後に給油口リッドを開放す
る燃料蒸気放散防止装置を備えた燃料タンクのリッド開
放制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等の燃料タンクへの給油時にタンク
給油口を通じてタンク内の燃料ベーパーが大気に放散さ
れることを防止する燃料蒸気放散防止装置が一般に知ら
れている。この種の防止装置の例としては、例えば特開
平8−121279号公報に記載されたものがある。
【0003】同公報の装置は、燃料タンク給油口を覆う
蓋(リッド)を開放するリッド開放装置と、タンク内の
燃料ベーパをタンク外のリザーバに排気するコンプレッ
サとを備えており、給油時にタンク内の燃料ベーパをリ
ザーバに排気してから給油口を開放することにより、開
放された給油口を通じて燃料タンク内の燃料ベーパが大
気に放出されることを防止している。
【0004】すなわち、同公報の装置では、運転者が給
油のために給油スイッチをオンにすると、まずコンプレ
ッサが作動して燃料タンク内の燃料ベーパをリザーバに
排気する。そして、燃料タンク内圧力が大気圧以下にな
ったときにリッド開放装置が作動して給油口のリッドを
開放し給油操作を許可する。これにより、給油口が開放
されるときには、常に燃料タンク内圧力は大気圧以下と
なり、燃料タンク内の燃料ベーパが給油口から大気に放
出されることが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
8−121279号公報のような蒸発燃料放散防止装置
では、問題が生じる場合がある。例えば、同公報の装置
では給油に先立ってタンク内の蒸発燃料を排気し、タン
ク内の圧力が大気圧以下になったときに給油を許可して
いる。しかし、蒸発燃料を排気するためのコンプレッサ
などに異常が生じたような場合には、タンク内の燃料ベ
ーパが排気されないためタンク内圧力は低下しない。こ
のため、運転者が給油スイッチをオンにしても給油口リ
ッドは開放されず給油を行うことができない問題が生じ
る。
【0006】すなわち、上記公報の装置では、蒸発燃料
放散防止装置に異常が生じると給油を行うことができな
くなり、極端な場合には蒸発燃料放散防止装置の修理の
ために修理工場に車両を移動することすらできなくなる
可能性がある。本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、
蒸発燃料放散防止装置に異常が生じた場合でも、燃料タ
ンクへの給油を可能とする手段を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、燃料タンクへの給油時に燃料タンク内の気体を
タンク外の所定の場所に排出する排気手段と、タンク内
圧を検出する内圧検出手段と、燃料タンクへの給油時
に、リッド開放信号を入力したときに前記排気手段を作
動させるとともに、前記内圧検出手段が検出したタンク
内圧が所定圧力以下になったときに燃料タンクの給油口
リッドを開放して給油を許可するリッド開放手段と、を
備えた燃料タンクのリッド開放制御装置であって、更
に、前記リッド開放信号入力から予め定めた時間経過後
に前記タンク内圧が前記所定圧力より高い場合に操作者
に異常を報知するとともに、前記給油口リッドを開放す
る異常時給油手段を備えた燃料タンクのリッド開放制御
装置が提供される。
【0008】すなわち、請求項1の発明では、排気手段
が正常に動作している場合にはタンク内圧が所定圧力
(例えば大気圧近傍の圧力)以下にならないと給油口リ
ッドが開放されないため、燃料タンク内に圧力が残った
状態で給油口が開放され、タンク内の燃料ベーパが給油
口から大気に放散されることがない。また、例えば排気
手段などに異常が生じたために燃料タンク内の圧力が低
下しなくなった場合には、予め定めた時間が経過すると
警告灯の点灯などにより操作者に異常を報知した上で強
制的に給油口リッドが開放される。このため、異常時に
も給油が可能となり、例えば排気手段の修理が必要な場
合にも、確実に修理工場までの走行が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は本発明を自動車用燃
料タンクに適用した実施形態の概略構成を示す図であ
る。図1において、100は内燃機関本体、1は内燃機
関100の吸気通路、3は吸気通路1に配置されたエア
クリーナを示す。吸気通路1には運転者のアクセルペダ
ル(図示せず)の操作に応じた開度をとるスロットル弁
6が設けられている。
【0010】図1に11で示すのは機関の燃料タンクで
ある。タンク11内の燃料油はフュエルポンプ70によ
り昇圧され、フィード配管71を介して機関100の各
気筒の燃料噴射弁101に圧送される。
【0011】燃料タンク11には、タンク内への給油の
ための給油管111が設けられている。図1に115で
示すのは給油管111の給油口114を覆うリッドであ
る。すなわち、本実施形態では、給油管111からタン
ク内に給油を行うためには、リッド115を開放して給
油管の給油口114に設けられたキャップ113を外す
ことが必要となる。リッド115にはソレノイドアクチ
ュエータ等の適宜な形式のアクチュエータからなり、後
述する電子制御ユニット(ECU)30からの駆動信号
によりリッド115を開放するリッドオープナ115a
が設けられている。
【0012】タンク11の上部には、後述するキャニス
タ10にタンク11内の燃料油液面上部空間を接続する
ブリーザー配管13が接続されている。ブリーザー配管
13とタンク11との接続部にはソレノイドバルブ等か
らなるベントバルブ131とそれぞれフロート弁からな
るCOV(CUT OFF VALVE)132とRO
V(ROLL OVER VALVE)133とが設け
られている。ベントバルブ131は、後述するように、
給油に先だってECU30からの駆動信号により開弁
し、燃料タンク11内の燃料ペーパをブリーザー配管1
3を通してキャニスタ10に流す排気手段としての機能
を持っている。
【0013】ROV133は、給油時の液面上昇により
閉弁し、ベントバルブ131と燃料タンク11との接続
を遮断する。また、ROV133は、車両転倒時等にベ
ントバルブ131とタンク11との接続部を閉鎖し、ブ
リーザー配管13を介して大量の燃料油が外部に洩れる
ことを防止する機能をも有している。
【0014】COV132はROV133と並列に配置
されており、ROV133より更に液面が上昇したとき
にベントバルブ131とタンク11との連通を遮断す
る。COV132は、給油時の液面上昇時にはROV1
33閉弁後も開弁してタンク11とベントバルブ131
とを連通するが、車両旋回による液面の動揺によりCO
V132位置まで液面が到達したような場合、及び車両
転倒時等には閉弁し、ベントバルブ131を通って燃料
油がブリーザー配管13に侵入することを防止する機能
を有する。燃料タンク11には更に、タンク内の液面上
部空間の圧力を検出する圧力センサ120が設けられて
いる。
【0015】図1に30で示すのは、機関の電子制御ユ
ニット(ECU)である。ECU30は、ROM(リー
ドオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)、CPU(マイクロプロセッサ)及び入出力ポート
を互いに双方向性バスで接続した公知の構成のマイクロ
コンピュータからなり、機関の燃料噴射制御等の基本制
御を行う他、本実施例では後述する給油時のリッド開放
制御を行う。
【0016】上記制御のため、ECU30の出力ポート
は図示しない駆動回路を介して機関100の燃料噴射弁
101に接続され、燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御
している他、後述するパージ制御弁15のアクチュエー
タ、CCV(CANISTER CLOSURE VA
LVE)17のアクチュエータにそれぞれ接続され、こ
れらの弁の作動を制御している。また、ECU30の出
力ポートは更に、図示しない駆動回路を介してリッドオ
ープナ115aとベントバルブ131に接続され、これ
らの作動を制御している。
【0017】一方、ECU30の入力ポートには、機関
の回転数、吸入空気量、機関冷却水温度等を表す信号
が、それぞれ図示しないセンサから入力されている他、
燃料タンク11の圧力センサから燃料タンク11内の液
面上部空間の圧力に対応する信号が図示しないAD変換
器を介して入力されている。
【0018】図1に10で示すのは燃料タンク内の蒸発
燃料を吸着するキャニスタである。キャニスタ10は、
ブリーザー配管13によりベントバルブ131を介して
燃料タンク11の燃料液面上部空間と、また、パージ配
管14によりパージ制御弁15を介して吸気通路1と、
また、大気連通管18により、CCV17とフィルタ1
9とを介して給油口114近傍の大気部分に、それぞれ
接続されている。パージ制御弁15はソレノイドアクチ
ュエータなどの適宜な形式のアクチュエータを備え、E
CU30からの信号により開弁し、キャニスタ10と吸
気通路1とを連通してキャニスタ10のパージを行う。
【0019】また、大気連通管18にはエアフィルター
19と前述したCCV17とが設けられている。エアフ
ィルタ19は後述するパージ実行時に大気連通管18か
らキャニスタ10内に流入する空気中の異物を除去する
ものである。CCV17は、ソレノイドアクチュエータ
などの適宜な形式のアクチュエータを備え、ECU30
からの制御信号に応じて大気連通管18とキャニスタ1
1との連通を遮断するものである。
【0020】パージ制御弁15の閉弁中にベントバルブ
131とCCV17とが開弁されると、燃料タンク11
の液面上部空間からブリーザー配管13を介して燃料蒸
気と空気との混合気がキャニスタ10内に流入する。キ
ャニスタ内部には活性炭等の蒸発燃料吸着剤50が充填
されている。燃料タンク11内の圧力が大気圧より高い
場合には、燃料タンク11内の燃料蒸気は、キャニスタ
10内の吸着剤50を通過した後にCCV17と大気連
通管18とを通り大気に放出されるようになる。これに
より、大気連通管18からはキャニスタ内の吸着剤50
で燃料蒸気を除去された後の空気のみが放出されるよう
にり、蒸発燃料が大気に放出されることが防止される。
【0021】また、機関運転中で吸気通路1に負圧が発
生しているときにパージ制御弁15とCCV17とが開
弁されると、キャニスタ10内にはパージ通路14を介
して吸気通路1の負圧が作用し、キャニスタ内圧力は大
気圧より低くなる。このため、パージ制御弁15が開弁
すると、大気連通管18からフィルタ19により異物を
除去された清浄な空気がキャニスタ10内に流入する。
この空気は吸着剤50から吸着した蒸発燃料を離脱さ
せ、蒸発燃料と空気との混合ガス(パージガス)となっ
てパージ通路14から機関吸気通路1に流入し、機関燃
焼室で燃焼する。これにより、吸着剤50が蒸発燃料で
飽和することが防止される。
【0022】なお、ある種の希薄燃焼機関のように運転
条件によってはスロットル弁6をほぼ全開状態にした運
転を行う機関では、吸気通路1のスロットル弁6下流側
の負圧は極めて小さくなるため吸気通路の負圧でパージ
ガスを吸気通路内に吸入することが困難な状態で運転が
行われる場合があり、キャニスタ10のパージを行う機
会が比較的少なくなる。このため、本実施形態ではベン
トバルブ131は給油時以外は閉弁状態に保持して、燃
料タンク11内を密閉状態に維持するようにしている。
これにより、通常はキャニスタ10には蒸発燃料は吸着
されず、パージを行う機会が少ない場合でもキャニスタ
10の吸着剤50が蒸発燃料で飽和することが防止され
る。
【0023】ベントバルブ131を閉弁状態に保持し
て、燃料タンク11を密閉状態に維持した結果、例えば
機関運転中には燃料油温度上昇により、燃料タンク11
内の液面上部空間には蒸発燃料が充満してタンク11内
圧力は大気圧より高くなる。このため、この状態で給油
のために給油管111のキャップ113を外すと燃料タ
ンク11内の蒸発燃料が給油口114から大気に放出さ
れるおそれがある。そこで、本実施形態では給油に先立
ってまずタンク11内の蒸発燃料をタンク外に排気して
タンク内圧を低下させる操作を行う。
【0024】すなわち、本実施形態では車両運転席には
ECU30にリッド開放信号を出力するためのリッド開
放スイッチ140が設けられており、運転者は給油時に
リッドを開放するために上記リッド開放スイッチ140
をオンにする。ECU30はリッド開放スイッチがオン
にされたことを検出すると、ベントバルブ131とCC
V17とを開弁する。これにより、燃料タンク11内の
蒸発燃料はベントバルブ131とブリーザ配管13を通
りキャニスタ10に流入し、蒸発燃料が吸着剤50に吸
着され、正常な空気のみがCCV17と大気連通管18
から大気に放出されるようになり、燃料タンク11内の
圧力が低下する。
【0025】ECU30は、リッド開放スイッチがオン
にされた後、圧力センサ120で検出した燃料タンク内
圧力が所定圧力に低下するまで、給油管111のリッド
115を閉弁状態のまま保持し、燃料タンク内圧力が上
記所定圧力まで低下したときに、リッドオープナ115
aを駆動してリッドを開放する。これにより、燃料タン
ク11内圧力が充分に低下するまで給油操作を行うこと
が禁止されるため、給油時に給油管111から蒸発燃料
が大気に放散されることが防止される。
【0026】ところが、上記のような蒸発燃料放散防止
操作を行う場合、燃料タンク内の圧力が必ず低下すれば
問題ないが、例えばベントバルブ131の固着や断線な
どの故障が生じ、燃料タンク内の蒸発燃料がキャニスタ
10に排気されないと問題が生じる。すなわち、上記の
蒸発燃料放散防止操作では燃料タンク11内圧力が所定
圧力まで低下しない限り、リッド115が開放されない
ため給油操作を行うことができない。このため、ベント
バルブ131の故障などのために燃料タンク内圧力が低
下しない場合には給油を行うことができなくなる。この
場合、ベントバルブ131の修理を行うために車両を修
理工場に持込む必要があるが、タンク内の燃料残量が極
めて少ないような場合には給油をしないと修理工場まで
の走行すらできない事態が生じる。
【0027】そこで、本実施形態ではこのような異常時
にも給油を可能とするために以下の異常時給油操作を行
うようにしている。すなわち、ECU30はリッド開放
スイッチ140がオンにされた後、所定の時間が経過し
ても燃料タンク11内圧力が所定圧力まで低下しない場
合には、何らかの異常が生じて燃料タンク11からの燃
料蒸気の排気が行われていないと判断する。そして、こ
の場合には、運転席に配置した警告灯145を点灯し
て、運転者にベントバルブ131等の蒸発燃料排気系に
異常が生じたことを報知した上で、所定圧力まで燃料タ
ンク内圧が低下していなくてもリッドオープナ115a
に駆動信号を送り、リッド115を開放する。
【0028】これにより、異常発生時にも燃料タンク1
1への給油が可能となり、燃料不足により走行不能とな
ることが防止される。また、運転者は警告灯145の点
灯により異常の発生を認識するため、給油後直ちに修理
工場に車両を持込むことが可能となる。
【0029】図2は、上記の給油時のリッド開放制御操
作を具体的に説明するフローチャートである。本操作
は、ECU30により一定時間毎に実行されるルーチン
として行われる。図2の操作では、まずステップ201
でリッド開放スイッチ140がオンにされたか否か、す
なわちリッド開放スイッチ140からリッド開放信号が
入力しているか否かが判定される。リッド開放信号が入
力していない場合には、ステップ203に進み、後述す
るカウンタCTの値をゼロにセットしてから今回の操作
実行を終了する。
【0030】ステップ201でリッド開放信号が入力し
ていた場合、すなわち運転者が給油のためにリッド11
5を開放しようとしている場合には、ステップ205に
進み、カウンタCTの値を1だけ増大させる。本操作は
ECU30により一定時間毎に繰返されるため、これに
より、カウンタCTの値は運転者がリッド115の開放
操作を行ってからの経過時間に対応するようになる。
【0031】次に、ステップ207ではカウンタCTの
値が所定値CT0に到達したか否か、すなわちステップ
201でリッド開放信号が入力されてから、CT0に相
当する時間が経過したか否かが判定される。本実施形態
では、CT0は、ベントバルブ131の開弁により、タ
ンク内圧が後述する所定圧力PT0にまで低下するのに
充分な時間であり、実際には燃料タンクの容量などに応
じて設定されるが、本実施形態では、CT0の値は例え
ば10秒程度に設定されている。
【0032】ステップ207でCT0に相当する時間が
経過していない場合には、ステップ209以下の操作は
行わず、本操作は直ちに終了する。すなわち、本実施形
態では、運転者が給油のためにリッド115開放スイッ
チをオンにしてからCT0に相当する時間が経過するの
を待つ。
【0033】ステップ207でCT0に相当する時間が
経過していた場合には、次にステップ209で、燃料タ
ンク11内の圧力PTを圧力センサ120から読込み、
圧力PTが所定の圧力PT0より高いか否かを判定す
る。所定圧力PT0は、給油を行っても燃料タンク内の
蒸発燃料が給油口114から大気に放出されることのな
い程度の圧力であり、本実施形態では例えば、大気圧よ
り1kPa程度高い圧力に設定されている。
【0034】ステップ211で燃料タンク内圧力PT
が、所定値PT0以下になっていた場合には、燃料タン
ク内の蒸発燃料は正常にキャニスタに排気されており、
給油を行っても蒸発燃料が大気に放出されることがない
と考えられる。そこで、この場合には、ステップ215
に進みリッドオープナ115aを作動させてリッド11
5を開放する。これにより、燃料タンク11への給油が
可能になる。
【0035】一方、ステップ207でCT0に相当する
時間が経過しているにもかかわらず、ステップ211
で、タンク内圧力が所定圧力PT0より高い場合には、
ベントバルブ131の固着などの異常が生じており、燃
料タンク内の圧力が低下していないと判断できる。そこ
で、この場合にはステップ213に進み、車両運転席の
警告灯145を点灯し、運転者に異常を報知した後にス
テップ215に進み、リッド115を開放する。これに
より、異常時にも運転者が異常を認識した上で給油が可
能となる。
【0036】図3は、リッド開放制御操作の図2とは異
なる実施形態を説明するフローチャートである。図3の
操作の各ステップは、図2の操作と同一の操作である
が、その順番が異なっている。すなわち、図2の操作で
は、異常の有無にかかわらずステップ207でカウンタ
値CT0に相当する時間が経過しなければ、リッド11
5が開放されなかった。これに対して、図3の実施形態
では燃料タンク内圧力PTがPT0以下に低下した場合
には(図3ステップ305,307)、CT0に相当す
る時間が経過していなくても直ちにリッド115を開放
し(ステップ315)、CT0に相当する時間が経過し
ても燃料タンク内圧力PTが所定圧力PT0まで低下し
なかった場合(ステップ309、311)のみ、CT0
に相当する時間が経過した後に警告灯を点灯(ステップ
313)してからリッド115を開放する(ステップ3
15)点が図2の実施形態と相違している。
【0037】図3の操作によれば、燃料タンク内圧力が
早く低下した場合にはリッド115が短時間で開放され
るようになる利点がある。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、給油時に燃料タンクか
らの蒸発燃料の大気放散を防止しながら、異常時にも燃
料タンクへの給油が可能となるため、蒸発燃料の大気放
散防止のために機関の運転ができなくなる事態が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用内燃機関の燃料タンクに適用
した場合の実施形態の概略構成を説明する図である。
【図2】本発明のリッド開放制御操作の一実施形態を説
明するフローチャートである。
【図3】リッド開放制御操作の、図2とは異なる実施形
態を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11…燃料タンク 30…電子制御ユニット(ECU) 111…給油管 114…給油口 115…リッド 115a…リッドオープナ 120…燃料タンク圧力センサ 131…ベントバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 政弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D038 CA00 CB01 CC16 CD00 3G044 BA22 BA27 CA17 EA32 EA40 EA55 EA57 FA04 FA24 FA39

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクへの給油時に燃料タンク内の
    気体をタンク外の所定の場所に排出する排気手段と、 タンク内圧を検出する内圧検出手段と、 燃料タンクへの給油時に、リッド開放信号を入力したと
    きに前記排気手段を作動させるとともに、前記内圧検出
    手段が検出したタンク内圧が所定圧力以下になったとき
    に燃料タンクの給油口リッドを開放して給油を許可する
    リッド開放手段と、を備えた燃料タンクのリッド開放制
    御装置であって、 更に、前記リッド開放信号入力から予め定めた時間経過
    後に前記タンク内圧が前記所定圧力より高い場合に操作
    者に異常を報知するとともに、前記給油口リッドを開放
    する異常時給油手段を備えた燃料タンクのリッド開放制
    御装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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