JPH11240826A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JPH11240826A JPH11240826A JP35692598A JP35692598A JPH11240826A JP H11240826 A JPH11240826 A JP H11240826A JP 35692598 A JP35692598 A JP 35692598A JP 35692598 A JP35692598 A JP 35692598A JP H11240826 A JPH11240826 A JP H11240826A
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Abstract
あり、良好な使用感を有する化粧料を提供する。 【解決手段】次の成分(A)及び(B); (A)酸化亜鉛 0.5〜60重量%、(B)非イオン
性水溶性高分子 0.01〜20重量%を含有すること
を特徴とする化粧料。
Description
化粧料に関し、さらに詳細には、経時安定性並びに使用
感に優れた化粧料に関する。
紫外線散乱剤や紫外線吸収剤を配合した化粧料が市販さ
れている。一例として、紫外線散乱剤としては酸化チタ
ンや酸化亜鉛、紫外線吸収剤としてはメトキシケイ皮酸
誘導体やオキシベンゾン等が用いられてきた。
である酸化亜鉛は、酸化チタンと比較して、長波長側の
紫外線吸収(UV−A吸収)に優れ、透明性が高く、抗
炎症効果を有するという特性を持っているものの、一般
に3〜5×10-4/25℃(g/100g)程度の溶解
度を持ち、その水分散物には2価の金属イオンである亜
鉛イオン(Zn++)が溶出することが知られている。
水中油型(O/W型)化粧料に配合すると、この2価金
属イオンによって水溶性高分子がゲル化したり、乳化に
悪影響を与える場合があった。二層化粧料や油中水型
(W/O型)化粧料、粉末化粧料においてはこの影響は
少ないものの、二層化粧料は使用時に手から垂れ落ちる
等の使用性上の問題があり、また、油中水型化粧料や粉
末化粧料では油感や粉感が強く、みずみずしさやさっぱ
り感が得られ難いという欠点を有していた。従って、安
定性に優れ、かつ良好な使用感を有する酸化亜鉛を配合
した化粧料の開発が切望されていた。
者は鋭意研究を重ねた結果、水溶性高分子として非イオ
ン性水溶性高分子を用いることにより、水系に溶出した
亜鉛イオンによるゲル化を防ぎ、経時安定性を向上さ
せ、かつ使用性が良い化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
(B); (A)酸化亜鉛 0.5〜60重量% (B)非イオン性水溶性高分子 0.01〜20重量% を含有することを特徴とする化粧料である。
コレステロール及び/又はその誘導体、スルホン酸系界
面活性剤から選ばれる一種又は二種以上を含有すること
を特徴とする化粧料である。以下、詳述する。
酸化亜鉛としては、従来知られているものを用いること
ができ、例えば、微粒子酸化亜鉛、板状酸化亜鉛、顔料
級酸化亜鉛等が挙げられ、さらにはそれらの表面処理を
施したものでも良く、目的に応じて一種又は二種以上を
適宜選択して用いることができる。
(以下、単に「%」と記す)であり、好ましくは1〜4
0%である。配合量が0.5%未満では実質的な抗炎症
効果や紫外線吸収効果が得られない。又、配合量が60
%を超える場合には使用性が著しく低下する。
性水溶性高分子としては、従来知られているものを用い
ることができ、例えば、キサンタンガム、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエレングリコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸アミド、
カラギーナン、クインスシードエキス、ムコ多糖、及び
これらの誘導体などが例示され、これらの一種又は二種
以上を適宜配合することができる。これらの中でも、キ
サンタンガム、クインスシードエキス、ポリアクリル酸
アミドが好ましい。
01〜20%であり、好ましくは0.5〜5%である。
配合量が0.01%未満では水溶性高分子による粘度付
与効果が得られず、経時安定性が悪くなる。又、配合量
が20%を超える場合には、肌上での「のび」が重くな
り、使用後塗布部がべたついてしまい使用性が悪くなっ
てしまう。
の化粧料を得ることができるが、使用性等を考慮して、
水系ゲル状化粧料であることが好ましい。
用いる場合、上記必須成分に加えてさらに成分(C)と
して、リン脂質、コレステロール及び/又はその誘導
体、スルホン酸系界面活性剤から選ばれる一種又は二種
以上を含有することにより乳化系の経時安定性を良好な
ものとすることができる。
スファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質
等が挙げられ、これらの類似物あるいはこれらを含有す
る組成物、すなわち大豆レシチン、卵黄レシチン、ある
いはそれらの水素添加物等も挙げられる。本発明におい
ては、これらのリン脂質の1種又は2種以上を適宜組み
合わせて用いることができる。
〜7%であり、より好ましくは0.1〜5%である。配
合量が0.05%未満では、乳化性、乳化安定性が充分
でない場合があり、また、7%を超えると原料臭が好ま
しくなかったり、使用後塗布部がべたついてしまい使用
性が悪くなってしまうことがある。
又はその誘導体としては、コレステロール、ジヒドロコ
レステロール、ステアリン酸コレステリル、ヒドロキシ
ステアリン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレス
テリル、ノナン酸コレステリル、酪酸コレステリル、酪
酸ジヒドロコレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コ
レステリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を
組み合わせて用いることができる。
合量は、好ましくは0.05〜7%であり、より好まし
くは0.1〜5%である。配合量が0.05%未満で
は、乳化性、乳化安定性が充分でない場合があり、7%
を超えると、コレステロール及び/又はその誘導体の結
晶が析出することがある。
又はその誘導体を併用すると、相乗的に安定性を向上す
ることができる。その場合、好ましくはリン脂質とコレ
ステロール及び/又はその誘導体の配合重量比が、リン
脂質:コレステロール及び/又はその誘導体=15:1
〜1:2の範囲であり、より好ましくは10:1〜1:
1の範囲である。この範囲よりリン脂質の配合重量比が
多すぎると、コレステロール及び/又はその誘導体を加
えたことによる相乗効果が得られにくい場合がある。ま
た、この範囲よりコレステロール及び/又はその誘導体
の配合重量比が多すぎると、リン脂質を併用してもコレ
ステロール及び/又はその誘導体の結晶が析出する場合
がある。
剤としては、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシ
ルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホ
ン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、N−アシルタウリン塩等が例示さ
れ、これらの一種又は二種以上を適宜使用することがで
きる。これらの中でも、N−ココイルメチルタウリン
塩、N−ラウロイルメチルタウリン塩、N−ミリストイ
ルメチルタウリン塩、N−パルミトイルメチルタウリン
塩、N−ステアロイルメチルタウリン塩等のN−アシル
タウリン塩が好ましい。
しくは0.05〜5%であり、より好ましくは、0.1
〜3%である。配合量が0.05%未満では、必要な油
を乳化することが困難となる場合があり、5%を超えて
配合すると、肌への刺激感が生じることがある。
を必須成分とするが、前期必須成分に加えて必要に応じ
て本発明の効果を損なわない範囲において一般化粧料に
使用される成分を配合することができる。このような成
分としては、例えば、油脂やロウ、炭化水素、脂肪酸、
アルコール、エステル油、エーテル油、シリコーン油、
フッ素化合物等の油剤原料、体質顔料、着色顔料、光輝
性顔料、有機粉体、シリコーン系粉体、フッ素系粉体、
疎水化処理顔料、タール色素等の粉体原料、金属石鹸、
界面活性剤、多価アルコール、高分子化合物、防腐剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料等が挙げら
れる。
ル状化粧料、水中油型化粧料であることが好ましく、例
えば、水性ジェル、乳液、クリーム、ローション、パッ
ク、リキッドファンデーション、口紅、アイライナー、
マスカラ、美容液等として用いることができ、好ましく
は、日焼け止め化粧料である。
明するが、本発明はこれらにより何等限定されるもので
はない。
性並びに使用性について評価した。
を得た。
セットし、製造直後、1週間後及び1ヶ月後における状
態を外観観察して、下記基準より安定性を評価した。 [評価] ◎:全く変化なし。 ○:ほとんど変化なし。 △:沈澱やゲル化の傾向が観察される。 ×:明らかに沈澱やゲル化が観察される。
い、「のびの良さ」、「ベタツキのなさ」及び「清涼
感」の各項目について下記基準により評価し、その平均
点にて判定した。 [評価] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 以上の評価方法により得られた結果を表1に併せて示
す。
係わる実施例1〜4は、各温度での経時安定性が良好
で、且つ使用性に優れたものであった。それに対し、比
較例においては、いずれの評価項目をも満足するものは
得られなかった。
性について評価した。評価方法は前述と同様の方法で行
った。得られた結果を表2に併せて示す。
た。
係わる実施例5〜7は、各温度での経時安定性が良好
で、且つ使用性に優れたものであった。それに対し、比
較例においては、いずれの評価項目をも満足するものは
得られなかった。
を冷却してサンカットクリームを得た。 実施例8は、安定性が良好で、使用性に優れたサンカッ
トクリームであった。
は、経時安定性に優れ、べたつきがなく、清涼感があ
り、良好な使用感を有するものである。
Claims (6)
- 【請求項1】次の成分(A)及び(B); (A)酸化亜鉛 0.5〜60重量% (B)非イオン性水溶性高分子 0.01〜20重量% を含有することを特徴とする化粧料。
- 【請求項2】成分(B)の非イオン性水溶性高分子が、
ポリアクリル酸アミド、キサンタンガム、クインスシー
ドエキスから選ばれる一種又は二種以上であることを特
徴とする請求項1記載の化粧料。 - 【請求項3】水系ゲル状化粧料であることを特徴とする
請求項1又は2記載の化粧料。 - 【請求項4】請求項1又は2記載の成分に加え、さらに
成分(C)として、リン脂質、コレステロール及び/又
はその誘導体、スルホン酸系界面活性剤から選ばれる一
種又は二種以上を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項5】水中油型乳化化粧料であることを特徴とす
る請求項4記載の化粧料。 - 【請求項6】日焼け止め化粧料であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35692598A JPH11240826A (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-01 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36766497 | 1997-12-26 | ||
JP9-367664 | 1997-12-26 | ||
JP35692598A JPH11240826A (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-01 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240826A true JPH11240826A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=26580524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35692598A Pending JPH11240826A (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-01 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11240826A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001097811A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Shiseido Co Ltd | 脂質複合体及びこれを含有する外用組成物 |
JP2006176423A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Kose Corp | ゲル状メイクアップ化粧料 |
US7226952B1 (en) | 1999-09-22 | 2007-06-05 | L'oreal | Gel composition and its use in cosmetic compositions and the like |
EP2355803A4 (en) * | 2008-11-14 | 2012-04-25 | Archer Daniels Midland Co | COMPOSITIONS AND METHODS FOR ORGANOGEL PRODUCTION |
WO2020218176A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社 資生堂 | 化粧料原料 |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP35692598A patent/JPH11240826A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7226952B1 (en) | 1999-09-22 | 2007-06-05 | L'oreal | Gel composition and its use in cosmetic compositions and the like |
JP2001097811A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Shiseido Co Ltd | 脂質複合体及びこれを含有する外用組成物 |
JP2006176423A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Kose Corp | ゲル状メイクアップ化粧料 |
EP2355803A4 (en) * | 2008-11-14 | 2012-04-25 | Archer Daniels Midland Co | COMPOSITIONS AND METHODS FOR ORGANOGEL PRODUCTION |
WO2020218176A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社 資生堂 | 化粧料原料 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050816 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |