JP6376835B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚外用剤に関する。
従来、肌を保湿することや肌の乾燥を防ぐことを目的とする皮膚外用剤として、グリセリンや1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールを含有する皮膚外用剤が知られている(例えば、特許文献1)。
これらの皮膚外用剤においては、保湿感を高める観点からは、多価アルコールの配合量を増やすことが有効である。しかしながら、多価アルコールの配合量を増やすと、使用者によっては、特に、しっとり感よりもさっぱり感を重視する傾向にある使用者(例えば、男性など)には、使用(塗布)後にべたつきが感じられる場合がある。従って、特にさっぱり感を重視する使用者に対しては、塗布後の肌の保湿感とさっぱり感を両立させた皮膚外用剤が求められているのが現状である。
特開平05−331038号公報
従って、本発明の目的は、良好な保湿感が得られ、なおかつ、使用後のべたつきの少ない、さっぱり感にも優れた皮膚外用剤を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討した結果、二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルと、トラネキサム酸及び/又はその誘導体と、特定の2価アルコールとを併用することにより、使用後に、良好な保湿感が得られ、なおかつ、べたつきの少ない優れた皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステル(成分(A))と、トラネキサム酸及び/又はその誘導体(成分(B))と、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、及び1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれた2価アルコール(成分(C))とを含むことを特徴とする皮膚外用剤を提供する。
上記成分(A)は、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルであることが好ましい。
上記皮膚外用剤中の、上記成分(A)の含有量は0.1〜2.0質量%であり、上記成分(B)の含有量は0.5〜2.5質量%であり、上記成分(C)の含有量は1.0〜20.0質量%であることが好ましい。
上記皮膚外用剤は、グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物を含み又は含まず、上記グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物の含有量は0〜1.0質量%であることが好ましい。
上記皮膚外用剤は、顔用の皮膚外用剤であることが好ましい。
上記皮膚外用剤は、抗シワ用の皮膚外用剤であることが好ましい。
上記皮膚外用剤は、男性用の皮膚外用剤であることが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルと、トラネキサム酸及び/又はその誘導体と、特定の2価アルコールとを併用することにより、使用後の肌に良好な保湿感を与え使用後の肌の乾燥を防ぐ効果を有しつつ、なおかつ、使用後の肌のべたつきが抑制され、さっぱりとした使用感を与える効果も有する。
本発明の皮膚外用剤は、二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルと、トラネキサム酸及び/又はその誘導体と、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、及び1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれた2価アルコールとを少なくとも含む。なお、本明細書においては、上記二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルを「成分(A)」と称する場合がある。また、上記トラネキサム酸及び/又はその誘導体を「成分(B)」と称する場合がある。さらに、上記1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、及び1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれた2価アルコールを「成分(C)」と称する場合がある。
本発明の皮膚外用剤は、上記成分(A)、成分(B)、成分(C)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の皮膚外用剤に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)や成分(C)は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
[成分(A):二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステル]
上記成分(A)は、混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルである。上記混合脂肪酸は、2種以上の脂肪酸からなる。上記混合脂肪酸は、二塩基酸である脂肪酸を含む。上記混合脂肪酸は、特に限定されず、例えば、直鎖脂肪酸であっても、分岐鎖脂肪酸であってもよい。また、飽和脂肪酸であっても、不飽和脂肪酸であってもよい。なお、本明細書において、上記「オリゴエステル」とは、特に限定されないが、好ましくは、重合度が2〜20のエステル体のことをいう(例えば、1分子中にグリセリンに由来する構成単位を2〜20含むエステル体のことをいう)。成分(A)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記二塩基酸としては、特に限定されないが、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、酒石酸などが挙げられる。上記混合脂肪酸を構成する二塩基酸以外の脂肪酸としては、特に限定されないが、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、2−エチルブタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。
成分(A)としては、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルが好ましい。
成分(A)の製造方法は、特に限定されず、公知のエステル化法により得ることができる。例えば、酸クロリドからエステル化する方法;エステル基交換法;混合脂肪酸とグリセリンのエステルを合成した後に二塩基酸でエステル化する方法;二塩基酸とグリセリンのエステルを合成した後に混合脂肪酸でエステル化する方法:二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンを同時にエステル化する方法などが挙げられる。
成分(A)は、市販品を用いてもよい。上記市販品としては、例えば、日清オイリオグループ株式会社製、商品名「ノムコートLAH」[(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル]などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤中の、成分(A)の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100質量%に対して、0.1〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜1.2質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であることにより、使用後の肌に保湿感を与える効果や、使用後の肌の乾燥を防ぐ効果がより一層向上する。また、上記含有量が2.0質量%以下であることにより、使用後の肌のべたつきの抑制効果がより一層向上する。上記成分(A)の含有量は、本発明の皮膚外用剤中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。特に、本発明の皮膚外用剤中の(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルの含有量が上記範囲内であることが好ましい。
[成分(B):トラネキサム酸及び/又はその誘導体]
上記成分(B)は、トラネキサム酸及び/又はトラネキサム酸の誘導体である。成分(B)は、トラネキサム酸及びトラネキサム酸の誘導体のうち、いずれか一方であってもよいし、両方であってもよい。具体的には、成分(B)は、特に限定されないが、トラネキサム酸、トラネキサム酸塩、トラネキサム酸の二量体、トラネキサム酸のアミド体、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステルなどが挙げられる。上記トラネキサム酸塩としては、特に限定されないが、カリウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;リン酸塩;塩酸塩;硫酸塩などが挙げられる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよいし、2種以上が用いられてもよい。成分(B)としては、トラネキサム酸及び/又はトラネキサム酸塩が特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤中の、成分(B)の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100質量%に対して、0.5〜2.5質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜2.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であることにより、使用後の肌のべたつきの抑制効果がより一層向上する。一方、上記含有量が2.5質量%以下であることにより、使用後の肌のかさつきの抑制効果が向上する。上記成分(B)の含有量は、本発明の皮膚外用剤中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。特に、本発明の皮膚外用剤中のトラネキサム酸及びトラネキサム酸塩の含有量が上記範囲内であることが好ましい。
[成分(C):特定の2価アルコール]
上記成分(C)は、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、及び1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれた2価のアルコール(少なくとも1の2価アルコール)である。成分(C)としては、中でも、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましい。成分(C)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の皮膚外用剤中の、成分(C)の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100質量%に対して、1.0〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。上記含有量が1.0質量%以上であることにより、使用後の肌に保湿感を与える効果や、使用後の肌の乾燥を防ぐ効果がより一層向上する。一方、上記含有量が20.0質量%以下であることにより、使用後の肌のべたつきの抑制効果がより一層向上する。上記成分(C)の含有量は、本発明の皮膚外用剤中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。特に、本発明の皮膚外用剤中の1,3−ブチレングリコール及びジプロピレングリコールの含有量が上記範囲内であることが好ましい。
[その他の成分]
本発明の皮膚外用剤は、上記成分(A)〜(C)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分などが挙げられる。具体的には、例えば、水;エタノール等の低級アルコール;油脂、ロウ、炭化水素、シリコーン化合物、脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂肪酸等の油性成分;ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;成分(A)〜(C)以外の多価アルコール;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントールなどの清涼剤;リン酸およびその塩類、クエン酸およびその塩類、乳酸およびその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤;被膜形成性高分子化合物;粉体;色素;顔料;染料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリなどが挙げられる。上記その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の皮膚外用剤は、水を含むことが好ましい。上記水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の皮膚外用剤中の、水の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100質量%に対して、40.0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは50.0〜80.0質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、エタノールを含むことが好ましい。本発明の皮膚外用剤中の、エタノールの含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100重量%に対して、0.1〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜7.0質量%、さらに好ましくは3.0〜5.0質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、使用感を向上させ、なおかつ、べたつきを抑制する観点から、シリコーン化合物を含むことが好ましい。上記シリコーン化合物としては、特に限定されないが、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどが挙げられる。本発明の皮膚外用剤中の、シリコーン化合物の含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100重量%に対して、0.01〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜8.0質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、保湿感、使用感を向上させ、なおかつ、べたつきを抑制する観点から、脂肪酸エステルを含むことが好ましい。上記脂肪酸エステルとしては、特に限定されないが、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン酸ジグリセリドなどが挙げられる。本発明の皮膚外用剤中の、脂肪酸エステルの含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100重量%に対して、1.0〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜20.0質量%である。
本発明の皮膚外用剤は、例えばスキンクリームなどのクリーム剤型の場合の場合には、皮膚外用剤のかたさを調節するなどの観点から、高級アルコールを含むことが好ましい。上記高級アルコールとしては、特に限定されないが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコールなどが挙げられる。本発明の皮膚外用剤中の、高級アルコールの含有量は、特に限定されないが、本発明の皮膚外用剤100重量%に対して、0.5〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。
上記油脂としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油などが挙げられる。上記ロウとしては、例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリンなどが挙げられる。上記炭化水素としては、例えば、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワランなどが挙げられる。上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
上記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等のノニオン界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩、N−アシルサルコシン及びその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩等のアニオン界面活性剤;アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の環式4級アンモニウム塩、塩化ベンゼトニウム等のカチオン界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤などが挙げられる。中でも、ノニオン界面活性剤が好ましい。上記界面活性剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。本発明の皮膚外用剤中の、界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、製剤安定性の観点から、本発明の皮膚外用剤100重量%に対して、0.1〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜10.0質量%である。特に、ノニオン界面活性剤の含有量が上記範囲内であることが好ましい。
上記多価アルコールとしては、例えば、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等の1,2−アルカンジオール;ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。上記多価アルコールは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
なお、本発明の皮膚外用剤は、べたつきをより一層低減する観点から、一般的な皮膚外用剤において保湿成分として広く使用されるグリセリン、ジグリセリンや糖アルコールは含まない、又は、できるだけ少量しか含まないことが好ましい。具体的には、本発明の皮膚外用剤は、グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物を含み又は含まず、上記グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物の含有量は0〜1.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0〜0.5質量%である。上記糖アルコールとしては、例えば、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトールなどが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の製造方法は、特に限定されず、公知の製造方法を用いることができる。例えば、上記各成分を混合し、パドルミキサーで攪拌し、各成分を均一化する方法が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨などとして用いられる。具体的には、化粧水、乳液、スキンクリーム、美容液、アフターシェーブローション、軟膏などに好ましく用いられる。
本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布することにより、肌に良好な保湿感を与える。また、肌の乾燥を防ぐことができる。さらに、使用後の肌のべたつきが抑制され、さっぱりとした使用感が得られる。このため、本発明の皮膚外用剤は、保湿感を得る目的や、乾燥を防ぐ目的で用いられる、スキンクリーム、乳液などに特に好ましく用いられる。また、本発明の皮膚外用剤は、保湿効果により、シワ形成抑制にも効果を発揮しうる。このため、本発明の皮膚外用剤は、抗シワ用の皮膚外用剤であることが好ましい。特に、本発明の皮膚外用剤は、さっぱりとした使用感を求める傾向の強い、男性向けの皮膚外用剤としてより好ましく用いられる。
本発明の皮膚外用剤を適用する部位としては、特に限定されず、例えば、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中などが挙げられる。中でも、特に好ましくは顔である。即ち、本発明の皮膚外用剤は、顔用の皮膚外用剤であることが好ましい。
従来から、1,3−ブチレングリコールやグリセリン等の多価アルコールを含有し、保湿効果を有する皮膚外用剤が知られている。これらの皮膚外用剤においては、多価アルコールの配合量を増やすことにより保湿効果を高めることができる。一方、多価アルコールの配合量を増やすと、塗布後(使用後)の肌のべたつきが生じる。このため、皮膚外用剤の使用後の肌に、しっとりした感触よりもさっぱりとした感触(さっぱり感)を求める使用者(特に、男性)に対しては、高い保湿効果を有しながら、使用感も良好な皮膚外用剤は得られていないのが現状であった。
これに対して、本発明者は、成分(A)〜(C)を併用することにより、保湿感を与える効果とべたつき抑制効果を共に高いレベルとできることを見出した。これは、詳細は不明であるが、例えば、以下の理由によるものと推定される。成分(A)は皮膚上に被膜を形成することにより肌からの水分の蒸散を抑制し、肌の乾燥を抑える。また、成分(C)は肌に水分を与える効果を有する。このため、成分(A)と成分(C)により、肌に保湿感を与え、乾燥を防ぐ効果を発揮する。加えて、成分(A)と成分(C)は、上記のように異なる保湿メカニズムを有する成分であるため、これらを併用することにより、高い保湿効果を発揮しうる。さらに、成分(A)と成分(C)は、共に、比較的べたつきが生じにくい成分である。さらに加えて、成分(B)により、べたつきがより一層低減される。このため、成分(A)〜(C)を併用すれば、保湿感を与える効果とべたつき抑制効果の観点で、特にバランスの優れた皮膚外用剤が得られる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、表に記載の配合量は、各成分の配合量(即ち、各原料中の有効成分の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1〜12、比較例1〜3
表1に記した組成に従い、実施例および比較例の各皮膚外用剤を常法により調製した。
表に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
<成分(A)>
(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリル: 日清オイリオグループ株式会社製、商品名「ノムコートLAH」
<成分(B)>
トラネキサム酸: 丸善製薬株式会社製、商品名「トラネキサム酸」
<成分(C)>
1,3−ブチレングリコール: 株式会社ダイセル製、商品名「1,3−ブチレングリコール」
ジプロピレングリコール: 旭硝子株式会社製、商品名「ジプロピレングリコール DPG−FC」
<その他の成分>
モノステアリン酸ポリエチレングリコール: 日本サーファクタント工業株式会社製、商品名「MYS−40V」、ノニオン界面活性剤
モノステアリン酸ソルビタン: 日本サーファクタント工業株式会社製、商品名「SS−10V」、ノニオン界面活性剤
ステアリルアルコール: 花王株式会社製、商品名「カルコール8688」
セタノール: 花王株式会社製、商品名「カルコール6870」
デカメチルシクロペンタシロキサン: 信越化学工業株式会社製、商品名「KF−995」
パルミチン酸イソプロピル: クローダジャパン株式会社製、商品名「SUPER PEFINED CRODAMOL IPP−LQ−(JP)」
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル: 花王株式会社製、商品名「エキセパールTGO」
グリセリン: 阪本薬品工業株式会社製、商品名「化粧品用濃グリセリン」
エタノール: 宝酒造株式会社製、商品名「95°一般発酵アルコール」
(評価)
各実施例および各比較例で得られた各皮膚外用剤について以下の通り評価した。評価結果は表1に記載した。
なお、下記評価は、21±1℃、湿度50±5%RHの恒温恒湿の条件下で実施した。
(1)べたつき抑制効果(塗布後の肌のべたつき)
男性の官能評価パネル10名がそれぞれ、各皮膚外用剤を顔に塗布し、塗布後の肌のべたつきの有無を評価した。
官能評価パネル10名の回答から、下記の判定基準で判定した。
[べたつき抑制効果の判定基準]
◎(優れる):10名中9〜10名が、べたつかないと回答
○(良好):10名中7〜8名が、べたつかないと回答
△(使用可能):10名中5〜6名が、べたつかないと回答
×(不良):10名中0〜4名が、べたつかないと回答
(2)保湿感
男性の官能評価パネル10名がそれぞれ、上記(1)の評価後に、肌の保湿感(潤い感)を評価した。
官能評価パネル10名の回答から、下記の判定基準で判断した。
[保湿効果の判定基準]
◎(優れる):10名中9〜10名が、使用後の潤い感があると回答
○(良好):10名中7〜8名が、使用後の潤い感があると回答
△(使用可能):10名中5〜6名が、使用後の潤い感があると回答
×(不良):10名中0〜4名が、使用後の潤い感があると回答
Figure 0006376835
さらに、以下に、本発明の皮膚外用剤の処方例を示す。
(処方例1)スキンクリーム
(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル
0.8質量%
トラネキサム酸 2.0質量%
1,3−ブチレングリコール 5.0質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2.0質量%
モノステアリン酸ソルビタン 1.0質量%
ステアリルアルコール 3.0質量%
セタノール 2.0質量%
95°エタノール 10.0質量%
l−メントール 0.1質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0質量%
パルミチン酸イソプロピル 5.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1質量%
香料 0.05質量%
精製水 58.95質量%
合計 100.0質量%

Claims (7)

  1. 成分(A):二塩基酸を含む混合脂肪酸とグリセリンのオリゴエステルと、
    成分(B):トラネキサム酸及び/又はトラネキサム酸塩と、
    成分(C):1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−ブタンジオール、及び1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれた2価アルコールと
    を含むことを特徴とする皮膚外用剤(但し、サイコサポニンb及び/又はサイコサポニンbを含むものを除く)。
  2. 前記成分(A)が、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルである請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記成分(A)の含有量が0.1〜2.0質量%であり、
    前記成分(B)の含有量が0.5〜2.5質量%であり、
    前記成分(C)の含有量が1.0〜20.0質量%である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物を含み又は含まず、
    前記グリセリン、ジグリセリン及び糖アルコールからなる群より選ばれた化合物の含有量が0〜1.0質量%である請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  5. 顔用の皮膚外用剤である請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  6. 抗シワ用の皮膚外用剤である請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
  7. 男性用の皮膚外用剤である請求項1〜6のいずれか一項に記載の皮膚外用剤。
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