JPH08501556A - 口 紅 - Google Patents

口 紅

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JPH08501556A JP6508261A JP50826194A JPH08501556A JP H08501556 A JPH08501556 A JP H08501556A JP 6508261 A JP6508261 A JP 6508261A JP 50826194 A JP50826194 A JP 50826194A JP H08501556 A JPH08501556 A JP H08501556A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、非極性(親油性)媒体から極性溶媒/保湿剤をデリバリーするために用いられる、熱力学的に安定な会合構造体、好ましくはラメラ液晶及び/又は逆六方液晶を含んだ口紅組成物に関する。会合構造体は約3〜約96重量%の極性溶媒(例えば、グリセリン)とほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有する約4〜約97%の界面活性剤から本質的になる。

Description

【発明の詳細な説明】 口紅発明の分野 本発明は、非極性(親油性)マトリックスから極性保湿剤をデリバリーするた めに用いられる、熱力学的に安定な会合構造を含んだ口紅組成物に関する。本発 明は極性保湿剤の最良安定性を有し、しかも唇に保湿効果を示す口紅を提供する 。発明の背景 口紅は炭化水素ロウ、脂肪酸又はアルコールのエステルと油から主に構成され る。水と、保湿効果を示すことができる他の極性溶媒、例えばグリセリン及びプ ロピレングリコールは、この親油性マトリックスに不溶性である。その結果、様 々な乳化剤が保湿剤/極性溶媒を乳化させることを試みて口紅に加えられた。低 濃度で乳化剤及び保湿剤/極性溶媒を利用することによりこの面で一部成功をお さめた。しかしながら、保湿剤/極性溶媒は口紅から分離して、それを濡れて汚 らしくすることがある。これは消費者にとり許容されない。 このため、保湿剤/極性溶媒(不連続相)を熱力学的に結合して、それらを主 に非極性の親油性マトリックス(連続相)でデリバリーする口紅を提供する必要 性が存 在している。更に、高レベルの保湿剤を配合できて、しかも優れた全体的安定性 を示し、良好な感触性質を呈するように、保湿剤/極性溶媒を熱力学的に結合す る手段を提供する必要性がある。 ほぼ環境温度(約20℃)又はそれ以下のクラフト点を有する界面活性剤又は 界面活性剤の混合物と保湿剤/極性溶媒から本質的になる会合構造は保湿剤/極 性溶媒を熱力学的に結合して、親油性マトリックスで均一に吸着でき、しかも良 好な感触と、保湿剤を唇にデリバリーする手段を提供できることが発見された。 このため、本発明の会合構造は離液、即ち親水性物質の分離なしに保湿剤/極性 溶媒をデリバリーする上で用いることができる。唇への塗布で、本発明の好まし い会合構造は保湿剤/極性溶媒のリザーバーとして作用しうる皮膜を唇上に形成 することが発見された。 上記会合構造を含んだ口紅は、現在用いられ、しかも食品向け及び皮膚への塗 布用に承認されている成分から作られることが特に望ましい。本発明の目的は、 口紅の非極性マトリックスからの保湿剤/極性溶媒のデリバリー系を提供して、 しかもそれが良好な感触を示すことである。本発明のもう1つの目的は、容易に 成形できて、しかも高レベルの保湿剤を含有した口紅組成物を提供することであ る。 発汗、即ち口紅の表面における油の排出は、ありふれ た問題である。口紅は固体、半固体及び液体脂質の複合混合物である。ロウ網状 組織は口紅に存在する油を懸濁させる。発汗はロウ網状組織の劣った油結合能力 及び/又は過飽和を起こす高油含有率のせいで生じる。その現象はどんな気候又 は温度でも生じうるが、それは亜熱帯及び熱帯気候でより生じやすい。 ほとんどの場合において、ヒマシ油が排出油として確認された。ほとんどの口 紅処方の主要成分、ヒマシ油は通常口紅の40%以内である。高率のヒマシ油は 主に顔料用の湿潤剤としてのその独特な性質のせいである。顔料の単分散は、約 30〜約40%の顔料と約60〜約70%のヒマシ油からなるスラリーで普通作 られる。 本発明の目的は、ヒマシ油を実質上含まない本発明の好ましい口紅組成物を提 供することである。口紅が耐ヒマシ油汗性又は無ヒマシ油汗性であることも目的 である。ヒマシ油を除去する追加の効果はヒマシ油臭の除去である。 会合構造(association siructures,会合構造体ともいう)、好ましくはラメ ラ液晶(ニート(neat)相)はヒマシ油を実質上含まない口紅で保湿剤をデリバ リーするために使用できることが発見された。口紅組成物の典型的には約30〜 約50%の範囲で存在するヒマシ油の除去は皮膚軟化剤を最適化し、このためも っと滑らかな皮膚軟化剤を利用することで低粘着性及び保湿効果のよう なより消費者許容性のある感触を出せることがわかった。 本明細書で述べられているすべてのパーセンテージ及び比率は、他で指摘され ないかぎり、重量による。発明の要旨 本発明は、熱力学上安定に保湿剤/極性溶媒を非極性/親油性媒体中にデリバ リーするために用いられる会合構造体を含んだ口紅組成物に関する。その口紅の 製造方法も開示されている。 口紅組成物は: (a)約5〜約90重量%のロウ; (b)環境温度で0〜約100重量%の油液体を含んだ、約1〜約90重量%の 皮膚軟化剤成分; (c)(1)約3〜約96重量%の極性溶媒、及び (2)ほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有する約4〜約97重量%の 界面活性剤 から本質的になる約0.1〜約80重量%の会合構造体; (d)無水ベースで0〜約35%の着色剤 を含んでいる。 好ましい口紅組成物はヒマシ油を実質上含まず、カップリング剤を含有し、及び /又はロウ及び油成分にとり適合した溶解性を有している。これらの口紅組成物 は保湿、長期耐用及び良好な感触性質を示す。 本発明の範囲を必ずしも制限しないならば、会合構造 は口紅及び他の化粧スティックのような不均一系で固体/液体又は液体/液体界 面に吸着すると考えられる。会合構造、好ましくは液晶ラメラ相は連続相で生成 する。これらの会合構造は剪断下で流動でき、製品において固体及び他の物質の ような不均一系の異なる成分間で潤滑剤として作用する。しかも、それらはそれ らのマトリックスで液体、固体粒子又は液滴を捕捉して、それらが凝結、更には 癒着するのを防ぐことにより、活性剤を安定化させる。発明の具体的な説明 定義 本明細書で用いられる“固体物質”という用語は、会合構造体を吸着できるあ らゆる固体口紅成分に関する。固体には口紅で常用されるロウ、固体脂肪、ロウ 状乳化剤又は顔料がある。 本明細書で用いられる“着色剤”には顔料、色素、着色料、レーキ及びパール を含む。着色剤は無水重量べースで測定される。 本明細書で用いられる“レシチン”という用語は、ホスファチドである物質に 関する。天然又は合成ホスファチドが使用できる。ホスファチジルコリン又はレ シチンは、リン酸のコリンエステルと、2つの脂肪酸、通常16〜20の炭素及 び4以内の二重結合を有した長鎖飽和又は不飽和脂肪酸とでエステル化されたグ リセリンで ある。会合構造、好ましくはラメラ又は六方液晶を形成できる他のホスファチド もレシチンの代わりに又はそれと組合せて使用できる。他のホスファチドはレシ チンの場合のように2つの脂肪酸とのグリセロールエステルであるが、コリンは エタノールアミン(セファリン)、セリン(アミノプロパン酸;ホスファチジル セリン)又はイノシトール(ホスファチジルイノシトール)に代わっている。 本明細書で用いられる“界面活性剤”という用語は、性質上両親媒性である低 分子量又はモノマー非重合有機化合物に関し、即ちそれは親水及び疎水基を有し ており、表面又は界面に吸着して表面張力を低下させる顕著な傾向を示す。界面 活性剤又は乳化剤は、それらが水性媒体中でイオン化するかどうかに基づき、ノ ニオン系(無電荷)、アニオン系(負電荷)、カチオン系(正電荷)及び両性( 両電荷)に分けられる。界面活性剤はモノマーであり、天然油脂及び原油から誘 導される。本明細書で用いられる“界面活性剤”という用語は、界面活性剤の混 合物と単一の有機化合物に関する。 本明細書で用いられる“極性溶媒”とは、界面活性剤と会合構造を形成できる 極性物質を意味する。極性溶媒の一部の例にはグリセリン、パンテノール(好ま しくは、グリセリン又はアルコールとミックスされたパンテノール)、プロピレ ングリコール、ブチレングリコール、水、 アルコール、アルカンジオール、ポリエチレングリコール、ソルビタン、マルチ ラール(maltilal)及びそれらの混合物がある。 本明細書で用いられる“含む”という用語は、組成物と適合して、好ましくは 本発明の会合構造口紅組成物を実質上破壊しない他の成分を組成物が含有できる ことを意味する。その用語は“からなる”及び“から本質的になる”という用語 を包含している。必須成分 会合構造体 本明細書で用いられる“会合構造体”とは、環境温度で界面活性剤の混合物、 又は界面活性剤と極性溶媒の混合物、又は極性溶媒の混合物により形成される逆 ミセル及び離液性の(リオトロピック)液晶構造体に関する。液晶状態は固体及 び液体状態間の中間状態である。それは中間相(mesomorphic)状態とよく呼ば れる。本発明の会合構造は熱力学的に安定である。それらは超遠心に付されたと きに極性溶媒を分離させるゲル又はエマルジョンと区別できる。分離とは、通常 少くとも50%、好ましくは少くとも80%、更に好ましくは少くとも99%の 極性溶媒が分離することを意味する。更に、それらは離液性液晶状態が偏光下に おける透過型電子顕微鏡(TEM)又は複屈折とX線回折のような公知手段によ り当業者で確認できるという点で異なる。 文献によれば、会合構造体は異方性液体、あるいは立方晶相の場合には等方性 液体、第四状態の物質、液晶、凝集物又は中間相とも称される。これらの用語は 互換的に用いられる。会合構造又は凝集物は、参考のため本明細書に組み込まれ る、文献Lyotropic Liquid Crystals,Stig Friberg(Ed.),American Chemica l Society,Washington,D.C.,1976,pp.13-27で一般的に開示されている。 本発明の会合構造体は、望ましい会合構造を形成するために、ほぼ環境温度又 はそれ以下のクラフト点を有する界面活性剤を十分量の極性溶媒とミックスする ことにより作られる。各界面活性剤は、会合構造が界面活性剤の化学構造、用い られる溶媒のタイプ及び不純物の存在に応じて存在するような温度及び濃度範囲 を有している。液晶相は剪断下で流動し、その等方性液相の粘度とは有意に異な る粘度で特徴付けられる。硬質ゲルは液晶のように剪断下で流動しない。しかも 、偏光顕微鏡で観察されたとき、液晶は例えば平面ラメラ複屈折のような同一視 しうる複屈折を示し、一方等方性溶液及び硬質ゲルが偏光下で観察されたとき、 双方とも暗視野を示す。この検出方法の例外は、偏光顕微鏡で検出できないが、 X線回折で検出できる、例えば立方晶相で起きることがある。当業者により常用 される他の検出方法は後で示されている。 界面活性剤と極性溶媒とのゲル又はエマルジョンを脂肪、ロウ又は他の疎水性 媒体に加えると、それらが熱力学的に安定でないことから、許容されない結果を 示すことがよくある。油/水及び界面活性剤を乳化させても、熱力学的に安定な 系を作らない。極性溶媒は貯蔵又は使用時に、及び温度変化で分離すると予想さ れている。本発明の会合構造を同系に加えると貯蔵時に安定な系を作るのは、界 面活性剤と極性溶媒との会合構造が熱力学的に安定で、ロウに吸着するからであ る。会合構造は温度の広い変化、例えば環境温度から約100℃まで耐えること ができる。極性溶媒は多層内で結合されており、超遠心されたときであっても分 離しない。 ミセルは溶液中の大きな多分子凝集物である。正常なミセルはクラフト温度で 生じる臨界ミセル濃度以上の界面活性剤溶液中で優勢である。親油基は凝集物の 液体様内部で蓄積していく。親水基は水の方に向く。炭化水素環境中の“反転し た”ミセルはそれらの極性基をミセルの内部に積み重ねる。これらの逆ミセルは 凝集して球状、細長状、円柱状、フィラメント構造又はそれらの混合物を形成す ることができ、これは炭化水素環境で網状組織化できる。本明細書で用いられる “逆ミセル”という用語は、球状、細長状、円柱状、フィラメント構造及び/又 はそれらの混合物である逆ミセルのこれら凝集物に関する。球状は液体様であり 、それらが大きく、即ち細長 状になるとき、それらはゲル様である。 会合構造の1つのタイプ、液晶は第四状態の物質である。それらは固相と等方 性液相の境界の間(即ち、三次元規則的結晶状態と不規則溶解状態との中間)に 存在する。この状態において、固相の分子秩序特徴の一部は分子会合構造及び長 距離分子間相互作用のために液状で留まる。典型的には液晶と称される中間相を 形成する一部化合物の能力はほぼ1世紀前に観察された。 サーモトロピック液晶は、それらがもはやこれ以上だと安定でない温度で固晶 を加熱することにより得られる。このようなサーモトロピック液晶は我々の毎日 の生活で周知であり、それらが温度及び/又は磁場及び/又は電場で色の変化を 示す多数の用途を有している。それらは細長い分子により形成され、それらの可 視インパクト(活性剤の視覚化)のため一部の化粧品で用いられている。リオト ロピック液晶は特定範囲の濃度及び温度にわたる溶媒との相互作用から生じる。 低分子量リオトロピック液晶、即ち低分子量乳化剤又は有機両親媒性化合物(石 鹸、レシチン又は長鎖脂肪酸モノグリセリドとして極性及び非極性双方の基を有 する化合物)から形成される液晶は薬物、フレーバー、栄養分及び他の化合物を 封入して、それらのデリバリービヒクルとして作用することが知られている。 本発明の会合構造体は: a)逆ミセル: (1)球状逆ミセル、細長い逆ミセル、二連続相又はL2相としても当業界で知 られる逆ミセル; (2)網状組織逆円柱、連結円柱状逆ミセル構造又は連結円柱としても当業界で 知られる円柱状逆ミセル又は逆連結棒形液晶;及び b)リオトロピック液晶: (1)六方晶11又はF相としても当業界で知られる逆六方液晶; (2)粘稠等方性及びI2相としても当業界で知られる立方液晶; (3)Laニート相及びD相としても当業界で知られるラメラ液晶である。 本発明の会合構造体は逆ミセル、リオトロピック液晶及びそれらの混合物から なる群より選択される。 好ましい会合構造体は円柱状逆ミセル、逆六方液晶、立方液晶、ラメラ液晶及 びそれらの混合物である。最も好ましい会合構造体はラメラ液晶、逆六方液晶及 びそれらの混合物である。会合構造は下記相:2相液晶、1相液晶、逆ミセル/ 液晶相又は液晶/溶媒相をとることができる。好ましくは、液晶は実質上1相又 は2液晶相であり、即ち少くとも約90%、更に好ましくは少くとも約98%、 最も好ましくは少くとも約99%の会合構造 体が液晶の形をとる。 会合構造体は口紅組成物の約0.1〜約80%である。好ましくは、会合構造 体は約3〜約75%、更に好ましくは約10〜約65%であり、最も好ましくは 口紅組成物の約30〜約60%は会合構造体、好ましくはラメラ液晶である。極性溶媒 本発明の会合構造体を作る上で有用な溶媒には、ヒト摂取上許容されるあらゆ る極性溶媒がある。適切な極性溶媒には水;エタノール、プロピルアルコール、 イソプロピルアルコール、ヘキサノール及びベンジルアルコールのようなアルコ ール類;プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコー ル、マルチトール、ソルビトール及びグリセリンのようなポリオール類;グリセ リンに溶解されたパンテノール;香油とそれらの混合物がある。これら溶媒の混 合物も使用できる。好ましい極性溶媒はグリセリン、グリセリン中のパンテノー ル、プロピレングリコール、ブチレンレングリコール、水及びそれらの混合物で ある。最も好ましくは、添加水自体、即ち市販溶媒中に存在する水以外は利用さ れない。このため、本発明の最も好ましい口紅組成物は本質的に水を含まない、 即ち水が約3%以下、好ましくは約1%以下である。使用上最も好ましい極性溶 媒はグリセリン、パンテノール、プロピレングリコール、ブチレ ンレングリコール及びそれらの混合物である。 溶媒は会合構造体の約3〜約96%、好ましくは約5〜約95%、更に好まし くは約10〜約80%、最も好ましくは約30〜約70%のレベルで用いられる 。典型的には、口紅組成物は約0.1〜約60%、好ましくは約1〜約30%、 最も好ましくは約8〜約18%の極性溶媒を含む。界面活性剤 使用に適した界面活性剤は、極性溶媒とミックスされたとき、環境温度で会合 構造体、好ましくはラメラ液晶又は逆六方晶を形成できるものである。本発明で 用いられる環境温度/室温とは、典型的には約20℃を意味する。通常、環境温 度は地理的位置、即ち亜熱帯vs.温度地方のような変動要因に応じて約18〜 約27℃、好ましくは約20〜約25℃の範囲である。当業者であれば、会合構 造が環境温度で生じるかどうかを調べることができる。使用に適した界面活性剤 は通常ほぼ環境温度約20℃又はそれ以下、あるいは通常約18〜約27℃又は それ以下、好ましくは約20〜約25℃又はそれ以下のクラフト点を有する。 クラフト点の定義は当業界で周知であり、当業者であれば界面活性剤のクラフ ト点を決定できる。一般的に、クラフト点とは界面活性剤の炭化水素鎖の融点で ある。それは、臨界ミセル濃度を超えてミセルが生じるために、 水中における会合コロイドの溶解度が突然増加する温度としても表示できる。Ek wall,P.,″Composition,Properties and Structure of Liquid CrystallinePhas es in Systems of Amphiphilic Compounds″(両親媒性化合物の系における液晶 相の組成、性質及び構造),Advances in Liquid Crystals,Vol.I,Chapter I,p. 81参照。 会合構造を形成する能力を証明するために界面活性剤及び極性溶媒のサンプル 組合せを調製する上で、界面活性剤は会合構造が環境温度で生じうるほど十分に 極性溶媒に可溶性でなければならない。当業者であれば適合する相互作用を決め ることができる。 環境温度で会合構造を形成して、化粧品で使用に適した界面活性剤であれば、 本発明で使用に適している。化粧品で使用に適した界面活性剤は皮膚又は毒性学 問題を起こさない。アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系 界面活性剤、両性界面活性剤及びそれらの混合物が使用に適している。好ましく は、ほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有するアニオン系界面活性剤、ノ ニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤及びそれらの混合 物が用いられる。更に好ましくは、ほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有 するノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤及びそれら の混合物が用いられる。 使用に適したアニオン系界面活性剤のタイプは石鹸;スルホネート類、例えば アルカンスルホネート(例えば、x≠1の分岐鎖状x‐アルカンスルホン酸ナト リウム)、パラフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、α‐オレ フィンスルホネート、スルホサクシネート及びスルホサクシネートエステル(例 えば、ジオクチルナトリウム及びジナトリウムラウレススルホサクシネート)、 イセチオネート、アシルイセチオネート(例えば、2‐ラウロイルオキシエタン スルホン酸ナトリウム)及び詣肪酸のスルフアルキルアミド、特にN‐アシルメ チルタウリド;サルフェート類、例えばアルキルサルフェート、エトキシル化ア ルキルサルフェート、硫酸化モノグリセリド、硫酸化アルカノールアミド及び硫 酸化油脂;カルボキシレート類、例えばC12以上の炭素鎖長を有するアルキルカ ルボキシレート、アシルサルコシネート、サルコシネート(例えば、ナトリウム ラウリルサルコシネート)、エトキシル化カルボン酸ナトリウム塩、カルボン酸 及び塩(例えば、オレイン酸カリウム及びラウリン酸カリウム)、エーテルカル ボン酸;エトキシル化カルボン酸及び塩、例えば、ナトリウムカルボキシメチル アルキルエトキシレート;リン酸エステル及び塩(例えば、レシチン);アシル グルタメート(例えば、ジナトリウムn‐ラウロイルグルタメート)とそれらの 混合物である。使用上最も安全なアルキルサルフェートは通常 C12以上の炭化水素鎖長を有することに留意すべきである。 使用に適したノニオン系界面活性剤のタイプはポリオキシエチレン類、例えば エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化アルコール(例えば、オクタオキシ エチレングリコールモノヘキサデシルエーテル、C168及びC128)、エトキ シル化脂肪酸、エトキシル化脂肪アミン、エトキシル化脂肪アミド、エトキシル 化アルカノールアミド及びエトキシル化アルキルフェノール;リン酸のトリエス テル(例えば、ナトリウムジオレイルホスフェート);アルキルアミドジエチル アミン;アルキルアミドプロピルベタイン(例えば、ココアミドプロピルベタイ ン);アミンオキシド誘導体、例えばアルキルジメチルアミンオキシド、アルキ ルジヒドロキシエチルアミンオキシド、アルキルアミドジメチルアミンオキシド 及びアルキルアミドジヒドロキシエチルアミンオキシド;ポリヒドロキシ誘導体 、例えば多価アルコールエステル及びエーテル(例えば、スクロースモノオレエ ート、セトステアリルグルコシド、β−オクチルグルコフラノシドエステル、C10 −C16の炭素鎖長を有するアルキルグルコシド)、モノ、ジ及びポリグリセロ ールエーテル及びポリグリセロールエステル(例えば、テトラグリセロールモノ ラウレート及びモノグリセリド、トリグリセロールモノオレエート 〔例えば、 グリンステッド (Grinsted)供給のTS‐T122〕、ジグリセロールモノオレエート(例えば 、グリンステッド供給のTST‐T101)、エトキシル化グリセリド;モノグ リセリド、例えばモノオレイン及びモノリノレイン;ジグリセリド脂肪酸、例え ばジグリセロールモノイソステアレート(例えば、日清製油社供給の分別された コスモール(Cosmol)41)とそれらの混合物である。 使用に適したカチオン系界面活性剤のタイプは脂肪族‐芳香族四級アンモニウ ムハライド;四級アンモニウムアルキルアミド誘導体;アルキルアミドプロピル ジメチルアンモニウムラクテート;アルキルアミドプロピルジヒドロキシエチル アンモニウムラクテート;アルキルアミドプロピルモルホリニウムラクテート; 四級アンモニウムラノリン塩;アルキルピリジニウムハライド;アルキルイソキ ノリニウムハライド;四級アンモニウムイミダゾリニウムハライド;ビス四級ア ンモニウム誘導体;アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、例えばステアラ ルキルアンモニウムクロリド;アルキルベタイン、例えばドデシルジメチルアン モニウムアセテート及びオレイルベタイン;アルキルエチルモルホリニウムエト サルフェート;テトラアルキルアンモニウム塩、例えばジメチルジステアリル四 級アンモニウムクロリド及びビスイソステアラミドプロピルヒドロキシプロピル ジアンモニウムクロリド〔スケア・ケミカルズ(Scher Chemicals) のスケアコクァット(Schercoquat) 2IAP〕 ;ヘテロ環アンモニウム塩 ;ビス(トリアセチルアンモニウムアセチル)ジアミンとそれらの混合物である 。 使用に適した両性界面活性剤のタイプはアルキルベタイン;アルカノールアミ ド、例えばモノアルカノールアミド及びジアルカノールアミド;アルキルアミド プロピルベタイン;アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン;アシルモノ カルボキシヒドロキシエチルグリシネート;アシルジカルボキシヒドロキシエチ ルグリシネート;アルキルアミノプロピオネート、例えばナトリウムラウルイミ ノジプロピオネート;アルキルイミノジプロピオネート;アミンオキシド;アシ ルエチレンジアミンベタイン;N‐アルキルアミノ酸、例えばN‐アルキルアミ ノ酢酸ナトリウム;N‐ラウロイルグルタミン酸コレステロールエステル;アル キルイミダゾリンとそれらの混合物である。 使用上好ましいアニオン系界面活性剤はスルホサクシネートエステル、イセチ オネート、サルコシネート、ナトリウムラウリルスルホアセテート、リン酸エス テル、C12以上の炭化水素鎖長を有するアルキルカルボキシレート、アシルグル タメート及びそれらの混合物である。 ノニオン系界面活性剤が使用上最も好ましい。好ましいノニオン系界面活性剤 の例は炭水化物界面活性剤、例えばスクロースモノエステル及びアルキルグルコ シド; ポリグリセロールエステル、例えばテトラグリセロールモノラウレートPG‐3 ジイソステアレート、トリグリセロールモノオレエート及びジグリセロールモノ オレエート;モノグリセリド;ジグリセロールエステル、例えばPG‐2モノイ ソステアレート、PG‐2モノオレエート、PG‐2モノステアレート、PG‐ 2ジイソステアレート及びPG‐2ジオレエート;ソルビタンエステルとそれら の混合物である。 使用上好ましい界面活性剤は多価アルコールエステル及びエーテル、例えばス クロースモノオレエート、セトアリールグルコシド、セトステアリルグルコシド 、C10‐C16の炭素鎖長を有するアルキルグルコシド、β‐オクチルグルコフラ ノシド;ポリグリセロールエステル、例えばテトラグリセロールモノオレエート 又はラウレート;モノグリセリド、例えばモノオレイン;ホスファチド、例えば レシチン;ビスイソステアラミドプロピルヒドロキシプロピルジアンモニウムク ロリド;ソルビタンオレエート;ジペンタエリトリトール脂肪酸エステル;n‐ ラウロイルグルタミン酸エステル;テトラグリセロールモノラウレートとそれら の混合物である。 様々なレシチンが使用できる。アメリカン・レシチン・カンパニー (Americ an Lecithin Company)(ダンベリー、CT)はナッターマン・ホスホリピッド (NattermannPhospholipid)、ホスホリポン(Phospholipon)80及び ホサール(Phosal)75を供給している。これらすべてがこの系でうまく機能す る。単独で又はこれらと組合せて使用できる他のレシチンは:日清製油社供給の 水素付加レシチン;セントラル・ソーヤ(Central Soya) (Ft.ウェイン、 IN)からのアクチフロ(Actiflo)シリーズ、セントロキャップ(Centrocap) シリーズ、セントラルCa、セントロール(Centrol)シリーズ、セントロレン (Centrolene)、セントロレックス(Centrolex)、セントロミックス(Centrom ix)、セントロフェース(Centrophase)及びセントロフィル(Centrophil)シ リーズ;アメリカン・レシチンからのアルコレック(Alcolec)及びアルコレッ ク439‐C;カナダ・パッカーズ(Canada Packers)からのカナスパース(Ca nasperse)、アメリカン・レシチンからのレキシン(Lexin) K及びナチピド (Natipide);W. A.クリアリー社(W.A.ClearyCo.)からの L‐クリアレート(L-Clearate)、クリアレートLV及びクリアレートWDであ る。レシチンはエタノール、脂肪酸、トリグリセリド及び他の溶媒に溶解して供 給される。それらは通常レシチンの混合物であり、供給される溶液の15〜75 %の範囲である。レシチンは粉末として供給してもよい。粉末の純度は様々であ り、レシチンは重量ベースで粉末の60〜90%である。本発明で用いられるホ スファチドの重量はレシチンの重量であって、キャリア又は不純物のものではな い。 適切なタイプの会合構造を形成するために、レシチンは液晶状態が製品製造の 温度条件で形成されうるほど十分に極性溶媒に可溶性でなければならない。しか も、レシチン会合構造は剪断の適用下で流動する能力を有するタイプ、好ましく はラメラ、六方晶II(逆六方晶)又はそれらの混合物であるべきである。 天然及び合成双方のレシチンが使用できる。天然レシチンはヒマワリ種子、大 豆、サフラワー種子及び綿実油のような脂肪種子から得られる。レシチンは精製 プロセス中に油から分離される。卵もレシチンの天然源である。 ホスファチドは会合構造の約25〜約95%、好ましくは約30〜約85%、 最も好ましくは約40〜約70%のレベルで使用できる。好ましくは、会合構造 を形成できる他の界面活性剤とのホスファチドの混合物が用いられる。このよう な混合物が用いられる場合、ホスファチドは口紅組成物の約0.1〜約30%、 好ましくは約0.1〜約5%、更に好ましくは約0.1〜約1%のレベルで用い られることが好ましい。最も好ましくは、レシチンは会合構造を形成する界面活 性剤として利用されず、即ち本質的にレシチンを含まない(>0.01%)。 典型的には、会合構造の約30%以下のレベルで会合構造を形成するために界 面活性剤としてホスファチドを利用する場合には、逆ミセル、円柱状逆ミセル、 逆連結棒形液晶及びこれら会合構造の混合物が形成される。典 型的には、会合構造の約30%以上のレベルでホスファチドを利用する場合には 、好ましいラメラ(L2)相会合構造が形成される。典型的処方では以下を利用することができる: 両性類 ・N‐アルキルアミノ酸(例えば、N‐アルキルアミノ酢酸ナトリウム) Δ・N‐ラウロイルグルタミン酸コレステロールエステル〔例えば、エルデュ( Eldew) CL‐301味の素〕アニオン系 ・アシルグルタメート(例えば、ジナトリウムN‐ラウロイルグルタメート) Δ・サルコシネート(例えば、ナトリウムラウリルサルコシネート)〔グレース (Grace),セピック(Seppic)〕 ・タウレート(例えば、ナトリウムラウリルタウレート、ナトリウムメチルコ コイルタウレート) Δ・カルボン酸及び塩(例えば、オレイン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、1 0‐ウンデセン酸カリウム;11‐p‐スチリル‐ウンデカン酸カリウム) ・エトキシル化カルボン酸塩(例えば、ナトリウムカルボキシメチルアルキル エトキシレート) ・エーテルカルボン酸 Δ・リン酸エステル及び塩(例えば、レシチン)DEA‐オレス‐10‐ホスフ ェート ・アシルイセチオネート、例えば2‐ラウロイルオキシエタンスルホン酸ナト リウム ・アルカンスルホネート(例えば、分岐鎖状x‐アルカンスルホン酸ナトリウ ム(x≠1)) ・スルホサクシネート、例えばジオクチルナトリウムスルホサクシネート;ジ ナトリウムラウレススルホサクシネート 〔マッカネート(MacKanate) E1 、マクインチア・グループ社(Mclntyre Group Ltd.)〕 ・スルホサクシネート(エアゾール) ナトリウムジブチルスルホサクシネート ナトリウムジ‐2‐ペンチルスルホサクシネート ナトリウムジ‐2‐エチルブチルスルホサクシネート ナトリウムジヘキシルスルホサクシネート ナトリウムジ‐2‐エチルヘキシルスルホサクシネート (AOT) ナトリウムジ‐2‐エチルドデシルスルホサクシネート ナトリウムジ‐2‐エチルオクタデシルスルホサクシネート ・硫酸エステル、例えば2‐エチルヘプタ‐6‐エニル硫酸ナトリウム、11 ‐ヘンエイコシル硫酸ナトリウム、9‐ヘプタデシル硫酸ナトリウム ・アルキルサルフェート、例えばMEAラウリルサル フェートのようなMEAアルキルサルフェートカチオン系 ・アルキルイミダゾリン、例えばアルキルヒドロキシエチルイミダゾリン、ス テアリルヒドロキシエチルイミダゾリン〔供給者アクゾ(Akzo)、ファインテッ クス(Finetex)及びヘキスト(Hoechst)〕 ・エトキシル化アミン、例えばPEG‐n‐アルキルアミン、PEG‐n‐ア ルキルアミノプロピルアミン、ポロキサミン、例えばPEG‐ココポリアミン、 PEG‐15獣脂アミン ・四級化物:アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、ベタイン、ヘテロ環 アンモニウム塩及びテトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン、ジメチル アルキルアミン、ジヒドロキシエチルアルキルアミンジオレエート ・アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩(例えば、ステアラルキルアンモ ニウムクロリド) ・アルキルベタイン(例えば、ドデシルジメチルアンモニオアセテート、オレ イルベタイン)、アルキルエチルモルホリニウムエトサルフェート ・テトラアルキルアンモニウム塩〔例えば、ジメチルジステアリル四級アンモ ニウムクロリド(ウィッコ(witco)〕 Δ・ビスイソステアラミドプロピルヒドロキシプロピル ジアンモニウムクロリド(スケア・ケミカルズのスケアコクァット2IAP) ・1,8‐ビス(デシルジメチルアンモニオ)‐3,6‐ジオキサオクタンジ トシレートノニオン系界面活性剤 ・エトキシル化グリセリド ・モノグリセリド、例えばモノオレイン、モノリノレイン、モノラウリン Δ・ジグリセリド脂肪酸(例えば、ジグリセロールモノイソステアレート コス モール41、分別化、日清製油社) Δ・ポリグリセリルエステル〔例えば、トリグリセロールモノオレエート(グリ ンステッドTS‐T122)、ジグリセロールモノオレエート(グリンステッド TST‐T101) Δ・多価アルコールエステル及びエーテル〔例えば、スクロースモノオレエート (リョート(Ryoto),三菱化成フード社)、セトステアリルグルコシド(モン タノール、セピック)、β‐オクチルグルコフラノシドエステル、C10‐C16ア ルキルグルコシド(ヘンケル(Henkel))〕 ・リン酸のジエステル(例えば、ナトリウムジオレイルホスフェート) ・エトキシル化アルコール〔例えば、C168(オクタオキシエチレン、グリ コールモノヘキサデシルエーテ ル)及びC128〕 ・アルキルアミドプロピルベタイン(例えば、ココアミドプロピルベタイン) ・アミド〔例えば、N‐(ドデラノイルアミノエチル)‐2‐ピロリドン〕 ・アミドオキシド、例えば1,1‐ジヒドロペルフルオロオクチルジメチルア ミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、2‐ヒドロキシドデシルジメ チルアミンオキシド、2‐ヒドロキシドデシルビス(2‐ヒドロキシエチル)ア ミドオキシド、2‐ヒドロキシ‐4‐オキサヘキサデシルジメチルアミンオキシ ド ・エトキシル化アミド(例えば、PEG‐n‐アシルアミド)ノニオン系 ・アンモニオホスフェート(例えば、ジデカノイルレシチン) ・アミン(例えば、オクチルアミン) ・アンモニオアミド、例えばN‐トリメチルアンモニオデカンアミデート、N ‐トリメチルアンモニオドデカンアミデート ・アンモニオカルボキシレート、例えばドデシルジメチルアンモニオアセテー ト、6‐ジドデシルメチルアンモニオヘキサノエート ・モノグリセリド、例えば1‐ドデカノイルグリセロ ールモノラウリン、1,13‐ドコセノイルグリセロールモノエルシン ・ホスホン酸及びリン酸エステル及びアミド、例えばメチル‐N‐メチルドデ シルホスホンアミデート、ジメチルドデシルホスホネート、ドデシルメチルメチ ルホスホネート、N,N‐ジメチルドデシルホスホン酸ジアミド ・ポリオキシエチレン(C8)、例えばペンタオキシエチレングリコールp‐ n‐オクチルフェニルエーテル、ヘキサオキシエチレングリコールp‐n‐オク チルフェニルエーテル、ノナオキシエチレングリコールp‐n‐オクチルフェニ ルエーテル ・ポリオキシエチレン(C10)、例えばペンタオキシエチレングリコールp‐ n‐デシルフェニルエーテル、デシルグリセリルエーテル、4‐オキサテトラデ カン‐1,2‐ジオール、ノナオキシエチレングリコールp‐n‐デシルフェニ ルエーテル ・ポリオキシエチレン(C11)、例えばテトラオキシエチレングリコールウン デシルエーテル ・ポリオキシエチレン(C12)、例えば3,6,9,13‐テトラオキサペン タコサン‐1,11‐ジオール、3,6,10‐トリオキサドコサン‐1,8‐ ジオール、3,6,9,12,16‐ペンタオキサオクタコサン‐1,14‐ジ オール、3,6,9,12,15‐ペンタ オキサノナコサン‐1,17‐ジオール、3,7‐ジオキサノナデカン‐1,5 ‐ジオール、3,6,9,12,15,19‐ヘキサオキサヘントリアコンタン ‐1,16‐ジオール、ペンタオキシエチレングリコールドデシルエーテル、モ ノオキシエチレングリコールp‐n‐ドデシルフェニルエーテル ・ポリオキシエチレン(C14)、例えば3,6,9,12,16‐ペンタオキ サオクタコサン‐1,14‐ジオール、3,6,9,12,15,19‐ヘキサ オキサトリアコンタン‐1,17‐ジオール ・スルホンジイミン、例えばデシルメチルスルホンジイミン ・スルホキシド、例えば3‐デシルオキシ‐2‐ヒドロキシプロピルメチルス ルホキシド、4‐デシルオキシ‐3‐ヒドロキシブチルメチルスルホキシド ・スルホキシイミン、例えばN‐メチルドデシルメチルスルホキシイミン Δ使用上更に好ましい 使用に適した市販カチオン系界面活性剤はゴールドシュミット(Goldschmidt )供給のアビル(Abil)B9950、ポリシロキサンベタイン;アクゾ供給のア ークァット(Arquat)2H‐75;スケア・ケミカル供給のスケアコクァット2 1AP;スケア・ケミカル供給のスケアコクァットDASである。使用に適した 市販アニオン系界面 活性剤はクローダ(croda)供給のクロダフォス(Crodafos)N10及びアメリ カン・シアニミド(American Cyanimid)供給のジオクチルナトリウムスルホサ クシネートである。使用に適した市販ノニオン系界面活性剤はクローダ供給のク ロデスタ(Crodesta)F‐50、スクロースジステアレート;日清供給の分別さ れたジグリセロールモノイソステアレート、コスモール41;グリンステッド供 給のジモダン(Dimodan)DGMO及びトリオダン(Triodan) 20;ヘンケル 供給のジェネロール(Generol) 122E‐10、エトキシル化ソヤ・ステロ ール、ジェネロールE‐16及びジェネロールE‐5;ローヌ・ポーレン(Rhon e-Poulenc)供給のミラソフト(Mirasoft)MSP‐011;セピック供給のモ ンタノール(Montanol)68エカイリス(Ecailles)(セテアリルグルコシド) ;三菱供給のスクロースモノオレエート;ロンザ(Lonza)供給のテトラグリセ ロールラウレートである。使用に適した市販両性界面活性剤は味の素供給のエル デュCL‐301である。 界面活性剤は会合構造の約4〜約97%、好ましくは約5〜約95%、更に好 ましくは約20〜約90%、最も好ましくは約30〜約70%のレベルで使用で きる。会合構造の作製 会合構造、即ち逆ミセル及び/又は液晶の形成と、このような会合構造が生じ る濃度は、具体的なタイプの界 面活性剤、溶媒、温度、溶媒中界面活性剤の溶解度と、キャリア中界面活性剤の 濃度を含めた様々なファクターに依存している。界面活性剤の純度は、会合構造 、特に好ましい形態のラメラ液晶が生じる濃度レベルに影響を与える。 極性溶媒及び界面活性剤は一緒にミックスされる。会合構造、特に好ましいラ メラ又は六方液晶状態の形成は機械的攪拌により促進される。ミックスは手で( 即ち、道具を用いて)、あるいは家庭、施設又は工業的口紅製造に有用な機械装 置で行える。ミックスしながら剪断操作を行える押出機が使用できる。 通常、会合構造は環境温度/室温で形成される。加工処理温度は極性溶媒の性 質にやや依存している。しかしながら、加工処理中に会合構造は約10〜約10 0℃、好ましくは約70〜約90℃の範囲の温度に暴露される。温度が会合構造 に影響を与えるならば、会合構造は環境温度に一度冷却して再形成させる。 1相液晶が最も好ましい。実質的2相液晶、1相液晶又は単相液晶成分(好ま しくは少くとも90%)が利用されることが好ましい。 過剰液体(溶媒又は溶液)又は固体から会合構造の分離、ひいては検出は超遠 心により行える。超遠心は、長時間かけて観察しうる相境界の形成を誘導するた めに、十分に高い遠心力を用いて(好ましくは、SW60Ti ローター装備のベックマンL8‐80遠心機を利用して約1〜約16時間にわた り約20,000〜約60,000rpmの範囲で、又は約1時間にわたり約3 00,000gを適用することにより)行うべきである。これらの条件下で、個 別相の良好な分離が得られる。各相の容量は遠心管の度盛りにより決定され、個 別相の容量分画がこうして計算される。ロウ ロウは口紅で凝固剤として作用する。それは口紅の固体構造の形成を補助する 。ロウは高分子量物質の有機化合物又は混合物から構成され、環境温度/室温で 固体である。ロウは炭化水素であるか又は脂肪酸及び脂肪アルコールのエステル である。ロウは熱可塑性である。天然、鉱物及び合成ロウが本発明で使用できる 。本明細書で用いられる“ロウ”とは混合物と単一タイプのロウに関する。 天然ロウには動物源、例えば蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、セラックロウ、又は 植物源、例えばカルナウバ、カンデリラ、ベイベリー、サトウキビロウと、鉱物 源、例えばオゾケライト、セレシン、モンタン、パラフィン、微結晶ロウ、石油 及びワセリンロウがある。合成ロウにはポリオールエーテル‐エステル、例えば カルボワックス及び炭化水素タイプロウ、シリコーンロウとポリエチレンロウが ある。通常、本発明で有用なロウは約55〜 約110℃の融点を有し、C8−C50炭化水素ロウから選択される。 本発明の好ましいロウはカンデリラ、蜜ロウ、カルナウバ、鯨ロウ、モンタン 、オゾケライト、セレシン、パラフィン、改質蜜ロウ、ベイベリー、ヒマシロウ 、合成ロウ、微結晶ロウ及びそれらの混合物からなる群より選択される。更に好 ましくは、ロウは微結晶、鯨ロウ、カンデリラ、改質蜜ロウ、カルナウバ、オゾ ケライト、パラフィン、セレシン及びそれらの混合物からなる群より選択される 。最も好ましくは、ロウは微結晶、カンデリラ、改質蜜ロウ、オゾケライト、パ ラフィン及びそれらの混合物からなる群より選択される。本発明で用いられるロ ウの特に好ましい混合物は下記のとおりである: a.カンデリラロウ約3〜約6%; b.オゾケライトロウ約2〜約5%; c.パラフィンロウ約2〜約5%;及び d.微結晶ロウ約1〜約4% 用いられるロウの量は口紅組成物の約5〜約90%、好ましくは約10〜約3 0%、最も好ましくは約10〜約20%である。皮膚軟化剤成分 皮膚軟化剤成分には、塗布及び付着を助け、光沢を出し、最も重要には閉塞的 な保湿を示す脂肪、油、脂肪アルコール、脂肪酸及びエステルがある。本発明の 好まし い口紅組成物からヒマシ油の除去で、より多く皮膚軟化剤を利用することができ る。 使用に適した皮膚軟化剤はイソステアリン酸誘導体、パルミチン酸イソプロピ ル、界面活性剤、ラノリン油、ダイマー酸ジイソプロピル、マレイン酸処理大豆 油、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ヒドロキシステア リン酸オクチル、乳酸セチル、リシノール酸セチル、酢酸トコフェリル、アセチ ル化ラノリンアルコール、酢酸セチル、レシチン、フェニルトリメチコン、オレ イン酸グリセリル、リノール酸トコフェリル、小麦麦芽グリセリド、プロピオン 酸アラキジル、パルミチン酸イソプロピル、乳酸ミリスチル、オレイン酸デシル 、リシノール酸プロピレングリコール、イソプロピルラノレート、テトラステア リン酸ペンタエリトリチル、ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコー ル、水素付加ココグリセリド、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸ミリ スチル、クエン酸トリイソセチル、セチルアルコール、オクチルドデカノール、 オレイルアルコール、パンテノール、ラノリンアルコール、リノール酸、リノレ ン酸及びそれらの混合物である。 会合構造を形成する極性溶媒より過剰の極性溶媒/保湿剤は皮膚軟化剤成分で 使用できる。これらの過剰極性溶媒が皮膚軟化剤成分で利用されるとき、カップ リング剤も用いられることが好ましい。グリセリンが好ましい 保湿剤であり、好ましくは会合構造系の一部を形成している。他の好ましい保湿 剤にはピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウム又は乳酸、尿素コラーゲン、α‐ ヒドロキシプロピルグリセリルエーテルα‐ヒドロキシ酸(例えば、エチルグリ コール酸、ロイシン酸、マンデル酸、グリコール酸)、グルコサミン及びエラス チン繊維、D‐パンテノール、アクラントイン及びヒアルロン酸と硫酸コンドロ イチンがある。これらの一部は極性溶媒に溶解することにより会合構造でデリバ リーできることに留意せよ。 油とは環境温度で液体である有機物質である物質をいう。それらはエステル、 トリグリセリド、炭化水素及びシリコーンである。これらは単一物質又は1種以 上の物質の混合物である。それらは皮膚軟化剤成分の通常0〜約100%、好ま しくは約5〜約90%、最も好ましくは約70〜約90%である。 好ましくは、油はそれらの発汗傾向のために本発明で最少化される。本発明の 好ましい態様では、組成物が約40%以上の油を含むとき、カップリング剤を利 用する。油は皮膚軟化剤として作用し、口紅に粘度、粘着性及び薬物性質も付与 する。適切な油にはカプリリックトリグリセリド、カプリックトリグリセリド、 イソステアリックトリグリセリド、アジピックトリグリセリド、プロピレングリ コールミリスチルアセテート、ラノリン、ラノ リン油、ポリブテン、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、 イソステアリン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピ ル、酢酸トコフェリル、リノール酸トコフェリル、ステアリン酸ヘキサデシル、 乳酸エチル、オレイン酸セチル、リシノール酸セチル、オレイルアルコール、ヘ キサデシルアルコール、ヒドロキシステアリン酸オクチル、オクチルドデカノー ル、小麦麦芽油、水素付加植物油、ワセリン、改質ラノリン、分岐鎖状炭化水素 、アルコール及びエステル、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種 油、サフラワー油、ハホバ油、イブニングプリムローズ油、アボカド油、鉱油、 シアバター、パルミチン酸オクチル、マレイン酸処理大豆油、トリオクタン酸グ リセロール、ダイマー酸ジイソプロピルと、フェニルトリメチコンを含めた揮発 性及び非揮発性シリコーン油がある。ヒマシ油は本発明で使用上好ましくない。 本発明の好ましい口紅組成物は実質上ヒマシ油を含まず、口紅は約0.1%以下 、好ましくは約0.01%以下、最も好ましくは約0.001%以下でヒマシ油 を含むにすぎない。 本発明で使用上好ましい油はカプリリックトリグリセリド、カプリックトリグ リセリド、イソステアリックトリグリセリド、アジピックトリグリセリド、フェ ニルトリメチコン、ラノリン油、ポリブテン、パルミチン酸イ ソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、リシノール酸セチル、オクチルド デカノール、オレイルアルコール、水素付加植物油、改質ラノリン、パルミチン 酸オクチル、ラノリン油、マレイン酸処理大豆油、リシノール酸セチル、トリオ クタン酸グリセリル、ダイマー酸ジイソプロピル、合成ラノリン誘導体、分岐鎖 状アルコール及びそれらの混合物である。 好ましくは、用いられる油は、用いられる油のタイプの大部分(少くとも約7 5%、好ましくは少くとも約80%、最も好ましくは少くとも約99%)が約1 〜約0.3、好ましくは約0.8〜約0.5以上に異なることがない溶解パラメ ーターを有するように選択される。例えば、使用上更に好ましい油はラノリン油 、パルミチン酸オクチル及びパルミチン酸イソプロピルである。それらの各溶解 パラメーターは7.3、7.4及び7.8である。このため、溶解パラメーター は約0.5より大きく異なることはない(″Cosmeiics &Toiletries″,Vol.10 3,October,1988,p.64で報告されているような溶解パラメーター)。利用さ れる油及びロウが適合した溶解度を有することも好ましい。 本発明で使用上更に好ましい油は約7.3〜約7.8の溶解パラメーターを有 する。本発明で使用上更に好ましい油の例はラノリン油、パルミチン酸オクチル 、パルミチン酸イソプロピル及びそれらの混合物である。 皮膚軟化剤成分は口紅組成物の約1〜約90%、好ましくは約10〜約80% 、更に好ましくは約20〜約70%、最も好ましくは約40〜約60%である。着色剤 口紅は、無水顔料重量ベースで、0〜約35%、好ましくは約1〜約20%、 最も好ましくは約5〜約15%の着色剤を含有することができる。これらは通常 アルミニウム、バリウム又はカルシウム塩又はレーキである。好ましくは、色素 は約0.1〜約4%で存在し、パールは0〜約20%で存在する。ヒマシ油に分 散された着色剤は使用上好ましくない。 好ましくは、本発明の口紅組成物は実質上ヒマシ油を含まず、口紅は約0.1 %以下、好ましくは約0.01%以下、最も好ましくは約0.001%以下でヒ マシ油を含むにすぎない。 顔料は典型的には口紅中に分散されたとき顔料の良好な分散のためヒマシ油に 分散され、こうして着色剤の均一な分布を示す。顔料の優れた分散は、着色剤/ 顔料を口紅中に配合する手段として会合構造、好ましくはラメラ液晶を利用する ことで行えることが発見された。乾燥顔料を配合する好ましい方法は: (a)(1)極性溶媒、及び (2)ほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有する両性、カチオン 系、アニオン系、ノニオン系 界面活性剤及びそれらの混合物からなる群より選択される界面活性剤 から本質的になる混合液を調製する; (b)会合構造が生じるまで上記混合液を攪拌する; (c)均一混合物を得るまで乾燥顔料を加えてミックスする; (d)均一粒度が得られるまで上記混合物を砕く;及び (e)均一混合物が得られるまで (c)の混合物を残りの口紅成分に加えて ミックスする; ステップからなる。 会合構造がその場で形成されるように口紅組成物の諸成分が加工処理されるな らば、乾燥顔料を配合する好ましい方法は1種以上の液体皮膚軟化剤成分中でそ れらをスラリー化することである。 会合構造口紅組成物の加工処理中に、加工処理及び成形中における顔料粒子の 分離量について著しい減少という形で改善があることに留意すべきである。 本発明で使用に適した着色剤/顔料は、口紅組成物で使用に適したすべての無 機及び有機着色剤/顔料である。 レーキとは固体希釈剤で希釈又は薄められた顔料、あるいは吸着表面上への水 溶性色素の沈殿により得られる有機顔料であり、これは通常水和アルミニウムで ある。可溶性色素が水和アルミニウムの表面上に沈殿して乾燥無機顔料を形成す るか、又はそれが基質の存在下で単に 沈殿するだけであるかについて、一部の場合には不確実さがある。レーキは酸又 は塩基色素の不溶性塩の沈殿からも生じる。カルシウム及びバリウムレーキも本 発明で用いられる。 本発明の好ましいレーキは赤色3号アルミニウムレーキ、赤色21号アルミニ ウムレーキ、赤色27号アルミニウムレーキ、赤色28号アルミニウムレーキ、 赤色33号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色6号アルミ ニウムレーキ、黄色10号アルミニウムレーキ、橙色5号アルミニウムレーキ、 青色1号アルミニウムレーキ、赤色6号バリウムレーキ、赤色7号カルシウムレ ーキである。 他の着色剤及び顔料、例えば色素、パール、酸化チタン、赤色6号、赤色21 号、褐色、アズキ色及びシエナ色の色素、チョーク、タルク、酸化鉄及びチタン 処理マイカも口紅で含有させることができる。他の添加剤 口紅中に存在できる任意成分には、前記された香油、ビタミンA及びEのよう な脂溶性ビタミン、日焼止め剤とスキンケア活性剤がある。口紅は口紅又は他の リップケア製品で常用される成分も含むことができる。これには薬学上活性な成 分のようなスキンケア活性成分がある。 ぺパーミント油、オレンジ油、シトラス油、冬緑油のような香油はアルコール 又はグリセリンと併用すること ができる。香油はフレーバーを希釈するためエタノールのような溶媒と通常ミッ クスされる。本発明で有用な香油は天然源から得ても又は合成してもよい。通常 、香油はケトン、アルコール、脂肪酸、エステル及びテルペンの混合物である。 “香油”という用語は、植物源、即ち葉、樹皮又は果実もしくは野菜の皮から得 られて、通常水に不溶性である液体のことであると、当業界では通常認識されて いる。用いられる香油のレベルは0〜約5%、好ましくは0〜約1%の範囲であ る。 本発明で利用される極性溶媒と環境温度で会合構造を形成しない乳化剤も使用 できる。乳化剤の全濃度は処方物の0〜約20%、好ましくは0〜約15%、最 も好ましくは約1〜約10%である。 これらの乳化剤は口紅の親水(極性溶媒ではない)及び疎水相と親和性を有す るカップリング剤として用いられるが、環境温度で会合構造を形成しない。適切 なカップリング剤の例はオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、 PG‐3ジイソステアレート、ジペンタエリトリトール脂肪酸エステル、12‐ ヒドロキシステアリン酸コレステロール及びそれらの混合物である。 本発明の好ましい態様は、口紅組成物の約0.1〜約30%、好ましくは約8 〜約15%の極性溶媒と、約5〜約20%の界面活性剤を含む。界面活性剤は、 混合物の約50〜約75%がほぼ環境温度又はそれ以下のクラ フト点を有して、環境温度で会合構造を形成する界面活性剤から構成され、混合 物の約25〜約50%がカップリング剤である界面活性剤から構成される混合物 であることが好ましい。会合構造を形成できる界面活性剤とカップリング剤とし て作用する界面活性剤とのもう1つの好ましい混合物はレシチン、PG‐3ジイ ソステアレート、オレイン酸ソルビタン、12‐ヒドロキシステアリン酸コレス テロール及びジペンタエリトリトール脂肪酸エステルである。もう1つの好まし い混合物はジペンタエリトリトール脂肪酸エステル、レシチン及びPG‐3ジイ ソステアレートである。 水溶性及び非水溶性双方の形をしたスキンケア活性成分が口紅に添加できる。 これらには酸化亜鉛、β‐グリチルリチン酸、カモミレ油、ギンコ・ビロバ(gi nkobiloba)エキス、ピログルタミン酸、塩又はエステル、ヒアルロン酸ナトリ ウム、2−ヒドロキシオクタン酸、イオウ、サリチル酸、カルボキシメチルシス テイン及びそれらの混合物がある。これらは通常約2重量%以下の量で、一般的 に約0.01〜約1重量%の範囲で存在する。 好ましい任意成分はエチルセルロース〔エトセル(Ethocel)〕である。エチ ルセルロースは通常約5%、更に好ましくは1%のレベルで使用上好ましい。 もう1つの好ましい任意成分はシリカである。シリカ は通常約1〜約5%のレベルで使用上好ましい。低アレルギー性口紅 低アレルギー性口紅は本発明で液晶、ロウ、油及び着色剤から作ることができ る。これらの口紅は芳香剤、香油、ラノリン、日焼止め剤、特にPABA又は他 の感光剤と刺激剤を含有すべきでない。口紅への会合構造体の付加 会合構造体はヒマシ油、他の油及び口紅成分の代替物として慣例的な口紅処方 に使用できる。会合構造体は付加前に形成させても、あるいは会合構造体の極性 溶媒成分及び界面活性剤成分が独立して添加され、会合構造体がその場で生じて もよい。好ましくは、油又はロウ成分の10〜60%、好ましくは約20〜約5 0%は安定な液晶で置き換えられる。通常口紅処方は過度の実験なしに調整でき る。 会合構造体は組成物の固体成分とよくミックスすべきである。固体中に会合構 造体の微視的分布を最も有効に作るためには、最初に会合構造体、好ましくは液 晶又は逆六方液晶、更に好ましくはラメラ液晶を作り、その後会合構造体をロウ 及び油とミックスすることが好ましい。 会合構造体、好ましくはラメラ液晶及び/又は逆六方液晶はロウを溶融しなが らそれらとミックスされ、混合物は慣習的手段により成形される。好ましくは、 ロウ及び皮膚軟化剤成分は約70〜約95℃、好ましくは 約83〜約90℃の温度で溶融され、会合構造体が攪拌下で付加される。次いで 混合物は室温で型に注がれる。成形温度はより均一なスティックを得るために変 えることができる。他の慣用的な口紅製造プロセスも使用できる。 下記例は本発明について説明するが、それに限定しているわけではない。例I 実質上ヒマシ油を含まない本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 6.00 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 アセチル化ラノリン 4.00 イソステアリン酸イソプロピル 11.90 イソステアリン酸 10.00 プロピルパラベン 0.10 リシノール酸セチル 10.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 シリカL−700 1.00 ポリブテン 2.00 ペトロラタム 5.50会合構造相 モノオレイン酸スクロース 12.00 パンテノール 5.00 グリセリン 12.00 顔料 9.00 全量 100.00 顔料を除く会合構造相の諸成分を、会合構造が形成されるまでミックスする。 会合構造が形成されると、顔料を加え、3ロールミルで粉砕する。次いでその混 合物を他の成分とミックスして、均一な混合物を作る。この混合物を85℃に加 熱し、その後室温で型に注ぎ込む。例II 実質上ヒマシ油を含まない本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 6.00 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 パルミチン酸イソプロピル 11.90 イソステアリン酸 10.00 アセチル化ラノリン 4.00 プロピルパラベン 0.10 リシノール酸セチル 10.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 シリカL−700 1.00 ポリブテン 2.00 ペトロラタム 5.50会合構造相 モノオレイン酸スクロース 12.00 パンテノール 5.00 グリセリン 12.00 顔料 9.00 全量 100.00 組成物は例Iの場合のように製造する。例III 実質上ヒマシ油を含まない本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 5.50 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 アセチル化ラノリン 4.00 プロピルパラベン 0.10 リシノール酸セチル 10.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 ポリブテン 2.00 ポリシロキサンコポリマー1 5.97 ペトロラタム 5.97 無水ラノリン 5.97会合構造相 レシチン 22.95 パンテノール 5.04 グリセリン 12.00 顔料 9.00 全量 100.001 GEシリコーンズ(GE Silinones)供給の#1154−141−1組成物は例 Iの場合のように製造する。例IV 本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) ロウ : オゾケライト 3.50 パラフィン 3.25 カンデリラロウ 4.65 微結晶ロウ 3.00 : パルミチン酸オクチル 13.50 ラノリン油 8.50 パルミチン酸イソプロピル 8.50 マレイン酸処理大豆油 2.00 リシノール酸セチル 4.00顔料相 : ダイマー酸ジイソプロピル 12.00 顔料 12.00界面活性剤/乳化剤 : レシチン(セントロレックスF) 0.70 PG‐3ジイソステアレート 3.25 オレイン酸ソルビタン 5.00 12‐ヒドロキシステアリン酸コレステロール 2.00 ジペンタエリトリトール脂肪酸エステル 4.00極性溶媒 : グリセリン 9.00 パンテノール 1.00その他 : トコフェロール 0.10 プロピルパラベン 0.05 全量 100.00 顔料をダイマー酸ジイソプロピルでスラリー化する。ロウ及び油をビーカーに いれ、スチーム浴中約85℃で溶融させる。ロウ固体物がほぼ溶融したとき、混 合物を20〜30分間ミックスする。ミックス後、ビーカーをスチーム浴から取 出し、混合物/ベースを透明度及び均一性についてチェックする。粒子が一部残 っているならば、ベースを粒子/固体物がもはや目に見えなくなるまで再びミッ クスするべきである。混合物を固化させる。 顔料スラリーを含めた他の成分を真っ直ぐなステンレススチールさじで均一にな るまでミックスする。混合物をベースに加え、スチーム浴で溶融し、15〜20 分間ミックスする。均一になったら、ビーカーを取出し、組成物を室温で型に注 ぎ込む。例V 本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) 相A : オゾケライト 4.45 カンデリラロウ 5.25 ビ・スクエア(Be Square-175) 1.65 パラフィン 3.25 フェニルトリメチコン 4.50 パルミチン酸オクチル 10.00 パルミチン酸イソプロピル 8.00 トリオクタン酸グリセリル 12.00 マレイン酸処理大豆油 2.00 ダイマー酸ジイソプロピル 8.00相B : ジペンタエリトリトール脂肪酸エステル1 4.50 PG‐3ジイソステアレート 3.00 レシチン 0.50 酢酸トコフェロール 0.05 プロプルパラベン 0.10 グリセリン 9.00 パンテノール 1.00相C : 顔料 11.37 ダイマー酸ジイソプロピル 11.38 全量 100.00 1日清製油社供給のコスモール168Ar 相Aの成分をスチーム浴中約85℃で一緒にミックスして、固体物を溶融させ る。相Bの成分を一緒にミックスし、その後再固化した相Aに加えて、均一な混 合物を得る(スチーム浴で約20〜30分間のミックス)。相A及びBの混合物 をスチーム浴で溶融させ、約15〜20分間ミックスする。相Cの成分をスラリ ー化し、A及びBの混合物に加える。均一混合物が得られるまでミックスして、 その後スチーム浴から取出し、型に注ぐ。例VI 実質上ヒマシ油を含まない本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 5.50 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 オレイルアルコール 5.00 イソステアリン酸イソプロピル 7.90 アセチル化ラノリン 4.00 プロピルパラベン 0.10 リシノール酸セチル 6.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 ポリブテン 2.00会合構造相 レシチン 33.00 パンテノール 5.00 グリセリン 12.00 顔料 9.00 100.00 組成物は例Iの場合のように製造する。例VII 本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 5.50 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 3.00 アセチル化ラノリン 6.00 イソステアリン酸イソプロピル 12.00 プロピルパラベン 0.10 オレイルアルコール 3.90 リシノール酸セチル 7.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 ポリブテン 2.00会合構造相 セトステアリルグルコシド1 7.20 グリセリン 12.00 パンテノール 4.80 着色スラリー(顔料及びヒマシ油) 30.00 100.00 1セトステアリルグルコシドはセピックからモンタノール68エカイリスとし て供給されるノニオン系界面活性剤である。 ロウ及び油を均一混合物が得られるまでスチーム浴上約85℃で一緒にミック スする。このベース混合物を固化させる。残りの成分を一緒にミックスし、その 後ベースに加えて、スチーム浴(約85℃)上におく。得られた混合物をスチー ム浴上で均一混合物が得られるまでミックスし、その後型に注ぎ込み、冷却させ る。例VIII 本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 5.50 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 アセチル化ラノリン 6.00 イソステアリン酸イソプロピル 10.50 プロピルパラベン 0.10 オレイルアルコール 5.40 リシノール酸セチル 5.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 ポリブテン 2.00会合構造相 スケアコクァット21AP1 12.00 グリセリン 12.00 着色スラリー(顔料及びヒマシ油) 30.00 100.00 1スケア・ケミカルズ社供給のカチオン系界面活性剤、ビスイソステアラミド プロピルヒドロキシプロピルジアンモニウムクロリド 組成物は例VIIの場合のように製造する。例IX 液晶会合構造を含んだ本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) カルナウバ 1.50 オゾケライト 5.50 カンデリラ 4.00 水素付加植物油 5.00 アセチル化ラノリン 4.00 イソステアリン酸イソプロピル 10.50 プロピルパラベン 0.10 オレイルアルコール 3.40 リシノール酸セチル 5.00 パルミチン酸アスコルビル 1.00 ポリブテン 2.00液晶相 セントロレックスF* 11.20 グリセリン 12.00 パンテノール 4.8 着色スラリー 30.00 全量 100.00 *セントラル・ソーヤ製 セントロレックスF、グリセリン及びパンテノールを液晶相(L.C.)が形成 されるまでミックスする。着色ス ラリーはヒマシ油(70%)でスラリー化された顔料(30%)の混合物である 。次いでニート単相液晶を他の成分とミックスして、均一混合物を作る。この混 合物を80℃に加熱し、その後室温で型に注ぎ込む。例X 液晶会合構造を含んだ本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量g) ベース カルナウバ 11.25 オゾケライト 18.00 水素付加植物油 18.00 アセチル化ラノリン 15.75 イソステアリン酸イソプロピル 45.00 プロピルパラベン 0.23 オレイルアルコール 20.25液晶相 セントロレックスF 18.00 グリセリン 27.00着色剤 ヒマシ油 31.28 顔料 20.25 全量 225.00 セントロレックスFはセントラル・ソーヤ(フォートウ ェイン、IN)製の実質上オイルフリーのレシチン粉末である。 口紅は例IXの場合のように製造する。例XI 液晶会合構造を含んだ本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) ベース カルナウバ 3.60 オゾケライト 5.76 水素付加植物油 5.76 アセチル化ラノリン 5.04 イソステアリン酸イソプロピル 9.04 プロピルパラベン 0.07 オレイルアルコール 2.37 リシノール酸セチル 10.00液晶相 セントロレックスF(レシチン) 11.20 グリセリン 12.04 パンテノール 4.76 ヒマシ油 21.00 顔料 9.00 パンテノールを加熱グリセリンに溶解し、セントロレックスFとミックスして 、単相液晶を形成する。次いで 液晶を例IXのように残留成分に加える。光沢のあるすべすべした口紅が形成さ れる。例XII 液晶会合構造を含んだ本発明の口紅組成物は下記のように製造する:成分 量(重量%) ロウ及び油 カルナウバ 3.60 オゾケライト 5.76 水素付加植物油 5.76 アセチル化ラノリン 5.04 イソステアリン酸イソプロピル 9.40 プロピルパラベン 0.07 オレイルアルコール 2.37 シリカ 5.00 リシノール酸セチル 5.00液晶相 セントロレックスF 40.00 グリセリン 42.85 パンテノール 17.15 ヒマシ油 21.00 レーキ 9.00 全量 100.00 口紅は例XIの場合のように製造する。会合構造の確認 会合構造の分野の当業者は公知の確認技術に基づき会合構造を確認することが できる。 会合構造を確認する上で、個別に選択された界面活性剤が会合構造を形成でき るのどうかを調べるために、個別に選択された界面活性剤はほぼ環境温度で濃度 範囲全般にわたりグリセリン又は水と混合されることが好ましい。混合されたと き、選択された界面活性剤がほぼ環境温度でグリセリン又は水と一部濃度で会合 構造を形成しないのであれば、界面活性剤及び極性溶媒は製品中でそれを形成し ない。周知の確認技術が、個別に選択された界面活性剤とグリセリン又は水との 混合物で用いることができる。 いずれの具体的界面活性剤及び溶媒組合せにおける会合構造形成もいくつかの 周知の確認技術のうち1以上を用いて容易に確認される。会合構造形成の開始、 特に具体的なホスファチド又は界面活性剤と溶媒系について最も好ましい実質的 1相液晶状態の出現は: (1) 裸眼での視覚観察; (2) 光学顕微鏡で観察さ れる複屈折旋光性;(3) ホスファチド又は界面活性剤/溶媒系NMRスペクト ルの測定; (4) X線回折; (5) 偏光顕微鏡下で観察しうる特徴的“テクス チャー”パターンの存在;及び/又は (6) 透過型電子顕微鏡検査(TEM)に よる凍結破断顕微鏡写真で観察されるテクスチャーで確認することが できる。典型的には、偏光顕微鏡検査では他の上記方法のうち1つによる確認を 要する。液晶の光学顕微鏡検査は The Microscopy of Liquid Crystals, Norman ,Hartshorn,London,England and Chicago,Illinois,U.S.A.,1974 で一般的に記 載されており、そこでは中間状態の複屈折と顕微鏡観察及び評価の方法について 示している(Chapter 1,pp.1-20)。複屈折が液晶の出現を調べる好ましい方法 である。 口紅製品内部の会合構造の確認は、ロウ結晶又は顔料のような他の化合物の存 在のせいで通常困難である。このため、液晶のような会合構造の確認にとり好ま しい方法は、前記のような口紅サンプルを超遠心し、各層を分離し、典型的な会 合構造複屈折の層を確認し、その層をX線回折及び/又は透過型電子顕微鏡検査 (TEM)による試験に付すことである。凍結破断透過型電子顕微鏡検査(FF /TEM)は更に好ましい確認方法である。最も好ましくは、FF/TEMはX 線回折又はNMRのような他の周知方法で確められた会合構造を確認するために 利用される。 本発明の会合構造の出現を調べる好ましい方法は透過型電子顕微鏡検査(TE M)による。更に好ましくは、会合構造は凍結破断透過型電子顕微鏡検査(FF /TEM)法により画像化される。その方法は下記のように実施する: 1.凍結容器の外腔を液体窒素で満たし、凍結容器の内部デュワ−を液体エタ ン(−172℃の標準融点)で満たす。エタンを凍結させる。 2.小さな片(1×2 mm)を清潔なレーザー刃で口紅から切出し、銅製試料 ホルダーのウェルにおく。 3.デュワー中ほとんどの凍結エタンは金属ヒートシンクをデュワー中に挿入 することで溶融させる。 4.エタンの溶融直後に、口紅サンプル含有の試料ホルダーをピンセットで摘 み上げ、直ちに液体エタンに投入する。 5.数秒後、試料ホルダーをエタンから取出し、ラクダ毛ブラシの先端に素早 く触れさせて過剰のエタンを除去し、直ちに液体窒素に浸漬してサンプルを冷却 させておく。 6.サンプルを液体窒素下でJEOL JFD-9000Cサンプルホルダーに移し、その後 JEOL JFD-9000C凍結破断ユニットの室内に移す。そのユニットの試料台の温度は 約−175℃であるべきである。真空度は少くとも5×10-7 torrであるべき である。 7.ユニット内部のナイフを約−165℃の温度に冷却する。 8.サンプルは前冷却ナイフを用いてJEOL室内で破断する。 9.白金‐炭素を破断サンプル上に角度45゜で 4. 5秒間付着させ、その後炭素を角度90゜で25秒間付着させて、破断サ ンプルのレプリカを形成する。高電圧は2500V、電流は70 mAである。 10.サンプルを凍結破断ユニットから取出し、その後水、メタノール、クロ ロホルム/メタノール及びクロ ル社市販の液体皿洗い洗剤)の溶液で洗浄して、サンプルをレプリカから除去す る。 11.レプリカを300メッシュ銅EMグリッド上にのせ、透過型電子顕微鏡 で調べる。 12.画像はネガフィルムに記録し、ポジプリントをネガから作る。 13.次いでプリントを公知確認技術に基づく確認のために当業者が調べる。 凍結破断透過型電子顕微鏡検査法は参考のため本明細書に組み込まれる下記文 献で一般的に記載されている:Rash,J.E. 及びHudson,C.S.,Freeze-Fracture: Methods,Artifacts and Interpreiations (凍結破断:方法、技術及び解釈) ,New Haven Press,New York,1979;Steinbrect and Zierold,Cryotechniques i nBiological Electron Microscopy(生物学的電子顕微鏡検査における低温技術 ) ,Springer-Verlag,Berlin,1987。構造決定及び確認のための凍結破断透過型 電子顕微鏡検査法の使用は参考のため本明細書に組み込まれる下記文 献で一般的に記載されている: Gulik-Krzywicki,T.,Aggerbeck,L.P.及びLarss on,K.,″The use of FreezeーFracture and Freeze-Etching Electron Microscop yfor Phase Analysis and Structure Determination ofLipid Systems″(脂質 系の相分析及び構造決定のための凍結破断及び凍結エッチング電子顕微鏡検査の 使用),Surfactants in Solution,K.L.Mittal 及びB.Lindman,eds.,Plenum Pr ess,New York,pp.237-257,1984;Zasadzinski,J.A.N.及びBailey,S.M.,″Applica tions ofFreeze-Fracture Replication to Problems inMaterials and Colloid Science″(物質及びコロイド科学の問題への凍結破断複製の適用) ,J.Elect. Micros.Tech.,13:309-334,1989。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/066351 (32)優先日 1993年5月21日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,KR (72)発明者 バッター,マイケル リー アメリカ合衆国オハイオ州、オッキーナ、 カリフォルニア、ロード、4159 (72)発明者 リーサーバリー,ニール キャンベル アメリカ合衆国メリーランド州、バルチモ ァー、ナンバー、309、ダブリュ.プラッ ト、ストリート、519

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)5〜90重量%、好ましくは10〜30%のロウ; (b)環境温度で液体である油0〜100重量%、好ましくは5〜90%を含ん だ、1〜90重量%、好ましくは10〜80%の皮膚軟化剤成分; (c)(1)好ましくは水、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコー ル、パンテノール及びそれらの混合物からなる群より選択される、3〜96重量 %、好ましくは10〜80%の極性溶媒、及び (2)環境温度又はそれ以下のクラフト点を有する、好ましくは両性界面活性 剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及び それらの混合物からなる群より選択される4〜97重量%、好ましくは30〜8 0%の界面活性剤から本質的になる、0.1〜80重量%、好ましくは3〜75 %、更に好ましくは10〜65%の会合構造体; (d)無水ベースで0〜35%、好ましくは1〜20%の着色剤 を含んだ口紅組成物。 2. 会合構造体が逆ミセル、リオトロピック液晶及びそれらの混合物からな る群、好ましくは円柱状逆ミセ ル、逆六方液晶、立方液晶、ラメラ液晶及びそれらの混合物からなる群、更に好 ましくはラメラ液晶、逆六方液晶及びそれらの混合物からなる群より選択される 、請求項1に記載の口紅組成物。 3. 逆ミセルが凝集して、網状組織化した球状構造、細長状構造、円柱状構 造、フィラメント構造又はそれらの混合物を形成している、請求項2に記載の口 紅組成物。 4. ラメラ液晶が実質上1相である、請求項2に記載の口紅組成物。 5. 口紅組成物が実質上ヒマシ油を含んでいない、請求項2に記載の口紅組 成物。 6. 口紅組成物が実質上水を含んでいない、請求項2に記載の口紅組成物。 7. 界面活性剤が両性界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面 活性剤及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項2に記載の口紅組 成物。 8. 界面活性剤がノニオン系界面活性剤からなる群より選択される、請求項 7に記載の口紅組成物。 9. 用いられる油のタイプの少くとも75%、好ましくは99%が0.3〜 1、好ましくは0.5〜0.8以上に異なることがない溶解パラメーターを有す るように油が選択される、請求項8に記載の口紅組成物。 10. ロウがカンデリラ、蜜ロウ、カルナウバ、鯨ロウ、モンタン、オゾケ ライト、セレシン、パラフィン、 改質蜜ロウ、べイベリー、ヒマシロウ、合成ロウ、微結晶ロウ及びそれらの混合 物からなる群より選択され、好ましくはロウが微結晶ロウ、カンデリラ、改質蜜 ロウ、オゾケライト、パラフィン及びそれらの混合物からなる群より選択される 、請求項2に記載の口紅組成物。 11. 口紅組成物が3〜6%のカンデリラロウ、2〜5%のオゾケライトロ ウ、2〜5%のパラフィンロウ及び1〜4%の微結晶ロウを含んでいる、請求項 10に記載の口紅組成物。 12. 口紅組成物が実質上レシチンを含んでいない、請求項11に記載の口 紅組成物。 13. 1〜10%のカップリング剤を更に含んでいる、請求項2に記載の口 紅組成物。 14. (a)5〜90重量%、好ましくは10〜30%のロウ; (b)環境温度で液体である油0〜100重量%、好ましくは5〜90%を含ん だ、1〜90重量%、好ましくは10〜80%の皮膚軟化剤成分; (c)(1)好ましくは水、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコー ル、パンテノール及びそれらの混合物からなる群より選択される、0.1〜30 重量%の極性溶媒、及び (2)5〜20重量%の界面活性剤(その界面活性剤は、環境温度又はそれ以 下のクラフト点を有して 環境温度で会合構造を形成する界面活性剤(混合物の50〜75%)と、カップ リング剤である界面活性剤(混合物の25〜50%)との混合物である)から本 質的になる、0.1〜80重量%、好ましくは3〜75%、更に好ましくは10 〜65%の会合構造体; (d)無水ベースで0〜35%、好ましくは1〜20%の着色剤 を含んだ口紅組成物。 15. (a)(1)極性溶媒、及び (2)ほぼ環境温度又はそれ以下のクラフト点を有する両性界面活性剤、カチ オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及びそれらの 混合物からなる群より選択される界面活性剤 から本質的になる混合液を調製する; (b)会合構造が生じるまで上記混合液を攪拌する; (c)均一混合物を得るまで乾燥顔料を加えてミックスする; (d)均一粒度が得られるまで上記混合物を砕く;及び (e)均一混合物が得られるまで(c)の混合物を残りの口紅成分に加えてミックス する; ステップからなる、乾燥顔料を口紅組成物中に配合する方法。 16. (a)極性溶媒0.1〜30%、及び (2)レシチン、PG−3ジイソステアレート、オレイン酸ソルビタン、12− ヒドロキシステアリン酸コレステロール及びジペンタエリトリトール脂肪酸エス テルから本質的になる界面活性剤混合物5〜20%; を含んだ口紅組成物。
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