JP2003306410A - 粉末含有油中水型乳化化粧料 - Google Patents

粉末含有油中水型乳化化粧料

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JP2003306410A
JP2003306410A JP2002112318A JP2002112318A JP2003306410A JP 2003306410 A JP2003306410 A JP 2003306410A JP 2002112318 A JP2002112318 A JP 2002112318A JP 2002112318 A JP2002112318 A JP 2002112318A JP 2003306410 A JP2003306410 A JP 2003306410A
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Satoko Oya
聡子 大矢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肌上でののびが良く、肌のエモリエント性およ
び保湿性に優れ、その効果が持続し、しかもべたつき
感、油っぽさのない粉末含有油中水型乳化化粧料を提供
すること。 【解決手段】分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステル
を含有することを特徴とする粉末含有油中水型乳化化粧
料、分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステルがピバリ
ン酸イソステアリルであることを特徴とする前記粉末含
有油中水型乳化化粧料、組成物全量に対して、ピバリン
酸イソステアリルを0.1〜30質量%含有することを
特徴とする前記粉末含有油中水型乳化化粧料、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、及び酸化セリウムの一種または二種以上
を含有することを特徴とする、前記粉末含有油中水型乳
化化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、肌上でののびが良
く、肌の乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効果が
高く、その効果の持続性に優れ、しかもべたつき感、油
っぽさのない粉末含有油中水型乳化化粧料に関し、更に
詳しくは、日焼け止め化粧料、メイクアップ化粧料とし
て好適な粉末含有油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油中水型乳化化粧料は、べたつき感を低
減するために、油剤として揮発性シリコーン油が用いら
れているが、のびの軽さ、べたつきの無さ、さっぱりと
した使用感等は得られても、エモリエント感、保湿感等
を兼ね備えることが困難であるという問題を有してい
る。さらに、粉末を含有した油中水型乳化化粧料におい
て、粉末に吸油、及び吸水の性質があるため、油剤とし
て揮発性シリコーン油を多量に用いた場合、経時により
揮発性シリコーン油が揮発すると粉末が肌の皮脂を吸収
し始めるので肌が乾燥する場合があり、問題であった。
特に、日焼け止め化粧料、メイクアップ化粧料には紫外
線遮蔽効果や肌の色調を調整する効果を期待して粉体が
含有されるが、このとき汎用されている酸化チタン、酸
化亜鉛、及び酸化セリウムは吸油性、及び吸水性が高い
粉末であり、特に酸化セリウムは吸油性、及び吸水性が
高い粉末である。エステル油や炭化水素系の油剤を配合
すると、エモリエント感や保湿感は得られるが、エモリ
エント感や保湿感を十分に感じられる量を配合すると、
のびが悪くなったり、べたつき感や油っぽさを感じたり
するという問題があった。また、水溶性の保湿剤を配合
した場合も、保湿感は得られるが、べたつき感を感じる
という問題があった。皮膚に十分なエモリエント感、保
湿感を与える効果があり、しかも、のびが良く、べたつ
き感のない化粧料の開発が望まれていた。
【0003】特開平7−267819では、オルガノポ
リシロキサンエラストマー球状粉体を配合することで、
べたつき感がなくさっぱりとした使用感を有する技術が
開示されている。しかしながら、皮膚に十分なエモリエ
ント感、保湿感を与えるだけの油剤を配合すると、べた
つき感を抑える効果は不十分であった。
【0004】特開2000−44423では、ラフィノ
ースを配合することで、水溶性保湿剤(多価アルコール
や糖類)のべたつき感を抑え、潤い感を有させる技術が
開示されている。しかしながら、粉末含有化粧料におい
て、水溶性の保湿剤は、保湿効果の持続に不十分であっ
た。
【0005】一方、脂肪酸とアルコールの両方もしくは
一方が分岐したエステルは、粘度が低く、さっぱりとし
た使用感であることが知られている。特に、分岐脂肪酸
と分岐アルコールとのエステルは粘度が低く、油性感の
少ないさっぱりとした油であることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、肌上でのの
びが良く、肌の乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿
効果が高く、その効果の持続性に優れ、しかもべたつき
感、油っぽさのない粉末含有油中水型乳化化粧料の提供
をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉末含有の
油中乳化化粧料において、分岐脂肪酸と分岐アルコール
とのエステルを用いた場合、肌上でののびが良く、肌の
乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効果が高く、そ
の効果の持続性に優れ、べたつき感、油っぽさのないこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、 1.分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステルを含有す
ることを特徴とする粉末含有油中水型乳化化粧料、 2.上記1の乳化化粧料において、分岐脂肪酸と分岐ア
ルコールとのエステルがピバリン酸イソステアリルであ
ることを特徴とする粉末含有油中水型乳化化粧料、 3.上記2の乳化化粧料において、組成物全量に対し
て、ピバリン酸イソステアリルを0.1〜30質量%含
有することを特徴とする粉末含有油中水型乳化化粧料、 4.酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化セリウムの一種ま
たは二種以上を含有することを特徴とする上記1〜3の
いずれかに記載の粉末含有油中水型乳化化粧料、 5.酸化チタン0.1〜10質量%、酸化亜鉛0.1〜
20質量%、酸化セリウム0.1〜10質量%、ピバリ
ン酸イソステアリル1〜20質量%含有することを特徴
とする上記1〜4のいずれかに記載の粉末含有油中水型
乳化化粧料、および 6.揮発性シリコーン油を5〜50質量%含有すること
を特徴と する上記1〜5のいずれかに記載の粉末含有
油中水型乳化化粧料に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における分岐脂肪酸と分岐
アルコールとのエステルとしては、化粧料、皮膚外用剤
に配合されるものであれば特に限定されないが、炭素数
5〜9の分岐脂肪酸と、炭素数9〜20の分岐アルコー
ルとのエステルであり、総炭素数が18〜25であるこ
とが好ましい。具体的には、ピバリン酸イソステアリ
ル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデ
シルが挙げられる。特に好ましいのはピバリン酸イソス
テアリルである。分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエス
テルの配合量は、粉末の配合量及び性質、剤型、使用対
象の肌質等の様々な条件に応じて、0.1〜30質量%
の範囲でその配合量を適宜設定できる。この配合量が
0.1質量%未満では、のびの良さやエモリエント効
果、保湿効果が得られないことがあり、30質量%を超
えると、油っぽさが抑えられないことがある。さらに好
ましくは、1〜20質量%配合することである。粉末の
みで日焼け止め効果を持たせた日焼け止め化粧料の場合
は、5〜15質量%配合することが好ましい。分岐脂肪
酸と分岐アルコールとのエステルの全油分中の配合量
は、30〜50質量%が更に好ましい。
【0010】本発明で使用する粉末成分は、化粧料、皮
膚外用剤に配合されるものであればいずれでも良く特に
限定されないが、目的とする効果により適宜選択され
る。例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオラ
イト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロー
ス粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコ
ーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸
化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201
号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0011】また、例えば、日焼け止め化粧料、メイク
アップ化粧料には紫外線遮蔽効果を目的とした場合や肌
の色調を調整する効果等を目的とした場合、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、等が
挙げられる。
【0012】粉末の粒子形状に特に制限はなく、粒状、
球状、板状、針状、紡錘状のいずれでも良く、平均粒子
径も特に限定されないが、0.001〜20μmが好ま
しい。日焼け止め化粧料、メイクアップ化粧料に紫外線
遮蔽効果を目的として配合する場合、酸化チタン、及び
酸化亜鉛は、紫外線遮蔽効果を高めるために微粒子状に
調整されたものを配合することが好ましい。微粒子酸化
チタン、及び微粒子酸化亜鉛の平均粒子径は、0.00
1〜0.1μmが好ましい。粉末の配合量は、0.1〜
60質量%の範囲で適宜設定できる。また、必要に応じ
て公知の方法で表面処理したものを用いることができ
る。表面処理の方法としては、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン処
理;パーフルオロフルアロアルコール等によるフッ素処
理;N−アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;そ
の他、レシチン処理;金属石鹸処理;脂肪酸処理;アル
キルリン酸エステル処理等が挙げられる。特に、シリー
コン表面処理したものは、撥水性、密着性、分散性、紫
外線遮蔽性、透明性、発色性に優れている。
【0013】日焼け止め化粧料、メイクアップ化粧料に
配合される、酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化セリウム
は、吸水性、及び吸油性が高い。日焼け止め化粧料、メ
イクアップ化粧料は、肌の皮脂量、及び/または水分量
が少ない人、皮脂量、及び/または水分量が少ない部位
にも使用するため、経時により肌が乾燥する場合があ
る。よって、本発明の効果がより顕著である。特に、酸
化セリウムは吸油性、吸水性が高いので、肌の乾燥が起
こる場合があり、本発明の効果が顕著である。
【0014】メイクアップ化粧料としての効果を目的と
した場合、粉末として酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化
セリウムの一種または二種以上を配合することが好まし
い。その配合量は、0.3〜40質量%であることが好
ましい。0.3質量%未満では、メイクアップ化粧料の
目的が達成できないことがあり、40質量%を超える
と、自然な仕上がりを得ることが困難なことがある。特
に、酸化チタン0.1〜10質量%、酸化亜鉛0.1〜
20質量%、酸化セリウム0.1〜10質量%、ピバリ
ン酸イソステアリル1〜20質量%配合するすることが
好ましい。
【0015】日焼止め化粧料としての効果を目的とした
場合、酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化セリウムの一種
または二種以上を配合することが好ましい。その配合量
は、3〜30質量%であることが好ましい。3質量%未
満では、日焼け止め化粧料として目的が達成出来ないこ
とがあり、30質量%を超えると、自然な仕上がりを得
ることが困難なことがある。特に、酸化チタン0.1〜
10質量%、酸化亜鉛0.1〜20質量%、酸化セリウ
ム0.1〜10質量%、ピバリン酸イソステアリル5〜
15質量%配合することが好ましい。
【0016】本発明で使用する揮発性シリコーン油は、
通常化粧料に用いられるものであればいずれも使用する
ことが出来る。具体的には、環状ポリシロキサンのデカ
メチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロペ
ンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン
等を使用することができる。本発明の化粧料への揮発性
シリコーン油の配合量としては、化粧料全組成の10〜
30%質量程度が好ましいが、粉末の配合量及び性質、
剤型、使用対象の肌質等の様々な条件に応じて、5〜5
0質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。
揮発性シリコーン油の全油分中の配合量は、50〜70
質量%が更に好ましい。
【0017】本発明組成物には、植物油のような油脂
類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、
非イオン界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、防腐
剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高
分子、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロ
ン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含
有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行
促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎
症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分
を含有させることもできる。
【0018】油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見
草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ト
ウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽
油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ
脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モク
ロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油
脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、
ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロ
ウ等のロウ類が挙げられる。
【0019】炭化水素類としては、例えば、流動パラフ
ィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリン
ワックス等が挙げられる。
【0020】高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(D
HA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ
る。
【0021】高級アルコールとして、例えば、ラウリル
アルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モ
ノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコー
ル、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデ
カノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0022】シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロ
キサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等が挙げられる。
【0023】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0024】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。
【0025】両性界面活性剤として、アルキルベタイ
ン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げ
られる。
【0026】非イオン界面活性剤として、例えば、ソル
ビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル
類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0027】シリコーン系界面活性剤として、例えばポ
リエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
【0028】防腐剤として、例えばメチルパラベン、エ
チルパラベン等を挙げることができる。
【0029】金属イオン封鎖剤として、例えばエチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナト
リウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0030】高分子として、例えば、アラビアゴム、ト
ラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナ
ン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、
プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カ
ゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ア
ルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CA
RBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げること
ができる。
【0031】増粘剤として、例えば、カラギーナン、ト
ラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキスト
リン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニル
ポリマー、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト
等を挙げることができる。
【0032】紫外線吸収剤として、例えば、パラアミノ
安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸
イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができ
る。
【0033】保湿剤として、例えば、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジ
オール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、
キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトー
ル、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、
ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドン
カルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0034】薬効成分としては、ビタミンA油、レチノ
ール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB
類、ピリドキシン塩酸塩等のB類、L−アスコルビン
酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコル
ビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸
ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グ
ルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム等
のパントテン酸類、ビタミンD、コレカルシフェロー
ル等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフ
ェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビ
タミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0035】プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノ
シタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキ
ス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタ
リスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ
−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導
体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、ア
ルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミ
ノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合
物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0036】さらに、カミツレエキス、パセリエキス、
ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズ
ラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、
コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイ
ニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バー
チエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボン
ソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモン
エキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキ
ス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキ
ス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チ
ョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマ
メリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げること
ができる。
【0037】本発明の組成物は、例えば、乳液、けんだ
く液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤の形態で適
用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調
製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟
膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤等の種々の剤型とする
ことができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等によ
り適用することができる。化粧料としては、乳液、クリ
ーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースロー
ション、メイクアップベースクリーム、乳液状又はクリ
ーム状あるいは軟膏型の日焼け止め化粧料、ファンデー
ション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイ
クアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボ
ディローション等の身体用化粧料等、毛髪化粧料とする
ことができる。
【0038】通常、化粧料において使用される製剤化方
法にしたがって、これらの剤型として製造することがで
きる。
【0039】本発明により、肌上でののびが良く、肌の
乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効果が高く、そ
の効果の持続性に優れ、しかもべたつき感、油っぽさの
ない粉末含有油中水型乳化化粧料を得ることができる。
【0040】以下、本発明を詳細に説明する。尚、本発
明の技術的範囲がこれらの実施例等により限定されるも
のではない。配合量はすべて質量%である。
【0041】
【実施例】実施例1〜5及び比較例1、2は、表1に記
載されている日焼け止め化粧料の処方を常法により製造
し、使用感(のび、エモリエント感、保湿感、べたつき
感、油っぽさ)の試験を以下のとおり行った。
【0042】女子被験者(25〜40歳)20人に本発
明の日焼け止め化粧料、及び比較例の日焼け止め化粧料
を使用させて、使用感(のび、エモリエント感、保湿
感、べたつき感、油っぽさ)を官能評価し、以下の評価
基準に準じて判定した。結果を表1に示す。 ◎:20人中、16名以上が良好と評価した。 ○:20人中、12名以上15名以下が良好と評価し
た。 △:20人中、8名以上11名以下が良好と評価した。 ×:20人中、7名以下が良好と評価した。
【0043】
【表1】
【0044】表1に記載されている結果から、本発明
(実施例1〜5)の日焼け止め化粧料は、肌上でののび
が良く、肌のエモリエント効果および保湿効果に優れ、
しかもべたつき感、油っぽさのないことが示される。ま
た、時間が経過しても肌が乾燥することなくエモリエン
ト効果、及び保湿効果が持続した。さらに、本発明の日
焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤を含有せず、紫外線散
乱剤(粉末)のみで紫外線遮蔽効果を持たせているが、
女子被験者20人のうち、20人すべてが日焼け止め効
果が良好と答え、また、肌がピリピリするといった皮膚
刺激感を訴えた者は0人であった。このことから、日焼
け止めの機能が高く、使用感に優れ、しかも安全性が高
い日焼け止め化粧料であることが示される。以下に、本
発明の処方例を示す。
【0045】[処方例1]日焼け止めローション 下記の処方(単位は質量%)により、日焼け止めローシ
ョンを製造した。 (1)微粒子酸化チタン 5 (2)微粒子酸化亜鉛 15 (3)タルク 10 (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン20 (5)アミノ変性ポリエーテルシリコーン 1 (6)ピバリン酸イソステアリル 10 (7)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (8)精製水 残余 [製法]室温下で、上記(4)〜(6)を均一に混合す
る(A)。(1)〜(3)をAに添加して混合する
(B)。(7)、(8)を均一に混合後、これをBに添
加して乳化混合する。
【0046】本日焼け止めローションは、紫外線吸収剤
を含有せず、紫外線散乱剤(粉末)のみで紫外線遮蔽効
果を有している。紫外線散乱剤を高配合した場合、経時
により肌の乾燥が起こりやすいが、本日焼け止めローシ
ョンは、肌の乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効
果が高く、その効果の持続性に優れ、肌上でののびも良
く、しかもべたつき感、油っぽさがなく、安全性の高い
ものであった。10人に本日焼け止めローションを使用
させたところ、10人が日焼け止め効果および前記の使
用感すべてが良好と評価した。
【0047】[処方例2]日焼け止めクリーム 下記に示す処方(単位質量%)により、日焼け止めクリ
ームを製造した。 (1)微粒子酸化チタン 5 (2)微粒子酸化亜鉛 15 (3)酸化セリウム 5 (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン20 (5)アミノ変性ポリエーテルシリコーン 1 (6)ピバリン酸イソステアリル 10 (7)ベヘニルアルコール 3 (8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 (9)精製水 残余 [製法]上記(4)〜(7)成分を80℃に加熱溶解す
る(A)。成分(1)〜(3)をAに添加して混合する
(B)。(8)、(9)を均一に混合後、これをBに添
加して乳化混合する。
【0048】本日焼け止めクリームは、紫外線吸収剤を
含有せず、紫外線散乱剤(粉末)のみで紫外線遮蔽効果
を有している。紫外線散乱剤を高配合した場合、経時に
より肌の乾燥が起こりやすいが、本日焼け止めクリーム
は、肌の乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効果が
高く、その効果の持続性に優れ、肌上でののびも良く、
しかもべたつき感、油っぽさがなく、安全性の高いもの
であった。
【0049】[処方例3] リキッドファンデーション 下記に示す処方(単位は質量%)により、リキッドファ
ンデーションを製造した。 (1)酸化チタン 5 (2)赤酸化鉄 0.1 (3)黄酸化鉄 0.1 (4)黒酸化鉄 0.1 (5)タルク 3 (6)オクタメチルシクロテトラシロキサン20 (7)アミノ変性ポリエーテルシリコーン 1 (8)イソノナン酸イソノニル 5 (9)1.3ブチレングリコール 5 (10)精製水 残余 [製法]上記成分(6)〜(8)を混合する(A)。成
分(1)〜(5)をAに添加して混合する(B)。成分
(9)、(10)を均一に混合後、これをBに添加して
乳化混合する。
【0050】得られたリキッドファンデーションは、肌
の乾燥を防ぐエモリエント効果および保湿効果が高く、
その効果の持続性に優れ、肌上でののびも良く、しかも
べたつき感、油っぽさがなく、安全性の高いものであっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明により、肌上でののびが良く、肌
のエモリエント性および保湿性に優れ、その効果が持続
し、しかもべたつき感、油っぽさのない粉末含有油中水
型乳化化粧料を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/42 A61K 7/42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐脂肪酸と分岐アルコールとのエステル
    を含有することを特徴とする粉末含有油中水型乳化化粧
    料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の乳化化粧料において、分岐
    脂肪酸と分岐アルコールとのエステルがピバリン酸イソ
    ステアリルであることを特徴とする粉末含有油中水型乳
    化化粧料。
  3. 【請求項3】請求項2記載の乳化化粧料において、組成
    物全量に対して、ピバリン酸イソステアリルを0.1〜
    30質量%含有することを特徴とする粉末含有油中水型
    乳化化粧料。
  4. 【請求項4】酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化セリウム
    の一種または二種以上を含有することを特徴とする請求
    項1〜3項いずれかに記載の粉末含有油中水型乳化化粧
    料。
  5. 【請求項5】酸化チタン0.1〜10質量%、酸化亜鉛
    0.1〜20質量%、酸化セリウム0.1〜10質量
    %、ピバリン酸イソステアリル1〜20質量%含有する
    ことを特徴とする請求項1〜4項いずれかに記載の粉末
    含有油中水型乳化化粧料。
  6. 【請求項6】揮発性シリコーン油を5〜50質量%含有
    することを特徴とする請求項1〜5項いずれかに記載の
    粉末含有油中水型乳化化粧料。
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