JP2000169353A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents
日焼け止め化粧料Info
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Abstract
遮蔽効果を十分に発揮し、のびがよく使用感触に優れ、
また白残りせず自然な化粧仕上がり感が得られる日焼け
止め化粧料を提供する。 【解決手段】 (A)イソノナン酸エステル、(B)酸化亜
鉛、(C)酸化チタン及び(D)シリコン系界面活性剤を含有
することを特徴とする日焼け止め化粧料。
Description
改良に関する。より詳細には、本発明は製剤安定性に優
れ、高SPF値を実現できる日焼け止め化粧料に関す
る。
0〜400nm)及びUV−B(290〜320nm)
があるが、そのうち、UV−Aは過度に浴びると皮膚に
紅斑を惹起させ、急性の炎症反応を起こし、その後黒化
をもたらし、皮膚癌の原因の一つとなることが知られて
いる。また、UV−Bは紅斑惹起は弱いが、皮膚の還元
メラニンを酸化させてメラニン色素沈着をきたし黒化さ
せたり、長期暴露により皮膚の早期老化の原因となるこ
とが明らかになっている。
らかになるにつれて、紫外線遮断効果の高い日焼け止め
化粧料に対する要求が高まってきている。紫外線から皮
膚を守る指標として、一般にSPF(Sun Protection F
actor)値が用いられ、SPF値が高いほど日焼け止め
効果が高いとされている。
線照射を遮断して高いSPF値を得るために、紫外線吸
収剤や紫外線散乱剤が配合されている。
ことによって紫外線を遮蔽するものであるが、一般に紫
外線吸収剤の吸収帯は280〜350nm域に存在する
ため広帯域の紫外線を防止する上では必ずしも十分では
ない。しかも、紫外線吸収剤は皮膚刺激性を有する等、
皮膚への安全性において好ましくない面を有しており、
このため現在では使用量を控える傾向にある。さらに、
配合量の増加によって化粧料への溶解性や安定性等とい
った製品への影響が問題となる。
ることによって紫外線を遮蔽するものであり、従来から
酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、炭酸カルシウム等の
無機顔料が用いられている。これらは広帯域にわたって
紫外線を遮蔽することができ、しかも不活性であるため
皮膚安全性も高く、より有用な紫外線遮蔽剤である。
化チタンや酸化亜鉛は前述するように紫外線遮蔽効果は
高いものの、被覆力(隠蔽力)も大きいため、皮膚に塗
布すると化粧膜が白くなり、白浮きの原因となる。この
ため、微粒子状にした酸化チタンや酸化亜鉛を用いるこ
とが提案されている(特公昭47−42502号公報、
特開昭49−450号公報、特開昭64−7941号公
報等)。これらの粒子は微細であるほど紫外線の遮蔽効
果は高く、かつ可視光線部での光透過性が高まるので透
明性が高まることが知られている。
に凝集性が高く、化粧料等の配合系に微粒子状態で安定
的に分散させることは困難である。そのため、期待され
るほど紫外線遮蔽効果並びに透明性は得られていないの
が実情である。また、これらの微粒子状顔料は光の屈折
率が高いため、多量に用いると隠蔽性が高くなり、白浮
き等が生じて不自然な化粧仕上がりになってしまう。さ
らに粒子の凝集によって、化粧料の展延性を妨げ、また
皮膚に塗布した時にきしみ感を生じる等、使用上の問題
が生じる。
がおのずと制限され、所望の紫外線遮蔽効果を有する化
粧料は得られていない。
チタン及び酸化亜鉛が有する優れた紫外線遮蔽効果を十
分に発揮し得る日焼け止め化粧料を提供することであ
る。
化チタン及び酸化亜鉛を配合系に安定して均一的に分散
し、さらに再分散性を向上させることによって、高SP
F値が実現可能で、皮膚に対するのびがよく使用感に優
れた化粧料を提供することである。本発明の他の目的
は、紫外線吸収剤を含まないか若しくは含んでも少量
で、高SPF値の実現が可能であり、その結果皮膚刺激
性が少なく安全性に優れた日焼け止め化粧料を提供する
ことである。さらに本発明の他の目的は、優れた紫外線
遮蔽効果を有するとともに、白浮きせず透明感のある自
然な化粧仕上がりが得られる化粧料を提供することであ
る。
を解決するために鋭意検討を行なっていたところ、イソ
ノナン酸エステルが酸化チタンの分散剤として極めて有
用であり、特に凝集性の強い微粒子状物に対しても優れ
た分散能があることを見出し、更にシリコン系界面活性
剤の存在下では、酸化チタン及び酸化亜鉛の両者を同時
に安定的に分散することができることを見出した。本発
明者らは、かかる知見に基づいて更なる検討を重ねた結
果、イソノナン酸エステル及びシリコン系界面活性剤の
もとで多量の酸化チタン及び酸化亜鉛を安定的に分散配
合することができ、これらの併用によって上記の課題を
解決した化粧料が得られることを確認した。さらに得ら
れた化粧料は、皮膚にのびやすく、しかもさっぱりとし
ていてべたつかない等、使用感においても特に優れてお
り、顔のみならず全身に亘って広く適用され得る日焼け
止め化粧料としてきわめて有用であることが確認され
た。
たものである。
め化粧料である。
化亜鉛、(C)酸化チタン及び(D)シリコン系界面活性剤を
含有することを特徴とする日焼け止め化粧料。
0重量%の割合で含有する(1)記載の日焼け止め化粧
料。
とも1つ充足するものである(2)記載の日焼け止め化
粧料: (i) (B)酸化亜鉛の配合割合:0.1〜40重量%、 (ii) (C)酸化チタンの配合割合:0.1〜10重量
%、 (iii) (D)シリコン系界面活性剤の配合割合:0.01
〜20重量%。
合が5〜70重量%である(2)又は(3)に記載の日
焼け止め化粧料。
0重量%である(2)乃至(4)のいずれかに記載の日
焼け止め化粧料。
重量%である(2)乃至(5)のいずれかに記載の日焼
け止め化粧料。
合が0.1〜10重量%である(2)乃至(6)のいず
れかに記載の日焼け止め化粧料。
ナン酸イソノニルである(1)乃至(7)のいずれかに
記載の日焼け止め化粧料。
たものである(1)乃至(8)のいずれかに記載の日焼
け止め化粧料。
ェンポリシロキサン処理酸化亜鉛である(9)記載の日
焼け止め化粧料。
10〜30nmである(1)乃至(10)のいずれかに
記載の日焼け止め化粧料。
施したものである(1)乃至(11)のいずれかに記載
の日焼け止め化粧料。
ルミニウム処理酸化チタンである(12)記載の日焼け
止め化粧料。
が10〜20nmである(1)乃至(13)のいずれか
に記載の日焼け止め化粧料。
リ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシ
ロキサン共重合体またはポリオキシエチレン・メチルポ
リシロキサン共重合体の少なくとも1種である(1)乃
至(14)のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
(1)乃至(15)のいずれかに記載の日焼け止め化粧
料。
る(1)乃至(16)のいずれかに記載の日焼け止め化
粧料。
種を1〜20重量%の割合で含有する(17)に記載の
日焼け止め化粧料。
(1)乃至(18)のいずれかに記載の日焼け止め化粧
料。
(A)イソノナン酸エステル、(B)酸化亜鉛、(C)
酸化チタン及び(D)シリコン系界面活性剤を必須成分
として含有することを特徴とするものである。以下、か
かる各成分について具体的に説明する。
に限定されないが、イソノナン酸と炭素数2〜18の直
鎖状又は分岐状のアルコールとのエステルを挙げること
ができる。好ましくは、総炭素数が12以上のイソノナ
ン酸エステルである。制限はされないが、具体的には、
イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イ
ソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸2−エチルヘ
キシル及びイソノナン酸セトステアリル等を例示するこ
とができる。中でもイソノナン酸イソノニルは、粉体成
分の分散・安定化により優れており、化粧料により優れ
た伸びの良さ並びに使用感を付与できることから、特に
好ましいイソノナン酸エステルである。これらは一種単
独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて用
いることもできる。
エステルの配合量は、約5〜90重量%、好ましくは約
5〜70重量%、より好ましくは約10〜30重量%で
ある。5重量%を大きく下回る場合、イソノナン酸エス
テルのSPF値への寄与が少なく、また使用感が低下す
るため、配合するメリットが少ない。またイソノナン酸
エステルの配合量が90重量%を大きく超える場合は、
日焼け止め化粧料としての機能を満足させるに十分な他
の成分の配合に制約を受けるため好ましくない。
常用いられる酸化亜鉛を広く挙げることができる。好ま
しくはより分散性に優れたものであり、例えば必要に応
じて公知の方法で表面処理したものを用いることができ
る。
ジェンポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリ
コン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パー
フルオロアルコール等によるフッ素処理;N−アシルグ
ルタミン酸等によるアミノ酸処理;その他、レシチン処
理;金属石鹸処理;脂肪酸処理;アルキルリン酸エステ
ル処理等が挙げられる。なかでも、シリコン表面処理を
施した酸化亜鉛が好ましい。
限されないが、例えばメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロ
キサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメ
チルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサ
ン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロ
キサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオ
キシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサ
ン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合
体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサ
ン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシ
シロキサン共重合体等の各種シリコン油を挙げることが
できる。好ましくは、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンである。かかるシリコン処理酸化亜鉛の使用は、撥
水性、紫外線遮蔽性、透明性、密着性、分散性に富み、
優れた日焼け止め化粧料の提供に有用である。
の量は、シリコン処理酸化亜鉛100重量%あたり、通
常約1〜20重量%、特に2〜14重量%、更に2〜1
0重量%、また2〜5重量%であることが好ましい。な
お、酸化亜鉛のシリコン処理は、特に制限されず、従来
公知の方法を適宜選択して行うことができる。
されないが、通常平均一次粒子径が40nm以下のもの
を挙げることができる。平均一次粒子径が40nmを大
きく超える場合は白浮きや白残りの原因となる傾向にあ
るからである。粒子径の下限は特に設ける必要はない
が、粒径が小さくなればなる程高価になるので経済性を
考慮すれば5nm以上でよい。好ましくは10〜30n
m程度の平均一次粒子径を有するものを挙げることがで
きる。
は、特に制限されず酸化亜鉛並びに酸化チタンに関して
一般的に用いられる方法で測定される一次粒子の径を意
味するものであるが、具体的には透過電子顕微鏡写真か
ら、粒子の長軸と短軸の相加平均として求められるもの
である。
次粒子の状態であっても、凝集した二次集合体を形成し
たものでもよい。また球状、楕円形状、破砕状等の形状
の別を問うものではない。
は、特に制限されないが、通常0.1〜40重量%の範
囲から適宜選択することができる。好ましくは10〜3
0重量%である。0.1重量未満の配合量では所望の高
SPF値を得ることができず、また配合量が40重量%
を大きく超える場合は、製剤化が困難になる傾向にあ
る。
り好ましい態様は、平均一次粒子径が5〜40nmのジ
メチルハイドロジェンポリシロキサン処理酸化亜鉛(1
〜5重量%の表面処理)であり、好ましい化粧料として
はかかるシリコン処理酸化亜鉛を10〜30重量%程度
含むものを挙げることができる。
通常用いられるものを広く挙げることができる。酸化チ
タンの結晶形態としては、特に問うものではなく、アナ
ターゼ、ルチルまたはブルカイトのいずれであってもよ
い。
あり、かかるものとしては、例えば紫外線散乱効果を高
めるために、表面処理が施されたものを挙げることがで
きる。かかる表面処理法としては、通常化粧料で用いら
れている処理であれば特段の限定を受けずに用いること
ができ、この様な処理としては、例えば、酸化チタン表
面に油脂を吸着させる方法、水酸基等の官能基を利用し
エステル化やエーテル化を起こさせた酸化チタンを脂肪
酸で処理する脂肪酸処理法、前記方法において、脂肪酸
に代えてステアリン酸アルミニウムやステアリン酸亜鉛
のような脂肪酸のアルミニウム塩や亜鉛塩を用いる金属
石鹸処理法、また脂肪酸に代えてメチルポリシロキサン
またはメチルハイドロジェンポリシロキサンを用いるシ
リコン処理法、さらに脂肪酸に代えてパーフルオロアル
キル基を有するフッ素化合物で処理する方法等が挙げら
れる。
処理されたステアリン酸アルミニウム処理酸化チタンで
ある。ステアリン酸アルミニウム処理酸化チタンに含ま
れるステアリン酸アルミニウムの割合は特に制限されな
いが、例えば1〜20重量%を挙げることができる。ま
た酸化チタンの割合としては60〜96重量%を挙げる
ことができる。
るために、微粒子状に調製されたものであってもよい。
微粒子酸化チタンとしては、制限はされないが、好まし
くは平均一次粒子径が30nm以下のものを挙げること
ができる。平均一次粒子径が30nmを大きく超える場
合は白浮きや白残りの原因となる傾向にあるからであ
る。粒子径の下限は特に設ける必要はないが、粒径が小
さくなればなる程高価になるので経済性を考慮すれば5
nm以上でよい。好ましくは10〜20nm程度の平均
一次粒子径を有するものを挙げることができる。
配合量は、通常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5
重量%である。0.1重量%を大きく下回ると高SPF
値が得られないため、酸化チタンを配合するメリットが
少ない。また酸化チタンを10重量%以上超えて配合す
ると安定性の面で問題がある。
に制限はされないが、シロキサン骨格をポリエーテル
基、エポキシポリエーテル基、水酸基、アミノ基及びエ
ポキシ基などで変性した非イオン性シリコン系界面活性
剤;シロキサン骨格をアンモニウム塩基で変性したカチ
オン性シリコン系界面活性剤;シロキサン骨格をスルホ
ベタイン基で変性した両性シリコン系界面活性剤などを
例示することができる。
コン系界面活性剤を用いることによって、イソノナン酸
エステルだけの使用に比べて、製剤における酸化チタン
及び酸化亜鉛の分散性及び安定性を有意に向上すること
ができ、更に製剤化に優れた化粧料を調製することがで
きる。
囲に亘って極性の調整が可能である点で、ポリエーテル
変性シリコン系界面活性剤を挙げることができる。中で
も、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチル
ポリシロキサン共重合体、及びポリオキシエチレンメチ
ルポリシロキサン共重合体を好適に挙げることができ
る。なお、これらのシリコン系界面活性剤は、1種単独
で用いることも、また2種以上を任意に組み合わせて用
いることもできる。
粧料に対する配合量は、0.01〜20重量%、好まし
くは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重
量%である。0.01重量%未満では化粧料の安定性が
悪く、また配合量が20重量%を大きく超える場合はべ
とつき感が生じて使用感が悪くなる傾向がある。
コン油、紫外線吸収剤、水並びにアルコールを配合する
ことができる。
られるものを広く挙げることができる。具体的には、特
に制限されないが、メチルポリシロキサン、オクタメチ
ルシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハ
イドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン等を例示することができる。好ましくは、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシク
ロペンタシロキサンである。なお、これらは1種単独で
用いることも、また2種以上を任意に組み合わせて用い
ることもできる。
油を10〜70重量%、好ましくは20〜30重量%の
割合で配合することができる。
いられるものを広く挙げることができる。具体的には、
特に制限されないが、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、
シノキサート、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチ
ルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプ
ロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、パラ
メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ケイ皮酸ベンジ
ル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;オキシベンゾン、ヒド
ロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシ
メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒド
ロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメト
キシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロ
キシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン
等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;パラアミノ安息香
酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グ
リセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジ
メチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、4−[N,N
−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチ
ル等の安息香酸エステル系紫外線吸収剤;サリチル酸エ
チレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸ジ
プロピレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル
酸ホモメンチル、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫
外線吸収剤、グアイアズレン、ジメトキシベンジリデン
ジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシ
ル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオ
キシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、
パラヒドロキシアニソール、2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブ
チル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられ
る。中でも好ましくは、パラメトキシケイ皮酸2−エチ
ルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリルであるが、特に制限されない。な
お、これらは1種単独で用いても、また2種以上を任意
に組み合わせて用いることもできる。
収剤を必要に応じて、0.01〜40重量%、好ましく
は0.05〜10重量%の割合で配合することもきる。
が、直鎖状又は分岐状のアルコールを挙げることができ
る。具体的には、エタノール、メタノール、イソプロパ
ノールなどの低級アルコール;イソステアリルアルコー
ル、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等の高
級アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどの多価アルコールを例示することができる。好
ましくはエタノールである。
の化粧料はのび、清涼感などの使用感を向上することが
できる。また、アルコールに代えて又はアルコールと組
み合わせて水を用いることもできる。
及び/又は水を1〜20重量%、好ましくは1〜10重
量%の範囲で配合することができる。
て、通常化粧品に用いられる他の成分を、必要に応じて
適宜配合することができる。これらの成分としては、酸
化亜鉛・酸化チタン以外の紫外線散乱剤、皮膜形成剤、
保湿剤、ビタミン剤、抗炎症剤、液状油分、増粘剤、保
存剤、香料等を例示することができる。これらの成分は
それぞれ一種単独で用いても良いし、また二種以上を任
意に組み合わせて用いることもできる。
が、例えば酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、
ケイ酸チタン、ケイ酸亜鉛、無水ケイ酸及びケイ酸セリ
ウム等の無機化合物や、それらの無機化合物をマイカや
タルク等の無機粉体に被覆したり、ポリアミド、ポリエ
チレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等の樹
脂粉体に複合化したもの、さらにシリコン油や脂肪酸ア
ルミニウム塩等で処理したもが挙げられる。本発明の化
粧料に、酸化チタン及び酸化亜鉛に加えて、これらの紫
外線散乱剤の一種あるいは二種以上を用いることによっ
て、より一層紫外線防止効果が向上するものと期待でき
る。
が、例えば、トリメチルシロキシケイ酸をメチルポリシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカ
メチルシクロペンタシロキサン等のシリコン油と混合し
たものを挙げることができる。
えば、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、コラーゲン、キチン・キトサン、トレハロー
ス、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナト
リウム、乳清、アロエエキス、オウバクエキス、オトギ
リソウエキス、カンゾウエキス、キイチゴエキス、キウ
イエキス、クチナシエキス、コメヌカエキス、シソエキ
ス、シルク末、セージエキス、タイムエキス、チャエキ
ス、トマトエキス、納豆エキス、ハマメリスエキス、ブ
ッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ヘチマエキ
ス、ベニバナエキス、モモ葉エキス、ユーカリエキス、
ユキノシタエキス、ユリエキス、ヨモギエキス、ラベン
ダーエキス、ローズマリーエキス、加水分解ケラチン、
プラセンタエキス、ローヤルゼリーエキス、トウキンセ
ンカエキス、マロニエエキス等を挙げることができる。
が、例えば、塩酸ピリドキシン、パントテニルアルコー
ル、アスコルビン酸、モノステアリン酸アスコルビル、
モノパルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコ
ルビル、アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、リ
ン酸アスコルビルマグネシウム、天然ビタミンE、酢酸
トコフェロール等を挙げることができる。
例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン
酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸及びその誘導
体;グリチルレチン酸ステアリルなどのグリチルレチン
酸及びその誘導体;アラントイン、トラネキサム酸、亜
鉛華、ヒノキチオール、アズレン等を挙げることができ
る。
アボガド油、オリブ油、コメヌカ油、サフラワー油、大
豆油、ナタネ油、ヒマシ油、ホホバ油、α―オレフィン
オリゴマー、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフ
ィン、スクワラン、オレイン酸、イソステアリン酸等を
挙げることができる。
アーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサ
ンタンガム、デキストラン、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
メチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナ
イト、デキストリン脂肪酸エステル等を挙げることがで
きる。
息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ
酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラ
オキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチ
ル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸
ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、イソプロピルメ
チルフェノール、フェノキシエタノール、塩化セチルピ
リジニウム、塩化ベンザルコニウム等を挙げることがで
きる。
効果を奏する化粧料であればよく、その適用対象を特に
限定するものではない。具体的には、ファンデーショ
ン、口紅、頬紅、アイシャドウ、おしろい、化粧下地、
クリームファンデーション、液状ファンデーション、日
焼け止め用クリーム、日焼け止め用ローション、サンス
クリーンオイル、サンスクリーンジェルなどの各種の化
粧料を例示することができるが、これらに限定されな
い。
く、上記態様に応じて所望の形状に調製することができ
る。例えば、クリーム状、スティック状、ぺースト状、
ゲル状、乳液状、パウダー状、スプレー状、液状などに
調製することができる。好ましくは、乳液状、スプレー
状、ゲル状、クリーム状である。さらに好ましくは乳液
状及びスプレー状である。本発明の化粧料は好適には乳
化状態であり、なかでも好ましくは油中水型(W/O)
を挙げることができる。
分を常法に従って混合撹拌することによって調製するこ
とができる。制限はされないが、例えば、酸化亜鉛及び
酸化チタン並びに油性成分をあらかじめ混合撹拌した
後、水性成分を配合し、再び混合撹拌する方法を例示す
ることができる。粉体成分をより分散させるために、デ
ィスパーやホモミキサー等の撹拌機を用いることもでき
る。
説明する。ただし、本発明は、これらの実施例によって
何ら限定されるものではない。なお、下記において特に
言及しない限り、各成分の配合量は重量%で示されるも
のとする。
した。具体的には、各処方に記載の精製水及びエタノー
ル以外の成分を混合し、ディスパー及びホモミキサーで
撹拌した後、精製水及びエタノールを配合し、更にディ
スパー及びホモミキサーで撹拌して日焼け止め乳液を調
製した。調製した乳液は、栓付きプラスティック製容器
及び非遮蔽性のガラス瓶に分注した。
例1〜4の日焼け止め化粧料について、それぞれ日焼け
止め効果、調製直後の分散性及び苛酷試験による安定性
(温度安定性、輸送安定性)を測定した。またモニター
20名にそれぞれ使用してもらい、(1)のび・塗り心
地、(2)ざらつき感、(3)白残り、(4)耐水性、(5)しっと
り感、(6)べとつき感、(7)脱脂及び(8)脂浮きの8項目
についてアンケートをとって、その結果から、本発明の
化粧料の使用感を評価した。各評価の基準は下記のとお
りである。
に準じて、SPF値を測定した。
部をとり、目視及び顕微鏡により粉体の分散を観察し
た. <評価基準> ◎:良好。粉体の凝集が認められない. ○:やや良好。1mm以下の粉体の凝集体が認められる. △:やや劣る。1〜2mmの粉体の凝集体が認められる. ×:劣る。2mm以上の粉体の凝集体が認められる。
℃、25℃、40℃及び50℃の温度条件下に2週間保
存して、各製剤の変化の度合い(変色の有無、臭い、粉
体の沈降凝集、比重、粘度、乳化状態)及び振盪後の粉
体の再分散性(分散に必要な振盪回数、分散性、比重、
粘度)を観察した。
各方向に並べてダンボール箱に梱包し、大阪〜東京・福
岡・札幌間往復のトラック輸送を行い、各製剤の変化の
度合い(変色の有無、臭い、粉体の沈降凝集、比重、粘
度、乳化状態)及び振盪後の粉体の再分散性(分散に必
要な振盪回数、分散性、比重、粘度)を観察した。
化、粘度変化、製剤の分離がやや認められる. △:やや劣る。変色・変臭、粉体の沈降凝集、比重変
化、粘度変化、製剤の分離が明らかに認められる. ×:劣る。変色・変臭、粉体の沈降凝集、比重変化、粘
度変化、製剤の分離が著しく認められる。
る. ○:やや良好。振盪回数を要するが製造時に近い状態ま
で回復する. △:やや劣る。振盪回数を増やすと回復はするが、製造
時の状態に比べてやや悪い. ×:劣る。振盪回数に関わらず、回復が認められず、粉
体の再分散性が著しく悪い。
白残り、(4)耐水性、(5)しっとり感、(6)べとつき感、
(7)脱脂及び(8)脂浮き)について、アンケートの結果か
ら次の基準で評価した。
ン酸エステル、(B)酸化亜鉛、(C)酸化チタン及び(D)シ
リコン系界面活性剤の4成分を含有する本発明の化粧料
は、それらのいずれかを含まない比較例の化粧料に比べ
て、有意に分散性並びに安定性に優れており、それに伴
って、日焼け止め効果及び使用感に優れていた。
化粧料は紫外線吸収剤を含まなくても有意に紫外線遮蔽
効果に優れており、皮膚安全性の面においても有用であ
る。また本発明の化粧料は、皮膚へののびがよく、使用
時のきしみやざらつき感がなく、しかもさらっとした感
触でべとつかないといった誠に使用感触に優れたもので
あった。さらに、皮膚への白のこりがなく、化粧仕上が
りに優れていた。さらにまた、本発明の化粧料は、耐水
性にも優れており、特に夏場に屋外や海・プールなどの
水場で使用される日焼け止め化粧料として極めて有用で
あることが確認された。比較例1との比較からわかるよ
うに、これらの各効果はエステル油として特定のイソノ
ナン酸エステルを用いることによって得られた特有の効
果である。
れる処方に従って、日焼け止め乳液を作成した。
様に、日焼け止め効果、分散性及び安定性及び使用感を
調べた結果、表4に示すようにいずれも良好の結果が得
られた。また、化粧料の伸び・塗り心地及びべとつき感
のなさといった使用感に関しては、イソノナン酸エステ
ルとして特にイソノナン酸イソノニルの使用が好ましか
った。
Claims (19)
- 【請求項1】 (A)イソノナン酸エステル、(B)酸化亜
鉛、(C)酸化チタン及び(D)シリコン系界面活性剤を含有
することを特徴とする日焼け止め化粧料。 - 【請求項2】 (A)イソノナン酸エステルを5〜90重
量%の割合で含有する請求項1記載の日焼け止め化粧
料。 - 【請求項3】 下記(i)〜(iii)に示す要件を少なくとも
1つ充足するものである、請求項2記載の日焼け止め化
粧料: (i) (B)酸化亜鉛の配合割合:0.1〜40重量%、 (ii) (C)酸化チタンの配合割合:0.1〜10重量
%、 (iii) (D)シリコン系界面活性剤の配合割合:0.01
〜20重量%。 - 【請求項4】 (A)イソノナン酸エステルの配合割合が
5〜70重量%である請求項2又は3に記載の日焼け止
め化粧料。 - 【請求項5】 (B)酸化亜鉛の配合割合が10〜30重
量%である請求項2乃至4のいずれかに記載の日焼け止
め化粧料。 - 【請求項6】 (C)酸化チタンの配合割合が1〜5重量
%である請求項2乃至5のいずれかに記載の日焼け止め
化粧料。 - 【請求項7】 (D)シリコン系界面活性剤の配合割合が
0.1〜10重量%である請求項2乃至6のいずれかに
記載の日焼け止め化粧料。 - 【請求項8】 (A)イソノナン酸エステルがイソノナン
酸イソノニルである請求項1乃至7のいずれかに記載の
日焼け止め化粧料。 - 【請求項9】 (B)酸化亜鉛がシリコン処理を施したも
のである請求項1乃至8のいずれかに記載の日焼け止め
化粧料。 - 【請求項10】 (B)酸化亜鉛がメチルハイドロジェン
ポリシロキサン処理酸化亜鉛である請求項9記載の日焼
け止め化粧料。 - 【請求項11】 (B)酸化亜鉛の平均一次粒子径が10
〜30nmである請求項1乃至10のいずれかに記載の
日焼け止め化粧料。 - 【請求項12】 (C)酸化チタンが金属石鹸処理を施し
たものである請求項1乃至11のいずれかに記載の日焼
け止め化粧料。 - 【請求項13】 (C)酸化チタンがステアリン酸アルミ
ニウム処理酸化チタンである請求項12記載の日焼け止
め化粧料。 - 【請求項14】 (C)酸化チタンの平均一次粒子径が1
0〜20nmである請求項1乃至13のいずれかに記載
の日焼け止め化粧料。 - 【請求項15】 (D)シリコン系界面活性剤が、ポリ
(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロ
キサン共重合体またはポリオキシエチレン・メチルポリ
シロキサン共重合体の少なくとも1種である請求項1乃
至14のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。 - 【請求項16】 さらにシリコン油を含有する請求項1
乃至15のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。 - 【請求項17】 さらに水又はアルコールを含有する請
求項1乃至16のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。 - 【請求項18】 水又はアルコールの少なくとも1種を
1〜20重量%の割合で含有する請求項17に記載の日
焼け止め化粧料。 - 【請求項19】 さらに紫外線吸収剤を含有する請求項
1乃至18のいずれかに記載の日焼け止め化粧料。
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