JPH103790A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH103790A
JPH103790A JP8156795A JP15679596A JPH103790A JP H103790 A JPH103790 A JP H103790A JP 8156795 A JP8156795 A JP 8156795A JP 15679596 A JP15679596 A JP 15679596A JP H103790 A JPH103790 A JP H103790A
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JP
Japan
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signal
bit line
level
sense amplifier
data
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JP8156795A
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Inventor
Tomohisa Wada
知久 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • G11C11/40Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors
    • G11C11/41Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming static cells with positive feedback, i.e. cells not needing refreshing or charge regeneration, e.g. bistable multivibrator or Schmitt trigger
    • G11C11/413Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction
    • G11C11/417Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing, timing or power reduction for memory cells of the field-effect type
    • G11C11/419Read-write [R-W] circuits

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセル占有面積を低減しかつ低電源電圧
動作を可能にする。 【解決手段】 メモリセル列に対応して設けられるビッ
ト線対(6a,6b)に対応してセンス回路(100
a,100b)を設ける。選択メモリセルの記憶データ
をこのセンス回路で検知増幅しかつラッチし、メモリセ
ル選択後このセンスアンプのラッチ情報を再び選択メモ
リセルへ再書込する。これにより、メモリセルの記憶情
報の破壊を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、特に、スタティック型半導体記憶装置のデータ読
出/書込を行なうための回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図31は、従来のスタティック型半導体
記憶装置(SRAM)のアレイ部の構成を概略的に示す
図である。図31において、SRAMは行方向に配列さ
れる複数のワード線5a…5bと、列方向に延在して配
置される複数のビット線対6a…6bと、これらのワー
ド線5a…5bおよびビット線対6a…6bの交差部に
対応して配列されるメモリセル(MC)1a〜1dを含
む。ビット線対6a…6bの各々は、互いに相補なデー
タ信号を伝達するためのビット線6xおよび6yを含
む。メモリセル(MC)1aおよび1bは、ワード線5
aとビット線対6aおよび6bの交差部に対応して配列
され、メモリセル1cおよび1aが、ワード線5bとビ
ット線対6aおよび6bの交差部に対応して配列され
る。ビット線対6a…6bそれぞれに対応して、対応の
ビット線対を所定の電位VBL−VTHへプルアップす
るためのビット線負荷回路2a…2bと、イコライズ指
示信号/EQに応答して導通し、対応のビット線対のビ
ット線6xおよび6yを電気的に短絡するpチャネルM
OSトランジスタで構成されるイコライズトランジスタ
3a…3bと、図示しないコラムデコーダからの列選択
信号YSEL0〜YSELn−1に応答して対応のビッ
ト線対を内部データ線32へ結合する列選択ゲート31
a…31bが設けられる。図31において、図示しない
ビット線対に対応して配置される列選択ゲート31cを
併せて示す。
【0003】ビット線負荷回路2a…2bの各々は、中
間電位ノードとビット線6xの間に抵抗接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタ2xと、中間電位ノードとビ
ット線6yの間に抵抗接続されるnチャネルMOSトラ
ンジスタ2yを含む。このMOSトランジスタ2xおよ
び2yは、プルアップ抵抗素子またはクランプ素子とし
て機能する。中間電位VBLは、電源電位VCCと接地
電位GNDの和の1/2よりも少し高い電位レベルであ
る。
【0004】列選択ゲート31a…31bおよび31c
の各々は、対応の列選択信号YSELに応答して導通
し、ビット線6xおよび6yをそれぞれ内部データバス
32に含まれる内部データ線へ結合するnチャネルMO
Sトランジスタ31xおよび31yを含む。列選択信号
YSEL0〜YSELn−1のうち選択状態とされた列
選択信号を受ける列選択ゲートに含まれるMOSトラン
ジスタ31xおよび31yが導通し、対応のビット線対
が内部データバス32に電気的に接続される。
【0005】SRAMは、さらに、図示しないアドレス
バッファから与えられる内部ロウアドレス信号をデコー
ドし、ワード線5a…5bのうちアドレス指定されたワ
ード線を選択状態へ駆動するロウデコーダ4と、データ
読出時、内部データバス32上に読出されたデータを増
幅してリード/ライトバス33上へ伝達するセンスアン
プと、データ書込時リード/ライトバス33上に与えら
れたデータから内部書込データを生成して内部データバ
ス32へ伝達するライトドライバと、装置外部とリード
/ライトバス33の間でデータの入出力を行なうDQバ
ッファ8を含む。図31において、センスアンプおよび
ライトドライバを1つのブロック7で示す。
【0006】さらに、SRAMは、チップセレクト信号
/CSおよびライトイネーブル信号/WEを受けて、こ
れらの信号の状態(活性状態/非活性状態)に応じてロ
ウデコーダ4、センスアンプ/ライトドライバ7および
DQバッファ8の動作を制御する制御バッファ9と、ア
ドレス信号の変化を検出し、該検出結果に従ってイコラ
イズ指示信号/EQを所定期間活性状態のLレベルとす
るATDEQ回路10を含む。
【0007】チップセレクト信号/CSがLレベル(ロ
ウレベル)のときに、この半導体記憶装置が選択状態と
され、制御バッファ9の制御の下に、この半導体記憶装
置の内部回路が動作状態とされる。チップセレクト信号
/CSの非活性化時(Hレベル)、この半導体記憶装置
は非選択状態とされ、半導体記憶装置はスタンバイ状態
とされる。
【0008】ライトイネーブル信号/WEは、Lレベル
のときに、データ書込を行なうことを示し、Hレベルの
ときに、データ読出動作が行なわれることを示す。ブロ
ック7に含まれるセンスアンプは、データ読出動作時お
よびデータ書込動作時いずれにおいても、チップセレク
ト信号/CSの活性化時、活性状態とされる。ライトド
ライバは、ライトイネーブル信号/WEがLレベルとさ
れデータの書込を示すときに活性状態とされ、所定のタ
イミングで内部書込データを生成して内部データバス3
2へ伝達する。
【0009】DQバッファ8は、このチップセレクト信
号/CSの非活性状態のときには出力ハイインピーダン
ス状態とされ、チップセレクト信号/CSの活性化時に
は、ライトイネーブル信号/WEのHレベル/Lレベル
に従って、データ入力を行なうバッファおよびデータ出
力を行なうバッファの一方が活性状態とされる。
【0010】次に、この図31に示すSRAMのデータ
読出/書込動作について図32に示す動作波形を参照し
て説明する。
【0011】図32においては、チップセレクト信号/
CSは、Lレベルの活性状態にあり、SRAMは動作状
態にある状態が示される。
【0012】データ読出を行なうリードサイクルにおい
ては、ライトイネーブル信号/WEはHレベルである。
アドレス信号が変化すると、図示しないアドレスバッフ
ァからの内部ロウアドレス信号が変化し、ATDEQ回
路10が、このアドレス変化に応答して、所定期間イコ
ライズ指示信号/EQをLレベルの活性状態とする。こ
れにより中間電位VBLにプリチャージされているビッ
ト線6xおよび6yが電気的に短絡され、これらの電位
が等しくされる。次いで、ロウデコーダ4が、与えられ
た内部ロウアドレス信号をデコードし、このロウアドレ
ス信号が指定するワード線を選択状態へ駆動し、選択ワ
ード線の電位が電源電位VCCレベルに上昇する。
【0013】この選択ワード線の電位が電源電位VCC
レベルに上昇すると、この選択ワード線に接続されるメ
モリセル(MC)のデータが対応のビット線対6a〜6
b上に読出され、ビット線6xおよび6yの電位がこの
読出されたメモリセルデータに応じて変化する。
【0014】また図示しないコラムデコーダからの列選
択信号の1つが活性状態とされ、この選択ビット線対が
内部データバス32に接続され、ブロック7に含まれる
センスアンプにより、この内部データバス32上に読出
されたデータが増幅されてリード/ライトバス33へ伝
達される。ブロック7に含まれるセンスアンプは、この
内部データバス32上の電位に対しては影響は及ぼさな
い。このリード/ライトバス33上に伝達された内部読
出データは、DQバッファ8を介して読出データQとし
て出力される。
【0015】SRAMは、スタティックに動作をしてお
り、ロウデコーダ4は、与えられたロウアドレス信号を
デコードする。したがって、アドレス信号が変化する
と、この変化したアドレス信号に従って選択ワード線が
非選択状態また選択状態へ駆動される。選択ワード線が
非選択状態へ駆動されると、ビット線6xおよび6y
が、ビット線負荷回路に含まれる負荷トランジスタ2x
および2yにより、中間電位VBLレベルにプルアップ
される。このときまた、ATDEQ回路10からイコラ
イズ指示信号/EQが所定期間活性状態のLレベルとさ
れ、イコライズトランジスタ3a〜3bが導通し、ビッ
ト線6xおよび6yは中間電位VBLにプリチャージさ
れかつイコライズされる。
【0016】データ書込を行なうライトサイクルにおい
ては、ワード線選択までは、データ読出時と同じ動作が
行なわれる。ライトイネーブル信号/WEが活性状態の
Lレベルとされると、DQバッファ8に含まれるデータ
入力バッファが活性状態とされ、外部の書込データDQ
から内部書込データを生成してリード/ライトバス33
上に書込データを伝達する。次いでこのブロック7に含
まれるライトドライバが制御バッファ9の制御の下に活
性状態とされ、内部データバス32上に、このリード/
ライトバス33上に与えられた書込データから内部書込
データを生成して伝達する。この内部データバス32上
に伝達された内部書込データが、列選択信号YSEL
(YSEL0〜YSELn−1のいずれか)に従って導
通状態とされた列選択ゲートを介して対応のビット線対
6(6a…6bのいずれか)へ伝達される。ライトドラ
イバは、内部データバス32上に、電源電位VCCおよ
び接地電位GNDレベルの相補な内部書込データを伝達
する。したがってこのデータ書込時においては、選択ビ
ット線対のビット線6xおよび6yの電位は、この内部
書込データに応じて電源電位VCCおよび接地電位GN
Dレベルに変化する。これにより、選択行および選択列
の交差部に対応して配列されるメモリセル(MC)への
データ書込が行なわれる。データ書込が完了すると、ラ
イトイネーブル信号/WEがHレベルとされ、ライトド
ライバによる内部データバス32の駆動が停止される。
これにより、選択ビット線の電位は、そのビット線負荷
回路2(2a〜2bのいずれか)により、中間電位レベ
ルへ駆動される。アドレス信号が変化すると、ATDE
Q回路10からのイコライズ指示信号/EQが所定期間
Lレベルの活性状態とされ、イコライズトランジスタ3
a〜3bが導通し、ビット線6xおよび6yが電気的に
短絡され、中間電位VBLレベルにイコライズされる。
【0017】SRAMは、一般に、スタティックに動作
しており、ロウデコーダ4を、一旦リセットすることは
行なわれていない。したがって、アドレス信号の変化に
従って内部でワード線およびビット線対の選択が行なわ
れるため、ダイナミック型半導体記憶装置(DRAM)
と異なり、クロック信号に従って内部を一旦リセットす
る必要がなく、高速アクセスが可能となる。
【0018】図33(A)および(B)は、図31に示
すメモリセル(MC)の具体的構成を示す図である。図
33(A)において、メモリセル(MC)1は、記憶ノ
ードN1とビット線6xとの間に接続され、ワード線5
上の信号電位に応答して導通するnチャネルMOSトラ
ンジスタで構成されるアクセストランジスタQ1と、記
憶ノードN2とビット線6yの間に接続され、ワード線
5上の信号電位に応答して導通するnチャネルMOSト
ランジスタで構成されるアクセストランジスタQ2と、
記憶ノードN1と接地ノードGND(ノードとそこに与
えられる電位を同じ参照符号で示す)との間に接続され
かつそのゲートが記憶ノードN2に接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタで構成されるドライブトランジス
タQ3と、記憶ノードN2と接地ノードの間に接続され
かつそのゲートが記憶ノードN1に接続されるnチャネ
ルMOSトランジスタで構成されるドライブトランジス
タQ4と、電源ノードVCCと記憶ノードN1の間に接
続される高抵抗負荷素子R1と、電源ノードと記憶ノー
ドN2の間に接続される高抵抗負荷素子R2を含む。
【0019】ドライブトランジスタQ3およびQ4はフ
リップフロップを構成し、高抵抗負荷素子R1およびR
2は、プルアップ抵抗素子として機能する。
【0020】ワード線5の信号電位がLレベルのときに
は、アクセストランジスタQ1およびQ2は非導通状態
であり、記憶ノードN1およびN2はビット線6xおよ
び6yから分離されている。この状態においては、記憶
ノードN1およびN2の電位は、ドライブトランジスタ
Q3およびQ4で構成されるフリップフロップにより保
持される。たとえば、記憶ノードN1がHレベルのとき
には、ドライブトランジスタQ4が導通し、記憶ノード
N2を接地電位レベルへ放電し、ドライブトランジスタ
Q3は確実に非導通状態とされる。したがって、記憶ノ
ードN1は、高抵抗負荷素子R1を介して電源電位VC
Cレベルに保持される。
【0021】このワード線5上の信号電位がHレベルと
されると、アクセストランジスタQ1およびQ2が導通
し、記憶ノードN1およびN2がビット線6xおよび6
yにそれぞれ電気的に接続される。ビット線6xおよび
6yはそれぞれ図31に示すビット線負荷回路2によ
り、中間電位VBLレベルに保持されている。記憶ノー
ドN1にHレベルの電位が保持されている場合、記憶ノ
ードN1から、ビット線6xに電流が流れる。この高抵
抗負荷素子R1からビット線6xへ流れる電流値は、極
めて微少であり、ビット線6xの電位はほぼ中間電位V
BLレベルを維持する。一方、記憶ノードN2の電位は
接地電位GNDのLレベルであり、ビット線6yからア
クセストランジスタQ2およびドライブトランジスタQ
4を介して接地ノードGNDへ電流が流れる。このビッ
ト線6yに電流が流れると、ビット線6yの抵抗によ
り、ビット線6yの電位が低下し、ビット線6xおよび
6yに電位差が生じる。このビット線6xおよび6yの
電位差を、センスアンプにより検知し増幅して出力す
る。
【0022】データ書込時においては、ワード線5を選
択状態とした状態で、ビット線6xおよび6yを書込デ
ータに応じて電源電位VCCおよび接地電圧GNDレベ
ルにフルスイングさせる。これにより、ビット線6xお
よび6yの電位が記憶ノードN1およびN2に伝達さ
れ、ドライブトランジスタQ3およびQ4で構成される
フリップフロップのラッチ状態が、このビット線6xお
よび6y上にライトドライバを介して伝達された信号電
位レベルに応じた電位レベルになる。
【0023】この図33(A)に示すメモリセルの構成
の場合、高抵抗負荷素子R1およびR2を一方を介して
常時電流が流れる。SRAMの記憶容量が増大し、メモ
リセルの数が多くなると、この電流値は無視することが
できなくなり、低消費電流のSRAMを実現することが
できなくなるという欠点が生じる。
【0024】図33(B)は、従来のSRAMメモリセ
ル1(MC)の他の構成を示す図である。この図33
(B)に示すメモリセル(MC)1の構成においては、
図33(A)に示すメモリセルにおける高抵抗負荷素子
R1およびR2に変えて交差結合されたpチャネルMO
SトランジスタQ5およびQ6が設けられる。すなわ
ち、pチャネルMOSトランジスタQ5が電源ノードV
CCと記憶ノードN1の間に接続され、かつそのゲート
が記憶ノードN2に接続される。pチャネルMOSトラ
ンジスタQ6は、電源ノードVCCと記憶ノードN2の
間に接続され、そのゲートが記憶ノードN1に接続され
る。
【0025】この図33(B)に示すメモリセル(M
C)1の構成において、記憶ノードN1の電位がHレベ
ルのときには、pチャネルMOSトランジスタQ6は、
完全に非導通状態とされ、電源ノードVCCから記憶ノ
ードN2への電流経路が遮断される。この状態におい
て、記憶ノードN2はドライブトランジスタQ4を介し
て接地電位レベルへ放電されており、pチャネルMOS
トランジスタQ5が導通し、記憶ノードN1は電源電位
VCCレベルに保持される。ドライブトランジスタQ3
は、記憶ノードN2が接地レベルのLレベルであり、非
導通状態とされる。したがって電源ノードVCCと接地
ノードGNDの間に電流が流れる経路はなく、消費電流
が低減される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図34は、図33に示
す高抵抗負荷素子を備えるメモリセルの断面構造を概略
的に示す図である。図34においては、1つのアクセス
トランジスタと1つの高抵抗負荷素子を代表的に示す。
図34において、メモリセルは、Pウェル50上に形成
される互いに間をおいて形成される高濃度N型不純物領
域51および52と、不純物領域51および52の間の
チャネル領域上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して形
成される導電層53を含む。不純物領域51は、中間導
電層54を介して低抵抗導電層55に接続される。導電
層53は、たとえばポリシリコンで構成され、ワード線
として機能する。図34においては、不純物領域51の
両側に配置されるワード線WLaおよびWLbとして作
用する導電層53を示す。導電層55は、たとえばアル
ミニウムで形成され、ビット線BLとして作用する。
【0027】メモリセルは、さらに、不純物領域52に
接続される導電層56と、この導電層56と層間絶縁膜
(図示せず)を介してかつ不純物領域52に接続される
ように形成されるポリシリコン高抵抗層57を含む。導
電層56は、たとえばポリシリコンで構成され、この不
純物領域52を、図示しない他方側に設けられたアクセ
ストランジスタのゲート電極に接続する。この不純物領
域52は、記憶ノードとして作用する。高抵抗のポリシ
リコン層57は、電源配線58に接続され、不純物領域
52へ電源電圧VCCを伝達する。
【0028】この高抵抗ポリシリコン層57は、たとえ
ばG(ギガ)オームまたはT(テラ)オームの高抵抗値
を有し、pA程度の大きさの電流を記憶ノードとして機
能する不純物領域52へ供給する。
【0029】この図34に示すように、メモリセルにお
いて、ドライブトランジスタを形成する領域上に、高抵
抗負荷素子として作用するポリシリコン層57が配設さ
れる。したがってドライブトランジスタおよび高抵抗負
荷素子形成領域の占有面積を低減することができ、応じ
てメモリセル占有面積を低減し、高密度高集積化を実現
する。
【0030】なお、不純物領域52に隣接して素子分離
用のフィールド絶縁膜59が形成され、ドライブトラン
ジスタ形成領域と分離される。
【0031】図35は、高抵抗負荷素子として薄膜トラ
ンジスタ(TFT)を用いるメモリセルの断面構造を概
略的に示す図である。図35において、図34に示す構
成において、高抵抗ポリシリコン層57に代えて、導電
層56上に形成されるポリシリコンゲート電極層60
と、このゲート電極層60上に形成されかつ不純物領域
52に接続されるポリシリコン配線層61を含む。この
ポリシリコン配線層61は、不純物領域52に接続され
る低抵抗部分61bと、図示しない電源配線に接続され
る低抵抗配線部分51aと、ゲート電極層60上に形成
され、チャネル領域として作用する高抵抗ポリシリコン
領域61cを含む。このゲート電極層60は、図示しな
い相手側のアクセストランジスタおよびドライブトラン
ジスタの接続ノードすなわち記憶ノードに接続される。
導電層56は、相手側薄膜トランジスタおよびドライブ
トランジスタのゲート電極に接続される。素子分離領域
59は、ドライブトランジスタ形成領域とアクセストラ
ンジスタ形成領域を分離するように設けられる。
【0032】図35に示すメモリセルの構成において、
ポリシリコン配線層61の低抵抗配線部分61aおよび
61bが、薄膜トランジスタのソースおよびドレイン領
域として作用し、ゲート電極層61に与えられる電位に
従って高抵抗領域61cにチャネルが形成される。この
薄膜トランジスタを高抵抗負荷素子として利用する場合
においても、ドライブトランジスタ形成領域上部に、こ
の薄膜トランジスタが形成されており、メモリセル占有
面積を低減することができる。さらに、この薄膜トラン
ジスタは、ポリシリコン高抵抗素子を用いる構成と異な
り、導通状態のときには比較的大きな電流駆動力を備え
ており、その駆動電流量は、高抵抗ポリシリコン層より
も大きく、ポリシリコン高抵抗素子を用いる場合に比べ
て、その電流供給能力に応じて安定に記憶データを保持
することができる。
【0033】この図34および図35に示すような、高
抵抗素子をドライブトランジスタ上方に形成する構成
は、ワダ等による、“A 34-ns 1-Mbit CMOS SRAM Using
Triple Polysilicon", IEEE Journal of Solid-State
Circuits, Vol. SC22, No.5, Oct. 1987, pp.727-732に
紹介されている。また、薄膜トランジスタをドライブト
ランジスタ上部に形成するSRAMセルの構成は、ササ
キ等の“A 9-ns 1Mbit CMOS SRAM", IEEE Journal of S
olid-State Circuits, Vol. 24, No.5, Oct. 1989, pp.
1219-1225 に紹介されている。
【0034】上述のように、高抵抗負荷素子となるポリ
シリコン抵抗層また薄膜トランジスタをドライブトラン
ジスタおよびアクセストランジスタ上方に形成した場
合、メモリセルの占有面積を低減することができる。し
かしながら、これらの高抵抗負荷素子の抵抗値は、アク
セストランジスタQ1およびQ2ならびにドライブトラ
ンジスタQ3およびQ4のオン抵抗(チャネル抵抗)よ
りも十分大きい。したがって、以下に説明するように、
ワード線が選択状態とされてアクセストランジスタQ1
およびQ2が導通状態とされたとき、この記憶ノードN
1およびN2の記憶情報を確実に保持するためにアクセ
ストランジスタQ1およびQ2の伝達係数βa(チャネ
ル幅Waとチャネル長Laの比)は、ドライブトランジ
スタQ3およびQ4の伝達係数βbよりも3倍以上の大
きさに設定する必要がある。このアクセストランジスタ
とドライブトランジスタの伝達係数βの値を異ならせる
必要性について以下に説明する。
【0035】図36(A)にインバータIを示し、図3
6(B)にこのインバータIの入出力伝達特性を示す。
インバータIは、入力信号INを反転して出力信号OU
Tを生成する。この図36(B)に示す入出力伝達特性
曲線において、変化が急峻な程、インバータの利得が大
きくなる。
【0036】図37(A)はインバータラッチの構成を
示す図である。図37(A)において、ノードN1の信
号を反転してノードN2へ伝達するインバータI1と、
ノードN2の信号を反転してノードN1へ伝達するイン
バータI2が設けられる。このインバータI1およびI
2は同じ入出力伝達特性を備える。この場合の伝達特性
を、図37(B)に示す。図37(B)において、曲線
A1は、インバータI1の伝達特性を示し、曲線A2
は、インバータI2の入出力伝達特性を示す。曲線A1
を、図37(B)に示す破線を対称軸として折り曲げる
ことにより曲線A2が得られる。この曲線A1と曲線A
2の交点に対応する点S1およびS2が、このインバー
タラッチの安定点である。この安定点S1およびS2の
一方の状態に対応する電圧がノードN1およびN2に現
れる。インバータラッチが安定に動作するためにはこの
図37(B)に示す曲線は、2つの安定点を持つ必要が
ある。点Mは準安定点であり、初期状態として、この点
M近傍の状態にノードN1およびN2の電位が存在して
も、何らかのノイズによりラッチ状態は安定点S1また
はS2へ移行する。インバータI1およびI2で構成さ
れるインバータラッチが安定にフリップフロップとして
動作し、ノードN1およびN2の電位を安定に保持する
ためには、この曲線A1およびA2で囲まれる部分(ス
タティックノイズマージンSNMで示す)を大きくする
必要がある。小さい場合には、曲線A1およびA2が近
接し、その近接部分が疑似的に安定点として作用するた
めである。
【0037】図38(A)は、スタティックメモリセル
のスタンバイ状態(ワード線非選択状態)の状態を示す
図である。図38(A)において、アクセストランジス
タQ1およびQ2は非導通状態である。この状態におい
て、ノードN1およびN2は高抵抗負荷素子R1および
R2を介して電源ノードに接続される。この状態におい
て、抵抗R1およびドライブトランジスタQ3がインバ
ータI2を構成し、高抵抗負荷素子R2およびドライブ
トランジスタQ4がインバータI1を構成する。この高
抵抗負荷素子を用いるインバータの場合、ドライブトラ
ンジスタが導通状態となると、高速でその出力ノードを
放電する(高抵抗負荷素子のため電流供給力は極めて小
さい)。したがって、この場合、図38(B)に示すよ
うに、インバータラッチの伝達特性は極めて急峻な遷移
部分を有し、安定にデータを保持する。
【0038】図39(A)は、ワード線選択状態におけ
るメモリセルの状態を示す図である。この状態において
は、アクセストランジスタQ1およびQ2が導通し、ノ
ードN1およびN2はビット線にそれぞれ接続される。
ノードN1およびN2のうちLレベルの電位を保持する
記憶ノードへ対応のビット線から電流が流れ込む。すな
わち、この状態は、高抵抗負荷素子に並列に低インピー
ダンスの負荷が接続されたものと等価となり、したがっ
て高抵抗負荷素子R1およびR2は存在しない構成と等
価となる。この状態においては、メモリセルインバータ
I1およびI2は、アクセストランジスタ(Q1および
Q2)を負荷とするNMOSエンハンスメント負荷型イ
ンバータとして取扱う必要がある。この場合、高抵抗負
荷素子を用いる場合に比べて、NMOSエンハンスメン
ト負荷型トランジスタから電流が供給されるため、その
入出力伝達特性の遷移部分の変化は緩やかとなり、利得
が低下する。したがって、図39(B)に示すように、
曲線A1およびA2で形成される部分の領域の面積が小
さくなる。
【0039】いま、アクセストランジスタQ1およびQ
2とドライブトランジスタQ3およびQ4の電流駆動力
が同じ状態を考える。この状態においては、導通状態の
ドライブトランジスタ(たとえばQ4)が放電する電流
量と、アクセストランジスタ(たとえばQ2)が供給す
る電流量は同じとなり、インバータI1およびI2の入
出力伝達特性が極めて緩やかとなり、図39(C)に示
すように、曲線A1およびA2は、1つの安定点のみを
持つ状態に近くなる。すなわち、アクセストランジスタ
とドライブトランジスタのコンダクタンスが同じとな
り、記憶ノードの電位が上昇し、他方のドライブトラン
ジスタが導通し始め、他方記憶ノードの電位を低下させ
る。安定点S1およびS2は、このインバータで構成さ
れるフリップフロップの動作点であり、いずれかの状態
に保持される。この図39(C)に示すように入出力伝
達特性が変化した場合、双安定点がなくなり(単安定点
のみ)、この記憶ノードN1およびN2に保持されたデ
ータが破壊される。したがって、このようなインバータ
ラッチの入出力伝達特性において安定点が2つ確実に存
在させるためには、記憶ノードの電位の中間電位レベル
への移動を防止するため、アクセストランジスタとドラ
イブトランジスタのコンダクタンスの比を小さくする必
要があり、すなわち、アクセストランジスタの電流駆動
力(コンダクタンス)よりもドライブトランジスタの電
流駆動力(コンダクタンス)を大きくする必要がある。
このMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ)の電流駆動力(コンダクタンス)はチャネル幅
Wとチャネル長Lの比β(伝達係数)に比例する。この
電流駆動力の比(セル比)Rは、3ないし4の値に設定
される。これにより、インバータの入出力特性が比較的
急峻となり、安定点を2つ確実に存在させることがで
き、データの読出時における記憶データの破壊が防止さ
れる。しかしながら、ドライブトランジスタQ3および
Q4の伝達係数βをアクセストランジスタQ1およびQ
2のそれよりも大きくするためには、ドライブトランジ
スタQ3およびQ4のチャネル幅をアクセストランジス
タのQ1およびQ2のそれよりも大きくする必要があ
る。
【0040】チャネル長のみを短くした場合、短チャネ
ル効果が生じ、しきい値電圧が低くなり、消費電流が増
加する。したがって、データ読出時においても安定にデ
ータを保持するために、ドライブトランジスタQ3およ
びQ4のサイズ(チャネル幅とチャネル長の比)をアク
セストランジスタのそれよりも大きくする必要があり、
メモリセルのサイズ(占有面積)を小さくすることがで
きず、高集積化に対する障害となるという問題が生じ
る。
【0041】図39(D)は、このインバータラッチの
電源電圧低下時における伝達特性を示す図である。低消
費電力のために、電源電圧VCCを電源電圧VCCaに
まで低下させた場合、たとえこのインバータ入出力伝達
特性が急峻であっても、この各記憶ノードの電位の変化
範囲は小さいため、2つの安定点が存在せず、1つの安
定点のみが存在する状態が生じる(またはスタティック
・ノイズ・マージンが極めて小さくなる)。したがっ
て、この場合、低電源電圧動作する半導体記憶装置にお
いて、データ読出時に記憶データが破壊され、安定にデ
ータを保持することができなくなるという問題が生じ
る。
【0042】上述のような高抵抗負荷素子を用いる構成
に比べて、図33(B)に示すCMOSインバータラッ
チを用いた場合、pチャネルMOSトランジスタの電流
供給力は、高抵抗負荷素子(高抵抗素子および薄膜トラ
ンジスタ)に比べて大きく、アクセストランジスタ導通
時において、Lレベル電位を記憶するノードに電流がア
クセストランジスタを介して供給されても、導通状態の
pチャネルMOSトランジスタを介して電流が対応の記
憶ノードへ伝達され、記憶情報は安定に保持される(ア
クセストランジスタ導通時においても、導通状態のpチ
ャネルMOSトランジスタは導通状態を維持し、無視す
ることのできない電流を供給してHレベルデータの電位
レベル低下を防止している)。しかしながら、このCM
OSインバータを用いてメモリセルを構成した場合、薄
膜トランジスタを用いる構成の場合と比べてそのpチャ
ネルMOSトランジスタの電流供給力を大きくする必要
があり、半導体ウェル表面にこのpチャネルMOSトラ
ンジスタを形成する必要がある。したがって、1つのメ
モリセル領域内にpチャネルMOSトランジスタとnチ
ャネルMOSトランジスタという導電型の異なるMOS
トランジスタを形成する必要があり、素子分離領域を形
成するかまたはウェル分離を行なう必要があり、メモリ
セル占有面積を低減することができないという問題が生
じる。また、ウェル分離を用いた場合、CMOSトラン
ジスタ特有のラッチアップ現象が生じ、大きな電流がメ
モリセルを介して流れるという問題が生じる。
【0043】それゆえ、この発明の目的は、低占有面積
のメモリセルを用いて低電圧動作を行なうことができる
半導体記憶装置を実現することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、要約すれば、ビット線対各々にセンスアンプ
を設け、メモリセル選択時このセンスアンプによりビッ
ト線対に現れたメモリセルデータをラッチし、このラッ
チデータを、必要に応じて選択メモリセルへ再書込する
ようにしたものである。メモリセルのアクセストランジ
スタおよびドライブトランジスタのサイズ(チャネル幅
Wとチャネル長Lの比)は好ましくはほぼ互いに等しく
される。
【0045】すなわち、請求項1に係る半導体記憶装置
は、行方向に配設される複数のワード線と、列方向に配
設される複数のビット線対と、これら複数のワード線と
複数のビット線対との交差部に対応して配置され、各々
が情報を記憶する複数のメモリセルを備える。これら複
数のメモリセルの各々は、第1の電源ノードと第1およ
び第2の記憶ノードそれぞれとの間に結合され、第1お
よび第2の記憶ノードを第1の電源ノード上の電圧レベ
ル上に駆動するための1対の負荷素子と、第1および第
2の記憶ノードと第2の電源ノードとの間に接続され、
第1および第2の記憶ノード上の電位を保持するための
1対の交差結合されたドライブトランジスタ素子と、対
応のワード線上の信号電位に応答して第1および第2の
記憶ノードを対応のビット線対のビット線へそれぞれ電
気的に接続する1対のアクセストランジスタとを備え
る。この請求項1に係る半導体記憶装置は、さらに、こ
れら複数のビット線対各々に対応して設けられ、活性化
時対応のビット線対の電位差を検知して増幅してかつラ
ッチする複数のセンスアンプと、メモリセル選択指示信
号に応答してこれら複数のセンスアンプを活性化するた
めのセンスアンプ活性化手段と、与えられたアドレス信
号をデコードして複数のワード線のうちのアドレス指定
された行に対応して配置されたワード線を選択状態へ駆
動するための行選択手段を備える。請求項2に係る半導
体記憶装置は、各々が、行方向に配設される複数のワー
ド線と、列方向に配設される複数のローカルビット線対
と、複数のワード線と複数のローカルビット線対との交
差部に対応して配置され、各々が情報を記憶する複数の
メモリセルとを含む複数のメモリブロックを備える。複
数のメモリブロックに含まれる複数のメモリセルの各々
は、第1の電源ノードと第1および第2の記憶ノードと
の間にそれぞれ結合され、第1および第2の記憶ノード
を第1の電源ノード上の電圧レベルに駆動するための1
対の負荷素子と、第1および第2の記憶ノードと第2の
電源ノードとの間に結合され、第1および第2の記憶ノ
ード上の電位を保持するための1対の交差結合されたド
ライブトランジスタ素子と、対応のワード線上の信号電
位に応答して第1および第2の記憶ノードを対応のロー
カルビット線対のローカルビット線へそれぞれ電気的に
接続する1対のアクセストランジスタ素子とを備える。
【0046】請求項2に係る半導体記憶装置は、さら
に、複数のメモリブロックに共通にかつ複数のローカル
ビット線対各々に対応して設けられ、ブロック選択信号
に応答して選択メモリブロックの対応のローカルビット
線対と電気的に結合される、行方向に複数のメモリブロ
ック上にわたって配設される複数のビット線対と、これ
ら複数のビット線対各々に対して設けられ、活性化時対
応のビット線対上の電位差を検知し、増幅しかつラッチ
する複数のセンスアンプと、メモリセル選択指示信号に
応答してこれら複数のセンスアンプを活性化するための
センスアンプ活性化手段と、与えられたアドレス信号を
デコードして複数のワード線のうちのアドレス指定され
た行に対応して配設されたワード線を選択状態へ駆動す
るための行選択手段を備える。
【0047】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2のセンスアンプ活性化手段が、メモリセル選
択指示信号の活性化を所定時間遅延して前記複数のセン
スアンプを活性化する手段を含む。
【0048】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2のメモリセル選択指示信号が、半導体記憶装
置を選択状態におくチップ選択信号であり、センスアン
プ活性化手段は、前記チップ選択信号の非活性化に応答
して前記複数のセンスアンプを活性化する手段を含む。
【0049】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2の行選択手段が、読出動作指示信号の活性化
時選択されたワード線上へ第1の電源ノード上の電圧と
第2の電源ノード上の電圧の間の中間電圧を伝達する手
段と、書込動作指示信号の活性化時、選択されたワード
線上へ中間電圧を伝達しかつ次いで複数のセンスアンプ
の保持データの選択メモリセルへの書込時第1の電源ノ
ード上の電圧レベルへ前記選択ワード線を駆動する手段
を含む。
【0050】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2の装置において、メモリセル選択指示信号
は、与えられたアドレス信号の変化を示すアドレス変化
検出信号である。
【0051】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2の装置におけるセンスアンプ活性化集積回路
は、データ書込およびデータ読出の一方を指定するリー
ド/ライトモード指示信号のデータ書込指示からデータ
読出指示への移行に応答して複数のセンスアンプを活性
化する手段を含む。
【0052】請求項8に係る半導体記憶装置は、請求項
1または2の装置が、さらに、複数のビット線対各々と
対応のセンスアンプとの間に設けられ、メモリセル選択
指示信号の活性化に応答して所定期間導通状態とされ、
対応のビット線対と対応のセンスアンプとを電気的に接
続する複数の転送ゲートを備える。センスアンプ活性化
手段は、この所定期間経過に応答して複数のセンスアン
プを活性化する手段を含む。
【0053】請求項9に係る半導体記憶装置は、請求項
8の装置において、メモリセル選択指示信号は、この半
導体記憶装置を選択状態におくチップ選択信号であり、
このチップ選択信号の非活性化に応答して複数の転送ゲ
ートを再び導通状態とする手段をさらに含む。
【0054】請求項10に係る半導体記憶装置は、デー
タ書込およびデータ読出の一方の動作モードを指定する
リード/ライトモード指示信号のデータ書込モード指定
からデータ読出モード指定への移行に応答して複数の転
送ゲートを再び導通状態とする手段をさらに含む。
【0055】請求項11に係る半導体記憶装置は、請求
項1または2の装置において、ドライブトランジスタ素
子およびアクセストランジスタ素子の各々は、しきい値
電圧VTHを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
であり、行選択手段は、少なくともデータ読出動作モー
ド時選択ワード線上へこのしきい値電圧の2倍の電圧2
・VTHレベルの電圧を伝達する手段を含む。
【0056】請求項12に係る半導体記憶装置は、請求
項1または2の装置において、1対のドライブトランジ
スタ素子および1対のアクセストランジスタ素子各々
が、絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、この1
対のドライブトランジスタ素子各々のサイズと1対のア
クセストランジスタ素子各々のサイズが実質的に同じと
される。
【0057】ビット線対各々にセンスアンプを設け、各
ビット線対の電位を増幅しかつラッチすることにより、
ビット線の電位がメモリセルデータまたは書込データに
応じて変化しても、このビット線対の一方のビット線の
電位はセンスアンプにより接地電位レベルに近いLレベ
ルにまで駆動されるため、メモリセルのドライブトラン
ジスタ素子により構成されるフリップフロップを単安定
状態としてこの読出されたデータの再書込または書込デ
ータの書込を行なうことができ、すなわち、元のメモリ
セルのフリップフロップの記憶状態を安定点に移行させ
ることができ、低電源電圧動作時ならびにアクセストラ
ンジスタ素子およびドライブトランジスタ素子のサイズ
比、すなわちセル比(チャネル幅/チャネル長の比)が
ほぼ1の場合であっても、メモリセルの記憶データの破
壊は防止され、安定に記憶データを保持することができ
る。
【0058】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1に従
うSRAMの全体の構成を概略的に示す図である。図1
において、SRAMは、行列状に配列されるメモリセル
(MC)と、メモリセルの各行に対応して配置され、各
々に対応の行のメモリセル(MC)が接続されるワード
線5と、メモリセルの各列に対応して配置され、それぞ
れに対応の列のメモリセルが接続される複数のビット線
対6を含む。図1においては、ワード線5aおよび5b
とビット線対6aおよび6bの交差部にそれぞれ対応し
て配置されるメモリセル1a,1b,1cおよび1dを
代表的に示す。
【0059】ビット線対6a…6bそれぞれに対応し
て、イコライズ指示信号/EQに応答して所定期間導通
状態とされるpチャネルMOSトランジスタで構成され
るイコライズトランジスタ3a…3bが設けられ、また
ビット線対6a…6bそれぞれに対応して、対応のビッ
ト線対を所定電位(VBL−VTH)にプリチャージす
るビット線負荷回路2a…2bが設けられる。ビット線
負荷回路2a…2bの各々は、電源ノードVBLとビッ
ト線6xおよび6yとの間に接続されるnチャネルMO
Sトランジスタで構成される負荷素子2xおよび2yを
含む。この負荷素子2xおよび2yは、抵抗素子または
ダイオード素子として機能し、対応のビット線6xおよ
び6yをそれぞれVBL−VTHの電位レベルに充電す
る。ここで、VTHは、負荷素子を構成するMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧を示す。プリチャージ電位VB
Lは、電源電圧VCCであってもよい。
【0060】SRAMは、さらに、ビット線対6a…6
bそれぞれに対応して設けられ、活性化時対応のビット
線対6a…6bの電位差を差動的に増幅しかつラッチす
るセンス回路100a…100bを含む。これらのセン
ス回路100a…100bの各々は、図示しないコラム
デコーダから与えられる列選択信号YSELa…YSE
Lbに応答して導通し、対応のビット線対またはセンス
アンプのセンスノードと内部データバス32へ接続する
列選択ゲートを含む。このセンス回路100a〜100
bの詳細構成については後に説明する。
【0061】このセンス回路100a…100bをビッ
ト線対6a…6bそれぞれに対応して設けておくことに
よりメモリセル(MC)1a…1dの保持データがデー
タ読出時仮に破壊されたとしても、このセンス回路から
の再書込(リストア動作)により、データ読出動作時に
破壊された記憶データが回復され、結果として、安定に
データを保持することができる。
【0062】SRAMは、さらに、チップセレクト信号
/CSおよびライトイネーブル信号/WEおよびアドレ
ス信号を受け、アドレス変化に応答して所定の期間活性
状態とされるイコライズ指示信号/EQおよび各種内部
制御信号を発生する制御回路110と、内部データバス
32上のデータを増幅するプリアンプおよびリード/ラ
イトデータバス33上の内部書込データを増幅して内部
データバス32へ伝達するライトドライバからなるブロ
ック7と、リード/ライトデータバス33と装置外部と
の間でデータの入出力を行なうDQバッファ8と、ワー
ド線5a…5bそれぞれに対応する単位デコード回路を
含み、アドレス信号をデコードして、アドレス指定され
た行に対応するワード線(選択ワード線)を選択状態へ
駆動するロウデコーダ4を含む。
【0063】このロウデコーダ4は、制御回路110の
制御の下に、チップセレクト信号/CSの活性化時活性
状態とされ、与えられたアドレス信号をデコードし、選
択ワード線を電源電圧VCCレベルへ駆動する(データ
書込時およびデータ読出時いずれにおいても)。プリア
ンプ・ライトドライバブロック7は、従来の構成と同様
の構成を備える。プリアンプは、カレントミラー型差動
増幅回路の構成を備え、内部データバス32上に現れた
微少電位差を差動的に増幅してリード/ライトデータバ
ス33のリードデータバス上にその増幅した信号電位を
伝達する。プリアンプは、したがってこの内部データバ
ス32上の信号電位差には影響を及ぼさない。ライトド
ライバは、制御回路110からライトイネーブル信号/
WEの活性化時に発生される書込パルスに応答して活性
化され、このライト/リードデータバス33のライトデ
ータバスに伝達された内部書込データをバッファ処理し
て、内部データバス32上に伝達する。
【0064】図2は、図1に示すメモリセル(MC)の
構成を示す図である。図2において、メモリセル(M
C)は、ビット線6xと記憶ノードN1の間に接続さ
れ、ワード線5上の信号電位に応答して導通するnチャ
ネルMOSトランジスタで構成されるアクセストランジ
スタM1と、ビット線6yと記憶ノードN2に接続さ
れ、ワード線5上の信号電位に応答して導通するnチャ
ネルMOSトランジスタで構成されるアクセストランジ
スタM2と、記憶ノードN1と接地ノードとの間に接続
されかつそのゲートが記憶ノードN2に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタで構成されるドライブトラン
ジスタM3と、記憶ノードN2と接地ノードの間に接続
されかつそのゲートが記憶ノードN1に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタで構成されるドライブトラン
ジスタN4と、電源ノードVCCと記憶ノードN1の間
に接続される高抵抗負荷素子Z1と、電源ノードVCC
と記憶ノードN2の間に接続される高抵抗負荷素子Z2
を含む。高抵抗負荷素子Z1およびZ2は、ポリシリコ
ン高抵抗で構成されてもよく、またTFT(薄膜トラン
ジスタ)で構成されてもよい。負荷素子Z1およびZ2
は、ドライブトランジスタM3およびM4の上層に形成
され、メモリセルは、先の図34および35に示すよう
な階層構造を備える。これにより、メモリセル占有面積
を低減する。
【0065】アクセストランジスタM1およびM2の各
々は伝達係数βa(チャネル幅Wとチャネル長Lの比)
を有し、ドライブトランジスタM3およびM4は、伝達
係数βbを有する。この伝達係数βaおよびβdはほぼ
同じ値とされる。すなわち、セル比R=βd/βaはほ
ぼ1に等しくされ、アクセストランジスタM1およびM
2ならびにドライブトランジスタM3およびM4はその
サイズがほぼ等しくされる。したがって、従来の構成に
比べて、ドライブトランジスタM3およびM4のチャネ
ル幅はほぼ1/3とされ(チャネル長が従来と同じ場
合)、ドライブトランジスタM3およびM4の占有面積
を低減することができ、応じてメモリセル(MC)1の
占有面積を低減することができる。
【0066】図3は、図1に示すセンス回路の構成の一
例を示す図である。図3において、センス回路100
(100a…100bを総称的に示す)は、センスノー
ドイコライズ指示信号EQSAの活性化時導通し、対応
のビット線6xおよび6y(センスノードSN1および
SN2)を電気的に短絡するCMOSトランスミッショ
ンゲートで構成されるイコライズ回路112と、センス
アンプ活性化信号SEおよび/SEに応答して活性化さ
れ、ビット線6xおよび6y(センスノードSN1およ
びSN2)の電位差を差動的に増幅するセンスアンプ1
13と、コラムデコーダ(図示せず)からの列選択信号
YSELに応答して導通し、ビット線6xおよび6y
(センスノードSN1およびSN2)を内部データバス
32のバス線32xおよび32yへそれぞれ接続する列
選択ゲート114を含む。
【0067】イコライズ回路112は、センスノードイ
コライズ指示信号EQSAの活性化時(Hレベル)、導
通するnチャネルMOSトランジスタと、インバータ1
25を介して与えられるセンスノードイコライズ指示信
号EQSAの活性化時導通するpチャネルMOSトラン
ジスタを含む。イコライズ回路112にこのnチャネル
MOSトランジスタおよびpチャネルMOSトランジス
タで構成されるCMOSトランスミッションゲートを利
用することにより、MOSトランジスタのしきい値電圧
損失を伴うことなく確実にこのビット線6xおよび6y
(センスノードSN1およびSN2)の電位をイコライ
ズすることができる。
【0068】センスアンプ113は、活性化時ビット線
6xおよび6y(センスノードSN1およびSN2)の
高電位のビット線を電源電位VCCレベルへ駆動するP
センスアンプ部分と、活性化時ビット線6xおよび6y
(センスノードSN1およびSN2)の低電位のビット
線(センスノード)を接地電位GNDレベルへ駆動する
Nセンスアンプ部分を含む。Pセンスアンプ部分は、ノ
ードSD1に接続される一方導通ノードとセンスノード
SN1に接続される他方導通ノードとセンスノードSN
2に接続されるゲートとを有するpチャネルMOSトラ
ンジスタPQ1と、ノードSN1に接続される一方導通
ノードとセンスノードSN2に接続される他方導通ノー
ドとセンスノードSN1に接続されるゲートとを有する
pチャネルMOSトランジスタPQ2と、センスアンプ
活性化信号/SEの活性化(Lレベル)に応答して導通
し、ノードSD1と電源ノードVCCとを電気的に接続
するpチャネルMOSトランジスタPQ3を含む。pチ
ャネルMOSトランジスタPQ1およびPQ2は、交差
結合されたフリップフロップを構成する。
【0069】Nセンスアンプ部分は、ノードSD2に接
続される一方導通ノードとセンスノードSN1に接続さ
れる他方導通ノードとセンスノードSN2に接続される
ゲートとを有するnチャネルMOSトランジスタNQ1
と、ノードSD2に接続される一方導通ノードとセンス
ノードSN2に接続される他方導通ノードとセンスノー
ドSN1に接続されるゲートとを有するnチャネルMO
SトランジスタNQ2と、センスアンプ活性化信号SE
の活性化(Hレベル)に応答して導通し、ノードSD2
を接地ノードへ電気的に接続するnチャネルMOSトラ
ンジスタNQ3を含む。nチャネルMOSトランジスタ
NQ1およびNQ2は、交差結合されて、フリップフロ
ップを構成する。センスアンプ113は、実質的に、交
差結合されたCMOSインバータであり、その伝達特性
の遷移部分は急峻であり、センスノードSN1およびS
N2の電位を高速で増幅して保持する。このセンスアン
プ113の電流供給能力は、メモリセルデータの再書込
/書込のために、メモリセルのドライブトランジスタの
電流供給能力よりも大きくされる。
【0070】内部データバス32は、図示しないプリア
ンプに接続される内部データバス線32xおよび32y
を含む。この内部データバス線32xおよび32yは、
また書込データ転送ゲート120を介してライトドライ
バまたは入力バッファ(DQバッファ内)に結合され
る。この書込データ転送ゲート120は、転送指示信号
WDXの活性化時導通するCMOSトランスミッション
ゲートを備える。
【0071】この図3に示すように、センスアンプ11
3をビット線6xおよび6yに設けておくことにより、
メモリセルのデータ読出時においてメモリセルデータが
破壊されても、このセンスアンプ113にラッチされた
データを対応のメモリセルへ再書込することにより、破
壊されたデータを回復することができ、実効的にデータ
の破壊が防止される。次に、この図1ないし図3に示す
SRAMのデータ読出時の動作について図4に示す動作
波形図を参照して説明する。
【0072】図4において、チップセレクト信号/CS
はLレベルの活性状態にある。アドレス信号が変化する
と、図1に示す制御回路110からのイコライズ指示信
号/EQが所定期間Lレベルの活性状態とされ、イコラ
イズトランジスタ3aおよび3bが導通し、ビット線6
xおよび6yの電位が確実に中間電位VBL(正確には
VPL−VTH)にイコライズされる。このときまたセ
ンスノードイコライズ信号EQSAもHレベルの活性状
態とされ、センスノードSN1およびSN2が中間電位
レベルにイコライズされる。このイコライズ動作が完了
するとまたはこれと並行して、ロウデコーダ4がデコー
ド動作を行ない、アドレス信号が指定する行に対するワ
ード線5(図4においてワード線WL1を示す)を選択
状態へ駆動し、この選択ワード線WL1の電位が電源電
圧VCCレベルに上昇する。これに応答してアクセスト
ランジスタM1およびM2が導通し、記憶ノードN1お
よびN2がビット線6xおよび6yに電気的に接続さ
れ、ビット線6xおよび6yの一方に負荷回路を介して
電流が流れる。
【0073】このアクセストランジスタM1およびM2
の伝達係数βaとドライブトランジスタM3およびM4
の伝達係数βdはほぼ同じである。このアクセストラン
ジスタM1およびM2の導通に従って、記憶ノードN1
およびN2のうち、Lレベルの電位の記憶ノードへ対応
のビット線から電流が流れ込み、ビット線6xおよび6
yに電位差が生じる。このビット線からの大きな電流が
流れ込むことにより、Lレベルを記憶する記憶ノードの
電位が比較的高速で上昇する。この上昇電位は、アクセ
ストランジスタとドライブトランジスタのコンタクタン
ス比(βの比)によりほぼ決定される。一方、Hレベル
の情報を記憶する記憶ノードは、Lレベルを情報を記憶
する記憶ノードの電位上昇に伴い、ドライブトランジス
タがON状態となり、このHレベルの電位が緩やかに放
電され、その電位が低下する。この結果、記憶ノードN
1およびN2は、βの比がほぼ1であり、単安定状態と
され、その記憶データが徐々に破壊され、最終的に記憶
ノードN1およびN2の電位が同一電位レベルへ到達す
る。
【0074】次いで所定のタイミングで(このタイミン
グについては後に説明する)センスアンプ活性化信号S
Eが活性状態とされ、センスアンプが動作し、ビット線
6xおよび6y上の微少電位差を高速で増幅し、このビ
ット線6xおよび6y上に現れた電位に応じてビット線
6xおよび6yが電源電圧VCCおよび接地電圧GND
レベルに駆動される。このセンスアンプの活性化に従っ
てビット線電位がフルスイングし、選択メモリセルの記
憶ノードN1およびN2が、元の記憶情報に応じた状態
へ駆動される。このとき、記憶ノードN1およびN2の
うち、Hレベルを記憶する記憶ノードの電位は電源電圧
VCCよりも低い電圧レベルとなる。これは、アクセス
トランジスタおよびドライブトランジスタの伝達係数β
の値がほぼ同じであり、コンダクタンス比がほぼ同じと
されるため、このHレベルを記憶する記憶ノードの電位
は、アクセストランジスタとドライブトランジスタのコ
ンダクタンス比により決定されるためである。
【0075】このセンスアンプ活性化信号SEの活性化
により、メモリセルに元の記憶データが再書込され、破
壊された記憶データが回復される。次いでアドレス信号
が変化すると、選択ワード線WL1が非選択状態へ駆動
され、その後イコライズ指示信号/EQおよびEQSA
がそれぞれ所定期間活性状態とされ、ビット線6xおよ
び6yが所定の中間電位レベルへ駆動される。選択メモ
リセルの記憶ノードN1およびN2は、このビット線6
xおよび6yから、ワード線の非選択時にアクセストラ
ンジスタM1およびM2が非導通状態とされて分離さ
れ、このセンスアンプにより再書込されたデータが安定
に保持される。
【0076】次いでこの新たに与えられたアドレスに従
って別のワード線WL2が選択状態とされ、同じ動作が
繰返される。
【0077】上述のように、メモリセルのデータを破壊
的に読出した後、センスアンプでこのビット線電位を検
知し増幅しかつラッチすることにより、再び各メモリセ
ルに対し、元の記憶データを回復させることができる。
データ書込時においては、コラムデコードからの列選択
信号に応答して導通する列選択ゲートを介してセンスノ
ードが内部データバス32に接続される。この内部デー
タバス32へは、図3に示す書込データ転送ゲート12
0を介してライトドライバまたは入力バッファからの書
込データが転送される。ライトドライバ/入力バッファ
の電流駆動力はこのセンスアンプ113の電流供給力
(電流駆動力)よりも十分大きくされており、センスア
ンプのラッチデータが反転する(センスアンプ活性化の
後書込データが転送される場合)。したがって、この場
合においては、データ書込のために選択されたメモリセ
ルに対してのみ書込データを確実に転送することができ
る。センスアンプ活性化前に書込データが転送されても
よい。
【0078】センスアンプ動作前に、列選択信号に従っ
て、ビット線6xおよび6yは内部データバスへ電気的
に接続され、図1に示すプリアンプへ選択メモリセルの
データが伝達される。したがってこの状態においては、
センスアンプが動作する前に、従来と同様にして高速で
データの読出が行なわれる。プリアンプの出力信号はリ
ード/ライトデータバス33を介してDQバッファ8へ
出力され、このDQバッファ8を介して装置外部へ読出
データQが出力される。
【0079】以上の構成により、データ読出動作時に選
択された行のメモリセルのすべてのデータをセンスアン
プ113で記憶することが可能となる。したがって、デ
ータ読出動作時において、メモリセルの保持データが破
壊されたとしても、等価的に情報は失われていない(セ
ンスアンプによりラッチされている)。したがって、
「セル比Rが3以上必要」という制限が不要とされ、メ
モリセルの面積縮小が可能となる。また加えて、セル比
Rが従来のままであったとしても、電源電圧VCCが小
さくされ、記憶ノードN1およびN2の電位差が小さく
された場合、ワード線選択時にこの記憶情報が破壊され
たとしても、センスアンプでこのメモリセルの記憶デー
タは保持されるため、同様、正確に記憶データを保持す
ることができる。したがって、低電源電圧を用いても安
定に動作するSRAMを実現することができる。また両
者を組合せて、セル比Rがほぼ1でありかつ電源電圧V
CCがたとえば2.2Vと十分低くされた場合において
も、メモリセルの記憶データの破壊は防止され、安定に
動作するSRAMを実現することができる。
【0080】次にセンスアンプを活性化するための構成
について説明する。SRAMにおいては、内部回路はス
タティックに動作しており、与えられたアドレス信号に
従って内部で非同期的に動作している。したがってDR
AMと異なりメモリサイクルの始まりおよび終了を示す
ロウアドレスストローブ信号/RASのような信号は存
在しない。単純にアドレス変化検出信号ATDを用いて
所定期間活性化されるセンスアンプ活性化信号を生成し
た場合、このセンスアンプを非活性化するタイミングを
決定することが困難である(メモリサイクルの終了時点
を超えてセンスアンプが依然活性状態を維持することが
考えられるため)。そこで、以下に確実にセンスアンプ
を活性/非活性化を行なうための構成について説明す
る。
【0081】[センスアンプ駆動回路1]図5は、この
発明の実施の形態1におけるSRAMのセンスアンプ活
性化回路の構成の一例を示す図である。図5に示すセン
スアンプ活性化回路は、図1に示す制御回路110に含
まれる。図5において、制御回路110は、外部から与
えられるチップセレクト信号/CSを所定時間T1遅延
する遅延回路130と、外部のチップセレクト信号/C
Sを反転しかつ所定時間T2遅延する反転遅延回路13
2と、チップセレクト信号/CSおよび遅延回路130
の出力信号を受けるAND回路134と、チップセレク
ト信号/CSと反転遅延回路132の出力信号とを受け
るAND回路136と、AND回路136の出力信号を
反転するインバータ回路138を含む。AND回路13
4から内部チップセレクト信号int/CSが出力され
る。AND回路136からセンスアンプ活性化信号SE
が出力され、インバータ回路138からセンスアンプ活
性化信号/SEが出力される。
【0082】この図5に示す構成においては、外部から
のチップセレクト信号/CSをメモリサイクル選択指示
信号、すなわちメモリサイクル規定信号として利用す
る。内部動作は、内部チップセレクト信号int/CS
の活性化状態のときのみ実行される。この外部からのチ
ップセレクト信号/CSをメモリサイクル規定用のクロ
ック信号として利用し、メモリセルサイクル終了時に所
定期間センスアンプを活性状態とする。次に、図5に示
す制御回路の動作をその動作波形図である図6を参照し
て説明する。
【0083】外部チップセレクト信号/CSがHレベル
の非活性状態のとき、遅延回路130の出力信号はHレ
ベルであり、反転遅延回路132の出力信号はLレベル
である。この状態においては、内部チップセレクト信号
int/CSはHレベルの非活性状態にあり、内部のメ
モリセル選択動作は行なわれていない。同様にセンスア
ンプ活性化信号SEもLレベルの非活性状態にあり、セ
ンスアンプは非活性状態にある。
【0084】時刻t1において、外部のチップセレクト
信号/CSがLレベルの活性状態とされると、AND回
路134からの内部チップセレクト信号int/CSが
Lレベルの活性状態とされ、メモリセル選択動作が開始
される。内部チップセレクト信号int/CSの活性化
に従ってロウデコーダがデコード動作を行ない、アドレ
ス指定された行に対応するワード線を選択状態へ駆動す
る。これにより、選択メモリセルのデータが対応のビッ
ト線へ伝達される。
【0085】時刻t2において、遅延回路130の出力
信号がLレベルとなり、また時刻t3において反転遅延
回路132の出力信号がHレベルとなる。この状態にお
いては、センスアンプ活性化信号SEは依然非活性状態
のLレベルを維持する。
【0086】外部のチップセレクト信号/CSがHレベ
ルへ立上がると、反転遅延回路132の出力信号はHレ
ベルであるため、AND回路136からのセンスアンプ
活性化信号SEがHレベルの活性状態とされ、センスア
ンプが活性化される。反転遅延回路132の有する遅延
時間T2は、遅延回路130が有する遅延時間T1より
も長くされる。したがって、時刻t5において内部チッ
プセレクト信号int/CSが遅延回路130の出力信
号の立上がりに応答してHレベルの非活性状態とされ、
ワード線が非選択状態とされても、依然センスアンプ活
性化信号SEはHレベルを維持する。これにより、SN
M(スタティックノイズマージン)が低いメモリセルの
フリップフロップであっても、センスアンプにより、そ
の記憶ノード電位が元の記憶情報に応じた電位レベルに
駆動されており、選択ワード線を非選択状態のLレベル
とすることにより、高抵抗の負荷素子により、この再書
込された記憶情報が安定に保持される。
【0087】時刻t6において、反転遅延回路132の
出力信号がLレベルに立下がり、応じてAND回路13
6の出力するセンスアンプ活性化信号SEがLレベルの
非活性状態とされ、またセンスアンプ活性化信号/SE
がHレベルの非活性状態とされる。
【0088】上述のように、外部のチップセレクト信号
/CSをメモリセル選択動作指示信号として用いてメモ
リサイクルを規定することにより、メモリセルサイクル
の終了時点を容易に検出することができ、センスアンプ
を必要なタイミングで活性状態として選択メモリセルへ
元の記憶データを正確に再書込することができる。
【0089】図7(A)は、イコライズ指示信号/EQ
およびEQSAの発生部の構成を示す図である。このイ
コライズ指示信号発生部は、図1に示す制御回路110
に含まれる。図7(A)において、イコライズ指示信号
発生部は、内部チップセレクト信号int/CSとセン
スアンプ活性化信号/SEを受けるNAND回路140
と、NAND回路140の出力信号を反転するインバー
タ回路142を含む。NAND回路140からイコライ
ズ指示信号/EQが出力され、インバータ回路142か
らセンスノードイコライズ指示信号EQSAが出力され
る。次に、この図7(A)に示すイコライズ指示信号発
生部の動作をその動作波形図である図7(B)を参照し
て説明する。
【0090】外部チップセレクト信号/CSがLレベル
の活性状態とされると、応じて内部チップセレクト信号
int/CSがLレベルの活性状態とされる。この内部
チップセレクト信号int/CSの活性化に応答して、
NAND回路140から出力されるイコライズ信号EQ
がHレベルとされ、ビット線対のイコライズ動作が停止
され、またセンスノードイコライズ指示信号EQSAが
Lレベルとなり、センスノードのイコライズが停止され
る。
【0091】外部チップセレクト信号/CSがHレベル
の非活性状態へ移行すると、センスアンプ活性化信号/
SEが所定期間Lレベルの活性状態とされる。このセン
スアンプ活性化信号/SEの活性期間の間に内部チップ
セレクト信号int/CSがHレベルに立上がっても、
NAND回路140は、Lレベルのセンスアンプ活性化
信号/SEにより、イコライズ指示信号/EQをHレベ
ルの非活性状態に維持する。センスアンプ活性化信号/
SEがHレベルの非活性状態とされ、メモリセルのリス
トア動作(再書込動作)が完了すると、NAND回路1
40からのイコライズ指示信号/EQがLレベルの活性
状態とされ、またインバータ回路142からのセンスア
ンプノードイコライズ指示信号EQSAがHレベルとさ
れる。これにより、ビット線対のイコライズ動作および
センスノードのイコライズ動作が実行される。
【0092】チップセレクト信号/CSをクロック信号
として利用する場合、上述のように内部のメモリセル選
択動作の開始時点からセンスアンプによりメモリセルデ
ータの再書込動作完了およびセンスアンプ非活性化まで
の期間、イコライズ指示信号/EQおよびEQSAを非
活性状態に設定することができる。
【0093】図8(A)は、イコライズ指示信号発生部
の他の構成を示す図である。図8(A)において、イコ
ライズ指示信号発生部は、内部チップセレクト信号in
t/CSの活性化時活性化され、アドレス信号の変化を
検出するATD回路144と、ATD回路144からの
出力信号を反転するインバータ回路146を含む。AT
D回路144からセンスノードイコライズ指示信号EQ
SAが出力され、インバータ回路146からイコライズ
指示信号/EQが出力される。内部チップセレクト信号
int/CSはまたアドレスバッファへ与えられる。ア
ドレスバッファは、この内部チップセレクト信号int
/CSの活性化時に活性状態とされて、外部からのアド
レス信号に従って内部アドレス信号を生成し、ロウデコ
ーダおよびコラムデコーダおよびATD回路144へ、
この生成した内部アドレス信号を与える。次に、図8
(A)に示すイコライズ指示信号発生部の動作をその動
作波形図である図8(B)を参照して説明する。
【0094】外部アドレス信号が変化しても、内部チッ
プセレクト信号int/CSがHレベルの状態では、ア
ドレスバッファは非活性状態であり、内部アドレス信号
はスタンバイ状態のレベルを維持する。したがって、こ
の状態においては、ATD回路144からのイコライズ
指示信号EQSAはLレベルであり、イコライズ指示信
号/EQはHレベルである。
【0095】内部チップセレクト信号int/CSがL
レベルの活性状態とされると、アドレスバッファが活性
状態とされ、外部アドレス信号に従って内部アドレス信
号を生成する。この内部アドレス信号に従ってATD回
路144が所定の時間幅を有するワンショットのパルス
信号を生成し、イコライズ指示信号/EQが所定時間L
レベルの活性状態とされ、一方、センスノードイコライ
ズ指示信号EQSAがHレベルの活性状態とされる。こ
の後、ワード線選択が行なわれ、選択ワード線に接続さ
れるメモリセルのデータが対応のビット線対上に伝達さ
れる。
【0096】この図8(A)に示すようにATD回路1
44を用いてイコライズ指示信号をワンショットパルス
の形態で生成しても、ビット線対およびセンスノードを
所定の中間電位へイコライズすることができる。また、
図7(B)および図6に示すように、チップセレクト信
号/CSをメモリ選択動作サイクルを規定するクロック
信号として利用する場合、この外部のチップセレクト信
号/CSは内部でセンスアンプによるリストア動作(再
書込動作)が完了するまでHレベルに保持する必要があ
る。このCS信号のHパルス期間tCHは、図6に示す
時刻t6と時刻t4の差、すなわちセンスアンプが活性
状態とされている期間最小限必要とされる。
【0097】図9は、この発明の実施の形態1における
SRAMのデータ書込および読出時の選択ワード線およ
び選択ビット線対の電位変化を示す波形図である。以
下、図9を参照して、この発明の実施の形態1に従うS
RAMのデータ読出および書込動作について説明する。
【0098】外部からアドレス信号が与えられ、次いで
外部からのチップセレクト信号/CSがLレベルの活性
状態とされると、内部アドレス信号が有効とされ、この
内部ロウアドレス信号に従って選択ワード線の電位が電
源電圧VCCレベルのHレベルに立上がる。この選択ワ
ード線の電位の上昇に従って、メモリセルのアクセスト
ランジスタが導通し、選択メモリセルの記憶情報に従っ
て対応のビット線対の電位が変化する。データ読出を行
なうリードサイクルにおいては、ライトイネーブル信号
/WEはHレベルにあり、書込データ転送指示信号WD
XはLレベルにある。この状態においては、列アドレス
信号により指定された列に対応するビット線対(選択ビ
ット線対)が列選択ゲートを介して内部データバスに電
気的に接続され、プリアンプによりこの内部データバス
の情報が増幅されて、DQバッファを介して出力データ
として読出される。
【0099】このデータ読出が行なわれた後、外部のチ
ップセレクト信号/CSがHレベルの非活性状態とさ
れ、リードサイクルの完了が指定される。この外部から
のチップセレクト信号/CSの非活性化に従ってセンス
アンプが活性状態とされ、この各ビット線対の電位がが
差動的に増幅される。これにより、破壊的に読出された
メモリセルの記憶情報が元のメモリセルに再書込され、
記憶データの回復が行なわれる。このセンスアンプの活
性化の間に、選択ワード線が非選択状態へ立上がり、メ
モリセルの記憶情報が完全に保持される。次いで、セン
スアンプが非活性状態とされ、リードサイクルが完了
し、ビット線対は負荷素子により中間電位レベルに駆動
される。
【0100】次いでアドレス信号が変化し、再び外部か
らのチップセレクト信号/CSがLレベルの活性状態と
されると、再びこの新たに与えられたアドレス信号に従
って選択ワード線の電位がHレベルに上昇し、各ビット
線対の電位が、対応のメモリセルの記憶情報に応じて変
化する。データ書込を行なうライトサイクルにおいて
は、ライトイネーブル信号/WEがLレベルの活性状態
とされる。このライトイネーブル信号/WEの活性化に
応答して、書込データ転送指示信号WDXが活性状態と
され(ライトドライバも同様に活性状態とされる)。コ
ラムデコーダにより選択された列に対応するビット線対
へこの書込データが伝達される。ライトドライバは大き
な駆動力を有しており、この選択ビット線対の電位は、
電源電圧VCCおよび接地電位GNDレベルにフルスイ
ングする。
【0101】ライトイネーブル信号/WEがHレベルの
非活性状態とされると、書込データ転送指示信号WDX
も非活性状態とされ、書込データのビット線対への伝達
が停止される。この状態においては、選択ビット線対の
電位が、電源電圧VCCおよび接地電位GNDレベルか
ら中間電位レベルに向かって緩やかに変化する(ビット
線負荷回路により)。次いでチップセレクト信号/CS
がHレベルとなると、センスアンプが活性化され、各ビ
ット線対の電位が差動的に増幅されて元の記憶情報が回
復され、各メモリセルへの再書込が行なわれる。この記
憶情報の再書込が完了すると、選択ワード線の電位がL
レベルとされ、次いでセンスアンプが非活性状態とされ
て、データ書込を行なうライトサイクルが完了する。
【0102】書込データ転送指示信号WDXは、ライト
イネーブル信号/WEに応答して発生されればよく、イ
ンバータ回路でその発生回路は構成することができる。
【0103】[変更例1]図10(A)は、この発明の
実施の形態1の変更例1の構成を概略的に示す図であ
る。図10(A)においては、センスアンプ活性化信号
SEを発生する部分の構成が示される。図10(A)に
おいて、センスアンプ活性化信号発生部は、外部からの
チップセレクト信号/CSを反転しかつ所定時間T3遅
延する反転遅延回路150と、外部からのチップセレク
ト信号/CSを反転しかつ所定時間T4遅延する反転遅
延回路152と、反転遅延回路150および152の出
力信号を受けるAND回路154を含む。AND回路1
54からセンスアンプ活性化信号SEが出力される。反
転遅延回路150の有する遅延時間T3は、反転遅延回
路T4が有する遅延時間T4よりも短くされる。この反
転遅延回路150の有する遅延時間T3は、チップセレ
クト信号/CSが非活性状態とされてからワード線が非
選択状態とされるまで要する時間よりも長くされる。次
にこの図10(A)に示すセンスアンプ活性化信号発生
部の動作をその動作波形図である図10(B)を参照し
て説明する。
【0104】チップセレクト信号/CSがHレベルのと
きには、反転遅延回路150および152の出力信号は
ともにLレベルにあり、センスアンプ活性化信号SEは
Lレベルにある。チップセレクト信号/CSがLレベル
の活性状態とされると、内部でメモリセル選択動作が始
まり選択ワード線の電位がHレベルに立上がり、次いで
ビット線対の電位がメモリセルの記憶情報に応じて変化
する。チップセレクト信号/CSが立下がってから時間
T3が経過すると、反転遅延回路150の出力信号がH
レベルに立上がる。次いでこのチップセレクト信号/C
Sの立下がりから時間T4が経過すると、反転遅延回路
152の出力信号がHレベルに立上がる。これにより、
AND回路154からのセンスアンプ活性化信号SEが
Hレベルの活性状態とされ、センス動作が行なわれ、ビ
ット線対の電位が差動的に増幅され、かつラッチされ
る。これにより、メモリセルの記憶情報の再書込が行な
われる。
【0105】外部からのチップセレクト信号/CSがH
レベルに立上がると、メモリサイクルが完了し、選択ワ
ード線電位がLレベルとされる。このチップセレクト信
号/CSの立上がりから時間T3が経過すると、反転遅
延回路150の出力信号がLレベルに立下がり、センス
アンプ活性化信号SEがLレベルとなり、センスアンプ
が非活性状態とされる。これにより、ビット線対の電位
は、ビット線負荷回路により中間電位レベルへ駆動され
る。
【0106】遅延時間T4は、チップセレクト信号/C
SがLレベルに立下がってからワード線が選択状態とさ
れてビット線対に電位差が生じるまでの時間幅を有して
いればよい。チップセレクト信号/CSがメモリサイク
ルの開始および終了を示すクロック信号として用いられ
ているため、このチップセレクト信号/CSに従って、
このメモリサイクル期間内でセンスアンプ活性化信号S
Eを活性化することにより、メモリサイクル期間内の十
分な長さの時間、センスアンプを活性状態とすることが
でき、メモリセルデータの再書込を十分に時間的余裕を
持って実行することができる。また反転遅延回路152
の出力信号はセンスアンプの活性化開始タイミングのみ
を決定しており、メモリサイクルの長さには影響を及ぼ
していないため、内部でチップセレクト信号/CSを遅
延してセンスアンプを活性化する時間を確保する必要が
なく、メモリサイクルを短くすることができる。
【0107】図11は、この第1の変更例において用い
られるビット線負荷回路の構成を示す図である。図11
においては、1対のビット線に対する構成のみを示す。
図11において、ビット線負荷回路2は、ライトイネー
ブル信号/WEとセンスアンプ活性化信号/SEの論理
積信号/WE・/SEに応答して選択的に導通し、ビッ
ト線6xおよび6yそれぞれへ中間電位VBLaを伝達
するnチャネルMOSトランジスタ2xおよび2yを含
む。イコライズトランジスタ3は、先の実施の形態と同
様、イコライズ指示信号/EQの活性化時に導通し、ビ
ット線6xおよび6yを電気的に短絡する。
【0108】この図11に示す構成において、ビット線
負荷回路2は、センスアンプが活性化されるとき(信号
/SEがLレベルのとき)かまたはデータ書込が行なわ
れるとき(信号/WEがLレベルのとき)には非活性状
態とされ、ビット線6xおよび6yへの中間電位VBL
aの伝達を停止する。すなわちビット線6xおよび6y
への電流供給が停止される。これにより、センスアンプ
動作時において、センスアンプに含まれるNセンスアン
プ部分を介してビット線6xおよび6yから接地ノード
へ電流が流れるのを防止することができ、消費電流を低
減することができる。またデータ書込時においてはこの
ビット線6xおよび6yへの中間電位VBLaの供給を
停止することにより、高速でビット線6xおよび6yの
電位を書込データに応じて変化させることができる。
【0109】なお、この図11に示すビット線負荷回路
の構成の場合、nチャネルMOSトランジスタ2xおよ
び2yは、このしきい値電圧VTHの電圧降下を生じさ
せていない。したがって、この中間電位VBLaは、中
間電位VBLよりもこのしきい値電圧分低くされる。
【0110】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、ビット線対それぞれにセンスアンプを設け、対
応のビット線対の電位を差動的に増幅しかつラッチする
ように構成しているため、メモリセルの記憶情報が破壊
的に読出されたとしても、センスアンプによりこの記憶
情報が復元されるため、結果としてメモリセルの記憶情
報の破壊が防止される。これにより、メモリセルのアク
セストランジスタとドライブトランジスタのコンダクタ
ンス比(電流供給能力)をほぼ同じとすることができ、
応じてドライブトランジスタのサイズ(チャネル幅/チ
ャネル長の比またはチャネル幅)をアクセストランジス
タのそれと同じとすることができ、メモリセル占有面積
を低減することができる。また、電源電圧が低くされた
場合においても、確実にメモリセルの記憶情報は復元さ
れて保持されるため、低電源電圧下においても、安定に
動作するSRAMを実現することができる。
【0111】またセンスアンプの活性/非活性を制御す
るために、チップセレクト信号をメモリ選択動作指示信
号と(メモリサイクルを規定する信号)として用いてい
るため、安定に所望のタイミングでセンスアンプを活性
化することができ、確実に記憶情報の再書込を行なうこ
とができる。
【0112】[実施の形態2]図12は、この発明の実
施の形態2に従うSRAMの要部の構成を示す図であ
る。図12においては、ビット線対6a…6bそれぞれ
に対して、センスノードイコライズ指示信号EQSAに
応答してセンスノードSN1およびSN2をイコライズ
するイコライズ回路112a…112b、センスアンプ
活性化信号SEおよび/SEに応答して活性化され、セ
ンスノードSN1およびSN2の電位を差動的に増幅す
るセンスアンプ113a…113b、ならびに、図示し
ないコラムデコーダからの列選択信号YSEL0…YS
ELn−1に応答して導通し、対応のセンスノードSN
1およびSN2を内部データバス32へ電気的に接続す
る列選択ゲート114a…114bが設けられる。他の
構成は実施の形態1と同じである。
【0113】この発明の実施の形態2においては、さら
に、ビット線対6a…6b各々と対応のセンスアンプ1
13a…113bのセンスノードSN1およびSN2を
電気的に接続するための転送ゲート160a…160b
がビット線対6a…6bそれぞれに対して設けられる。
これらの転送ゲート160a…160bの各々は、対応
のビット線対6a…6bのビット線6xおよび6yそれ
ぞれに対して設けられるCMOSトランスミッションゲ
ートを備える。転送ゲート160a…160bに含まれ
るCMOSトランスミッションゲートの導通/非導通
は、転送指示信号MDXおよびこの転送指示信号MDX
を受けるインバータ回路162の出力信号により行なわ
れる。転送指示信号MDXがHレベルのときには、転送
ゲート160a…160bが導通状態とされ、ビット線
対6a…6bが対応のセンスアンプ113a…113b
に電気的に接続される。
【0114】内部データバス32に対しては、プリアン
プ/ライトドライバブロック7が設けられる。このプリ
アンプ/ライトドライバブロック7は、書込データ転送
指示信号WDXに応答して導通状態とされる書込データ
転送回路120と、内部データバス32上のデータを増
幅して読出す読出回路129を含む。このプリアンプ/
ライトドライバブロック7は、ライトバスWDBおよび
リードバスRDBを介してDQバッファ8に接続され
る。次にこの図12に示すSRAMの動作をその動作波
形図である図13を参照して説明する。
【0115】内部アドレス信号が変化すると、アドレス
変化検出信号に従って、所定の期間センスノードイコラ
イズ指示信号EQSAがHレベルの活性状態とされ、セ
ンスノードSN1およびSN2がイコライズされる。こ
の前の状態においては、センスノードSN1およびSN
2は、先のサイクルで読出されたメモリセルデータの電
位レベルに保持されている(センスアンプ113a…1
13bが非活性状態であっても、センスノードSN1お
よびSN2は電気的にフローティング状態とされている
ため)。また、この内部アドレス信号の変化に従って転
送指示信号MDXが所定期間Hレベルの活性状態とされ
る。この転送指示信号MDXの活性期間(Hレベル期
間)は、選択ワード線の電位がHレベルに立上がり、ビ
ット線対の電位がメモリセルの記憶データに応じて変化
し、センスノードSN1およびSN2がこのビット線電
位に応じて変化する期間である。
【0116】この転送指示信号MDXがHレベルとされ
ると、転送ゲート160a…160bが導通状態とさ
れ、ビット線対6a…6bが対応のセンスアンプ113
a…113bのセンスノードSN1およびSN2に電気
的に接続される。これにより、ビット線対上に現れた電
位差がセンスノードSN1およびSN2に伝達される。
このときまた、図示しないコラムデコーダからの列選択
指示信号YSEL(YSEL0…YSELn−1のいず
れか)が選択状態とされ、選択列に対応するビット線対
の電位が読出回路129により読出されてDQバッファ
8を介して読出データQとして出力される。
【0117】次いで、転送指示信号MDXがLレベルの
非活性状態とされ、ビット線対6a…6bとセンスアン
プ113a…113bが電気的に分離される。このビッ
ト線対6a…6bとセンスアンプ113a…113bの
電気的な分離の状態において、センスアンプを活性化す
る。センスアンプ113a…113bは、対応のビット
線対6a…6bから電気的に分離されているため、その
センスノードSN1およびSN2の負荷は選択ビット線
対に対応するセンスアンプ(内部データバスを駆動す
る)を除いて十分小さくなり、高速でセンス動作が行な
われる。また、この転送ゲート160a…160bの非
導通状態により、ビット線負荷回路が常時導通状態とさ
れている場合には、センスアンプ113a…113bの
活性化時におけるこのビット線負荷回路からのセンスア
ンプへ流れる電流を抑制することができ、消費電流を低
減することができる。
【0118】次いで、所定のタイミングで再び転送指示
以後MDXがHレベルの活性状態とされ、センスアンプ
113a…113bがビット線対6a…6bに電気的に
接続され、ビット線対の電位が、このセンスアンプ11
3a…113bのセンスノードSN1およびSN2の電
位に応じた電位レベルに設定される。これにより、メモ
リセルの記憶情報の再書込が行なわれる。所定期間が経
過すると転送指示信号MDXが再び非活性状態のLレベ
ルとされ、またセンスアンプ活性化信号SEがLレベル
の非活性状態とされる。センスアンプ活性化信号SEの
非活性化の前に、選択ワード線の電位はLレベルに立下
がっており、メモリセルは、確実に、このセンスアンプ
により伝達されたデータを保持する。センスアンプ活性
化信号SEが非活性状態とされ、センスアンプ113a
…113bが非活性状態となると、センスノードSN1
およびSN2が電気的にフローティング状態とされる
(転送ゲート160a…160bは非導通状態)。ビッ
ト線対は、ビット線負荷回路およびイコライズトランジ
スタにより、所定の中間電位に復帰する。このとき、ビ
ット線対6a…6bとセンスアンプ113a…113b
を電気的に分離しておくことにより、ビット線負荷回路
およびイコライズトランジスタは、対応のビット線対6
a…6bのみを駆動することが必要とされるだけであ
り、高速でビット線対6a…6bを所定の中間電位レベ
ルVBL(またはVBLa)に復帰させることができ
る。
【0119】データ書込を行なうライトサイクルにおい
ては、内部アドレス信号の変化に応答してセンスノード
イコライズ指示信号EQSAが所定期間Hレベルとさ
れ、センスノードSN1およびSN2のイコライズが行
なわれる。これと並行して、転送指示信号MDXがHレ
ベルとされ、ビット線対6a…6bがセンスアンプ11
3a…113bと接続される。選択ワード線の電位が立
上がり、ビット線対の電位がこの選択ワード線に接続さ
れるメモリセルの記憶情報に応じて変化し、またセンス
ノードSN1およびSN2の電位がこのビット線対の電
位に応じて変化する。
【0120】データ書込時においては、書込データ転送
指示信号WDXがHレベルとされる。これにより、セン
スノードSN1およびSN2の電位が書込データに応じ
て変化する。このデータ書込時において、転送指示信号
MDXがLレベルに立下がっていれば、この書込データ
転送回路120からの書込データは、単にセンスアンプ
のセンスノードSN1およびSN2の電位レベルを変化
させることを要求されるだけであり、大きな電流駆動力
を有するライトドライバは必要とされない。センスアン
プの活性化時に書込データが転送される場合には、この
ライトドライバは、センスアンプのラッチ状態を反転す
る必要があるため、大きな電流駆動力が要求される。デ
ータ書込時においては、書込データを受けるビット線対
に対応するセンスアンプのラッチ情報のみが書込データ
に応じて変化し、非選択ビット線対に対応して設けられ
たセンスアンプのセンスノードSN1およびSN2の電
位は対応のメモリセルの記憶情報に応じた電位レベルを
保持する。
【0121】所定のタイミングでセンスアンプ113a
…113bが活性状態とされ、また転送指示信号MDX
がHレベルの活性状態とされ、このセンスアンプ113
a…113bによる記憶情報の再書込が行なわれ、破壊
的に読出された記憶情報の再書込および書込データの書
込が行なわれる。次いで、選択ワード線の電位がLレベ
ルに立下がり、センスアンプ活性化信号SEがLレベル
とされ、また転送指示信号MDXがLレベルとされる。
【0122】図14は、転送指示信号発生部の構成を示
す図である。図14においては、転送指示信号発生部
は、アドレス信号の変化を検出するATD回路170
と、ATD回路170からのアドレス変化検出信号の立
上がりに応答して所定の時間幅を有するワンショットの
パルス信号を発生するワンショットパルス発生回路17
2と、ATD回路170からのアドレス変化検出信号の
立上がりに応答して所定の時間幅を有するワンショット
パルスを発生するワンショットパルス発生回路174
と、ワンショットパルス発生回路174の出力信号とセ
ンスアンプ活性化信号SEを受けるOR回路176を含
む。このセンスアンプ活性化信号SEは、図5に示す回
路から出力される。ワンショットパルス発生回路172
からセンスノードイコライズ指示信号EQSAが出力さ
れ、OR回路176から転送指示信号MDXが出力され
る。これにより、内部アドレス信号が変化し、メモリサ
イクルが指定されたとき、所定の時間センスノードのイ
コライズおよびビット線対とセンスノードの接続を容易
に実現することができる。なおこの図14に示す構成に
おいては、ビット線対に設けられたイコライズトランジ
スタを活性化するためのイコライズ指示信号/EQは、
このワンショットパルス発生回路172から出力される
センスノードイコライズ指示信号EQSAを反転するこ
とにより生成される。なお、図14に( )で示すよう
に、内部チップセレクト信号int/CSの立下がりで
ワンショットの転送指示信号を発生してもよい。この場
合、イコライズ指示信号EQSAは内部チップセレクト
信号int/CSとセンスアンプ活性化信号の論理積と
なる。
【0123】図15(A)は、転送指示信号発生部の他
の構成を示す図である。図15(A)において、転送指
示信号発生部は、チップセレクト信号/CSを所定時間
T4遅延しかつ反転して出力する反転遅延回路152
と、センスアンプ活性化信号SEを所定時間T5遅延す
る遅延回路180と、反転遅延回路152の出力信号と
チップセレクト信号/CSを受けるNOR回路182
と、NOR回路162の出力信号と遅延回路180の出
力信号を受けるOR回路184と、チップセレクト信号
/CSを反転するインバータ回路186と、インバータ
回路186の出力信号とOR回路184の出力信号を受
けるAND回路188を含む。AND回路188から転
送指示信号MDXが出力される。
【0124】イコライズ指示信号発生部は、チップセレ
クト信号/CSを反転するインバータ回路190と、チ
ップセレクト信号/CSをバッファ処理するバッファ回
路192と、バッファ回路192の出力信号とセンスア
ンプ活性化信号/SEを受けるAND回路194を含
む。インバータ回路190からイコライズ指示信号/E
Qが出力される。AND回路194からセンスノードイ
コライズ指示信号EQSAが出力される。
【0125】センスアンプ活性化信号SEおよび/SE
は図10(A)に示す回路構成から出力される。次にこ
の図15(A)に示す回路構成の動作について、図15
(B)に示す動作波形図を参照して説明する。
【0126】チップセレクト信号/CSがHレベルのと
きには、インバータ190から出力されるイコライズ指
示信号/EQがLレベル、またAND回路194から出
力されるセンスノードイコライズ指示信号EQSAはH
レベルである(センスアンプ活性化信号/SEはHレベ
ル)。
【0127】チップセレクト信号/CSがLレベルに立
上がると、イコライズ指示信号/EQがHレベルに立上
がり、またセンスノードイコライズ指示信号EQSAが
Lレベルに立下がる。反転遅延回路152の出力信号は
このとき、Hレベルであり、NOR回路182の出力信
号がHレベルとなり、OR回路180の出力信号がHレ
ベルとなる。インバータ回路186の出力信号はHレベ
ルであり、したがってAND回路188から出力される
転送指示信号MDXがHレベルとされる。このチップセ
レクト信号/CSの立下がりから時間T4が経過する
と、反転遅延回路152の出力信号がHレベルとされ、
NOR回路182の出力信号がLレベルとされる。遅延
回路180の出力信号は依然Lレベルであり、したがっ
てAND回路188からの転送指示信号MDXがLレベ
ルとされる。
【0128】この反転遅延回路152の出力信号のHレ
ベルへの立上がりに従って、センスアンプ活性化信号S
EがHレベルの活性状態とされる(反転遅延回路152
は図10(A)の回路と同じ)。
【0129】センスアンプ活性化信号SEが立上がって
から時間T5が経過すると、遅延回路180の出力信号
がHレベルとなり、OR回路184の出力信号が再びH
レベルとされ、AND回路188からの転送指示信号M
DXがHレベルとされる。この転送指示信号MDXの立
上がりに応答して、メモリセルの記憶情報の再書込が行
なわれる。
【0130】外部のチップセレクト信号/CSがHレベ
ルに立上がると、応じてイコライズ指示信号/EQがL
レベルとなり、ビット線のイコライズが行なわれる。こ
のチップセレクト信号/CSの立上がりに応答して、イ
ンバータ回路186の出力信号がLレベルとなり、AN
D回路188からの転送指示信号MDXがLレベルとさ
れる。これにより、ビット線対とセンスアンプとが分離
される。チップセレクト信号/CSが立上がってから所
定時間が経過するとセンスアンプ活性化信号SEがHレ
ベルとされる(図10(B)の波形図参照)。このセン
スアンプ活性化信号SEが立下がると、またセンスアン
プ活性化信号/SEがHレベルとなり、AND回路19
4からのセンスノードイコライズ指示信号EQSAがH
レベルとされ、センスノードのイコライズが行なわれ
る。これによりセンスアンプの非活性化に応答して、セ
ンスノードのイコライズを行なうことができる。
【0131】この図15(A)および図10(A)に示
す回路構成を利用した場合、センスアンプ活性化信号は
比較的速いタイミングで活性状態とされる。したがっ
て、データ読出時において、内部データバスを、センス
アンプにより十分大きな電位差を有する電位レベルにま
で駆動することができる。したがってこの場合において
は、読出回路(図12参照)129は、通常のカレント
ミラー型の差動増幅回路でなく、通常のインバータ回路
で構成されてもよい。また、ライトドライバは、センス
アンプのラッチ情報を反転する必要があるため、比較的
大きな電流供給力を要求される。この場合、ライトドラ
イバが設けられて、DQバッファ8(図12参照)に加
えれる入力バッファが比較的大きな内部のデータバス駆
動力を有するように構成されてもよい。
【0132】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、ビット線対それぞれと対応のセンスアンプとの
間に、選択的に導通状態とされる転送ゲートを設けてい
るため、センスアンプのセンス動作時、センスノードを
対応のビット線対から分離することができ、応じてセン
スノードの負荷が軽減され、高速でセンスアンプの増幅
動作を行なうことができる。またこの転送ゲートを設け
ておくことにより、データ書込時において、書込データ
に従って直接ビット線対を駆動する必要がなく、書込回
路の駆動力を低減することができる。書込データのメモ
リセルへの書込はセンスアンプの活性化の後行なわれる
ためである。
【0133】[実施の形態3]図16(A)−(E)
は、この発明の実施の形態3に従うメモリセルのデータ
の読出および書込動作を示す図である。この発明の実施
の形態3においては、データ読出時においては、非破壊
的にデータを読出し、データ書込動作時においては、破
壊的にデータを読出して書込動作を実行する。次に、こ
の発明の実施の形態3におけるデータの書込および読出
動作を、順に説明する。
【0134】図16(A)においては、記憶ノードN1
およびN2に、Hレベル(“H”)およびLレベル
(“L”)の情報が記憶されており、この記憶情報を読
出す動作が示される。選択ワード線上の電位は、記憶ノ
ードN2に記憶されるLレベルの電位がドライブトラン
ジスタM3およびM4それぞれのしきい値電圧VTHよ
りも小さくなるように設定する。この選択ワード線上に
伝達される中間電圧“M”は、ほぼ2・VTHである。
このビット線6xおよび6yは、それぞれHレベル(V
BL−VTHレベル)にプリチャージされている。この
中間電圧“M”がワード線5上に与えられると、アクセ
ストランジスタM1は、そのゲート電位がソースおよび
ドレイン電位よりも低いため、オフ(OFF)状態を維
持する。一方、アクセストランジスタM2は、そのゲー
トおよびソースの電位差がしきい値電圧VTHレベル程
度とされて導通し、ビット線6yから記憶ノードN2へ
電流が流れる。この記憶ノードN2の電位が上昇し、ア
クセストランジスタM2のゲート−ソース間電位差がし
きい値電圧VTHレベルとされると、アクセストランジ
スタM2が非導通状態とされる。記憶ノードN1の電位
レベルは、この記憶ノードN2の電位の浮き上がりに従
って極めて弱い導通状態とされるMOSトランジスタM
3(ゲート電位はVTH以下)に従って極めて緩やかに
低下する。このビット線6yに流れる電流によるビット
線対電位差を検出することにより、データの読出を行な
う。ワード線5を非選択状態とし、その電位レベルを接
地電位GNDレベルとすると、アクセストランジスタM
1およびM2は、ともに非導通状態とされる。この状態
においては、ドライブトランジスタM4により、記憶ノ
ードN2は、再び接地電位レベルにまで放電される。
【0135】逆に、図16(B)に示すように、記憶ノ
ードN1にLレベルの情報が保持され、記憶ノードN2
にHレベルの情報が保持されている場合には、アクセス
トランジスタM1がオン状態となり、一方、アクセスト
ランジスタM2が非導通状態となる。これにより、ビッ
ト線6xから記憶ノードN1へ電流が流れ、ビット線6
xの電位が低下する。これにより、データの読出を行な
うことができる。
【0136】データ読出時においては、この選択ワード
線上に伝達される電圧レベルを中間電圧“M”とし、そ
の電圧レベルを2・VTHレベルとすることにより、L
レベルの情報を記憶する記憶ノードの電位は、最大VT
Hにまで上昇するだけであり、したがってHレベルの情
報を記憶する記憶ノードに接続されるドライブトランジ
スタのゲート電位がそのしきい値電圧VTH以上に上昇
するのは防止され、Hレベルの情報を記憶する記憶ノー
ドの電位が導通状態とされるドライブトランジスタを介
して低下するのを防止することができ、これにより、記
憶情報の破壊は防止される。
【0137】データ書込動作モード時においては、デー
タの書込を行なうために、選択ワード線上には、電源電
圧VCCレベルのHレベルの電圧が伝達される。中間電
圧“M”を選択ワード線上に伝達した場合、アクセスト
ランジスタは、そのゲート電圧からしきい値電圧VTH
低い電圧、すなわちVTHレベルの電圧しか伝達するこ
とができず、データの書込は行なえない。したがって、
データ書込時においては、選択ワード線は電源電圧VC
Cレベルにまで上昇される。この場合、図16(C)に
示すように、ビット線6xにHレベルの情報を伝達す
る。記憶ノードN1がLレベルの情報を記憶している場
合においても、アクセストランジスタM1およびM2が
導通し、記憶ノードN1の電位は、Hレベルに上昇す
る。一方、記憶ノードN2は、ライトドライバまたはセ
ンスアンプにより、接地電位GNDレベルまで放電され
る。したがって、ドライブトランジスタM3は確実にオ
フ状態とされ、記憶ノードN1に、Hレベルの情報を書
込むことができる。
【0138】また図16(D)に示すように、ビット線
6xにLレベルの情報が伝達される場合には、ビット線
6yにHレベルの電位が伝達されるために、図16
(C)に示す書込動作と同様にして、記憶ノードN1
は、書込ライトドライバまたはセンスアンプにより、接
地電位レベルのGNDレベルにドライブされ、この記憶
ノードN1の接地電位レベルへの駆動によりドライブト
ランジスタM4が非導通状態とされ、ノードN2へは、
Hレベルの情報が確実に伝達される。
【0139】すなわち、図16(E)に示すように、デ
ータ読出を行なう動作モード時においては、選択ワード
線上の電位は中間電位(2・VTHレベル程度)にまで
上昇させて記憶ノードN1およびN2に保持された記憶
情報の破壊を防止し、一方、書込動作時においては、選
択ワード線を電源電圧VCCレベルにまで上昇させるこ
とにより、ビット線対電位を電源電圧VCCと接地電位
GNDレベルの間でフルスイングさせて書込データを選
択メモリセルの記憶ノードN1およびN2へ書込む。
【0140】なお、この図16(A)ないし(D)に示
すメモリセルの構成において、負荷素子Z1およびZ2
として、高抵抗抵抗素子が示されているが、薄膜トラン
ジスタを用いて構成されてもよい。
【0141】図17は、この発明の実施の形態3に従う
SRAMの動作を示す信号波形図である。この図17に
示す動作波形図においては、選択ワード線およびビット
線対の信号変化のみを示す。図17に示すように、アド
レス信号が変化すると、その変化したアドレス信号に従
って、ワード線が選択状態へ駆動される。ライトイネー
ブル信号/WEがHレベルにありデータ読出を示すと
き、この選択ワード線の電位は中間電位“M”レベルに
設定される。これにより、ビット線対上にはメモリセル
の記憶情報が非破壊的に読出されて、データの読出が行
なわれる。センスアンプがこのデータ読出時において活
性化されてもよい。
【0142】データ書込動作時においては、ライトイネ
ーブル信号/WEがLレベルとされる。このデータ書込
サイクル時においても、選択ワード線はまず中間電位に
保持され、選択メモリセルのデータが非破壊的に読出さ
れる。このライトイネーブル信号/WEの立下がりに応
答して、内部で書込データが生成され、センスアンプ部
へ伝達される。このライトイネーブル信号/WEがHレ
ベルに立上がると、選択ワード線の電位を電源電圧VC
Cレベルへ立上げ、かつビット線対へこの書込データを
センスアンプから伝達することにより、書込データを選
択メモリセルへ書込む。データ書込時において非選択列
上のメモリセルへは、このセンスアンプによりラッチさ
れている元の記憶情報が再書込される。
【0143】この図17に示す動作波形図においては、
ライトイネーブル信号/WEの立上がりに同期して記憶
情報の再書込を行なっている。したがってリードサイク
ルおよびライトサイクルのサイクル時間を同じとするこ
とができる。次にこの図17に示す動作波形を実現する
ための回路構成について説明する。このセンスアンプの
活性/非活性の制御には、先の実施の形態2において用
いた方法をそのまま利用することができる。データの再
書込タイミング、すなわち選択ワード線の電位上昇タイ
ミングをライトイネーブル信号/WEの立上がりに応答
して設定すればよく、他の構成はそのまま実施の形態2
の構成を利用することができる。ここでは、さらに別の
センスアンプ活性化タイミングについて説明する。
【0144】図18は、センスアンプ活性化信号発生部
の構成を示す図である。図18において、センスアンプ
活性化信号発生部は、アドレス信号の変化を検出するA
TD回路190と、ATD回路190からのアドレス変
化検出信号に応答して所定の時間幅を有するワンショッ
トのパルスを発生するワンショットパルス発生回路19
2と、ワンショットパルス発生回路192の出力信号を
反転し、かつ所定時間T6遅延する反転遅延回路194
と、この反転遅延回路194の信号の立上がりに応答し
てセットされかつワンショットパルス発生回路192の
出力信号の立上がりに応答してリセットされるセット/
リセットフリップフロップ196を含む。ワンショット
パルス発生回路192からセンスノードイコライズ指示
信号EQSAが出力され、フリップフロップ196の出
力Qからセンスアンプ活性化信号SEが出力される。次
にこの図18(A)に示すセンスアンプ活性化信号発生
部の動作をその動作波形図である図18(B)を参照し
て説明する。
【0145】アドレス信号が変化すると、ATD回路1
90からのアドレス変化検出信号が活性状態とされる。
これに応答して、ワンショットパルス発生回路192か
らのセンスノードイコライズ指示信号EQSAが所定期
間Hレベルとされ、センスアンプのセンスノードがイコ
ライズされる。次いでこの反転遅延回路194の有する
遅延時間T6が経過すると、反転遅延回路194の出力
信号がHレベルに立上がり、フリップフロップ196が
セットされ、センスアンプ活性化信号SEが活性状態の
Hレベルとされ、センスアンプが動作する。これによ
り、ビット線対上に読出されたビット線電位が検知増幅
されかつラッチされる。次のアドレス信号が与えられる
と、再びATD回路190からのアドレス変化検出信号
が活性状態とされ、再びワンショットパルス発生回路1
92からワンショットのパルス形態でセンスノードイコ
ライズ指示信号EQSAが出力される。このワンショッ
トパルス発生回路192からのセンスノードイコライズ
指示信号EQSAの立上がりに応答して、セット/リセ
ットフリップフロップ196がリセットされ、選択ワー
ド線の非選択状態への駆動の後センスアンプ活性化信号
SEが非活性状態とされ、センスアンプは増幅およびラ
ッチ動作を停止する。
【0146】この図18(A)に示す構成を利用する場
合において、ビット線対とセンスアンプの間に転送ゲー
トが設けられている場合には、転送ゲートは、センスノ
ードイコライズ指示信号EQSAの活性化から、センス
アンプ活性化信号SEの活性化までの期間およびリスト
ア期間導通状態とされればよい。この図18(A)に示
す構成では、センスアンプは比較的速いタイミングで活
性状態とされる。したがって、内部でプリアンプを用い
なくても、このセンスアンプの駆動力により、内部デー
タバスを十分読出データに応じた電位レベルへ駆動する
ことができる。したがって、カレントミラー型センスア
ンプを用いることなくインバータ回路のようなバッファ
回路を用いて、データ入出力を行なうDQバッファへ読
出データを転送する構成が用いられてもよい。また、デ
ータ書込時においては、ライトドライバが用いられて、
ライトイネーブル信号/WEに従って書込データがセン
スアンプへ転送されて選択されたセンスのラッチ情報が
この書込データに応じた状態に設定される。これらの構
成は、先の実施の形態1および実施の形態2において説
明した構成を利用することができる。したがってデータ
書込時およびデータ読出時いずれにおいても、同じタイ
ミングでセンスアンプおよび転送ゲートの活性/非活性
を行なうように構成されてもよい。また単に、センスア
ンプの活性化タイミングがデータ読出を行なうリードサ
イクルおよびデータ書込を行なうライトサイクルにおい
て同じであり、転送ゲートのみが、データ書込サイクル
においてのリストア動作時のみ再び導通状態とされる構
成が利用されてもよい。これは、ライトイネーブル信号
/WEの立上がりに応答して所定期間転送ゲートを活性
状態とするように構成すればよく、ワンショットパルス
発生回路を用いて容易に実現することができる。
【0147】図19(A)は、センスアンプ活性化信号
発生部のさらに他の構成を示す図である。図19(A)
において、センスアンプ活性化信号発生部は、ライトイ
ネーブル信号/WEの立上がりに応答して所定の時間幅
を有するワンショットパルス信号を発生するワンショッ
トパルス発生回路(立上がり遅延回路)198を含む。
このワンショットパルス発生回路198から、センスア
ンプ活性化信号SEが出力される。このワンショットパ
ルス発生回路198が出力するセンスアンプ活性化信号
SEはライトイネーブル信号/WEの立下がりに応答し
て活性化され、信号/WEの非活性化に応答して所定時
間経過後非活性状態とされる。これにより、データ書込
時においてのみセンスアンプを活性化することができ
る。図19(B)に示すように、書込データ転送指示信
号WDXはライトイネーブル信号/WEの活性期間活性
状態とされる。転送ゲートがある場合、信号MDXがリ
ストア時信号/WEの立上がりに応答して活性化され
る。
【0148】図20は、選択ワード線駆動電圧発生部の
構成の一例を示す図である。図20において、選択ワー
ド線駆動電圧発生部は、常時中間電圧“M”(=2・V
TH)を生成する中間電圧発生回路200と、ライトイ
ネーブル信号/WEの立上がりに応答してセットされか
つアドレス変化検出信号ATDの立上がりに応答してリ
セットされるセット/リセットフリップフロップ204
と、このセット/リセットフリップフロップ204の出
力Qおよび/Qからの出力信号に従って中間電圧発生回
路200からの中間電圧2・VTHおよび電源電圧VC
Cの一方を選択する選択回路202とを含む。この選択
回路202の出力電圧は、ワード線それぞれに対応して
設けられるロウデコード回路4aへ与えられる。ロウデ
コード回路4aは、この選択回路202から与えられる
電圧を選択ワード線上に伝達する。
【0149】中間電圧発生回路200は、電源ノードV
CCと出力ノード201の間に接続される高抵抗の抵抗
素子200aと、出力ノード201と接地ノードの間に
互いに直列に接続される2個のダイオード接続されたn
チャネルMOSトランジスタ200bおよび200cを
含む。この中間電圧発生回路200の構成において、高
抵抗抵抗素子200aの抵抗値は、MOSトランジスタ
200bおよび200cの有するチャネル抵抗よりも十
分大きいため、これらのnチャネルMOSトランジスタ
200bおよび200cはダイオードモードで動作し、
それぞれしきい値電圧VTHの電圧降下を生じさせる。
これにより、中間電圧発生回路200の出力ノード20
1には、2・VTHの電圧が出力される。
【0150】セット/リセットフリップフロップ204
は、ライトイネーブル信号/WEが立上がり、データ書
込モードからデータ読出モードに移行するときにセット
されて、その出力Qからの信号を“H”とし、アドレス
変化検出信号ADTの活性状態(Hレベルへの立上が
り)ごとにリセットされる。したがって、このセット/
リセットフリップフロップ204の出力Qからの信号
は、データ書込を行なうライトモードからデータ読出を
行なうリードモードへの移行時においてのみHレベルと
なる。
【0151】選択回路202は、このセット/リセット
フリップフロップ204の出力Qおよび/Qの出力信号
に応答して互いに相補的に導通状態とされるCMOSト
ランスミッションゲート202aおよび202bを含
む。CMOSトランスミッションゲート202aは、セ
ット/リセットフリップフロップ204の出力Qの信号
が“H”のときに導通状態とされ、中間電圧発生回路2
00からの中間電圧2・VTHを選択して、ロウデコー
ド回路4aへ与える。CMOSトランスミッションゲー
ト202bは、セット/リセットフリップフロップ20
4の出力Qからの信号がLレベルのときに導通し、電源
電圧VCCをロウデコード回路4aへ与える。この選択
回路202の出力電圧は、ロウデコーダに含まれるロウ
デコード回路それぞれに共通に与えられる。図20にお
いては、1つのワード線に対応して設けられるロウデコ
ード回路4aのみを代表的に示す。
【0152】ロウデコード回路4aは、アドレス信号を
デコードし、アドレス指定されたときにLレベルの信号
を出力する多入力NAND型デコード回路4aaと、こ
のNAND型デコード回路4aaの出力信号がLレベル
のときに導通し、選択回路202の出力電圧を対応のワ
ード線5上に伝達するpチャネルMOSトランジスタ4
abと、NAND型デコード回路4aaの出力信号がH
レベルのときに導通し、対応のワード線5を接地電位レ
ベルへ駆動するnチャネルMOSトランジスタ4acを
含む。
【0153】次に、この図20に示す中間電圧発生部お
よびワード線駆動部(ロウデコード回路)の動作を図2
1に示す波形図を参照して説明する。
【0154】図21において、チップセレクト信号/C
SはLレベルに固定されており、このSRAMは選択状
態におかれている。ライトイネーブル信号/WEはHレ
ベルにあり、フリップフロップ204(図20参照)は
リセット状態にあり、その出力Qからの信号はLレベル
であり、選択回路202においては、CMOSトランス
ミッションゲート202aが導通状態にあり、中間電圧
発生回路200からの中間電圧2・VTHを選択してロ
ウデコード回路4aへ与えている。アドレス指定された
ワード線に対応するロウデコード回路においては、pチ
ャネルMOSトランジスタ4abが導通状態にあり、こ
の選択回路202から与えられた中間電圧を対応のワー
ド線(WL1)へ伝達する。
【0155】アドレス信号が変化して、別のワード線が
指定される場合、nチャネルMOSトランジスタ4ac
が導通し、選択ワード線WL1の電位が接地電位レベル
へ放電される。アドレス変化検出信号ATDは、NAN
D型デコード回路4aaを一旦リセットするのに用いら
れてもよく、このロウデコード回路4aはスタティック
に与えられたアドレス信号をデコードするように構成さ
れてもよい。アドレス変化検出信号ATDは、このデー
タ書込時におけるワード線の昇圧電圧レベルをリセット
するためのタイミングを与えるために用いられればよ
い。この変化したアドレス信号に従って、アドレス変化
検出信号ATDが所定期間活性状態のHレベルとされ、
フリップフロップ204は再度リセットされ、その出力
Qからの信号電位は“L”レベルを保持する。このよう
に、選択回路202からは持続的に中間電圧“M”(=
2・VTH)が出力される。この変化したアドレス信号
に従って再度ワード線選択動作が行なわれ、対応のロウ
デコード回路4aにより、選択ワード線(WL2)の電
位が中間電位レベルに上昇する。ライトイネーブル信号
/WEがこのメモリサイクルにおいて、“H”から
“L”レベルに低下する。これにより、内部でデータ書
込が行なわれてセンスアンプにまで伝達される。この書
込データがセンスアンプでラッチされるか、または単に
センスアンプへ転送されるかは、この内部データ書込部
およびセンスアンプの構成により異なる(この構成につ
いては後に説明する)。
【0156】ライトイネーブル信号/WEが“H”に立
上がると、フリップフロップ204がセットされ、その
出力Qの信号が“H”に立上がり、選択回路202のC
MOSトランスミッションゲート202bが導通状態と
され、電源電圧VCCがロウデコード回路4aへ与えら
れる。これにより、選択ワード線WL2の電位が電源電
圧VCCレベルまで上昇する。アドレス信号が変化し、
アドレス変化検出信号ATDが活性状態とされると、フ
リップフロップ204がリセットされその出力Qからの
信号がLレベルとされる。選択ワード線電位は、ロウデ
コード回路4aがスタティックにデコード動作を行なっ
ている場合には、変化したアドレス信号に従ってその電
位が接地電位レベルへ駆動される(アドレス変化検出信
号ATDと非同期的にワード線の選択動作が行なわれる
場合)。
【0157】次のサイクルにおいて、再び別のアドレス
信号に従ってワード線選択動作が行なわれ、選択ワード
線WL3の電位が中間電圧2・VTHレベルにまで駆動
される。
【0158】上述のように、選択回路202を用いて、
ライトイネーブル信号/WEの活性状態から非活性状態
への移行時に、すなわちデータ書込モードからデータ読
出モードへの移行時にワード線電位を昇圧することによ
り、選択ワード線に接続されるメモリセルへデータを書
込むことができる。このとき、センスアンプには、メモ
リセルから読出されたデータがラッチされているため、
ワード線昇圧により破壊されたメモリセルの記憶データ
に対するリストア動作が行なわれる。
【0159】図22(A)は、書込データ転送指示信号
WDXを発生する部分の構成を示す図である。図22
(A)において、書込データ転送指示信号発生部は、チ
ップセレクト信号/CSとライトイネーブル信号/WE
を受けるNOR回路210と、NOR回路210の出力
信号に立上がりに応答してセットされかつセンスアンプ
活性化信号/SEの立上がりに応答してリセットされる
セット/リセットフリップフロップ212とを含む。フ
リップフロップ212の出力Qから書込データ転送指示
信号WDXが出力される。次にこの図22(A)に示す
書込データ転送指示信号の動作をその動作波形図である
図22(AB)を参照して説明する。
【0160】図22(B)においては、チップセレクト
信号/CSがLレベルの活性状態にされた場合のデータ
書込および読出時の動作波形が示される。
【0161】データ読出時においては、ライトイネーブ
ル信号/WEはHレベルにあり、NOR回路210から
は、Lレベルの信号が出力され、フリップフロップ21
2は、リセット状態を維持する。センスアンプ活性化信
号SEが所定のタイミング(図18または図19参照)
で活性状態とされ、フリップフロップ212は、確実に
リセット状態が維持される。ビット線対とセンスアンプ
とを結合する転送ゲートが設けられている場合には、接
続制御信号MDXが選択メモリセルのデータの読出時お
よびリストア動作時に所定期間活性状態とされる。リス
トア動作時において、この転送指示信号MDXは、セン
スアンプ活性化信号SEの非活性化に応答して非活性状
態とされる。データ読出時においては、与えられたアド
レス信号に従って選択メモリセルのデータの読出動作が
行なわれ、次いでセンスアンプ賀所定のタイミングで活
性状態とされる(非活性状態を維持してもよい)。
【0162】ライトイネーブル信号/WEがLレベルに
立下がると、NOR回路210の出力信号がHレベルと
され、フリップフロップ212がセット状態とされ、こ
のフリップフロップ212から出力される書込データ転
送指示信号WDXが活性状態のHレベルとされる。これ
により、書込データがセンスアンプのセンスノードへ伝
達される。センスアンプ活性化信号SEが活性状態のと
きには、この選択された列に対応して設けられたセンス
アンプの記憶データがこの書込データに応じて変化す
る。
【0163】この転送指示信号MDXがこのときにHレ
ベルにあれば、書込データは選択列上に伝達される。転
送指示信号MDXがLレベルのときには、ただ単にこの
書込データはセンスアンプのセンスノードへ伝達される
だけである。
【0164】次いで、ライトイネーブル信号/WEがH
レベルとなり、データ書込モードからデータ読出モード
への移行が行なわれる。このライトイネーブル信号/W
Eの立上がり時において、センスアンプ活性化信号SE
は活性状態のHレベルであり、また転送指示信号MDX
も活性状態のHレベルとされる。これにより、センスア
ンプの増幅動作が行なわれて、各ビット線対へセンスア
ンプのセンスノードに保持された電位が伝達されてメモ
リセルの記憶データのリストア(書込)が行なわれる。
センスアンプ活性化信号SEがLレベルの非活性状態と
なると、センスアンプ活性化信号/SEがHレベルで立
上がり、フリップフロップ212がリセットされ、書込
データ転送指示信号WDXがLレベルとされる。これに
より、書込動作が完了する。
【0165】なお、図22(B)において、センスアン
プ活性化信号SEにおいて両矢印で示す区間は、この区
間が実施の形態に応じて、適当なタイミングでセンスア
ンプ活性化信号SEが活性状態とされることを示す。ま
たデータ転送指示信号MDXは、このセンスアンプ活性
化信号SEの活性化態様に応じてメモリサイクル期間中
Hレベルとされるか、またはそれぞれ所定の期間Hレベ
ルとされる動作態様を示している。
【0166】上述のように、ライトイネーブル信号/W
Eの活性化に従って、書込データ転送指示信号WDXを
活性状態として、選択列に対応して設けられたセンスア
ンプのセンスノードへ書込データを伝達することによ
り、リストア動作時において、センスアンプのセンスノ
ードへは書込データが伝送されており、確実にデータ書
込時においてメモリセルデータの書込およびリストアを
行なうことができる。
【0167】図23(A)は、データ書込の経路の構成
を概略的に示す図である。図23(A)に示す構成にお
いては、DQバッファ8と書込データ転送ゲート210
の間に、ラッチ220が設けられる。このラッチ220
は、たとえばインバータラッチで構成される。このラッ
チ220は、DQバッファ8に含まれる入力バッファか
らの内部書込データをラッチする。この入力バッファ
は、ライトイネーブル信号/WEに応答して活性化さ
れ、外部からの書込データを受けて内部書込データを生
成してラッチ220へ与える。センスアンプ113とビ
ット線対6の間に設けられる転送ゲート160は、設け
られなくてもよい。次にこの図23(A)に示すデータ
書込部の動作をその動作波形図である図23(B)を参
照して説明する。図23(B)においては、センスアン
プが、メモリサイクル開始時所定時間経過後に活性化さ
れる場合、およびライトイネーブル信号/WEがHレベ
ルとされ、リストア動作が行なわれるときに活性状態と
される場合それぞれの動作波形が併わせて示される。
【0168】ライトイネーブル信号/WEがLレベルの
活性状態とされると、DQバッファ8に含まれる入力バ
ッファが活性化され、外部の書込データから内部書込デ
ータを生成し、これにより、ラッチ220のラッチ情報
が、内部書込データに従って変化しかつ確定状態とされ
る。
【0169】センスアンプ活性化信号SEは、このライ
トイネーブル信号/WEの活性化前に活性化される(場
合(I))およびライトイネーブル信号/WEの非活性
化の後活性化される(場合(II))場合がある。書込
データ転送指示信号WDXは、ライトイネーブル信号/
WEに応答して活性化され、転送ゲート120が導通状
態とされ、ラッチ220のラッチデータがセンスアンプ
113のセンスノードへ伝達される。
【0170】場合(I)においては、選択列に対応して
設けられたセンスアンプ113のセンスノードがこのラ
ッチ220から転送ゲート120を介して伝達された書
込データに応じて変化しかつセンスアンプ113はこの
与えられた書込データをラッチする。非選択列に対応し
て設けられたセンスアンプは、対応のビット線対から伝
達されたメモリセルのデータを増幅してラッチする。
【0171】場合(II)の場合においては、センスア
ンプ活性化信号SEはまだ非活性状態であり、選択列に
対応して設けられたセンスアンプのセンスノードは、こ
のラッチ220から転送ゲート120を介して伝達され
る書込データに応じて変化する。ラッチ220の電流供
給力はセンスアンプ113の電流駆動力も十分大きくさ
れている。この状態においては、選択列に対応して設け
られたセンスアンプのセンスノードは、ラッチ220か
ら伝達される書込データに応じて電源電圧VCCおよび
接地電位GNDレベルに変化する。非選択列に対して設
けられたセンスアンプのセンスノードは、依然対応のビ
ット線対から伝達されたメモリセルの情報においた電位
レベルを維持する。
【0172】ライトイネーブル信号/WEがLレベルか
らHレベルに立上がると、メモリセルデータのリストア
動作が行なわれる。場合(I)において、このライトイ
ネーブル信号/WEの立上がりに応答してセンスアンプ
活性化信号SEが活性状態とされるが、選択列に対応し
て設けられたセンスアンプのセンスノードは書込データ
の電位レベルを保持し変化しない。一方、非選択列に対
応して設けられたセンスアンプのセンスノードは、この
センスアンプ活性化信号SEに応答して、対応のセンス
アンプにより電源電圧VCCレベルおよび接地電位GN
Dレベルに駆動される。このリストア動作においては、
転送ゲート160が設けられている場合には、転送指示
信号MDXがHレベルの活性状態とされ、センスアンプ
のセンスノードの電位が対応のビット線対を介して対応
のメモリセルの記憶ノードへ伝達されてメモリセルデー
タのリストアおよび書込が行なわれる。
【0173】上述のように、DQバッファ8と転送ゲー
ト120の間にラッチ220を設けておくことにより、
センスアンプ活性化信号SEとライトイネーブル信号/
WEの活性化のタイミング関係がいずれであっても、確
実に選択列に対応して設けられたセンスアンプのセンス
ノードへ書込データを転送し、センスアンプにより検知
および増幅させることができる。
【0174】なお、転送指示信号MDXは、アドレス変
化検出信号に従って所定期間Lレベルとされ、メモリサ
イクル期間中Hレベルを維持するように構成されてもよ
い。
【0175】なお上述の説明において、センスアンプ活
性化信号SEは、データ読出を行なうリードサイクルお
よびデータ書込を行なうライトサイクルいずれにおいて
も所定期間活性状態とされている。センスアンプに対す
る制御はリードサイクル時およびライトサイクル時同じ
とすることができ、制御は容易となる。しかしながら、
このセンスアンプ活性化信号SEは、図19(A)に示
すようにデータ書込を行なうライトサイクル時において
のみ活性状態とされる構成が用いられてもよい。このセ
ンスアンプ活性化信号SEをデータ書込を行なうライト
サイクル時においてのみ活性状態とする構成は、図19
(A)に示す構成と異なりセンスアンプ活性化信号SE
をライトイネーブル信号/WEの立上がりに応答して所
定期間Hレベルの活性状態とする構成が用いられてもよ
い。この場合、転送ゲート160を設けておくことによ
り、ライトイネーブル信号/WEに従って転送された書
込データはセンスノードへのみ転送され、センスノード
電位を変化させる。
【0176】[書込データ転送の変更例]図24(A)
は、書込データ転送指示信号発生部の他の構成を示す図
である。図24(A)において、書込データ転送指示信
号発生部は、ライトイネーブル信号/WEを所定期間遅
延しかつ反転する反転遅延回路230と、反転遅延回路
230の出力信号とライトイネーブル信号/WEを受け
るAND回路232と、AND回路232の出力信号と
チップセレクト信号/CSを受けるゲート回路234
と、ゲート回路234の出力信号の立上がりに応答して
セットされかつセンスアンプ活性化信号/SEの非活性
化に応答してリセットされるセット/リセットフリップ
フロップ236を含む。このセット/リセットフリップ
フロップ236の出力Qから書込データ転送指示信号W
DXが出力される。ゲート回路234は、チップセレク
ト信号/CSがLレベルのときにイネーブル状態とさ
れ、AND回路232の出力信号を通過させる。チップ
セレクト信号/CSがHレベルのときには、このゲート
回路234はLレベルの信号を出力する。次に、この図
24(A)に示す書込データ転送指示信号発生部の動作
をその動作波形図である図24(B)を参照して説明す
る。図24(B)においては、センスアンプ活性化信号
/SEの活性化タイミングは、両矢印において示し、こ
の期間中の任意のタイミングで活性状態とされる。チッ
プセレクト信号/CSはLレベルにあり、このSRAM
は選択状態にある。
【0177】アドレス信号が変化しメモリサイクルが始
まると、メモリセルの記憶情報がセンスアンプのセンス
ノードへ伝達される。その後、ライトイネーブル信号/
WEが所定のタイミングで活性状態のLレベルとされ
る。このライトイネーブル信号/WEの活性化時におい
て、センスアンプ活性化信号SEが活性状態とされてい
てもよく、また遅れたタイミングでセンスアンプ活性化
信号/SEが活性状態とされてもよい。次いで、ライト
イネーブル信号/WEがLレベルからHレベルに立上が
ると、AND回路232の出力信号がHレベルとなり、
フリップフロップ236がセットされ、書込データ転送
指示信号WDXがHレベルとされる。ライトイネーブル
信号/WEの活性化時に生成された内部書込データは図
23(A)に示すラッチ220にラッチされている。こ
の書込データ転送指示信号WDXの活性状態に応答とし
て、転送ゲート120(図23(A)参照)が導通状態
とされ、ラッチ220にラッチされた書込データが選択
列に対応して設けられセンスアンプ113のセンスノー
ドへ伝達される。これにより、選択列のメモリセルへ書
込データが伝達され、また残りの非選択列に対応して設
けられたメモリセルは、センスアンプによりラッチされ
たもとの記憶情報が再書込される。センスアンプ活性化
信号/SEが非活性状態のHレベルとされると、フリッ
プフロップ236がリセットされ、書込データ転送指示
信号WDXがLレベルの非活性状態とされ、図23
(A)に示す転送ゲート120が非動作状態される。ワ
ード線の非選択化の後センスアンプ113が非活性状態
とされ、ビット線対がすべて所定のプリチャージ状態に
プリチャージされる。
【0178】このライトイネーブル信号/WEの立上が
り時に応答し行なわれるリストア動作時においてのみ書
込データ転送指示信号WDXを活性状態としてもDQバ
ッファ8と転送ゲート120の間にラッチ220を設け
ておくことにより、確実に選択列に対応して設けられた
センスアンプのセンスノードの記憶データをこの書込デ
ータに応じて変化させることができ、選択メモリセルの
データを書込データに応じて変化させることができる。
【0179】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、データ書込時においてのみ、選択ワード線電位
を中間電位から電源電圧レベルに昇圧し、データ読出時
においては、選択ワード線の電位を中間電位レベルに保
持しているため、確実に、メモリセルの記憶情報の破壊
を伴うことなくデータの読出を行なうことができ、かつ
選択メモリセルへの書込データの書込を正確に行なうこ
とができる。
【0180】[実施の形態4]図25は、この発明の実
施の形態4に従うSRAMの要部の構成を概略的に示す
図である。図25において、この発明の実施の形態4に
従うSRAMは、各々が行および列のマトリクス状に配
列される複数のメモリセルを有するメモリブロック25
0a…250bと、これらはメモリブロック250a…
250b上にわたって配設されかつメモリブロック25
0a…250bの各行に対応して配置される複数のグロ
ーバルワード線GWa…GWbと、与えられたロウアド
レス信号をデコードし、グローバルワード線GWa…G
Wbの1つを選択状態へ駆動するグローバルロウデコー
ダ255と、与えられたブロックアドレス信号をデコー
ドしメモリブロック250a…250bの1つを指定す
るブロック選択信号BSを生成するブロックデコーダ2
65と、メモリブロック250a…250bそれぞれに
対応して設けられ、ブロックデコーダ265からのブロ
ック選択信号に応答して活性化され、グローバルロウデ
コーダ255からグローバルワード線GWa…GWb上
に伝達された信号電位に従って対応のメモリブロックの
行を選択状態へ駆動するローカルロウデコーダ260a
…260bを含む。
【0181】メモリブロック250a…250bの各々
は、メモリセルの行それぞれに対応して配置される複数
のローカルワード線LWL、およびメモリセルの各列に
対応して配置されるローカルビット線対LBPを含む。
ローカルワード線LWLとローカルビット線対LBPの
交差部に対応してメモリセルMCが配置される。ローカ
ルロウデコーダ260a…260bの各々は、ブロック
デコーダ265からのブロック選択信号BSにより選択
状態とされたとき、対応のメモリブロックのローカルワ
ード線LWL上に対応のグローバルワード線GWa…G
Wbの信号を伝達する。メモリブロック250a…25
0bそれぞれにローカルワード線LWLを配置し、これ
らのメモリブロック250a…250bに共通にグロー
バルワード線GWa…GWbを配設することにより、グ
ローバルワード線GWa…GWbにはメモリセルは接続
されないため、これらのグローバルワード線GWa…G
Wbの負荷を小さくすることができ、高速でグローバル
ロウデコーダ255からの行選択信号を複数のメモリブ
ロック250a…250bに高速で伝達することができ
る。
【0182】ローカルロウデコーダ260a…260b
の各々は、選択時、対応のメモリブロックのローカルワ
ード線を選択状態へ駆動することが要求されるだけであ
る。メモリブロックを分割することにより、これらのロ
ーカルワード線LWLに接続されるメモリセルの数を小
さくすることができ、応じてローカルワード線LWLの
負荷を軽減することができ、選択メモリブロックにおい
て高速で選択ローカルワード線を選択状態へ駆動するこ
とができ、高速アクセスが可能となる。
【0183】SRAMは、さらに、このグローバルワー
ド線GWa…GWbと平行に行方向に沿ってこれら複数
のメモリブロック250a…250bに共通に配設され
るグローバルビット線対GBa…GBbと、グローバル
ビット線対GBa…GBbにそれぞれ設けられるセンス
アンプ回路300a…300bを含む。これらのグロー
バルビット線対GBa…GBbは、メモリブロック25
0a…250bのそれぞれの列に対応して配置されるビ
ット線対にブロック選択ゲート(これについては後に説
明する)を介して接続される。したがってこのグローバ
ルビット線対GBa…GBbは、メモリブロック250
a…250bそれぞれの各列に共通にかつ各列に対応し
て配設される。
【0184】このグローバルビット線対を行方向、すな
わち列方向に延在するローカルビット線対LBPと直交
する方向に配設する構成は、「T型ビット線アレイ構
成」と呼ばれる。このT型ビット線アレイ構成は、特開
平4−228188号公報(米国特許5280441対
応)、通信学会研究会(CAS91−58、SDM91
−63、ICD91−67)、シオミ等の“A 5.8ns 25
6K BiCMOS TTL SRAM with T-Shaped Bit Line Architec
ture”, IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol.
sc-28, Dec 1993, pp.1362-1369に示されている。
【0185】本実施の形態4は、このT型ビット線アレ
イ構成を十分に利用してアレイ占有面積を低減する。す
なわち、これらのグローバルビット線対GBa…GBb
にセンスアンプ回路300a…300bをそれぞれ設け
ることにより、メモリブロック250a…250bそれ
ぞれにセンスアンプ回路を設ける必要がなく、センスア
ンプ回路の占有面積を低減することができる。センスア
ンプ回路300a…300bの各々は、リード/ライト
データバス33を介してDQバッファ8に接続される。
【0186】図26は、ローカルロウデコーダに含まれ
る単位デコード回路の構成の一例を示す図である。図2
6において、ローカルロウデコーダ260(260a…
260b)は、ローカルワード線LWLに対応して設け
られ、ブロック選択信号BSとグローバルワード線上の
信号GWを受けるAND型デコード回路260aaを含
む。このAND型デコード回路260aaは、ブロック
選択信号BSおよびグローバルワード線上の信号電位G
WがともにHレベルとなったときに対応のローカルワー
ド線LWLを選択状態のHレベルへ駆動する。実施の形
態3におけるように、中間電圧を選択ワード線へ伝達す
る場合には、このAND型デコード回路260aaの出
力部にドライブ回路が設けられ、このドライブ回路の電
源ノードへ中間電圧/電源電圧が選択的に印加される。
【0187】図27は、図25に示すメモリブロック2
50a…250bの構成をより具体的に示す図である。
図27においては、1つのメモリブロック250iを代
表的に示す。図27において、メモリブロック250i
は、行列状に配置される複数のメモリセル(MC)1a
…1bと、メモリセルの各行に対応して配置される複数
のローカルワード線LWLと、ブロック選択信号BSi
に応答して活性化され、図示しないグローバルワード線
上に伝達された信号電位を対応のローカルワード線上に
伝達するローカルロウデコーダ260を含む。図27に
おいて、1つのローカルワード線LWLkと、このロー
カルワード線LWLkに接続される1行のメモリセル
(MC)1a…1bを代表的に示す。
【0188】このメモリブロック250iは、さらに、
メモリセルの各列に対応して配置されるローカルビット
線対LBPa…LBPbと、ローカルビット線対LBP
a…LBPbの両端に配置されるイコライズトランジス
タ3aa,3ab…3ba,3bbおよびビット線負荷
回路2aa,2ab…2bb,2baを含む。ビット線
対LBPaに対しては、一方側にpチャネルMOSトラ
ンジスタで構成されるイコライズトランジスタ3aa
と、ビット線負荷回路22aaが設けられ、このビット
線対LBPaの他方端には、イコライズトランジスタ3
abおよびビット線負荷回路2abが設けられる。ビッ
ト線対LBPbに対しては、一方端にイコライズトラン
ジスタ3baおよびビット線負荷回路2bbが設けら
れ、他方端にはイコライズトランジスタ3bbおよびビ
ット線負荷回路2baが設けられる。イコライズトラン
ジスタ3aa,3ab…3ba,3bbの制御電極(ゲ
ート)には、遅延回路315を介してブロック選択信号
BSiが与えられる。ビット線負荷回路2aa,2ab
…2bb,2baの各々は、nチャネルMOSトランジ
スタ2x,2yを含む。これらのMOSトランジスタ2
x,2yの制御電極へは、遅延回路315の出力信号を
受けるインバータ回路317を介してブロック選択信号
/BSiが与えられる。
【0189】ローカルビット線対LBPa…LBPbそ
れぞれに対応して、グローバルビット線GBPと平行に
メモリブロック250i内においてのみ延在するサブビ
ット線対SBPa…SBPbと、遅延回路315および
インバータ回路317からのブロック選択信号に応答し
てサブビット線対SBPa…SBPbをグローバルビッ
ト線GBa…GBbに接続するブロック選択ゲート31
0a…310bが設けられる。ブロック選択ゲート31
0a…310bの各々は、サブビット線対のサブビット
線SBxおよびSByとグローバルビット線対GBのグ
ローバルビット線GBxおよびGByの間に設けられる
CMOSトランスミッションゲートを備える。CMOS
トランスミッションゲートを用いることにより、MOS
トランジスタのしきい値電圧の損失を伴うことなく信号
電位を伝達することができる。
【0190】メモリブロック250iが選択状態とされ
たとき、ブロック選択信号BSiはHレベルとされる。
遅延回路315の有する遅延時間が経過すると、イコラ
イズトランジスタ3aa…3bbおよびビット線負荷回
路2aa…2baが非活性状態とされる。選択された行
に対するローカルワード線LWLkへは、グローバルロ
ウデコーダ、およびグローバルワード線およびローカル
ロウデコーダを介してワード線選択信号が伝達される。
この時間的な遅れを遅延回路315により補償する。選
択されたローカルワード線LWLkが選択状態へ駆動さ
れる直前または直後まで、ビット線対LBPa…LBP
bを所定電位レベルにプリチャージしかつイコライズし
ておくことにより、ビット線対のフローティング状態に
される期間を最小とし、ノイズの影響を受けることなく
確実にメモリセルの記憶情報に応じた電位差を各ビット
線対に生じさせる。選択メモリブロックにおいてのみビ
ット線負荷回路2aa…2baを非活性状態とし、かつ
イコライズトランジスタ3aa…3bbを非活性状態と
しているのは、選択メモリブロックにおいてのみ、ビッ
ト線対に電流が流れ、ビット線電位振幅を大きくして、
グローバルビット線の電位振幅を十分な大きさとすると
ともに、消費電流の低減を図る。
【0191】ローカルビット線対LBPa…LBPbの
両端にイコライズトランジスタおよびビット線負荷回路
を設けているのは以下の理由による。
【0192】ローカルビット線対LBPa…LBPb
は、ブロック選択ゲート310a…310bおよびサブ
ビット線対SBPa…SBPbを介してグローバルビッ
ト線対GBaさりGBbに接続される。サブビット線対
はローカルワード線と平行な方向に配設されており、し
たがってサブビット線対SBPa…SBPb(グローバ
ルビット線対GBa…GBb)がローカルビット線対L
BPa…LBPbに接続される位置は列延在方向(ロー
カルビット線対の延在方向)に沿ってずれている。メモ
リセル選択時、選択されたメモリセルは1行に配置され
る。選択メモリセルとグローバルビット線対GBa…G
Bbの間の距離がそれぞれ異なれば、これらのグローバ
ルビット線対GBa…GBbにおける電位差が仮に同じ
であっても、各ローカルビット線対LBPa…LBPb
における電位分布が異なる(ローカルビット線対の配線
抵抗による)。したがって読出動作完了時またはデータ
書込完了時において、これらの電位分布の異なるローカ
ルビット線対電位を所定電位へ高速でプリチャージする
ために、各ローカルビット線対LBPa…LBPbの両
端にイコライズトランジスタおよびビット線負荷回路を
設ける。すなわち、たとえローカルビット線対LBPa
…LBPbにおいて電位分布がそれぞれ異なっている場
合においても、両端からプリチャージ電流を供給しかつ
イコライズすることにより、ローカルビット線対の電位
分布にかかわりなく、高速でこれらのローカルビット線
対LBPa…LBPbの電位を同じタイミングでもとの
中間電位レベルへプリチャージしかつイコライズするこ
とができる。
【0193】図28は、図25に示すセンスアンプ回路
300a…300bの構成を具体的に示す図である。こ
の図28においては、1つのグローバルビット線対に対
して設けられるセンスアンプ回路300を代表的に示
す。この図28に示すセンスアンプ回路300は、先の
実施の形態1において図3を参照して示したセンス回路
と同様の構成を備える。対応する部分には同一の参照番
号を付し、その詳細説明は省略する。この図28に示す
センスアンプ回路300においては、転送ゲート160
とグローバルビット線GBxおよびGByの間に、グロ
ーバルビット線GBxおよびGByを所定の電位VGL
にプリチャージしかつイコライズするためのグローバル
ビット線プリチャージ/イコライズ回路330が設けら
れる。このグローバルビット線プリチャージ/イコライ
ズ回路330は、プリチャージ指示信号PCに応答して
導通し、グローバルビット線GBxおよびGByに所定
の電位VGLを伝達するnチャネルMOSトランジスタ
NQ5およびNQ6と、イコライズ指示信号/EQGに
応答して導通し、グローバルビット線GBxおよびGB
yを電気的に短絡するpチャネルMOSトランジスタP
Q7を含む。このグローバルビット線GBxおよびGB
yがプリチャージされる所定電位VGLは、ローカルビ
ット線6をプリチャージする電位VBL(またはVBL
a)と同じであってもよく、またそれよりも高い電圧レ
ベルであってもよい。このメモリセルデータ読出時グロ
ーバルビット線GBxおよびGByを介してセンスノー
ドSN1およびSN2に伝達される電位レベルがセンス
アンプ113のセンス感度のよい電圧領域となるように
このグローバルビット線プリチャージ電圧VGLの電位
レベルが設定されればよい。
【0194】データ読出を行なうためのリードデータバ
ス線/RDおよびRDに対しては、列選択ゲート114
を介して伝達されるセンスアンプ113の増幅情報をさ
らに増幅するためのインバータ回路335aおよび33
5bが設けられる。この構成においては、センスアンプ
113が増幅動作を行なった後に、列選択ゲート114
およびインバータ回路335aおよび335bならびに
DQバッファを介して有効データが出力される。次に、
この図28に示すセンスアンプ回路300の動作をその
動作波形図である図29を参照して説明する。
【0195】アドレス信号が変化すると、このアドレス
信号に従ってブロックデコーダ265(図25)が動作
し、選択メモリブロックに対するブロック選択信号BS
がHレベルの活性状態とされる。これにより、選択メモ
リブロックにおいて、ローカルビット線対LBPのプリ
チャージ/イコライズ動作が停止する。このブロック選
択信号BSに従ってローカルロウデコーダが活性状態と
され、グローバルロウデコーダからグローバルワード線
を介して与えられたワード線選択信号が対応のローカル
ワード線LWL上に伝達される。このアドレス信号が変
化して、ブロック選択信号BSが立上がってから、ロー
カルワード線LWLが立上がるまでの時間は、図27に
示す遅延回路315の遅延時間に相当する。この間に、
ブロック選択信号BSに従って、プリチャージ指示信号
PSがLレベルの非活性状態とされ、かつグローバルビ
ット線イコライズ信号/EQGがHレベルの非活性状態
とされる。同様に、センスノードイコライズ信号EQS
AがLレベルの非活性状態とされ、センスノードSN1
およびSN2のイコライズ動作が完了する。また、アド
レス信号(または内部チップセレクト信号)の変化に従
って、所定期間転送指示信号MDXがHレベルの活性状
態とされ、転送ゲート160が導通状態とされる。
【0196】ローカルワード線LWLが選択状態とさ
れ、また、対応のビット線対にメモリセルの記憶情報に
応じた電位変化が生じ、この電位変化がサブビット線対
SBPa…SBPbを介してブロック選択ゲート310
a…310bを介してグローバルビット線対GB上に伝
達される。ブロック選択ゲート310a…310bは、
ブロック選択信号BSの遅延信号に従って導通状態とさ
れている。
【0197】次いで、転送指示信号MDXが非活性状態
のLレベルとされて、転送ゲート160が非導通状態と
され、センスアンプ113とグローバルビット線対GB
xおよびGByとが分離される。次に所定のタイミング
でセンスアンプ活性化信号SEがこの転送指示信号MD
Xの立下がりに従って活性状態とされ、センスアンプ1
13が動作し、センスノードSN1およびSN2の電位
を相補的に増幅し、かつラッチする。転送指示信号MD
XをLレベルとして、転送ゲート160の非導通状態下
でセンスアンプ113を活性状態とすることにより、メ
モリブロック250a…250bにわって延在するグロ
ーバルビット線GBxおよびGByの負荷の影響を受け
ることなく、センスアンプ113は高速でセンス動作を
行なうことができる。
【0198】データ読出時において、このセンスアンプ
の活性化後、列選択信号YSELに従って選択列に対応
するセンスアンプ113をインバータ回路335aおよ
び335bに接続する(内部データバスの負荷のセンス
動作への影響をなくすため)。これにより、センスアン
プ113により増幅されたデータがインバータ回路33
5aおよび335bによりさらに反転かつ増幅されてD
Qバッファ8へ伝達されて外部へ読出データが出力され
る。データ書込時において、所定のタイミングで、書込
データ転送指示信号WDXがライトイネーブル信号/W
Eの活性化に応答して活性状態とされ、書込データがセ
ンスアンプ113のセンスノードSN1およびSN2へ
伝達される。データ書込時におけるセンスノードSN1
およびSN2ならびにグローバルビット線対GBの電位
変化を、破線で示す。
【0199】センスアンプ113のセンス動作が完了
し、センスノードSN1およびSN2の電位レベルが確
定状態とされると、所定のタイミングで転送指示信号M
DXが再びHレベルの活性状態とされ、センスノードS
N1およびSN2にラッチされていた記憶情報が転送ゲ
ート160を介してグローバルビット線対GB上に伝達
される。このグローバルビット線対GBは、ブロック選
択ゲート310a…310bを介してサブビット線対S
BPa…SBPbに接続されており、選択メモリブロッ
クの選択行に接続されるメモリセルへの記憶情報の再書
込が行なわれる。
【0200】アドレス信号が変化すると、この選択メモ
リブロックに対するブロック選択信号BSがLレベルに
立下がる。このブロック選択信号BSが非活性状態とさ
れると、ローカルロウデコーダが非活性状態とされ、ロ
ーカルワード線LWLの電位レベルがLレベルに低下
し、この選択ローカルワード線LWLに接続されるメモ
リセルが対応のビット線対と分離され、記憶情報が確実
に各メモリセルに保持される。
【0201】次いで、このブロック選択信号BSの非活
性化に応答して、プリチャージ指示信号PCがHレベ
ル、グローバルビット線イコライズ指示信号/EQGが
Lレベルに低下し、グローバルビット線対GBのプリチ
ャージ/イコライズ動作が行なわれる。次いで、または
この動作と並行して、センスアンプ活性化信号SEが非
活性状態とされ、センスアンプ113のラッチ動作が停
止され、センスアンプ113が非活性状態とされる。こ
れにより、センスノードSN1およびSN2がグローバ
ルビット線GBxおよびGBy上の電位レベルと同じ電
位レベルに設定される。このセンスアンプ活性化信号S
Eの非活性化の後、転送指示信号MDXがLレベルの非
活性状態とされ、転送ゲート160が非導通とされる。
【0202】この図29に示す動作波形において、各メ
モリサイクルの開始時点の設定には、先の実施の形態1
ないし3のいずれの構成が用いられてもよい。この図2
9に示す構成においては、転送指示信号MDXは、アド
レス信号の変化に応答して所定期間Hレベルとされ、次
いで所定期間Lレベルとされた後、再びリストア動作時
にHレベルの活性状態とされている。センスアンプ活性
化信号SEは、この転送指示信号MDXの立下がりに応
答して所定期間活性状態とされ、次いでイコライズ指示
信号/EQGの非活性化に応答して非活性状態とされ
る。これらの構成は、先の実施の形態1ないし3の構成
を利用して実現することができる。
【0203】さらに、図28に示す構成において、読出
データバス線/RDおよびRDには、インバータ回路3
35aおよび335bを介して読出データが伝達されて
いる。この場合、センスアンプ113が動作した後にデ
ータの読出が行なわれている。しかしながら、より速い
タイミングでデータ読出を行なうため、センスアンプ1
13のセンス動作前に有効データの読出を行なう場合、
インバータ回路335aおよび335bに代えて、カレ
ントミラー型プリアンプを用いてもよい。また、書込デ
ータ転送ゲート120は、前段にライトドライバが設け
られていてもよく、また前段に先の実施の形態3におけ
るようなラッチが設けられていてもよい。
【0204】図30は、メモリサイクルを規定するイコ
ライズ指示信号およびプリチャージ指示信号を発生する
部分のさらに他の構成を示す図である。この図30に示
す構成においては、ブロック選択信号BSa…BSbを
受ける遅延回路360と、遅延回路360から出力され
る遅延ブロック選択信号を受けるNOR回路362と、
NOR回路362の出力信号を反転するインバータ回路
364が設けられる。遅延回路360は、先の図27に
示す遅延回路315と同程度の遅延時間を有する。NO
R回路362から、グローバルビット線プリチャージ指
示信号PCおよびセンスノードイコライズ指示信号EQ
SAが出力され、インバータ回路364から、グローバ
ルビット線イコライズ指示信号/EQGが出力される。
NOR回路362は、遅延回路360からの遅延ブロッ
ク選択信号の1つがHレベルの選択状態とされると、信
号PCおよびEQSAをLレベルの非活性状態とし、ま
たイコライズ指示信号/EQGをHレベルの非活性状態
とする。ブロック選択信号BSa…BSbをメモリサイ
クル指定信号として利用することにより、確実に所定の
タイミングで信号PC、EQSAおよび/EQGを活性
/非活性を制御することができる。なおこの図30に示
す構成の場合、ブロック選択信号BSa…BSbのうち
の1つが非選択状態とされ、次いで別のブロック選択信
号が選択状態へ駆動されるまでの間には、グローバルビ
ット線対をプリチャージ/イコライズする期間が必要と
される。このグローバルビット線のプリチャージ/イコ
ライズ期間を確実に確保するために、NOR回路360
の出力部に、立上がり遅延回路が設けられてもよい。
【0205】なお、図29に示す波形図においては、選
択ローカルワード線LWLの電位は、実施の形態1と同
様、電源電圧レベルにまで上昇されており、メモリセル
の記憶データが破壊的に読出されている。しかしなが
ら、実施の形態3のように、データ読出時には、この選
択ローカルワード線LWLの電位は中間電位レベルに保
持され、データ書込時においては、リストア動作時にお
いてこの選択ローカルワード線LWLの電位を電源電圧
レベルにまで昇圧する構成が用いられてもよい。実施の
形態3におけるロウデコード回路をローカルロウデコー
ド回路に適用すればよい。以上のように、この発明の実
施の形態4に従えば、複数のメモリブロックに共通にか
つ各メモリブロックのメモリセル列(ローカルビット線
対)それぞれに対応してグローバルビット線対を配置
し、これらのグローバルビット線対それぞれに対応して
センスアンプを設け、メモリセルのデータの検知、増
幅、ラッチおよび再書込を行なっているため、セル比が
小さい場合および低電源電圧動作時いずれにおいても、
メモリセルの記憶データの破壊を防止し、安定に動作す
るSRAMを実現することができる。また、センスアン
プ回路が、複数のメモリブロックに共通に配置されるた
め、個々のメモリブロックにセンスアンプ回路を配置す
る構成に比べてそのセンスアンプ回路の数を1/メモリ
ブロックの数にまで低減することができ、周辺回路占有
面積を大幅に低減することができ、小占有面積のSRA
Mを実現することができる。
【0206】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、各ビ
ット線対にセンスアンプを配置し、メモリセルのデータ
をこのセンスアンプにより検知、増幅およびラッチする
ように構成しているため、セル比の小さなメモリセルお
よび/または低電源電圧を用いても、その記憶情報が破
壊されることがなく、安定に記憶動作を行なうことので
きる低占有面積および/または低電源電圧動作可能なS
RAMを実現することができる。
【0207】またメモリセル構造として、負荷素子をド
ライブトランジスタと階層的に配置することにより、C
MOS型メモリセルのように、同一基板上にpチャネル
MOSトランジスタおよびnチャネルMOSトランジス
タを配置する構成と異なり、ラッチアップ等が生じるこ
とがなく、小占有面積で安定に動作させることができ
る。
【0208】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
ビット線対それぞれにセンスアンプを配置し、メモリセ
ル選択時このセンスアンプを動作させてセンスアンプの
ラッチ情報に従って各メモリセルへのリストア動作を行
なうように構成しているため、メモリセルの記憶情報の
破壊が防止され、小占有面積のメモリセルおよび/また
は低電源電圧動作可能なSRAMを実現することができ
る。
【0209】請求項2に係る発明に従えば、複数のメモ
リブロックに共通に各メモリブロックのビット線対それ
ぞれに対応してグローバルビット線対を配置しこれらの
グローバルビット線対各々にセンスアンプを配置して、
メモリセル選択動作時センスアンプを活性化しているた
めメモリセルの記憶情報の破壊が防止されるとともに、
センスアンプ回路を複数のメモリブロックに共通に設け
ているため、センスアンプ回路の数をメモリブロックそ
れぞれに対応して設ける構成に比べて低減することがで
き、応じて周辺回路占有面積を低減することができる。
【0210】請求項3に係る発明に従えば、センスアン
プをメモリセル選択指示信号の遅延信号で活性化してい
るため、複雑な制御を伴うことなくまた余分の制御信号
を用いることなく正確なタイミングでセンスアンプを活
性化することができる。
【0211】請求項4に係る発明に従えば、メモリセル
選択指示信号は半導体記憶装置を選択状態におくチップ
選択信号であり、このチップ選択信号の非活性化時にセ
ンスアンプを活性化しているためメモリセルの記憶情報
の再書込を行なうタイミングを正確に設定してメモリセ
ル記憶データの再書込を行なうことができる。
【0212】請求項5に係る発明に従えば、データ読出
を行なうリードサイクルにおいては、選択ワード線へ中
間電圧を伝達し、データ書込を行なうライトサイクル時
においては、選択ワード線を中間電圧に保持しかつメモ
リセルの記憶データの書込時においてのみ電源電圧レベ
ルに昇圧しているため、データ読出サイクルにおいて
は、メモリセルの記憶データの破壊を防止され、またデ
ータ書込を行なうサイクルにおいても、この選択ワード
線の電位の昇圧により、確実に書込データを対応のメモ
リセルへ書込みかつ残りのメモリセルに対する記憶情報
の再書込を行なうことができる。また、リードサイクル
およびライトサイクルいずれにおいても、選択ワード線
の電位を最初中間電位レベルとすることにより、データ
書込を示すライトイネーブル信号/WEがメモリサイク
ル開始後において活性状態とされても、アクセス時間の
遅延を伴うことなく確実にデータの書込および再書込を
行なうことができる。また、各メモリサイクルをアドレ
ス信号に従って一定のサイクル期間とすることができ
(ライトイネーブル信号/WEの活性化期間は、通常メ
モリアクセスサイクル期間よりも短く、その期間が不定
であるため)、データ書込時においてリストア動作タイ
ミングにおいてのみ選択ワード線電位を昇圧することに
より、正確なタイミングでのリストアおよびメモリサイ
クルの十分な期間の確保を実現することができる。
【0213】請求項6に係る発明に従えば、メモリ選択
指示信号にはアドレス変化検出信号を用いているため、
確実にメモリサイクルの開始を速いタイミングで検出す
ることができ、高速アクセスが可能となる。
【0214】請求項7に係る発明に従えば、データ書込
からデータ読出指示への移行時に選択メモリセルへのデ
ータ書込/再書込動作を行なっているため、外部のライ
トイネーブル信号を用いてデータの再書込タイミングを
正確に設定することができ、確実な記憶データのリスト
ア動作を行なうことができる。
【0215】請求項8に係る発明に従えば、センスアン
プとビット線対それぞれとの間に転送ゲートを設け、こ
の転送ゲートの非導通状態時にセンスアンプを活性化し
ているため、センスアンプのセンスノードの負荷が軽減
され、高速でセンス動作を行なうことができる。また、
センスアンプのセンスノードとビット線対とを分離した
状態で外部データの書込/読出を行なうことができ、セ
ンスアンプの活性/非活性化にかかわらずデータの外部
書込/読出を行なうことができ、高速アクセスが可能と
なる。
【0216】請求項9に係る発明に従えば、メモリセル
選択指示信号の非活性時転送ゲートを再び導通状態とし
ているため、この信号に従って選択メモリセルへのデー
タの書込および再書込を行なうことができ、余分の複雑
なタイミング制御を行なうことなく外部の制御信号を用
いて正確なタイミングでの選択メモリセルへの記憶情報
のリストアを実現することができる。
【0217】請求項10に係る発明に従えば、ライトモ
ードからリードモードへの移行時に転送ゲートを導通状
態としているため、正確なタイミングで選択メモリセル
の記憶データのリストア動作を行なうことができる。
【0218】請求項11に係る発明に従えば、選択ワー
ド線上のデータ読出時における電圧をメモリセルドライ
ブトランジスタのしきい値電圧の2倍としているため、
正確に、メモリセルの記憶情報の破壊を伴うことなくデ
ータの読出を行なうことができる。
【0219】請求項12に係る発明に従えば、メモリセ
ルのドライブトランジスタとアクセストランジスタのサ
イズ比をほぼ1としているため、低占有面積のメモリセ
ルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示すメモリセルの構成を示す図であ
る。
【図3】 図1に示すセンス回路の構成を示す図であ
る。
【図4】 図1に示す半導体記憶装置の動作を示す波形
図である。
【図5】 図1に示す制御回路の構成を示す図である。
【図6】 図5に示す制御回路の動作を示す信号波形図
である。
【図7】 (A)は図1に示す制御回路のイコライズ指
示信号発生部の構成を概略的に示し、(B)はその動作
波形を示す図である。
【図8】 (A)はイコライズ指示信号発生部の変更例
の構成を示し、(B)はその動作波形を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1における半導体記憶
装置のデータ書込/読出動作を示す波形図である。
【図10】 (A)は、図1に示す制御回路の第2の変
更例の構成を示し、(B)は、その動作波形を示す図で
ある。
【図11】 図1に示すビット線負荷回路の変更例の構
成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶
装置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶
装置の動作を示す信号波形図である。
【図14】 この発明の実施の形態2における内部指示
信号発生部の構成を示す図である。
【図15】 (A)はこの発明の実施の形態2における
内部制御信号発生部の変更例の構成を示し、(B)はそ
の信号波形を示す図である。
【図16】 (A)−(D)は、この発明の実施の形態
3における半導体記憶装置のメモリセルのアクセス時の
メモリセルの各ノードの印加電圧レベルを示し、(E)
は、データ書込/読出時の動作波形を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態3における半導体記
憶装置の動作を示す信号波形図である。
【図18】 (A)は、この発明の実施の形態3におけ
る内部制御信号発生部の構成を示し、(B)は、その動
作波形を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態3におけるセンスア
ンプ活性化信号の発生部の他の構成を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態3におけるワード線
駆動電圧発生部の構成を示す図である。
【図21】 図20に示すワード線駆動電圧発生部の動
作を示す信号波形図である。
【図22】 (A)は、この発明の実施の形態3におけ
る書込データ転送制御信号発生部の構成を示し、(B)
は、その動作波形を示す図である。
【図23】 (A)は、この発明の実施の形態3におけ
る半導体記憶装置のデータ書込部の構成を概略的に示
し、(B)は、その動作波形を示す図である。
【図24】 (A)は、この発明の実施の形態3におけ
る書込データ転送指示信号発生部の他の構成を示し、
(B)は、その動作波形を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態4に従う半導体記憶
装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図26】 図25に示すローカルロウデコーダの単位
デコード回路の構成を示す図である。
【図27】 図25に示すメモリブロックの構成を具体
的に示す図である。
【図28】 図25に示すセンスアンプ回路の構成を概
略的に示す図である。
【図29】 図28に示すセンスアンプ回路の動作を示
す信号波形図である。
【図30】 この発明の実施の形態4に従う半導体記憶
装置の内部制御信号発生部の他の構成を示す図である。
【図31】 従来のSRAMの全体の構成を概略的に示
す図である。
【図32】 図31に示す半導体記憶装置の全体の動作
を概略的に示す信号波形図である。
【図33】 (A)および(B)は、図31に示すメモ
リセルの構成を示す図である。
【図34】 図33(A)に示すメモリセルの断面構造
を概略的に示す図である。
【図35】 図33(A)に示す従来のメモリセルの断
面構造の他の構成を示す図である。
【図36】 インバータ回路の構成およびその入出力伝
達特性を示す図である。
【図37】 インバータラッチの構成およびその伝達特
性を示す図である。
【図38】 メモリセルアクセストランジスタ非導通時
におけるインバータラッチの伝達特性を示す図である。
【図39】 従来のメモリセルのアクセス時の入出力伝
達特性および問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1a…1d メモリセル(MC)、2,2a〜2
b,2aa,2ab,2ba,2bb ビット線負荷回
路、3a,3b,3aa,3ab,3ba,3bb イ
コライズトランジスタ、4 ロウデコーダ、5,5a,
5b ワード線、6,6a,6b ビット線対、6a,
6y ビット線、7 プリアンプ・ライトドライバブロ
ック、8 DQバッファ、100a,100b センス
回路、110 制御回路、112 センスノードイコラ
イズ回路、113 センスアンプ、114 列選択ゲー
ト、120 書込データ転送ゲート、120 書込デー
タ転送回路、129 読出回路、132 内部データバ
ス、160a,160b 転送ゲート、200 中間電
圧発生回路、202 選択回路、204 フリップフロ
ップ、204a ロウデコード回路、220 ラッチ、
250a,250bメモリブロック、260a,260
b ローカルロウデコーダ、255 グローバルロウデ
コーダ、265 グローバルデコーダ、300a,30
0b センスアンプ回路、SBPa,SBPb サブビ
ット線対、310a,310b ブロック選択ゲート、
GBa,GBb グローバルビット線対、GBx,GB
y グローバルビット線、SBx,SBy サブビット
線、330 イコライズ/プリチャージ回路。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行方向に配設される複数のワード線、 列方向に配設される複数のビット線対、および前記複数
    のワード線と前記複数のビット線対との交差部に対応し
    て配置され、各々が情報を記憶する複数のメモリセルを
    備え、前記複数のメモリセルの各々は、(i)第1の電
    源ノードと第1および第2の記憶ノードそれぞれとの間
    に結合され、前記第1および第2の記憶ノードを前記第
    1の電源ノード上の電圧レベル上に駆動するための1対
    の負荷素子と、(ii)前記第1および第2の記憶ノー
    ドと第2の電源ノードとの間に結合され、前記第1およ
    び第2の記憶ノード上の電位を保持するための1対の交
    差結合されたドライブトランジスタ素子と、(iii)
    対応のワード線上の信号電位に応答して前記第1および
    第2の記憶ノードを対応のビット線対のビット線へそれ
    ぞれ電気的に接続する1対のアクセストランジスタ素子
    とを備え、さらに、 前記複数のビット線対各々に対応して設けられ、活性化
    時対応のビット線対の電位差を検知し、増幅し、かつラ
    ッチする複数のセンスアンプ、 メモリセル選択指示信号に応答して、前記複数のセンス
    アンプを活性化するためのセンスアンプ活性化手段、お
    よび与えられたアドレス信号をデコードして前記複数の
    ワード線のうちのアドレス指定された行に対応して配置
    されたワード線を選択状態へ駆動するための行選択手段
    を備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 各々が、(i)行方向に配設される複数
    のワード線と、(ii)列方向に配設される複数のロー
    カルビット線対と、(iii)前記複数のローカルビッ
    ト線対と前記複数のワード線との交差部に対応して配置
    され、各々が情報を記憶する複数のメモリセルとを含む
    複数のメモリブロックを備え、前記複数のメモリセルの
    各々は、(a)第1の電源ノードと第1および第2の記
    憶ノードそれぞれとの間に結合され、前記第1および第
    2の記憶ノードを前記第1の電源ノード上の電圧レベル
    へ駆動するための1対の負荷素子と、(b)前記第1お
    よび第2の記憶ノードと第2の電源ノードとの間に結合
    され、前記第1および第2の記憶ノード上の電位を保持
    するための1対の交差結合されたドライブトランジスタ
    素子と、(c)対応のワード線上の信号電位に応答して
    前記第1および第2の記憶ノードを対応のローカルビッ
    ト線対のローカルビット線へそれぞれ電気的に接続する
    ための1対のアクセストランジスタ素子とを備え、さら
    に、 前記複数のメモリブロックに共通にかつ前記複数のロー
    カルビット線対の各々に対応して設けられ、ブロック選
    択信号に応答して該ブロック選択信号により選択された
    メモリブロックの対応のローカルビット線対と電気的に
    結合される、前記行方向に前記複数のメモリブロック上
    にわたって配設される複数のビット線対、 前記複数のビット線対各々に対して設けられ、活性化時
    対応のビット線対上の電位差を検知し増幅しかつラッチ
    する複数のセンスアンプ、 メモリセル選択指示信号に応答して、前記複数のセンス
    アンプを活性化するためのセンスアンプ活性化手段、お
    よび与えられたアドレス信号をデコードして前記複数の
    ワード線のうちのアドレス指定された行に対応して配置
    されたワード線を選択状態へ駆動するための行選択手段
    を備える、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記センスアンプ活性化手段は、前記メ
    モリセル選択指示信号の活性化を所定時間遅延して前記
    複数のセンスアンプを活性化する手段を含む、請求項1
    または2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリセル選択指示信号は、前記半
    導体記憶装置を選択状態におくチップ選択信号であり、 前記センスアンプ活性化手段は、前記チップ選択信号の
    非活性化に応答して前記複数のセンスアンプを活性化す
    る手段を含む、請求項1または2記載の半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記行選択手段は、 読出動作指示信号の活性化時前記選択されたワード線上
    へ前記第1の電源ノード上の電圧と前記第2の電源ノー
    ド上の電圧の間の中間電圧を伝達する手段と、 書込動作指示信号の活性化時、前記選択されたワード線
    上へ前記中間電圧を伝達しかつ次いで前記複数のセンス
    アンプの保持データの選択メモリセルへの書込時前記第
    1の電源ノード上の電圧レベルへ前記選択ワード線を駆
    動する手段を含む、請求項1または2記載の半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセル選択指示信号は、前記与
    えられたアドレス信号の変化を示すアドレス変化検出信
    号である、請求項1または2記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、データ書込およびデー
    タ読出の動作モードの一方を指定するリード/ライトモ
    ード指定信号のデータ書込指示からデータ読出指示への
    移行に応答して前記選択ワード線の電位を昇圧する手段
    を含む、請求項5記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のビット線対各々と対応のセン
    スアンプとの間に設けられ、前記メモリセル選択指示信
    号の活性化に応答して所定期間導通状態とされ、対応の
    ビット線対と対応のセンスアンプとを電気的に接続する
    複数の転送ゲートをさらに備え、 前記センスアンプ活性化手段は、前記所定期間経過に応
    答して前記複数のセンスアンプを活性化する手段を含
    む、請求項1または2記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリセル選択指示信号の非活性化
    に応答して前記複数の転送ゲートを再び導通状態とする
    手段をさらに含む、請求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 データ書込およびデータ読出の一方の
    動作モードを指定するリード/ライトモード指定信号の
    データ書込指定からデータ読出指定への移行に応答して
    前記複数の転送ゲートを再び導通状態とする手段をさら
    に含む、請求項8記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記ドライブトランジスタ素子および
    前記アクセストランジスタ素子の各々はしきい値電圧V
    THを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタであ
    り、 前記行選択手段は、少なくともデータ読出動作モード時
    選択ワード線上へ前記しきい値電圧の2倍の電圧2・V
    THレベルの電圧を伝達する手段を含む、請求項1また
    は2記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記ドライブトランジスタ素子および
    前記アクセストランジスタ素子の各々は伝達係数βを有
    する絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、 前記ドライブトランジスタ素子および前記アクセストラ
    ンジスタ素子の伝達係数βの比は実質的に1である、請
    求項1または2記載の半導体記憶装置。
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