JPH02178209A - コレステリルエステル液晶を含む化粧料組成物及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、少くとも２種以上のコレステリルエステル液
晶とパール及び／又は顔料とを含む液晶混合物を透明な
ゲル型化粧料に添加してなる独特な外観及び保湿効果を
有する化粧料組成物及びその製造方法に関する。

［従来の技術］ 一般に、液晶は固体の光学特性及び液体の流動待↑４の
二つを同時に有し、かつ、一定の温度範囲において液晶
質＠造の崩壊が起るものとして知られている。

液晶の独特な光学的、電気的及び熱的特性により、工業
分野においてそれに対する関心が大きく拡大されできた
（Ａｏｋｉ　Ｊｕｎｊｉｒｏ、　Ｐｏｌｙｍｅｒ　Ｄｉ
ｇｅｓｔ。

２９〜７８頁、　１９８６年）。

液晶は２つのグループに分類される。すなわち、温度変
化によりメソ相が現われる熱互変性液晶と、組成変化に
よりメソ相が現われる離液性液晶に分類される。また、
熱互変性液晶は、その分子配列により、スメチツク、ネ
マチック及びコレステリックに分類される。

これらの液晶の差異や特性は、例えば、次のような文献
において論じられている。＾、　Ｖ、　Ｔｏｂｏｌ−ｓ
ｋｙ等、ｐｏ＋ｙｍｅｒ　５ｃｒｅｎｃｅ　ａｎｄ　ｍ
ａｔｅｒｉａｌｓ、　ＪＯｈｎＷｉｌｌｙ　＆　５ｏｎ
ｓ　Ｉｎｃ、、　Ｎ、Ｙ、、　ｐ１３１（１９７１）；
　Ｇ、　ｆｌ。

Ｂｒｏｗｎ、　Ｊ、　Ｃｏ１１ｏｉｄ　ａｎｄ　Ｉｎｔ
ｅｒｆａｃｅ　５ｃｉｅｎｃｅ、　Ｄｐ５６７−５８１
（１９７６）；　Ｄｏｎａｌｄ　Ｈ，Ｓｍａｌｌ、　Ｊ
、　Ｃｏ１１ｏｉｄａｎｄ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ　５ｃ
ｉｅｎｃｅ、　ｐ６１５−６３６（１９７６）。

細胞膜を始めとする生体組織中の多くのものが液晶構造
で存在するので、液晶は生体細胞に対して優れた親和力
を有するものと考えられている（Ｅ、　　３．　　ｐｒ
ｒｅｓｔ＋ｙ等、Ｉｎｔｒｏ小ＪＣｔｉＯｎ　　ｔＯ１
ｉｑｕｉｄｃｒｙｓｔａｌ、　ｐ３３３−３５０．　Ｐ
ｌｅｎｕｍ　Ｐｒｅｓｓ、　Ｎ、Ｙ、、　１９７４）。

［発明が解決しようとする課題］ 化粧料組成物においては、その効能及び安全性のみなら
ず、外観も重要でおる。このような観点から、透明なゲ
ル型化粧料に液晶を用いることにより、液晶の独特な色
相及び温度変化による変色によって得怠な外観が得られ
る。

皮膚に対する安全性を考慮するとき、他の多くの熱互変
性液晶の中でもコレステリルエステルが最も適合してい
る。

置換基により変色温度範囲が異なる多くの種類のコレス
テリルエステルを混合することにより、常温で赤、青及
び紫色を帯びる液晶混合物を得ることができる。しかし
、一種類のコレステリルエステルのみを用いる場合にお
いては、いろいろの色が狭い温度範囲であられれ、一定
の温度範囲を越えると液晶がその色を失う。

本発明は、かかる観点に鑑みて創案されたもので、その
目的とするところは、独特な外観を有する化粧料組成物
及びその製造方法を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、独特な色相と共に温度変化
に伴なう色相の変化を与え、また、液晶の色感を高める
ことで外観が特異かつ美麗な化粧料組成物及びその製造
方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ すなわち、本発明は、少くとも２種以上のコレステリル
エステル液晶とパール及び／又は顔料とを含有する液晶
混合物が透明なゲル型化粧料の透明ゲルベース中に不均
一状態、特に線状及び／又は粒状に添加されている化粧
料組成物である。

また、本発明は、透明ゲルなゲル型化粧料の透明ゲルベ
ース中にコレステリルエステル液晶とパール及び／又は
顔料とを含有する液晶混合物を線状及び／又は粒状に注
入して液晶が有する独特な色相と共に温度変化に伴なう
色相の変化を与え、また、液晶の色感を高めてその外観
が特異かつ美麗な化粧料組成物を製造する方法である。

本発明において、透明なゲル型化粧料の透明グルベース
は、例えばプロピレングリコール、グリセリン、１，３
−ブチレングリコール、加水分解されたエラスチン、ヒ
アルロン酸、胎盤抽出蛋白質、水溶性ビタミン、アラン
トイン、ハーブ抽出液、防腐剤、香料等の従来公知の化
粧料成分の中から適宜選択された１種又は２種以上の化
粧料成分（好ましくは水溶性化粧料成分）と、キサンタ
ンゴム、カラゲーニン、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロー
ス、コラーゲン、寒天等の水溶性有機ポリマーや、ソジ
ウムマグネシウムシリケート等の無機濃厚化剤（ｉｎｏ
ｒｇａｎｉｃ　ｔｈｉｃｋｅｎｅｒ）から選択された１
種又は２種以上のシックナー（ｔｈｉｃｋｅｎｅｒ）と
を混合することによって調製される。

また、本発明で使用するコレステリルエステル液晶とし
ては、例えば、コレステリルアセテート、コレステリル
オレエート、コレステリルイソステアリルカルボネート
、コレステリルクロライド、コレステリルオレイルカル
ボネ−１−、コレステリルノナノエート、コレステリル
カプロネ−１〜、コレステリルミリステート、コレステ
リルステアレート、コレステリルイソステアレート、コ
レステリルミリステート、コレステリルアセテート、コ
レステリルプロピオネート等を挙げることができる。そ
して、このような液晶はそれ単独では所望の色相や適当
な温度範囲内での変色が起らないが、これらの液晶の中
から２種又はそれ以上を適宜選択してこれらをその融点
以上の温度でよく混合することにより、所望の色相と変
色温度範囲とを調整する。

また、本発明では、このようにコレステリルエステル液
晶の２種又はそれ以上を混合使用することにより所望の
色相と変色温度範囲を調節し、さらに、グアニンの如き
有機パール、雲母被覆二酸化チタン系統の無機合成パー
ル等のようなパールや適当な色相の顔料をコレステリル
エステル液晶と色相の配色がよくなるように適宜選択し
て使用する。

ここで、パールとしては、グアニン等の有機パールや、
雲母・二酸化チタン、雲母・二酸化チタン・酸化鉄、雲
母・二酸化チタン・酸化クロム、雲母・二酸化チタン・
フェリツクアン−しニウムフェロシアナイド等の雲母・
二酸化チタン系の無機合成パールを挙げることができる
。また、顔料としては、酸化鉄（赤・青・黒色）、酸化
クロム（緑色顔料）、水酸化クロム（緑色顔料）、二酸
化チタン、フェリツクアンモニウムフェロシアナイド、
ＦＤ＆Ｃ黄色５号アルミニウムレーク（Ｔａｒｔｒａｚ
ｉｎｅ　、カラーインデックス（ＣＩ）Ｎｏ、　１９１
４０）、Ｄ＆Ｃ赤色６＠バリウムレーク（Ｌｉｔｈｏｌ
　Ｒｕｂｉｎ　Ｂ、ＣＩ　Ｎｏ、　１５８５０）　、Ｄ
＆Ｃ赤色７号カルシウムレーク（Ｌｉｔｈｏｌ　Ｒｕｂ
ｉｎ　Ｂ−Ｃａ、　ＣＩ　Ｎｏ、　１５８５０：１）等
を挙げることができる。これらはその１種のみを使用で
きるほか、２種以上を適宜組合わせて使用することもで
きる。

本発明の化粧料組成物の製造は、上記透明なゲル型化粧
料の透明ゲルベース中に少くとも２種以上のコレステリ
ルエステル液晶とパール及び／又は顔料を含有する液晶
混合物を線状又は粒状あるいはその他の美しい模様とな
るように注入して行う。すなわち、先ず透明グルベース
を容器内に充填し、この容器内の透明ゲルベース中に液
晶混合物を細い注入ノズルを介して注入するものであり
、この際に容器側あるいは注入ノズル側を適宜円形状、
楕円状に回転させたり、この回転速度や注入速度に変化
をもたせたり、さらには、注入を不連続的に行う等によ
り、容器内の透明グルベース中に液晶混合物の線状及び
／又は粒状その他の模様を形成することができる。

本発明の化粧料組成物は、その化粧料成分を適宜選択す
ることにより、ゲル状のアイクリーム、栄養クリーム、
ローション、スキンローション、エツセンス等として使
用でき、特に栄養クリームとして有用でおる。

［実施例］ 以下、実施例に基いて、本発明を具体的に説明する。

［月透明ゲルベースの調製 （Ａ）カルボキシビニルポリマー　　　０．５　ｆｉｆ
ｆ１％カルボキシメチルセルロース トリエタノールアミン　　　　　０．５　　　＃ヒアル
ロン酸　　　　　　　　　０．１〃アラントイン　　　
　　　　　　０，１〃パンテノール　　　　　　　　　
０．１〃メチルパラベン　　　　　　　　０．２　　ｌ
ｌポリオキシエチレンノニルフェ ニルエーテル　　　　　　　　　０．２〃グリセリン エタノール 香料 水 （８）カルボキシごニルポリマー ヒドロキシエチルセルロース １．３−ブヂレングリコール グリセリン コラーゲン 胎盤抽出蛋白質 ローズマリ抽出液 水酸化カリウム メチルパラベン 水 （Ｃ）カルポキシビニルポリマー ソジウムマグネシウムシリケ ート キザンタンゴム プロピレングリコール １．３−ブヂレングリコール １５．０　　　／。

５、Ｏ〃 ０．１／／ ｌｏ　　１００ ０．４重量％ ０．２〃 １０、Ｏｌｌ １０．０　　　、。

０．５　　　、！ ０．５〃 ０．５〃 ０．３〃 ０．２〃 ｔｏ　　ｉｏ。

Ｏ１４小母％ ０．１ ０．１ １０．０ ｉｏ、　。

（Ｄ） （Ｅ） カミル゛しくｃｈａｍｏｍｉ　ｌｅ） アイビ（ｉｖｙ）抽出液 トリエタノールアミン メチルパラベン 香料 エタノール 水 カルボキシメチルセルロースカル ボキシビニルポリマ− 寒天 カラゲーニン ソジウムラクテート グリセリン ニコチンアミド アスコルビン酸 トリエタノールアミン アラントイン メチルパラベン 水 コラーゲン 抽出液　　０．５〃 ０、５〃 ０、１〃 ０、２〃 ０、１〃 １、０〃 ｔｏ　ｉｏ。

１６０重量％ ０、２〃 ０、１／１ ０、１〃 ２、Ｏ〃 ２０、Ｏ　　ｒｔ ｏ．２〃 ｏ．ｉ　　、１ ０、２〃 ０、１〃 ０、２　　、／ ｔｏ　１００ ２、０重量％ カラゲーニン　　　　　　　　　０．２〃ヒアルロン酸
　　　　　　　　　０．５〃フイブロネクチン溶液　　
　　　２．Ｏ〃加水分解されたエラスチン　　　０．５
〃ローズマリ抽出液　　　　　　　０．５　　／。

人参抽出液　　　　　　　　　　０．５〃ウイツチハー
ゼル（ｗｉｔｃｈ　ｈａｚｅｌ）抽出液　　　　　　　
　　　　　０．５〃アルニカ（ａｒｎｉｃａ）抽出液　
　　　０．５〃松の抽出液　　　　　　　　　　０．５
〃グリセリン　　　　　　　　　２０．０　　〃メチル
パラベン　　　　　　　　０．２〃水　　　　　　　　
　　　　　　　　　ｔｏ　ｉｏ。

上記組成の透明ゲルベースＡ〜Ｅは、先ず水にポリマー
を透明になるように分散させた後、残りの添加剤を加え
てよく混合し、減圧下に消泡させて調製した。

［２１液晶混合物の調製 （ａ）コレステリルオレイルカルボ ネート　　　　　　　　　　　　３０．　０重量％コレ
ステリルオレエート コレステリルアセテート グアニンパール （ｂ）コレステリルオレイルカーボ ネート コレステリルノナノエート コレステリルクロライド 雲母・二酸化チタン・酸化鉄 （Ｃ）コレステリルイソステアリル カーボネート コレステリルプロピオネート コレステリルクロライド コレステリルミリステー１〜 水酸化クロム （ｄ）コレステリルオレイルカーボ ネート コレステリルアセテート コレステリルカプロネート コレステリルクロライド コレステリルノナノエ−１〜 ２５、０ ４４、０ １、０ ５０、　０ ２９、０ ２（）、０ １、０ ６０、０ ２０、　０ １０、０ ８、５ １、５ ５０、　０ ２０、０ ２０、　０ ５、０ ３、９ 酸化クロム　　　　　　　　　　Ｑ、ｌ　　　／／雲母
・二酸化チタン・酸化鉄　　１．０　　！Ｉ（ｅ）コレ
ステリルイソステアレート３０．０ｉ足％コレスデリル
ノナノエート　　　１０．０　　＃コレステリルオレイ
ルカルホ ネート　　　　　　　　　　　４０．Ｏ！！コレステリ
ルクロライド　　　１５．ＯＩＩコレステリルミリステ
ート　　　３．８　　！ｌＦＤ＆Ｃ黄色５号ア黄色５ウ
アル ミニウムレ　　　　　　　　　　０．２雲母・二酸化チ
タン・酸化ｙＮｉ、ｏ　　ｌ／上記組成の液晶混合物ａ
〜ｅは、原料化合物をその融点以上、通常７０〜８０’
Ｃに加熱して溶融せしめ、混合して常温に冷却すること
により調製した。得られた各液晶混合物ａ−ｅについて
、その色相が赤−橙一青一紫と変化する際の変色温度範
囲を調べた。結果を第１表に示す。

第１表 ［３１化粧利組成物の調製 先ず上記［月で調製された透明ゲルベースＡ〜Ｅの１つ
を選択して容器内に充填し、次に注入ノズルを使用し、
この容器内の透明ゲルベース中に上記［２１で調製され
た液晶混合物ａ−ｅの１つを選択してその含有量が０．
１〜１０重伍％の範囲となるように注入し、種々の化粧
料組成物を調製した。

なお、この液晶混合物の注入に際し、細い線状の円形や
楕円形を描くように、あるいはランダム形式に又は粒状
形式に注入し、透明ゲルベース中に美しい線状及び／又
は粒状その他の模様を描いた。

［発明の効果］ 本発明によれば、化粧料組成物中に注入された液晶混合
物がその注入の形式や温度に応じて独特な色相と外観を
呈する共に、温度変化に伴って色相の変化をあたえるも
のであり、外観が特異かつ美麗な化粧料とすることがで
き、また、このような化粧料を製造することができる。

特許出願人　　　太平洋化学株式会社

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）少くとも２種以上のコレステリルエステル液晶と
   パール及び／又は顔料とを含有する液晶混合物が透明な
   ゲル型化粧料の透明ゲルベース中に不均一状態に添加さ
   れていることを特徴とする化粧料組成物。
2. （２）液晶混合物が透明ゲルベース中に線状及び／又は
   粒状に添加されている請求項１記載の化粧料組成物。
3. （３）コレステリルエステル液晶が、コレステリルアセ
   テート、コレステリルオレエート、コレステリルイソス
   テリルカルボネート、コレステリルクロライド、コレス
   テリルオレイルカルボネート、コレステリルノナノエー
   ト、コレステリルカプロネート、コレステリルミリステ
   ート、コレステリルステアレート、コレステリルイソス
   テアレート、コレステリルリノアレート及びコレステリ
   ルプロピオネートからなる１群から選択されたものであ
   る請求項１記載の化粧料組成物。
4. （４）オアールとして雲母・二酸化チタン、雲母・二酸
   化チタン・酸化鉄、雲母・二酸化チタン・酸化クロム（
   緑色顔料）、雲母・二酸化チタン・フェリックアンモニ
   ウムフェロシアナイド及びグアニンパールから選ばれた
   １種又は２種以上を含有する請求項１記載の化粧料組成
   物。
5. （５）顔料として酸化鉄（赤・黄・黒色）、酸化クロム
   、水酸化クロム、二酸化チタン、フエリックアンモニウ
   ムフエロシアナイド、ＦＤ＆Ｃ黄色５号アルミニウムレ
   ーク、Ｄ＆Ｃ赤色６号バリウムレーク及びＤ＆Ｃ赤色７
   号カルシウムレークから選ばれた１種又は２種以上を含
   有する請求項１記載の化粧料組成物。
6. （６）透明なゲル型化粧料の透明ゲルベース中に少くと
   も２種以上のコレステリルエステル液晶とパール及び／
   又は顔料する液晶混合物を線状又は粒状となるように注
   入することを特徴とする化粧料組成物の製造方法。