JP2964272B2 - 液晶組成物及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

液晶組成物及びそれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強くて色幅の広い発色
性を有し、審美感に優れ、かつ経時的にも安定である新
規な液晶組成物及びそれを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶組成物は種々の界面活性剤及
びステロール類等を原料として調製されている。また、
これらの中でも特に優れた発色性を有するものは、神秘
的な外観を有することから様々な装飾品や化粧品などへ
の使用が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶組成物は、その発色が弱いばかりでなく、その色幅
も狭く、また経時安定性の面でも充分満足し得るもので
はなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、親水性界面活性剤、
ステロール類、α−グリセリルアルキルエーテル及び高
分子電解質を特定量配合すれば、極めて発色性に富み、
審美感に優れ、かつ経時的にも安定な液晶組成物が得ら
れること、またこれを配合すれば当該液晶組成物の特徴
を具有した化粧料が得られることを見出し本発明を完成
した。
【0005】すなわち、本発明は次の成分(a) 、(b) 、
(c) 及び(d) (a) 親水性界面活性剤 0.01〜3重量% (b) ステロール類 0.01〜1重量% (c) α−グリセリルアルキルエーテル 0.01〜3重量% (d) 高分子電解質 0.0001〜0.5 重量% を含有し、ステロール類とα−グリセリルアルキルエー
テルの配合比が、重量比で1:20〜2:1の範囲である
液晶組成物、並びにそれを含有する化粧料を提供するも
のである。
【0006】本発明に用いられる(a) 成分の親水性界面
活性剤はHLB 8以上の界面活性剤であり、具体的に例示
すれば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル等のノニオン界面活性剤;硫酸エステル塩、リ
ン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤;第4級アンモ
ニウム塩等のカチオン界面活性剤;卵黄レシチン、大豆
レシチン及びそれらの水添物等の両性界面活性剤などが
挙げられる。これらの親水性界面活性剤は、1種又は2
種以上を組み合わせて配合することができる。
【0007】また、本発明に用いられる(b) 成分のステ
ロール類としては、例えばコレステロール、ラノステロ
ール、セレグロステロール、デヒドロコレステロール、
コプロスタノール等の動物性ステロール類;β−シトス
テロール、スチグマステロール、カンペステロール、エ
ルゴステロール等の植物性ステロール類;ミコステロー
ル、チモステロール等の微生物由来ステロール類などが
挙げられる。これらのステロール類は1種又は2種以上
を組み合わせて配合することができる。
【0008】本発明に用いられる(c) 成分のα−グリセ
リルアルキルエーテルとしては、例えばバチルアルコー
ル、キミルアルコール、セラキルアルコール、ベヘニル
α−モノグリセリルエーテル、ジグリセリルモノステア
リルエーテル、トリグリセリルモノパルミチルエーテ
ル、ジグリセリルモノ2−エチルデシルエーテル、ジグ
リセリルモノオレイルエーテル等が挙げられる。これら
のα−グリセリルアルキルエーテルは1種又は2種以上
を組み合わせて配合することができる。
【0009】また、本発明に用いられる(d) 成分の高分
子電解質は、液晶組成物の発色を向上させ、更にその濃
度を調節することによってその色調をコントロールする
目的で配合される。斯かる(d) 成分を具体的に例示すれ
ば、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナト
リウム、ヘパリンナトリウム等のムコ多糖類;DNA −ナ
トリウム等の核酸類;コンドロイチン硫酸−タンパク複
合体、ムチン等の糖タンパク類;アンゲコロイド、ペク
チン酸ナトリウム、ガラクトマンナン等の植物系高分子
電解質;カラギーナン、アルギン酸ナトリウム等の海草
系高分子電解質;キサンタンガム等の微生物系高分子電
解質;ヒドロキシエチルセルローストリメチルヒドロキ
シプロピルアンモニウムクロライド、ポリアクリル酸ナ
トリウム、カルボキシビニルポリマー等の合成高分子電
解質などが挙げられる。これらの高分子電解質は1種又
は2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0010】本発明における(d) 成分の高分子電解質の
うち、ヒアルロン酸ナトリウム、DNA −ナトリウム、ア
ルゲコロイド、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸
ナトリウム及びキサンタンガムについて、その濃度によ
って液晶組成物の色調がどのように変化するかを目視に
よって観察した結果を下記表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】本発明の液晶組成物において、上述の(a)
、(b) 、(c) 及び(d) 成分は、本発明組成物中に、そ
れぞれ(a)=0.01〜3重量%(以下、単に%で示す)(好
ましくは0.1 〜1%)、(b)=0.01〜1%(好ましくは0.
05〜0.5 %)、(c)=0.01〜3%(好ましくは0.2 〜2
%)、(d)=0.0001〜0.5 %(好ましくは0.001 〜0.02
%)配合される。(a) 成分の配合量が、これ未満である
と本発明の液晶組成物が得られず、またこれを超えると
系が乳化してしまい好ましくなく;(b) 成分の配合量が
これ未満であると本発明の液晶組成物が得られず、また
これを超えるとステロール類の結晶が析出してしまい好
ましくなく;(c) 成分の配合量がこれ未満であると、本
発明の液晶組成物の安定性が悪くなり、またこれを超え
ると液晶組成物が得られず好ましくなく;更に(d) 成分
の配合量がこれ未満であると本発明の液晶組成物が膨潤
白化してしまい、またこれを超えると逆に液晶組成物の
発色が阻害され好ましくない。また(b)成分のステロー
ル類と(c) 成分のα−グリセリルアルキルエーテルは、
(b):(c)=1:20〜2:1の重量比で配合されることが好
ましい。(b) 成分の量がこの範囲を超えると(b) 成分の
溶解性が悪化し、また(c) 成分の量がこの範囲を超える
と液晶組成物の発色性が低下して好ましくない。
【0013】本発明の液晶組成物は斯かる(a) 、(b) 及
び(c) 成分を加熱溶解後、(d) 成分を加えた精製水に添
加する方法、又はこれを更に混合攪拌する方法で得るこ
とが好ましい。ここで、精製水に添加される(a) 、(b)
、(c) 及び(d) 成分の量は、液晶組成物全体に対し全
量で0.005 〜5%、特に0.1 〜3.5 %が好ましい。(a)
、(b) 、(c) 及び(d) 成分の合計が5%を超えると液
晶組成物が充分に膨潤せず発色性が低下してしまい、ま
た0.005 %未満では液晶組成物が希薄になりすぎて、や
はり発色が低下し好ましくない。
【0014】また、本発明の液晶組成物はそのままであ
るいは、一般に化粧料に使用される化粧料成分を本発明
の効果を損わない範囲で適宜配合することにより、化粧
水、クリーム、美容液等の化粧料として用いることがで
きる。ここで、化粧料成分としては、トリグリセリド、
炭化水素油、エステル油、ワックス又は高級アルコール
等の油成分、着色顔料、体質顔料又はパール光沢付与剤
等の粉体成分、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、キレー
ト剤、保湿剤、美容成分、香料などが挙げられる。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
【0016】実施例1〜3、比較例1〜8 後記表2に示す組成の組成物を調製し、それぞれについ
て液晶生成の有無、40℃で2カ月間保存後の安定性及び
発色性を目視により評価した。その結果を表2に示す。 (製法) A.1〜5を加熱溶解する。 B.9に6〜8及びAを加え、均一に混合攪拌する。 (評価) 液晶生成の有無: ○:液晶ができるもの ×:液晶ができないもの 液晶の安定性: ○:2ケ月間、40℃の環境下に放置しても系の分離や結
晶析出も生じず安定 ×:2ケ月間、40℃の環境下に放置すると系の分離や結
晶析出が生じる −:液晶が生成せず、評価不能 液晶の発色性: ○:著しく発色 ×:発色せず −:液晶が生成せず、評価不能
【0017】
【表2】
【0018】本発明に斯かる実施例1〜3はうす紫〜青
緑色の発色を示した。また表2の結果から明らかな如
く、実施例1〜3は著しく発色性に富んだものであり、
その安定性も良好なものであった。また、比較例1〜8
は、液晶の生成が見られなかったり、あるいはその安定
性が悪く、発色についてもほとんど見られず充分満足し
得るものではなかった。
【0019】実施例4 ローション (組成) (重量%) (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 (2)コレステロール 0.2 (3)バチルアルコール 0.8 (4)グリセリン 0.6 (5)ヒドロキシエチルセルローストリメチルヒドロキシプロピル 0.003 アンモニウムクロライド (6)メチルパラベン 0.1 (7)香料 0.01 (8)精製水 残量 (製法) A.(1)〜(3)を加熱溶解する。 B.(8)に(4)〜(7)、Aを加え、均一に混合攪
拌する。 得られたローションは青色の美的外観を呈すると共に、
6ケ月間室温に放置しても、系の分離、外観の発色低下
等が見られず、経時安定性の点でも良好なものであっ
た。
【0020】実施例5 クリーム (組成) (重量%) (1) 水添大豆レシチン 0.9 (2) コレステロール 0.3 (3) キミルアルコール 1.2 (4) グリセリン 0.5 (5) ヒアルロン酸ナトリウム 0.001 (6) メチルパラベン 0.01 (7) 香 料 0.1 (8) 精製水 残量 (製法) A.(1) 〜(3) を加熱溶解する。 B.(8) に(4) 〜(7) 、Aを加え、均一に混合攪拌す
る。 得られたクリームは、青緑色の美的外観を呈すると共
に、6ケ月間室温に放置しても、系の分離、外観の発色
低下等は見られず、経時安定性の点でも良好なものであ
った。
【0021】実施例6 マーブル液晶入り化粧液 (組成) (重量%) (1) ステアロイルメチルタウリン酸ナトリウム 0.05 (2) コレステロール 0.2 (3) バチルアルコール 0.8 (4) グリセリン 0.8 (5) ポリアクリル酸ナトリウム 0.002 (6) メチルパラベン 0.2 (7) 香 料 0.01 (8) 精製水 残量 (製法) A.(1) 〜(3) を加熱溶解する。 B.(8) に(4) 〜(7) を加え、均一に混合攪拌する。 C.BにAを滴下する。 得られたマーブル液晶入り化粧液は、青紫色の液晶片が
化粧液中に分散した美的外観を呈すると共に、6ケ月
間、室温に放置しても、その液晶片の分解、発色低下等
は見られず、経時安定性の点でも良好なものであった。
【0022】
【発明の効果】本発明の液晶組成物及びそれを含有する
化粧料は、従来になく発色性に富み、審美感に優れ、か
つ経時的安定性も良好であり、化粧料等として極めて有
用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 19/54 C09K 19/54 C Z

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a) 、(b) 、(c) 及び(d) (a) 親水性界面活性剤 0.01〜3重量% (b) ステロール類 0.01〜1重量% (c) α−グリセリルアルキルエーテル 0.01〜3重量% (d) 高分子電解質 0.0001〜0.5 重量% を含有し、ステロール類とα−グリセリルアルキルエー
    テルの配合比が、重量比で1:20〜2:1の範囲である
    液晶組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶組成物を含有する化
    粧料。
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