JPH09281144A - プローブカードとその製造方法 - Google Patents

プローブカードとその製造方法

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JPH09281144A
JPH09281144A JP8092079A JP9207996A JPH09281144A JP H09281144 A JPH09281144 A JP H09281144A JP 8092079 A JP8092079 A JP 8092079A JP 9207996 A JP9207996 A JP 9207996A JP H09281144 A JPH09281144 A JP H09281144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブカードにおけるプローブの弾性変形
ストロークが小さいため、多数の電極に対する接続性が
低く、かつプローブを微細配置することが難しい。 【解決手段】 基板11の表面に所要のパターンに形成
した導体膜からなるプローブパターン15を形成し、こ
のプローブパターン15の先端部の基板11に凹部12
を形成して先端部が表面から離間されるようにし、かつ
この先端部にバンプ16を設けて半導体素子の電極等に
接触させるように構成する。プローブの弾性変形力およ
びその変形ストロークを増大でき、半導体素子の電極に
対する接続性を良好なものとする。また、プローブを基
板11のスルーホール18を通して裏面の配線パターン
19に接続することにより、その配線スペースが低減で
き、プローブの微細配置を可能とし、半導体ウェハ上の
複数の半導体素子に対するプロービングが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の電極等
に接触されて通電を行い、電気的な特性試験を行うため
に用いられるプローブカードとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の電極に接触させて通
電を行うための装置として、図13(a)に示すよう
に、50μmφ〜100μmφ程度の複数本のタングス
テンピン31をその基部において支持体32で支持し、
このタングステンピンの先端部を保持体33により半導
体素子の電極に対応した配列で保持したタングステンプ
ローブが提案されている。このタングステンプローブで
は、タングステンピン31の先端部を半導体素子の電極
に当接することにより電気的な接続が可能となり、半導
体素子への通電と電気特性試験が可能となる。しかしな
がら、このタングステンプローブでは、各ピンのピッチ
が0.5mm〜5mm程度であるため、100μm程度
の半導体素子の電極ピッチに対応することは難しい。ま
た、タングステンピンの長さが3cmから10cm程度
あるため、100MHz以上の高周波特性が悪くなると
いう問題がある。このようなプローブ装置としては、例
えば特開平6−118100号公報に記載されたものが
ある。
【0003】このため、近年では図13(b)に示すよ
うなメンブレンプローブが提案されている。このメンブ
レンプローブは、ポリイミド等のフィルム41の表面
に、銅等の導体で複数のプローブ配線42を形成し、各
配線の端部に半田やメッキによりバンプ43を形成して
いる。そして、これを支持板44にエラストマ45を介
して貼り付けている。この構成では、半導体素子の電極
にバンプ43を当接させて電気接続を行うことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメン
ブレンプローブでは、複数のバンプ43と、半導体素子
の電極の各平面性が高くないと、プローブを電極に当接
させたときに一部のバンプが電極に接触されなくなる状
態が生じる。これを防止するためには、バンプを設けて
いる配線に弾力性を付与し、この弾性変形によって全て
のバンプが電極に接触させることができる。しかしなが
ら、この弾性力は、メンブレン裏面のエラストマ45に
よるのみであるため、弾性変形量には限りがあり、半導
体素子を形成したウェハの反り等に対応できないことが
ある。また、プローブ配線42をフィルム41の周辺部
にまで延長して外部機器に接続するための配線46に電
気接続を行っているため、プローブ配線42の長さが長
くなり、微細なプローブを配列した構成を採用すること
が難しく、半導体ウェハ上に形成されたダイシング前の
半導体素子へのプロービングができないと共に、高周波
特性が劣化されるおそれもある。
【0005】本発明の目的は、半導体素子の電極に対す
る接触の信頼性を高めるとともに、ウェハ上の半導体素
子への接触を可能とし、かつ高周波特性を改善したプロ
ーブカードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブカード
は、基板の表面に所要のパターンに形成した導体膜から
なるプローブパターンが形成され、このプローブパター
ンの先端部を基板の表面から離間配置し、この先端部を
半導体素子の電極等に接触させるように構成したことを
特徴とする。この場合、プローブパターンの先端部に対
応する基板の表面に凹部が形成された構成、あるいはプ
ローブパターンの先端部が基板表面から離れる方向にそ
の中間部において曲げ形成された構成が採用できる。ま
た、プローブパターンの先端部には導電体からなるバン
プが形成され、あるいはプローブパターンは先端部以外
の部分において基板に貫通形成されたスルーホールに電
気接続されることが好ましい。
【0007】また、本発明の更に好ましい形態として
は、プローブパターンは、基板の表面に形成された樹脂
膜の表面に形成され、この樹脂膜と一体の積層構造をし
たプローブフィルムとして構成されることが好ましい。
また、この場合、プローブフィルムは複数の樹脂膜と導
体膜が積層された構成とされ、その表面側の導体膜でプ
ローブパターンが構成され、下側の導体膜がGND接続
されることが好ましい。
【0008】また、本発明の製造方法は、後工程で形成
するプローブパターンの先端部に対応する部分に凹溝が
形成された基板を形成する工程と、前記凹溝に充填体を
埋設する工程と、前記基板及び充填体の表面に導体膜を
所要パターンに形成したプローブパターンを形成する工
程と、前記充填体を選択的に除去する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1(a),(b)は本発明
のプローブカードの第1の実施形態の断面図とその一部
の底面図である。この実施形態では、複数のプローブが
一枚のカードとして一体に形成された例を示している。
アルミナ、窒化アルミ、ガラス、ガラスセラミック等の
セラミック、ガラスエポキシ等の樹脂で形成される基板
11の表面(下面)には、任意深さの凹部12が形成さ
れており、かつこの凹部12を含む前記基板11の表面
に樹脂膜14と導体膜15とを積層したプローブフィル
ム13が接着され、かつ前記導体膜15は所要のパター
ンに形成されてプローブパターンとして構成されてい
る。樹脂膜14には、ポリイミド、ベンゾシクロブテ
ン、エポキシ等が用いられる。また、プローブパターン
としての導体膜15には、銅やニッケル等の金属が用い
られる。
【0010】前記プローブパターン15は、複数本の細
いパターンに形成されており、これらプローブパターン
15の先端部、すなわち半導体素子の電極に接触される
部分は前記凹部12の平面領域に配置される。そして、
前記各プローブパターン15の先端部には半田や金属メ
ッキ等により導電性のバンプ16が形成されている。ま
た、前記バンプ16を除く他の領域のプローブパターン
15の表面上には樹脂からなる絶縁膜17が薄く形成さ
れ、プローブパターン15の導電表面を被覆している。
さらに、各プローブパターン15の他端部は、基板11
に形成されたスルーホール18に接続され、基板の裏面
において図外の測定装置に電気接続される配線パターン
19に接続されている。
【0011】この構成のプローブカードでは、バンプ1
6を半導体素子の電極に当接させたときには、プローブ
パターン15の下地となる樹脂膜14が厚さ方向に弾性
変形されるため、この弾性力によってバンプが電極に電
気接続される。そして、このときバンプ16の直下の基
板11の表面には凹部12が形成されているため、前記
樹脂膜14は凹部12の内部にまで進入する状態で弾性
変形され、その弾性変形量が増大される。これにより、
前記した弾性力が高められて電極に対する接触力が増大
されて接触性が高められる。また、弾性変形量の増大に
よりバンプ16およびプローブパターン15での厚さ方
向の変形ストロークが増大されることになるため、半導
体素子を構成しているウェハに反りが生じている場合で
も、樹脂膜の弾性変形量の増大によってこれに追従で
き、全てのバンプが電極に対して好適に接触され、電気
接続されることになる。
【0012】ここで、前記凹部12の断面形状は、図2
に示すように、底面の形状が円弧状に形成された凹部1
2Aとして構成されてもよい。また、凹部12,12A
の平面形状は、矩形、円形、楕円形等、その平面内にバ
ンプ16とプローブパターン15の先端部の領域を含む
ものであれば、バンプの配列状態に応じて任意の形状に
設定できる。また、凹部12,12Aの深さもバンプ1
6やプローブパターン15の変形量に応じて適切な深さ
に設定できる。
【0013】また、図3(a),(b)に断面図と底面
図を示すように、プローブパターン15の先端部に沿っ
て樹脂膜14に厚さ方向に貫通されるスリット20を形
成することで、バンプ16の近傍における樹脂膜14の
変形性を高め、プローブパターン15の弾性変形量を増
大させて半導体素子の電極に対する追従性を高めること
ができる。この場合、図4のように、隣接するプローブ
パターン間にスリット21を形成するようにしてもよ
く、この場合にはプローブパターン15を個別に弾性変
形可能とし、かつ各プローブパターン15の弾性変形量
を個別に増大することができ、かつ半導体素子の電極の
不規則な平面性に追従させることができる。
【0014】さらに、図5(a)に示すように、プロー
ブパターン15の表面上にさらに導体膜22を積層する
ことで、プローブパターン15の弾力性を高め、樹脂膜
14の弾力性と導体膜15,22の弾力性とで全体の弾
性変形力を高め、電極に対するバンプ16の弾接力を高
めて、接触の信頼性を高めることも可能である。ここで
は、銅からなるプローブパターンの上に、導体膜22と
してニッケルメッキを施している。あるいは、図5
(b)のように基板11上の樹脂膜14と導体膜15を
共に多層の樹脂膜14A,14Bと導体膜15A,15
Bとで構成し、上層の導体膜15Aでプローブパターン
を構成し、下層の導体膜15Bで任意の配線を形成して
もよい。
【0015】また、バンプ16は、図6(a)のよう
に、半田や導電性物質を供給してその材料の表面張力を
利用して球面状に形成したバンプ16A、あるいは図6
(b)のようにスタッドバンプとして形成したバンプ1
6B、さらには図6(c)のように選択メッキにより形
成したバンプ16Cとして構成してもよい。
【0016】図7(a)は本発明の第2の実施形態を示
す断面図である。この実施形態では、基板11に樹脂膜
14と導体膜15を積層形成し、導体膜15を所要のパ
ターンに形成してプローブパターンを形成している点で
は前記第1の実施形態と同じである。しかしながら、こ
の実施形態では、基板11の表面には凹部を設けておら
ず、その代わりにプローブパターン15Cは、その先端
部が基板11の表面から離れる方向に向けて曲げ形成し
ている。この場合、曲げる部分は、同図のように、プロ
ーブパターン15Cの長さ方向の略中間位置から先端側
の領域であっても、或いは図7(b)のように、プロー
ブパターン15Dの先端側の領域のみであってもよい。
また、この実施形態では、プローブパターンの先端には
バンプは形成しておらず、図7(c)のように、プロー
ブパターン15C(15D)の先端を細く形成し、電極
に対して点に近い状態で接触されるように構成ている。
【0017】この第2の実施形態においては、プローブ
パターン15C,15Dの自身の弾力性によって電極に
接触する際の弾性力を得ることができる。また、その弾
性変形量はプローブパターンの曲げ範囲内であるため、
プローブパターンの曲げ量を任意に設定することで、プ
ローブの接触に際しての任意の変形ストロークを得るこ
とができる。
【0018】次に、前記したプローブカードの製造方法
の一例を説明する。図8及び図9は前記第1の実施形態
における図3に示したようなプローブカードの製造方法
を工程順に示す斜視図である。先ず、図8(a)のよう
に、ガラスセラミックのグリーンシートに所要の配線を
印刷形成し、厚さ1.5mm、縦横15cm×15cm
の積層体からなる基板11を形成する。図示では、後に
プローブパターンのスルーホールとなる配線18を形成
したことが示されている。そして、スライシングソーに
より基板11の表面に枡目状に深さ500μmの凹部、
ここでは凹溝12を形成する。この凹溝12は、半導体
素子の電極に接触されるプローブパターンの先端が配置
される領域に形成される。次いで、図8(b)のよう
に、銀粉末と有機ビヒクルからなるペーストを前記凹溝
12に充填し、焼成して充填体23を形成する。そして
この充填体23の表面を研磨し、前記基板11と同一面
となるように平滑化する。
【0019】次いで、図9(a)のように、感光性ポリ
イミドを基板11および充填体23の表面上に塗布し、
これをフォトリソグラフィ技術により所要のパターンに
形成して樹脂膜14を形成する。ここでは樹脂膜14は
前記基板11の上に形成され、かつその周辺部が前記凹
溝12内の充填体23の上部にまで張り出した矩形のパ
ターンに形成している。さらに、この樹脂膜14の表面
にレジストをフォトリソグラフィ技術により所要のパタ
ーンに形成し、かつその上に銅メッキを施し、前記レジ
ストを除去することでリフトオフ法により所要のパター
ンのプローブパターン15を形成する。このプローブパ
ターン15は、一端部は前記充填体23の上にまで延長
され、他端部は前記スルーホールとなる配線18に電気
接続された構成とされる。また、表層の絶縁膜17を感
光性ポリイミドをフォトリソグラフィでパターン形成
し、この絶縁膜17から露呈されるプローブパターン1
5の先端部にフラックスと共晶半田を供給し、230℃
でリフローしてバンプ16を形成する。バンプ16の表
面を#1000のサンドペーパで10μm程度研磨し、
その表面の高さばらつきを少なくし、かつバンプ表面に
微細な凹凸を形成する。また、バンプ16の表面にはニ
ッケルメッキ3μm、金メッキ0.3μmを形成する。
【0020】しかる後、充填体23に陽極を接続し、炭
素を陰極として希硝酸中で両電極に2Vを印加し、充填
体23を溶融させる。これにより、図9(b)のよう
に、充填体23は基板11から除去され、結果として基
板11の表面には樹脂膜14とプローブパターン15、
表面絶縁層17、およびバンプ16のみが残され、プロ
ーブカードが形成される。
【0021】このようにして作製されたプローブカード
は、例えば図10に示す平面パターン構成とされ、半導
体ウェハに枡目状に形成された多数個の半導体素子の電
極に対して電気接続されるプローブカードとして形成さ
れる。
【0022】なお、前記した図8(a)の工程で凹溝1
2を形成した基板を形成した後に、図11に示すよう
に、樹脂膜14とプローブパターン15を一体化したプ
ローブフィルム13を別工程で形成しておき、このプロ
ーブフィルム13を基板11に対して位置決めした上で
異方導電性接着剤によりプローブパターン15とスルー
ホール18とが電気接続されるようにして接着固定する
製造方法も採用できる。
【0023】本発明者が、図12(a),(b)に断面
図と、その一部の縮小平面図を示すプローブカードを作
製した後、種々の試験を行った結果を次に示す。ここ
で、樹脂膜14の厚さeは10μm、プローブパターン
15の厚さbは5μm、その幅gは80μm、プローブ
パターン15のピッチfは120μm、凹溝12の幅a
はプローブパターン15の有効長さcに依存し、a=c
×2+200μmとした。プローブパターン間に形成し
たスリット21の長さhはaと同じである。そして、プ
ローブカードの縦横寸法を15cm×15cm、プロー
ブ領域13cm×13cm、樹脂膜14の厚さ10μ
m、プローブパターン15の長さ1mm、およびその厚
さ5μm、プローブピッチ120μm、バンプ16の高
さ50μm、およびその直径90μmの条件で、以下に
述べる(1)から(10)のように構造を変化させてプ
ロービングの試験を行った。
【0024】(1)基板をアルミナの多層配線基板、窒
化アルミの多層配線基板に変えても、プローブの特性に
変化がないことを確認した。基板をガラスエポキシ基板
にしたときには、10cm×10cmの範囲では基板に
セラミックを用いたときと同様に安定してプロービング
できることを確認した。 (2)樹脂膜の材料を感光性ペンゾシクロブテン、感光
性エポキシに変えてプローブを作製し、良好な接続性と
10万回のプロービング寿命を確認した。ただし、膜強
度が弱いためにプローブに横方向の力が加わったときに
ポリイミドよりも壊れやすくなる。 (3)樹脂膜の断面形状が図3のようにプローブの先端
側で分離されている構造においても良好な接続性と10
万回以上のプロービング寿命を確認した。形状を変更し
ない場合に比べ、プローブが上下するストロークが増
え、軟らかくなった。
【0025】(4)プローブの先端を図7のように細く
し、60μmの寸法とした構造についても良好な接続性
と10万回以上のプロービング寿命を確認した。形状を
変更しない場合に比較してプローブが軟らかくなった。 (5)プローブパターンを、図5(a)のように、銅の
上にニッケルを5μmメッキしたプローブについても良
好な接続性と10万回以上のプロービング寿命を確認し
た。ニッケルメッキを施さない場合に比較してプローブ
が硬くなった。 (6)図5(b)のように、樹脂膜と導体膜を2層構造
とし、基板に近い下側の導体膜をGNDとしてプローブ
カードを作製することで、インピーダンス制御が可能と
なり、かつ良好な接続性と10万回以上のプロービング
寿命を確認した。
【0026】(7)バンプを図6(b)のスタッドバン
プ、図6(c)のメッキバンプとし、良好な接続性と1
0万回以上のプロービング寿命を確認した。 (8)樹脂膜に形成されるスリットが、図3(b)また
は図4に示すいずれの形状でも、良好な接続性と10万
回以上のプロービング寿命を確認した。 (9)基板の凹溝の平面形状、断面形状の如何にかかわ
らず、プローブの特性に変化がないことを確認した。 (10)図7(a),(b)のような、プローブパター
ンを曲げ形成したものにおいても、良好な接続性と10
万回以上のプロービング寿命を確認した。
【0027】以上の結果を(表1)に示す。ここで、プ
ローブ接続性の評価において、○は全てのプローブが被
測定半導体素子(ウェハ)の電極と接触が得られた、△
は測定を繰り返す中で接続が得られないときがあった、
×は接続がえられなかった、をそれぞれ示している。な
お、単位はμmである。
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基板の表
面に所要のパターンに形成した導体膜からなるプローブ
パターンを形成し、このプローブパターンの先端部を基
板の表面から離間配置し、この先端部を半導体素子の電
極等に接触させるように構成しているので、プローブの
弾性変形力およびその変形ストロークを増大でき、半導
体素子の電極に対する接続性を良好なものとし、かつ多
数回の繰り返しに対しても高い信頼性を得ることができ
る。また、プローブからの配線を基板の裏面側に取り出
す構成とすることにより、その配線スペースが低減で
き、しかもプローブの変形ストロークが大きくできると
ともに基板の剛性を高めてその平面性を高め、かつプロ
ーブ先端部の平坦性を高めることができるので、半導体
ウェハ上に形成された半導体素子のような多数の電極に
対して一括して大きな面積でプロービングを行うことが
可能なプローブカードが得られる。さらに、プローブに
おける配線を多層化し、その一部の配線を利用すること
でプローブのインピーダンス整合を取ることができ、高
周波特性の優れたプローブカードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図とその一部の
底面図である。
【図2】基板の変形例を示す断面図である。
【図3】樹脂膜にスリットを設けた実施形態の断面図と
一部の底面図である。
【図4】スリットの変形例を示す底面図である。
【図5】プローブパターンの変形例を示す断面図であ
る。
【図6】バンプの異なる例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の断面図である。
【図8】本発明の製造方法を工程順に示す斜視図のその
1である。
【図9】本発明の製造方法を工程順に示す斜視図のその
2である。
【図10】作製されたプローブカードの全体構成の底面
図である。
【図11】本発明の他の製造方法を示す斜視図である。
【図12】試験対象としてのプローブカードの断面図と
その縮小底面図である。
【図13】従来のプローブ装置の各異なる例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 基板 12 凹部 13 プローブフィルム 14,14A,14B 樹脂膜 15,15A〜15D 導体膜(プローブパターン) 16,16A〜16C バンプ 17 絶縁膜 18 スルーホール 19 配線パターン 20,21 スリット 22 導体膜 23 充填体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に所要のパターンに形成した
    導体膜からなるプローブパターンが形成され、このプロ
    ーブパターンの先端部を前記基板の表面から離間配置
    し、この先端部を半導体素子の電極等に接触させるよう
    に構成したことを特徴とするプローブカード。
  2. 【請求項2】 プローブパターンの先端部に対応する基
    板の表面に凹部が形成されてなる請求項1のプローブカ
    ード。
  3. 【請求項3】 プローブパターンの先端部が基板表面か
    ら離れる方向にその中間部において曲げ形成されてなる
    請求項1のプローブカード。
  4. 【請求項4】 プローブパターンの先端部には導電体か
    らなるバンプが形成される請求項1ないし3のいずれか
    のプローブカード。
  5. 【請求項5】 プローブパターンは先端部以外の部分に
    おいて基板に貫通形成されたスルーホールに電気接続さ
    れる請求項1ないし4のいずれかのプローブカード。
  6. 【請求項6】 プローブパターンは、基板の表面に形成
    された樹脂膜の表面に形成され、この樹脂膜と一体の積
    層構造をしたプローブフィルムとして構成される請求項
    1ないし5のいずれかのプローブカード。
  7. 【請求項7】 プローブフィルムは複数の樹脂膜と導体
    膜が積層された構成とされ、その表面側の導体膜でプロ
    ーブパターンが構成され、下側の導体膜がGND接続さ
    れる請求項6のプローブカード。
  8. 【請求項8】 後工程で形成するプローブパターンの先
    端部に対応する部分に凹溝が形成された基板を形成する
    工程と、前記凹溝に充填体を埋設する工程と、前記基板
    及び充填体の表面に導体膜を所要パターンに形成したプ
    ローブパターンを形成する工程と、前記充填体を選択的
    に除去する工程とを含むことを特徴とするプローブカー
    ドの製造方法。
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