JP3555907B2 - 固形状水中油型乳化化粧料 - Google Patents
固形状水中油型乳化化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3555907B2 JP3555907B2 JP12568795A JP12568795A JP3555907B2 JP 3555907 B2 JP3555907 B2 JP 3555907B2 JP 12568795 A JP12568795 A JP 12568795A JP 12568795 A JP12568795 A JP 12568795A JP 3555907 B2 JP3555907 B2 JP 3555907B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- oil
- solid oil
- emulsified cosmetic
- emulsified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、携帯に便利なコンパクト状等の容器に充填して提供することができ、優れた保湿性とさっぱりした使用感を有する固形状の水中油型乳化化粧料に関する。さらに詳しくは、水、界面活性剤、油及びβ−1,3−グルカンを含有し、水を多量に含有して成る、安定な固形状の水中油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンパクト容器等に充填された固形状の化粧料は携帯に便利で、従来より好まれ、よく使用されている。水を配合した乳化化粧料を固形状とするには、油中水型の乳化系が用いられてきた。油中水型の乳化系は、皮膚への親和性,皮膚の保護や柔軟性の維持等の点で優れているが、べたつきや油っぽさといった使用感上好ましくない性状をも有していた。
【0003】
一方、水中油型乳化系は独特の清涼感を有し、保湿性に優れ、自然な仕上がりが得られる等好ましい性質を多く有しているが、一般に流動性を有し、コンパクト容器等の容器形態で提供するには不向きであった。この水中油型乳化化粧料を固形状とする試みもいくつかなされており、ι−カラギーナンとキサンタンガム及び/又はローカストビーンガムを併用したり(特開平4−279509)、寒天,ゼラチン,ケイ酸ナトリウムマグネシウム等の水溶性固化剤と、セルロース誘導体,アルギン酸ナトリウム,カラギーナン,キサンタンガムといった天然高分子やポリビニルアルコール,カルボキシビニルポリマー,ポリアクリル酸ナトリウムといった合成高分子などの水溶性粘結剤とを併用する(特開平5−178723)等により、水相の固形化が検討されている。
【0004】
しかしながら上記の技術では、2種以上の水溶性粘結剤或いは固化剤を併用する必要があり、かかる水溶性粘結剤や固化剤の品質管理をはじめ、適度で安定な硬度を付与するため製造工程上の管理を強化する必要があった。
【0005】
本発明は多量の水を含有して保湿効果が高く、さっぱりとした使用感と自然な仕上がりの得られる安定な固形状水中油型乳化化粧料を、より容易に提供することを目的とする。
【0006】
われわれは以前に、水、合成ケイ酸ナトリウムマグネシウム、ステアリン酸セッケン及び高級脂肪族アルコールを配合することにより、水中油型乳化化粧料を固形状とすることができることを見い出し、開示している(特開平3−141211)が、今回水と界面活性剤及び油を含有する水中油型乳化系にβ−1,3−グルカンを加えることにより、コンパクト状等の容器に充填するのに適度な硬度を有し、且つ使用感及び安定性の良好な固形状乳化化粧料を得ることができることを見い出し、上記の課題を解決するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の固形状水中油型乳化化粧料は、水、界面活性剤、油及びβ−1,3−グルカンを含有して成る。
【0008】
本発明における水の配合量は、化粧料全量の20〜80重量%が適切であり、特に30〜70重量%の範囲が好ましい。このように多量の水を含有させることにより、優れた保湿性を発揮させることができる。
【0009】
本発明において、界面活性剤は水中油型乳化物を得るための乳化剤として必要であり、ポリオキシエチレンラウリルエーテル,ポリオキシエチレンセチルエーテル,ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン,モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン,モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン,トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール,モノステアリン酸ポリエチレングリコール,モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、親油型モノオレイン酸グリセリン,親油型モノステアリン酸グリセリン,自己乳化型モノステアリン酸グリセリン等の高級脂肪酸グリセリンエステル類、モノラウリン酸ソルビタン,モノパルミチン酸ソルビタン,モノステアリン酸ソルビタン,モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸ソルビタン,トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、プルロニック,テトロニック等のブロックポリマー類、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド類、アルカノールアミド類などの非イオン性界面活性剤、及びパルミチン酸,ステアリン酸,ベヘニン酸等の水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,アルギニン塩等の脂肪酸セッケン類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸及びその塩類、N−アシルサルコシン塩,N−アシルグルタミン酸塩等の高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、アルキルスルホン酸塩,α−オレフィンスルホン酸塩,高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、アルキル硫酸エステル塩,アルキルエーテル硫酸エステル塩,アルキルアリルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩,ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル類などの陰イオン性界面活性剤より選ばれる1種又は2種以上を使用するのが好ましい。特に生成される化粧膜に耐水性を付与するには、脂肪酸セッケン類を主体とするのが好ましい。
【0010】
本発明において油としては、スクワラン,流動パラフィン等の炭化水素油、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、アボカド油,アルモンド油,オリーブ油,大豆油,ヒマシ油等の植物油、タートル油,ミンク油等の動物油、カルナウバロウ,キャンデリラロウ,ホホバ油等の植物ロウ類、ミツロウ,ラノリン等の動物ロウ類、ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,メチルハイドロゲンポリシロキサン等のシリコーン油といった一般的な化粧料用油脂類を用いることができる。
【0011】
本発明において固化剤として用いるβ−1,3−グルカンは、その水分散液が85〜90℃という高温においてゲル化するという性質を有し、本発明ではこの性質を利用して固形状の化粧料を得ることに成功したのである。β−1,3−グルカンの配合量は0.1〜5.0重量%が好ましい。0.1重量%未満であると固化性が十分ではなく、一方5.0重量%を越えると生成される化粧料の硬度が高くなり過ぎ、使用性が悪くなる。
【0012】
上記の成分以外にも、一般に化粧料に配合されるグリセリン,ジエチレングリコール,ブチレングリコール,ポリエチレングリコール等の多価アルコール、アミノ酸類、ムコ多糖類といった保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料など、一般的に化粧料に用いられる添加成分を配合することができる。
【0013】
本発明に係る乳化化粧料は、水、界面活性剤、油及び他の添加成分より通常の乳化法により乳化物を調製して冷却した後、β−1,3−グルカンを配合して金皿などの容器に充填し、ついで容器ごと85〜90℃に再加熱し、固化させて調製する。そして、本発明に係る固形状水中油型乳化化粧料は、化粧下地クリーム,ファンデーション,アイカラー,チークカラー等のメイクアップ化粧料製剤として提供することができ、さらにコンパクトタイプのクリーム等皮膚化粧料にも応用することができる。
【0014】
【作用】
本発明に係る固形状水中油型乳化化粧料は、適度な硬度を示すため、指先やパフ等の塗布具へのとれがよく、皮膚に塗布しやすい。また、多量の水分が水相中に良好に保持されるため、特に気密性を高めた構造を有する容器を用いなくても化粧料中の水分が揮散しにくく、保存安定性にも優れる。さらに多量の水分により良好な保湿性が得られるとともに、水中油型乳化物独特のさっぱりした清涼感のある使用感が得られる。
【0015】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。以下に各実施例の処方を示す。
【0016】
[実施例1] 固形状水中油型乳化ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.0 (重量%)
(2)セタノール 1.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0
(4)スクワラン 6.5
(5)モノステアリン酸グリセリン 2.5
(6)β−1,3−グルカン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)水酸化カリウム 0.2
(9)酸化チタン 8.0
(10)カオリン 5.0
(11)タルク 2.0
(12)着色顔料 2.0
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)香料 0.1
(15)精製水 全量を100.0とする量
製法:(7)〜(13)と(15)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(5)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(6)を(15)の残部に分散させたものと(14)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0017】
[実施例2] 固形状水中油型乳化ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.0 (重量%)
(2)セチルアルコール 1.0
(3)流動パラフィン 3.0
(4)2−エチルヘキサン酸セチル 4.0
(5)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
(6)β−1,3−グルカン 1.4
(7)グリセリン 5.0
(8)水酸化ナトリウム 0.3
(9)酸化チタン 8.0
(10)タルク 4.0
(11)着色顔料 3.0
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(13)香料 0.2
(14)精製水 全量を100.0とする量
製法:(7)〜(12)と(14)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(5)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(6)を(14)の残部に分散させたものと(13)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0018】
[実施例3] 固形状水中油型乳化アイカラー
(1)ステアリン酸 1.5 (重量%)
(2)ベヘニルアルコール 3.0
(3)流動パラフィン 4.5
(4)吸着精製ラノリン 3.5
(5)β−1,3−グルカン 2.0
(6)グリセリン 5.0
(7)水酸化カリウム 0.2
(8)赤色226号 0.6
(9)雲母チタン 2.0
(10)セリサイト 9.0
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)香料 0.2
(13)精製水 全量を100.0とする量
製法:(6)〜(11)と(13)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(4)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(5)を(13)の残部に分散させたものと(12)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0019】
[実施例4] 固形状水中油型乳化チークカラー
(1)パルミチン酸 2.0 (重量%)
(2)ステアリルアルコール 4.0
(3)流動パラフィン 5.0
(4)ホホバ油 2.0
(5)ミツロウ 1.0
(6)β−1,3−グルカン 1.5
(7)ピロリドンカルボン酸ナトリウム 5.0
(8)L−アルギニン 0.6
(9)雲母チタン 1.0
(10)マイカ 10.0
(11)セリサイト 2.0
(12)着色顔料 0.8
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)香料 0.1
(15)精製水 全量を100.0とする量
製法:(7)〜(13)と(15)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(5)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(6)を(15)の残部に分散させたものと(14)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0020】
[実施例5] 固形状水中油型エモリエントクリーム
(1)ステアリン酸 2.0 (重量%)
(2)ステアリルアルコール 7.0
(3)還元ラノリン 2.0
(4)スクワラン 5.0
(5)オクチルドデカノール 6.0
(6)ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(8)β−1,3−グルカン 2.0
(9)プロピレングリコール 5.0
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)香料 0.1
(12)精製水 全量を100.0とする量
製法:(9),(10)と(12)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(7)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(8)を(12)の残部に分散させたものと(11)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0021】
[実施例6] 固形状水中油型エモリエントクリーム
(1)ミツロウ 2.0 (重量%)
(2)ステアリルアルコール 5.0
(3)ステアリン酸 8.0
(4)スクワラン 10.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸 3.0
プロピレングリコール
(6)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.0
(7)β−1,3−グルカン 1.5
(8)プロピレングリコール 8.0
(9)グリセリン 4.0
(10)トリエタノールアミン 1.0
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)香料 0.1
(13)精製水 全量を100.0とする量
製法:(8)〜(11)と(13)の一部を80℃に加熱し、ホモジナイザーにて均一に分散する。これに、あらかじめ混合し、80℃に加熱し溶解した(1)〜(6)を攪拌しながら添加し、乳化させる。ついで冷却し、35〜40℃にて(7)を(13)の残部に分散させたものと(11)とを加えた後室温までさらに冷却し、金皿に充填する。これをホットプレート上に置いて再度85〜90℃まで加熱し、固化させてから直ちに室温まで冷却し、コンパクト容器にセットする。
【0022】
上記の本発明の実施例について、安定性及び使用性の検討を行った。まず安定性は、容器に充填した後25℃に静置し、離水等の状態の変化を経時的に観察して評価した。その際、実施例1〜実施例6においてβ−1,3−グルカンを寒天に代替したものをそれぞれ比較例1〜比較例6とした。評価は次の判断基準により行い、結果を表1に示した。
[判断基準]
○;離水や水分蒸発によるひび割れ等の状態変化が全く認められない。
△;離水或いは水分蒸発によるひび割れがわずかに認められる。
×;離水或いは水分蒸発によるひび割れが明確に認められる。
【表1】
【0023】
表1より明らかなように、本発明の実施例では、いずれにおいても3カ月経過後でも離水や水分蒸発による固形状粉体化粧料表面のひび割れは全く認められず、良好な乳化及び固化状態が保持されていた。これに対し、比較例2,比較例3及び比較例5では1週間後に離水等が見られ始め、比較例1,比較例4及び比較例6でも1カ月経過後には離水等が進行し、製品価値を失っていた。
【0024】
一方、使用性は20才〜50才の女子パネラー30名による官能評価により評価した。官能評価は表2に示す評価基準により行わせて点数化し、30名の平均値を算出して表3に示した。この際、市販の固形状油中水型乳化ファンデーション,固形状油中水型乳化アイカラー,固形状油中水型乳化チークカラー及び油中水型エモリエントクリームをそれぞれ比較例7,比較例8,比較例9及び比較例10とした。
【表2】
【表3】
【0025】
表3より明らかなように、本発明の実施例1〜実施例4では、いずれも市販品の固形状油中水型乳化化粧料とほぼ同程度の仕上がり感が得られており、伸びも平均的であった。そして、優れた清涼感と保湿性を有しており、べたつきもなく、汗や水に接することにより再乳化しやすいという欠点が改良され、化粧持ちも良好であった。これに対し比較例7〜比較例9では、べたつき感が大きく清涼感,保湿性に欠けるといった評価が得られた。また、本発明の実施例5及び実施例6も平均的な伸びを有し、清涼感,保湿性に優れ、べたつき感がないという評価を得ていた。一方、比較例10は清涼感に欠け、べたつき感が大きいと評価された。さらに、実施例5及び実施例6について、使用したパネラーから、コンパクト状の容器で提供されているので、携帯に便利であるという感想が得られた。
【0026】
また、本発明の実施例に係る固形状水中油型乳化化粧料を使用したパネラーにおいて、皮膚刺激性,皮膚感作性及び眼粘膜刺激性を認めた者はいなかった。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、さっぱりした清涼感のある使用感と優れた保湿性を有し、安定性及び化粧持ちも良好な固形状の水中油型乳化化粧料を得ることができ、水中油型の乳化化粧料を、携帯に便利なコンパクト状等の容器に充填して提供することができる。
Claims (4)
- 水、界面活性剤、油、及びβ-1,3-グルカンを含有して成る固形状水中油型乳化化粧料において、水、界面活性剤、油及び他の添加成分より通常の乳化法により乳化物を調製して冷却した後、β -1,3- グルカンを配合して金皿などの容器に充填し、ついで容器ごと85〜90℃に再加熱し、固化させて調製したものである、固形状水中油型乳化化粧料。
- 水を20〜80重量%含有して成る、請求項1に記載の固形状水中油型乳化化粧料。
- 界面活性剤が、陰イオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の固形状水中油型乳化化粧料。
- β−1,3−グルカンの配合量が0.1〜5.0重量%であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3に記載の固形状水中油型乳化化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12568795A JP3555907B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 固形状水中油型乳化化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12568795A JP3555907B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 固形状水中油型乳化化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08291021A JPH08291021A (ja) | 1996-11-05 |
JP3555907B2 true JP3555907B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=14916204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12568795A Expired - Fee Related JP3555907B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 固形状水中油型乳化化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555907B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005122778A1 (en) * | 2004-06-17 | 2005-12-29 | Pb Promoat Ag | Emulgating agent from cereal grains |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100585613B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2007-04-12 | 주식회사 태평양 | 베타-1,3-글루칸과 인삼사포닌을 함유하는 피부 외용제조성물 |
JP2005272405A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Hokuto Corp | 皮膚機能改善剤及び皮膚機能改善食品 |
JP2005272406A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Hokuto Corp | 皮膚機能改善剤及び皮膚機能改善食品 |
JP4925579B2 (ja) | 2004-12-28 | 2012-04-25 | 大塚製薬株式会社 | 水中油型エマルジョンからなる固形組成物 |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP12568795A patent/JP3555907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005122778A1 (en) * | 2004-06-17 | 2005-12-29 | Pb Promoat Ag | Emulgating agent from cereal grains |
US7858139B2 (en) | 2004-06-17 | 2010-12-28 | Biovelop Ab | Emulgating agent from cereal grains |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08291021A (ja) | 1996-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5362482A (en) | Water-in-oil emulsion solid cosmetic composition | |
JPH026321B2 (ja) | ||
JP2007001994A (ja) | 化粧料 | |
JP4637991B2 (ja) | マイクロカプセル及びその製造方法 | |
JP3635155B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4637992B2 (ja) | マイクロカプセル及びその製造方法 | |
JP3829048B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JPH0420407B2 (ja) | ||
JP3563815B2 (ja) | 固形状水中油型乳化化粧料 | |
JP3242137B2 (ja) | 水中油型固型化粧料 | |
JP3555907B2 (ja) | 固形状水中油型乳化化粧料 | |
JP3442108B2 (ja) | 水中油型固型化粧料 | |
JP3444366B2 (ja) | 乳化組成物 | |
JP2000351712A (ja) | 固形状油中水型乳化化粧料 | |
JPH10330223A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JPH09194331A (ja) | 水中油型の固型乳化化粧料 | |
JP2011190232A (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
JP2003095862A (ja) | 水中油型固形化粧料 | |
JP3444329B2 (ja) | 油中水乳化組成物 | |
JP3829049B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP3444330B2 (ja) | 油中水乳化組成物 | |
JP5552248B2 (ja) | 油中水型乳化組成物 | |
KR100614380B1 (ko) | 겔화제를 이용한 유중수 고형 유화 화장료 조성물 | |
JP2003113034A (ja) | 水中油型化粧料 | |
JP2003113033A (ja) | 油中水型化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040323 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040510 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |