JP3635155B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚,頭皮或いは爪に適用してそれらを保護し、肌荒れを改善,防止することができ、且つ低刺激性で安全性が高く、さらに使用感及び化粧持ちが良好な化粧料に関する。
【0002】
さらに詳しくは、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、或いはポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を、それぞれ組み合わせて含有させて成る化粧料に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来より、顔,口唇,頭皮,身体等の皮膚を保護し、その状態を整えたり、爪を保護し美しく見せたりするため、種々の化粧料が用いられてきた。特に皮膚の状態には、皮膚角質層の水分含量が深く関与しており、これが10%以下となると、皮膚はいわゆるドライスキンといわれる状態となり、皮溝,皮丘が不明確となってついには消失し、角質の剥離が認められる等、肌荒れ症状を呈する。それゆえ、皮膚保護用化粧料には、皮膚の乾燥を防ぐため、種々の保湿剤やエモリエント剤が配合されてきた。
【0004】
保湿剤としては、グリセリン,プロピレングリコール,ソルビトール等の多価アルコール類や、ヒアルロン酸,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸等のムコ多糖類など、吸湿性の水溶性物質がよく用いられ、エモリエント剤としては、ミツロウ,セレシン,鯨ロウ,ワセリン,流動パラフィン,ラノリン等の油脂,ロウ類、パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル類が使用されている。しかしながら、吸湿性の水溶性物質は環境条件の影響を受けやすく、特に低湿度下では逆に皮膚の水分を吸い上げてしまい、かえって皮膚の状態を悪化させてしまうことがあった。一方、エモリエント剤は皮膚に塗布した際にべたついたり、さらに皮膚閉塞性が強すぎて不全角化を引き起こしたりすることがあった。
【0005】
そこで、皮膚に対し安全で親和性の高い油剤として、多価アルコール,ポリカルボン酸及びモノカルボン酸の重縮合物を用いることが提案され(特開昭52−66637)、さらに安定で相溶性の良い油性基剤として、グリセリン,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリトール,グリセリン縮合物,ソルビトール,トリメチロールエタンの1種又は2種以上と、炭素数8〜22の脂肪酸及び前記多価アルコールの1/2〜4/5倍モルの炭素数12〜22の二塩基酸とのエステル化生成物や、ジグリセリンと炭素数8〜22の脂肪酸及び炭素数12〜20の長鎖二塩基酸とのエステル化生成物を配合した化粧料が開示されている(特公昭61−7403,同61−7168)。しかし、これらの油剤は長鎖の二塩基酸とのエステル化生成物であるため、粘度の低い液状油の形態として得ることは困難であり、化粧料の剤型によっては、所望の性状を与えることが困難であった。
【0006】
また、適度な角質水和作用を有するエモリエント剤の開発も検討され、ヒマシ油系誘導体,有機酸系エステル,コレステロールエステルなど抱水性を有するエステルが開発され、さらにグリセリンの脂肪酸エステルアジピン酸縮合物が開示され(フレグランス・ジャーナル (1) 90-98 (1995))、フィトステロール,水素添加フィトステロール或いはこれらの脂肪酸エステルを配合した化粧料が、低刺激性であることも知られている(特開昭52−79030)。
【0007】
以上のような状況下、本発明者らはより高い保水性とエモリエント効果を併せ持ち、皮膚や爪の保護に有効で、且つ皮膚や爪に対する刺激がほとんどなく、安全性の高い化粧料を得ることを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく種々検討した結果、ある程度抱水性を有する分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルより2種以上を選んで、併用し含有させることにより、良好な結果が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明においては、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上とジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上とポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上、又はジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上とポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有し、或いは分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有して成る。
【0010】
分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルとしては、分岐鎖を有する炭素数6〜22のモノ脂肪酸とフィトステロールとのエステルが好ましい。フィトステロールは、植物ステロールともいわれ、シトステロール,スチグマステロール,スピナステロール,カンペステロール等が含まれるが、これらの混合物を用いてもよい。2-エチルヘキサン酸フィトステロールエステル,イソパルミチン酸フィトステロールエステル,イソステアリン酸フィトステロールエステル等が例示され、1種又は2種以上を選択して用いる。
【0011】
ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物としては、ジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノカルボン酸とのエステルと炭素数6〜10のジカルボン酸との縮合生成物が好ましく、ジグリセリルイソパルミチン酸エステル又はジグリセリルイソステアリン酸エステルのアジピン酸縮合物,ピメリン酸縮合物,スベリン酸縮合物,アゼライン酸縮合物或いはセバシン酸縮合物が例示される。なお、このジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物については、以前に口唇保護効果を有することを見い出し、これを含有する口唇用化粧料についてはすでに開示している(特開平7−223925)。
【0012】
ポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルとしては、ジグリセリンからデカグリセリン程度のポリグリセリンと、分岐鎖を有する炭素数6〜22のモノ脂肪酸とのエステルが好ましい。たとえば、ジグリセリルテトライソパルミチン酸エステル,ジグリセリルテトライソステアリン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度=2〜10)モノイソパルミチン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度=2〜10)モノイソステアリン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度=2〜10)ジイソパルミチン酸エステル,ポリグリセリル(平均重合度=2〜10)ジイソステアリン酸エステル等が例示される。
【0013】
分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの配合量は、これらの総量にして0.01〜50.0重量%程度が適当である。
【0014】
【作用】
本発明においては、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物、ポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルより2種以上を組み合わせて用いることにより、化粧料の皮膚,爪上での保水性及び閉塞性が相乗的に向上し、前記エステル類を単独で使用した場合に比べて、はるかに優れた皮膚保護作用を発揮し、肌荒れの防止及び改善効果、或いは爪の状態改善効果に優れる。
【0015】
そして、本発明に係る化粧料は非常に低刺激性で安全性が高く、敏感肌の消費者にも安心して使用させることができる。特に角質層の薄い口唇において、口唇炎を起こすことがなく、かさつき,ひび割れ,皮むけといった荒れ症状を防止,改善する効果に優れる。
【0016】
さらに、従来のエモリエント剤のように、塗布時の伸びが重くなったり、べたついたりすることがなく、良好な使用感を有し、化粧持続性にも優れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は、ローション,乳液,クレンジングクリーム,栄養クリーム,リップクリーム,ハンドクリーム等の皮膚化粧料、メイクアップベースクリーム,ファンデーション,アイカラー,チークカラー,口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアークリーム,ヘアートリートメント等の毛髪用化粧料、ボディローション,ボディクリーム,レッグクリーム等の身体用化粧料、ネイルクリーム,ネイルエナメル等の爪用化粧料として提供することができる。
【0018】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。以下に実施例の処方を示す。
【0019】
[実施例1] エモリエントローション(マイクロエマルション)
製法:(1),(2),(9)を混合し、均一に溶解させる。一方、(3)〜(8)を混合し、均一に溶解させ、これを前記水相に添加してマイクロエマルションとする。
【0020】
[実施例2] エモリエント乳液(O/W型)
製法:(9),(10),(13)を(16)に加えて70℃に加熱し、溶解させる。(1)〜(8)を混合し、70℃に加熱して前記水相に加えて予備乳化する。次いで(11)を加えて攪拌後、(12)を加えて増粘させ、冷却後40℃にて(14)を(15)に溶解させて加える。
【0021】
[実施例3] エモリエント乳液(W/O型)
製法:(13)に(10),(11)を加え、70℃に加熱して均一とする。(1)〜(9)を混合,溶解し、70℃に加熱する。この油相に、先に調製した水相を攪拌しながら徐々に加えて予備乳化し、ホモミキサーにより均一とした後冷却し、40℃にて(12)を添加する。
【0022】
[実施例4] クレンジングクリーム
製法:(15)に(11)〜(13)を加えて70℃に加熱,溶解させる。(1)〜(10)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱し、前記水相に加えて予備乳化する。次いでホモミキサーにて乳化粒子を均一とした後冷却し、40℃にて(14)を添加する。
【0023】
[実施例5] 皮膚用クリーム
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(9)〜(13)を(15)に添加し、75℃に加熱して溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後40℃にて(14)を添加する。
【0024】
[実施例6] ハンドクリーム
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合し、75℃に加熱,溶解する。一方、(9)〜(11)及び(13)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解し、これに前記油相成分を徐々に添加して乳化した後冷却し、40℃にて(12)を加える。
【0025】
[実施例7] エモリエントクリーム(W/O型)
製法:(1)〜(6)を混合して70℃に加熱し、(9)を添加,分散させて油性ゲルを得る。一方、(7),(8),(10)を混合して70℃に加熱し、これを前記油性ゲルに徐々に添加してホモミキサーで均一とした後、冷却する。
【0026】
[実施例8] 化粧用油
製法:(1)〜(10)の各成分を順次混合して均一とする。
【0027】
[実施例9] メイクアップベースクリーム
製法:(12)〜(14)を(7)に加えて混練し、(8),(9)を溶解させた(11)を添加して70℃とする。一方、(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱融解して70℃とする。この油相を前記水相に加えて乳化し、次いで冷却して40℃にて(10)を添加,混合する。
【0028】
[実施例10] 乳液状ファンデーション
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方(9)〜(12)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(13)〜(17)を混合して加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却し、40℃にて(18)を添加,混合する。
【0029】
[実施例11] パウダーファンデーション
製法:(1)〜(7)の顔料成分を混合し、粉砕する。これを高速ブレンダーに移し、(8)〜(12)を混合して加え、均一に混合した後粉砕機にて処理し、ふるいを通して粒度をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形する。
【0030】
[実施例12] ツーウェイタイプファンデーション
製法:(1)〜(8)の顔料成分を混合し、粉砕する。これを高速ブレンダーに移し、(9)〜(14)を混合して加え、均一に混合した後粉砕機にて処理し、ふるいを通して粒度をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形する。
【0031】
[実施例13] ケーキ型アイカラー
製法:(2)〜(7)の顔料成分を混合し、粉砕した後(1)を混合する。これを高速ブレンダーに移し、(8)〜(13)を混合して加え、均一に混合した後粉砕機にて処理し、ふるいを通して粒度をそろえた後金皿に充填し、圧縮成形する。
【0032】
[実施例14] 軟膏型チークカラー
製法:(9)〜(13)の顔料成分をよく混合する。(1)〜(8)を混合し、加熱融解して均一にした後、前記顔料成分を加えてロールミルで練る。ついで再度加熱して融解し、調色,脱泡した後(14)を加え、容器に流し込んで冷却する。
【0033】
[実施例15] 口紅
製法:(1)〜(7)の油性基剤を加熱融解して均一とし、これに(8)〜(15)の色材を加え、ロールミルで練り均一に分散させた後、再融解して(16)を加え、脱泡してから型に流し込み、冷却固化する。
【0034】
[実施例16] リップクリーム
製法:(1)〜(7)の油性基剤を加熱融解して均一とし、次いで(8)を加え、脱泡してから型に流し込み、冷却固化する。
【0035】
[実施例17] 乳化皮膜形成型アイライナー
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して均一とし、これにロールミルで混練した(5),(6)を加える。一方、(7)〜(10)を混合,加熱し、これに前記油相成分を添加して乳化する。次いで冷却し、50℃にて(11)を添加し、さらに室温まで冷却する。
【0036】
[実施例18] ネイルエナメル
製法:(2)の一部と(3)〜(5)を混合し、これに(11)〜(13)を加えてよく練り合わせる。他の成分を混合,溶解し、これに前記顔料成分を加えて混合し、均一に分散させる。
【0037】
[実施例19] ネイルトリートメント
製法:(12)〜(15)を(17)に加え、加熱して溶解させて70℃とする。(1)〜(11)を混合,加熱溶解して70℃とする。前記水相に油相を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーにて均一に乳化する。次いで冷却し、40℃にて(16)を添加する。
【0038】
[実施例20] ヘアジェル
製法:(1)を(3)と(11)の一部に分散する。これに、(6)〜(10)を(5)に溶解させて(2),(4)とともに(11)の残部に溶解,分散したものを攪拌しながら添加する。
【0039】
[実施例21] ポマード
製法:(1)〜(7)を混合し、加熱溶解する。これに(8)を加え、型に流し込んで急冷却し、固化させる。
【0040】
[実施例22] ヘアクリーム
製法:(1)〜(7)を加熱溶解し、80℃とする。一方、(8)〜(12)を(15)に加えて溶解させ、80℃とする。これに前記油相成分を攪拌しながら加えて乳化し、冷却後30℃にて(13),(14)を添加する。
【0041】
上記の実施例について、以下の評価を行った。
【0042】
(1)保水性 各試料を25℃,湿度80%のデシケーター中に10日間静置して十分吸湿させ、ついで25℃,湿度20%のデシケーター中で10日間静置した後水分含量を測定し、試料の水分含量の増加量を求め保水量として、試料重量に対する重量%で表した。なお、試料としては実施例5〜実施例7を用い、この際、各実施例において分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル,ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物,及びポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの保水性エモリエント成分を、表1に示すように代替したものを比較例5a〜比較例7bとして同時に測定した。
【表1】
【0043】
(2)閉塞性 直径35mmの深型シャーレに水10gを入れて豚皮(三井製薬工業株式会社製メタスキン)で蓋をし、この豚皮上に上記実施例及び比較例をそれぞれ0.2g均一に塗布して35℃のデシケーター中に静置し、15時間後の残存水量(g)を測定し、次式(1)により閉塞率を算出した。以上の結果は表2にまとめて示した。
【数1】
【表2】
【0044】
表2において、本発明の実施例の保水量は、いずれもそれぞれ対応する比較例に比べて有意に増加していることが認められる。また、各実施例は良好な閉塞性を示していた。
【0045】
(3)使用試験I 本発明の実施例2,実施例3,及び実施例5〜実施例7について、使用試験を行った。この際比較のために、各実施例において、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル等の保水性エモリエント成分を、表3に示すように代替した比較例2a〜比較例3cと、前記表1に示すように代替した比較例5a〜比較例7bをも試料に加えた。使用試験は、皮膚に肌荒れ症状を認める20才〜50才の女性パネラー20名を1群とし、1カ月間各試料をブラインドにて使用させ、しっとり感,エモリエント効果及びべたつき感について官能評価させ、肌荒れの改善状況を観察,評価した。官能評価は、しっとり感及びエモリエント効果については「ある;5点」,「ややある;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややない;2点」,「ない;1点」、べたつき感については「ない;5点」,「ややない;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややある;2点」,「ある;1点」として点数化した。また肌荒れの改善状況は、「改善が明確に認められる;5点」,「やや改善が認められる;4点」,「変化なし;3点」,「やや悪化した;2点」,「悪化した;1点」として点数化した。以上の結果は、20名の平均値にて表4に示した。
【表3】
【0046】
【表4】
表4において、本発明の実施例使用群では、いずれの評価項目においても高い評価を得ていることが示されている。特に、肌荒れの改善状況については、実施例使用群では実に55%以上のパネラーにおいて明確な改善が認められていた。これに対して比較例使用群では、いずれにおいても肌荒れの改善度が不十分で、W/O型の剤型を採る比較例3a〜比較例3c、及び比較例7aと比較例7bでは若干のべたつきが認められていた。
【0047】
(4)使用試験II メイクアップ化粧料である実施例10,実施例11,実施例13及び実施例14について、20才〜50才の女性パネラー20名を1群としてブラインドにて使用させ、伸び,密着感,しっとり感,べたつき感及び化粧持続性について官能評価させた。評価結果は、伸び及び化粧持続性については「良い;5点」,「やや良い;4点」,「普通;3点」,「やや悪い;2点」,「悪い;1点」、密着感及びしっとり感については「ある;5点」,「ややある;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややない;2点」,「ない;1点」、べたつき感については「ない;5点」,「ややない;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややある;2点」,「ある;1点」として点数化した。この際、各実施例において、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステル等の保水性エモリエント成分を、表5に示すように代替した比較例10a〜14bについても同様に評価させた。結果は表6に20名の平均値にて示した。
【表5】
【0048】
【表6】
表6において、本発明の実施例使用群では、各評価項目において平均4.60点以上の良好な評価を得ていた。これに対し、各比較例使用群ではいずれの評価項目においても実施例使用群より評価点は低く、特に保水性エモリエント成分としてイソパルミチン酸スピナステリルエステルを用いたパウダーファンデーションである比較例11b,ポリグリセリルモノイソステアリン酸エステルを用いた比較例13b、及びリンゴ酸ジイソステアリルを用いた比較例14b使用群でしっとり感についての評価が低く、イソステアリン酸フィトステリルエステルを用いた比較例14a及び前記比較例14b使用群でべたつきがかなり認められていた。また、パウダータイプ及びケーキタイプである比較例11a,比較例11b、比較例13a及び比較例13b使用群を除いて、化粧持続性についての評価がかなり悪くなっていた。
【0049】
(5)使用試験III 続いて、口唇用化粧料である実施例15及び実施例16について、3日間の使用試験を行った。この際、比較例として、各実施例における保水性エモリエント成分を表7に示すように代替した比較例15a〜比較例16cについても同様に試験を行った。使用試験は20名のパネラーを1群とし、各群に各試料をブラインドにて使用させ、試料塗布時の口唇の刺激感及び口唇異常について評価させた。試料塗布時の口唇の刺激感については、「感じない;0点」,「微妙に感じる;1点」,「少し感じる;2点」,「はっきりと感じる;3点」,「非常に感じる;4点」として点数化した。一方口唇異常については、口唇の乾燥,ひび割れ,皮むけ及び腫れの各症状について、それぞれ「発生を認めない;0点」,「わずかに発生を認める;1点」,「軽症度の発生を認める;2点」,「中症度の発生を認める;3点」,「重傷度の発生を認める;4点」として点数化した。評価結果は20名の平均値にて表8に示した。
【表7】
【0050】
【表8】
表8において、本発明の実施例15及び実施例16の各使用群では、刺激感についての評価点も低く抑えられており、わずかな乾燥,皮むけの発生が認められたものの、口唇のひび割れや腫れはほとんど認められていなかった。これに対し、比較例15a〜比較例16c使用群では、各評価項目において対応する実施例使用群に比べて高い評価点を示しており、特に保水性エモリエント成分としてリンゴ酸ジイソステアリルを用いた比較例15cと比較例16c使用群では、かなり明確に刺激感が認められており、イソステアリン酸フィトステリルエステルを用いた比較例15a、及びポリグリセリルジイソステアリン酸エステルを用いた比較例16bでも若干の刺激感を認めていた。また、口唇の乾燥,ひびわれ及び皮むけが比較例使用群全般にわたって認められ、特に比較例15c使用群では軽症度の乾燥及び皮むけが認められた。さらに各比較例使用群において、程度の差はあれ、口唇の腫れを認めた。
【0051】
(6)使用試験IV 次に、爪用化粧料である実施例18及び実施例19について使用試験を行った。その際、以下に示す比較例18及び比較例19についても同様に試験を行った。
【0052】
[比較例18] ネイルエナメル
製法:(2)の一部と(3)を混合し、これに(9)〜(11)を加えてよく練り合わせる。他の成分を混合,溶解し、これに前記顔料成分を加えて混合し、均一に分散させる。
【0053】
[比較例19] ネイルトリートメント
製法:(7)〜(10)を(12)に加え、加熱して溶解させて70℃とする。(1)〜(6)を混合,加熱溶解して70℃とする。前記水相に油相を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーにて均一に乳化する。次いで冷却し、40℃にて(11)を添加する。
【0054】
使用試験は20才〜50才の女性パネラー20名を1群として、1週間ブラインドにて各群に実施例及び比較例のそれぞれを使用させ、1週間後の爪の状態を観察して行った。爪の状態の評価としては、爪表面における縦縞及びひび割れの発生については、「発生を認めない;0点」,「わずかに発生を認める;1点」,「軽症度の発生を認める;2点」,「中症度の発生を認める;3点」,「重傷度の発生を認める;4点」、爪の光沢については「良好である;5点」,「やや良好である;4点」,「普通である;3点」,「やや不良である;2点」,「不良である;1点」として点数化した。結果は表9にまとめて示した。
【0055】
【表9】
表9において、従来のネイルエナメルである比較例18使用群では、ネイルエナメル中に含まれる溶剤の影響を受けて爪の損傷が顕著に認められていた。一方、実施例18においてはかかる爪の損傷が良好に抑制されており、爪表面の光沢も良好であった。一方、本発明の実施例19使用群においても、従来のネイルトリートメントである比較例19使用群に比べて、はるかに良好な光沢が得られていた。
【0056】
(7)使用試験V 次に、毛髪用化粧料である実施例20〜実施例22について使用試験を行った。この際、以下に示す比較例20〜比較例22についても同様に試験を行った。
【0057】
[比較例20] ヘアジェル
製法:(1)を(3)と(8)の一部に分散する。これに、(6),(7)を(5)に溶解させて(2),(4)とともに(11)の残部に溶解,分散したものを攪拌しながら添加する。
【0058】
[比較例21] ポマード
製法:(1)〜(3)を混合し、加熱溶解する。これに(4)を加え、型に流し込んで急冷却し、固化させる。
【0059】
[比較例22] ヘアクリーム
製法:(1)〜(4)を加熱溶解し、80℃とする。一方、(5)〜(9)を(12)に加えて溶解させ、80℃とする。これに前記油相成分を攪拌しながら加えて乳化し、冷却後30℃にて(10),(11)を添加する。
【0060】
使用試験は、男女パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用させ、毛髪のしっとり感,ぱさつき感及びべたつき感について官能評価させて行った。評価結果は、しっとり感については「ある;5点」,「ややある;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややない;2点」,「ない;1点」、ぱさつき感及びべたつき感については「ない;5点」,「ややない;4点」,「どちらともいえない;3点」,「ややある;2点」,「ある;1点」として点数化し、20名の平均値にて表10に示した。
【0061】
【表10】
表10より明らかなように、本発明の実施例20〜実施例22の各使用群においては、いずれの評価項目においても概ね良好な評価を得ていた。特に、実施例20及び実施例22においては毛髪のぱさつき感の改善が明らかに認められ、実施例21においても、べたつき感の改善が認められていた。これに対し、比較例20及び比較例22使用群では、毛髪のぱさつき感の改善が実施例使用群ほどには認められておらず、また比較例21使用群ではべたつき感が顕著に認められていた。
【0062】
なお、本発明の実施例1〜実施例22については、25℃で3カ月間保存した後においても、状態の変化を認めたものはなく、製剤安定性にも優れていた。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、皮膚,頭皮或いは爪の保護効果に優れ、肌荒れの防止,改善に有効で、且つ低刺激性で安全性が高く、さらに使用感及び化粧持続性の良好な化粧料を得ることができた。
Claims (2)
- ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上及び/又はポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上を含有して成る化粧料であって、
前記ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物はジグリセリンと分岐鎖を有する炭素数16〜18のモノカルボン酸とのエステルと炭素数6〜10のジカルボン酸との縮合生成物であって、
前記化粧料は、乳液、または皮膚用クリームである、肌荒れ改善性化粧料。 - ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルジカルボン酸縮合物の1種又は2種以上、分岐鎖脂肪酸フィトステリルエステルの1種又は2種以上及び/又はポリグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルの1種又は2種以上の配合量の総量が、0.01〜50.0重量%である、請求項1に記載の肌荒れ改善性化粧料。
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