JP2003238381A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JP2003238381A
JP2003238381A JP2002036068A JP2002036068A JP2003238381A JP 2003238381 A JP2003238381 A JP 2003238381A JP 2002036068 A JP2002036068 A JP 2002036068A JP 2002036068 A JP2002036068 A JP 2002036068A JP 2003238381 A JP2003238381 A JP 2003238381A
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JP2002036068A
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Hiroko Hitsuda
廣子 櫃田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性と安定性に優れ、保湿性が高く、しっ
とりした使用感で、肌との親和性が良く、べタつきやき
しみ感のない優れた使用感触を有する化粧料組成物を提
供すること。 【解決手段】 成分(A)としてα―モノアルキルグリ
セリルエーテルの一種または二種以上、及び成分(B)
として天然界面活性剤の一種または二種以上、及び成分
(C)として多価アルコール、糖類、有機酸又はその塩
類、ヒアルロン酸、アミノ酸、トリメチルグリシン、植
物抽出物、海草抽出物及び酵母抽出物からなる群より選
ばれる保湿剤の一種または二種以上を含有することを特
徴とする化粧料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は安全性と安定性に優
れ、保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親和
性が良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触を
有する化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】保湿感を高めるために保湿剤などを高配
合した化粧料組成物は、べたつきがあり、特に油性成分
を含有しない美容液などは、特に保湿剤のべたつき感や
きしみ感を強く感じやすく、べたつきをなくするために
レシチンやシリコーン油を配合する事は知られている。
一方、α―モノアルキルグリセリルエーテルは、クリー
ムや乳液など乳化組成物に配合する事で乳化安定性が高
まり、保湿性に優れてことは知られていが、水への溶解
性が悪く、特に化粧水や美容液など水性の化粧料組成物
へ安定に配合することは困難である。その為、α―モノ
アルキルグリセリルエーテルはクリームや乳液など乳化
組成物に配合することがよく知られている。また、天然
界面活性剤であるレシチンも水への溶解性が悪く、水性
の化粧料へ安定に配合するためには、合成界面活性剤を
併用することが知られている。しかし、合成界面活性剤
を配合する事で、肌への安全性が低下するという問題が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性と安
定性に優れ、保湿性が高く、しっとりした使用感でべた
つき感やきしみ感がなく、肌との親和性が良い化粧料組
成物の提供をその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、α―モノア
ルキルグリセリルエーテルとレシチンのような天然界面
活性剤と特定の保湿剤を含む化粧料組成物が安全性や安
定性に優れ、保湿性が高く、しっとりした使用感でべた
つき感やきしみ感がなく、肌への親和性の良い使用感触
を有していることを見出し、本発明を完成させた。すな
わち、本発明は、 1.成分(A)としてα―モノアルキルグリセリルエー
テルの一種または二種以上、および成分(B)として天
然界面活性剤の一種または二種以上、および成分(C)
として多価アルコール、糖類、ヒアルロン酸、アミノ
酸、トリメチルグリシン、植物抽出物、海草抽出物及び
酵母抽出物からなる群より選ばれる保湿剤の一種または
二種以上を含有することを特徴とする化粧料組成物、 2.さらに成分(D)としてシリコーン油を含有するこ
とを特徴とする1記載の化粧料組成物、 3.さらに成分(E)として水溶性高分子を含有するこ
とを特徴とする1または2記載の化粧料組成物、 4.さらに成分(F)として1,2−ペンタンジオール
を含有することを特徴とする1〜3のいずれか記載の化
粧料組成物、 5.成分(B)がレシチンであることを特徴とする1〜
4のいずれか記載の化粧料組成物、 6.成分(C)の保湿剤の配合量が20重量%以上であ
ることを特徴とする1〜5のいずれか記載の化粧料組成
物、 7.低刺激であることを特徴とする4〜6のいずれか記
載の化粧料組成物、及び 8.メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベ
ン若しくはブチルパラベンを含有しないか又はその含有
量が防腐効果発現量未満であるか、或いはフェノキシエ
タノールを含有しないか又はその含有量が0.2重量%
未満であることを特徴とする4〜7のいずれか記載の化
粧料組成物、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用するα―モノアルキ
ルグリセリルエーテルは、アルキル基が直鎖アルキルで
あることが好適であり、キミルアルコール、セラキルア
ルコール、バチルアルコールなどが上げられ、その1種
または2種以上を組み合わせて使用することができる
が、特にバチルアルコールであることが好ましい。本発
明で用いるバチルアルコールは、市販されているものを
使用することもでき、例えば、日光ケミカルズ株式会社
のバチルアルコール100、またはバチルアルコールEX
(登録商標)を使用することができる。α―モノアルキ
ルグリセリルエーテルの配合量は0.01〜1.0質量%が好
ましい。
【0006】本発明で使用する天然界面活性剤として
は、レシチン、スフィンゴ脂質、サポニンなどが挙げら
れ、特にレシチンが好ましい。レシチンは、市販されて
いるものを使用することもでき、例えば、日光ケミカル
ズ株式会社のNIKKOLレシノールS−10またはNIKKOLレシ
ノールS−10M(登録商標)、日清製油株式会社のベイシ
スLS−60HR(登録商標)を使用することができる。天然
界面活性剤の配合量としては、α―モノアルキルグリセ
リルエーテルの2倍量以上が好ましいが、用いる剤型、
使用対象等の様々の条件に応じて、5.0質量%までの広
範囲でその配合量を適宜設定できる。
【0007】保湿剤として、多価アルコール、糖類、有
機酸又はその塩類、ヒアルロン酸、アミノ酸、トリメチ
ルグリシン、植物抽出物、海草抽出物及び酵母抽出物を
使用する。
【0008】多価アルコールとしては、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタン
ジオール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリグリセリンなどを挙げることができる。グ
リセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペン
タンジオール、ジプロピレングリコールが好ましい。グ
リセリンを使用した場合、α―モノアルキルグリセリル
エーテルとレシチンを溶解させて製剤に配合することが
でき、特に好ましい。
【0009】糖類として、ブドウ糖、果糖、ショ糖、乳
糖、マルトース、フラクトオリゴ糖、ソルビトール、マ
ンニトール、キシリトール、マルチトール、トレハロー
スなどが、有機酸又はその塩類としては、乳酸ナトリウ
ム、ピロリドンカルボン酸を挙げることができる。ヒア
ルロン酸としては、ヒアルロン酸ナトリウムを使用する
ことができる。アミノ酸としては、セリン、プロリン、
グリシン、トレオニン、アラニン、アルギニンなどを使
用できる。トリメチルグリシンは、両イオン性の保湿剤
であり、市販されている旭化成株式会社のアミノコート
(登録商標)を使用することができる。
【0010】植物抽出物としては、パセリエキス、ぶな
の木エキス、バーチエキス、アロエエキス、茶エキス、
ヘチマエキス、キューカンバーエキス、マロニエエキ
ス、ローズマリーエキス、アセンヤクエキス、甘草エキ
ス、藤茶エキスなどを使用することができ、海藻抽出物
としては、市販の混合海藻エキス、褐藻類エキスなどを
使用することができる。酵母抽出物としては、ワイン酵
母エキス、パン酵母エキスなどを使用できる。
【0011】保湿剤は、2種以上を組合わせて使用する
ことができ、多価アルコールに加えて、ブドウ糖とトリ
メチルグリシン、酵母抽出物を配合することが好まし
い。保湿剤は、化粧料に10〜50質量%配合すること
ができ、20質量%以上含有させることが好ましい。
【0012】本発明は、さらにシリコーン油を配合する
ことで、保湿剤のべたつき感ときしみ感をさらに改善す
ることができる。シリコーン油は直鎖構造、環状構造の
いずれでもよく、揮発性、不揮発性のいずれも使用する
ことができる。具体的には、ジメチルポリシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサンを挙げることができる。シリコーン油は、
2種以上を配合することもでき、化粧料における配合量
は、0.1〜10.0質量%である。
【0013】さらに、水溶性高分子を配合すると、シリ
コーン油のレシチンやα―モノアルキルグリセリルエー
テルでの乳化を補助することができ、シリコーン油が上
層に浮いてしまうのを防いで、シリコーン油を均一に分
散し、安定に配合することができる。水溶性高分子とし
ては、カルボキシビニルポリマーなどのビニル系高分
子、ポリアクリル酸アミドやアクリル酸ナトリウムなど
のアクリル酸系高分子、ペクチン、キサンタンガム、デ
キストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウムな
どを挙げることができる。水溶性高分子は、0.01〜
5.0質量%配合することができる。
【0014】さらに、保湿剤として使用する多価アルコ
ールの外に、1,2−ペンタンジオールを含有させるこ
とにより、皮膚刺激が少なく、抗菌性が十分な化粧料と
することができる。この配合量は、0.1〜20重量%
が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
【0015】より安全性を高めるために、化粧料におい
て通常使用されている防腐剤を含有させない、防腐剤無
添加の化粧料とすることができる。本発明の化粧料は、
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン若
しくはブチルパラベンを含有しないか又はその含有量が
防腐効果発現量未満であるか、或いはフェノキシエタノ
ールを含有しないか又はその含有量が0.2重量%未満
であることを特徴とする。メチルパラベン、エチルパラ
ベン、プロピルパラベン若しくはブチルパラベンは、そ
れぞれ、通常、皮膚外用剤において、防腐剤として、
0.05〜0.5、0.01〜0.1、0.01〜0.
1若しくは0.01〜0.1重量%配合されたり、また
これらの2種以上を組合わせて、0.01〜0.5重量
%程度配合される。本発明では、このような防腐剤とし
ての効果を発現させない量よりも少なく配合されていて
も、十分な抗菌性を有する皮膚外用剤とできる。フェノ
キシエタノールについても、皮膚外用剤において防腐剤
として0.05〜0.5重量%程度配合されるが、パラ
ベン類と組み合わせて配合することにより防腐効果を高
める手法も用いられている。本発明においては、フェノ
キシエタノールについてもその配合量を低減でき、これ
を配合しなくても、十分な抗菌性を有する皮膚外用剤と
できる。安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、
デヒドロ酢酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩等の酸
類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化
アルキルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモニウ
ム類、塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩化ステア
リルヒドロキシエチルベタインナトリウム等の両性界面
活性剤、感光素等の防腐剤を含有しないことにより、防
腐剤無添加の化粧料とすることもできる。
【0016】本発明組成物には、さらに、適宜、植物油
のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、金属イオン封鎖剤、増粘剤、粉体
成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、香料、pH調整
剤、乾燥剤等を含有させることができる。ビタミン類、
皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性
酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、美白剤、殺菌剤等の他
の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0017】油脂類としては、例えばツバキ油、月見草
油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウ
モロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、
トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、
ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロ
ウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油
脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、
ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロ
ウ等のロウ類が挙げられる。
【0018】炭化水素類としては、流動パラフィン、ス
クワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス
等が挙げられる。高級脂肪酸として、例えばラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げ
られる。
【0019】高級アルコールとして、例えば、ベヘニル
アルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の
直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、
ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロー
ル、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙
げられる。
【0020】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0021】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。両性界面活性剤として、ア
ルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活
性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤として、例え
ば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エ
ステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂
肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。
【0022】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナト
リウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0023】増粘剤として、カラギーナン、トラガカン
トガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼ
ラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースカルボキシビニルポリマー、グ
アーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げるこ
とができる。
【0024】粉末成分としては、タルク、カオリン、雲
母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチ
レン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系
顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテ
ッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパー
ル顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙
げることができる。
【0025】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。紫
外線遮断剤として、酸化チタン、タルク、カルミン、ベ
ントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができ
る。
【0026】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノ
ール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB
類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン
酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコル
ビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グ
ルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等
のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロー
ル等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフ
ェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビ
タミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0027】プラセンタエキス、グルタチオン、ソウハ
クヒ抽出物、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼ
リー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、
ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェ
イン、タンニン酸γ−オリザノール等の血行促進剤、グ
リチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズ
レン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリ
プトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマ
ルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げること
ができる。
【0028】本発明の組成物は、例えば水溶液、油剤、
乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形
剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等
の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法
でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル
剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤、
坐剤、注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ
剤、トローチ剤等の種々の剤型とすることができる。こ
れらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適用する
ことができる。特にこれら剤型の中で、ローション剤、
乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、エアゾ
ル剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料としては、化
粧水、美容液、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧
料、メイクアップベースローション、メイクアップクリ
ーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデ
ーション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメ
イクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、
ボディローション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化
粧料、毛髪化粧料とすることができる。
【0029】通常、化粧料において使用される製剤化方
法にしたがって、これらの剤型として製造することがで
きる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。実施例1、
2及び比較例1、2として、表1に記載されている処方
により、下記の製法で美容液を製造した。これを使用し
たときの感触(しっとり感、べたつきのなさ、きしみ感
のなさ、肌への親和性)について下記の方法で評価し
た。結果を表1に示す。
【0031】(製法)(1)〜(3)成分に(9)〜
(11)成分のレシチンとバチルアルコールとジメチル
ポリシロキサンを加温混合したあと、精製水に酵母抽出
物とエタノール以外の成分を加温溶解したものを加え、
攪拌混合する。その後、30℃まで冷却して酵母抽出物と
エタノールを加えて混合し美容液を得た。
【0032】(評価方法)女性パネラー10名に、それ
ぞれの美容液を洗浄後の肌に使用してもらい、下記の基
準により評価した。 ◎:良好と回答した者が10名中8名 ○:良好と回答した者が10名中6名 △:良好と回答した者が10名中3〜5名 ×:良好と回答した者が10名中3名未満
【0033】
【表1】
【0034】また、実施例1及び2の美溶液は、45℃に
て1ヶ月保存しても品質の変化はなく、安定な剤型を保
っていた。また、実施例1、2の美溶液について、その
抗菌性を確認するため、化粧料中に菌を1万〜100万個/g
接種して25℃に保存し、14日後、美容液中の菌数を試
験した所、混合細菌(大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球
菌)及びカンジダはすべて死滅、バチルス、カビ類(ク
ロカビ、アオカビ)も減少傾向をしめし、防腐剤を配合
しなくても十分な抗菌性を有していることがわかった。
【0035】これらの結果から、本発明の化粧料は、安
全性と安定性に優れ、保湿性が高く、しっとりした使用
感で、肌との親和性が良く、べタつきやきしみ感のない
優れた使用感触を有することが示される。
【0036】以下に、本発明の処方例を示す。 [処方例1]ローション 下記の処方(単位は質量%)により、ローションを製造
した。 (1)グリセリン 10.0 (2)レシチン 0.1 (3)バチルアルコール 0.01 (4)ソルビトール 5.0 (5)1,3―ブチレングリコール 5.0 (6)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (7) エタノール 5.0 (8)イオン交換水 残余
【0037】[製法]室温下で、上記成分(1)〜
(3)成分を加温混合し、成分(8)には(4)〜
(6)の成分を加え攪拌溶解加温し、成分(1)〜
(3)の混合物へ加え混合し、30℃まで冷却後、
(7)成分を加えて混合し、ローションを得た。
【0038】得られたローションは、安全性と安定性に
優れ、保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親
和性が良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触
を有していた。
【0039】[処方例2]乳液 下記に示す処方(単位質量%)により、乳液を製造し
た。 (1)レシチン 0.5 (2)バチルアルコール 0.5 (3)スフィンゴ脂質 0.1 (4)植物性スクワラン 10.0 (5)ジメチルポリシロキサン 1.0 (6)アクリル酸・メタクリルアルキル共重合体 0.3 (7)L―アルギニン 0.3 (8)キサンタンガム 0.1 (9)1,3−ブチレングルコール 10.0 (10)ソルビトール 10.0 (11)精製水 残余
【0040】[製法]上記(1)〜(5)成分を80℃
に加熱溶解し油相とする。成分(6)〜(11)を80
℃に加熱溶解し水相とする。油相に水相を徐々に加え乳
化し、攪拌しながら30℃まで冷却して乳液を得た。
【0041】得られた乳液は、安全性と安定性に優れ、
保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親和性が
良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触を有し
ていた。
【0042】[処方例2]クリーム 下記に示す処方(単位質量%)により、クリームを製造
した。 (1)レシチン 1.0 (2)バチルアルコール 1.0 (3)トリー2−エチルヘキサン酸グリセリン 10.0 (4)マカデミアナッツ油 10.0 (5)ステアリン酸 4.0 (6)モノステアリン酸ソルビタン 4.0 (7)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン0.5 (8)ショ油脂肪酸エステル 0.5 (9)カルボキシメチルデキストランナトリウム 0.2 (10)1,3−ブチレングルコール 10.0 (11)グリセリン 5.0 (12)精製水 残余
【0043】[製法]上記(1)〜(9)成分を80℃
に加熱溶解し油相とする。成分(10)〜(13)を8
0℃に加熱溶解し水相とする。油相に水相を徐々に加え
乳化し、攪拌しながら30℃まで冷却してクリームを得
た。
【0044】得られたクリームは、安全性と安定性に優
れ、保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親和
性が良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触を
有していた。
【0045】[処方例3] パック 下記に示す処方(単位は質量%)により、パックを製造
した。 (1)マルチトール 10.0 (2)1,3−ブチレングリコール 10.0 (3)ジグリセリン 20.0 (4)レシチン 0.1 (5)バチルアルコール 0.05 (6)デキストラン 20.0 (7)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 (8)精製水 残余
【0046】[製法]上記成分(3)に(4)と(5)
の成分を加え、80℃に加熱する。これに成分(8)に
(1)、(2)及び(6)、(7)成分を加えて加熱溶
解したものを加える。攪拌し溶解確認後30℃まで冷却
してパックを製造する。
【0047】得られたパックは、安全性と安定性に優
れ、保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親和
性が良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触を
有することが確認できた。
【0048】
【発明の効果】本発明により、安全性と安定性に優れ、
保湿性が高く、しっとりした使用感で、肌との親和性が
良く、べタつきやきしみ感のない優れた使用感触を有す
る化粧料組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA031 AA032 AA111 AA122 AB032 AC102 AC111 AC112 AC122 AC132 AC171 AC172 AC231 AC242 AC422 AC442 AC581 AC582 AC711 AC712 AD092 AD112 AD151 AD152 AD202 AD222 AD242 AD272 AD331 AD352 AD532 AD571 AD572 BB36 BB51 CC02 CC04 CC05 CC07 EE01 EE06 EE07 EE12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成分(A)としてα―モノアルキルグリセ
    リルエーテルの一種または二種以上、及び成分(B)と
    して天然界面活性剤の一種または二種以上、及び成分
    (C)として多価アルコール、糖類、有機酸又はその塩
    類、ヒアルロン酸、アミノ酸、トリメチルグリシン、植
    物抽出物、海藻抽出物及び酵母抽出物からなる群より選
    ばれる保湿剤の一種または二種以上を含有することを特
    徴とする化粧料組成物。
  2. 【請求項2】さらに成分(D)としてシリコーン油を含
    有することを特徴とする請求項1記載の化粧料組成物。
  3. 【請求項3】さらに成分(E)として水溶性高分子を含
    有することを特徴とする請求項1または2記載の化粧料
    組成物。
  4. 【請求項4】さらに成分(F)として1,2−ペンタン
    ジオールを含有することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか記載の化粧料組成物。
  5. 【請求項5】成分(B)がレシチンであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか記載の化粧料組成物。
  6. 【請求項6】成分(C)の保湿剤の配合量が20重量%
    以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記
    載の化粧料組成物。
  7. 【請求項7】低刺激であることを特徴とする請求項4〜
    6のいずれか記載の化粧料組成物。
  8. 【請求項8】メチルパラベン、エチルパラベン、プロピ
    ルパラベン若しくはブチルパラベンを含有しないか又は
    その含有量が防腐効果発現量未満であるか、或いはフェ
    ノキシエタノールを含有しないか又はその含有量が0.
    2重量%未満であることを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれか記載の化粧料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114206305A (zh) * 2019-08-02 2022-03-18 美达制药股份公司 用于皮肤治疗的低聚糖和木糖醇的组合

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